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【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.7

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 17:41:57 ID:DMvlqZcf
アニメでも大活躍し、過去リプレイ作品で異世界慣れした我らが“下がる男”柊蓮司……
そんな彼や他の登場人物達がもしも○○の世界に飛ばされたらor○○キャラが第八世界にやって来たら…?
そんなナイトウィザードのifストーリーを語るスレです。

■ 注意事項 ■
・不要な荒れを防ぐ為に、sage進行で御願い致します。
・冥魔(荒らし)に反応するあなたも冥魔です、スルーしましょう。
・次スレは>>975を踏んだ方、若しくは475kbyteを超えたのを確認した方に御願い致します。
 また、重複防止の為に次スレを立てる人は立てる前に宣言を御願い致します。
・荒らし、カッコ悪い。
・Q.ナイトウィザードって○○のパクリ?
 A.とりあえずほぼ全て何かのパクりです。初版が2002年3月発売なのでそこから判断してください。

■ SSを投下する方へのお願い ■
・NWキャラをクロスさせたい作品世界に送り込むも良し、
 逆にクロスさせたい作品のキャラをファー=ジ=アースを中心とした
 きくたけワールドに招いてNWキャラ達と掛け合い活躍させるも良し、
 SS創作者の想像の赴く儘に楽しめる物語を書き込んで下さいませ。
 但し、NW関連スレと云う事で片方は「ナイトウィザード」で御願い致します。
・801等、特殊なものは好まない人も居るので投下する場合は投下前にその旨を伝えましょう。
・各作品の初投下時は、クロスする作品名を最初に御願い致します。
 そうすれば読者も読み易いでしょう。
・SSの内容が18禁の場合は地下スレ(検索ワードは「卓上ゲーム」)へ。
・NW側からのホストキャラはNW公式作品に登場しているキャラを主軸として、
 SS創作者オリジナルのキャラをストーリーに絡める場合はあくまで脇役としての
 立場で参加させて下さいませ。
・御互いの作品を尊重しましょう。一方的なクロスは荒れる原因ですよ。

■ 前スレ
【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.6
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1203305648/l50

■ 関連スレ
ナイトウィザード -Night Wizard!- セッション37
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1203237368/l50
【ネタバレ】ナイトウィザードその14【卓ゲ雑談】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1202531716/l50
菊池たけし セブンフォートレス ナイトウィザード51
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1204438983/l50

■関連リンク
http://www.fear.co.jp/nw/(原作ナイトウィザード公式)
http://www.nightwizard.jp/(TVアニメ公式)
http://www42.atwiki.jp/nightwizard/(アニメ版まとめWiki)
http://www32.atwiki.jp/nwxss/(過去SS保管庫)

2 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/03(月) 20:12:50 ID:6FG/KFjT
>>1
乙セラレイター!

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 21:32:28 ID:V24skYnF
乙。ついに7スレ目か…

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 22:43:23 ID:TXpyMCSe
>1乙。なにげに盛況だなあ。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 23:07:43 ID:wrcQWao8
>>1
乙華麗

1スレ目の頃は正直予想してなかった
職人さん達のおかげだなぁ
ありがたい

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/03(月) 23:31:05 ID:mBug7HME
こういう土壌があればこそだろうな
作品作っても発表する場所がないとどんどん埋もれてく、二次創作なんてその際たる例だと思うし
投稿掲示板でもいいけど、すぐ反応が返ってくるこういうスレッドのほうが楽しそうだし
こういう同好会みたいな場所があればこそ書いてみようって気にもなるからなぁ

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 00:32:45 ID:NCEri81b
>1乙

そういえばクロスじゃないSSって投下場所無いよな


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 00:33:39 ID:9o1nwPLr
>>6
それもあるが、コンスタントにいい作品を投下してくれてる職人の存在も大きいなw
投下数は若干少ないかもしれんが、どの作品も面白いってのはなかなかないスレだぜw

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 00:35:51 ID:fYLqnj6K
>>7
卓ゲに作品スレがあった気がする
以前晶のいい話が投下してあった

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 01:01:13 ID:tDt1bcOE
>>1乙。スレ立てありがとうございました

>>9
でもあの話、あのスレ落ちたら消えるんだよな。保管場所ないから
地下的な場所でも保管についてはいろいろ言われてたような気が

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 17:42:30 ID:WmQx2ZEl
ゲームセンターNWって電波が降りてきた。

今日も今日とて、柊蓮司は世界の危機に挑む。
「と、言うわけで、後2日で柊さんがこのゲームをクリアしないと世界が滅びます」
「どういうわけだっ!?」

「今回挑戦してもらうゲームは、これです」
「…『きらきらメモリアル』?なんじゃこりゃ?」
「ギャルゲーです」
「ギャルゲーかよ!」

かくして、難関ゲームに守護者代理のつなぎを着て、柊蓮司が挑む!
「…主人公の名前は…柊蓮司。あだ名は…」
「下がる男、と」
「勝手にいれんな!…ってくれは!?それに、みんなも!?」
「うん。アンゼロットさんに手伝ってあげろって。こう言うの絶対苦手だろうからって」

それをサポートするは頼りになる?スタッフたち

AD:赤羽くれは
「はわ!まずは容姿を上げないとデートにも誘えないよ?ひ〜らぎもいっつも同じ格好じゃ駄目だよ?」
「うるせえ!買いに行く時間がねえんだよ!どっかの世界の守護者のせいで!」

AD:至宝エリス
「体力が無くなると、倒れてしまうみたいです。柊先輩も身体には気をつけてくださいね?」
「ああ、気をつけるよ…あいつが休ませてくれたらな」

AD:真壁翠
「何をするにも、お金が必要。とにかくバイト、バイトと…」
「…なあ、1ヶ月先までバイトで埋まってるんだが、デートとかも必要じゃないのか?ゲーム的に考えて」
「…いやいや。とにかく、お金は大事だから。他は二の次」
「そ、そうか?(何か…鬼気せまるもんを感じる)」

カメラマン:鈴木太郎
「…ふっ。時には強引に迫る男らしさも必要だぞ?女の子は、そう言うのに弱い」
(言ってることは正しいんだが、その格好はどうにかならんのか?)

構成:真行寺命
「おい。なんか後ろから刺されて死んだんだけど…」
「それがこのゲームの恐ろしいところなんですよ」

タイムキーパー:緋室灯
「世界の危機的に3日目はない。がんばれ」

西日よけ:グィード・ボルジア
「帰れ」

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 17:43:19 ID:WmQx2ZEl
慣れてないが故の失敗
「ここは…『幼馴染なんだし当然だろ』だな…あれ?怒った?」
(((それはひょっとしてギャグで言ってるのか)))

深まる対立
「ここは幼馴染みの『赤峰いろは』でしょ!」
「いえ、家庭的な『絵里原シホ』を選ぶべきだと思います!」
「う〜ん。バイト先の後輩の『真宮葵』なんて良いと思うよ?清純派だし」
「な、なあこの『名瀬明菜』ってのは…」
「「「却下」」」
「即答!?」

明らかになる新事実
「そんな…弟が実は妹でしかも血が繋がってないなんて!?」
(((…攻略対象!?)))

謎の電話
「留学生の『ベル・フライ』のイベントは是非とも見るべきね」

果たして柊は無事エンディングを迎えることが出来るのか!?
ゲームセンターNW、近日公開!

さあ、いざ!

平 成 死 亡 チ ャ ン ス

…と、ここまで思ったところで、クロス元キャラ出てこないとパロディだよな、と気づいた。

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 17:48:01 ID:9o1nwPLr
>>11-12
すっげえ読みたいけど、少なくともクロスSSじゃないなwwww

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 17:53:54 ID:Oxiv0Zjn
なぁに、そこはたまに無人島で濱口さんが「獲ったどー!」やってるシーンを入れれば。

【馬鹿は違う番組を混ぜた】

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 17:57:02 ID:9o1nwPLr
>>14
つまり柊の横で延々とグィードが小麦粉ちねってるんですね。わかります。

【馬鹿はさらに乗っかった】

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 17:59:22 ID:ffrl5V9q
バッタもんタイトルじゃなく、ときめきメモリアルオンラインの世界でやればいいんじゃねえ。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 18:14:10 ID:eIKpatCp
PC1:ハルカ  主人公。いろいろと巻き込まれる。
PC2:ネギ    ヒロイン扱い。
PC3:くれは  何も知らない主人公を導くベテラン。
PC4:ぷにえ  異世界から来た少女。場を引っ掻き回す役。

PC1を工夫すれば、戦闘バランスも悪くは無いよな?



18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 18:22:52 ID:9o1nwPLr
>>17
PC1&4が全世界を蹂躙していくオチしか思いつかない俺は、ちょっとMADに毒されすぎかな・・・・。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 18:39:04 ID:eIKpatCp
PC1は暴走してもまあ問題はない。PC1だし。
PC4のPLは天だから、PC3の王子が止めれば問題なし。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 19:54:53 ID:HVBJVG7N
くれは王子とはまた新ジャンルを…

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 20:11:21 ID:XcPHbzwT
>>11-12
そもそもゲーセンネタじゃねぇよなー、とw
ファミコンロッキーとかならクロスできるかもしれんっ!
知ってるか?あれ、続編でてるんだぜ…?

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 20:44:09 ID:JI9FrUqi
>>21
いやこれは浜口の相方のCXの方

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:03:52 ID:vTb8pnV/
>>17
何故か頭の中でPLの補完が
PC1:しのとうこ
PC2:かわたな
PC3:みかきみかこ
PC4:田中天

になったんだが

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:11:39 ID:uB9Eq65v
唐突にハンドアウト投下

PC1
推奨クラス:落とし子
キミの前に突然魔王を名乗る少女が現れた。
何かの冗談かと思ったが、少女の実力は本物で君は劣勢になる。
キミは右腕の力を使い撃退するも、その際にキミの刀が奪われてしまう。
少女の狙いは始めからキミの刀だったようだ。
あの刀は前回の事件でPC3から譲られた大切なものだ。
キミは刀を奪い返すべくベール=ゼファーという少女を追った。

PC2
推奨クラス:侍
キミは弟との激闘の末死んだ。
だが、キミは金色の魔王ルー=サイファーにより蘇させられた。
何でも動けない自分の代わりにベール=ゼファーの邪魔をして欲しいそうだ
だが、大人しく従うキミではなかった追手を皆殺しにしキミは自由を取り戻した。
そんなキミが最初にやることは自分の愛刀を取り戻すことだった。
キミの死んだ後の愛刀は流れ流れて今はPC1が所持しているらしい。

PC3
推奨クラス:大いなるもの
キミの目の前には借金の取立人がいた。
金はないと丁重にお帰り願おうとしたが、取立人はそれならキミの魔剣を質に入れるという。
今まで、借金のため魔具を質に入れていたが、さすがに父の形見まで質に入れるわけにはいかない。
取立人はそれが嫌なら一つ依頼を受けて欲しいという。
取立人が持ってくる依頼はどれも厄介なものだがキミに他の選択はないらしい。


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:13:03 ID:uB9Eq65v
PC4
推奨キャラクター:柊蓮司
キミはいつものようにアンゼロットに拉致され、いつものように抗議し 、いつものように却下された。
キミは渋々今回の依頼について聞いた。
今回の事件に関っているのは、キミと因縁深い魔王ベール=ゼファーとルー=サイファーだそうだ。
何でも、今回事件の中心にあるのはとある魔剣だそうだ。
その魔剣の名は閻魔刀という。


クロス元はデビルメイクライシリーズ
PC1 ネロ
PC2 バージル
PC3 ダンテ


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/04(火) 23:23:27 ID:x04RWxy8
>>23
俺の中のPL像と1以外一致www

27 :17:2008/03/05(水) 01:26:06 ID:+oAl7esF
>23
PC3以外一致www (PC3は矢野さん

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 04:03:46 ID:GA9p3G5b
>>13
クロスじゃないネタといえばこないだ読み直したRfSでふと思いついた

 シャイマールの一件の後再び世界に散らばった七徳の宝玉。
 その内の一つである希望の宝玉を再び捜すことになった柊 蓮司。
 苦難の果てに見つけ出す事に成功したのだが、不注意によって宝玉が砕けてしまった!

PC1
コネクション:柊 蓮司
君は柊 蓮司の数少ない友人の一人だ。
先日彼が失敗した任務で、とんでもない事が起こってしまったらしい。
なんでも砕けた希望の宝玉の影響で柊 蓮司の可能性が百にわかれたのだとか。
他に頼る人間が居ないのでどうしても手伝って欲しいと彼は言う。
幸か不幸か今君はとても暇だった。
しかたなく君は彼を手伝う事になった。

PC2
コネクション:赤羽 くれは
ある日、赤羽 くれはがとある青年を連れて現われた。
先日その青年が任務に失敗し、とんでもない事が起こったらしい。
なんでも砕けた希望の宝玉の影響で柊 蓮司の可能性が百にわかれたのだとか。
他に頼る人間が居ないので、彼と共に可能性を全て集めて欲しいのだと彼女は言った。
青年は自らを「いつもと変わらない関係の中、ある日三秒ルートで赤羽 くれはと結ばれる可能性の柊 蓮司」と名乗った。

PC3
コネクション:志宝 エリス
ある日、志宝 エリスがとある青年を連れて現われた。
先日その青年が任務に失敗し、とんでもない事が起こったらしい。
なんでも砕けた希望の宝玉の影響で柊 蓮司の可能性が百にわかれたのだとか。
他に頼る人間が居ないので、彼と共に可能性を全て集めて欲しいのだと彼女は言った。
青年は自らを「シャイマールの一件の後意識しあうようになり、やがて志宝 エリスと結ばれる可能性の柊 蓮司」と名乗った。


29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 04:29:31 ID:+oAl7esF
ホラーシナリオかよ!

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 04:35:06 ID:zG6eWsbW
個人的には「くれはとエリス、果てにはアンゼやベルまで侍らせる可能性の柊蓮司Ω」が読みたい。

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 11:31:43 ID:ppT5H8yu
>>21
パッションパンティーを見せながら一撃でクリアーする柊を想像してしまったジャマイカ。
謝罪と賠償を(ry

>>28
そういや昔、七人のナナなんてのもありましたな。声優も奈々の奴w

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 11:50:22 ID:mhtYKHiO
>>31
一人7役!?かと思って
直後にがっかりしたあの勉強アニメか!

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 14:49:40 ID:kvywjp4b
>>28
アニメが開始された頃に、同じようなシナリオがきくたけスレで作られてた事を思い出した。

実際にやってみたがそこそこ楽しかったなぁあのシナリオ

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 17:18:09 ID:XhMQ9uff
>>30
「誰の想いにも気付かずに、向こうから直球でプロポーズされないと一生独身になる可能性の柊蓮司α」
との熾烈な生存競争を演じるわけだな

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 17:21:47 ID:ppT5H8yu
>>35
「女性キャラ全員の尻にしかれ、ハーレムなのにちっともうらやましくない柊蓮司α」
と言うセンもあるぞw

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 17:24:28 ID:+MO/ZUsf
「オッスオラ新ヒロインとねんごろになる柊r……」
「「「「「死ねえっ!!!!」」」」」

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 18:04:44 ID:V6FyREh8
今回の事件を無事解決する柊蓮司α………しかしキレたヒロインに刺され体をバラバラにされる柊蓮司の可能性。

いやこうなる可能性ありそう

38 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/05(水) 19:51:26 ID:8iC7fX59
八時半から、投下します。

39 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/05(水) 20:30:01 ID:8iC7fX59
ウィザードは、適応する。

晶は柊によわよわしい笑顔を向けて、言った。
「これで…おあいこだよ。前にかばって…もらった分」
「バカ野郎!んなこと、言ってんじゃねえ!」
柊の方は必死に言い返す。
「ずっと…気にしてたんだよ」
晶の脳裏に映るのは、ファー・ジ・アースでの最後の任務の想い出。
自らの未熟さゆえに目の前の男に迷惑をかけたこと。
「んなの、気にしてねえよ!仲間だろ!?」
柊は叫ぶ。
「仲間…はは、柊くんらしいや。ちょっと、残念」

それまでの、ウィザードにとっての常識が変わるとき、ウィザードはその新たな常識に適応するよう自らを変える。

「待っててアキラ!今、回復を…」
リルカは必死の形相でクレストグラフに再び魔力を込め始める。
だが、それに対し、晶はよわよわしい笑顔のままかぶりをふって、言った。
「ううん。いらない。こうなっちゃったら、もう、回復魔法、効かないから…」
「そんなの、やってみなくちゃ分かんないよ!」
リルカは、泣きそうになりながら反論する。
「回復は、私よりもアシュレーさんやブラッドさんに…」
「そんな…だって…!」
その言葉はまるで、生きることを諦めたようにリルカには聞こえた。

それは、魔剣使い、七瀬晶にとっても例外では無い。

「あれ?みんな…どうしたの?まるで私が死ぬみたいな顔しちゃって…」
周りの様子を見て、晶は首をかしげる。
「アキラ…」
アシュレーは思い出す。自警団時代、致命傷を負って朦朧とした仲間の隊員がこんな顔をしていた、と。
「クソッ…!俺には、守ることは、できないのか…!?」

七瀬晶もまた、新たな常識に適応していた。異世界、ミッドガルドの常識に。

「ああ、そっか。みんなは、知らないんだっけ。私が、大丈夫だってこと…」
「…どういうことだ?」
晶のつぶやきにブラッドは冷静に問い返す。晶とのつきあいが長いわけではないが、大体の性格は把握している。
命がけで仲間をかばった後、あっさり死を受け入れるような人間では無い、そう、知っている。
『私ならもし食らっても、大丈夫だから』
晶は、おとりを買って出たとき、そう言ってはいなかったか?
「こういうこと、戦ってるとよくあるんです。だから、私はまだ戦える」
にこやかに笑みを浮かべ、晶はブラッドに言う。
「よくある…ああッ!?」
柊はようやく思い至る。晶の、言っていることに。
過去の自らの記憶、ミッドガルドでの戦いの記憶に。
「行くよ…」
晶が1つ、息を吸い込んだ。

ミッドガルドにおいて、異能の力をふるう力を持つ七瀬晶。運命の“加護”を受けた彼女は今やウィザードであると同時に…
「…ブレイクッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
クエスターなのだ。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 20:30:35 ID:9FLSxnPn
こんな感じか。

頭脳派の柊がいた
人を救えなかった柊がいた
誰からも嫌われた柊がいた
守護者となった柊がいた
オタクになった柊がいた
ハーレム王となった柊がいた
魔王の転生者だった柊がいた
空気の柊がいた
英霊になった柊がいた

「前略光差す世界に以下略 魔器開放アインソフオウル!!!」

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 20:31:41 ID:E/hUMj+S
ブレイクキター!?w支援

42 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/05(水) 20:32:30 ID:8iC7fX59
晶の魔剣から、大量のプラーナが流れ込む。プラーナはみるみるうちに晶の傷を癒し、再び立ち上がる力を与える。
少しよろけながらもしっかりとした足取りで、晶は立ち上がる。
「くっ…そんな隠し技、魔剣使いのあなたにあるなんて…」
また、想定外の出来事。ベアトリーチェの顔がわずかに歪む。
あのとき、データベースからウィザードの基礎情報を得ている。
それゆえに死から復活する技は魔剣使いには無いことを知っていた。
「あなた、勇者にでもなっていたと言うの?」
当てはまりそうな事項をベアトリーチェは晶へと聞く。だが、それに晶は笑って首をふる。
「あはは。残念。これは魔剣使いの、ううんウィザードの技じゃない」
それは、ベアトリーチェの誤算。
主8界以外にも、世界があること、そしてその世界、ミッドガルドのクエスターの情報。
それは、魔術協会データベースにすら記載されていない。ウィザードの常識すら乱しかねないが故に。
「ようやく分かった。何で、私がこの世界に呼ばれたのか」
あの猫は言っていなかったか?この世界に自分を呼んだのは『あれの使い手』だと。
「アシュレーさん!剣を、アガートラームを抜いてください!」
「アガートラームを?どういうことだ?」
「いいから早く!」
「わ、分かった!」
晶に気圧されるようにアシュレーはアガートラームを抜く。
「この世界で、私がやるべきこと、私じゃないと、できないこと…」
晶の魔剣の宝玉が、静かに青い輝きを放ち始める。
シャード。運命の加護を受けた、クエスターの証であるそれは、持ち主に様々な加護を与える。
「…アガートラーム、思い出して。この世界の想い出を。あなたの使い手、ファルガイアの魔剣使いの想い出を」
そして異世界よりの来訪者であるクエスターに与えられる加護は…
「―――ガイア。願う奇跡は…アナスタシアさん、力を、借して!」
…小さな奇跡をおこすこと。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 20:36:00 ID:w0PtOTiR
加護キター支援

44 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/05(水) 20:36:22 ID:8iC7fX59
晶の言葉と共にアガートラームが覚醒する。
自らに宿る想い出、それを通じ、その人の意思を伝えるために。
(ようやく、私のこと呼んでくれたのね。お姉さん、待ちくたびれちゃったわ)
アシュレーの頭の中で声がする。やさしい、女性の声。
「アナスタシア…?」
アシュレーは彼女の声を一度だけ、聞いたことがある。あの世界、事象の地平で出会ったときに。
(アシュレーくん、久し振り。さっそくで悪いんだけど、一緒に、戦ってくれる?)
そのときの想い出のままにアナスタシアは軽い調子でお願いをする。
「ああ、俺でよければ、いくらでも力を貸すよ」
アシュレーにも今なら、分かる。彼女は『剣の聖女』というおとぎ話の英雄なんかじゃない。
ただ、誰よりもファルガイアを愛し、守ろうとするだけの、普通の女性だと。
(うんうん。それでこそ、アシュレーくん。じゃあ、頼んだわね)
その言葉と共に、アシュレーの中に強い力が流れ込んでくる。
荒ぶる魔神のそれとは違う、やさしさに満ちた、包み込むような力。
それはアシュレーの中で静かに脈うっている。
「ああ…分かっている」
アシュレーは、それを自我の鎖から解き放つ。一体化するために。
自らを真のアガートラームの使い手とせんがために。
その、力を解き放つ魔法の呪文を呟いた。
「―――アクセス」

青く、長い髪、純白の鎧。そしてその手に握られたアガートラーム。
アシュレーの姿が変わる。伝説に残る、その姿のままに。
「その姿…そう、あなたが新しい『剣の英雄』と言うわけね」
ベアトリーチェもまたアガートラームを構える。そして不敵に嗤って、言った。
「あなたを殺せば、アガートラームの使い手はいなくなる。まずは、あなたから、殺してあげるわ」
再び神速の一撃でもってベアトリーチェは迫る。だがそれは阻まれた。
「…あなたたちには、もう用は無いの。邪魔をしないで」
「あなたの相手は、私たちよ!」
2人の魔剣使いの手によって。
「次から、次へと…しつこい男は嫌われるわよ?」
「うるせえ!後衛に簡単に近づかせる前衛がいるか!」
ベアトリーチェの言葉に柊は反論する。
「アシュレー!こいつは俺らで抑える!とどめは任せるぜ!」
「ああ!分かった!」
アシュレーはそこから動かず、精神を集中する。
力を溜めるため、アガートラームの最大の一撃を放つために!

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 20:37:55 ID:mhtYKHiO
存在忘れてたもの立て続けにキター紫煙(* ゚∀゚)y-~~~

46 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/05(水) 20:38:53 ID:8iC7fX59
「邪魔よ…消えなさい!」
速さと重さを兼ね備えた一撃で、ベアトリーチェは柊を吹き飛ばしにかかる。
考えうる限りの完璧な一撃。これをかわす術は、柊には無い。
「…晶あ!」
「うん!シャードよ、力を貸して!ヘイムダル!」
そう、奇跡でも起こらない限りは!
「…かわされた!?」
柊が瞬間的にかき消える。そして、ベアトリーチェの一撃は空を切る。
柊に攻撃をかわされたことでベアトリーチェの体勢が崩れる。
「いっけえええええええ!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間を見逃さず、晶の剣がベアトリーチェの左肩を切り裂く。
そして、ベアトリーチェはアガートラームから左手を外してしまう。
「うおりゃああああああ!!!!!!!!!!!!!」
柊の剣がアガートラームと衝突する。そして…
「みんな!受け取って!ミスティック…フォースキャロット!」
アイテムに宿る力を引き出すリルカのミスティックによって、全員のプラーナが限界まで回復する。
「ロックオンプラス…」
ブラッドは正確に狙いを定める。その狙いは…
「リボルバーカノン!」
柊の魔剣の刃!
「こいつで、終わりだああああああ!!!!!!!!!!!!」
柊の魔剣に弾丸がぶつかったことで瞬間的に爆発的な勢いがつく。
そしてついに押し負け、ベアトリーチェのアガートラームは弾き飛ばされた!
「…ベアトリーチェ、てめえの敗因は2つだ」
柊が言う。
「てめえは、晶の、クエスターの力を知らなかった、それがひとつ」
晶が後を引き継ぐ。
「もう一つは…」
最後は2人で。

                        だッッッッッッッ!!!!!!!!!」
「「魔剣使いに剣で勝負を挑んだこと
                        よッッッッッッッ!!!!!!!!!」

「今だ終わらせろ!アシュレー!」
「今です、アシュレーさん!」
「ああ、行くぞベアトリーチェ!」
2人の言葉に答えアシュレーはアガートラームを構える。すべてを終わらせるために。
「い、いや…」
ベアトリーチェは顔を白くして呟く。これから起こることを察して。

「消えるのは…いやあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「…アアアアアアアアアアアアアアアアアクウウウウウウウウウウインパルスッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

ベアトリーチェの絶叫と共に、アシュレーは最後の一撃を放った。
それは吸い込まれるようにベアトリーチェの肉体をとらえた!


47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 20:39:50 ID:E/hUMj+S
かっけええええw支援

48 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/05(水) 20:42:21 ID:8iC7fX59
「…なんてね。20年間ずっと続けてきただけあって、なかなかの演技だと思わない?」
ベアトリーチェは嘲笑う。その結果に。
「馬鹿なッ!?アークインパルスが効かないだとッ!?」
アシュレーが驚愕の表情を浮かべる。
アークインパルスは、確かに発動した。その一撃は確かにベアトリーチェに深手を負わせた。
だが、足りない。アークインパルスを受けてなお、ベアトリーチェは倒れなかった。
アシュレーの表情を見てベアトリーチェは更に笑みを深める。
「いいえ。効かないわけじゃないわ。ただ、私を消滅させるには、出力が足りなかっただけ」
「なっ…どういう事だ!?」
ベアトリーチェの言葉にアシュレーが聞き返した。

ベアトリーチェはいたずらがうまくいった子供のような顔で言う。
「私が、魔神をも滅ぼす攻撃を、警戒してないとでも思ったのかしら?
あの赤い月は、あなたたち以外にとっては、ごく普通の“常識”
変なことも、悪いことも、何も起こっていない。
世界は今、とっても平和。2年前のあの日から、ね。
そんな平和な世界で、他の人間が、グラブ・ル・ガブルで戦うあなたたちに気づくと思う?
心をひとつに、できると思う?
あの時のように、心がつながると思う?
みんなの心を束ねて力を発揮するアガートラームが、真の力を発揮できると思う!?
…そう、あなたたちの負けは、あの赤い月が昇ったその時に、決まっていたのよ…」
そして、ベアトリーチェは笑った。アシュレーの絶望に歪む顔を見て、くすくすと、くすくすと…

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 20:42:28 ID:DG/Jr6o1
見かけたからには支援

50 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/05(水) 20:42:53 ID:8iC7fX59
今日はここまで。七瀬晶をメインに入れてたのはこれがやりたかったのが理由の一つです。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 20:58:23 ID:E/hUMj+S
>>50
GJ!いろいろと好きな展開だw

しかしこれは、きくたけのお約束展開に繋がると思って良いのかな?w

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 21:25:45 ID:0cLrPP9d
ブラボー!おお、ブラボー!!

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 21:29:58 ID:xLZFp5XQ
>>52
いや、sageようよwwwww

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 22:25:40 ID:TamP0Rfq
GJ!燃え!燃えなのだよ!
やっぱりシャードが出ると派手な撃ち合いになるんだよなぁ。
ストレンジャーのガイアとソードマスターのヘイムダル、あとはトールあたりでしょうか

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/05(水) 23:32:28 ID:p8NeeZid
>>54
タケミカヅチを忘れてるぜ!

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 01:19:08 ID:mjaZxt7J
新規での投下を一時半にしたいと思います。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 01:19:56 ID:XWo+PqYl
OK!
支援するぜ!!

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 01:28:56 ID:8vrHU9aD
支援しますよっと

59 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:32:16 ID:mjaZxt7J
時間になったので投下します。

「三月ウサギの方がずっと面白そうだし、それに今は五月だから、むちゃくちゃに気が狂ってる、
ってことはないよね。――少なくとも、三月の時ほどじゃあない」
――――「不思議の国のアリス」三月ウサギの家への道を辿る前のアリスの自問自答


――――それは黄金色の昼下がりでした。

「あれ、ここ何処だろう?」

白い制服着た少女はそんなことを呟いた。
オールを漕ぐ手を止めて、周りを見渡す。そこはAQUAが火星と呼ばれていたころの廃墟(プラ)跡(ント)だった。
前に迷い込んでしまって以来ここには来ないようにしていたのに。
――――おかしいな、どうしてこんなところにいるんだろ。
どうしてここにいるのかうまく思い出せない。
「まるで不思議の国に迷い込んだみたい……」
いつもならここで「恥ずかしい台詞禁止!」とか、「でっかい恥ずかしいです」
とかが返ってくるのだが。
「……誰もいない」
建物に絡みつくようにまるで草木にも生気が感じられず、風も音もしない。
切り取られた世界の中で一人きりになってしまったかのような、そんな感覚。
オールを掴む力が少し強くなる。

そばに誰もいないということが少しばかり心細く、自身の身が頼りなく感じられる。



60 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:34:17 ID:mjaZxt7J
そばに誰もいないということが少しばかり心細く、自身の身が頼りなく感じられる。

「ふむ、お嬢さん。お困りのようだがどうかしたのかね?」
さっきまでは誰もいなかったはずなのに。振り返るとそこには帽子を深くかぶりコートを着た人がいた。
帽子のせいで顔がうかがえないが、声を聞く限り男性のようである。
「あ、よかった〜〜。実はちょっと道に迷ってしまって……」
誰かに出会えたことからの安心感と照れから、思わず顔がほころんでしまう。
「ふむ、そうですか。では出口まで案内致しましょう。――――失礼しますよ」
そう言い、彼は返事も聞かずにゴンドラに乗り込む。……不思議とゴンドラは揺れることはなかった。
「ありがとうございます」
「いえいえ、お気になさらずに。困ったときはお互い様ということで」
帽子の男は肩をすくめてみせた。
「そういえば、あなたのお名前は?」
「私の名前かい?――――ただのしがない帽子屋ですよ」

この日水無灯里は、ネオヴェネツィアから姿を消した。
それは黄金色の昼下がりの出来事。


柊蓮司と退屈なお茶会(A Mad Tea-Party)
Scene 1:“Down the Rabbit-Hole”(ウサギの穴に落ちて)



61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 01:34:21 ID:8vrHU9aD
でっかい支援です!

62 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:36:20 ID:mjaZxt7J

――――温泉街駅前にて
「ふう」
そんな声とともに列車から降りたのは、「全世界のアイドル」「アンゼロットのおもちゃ」
「絶滅危惧種」こと柊蓮司だった。その顔はいつもの不機嫌そう顔ではなく、晴れ晴れとしている。
「ふ、ふふふふふふ」
不気味に含み笑いをする彼を怪訝に思う人はいるが、すぐに離れていく。……賢明な判断である。
「あっははははあははははははっ!!やったぞ、ついにやってやったんだ!ざまーみろ、アンゼロットォォぉぉぉ!!」
魂の叫びが、駅の構内に木霊した。
……彼の周りからさざなみが引くように人々が離れていったが、今の彼にとっては些細なことだろう。

彼は目頭を押さえ、今までの苦難を反芻する。
ああ、ここまでくるのにどんなに苦労しただろう。
卒業を迎えた彼を待っていたのは、度重なる任務の嵐。「学校」という楔から離れた柊蓮司をアンゼロットはこき使った。

やっとの思いで手に入れた卒業証書は「世界結界を守るためです」の一言で満面の笑顔と共に破かれ燃やされ、
せめて灰だけでもとかき集めようとすると、ロンギヌスに羽交い絞めにされ止められ、ミキサーで灰をさらに
粉々にされたうえに北極海へとぶちまけられた。
この時のアンゼロットの表情はロンギヌスいわく「実に清々しくまるで聖女のようだった」そうな。


63 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:39:27 ID:mjaZxt7J
任務の間隔が数時間しかないってありえるのだろうか?
そういえばウィザードに残業手当はでるのだろうか?労働組合に訴えてやりたい。
ただでさえ少ない任務の間の休憩時間にさえ、アンゼロットの脅威はあった。
なんでお前のネトゲーのレベル上げや、レアアイテム集めをしなきゃならないんだ。
俺の貴重な休憩時間を返せ。
もちろん任務を終えた後何度も何度も逃走を試みた。トイレに行く振りをして、変装もしたし、
プライドすらもかなぐり捨てて女装すらもした。
なのに、なのに何処まで逃げても追ってくるアンゼロットの追っ手。
ロンギヌスはどうやら個々によって微妙に異なるプラーナの反応をたどって追って来ているらしく、
彼には抗う術はなかった。

そんな逃げ場のない袋小路に追い詰められた彼を救ったのは、とあるアイテムだった。
そのアイテムの効果は「自身のプラーナを隠蔽し、ウィザードをイノセントへと偽装するもの」。
元々ウィザードの気配に敏感なエミュレーターを狩るために作られたモノである。
使い捨てで持続時間は一週間。副作用でレベルは下がる上に、一介のウィザードには手が出せないほどの高価。
……呪錬制服が買えるほど値段の張る使い捨てなど買う奴は普通いないだろう。

柊蓮司を除いては。
もしもの時のために貯めていた軍資金。コレを使うときが来るとは。



64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 01:39:42 ID:XWo+PqYl
しえーん
アンゼロットは悪魔 間違いないね

65 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:41:28 ID:mjaZxt7J
このアイテムの存在を知った彼の行動は速かった。
盗聴を危惧し使い捨て式の携帯を契約。唯一信頼できるエリスに連絡を取り、温泉宿の予約を頼んだ。
真っ先に幼馴染みの名前が出ないのがなんというか彼らしい。まあ、
「そ、そんな駄目ですよ。ふっ二人きりで温泉だなんて……」
などと誤解されたが。誤解をといたあと微妙に機嫌が悪そうだったが何かしたか?
アンゼロットの任務をこなしながら秘密裏に旅行の準備を進めていく。

そして、実行の時は来た。

任務の終了時にドサクサに紛れて戦線離脱。例のアイテムを服用した後、
三日以上前にロッカーに預けていたバックを回収、現在に至るというわけである。
今の柊蓮司はとてつもなくクレバーだった。きっと中の人補正でも入ったのだろう。
今にも「計画通り」とか「新世界の神になる!」などと言い出しそうである。

「さて、久しぶりの、本っ当に久しぶりの休暇だ!大いに羽を伸ばすとするか!!」
この上なく上機嫌である。まあ調子に乗っているとも言うが。
そういえば途中で髭を生やし、太鼓を担いだ変な中年が見かけたがスルー。
触らぬ神にたたりはないのだ。
「ごめんくださーーい!予約した柊ですけど!」
そう言った彼を迎えたのは、髪を逆立てた「竹の塚を征した」不良っぽい番頭さんではなく、

「にゅ?」
白っぽい何かだった。



66 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:43:41 ID:mjaZxt7J
――――ARIA COMPANYにて
アリア社長はいつものように社員である水無灯里を起こし行った。
これは彼が行う自主的な日課でもあるのだが……。
「んにゅ?」
部屋には灯里はいなかった。もう起きて出かけたのだろうが?
「ぐーー」
とりあえずおなかがへったので、考えるのは後回し。ご飯を食べてからにしよう。
彼は一階へと降りていく。

「アリア社長、おはようございます」
そういって朗らかな笑顔で迎えたのは社員であるアリシアだった。
彼女は「水の三大妖精」と言われる優秀なウンディーネ(水先案内人)である。
「ぷいぷいにゅ」
「あらあら、ご飯ですね。少し待ってくださいね」
通じるのは、長年の付き合いだからだろう。イスに着いてアリシアがテーブルにつくのを待つ。
ここらへんは知能が人間並みに高い火星猫故か。
「ぷいにゅ?」
首を傾げる。テーブルにはお皿が二枚しかない。気になって周りを見渡す。
――――何かが欠けているような気がする。そうか、灯里の分がないのだ。
「いただきます」
「ぷいにゅ」
とりあえず食べよう。ご飯はいつものお気に入り。
同じ味なのにいつまでたっても飽きないというのはすごいと思う。

「えぷ〜〜〜っ」
「あらあら。社長ちゃんと噛んで食べなきゃ消化に悪いですよ?」
穏やかな表情で言うアリシアを尻目に自身のデスクへと向かう。
彼は人間の言葉は理解できても話すことはできない。
なので意思疎通の方法がボディランケージぐらい。
もう一つはデスクの上に置いてある彼専用のタイプライターだ。
慣れた手つきで打っていく。



67 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:45:03 ID:mjaZxt7J
「ぷにゅ」
「どうかしたんですか?社長」
『あかりはどこ?』と打たれた紙を食器を洗い終わったアリシアに見せた。
「あかり……?アリア社長のお友達ですか?」
小首をかしげ彼女は尋ねた。
「ぷいにゅ!?」
からかわれているんだろうか。それとも喧嘩でもしたのだろうかと不安になる。
でも彼女は自分をからかうような人ではないし、彼女達が喧嘩している姿も思い浮かばない。
この二人はいい意味でも、悪い意味でも似た者師弟なのだ。
……まさか。不意に『彼』の持つ預言書のことが頭によぎる。かつて『彼』から聞いたある予言。
いくら『彼』の言うことでも信じられなかった。……いや違う、信じたくなかっただけかもしれない。
「ぷいにゅ!!」
「あ、アリア社長!?」
呼び止める声を無視して、あのことを確かめるべく『彼』の元へ駆け出していった。


68 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 01:46:28 ID:mjaZxt7J
支援感謝。
クロス元はARIAでした。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 01:48:06 ID:8vrHU9aD
ARIA最終回記念支援

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 01:58:10 ID:jZKwJ9rx
投下GJなんだぜ!
しかしこの展開、もしかして以前ARIAのクロス話題に出してた人か?

71 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 02:02:05 ID:mjaZxt7J
>>70
はい、そうです。これの前にネギまとのクロスを書こうと思ったのですが、
先にこっちを書いてしまいました。


72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 02:43:26 ID:XEN1H3hJ
そういえば、AQUAって夢とか奇跡で出来てるんですよね。


……あれ? それってファー・ジ・アー・・・・・・

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 02:57:10 ID:1zj6+O+j
たしかに
幻夢神の夢と、週一の世界の危機を乗り越えてる奇跡でできてるな

ファー・ジ・アースw

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 03:12:27 ID:XEN1H3hJ
>73

  ――水の惑星に、また奇跡が生まれる。



アンゼ「はひー」

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 03:33:12 ID:+azQQYI5
ARIAきたああああああああ乙

言うべきことは一つ
 柊 必 死 だ な w

こうするとどことなく厨くさい煽りの香りがするね?


76 :5-912:2008/03/06(木) 03:43:24 ID:TDtA741c
とうとうARIAとのクロスがwww
この場合、ARIAはファー・ジ・アースの未来なのか、ガイアと同様パラレルワールドなのかといった所でしょうか?
前にも言いましたが、やっぱり灯里って侵魔とも仲良くお茶してそうですねww

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 06:37:56 ID:XEN1H3hJ
. 丶   ヽ         ヽ
.  `、   ヽ      ヽ   __
    丶   ',    ,..-‐ ´ ̄  ` ー-、
     `、.  ',  ヾ- 、   (彡)   ヽヽ、
      丶.  ',  `ゝ        ゞノ_,>
        `、  ',.  /            l
         丶 .! ,'              l
        \!-{    ─--、   ,..__ヽ
          \ゝ‐-、   (._,-‐、)  ノ    拙僧、続きが楽しみでござる。
           `ヽ  }、 ___ゝノ,. ‐′
             `"'ー-( _,ノ

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 06:53:19 ID:7UOuxiH2
ARIAの人GJっしたっ!
また柊は息をするかのようにフラグをへし折ってるし。
さすがナチュラルボーン・フラグブレイカー。

そして
>アンゼ「はひー」
この一言で柊に飲ませようと用意しておいた唐辛子茶(ハバネロエキス97%)
を間違って飲んでしまったアンゼロットを幻視できる俺はもうどうかしている。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 06:56:49 ID:XEN1H3hJ
>78
実は大昔、はひーの中の人がアンゼを演じたことがあってだな・・・・・・

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 10:14:18 ID:fhvrGnpt
うお、ARIA来てた! GJ!
こっそり準備してたけど導入被ってないからいいや、上手く行けば設定拾って……げふんげふん
楽しみに待ってるぜ!

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 10:52:24 ID:7UOuxiH2
>>79
ざっと調べて納得。
中身はひーなアンゼロットはちょっと見てみたいような見たら祟られそうな…

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 12:54:58 ID:qtKvqa/l
今のアンゼは柊いじりのために生まれたのが半分英魔さまの性格の投影が半分でできてるから、中身がはひーでリプレイしたらどうなるか想像できない

83 :5-912:2008/03/06(木) 13:21:46 ID:TDtA741c
>>81
数在る並行世界の中には「はひー」なアンゼロットもいるのでは?

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 13:30:19 ID:id1GkYJu
>>82
柊ガン無視でTAKUYA(妻子アリ)に横恋慕する世界の守護者様になります

85 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/06(木) 14:23:42 ID:szk4A/n5
2時半から投下します。

>>51
とりあえず、こんな展開になりました。ベアトリーチェ戦、完結。

>>52
・・・ぐはあ。後で、直しておきます。

>>54-55
スルトだとブラギで、ガイア基準だとタケミカヅチ。
どっちでもアレなので、今回の晶の加護は打ち止めです。

86 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/06(木) 14:29:53 ID:szk4A/n5
―――絶望が、世界に満ちる

「さあ、続けましょう、悪夢を」
ベアトリーチェの言葉と共に全員が強烈な脱力感を覚える。
それに気づいて晶が言う。
「こ、こいつ…プラーナを直に吸い取ってる!?」
その脱力感と共にベアトリーチェの傷ついた身体が再構築される。
傷がふさがり、闇色に裂けた断面も消えていく。
「くすくす。私は、倒せないわよ?私は、端末だもの。
グラブ・ル・ガブルの中の“私”を全て消し去らなければ、決して消滅することは無い。
そしてそれができる方法は…たった1つだけ」
アシュレーのアガートラームを見て、笑う。
「諦めてしまってもいいのよ?別に、私は人間が生きてても構わないもの。
私は、ただこの世界の支配者になれれば、十分」
(くそ…アナスタシアの力まで、借りたのに…)
(せっかく、私のこと、頼りにしてくれたのに、また、負けてしまうの!?)
(そんなの…ダメ…だけど、私たちじゃ…)
(詰み…なのか?俺たちの負けだと言うのか)

4人の心に諦めと、絶望が宿った。
…そう4人なのだ。
まだ1人、諦めを知らない馬鹿だけは、諦めない!

「うおりゃあああ!」
「流石は、異世界のイレギュラー。でも、もう太刀筋がへろへろよ?」
柊蓮司の一撃は、ベアトリーチェにかすりもしない。
だが、柊はそれに静かに、答える。
「お前は、言ったな。人間は群れると厄介だと。だが、そいつは違うぜ。
たとえ1人でもな…諦めねえ人間は、つええんだ。強くて、厄介なんだよ!」

その言葉が4人へと届く!
(そうだ!まだ、戦える!守りたい人のために、最後まであきらめて、たまるか!)
(そうだよ!柊くんはまだあきらめてない!だったら私も、諦めない!)
(そうだ!まだ、負けてなんか、ない!)
(…また、助けられたな。これで2度目だ、柊蓮司!)
それぞれが再び攻撃の構えを取る。
その様子を見て、アシュレーは気づく。まだ、1つだけ手が残っていることに。
「そうだ…まだ…やれることがあった」
「え!?ほんとなのアシュレー!」
「…まさか、お前は!?」
アシュレーのつぶやきにARMSの2人はそれぞれの感情を示す。
リルカは驚きと喜びを、ブラッドは驚きと…怒りを。
2人を見て、アシュレーは頷き、答える。その、たった1つの方法を。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 14:30:16 ID:WEPvMsf/
支援支援

88 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/06(木) 14:32:05 ID:szk4A/n5
「ああ、ベアトリーチェを、事象の地平に、封印する!」

2人の表情が驚愕に彩られる。
「そ、そんな!?アシュレー、それって!?」
「本当にやる気か、アシュレー!?それをすればどうなるか、知らぬわけではあるまい!?」
それはかつて、魔神を倒すことができなかった剣の聖女が取った手段。
伝説の通りにそれを行えば、その結末もまた、剣の聖女と同じとなる。それはすなわち…
「駄目だよ!そんなの、最悪だよ!死んじゃうんだよ!?」
リルカの目から涙があふれ落ちる。アシュレーの体に取りすがり、ボロボロと泣きながら、必死に叫ぶ。
そんなリルカに、アシュレーは静かに手を頭にのせて、言う。深い決意を込めて。
「それでも、俺は、やりたいんだ。大切な人たちを、この世界を、守りたいから」
静かに、アガートラームを構える。
心が落ち着いていく。静寂に満ちて、平穏な場所へとアシュレーを連れていく。
(アナスタシア。せめて、俺のこと、笑ってむかえてくれよな)
そして、アシュレーは…
「…アクセラレイター!」
神速でもってベアトリーチェに刃を突き立てた。
「くすくす。そう、あなたの存在を賭けた、最後のゲームと言うわけね?
いいわ、特別に乗ってあげる。どっちにしても、あなたは消滅するけどね」
自らに突き刺さった刃と、剣に満ちていく力を感じながら、ベアトリーチェは不敵に笑った。
「…アーク、インパルス!」
そして、アシュレー・ウィンチェスターは持てるすべての力を燃やし始めた!

すさまじい勢いで、自らの存在が剣に吸われる感覚。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!???????????」
身体がばらばらに引き裂かれそうになる。自分の中の何かが零れおちていくことが感じられる。
(ARMSのみんな…マリナ…トニー…せめてしあ…わ…せ…に…)
薄れ行く意識の中、アシュレーは祈る。残される者の幸福を。
そして、意識が闇に閉ざされた。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 14:33:53 ID:sdjrUAbM
支援射撃

90 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/06(木) 14:35:19 ID:szk4A/n5
「馬鹿野郎。一人で、格好つけてんじゃねえよ」

右手に何かが触る感触と、ぶっきらぼうな言葉に、アシュレーは意識を取り戻す。そして、右を見る。
「こいつは、元々は俺の魔剣だったんだ。こいつの持ち主にできることが、俺にできねえはずがねえ。そうだろ!魔剣よお!」
アシュレーに柊から、何かが流れ込む。それは消え去ろうとしていたアシュレーに力を与えた!
「…もう、2人で勝手に盛り上がらないでよ。こういうのは、みんなでやるもんだよ!」
柊の手に晶の手が重ねられる。それを見て、柊は晶にほほ笑み、言う。
「ああ、そうだな!こういうのは…」
「みんなでやるもんだよ!」
アシュレーの左手に小さな手が重ねられる。リルカは、アシュレーに微笑み返し、言う。
「1人じゃ無理なことでもみんなでなら、できる。そう教えてくれたのはアシュレーと、ARMSのみんなだもん!」
「…そうだな。やる前に諦めるなど、愚の骨頂だ」
4人の手を丸ごと包み込むような、大きな手が覆いかぶさる。
「ああ、そうだ。今度は、みんなで終わらせるんだ!」
5人の心が1つになる。そして、全員で叫ぶ!

「「「「「アーク、インパルス!」」」」」

―――タウンメリア。5人の帰りを待つ、マリナの表情は暗い。
(ああもう、そんな顔すんなよ!)
トニーは困っていた。こんな顔させてたんじゃ、アシュレーに申し訳がない。
「ほらほら!元気出せって!あんちゃんが、負けるわけねえよ!」
「…でも、ただの敵じゃないのよ?リルカちゃんやブラッドさん、それにあの人たちの力も借りて…
きっと、ものすごく強いんだわ。そんなのとアシュレーが戦わなくちゃいけないなんて…」
トニーの必死の励ましも通用しないマリナにトニーは頭を抱える。
「だああああ!もう!大丈夫だっての!」
大体こんな締め切った部屋なのがいけないのだ。外の空気も入ってこないし、何より暗い。
そう決めつけてトニーは窓を開け放つ。部屋の中に光と風が入ってくる。
「ほら、マリナ姉ちゃん、見てみろよ!外はこんなに晴れていい天気なんだぜ?
こんないい日に悪いことなんか起きるわきゃねえよ!」

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 14:36:02 ID:WEPvMsf/
もう一丁支援

92 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/06(木) 14:38:17 ID:szk4A/n5
―――背塔螺旋入口。マリアベルは茫然とそれを見つめていた。
目の前には、すまなそうな顔をした2人の仲間と、見るも無残な姿になった可愛い2体のゴーレム。
マリアベルは思わず絶叫した。
「おぬしら少しは手加減せんかーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!」
「す、すまない。あまりにも強かったので、つい…」
「す、すみません。倒すのに精いっぱいで…」
2人は必死に謝罪する。もとはと言えば誑かされたマリアベルも悪いんじゃないかと思わないでもないが、
そんなことを言ったらマジギレする。絶対する。そう、2人の直感が告げていた。
その時だった。
巨大な咆哮のような声と共に、地面が揺れる。そして、一拍ずれて巨大な爆発音がここまで響いてきた。
本々白い顔をさらに白くしながら、マリアベルはティムに尋ねる。
「…ときにティムよ。ルシフォアの行方を知らぬか?」
「…あの、多分、ここに来る時にロンバルディアさんを撃ってきたのがそうなんだと…」
「ルシフォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!????????」
「あ、駄目ですよマリアベルさん!」
思わず駆け出すマリアベル。ティムの必死の制止も聞こえていない。
マリアベルは爆発音のした方に駈け出して…
「あづッッッ!?」
マリアベルは背塔螺旋の影から1歩でた腕を抑える。マリアベルの腕が火傷でもしたように赤く火ぶくれている。
マリアベルは忌々しげに空を見上げた。空に輝くはノーブルレッドのお肌の天敵。
「ええい忌々しい!こんなことなら赤い月のままのがナンボかマシじゃ!」
完全な八つ当たりモードでマリアベルは暴れる、まるで駄々っ子のように。

―――ライブリフレクター。この世界で最も高い場所にあるそれの上で、エリィ=コルドンは下界を睥睨し、言う。
「ときにベアトリーチェ嬢。魔王に最も必要な資質とは何か、分かるかね?」
答えるものなどいない宇宙空間で、エリィは一人喋り続ける。
「我輩らはな、裏界に幽閉されてから数え切れぬほど、ファー・ジ・アースを掌中に収めるべく戦いを挑んできた。
だがな、それは今なお、誰一人として成し遂げたものはいない。守護者どもやウィザードの邪魔によってな。
なかなかに笑えるだろう?失敗しか続けていないそれに、我輩らは億単位の年月を費やしているのだ。
そんな我輩ら、裏界の魔王に名を連ねようと言うのなら、これだけは、必ず必要となる。
それは、たとえ幾度失敗しようとも、千年、万年費やした計画が水泡と帰そうとも、あきらめぬ執念。
それが無くては、魔王はとうてい勤まらぬ」
それは、自嘲を含んで。
「ベアトリーチェ嬢、君にはそれがあると、我輩は信じている。故にいくらでも待ってやろう。
ファルガイアの魔王、ベアトリーチェの誕生をな。それが為されるまで、ひとまず、アディオス」
そして、魔王エリィ=コルドンは、ファルガイアから去った。

93 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/06(木) 14:39:48 ID:szk4A/n5
アガートラームはベアトリーチェの転送を始める。世界の果て、事象の地平へと。
ついに、封印が発動した。そして、それを受けてなお…
「くすくすくすくす…」
ベアトリーチェは笑っていた。
「残念。今回も私の負けみたい。諦めの悪い馬鹿のせいで負けるのは、これで2回目」
そして、5人の方を見て、呟く。
「…200年、よ」
自分を見る5人の顔に不思議そうな表情が見える。
それを見て、ベアトリーチェは、満足したようにさらに笑みを深める。
「あの、力押ししか能のない魔神でも500年で破った封印。私なら、200年で破ってみせる。
何千年も1人だったんだもの。いまさらそのくらいの時間、どうってこと無いわ。
でも、その時あなたたちはもう、いない。だから、そのときこそ、ファルガイアを奪い去って見せる。
精々、楽しみにしていなさい」
ベアトリーチェはそれを確かな自信と不敵さを持って言い放つ。
「…させない。たとえ俺たちじゃなくても、このファルガイアの誰かが、必ずお前を止める!」
それに答えるは、アシュレー・ウィンチェスター。
「誰かが英雄になれるなら、誰でも英雄になれる。お前を倒す英雄は無数にいるッ!」
それは、かつて魔神を倒したときにたどり着いた。アシュレーなりの結論。
「くすくす。人間の強さってこと?でもね、人間は忘れるものよ。200年。私には短くても人間には長い時間。
そんな長い間、果たして人間は忘れずにいられるのかしらね?」
「例え忘れても、必ず気づく。それが、人間だ!」
「そう…じゃあ、結論は、200年後に出しましょう。それまで、さようなら」
その言葉と共に、ベアトリーチェは、事象の地平へと送られ、ファルガイアから消滅した。

ベアトリーチェの消滅と共に、世界が、変わる。元の、グラブ・ル・ガブルへと戻ってきたのだ。
「…おわったあ〜」
緊張が解けたのか、リルカが尻もちをつく。それを助け起こそうとして、アシュレーは気づく。
自分の腰も抜けていることに。
「はは…なんだか、間抜けだな」
「おいおい。大丈夫か?ほれ、立てるか?」
そう言って柊はリルカとアシュレーに手を貸そうとする。その時だった。

ずる

柊がそこらじゅうに飛び散ったグラブ・ル・ガブルの破片を踏みつける。
それはつるっと滑って柊の足を取る。
「お?とっとっとっと…」
柊はコケないように必死で踏ん張る。それが逆に仇となった。
コケないように少し間抜けな体制のまま片足ジャンプで柊はグラブ・ル・ガブルの縁まで行き…
「うおおお!?」
「ひ、柊くん!?」

どっぽーん

グラブ・ル・ガブルに落ちた。
「ああ!?柊くん!?」
「ごぼがぼぐぼげぼ(た、助けてくれ〜)!?」
必死な形相のまま、グラブ・ル・ガブルに沈んで、否、この男の場合『下がって』行く様を見て。
「…何をやっているのだ」
ブラッドがため息をついた。

94 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/06(木) 14:40:42 ID:szk4A/n5
今日は、ここまで。
後はエンディングを残すのみ。
クライマックスがシリアスだったせいか、かなりギャグよりになったのは、秘密だ。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 14:41:40 ID:3FTqr0C/
このアークインパルスの流れ、WA4を思い出す支援

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 14:50:17 ID:WEPvMsf/
乙で〜す。なんだかエリィ様が全部持っていった気もするがキニシナーイ。

97 :5-912:2008/03/06(木) 16:02:42 ID:TDtA741c
晶がどうなるのか支援ww

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 16:15:46 ID:ZP6ZgluR
200年や500年くらいなんとも無いわなw
晶は2万年待ち続けたわけだし

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 17:09:12 ID:C0oR6unb
隠しボスですら雑魚化する最強魔法を使ったら身も蓋も無くなるからマリアベルを外したに一票。
WA2最強魔法とは何かと訊ねるものがいるだろうから予め答えておく。

その名は「スリープ」
ネタではなくマジです。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 19:03:34 ID:bWMnvEsv
あー、やっぱりWAはいいなぁ……。
うう、4th辺りで何か、何か書きたい……働けオレの頭脳ー。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 19:21:22 ID:/KJwcXJZ
>>94
GJ!クライマックス後のマリアベルがやたらかわいいなwwww

102 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/06(木) 21:16:29 ID:eOF6uwj+
GJです。
遅ればせながらレス返しです。
>>78,79,81
そうなのか〜。自分は英魔様しか知らないです、ハイ。
>>80
こんなところに同士が……!!後ろは任せます!!


103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 21:27:12 ID:gYePGUdf
諦めない男・柊のところを読んでて5thのディーンとの共演を夢想した。


ちゅどーん

ボス「・・・どうだ、この力。今度こそ絶望しただろう?」
柊「・・・へっ、こんな程度じゃまだまだだぜ。なあ、ディーン?」
ディーン「そうだぜっ、それに、何度も言わせるなよな!」
柊・ディーン『諦めなければ、人はなんだって出来るッッッ!!』
ボス(・・・こいつらと戦うのもうヤダよぅ)

ちょっと敵が可哀相。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/06(木) 23:45:23 ID:nqqnt1z7
前スレがなんかやたら爽やかに閉まったなw

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 00:03:01 ID:IyxJjLHu
昔のアニメみたいだwww

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 00:57:15 ID:rSaSMAf6
PC1
シナリオコネクション:アンゼロット
推奨キャラクター:水樹天竜
キミは相変わらずアンゼロットの元で執事として働いている。
理不尽に使われる日々に嫌気がしているが、
まだ自身が仕えるべき主とはめぐり合えずにいる。
仕えるべき主を見つけた羽戒時雨が羨ましく思いながらも毎日を過ごしていた。
そんなある日、アンゼロットから任務が言い渡される。
それはPC3の身辺警護である。
彼女に自身の主としての素質を感じたキミはこの任務を引き受けることにした。

PC2
シナリオコネクション:三千院ナギ
推奨クラス:強化人間or竜使い
推奨キャラクター:綾崎ハヤテ
キミは親の借金を背負いながらも、毎日を楽しく過ごしている。
そんな中、キミの主の友人であるPC3の様子がおかしいことに気づく。
主もそのことを心配しているし、キミは彼女の後をつけることにした。

PC3
シナリオコネクション:水樹天竜
推奨スタイルクラス:陰陽師
推奨キャラクター:鷺ノ宮 伊澄
キミは赤羽家に次ぐ退魔の家系鷺ノ宮の跡取り娘だ。
最近キミのところに新しい専属の執事が入ってきた。
彼も特殊な力もった人間らしく、自身の護衛として雇われたらしい。
そんなキミに新たな依頼が舞い込んできた。

PC4
シナリオコネクション:
推奨スタイルクラス:
推奨キャラクター:桂雪路
キミは昔ロンギヌスとして働いていたが、
金を持ち逃げして辞め、今は白皇学院で教師をやっている。
給料日前でお金のないキミはPC2にトラブルのニオイを嗅ぎつけ、
それを解決する代わりに彼から酒代をたかろうと思いついた。

ハヤテのごとくとのクロス。柊が出ないクロスがあってもいいと思うんだ。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 01:21:29 ID:1vUuWBxp
そしてアニメ組おいてけぼりですね。わかります。





ま、この程度なら大丈夫かな〜?w

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 01:34:35 ID:0Lqk0Y40
いやまぁ、クロススレだし。
もともと、別作品のことが判らない人は置いてけぼりもしかたないスレで、
原作の別シリーズとのクロスがだめと言う道理もあるまい?


109 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/07(金) 02:16:38 ID:NOQva+ov
毎度どうも
二時半ぐらいから投下したいと思います



110 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/07(金) 02:30:59 ID:NOQva+ov
 


「なるほど、エミュレイターと手を組んだLXEの残党ねぇ……」
 ブラボーとナイトメアの説明を聞き終えて、パピヨンはいかにも興味がなさそうな調子で息を吐き出した。
 手にしたポテトを指で弄くりながら、半ば確認するように彼はブラボーに目を向ける。
「俺とバタフライ以外でホムンクルス精製を実践できそうなのはムーンフェイスぐらいだが?」
「ムーンフェイスはホムンクルス移住初期段階で月へ渡っている。
 元々奴は移住に乗り気だったし、戻ってくる手段もないだろうからな」
「……。まあ、いいか」
 少しだけ沈黙した後パピヨンは呟き、ポテトを口の中に放り込んだ。
 指についた塩を舐め取りながら、視線を虚空に向ける。
「他に錬金術に精通しそうな奴……いたような、いなかったような」
「随分曖昧だな、おい」
「憶える価値のないモノを憶えておくような脳の無駄使いはしない主義なんでね」
 嘆息交じりに呟いた蓮司に鼻で嗤いつつ、パピヨンは蓮司のトレイに載っていたハンバーガーを取り寄せた。
「あ!? お前、それ俺の!」
「情報提供をしてやるんだ、この程度でガタガタ騒ぐな」
 拳を震わせる蓮司をよそにパピヨンはハンバーガーを頬張る。
 ゆっくりと咀嚼しながら彼は一同を順繰りに見回し、そして完全に食べ終わった後ドリンクに手を伸ばしながら口を開いた。
「……そういえば居たな、一人」
「本当か?」
「ああ。ついでに言えば、お前等の情報は一つ間違っている」
「何?」
「状況を考えれば奴に相応しくはある。だが『手を組んでいる』というのは違うな」
「……どういう事だ?」
「簡単な話だ。ソイツはエミュレイターと”手を組める”ほどの器じゃあない」

 LXEに所属していた人型ホムンクルス『マーニ』。
 その男はバタフライが造り出した蝶野製ホムンクルスではなく、ムーンフェイスが造り出したモノであるそうだ。
 その能力はお世辞にも高い方とはいえず、バタフライ達からは戦力として見られていなかったために核金を与えられる事もなかった。
 なまじムーンフェイス謹製であるという事の特殊性から、マーニはLXEでもかなり肩身の狭い存在だった。
 だが、能力的にも有用性にも蝶野製のホムンクルスに劣る彼を、何故かムーンフェイスはよく侍らせ研究の助手のような事をさせていたらしい。
 気まぐれにパピヨンがムーンフェイスに尋ねてみれば、彼は三日月の顔に同じような口角の尖った笑みを浮かばせてから漏らしたのだ。
『駄作は駄作なりに愛着ができるもんだろ?』

「ちょくちょく俺やバタフライの資料に手を伸ばしてたみたいだから、多少の謀反気は持ち合わせていたんだろう」
「……自分の研究に探りを入れられてお前は何もしなかったのか?」
「俺もバタフライの研究資料には手を出していたからな。
 それにあの時はLXEに保護”されていた”手前ムーンフェイスの玩具に手を出す訳にもいかん。まあ――」
 パピヨンは椅子に背を預け、この場にはいないマーニに語りかけるように口角を吊り上げて――嘲笑した。
「研究に行き詰ったのかは知らんが、エミュレイターなんぞに媚を売る時点で底など知れている。
 昔っから神や悪魔に縋る輩は、自分の力では何も為しえない無能者だと相場が決まっているからな」




111 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/07(金) 02:33:51 ID:NOQva+ov
 


「つまり今回の首謀者がそのマーニというホムンクルスだったとして、ソイツはエミュレイターと組んでいるのではなく利用されている可能性が高い、と」
「多分な」
 大きく溜息をつき、パピヨンはトレイに載ったポテトに再び手をつけた。
 蓮司達がここを訪れる前に頼んだそのポテトは少ししなびていて、彼は不愉快そうに眉をしかめて見せる。
「まったく、ヒトがちょっとココを空けている間に随分とまあつまらない事になってるもんだ」
「つまらない事……?」
「今更LXEの亡霊なんぞ出張ってきても全く面白くない。エミュレイターが絡んでいるあたりは多少興味があるが」
「……てめえ」
 パピヨンのおどけるような素振りに、蓮司は思わず声を潜めて立ち上がった。
 アンゼロットにこき使われてではあるが、普段からエミュレイター……魔王達と戦っている彼としては、パピヨンの言い方は
少々腹に据えかねるものだった。
「興味がある、なんて言ってられる事じゃねえだろ」
「何故?」
 蓮司から滲み出る殺気を平然と受け止めてパピヨンは彼を真っ向から見返す。
 その態度を見て蓮司は更に語気を強め、食ってかかるように口を開く。
「奴等が動けば世界が綻ぶ。放っておけば、この街だけじゃなくて世界が滅ぶんだぞ」
「そう、それ。世界の滅びだ」
「あ?」
「お前等ウィザードの言う『世界の滅び』というのは『世界そのものの消滅』ではなく、人間の構築する『常識』という概念的な世界の滅びだろう?
 人間の秩序社会がどうなろうと俺の知ったことじゃあないし、むしろ俺としては――」

 ――そんな世界なら見てみたくさえある。

 愉悦の混じった哄笑を浮かべながらパピヨンは蓮司に向かってそう吐いた。
 同時に蓮司の背中に冷たいものが走り抜ける。
 この男は危険だ、と頭の中で警笛が鳴り響く。
 蓮司は拳を握り締め、テーブル越しにパピヨンに僅かに詰め寄り――カズキの腕によって制止された。
「……カズキ?」
「……蝶野。お前、そのマーニって奴とかエミュレイターに協力するつもりか?」
 向けられた蓮司の視線に応える事なく、カズキはパピヨンを見つめて問いかける。
 パピヨンはカズキの目を心地良さそうに受け止めながら、答えた。
「だとしたら?」
「――ここでお前を止める」
「止める……聞こえの良いコトバで誤魔化すなよ、偽善者。
 俺が奴等と協力して世界を滅ぼうそうとするなら、どうするんだ? 殺すか?」
「……」
 パピヨンは挑発的に笑んでからカズキをねめつける。
 カズキは彼の視線を受け止めたまましばし沈黙し、そして彼を真っ直ぐに見据えたまま、言葉を紡いだ。
「……お前が、昔に命を奪った人達の事を忘れたというのなら。……今の新しい世界に生きていけないっていうのなら」
「………」
 語るカズキに殺気は微塵もない。
 良く言えば信頼、悪く言えば期待を寄せているに過ぎない彼の言葉にパピヨンは沈黙し、やがてふんと鼻を鳴らして肩を竦めた。
「俺は今回は傍観だ、他人の尻馬に乗るのも乗せられるのも御免だからな。
 もしやるとするなら、俺自身の手でやる。でなければ面白くもなんともない」
「……そっか、良かった」
「何がいいんだよ……」
 安堵したように漏らしたカズキに、嘆息交じりに剛太が言った。
 蓮司としては微妙に納得はいかなかったが、蒸し返してまで事を続けるつもりはなかった。
 振り上げかけた拳の下ろし所をとりあえず心の内に収め、蓮司は再び椅子に腰を下ろす――
「……格好はともかく、その意見だけは賛成するわ」
 ――下ろしかけたところで、鈴のように響いた声に蓮司を始めその場にいた六人が目を向けた。
 六人が囲んでいる場から二つ離れたテーブル。
 そこに背を向けて座っている少女がいた。
 ポンチョを羽織ったその少女は銀糸の髪を揺らして振り返り、蓮司達に顔を向ける。
「久し振りね、柊 蓮司」
 指に付いた塩を軽く舐めとりながら、少女――”蝿の女王”ベール=ゼファーは妖艶に微笑んだ。


112 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/07(金) 02:36:32 ID:NOQva+ov
 



 ※ ※ ※



「はわー……ごめん、遅くなっちゃった」
 くれはが屋上に姿を現したのは、それから少ししての事だった。
 銀成学園の制服は真新しかった事もあって少々着られている印象だったのだが、今彼女が纏っている紅白の巫女衣装は
普段見慣れない斗貴子から見てもくれはに相応しい格好だった。
 くれはは軽く肩を上下させながら、待っていた斗貴子と灯を見やる。
「んん? 二人とも、何かあった?」
「……いや」
 僅かに苦笑する斗貴子にくれはは小さく首を傾げる。
 何時の間にか二人の雰囲気が少しだけ柔らかくなっていた。
 再び疑問を発しようと出しかけた声を遮ったのは、灯だった。
「……準備は終わった?」
「はわ……うん、一応やってきたよ。結構広いし場もあんまり良くないからちょっと時間かかったけど、少しぐらいは持つと思う」
「『彼女』は?」
「あかりんとひーらぎが出てって少ししてからいなくなった。何処にいるかまではちょっと……」
「……準備? 彼女? 何の話だ?」
 二人の会話に眉をひそめて斗貴子が問いかける。
 すると灯は至って機械的に彼女を見返し、答えた。
「寄宿舎にいるエミュレイター……河井 沙織の事」
「河井 沙織……だと」
 冬の寒空が更に凍りつくような緊張が走った。
 斗貴子は努めて冷静な声で、しかし顔と気配には刃のような殺気を孕ませて灯に一歩詰め寄った。
「……どういう事だ」
「融合体とは別のエミュレイターが河井 沙織に憑依している。何時からかはわからないけど、この街の被害者の何人かは
 ソレの手によるもの。対処しなければならない」
「あの子が……この街の人間を?」
「違う。彼女ではなく、エミュレイター」
 確かに、潜在的に負の感情を持っている人間はエミュレイターに憑かれやすい傾向にある。
 だが、概ねの場合において憑かれている人間の意識は全く関係なく、侵食されたエミュレイターに操られてプラーナの捕食を行うのだ。
 例えば、今街の何処かにいる河井 沙織のように。
「……それがわかっていて何故今も放っている。エミュレイターの憑依先がわかっているならわざわざ街に出る必要などないだろう」
「……それが柊 蓮司の指示だから」
「……蓮司の?」
「私達の事は既に彼女に知られてしまっているから」
 錬金の戦士である斗貴子とカズキは勿論、直接彼女に接触した蓮司も、そして今日昼休みに出逢った灯とくれはも、既に河井 沙織には知られてしまっている。
 この上で何か行動を起こせば、最悪彼女に憑いているエミュレイターは寄宿舎を取り込んで月匣を展開しかねない。
 そうなればそこにいる人間全員が、巻き込まれる事になってしまう。
「……だから、とりあえずはこれまで通り私達は寄宿舎を離れる」
「で、さーちゃんが居なくなった後で寄宿舎に結界を敷いたの。私達が行動を起こしたのに気付くはずだから、後は向こうの反応待ち」
 仮に気付かず街で何らかの行動を起こしたとしても、街を巡回している蓮司達がすぐに駆けつけられる。
 それに気付いて引き返し、寄宿舎に戻ったとしてもそこには結界がある。
 即興とはいえ陰陽の名家たる赤羽の次期当主であるくれはが敷いた結界だ、破壊するまでに多少の時間はかかるだろう。
 それまでにここにいる三人が対応するのは十分に可能だ。
 また、その段階で月匣を展開したとしても、同じく結界によって寄宿舎の生徒達への被害もある程度までは防げるはず――




113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 02:39:01 ID:oFTTDDty
支援

114 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/07(金) 02:39:05 ID:NOQva+ov
 


 巡回に出る前に蓮司が二人に説明した段取りを斗貴子に聞かせると、彼女は眼を丸めて呆然とするばかりだった。
「……彼は優秀なウィザードなんだな」
「――ぷっ、あはは!」
 僅かな感嘆と共に吐き出した斗貴子の台詞を聞いて、くれはは思わず噴き出してしまった。
「……何故そこで噴き出す?」
「だって、ひーらぎを褒める奴なんて斗貴子さんが初めてなんだもん」
「……いつもは『下がる男』とか言われてる男だから、柊 蓮司は」
「さ、下がる……?」
「任務のために学年下げられたり、能力(レベル)下げられたり色々されてるんだよ、ひーらぎは。今回も二年になったしねー」
「なんだそれは! 学年はともかく、能力の制限なんて任務の支障になるだけだろう!」
「んー、なんか因果律って言ってね。しかるべき能力でないとダメだって任務が前にあったんだって」
「滅茶苦茶だ……」
「……まあ、柊 蓮司だし」
「蓮司……キミは……」
 かける言葉も見当たらず、斗貴子は思わず顔を伏せた。
 錬金戦団にも、坂口照星大戦士長やキャプテンブラボーなどを始め性格的には奇異な人物が少なからずいる。
 だがそれでも、彼等の活動はウィザード達のそれに比べれば真っ当な部類といえるだろう。
 斗貴子は先日ウィザードを率いるアンゼロットによって与えられた被害を思い出し、それを受け続けている蓮司に同情を禁じえなかった。
「まあ、アンゼロットにこき使われてる分経験は私達の中じゃぶっちぎりだし、ひーらぎに任せとけばさーちゃんもきっと助かるよ」
 何故か軽い調子で言ってのけるくれはの言葉に、斗貴子の思考は現実に引き戻された。
 そう、最も重要な事をまだ聞いていなかったのだ。
「……助けられるのか?」
「まだ時間はある、とは言ってた。だからこのプランを立てたんだと思う」
 錬金の戦士が同じ寄宿舎にいたにせよ、河井 沙織が寄宿舎に一切の被害を出していないというのはエミュレイターの性質上明らかにおかしい。
 考えられる可能性としては――
「――河井 沙織の意識が、自分のコミュニティである寄宿舎にいる人達を襲うことを拒絶している」
 翻して言えばそれはまだ彼女の精神がまだ完全に侵食されていない事の証明だ。
 それならばまだ、助ける事ができる。
「どうすればいい」
 灯を見据えて尋ねる斗貴子に、彼女は数瞬沈黙した後静かに口を開いた。
「……『器』に物理的損傷を与えてエミュレイターを乖離させる」
「器に損傷……まさか」
「河井 沙織を攻撃し、傷付けるというコト」
「……っ」
 感情を込めない灯の声に斗貴子は唇を噛み、拳を握り締める。
 それを紅の瞳で確認しながら、更に灯は畳み掛けるように宣告する。
「どの程度まで傷つければいいのかは、わからない。最悪死ぬまで乖離しないかもしれない」
「……」
「で、でも戦闘不能にまで追い込めば、捕縛して乖離させる術式を組めるから。だから――」
「いや、いい」
 くれはの言葉を遮って、斗貴子は二人から目を切る。
 そして眼下に広がる街並み――何処かに河井 沙織がいるはずの夜闇を見据えて、小さく息を吐いた。
 それだけで彼女は沸きあがりかけた衝動を抑え込んだ。
「……できる?」
「侮るな」
 視界の外から問いかける灯の声に、斗貴子は鋭く返す。
 任務に対して冷徹であるべきという戦士の鉄則をまだ忘れていない事に安堵と僅かな自嘲を覚え、そしてふと斗貴子はカズキの事を思い出した。
 カズキは今柊 蓮司と共に街にいる。蓮司は既にこの事を彼に話したのだろうか。
 果たして彼は、その時どういう反応をするのだろう、と。

 夜闇の静寂の中、携帯の着信音が響いた。
 斗貴子はポケットから携帯を取り出して相手を確認すると、目を見開いた。
 携帯の小さなディスプレイに映し出された発信者は――『河井 沙織』。



115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 02:39:53 ID:zud2eLwl
ベル様何ポテトつまんでんのw

116 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/07(金) 02:43:31 ID:NOQva+ov
今回は以上です
変態率上昇で場は混沌と・・・と見せかけて真面目に
別の意味で混沌としてきましたが
女の子の方も引き続き真面目。
柊の扱いに対して斗貴子さんの言ってることは真っ当なのに何でこう違和感があるんだろう
ところでアニメ組の人には想像つかないかもしれませんが、萌え魔王が出張ってくる前の原作は多分こんな感じのシナリオが多かったと思います


ところで投下は小出しにした方がいいんでしょうか
何だか短いような気がして・・・もうちょっと書いてからにすべきだったか・・・


117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 02:49:25 ID:1vUuWBxp
>>116
GJ! 男性陣が別の意味でカオスな雰囲気。ベルの狙いは何なんでしょうね〜。
そして女性陣のシリアスっぷりに吹いた。なんだこの格差はw

>何でこう違和感が
つ【だって柊蓮司だから】

>投下タイミング
キリのいいところでいいと思いますよ。長すぎて連投規制にひっかかると悲しいし。
あんまり長いと投下する前に力尽きて書けないことも多々あるしw

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 04:01:23 ID:B/+R7ws6
GJですよ。
ぱっぴーは相変わらずギャグから一転してのシリアスがカッコイイなぁ

さて、ちょいと小ネタを投下します。2スレほど

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 04:04:58 ID:B/+R7ws6
 タイトル:当校は魔法使いの多い学校ですからどうかそこは「はい」か「イエス」で諦めて下さい


  いつもの朝、いつもの登校風景。
  ここはとある学園の通学路。
  多くの生徒が思い思いの服装、交通手段で学舎へと向って行く。
  その人の群れの中で
  かたや実に普通の、
  かたやいつも通りの、
  登校を試みる生徒が2人いた。


  ※  ※  ※


 私ノ名前ハ日塔奈美。
 私ハ世ニモ可哀相ナ不登校児デアル。

 然シ、

 今日ハ自ラ登校スル。
 勿論、理由ガアル。

 ―――誰も私を可哀相がらないからだ。



 校門を潜り、下駄箱を抜け、廊下を歩いていく。
 呆気ないくらい、何も起こらない。
 その間、私の事を気に留めた人は皆無だった。
 久し振りに登校したというのに……。
 理不尽な感情を抱きつつズンズンと進んでいく。
 その時、ザワメキが広がった。


 (気づいてくれた…!?)

 
 かつてない昂揚感が胸をつく。
 なんと返事をしようか、なんと境遇を語ろうか。
 ニヤけているのを気付かれないように、周囲に視線を向ける。
 だが、ザワメキが注目していたのは私ではなく――妙な男女だった。



120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 04:06:16 ID:B/+R7ws6
  ※  ※  ※


 俺ノ名前ハ柊蓮司。
 俺ハ世ニモ多忙ナ不良学生デアル。

 故ニ、

 今日モ無理デモ登校スル。
 勿論、理由ガアル。

 ―――出席日数が足りないからだ。



 校門を潜り、下駄箱を抜け、廊下を歩いていく。
 不気味なくらい、何も起こらない。
 その間、俺の登校を邪魔する奴は皆無だった。
 久しぶりの平穏な日常だ……。
 ある種、和やかな感情を抱きつつ晴々と進んでいく。
 その時、ザワメキが広がった。

 (この気配は……!?)

 ある種の生存本能が警鐘を鳴らす。 
 なんとして回避すべきか。なんとして死守すべきか。
 一瞬にして警戒態勢に移り、学生鞄を両手に抱え込む。
 けれど、やはりそれは土台、無理な話なのだ。 

 そう、教室の前に居たのは不幸の宅配便―――世界の守護者だった。


  ※  ※  ※


 ほんの刹那。
 たったそれだけの時間で天国は奈落と化した。
 ささやかな幸せを瓦解され、思わず口から全身全霊の思いを込めた言葉がつく。




121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 04:06:47 ID:B/+R7ws6
「なんで、私を心配しないっ!?」
「俺を学校に、行かせろ!?」



 
 間。




「「ん?」」


―――かたや、不登校少女

―――かたや、登校不可能少年


出会ウ筈ノ無イ二人ガ出会ッテシマッタ。




「まぁ普通に考えたら出会う筈ありませんよね」
「それはさておき。柊さん、任務です。ハーリー、ハーリー!」
「というか、登校してきた時点で不登校少女じゃなくて普通の少女ですよね」
「……柊蓮司、朝イチで下校するなんて、流石、下がる男」


「下がるゆーなっ」「普通ってゆーなぁっ」


終わり。

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 04:09:43 ID:B/+R7ws6
最後のセリフを言わせたかっただけだったり…。
あと2スレじゃなくて3レスだよとか…。

以上、失礼しました

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 11:41:34 ID:bcnZXOTp
なんという普通…

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 11:57:00 ID:XBLqWPdJ
普通だな

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 11:58:28 ID:jaTksH1j
>>116
GJ! やっぱベルさまが登場すると脳内に花吹雪が舞うなぁw
このスレではめずらしく柊の嫁が活躍しているのも大好きです。

投下の長さはコレくらいでも全然問題ないと思いますよ。
特にこの板は複数連続レスは規制されていることもあって
もっと長いと作者様が苦労するでしょうし。

>>122
奈美が不登校少女って設定を覚えている原作ファンは居るのだろうかw
自分も2期アニメで違和感を感じてしまったクチだったし

126 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 12:46:39 ID:wcBMigUa
>>95
王道、それはロマンですから

>>96
エリィ様の存在感は異常。伊達に魔王様では無いってことですかねえ。

>>97
こうなりました。

>>98
…ふっ、これからの200年を、そこいらの200年と一緒だと思うなよw

>>99
ストーリー的には「切り札のゴーレム無しでまた取り込まれても困ると言うアシュレーの判断」
GM的には「PC5人もおんのに更に味方NPCなぞだせるかあ!」
作者的には「味方6人もおってまともな戦闘描写なんぞできるかあ!」
だったりしますw

>>100
頑張れ。超頑張れ。

>>101
マリアベル様の可愛さはガチ。

>>103
5まだやってないんですよね。4が終わったらやるかもw

と、言うわけで1時から共通エンディングを投下します。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 12:50:10 ID:0oreTuMI
つ、ついに!

128 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 12:59:38 ID:wcBMigUa
ヴァレリアシャトー近辺の森。
タウンメリアで全員の無事を祝った翌日、正午。
無事を報告すると言ってバスカーの村へと戻ったティム、カノンとゴーレムの修理のため早々に
自らの居城へと帰っていったマリアベルを除く5人はそこへやってきていた。
「アガートラーム…」
2人の兄妹の墓標があったその場所は、今はその痕跡である穴が残っているだけであった。
「…お前のおかげで、世界は救われた。感謝はいくらしてもし足りない」
アシュレーは手にした魔剣に語りかける。
「けれど、お前に頼ってばかりじゃ、いけないと思うんだ。俺も、みんなも。
だから、お前はここで、2人と、世界の平和を見守っていて欲しい」
この魔剣はあまりに有名になりすぎていた。
もはやだれか1人の手にあり続けるのを許されないほどに。
アシュレーは自らの身を斬られるような、苦痛を感じる。1度は魔剣と心を通わせたのだ。
魔剣との別れを惜しまぬ、魔剣使いはいない。
(…気に病むな。我が主)
アシュレーの中で声がする。どこからしたのかとアシュレーは辺りを見回す。
(我が誓いは、果たされた。お前は強き男となった。私なしでもやっていけるほどにな)
「そうか…お前か、アガートラーム」
声の正体に気づき、アシュレーはほほ笑む。
(それに待つのは、慣れている。次の主を待つ間くらいどうということはない)
「ありがとう…アガートラーム」
そして、魔剣はあるべき場所へと戻った。

「ねえ…レンジ」
「なんだ?」
アシュレーがアガートラームを戻した後、リルカは柊に言う。
「アキラが話があるって、向こうに来て欲しいって言ってたよ」
「晶が?なんだ?」
そう言いながらも柊は晶がいる方へと向かう。
(アキラ…がんば)
リルカは友人の幸運を祈った。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 13:02:44 ID:bcnZXOTp
>>125
いえいえ、みんなホントは覚えてるのに「忘れてたw」って言ってあげてるだけですよ。
原作ファンを名乗る人ならそれぐらいの優しさをもってないはずないじゃないですか


支援

130 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 13:03:13 ID:wcBMigUa
少し離れた、人気のない場所。そこに晶はいた。
「晶、話ってなんだ?」
「柊くん、私に隠してること、ない?」
晶の直球な質問に、柊は目に見えて動揺する。
「うお!?い、いや、無いぞ」
「…柊くん、やっぱり嘘、下手だね」
苦笑。晶は知っている。目の前の男が嘘なんてつけない、馬鹿がつくほど正直な男だと。
「多分、私、帰れないんでしょ?異世界では、時間の流れが違うことの方が多いって言うし。
ミッドガルドとファー・ジ・アースじゃ、時間の流れが違う。違う?」
「…すまねえ。俺は…」
観念したのか、柊がそのことを認める。
そのことに少し痛む胸を抑え、晶は言った。
「あやまんなくていいよ。私が飛ばされて、それでも生きてたのは、柊くんのお陰だから。
…でもさ、悪いと思うんなら、1つだけ、お願い聞いてくれる?」
「おう、分かった!俺も男だ。何でも言ってくれ」
「…歯を食いしばって、目を閉じて」
「お、おう」
「ちゃんと、閉じた?」
「おう。いつでも、いいぞ」
殴られるとでも思ったのだろう。柊はギュッと目を閉じて歯を食いしばる。
「じゃあ行くよ」

ズキュウウウウウウウウウウウウウウウウウンッッッッッッッッッッッッッッッッ

(や、やった!流石アキラ!私に出来ないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるーッ!)
物陰でそれを見ていたリルカが思わずガッツポーズを取る。
そう、七瀬晶の、柊蓮司への熱いキスに。

「ふはははははッッッ!お前の初めての相手は赤羽くれはではなく、この七瀬晶だぁーッッッッッッッッッ!」
冗談めかして晶が叫ぶ。真っ赤な顔で。
「ななななな!?おおおお前、だだだだ駄目だろこう言うのは!?」
対する柊は悲しいほどに狼狽して言った。やはり真っ赤な顔で。
「何で?」
「こういうのは好きな人とするもんだ!」
「…柊くん、私のこと、嫌い?」
水に濡れた子犬のようにシュンとして俯く晶に、柊の混乱は更に加速する。
「そうじゃなくてお前の方が問題だろ!?」
混乱しながらも柊が言い返す。
「…う〜ん、やっぱり鈍感だなあ。しょうがない。1回しか、言わないよ」
そして、少女は身体の震えを抑えながら、ただ一言、言う。

「ずっと前から、好きでした」

そのとき、柊の混乱は本日最高を記録した。

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 13:05:23 ID:bcnZXOTp
平然とはやってねぇっwww支援

132 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 13:05:31 ID:wcBMigUa
「な、なんだってーッッッッッッッッ!?」
どこぞの編集者のように思わず叫ぶ。
晶が後ろを向いて、言う。
「うん。すっきりした」
「おおおおお前だってそれって…」
柊蓮司は、未だに混乱していた。
「…本当はさ、言わないで、このままお別れしようかなとも思ったんだ」
後ろを向いたのは、恥ずかしさで柊の顔がまともに見れなかったのと、
「けれど、それじゃあ柊くんに忘れられちゃうって思ったら、言わずにいられなかったんだ。ごめんね」
勝手にこぼれてくる涙を見られたくなかったから。
「…バカ野郎。お前のこと、忘れるわけねえだろう!仲間じゃねえか!」
柊は忘れない。共に戦った仲間のことを。それゆえに柊は反論する。
「…ふう。柊くん、分かってないね」
溜息とともに頭を振り、晶は向きなおり、柊に指を突き付ける。もう、涙はもう拭っている。
好きな人に、無様な姿は見せたくない。
「私が忘れて欲しくないのは、魔剣使いで、柊くんの仲間の、七瀬晶じゃない!
1人の男の子としての柊蓮司を好きな女の子、七瀬晶のことを、忘れて欲しくなかったの!」
「んな!?」
もう一度、好きと言われて、柊は再び混乱の渦に巻き込まれる。
「私と柊くんはもう、別の道を歩み始めてる。だから、一緒にいられないのは仕方ない。
けど、だからこそ忘れないで欲しいの。七瀬晶って女の子がいて、その子は柊くんを好きだったって。
約束、してくれるかな?私のこと、忘れないって」
「お、おう」
勢いに飲まれて、柊は半ば反射的に頷いてしまう。
「…ありがとう。これで、心おきなく帰れるよ」
それを聞いて安心したのか、満面の笑顔で晶が言う。
一方の柊は、まだ混乱していた。今まで女の子にもてたためしのない(注:本人談)柊のことだ。
こんなことになるのも、当然初めての経験だった。
心の準備も何もなかった告白で、混乱して周りのことに気を配れるような状態では無かった。
…そして、それ故にかわすことが出来なかった。

133 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 13:08:34 ID:wcBMigUa
ヒュー…ガシャン

「…ガシャン?」
「て、てめえこんな時くらい空気よめ!アンゼロッ…ト?」
唐突に振ってきた鉄製の檻。
その中に閉じこめられた柊と、晶が同時に上を見上げる。
「おい!ヒイラギ、アキラ!あれは一体なんなんだ!」
アシュレーとブラッドが、焦った様子でやってきて、空を指さす。
飛空機械。ファルガイアでは、既に失われた技術の産物。
かつて世界を揺るがしたテロリストが乗っていた空中要塞に匹敵する大きさのそれが空を漂っている。
「あれって、もしかして…」
何かに思い至った晶が、呟く。その時だった。
飛空機械より、女の声が響いたのは。
「ハーハッハッハッハ!ナーンデコンナ大事ナ事、忘レテイタノデショーウ!」
女に、柊はたった1人だけ、心当たりがあった。
「ヴィオレット!?」
「今日、コノ時、コノ場所デーゴ主人サマヲ迎エルヨウ、1万年ト9986年前カラ言ワレテイタノデース。
ウッカリ忘レッパナシ二スルトコロデシータ。アンゼロットニイワレナケバ、アト100年ハ思イ出サナカッタデショー!」
まるでそれが最高のジョークだとでも言うように、ヴィオレットが馬鹿笑いと共に言う。
「ファルガイアハ、最高デース。ココーデ、魂ノソウルブラザー、否、ソウルファーザートデアイマシータ」
「なんだそれは!?」
柊が突っ込みを入れると同時に、飛空機械から調子はずれの歌が聞こえてくる。宇宙戦艦ヤ○トのリズムに乗せて。

「さらば〜♪ファルガイア〜♪」
「げ〜♪」

それは柊と晶にはまるで心当たりの無い声

「旅立つ船は〜♪」
「げ〜♪」

だが、ARMSの3人にはある意味で慣れ親しんだ声

「時空♪戦艦〜♪」
「げ〜げ〜げ〜げ〜げ〜げ〜♪」

世界観の違う、リザード星出身

「レーヴァテイントカ〜♪」
「げっげげ〜♪」

宇宙蜥蜴人トカ&ゲー

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 13:08:59 ID:bcnZXOTp
かわせないものといえば…金ダライだな、そーなんだなっ!?(違

135 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 13:09:35 ID:wcBMigUa
「最後苦しすぎだろ!?」
「ていうか何であんたらがそれにのってんのよ!?」
アシュレーとリルカがほぼ同時に突っ込みを入れる。
そんな突っ込みにもめげず、トカ&ゲーは言い放つ。
「我々は、このファルガイアから飛び出し、新天地を求めるのだトカ!もう、住所不定無職トカ言わせないトカ!
具体的には、3食昼寝付き待遇で、ロンギヌス柊蓮司捕獲装置開発担当とやらになったトカ!」
「げー!」
「ゲーもお前たちには数え切れない恨みトカもあるが、新たな旅立ちに際してすべて水に流すと言ってるトカ!」
「長すぎるだろそれッ!?」
「ヴィオレットー!何怪しいナマ物と交友関係結んでんだこら!?」
柊が檻をガチャガチャ言わせながら必死に抗議する。主にトカの不穏当な発言を受けて。
それに、ヴィオレットは心底心外そうに言う。
「オーウ、ゴ主人様トイエドモ、ソウルファーザーノ侮辱ハ、イケマセーン。
ソレニ、アンゼロットト、約束シタノデース。ゴ主人様ヲ連レテ帰ルツイデニ、ナイスナ人材ガイタラ連レテ帰ルト。
6人時代ノドリフダイバクショーノ生テープヲ出サレテハ、断リキレマセーン」
「思いっきり買収されてんじゃねえ!?」
柊の突っ込みを華麗に無視して、ヴィオレットが言う。
「…オオウ。今思イ出マシータ。モウヒトツ、重要ナ、仕事ガ残ッテマース」
その言葉と共に真面目モードに戻り、優しい声で、そのメッセージを伝える。

「…七瀬晶様に、マスターからの伝言です。
『過去が今に繋がるように、今は未来に繋がってる。だから…自分の信じる道を真っ直ぐ進んで』
とのことです」

「それって…」
その言葉を聞いて、晶は気づく。それが、誰の言葉なのか。そして、確信する。これが何であるのか。
「サア、カエリマショーウ。イクデースヨー」
再び怪しい外人モードに戻りヴィオレットはレーヴァテインの時空航行モードを起動する。
「ちょ、ちょっと待てヴィオレット!晶に、一言だけ言わせろ!」
柊蓮司が上空に抗議する。その言葉にレーヴァテインが少しだけ、動きを止める。
そして、柊は檻の鉄棒をつかみ、晶の方をまっすぐ見て、言う。
「…俺、ぜってえ忘れねえ。お前が、俺のこと好きだってことも、初めての相手がお前だってことも!
だからよ、向こうに行っても、頑張れよ!晶!」
そして、レーヴァテインは時空の彼方へと飛び去っていった。
「ヴィ、ヴィオレット!せめて中に入れろおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
…柊蓮司を外につるしたまま。

136 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 13:11:44 ID:wcBMigUa
「…うん。私も絶対忘れない。七瀬晶は柊蓮司が大好きで、君が初めてのキスの相手だってこと」
晶が空を見上げながら言う。涙が、零れないように。
涙を拭いて、3人の方に向きなおる。泣いてる場合じゃない。今を未来につなげる仕事が、まだ残ってるのだ!
「これで、私も帰ります。みんなも心配してるでしょうし」
その言葉と共に晶が光に包まれる。
ダン・ダイラムの力が、再び晶をあるべき場所へ戻そうとしているのだ。
「ああ、ありがとうアキラ!頑張ってくれよ!」
「大丈夫だ。お前ならきっと成し遂げられるだろう。元気でな」
アシュレーは感謝の言葉を、ブラッドは激励の言葉を贈る。
そしてリルカは…
「アキラあ…」
恐らくは今生の別れ。そのことを察したリルカが泣き出す。
「もう、泣かないでよ。もう会えないかも知れないけど、ずっと、友達なのは、変わらないんだから」
その涙を指でぬぐって、晶が言う。
「…うん!じゃあね、アキラ!」
そうだ、最後くらいは笑顔で、そう思ったリルカが精一杯の笑顔で。
「うん!じゃあね!リルカ!」
晶もまた、満面の笑顔で、20000年前のミッドガルドへと帰って行った。

「ようやく、終わったか」
2人の異邦人が去り、再びARMSの3人だけになった所でブラッドが言う。
「なんだか、嵐みたいな2日間だったな」
アシュレーが感想を漏らす。
「ね、ねえ…アシュレー」
「うん?なんだ、リルカ?」
そんなアシュレーを見ながら、リルカが言う。
「こ、これからも、ちょくちょくタウンメリアに、遊びに来てもいいかな?ほ、ほら、おばさん直伝の焼きそばパンも食べたいし」
言い訳をしながらも、リルカははっきりと伝える。大事な友達の行動に勇気をもらって。
アシュレーはキョトンとした後、笑顔で応えた。
「…ああ、もちろん大歓迎だ!いつでも遊びに来てくれ!」
「良かった…」
うっかり涙ぐみそうになるのを必死で抑える。

まだ、マリナとのことは、割り切れてない。これから先、割り切れるかも分からない。
けれど、うじうじ悩んでいても何も変わらないのだ。だから、今は素直になる。好きな人と一緒の時間を過ごす。
いつか、笑顔で2人を祝福出来るようになる、その日まで。

そう、少女は心に誓ったのだ。

137 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/07(金) 13:12:45 ID:wcBMigUa
今日はここまで。
それぞれの個別エンディングは、明日以降投下します。

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 13:13:12 ID:bcnZXOTp
シンプルに支援

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 13:54:02 ID:0oreTuMI
__  r‐,           ._
─-ニ7 l ̄ ー-- .._r-{、ヽ..-─-、. __
   l :l  ̄ ̄ ¬─-r‐t7 (彡  ,.、v,)-- ..__l`!_
.   l :l        j  y       ミ | .l ̄ ¬ :|─-
   l :l        {. /        l !.   l :l
.  l :l         ', { (:( ):)   ,.-.V   l :l
  l :l         } ゝ._ "ー'ー ゞノ}   l :l     保管しました
.  l :l          /      ̄ ` ー、-''    l :l
  l :l            ,' /o)      l _.   l :l
. l :l          l    l      /,ソ   l :l
 l :l          `ヽ_ ノ      /   l :l
. l :l             ゝ-'´` ー--''    l :l
..l :l                         l :l

●アガートラームが多すぎる #11〜#15
●柊蓮司と退屈なお茶会 #01
●NIGHT WIZARD cross period #08
●当校は魔法使いの多い学校ですからどうかそこは「はい」か「イエス」で諦めて下さい #01

まとめの「ハンドアウト」のページが容量上限を突破したんだがどうしよう。


140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 14:13:11 ID:wuZ48fHk
ハンドアウト2を作ればいいじゃない(マリー)。
嘘です。管理人様乙です。ありがとうございます。

自分も3時5分前からちょいと投下したいのですけど人いるとよいなぁ……。

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 14:18:40 ID:0oreTuMI
ジャンルごとに分割するのが妥当だろうか。そんなわけで分割案募集中。

●漫画:特に説明は要らんよな?
*AQUA、ARIA
*ハヤテのごとく!
*週刊少年サンデー掲載コミック

●小説:活字作品。ライトノベル含む
*封仙娘娘追宝録
*涼宮ハルヒの憂鬱
*ゼロの使い魔
*どり〜む・まいすたぁ

●アニメ:原作なし、またはあっても別作品のもの。iM@Sとか
該当作品なし

●ゲーム:TRPG含む
*アルシャード
*日本一ソフトウェア
*パワプロクンポケット
*ファイナルファンタジー
*デビルメイクライ
*巣作りドラゴン
*スクールデイズ
*夜が来る! - Square of the Moon -

●その他:特撮やら2chネタやら実在の人物ネタやら非クロスやら
*スーパー戦隊
*声優ネタ(小泉豊)
*声優ネタ(佐藤利奈)
*バトルロワイアルパロディ(パロロワ)
*その他

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 14:21:13 ID:0oreTuMI
>140
あ、そうか。
素直に2にすればいいのか。(ぽん)

支援の準備はしておきます。出来なかったらごめん。

143 :5-912:2008/03/07(金) 14:29:27 ID:2lm6v3mT
支援します!!

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 14:32:15 ID:mODrN21B
>141
漫画小説はアニメ化されたものと区別がつかない場合があるからどうなんだろうと思いつつ支援

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 14:38:53 ID:0oreTuMI
>144
実際のところ
 ・アニメ/漫画原作
 ・アニメ/小説原作
 ・アニメ/オリジナル
という分割のようなもんだ。

146 :よると―――:2008/03/07(金) 14:58:07 ID:wuZ48fHk
よるとやみのふくいん  -どきっ!女だらけの居酒屋「ろんぎぬす」!春のひな祭りどんちゃん騒ぎ大会-


みんなの居酒屋『ろんぎぬす』。
日本列島が桜色に染まっている春のある日、そこはめずらしく人の姿がまばらだった。
なんでも、つい先日ショッピングモールが大規模な災害に襲われ、大きな被害を受けたのを昨日その復旧が終わったばかり。
ショッピングモールそのものに人が入っていないのだった。
まあ、そんなことはこの辺りで店を構えるのならよくあることだ。
店主もそれは重々承知しているため、客が来ないだろう今日は店を開けるのをよそうかと思っていたのだが、そうもいかない理由ができてしまったのである。

つい3日ほど前に、代引きの小包と共に予約を入れた馬鹿がいたのだ。それはもうショッピングモールの復旧の日を見計らったかのように。
とはいえこちらも客商売。しかも客の来ないだろう時期に来る腐れ縁の客で、断るのもなんだか気が引けた。
なんだかんだ言って、店主はお人よしだった。

そして今。『ろんぎぬす』には、一人の客がカウンターに座していた。
秋に頭をたれる稲穂が夕焼けにさらされた時の様に輝く、濃い金色の長い髪。
夕暮れと夜の間に起こる空の色のように深い、黒と紺のあいだの蒼色の双眸。
白くきめ細かくなめらかな肌。そしてそれを際立たせるような漆黒の夜会服。
5年後は美人になるだろうな、と誰もが思うだろう美少女だった。こんな親しみやすい雰囲気の居酒屋には場違いに過ぎるビジュアルである。

店主は、少女の目の前に山菜の天ぷらをおいた。予約をいれた馬鹿の差し入れである。
皿の上にのるのは、春の山菜の代表であるたらの芽、ふきのとうとあまり知られていないもう一つ。それに抹茶塩が添えてあった。
ここ最近、ショッピングモールの取締役の秘書についた青年がここに来ては上司の愚痴をこぼし、その代わりと言わんばかりに料理のコツを教えていくのだ。
その助言は非常に的確で、店主自身見違えるな、と感じていたほどだ。もっとも、ここ最近は客が来ていないので少しばかり自信がないが。
少女はその皿をちらりと見て、たずねた。

「これは?」
「今日予約入れた嬢ちゃんの差し入れだ。お嬢さんの知り合いなんだろう?つきだし代わりだと思ってくれ」
「……相変わらずか、あの能天気小娘」

どこか呆れたように、知人のことを評してため息をつく少女。
その様子を見ると、どうやら彼女は予約をいれた小娘を格下だと思っているらしい。実際、店主には威厳的なものがある分こちらの方が格上なようにも見えた。
ともあれ。少女はいただこう、と呟いて出された天ぷらに箸をつける。

山菜、というものは基本的に灰汁が強い。
よって、灰汁抜きをしてから煮物などにするか、灰汁によるえぐみや苦味を味わいとして受け取るかの二つに調理法が分けられる。
後者の場合は、彩りや香りなどを丸ごと楽しむために、天ぷらにすることが多い。
衣につけて高温で暖めることにより香りが引き出される上に衣の内側に閉じ込められるし、また天ぷらでよく使われる大豆油やゴマ油は甘みを持つため苦味との相性がいい。
たらの芽とふきのとうの苦味と春の香りを、見た目の年頃よりもずっと大人びた様子で静かに楽しむ少女。
そもそも中学生くらいの少女にとってはただ苦くて強い匂いのする、クセの強すぎる食べ物にしか映らないはずなのだが、
やはり少女はどこまでも典雅で優雅な仕草とともに、やけに渋い趣味をお持ちのようである。
閑話休題。
最後に残された一つを口に入れた瞬間、少女の目が見開かれた。

「……おい親父、これは―――」
「お客さんは、やっぱり只者じゃないらしい。これは私のおごりです、どうぞ」

そう言って差し出されるのは、温めに燗をしてある徳利とお猪口だ。
……外見年齢中学生に差し出すのはどうかと思わなくはないが、一応店主はこの相手は車で来ていないことを確認しているし、
予約を入れた客がこの相手を自分よりずっと年上、と称していたのを覚えている。
そもそもこの店、外見の年齢と実年齢が乖離している存在が訪れるどころの話ではなく、人種国籍―――どころか世界の壁を超えて現れる存在すらもいるくらいだ。
年齢の問題がないのなら、違いのわかる客にサービスすることは店主にとって珍しいことではない。だからこそこの店が「みんなの」居酒屋と呼ばれているわけであるし。


147 :よると―――:2008/03/07(金) 14:58:56 ID:wuZ48fHk
少女は、少し意地の悪い笑みを浮かべながら温燗を受け取った。
通であると思われるのは、やはり少し嬉しいものだ。その筋の人間に認められる、というのは一種名誉にも思えることだからだ。
体温よりもほんの少し暖かいほどに暖められた液体が少量、のどの奥に灼熱をもたらしながら流れていく。
胸の奥に熱をもたらすその心地よい感覚に口の端を持ち上げる少女を見て、店主が言った。

「『あずきな』、というそうです。天ぷらにしても普通の山菜のような苦味は一切ないでしょう?
 私もはじめて食べた時は驚いたもんです。普通の山菜みたいに苦味と香りを味わうものでなく―――そもそも、甘い山菜なんてはじめてでしたからね」

『あずきな』。通常の市場に出回ることはなかなかないが、春にとれる山菜の一種。
他の山菜のように強い香りはないが、その代わり心地よくほどよい甘みが特徴であり、主に天ぷらにして食す。
クセがなさすぎるためか、通の集まる料亭などで出ることもあまりない。というか、あまり知っている人もいない気がする。
少女はふふん、と興味深そうに笑う。

「あぁ。―――この年になってもまだ知らんことは多いらしい、長生きはするものだな」
「えぇ、人生勉強ですとも。毎日新しい発見がいっぱいです」

そりゃ、こんな店やってればなぁ。
閑話休題。
そんな大人のやり取りをしていると、がらがら、と無粋な音を立ててカウンターの後ろの勝手口から、元気のいい声が響いた。

「こんばんはでありますよっ!予約してたノーチェ、ただいま参上でありますっ!」
「ち。かしましいのが来たな」
「そのリアクション酷くないでありませんかっ!?
 そもそもわたくしが誘ったのでありますよ、もうちょっと優しく迎え入れるとかないのでありますかエヴァンジェリンっ!」
「うるさい黙れ」

そんなやり取りを目の当たりにし、あぁやっぱり格が違うなあ、とのんきな感想を抱いていた店主は、
勝手口の少女―――ノーチェの後ろにもう一人の少女がいることに気づいた。そしてその少女に店主は見覚えがあった。店主はにこやかに声を放つ。

「いらっしゃい。いつかのお嬢さんじゃないか、また行き倒れてそこの嬢ちゃんに拾われたのかい?」

ノーチェの後ろに立つ少女―――姫神秋沙は、いつもと同じ茫洋とした表情で答える。

「私は。何度も同じ間違いを。繰り返したりはしない。今回は。たまたまそこで会っただけ」
「そうそうでありますよ。久しぶりに会ったから一緒にご飯でも、ということになって、ちょうど予約入れてたからここに連れてきたのであります」
「おい貴様、勝手に―――」

ノーチェの言葉を聞きとがめた金髪の少女―――エヴァンジェリンが文句を言おうとしたその空気を知ってか知らずか、ノーチェはびしりと虚空を指さして宣言した。

「そう!せっかく久しぶりに会った同士なのでありますし、
 ここらでびしっと『どきっ!女だらけの居酒屋「ろんぎぬす」!春のひな祭りどんちゃん騒ぎ大会』を開催するのでありますよっ!」
「ひな祭り。とっくに過ぎた」
「そもそも昔懐かしい昭和のテレビ番組的なタイトルなのはなんでだ」
「いやあの、女だらけって……俺、いるんだけど。無視か?無視なのか?」

そもそもどきっ!ではじまるならポロリ(フリーザ声のネズミにあらず)はないのか?

「3.1アラウンドステレオでありますかっ!?」

三方向からのツッコミを受け、意味不明な叫び声を上げるノーチェだった。いや、店主の心の叫びは半分以上無視されているが。



148 :よるとやみのふくいん:2008/03/07(金) 14:59:38 ID:wuZ48fHk
ともあれ。なしくずし的にはじまったその(ノーチェ曰く)大会。
どこまでもマイペースに話をするノーチェに、姫神が頷き、エヴァンジェリンは聞いているのかいないのかちびちびと酒をなめて店主がツッコむという形ですすんでいった。
姫神は当初嫌そうな顔をしているエヴァンジェリンに気をつかおうかとしていたようだが、ノーチェの強引な引きとめによりそれは断念された。

もっきゅもっきゅ、と出された菜の花の酢味噌和えを口にするノーチェを見ながら、珍しく姫神が質問をした。

「そういえば。こっちの子と貴女は。どんな関係?」

その問いに目をぱちくりと見開くノーチェ。わたくしとエヴァンジェリンでありますか?と聞きなおすノーチェに一つ頷き、姫神は疑問を続けた。

「私には。この子と貴女では。貴女の方が年上に見える」

実際問題で言うのならノーチェよりもはるかにエヴァンジェリンの方が年上なわけだが、イノセントの姫神にはあまり知られていいことではないのはノーチェにもわかる。
どう答えるべきか、と彼女が(イタリア生まれのくせに)ジャパニーズスマイルを浮かべながら頬をかいていると、意外にもエヴァンジェリンの方がそれに答えた。

「見た目にとらわれているとろくなことがないぞ、小娘」
「……、小娘。私?」
「そうだ。そもそも私とそこの能天気馬鹿の格の違いは年で決まるものではないしな。もう少しこちら側の誇りを持てというのだ、馬鹿娘」

エヴァンジェリン―――本名エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは吸血鬼である。そしてノーチェもまた右に同じく。
吸血鬼と呼ばれる存在は「不死の王」とされるリビングデッドの代表格にして、「夜の貴族」とも呼ばれる。
人間と違う存在である彼らは、その力におぼれぬよう理性をもって自身を律する。それがなんか上流階級的な律し方であるためそんなあだ名がついた経緯があるらしいが。
ゆえにか、彼らは自分達の血族に名をつけ、その名前に格付けをして貴族のような体制を作っている。これを他種族……主に人間は吸血貴族と呼ぶ。
が、しかし。

「誇りも何も。ウチの家業はプライドなんて持ってたらやってられないでありますよ」

傭兵……というか、雇われとはいえ誰かの命令を聞いて戦場で命を拾う生活をしている奴にとってプライドは真っ先に捨てるもの、らしい。
そうでなければ命が真っ先に削り取られるとのことである。

そもそもそんなことをイノセントの前で話すなよ、と思わなくはないが、姫神は姫神で貴族の国の違いかなにかだろうと納得している。
国ごとでの宗教対立の中に巻き込まれたことのある彼女がそんな想像で補うのはまぁ当然とも言えた。

空になった酢味噌和えの小鉢をカウンターの仕切りの上へと置きながら、ノーチェは納得いかなそうに言った。


149 :よるとやみのふくいん:2008/03/07(金) 15:00:08 ID:wuZ48fHk
「そもそもエヴェンジェリンだって野良ではありませんかー。いくら元のお家が貴族筋だったからって今現在は何の関係もないでありましょう?」

野良吸血鬼、と呼ばれたことが何かカンにさわったらしいエヴァンジェリンが、身を乗り出しながらカウンターをばん、と叩いた。

「ほほう、この私にそんな口を聞くんだ。今すぐ塵にしてほしいという遠まわしな自殺志願ということでいいんだな……?」
「え、えーと……殺されるならそれ自殺じゃなくて他殺でありますよ?」

やばい、と生存本能的に危険を感じたノーチェは冷や汗をだらだらと流しつつ退ろうとする。
が、それよりもエヴァンジェリンが彼女の頭をアイアンクロー気味にわしづかみにする方が早い。
にこやかに笑う金髪の美少女の細腕にぷらーん、と鷲づかみにされる銀髪の少女というなかなかお目にかかれない光景を見て、店主が渋い顔をする。

「お客さん、店の中で乱闘は困るんですよ」
「そ、そうでありますよエヴァンジェリン!お店に迷惑かけちゃダメでありますっ!」

死中に活を得たと言わんばかりにまくし立てるノーチェ。
その声が聞こえているのかいないのか、店主は淡々と続けた。

「暴れるなら店の外でやってくれださいよ。それなら文句はないですから」
「そうそう外で―――って、あれ?救援じゃないのでありますかっ!?」
「あ、居酒屋の店主は民事不介入が原則なんで」
「それ警察っ!?」

ノーチェはもう半分涙目である。
そんな彼女を救ったのは、今までじっと黙していた姫神だった。彼女はエヴァンジェリンの横に立ち、いつもと同じ茫洋とした表情でぽん、と肩に手をおいた。
エヴァンジェリンはうっとうしそうに彼女を横目で睨み、言う。

「なんだ?さっきも言っただろう。私とこの馬鹿の格の違いは年ごときではかれるものではないと」
「それは。さっき聞いた」
「だったら邪魔をするな。一度この目上に対する呼び方からなってない礼儀知らずにはみっちりと教育をしてやらねばと―――」
「弱いものいじめ。よくない」

姫神は茫洋としていながらも、強い口調で続けた。

「貴女とこの子の。立場が違うのはわかった。
 けれど。それがわかった上で。そういうことをするのは。弱いものいじめ」

茫洋とした娘が、それでも引かない様子の姫神に少しだけ呆気にとられるエヴァンジェリン。
ノーチェの言葉をうんうんと聞いているだけの姫神は自分の意思が薄いのかと思っていたのだが、
そうとはとても思えないほどの強い意志がその茫洋とした瞳の奥に見えた。

「弱いものいじめ。よくないこと」


150 :よるとやみのふくいん:2008/03/07(金) 15:00:46 ID:wuZ48fHk
がんとして退かない、という意思を前にして、エヴァンジェリンはうつむいて息を吐いた。
こういう一度決めたことには頑固な人間には何を言っても無駄だと知っているし、それ以上にそういう馬鹿は嫌いではない。
ノーチェの頭から手を離す。にぎゃ!?と妙な擬音を立ててしりもちをつくノーチェを無視して、エヴァンジェリンは姫神を見た。

「―――よかろう。今回はこんな娘を手なずけたことに免じて折檻は許してやる、ありがたく思え」
「うぅぅ……あ、ありがとうございます、であります……」

目をぐるぐる回しながら頭を両手で押さえるノーチェ。
そんなノーチェを尻目に席に戻る姫神とエヴァンジェリン。エヴァンジェリンはお猪口の中の液体を楽しげに飲み干して、姫神に語りかけた。

「それで?お前―――姫神秋沙だったか。あの能天気小娘とどういういきさつで会ったんだ?」
「……、お金がなくて困っていたところを。助けてもらった」
「ん?あの小娘が金を持っているとは思えんが……」
「この店に。連れてきてもらった」
「そうそう嬢ちゃん。あの時のツケ、全額嬢ちゃんにツケてあるからな。忘れてないからな?」

店主のちょっとちくりと懐と胸に痛む発言を(おそらくは無意識に)スルーしながら、ノーチェが二人の会話に割り込んだ。

「秋沙秋沙ー。その時に話してた例の『仲良くなりたい人』とは、その後どうなのでありますか?」

無邪気な言葉に、あう。とさっきまでエヴァンジェリンに毅然と立ち向かっていた少女が小さくなる。
ノーチェはその様子に小首を傾げてどこか体でも悪いのでありますか?とたずねる。
しかし、彼女よりも年輪を重ねているエヴァンジェリンはははあ、と思った。

「男か」

その言葉にもう一度あう。と呟いてさらに小さくなる姫神。
彼女の様子にえ?え?とノーチェは両隣の少女を交互に見比べるが、エヴァンジェリンは意に介さずに意地悪く楽しそうに笑って言う。

「やはりな。お前くらいの年頃の小娘の悩みなど、手に取るようにわかるぞ。
 隠さなくてもいい。今私は少しばかり気分がいい、悩みの一つくらい聞いてやろうというのだ」
「え、でも確かエヴァンジェリンもちょっと前に恋にえらく不器用なところをさらしてたような」
「うるさい黙れ」

ごすりっ!と鈍い音が響き、ノーチェがカウンターに突っ伏す。
ちなみに。そのちょっと前というのは10年前の話である。
しかもその相手にはいまだに逃げられ続けているのだとか。恋や愛の形は一つではない、ということにしておいた方が彼女の名誉のためだろう。たぶん。

まぁそんなことはノーチェの後頭部にできているでっかいマンガたんこぶ並みにどうでもいい。
ほれ話せ、という彼女に位負けしたのか、姫神はぽつりぽつりと話し出した。

「……、別に。付き合いたいとかではない。単に。もうちょっと。話がしたいだけ」
「すればいいだろう?私相手にあれだけ啖呵をきってみせたんだ、それに比べれば楽なことと思うがな」
「私にとっては。もっと怖い。心臓が止まらなくなる」
「いや、止まったら困ると思うぞお嬢ちゃん」

一回止まったことのある姫神さんならではの台詞ですな。

やっぱり無視されている店主の発言はさておき、姫神が続ける。


151 :よるとやみのふくいん:2008/03/07(金) 15:01:47 ID:wuZ48fHk
「もっと仲よくなれたら。と思うことはある。けど。それは今の関係を崩すこと。
 ―――それは。踏み込むこと以上に怖い」
「なるほど。踏み込む勇気、とやらか―――くだらんな」

くっくっく、とのどの奥で音を鳴らし、エヴァンジェリンは―――彼女を知るものから言わせるところの『悪者全開モード』で演説するように言い放つ。

「いいか?この世はいつでもリスクと隣りあわせだ。
 振り向かないならこちらを向かせる、人のものなら奪い取る。それくらいの気概を持て。私に興味を持たせたほどのあの意思があれば、難しいことではない。
 なんなら、そのために協力してやろうか?ちょうどいい秘術が―――」
「ちょ、ちょっと待つでありますよーっ!?」

もう全力全開でエヴァンジェリンが楽しんでいたところに、ノーチェが割り入る。
邪魔者を見る目でエヴァンジェリンに睨まれながらも彼女が割り込んだのは、友だちである姫神をこちら側に踏み込ませたくない一心での行動である。
腹立たしげに睨んでくる吸血鬼の大先輩からの命の危機を回避しつつ姫神を守るために、ノーチェは命がけで話を逸らす。
たぶんプラーナぶち込んで知力ジャッジの達成値を上げたのだと思われる。

「え、えとその。ほ、ほら秋沙っ!その方とはどんな方なのでありますかっ!?
 秋沙にそこまで思われてる方のこと、わたくし何も知らないでありますよっ!」

そうノーチェにまで言われ一瞬目を見開くものの、姫神は少しもじもじしながらずず、とお茶をすすってぽつ、と答えた。

「……命の。恩人」
「う」
「へぇ、そうなのでありますか」

エヴァンジェリンとノーチェの反応は対照的だ。前者がかちこちに凍りつくのに対し、後者は興味深げに身を乗り出す。
おそらくは、エヴァンジェリンは自分の昔の光景がオーバーラップしたのだと思われる。ノーチェはそれによって命の危機から脱したわけなので結果オーライなわけだが。
けれどそんな配慮などまったくしないノーチェは、さらにアクセルをベタ踏みした。

「でも、そんな人だったら普通はもうそこらへんのフェアリーテイル並みに仲よくなって婚約とかまでしててもおかしくないと思うのでありますが」
「その想像が。普通なのかはさておいて。その人は。とにかく目についた人を片っ端から救っていくから」

とくに女の子。となんだか恨み節的に呟く姫神。それと時を同じくして東京西部の学生寮で暮らしているツンツン頭の高校生に悪寒が走ったとかそうでないとか。
彼女は最後にぽつりと呟いた。

「だから。きっと私だけが。特別じゃない」

その言葉とともに同じく黙ってしまうエヴァンジェリン。彼女にもそういう男に振り回された経験があるゆえだろう。
色恋沙汰にはまったく興味のノーチェは、しかし感慨深げに言った。

「へえ……結構どこにでもいるものなのでありますな、そういう類の人間」

お前が言うなよ。

閑話休題。ノーチェは姫神の顔をのぞき込んで続けた。

「秋沙は、それでもその人と仲良くなりたいでありますか?」
「……、それは。どういうこと?」

ノーチェの言葉とまっすぐに見てくる赤い瞳から目を逸らせず、姫神は少しうろたえつつたずね返した。
それに、ノーチェはまっすぐに問うた。

「ですから、言葉のままでありますよ。
 自分が特別に見られているかどうかもわからない、かたっぱしから新しい女の子と知り合いになっていく、こちらをかえりみるよりも前しか見てない類の人間。
 そんな相手でも、その人ともっと仲よくなっていきたいでありますか?」

まっすぐな視線。
そして、その言葉はどこまでも正しい。彼女の思う相手はそういう人間だ。それに付き合う覚悟があるのかと、問われた気がした。


152 :よるとやみのふくいん:2008/03/07(金) 15:02:59 ID:wuZ48fHk
姫神は目を閉じた。
彼女はある特殊な力を持っている。
それはおそらく彼女以外に持つ人間などいないだろう能力。しかしその力のことが彼女は大嫌いだった。
その力は、一定条件下にある相手をおびき寄せ確実に殺しつくす異能であり、悲劇しか生み出さない能力だったからだ。
その異能は、一夜にして彼女の住んでいた小さな村にいた全住人を殺しつくした。
だから、彼女はその異能を嫌った。こんな力を持っていたことを悔やんだ。

そしてそれ以上に―――誰かを助けられる力が、ほしかった。

魔法のように、苦しんでいて悲しんでいる人たちを問答無用で助けられる「ちから」が、ほしかった。おとぎ話に出てくる『魔法使い』みたいに、なりたかった。
姫神は己の力を封じるため、ある町へと向かう。自分の力をなんとかする方法を探すために。

けれど。そんなものはどこにだってありはしなかった。

それどころか、希少な能力を持つがゆえに彼女はある場所に囚われてしまう。地獄のような日常。そんな日々にも、終わりがあった。
囚われの身から解放されたその日―――彼女は一人の「魔法使い」に出会う。
彼は姫神が目的だった。一人の少女を救うために力を貸してほしい、と姫神に頼みこんだ。
嬉しかった。
こんな力が誰かを助けられるかもしれないことが、どうしようもなく嬉しかった。「魔法使い」と約束したその日は、興奮して眠れなかったほどだ。
「魔法使い」は、すべてが上手くいったなら姫神の力を押さえ込む魔法をかけてあげるとまで言ってくれた。
だから、姫神秋沙は「魔法使い」に協力した。
誰かを傷つけるくらいなら自分を殺してみせるという覚悟を、その胸に。

そして結末。
―――姫神は一度『死んだ』。
わかっていた。覚悟はしていた。けれど結末は変えられなかった。だから死んだ。殺されるはずだった。
意識は暗い闇の中へと引きずりこまれる。思考などとっくに凍りつき、何を思っていたかも覚えてはいない。恐怖も怯えも全てもう失われた。なのに。

『―――――っけんじゃねぇぞ、テメェ!!』

声が、聞こえた気がした。
その声は、人が殺されることにでなく、彼女が死んでしまうことに怒っていた。そんなことがあってたまるかと叫んでいた。
そこまでしか覚えてなどいない。けれど。

―――その声は、今でも絶対に忘れていない。


153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 15:03:47 ID:0oreTuMI
私怨?

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 15:08:25 ID:0oreTuMI
規制されちゃったかな。トイレ行ってる間に投下が始まってた……ごめん。ごめんよう。

155 :よるとやみのふくいん:2008/03/07(金) 15:09:59 ID:wuZ48fHk
「うん。なりたい」

強く強く、思った。
理屈なんてどうでもいい。自分がそうしたいと、心から思った。もう少しだけ近くにいたいと、本気で思った。
姫神のその強い意志を含んだ言葉に、ノーチェは満面の笑顔で答えた。

「だったら、迷うことなんかないでありますよ。
 誰かと一緒にいたいと思うことは悪いことなんかじゃないでありますし、秋沙が一緒にいたいと思って、そう思い続けることに相手の意思は関係ないのであります。
 あとは秋沙が、どれだけその人と一緒にいるために頑張れるかの問題でありますよっ!」
「がんばる」

ぐ、と拳を握る姫神。
そのやり取りを眺めていたエヴァンジェリンが、唐突に笑い出した。
あわててそちらを向く二人。エヴァンジェリンは一しきり笑うと、笑いすぎて出た涙を拭って姫神に言った。

「なるほど、なるほどな。まったく子供じみた答えだが―――覚悟があるなら上等だ。
 いいものを見せてもらった。姫神、ここは私のおごりだ。好きなだけ食え」

その一言にぽかんとしながらも、やがて彼女も頬を染めてこくりと頷いた。自分の決めたことが認められて、少し嬉しかったのだろう。
エヴァンジェリンも、今は少し愉快な気分だった。ちょっとくらいならおごってやってもいいかと思うほどの上機嫌。
単純な答えを少し見失っていた自分と、その答えをあっさりと出してしまった目の前の年若い少女。若さに対してちょっと敬意を評したくなった。

が。その答えを導いた無垢なる賢者は、無垢すぎてやっぱりお馬鹿だった。

「え。本当でありますかエヴァンジェリンっ!?」
「お前は自分で払うに決まっているだろう。なぜ私が払わねばならん」
「えぇえそれ本当に差別でありますよっ!?人権問題的な意味でよくないでありますよっ!」
「おぉ。金払ってもらえるんならお客様で神様も同然。よし、お嬢ちゃん今日はなんでも好きなもの食ってってくれ。
 甘いもんがいいかい?だったら最近オーナーの秘書が作って持ってくる―――今日は桜餅だったな。それが残ってるから出そうか?」
「ぜひ」
「わたくしのこと無視でありますかっ!?秋沙、秋沙までーっ!?」
「ほう、桜餅か。少し遅いが旬といえば旬だな。私にも一つよこせ」
「へい毎度っ!」
「むーしーしーなーいーでーっ!?」




そんな喧騒をよそに。
『ろんぎぬす』の店内に飾ってある桜の枝から、薄紅色の花弁が一枚。ひらひらと舞い踊り落ちる。
静かに回り落ちるはずのその花びらは、春と終わりと始まりの季節を呼ぶように。静かにわずかな隙間から、店の外へと出ていった。
―――はじまりは、もうすぐそこに。


end

156 :よるとの中身:2008/03/07(金) 15:11:39 ID:wuZ48fHk
居酒屋ろんぎぬす、今日はみんな知ってる魔法先生ネギま!よりエヴァンジェリン様にご登場ねがいました。
禁書2巻の盛大なネタバレが混じってる気がしますが気になる方は見ないで下さいって後書きでいうことじゃねぇ。
姫神はいい子です。ノーチェはギャグキャラになってる気がします。エヴァ様はベル様とタメはれるぽんこつです。
あ、ちなみに推定桃魔であってます。

以下チラ裏的に宣伝
マイペースに短編書きやってますが、今日はなんとちょっと頑張りました!(自分で言うな。しかもちょっとかよ)
卓上板作品スレの方にも一編投下してきたので、そっちの方も見てくださるととっても中身は喜びます。
赤羽さん家のお子さんと一人の男の子がウィザードに「成る」お話。興味がわきましたら見てやってください。

チラ裏終わり
>私怨の方。
 大丈夫っす。こっちもちょっと野暮用入って即効終わらせてきただけっス。ご心配おかけしました。
>アウトランド、エンドラインの違いの指摘をくれた方。
 ぐっはぁっ!?ご、ごめんなさい完全ミスです。……早くがんばってwiki編集の仕方覚えないと。
>ノーチェの可愛さについてコメントいただいた方。
 ありがとうございます。今回はもっとお馬鹿賢者可愛くしてみました(何語だ)。いかがでしたでしょうか。
>保管庫の方。
 お忙しい中感想ありがとうございます。ものすごい嬉しかったです。

そしてこのよると〜は続くかもしれません続かないかもしれません(またそのオチか)。


157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 15:30:54 ID:rRjztl6q
存在感薄すぎて今思い出したが、吸血鬼と吸血鬼殺しが語り合うんじゃねえwww乙www

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 15:33:49 ID:0oreTuMI
>よるとやみのふくいん の人
以前に居酒屋ろんぎぬすのSSを書かれてた方ですよね?
容量的にキツいので、単独作品としてまとめた方がいいのかなと思うんですが、どうしましょ?

>柊蓮司と退屈なお茶会の人
ところで、前スレ>308さんとは同一の方でしょうか?
どうやらここからの派生みたいですし、第0話という形で収録するんですが。


159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 15:35:57 ID:1vUuWBxp
>>156
GJ!ろんぎぬすはい〜い和み空間ですねぇw
エヴァ様は相変わらず不敵なお方。でもそれ以上にノーチェの交友範囲が気になる。そのうちアーカードでも連れてくるんじゃないかしらw
続編も待ってます。全裸で。

で。あっちも読んできましたよ。なんですかあの可愛い青葉わっ!?w

160 :よるとの中身:2008/03/07(金) 15:40:39 ID:wuZ48fHk
>>158
あ、そちらのやりやすいように編集してください。
単独であっても続くか続かないかわかりませんが、他の方の作品を圧迫するようならそうしちゃってください。

161 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/07(金) 17:34:23 ID:pcbRuwxk
>>158
はいそうですよ〜。そちらのやりやすいように編集してください。
返答遅れてすみませんでした。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 17:37:27 ID:0oreTuMI
ふと、某最弱エミュレイターが、藍華あたりに寄生したら、色んなものがこの世から消滅しそうだなあと。


163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 17:38:47 ID:mODrN21B
「これからするわたくしのお願いに、はいかイエスで答えて下さい」

キミはこの依頼にはいと答えてもいいし、イエスと答えてもいい



世界樹はおもしろいなあ(現実逃避中)

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 17:48:57 ID:0oreTuMI
>163
はいを選ぶなら28へ、イエスを選ぶなら28へ、反抗するなら14へ。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 01:51:02 ID:n5/sC5NT
いきなり建物に火をつけるなら7へ

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 01:52:39 ID:zOcZB0Ae
>>165
んで、修繕費を借金として押し付けられて、さらに逆らえなくなるわけだ

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 02:25:02 ID:p0TLjUnn
借金した先は黒づくめのチンピラだった!?
下がる男柊・無謀編 開始

168 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 04:04:48 ID:GJLCmYVv
土曜の朝は早く目が覚める。5時から個別エンディングを投下します。

169 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 05:01:25 ID:GJLCmYVv
side 柊蓮司

今日も今日とて、アンゼロットはテラスで日課のお茶を楽しむ。
午後の爽やかなひととき、そこへ落下してきた、謎の物体Xにアンゼロットは笑顔で言う。
「…御苦労さまでした。今はその疲れた身体を癒すことだけを考えてください」
「もっと他に言うことがあるだろ!?」
謎の物体Xこと柊蓮司が立ち上がって抗議する。
生身で異次元のはざまとついでに大気圏を突破した柊は、ボロボロだった。生死判定にも突入せんばかりの勢いだ。
「…さて、体も癒えたところで…」
「言っとくが、任務は引き受けねえぞ!俺は、生きて、家に帰って、あったかい布団で、寝るんだ!」
先手必勝とばかりに柊が釘をさす。柊蓮司、魂の叫びだった。
だが、それをアンゼロットは予想していたとでも言うように、笑顔で返す。
「…任務?何の話ですか?大体、わたくしが任務から帰ったばかりの柊さんに次の任務を言い渡すような外道だと思うのですか?」
「2ヶ月間1回も家に帰らせなかったのはどこのどいつだこのやろう!?」
柊の突っ込みを華麗に無視して、アンゼロットは上を指さす。柊は思わずそちらを見た。
そこにあったのは、1つのくす玉だった。固定する場所も無いのに空に浮かぶ謎のくす玉。
アンゼロットが手元のくす玉の紐に手をかけ、引く。
それと同時にくす玉が割れ、紙吹雪と垂れ幕が辺りに散らばった。その垂れ幕に書かれた文句は…

「…ロンギヌス御苦労さま記念豪華客船3泊4日ぶらり船の旅?」
「あの戦いより2ヶ月以上、みなはよく働いてくれました」
茫然と呟く柊に言い聞かせるように、アンゼロットが言う。
「おかげで、このファー・ジ・アースも小康状態ながら平和を取り戻しました。
そこで、日頃の感謝の意味をこめ、今回の旅行を企画したのです。柊さんにも、この旅行に参加してもらう予定です」
その言葉を聞き、柊は頷き、笑顔で聞く。
「そうか…それで、どんな罠なんだ?」
「信じていただけないのですか!?」
「当たり前だ!?」
心底驚いたように言うアンゼロットに、即答で柊は返す。
それをごまかすようにアンゼロットは一つ咳ばらいをして、言う。
「この旅行は、ロンギヌスはもちろん、赤羽くれはさんや緋室灯さん、至宝エリスさん、ナイトメアなど、
ここ1年辺りの重大事件解決の手助けをしてくださった方々、全員をご招待しています。
柊さんだけならともかく、その方たちに、わたくしがひどいことをなさるとでも?」
「…俺だけならともかくってのは置いとくとして、確かにな…」
アンゼロットの言葉に、柊は考え込む。柊とロンギヌス以外には、この世界の守護者は割と常識的な対応をする。
さらに全員と言うことは絶滅社や聖王庁の人間も呼ぶことになっているのだろう。
そんな相手に無礼な対応をしては、世界の守護者の威厳に関わる。
柊のたまにクレバーな頭がそこまで推理をした結果、柊は頷いた。
「…分かった。ありがたく、いかせてもらうぜ」
「はい。では、出発は2日後の昼です。それまでに準備を終えて、集合場所へ来てください。
集合場所については、柊さんの家に届いている招待状を参照してください。遅刻、厳禁ですよ?」
「分かった。んじゃな!」
そう言って柊は家へと帰って行く。久しぶりに帰れることになって浮かれているのか、小躍り気味だ。

170 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 05:03:10 ID:GJLCmYVv
「…コイズミ。それで、例の件はどうなっていますか」
それを笑顔で見送り、柊の姿が完全に消えたのを見届け、アンゼロットはお付きのロンギヌスを呼ぶ。
「は。つい先ほど、マスターテープが届きました」
「そうですか。では、1度確認をした後、問題が無ければすぐに量産体制に入りなさい。
そして、今回の旅行の参加者にお送りするのです。もちろん…」
「柊殿以外に、ですね」
「…よろしい。では、そのマスターテープをこちらへ」
その言葉にコイズミは恭しく、1枚のDVDを差し出す。そのタイトルは…

『はじめてのチュウ〜カメラがとらえた衝撃映像!異世界でついに明かされる真実!柊蓮司に熱愛発覚!?そのお相手とは!?〜』

「いい度胸です。柊さん…」
その顔に笑顔をはりつけながら、アンゼロットが言う。
彼女が手にしたティーカップが震えているのは、笑いをこらえるゆえか、それとも…
「2日後が、実に楽しみですね」
禍々しいオーラを発する笑顔で、アンゼロットが呟いた。

…1週間後、柊蓮司はげっそりとやつれた顔で
「こ、これなら任務の方がまだマシだった…」
と語り、撮影及び編集担当は成層圏のはるか彼方で
「ハーハッハッハッハ!ゴ主人様、ナイスボォォォト!!!!!」
と笑い転げることとなるのだが、それはまた、別の話。

171 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 05:05:17 ID:GJLCmYVv
side 七瀬晶

「そ、そんな…短期間で、こんなに強くなるなんて…」
ホワイトメイジであるアルフの少女が呻く。圧倒的な強さを手に入れた、魔王に対して。
今は仲間が辛うじて持ちこたえている状態だが、それも時間の問題だ。
圧倒的に不利な状況。
「こわい…こわいよ…」
恐怖に心が支配される。このままでは、死が待っている。
「大丈夫、だよ」
そんなときだった。少女の頭に優しい手が置かれたのは。
「晶さま…」
「私は、負けないよ。こんなところで負けてられない」
晶ほどの戦士なら、今の魔王の強さが分からないはずもない。
だが、それでもなお、晶は笑う。今は、未来へと繋がってる。その言葉を信じて。
「ですが…」
目の前の少女は、まだ震えている。
それを見て、晶は見る人を安心させるような優しい笑顔で、言う。
「…よし、この戦いが終わったら、とっておきの話を聞かせてあげよう」
「話?…晶さまの新しいお話ですか!?」
少女は、この異邦人の勇者の話してくれる、面白く、斬新な話のファンだった。
だが、最近はふさぎ込んで、なかなか新しい話をしてくれようとしない。
そう、少女は飢えていたのだ。晶のもたらす『笑い』に。
「もっちろん。完全新作オールナイト。ネタは、まだまだあるんだから」
「約束ですよ!?みんなにも、伝えてきます!」
そう言って少女は仲間の元へ駆けていく。理由はどうあれ、元気は出たようだ。
それを見送り、晶は空を見上げ言う。
「柊くん。私、決めたよ。私は、ミッドガルドで生きていく。
ファー・ジ・アースの未来は柊くんが繋いでいってくれるって信じてる。
だから私は、全力でミッドガルドの未来を繋ぐよ。それが、いつか柊くんに繋がるのなら」
そして、気合いと共に剣を構える。目標はもちろん、魔王の撃破!

「さ、さっさと終わらせなきゃね。七瀬晶プレゼンツ、晶七瀬のすべらない話はまだまだ沢山あるんだから!」
のちに、七瀬晶の残した数々の話はアルフに長く親しまれ、その中でも特に人気の高い話の主人公の名が、
アルフの古文書にフルネームで残る事態を引き起こすのだが、その事が本人にバレるのは、それから2万年後の話である。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 05:06:26 ID:mW/u4Pqh
支援

173 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 05:07:24 ID:GJLCmYVv
side ARMS

「ありがとーございましたー」
パンとお釣りを客に渡しながら、新人の店員が愛想良く笑う。
「おや、見かけない顔だけど可愛い店員さんだね」
「はい!今日から短い間ですけど、このお店を手伝うことになったんです!」
「ははは。マリナちゃんも大変だな。こんな可愛い店員さんがアシュレー君と一緒じゃ、気が気じゃないだろう」
「もう、おだてても何も出ませんよ。あ、パン1個おまけしときますね♪」
「こりゃどうも。これなら、毎日来るのもいいかな」
「はい。お待ちしていますね♪」
そんな会話をしながら、客は出て行った。
「お〜い。焼きそばパンが焼き上がったから、並べるの手伝ってくれ。リルカ」
奧からトレイ一杯の焼きそばパンを運びながら、アシュレーが言う。
「おっけ。ついでに焼きそばパン10個もらうね」
レジにお金を入れ、瞬く間に焼きそばパンを胃袋に納めながら、笑顔でリルカが答えた。
「それ焼きあがったパンの半分なんだが…」
かき入れどきの昼前に、いきなり半分に減った焼きそばパンを見ながら、アシュレーが茫然と呟いた。

「しかし、良かったのか?学校もあるんだろう?」
戦場のようなお昼ご飯タイムが終わり、一段落したところでアシュレーがリルカに聞く。
「ふふん。これでも最近では成績は上から数えた方が速いんだよ。
期末のテストでちゃんと成績残せば、問題無いって先生のお墨付きなんだから!」
アシュレーの問いにリルカは胸を張って答える。
「それにしても、リルカがマリナが子供を産むまで店を手伝ってくれるって言い出した時は、どうなるかと思ったけど…」
アシュレーが感慨深げに言う。
あの戦いから1ヶ月。そろそろ立ち仕事が辛くなってきたマリナは、上で休んでいる。
タウンメリアでも人気のパン屋である店を切り盛りするのは、アシュレー1人では辛い。
そこで、短期で店員を雇おうか、そんな話になった時のことだった。
『だったら私が手伝ってあげるよ』
そう、リルカが言い出したのは。
それからのリルカの行動は速かった。あっという間に魔法学校の許可を取り付け、下宿先を見つけてきた。
そして、パン屋の臨時店員として、働き始めたのだ。
「リルカ、しばらく会わないうちに逞しくなったんだな」
「もう!それって女の子に言う誉め言葉じゃないでしょ!…と、いらっしゃいませー」
玄関に取り付けられたベルが来客を告げる。その客を見て、2人は驚いた。
「「ブラッド!?それに…もしかしてメリル!?」」
無骨な大男と、可憐な少女。普通の人が見たら、何ごとかと思うような組み合わせだ。
「ちょうど近くを通ったので、挨拶のひとつもしておくべきだと思ってな」
ブラッドが2人に言う。
「お久しぶりです。いつもこの人がお世話になっています」
この人。とある場合以外普通は使わない呼び方で、メリルが2人で挨拶する。
「「この人って…ブラッド…まさか…」」
2人は驚きと疑惑でもってブラッドを見る。
「メリル…そういう誤解を招く発言はやめろと言っているだろう」
それに、苦虫をかみつぶしたような顔でブラッドが反論する。
「もう…私ももう、子供じゃないんだよ?だから、いいの。ね?あなた」
「あなたと言うのもやめろと言っているだろう!?」
下手をすると親子ほども年の離れた少女に手玉に取られるブラッド。
それは、いつも沈着冷静な彼を知る2人に取っては驚くべき光景だった。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 05:07:42 ID:mW/u4Pqh
またまた支援

175 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 05:09:07 ID:GJLCmYVv
「にしてもブラッドがタウンメリアに来るなんて、珍しいね」
「…ああ、この前の事件で、思うところがあってな」
リルカに聞かれ、ブラッドは言う。
「思えば、任務では世界中を回ったが、平和になった後の世界は、俺はほとんど知らん。
だから、俺たちが守った昨日と今とやらを見ておこうと思ってな。観光中と言ったところだ。
…本当は、1人で当てもなく回るつもりだったのだがな…」
「もう、そんなこと言って、帰って来ないつもりだったでしょ?おじちゃ…あなた。
私も、もう大人なんだから、ついて行く人くらい、自分で決めるよ」
「…モンスターの出る荒野の旅は危険だとあれほど言ったのだが」
「大丈夫。私、おじちゃんが守ってくれるって信じてるから♪」
「…やれやれ、と、言うわけだ」
嬉しそうに言うメリルにブラッドは頭を振って、言う。
「ちょっと待っててくれ。今、コーヒーでも入れる」
ようやくショックから立ち直り、アシュレーは厨房へと行こうとする。
「いや、これから宿を取らねばならん。2,3日はいるつもりだから、そのうち改めてお邪魔させて貰おう」
それを手で制止、ブラッドは外へと出て行く。
ぴったりとメリルが腕を組み、振り払う訳にもいかずとまどうブラッドを見て、
「ブラッド、ありゃあ尻に敷かれるな」
この件に関しては先輩であるアシュレーが呟く。
「アシュレーも人のこと言えないけどね」
「んなッ!?」
今日も今日とて、リルカの突っ込みはさえ渡っていた。

「…そう言えばさ、こんど生まれてくる赤ちゃんの名前、もう考えたの?」
ふと、思い出したようにリルカがアシュレーに聞く。
「名前?ああ、それならブラッドとリルカの名前を使わせてもらおうかと…」
「う〜ん。それは、ダメ」
「えっ!?」
いきなりの駄目だしに、アシュレーは戸惑う。
「だって、私が来てるときに赤ちゃんがリルカって名前だと紛らわしいじゃん?
だから、別の名前にしといた方が良いよ」
「まいったな…そうなると、名前、どうしよう?」
「…それならさ、良い名前があるよ」
「え?どんな名前だ?」
「うん。言ってたんだ。元の世界じゃ、男の子でも女の子でも変じゃない名前だって」
そして、リルカは口にする。異世界の親友、ミッドガルドの魔剣使いの名前を。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 05:09:17 ID:mW/u4Pqh
休憩終わり。ラスト支援

177 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 05:09:51 ID:GJLCmYVv
side マリアベル・アーミティッジ
「なあ、マリアベル。一体なにつくってんだ?」
ゴーレムの修復作業を行うノーブルレッド城の轟音を背景に、トニーがマリアベルに尋ねる。
ここ数ヶ月姿が見えないと思ったら、ふらっと帰ってきて、それからはマリアベルはずっとそれにかかりきりだった。
「うん?…ああ、これはな、ドラゴン用の通信強化パーツじゃ」
ほとんど無い胸を張ってマリアベルは答える。
「ドラゴンの通信強化パーツ?」
「うむ。これをつければ、ドラゴン間の通信がこのファルガイアどころか別のファルガイアまで届くようになるという、
ノーブルレッド脅威のメカニズムじゃ!」
「別のファルガイアって、なんでんなもんつくってんだ?」
「ふふふ…あのロンバルディアが最後のドラゴンとも思えん。ドラゴン次元から、別のファルガイアに逃げ延びたドラゴンも必ずおる。
そいつらと通信が出来れば、別のファルガイアのことも分かる、そしてロンバルディアは別のドラゴンと話せて万々歳と言う訳じゃ」
それまで、理論としてあるのは知っていた。別のファルガイアの存在。
そして、今回の事件で出会った、別のファルガイアからの侵略者に、ファルガイアの更に外に存在する異世界からの来訪者。
とどめに異世界の技術で作られた次元間航行すら可能な超戦艦。
そんなものを見せられ、聞かされて黙っていられるほど、マリアベル・アーミティッジは枯れていないのだ。
「ついでに、婿捜しをするのも悪くはないかも知れぬな。ノーブルレッドが、そう簡単に滅びるとも思えぬ」
「そっか…なんだかすげえ話になったな。良く分からんけど」
「もっとも、わらわの最終目的は、そんなちゃちな話しでは無いがな」
そう、ノーブルレッドは誇り高い種族なのだ。侮辱されて黙ってるなど、その誇りが許さない。
「100年…否、10年で辿りついてみせるぞ。その時こそ、わらわをクソガキ呼ばわりしたこと、後悔させてくれるわ!」

後に、このマリアベルの決意が、複数のファルガイアを結び、ファルガイアに新たな時代を到来させるのだが、それはまた、別の話。

178 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/08(土) 05:11:09 ID:GJLCmYVv
これにて、アガートラームが多すぎる、終了!
…と言いたいところだったのですが、最後の1人の個別エンディングだけ異様に長くなったので、後で投下します。
今までの全員分の半分より多いってどういうことじゃw

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 06:42:29 ID:LmtEX1lw
朝から乙〜。
いやはや、晶への愛が溢れてるなぁ…。最後のエンディングも待ってますよー


180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 08:27:43 ID:swS2R167
>178
乙ですー。
ついでに保管庫で見つけた誤字を報告。

×ルシフォア
○ルシファア


181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 10:29:47 ID:LvVdbaSO
「アガートラムが多すぎる」第16話を保管。
「柊蓮司と退屈なお茶会」におハンドアウトを追加。

>よるとの中身さん
「よると〜」のシリーズ名があれば教えてください。その名前でページを作ります。
(暫定で作ってあるので、名前が決まれば変更します)


182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 11:16:15 ID:xHLo0DfI
>>181
乙です
おハンドアウト吹いたwwwww

183 :よるとの中身:2008/03/08(土) 12:31:51 ID:12m/IF01
あー……じゃあ「よるのある風景」で。>よると〜

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 13:01:21 ID:JS7GDCj9
>>178
Nice boat吹いたwww
GJwww

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 15:51:22 ID:vKZu9Hck
>>178
アンゼロット自重wwwwこーして既成事実ができていくのですねwwwwwww

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 15:51:51 ID:vKZu9Hck
あ、忘れてた。アガートラーム氏GJ!最終エピも待ってますノシ

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 16:24:43 ID:8QvInR/x
>>178
エンディングGJ!
やはりナイッスボート吹いたwww

最後の一人は……やはり奴かねッ!?

188 :志宝エリスと双子の貴石:2008/03/08(土) 21:18:38 ID:SfMb+tqY
六話……になるのか。
ともかく、九時半頃から投下します。

189 :志宝エリスと双子の貴石:2008/03/08(土) 21:31:55 ID:SfMb+tqY
「志宝さん、なんか元気ないね」
窓の外をぼんやりと眺めていたエリスに舞衣が心配そうに声をかけた。
「えっ?そ、そんなことないですよ!私、元気ですからっ」
「そう…?」
あからさまな空元気に何かを察したのか、舞衣はそれ以上追求せず話題を逸らした。
「…でも、驚いたよね、先生、転勤?だっけ。ほんと急すぎてお別れも言えなかったなぁ……」
「…そう、ですね」

"憑かれしもの"との戦いはもう二日ばかり前の出来事だ。
教師が一人消えたことは、真白とアンゼロットの手回しによって"そういうこと"にされていた。
さすがというべきか、こういった事態も予測していたのだろう。
『このような結果になってしまったこと、わたくしも大変残念に思います。
ですが、あちらがそれだけ本腰を入れてきたというのも事実。
エリスさん、今まで以上に気を引き締めてください』
事情を説明した際のアンゼロットの返事は事務的なものだった。
アンゼロットが冷酷な面を持つ人物であるということは、エリス自身よく理解しているつもりだし、そうでない部分もあるということもわかっている。
けれど、それとこれとは別の問題だ。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 21:36:12 ID:MprF8CZt
おっと支援せねば

191 :志宝エリスと双子の貴石:2008/03/08(土) 21:36:31 ID:SfMb+tqY
人ひとりの命が消えてしまったというのに、無かったことにするなんて、見て見ぬ振りをするなんて到底納得できない。
それから、何もできなかったことに落ち込みもしていた。

そんなエリスの後ろの席で、気だるそうにしているなつきの鞄の中から、軽快なメロディーが流れた。
「メールか。……誰からだ?」
携帯のディスプレイには『藤乃静留』と映し出されていた。
慣れた手つきで携帯を操作する。


なつき、堪忍な。
せっかくみんなで内緒にしとったのに、あのお人に風華の話うっかり喋ってしまいました。
今朝の講義に来てないみたいやし、たぶん風華に行ったんやと思います。
何や厄介なことになりそうやし、うちも講義が終わり次第そっちに向かいます。

「ウッカリって…静留のやつ、わざと喋ったんじゃないのか……?」

さらに画面をスクロールさせると追伸があるようだ。

PS.楯はんとはうまく行ってはりますか?
ここはひとつ、寝込みを襲「な…っ!?」
そこまで読み、顔を一瞬にして真っ赤にするなつき。
ちょうど通りかかった祐一が何事かと覗き込んだ。
「どうした、玖我」
「なななな、何でもないっ!見るなっ!!」

192 :志宝エリスと双子の貴石:2008/03/08(土) 21:40:44 ID:SfMb+tqY
「──見るな、とか言われると見たくなるのが人情だろ…」
瞬間、ニヤニヤする祐一の顔面になつきの見事な右ストレートが叩き込まれた。
「ぐはっ!?」
「今のは祐一が悪い」
「楯さん……、デリカシーないです」
「──言われたい放題だな、俺」
「自業自得だ、バカ」


-+--+--+--+-


その日の昼休み。
昼休みは中等部の教室に訪れるのがエリスの日課になっていた。
ありかと一緒にお昼を食べるためだ。
──それから、もう一つ……、
(火渡くんは、いない…か)
エリスはここ数日、那岐の顔を見ることもできないでいた。
単なる入れ違いなのか、それとも避けられているのか。
エリス自身、顔を合わせても何を言えばいいのかわからなかったので、それはそれで幸いといえば幸いだった。

廊下でボーイッシュな女生徒と一緒にいたありかの姿を見つけ声をかける。
「尾久崎さんも一緒にお昼どうかな」
ありかと一緒にいた女生徒、尾久崎晶が申し訳なさそうに答えた。
「オレはミコトに呼ばれてるから」
「そっか〜。じゃあまた後でね、晶ちゃん」



芝生に敷いたランチョンマットの上で、二人は仲良く昼食をとっていた。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 21:42:18 ID:MprF8CZt
紫煙

194 :志宝エリスと双子の貴石:2008/03/08(土) 21:45:08 ID:SfMb+tqY
今日のお弁当はありふれたサンドイッチ。
とはいえ、エリスが早起きして丁寧に作ったのだから、もちろん味は折り紙付きだ。
「もぐもぐもぐ……」
多めに作ったサンドイッチをありかはぺろりと平らげた。
彼女の食欲にはエリスも舌を巻く思いだ。
ひとしきり昼食を堪能したあと、ありかはしずしずと疑問を口にした。
「……エリスさん、那岐くんとケンカでもしたんですか?」
「えっ?」
思いもよらぬことを訊かれに言葉が詰まる。
じっ、と澄んだ青い双眸がエリスを見つめた。
「──うん」
「やっぱり……。友だち同士はなかよくしないとダメだって、ばっちゃが言ってたし──」
友だち、と呟くエリス。
そして少し考えたあと、自分に言い聞かせるように言った。
「──そう、だよね。やっぱりちゃんと謝らないとダメだよね」
「うんうん。……そうだ!今から那岐くんを探しに行きましょう!」
そういうとありかが勢いよく立ち上がる。
「あ、ありかちゃん。ちょっと落ち着いて」
今にも走り去ろうとするありかを制す。
「火渡くんがどこにいるのか知ってるの?」
「あっ。えへへ……」
やっぱり、とエリスが苦笑したとき彼女の0-Phonに着信が入った。
相手は理事長だ。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 21:47:11 ID:ClW4NGvz
支援射撃しちゃうぜェーーーー! げひゃひゃひゃひゃっ! ずきゅーん! ずきゅずきゅずきゅーん!

196 :志宝エリスと双子の貴石:2008/03/08(土) 21:50:10 ID:SfMb+tqY
「はい、志宝です」
『志宝さん、今すぐ図書館まで来ていただけますか?』
「図書館、ですか?」
はい、と答える真白の声は僅かに焦りの色を帯びていた。
『図書館に──月匣が現れました』


-+--+--+--+-


ここ風華学園の図書館は、そこいらの大学にも勝るとも劣らないほどの蔵書を誇っている。
読書が趣味の那岐のお気に入りの場所だ。
彼は脚立に座って"巌窟王"と題された本を読んでいた。
そのとき、分厚い書物を抱えたひとりの少女が音もなく現れた。
「これはこれは……。珍しいお客さんだね」
本を閉じる乾いた音が図書館に響いた。
「……」
少女は答えない。
「裏界の侯爵様が、わざわざこんなところに何用かな」
那岐は軽口を叩きながらも、じりじりと少女と距離をとる。
「……」
「何か本でもご入り用で?」
「……ええ」
少女は微かに頷く。
「それはどんな本なのかな。よければ探すのを手伝うけど」
「…その必要はありません」
少女は手に持った書物を開くとこう言った。
「私が欲しいのはあなたの秘密…」
──周囲の景色が、徐々に彼女の世界に侵されていく。
「──!!」
「さあ、見せなさい。あなたの秘密(ほんとう)を……」

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 21:52:06 ID:O9JYaqQn
支援要請? 任せろ。俺も自分のを書かねば投下できんな…… 



198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/08(土) 21:52:12 ID:MprF8CZt
准将キタコレ

199 :志宝エリスと双子の貴石:2008/03/08(土) 21:54:09 ID:SfMb+tqY
以上です。
支援ありがとうございました。
しかし、我ながら相変わらずグダグダ&勘違い多すぎorz
みなさん筆が早いなぁと感心しっぱなしです。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 00:08:56 ID:OfHtI4ZI
保管
・よるのある風景
・志宝エリスと双子の貴石 第6話


201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 01:06:42 ID:MBnNGi1k
>>200
乙です。いつもご苦労様です

202 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/09(日) 07:30:17 ID:WOWebOey
>>179
今回、全体的に優遇してました。成長するPC1的な意味で。

>>184
そりゃあ豪華客船ですもの、ナイスなボートですよw

>>187
あの人です…あれ?となると、2人のエンディング?

>>186
いよいよラスト、と言うわけでラストは8時半から投下します。悪夢つながりでw

203 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/09(日) 08:30:14 ID:WOWebOey
side ???

「くすくす…今は、その平和を楽しむといいわ…」
全ての時間、空間から隔離されたその白い世界であいつらの姿を見ながら、私は笑う。
「ねぇねぇ、ベアちゃんベアちゃん」
グラブ・ル・ガブルでの戦いで、私は負けて、この世界に隔離された。だが、それはほんのひとときに過ぎない。
1人きりで残った夢魔はしぶといのだ。それに私は、これくらいで諦めるほどひとが出来てない。
「ベ〜ア〜ちゃん」
消滅さえしなければ、何度でもやり直せる。どのみち、この手の挫折は慣れている。
そうでなければ生き残れなかった。
「こっち向いてよ。お姉さん、泣いちゃうよ?」
だから、私は舞い戻る。いつか、きっと。ファルガイアを手にす
「こうなったら…実力行使、えい♪」
ふう〜
「ひゃ!?」

突然、耳元に息を吹きかけられて、ベアトリーチェがその姿にぴったりの可愛い声をあげる。
「もう、無視するなんて、酷いじゃない。私たち、たった2人のこの世界の住人なんだから」
「うっさい。それはやめろって、何回言わせるつもり?それにベアちゃん言う…な!?」
ベアトリーチェは抗議するためにその女性を見て、驚きの声を上げる。その女性の格好を見て。
「ああ、見てみて。これ、ファー・ジ・アースでは若い女の子が着る服なんだって」
「なんつう格好してんのよあんたはー!?」
太ももまで露出した短いスカート。元軍服だと言う特徴的な上着。黒の靴下に、茶色の革靴。
そう、それはまさに古式ゆかしい…セーラー服。
「ほら、私って髪は青くて長いし、泣きぼくろもあるから、ピッタリだと思って♪」
「年と背と体型も考慮しなさいよ!?」
20代半ばの、成熟した女性らしいプロポーション。女性としてはやや高い身長。
セーラー服を着るには、どう見ても遅すぎた。
どう見ても、学校と言うよりはむしろちょっとHなビデオにでも出てきそうな格好であった。
「え〜、駄目?」
「駄目に決まってるでしょ!?あんた、それでも伝説の英雄なの!?」
「あら、英雄なんて、後の世の中の人の勝手な想像よ?私の知ったこっちゃないわ」
ベアトリーチェの抗議に、平然と言い返すその女性の名は、アナスタシア・ルン・ヴァレリア。
500年前に命を賭けて世界を救った、通称、剣の聖女(享年2X歳)である。
「それに、こんな姿を見れるのはベアちゃんだけよ?アシュレー君の時だって夢を壊さないように気をつけてたんだから」
「…だったら私の前でも格好つけてなさいよ」
ベアトリーチェにとって最大の誤算。ファルガイアの想い出からも失われていたが故に気づかなかったこと。
それは…事象の地平、ただ1人の同居人のキャラが軽かったと言うこと。
得た情報から、ファー・ジ・アースの守護者も大概だと思っていたが、まさかファルガイアで更に上をいかれるとは思っていなかった。
「ロードブレイザーとは仲良くする気も起きなかったけど、いなくなったらなったで寂しくてねえ…」
「だからって私にじゃれつかないで。大体、私もファルガイアを奪おうとしてるんだから、あなたの敵なのよ?」
ハンカチで目頭を抑えながら訴える、アナスタシアにベアトリーチェは言う。
「う〜ん。それはそうなんだけどねえ…」
「分かったら向こうに行って頂戴。これでも忙しいの」
シッシッとベアトリーチェはアナスタシアを追い出そうとする。
だが、アナスタシアは少し考えた後で、ぽんと手を打ち鳴らす。
「じゃあ、こっちにいる間は友達ってことで。過ぎたことは、ベアちゃんが可愛いから水に流す♪」
「勝手に友達扱いすんな」
「えー、歌にもあるじゃない。一度会ったら友達で、毎日会ったら兄弟だって…ベアちゃんがお姉ちゃん!?」
「誰がお姉ちゃんよ!?」
流れるように掛け合う2人。無駄に絶妙である。
それを受けて…アナスタシアは感動のあまり眼がしらをおさえ、言う。
「…やっぱりベアちゃん、才能あるわ。アシュレー君も光るものを感じたけど、ベアちゃんにはかなわないわね」
「なんの才能よ!?」
「もちろん、突っ込みの。もっと修行を積めばきっといい相方になれるわ」
「誰が相方よッ!?」

204 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/09(日) 08:31:07 ID:WOWebOey
「…でも、ベアちゃんが来てくれて、本当に感謝してるのよ」
「…な、なによ突然」
急に真面目な顔になるアナスタシアに、何故か動揺しながらベアトリーチェは答える。
「ベアちゃんが来たお陰でファー・ジ・アースともう一つのファルガイアの様子も見れるようになったんだもの♪」
「人をテレビのアンテナかなんかみたいに言わないでよ!?」
にこやかにひどいことを言うアナスタシアに、ベアトリーチェが抗議の声を上げる。
「あら、大事なことよ?これまでN○Kしか映らなかったTVが教育とTV○京も映るようになったようなものなのよ?」
「どういう例えよ!?」
「…それにほら、私、ここで1人でいたじゃない?退屈だけが支配する、この世界に」
「…そんなの、どうってことないでしょ。当たり前だもの」
データの海の中で、何千年も1人でいたベアトリーチェにとって、それは当たり前のことだった。
「ルシエドや、ロードブレイザーは、何か違ったの。何て言うか、人間味が無いって言うか…まあ、人間じゃないんだけどね」
「一応、私も魔族なんだけど?」
「ガーディアンだからかな?1人って言うか、個体って感覚が無いみたい。だから、寂しいって理解できなかったんじゃないかな?
でも、ベアちゃんは違うでしょ?ベアちゃんは1人ってことが理解できて…その寂しさも分かる」
「それは…」
「1人じゃつまらない事でも、2人なら結構楽しめるものよ?ね、ベアちゃん」
「わ、分かったわよ…こっちにいる間、少しだけなら相手をしてあげるわ」
ぷいっと横を向きながら、ベアトリーチェは言う。
「うん。ありがと。やっぱりベアちゃんは優しいのね」
「だ、だからベアちゃんってのはやめなさいよ…」
こういうのは駄目だ。慣れてない。ベアトリーチェはそう、感じていた。
俯いてしまったベアトリーチェを見て、アナスタシアにむくむくといたずら心が芽生える。
その衝動のままにアナスタシアはベアトリーチェに気付かれないように寄って行き、
ふぅ〜
再び耳元に息を吹きかけた。
「ひゃう!?」
「うんうん。やっぱりベアちゃんの反応は最高ね」
「だから、それはやめろって…!」
「もう、照れちゃって♪この…ツンデレさん♪」
混ぜっ返しつつ、ベアトリーチェのおでこをつん、と指でつつく。

ぷちぃ

それがきっかけになったのか、度重なるアナスタシアの行動に、ベアトリーチェの中で何かが切れる。
「くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす…」
怒りが裏返ったのか、笑いながら、自らの周りに無数の漆黒の弾丸を精製しはじめる。
それを見たアナスタシアは愛用の魔剣を想い出から精製。そして…
「や〜ん♪ベアちゃんがいじめる〜♪」
女の子走りで、逃げ出した。セーラー服のままで。
「待ちなさい!今日こそ、そのふざけた存在を、抹消してあげるわ!」
そして、この世界で何度目かになる、存在を賭けた命がけの鬼ごっこが開始された。

…ファルガイアを掌中に納めんとする夢魔、ベアトリーチェ。
彼女が剣の聖女の妨害にもめげず、ファルガイアへの帰還を果たすのは…当分先になりそうである。

205 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/09(日) 08:32:28 ID:WOWebOey
アガートラームが多すぎる、これにて本当に終了でございます。応援ありがとうございました!

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 08:36:44 ID:iTOLw56e
しえー…… あれ?

207 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/09(日) 08:39:31 ID:WOWebOey
>>206
…その、ごめん。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 08:45:24 ID:iTOLw56e
大作、お疲れさまでした。
なんだか一部の方には、まだまだ苦難が残ってそうな(笑)

保管
・アガートラムが多すぎる 第17話(完結)

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 09:20:46 ID:xRzfPInc
>>205
最終回GJ


……ラストはエリィ様が持ってくと信じてたのに(マテ

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 11:31:20 ID:uZkP47/z
>>205
エッチなお姉さん蝶☆GJ


……ラストは漫才トリオ(トカゲ+ヴィオ)が持ってくと確信してたのも私だ

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 11:57:32 ID:XSFwP7be
アガトラの人お疲れ様でしたー(「この後ベアたんはエッチなお姉さんに美味しく頂かれました」という看板を隠しつつ)

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 12:17:51 ID:CflC10Xm
アガトラさん最終回お疲れ様でした。大作GJですよ、
しかし、まさかえっちなお姉さんを締めにもってくるとはw
エリィ様といい年齢不詳の剣を持った女は要注意だぜ。


213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 13:17:42 ID:9ANgf8pX
お疲れ様でしたー。
おお、WA好きには定番の、例の空間二人組みオチ!w
面白かったー。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 14:09:28 ID:ODSyZS3B
ただいまー、今戻りました(一週間ほどだけですが…)

>>アガートラムの人
最終回お疲れ様でした、今はその疲れを癒すことだけを考えてください。
つ紅茶(種類:ヌワラエリア)

それではこれから残りのまだ読んでいなかったSSを読んでくるので失礼いたします。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 14:11:25 ID:jJX1tt5Y
>>205
GJ!だが地下的展開を期待したウリにあやまれ!w

ところで。アガートラムの一話(だっけ?)がまとめサイトに未収録ですな。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 17:00:41 ID:hFVP4h4l
>205

乙でありますッ!

ラストがこの・・・コンビとは、意表をつかれました。
お姉さんと柊が邂逅してたら、お姉さん大喜びで柊弄くったんだろうなぁ・・・

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 17:45:58 ID:Kc0pBuYO
放送が終わってるのに柊クロスオーバースレの盛り上がりはいいね

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 18:29:01 ID:MBnNGi1k
>>217
あんまりこっちのことはよく知らないんだけど、普通はすぐに消えるもんなのか?こういうスレ

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 20:10:42 ID:Q+sSHXey
ドマイナーなアニメの主人公クロススレというのを
勘定したらかなり珍しいんじゃないか? それも男。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 20:34:27 ID:ImK1Y7cy
ただ、このスレの住人でアニメから入った人がどれだけいるかということを
考えると、本当にこの板でいいのか?って疑問は感じるな。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 21:15:54 ID:PMTMSHGd
エリスのクロスがメインなら
ここで何の問題はないんだけどなw

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 21:21:50 ID:CflC10Xm
じゃあ次のスレタイを【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【エリス】Vol.8
にすれば問題解決だな……というネタはさておき。
有名無名の差はあれど一応NWもアニメ化してるし
ゲームメインのFateも小説メインのゼロ魔もこのスレだから問題ない気もするが?

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 21:33:00 ID:K3cloXnX
>>222
なんか柊×エリススレみたいだなwww

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 21:43:59 ID:jJX1tt5Y
>>222
どっちも大概続いてる品。・・・・ゼロ魔スレ見たか?あの作品数。orz


225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 21:47:37 ID:ImK1Y7cy
>>224
原作展開に他作品キャラを放り込む、ってテンプレがあるから書きやすいんだよ<ゼロ魔
こっちも対抗してアニメの話に別作品キャラが紛れ込む話でもやってみるかい?

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 22:24:32 ID:qdRMjgRu
というか普通に「柊をどっかに放り込む」でテンプレだと思うw

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 22:29:25 ID:28QW74+L
>>226
それはテンプレとして機能するのか?w
ハンドアウトで「なんか事件に巻き込まれた」としか言われてないくらいに
範囲が広すぎるぞw


228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 22:52:03 ID:WdfdQRDL
>>227
だって柊蓮司だし


229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 22:59:40 ID:lVieF5PM
すごい説得力だー!

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 23:40:41 ID:MBnNGi1k
>>224
えーと。ほら、まだこっちはできて数ヶ月なんだぜ?あっちもはじめの頃はこんなもんだったって。たぶん

>>225
それでクロスリレーやったらいいんじゃないか?
【馬鹿は超適当にすすめた】

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 01:15:55 ID:u58VsON+
またあのカオスリレーをやる気なのか?

…春休みに合わせるのもまた一興、かも知れないね?

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 01:21:32 ID:E3vHF+zL
やめてー、年に1回のお祭りにして−、と思うんだけどな。
仮にやるとしたらテーマと期限を決めてやらんと駄目だぞ。

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 01:29:05 ID:/cLrZI1L
魔法の石更新されたな
このまま未完になるのかと思ってどきどきしてた

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 02:00:25 ID:4F7V7m0M
更新速度が早い→徐々に鈍っていく→未完って作品が多いから
魔法の石更新はマジでうれしい

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 04:36:14 ID:FFvH/+Zk
アニメ版に放り込むって前提なら、毎週1話分ずつメインプロットが強制的に進む
SSが無いとアニメどおりに進む
ぐらいで良いんじゃない?

1年戦争系のガンダムの読参みたいだけどな

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 08:09:19 ID:gPivVjGK
それじゃあ、あかりんの立場(PC4)乗っ取るとかどうか

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 08:45:50 ID:Ufv8fw8K
アニメには改変した居場所がないんだよな
これ以上ないほどハッピーエンドだったし

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 09:27:32 ID:/yUQ6Nfx
逆に柊をリストラしてエリスの護衛が○○だったらとか。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 10:35:13 ID:oF71+NeY
ぶっちゃけ柊がいなければ三話くらいで切ってたアニメ参入組の俺としては、柊が消えたら悲しすぎるんだが

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 11:36:40 ID:DAZcaNri
流鏑馬さんとこの天使の夢チームだったら展開がどうなるか考えたことはあるな。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 11:42:06 ID:6Wv93fdp
むしろ赤巫女改変で

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 11:45:59 ID:nXIMsKuL
俺もグィード、芳香剤、いささかの神とその使徒あたりが出てきたらどうなってかなぁ?と妄想した事はあった

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 11:55:49 ID:/yUQ6Nfx
まあ言い出しておいてなんだけど、柊とそれを取り囲む環境がアニメNWの面白さの7割くらいは占めてると
思うので、そこを入れ替えるとアニメ板的な「ナイトウィザード」が残らないんだよなw

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 13:47:37 ID:7TGGIaZA
ああ、ならエリスを入れ替えてみるか?
「宝玉の継承者」の立ち位置さえ守ればなんとか…

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 13:55:12 ID:8JlWrKnE
>>245
似たようなのは考えた。オチがブラック気味だった。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 14:20:27 ID:nH7PGVSq
>238
なんかこう読んだ。

逆に柊をリストラしてエリスの護衛が○○だったらとか。
          ↓
逆に柊をリストラしてエリスの護衛艦かわたなだったらとか。


247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 15:19:52 ID:YC1AJYHE
プリキュアのSSの人、ここ最近顔を見せませんね…。
毎回楽しみにしてるのに…。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 19:06:05 ID:K03+zMko
アニメと小説みたく設定だけ同じでシナリオ展開を変えたらどうだ。
エリスはシャイマールの転生者
魔王と宝玉の争奪戦
黒幕はゲイザー
これだけおさえればいくらでも展開変えられないか。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 20:18:04 ID:u58VsON+
・柊が下がる
・アンゼロットの中の人は小暮英魔
これも抑えて欲しい

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 20:41:50 ID:E3vHF+zL
柊が下がるのは世界の必然だがアンゼロットに関しては
初期設定という名の「劇場版」でも良いじゃないかw
*ジャイアンは劇場版だとナイスガイの法則

それはそうと某・魔法の石は嬉しい反面ここ最近、逆につまらなくなったなぁ…

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 20:47:58 ID:0yzKeYkP
天キャラを出した点だけは評価してやれ

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 20:56:33 ID:iOhMKW//
グイードの扱いはなかなかいい感じだったな

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 01:25:50 ID:S67hQWHT
そういや、魔法の石でもろ某所で投下されてる終末の騎士設定使われていて吹いた。
おいおい、SS書きとして参考にするならともかくパクリは不味いだろと思った。

確かにあの月衣の使い方は使いたくなると思うけどさ。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 01:31:06 ID:Fy+wKnxg
>>253
実は同じ作者だったりしてwww
まぁ、それはないかw

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 01:38:43 ID:S67hQWHT
>>255
ありえないな。

だって、作者俺だもん(終末の) きゃw

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 01:38:46 ID:sTMO6m69
>253
とりあえず、このスレで言えることじゃないことは確かだなw

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 01:40:14 ID:VXtC2PXE
似たような描写をなんかのラノベで見た記憶があるからどちらもそれから取ってるのか、
あるいは案外誰でも思いつくネタなのかも知れない。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 01:44:34 ID:Fy+wKnxg
>>255
ちょwwwww
ということは>>253のレスから鑑みるに、自画自賛かよwwwww
いや、別にいいんだけどねwww

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 01:49:22 ID:S67hQWHT
いや、適当に言ってみた。
ノリデス、ノリ。
ワタシチガイマスヨ?

さて、さっさと折れた魔剣の続き書くか。
なんか冷静にカウントしたら、シークレットキャラも含めて十人近く攻略出来そうな
柊の経歴にビビッたぜw

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 03:02:05 ID:4luWWj4K
>>250
柊がブレイクとかレネゲイド使えるのはどうかと思った。
ブレイクは100歩譲ってOKだとしても、レネゲイドと関わったことねえじゃん公式では。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 04:00:56 ID:Ncp0LNOT
ワシ個人的にはどっちもアウトだと思うんじゃがなぁ……
ブレイクやるならば月衣が『異世界』という条件に反応し、過去の形態を思い出したとかそんな設定が必要だと思うんよ

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 04:18:52 ID:KtFsslKy
とりあえず、このスレで他サイトのSSの感想はやめてくれ。

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 06:48:33 ID:33L4tXWy
アルトネリコとNWのクロスとか考えてみる
柊とクロアって波長合いそうだよな…どっちもツッコミだし
エリスと母さんって波長合いそうだよな…どっちも世界から嫌われたこともあるし
アンゼロットとシュレリアって波長合いそうだよな…どっちも若作りだし

と、ここまで考えたはいいものの、クロスできるほど世界観が近くはないことに気づいた
歌が日本刀相当なのは共通なんだが

264 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/11(火) 08:09:38 ID:3KEpTRDX
ウィキの修正ついでにレスしてみる。

>>208
いやいや、ベアちゃんはあれはあれでw

>>209
逆に考えるんだエリィ様が大活躍な話を書けばいいと考えるんだ。

>>210
外伝でやろうかなと思ってます。内容は…例のDVDの話でw

>>211
あのコンビの馴染みっぷりは異常w

>>212
女で剣士にはつらい過去と幸せな未来が待っている。それがファルガイアの掟w

>>213
定番こそロマン

>>214
これでようやく一息つけそうです

>>215
リストからはいけないみたいです。1話からprevでOP2へ行けます

>>216
お姉さんの半分は、ノリで出来ていますからねえw

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 10:12:48 ID:y3MDBtdV
>263
世界が合わない?その時は柊をその世界に無理矢理理由つけて落とせばいいさ。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 10:47:22 ID:GwAZZu+O
>>263
全編ヒュムノスで書いて、知らない人に荒らしと思われるんですね。
てか日本刀じゃすなないだろあの詩は。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 12:05:23 ID:DSvL5E4L
ある意味、どんな世界でも適応できるからなぁ>柊

とりあえずあの世界の歌は遺産か改造した箒あたりに相当する気がする

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 17:00:50 ID:hcWVmGqq
エレメンタルジェレイドとのクロスを考えてみる。
エディルレイドはまんま魔器人化した魔器じゃね?
……柊の魔剣もこの際魔器人化を。

「魔剣使いが多すぎる」www

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 18:07:20 ID:cj+s8Nbv
>>267
というか、NWにも歌だか声だかをぶつけるアイドル兼ウィザードがいたようなw

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 18:09:01 ID:MVb6+yIY
>>269
絵魔様が4人目でデスボイスだった奴だっけ?

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 18:10:37 ID:ZDYIkxj3
「日本刀相当の歌声」はそのネタだなw

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 18:13:53 ID:AcKdW0tm
つまり怪盗アマリリスとクロスさせろと
【誰がわかるんだこんな和田ネタ】

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 18:14:02 ID:kotogdIa
つーかそのネタから派生した話題だろう。ループしてるぞw

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 19:29:41 ID:Ncp0LNOT
>>271
Dearかと思ってたんだが・・・

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 19:53:46 ID:r7WSMQxd
英魔様のデスボイスって今どっかで聞けるかなあ。興味はあるんだが、流石に手に入らない。
フライイントゥザナイトとか聞いてるとフツーに上手い人に思えるんだが。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 19:57:59 ID:EVNREm82
Dearの場合は、英魔さまは1人目だぜ?(笑)

>275
自分の場合はTSUTAYAのレンタルコーナーで見つけたんだが、
ピチピチピッチのボーカル曲集に収録されてた。

ただ、CDを聞いてもそんなにヤバいと感じなかったので、本放送時とはバージョンが違うかもしれない。
耳が慣れただけかもしれないが……。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 19:59:09 ID:GwAZZu+O
笑顔な動画サイトで小暮英麻でタグ検索をすると…

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 20:17:43 ID:r7WSMQxd
聞けた。
……想像していたほどの破壊力ではなかったが、
なんなんだろう、このいたたまれない気分は。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 21:24:39 ID:EhNk+wVN
まぁ英魔さまもラジオで弁解していたが、
アニメの収録スタジオで歌わされたら、プロでもカラオケ以下になるよ。

アカペラに近いだろうし、ガイドボーカルも碌にない。
マイクだってボーカル用ではなくてボイス用だし

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/11(火) 22:21:25 ID:AINuZu5a
>>275
GBAのゲーム版(3作目)で聞き放題。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:06:30 ID:6mKi59DV
本スレで話題になってたけど、先輩エリスの奮闘記っていうのは見てみたいかも。

って、全然クロスじゃないね……。
アニメのSSだから卓ゲ板ってのも変な話だし

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:08:09 ID:bdik0XJv
http://www.nicovideo.jp/watch/sm131342
タグ:小暮英魔 で見つけたんだが、違うん?

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:09:18 ID:kojokzR8
>>282
動画のアドを張るのはあうあうでしょ……

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:16:05 ID:EGFuHe0y
>281
アニメNWと卓ゲNWのクロスと考えれば何の問題もない。
PS2版のチハヤとかいい感じに高めあえるライバルになるんじゃないか。柊フラグ的な意味でも。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:17:53 ID:R/Q5Iqge
もし仮面ライダーブラックRXがNWリプレイのレギュラーキャラだったら。

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 00:20:29 ID:EGFuHe0y
GMが《小さな奇跡》の演出を放棄しただけじゃねえかw

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 01:33:53 ID:bGVBI72S
某所のルイズがファー・ジ・アースに来てウィザードになった後に向こうに戻るssを見て、なんか電波を受信した。

……ルイズが異世界で新人研修受けてスーパー化してしまう最低ssって案外ないんじゃないかと思ってから、
こっちでも向こうでも書けないことに気がついた。

さ。他にネタ探すか。

288 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 01:35:04 ID:Bo0YvZ09
2時くらいに投下をします。
支援お願いします。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 01:55:17 ID:bGVBI72S
ARIA最終回&最終巻発売記念支援

290 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:01:57 ID:Bo0YvZ09
幻想が現実となり、紅き月が水の都に昇る。
虚構は現実へ、現実は虚構へと。
時は停滞し、日々は繰り返される。
都の護り手は、その力を封じられ、
白の導き手は、少女を連れ戻すべく奔走する。
水の導き手たる共感者が堕ちたとき、世界は闇に包まれるだろう。
この危機を防ぐためには「柊蓮司」の力の必要になる。
――――とあるバカップルの予言写本より



「おはよっ、後輩ちゃん!」
振り返るとそこには青く短い髪に、勝気そうな瞳をした自分より少し年上の少女が立っていた。
私に声をかけたのは、姫屋のウンディーネの藍華先輩。勝気そうに見えて、意外と泣き虫なところがあるひとで、
所属している会社は別なのだが、いつの間にか一緒に合同練習をするのが日課になっていた。
「おはようございます、藍華先輩。……灯里先輩はまだ来ていないみたいですね」
いつもなら誰よりも先に来ているはずなのに。……珍しい。
「あかり?誰それ、オレンジぷらねっとの人?」
両手につけた手袋をつけ直しながら、藍華先輩は言った。
「?なにいってるんですか?」
そう問いかけても、わけがわからないという風に首をかしげている。
どういう事でしょう、からかわれているんでしょうか?
アテナ先輩や晃先輩ならともかく、藍華先輩がこんな突拍子もないことをするとは思えない。
喧嘩したにしても、こういう陰険な態度を藍華先輩がとるとは思えないし、
でもふざけているようにも……でっかい不思議です。


291 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:04:21 ID:Bo0YvZ09
おう、なんだこれから練習か?ガチャベン」
そう言って声をかけてきたのは、サラマンダー(火炎之番人)の暁さん。
黒い髪をポニーテールにしているが、れっきとした男性である。
「うっさい、アンタには関係ないでしょ?ポニ男」
むすっとした顔で言葉を返す藍華先輩。相変わらず仲が悪いんですね、この二人は。
そうだ。
「暁さんは、灯里先輩のことを知ってますよね?」
少し声が震えてしまう。まるで自分が別の世界に迷い込んだような気になる。
「あ、誰だそいつ?知り合いか?」
何を言ってるんだ?という感じで首をかしげる。
「もみ子っていつも暁さんが呼んでいる人ですよ」
「もみ子?そんなセンスのないあだ名、俺様はつけんぞ」
「……すみません、藍華先輩。用事があったのを思い出しました。失礼します」
「ちょ、ちょっと後輩ちゃん!?」
嫌な胸騒ぎを感じる。
ほんの数メートル先のいつもの光景が壁に遮られたように、
まるで別もののように見えて。
ソレを否定したくて、ここに居たくなくて、そこから私は逃げ出した。


柊蓮司と退屈なお茶会(A Mad Tea-Party)
Scene 2 : 白猫、不幸な男を送り込む “The Cat Sends Unhappy Man”





292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 02:05:23 ID:bGVBI72S
何やってやがるバカップルww支援

293 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:06:39 ID:Bo0YvZ09
柊蓮司は、目の前の物体を前に固まっていた。
「なんだ、シロクマなのか……コレは?」
まあ平安時代っぽい眉を除けば確かにそう見えなくもないが。
……でも「にゅっ」ってなんだ「にゅっ」って。
いや、シロクマの泣き声なんて知らないけどソレは明らかに違うだろ。
それになんつーか間抜けっぽいしコイツ。
北極最強の肉食獣であるシロクマとは思えない。
「ぷいにゅ!」
じりっ。少しずつ気取られないように、後退りする。
やばい、なんだかわけが分からないがトラブルの匂いがする。
柊の、主にアンゼロットのせいによる不幸によって研ぎ澄まれた危機察知能力が警告を発する。
じりじり。今だ!!身を翻し、唯一の出口から逃走をはかる。
「せっかくの休暇をつぶされてたまっ……」
――――ドカッ。次の瞬間柊は見えざる壁に顔面からぶつかっていた。
「ぐ、ぐお……」
大いなる者の特殊能力「次元断」によって唯一の退路を封じられ、
「にゅ?」
――――ガコンッ。
痛みに顔面をおさえ、前後不覚になった彼の足元に唐突に広がる暗闇。
急に訪れるのは浮遊感。

「お、俺の休暇を返せ〜〜〜!!」

哀れにも柊蓮司は唐突にできた穴から地下へと下がっていった。
柊は危機を察知できても、回避はできないということか。

……にしてもアリア社長とぼけた顔でこんなことをするとは意外と外道である。



294 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:09:23 ID:Bo0YvZ09
「……いったいどういうことなんでしょう。でっかい謎です」
ベンチで一人うなだれる。誰も覚えていないなんて。
晃さんも、郵便屋さんも、ムッくんも、アリシアさんも、誰一人覚えていないなんて。
からかわれているにしても、いくらなんでも度が過ぎます。
「まぁ社長は覚えていますよね、灯里先輩のこと?」
まぁ社長は首をかしげるだけで、答えを返してくれない。
八方ふさがりでもうどうしていいのかわからなくなって。
世界に一人きりになってしまったような気がした。

「あら、こんなところに座り込んで。どうかしたの?」
その少女は銀色の髪に、金色の瞳。見たこともない制服の上にポンチョを着込み、
じゃがバターをほおばっている。彼女は不敵な笑みを浮かべていた。
「あっ、ベルさん……」
彼女の名前はベル・フライ。アテナ先輩のお得意様で、
二年に一度黒髪の少女とともにネオヴェネツィアを訪れる。
今回黒髪の少女は来ていない。なんでも別の用事があって来られなかったらしい。

「ふうん、それは妙な話ね」
「はい……」
気がつけば今までのことを彼女に話していた。誰かに聞いて欲しかった、身近な人ではない誰かに。
「ベルさん、私どうすればいいのでしょうか?」
「それは貴方がどうしたいかによるわね」
「どこをさがせばいいんでしょう?」
「それは貴方がどこをさがしたいかによるわね」
「まあ、それはそうなんですけど……」
のらりくらりととらえどころのなく答える彼女に思わず眉をしかめてしまう。それを見てベルさんは微笑を浮かべる。
「そうね、それじゃあ一つだけヒントをあげましょう」


295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 02:12:37 ID:bGVBI72S
ネオ・オリエンタル急行にでも乗ってるのか秘密侯爵様支援

296 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:15:37 ID:Bo0YvZ09
「ヒントですか」
「そうヒント。貴方しか覚えていないというその先輩。
周りの人が誰も覚えていなくて貴方だけが知っているというその先輩。
普通に考えるならそんな先輩はいないってことになるわ、ふつうに考えるならね」
「でもね、これは周りが普通だったときにいえること。もしそうでないのならば」
「そこには必ずなんらかの歪みが、矛盾が生じるわ。
それは些細なものかもしれないけど、明らかにおかしな異変
……私が言えるのはこれぐらいね」
そう言った彼女はじゃがバターを食べ終わると、
それが入っていた袋をくしゃくしゃに丸めベンチから立ち上がる。
「じゃ、がんばってね。……ここが消えてしまうのは、つまらないしね」
消える。その言葉になんだか不穏なものを感じ、呼び止めようとしたが、

「ベルさん……!?」
彼女の姿はそこにはなく、丸められた袋が捨てられていただけだった。


柊が眼を覚ましたのは、どこかの路地裏。
レンガ造りの高い建物に切り取られた空を見上げると、
小島や見たこともない船が浮かんでいる。その小島には線が走っていて、
どうやらロープウェイで地上とつながっているようだ。
……また異世界に飛ばされたらしい。
すんなりとそのことを受け入れられる自分の順応能力の高さになんだか泣けてきた。

「で、俺をここまで拉致ってきたのにはちゃんと理由があるんだろうな白いの?」
顔が少しひきつりながらも、目の前にいる諸悪の根源(仮)を睨む。
睨みつけられた諸悪の根源(仮)は涙目だが逃げるつもりはないらしく、
「ぷ、ぷいにゅ…」
くすん、くすん。腰がひけ、ふるふると震えている。
「はあ〜〜」
なんだかそんな姿を見ると、こちらが弱いものいじめをしているような気になる。
気が抜けてしまい、思わず座り込んでしまう。
まあそれに柊にとってみれば、拉致され無茶なお願いを
「はいかYesでお答えください」とごり押しされるのは日常茶飯事のことだし。


297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 02:19:13 ID:bGVBI72S
ゴミはごみ箱に捨てないとどっかの眼鏡っ娘勇者部長に怒られますよベル=フライさん支援

298 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:27:08 ID:Bo0YvZ09
「ぷいにゅ」
「?」
ぴとっと前足が柊の額にあたる。ぷにぷにとしている肉球が気持ちいい。
「っつ……!?」
頭にいろいろな映像や知識が流れ込んでくる。
「これって……」
以前にめんどくさがり屋な「世界の守護者」が使った安直魔法「かくかくしかじか」に似ている。
入ってきた情報を吟味しながら、確かめるように柊は尋ねた。
「つまりここは『ガイア』のような平行世界の火星でお前はウィザードで、
水無灯里がエミュレーターにさらわれたから救出するのに手を貸してくれっていうんだな?」
「ぷいにゅ!!」
「でも、なんでわざわざ俺を呼んだんだ?こっちの世界でもウィザードはいるんだろ?」

……何故か意思疎通ができている。安直魔法にはそんな力はないはずなのだが。

「ぷい」
「預言書?何でそんなものに俺の名前が……」
ふと思い出すのはあのバカップルの記した「未来に書かれた日記」。
こちらにとっては迷惑きわまらない代物だったな……。
どこか不安げに見つめるアリアという猫?
いまだに猫とは思えないのだが、
知り合いのフェレットの例もあるのでとりあえずスルーすることにする。
「わかった。じゃあ、まずは情報収集からだな。
こっちにも聖堂教会やコスモガードみたいなウィザードのあるんだろ?」
アリア社長の不安を吹き飛ばすように彼を励ますようにして、柊蓮司は笑ってそう言った。



299 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:31:12 ID:Bo0YvZ09
「あれここは……」
ベルさんと別れた後灯里先輩を探して入り込んだのは、見たこともない小路(カッレ)だった。
彼女の趣味は散歩である。入り組んだ迷路のような薄暗い小路(カッレ)、
それを抜けていくと子供の遊び場になっている光差す広場(カンポ)。
運河(カナレッジョ)に架かった橋(ポンチ)。
会社の先輩たちには年寄りくさいって言われるけど、
規則正しくそれが繰り返され変わっていく町並みはいつも穏やかな気持ちにさせてくれる。

なのにどうしてでしょうか、こんなに不安な気持ちになるのは。

風が吹く。帽子が飛ばされないように手で押さえる。
春も終わりを迎えようとしているのに舞う枯葉を、唖然として見つめた。

枯れ葉が風に舞い、視界は遮られ世界は一変する。

風が止み、視界が戻る。
さっきまで明るかったはずの空が急に暗くなり、空を見上げると紅い月が天に昇っていた。
「紅い月……」
見たこともない禍々しい色をした月。
あまりの異様な事態に呆然とし現実逃避しそうになる。
だが世界は少女にそれを許さない。
紅き月が現れると時を同じくして、闇の眷属は姿を現す。

轟音とともにソレは、闇夜から降り立った。
自身の体を確かめるように背伸びするようにして体を伸ばす。
「獅子の石像……!?」
それは彼女にも馴染みの深いもの。
この街に多数点在する福音史家マルコーを表した翼ある獅子の石像。
石像であるはずのソレが体を震わせ、彫られているだけのはずの眼は紅く輝く。
動かないはずのものが動く、そのことがただ恐ろしくて、
少女はまるで糸の切れたマリオネットのように、座り込んだ。
この地を護る正義の化身が、彼女に牙を向ける。

震え座り込む少女にはなすべくもなく、その牙は振るわれた。


300 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 02:35:13 ID:Bo0YvZ09
投下終了です。
意外と出るのが早かった、チシャ猫なベル様でした。載せるときに
>>こっちにも聖堂教会やコスモガードみたいなウィザードのあるんだろ?」
をこっちにも聖堂教会やコスモガードみたいなウィザードの寄り合いがあるんだろ?」
に直して下さい。
すみませんでした。



301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 02:36:15 ID:bGVBI72S
社長のかわいらしさはゆうかのぬいぐるみとタメ張れると思う支援

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 02:49:00 ID:bGVBI72S
投下乙です
支援ネタに走りまくってごめんなさいです

社長と柊の会話がとても和みました。アレか。意思疎通させる特殊スキルでも持ってるのか社長。つーかネオヴェネツィアにもあるのか、ウィザード組織
そしてがんばれアリスちゃん、灯里を取り戻すのだー!
あと。そーいえば「あかり」つながりなんだなぁ。と思いました

アリスちゃんの活躍とまだ見ぬPC4の登場を心待ちにしています。次回更新をお待ちしています

PS
かぶらないと思うがアテナ先輩のカンツォーネはヒーラー級癒し効果とかありそうに思った

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 11:40:09 ID:+lTjG7H3
シングル昇格もプリマ昇格も原作で描かれなかった上に、
今回もイノセント扱いでドロップアウト確定な感じの藍華ちゃんに乾杯。

>でっかいドジっこの舟唄
Dearのキャラと同じような扱いにするか、もしくはS=Fから流用するか、ですかね


保管
●柊蓮司と退屈なお茶会 Scene02

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 17:49:17 ID:yPi/upue
GJです
以下クラス妄想
灯里…勇者(まあ主人公だし)
藍香…魔剣使い(まあ脇役だし)
アリス…落とし子(なんかベルに目を付けられているから)
アリシア…大いなる者(あらあらうふふ)
晃…龍使い(つかアタッカー)
アテナ…聖職者(つかヒーラー)
暁…侍(せっかくなんで2ndスクイズで)
ウッディー…錬金術師(暁に同じ)
アル…異能者(もうネタがない)

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 23:05:17 ID:rZ0PaqkG
あ、お茶会の人がいつのまにか来てた、乙です。
ARIAだからか展開がスローテンポな感じだwまったり具合が心地良い。
…ちょっと前のアガトラさんが激しかっただけかも知れんが。
このまま戦闘控えめでプチサスペンス気味に進むのも楽しそうだなぁと思った。
そして、クラス妄想の晃=龍使いだけは軸のぶれ様がないな。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/12(水) 23:13:36 ID:bGVBI72S
>>305
確かになー。
アガートラームさんだけじゃなくホットスタートな作品が多かったり、短編連作だったり、リレーだったりでこうまったり空気なのなかったよな。
勢いも大事だけどたまにはこんなのもよいよな、と思ったり。

307 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/12(水) 23:43:58 ID:pD/7TKDo
レス返しです。
>>302
遅ればせながら支援感謝。PC4はいつ出るのか、それとも出ないのか。それは
作者もわからない(おぃ
>>303
藍華、不憫な子……。好きなんだけどなあ、このSSでは活躍できず。
保管感謝です。
>>304
晃は確かに龍使いっぽいな〜〜。でもたぶん柊姉と同じで柊は絶対勝てなそうだなと。
>>305
ラストバトルはNWっぽくなる予定。ARIAっぽさを文章でうまく出せれるかいまだに
不安ですが。
>>306
しばらくはまったりと。アリア社長をそのままで行くか、劇場版のび太風味
で行くかちょっと考え中。

308 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:23:25 ID:EIE5RX6v
毎度どうも
誰かいるのかなーと思いつつ半頃から投下します



309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 03:32:34 ID:ztskM0rV
ばっちこーい

310 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:37:36 ID:EIE5RX6v
 


「誰だこの女は」
 突然の闖入者――輝明学園の制服を纏い、その上からポンチョを纏った銀髪の少女に視線を注ぎながら、
最初に言葉を発したのはパピヨンだった。
「エミュレイターの上位種、裏界の魔王……その中でも筆頭とされる”蝿の女王”ベール=ゼファーだ」
「ほお……コレが魔王か」
 ナイトメアの言葉を聞きながらパピヨンはしげしげとベルを眺めやる。
 その脇ではカズキと剛太が驚くと言うより呆気にとられたといった感じの表情で彼女を見つめていた。
「ま、マジか……」
「女の子……?」
「あら、新鮮な反応。最近そういう顔してくれる人間って少ないから嬉しいわ」
 二人の視線を心地良さそうに受け止めてみせてベルは微笑を浮かべ、そして席から立ち上がったまま絶句
している蓮司に目を止めた。
「いつまで固まってるの、柊 蓮司?」
「! おっ……お前、なんでここにいる!?」
 ベルの声で我を取り戻した蓮司は、僅かに震える手でベルを指差し、搾り出すような声を上げた。
 すると彼女は端整な眉を僅かに潜め、不機嫌そうに蓮司をねめつける。
「なんで、って。ファーストフード店に食事しにくる事の何がおかしいっていうの?」
「魔王がハンバーガーとか食いに来てんじゃねえよ……!」
 ベルが座っている席のテーブルに置かれたトレイ……既に紙屑として丸められているバーガーの包みに
目をやり蓮司は叫ぶ。
「何よ、だったら魔王らしくこの辺一帯更地にしろって言うの? しょうがないわねぇ……」
「うお!? 待て待て待て待て!!」
 嘆息しながら立ち上がりかけたベルを慌てて制止する。
 そんな蓮司の様子を愉しむように彼女は笑った。
「冗談よ。今の所は穏便にするつもりだから」
「――という事は、今回の件はキミの仕業ではないのだな」
 僅かに緩みかけた空気に鋭く響いたのは、沈黙を保っていたキャプテンブラボー。
 ハットの奥から静かに見据える彼の眼光を受け止めて、ベルは口の端を歪めて応えた。
 そして彼女はまるで世間話でもするかのような何気ない調子で、
「ええ、今回私は部外者よ。
 そしてマーニとか言うホムンクルスを唆してこの饗宴(パーティ)を開いた主催者は”秘密侯爵”リオン=グンタ」
「――!?」
 場を凍りつかせるような言葉を放った。




311 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:39:42 ID:EIE5RX6v
 


 パピヨンとカズキ、剛太を除いた四人の表情が僅かに強張る。
 裏界に数多存在する魔王達が一枚岩ではない、という事はウィザード達にとって周知ではあるが、仮にも敵である人間に
対して彼女はあっさりとそれを暴露してしまった。
 ある意味ではベルに相応しいやり方だと思わないでもないが、それでも情報を得た事よりも警戒が先走るのは当然だった。
「……部外者だってんなら、お前はなんでここにいる? 何が目的だ?」
「そうね。目的は三つほどあるけど……」
 蓮司の問いかけにベルはまっすぐに正面の彼を見据え――そしてその脇で今だ呆然としているカズキを眺めやった。
「?」
 金色の眼を見けられて小さく首を傾げたカズキに、彼女は彼には何も言わず再び蓮司に向かって口を開く。
「……今の所の最優先は今やってるリオンの行動を潰す事ね。
 他の奴等なら放っておいても貴方達でどうにかできるでしょうけど、リオンが直に動く場合かなり厄介だから」
「奴の持つ『秘密の書』だな?」
 ナイトメアの声にベルは小さく鼻を鳴らし、肯定しながら席に身を沈ませた。
 リオン=グンタが”秘密侯爵”と仇名される所以とも言える、彼女が手にする巨大な書物。
 埋葬された事実、秘匿された事象、覆い隠された運命。
 消え去った過去と埋もれた現在と隠された未来を暴く神秘の書。
「……あの子が動くという事は、その結末に至るまでの運命も読み切った上で行動を起こしているというコト。
 コレを覆す事は何者にも不可能……それこそ『奇跡』でも起きない限りはね」
「ふざけんな」
 ベルの言葉を拒絶するかのように声を上げたのは蓮司である。
 彼はその目に怒りを称えて、座する蝿の女王を睨みすえて言葉を継ぐ。
「運命だとかな、そういう安っぽいモンで俺達のやる事が決められてたまるか。
 実際、運命だ何だとほざいてた奴とは二度ほど闘ったが両方とも結末は変わった。忘れたとは言わせねえぞ」
「……」
 当然、ベルがその事を忘れるはずがない。
 何故なら蓮司の言う二度の闘いには、他ならぬ彼女自身が関わっていたのだから。
 ――”だからこそ”彼女はこうして彼等の前に現われたのだ。
「……打てる手は打っておかないと、ね」
「あ?」
「別に。ちなみにその二つの闘いだけど、リオンによれば最初から結末が変わるのは決まってたみたいよ?」
「後付の予言なんざどうだって言える。そんなモンが――」
「……で、この下らん問答はいつまで続くんだ?」
 ベルに向かって更に喰ってかかる蓮司に、パピヨンのうんざりとした声が割って入った。




312 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:42:20 ID:EIE5RX6v
 


 眉間に皺を寄せたまま蓮司が振り向くと、彼はセットのオマケでついてきたマスコットを弄くりながら、誰に語るでもなく言葉を紡ぐ。
「運命とやらの真偽などどうでもいい。重要なのはソイツがここにいるという事実だろう」
 そして彼は自分に視線が集まったのを感じるとゆっくりとマスコットをテーブルに置き――口の端を歪めてベルを見やった。
「コイツ等に何をさせたいのかさっさと言ったらどうだ、”蝿の女王”?」
「……ふぅん、格好のワリに中身はまともなのね」
「格好を見て理解できんとは、裏界のセンスもたかが知れているな」
 パピヨンの視線を受けてベルも不敵に嗤う。
 挟まれた格好になる蓮司は両者を交互に眺めながら、おずおずと声を出した。
「ど、どういう事だ?」
「……頭が悪いな、柊 蓮司」「……頭が悪いわね、柊 蓮司」
「う、うるせえ……だからフルネームで呼ぶんじゃねえよ!」
「ゴメン、オレもよくわかんなかった」
 照れ臭そうに頬をかいて告白するカズキに、パピヨンは小さく鼻を鳴らしてからベルを指差す。
「運命とやらが決まってようが決まってなかろうが、コイツにはそのリオンとかいう奴の行動を”どうにかできる”方法があるという事だ」
「そ、そうなのか?」
「まあね。ただ、そう何度もできる事じゃあないから見極めが難しいのよ。流れを決定的に覆せる機を掴まないといけない」
「そのために俺達を『利用する』という訳か」
「その通り。叩けば潰れるっていうならあたしだけで十分なんだけど、今回はそう簡単にはいかない。
 そして現状あたしは『不確定要素』である事が望ましい。そこで貴方達の出番と言うワケ」
「……何を狙っている」
 蓮司達四人とは違い気を張り続けてベルと相対するナイトメア・ブラボーの両者を見据えながら、彼女はおどけるように肩を竦めて口の端を歪めた。
「決まっているでしょう? 世界を救ってもらうのよ……いずれあたしがこの手で滅ぼすためにね」



 ※ ※ ※





313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 03:43:40 ID:ztskM0rV
しまっていこー!

314 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:44:45 ID:EIE5RX6v
 


「……もしもし」
 携帯を耳に充てて斗貴子は声を出した。
 声音が変わるのは避けられたが、携帯を持つ手が僅かに震えるのだけは、止められなかった。
『あ、斗貴子さん。よかった、繋がって』
「さーちゃん……一体どうしたんだ?」
『斗貴子さん、あかりんと出かけたみたいだからどうしてるかなって。カズキ先輩も出てるみたいだし』
「……。キミも知ってる通り、最近物騒だからな」
『あはは。物騒だったら外に出ちゃダメだよ、斗貴子さん』
 携帯の向こうから聞こえてくる河井 沙織の声は普段と全く変わらない。
 なのに、つい先ほど灯達から話を聞いたためだろうか、どこか彼女の声に違和感を感じてしまう。
 その違和感を振り払うために――恐らくそれは無意味な事だとわかっていながら――斗貴子は努めて平常を装い沙織に向かって問いかけた。
「……キミは今、寄宿舎にいるのか?」
『ううん。いま、外。なんだかお腹が減っちゃって』
「ダメだろう。最近は物騒だし、それでなくとも夕食後の外出は禁じられている」
『斗貴子さんに言われても説得力ないよー』
 くすくすと沙織の笑い声が聞こえる。
 ――早く寄宿舎に戻りなさい。
 普通ならそう言わなければならないはずなのに、もうその言葉を出す事ができない。
「……斗貴子」
「……」
 後ろから響いた灯の声に、頷いて返す。
 教えられる必要など全くなかった。
 恐らくは、一番最初に気付いたのは彼女自身であっただろうから。
「――寄宿舎に、戻らないのか?」
 口に出せない言葉に代えて、斗貴子が紡いだのはそんな言葉。
 沙織は今だくすくすと笑い声を漏らしながら、応える。
『それなんだけど……』
 答えが帰ってくる前に、斗貴子は携帯を耳から離した。
 もう何の意味もないからだ。
 彼女は屋上から眼下に広がる校庭に目を向ける。
 深海のような暗がり、月の光を受けてぼんやりと浮かぶグラウンドに、一つの影が在る。
 斗貴子は眉を歪め、唇を噛み締めて、呻くように漏らした。
「――寄宿舎に、”戻れない”のか?」
 グラウンドの中央に立ち尽くす少女――河井 沙織は、斗貴子の声に応えるように目を向けて、まるで人形のように嗤った。




315 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:49:02 ID:EIE5RX6v
 

 屋上と校庭。 姿の見えるはずのない距離、声の届くはずのない距離。
 にも拘らず斗貴子達は河井 沙織の姿を視認し、その声を聞く。
 『常識』が傾ぎ始めた空間の中で、両者は対峙していた。
「寄宿舎にはちょっと帰りにくくて。どうしちゃったのかな」
 声質だけは普段どおりの沙織の声を聞きながら、斗貴子は横目でくれはをみやる。
 くれはは辛そうに眉を寄せて、小さく頭を左右に振った。
 彼女が寄宿舎に敷いた結界はあくまでヒトならざるモノを退けるためのもの。
 人狼族や吸血鬼などのウィザードには効果が出てしまう可能性があるが、一般人ならその存在に気づく事はまず在り得ない。
「キミこそ、どうしたんだ」
「なにが?」
「……キミは、寄宿舎を抜け出して外に行くような子ではなかっただろう」
 それは無意味な会話だ。斗貴子はそれがわかっている。
 にも関わらず、何故か彼女は沙織に敵意を抱けない。
 武藤 カズキに手を引かれて訪れたこの場所。
 たった数ヶ月にしかならない、それだけのことで――
「――ガンナーズブルーム」
「灯!」
 空気を穿つような声が響き、灯が身の丈を越える箒を取り出した。
 斗貴子が制止するよりも早く、灯はガンナーズブームを沙織に向けて一切の躊躇なく引鉄を引いた。
 砲口に魔方陣が浮かび、銃弾が放たれる。
 目視すら困難な速度で撃たれた一撃を――沙織は踊るように身を引いてかわした。
「ふふ。あかりんって案外気が早いんだね」
 グラウンドが轟音と共に土砂を巻き上げる。その中でなおはっきりと響く沙織の笑い声。
「……別に。もう会話をする意味なんて、ないもの」
 そう、もはや会話など何の意味もない。
 ウィザードの放つ攻撃に対処できる一般人など存在しない。
 灯は蓮司の報告を全く疑いはしなかった。
 何故なら私的な部分は別として――否、私的な部分を踏まえるからこそ、柊 蓮司というウィザードが語った事は真実なのだ。
 彼は疑惑程度で他人を巻き込む事は絶対にしない。故に、彼が彼女をエミュレイターと断ずるならば、疑う余地などありはしない。
「敵は斃す。総て、斃す」
 斗貴子の目の前で、感情のない紅の瞳の少女は静かに謳う。
 それはかつて、この場所に辿り着く前に斗貴子自身が刻んだコトバ。
「大丈夫だよ、斗貴子さん。まだ間に合うから」
「……ああ」
 くれはの言葉に彼女は頷いて返し、彼女は地上の沙織を見つめる。
「――さーちゃん」
 視線の先には日常の証だったはずの少女が居る。
 何時の間にかそちらに傾いてしまっていた自分を、恥じるつもりはなかった。
 灯にも語った通り、それは決して悪いことではないと信じているから。
 だから彼女は、眼下の少女に向かってこう言った。
 自分をこんなにも変えてしまった彼が、きっと言うだろう言葉を。
「――キミを、助ける」


 それが日常の世界の終幕。
 現実が虚構になり、虚構が現実へと変わる。
 天に昇るは禍々しい紅の月。
 暗闇を暁に侵食するその世界の中、少女たちは床を蹴って屋上から身を躍らせる。
 地上に君臨する少女の周囲になお昏い闇が湧き上がる。
 闇から生まれ出るは異形のケモノ達。
 迫ってくる地上と、そこに待ち受ける者共を見据えながら、斗貴子は手にした核金を胸の前に掲げた。
 決意と掌握。そして咆哮。
 解き放つその力を、彼女は叫ぶ。
「――武装錬金!!」



316 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:50:39 ID:EIE5RX6v
 



 ※ ※ ※



「――!!」
 瞬間、蓮司とナイトメア、そしてベルは弾けるようにその方向を見た。
「来たか……!」
「この方角……学校!?」
 この場においてただならぬ気配を察せない者は存在しない。
 パピヨンとベルを除いた六人は立ち上がって互いに顔を見合わせた。
「学校ってまさか……」
「斗貴子さん達か!?」
 全員が慌しく外へと向かう中、蓮司は席に座ったままのベルに目を向ける。
 しかし、彼女は最初こそ反応はしたものの何事もなかったかのように席に腰を沈め、ドリンクのストローに口を付けていた。
「あたしはパスよ、さっき言った通り今は動く気はないから」
「……お前、俺達を利用するって言ってたな。何をさせるつもりだ?」
「別に何も。あんた達はそのままやってリオンを追い詰めてくれさえすればそれでいい……一つだけ助言をしてあげるわ」
 言いながらベルはドリンクをテーブルに置き、金色の瞳で蓮司を見据える。
「リオンは運命を読む。故に、貴方達にとって最善の行動は、あの子にとって望む展開になる可能性が高いって事よ」
「……? どういう意味だ?」
「自分で考えることね。元より協力するような間柄でなし……ま、精々必死に運命に抗ってみなさい」
 嘲るように言ってのけるベルに蓮司は舌打ちすると、五人を追って走り出した。
 そして残ったのはベルとパピヨンの二人。
 席から立とうともせずに退屈そうにしているパピヨンへ、ベルは問いかけた。
「……アンタは行かないの?」
「俺は傍観だと言っただろう。舞台に出損ねた錬金術師がどう踊り狂おうと食指なぞ動かん。まあそういう意味でなら――」
 パピヨンは空になったポテトの器を拾い上げて、中身が空になっているのを確認するとそれを握りつぶして投げ捨てる。
 そして彼はベルに顔を向けて、鋭い目を僅かに歪めた。
「――虚言で以てアイツ等を踊らせようとする大魔王の方にこそ興味は引かれるがな」
「……!」
 ベルの金色の瞳が僅かに見開かれ、次いで彼女の纏う空気に殺気が混じる。
「……本当に、格好だけではないようね」
「当たり前だ。俺は蝶天才だからな」
 言って両者は互いを見つめた後――どちらからともなく愉快そうな笑みを浮かべた。





317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 03:52:07 ID:ztskM0rV
センター!バック、バック!

318 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/13(木) 03:57:48 ID:EIE5RX6v
今回は以上です

カズキ「ところで蓮司が言ってた二度の闘いってナニ?」
柊「ファミ通文庫刊行『フレイスの炎砦』および『黒き星の皇子』を参照! と言っておく!」
・・・原作設定ってどこまでオッケーなんでしょう

流石にこれ以上雰囲気を乖離する訳にはいかないので両者とも真面目に
おかげでベル様もとっても真面目
・・・いや、最初はぽんこつ分も含んでたんですが、それと同じ流れをパールでやったら個人的にはまってしまったのでやめました

パピ「格好をつけるなら口元のソースを拭ってからにしろ」
パール「こっ、ここ殺してやるわこの変態! 変態! 超☆変態!!」


319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 04:03:59 ID:ztskM0rV
投下、お疲れ様ー
久しぶりにシリアスベルを見た気が…wそして中身はシリアスなパッピー
良い組み合わせですな
寄宿舎組も盛り上がって来て続きに期待です

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/13(木) 23:51:44 ID:pXGgcdcv
毒電波受信。

〜CM〜

ナレ:主人公達夢の共演!
「……ない」
「ないって、何がよ士郎。どっかの絶望教師みたいな顔して」
「……通帳残高」

ナレ:あんなキャラ、こんなキャラも大・登・場!

「うああああっ!?い、インデックスさんやインデックスさんやっ!?」
「なに?どうしたのとうま、どこかの眼鏡教師みたいな顔して」
「お前ここに置いてあった福澤さん達をどうしたそしてその俺には覚えのない黒蜜堂デザートギフトはなにっ!?」

ナレ:ここに、馬鹿馬鹿しくも凄まじい大戦宴(パーティ)が始まる!

「……なぁ、俺本当に卒業できんのかな」
「あ、そうそうひーらぎ。この大会出て優勝すれば一年分の単位プレゼントだってー」
「マジでかっ!?」

ナレ:……っつか、お前らみんな切実だな。

「私は……私は負けるわけにはいかないのですっ、主に台所事情のために!」
「とうま、どうしよう。わたし、あの人とは分かりあえる気がするんだよ……」「はわー……みんなすごいね、パーティだね!」

ナレ:メインヒロイン共はみんな本能のままに動くぞ!?

「ふん、雑種共が。この世は全て我のものと言ったはずだ」
「こりゃあアレか。また面倒に巻き込まれたってことかァ?」
「人間って、本当に面白いこと考えるわよね。楽しいことになりそうじゃない?」

各陣営のライバルも参戦!
「ふふふ、『望みを実現させる鏡』か。まるで聖杯だな」
「―――プラン4629から5023までが大幅に短縮か。所詮は茶番だが、趣向としては面白い」
「さぁ、幕は上がった。始めようか、楽しく狂った月下の戯曲をっ!」

ナレ:汝、その持てる力の全てをもって望むもののために命を賭せ!
「紅夜を駆ける魔の運命」、発売未定!



こんな格ゲー出ないかなぁ……。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 00:11:36 ID:ZXKgUa94
>>320
つ【MUGEN】


いや、しかしほっといたら夏コミのどっかで売ってる気がするw

322 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 13:56:57 ID:i+7ncWBj
終わった話の外伝は、アリですか?

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 14:00:00 ID:z/+yzeco
無論、アリだ!

324 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 14:39:25 ID:i+7ncWBj
では、4時頃から投下しようと思います。

325 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 16:00:47 ID:i+7ncWBj
6月に入り、ジメジメとした天気が続くなか、珍しく晴れたその日、緋室灯と至宝エリスの2人は赤羽神社を訪れていた。
長い石段を登り、2人は呼び鈴を鳴らす。
「ごめんくださ〜い」
少ししてぱたぱたと走る音。
「灯ちゃんにエリスちゃん!ようこそ!元気にしてた?」
赤羽くれはは2人を笑顔で迎える。学校を卒業してから、本格的に巫女としての修行がはじまり、2人とは疎遠になっていた。
今回のアンゼロットの企画した旅行の前の日は3人でお泊まり会をする。それが、くれはの提案だった。
「はい!おかげさまで、天文部も何とかなりそうです」
「私も、問題ない」
「そっかあ…良かった良かった。じゃ、早速あがってあがって」
「はい。お邪魔します」
「お邪魔、します…」
そして2人を自分の部屋へと案内する。

「そう言えば、今回の旅行って、ひ〜らぎも来るんだっけ?」
何気ない様子で、くれはが言う。思えば卒業の日に攫われてから、くれはは1度も柊と会っていなかった。
「アンゼロットは、来ると言っていた」
「はい。昨日、お弁当箱を返しに来てくれたときに、柊先輩も行くって言ってました。その間は任務もお休みらしいですよ」
「そっかあ…ひ〜らぎ、元気にしてた?」
2人の話を聞いて、くれはが頷きながら言う。その言葉にはかすかにうれしさが混じっていた。
「…78時間前のミッションで一緒に戦ったときには疲労はしていたが、問題ない範囲だった」
灯が無表情なまま、最後に見た柊について言う。
「昨日お会いしたときにその後の任務について聞きましたが、大変だったけどいつものことだって言ってました」
エリスはそう答えながらも、忌まわしい記憶を忘れようとする。アンゼロットに転送装置だと言われて見せられたものを。
柊はもうあれで現場に向かったと聞いて、かなり驚いたが、本人が大丈夫だと言っているのなら大丈夫だったんだろう…多分。
「ふ〜ん。2人はひ〜らぎと会ってたんだあ…な〜んか、ずるいなあ…」
その答えを聞いてくれはは少しだけむくれる。仲間はずれにされたみたいで、ちょっと悔しかったのだ。
そんなときだった。呼び鈴が再び鳴らされる。
「あれ?誰だろ…ちょっと見てくるね」
そう言ってくれはは玄関へと向かう。
「はいは〜い。どちらさま?」
そう言って開けるとそこには郵便局員の制服を着た、男が立っていた。
「…アンゼロット運送からの、お届け物です。サインで結構ですので、受け取って頂けないでしょうか?」
…特徴的な例の仮面が異常に浮いている、その姿で。
「…大変ですね」
疲れ切った様子のその男を見て、くれははサインをしながら同情のため息をついた。

「あ、お帰りなさい。どちらさまだったんですか?」
「うん。お届け物だって。中身、なんだろ?」
エリスに返事をしながら、くれははその封筒大の荷物を開ける。その中身は…
「DVD?」
CDケースに入った、1枚のディスクだった。白無地で記載などは特にない。ただ数字だけが書かれているDVD。
「…アンゼロットから…旅行の前に見て欲しいって書いてある」
封筒からこぼれた便せんを灯が読む。
「ふ〜ん、なんだろ?とりあえず、見てみよっか」
そして、くれはが部屋にあるDVDレコーダーにそれを押し込んだ。

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:02:46 ID:z/+yzeco
どうなる!?支援

327 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 16:03:13 ID:i+7ncWBj
―――――

某自○の女神像そっくりなアンゼロットの像。その下にはRonginus Picturesのロゴ。
それがブラックアウトすると同時に音楽が流れ出す。

ちゃっちゃ、ちゃちゃ ちゃっちゃ、ちゃちゃ ちゃららちゃららちゃらららら〜

某古○風の音楽と共に1人の女性にスポットライトが当てられる。
女はピッタリとした女性用のスーツを着込み、眼鏡を掛けた有能秘書風の格好だが、額に輝く銀色のバイザーが全てをぶち壊しにしている。

「人ニハ〜、他人ニハ知ラレタクナイト言ウコトガアルモノデ〜ス。知ラレルト恥ズカシイ、バレルト命ニ関ワル、自分デモ知ラナカッタ…
理由ハ様々デ〜ス。ソレハ…アノ男ニ取ッテモ例外デハアリマセ〜ン。デスガ、秘密トハバレルモノ。ソウ、今回ノ事件ノヨウニ…」
大きくなる○畑のテーマ。クレジットが流れる
(提供:アンゼロットツーリスト、原作:七瀬晶、主演男優:トカ、助演男優:ゲー、他全部:ヴィオレット)

音楽が終わると共に場所が映像が切り替わる。ニュース番組風の場所に、女と2足歩行のトカゲっぽいもの2匹が座っている。
女が場違いなアメリカン風味に挨拶をする。

「ハロ〜ウ。全国512人ノ招待客−1ノミナサ〜ン。私ハァ柊蓮司ニ仕エル、ヴィオレットイイマ〜ス」
「わたくし、外宇宙リザード星出身、トカと申す者ですトカ」
「げ〜」
「そしてこちらがわたくし1番の友にして相棒、ゲーでございます。本日はこの3人で柊蓮司の秘密に迫る所存でありますトカ」

そして、後ろのテレビ画面にでかでかとタイトルが表示される。
「はじめてのチュウ 〜カメラがとらえた衝撃映像!異世界でついに明かされる真実!柊蓮司に熱愛発覚!?そのお相手とは!?〜」

「ミナサンハ、柊蓮司ト言ウ男ヲゴ存ジデショーカ?」
ヴィオレットが語り始める。
「一部地域デ有名ナ、通称『下がる男』トモ呼バレル彼ハ、学年ガ下ガッタ、レベルガ下ガッタ、実ハ高校ヲモウ卒業シテイルナド、
嘘カ真カ様々ナ噂ガ流レテイマス。ソレハウィザードノミナサンナラバヨクゴ存知ノ事デショー」
「なるほど、わたくし、柊蓮司についてはよく知らないのですが、世界観が違うとか色物とかネタで出来ているトカそう言う存在と言うことでよろしいトカ?」
「オオムネソレデOKデ〜スヨトカサン。話ヲ戻シマ〜ス。
サテ、コノ柊蓮司、アンゼロットノ指令ヲ受ケテ、実ニ様々ナ所ニ出没シマ〜ス。ソレユエ、ウィザードノミナサンナラバ実際ニ目撃シタ、
ト言ウ人モ多イコトデショー。アンゼロットノ送リ込ム、ウィザードノ強力ナ助っ人、ソレガ柊蓮司。
デスガー、例外ガタダ1ツアリマ〜ス。ソレハ…」
後ろニ表示されるテロップが変わる。その言葉は…『異世界』

「我々ノ調査デハ、柊蓮司ニハ、今回ヲ含メテ3回ノ異世界渡航経験ガアリマ〜ス。
デスガ、ソノ3回全テデ、ウィザードノ仲間ヲ伴ワズニ単身デノ渡航ヲ行ッテオリ、詳細ハ謎ニ包マレテマ〜ス。
ト、言ウワケデ、今回、我々ハソノ3度目ノ渡航デアル『ファルガイア』デノ彼ノ行動ヲ追ウ事ニシマシタ。
ソレガ…アンナ出来事ニ遭遇スルトモ知ラズニ…」

テロップが変わる『ファルガイアで聞く、柊蓮司と言う男について』

そして、街角インタビュー風に場面が変わる。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:06:17 ID:ffVRsowt
支援

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:06:50 ID:z/+yzeco
芳香剤&トカ&ゲー三人組自重支援

330 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 16:07:02 ID:i+7ncWBj
―――――

1人目は、眼帯をつけた、美女だった。ぴったりとした服が彼女のスタイルの良さを隠すことなく伝えている。
漂う鋭い雰囲気がどこか灯を思い出させる。そんな彼女は突きつけられたマイクにまゆ1つ動かさず回答する。

証言1 女賞金稼ぎのKさん

Q.柊蓮司ニツイテドー思イマスカ?
「ヒイラギ?…ああ、アシュレーたちと行動を共にしていた剣士のことか。
あいつがいなければ我々は勝てなかったとアシュレーは言っていたが、如何せん私とあいつはそんなに長いつきあいでも無いからな。
特に語る事はない」

Q.デハ、柊蓮司ノ行動デ、何カ気ヅイタ事ハ?
「…うん?そう言えば、あの男と初めて会ったときに、リルカを抱きしめていたな。
最近の若者は進展が速いと聞くし、今思えばあれはそういう意味だったのかも知れん。
思えばリルカも初恋の相手が相手だったせいか、年上好みだからな。年齢的にもあの2人はちょうど良いかもしれんな」

Q.デハ、最後ニ柊蓮司ニ一言ドーゾ
「と、言われても困るが…そうだな。もしまたこちらに来ることがあれば歓迎しよう。その時は、手合わせの1つも頼もうか」

2人目、こんどは異様に白い肌と毛先がカールした長い金髪、そして紅い瞳が印象的な美少女。青いエプロンドレスがよく似合っている。
だが、口元から僅かに除く牙が彼女が人間外の種族であることを如実に示している。恐らくは年も見た目通りでは無いだろう。
そんな彼女は明らかに不機嫌な態度を隠そうともせずに言う。

証言2 ヴァンパイア(仮)のMさん

Q.柊蓮司ニツイテドー思イマスカ?
「あんな無礼な輩の名前など口に出すでないわ!」

Q.一体ナニガアッタノデスカ?
「思い出すのも忌々しい!あの男のせいでわらわはあんな恥ずかしい格好をみなに見られる事になったのだ!
それだけに飽きたらず、あの男はわらわの大切なものを貫いていった!この怨み、決して忘れぬぞ!」

Q.デハ、最後ニ柊蓮司ニ一言ドーゾ
「あの男に伝えよ!この償いは、いずれ必ずしてもらう。ノーブルレッドの怒り、思い知らせてくれるとな!」

3人目、最後に出てきたのは美しい女だった。流れるような青い髪と白い甲冑が印象的な、大人の女性。
彼女はニコニコと笑いながら、証言する。

証言3 女剣士のAさん

Q.柊蓮司ニツイテドー思イマスカ?
「私は最後の戦いで一緒に戦っただけだからそう詳しいことは言えないけど…
彼の諦めない姿勢と、強い精神力には驚いたわ。彼がいなかったらもっと大変なことになってたと思うな。
それと…素晴らしい才能を感じたわ。彼だったら、ベアちゃんにすら匹敵するかも」

Q.才能?
「ええ。あれだけの突っ込みの才能。(ピー)年ファルガイアを見てきたけど、100年に1人の逸材ね。
…でも、それだけじゃない。長い時間をかけて磨いた、年期と経験を感じたわ。いい相方がいるのね」

Q.ナルホド。デハ、最後ニ柊蓮司ニ一言ドウゾ
「多分無いと思うけど、もしこっちに来ることがあったら、よろしくね。お姉さん、歓迎しちゃうから♪」

「デハ、ココデ一旦CM入リマース。トイレヲ済マセルナラ、今ノ内デース」

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:10:11 ID:gOV1nXfU
しえんしえんー

332 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 16:11:25 ID:i+7ncWBj
―――――

「そっかあ…あんの馬鹿、異世界まで行って、そんなことしてたんだあ…」
DVDを見入っていたくれはは、CMタイムに入ると同時に怒りのプラーナを燃え上がらせる。
「柊蓮司…モテモテ」
緋室灯が、直球な意見を述べる。
「だ、大丈夫です!何かの誤解ですよ!」
至宝エリスだけが柊を擁護する。
「柊先輩は、恋愛とか興味無いんです!女の子にも優しくするけど、自覚とかなくって!
私も2人きりで電車に乗ったり孤児院で新婚ってからかわれたりしたけれど、何もありませんでしたし!」
思いっきり墓穴を掘りながら。
「へえ…あんの馬鹿、エリスちゃんにまでそんなことしてたんだあ…」
くれはの怒りが更に強くなる。
「へ!?あ、いえ違うんですよ…」
自分の言ってしまったことにエリスは混乱する。
「…はじまる。2人とも、静かに」
灯が冷静に言わなければ、混乱は更に続いていただろう。

「…こうして聞いてみると、柊蓮司と言う男、モテモテみたいトカね。故郷でのわたくしを思い出すトカ」
「ハ〜ハッハッハ。ソレハ、誤解ト言ウモノデスヨトカサン。彼ハ、女心ノ分カラナイ朴念仁。何カノ誤解ニ違イアリマセ〜ン」
ヴィオレットの発言に3人が深く頷く。
「ソレニ…彼ニハ既ニ心ニ決メタフィアンセガイルノデ〜ス」
「「フィアンセ!?」」
だからこそ、次の発言にくれはとエリスは同時に声を上げる。
「フィアンセトカ?」
「イエ〜ス。デハ、ココデ、4人目ノ証言ヲ聞イテ頂キマ〜ス」

証言4 魔女っ子のリルカ・エレニアックさん

そんなテロップと共に出てきたのは、1人の少女だった。栗色の髪と魔法使い風のマントの少女。
服や髪のあちこちにアクセサリをつけているが、派手な印象は無い。
「リルカさんって…柊先輩と抱き合ってたって言われてたような…」
「しっ!静かに!」
エリスをくれはが制する。その表情は真剣そのもの。

その少女は朗らかに言う。

Q.柊蓮司ニツイテドー思イマスカ?
「どうって…う〜ん。ちょっと間が抜けてるけど頼りになる、かな?それに心が強いなって思った。
レンジがいなかったら、私、負けてたと思う。だから、レンジには感謝しなきゃって思ってるよ」

Q.デハ、男トシテ、柊蓮司ヲ愛シテル?
「へ!?…いやいや、それは無いよ。だって私他に好きな人いるし。
それにさ、レンジにはもう相応しい人いるじゃん?だから、そう言う対象には見れないかなあ」

Q.相応シイ人、ソレハ誰カ知ッテイマスカ?
「うん。それはね…もちろん、アキラ!ナナセアキラだよ!」

「「誰ッ!?」」
くれはとエリスの声が重なった。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:13:08 ID:z/+yzeco
そういやくれはは晶と面識なかったんだっけなぁ紫煙

334 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 16:14:28 ID:i+7ncWBj
―――――

その言葉と共に、画面が切り替わり、1人の少女のプロフィールが流れる。
七瀬晶、今から2年前に星の騎士の魔剣の1つに導かれ、魔剣使いとして覚醒する。
その後、数々の任務をこなし、高校生ながらやり手のウィザードの1人として知られる。
コスモガード連盟に所属しており、柊蓮司とも何度か任務を共にしている。
昨年6月にとある任務の最中に事故により行方不明となり、現在に至る…

「サテ、コノヨウナ経緯デ行方知レズトナッテイタ七瀬晶。デスガ、彼女ハ、生キテイタ!
ソシテ、2人ハ、密カニ愛ヲ育ンデイタノデース!」
「「「な、何だってーッ!?」」」
TVの中のトカと、くれは、エリスがハモる。
「コレヨリオ見セスルノハ、七瀬晶本人ノ日記カラ、忠実ニ再現シタ、最後ノ任務ノ映像デース」

「サー、イクデースヨ!魔王ハ、モウスグデース!」
再び画面が切り替わる。そこには明らかにプラスチックの安っぽい剣を持ち、輝明学園の女子制服を着たヴィオレットと…
「おう!任せるトカ!さっさと終わらせて、俺は学校に行くトカ!」
同じく剣を持ち、男子制服を着た、2足歩行のトカゲことトカ。
1体と1匹は張りぼてのモンスターを剣で打ち壊しながら、語り合う。
「トコロデ、柊クーン?」
「何トカ?」
「ヤッパリ、クレハサントハ、アマーイステディナ関係ナノデースカ?」
「おおう!?いきなり何を言い出すトカ!?あいつはただの幼馴染みトカ!」
「…オーウ。ソウダッタノデースカ」
「もちろんだトカ!恋人とかそう言うんじゃないトカ!」
「…OK。ダッタラ、サッサト終ワラセルデース!」
「よし、行くトカ!」

再び画面が切り替わる。

「げー!?」
1体と1匹の面白生物にボコボコにされるのは、段ボール製の翼をつけた…ゲー。
「今デース!アイツガ弱ッテル今ナラ、トドメファイナルイケルハズデース」
「任せろトカ!」
そう叫んでトカが襲いかかる。だが…
「げー!」
「キャアア!?柊クーン!?」
それより速くゲーの体当たりがヴィオレットに襲いかかる。
「危ない!」
咄嗟にヴィオレットとゲーの間に身を躍り込ませ、吹き飛ばされるトカ。
「ゲー!少しは手加減…する…ト…カ…」
明らかにやばい音を立てながら転がりがっくりと気を失うトカ。
「何トイウ事デショー!柊クンガヤラレテシマウナーンテ!?」
わざとらしく驚くヴィオレット。それと同時にカメラが揺らされる。
「ガッデーム!?更ニ戦イノショーゲキデゲッコーガ崩レヨートシテイマース!」

そして暗転。再びスタジオへと映像が戻る。トカの座っていた所にはぬいぐるみが置かれている。
「ト、コノヨウナ経緯ヲ経テ七瀬晶ハ、行方不明ニナリマシータ。
デスガ、彼女ハ、生キテイタ!ソシテ、異世界ファルガイアデ、2人ハ、運命ノ再会ヲ果タシ…
ツイニ、結バレタノデース!デハ、イヨイヨソノ映像ヲオ見セシマショー」

――――そして、ついにその映像が流れる(内容は、15話参照)

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:17:36 ID:ffVRsowt
支援

336 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 16:17:59 ID:i+7ncWBj
そして、柊は檻の鉄棒をつかみ、晶の方をまっすぐ見て、言う。
「…俺、ぜってえ忘れねえ。お前が、俺のこと好きだってことも、初めての相手がお前だってことも!
だからよ、向こうに行っても、頑張れよ!晶!」

柊のその言葉と共に、映像が終わり、再びスタジオに切り替わる。
「イカガダッタデショーカ?コレガ柊蓮司ノ“初メテ”ヲ捉エタ、貴重ナ映像デース。
コノヨーニ、柊蓮司ニハ、忘レラレナイ心ニ決メタ人ガイルタメ、身持チガ固カッタノデース!」
そしてひとしきりアメリカン笑いをした後に、言う。
「見テクダサッテ、アリガートゴザマース。コノ番組ハ、ファー・ジ・アースヲ毎日見ツメル、アンゼロットツーリストノ提供デオ送リシマシータ」
そしてヴィオレットが深く一礼したところで、DVDは終了した。

DVDが終わり、画面が暗転する。そしてそれを見つめる3人の少女にはそれぞれ別の表情が浮かんでいた。

至宝エリスは、笑みを浮かべる。
エリスは七瀬晶がどんな人物だったかは、知らない。
(…くれはさんだったら、仕方ないって思ってたけど、違うんですよね?だったら、私にもチャンスがあるってことですよね?)
だが、それがお世話になった仲間の1人では無いのならば、そして彼女がもうこの世界にいないのならば…
(本気で頑張っちゃいますよ、覚悟してくださいね柊先輩。きゃっ♪)
その笑みに世界の守護者を彷彿とさせる黒いものが混じっていたのは気のせいなのか否か…

緋室灯は、知らず知らずのうちに涙をこぼしていた。
(大丈夫…必ず、また会えるから…)
戦いが終わって離ればなれになった愛しあう2人。それはまるで自分と命のようで…
(柊蓮司。苦しい恋になるかも知れない。でも、大丈夫。私が、応援するから)
涙と共に灯は強い決心を固める。大切な仲間の、辛い恋路ならば、全力で応援したい。同じ傷を持つものとして。

そして、赤羽くれはは…
(そっかあ…ひ〜らぎ、好きな人がいたんだあ…ど〜りで鈍すぎると思ったら…
何よ!だったらもっとはっきりそう言いなさいよ!これじゃ私馬鹿みたいじゃない!ど〜せあたしはただの幼馴染みですよ〜だ!
ミッドガルドでも何処でも勝手に行ってれば良かったのよ!あたしの気持ちも晶ちゃんの気持ちも踏みにじるなんて、最低!
こ〜なったら例の秘密だってばらしてやるんだからね!?)
怒りのプラーナ、全力解放。飛ぶ鳥くらいだったら気合いだけで落とせそうな勢いだ。

―――そして、惨げ…もとい豪華客船の旅路が幕を開ける。柊蓮司本人だけが、その原因となったDVDの内容を知らないまま。

337 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/14(金) 16:19:20 ID:i+7ncWBj
以上、アガートラームが多すぎる外伝『映像特典:はじめてのチュウ(以下略)』をお送りしました。

>>210
いかがだったでしょうか?

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:23:14 ID:z/+yzeco
うむ、流石は柊クオリティ
よりさらなる不幸(と書いてオチと読む)が待ち受けているとは…

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 16:29:27 ID:8NMF563r
ヒドイ内容だなぁw
真実をもとに脚色してあるから言い逃れも出来やしない

これはたしかにnice boat.の予感ww

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 17:06:03 ID:9fNugnZm
感動してるあかりんがなんだかとっても可愛いから困る

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 17:22:42 ID:AHWH6Wj5
うん、まさしく

ナイスボォーーーット!

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 18:07:59 ID:GjV6Gh4X
>339
柊ならきっと大丈夫さ。
なんせ世界を救う男だぜ?



・・・多分。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 18:33:33 ID:2r7+/d1f
>>342
だが下がる男の言葉の力は常に残酷なのだった・・・

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 20:30:31 ID:2X/JuFTl
>318
錬金の人ブラボー。寄宿舎組みのシリアス加減、どうなるか期待してます。
しかし、ベルとパッピーの出会いは予想通りギスギスしてるなw
>>337
アガトラさんナイスボー……と言いたいが少し気になったとこツッコミ。
ロンギヌスはRじゃなくLだぜ。わざとそう書いたなら失礼。
あと灯ちゃんよりは、あかりんのがらしいかな?アニメでもずっとあかりんだったし。
そこ以外はニヤニヤしたw

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 20:42:35 ID:ZC7hNYXg
グッジョオオオオオオオオオオオオオオオオオヴ!

つーかリルカ、もろ本名でてるんですがいいのですか?w

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 21:36:44 ID:Wue5TXGO
ところで、このDVDをうけとった全国512人−1−3の残りの招待客が気になるんですが。
やはり柊にフラグを立てようとしたのを神業まで使って回避された人たちでしょうか。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/14(金) 23:40:19 ID:8OWC+Qqx
灯可愛いな〜〜。
……中の人は命のこと忘れてたりするけど。

348 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/15(土) 06:14:08 ID:8JmANnPk
>>338
それでこその柊蓮司。

>>339
卒業するとか告白されるとか、ありえないことをするとその反動もものすごいことになるのです。

>>340 >>347
両想い(注:本人主観)での別れは彼女にはクリティカルヒットかな、と。

>>341
yes! nice boat!

>>344
…わお。またやっちまったぜ。後で直しておきます。

>>345
ある意味カノ…Kさんの言うことに直接関わってる本人から明かされる衝撃の事実…
と、言うマスター×ご主人様を推奨する某戦艦の陰謀です。産みの親への忠誠心が高いのです。

>>346
他のリプレイの主人公PCなどです。柊とは面識のない人も混じってます。
…もちろん密かにフラグを立てた人も混じってます。

「くれはさんじゃないならあたし清純派的にまだ狙える!?」と叫ぶ某神様と
「他に女がいながら翠に色目を使うとは…やはり奴は許せん!」と叫ぶその下僕とかw


…そう言えば、聖女様って割とヲタの資質を持ってると思うのは、俺だけ?

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 11:40:04 ID:S/nfCAyK
保管

・アガートラムが多すぎる/外伝01
・NIGHT WIZARD cross period/第09話

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 11:53:36 ID:l+lFJ97m
仕事早いな。乙!

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 15:49:10 ID:gqblJbji
ナイッスボォオオト!!
聖女様にオタの素質と聞いて、こなた顔になった聖女様が脳内再生されて激しく突っ伏した。


どうでもいいけど、エリスの「だが〜ならば」って、ちょっと女の子にしちゃ硬くないか。
いや、アニメは流し見に近いから特徴ある口調でそれがあるのならごめん。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 15:59:21 ID:bCTmb2w0
>>351
地の文だよ。本来の思考内容を地の文に置き換えて臨場感を出す手法だと思う。

だが、固い口調のエリスはそれはそれで(ry

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 16:13:03 ID:gqblJbji
あ、ほんとだ。)(を読み落としてましたすみませんorz

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 19:31:56 ID:5oBaPQZA
自分でも書いてみようと色々考えてみたら、アニメ版のキャラが誰一人として出てこねえ話になった件。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 20:21:32 ID:S/nfCAyK
一方その頃――

銀髪の少女は、紅茶を一口だけ飲んだ後、つぶやいた。
「お願いします」



これくらいでいいんじゃないかな、たぶん(笑)

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 20:29:50 ID:nCeKfmOs
やっちまえ
中の人にクレバー、英魔さま、みかきさん、社長、かわたなを含んでいればきっと許される!

GO AHEAD!

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 21:00:00 ID:oEuI6RiD
>>356
ああ、そうだな…PL、矢薙と天だったorz

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 21:05:50 ID:nCeKfmOs
や、矢薙もアレだよ!声としては柊の中の人だから大丈夫だよ!

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 21:42:52 ID:hkD2LLQ0
そうですよ

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 06:42:53 ID:ngrt4zbU
つまり、まほうせんせいとNWで1番の萌えキャラ(笑)の、要いのりの話だな!
卓ゲ板にはクロスSSスレがないし、作っても作者が割れて過疎るだけだろうし、ここに投下で良いんじゃないかな?
というか、投下来るの待ってます(笑)。

ただネタバレを含む場合には、原作リプレイ読んでない人のために先に断って置くと問題起きないかも。

361 : ◆1IXdmMAgHc :2008/03/16(日) 12:31:57 ID:q6kayCsX
>>360
正解っす。と、言うわけでハンドアウトだけ公開してみる。クロス元が分かったらかなりの通だと思う。

PC1
推奨クラス:吸血鬼
シナリオコネクション:PC2

君は、500年近い時を夜の闇の中で生きてきた、吸血鬼だ。この飯波の街にもずいぶん前に少しだけ住んでいたことがある。
君を受け入れてくれた大切な“家族”の住むこの街に現れたという謎の吸血鬼。
ことの真偽を確かめるべくやってきた君が出会ったのは…君たちがかつて葬り去ったはずの男だった。
君は彼に敗れ、深手を負った。そして、その傷を癒すべく通りがかりの男の血を吸って…新たな運命の扉が開いた。

PC2
推奨クラス:魔術師
シナリオコネクション:PC1

マユリ・ヴァンスタインからの依頼を受け、君は長野県飯波市…魔法使いのいない異世界へとやってきていた。
裏界とつながろうとしているこの世界、その接合点となりかけているこの街で、その原因を探るために。
そして、この街で君は突然に襲われ血を吸われた。1人の、吸血鬼の少女に。

PC3
推奨クラス:魔物使い
シナリオコネクション:三石春美

魔術師1人じゃ心もとない、だが他に誘えるような前衛がいないとPC2に泣きつかれ、君は共にこの街へとやってきた。
アンゼロットの手回しで、君たちはこの街の高校に潜入しつつ、調査を進めることとなった。
そんな風にしてやってきたこの街の学校で、君が出会ったのは…やたら小うるさい新聞部の少女だった。

PC4
推奨クラス:人狼
シナリオコネクション:駒犬銀次郎
この世界の人狼を束ねる組織のトップから、君はその事件を聞かされた。
飯波市に、人狼が現れたと言う、不可解な目撃情報。そして目撃者の話が確かならば、それは、君がかつて倒したはずの君の叔父であると言う。
ことの真偽を確かめるべく、君はかつて暮らした飯波に密かに舞い戻り、調査を開始することにした。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 12:35:05 ID:ziS/D7rx
僕血!
僕血じゃないか!
一瞬で解るわこんなん

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 12:47:27 ID:2aHb8mY1
コネクションのせいでわりと分かりやすい

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 12:51:16 ID:u4Qltah0
僕血と僕月だな。うん。なつい

で、なずニラのきぐるみのまほうせんせいが見たくてしょうがない俺は異端ですか?

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 12:51:42 ID:RBL+rw+4
コネで丸分かりですなw
人狼組織っつーと夜会ですな

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 15:35:01 ID:ElQGLDsI
>>361
PC1はサフィー
PC4は銀之介だろうか
ジルはそこまで年食ってなかった気がするし。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 16:04:22 ID:ngrt4zbU
阿智作品は主人公達も敵もクラス的にNWとの相性が良いっすよね。


368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/16(日) 23:10:10 ID:u4Qltah0
気の抜け具合と言うか平常時のほにゃり具合とシリアス時の違いも、多分それなりの親和性を持つはず

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 11:07:42 ID:Mwsw+qq5
質問 ハンドアウトクイズってOKでしょうか?
二時間後位に答えを出しますから。

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 11:49:36 ID:0KU0i7h9
よっぽどウケを取る自信があるならいいんじゃね。一時期乱発されたから食傷気味で敷居は高いと思うが。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 13:18:13 ID:dPdKZvWK
まぁ投下してみればいいんじゃね?
何事もチャレンジ、チャレンジ。
面白ければ、それで良いし、更にそれを元にSSを一筆すれば、なお良し。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 16:29:15 ID:l9uNm6mC
結局投下なし、か?

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 16:52:38 ID:tQunXw7W
気が早いな。春休みの人間だけじゃないんだぜ?

374 :アメジョ風の小ネタ:2008/03/17(月) 19:33:08 ID:3apF5qm9
とある依頼を終え、あたしに報酬代わりに渡されたのは、1つの呪文書だった。
それはなんでも異世界の魔王の力を借りる極めて強力な黒魔術らしいが、1つだけ問題がある。
なんでもこの呪文書で呼び出した魔王の中から1人を選び、契約したものの力しか借りられないらしい。
そもそも魔王と契約なんて、と言う人もいるかもしれないが、それは別に問題では無い。
元々高レベルの黒魔術は魔王かその腹心の力を借りるものなのだ。その根源が異世界になるくらいはどうと言うことはない。
とりあえず、悩んでいても仕方がない。あたしはその魔王を呼び出してみることにした。
そしてやってきた魔王、それは…3人の女の子だった。

本人たちの弁を信じるならば、彼女達は元の世界では最高位に属する魔王だと言う。あたしは、各々の自己紹介を聞くことにした。

最初の魔王(自称)は、美しく長い金髪と豪奢なドレスをまとった貴族っぽい娘だった。ってか縦ロールとか普通じゃない。
「私は、裏界を統べる大公にして金色の魔王、ルー・サイファー。私と契約すると言うのならば、対価を支払えば人の限界をも超える、強大な魔力を与えてやろう」

次の魔王(自称)は、対照的に短い銀髪と質素な旅人のような恰好の娘だった。世間慣れしてる感じがする。
「あたしは、ベール・ゼファー。一応裏界じゃ大公なんて呼ばれてるわ。あたしは、ただの魔術師に興味はない。契約して面白いかどうか、それが大事だもの。
…でも、“魔王殺し”のあなたとなら退屈はしなさそうね。いいわ、求めるのならば、契約してあげる」

最後は異国風の見慣れない格好の少女。年はあたしよりも下に見える。頭、悪そうだ。
「あっちの2人はたいこーだけどアタシはちょーこー!東方王国のパール=クールはさいきょーなんだから!アタシと契約しなさい!」

…さて、誰と契約しようか。あたしはしばらく頭を悩ませ、呪文書に記された内容を思い出した。
契約を果たした場合、黒魔術の他に、魔王の力の一部が肉体に宿ると言う。それならば、選択肢は、1つだ。

あたしは、一番おっぱいの大きい魔王と契約した。

―魔術師リナ・インバースの日記より抜粋

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 19:34:41 ID:XPV92b6H
リナかよwwwwwwオチに爆笑したwwwwwwww

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 20:12:32 ID:0c/GmPrA
つまり金色のL様と契約か……嘘は言っていないw
ちゃん様はお子様体系だよな?実は巨乳だったらビックリだぞ。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 20:15:25 ID:b6OxfS2M
>>376
どっかのネタだと
「さりげなく女性であると主張できないこともない程度」の
ぺたん娘になってたなw>ちょーこーちゃんさま
こいのぼりよりはまし程度ではないかい?

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 20:31:06 ID:42iOJzBg
つまり
ひんぬー同盟代表<<<ちゃん様<<<<<<<<<<<<<<(越えられない壁)<<ルー<<<<<<<<<<<アニメ版くれは

こうですね、わかりました!

379 :5-912:2008/03/17(月) 20:41:00 ID:cUcRyeAl
でも、ベル様って何気に姿を大人形体に出来るからなぁ。
大人形体って何気に胸はそれなりにあったような?(小説:柊蓮司と宝玉の少女(下)P225より)

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 20:47:12 ID:0c/GmPrA
黒皇子の方がてっとり速いがなw
どっちにせよベルは基本的に子供スタイルで現れる方が圧倒的に多いし
宝玉の少女の記述どおり19歳モードは疲れるから面倒臭いという事実は変えられん。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 22:32:33 ID:v95kngUZ
リナのオチ吹いたwww

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 22:50:15 ID:guUJ+9Bh
キャラスレの参考になるレス

290 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/03/16(日) 00:04:52 ID:YcZLjoAq
だがベルと他の連中には大きな差があるからなあ

・ベル:相当頑張らないと乳を膨らませられない
・他の巨乳魔王:普段から大きい

フール「そんなに頑張って大きくしたいものか? 肩がこるだけだ」
クロウ「そ〜ですよね〜」
ルー「これこれ、ベルにも見栄というものがあろう」
ベル「ムキャーッ!?」

アゼル「……(おろおろ)」
ベル「キーッ! なによなによアゼルその胸は当てつけ? 当てつけのつもりッ!?」
アゼル「……(涙目でふるふる)」
ベル「あ、や、その、ゴメン」

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 22:53:02 ID:jr293O6P
>>382
ベル様かわええ…

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 15:31:17 ID:gUsGlYdM
>381
ほぼ同時期、ハルケギニアと言う異世界で彼女と同じ結論に達した青い髪の魔法使いがいるらしいぜ。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 15:47:34 ID:olofKxmU
>>374

(゚∀゚)< H A H A H A いっつぁ Nice JOKE!!I.!111!!

アメリカンジョークに答える(笑)ってこうですか、わかりません!><

グッジョブ

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 15:57:48 ID:NqPdp6SJ
そういえば、スレイヤーズの世界の黒魔術師は落とし子だらけなんだよな。
NWの魔王の落とし子たちほど縛られてるわけでもなさそうだが。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 16:00:04 ID:9PfBTTIw
>374
ふと思いついたその後のリナ

「縦ロールッ!?」

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 16:16:59 ID:fdECUSz+
>>386
ほどって言うか、全く縛られてない。
そもそも契約不要の単なる技術だし。

どれぐらい縛られて無いかって言うと、
魔王の力を使った魔法を、力を借りた魔王その人に平気で打てるぐらいに。
当然効かないけど

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 16:53:19 ID:oLjC/FPF
>>388
それNWでやると、ちゃん様とドタバタ漫才繰り広げる落とし子っていう絵面になる気がする。


・・・・やばい、ちょっと妄想して萌えたw

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 16:59:57 ID:5OMV9Xi9
>388
2部クライマックスではそれを伏線にしたがな。
ゼルアメ離脱後の本編ってあんま評価されてないが、俺はあの展開かなり好き。
あの構図はNWにも応用できないかなー。

391 :アメジョ風の小ネタ2:2008/03/18(火) 17:18:56 ID:+FoMYwke
それを聞いて、新たなネタが降りてきたw

>>389
「残念だわ。乳なんて飾りだってわかってる子だと思ってたのに…」
「なによー!ちょーこーのアタシと契約しないなんて、なまいきー!」
さて、それでおさまらないのが乳に負けた魔王2人。

リオンの話によれば、彼女には不倶戴天のライバルとでも言うべき魔術師がいるらしい。
そこで2人はその魔術師を『落し子』にしてリナに復讐をたくらむ。
だが、魔王に上下関係はあっても横のつながりなんてものは無い。2人は別々にやることにした。

ベール=ゼファーのたてた計画は完璧だった。
1度ライバルがこの事件に巻き込まれれば、決してベルとの『落し子』の契約を拒むことなどできないだろう。
そして、その後久しぶりの再会を果たすことになるこの街で、リナは落し子と化したライバルに敗北することになるのだ。
「楽しみだわ…果たして私のゲームに勝てるかしら?リナ・インバース…」
暗がりの中で、ベルが一人笑った。

―― 一方その頃、パール=クールは…
「とゆーわけだからアンタこのパールちゃんの落し子になんなさい!」
「ほーっほっほ!ご飯を奢ってくれた恩人の頼みとあっては断れないわね!このナーガ様があんたの落し子になってあげるわ!」
直接本人に会って新たな落とし子を獲得していた。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 17:21:30 ID:9PfBTTIw
なんというロシアw

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 17:24:32 ID:5OMV9Xi9
ベル様、出遅れてる、出遅れてるよっ!w
でも最終的にパールが負けるだろう、それわ。

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 17:31:02 ID:NqPdp6SJ
ナーガかよww
そういえば彼女もかなりスペック高いんだよな。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 18:31:04 ID:Dl4PHfl/
どれくらいスペック高いかと言うと、ボーボボで言うとスパーラビットくらい

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 18:59:22 ID:hqxTYAB7
>>395
例えが微妙すぎるよ!
ポテンシャルこそ高いけどそのポテンシャルが開放されるかどうかは運次第じゃん!

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 19:52:58 ID:ruG5F+mP
ベル(以下B)「というわけで、あなた、あたしと契約しなさい」
シャブラニグドゥ(以下S)「え」

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 20:22:26 ID:vtnARnxK
>397
ぶッ、部下Sッ!

L様とベルにいびられる部下Sと作者を幻視した!

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 20:54:29 ID:1O2jriRJ
>>384
何度見ても、その名前を見ると古代生物を先に思い浮かべてしまうッッ!!

ハルキゲニアってかわいいよね・・・

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/18(火) 21:27:50 ID:oLjC/FPF
>>399
オパビニアはシンプルでかわいいですよ?w

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 00:39:45 ID:rVyNVuYB
今日もアンゼにー いい笑顔でー 拉致らーれるー
そしてー 捕まり 下がりー 戦い またもー
拉致ーられーるー

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 00:47:15 ID:rVyNVuYB
>>401はピクミンのあいのうたの節、って入れる前に途中送信しちまったorz

403 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:14:56 ID:oG2Hgtbh
毎度どうもです
半頃から投下したいと思います



404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:32:43 ID:/6OplJx1
む、支援か?

405 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:33:54 ID:oG2Hgtbh
 


 天に聳える紅の月に照らされた影絵のような街を六人は走る。
 集団の先頭を行くのはカズキとブラボーの二人。次いでナイトメアと剛太が後に続き、一番最後に店を出た蓮司が殿を務める形だ。
 彼等が目指す銀成高校――おそらくはこの月匣の中心であるそこへは走ればそれほどの時間もかけずに到達できる……はずだった。
 だが、たとえ見た目が同じでも世界の常識が駆逐されたこの紅の世界の中では実際の距離など何の意味もない。
 カズキ達が今できるのは、近付くほどに遠ざかっていく蜃気楼のような場所を目指すだけだった。
 そして。
 無論、その行為を世界の創造主が赦すはずもなく。
「――!」
 乱立するビルの隙間、墓標のような電柱の影、カズキ達の向かう先に見えるあらゆる暗がりから零れ落ちるように、無数の異形が湧き上がった。
 立ち上がれば人間大ほどはあるだろう四足のケモノ。
 体毛の代わりに身に纏う闇が揺れ動き、隙間から硬質化した表皮が時折覗く。
 次々と生み出されていくそれらはそれぞれに低い唸り声を上げて身を沈める。
 立ち塞がるケモノ達と、その不協和音を切り裂くように。
「――退けぇぇ!!」
 少年の咆哮と輝きが闇を照らした。

 瞬時に構成されたランスが陽光色のエネルギーを吐き出し、展開される。
 それを合図にケモノ達が一斉に先頭のブラボーとカズキに向かって走り出す。
 走る速度を一切減じる事なく二人は更に踏み込んで、突出していた四体のケモノに拳とランスを叩き込む。
 光槍が闇を穿ち、剛拳ががケモノを粉砕する――が。
「!?」
 討ち損じた、というべきではなかった。
 始めからカズキとブラボーに向かっていたのはその四体だけだった。
 二人がそれらを破砕する間に、続いたケモノ達はまるで二人を避けるように地を壁を跳ねて素通りしたのだ。
 唸り声と共に魔獣たちが牙を向けるのは中衛を走る剛太とナイトメア。
「剛太っ!」
 カズキは足を止めて振り返ろうとする。が、更に殺到してきたケモノ達が襲い掛かった。
 振り下ろされる獣爪と迫る顎をランスで受け止めざるを得なかった。
(こいつら……っ!)
 舌打ちしながら剛太はモーターギアを両の拳に装着し、ナックルダスターでケモノ達に対応する。
 ケモノ達は個々の力ではさほどの脅威ではない。
 だが、厄介なのはその物量と統制された動き。
 牽制で前衛の動きを止めつつ、剛太やナイトメアに向かって攻撃を集中させてきている。
 外見を踏まえて言えば、さしずめ狼の狩りといった所か。
「くそ……っ!」
 数が多すぎる。対応しきれない。
 十ほどの黒狼を切り裂いた所で、わずかに剛太の身体が傾いだ。
 崩れた体制を敏感に見て取った獣達が牙を剥き爪を立てて殺到する――
「《フォース・シールド》!」
 横合いから声が響く。瞬間、剛太に迫った獣の牙は見えない障壁に弾かれ、そして割って入った蓮司の魔剣の一撃で粉砕された。
「邪魔だっ!」
 振り下ろした刃を翻し、蓮司は魔剣で一気に薙ぎ払う。
 三体のケモノが一文字に引き裂かれ、幾体かのケモノは俊敏に飛び退いて距離を取る。
 気付けば獣達は距離を測るようにして六人を取り囲んでいた。




406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:34:44 ID:/6OplJx1
この時間だと人いないか?

407 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:35:47 ID:oG2Hgtbh
 


 一陣の攻勢をどうにか退けたが、完全に足が止まり包囲された。
 倒したケモノ達は二十か三十か。だがそれでもまだ数え切れない程の黒狼達が低い唸り声を上げて攻め入る隙を窺っている。
(……どういう事だ)
 油断なく魔剣を構えながら、蓮司は心中で呟いていた。
 状況から見てこの月匣を展開したのはおそらく河井 沙織に憑いているエミュレイターだ。
 だが、先日接触した時の彼女はここまでの数のクリーチャーを使役するほどではなかった。
 一日程度でここまで力をつけるような事などはあり得ない。
 赤羽 くれはや神条 皇子といった『特殊』な素養があるというのならまだしも、彼女にそういった類のモノがあるとは思えない。
 にも関わらずこんな事ができるというのは――
(まさか――)
「戦士・カズキ、戦士・柊」
 蓮司の思考を中断させたのはブラボーの声だった。
 彼は周囲の魔獣達を睨みすえたまま、言葉を続ける。
「二人は包囲を突破し、先行しろ」
「え……」
「俺達は速度を落とし、敵を引き付ける」
「……俺達は囮、って事すか」
 一人呼ばれなかった剛太が唸るように声を漏らした。
 武装の違いゆえか、それとも別の要因か、あの獣達に『倒し易い』と判断されているらしい剛太としては多少納得のいかない
提案ではあったが、文句を言える状況ではなかった。
 なぜなら剛太達のいるこの場所は月匣の中心点ではないのだ。
 斗貴子等三人――そして月匣の主であるエミュレイターが存在するだろう銀成高校ではおそらくこれと同等、あるいはそれ以上の敵が存在している。
 個人の感情を先立てる状況にない事は剛太にもわかっていたし――無論、カズキや蓮司もそれは理解できている。
「……わかった」
「任せたぜ」
 二人は頷いて返した。
 三人でこの場に残る事を心配するなど、侮辱でしかない。
 故に返事はそれだけで十分だった。
「――突破する! エネルギー全開!!」
 カズキはランスを掲げて吼える。同時に展開したエネルギーが更なる奔流と共に膨れ上がり、周囲を照らし出す。
「蓮司、オレに捕まれ!」
「は? 何――」
「いいから!」
 よくわからないまま蓮司がカズキの肩を掴むと、カズキは切っ先を獣達――その向かう先、紅月の下に佇む銀成高校へ続く道へ向けた。
 そして咆哮と共に、地を蹴る。
「サンライトスラッシャーッ!!」
「う!? ぉああああぁああーーー!?」
 爆音と共に閃光が疾走し、進行上に存在する獣達を動く暇さえも与えずに吹き飛ばす。
 突進に合わせて強烈な勢いで引き摺られる形になる蓮司の悲鳴と共に二人は取り囲む闇を穿ち駆け出した。




 ※ ※ ※





408 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:37:40 ID:oG2Hgtbh
 


 闇色の獣達が蹂躙を果すために少女に殺到する。
 正面から二体、左右に一体ずつ、上方から二体、地を舐める様に下方から一体。
 だが、それを受けて立つ斗貴子にとってそれは恐れるべきものではない。
 なぜなら、彼女の纏う武装錬金は多数に対してこそ真価を発揮するモノであるが故に。
「臓物をブチ撒けろぉっ!!」
 咆哮と共に四刃が疾走る。
 それはまさに斬撃の結界。
 間合いに入った瞬間に獣達は斬り裂かれ、ことごとくが微塵に刻まれ消滅する。
 しかし、斗貴子の表情は決して晴れたものではなくむしろ僅かな焦燥さえも見て取れた。
 雑魚共をどれほど相手にしていても意味など全くないのだ。
 斃すべき――助けるべき相手は彼女の視線の先にある黒狼の群れ、それらに阻まれた向こうに居る少女なのだから。
 だが、斗貴子はその場から動く事ができなかった。
 黒狼の群れが斗貴子を避けるように左右に分かれて疾走する。
 同時に彼女は逡巡する事なく右方の敵に対してバルキリースカートを向けた。
 左方の敵は完全に無視。それらの動向も末路も気に留める必要がない。
 目を向ける先の黒狼達に刃を走らせると同時、背後で強烈な爆音が響いた。
 灯の放ったガンナーズブルームの砲撃と、くれはの放つ魔法の衝撃だ。
 もう何度目になるかわからないこの一連の行動を、斗貴子達は歯噛みしつつも繰り返すしかなかった。
 月匣の展開と同時に出現した黒狼達の動きは、完全に統制された狼のそれだった。
 力量において優位に立つ相手に対して真っ向から戦うのではなく、多数を以て相手の隙をつき、弱い部分を攻め、確実に戦力を削ぎ落としていく。
 群れで狩りを行い、個体としての能力を上回る熊なども獲物とする狼達のように、獣達は灯やくれはを執拗に狙った。
 現在斗貴子が陣取っている場所が、その防衛ラインである。
 これ以上に斗貴子が敵に向かって踏み込めば、攻撃が集中する二人に対してフォローに回れなくなる。
 魔法を主体とするくれはは当然として、長大であるが故に速射性に劣るガンナーズブルームを持つ灯ではこの物量に対して対応しきれない。
 故に彼女はその場から動く事ができず、無尽蔵に湧いて出てくる獣達に消耗戦を強いられていた。
(くそ……!)
 心中ではき捨てて、斗貴子は蠢く黒狼たちを睨み据える。
 その時、
「斗貴子、下がって」
 静かに灯が口を開いた。
 何故、と問う代わりに彼女は地を蹴って灯の傍まで後退する。
 彼女が退くに合わせて前進した黒狼達を、ガンナーズブルームの一撃が粉砕した。
 一瞬だけ空いた穴が新たな獣で埋まるのを見ながら、斗貴子は顔を灯へと向ける。
 彼女は砲口と視線を黒狼達に向けたまま、斗貴子に向かって言った。
「一掃する。敵を接近させないで」
「……何秒?」
「6秒(カウント)」
 灯の声と同時、黒狼達が唸り声を上げて疾走してきた。
 殺到する闇に四刃を向けながら、斗貴子は背後にぞくりとした感触を憶えた。
 それは目の前に迫る魔獣達に対してではない。己の後ろにいるくれはから、圧倒されるような強力な気配を感じ取ったからだ。




409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:37:42 ID:/6OplJx1
支援

410 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:39:53 ID:oG2Hgtbh
 


 迫ってくる黒狼達の存在も、自分を守ってくれる二人の少女の存在も、現在のくれはには知覚できない。
 何故なら、彼女が今向き合うのは己が外にある世界ではなく、己が裡にある世界。
 意識を集中させる。自らの裡に漂う漠然としたモノを、明確な形として創り上げるイメージ。
 左腕に装着した魔導具――破魔弓に右手を添える。
 扇状に敷かれた呪符が淡い輝きを放つ。
「――急々如律令」
 言霊を放つと同時、輝きと込められた力が更に強まる。
 本来であれば三倍はかかるであろうその魔法を行使するための儀式は、たったそれだけで完了した。

 赤羽 くれは。
 古きより続く名家に生まれた生粋の陰陽師。
 その威力こそ西洋に連なる魔術師達に劣るものの、陰陽師には彼等の追随を許さぬ術式構築技術を持つ。
 ――急急ニ律令ノ如クセヨ。
 その言葉は正しい。
 速やかに魔を退け邪を祓うために形作られた極みの符術。
 星の巫女の力を宿す彼女の術式速度はもはや神速に値する――

「ごめん、二人とも避けて!!」
 目を見開くと同時にくれはは叫び、破魔の弓を天へと向ける。
 闇の力を記した符が弾け飛び、彼女の身体を包む。
 そして彼女は膨れ上がった魔力を力ある言葉と共に天空へと解放した。
「――《スターフォールダウン》!!」

 ――空が堕ちる。
 まさに、そう形容すべき光景だった。
 灯も、斗貴子も、そして本来ならそのような動作など存在しないだろう黒狼達も、一様に空を仰いだ。
 天に広がる紅い空を覆うように、巨大な魔方陣が浮かんでいる。
 光で描かれた文様がひび割れ、砕け、散らばる。
 そうして生み出された無数の光芒が、流星のように大地に降り注いだ。

 残光と共に墜落してくる無数の流星光が大気を穿ち地面を砕き敵を滅ぼす。
 次々と撃ち砕かれていく黒狼達の動きを気にしている余裕などありはしなかった。
(これが魔法――)
 ――これが夜闇の魔法使い(ナイトウィザード)!
 斗貴子はそこかしこに落ちてくる流星をどうにかやり過ごしながら、心の内で愕然とした想いを抱く。
 殲滅力という点で言うなら火渡戦士長の持つ武装錬金の方が上かもしれない。
 発動までに多少なりの時間がかかるというのもある。
 だが、それらを考慮してもなお、彼女が目の当たりにするウィザードの力は驚愕に値した。
 およそそこに存在するモノ総てを白光で灼き尽くし粉砕せんとする魔力の豪雨がようやく収まる。
 後に残るのは衝突で砕けた校庭のグラウンドと、撃ち抜かれ破片になった無数の黒狼の残骸だけだった。
「灯、くれは。無事か?」
「……問題ない」
「あたしも、どうにか」
 巻き上がった噴煙で僅かに悪くなった視界に見える二人に斗貴子は声をかける。
 何しろ雨のように降り注いだ攻撃だ、直撃こそないもののいくらかは擦過してしまっており、三人は一様にあちこちが傷付いていた。
 だが、戦闘に差し障りがあるほどのものではない。
 くれはの魔法発動を阻止しようとかなりの数の黒狼が殺到してきていたので、おそらくはそのほとんどは打ち倒したはずだ。
 あとは残る敵とエミュレイターを――




411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:40:53 ID:/6OplJx1
スターフォールダウンキタw

412 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:42:12 ID:oG2Hgtbh
 


 ――斗貴子の背後、噴煙の中から、闇を纏った顎が飛び出した。
「――ッ!」
 振り向くよりも早くバルキリースカートが反応して刃を跳ね上げる。
 彼女が敵を視認した時には、その黒狼は既に切り裂かれていた。
「こいつら、まだ……!」
 噴煙の中に気配を感じ斗貴子は四刃を振るう。その瞬間、背後で鈍い音が響いた。
 飛び出した黒狼に対してガンナーズブルームを構えた灯が、その脇から迫った別の黒狼に飛びかかられ砲を取り落としていた。
 魔法によって怒った噴煙が仇になった。
 斗貴子達と同じように流星光を回避しきった黒狼達が、致命的な距離にまで接近していたのだ。
「灯っ!」
 思わず叫んで斗貴子はバルキリースカートを伸ばす――が、刃が届かない。
 踏み込むことができなかった。先ほどまで相手をしていた黒狼が、鋭い牙で刃を噛み咥え動きを阻害していた。
「この――っ!」
 纏めて切り刻もうと斗貴子が力を込めたその刹那。
 伸ばしていたバルキリースカートの刃を、灯が握った。
「――!」
 反射的にその刃を自分から分離させる。
 同時に灯への意識も分離して、残った三刃を咥え込む黒狼達に意識を集中した。
 灯が手にした一つの刃と、斗貴子の纏う三つの刃が跳ね上がる。
 その武装の名に等しい二人の戦乙女は、まるで剣舞でも踊るかのように至近に迫った獣達を一掃した。
「……近接戦闘もできたのか」
「できないと言った覚えはない」
「できるなら早く言えと言っているんだ」
「……私は接近戦もできる」
「今更言うなっ!」
「はわ、二人とも、っていうか斗貴子さん落ち着いて……!」
 斗貴子はさらりと流す灯に憤慨して詰め寄ったが、割って入ったくれはを見ると小さく舌打ちした。
 一応収めてはみたものの斗貴子としては大いに納得がいっていない。
 なぜなら、最初からそれがわかっていればいくらでもやりようはあったのだ。
 彼女は息を吐いて敵を見据える。既に噴煙は晴れて視界は元に戻っていた。
 見据える先には幾分薄くなった黒狼達の壁と、その先に垣間見える河井 沙織。
「私が行く。ここは任せた……くれはは援護を」
「了解」
「うん、任せて」
 返事を聞くや否や斗貴子は弾丸のように跳ねて沙織に向かって疾駆した。




413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:42:31 ID:/f1DHn52
寝る前に覗いたらいいところにwwww
流石魔王様だwwwwww

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:44:07 ID:/6OplJx1
あかりんの得物みたら誰だって近距離苦手だって思うよねw

415 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:44:22 ID:oG2Hgtbh
 


 それまで踏み越えられなかったラインを躊躇なく踏み越えて漆黒の軍勢に突入する。
 斗貴子の行動の変化に気付いたのだろう、黒狼達は灯達に向かうよりも目の前の脅威に対して牙を剥き飛びかかる。
 だが、それでも足りない。
 灯とくれはに向かう意識がなくなったのは彼女も同様だった。
 であれば、その戦力差が覆ることなど、ありはしなかった。
「邪魔だ!!」
 縦横無尽にブレードを奔らせて周囲の敵を切り刻む。
 領域を侵した者を瞬斬する刃の結界を纏い、斗貴子は闇を文字通り切り裂いて更に押し進む。
 背後に複数の敵の気配。
 四つのブレードの内の一本を灯に手渡した、その死角。目ざとくそれを見出した獣達が刃を掻い潜って斗貴子に迫る。
 だがそれでも、彼女は振り返らない。失った彼女の刃の代わりに、
「《ヴォーテックス・トライデント》!!」
 飛来した三本の冥色の槍が敵を撃ち砕いた。
 そうして闇を抜けた抜けた先で斗貴子が見たのは、紅の月に照らされた世界。
 そこに佇む、一人の少女。
 彼女は貼り付けたような笑顔を浮かべながら、斗貴子に向かって手を翳していた。
「――《ヴォーティカル・カノン》」
 音もなく吐き出される虚空の弾丸。だがそれは虚しく地面を穿つだけだった。
 今の今まで目の前にいた斗貴子の姿が、消えていた。
「……キミはこんなトコロにいるべき子じゃない」
「――!」
 不意に響く背後からの声。
 沙織は目を見開いて地を蹴り、振り向きざまに手から闇の剣を生み出して一閃する。
 だが――遅い。あまりにも遅すぎる。
 斬撃を放とうとした沙織の腕は、既に斗貴子に捕まえられていた。
 斗貴子と沙織は正面から相対する。
 普段の彼女からは想像もできないような――実際に別のモノであろう、河井 沙織の驚愕と怒りに満ちた表情。
 そんな彼女の顔を前に――斗貴子は普段彼女に対するように、小さく微笑んで見せた。
 場としては、敵に対してはそれは明らかに吊り合わない態度だった。
 だが、それでも斗貴子は、その表情を浮かべる事しかできなかった。
「――帰るぞ、さーちゃん。キミがいるべき場所に」
「………………………ときこ、さん」
 掠れるような声が聞こえた。
 それを耳に入れながら、心には届かせないようにして。
 斗貴子は躊躇なく、刃を振るった。




416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:45:30 ID:/f1DHn52
普通は砲撃のスペシャリスト=接近戦がおろそかだもんなぁ……w
支援

417 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:46:19 ID:oG2Hgtbh
 


 肉を裂かれる感触がした。一瞬遅れて、燃え上がるような灼熱感。溢れ出した血の匂い。服を濡らしていく液体。
 自分が受けたものではないその痛みを感じながら、斗貴子は沙織の身体を斬り付けた。
 食いしばった唇から血が流れる。それでも彼女は自らが傷つけた少女から目を離さない。
 鮮血に染まった沙織の身体から、黒い闇が零れ落ちる。
 溢れ出した闇は更に黒く凝り固まり、一つの異形を形作る。
 幾種もの生物を混ぜ合わせたような、それでいてそのいずれとも判別できない、正に『魔』と呼ぶべき存在。
 この世界を侵す魔性、エミュレイター。
「ギ――!!」
 憑くべき寄り代を失ったソレは奇怪な声を上げて、宙に飛び上がる。
 逃げるつもりか、距離を取って攻めるつもりか。
 しかし斗貴子にはそれはどうでもいい事だった。
 一度だけそのエミュレイターを視認しただけで、彼女はソレから眼を切って沙織に視線を戻した。
 エミュレイターが抜け出て力を失った沙織を、抱きかかえる。
「オ、ノレ……ッ!」
 エミュレイターが声らしきモノを上げて、殺気を放った。
 だが、それもどうでもいい。反応してやる義務も、その必要も意味もない。
 何故なら――


 白刃が閃き、黒狼の頭を跳ね飛ばす。
 数が減り散発的になった敵の攻勢を凌ぎながら、灯は河井 沙織からエミュレイターが乖離するのを視認した。
 目も向けずにブレードを振るい最後の黒狼を両断する。同時に彼女は地面に落ちていたガンナーズブルームを蹴り上げた。
 ブレードを放り投げて、中空に浮いたガンナーズブルームを掴む。
 それを振り回すようにして彼女は砲口をエミュレイターへと向けた。
 弾は既に装填済み。射程圏内。
 先程の黒狼の攻勢と、自身の蹴りで多少砲身に歪みがある。命中率は若干低下。
 だが、全く問題はない。
 何故ならこのガンナーズブルームは彼女の手足も同然――と、魔剣使いである柊 蓮司ならそう表現するだろう。
 だが緋室 灯にとってその表現は正しくない。
 彼女は絶滅社によって製造された兵器なのだ。
 故に、その手に持つガンナーズブルームは彼女の手足ではなく、彼女こそがガンナーズブルームのパーツに過ぎない。
 兵器に与えられた機能はただ一つ。
 それは彼女が見つめる先、ガンナーズブルームを向ける先に存在するエミュレイターを殲滅する事。
「目標捕捉」
 彼女は抑揚なく呟き、トリガーを引く。
 顕れた方陣と共に放たれた火線は過たず敵を撃ち貫き。
 唯一の機能を完全に、完璧に遂行した。


 

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:49:11 ID:/6OplJx1
しえーん

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:49:50 ID:/f1DHn52
しえんー

420 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/19(水) 02:51:27 ID:oG2Hgtbh
今回は以上です。ミッドナイトラン&バトルガールズ。
くれはのレベルを柊に合わせて8(POL前なので)とした場合、破魔弓の効果も合わせて
真壁翠が必死こいてタイミング調節したスターフォールダウンが僅か6カウントで放てるという爆速ぶりを誇ります(ただし無差別)
でもレベルの事をいうと時間軸上あかりんはまだレベル3だったり・・・あまり気にしないでください

・・・あれ? 確かこれらの作品の主人公は柊蓮司と武藤カズキ・・・


※ 作内で便宜上「6秒(カウント)」と表記していますが、実際のゲームでは1カウント=1秒という定義は存在しません




421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:55:23 ID:/6OplJx1
これで、ミドルフェイズ終了かな?
後顧の憂いは絶ったし、残るはホムンクルス野郎とリオンだな

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 02:58:11 ID:/f1DHn52
乙ー。
や、確か1ラウンド最大60カウント=1分って気術がNW2にあった気がするから6秒で良いと思うッスよ。

あかりんのキック力に「金的食らったら死ぬな」と思ったのは俺だけで良い。
恐ろしいぜ強化人間……

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 06:50:54 ID:lWACTcA7
そういえば、ナーガはアメリアの姉なんだよなーたしか

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 13:11:25 ID:LTtPGvvq
>423
あ、それ確定なの?

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 13:30:21 ID:2GlszEHN
>424
確定情報だよ。
ソースが神坂先生の発言だから。

『グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン』が本名らしい。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 13:35:13 ID:2GlszEHN
追加情報。

↓で答えている。
ttp://homepage1.nifty.com/O-TRAP/otameshi/blaster7.htm

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 13:39:14 ID:/6Ok1NDi
ナーガとナイトメアは気が合いそうだ。
いや、ハンパに似た者同士、却ってお互いのセンスに相容れないものを感じるかも知れないが。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 14:15:16 ID:FcnmktG0
ナイトメアのあの服は奥さんの趣味というだけだよな、確か。
…ナーガに「いい趣味してる」と褒められて嬉しく思うかどうか…
五分五分かなぁ。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 14:40:26 ID:iZ3br6mH
ナイトメアの奥さんは不思議ちゃんという説が。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 15:11:31 ID:pv1GOHDX
もう、いっそのことナイトメアの奥さんがナーガだったということで

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 15:38:35 ID:gGv5OVRX
そういえば、スレイヤーズがまたアニメになるって本当か?

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 15:55:53 ID:lXLyyU79
《自分の卒業証書を見付け出す為にスクールメイズ攻略に選んだパーティ・メンバー》

●柊蓮司(パーティ・リーダー、近接戦要員)
●武藤カズキ(近接戦闘要員その2、射程は柊より長い)
●アメリア(回復・防御魔法要員、素手戦闘能力も高し)
●高町なのは(攻撃魔法要員、防御は堅く空も飛べる)
●相良宗介(射撃戦闘要員、白兵戦も近接戦も格闘戦も熟せる。ボン太くんスーツ装備)
●スネーク(対トラップ要員、白兵戦も倅無く熟せる)

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 17:10:42 ID:iZ3br6mH
ソースケは強化人間。スネークは忍者。なのははアインヘリアル。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 17:12:22 ID:komPplMn
>432
スクールデイズに見えた俺、内須防斗。
探し物なら、ラッキーマンだけ連れて行けば十分だ。
ラッキー効果で入る直前で見つかる可能性大だ。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 17:17:29 ID:16Q1Fc47
>>432
ダンジョンでなのはは危険だぞw

記念撮影用にこの人を
つ フランク・ウェスト

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 17:22:28 ID:ZRPjcHP9
いや、カメラマンは危険な仕事だから2人連れて行くべきだろう

つ富竹ジロウ

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 17:41:23 ID:Sm4gIF7y
一々そんなご大層なメンバーを連れていかんでも
トレジャーハンターを連れて行けば万事解決。そう葉佩九龍を。
あ、九龍妖魔學園紀の主人公ね。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 17:50:18 ID:lXLyyU79
>>437
だが、柊力の悪影響に因ってバディ補正はマイナスばかりw

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 18:17:34 ID:iXftDFqx
432のコンセプトが分からん
誰か解説してくれ

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 18:37:46 ID:ksayWk79
>>439
ぼくのかんがえたさいきょうだんじょんはっくぱーてぃー

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 18:49:13 ID:ocNMoSN9
「ど、どうやって奴を倒した、柊蓮司ッ…!?
 あいつは『スタンド使い』ッ…!スタンド使いはスタンド使いにしか倒せないッ…」
「…やれやれだぜ。
 いいか、ベール=ゼファー。お前たちはこう考えている。
 『スタンド使いはスタンド使いにしか倒せない』」
「そうだッ…スタンド使いにしか幽波紋は見えないッ!」
「だが一方で、こういう言葉がある。
 『ウィザードは常識に縛られてはいけない』。
 つまりはそういうことだ」
「…!?」

…うん。JOJOとのクロスなんて無謀だったね。
こんな台詞言う柊なんて想像できない。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 19:02:04 ID:lXLyyU79
>>441
その台詞を言いそうな最有力候補は
ドリームマンかグィードだろw

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 19:36:05 ID:komPplMn
Bエンドの諸葛柊なら言うかもしれない。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:10:23 ID:4u5RAEia
平行世界のどれかの柊にはスタンド使い柊もいるはずだ!
具体的に言うと特性は下げることな

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:25:18 ID:p8c751S3
>>442
つまりこうですな。

グィード「げーっひゃっひゃっひゃ!
 無様だなベール=ゼファー! お前たちはこう考えているんだろおぅ?
 『スタンド使いはスタンド使いにしか倒せない』
 ってなあああああ!」

・・・・あれ?w

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:26:16 ID:M6vi9+uF
個人的に、柊は頭回るイメージなんだけどな。
多分、原作で矢野さんのプレイングを見てるせい。
戦闘時には司令塔だから。

けっこう凡ミスしたりするんだけどさw
しかし、ミスをしないプレイヤーなんていないんだ……。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:37:54 ID:2wQFAb47
問題はそのミスがユースとかトランとか、ミスると死亡する場所で発揮されることだな。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:45:58 ID:uEyibeTd
多分
クレバーだ。クレバーになれ柊蓮司!
とかって心の中で繰り返せば繰り返す程に惨劇を迎えてしまうんだな

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:49:18 ID:16Q1Fc47
王子もダイス運は悪い方だからなあw

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 20:51:59 ID:jBz5cDr4
あとトラップ系に弱いしなぁ、矢野にゃん
柊を筆頭にシグとかトランとか

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/19(水) 21:43:21 ID:4u5RAEia
漢探知か・・・

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 00:42:42 ID:j0u38h16
どっちかというと、きくたけが罠に凝るタイプなんだよなぁ

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 00:59:04 ID:cLDqBBpS
あれか
「レバーは右か左によく倒すような跡がある」

実は右も左も罠でレバーを引き下げるのが正解!
見破られたのはアリアンロッドだったっけ?

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 01:07:32 ID:rnd55id6
>>453
「アレ・・・・この道よく見ると一直線になってないか?」
「・・・・あああ!?wwwww」

とかも好きだよなw

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 01:13:56 ID:3W/205eq
>453
あれは笑ったなw

GM「レバーは右か左に倒すように見える。どっちにする?」
エイジ「んー、とりあえず左――」
フェルシア「掴んで手前に引き倒す」
エイジ「そんなわけ――ッ!?」
GM「なんで分かったッ!?」
エイジ「合ってるのかよーっ!!」

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 05:09:59 ID:7tU/EGyh
きくたけのお約束らしいからな、アレはw

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 08:16:04 ID:LXnDTAsK
流れを読まずにネタ投下。
超久しぶりに爆裂ハンターを読んで、横島忠夫(GS美神)&
キャロット=グラッセ(爆れつハンター)&ナティノ(海砦)国&見以
蔵(DXストライク)&久坂勇(DXストライク)と言う女の子(魔王も
含む)を見つけたら暴走しだすメンバーを引率しつつ
、キャロの中に眠る魔王(破壊神)を復活させようと
するザッハ=トルテ&侵魔と戦う柊蓮司と言うネタ(題名:Y
OKOSIMAな奴等が多すぎる)が頭に浮かんだ。


458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 08:19:43 ID:LXnDTAsK
国&見以蔵じゃなくて国見以蔵だ……。
どんなミスしてんだ、俺……。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 10:18:04 ID:FBAfi5by
キミの名はブラストハンドと言った。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 10:39:57 ID:mi0+W6OJ
「ブラストハンド、それが俺の名だ」
「俺が、ブラストハンドだ」
「わらわがブラストハンドじゃ!」
「なんか知らんがむしろ俺がブラストハンド!」
「いや、俺がブラストハンドだろ。・・・で、ブラストハンドって何?」
「よくわからないんスけど、とりあえずブラストハンドだって言っておけばいいんスか?」

こんなカオスを受信した

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 15:49:39 ID:t+vK1oVR
【集団】:人・もの・動物が集まって一まとまりになること。また、その集まり。

1「ブラストハンド、それが俺の名だ」
2「俺の名前もブラストハンドだ」
3「俺だってブラストハンドだ」
4「俺もブラストハンドでいいや」



1000「なんか俺はブラなんたららしいんだけどさあ、これってどういう意味?」

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 15:49:58 ID:3O45r6Mh
・国&見以蔵

こういう命名規則に則るならば
・ブラ&ストハンド
とか
・下&GAL男
とか
・M&M's
とかそういうことか

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 15:50:25 ID:SvsWkbVT
とりあえずナイトウィザードから離れすぎだw

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 16:20:21 ID:2qrFZBYh
>>461
なつかしいなあ王ロバ。

ところでこのスレで「ハッタリ帝国の逆襲」とか言うと違う意味に取られそうな件について

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 16:31:42 ID:7tU/EGyh
まちがいなく「仕事しろ」コールが飛ぶな

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 19:23:26 ID:LXnDTAsK
>459ー461
アレ? いつの間にか『ブラストハンドが多すぎる』になってるぞ!?
取り敢えずツッコミ。
柊「知らないなら、俺も俺もとか言うなよッ!?」

>462
……orz
最後のチョコレートじゃん!(笑)


467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 19:33:58 ID:gho3dQ+u
先週からARIAクロスを待ちわびている自分。
これを見てアニメの第1シリーズから第2シリーズの途中まで見てしまったよwww
ついでに単行本も全部そろえようかなとも思ってるんだwwww
おかげで財布の中身が死亡フラグだぜorz

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 19:53:09 ID:TjFBTp5d
>467

ぷいぷいにゅー。(肩ぽん)

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 21:09:45 ID:AXrQ2zR1
『下がる男(ルビ:ブラストハンド)』

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 21:19:04 ID:TjFBTp5d
●保管
>403-420 NIGHT WIZARD cross period 第10話
>361 僕にお月様を見せないで&僕の血を吸わないで
>374>391 スレイヤーズ
>441>445 ジョジョの奇妙な冒険

●容量オーバーに行き分割
未整理ネタ/小ネタ
 ├漫画
 | ├吼えろペン
 | ├アカギ 〜闇に降り立った天才〜
 | ├鎌倉ものがたり
 | ├笑ゥせぇるすまん
 | ├魔法先生ネギま
 | ├聖闘士星矢
 | ├冥王計画(プロジェクト)ゼオライマー
 | ├絶望先生
 | └AQUA、ARIA
 ├小説
 | ├終わりのクロニクル
 | ├涼宮ハルヒの憂鬱
 | ├風の聖痕(スティグマ)
 | ├R.O.D
 | ├スクラップド・プリンセス
 | ├フォーチュン・クエスト
 | ├灼眼のシャナ
 | └スレイヤーズ!
 ├ゲーム
 | ├アルカナハート
 | ├ひぐらしのなく頃に
 | ├東方Project
 | ├Dies irae -Also sprach Zarathustra-
 | ├Fate/stay night
 | ├どきどき魔女神判!
 | ├夜明け前より瑠璃色な
 ├アニメ
 | └超電磁ロボコンバトラーV
 └その他
    ├ダイ・ハード
    ├スウィングガールズ
    └ゲームセンターCX

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 21:57:45 ID:rnd55id6
>>470
いつも乙です。

472 :柊蓮司と退屈なお茶会:2008/03/20(木) 22:46:57 ID:y6eze2wj
>>470
いつもお疲れ様です。
>>467
お待たせしました。十一時から投下したいので、支援お願いします。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 22:49:08 ID:CZ/a/7pr
支援の準備は良いな?
よし、下がれっ!

474 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:00:02 ID:y6eze2wj
惑星AQUA(旧火星)が惑星(テラフォ)改造(ーミング)されてから、地球暦で大体150年ほどになる。
その際に地球(マンホール)のいろいろな街や都市がモデルとなり、AQUAに建設された。
ここネオヴェネツィアも地球のヴェネツィアが元になっている。
そのためネオヴェネツィアはあらゆる点で地球のヴェネツィアに似通っている。
それは街の風習や建造物、美術品など多岐に渡る。
だがそれは結局のところ似ているだけなのだ。
つまりこの二つに存在する年月や歴史も全くの別物でしかない。
ヴェネツィアには野良猫が多い。
これは元々中世にペストの病原菌を撒き散らすネズミを駆除するために猫が多数放たれた名残だ。
だが、ネオヴェネツィアにはそんな歴史は存在しない。
なのに、何故かこの街には猫が多く存在する。

それはこの世界AQUAの守護者が猫妖精(ケット・シー)であることに起因している。

寄り添うようにして存在するもう一つの世界。
近くて遠い「宵闇の世界」。
この世界に来ることができるのは、その世界の守護者である
猫妖精の加護を受けている者かウィザードだけだ。



475 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:02:12 ID:y6eze2wj
「ふむ……」
男は顎に手をあてながら思案する。
この世界に存在するウィザードの多くは、人間ではない。
「世界の守護者」が猫妖精(ケット・シー)であることも関係しているのだが、猫や人外の者が多数を占める。
最も大きい理由は「世界結界」が同じ並行世界「ファー・ジ・アース」に比べ強いことだ。
そのため人が魔法を扱うことも、ウィザードに覚醒することも元より人外の者と比べ難しくなっている。
この世界に存在する「柊蓮司」がただの「イノセント」であるように。

「これはいったいそういうことだ?」
彼が訪れたのは、この世界に存在する唯一のウィザードの組織「猫の集会」。
「柊蓮司の捜索」というアンゼロットの依頼のついでにここを訪れたのだが……。

「まるでメアリー・セレスト号だな」
彼は本部になっている廃屋――プラント跡――を見やりながら呟いた。
やはり廃墟跡であるため、柱にはひびが入り今にも崩れ落ちそうである。
数多く並ぶ人が使うには幾分か小さい机と椅子や、小皿に盛られたキャットフード。
そして一番奥に存在する周りの雰囲気とは少々ずれる人が使うにはあまりにも大きすぎるデスク。

それは彼が以前に訪れた光景と同じだった。

――――誰一人そこにいないことを除いて。

いつもちょこまかと忙しく走りまわっている火星猫も、
カーニバルの仮面をかぶった人間も、中央に確かな威厳と存在感をもって座る「世界の守護者」も。

誰もいない。


476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:02:58 ID:0WD6OjzF
タンブリングダウン

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:04:01 ID:ZDeCTsZ3
新たな参戦か!支援

478 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:05:15 ID:y6eze2wj
「そして誰もいなくなった、か……」
近くに置いてあったコップに触れる。
中にはホットミルクが注いであり、まだ温かい。
……それほど時間は経っていないということか。
ふと大きな古時計が眼に入り、眉をしかめる。
時計が指している時間は、現時刻と異なっていた。
目を細めよく見てみると秒針も止まっている。壊れているのか……。

「いや、違うな」
自身の時計を見る。そちらの方も止まっていた。
この時計は彼が妻から送られたもの。
ここに来る前までは正常に動いていたし、壊れないように知り合いの魔術師に特別に魔力で強化してもらっている。
一応O-Phoneの時間表示も確かめたが、そちらも同様に止まっていた。
だとすればありえるのは。
「この空間だけ時間が止まっているのか……」
それなら、いまだに温かいマグカップにも得心がいく。
顎に手をあてながら、考えをめぐらすが、

「考えてもわからんな」
情報が少なすぎる。
今無理矢理に結論を急いでも、おそらくその結論は間違いに至るだろう。
「まずは情報収集だな」
ならまずは知り合いをあたることにしよう。幸い頼りになる知り合いもこちらにはいる。
おそらく柊蓮司も事態に巻き込まれているだろうし。
月衣からレーダーのようなものを取り出す。
柊蓮司には知る由もないが、彼の月衣には発信機が放り込まれている。
アンゼロットの手によって、プラーナの反応を何らかの方法でごまかされた時のために用意していたものだ。

アンゼロットは発信機の反応を辿り、柊の予約した部屋で待ち伏せしていたのだが、
柊が宿に到着した後発信機の反応が消失。異世界への転移が確認され、
数少ない異世界への渡航経験のあるウィザードであるナイトメアへ「柊蓮司の捜索」が依頼されたということだ。
男は口元に笑みを浮かべると、その場から夏の日の陽炎ように揺らめき消えた。


479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:06:40 ID:0WD6OjzF
マジックシェル

480 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:08:10 ID:y6eze2wj
柊蓮司と退屈なお茶会(A Mad Tea-Party)
Scene3: 鏡の向こうの家 “Looking-glass house” 




「連絡が取れない?」
その言葉にきな臭いものを感じ、柊は思わず顔をしかめた。
ほぷよん、ほぷよんと聞きなれない擬音を立てながら隣を歩く『彼』を横目で見やる。
『彼』――アリア――も不安そうな顔をしている。
アリアの話によると、
この世界のウィザードは「世界の守護者」であるケット・シーのもとで強固な団結力を誇っているそうだ。
そのためこの世界に存在するウィザードの組織は、一つしかないらしい。
そこと連絡が取れないということは、この世界に存在するウィザード全てと連絡が取れないということと同意だ。
柊は今水路沿いに街の露店を見やりながら歩いている。
頭上に浮かぶ未来的な船に反し、街に建つ建物は自分の世界でめったに見られない古風なレンガ造りで微妙なアンバランスさを見せていた。

街は
「く、食い逃げだ!誰か捕まえてくれ!!」
「ぎゃーす!!り、りんごが!?」
「だ、大丈夫ですか!?藍華さん!!」
「速い!?なんか蜘蛛みたいに壁をよじ登ってくぞ!!」
喧騒をみせていた。一瞬食い逃げ犯をとっ捕まえようかとも思ったが、距離も遠いし今はこちらの方が先決だ。

「そんな情けない顔すんなよ、連絡が取れないならそれなりにやりようはあるしな」
アリアの頭を撫でて、彼を励ます。
事実柊はどこぞの腹黒ゴズロリ少女(見た目は)のせいで、他のウィザードの助力を得られない任務につくこともあった。
仲間を護るために全世界のウィザードを敵に回したこともある。
――――組織の協力が得られないのは、残念だがそれなりにやりようはある。
「とりあえず今日はもう遅い。そろそろ寝床を確保しねえとな」
「ぷいにゅっ!」
「?心当たりがあるのか?」
アリア社長に連れられて、ひとまず柊達は一路ARIAカンパニーへと向かった。


481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:09:30 ID:0WD6OjzF
エアブレード

482 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:09:50 ID:y6eze2wj
本来ならありえない紅い月。
それが路地裏を照らしていた。
少女は異形を目の前にして声を出すことも出来ず座り込んでいる。
三対の異形が少女の逃げ場をふさぐ。
絶対的強者による弱者への蹂躙。
それは世界で最も古く、最もわかりやすい自然の法則。

力を持たない少女には抗う術はなく、
ただ奪われるのみ。

嫌だ。こんなところで死ぬのは嫌だ。
まだグランマのような素敵な女性になってないのに。
まだウンディーネになっていないのに。
灯里先輩を見つけていないのに。

灯里先輩。
彼女に会ったことで、私の日常は一変した。
彼女に出会えなかったら、ウンディーネは辞めていたかも知れない。
彼女に逢えなかったら、いつも支えてくれる『左手』の大切さに気づかなかったかもしれない。
彼女に逢えなかったら、きっと私の日常は灰色のままだった。

だから、終われない。
灯里先輩を見つけるまえに、ここで倒れるわけにいかない。

右手を伸ばす。それは無意識の行為。知らないはずの言葉が頭に浮かび、体中に力が満ちていく。
右手に暖かい力が収束し、意思を持ってその力を放つ。ただ一言、

『タイダルウェイブ』



483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:11:20 ID:0WD6OjzF
ストームラン

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:12:47 ID:uunM/+QZ
支援の達人さんはどこですか支援

485 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:14:37 ID:y6eze2wj
大気中に存在する水分が凝縮され、大量の水の塊を創り出す。
石像を頭上から押しつぶし、水の圧力により、石像にところどころにひびが入り、片足が砕け散る。
石像の周りにできた水溜りから茨が生じ、石像を絡めとっていく。

額に汗がにじむ。
覚醒直後に、慣れない魔法を使ったせいで体に今まで感じたことのない疲労感が襲う。
倒れそうになるのをこらえる。

……まだ終わってない。

石像が口を開く。
ソレと同時に口元から亀裂が入り、崩れ落ちていく。
だというのに、ソレは痛みに悶えることもない。

「クウオォォォォォォォオゥン!!」

風が吹く。
石像の前に風が舞い、集い一筋の牙となる。

まだ終われない。

体から吹き上がる形容し難いナニカ。
いまだどうやって扱ったらいいかわからないソレを全力で開放し、防御へと回す。

――阻め――

『マジックレジスト』
突如発生した光に風の牙が阻まれた。
突然のことに事態が理解できず、戦闘中だというのに思考が停止する。


「そこまでだ、エミュレーター」

声が聞こえた。それは空から降り注いだようで。


486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:15:19 ID:5DvTbSc1
ドジっ子な作者支援

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:15:23 ID:0WD6OjzF
キュアウォーター……ファンブル?!

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:15:41 ID:wRhqc3Zu
ドジっこ支援

489 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:17:23 ID:y6eze2wj
レンガ造りの建物の上。
紅い月を背にして黒ずくめの男が立っていた。
遠目からはよく見えないが顔の半分が黒い布に覆われている。

「どり〜む」

――――タンッ。

高所から落ちたというのに、さほど大きな音を立てることなく、彼は路地裏へと降り立った。
そこでようやく頭が回り始める。
顔の半分が眼帯に覆われ、唯一見える瞳は紅く。そして、

「腹筋が割れています……」

いい年した男性がヘソだしファッションをするのはどうかと思う。
というか、あの格好で出歩いてよく通報されませんでしたね。
……こんな状態でこんなことを考えられるなんて案外余裕があったのでしょうか。

「消えろ、リブレイド」

白い光が春に降る雨のように降り注いだ。
茨に絡めとられたエミュレーターにはかわすことはできず、暖かな光に貫かれていく。
石像は砕け散り、砂状になり崩れていった。

「さて、無事か少女よ」

さてここで問題。

Q:眼の前にヘソ出しルックの全身黒ずくめの正体不明な男がいます。
少女から見てこの男性はどう映るでしょう?
答えは、

「でっかい変態です……」

アリスはじりじりと男に気取られることのないように後退する。
先ほどとは違い恐怖ではなく、生理的嫌悪感で。

「落ち着くといい、少女よ。私はあやしいものではなあい」
「変態はみんなそう言います」
「まあ少なくとも敵ではないのはわかっているのだろう」
まあ確かに彼は先ほどの戦いで助けてくれた。
なら話だけなら聞いてみてもいいのかもしれない。

……こちらにも聞きたいこともあるし。
彼はこちらの警戒が薄れたのを感じたのか、話を続ける。



490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:18:32 ID:0WD6OjzF
コールチャンス

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:19:29 ID:H+7VqQ/D
支援です。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:20:44 ID:ZDeCTsZ3
お約束のナイトメア!紫煙

493 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:20:55 ID:wVlKwWKj
「どうやら先ほどの戦いを見ていた限り、覚醒したてのようだな。
なら状況が理解できていないのも無理はないな」
淡々と彼は事実だけを述べる。
「私の名前はナイトメア。絶滅社所属の、まあわかりやすく言えば魔法使いだ」

――魔法使い――

そんな御伽噺に出てくるような存在が、当たり前のことのように受け入れられた自分に驚いた。
こんなことをすぐに信じられるなんて、灯里先輩じゃあるまいし。
「キミが先ほど戦っていた相手はエミュレーター。人を食らうもの。世界を壊すもの。まあ簡単にいうならば、あれは私たちの敵だ」
「私達」。その言葉には言外に私も含まれているのでしょう。

「私はオレンジぷらねっとのアリスです。」
名乗られたので、一応礼儀として名乗り返す。……まあ名前くらい大丈夫でしょう。



「アリスか、夢使いにふさわしい良い名前だ。ではお近づきの印にこれを進呈しよう」
そういってナイトメアさんがどこからか取りだしたのは黒い服だった。とりあえずそれを広げてみる。
それはやけに布の面積が狭く、ビキニ並みの面積。
お尻の部分は微妙に食い込んでいるし、
しかもお腹の部分には締め付けるようなベルトがあるだけで、おへそが丸出し(2ndルルブの夢使いの格好参照)。
……おヘソが丸出しなのは彼の趣味なのだろうか、こんなのを好んで着るのは痴女だけだと思う。

「でっかい遠慮します」

投げつけたいの抑えて、服を押し返す。
「なぜだ!これは夢使いの正式コスチュームなのに!?」
狼狽するナイトメアを冷たい眼で見つめる。
魔法使いってみんなこんな人達ばかりなのだろうか。

こんなのを制服にしている人となんて……正直関わり合いたくないです。



494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:21:06 ID:0BSjI8lb
支援だドリーム

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:22:35 ID:0WD6OjzF
アースシールド

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:23:20 ID:SgDVsiVc
アリスか、考えてみりゃ夢使いにふさわしい名だな

497 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:23:40 ID:wVlKwWKj
彼女は知る由もないが、ネットオークションが趣味の夢使いの少女は
その「制服」をプレゼントされ、また部屋に引きこもってしまった。

……ナイトメアが後日ジャスティスレッドの手によって制裁されたのはいうまでもない。

「さて、覚醒直後にすまないがまだ動けるか?……どうやらまた招かれざる客が来たようだ」
ナイトメアさんの体から紫色の「ナニカ」噴出していくのが見える。
「えっ」
「やれやれ気づかれていましたか。もう少し様子を伺うつもりだったのですがね」
建物の影が螺旋を描き、巻き上がる。
捻り曲がった塔のようなソレは、カツンっと音を立て人の形を成した。

「初めまして、かな。私は『帽子屋』というモノだ。」
ソレはコートを着て帽子を深く被ったナニカだった。
……今ならわかる。あれは人の形はしているが、人ではない。人ではないまったく別のナニカなのだと。

「コイツらを差し向けたのは貴様で間違いないな」

「いやまあ、そこの少女をぜひとも私のお茶会にお誘いしたくてね。まあ、少々手荒な真似をしてしまったが」
やれやれといった感じで男は肩をすくめた。

「どうかな、お嬢さん。今からでも遅くはない。……キミのご友人もすでにご招待したしね」
そう言ってソレは私に手を差し伸べてきた。まさか……。
「灯里先輩をさらったのは貴方なんですか?」
「さらうとはまた穏やかではない言い草だね。ちゃんと本人の意思で着て頂いたが」
「貴方が……!!」

スッとナイトメアさんが私を押しとどめ前に出た。
「ああ、まことに申し訳ないのだがキミは招待していないんだ。もう席も満席なのでね」
横目でナイトメアさんを見やりながら、興味なさそうにソレは言う。

「悪いが、貴様の道化に付き合う気は毛頭ない」
彼は『帽子屋』に向かって右手を掲げる。

「ここで消えろ」
周囲の空間が歪み、闇が生まれる。

『ヴォーティカルショット』

収束され球状になった闇が『帽子屋』へと放たれた。


498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:25:54 ID:0WD6OjzF
コンヴィンス

499 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:26:16 ID:wVlKwWKj
アリシア・フローレンスは今日の仕事を終えて、ARIAカンパニーへと戻っていた。
「アリア社長どうしたのかしら……」
彼が一人で出かけるのは別段珍しいことではない。
カーニバルの時期になると十日間ほどどこかへ出かけていくこともある。
でも、今日は様子が明らかにおかしかった。いったいどうしたのかしら。

……とりあえずアリア社長が帰ってくるのを待ちましょう。
今日もいい天気で、干しておいたシーツがよく乾いている。
シーツを取り込んでいると、

「ぐうーー」

音がした方に顔を向けると、
「?」

そこには干した覚えのない変わった色のシーツが干してあった。

よく見ると、それはシーツではなく見慣れない女の子が干してあった。
その少女は見慣れない服装をしていて、腰に剣の柄のようなものをぶら下げていた。


500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:26:49 ID:Vh6vgIuE
支援

501 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/20(木) 23:27:17 ID:wVlKwWKj
投下終了です。支援感謝です。誤爆した……orz。
ナイトメアの異世界へ行ったことのあるというのは、オリジナル設定です。
まあザーフィとも知り合いなので行っていてもおかしくはないかなと。
とりあえずこれでPC4人が勢ぞろいしました。
後アリスのクラスは「夢使い」です。魔法と同時に「茨月」を使用しています。
「落とし子」でもよかったのですが、やっぱり「アリス」なので……。

PS
遅くなってすみませんでした。なのはとスパイラルのクロスを考えたり、ネギまとのクロスの嘘予告を製作していたりしたので。
嘘予告は明日投下したいと思います


502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:33:23 ID:gh2U7q16
出遅れた、乙

>まだウンディーネになっていないのに。
プリマになっていないのに の方が、らしいと思いまっせ。
・・・読み手にARIA知識無いと伝わらないのが問題だけど

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:47:59 ID:0WD6OjzF
お茶会の人乙〜
事態は割と切迫してるはずなのに、何処かマッタリムードの社長と柊がなごむね。
そして謎の食い逃げキャラか……NWのキャラらしくは無いな、NWらしくは。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/20(木) 23:49:59 ID:uunM/+QZ
>>501
乙でした。さぁマルゲリータをどうぞ?

ナイトウィザードの侵魔は「エミュレイター」です。うん。細かいってわかってる。わかってっけどひっかかったからやっぱり言う。

社長、柊、夢魔、アリス……夢使い度たっけぇ。それもまたARIAっぽいといえばぽく感じるか(笑)。そして後衛度高い。がんばれ柊(笑)。
アリシアさんと会った女の子って誰ー!?マジで誰ー!?秘密なのか俺がおバカさぁんなのかどっちー!?

次回楽しみに待ってますー。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 00:08:14 ID:PccM8eQ9
……ポリがいる。
最後にさりげなくポリがいる…何で?

次回彼女が何故いるかの説明を楽しみにしてます。
最後にGJ!

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 00:10:05 ID:ckRzWDwE
惑星(テラフォ)改造(ーミング)
地球(マンホール)

ルビの振り方について、小一時間ほど語り合いたい。


507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 00:30:01 ID:O2o35f+4
マンホールは原作由来だからいいだろう
テラフォとーミングはあれだが

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 00:34:08 ID:kzeU0FT0
マンホー「ム」じゃないの?

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 00:39:50 ID:e9LIVrCB
マンホームだな。


流石にナイトメアの口癖が「どりぃ〜む」というのは重箱の隅を突付き過ぎか。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 00:42:09 ID:DHWT8cVv
>>507
原作由来っつーか……単なる誤字っしょ?原作では「地球(マンホーム)」のはず。
>>506がそれをわかった上で言ってるのかは知らない。テラフォーミングについては同意。


……関係ないけど、自分的にはこのスレで誤字報告とかしていいもんなのか正直びくびくしてる。
一時期「誤字脱字はTRPGの花」とかいった意見もあったし、それについて問題視した意見を嵐認定して追い出したりしてた住人がいたからさ……
大丈夫?誤字報告しても叩かれない?問題ない?すげー不安なんだけど。

511 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/21(金) 00:43:10 ID:eyUW1ort
>>486,488
藍華「ドジっこ禁止!」
>>502,505,504
誤字ですorz。見直したのに……。テラフォーミングについては、wordでルビ振る
際に形がよくなるようにしたせいです。載せるときには変わるのに……。
>>503
マッタリムードの社長と柊
本当に何してるんだこいつらは。まあ、柊にはこのあといろいろな苦労がありますから。
>>504
いただきます。登場人物のうち三人が夢使い。もぐもぐ。確かに多いですね……。
まあこれも一応伏線だし(ボソリ。ごっくん。
>>505
……そんな人いましたか?(夜空を見上げつつ


512 :506:2008/03/21(金) 01:20:18 ID:ckRzWDwE
Wikiは第三者が編集できるシステムなんだよ?(ぼそっ)

>マンホール
でっかいドジっ子な作者さんへのツッコミということで。

>テラフォーミング
そんなことだろうとは予想してましたっ!

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 01:34:12 ID:ckRzWDwE
__  r‐,           ._
─-ニ7 l ̄ ー-- .._r-{、ヽ..-─-、. __
   l :l  ̄ ̄ ¬─-r‐t7 (彡  ,.、v,)-- ..__l`!_
.   l :l        j  y       ミ | .l ̄ ¬ :|─-
   l :l        {. /        l !.   l :l
.  l :l         ', { (:( ):)   ,.-.V   l :l
  l :l         } ゝ._ "ー'ー ゞノ}   l :l    【保管】
.  l :l          /      ̄ ` ー、-''    l :l     柊蓮司と退屈なお茶会 Scene03
  l :l            ,' /o)      l _.   l :l
. l :l          l    l      /,ソ   l :l
 l :l          `ヽ_ ノ      /   l :l
. l :l             ゝ-'´` ー--''    l :l
..l :l                         l :l


514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 02:01:23 ID:Dnu0U4XP
>>513
これ、>>499の挿絵?w

ともあれGJでしたーww

515 :507:2008/03/21(金) 03:00:35 ID:O2o35f+4
ごめんムとルの誤字には気付いてなかったわ

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 19:09:24 ID:bC6bIXPw
諸葛柊と聞いて

ウィザードであるキミがタイムスリップした先は、三国志の世界だった。
その時代の人々に話を聞けば、乱世の英雄たちは、いたずらに争いを拡大しているのだという。
見覚えのある魔王を見たキミは、この混乱の裏に魔王の策謀が絡んでいることを看破する。
キミは10レベルオーバーのベテランウィザードとはいえ、たった一人。せいぜいが武力75相当といったところだ。
武力180をゆうに超える複数の魔王を相手に勝てるはずがない。
キミは、名だたる豪傑たちの力を結集し、乱世を裏で操る魔王達に勝利することができるか…!?

例1)ジャーンジャーン!「げぇっ、下がる男!」
例2)「私を倒せるウィザードはいるか!」「ここにいるぜ!」
例3)「はわわ!ひーらぎ、敵がきちゃったよ!」
推奨ソフト:三国志\

517 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/21(金) 23:08:15 ID:6Bc+M5Of
>>514
乙です。
昨日宣言した嘘予告投下します。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:10:02 ID:6Bc+M5Of
それは一振りの魔剣。
少女を護るように突き刺さる一振りの剣。
その剣に護られた少女は、吸い寄せられるように剣に手を伸ばす。

それはまるで古い友人に握手を求めるように。
それはまるで母親に手を伸ばす赤子のように。
それはまるで自身の半身を受け入れるように。
それはまるで恋焦がれる相手を迎い入れるように。

そんな風に彼女はその剣に手を伸ばした。



不幸フリーターこと「柊蓮司」に新たな任務が言い渡される。
「柊さん、今度の貴方の任務はある女子中学のクラスの護衛です」

彼が飛ばされたのは、自身の存在する世界とよく似た異世界。

「ねえねえ、柊さんって好きな人いるの?」
「ああ、そんな奴いねえよ!ってか、マイクをえぐり込むように顔に押し付けてくんじゃねえ!!」

「びぃるらぁぎさ〜ん、あずなざんが〜」
「ネ、ネギどうした!?とりあえず落ち着け!人のズボンで鼻水を拭くなああああ!!」

そこで繰り広げられるのはたわいもない、そしてかけがえのない「日常」。

そこで出会ったのは、どこか「彼女」の面影を持った少女。

「や、柊くん。久しぶりやな」

その少女は、柊の持つ魔剣とよく似た剣を振るっていた。
――唯一つ宝玉の色が違うことを除いて――
「柊くんは一人じゃないんよ、手伝ってほしいことないん?」
「…あ、きらなのか?」
彼女はその問いに自嘲の笑みで返す。それはどこか疲れきった老人のようで。


519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:10:55 ID:6Bc+M5Of
詳しい話は後や。今はアレをどうにかせんと」
目の前に存在するのは太古の鬼神。ただ蹂躙し、喰らい尽くし破滅に導く大鬼。
それに寄り添うのは、妄執に取り付かれた一人のウィザード。
「ああ、そうだな。俺に力を貸してくれ、晶」
少女は剣を握る少年の手に手を重なり合わせる。

「そや、柊くんは一人やない。仲間がいる。ウチもおる」
少女の手が少年の持つ魔剣に触れる。

少女の声に応じるように、少年の魔剣が震えた。
剣は生き返ったかのように鼓動を打ち始め。
樹木が水を吸い、生長するように。
その形を変えていく。

「誰かに頼るんは、別に恥ずかしいことじゃないんよ?」

柄に装飾されている血に塗られたオーブに深い蒼が入りこんでいく。
色を変え、深い深緑へと。
ひび割れるような音を立てながら、光を放ち魔剣は生まれ変わる。

「それじゃ行こっか?柊くん」
「ああ、終わらせよう全部」

「「魔器開放」」

――そして、少女の物語は終わる。


この記憶はウチのもやない。
これは「彼女」からの借り物。
でもこの胸に宿る想いは借り物なんやない。
これはウチの中から出てきたもの。
「彼」を想うこの気持ちは決して借り物なんかやない。
そう思うことができたからウチは今。
「彼」と背中合わせにここに居られる。

だから、


――さよなら、柊くん。私の大切な初恋の人。――

鬼神は斃れ、その場には一振りの魔剣だけが残された。

これは一人の少女と一人の少年の物語。
それは儚くとも美しい一人の少女の物語。

ナイトウィザード×ネギま

柊蓮司と写し身の少女


なおGMの都合により、セッションは変わる場合があります。


520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:11:37 ID:6Bc+M5Of
投下完了です。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:29:31 ID:K59RaHAz
ふ、不幸フリーター……w


不幸ブリーダー?

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:42:18 ID:l4nBw/vk
>>521
ブリードしてどうする

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:46:29 ID:kzeU0FT0
関った人間(男)を面白おかしい不幸時空に放り込むとか?>ブリーダー
しかし、みんな晶ネタすきだなぁ。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:48:45 ID:WyHpCeJS
正味のところ、柊のワークスはなんなんだろうな。
ロンギヌスに雇われてるならカバーに警備会社とかの社員籍でも用意して貰えそうなもんだが、
コグレロットのことだからフリーターのままほっといてそうな気もする。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/21(金) 23:56:51 ID:6Bc+M5Of
知らない人のためにこんなの作ってみた。
七瀬晶
魔剣使い
ここのスレでは何故か優遇されている人。
アルシャードffリプレイ「オーディンの槍」に収録されている「スルトの剣」のNPC。
くれは以外で唯一明確に柊に惚れている描写がされている。柊と同じ星の巫女の守護者の剣をもつ。
柊の柄の宝玉が赤なのに対し、晶のものは青。おそらく唯一柊が救えなかった仲間である。
魔王との戦いの際に、柊に思い告げることなく二万年前の異世界に飛ばされた。
お笑い好きで「モンティ・パイソン」や「ウッチャンナンチャン」が好き。
アルフという種族に地球のお笑いを広げた原因。
異世界の預言書に「七瀬晶は柊の嫁」など書いたり意外とやることやっている。


526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:00:23 ID:Z+FbUk2L
唯一……待て。確かに柊が救うモチベーションはないが、マサトは仲間扱いすらされてないのか

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:01:43 ID:Dnu0U4XP
>>525
待て微妙にウソを混ぜるんじゃねえwwww

本スレでじゅんいっちゃんの説明で遊んだ俺が言うのも何だがwwwwwww

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:03:02 ID:mTIULtLK
悲劇に巻き込まれたキャラは優遇される傾向にあるよなー
マサトとかジョルジュとかフェウス=モールとか

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:04:22 ID:mTIULtLK
間違えたシェルジュだ…

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:04:59 ID:K59RaHAz
ジョルジュ……優遇されたっけ?(笑)

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:05:26 ID:kzeU0FT0
>>529
突っ込みどころはそこじゃないw

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:07:14 ID:obXa8cmS
フェウスも若干違うだろ
フェウスは悲劇キャラじゃなくて悲鳴キャラだしww

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:08:40 ID:DnYWOVNU
っち。気づかれずにスルーされると思ったのに。

……素で忘れてましたごめん、マサル。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:13:50 ID:CN71mJE0
すごいよ!>>533!w

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:15:39 ID:Z+FbUk2L
自分は無人島の人が出てきたな。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 00:23:42 ID:k8ULleBw
フェウスはいいよな。あのおじさまモードからのギャップと糸目と負けっぷりが。実に良い悲鳴だった。
……そして実にエロい妄想をかき立てられt(地下へ墜ちる

537 :5-912:2008/03/22(土) 01:03:39 ID:Jzzqa42X
そういえば、フェウスって某スレじゃ人妻になっていたっけ。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 01:28:54 ID:4pNVG0UJ
誰か子孫の方も思い出してください。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 09:05:26 ID:dnVOr0em
外見年齢15歳の人妻ですか…
いろいろ妄想が沸き立ちますな。

そして、ラーラ=ムゥが実は忍者だった!ってのは特典ブックレットでネタにされてるな。「忍術!忍術はまだか!!」

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 09:56:20 ID:rUK6GCgu
キサラも翠もかなり明確に惚れてる描写されてるよーな。
いや、翠は最初は勘違いですけどもw

そしてマサトが忘れられてるのは悲しいな!
宇宙であんま思い出してくれなかったしな!

世界と天秤にかけてダメだったってなら、カガリがまさに、だけど、
こっちはあんまり仲間って感じじゃないか。

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 10:39:19 ID:XA9r7CrS
しかしこのスレでは柊のカバーは完璧に『不幸無職or不幸フリーター』になってしまったなぁ。
最初に言い出したのたぶん私だが。
卒業して社会的立場を下げた柊が悪いんだい。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 11:01:26 ID:rFM2DAjv
フリーの傭兵を「不幸無職or不幸フリーター」と断言してしまうと、いろんなフィクションの登場人物の
イメージが一気に下がるなぁ。
ゴルゴ13だろうがシティハンターだろうがみんな同様だから。


そうそうたるメンバーの社会的立場を一気に下げるとはさすがは柊。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 12:34:46 ID:CN71mJE0
柊「みんな下がって平等な世界、真の理想郷だ。
  とゆーわけで・・・・お前等みんなニート扱いだあああああああ!」


・・・・やだな、こんな柊w

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 12:42:00 ID:gAvlIyMA
そう言えば某アニメに超美形、天才バイオリニスト、運動神経抜群、実家は世界有数の金持ち、
当然のように女の子にモテモテと言う柊がいるけど、奴はある意味もっともアルティメットに近い柊かも知れん。
奴の前ではみんな『下がる』しw

…あの変身は呪いっぽいからクラスは落し子?

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 13:21:17 ID:wxcOa2aE
>>543
完全にアルティメット柊じゃねーか、それwwwww

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 13:22:38 ID:RwyUwLiW
真・アルティメット柊というわけだな

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 13:35:04 ID:S7NWHcqV
いや、アルティメット柊・オリジンかもしれんw

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 14:54:25 ID:T4Ndw9YR
>>542
シティハンターはともかく、ゴルゴ13はな…。
奴の収入は知ってるだろ?

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 17:59:56 ID:rFM2DAjv
>>548
1仕事20万ドル=2000万円だろ?
S=FV3+NW環境の10レベルオーバーキャラは1仕事そのぐらいもらえるはずだぜ?

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 18:09:18 ID:WiLMA+OL
だが待って欲しい。我らがアンゼロット様は柊蓮司に任務の対価を払っているのだろうか

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 18:39:59 ID:GEqKjaR2
報酬なんて飾りだろ?
30Lv近くまで遊んでるけど依頼主から報酬もらえたの二度くらいだぜ

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 18:45:21 ID:rFM2DAjv
>>550
一応、サプリにアンゼからの報酬はかなり高額って記述があるが。
一般PCにはともかく、柊には払ってない可能性は…結構ありそうな。

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 19:09:10 ID:OnBnXX4H
オマエラ勘違いするな!
柊は不幸なんじゃない、幸が薄いんだ!

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 20:10:45 ID:Z+FbUk2L
>>541
あれ?このスレでは、っていうけどそんなに柊卒業後の話あったっけ?
割合的には学生時代の方が多いよーな気が……

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 20:34:47 ID:+2nLuuyr
>544
白い悪魔の落とし子だな

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 20:40:51 ID:TzhMg6JE
月面の白い悪魔は山梨王の刺客となw

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 03:54:08 ID:XAXhcy6U
>>550>>552
いや、柊にだって流石に報酬は支払ってるっしょ。
で無きゃあ流石に世界の守護者且つ世界魔術協会会長としての
信用が完全失墜するよ。
但し、柊には依頼時に報酬の話は全くしないでいつも通り弄り倒して
強引に任務に送り出した後にロンギヌス・コイズミ辺りに
その時の任務の依頼料の試算と任務達成時の報酬振り込みを
平静に命令してるんだよ。
それに、柊の方からあまりMUGENくんを使用した事無いから
もしかしたら柊の口座には既に自前で呪練制服買えるだけの
残高が柊に知られる事無く貯まっているかも知れんw

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 07:42:39 ID:eIF8r2mL
柊は未成年だから、多額の収入は親の管理下にあります。とか
あるいは、柊はすでにお小遣い制で財布の紐はくれはが握ってたり

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 08:54:45 ID:lwEiNmgw
>>558
柊の報酬をくれはに預かってもらってるってのはありかも。
でなきゃ、柊がアンゼに拉致られるときに笑顔で送り出せるはずもないし。

「(『あなた』と言いたいけれどがまんして)柊ー、頑張って稼いできてねー♪」ってなとこかもw

560 :NW×ガンパレードマーチ(+式神キャラx2):2008/03/23(日) 19:57:43 ID:YqqPOzLu
PC1(速水厚志)
シナリオコネクション:芝村舞
君は九州の熊本に駐留する第5121独立駆逐戦車小隊(5
121部隊)に所属し、人型戦車三号機の操縦手である学兵だ。
君には大切な人がいる。
人型戦車三号機の砲手である芝村舞だ。
君自身は正義だとか、世界の平和なんかには興味はな
い。
だが、彼女と、彼女が一生懸命守ろうとしているそれ
らを守るため、世界を脅かす幻獣達と戦い続けている。
そして、今日も5421部隊に出撃命令がだされた。
熊本城の地下から幻獣に関係する遺跡が見つかり、そ
れを目指し幻獣の大部隊が攻めて来たのだ。
君達5121部隊は最前線へと配置された。
君は芝村舞と共に希望号に乗り込み、戦場へと向かう。
だが、その君の前に現れたのは今までの幻獣では無か
った。
同じく神話から抜け出してきたかの様な姿だが、その
瞳は幻獣の様に赤くなく、舞の調べた幻獣のデータに
もなかった。
そして何より希望号の持つ重火器による攻撃が殆んど
効いていない。
そんな時、君と希望号の腰に帯刀した剣鈴が澄んだ音
を放ち始めた。
まるで自分を使えと言っているかの様に。
君は知らなかった。
この戦いの影に、君に大きな絶望と怒りを与えようと
する者達の存在がある事を。
そして、それを利用し「魔王」を産み出そうとする者
の存在を。

PC2(霧島零香)
シナリオコネクション:ポイズンレディ
君は歴史保安警察に所属するF級時間捜査官だ。
君の世界から見た異世界、第5世界で起きた熊本城の
攻防戦において瀧川陽平という少年が死んだ。
世界移動組織セプテントリオンの工作員(フットワーカー) ポ
イズンレディによって、歴史を改変する銃「聖銃」に
よって暗殺されたのだ。
それによって本来存在するはずの彼の子孫達が、その
存在を否定され消滅した。
君はその事を悲しむ声を聞き付け、君の持つ聖銃を撃
つ銃「大出力ブラスターNPダブルオー」によって歴
史を正しく戻す為に出動した。
スカートに噛みついた白い大きな犬、日向玄之丈をぶ
ら下げて。
しかし、第5世界に来たものの君は九州全体を包む霧
の様なものに弾かれ、中に入ることが出来なかった。
空に浮かぶのは奇妙な赤い月と黒い月。
何度目かの挑戦の時、君は世界の垣根までも越えてい
た。
目の前に広がった光景は、変わらず空に浮かぶ赤と黒
の月と、霧に包まれた九州、そして、その前で対峙す
る奇妙な格好をした少女と男性だった。

561 :NW×ガンパレードマーチ(+式神キャラx2):2008/03/23(日) 20:01:55 ID:YqqPOzLu
PC3(ナイトメア)
シナリオコネクション:"魔王女"イコ=スー
君はフリーランスのウィザードだ。
君のコードネームは業界で知らぬものはないと言われ
る程である。
今は絶滅社に雇われている君に依頼が来た。
九州上空に赤い月と謎の黒い月が出現し、九州全体が
霧に覆われ一切の往き来ができなくなったと言うのだ。
絶滅社でも九州の支社や派遣していたウィザードとの
途絶えていた。
君が現地で調査を開始したとき、君の前に青のエプロ
ンドレスに懐中時計を持ち、頭には兎の耳という姿の
少女、魔王イコ=スーが現れ、異世界にて新たなる魔
王が誕生すると予言する。君が魔王にその真意を聞こ
うとした時、君の後ろに突然スカートに白い大きな犬
をぶら下げた、緑の髪の女性が現れた。

PC4(ノーチェ)
シナリオコネクション:PC1
君は吸血鬼達の秘密結社「背教者会議」に所属する吸
血鬼だ。
現在は盟主であるレオンハルトの命により、熊本に現
れた冥魔をアンゼロット揮下のウィザードに協力して
倒し、もう一つの任務であるお土産の買い出しに勤し
んでいた。
頼まれていたこっぱ餅とまるきんつばを買い、味のれ
んでジャンボコロッケを沢山平らげた君が満足感一杯
で店を出たとき、空に赤い月と黒い月が現れた。
いつも月匣と違う世界が重なり歪む様な、世界が何か
と混ざり合う様な感覚に君は気を失ってしまう。
気が付いた時、君は学校の保健室にいた。
味のれんで食い倒れた少女として、近くの尚敬高校に
担ぎ込まれたのだ。
そしてそこは5121部隊の駐屯している学校だった。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:02:50 ID:uLBFYBFY
柊には姉が居たはずだぞ(笑)


任務が終わり、久し振りに預金通帳を確認した柊。
学生とはいえ、そこには激務の成果が現れている――はずだった。

次回、ナイトウィザード 第○○話! 「弟の苦悩」


――薔薇ってぇのは、高いんだぜ?

563 :NW×ガンパレードマーチ(+式神キャラx2):2008/03/23(日) 20:05:55 ID:YqqPOzLu
NW×ガンパレードマーチ(+式神キャラx2)
PC5(柊蓮司)
シナリオコネクション:アンゼロット君はその日ある事件を解決し、共に戦った仲間との別
れを惜しみつつも旅立とうとしていた。
だが、虚空から突然現れたクレーンに捕まり、君はア
ンゼロットの宮殿へと連れ去らわれた。
いつもの庭園にはアンゼロットの他に二人と一匹の先
客がいた。
緑の髪の女性と白い大きな犬、それに前に組んだ事の
あるナイトメアだ。
各々の紹介の後、任務についての説明を受ける。
何でも九州全体に特殊な月匣が張られ、九州の各ウィ
ザード組織、九州にいるはずのアンゼロット揮下のウ
ィザードやPC4と連絡が取れないと言う。
月匣中ではある少年を殺し歴史を塗り替える企みと、
新たなる魔王を誕生させようという企みが同時に進行
していると言うのだ。
そしてこれらの企みを阻止する為、PC4とお土産の
安否を確かめる為に月匣の中に入るには、ロンギヌス
技術班が開発した特殊箒と君の力が必要なのだという。
君は嫌な予感を感じつつも、その箒の所に案内しろと
言ってしまった。
アンゼロットはその言葉を聞き、にこやかな笑顔で上
から降りてきたロープを引くと、奥のカーテンが上が
って行く。
「それがこの……柊力式光軌道超高速弾道月匣貫通兵
員輸送列車型箒【ゴッドスピード】です!」
そう言うアンゼロットが上げたカーテンの向こうにあ
ったのは、厳重にクッション材にコーティングされシ
ートベルト付きの椅子を二人と一匹分備えた客車と、
……まさに弾丸の形をし、車両の前面に柊蓮司専用席
と書かれた人型の凹みに拘束具を備えた先頭車両から
なる二両編成の列車?と砲台があった……。

クロス元
ガンパレードマーチ 瀧川陽平救出作戦

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:13:56 ID:xLj3XZ/Q
>>563
>柊力式光軌道超高速弾道月匣貫通兵員輸送列車型箒【ゴッドスピード】
リオンが強奪に来そうだな、その箒。
各々の企みなど関係なしにシーンに登場しそうだ。


565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:21:37 ID:YqqPOzLu
ハンドアウト(風味)投下完了。
自分の文章力ではSSはとても書けないが勘弁。
>562
げげ〜ぃ! 柊姉はあの伝説の暗殺者ガンズ&ローゼス〜〜って性別違うし!

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:52:34 ID:1Vtyr0dq
>>565
なあ兄弟、モルフェウスは物質を変化させることができるんだぞ?
だったらナニを変化させたっておかしくないじゃないか。

【馬鹿はとてもイイ笑顔で地下に吸い込まれていった】

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:01:21 ID:NwTeqwhK
>>566
あっはっは、何言ってるんだい兄者。
レネゲイドの神秘によって、兄貴が姉貴になっても何の問題もないだろぉ?

【馬鹿は輝かんばかりの笑顔でサムズアップした】

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:02:57 ID:Z7sGs//9
>>567
そんな君のIDNW

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:14:49 ID:cfaEJFAu
>>567
姉貴が兄貴になったら問題だろうが!?

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:18:14 ID:eIF8r2mL
>596
なぁに
海外旅行に行った兄貴が姉貴になったに比べたら全然軽い

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:19:10 ID:KqP+Ynjz
まるで栂尾さん家だな。いや、玖珂さん家もそーだっけ?

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:13:35 ID:uLBFYBFY
兄貴「魔法だなんて、いつまでも子供みたいなこと言ってないで、早く現実を見なさい(どんどこどんどこ)」

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:44:12 ID:NWFgp9wd
TSもいけるとは卓ゲ民はつくづく守備範囲広いな。カルチャーショックだ。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:51:51 ID:eIF8r2mL
卓ゲ民はネタになるなら何だって取り入れるからな
通常では蛇蝎のごとく嫌われるものでもネタにならないかという目で見るし

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:29:37 ID:2u9w1qoL
NWコミックもTSモノだし、柊もラジオで性別変わった事あるしな。
「レネゲイドの神秘で性別が」は由緒正しいネタだしw

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:42:49 ID:uLBFYBFY
ごわす?

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:45:14 ID:osYSL2SU
性別欄だけカオスフレアとクロスオーバーすればいいでゴザるよ。
と、脳内ハッタリが。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:00:34 ID:lRvSySUZ
>>567>>576が「TRPG一代男」の不安振ちゃんのネタだってわからない人が
多い時代になったのか、としみじみ。

ってことはDX2きくたけリプであんちゃんがネタ振ってるのもわからない人が
結構いたんだろうか。
世代交代っていつのまにか進んでるんだな。


579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:05:18 ID:hcAfnMA5
>>578
TRPG一代男自体、読んでない香具師が多いんじゃない?
かくいう俺も二、三回読んだだけ。

兄貴が姉貴に!はどっちかというとカオスフレアだと思うし。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:46:33 ID:wmiDUubI
>>570
ボキャ天の山下達郎のサイレントナイトの替え歌の
兄は夜更け過ぎに「雪江」と変わるだろう〜♪
っていうの思い出した

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:43:52 ID:mpF186As
どこぞのリリカルな場所で変なのをここに誘導しようとした奴フルボッコで吹いた


実際問題どのくらい住人かぶっているものかな?
9割近くとかありえそうで笑えないぜ

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:52:05 ID:0n138CcZ
自分はまとめにあったやつを見ただけかなー。
具体的に何があったん?


583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:06:13 ID:aWPLaE+m
>>581
こことなのはとゼロ魔とJOJO住人ですw
正直6割は被ってると見た

>>582
簡単に言えば盗作騒ぎがあった

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:10:44 ID:mpF186As
>>582
>>583の言っているように盗作騒ぎ
卓ゲ用語で言うところの困ったちゃん出没。


>>583
俺と完全に活動領域が被っている件。
最近は投稿少なくて悲しいやね。

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:12:43 ID:aWPLaE+m
>>584
JOJOスレは本当に減ったよな

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:20:02 ID:hcAfnMA5
>>581
こことあっちとたまにゼロ魔・・・・って指示語多すぎてわかりにくいなww

とりあえず、白き異界の魔王はクロスSS書きなら一回は読んでおいて損はないと思うんだ。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:27:01 ID:0n138CcZ
そもそもなのはSSスレがどこにあるかも分かってない人だったりするが

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:27:30 ID:mpF186As
>>585
だよね。
世の流れとは無情なものよな。
つまりJOJO×NWできっと世界は救われる

>>586
もっと続編がみたい俺がいるんだぜ
とりあえず数の子輝明学園編とか

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:44:46 ID:0n138CcZ
ok、なんだかよく分からんかったが流れは読んできた。
長ぇよ。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:55:44 ID:lMkU4ds/
自分はアニキャラ総合はココだけだなぁ。
白き異界の魔王や外部のNWクロスはここの住人の紹介で見させてもらっているが。
コレ(↓盗作した人へのアドバイス)はココの住人じゃなくても常識があればフルボッコだろ


 297 :魔法少女リリカル名無し:2008/03/24(月) 00:00:48
  >スパロボX氏

  もうなのはクロスSSスレでは投稿は無理でしょうよ。
  システム的に投稿は自由だけれど、もう誰も読んではくれないかと。
  もしまだSSをやり続けるなら、修業の意味で他のクロスSSスレで
  再起してみるのもひとつの手では?
  なのはクロススレの次に今活発と言えば、
  ナイトウィザードクロススレかゼロの使い魔クロススレかな?
  けど、両方ともスレ住人もスレ雰囲気も
  なのはクロススレ以上に特殊だから、果たして馴染めるかなぁ……?

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 03:03:27 ID:0n138CcZ
ネタぱくりは、ここでは怒られなさそうだけどな(笑)

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 03:06:21 ID:aWPLaE+m
>>591
ネタをパクったって言うより文章を写してそれに少しつけたしたって感じ

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 03:10:50 ID:0n138CcZ
一番不味かったのはその直後の対応のような気がするな……。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 03:32:13 ID:rfg8csmf
ここで続けるような話題でもないっしょ。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:00:34 ID:H6RpwNPC
ふと中の人繋がりでナイトウィザード×アルトネリコが浮かんだが…
アニメ六話で既にやってることに気が付いた


【違。】

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:01:39 ID:XFhb+ZWO
 
       |  \     i   |     /  / | |   i    | 、|  i i
       {    `、   {  |,    _| ,イ /l |  i |    l  |  | l
       ヘ    ヽ  !  |/     /|`メ|」 i λ  | ト、 ト、 i |   l |
  ,-‐、     ヽ.   `、  i   l     kラZ'ミ、|.ハ  l'}/_,斗|ヘ.ト、|   ! l
  '、  `ヽ.   \   ヽ ,|  |、   | 辷_ク   ヽ.| ' 彳ニ;リゝ|  |! |
   \   \  ヽ  `´ !  ヽ|ヽ. |       ,   ゙ー'   |   |l |
    `ヽ、   `' ´           〉、、|`,. -― 、 , --、      /|   |ハ|
       ``>      _,.  ,.ノ´    _ノ i  ̄ i     /ノ」   | l
      ,.-'     / ´   /    ,. <´  {.___」   ノ"´ |  | |   >>516 三国志
  ,. -‐ ´    ,ノ/     _ ,. ィ':´: : : Y`i 、  `  ,. '| | |   | l   >>518-519 ネギま
 〈___,. -‐'>、_  _,. '      |ト、: : : :ヽ「|`l`.=、'´/7-ト, | _.|   | |   >>560-563 ガンパレードマーチ
        |/  ゝ.´        |} |: : : : : ト、ヽ‐ヘ>|7-、/-‐'´: :|   |ヽi
        N ̄`∧           k,.|: : : : : |:.:;>、\v'ノン-、: : :_|   |: : ヽ.
        }-―{:.:ヽ       / |:. : : : :j、_/ /´´ト、ヽ- '´ |  |: : : : ヽ.
       j´   〉:.:.:.\__   _,.ノノ:.:.:.:.:.:,ノ ' / 〉、_ノ `     ,|   |: : : : : : ヽ
       /,.-―〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ-ィン-/:.:.:.:.:.:.:〉、   ノ | トヽ_ _/:|   |:. : : : : : : :i
       `入_/ヘ:.:.:.:.:.∠ /ヽ/:.:.:.:.:.:.:./: :ヽ/  リ ト、 `ヽ: : :l   |:.:.:. : : : : : l

597 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:03:44 ID:C4r2dGag
では、流れを変えるために外伝2本目を投下します。長くなったので、前後篇に分ける予定です。
5時15分から。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:06:55 ID:XFhb+ZWO
これから寝るので支援は他の人に任せる……

>595
IDがNPCさん


599 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:15:07 ID:C4r2dGag
事象の地平。全てが存在するが、すべての時間と空間から切り離されたその白き世界には、聖女と魔王がたった2人で共に暮らしている。

「えっと、後は設定をしてっと…」
その箱を前にしてこの世界に住まう『剣の聖女』アナスタシア・ルン・ヴァレリアが一人呟く。
「…あんた、なにやってんのよ」
『魔王候補』ベアトリーチェが呆れたようにアナスタシアに尋ねる。
いつもならば毎日のようにやってきては彼女をからかってくる彼女がここ10日ばかりまるで姿を見せないので見に来て見れば、彼女は箱を前にして何かに没頭していた。
「…あれって、確か、パソコン…だっけ?」
ベアトリーチェはその箱を見たことがあった。準備としてちょっとだけ潜りこんだファー・ジ・アースで。
「よし!これで…成功〜♪」
聞こえていないようでアナスタシアは手を打ち鳴らす。
「ふう、流石に向こうの言葉を覚えるところからってのは大変だわ。これでやっと…あら、ベアちゃん、どうしたの?」
ようやくベアトリーチェに気付き、アナスタシアは振り返ってベアトリーチェに聞く。
「いや、だから一体何をしてるのって聞いてんのよ」
「ああこれ?」
ベアトリーチェの質問に、アナスタシアは箱を指さし、嬉しそうに言う。
「ほら、こっちからでも向こうの世界にちょっとだけなら干渉できるのは知ってるでしょ?」
「知ってるけど、ほとんど何もできないわよ?精々簡単な電気信号を送るくらいしか…ああ」
そこまで言ってベアトリーチェは気づく。アナスタシアが何をやろうとしているのか。
「そういうこと♪」
アナスタシアはベアトリーチェにその箱に映った映像を見せる。
「電子ネットワーク…向こうで言うところのインターネットにアクセスできるようにしたの」
「ふん…そんなものにつないで、何が楽しいんだか…」
「あら、結構楽しそうじゃない。仮想空間上とはいえ、電気信号で他の人とコミュニケーションが取れるなんて、すごい世界よねファー・ジ・アースって」
機械マニアである彼女の血が騒ぐのか、アナスタシアはうっとりと言う。
「…ま、あんたがこっちになくなるんならこっちは万々歳なんだけどね」
アナスタシアにあきれながら、ベアトリーチェは肩をすくめる。
だが、それを見逃さずアナスタシアはいつものように返す。
「あ、それは無いわ。ベアちゃんは私の嫁だから」
「誰が嫁よ!?」
そして繰り広げられるいつもの漫才。だが、それがすべての始まりだった。


600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:16:59 ID:XFhb+ZWO
支援(ぐぅ

601 :アガートラームが多すぎる ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:17:26 ID:C4r2dGag


「たすけて!京介くん!」
山瀬京介が、要ねがいからそんな電話を受け取ったのは、夏休みも終わり、ひぐらしの声が響くようになった、9月のある土曜日のことだった。
要ねがいからのSOSコール。正義の味方として、男として、そして何より恋人として、それを見過ごすわけにはいかない!
「分かった!すぐいくから待ってろ!」
山瀬京介は要ねがいの元へと急いだ。

ぴんぽーん

インターホンに返事は無い。だが、それはいつものこと。
学校には出てくるようになったとはいえ、基本彼女は休日に出かけるようなことは滅多にない。
そして、いのりが家にいないときは、誰であれ居留守を使う。それが要ねがいと言う少女だった。

―時々でいいからさ、お姉ちゃんの様子確認しに行ってあげてくれない?お姉ちゃん、ほっとくと干からびてそうだし。

「お〜い、ねがい、入るぞ!」
そんな風に声をかけて任務に行く前のいのりから渡された要家の合鍵を使って、京介は家の中にはいった。

「…ひどいな」
要家に入った京介は一人つぶやく。その、あまりの惨状に。
洗い物が限界まで溜まった流し。そこかしこに放置されたコンビニ弁当とカップめん、そしてお菓子の食べカス、ちらかりっぱなしの部屋。
それはまさに、駄目なひとり暮らしの様相を呈していた。

要いのりが静・ヴァンスタインと共にとある任務についてはや2週間。家事担当を失い、生活能力0のねがい1人で暮らしてきた結果が、これだった。
「やっぱしちょくちょく来るべきだったのか…?」
好きな女の家で、2人きり。それは高校生になったばかりの少年にはあまりにも刺激的な事実だった。
6月の船での惨劇を見たことの恐怖と思春期の照れもあり家を訪ねるのは躊躇していたのだが、流石にここまでダメダメだとは思っていなかったのだ。
「おっと、んな場合じゃなかった!」
気を取り直し、京介はねがいの部屋へと向かった。

「お〜い、ねがい、ここにいるのか!?いたら返事をしてくれ!」
ドアをノックして声をかける。ほどなく部屋の鍵を開ける音がして。
「…京介くん!どうしよ!?」
要ねがいが京介の胸に飛び込んできた。夏の間も全く外に出ていないため日に焼けていない肌は純白で、女の子特有の柔らかくていいにおいがする。
本当はもう少し堪能したい気持ちを無理やりねじふせ、京介はねがいを引き離す。
「落ち着いてくれ、ねがい。それで一体何があったんだ?」
「行かなきゃいけないの!でも、知らないひとと会うの、怖い!」
ねがいの説明はさっぱり要領を得ないものだった。


602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:19:40 ID:XFhb+ZWO
ジャスティス支援

603 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:20:17 ID:C4r2dGag
*

「…オフ会?」
「うん、ラギュ様討伐記念オフ会」
混乱するねがいを落ち着かせ、ねがいから話を聞く。

発端は、社交的になろうと言うことで4月から始めた、ネットゲームらしい。
つい最近β版から正式に課金が始まったそれを、ねがいはずっとプレイしていた。
そう言えば夏休み中は40日間で総プレイ時間600時間を超えていたと、いのりがぼやいていたような気がする。
そんな、業界用語で言うところの廃人であるねがいはとあるギルドに所属している。
ねがいに勝るとも劣らない廃人だけで構成されたギルド『あが〜とらむ』
彼らは、ついに偉業を成し遂げた。
今までいくつものパーティーが挑んで、敗れ去り、ありとあらゆる手段を尽くしてもなお勝てず、そのあまりの強さに
様づけまでされるようになった最強最悪のノートリアスをわずか4人で打ち破ったのだ。
だが、それが問題の始まりだった。
「ねえ、せっかくラギュ様を倒したんだし、記念にみんなで1回会わない?オフ会しましょうよ♪」
そう、ギルドマスターが提案し、それに他のメンバーも賛同したのが1週間前。あれよあれよと言う間に詳細がまとまり、メールでお知らせされたのが3日前。
日時は、明日。場所はねがいの住んでいる場所にほど近い、東京、秋葉原。参加費は大人のメンバーが全額負担するからただでいいらしい。

「あが〜とらむの人たち、3次元ではどんな人か分からないし、でも1人だけ参加しなかったら気まずいし…」
「それで、俺に電話したってわけか」
ねがいの話を聞いて、京介は考える。
京介はネットゲームのことはほとんど知らない。もちろんその、ギルドの人間というのがどんな人かも知らない。
だが、ねがい並みかそれ以上の時間をゲームに費やしているなんて、普通の人のはずがない。
そんな奴とねがいが京介の知らないところで会う。出来れば、やめておいてほしいところだ。
「う〜ん。俺としてはだな…」
そのことをねがいに伝えようとする。
「それでね、京介くんに一緒についてきて欲しいの…」
「なんでそうなるッ!?」
だが、その前に言ったねがいの言葉に京介は驚く。
「うん…実はね、わたしが怖いって言ったら、ギルマスのジニーさんが誰か、信用できる人を連れてくれば良いって…」
「それで、俺か…」
「うん。京介くんが一緒なら、怖くないと思うの」
「でも俺、ネットゲームのことは全然分からないぞ?」
「それはみんなも分かってるし、当日はみんなでたまには外でも見ようって言ってたから、大丈夫…」
そこまで言ったあと、ねがいは捨てられた子熊のような瞳でこちらをじっと見る。
涙でうるんだその瞳に、京介の心拍数が跳ね上がり、顔が赤くなる。
「…まあ、他ならぬねがいの頼みだし、行ってやるよ」
それを誤魔化すように、あえてぶっきらぼうに京介はねがいにそう、伝える。
「本当!?ありがとう!京介くん!」
その言葉にねがいは喜んで京介に抱きつく。
「う、うわ!?」
京介の心拍数が、さらに上がった。


604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:21:48 ID:XFhb+ZWO
さぐが小暮さん、1日15時間とは……ッ! 支援!

605 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:22:40 ID:C4r2dGag


日曜、秋葉原。
「みんな、どんな人なのかな…」
あが〜とらむの名前で予約された喫茶店のパーティースペースで、要ねがいは期待と不安が入り混じった表情で呟く。
京介とねがいは遅れては失礼だからと早めに来たせいか、他のメンバーはまだ来ていない。
「…さあな」
ねがいの言葉に京介は緊張した面持ちでぶっきらぼうに返す。
ゲーム上の付き合いとは言え面識のあるねがいに対して、京介にはそのギルメンには全く面識が無い。
(変なおっさんとか来たらどうすんだよ…)
京介には夏休みのねがい並みかそれ以上にゲームに時間を費やしていたと言う連中が普通のやつだとは思えなかった。
(…なんかあったら、ねがいを守らないと。…こ、恋人として)
そんな決意を胸に京介は静かにその時を待つ。そして、その時が訪れる。

からんから〜ん

店の入り口の方からドアの開く音と声が聞こえる。その声の感じからすると、女の子らしい。
『すみません。あが〜とらむの名前で予約をしたものなのですが』
『ああ、いらっしゃいませ。お連れさんは、すでにご到着ですよ。あちらです』
『まあ。誰でしょう?』
そんな会話の後、こちらに歩いてくる足音が聞こえる。そして、彼女はやってきた。
「…どうしたの?京介くん?」
ねがいが不思議そうに聞き返す。世事に疎い彼女は気づいていなかった。
漆黒のゴスロリ服と、対照的な流れるような銀色の髪。ねがいたちよりわずかに幼く見えるその姿。
「アンゼロットさん!?」
オフ会の現場に現れたファー・ジ・アースの世界の守護者に、京介は思わず突っ込みの声を上げる。
「…人違いでは?私は謎の女指令官にして、あが〜とらむのメンバーの1人、『銀毛のアン』ですよ?」
「それ知ってる時点で確定でしょーが!?」
小首をかしげてにこやかに言うアンゼロットに、京介のさらなる突っ込みが飛んだ。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:25:21 ID:XFhb+ZWO
英魔さま2垢っすか。支援

607 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:26:20 ID:C4r2dGag
今日は、ここまで。

608 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:26:40 ID:C4r2dGag


(しかし…まさか4人目がねがいさんで、連れてきたのが京介くんだったとは。幸運ってあるものですね)
(幸運?どういうことですか?)
ねがいに聞こえないように、2人は小声で会話する。
(ええ。それで実は少し厄介なことになっていまして、ちょうど手頃な護衛を探していたところだったのです)
(護衛って…アンゼロットさんにはロンギヌスの人がたくさんいるじゃないっすか)
(わたくしではありません。ギルドマスターの護衛です)
(…ギルドマスター?もしかして今日の集まりを提案した人っすか?)
(ええ。実はわたくしもつい先日知ったのですが、彼女はどうやら異世界の世界の守護者らしいのです)
(異世界の世界の守護者!?超大物じゃないっすか!?)
(ええ。事前の連絡ではこちらで用意したかりそめの肉体を使い、お付きの使徒と共にいらっしゃるらしいのですが、
その肉体では一般人並みの力しか出せないとのこと。来られるのは彼女の影みたいなものですから万が一のことが
あっても大丈夫とおっしゃっておられましたが、それではわたくしのメンツが立ちません。そこで…)
(護衛ってわけですか)
京介の言葉にアンゼロットが深く頷いた。
「あの…アンさん、京介くんとはお知り合いなんですか?」
おずおずと、ねがいが密かに会話を続ける2人に尋ねる。
「いんや…人違いだった。まあ、こんなところに世界の守護者がいるわけねえよ」
それを誤魔化すように京介が言う。
「そうですよ。世界の守護者がまさかネトゲでオフ会なんてねえ…」
それが2人もいると言うのは、絶対に秘密だった。

からんから〜ん

『すみません。あが〜とらむの名前で予約があると思うんですけど…』
『はい。承っております』
『あ、やっぱりここでいいみたい。見つからなかったらどうしようって、お姉さんあせっちゃったわ』
『だから最初に地図をプリントしとけって言ったのよ。何が地図なんて一回見れば覚えられる、よ。
結局ネカフェで2回調べる羽目になったじゃない』
『いやあ、失敗失敗。見知らぬ街って思った以上にわかりづらいわ。ベアちゃんがいなかったらたどり着けなかったかも』
『だからベアちゃんいうなっていつも言ってるでしょ』
そんな会話と共にこちらに近づいてくる足音。声からすると2人とも女性らしい。
そして、入ってきたのは…
「いやあ遅れちゃってすいません。私があが〜とらむのギルマスやらせてもらってる、『ジニー=マックス』です。
ジニーって呼んでください」
青く長い髪となきぼくろが印象的な、白いサマースーツを着た大人の女性と
「私が『くまっこ』よ」
対照的に黒のワンピースを着た、黒髪の小学生くらいの女の子だった。


609 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/24(月) 05:27:11 ID:C4r2dGag
607はミスです。これが本当の今日はここまでです。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 05:42:20 ID:XFhb+ZWO
お疲れさまです。
なんだかカオスな予感がしまくりなのは気のせいでしょうか。気のせいですよね。


保管
アガートラムが多すぎる 外伝02 #01

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 10:38:43 ID:pueuLvZQ
ロンギヌス・コイズミとロンギヌス・カジはいいキャラだな…

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 10:54:58 ID:L6yDOWP6
ベアもギルメンかよwww

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 11:01:44 ID:hcAfnMA5
>>610
GJw
超カオスなメンツでつねwww大惨事に期待♪wwwww

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 11:06:04 ID:sOZrc6hE
これはwwww
魔王にそれを封印した聖女にレベル無限の守護者wwwww
それは明らかに操作戦闘時判断が凄まじいわwww

GJですよ。続きを楽しみにしてます

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 16:53:36 ID:hcAfnMA5
エミュレイターは自分の任意の異空間を展開できる。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 16:54:10 ID:hcAfnMA5
ごめん某所に投下予定の解説文章誤爆ったorz

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:13:34 ID:9trUp42x
>616
kwsk

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:20:05 ID:hcAfnMA5
>>617
ニコニコにある本編に解説つけとこうかと。
一話と二話は書いたんだけど、後の方の話消えてることが分かってやめたw

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 18:50:22 ID:cwB4TYPi
>608、>612
エリィ「フフッ、少しは分かってきたじゃないか? ベアトリーチェ君。
魔王足るもの、何時如何なる時でも余裕と遊び心を忘れてはいけないよ?
ハッハッハッ! それでは、アディオスッ!!」バサッ(マントを翻し、去る)

こんなエリィ様が頭に浮かんで困るw
>609さん、スイマセン&GJです。 なんかベアが段々可愛くなってきた!

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 19:37:20 ID:sOZrc6hE
友人への布教用にアニメ本編フルを全部落としてあるんだが、上げておこうか?
画質は推して知るべしだが

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 19:39:26 ID:hcAfnMA5
>>620
もうDVD出たし、要らないと思うよ。
ヘタに上げてDVD売れなくなったら本末転倒だし。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 19:48:39 ID:sOZrc6hE
でもぶっちゃけ全部見終わらないとコレ買う気にならないような気がするんだが…
序盤だけじゃ伏線も真相もわかったもんじゃないしなぁ

正直9話くらいまでただの空気中二アニメくらいにしか扱ってなかった俺は土下座すべきだと思うよ

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 19:50:06 ID:9trUp42x
クロスSSかー…… エロゲはやっぱまずいよな?

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 20:02:58 ID:pIjWP4rJ
>>623
エロなしなら問題ないだろう

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 20:24:46 ID:9trUp42x
陵辱・調教ゲー……。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 20:36:52 ID:H6RpwNPC
問題あるようなら地下スレに投下するとか

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 20:40:00 ID:pIjWP4rJ
>>625
……一応聞こうか、何と絡ませる予定だったんだ

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:07:06 ID:9trUp42x
>627
癒えるかッ

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:20:19 ID:uVu9tXpJ
絡ませて違和感無いエロゲクロスはこんな所か?

つ「機神咆吼デモンベイン」
つ「魔法少女アイ」
つ「超光天使エスカレイヤー」
つ「永遠のアセリア」
つ「魔討綺譚 斬奸」

デモベは本来は斬魔大聖なんだろうけど、
今や此方の方がメジャーなのでこれにした。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:21:02 ID:ASWZ6eRg
描写自体にエロい内容が無ければおkだと思う。こう、描写全部省いて一気に事後、みたいな。

……しかし、流石に調教ゲーは無理がある気がするね?

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:24:09 ID:uVu9tXpJ
あ、後これも有ったな。

つ「咎狗の血」

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:24:49 ID:9trUp42x
魔法大戦とかどうかな!

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:39:26 ID:ASWZ6eRg
型月とかも特に問題なく絡められる気がする

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:41:21 ID:9trUp42x
押入れの一番上に、「エイスエンジェル」っていう超マイナーな昔のエロゲが積まれてるんだけど
これ使えるかな!?

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:44:22 ID:IWkr47OM
>>634
スタジオ世界館の頃からきくたけファンをやってる俺が相手してやる。
存分につかまつれい。

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:47:35 ID:9trUp42x
ボケにボケ返されたっ!?

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:55:28 ID:Pw0mtyWk
>つ「魔討綺譚 斬奸」
斬奸ってえろげになってたのかっ!?<原作エロ漫画とノベライズしか知らなかった人

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:04:44 ID:pIjWP4rJ
じゃあ、ここはマスクドシャンハイで

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:13:57 ID:RC5ymakD
PRINCESS WALTZ(プリンセスワルツ)とかはどうだ?
最後のほうは微妙だが中盤のバトルはなかなか熱くて
いい感じだし、エロもそんなに強くない。
異世界からの異分子を排除する界律獣(ガードナー)とかの
設定とかも使えそうだし、界律庭園(ガーデン)とか月匣に似てて
そこらへんで絡めて行けばいいのが出来るんじゃないか?

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:19:47 ID:G8jVysbd
>>639
龍の姫無双と嵐の姫(年齢ギリギリ)の漫才が延々続くんですね。わかります。

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:28:20 ID:vs7wOrE0
なんで「夜が来る!」がn(ry

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:29:26 ID:wmiDUubI
ちょwwwwwwオマイラwwwwwww
いきなし水を得た魚のようにwwwww

じゃあ俺は
守護者アンゼロット〜あなたに全てを捧げます〜で

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:30:14 ID:/ueK5RZE
>>638
確かにNWと絡めそうってか、
今度出るリプレイにあんなんいた気がw

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:33:34 ID:ng5EQzVr
伝説の、ワニワニパニックTRPGとクロスとか。

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:45:57 ID:DzFoJR7+
よし、ここはひとつ学校育成ゲームなんてどうだ?
タイトルは「武蔵野校の森の中」でひとつ

646 :639:2008/03/24(月) 22:55:29 ID:RC5ymakD
>>640
いや、ガードナーとかエミュレイターと戦っていることで
何か勘違いされて姫達とマジバトルしてたりとかするのを
考えていたんだが。まあ、あまり変わらん気もするけど。
勘違いの理由は託宣かなんかで「異世界からの侵略者が来る。」
とか言われてそれと間違われたとか。

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:03:03 ID:cM4K3d12
逆貫絵馬・墨村良守・衛宮士郎・ユーノ=スクライアとウィザードを一人クロスさせて「結界(使い)が多すぎる」という電波が飛んできた。

……嘘予告を作るにしてもこいつらを一堂に会させる場所を用意することが俺には無理だということがわかった。
つーかはっきりと無理だわ。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:22:43 ID:HOaem4q3
>>647
とあるエミュレイターが張った「さまざまな世界の異能者を互いに戦わせる」という法則を持ったフォートレスを作ればOK
あとはそれに参加者を巻き込ませれば・・・

戦闘シーン以外で?
それは流石に無理だよ

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:23:46 ID:wmiDUubI
聖杯戦争っていうのはとてもリーズナブルにクロスオーバーを許容させる魔法のワードだと思う

問題は型月クロスオーバーになる事だけど

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:31:28 ID:9trUp42x
月姫だっけ?
舞台と設定だけ借りてキャラを出さなければ、型月分は少しは緩和するんじゃない?

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:46:27 ID:RC5ymakD
どっかの魔王が術式パクって未覚醒ウィザードをそそのかして
聖杯を完成させてそれを使って世界結界を壊そうとするとか?

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 00:02:49 ID:M77IOx2O
なんとなくだがリレーでやってみたくなる題材だな
舞台設定:聖杯戦争
登場キャラ:各自持ち寄り
黒幕:聖杯を完成させて世界結界を壊そうとする魔王

こんなレギュレーションで

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 00:06:04 ID:FnHfFCTh
NWをベースにして方向性だけパクもとい拝借して

七つ集めれば願いが叶うという七徳の宝玉
世界中(異世界も可)に散ったそれを手にした者がマスターとなり、宝玉の力を使ってサーヴァントを召喚する
こうして七組のマスターとサーヴァントは、己の願いを叶えるために宝玉をかけて戦う事になるのだった

みたいな感じで


654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 00:13:43 ID:dgPEn8dY
アニメ版だと無くなってるぞ>宝玉
一応ここはアニメ板系列なんだし、大勢が参加するならアニメ準拠にした方がよいのでは?
つーかぶっちゃけわざわざ宝玉噛ませる意味あるのか?

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 00:25:33 ID:OrqFZJTb
>>638
それはダブルクロスの領分だろう。

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 01:00:49 ID:FnHfFCTh
>>654
噛ませる意味はあんまない
強いて言うなら聖杯戦争をまんま使いたくなかっただけ
いくらキャラだけ挿げ替えても「聖杯戦争」をやると型月クロスってイメージが強くて
あと、それはリレーを想定して出したネタじゃなかったんだ、スマン<大勢参加


657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 01:16:40 ID:/sp1F1nS
リターンズ発売記念で『エルフを狩るモノたち』とのクロスとかどうだろう
淳平のファンタジー嫌いから柊が戦うハメになったり
(空手の奥義VS魔剣使いディフェンダーのガチの防御)
秋葉原のメシの不味さに毒づく淳平とか思いついた

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 02:55:19 ID:wiocqQoR
                                        +
             ,.ッ―v―ッ===tz_ ―- ..              ゚
         ,.</: :/: : /: : : : : :\`'<´  \       | /
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      /: : ,イ: : ,¬j/―匕 {l: : : :.:fト、 \ ヽ: :\      ̄`Y´ ̄
      ムイ.从 ノ .≠===八: : : :リ__`ー.)) )人 ),     |  
      {X |人 {  :'  :'     \ ノ`气ミ(ノ乂: :) ハ   / ゚
     ( j八: :ヽ廴:'  :'          '(  |/'  j}  + ゚
     )X: :\: : :.\:'     厂 ̄〕    ゙(.r┘    x  +
    Y⌒ : :ノ : : :ノ    {   /    从       ゚   
    乂 : :(: : : :.(_     、_,ノ    ,イヽハ     x   
    ,イ≧≦>、 : :) _         , イ乂 :ノリ      
 _/: :/: :ハ: :ヽ メノ>、 " r-‐<ノハノ ≧≦      《くるくる回ってとんでいけ》
  ̄`=ミz__rヘ_ノ\ \_」_) Yツ⌒フ/ ハヽ:\       
    ≦厂 ̄气≧.  \__X,人、 厶 / rヘ: :ヽ〉
    {{ {    } }}       ≫≪ {{ハ、 `=='⌒^´
   ゞゞ _ ノ ノ       ≫≪ゞ=ヘ、
    ≫==≪  _,二ニ=彡ヘ、 _\
       彡グ ̄    ノ   \   ̄ ̄ ̄ ¨ ¬ …


659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 07:37:38 ID:5ylWGq8Z
GF別冊・矢野俊作の事件簿で秋葉原を舞台に聖杯探索をやるダブクロリプが載るらしいが。
聖杯ネタやるのなら、あれが出てからの方がよくないかな。
嵯峨童子とアーサーのネタとかできそうだし。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 09:59:24 ID:0bnNuyWF
ちょっと俺を含めた卓ゲ者自重した方が良くないか?
ダブルクロスは基本NWとは無関係じゃん
なのにそのリプレイ待ちとか有り得ないだろ

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 10:11:37 ID:8UtyPLtJ
つまりこうだろ
「矢野王子が多すぎる」
矢野にゃんのPC、GM時のNPCが集まって大騒ぎするんだ


しかしあれだ、嵯峨童子とモルガンを合わせたらどうなるんだろな

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 11:00:39 ID:DuK4FXOq
>>656
クロスさせる状況によってどっちのクロスなのかが決まるしな。
○○が××に行くっていうのだと○○側のクロスっぽくなるし、
××に○○が呼び出されるってなると××側っぽくなる感じだと
俺は思うんだが。あとは、どのキャラの視点で話を進めるか、
どちらの世界の設定を重視するかで決まると思う。
つまり書き手によって同じ内容でも違うものになりうるってことだ。
そこらへん注意すればいいんじゃね?途中で型月SSっぽくなったら
型月の方にのせるって選択肢もあるし。

663 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/25(火) 13:40:36 ID:F/2y17Np
45分から、投下します。

664 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/25(火) 13:45:04 ID:F/2y17Np


「はじめまして。わたくしが『銀毛のアン』です。これでメンバーが全員そろったことになりますわね」
2人の紹介を聞いて、アンゼロットが微笑んで言う。そして、ねがいと京介の方を意味ありげに見る。
その視線の意味に最初に気づいたのは京介の方だった。
「あ、はじめまして!お…僕は、今日はこいつの付き添いで来た、山瀬京介って言います!」
「あらあら。はじめまして。今日は一日、よろしくね」
頭を下げる京介にジニーがにこやかに握手を求める。
「ってことはこっちのが最後の一人のきょ…」
「きゃ、要ねがいでしゅ!きょ、今日はよろしくお願いしましゅ!」
くまっこの発言を遮るようにねがいがかみかみになりながら叫ぶ。
ハンドルではなく、本名での自己紹介に、2人は顔を見合わせる。だが、すぐに何かに気づいたのか
「…そうね。今日は一日、よろしく」
「うんうん。きょ…ねがいちゃん、照れちゃって可愛いぞー。初々しくてよろしい♪」
2人はそれ以上は追及してこなかった。

「それでは、『ラギュ様討伐記念オフ会』を開始しま〜す。今日は一日、みんなよろしくね♪」
ジニーの宣言と共に、オフ会が開始される。まずはお互いの親睦を深めると言うことでこの店でお茶を飲みながら雑談タイムと言う事らしい。
そして、30分後…

「…でも、驚きました。まさかプラ兆とマイ兆と黒ノヴァの3択にあんな秘密が隠されてたなんて」
初対面とは言え、お互いネット上ではほぼ1日中付き合っていた仲である。気心の知れた友人のようにねがいは馴染んでいた。
「ねー。まさか3秒前の5フレーム分の動作で見分け可能なんて、普通気付かないわ。これはベアちゃ…くまっこちゃんのお手柄ね」
「ふん。ちょっと観察すれば分かることじゃない。あいつを倒して名をあげようって馬鹿は多いんだから、見学してれば分析する材料にも困らないし」
「いえいえ。腕の振りの違いの差など、そうそう見極められませんよ。それに気づいたくまっこさんの観察の鋭さには驚かされました」
「…ま、そう言ってくれるなら一応、ありがとうって言っとくけどね」
「それもそうですけど、本当に運が良かったですよね。あそこで運よくファイネストが発動してくれて助かりました」
「ジニ―が素直にイント持ちの剣士育てとけばもっと楽にいけたはずなんだけどね。こいつが銃じゃなきゃ嫌なんて言い出すから…」
「え〜、だって剣士だと不幸になりそうだったんだもの。フラグびんびん、みたいな?それに、ガトレイ育ててダメージソースは確保してたじゃない」
「…だったらせめてFアビはロックオン系にしときなさいよ。こっちには支援特化パラのアンがいるんだから、ミスティいらないでしょうが」
「いえいえ。そんなことはありませんよ。ジニ―さんがミスティで回復役やってくれたおかげで防御魔法に余裕があったわけですし」
「だいたい、ダメージ特化ならライフル一択だっての。よりによって二丁拳銃使いなんて…私に対する嫌がらせのつもり?」
「いやねえ。ただの偶然よ、ぐ〜ぜん。それに…趣味に走ってるのはベアちゃ…くまっこちゃんも一緒じゃない」
「は?」
「あんな可愛い子が女の子のはずが無い。いい言葉だわ。ね、くまっこちゃん?」
「なんであんたが知ってんのよ!?」


665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:46:55 ID:mRtvekUC
支援でやんすよ

666 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/25(火) 13:47:10 ID:F/2y17Np
(…さっぱり分からん)
いずれ劣らぬ美女、美少女そろいの、男なら誰しも憧れるその席で、京介は一人暇そうにコーラをすすっていた。
矢継ぎ早に繰り広げられる、ディープなネトゲ会話。まったくの素人である京介には理解できない領域だ。
一応最初はねがいが色々とフォローしてくれていたのだが、話が白熱するにつれて完全においてきぼりになった。
(…まあ、ねがいが楽しそうならそれでいいんだけどな)
要ねがいには高校生になってから学校にも行くようになったし、クラスにも少しずつ馴染んではきている。
だが、元ひきこもりのねがいの趣味は、普通の女の子のそれとはかけ離れているのも確かで。
今日のねがいは実に生き生きとしている。その事に京介は感動すら覚えていた。

「あら、私ったら。ごめんなさいね京介くん。分からない話ばっかりで、困ったでしょ?」
ジニーが京介をおいてきぼりだったことに気づき、謝罪する。
「あら、わたくしとしたことが。ネット上ならともかくリアルでこのような話をする機会に、我を忘れてしまいました」
「あ…ごめん。京介くん…」
そのことでアンとねがいも気づいたらしく、バツが悪そうにしている。
「いいえ。大丈夫っす。見てるだけでも、楽しいっすから」
ジニーの謝罪に対し、京介は照れて頭を掻きながら、答える。
それは京介の本心からの言葉だった。気のおける友人と、楽しそうに会話するねがい。見ていて飽きない。
「くすくす…そうね。恋人のいつもと違う一面は、新鮮にうつるものだわ」
「へ!?あ、いやそれは…そうだけど…」
一見小学生にしか見えないくまっこにずばり指摘され、京介の顔が真っ赤になる。見ればねがいの顔も真っ赤だ。
「…ほほう。いつの間にねがいさんと京介さんはそういう関係に…」
「あらあら。恋話なら、お姉さんにお任せよ?」
そんな2人を見て、アンとジニーの2人が笑みが浮かべる。どこか恐怖を感じさせるその笑顔が示す意味はただ一つ。

面 白 い お も ち ゃ を み つ け た

2人の世界の守護者の、いじり倒しは1時間にも及んだ。

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:48:15 ID:mRtvekUC
ふははははははは!支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援ッッッッッッ!!!

668 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/25(火) 13:49:28 ID:F/2y17Np


「つ、次はどこへいくんすか?」
息も絶え絶えになりながら、京介はジニーに尋ねる。
あの後、一行は秋葉原を散策していた。

ねがいのPCパーツあさりの際にくまっこの異常なまでの知識がいかんなく発揮されたり、
コスプレショップで京介とねがい、そしてくまっこのいじられ属性の3人のプチファッションショーが繰り広げられたり、
メイド喫茶で店のメイドよりはるかにレベルの高い一行にドン引きされたりしたのだ。

京介は荷物持ちをやらされたのと一行の異常なまでのバイタリティーに振り回されて、すでに限界に達していた。
「う〜ん。そうねえ…じゃあ、もう遅くなるし、次で最後にしましょうか」
時計を確認し、ジニーが言う。その言葉に、他のメンバーも頷く。
「それでね。私、行きたいところがあるの。もし良かったら、そこに行ってもいいかしら?」
そして、彼女はその場所の名前を口にする。反対するものは、いなかった。

赤羽神社。東京秋葉原にあるこの神社は、ウィザードの間ではある意味非常に有名な場所である。
神社特有の神聖な空気ただようその場所が、オフ会最後の目的地だった。
5人が賽銭箱の前に立ち、一斉に5円玉を投げいれ、柏手を打つ。
(…どうか、ねがいといつまでも一緒にいられますように)
静かに目を閉じて祈るねがいを横目で見た後、京介も真剣な顔で祈る。
他の3人もそれぞれに何かを祈っているようだ。顔は真剣そのもの。

がらんがら〜ん

神社の鈴のひもを5人で持ってならし、オフ会の日程は終了した。
「最後に絵馬を書いてみませんか?今日の想い出として」
これからいよいよ解散と言う事になったところで、アンが提案する。
「あ、いいですね」
「そうね。面白そう」
アンの言葉にねがいとくまっこが同意する。
「では、さっそく絵馬を買ってくるとしましょう」
そう言ってアンは神社の販売所の方へと歩いて行く。
「…私、トイレ行きたい」
ねがいがぽつりと呟く。流石に京介についてきてもらうわけにもいかず、他の2人の方を見る。
「…しょうがないわね。私が一緒に行ってあげるわ」
それを見て、最初に折れたのはくまっこの方だった。ため息をついて、2人でトイレの方に歩いて行く。
(絵馬か…なに書こう?)
京介がそんなこと考えていると
「京介くん、ちょっと、いいかな?」
その場に1人残ったジニーが声をかける。
「え?なんすか?」
京介はジニーの方を見て聞く。
「うん。実は、ありがとうって言いたくて」
「ありがとう?今日のことっすか?」
「ううん。まあ、それもあるんだけど、もっと大事なこと」
ジニーが一転して真面目な顔になる。

669 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/25(火) 13:50:07 ID:F/2y17Np
「大事なこと?」
そのことに少し驚きながら、京介は聞き返した。
「そうよ。大事なこと…ねがいちゃんを支えてくれて、ありがとう」
「へ?ど、どういう意味っすか?」
ジニーから飛び出した、唐突な言葉に京介は困惑する。
「うん…京介くんは知ってると思うけど、ねがいちゃんって他の人が少し苦手、みたいなの」
「ええ。そうですね」
「ネット上とは言え、そういう子が他の人と話すのって大変だと思うわ。
それでね、前に1回聞いたことがあるの。なんでネットゲームをやろうと思ったのかって」
「ああ、そう言えば…」
ねがいの中学生のころの趣味はネットオークションだった。
オークションは、出品者と何回かメールをかわすくらいの付き合いしか無い。
だが、ネットゲームは違う。チャット並みのスピードで会話を交わし合い、メンバー同士の付き合いがずっと続いて行く。
人間関係と言うものが苦手なねがいには、大変な差だったのかも知れない。
「それで、なんで返って来たと思う?」
ジニーがにこやかに聞く。
「なんて…返ってきたんすか?」
つられるように京介が聞き返す。
「うん…大切な人みたいに、なりたかったからって」
「…ねがい、そんなことを…」
幼馴染の変化に京介は感動する。
「その大切な人が京介くんだって、すぐに分かったわ。オフ会に一緒に来たのもそうだけど、なにより…」
「なにより?」
「…知ってる?ネットゲームではね、キャラクタを好きなように作れるの」
「は?それが何か?」
「年齢、性別、職業…いろんなものを決めてね。それでねがいちゃんが作ったのはね、剣士なの。
いつもはちょっと頼りないんだけど、ここ一番では一発逆転できる、不思議な力を持った男の子」
「あの、それって…」
ジニーの言葉で、京介は彼女の言わんとしていることに気づく。
剣を使いこなし、ここ一番で大逆転を決める、男の子。それは…
「それで、名前は…『京介くん』」
京介自身のことだ。
「君はね、ねがいちゃんに取っては、ただの恋人じゃない。彼女自身がいつかなりたいと思うような、かっこいい人でもあるのよ」
ジニーの言葉が京介に確かにしみこんでいく。
「だから、京介くんは今のままでいてあげて。ねがいちゃんのかっこいい人のままで、ね」
そう言って彼女は、世界の守護者の顔でほほ笑んだ。


670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:50:43 ID:mRtvekUC
げ〜〜ひゃっひゃっひゃっ! 支援だぜェ〜〜〜〜イ!

671 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/25(火) 13:54:19 ID:F/2y17Np


「じゃあ、順番にかけていきましょうか」
絵馬を書き終えて、5人はそれぞれに絵馬をかけていく。
「ねがい、なんて書いたんだ?」
「…えっと、秘密。京介くんは?」
「…俺も、秘密」
2人して赤面してそっぽを向く。
「さあ、お二人とも、どうぞ」
アンに促されて、2人は絵馬台の前に立つ。

―――世界が平和でありますように 銀毛のアン
―――世界征服          くまっこ

最初に目に飛び込んできたのはまるで正反対の言葉が書かれた絵馬。

―――どうか、2人がいつまでも幸せでありますように ジニー=マックス

京介は思わずジニーの方を見る。そこでは彼女がいい笑顔でブイサインをしていた。
「きょ、京介くん、これって…」
「あ、ああ…」
真っ赤な顔のまま、2人は見つめ合う。
「じゃあ、よ。ねがい、俺といっせーのでかけようぜ」
「う、うん。じゃあ…」

「「いっせーの!」」

そして2人は絵馬をかける。そして、お互いの書いた言葉に赤面しながら、笑う。
それには、こう、記されていた。

―――ねがいと、いつまでも一緒でいられますように 山瀬京介
―――京介くんとずっと一緒でいられますように   要ねがい

と。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:54:49 ID:mRtvekUC
あちぃ! あちぃぜ! 誰だ、こんなところでラブを撒き散らしてるのはァ!? 汚物は支援だァ!!

673 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/25(火) 13:55:42 ID:F/2y17Np
以上です。
ちなみに『ディープなネトゲ会話』はWAネタで出来ています。全部分かったらかなりのWA通と言えるでしょう。

>>610 >>613
今回は、いい話を目指しましたw

>>612
お姉さんの勧誘スキルです。でもいざやるとなると本気でやるのがベアクオリティ

>>614
全員超人Lvの廃人集団ですからねえw

>>619
天性のいじられ兼突っ込み、それがベアです。


現在、新しい長編を書こうかと思っています。内容は、まあ、1つだけ言わせてもらうと…

>>361も、私だ

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:58:22 ID:mRtvekUC
そんなわけで保管ですよ。

●はじめてのおふかい 第2話


675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:00:56 ID:lmLbumKS
>673
GJ。なんだこのあまかゆいい話w

>674
仕事早いなw

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:04:06 ID:mRtvekUC
>675
支援しながらせっせとコピペ作業してたのは秘密だ。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 15:21:00 ID:fyJNvp0A
にやにやが止まらない。

しかしそれはそれとして、アンゼロットさんのHNに吹いた。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 15:47:00 ID:SzocoOCu
田中天「むきーむきむききむきゃー!!」

甘い空気に耐え切れず暴走しているようです。

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 15:49:47 ID:iUYS1EpE
>>678
矢薙「おちつくんだ、いのり君」

【ファイアーワークスに殴り倒されました】

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:18:01 ID:VBQo7HVE
魔王と守護者が同時に絵馬は吹きますわw
熱い、熱すぎる、燃え的じゃない意味で。これはGJですよ?

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:36:14 ID:KLkM2q6Y
乙!そして甘〜い、とろけるように甘〜い。若いってステキ。
しかし、この話の一番のツッコミポイントは
ガリングレイドなのにロックオンアクティブにしないおねーさんのスキル選択
だと個人的には思うのよね〜w

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:38:01 ID:HODsWZWx
GJ! 楽しませてもらいました!

しかし、
世界を支配しかけた奴×2、
世界を守る守護者×2、
勇者、
改めてすげぇ面子のオフ会ですね。
一番地味なのが勇者って・・・。

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:12:44 ID:F9fFg7Ek
勇者が地味なのはNWだと良くある事

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:15:41 ID:MGLkKEVe
>>660
リレーネタをはじめてから1次創作であるダブクロのリプとネタが重なるとつらくない?
ここに大量にいるであろう卓ゲ板住人兼FEARゲーユーザーはそっちを読む人も多いだろうし。
うっかりするとパクリだなんだって話になる。

ところで、アーサー王でアキバといえば、エクスカリバーの使い手で喫茶店従業員の流鏑馬弟
がいるね。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:23:06 ID:HjTTiUaw
つまり
アーサー王が多すぎる
ということか

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:48:49 ID:M473MFY0
>>684-685
ここはむしろ

「アキバオーが多過ぎる」

あたりでひとつ

687 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 01:55:41 ID:nZPFDyMk
毎度どうも
二時ぐらいから投下したいと思います



688 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:03:45 ID:nZPFDyMk
 


 斗貴子は鮮血に染まった沙織を抱きかかえたまま、地面に腰を下ろした。
 バルキリースカートを核鉄に戻して、状態を確認する。
 微動だに――呼吸さえもしていない沙織に一瞬だけ不吉な予感が頭を過ぎったが、それはすぐに払拭された。
 急所は外したものの無残に切り裂かれた沙織の身体に核鉄を添えると、沙織の顔色に僅かに血色が戻ったのだ。
 エミュレイターが展開した月匣の中では沙織のような一般人――イノセントは完全に無力化し、それを認識する事もできない。
 ブラボーの話によればそれは斗貴子や剛太も同様であり(カズキはその命が核鉄と同化しているので問題がない)、つまり
核鉄の状態で手放してしまうと沙織と同じように意識を失ってしまう。
(………待て)
 そこで斗貴子は気付いた。
 河井 沙織に憑いていたエミュレイターは既に灯が駆逐した。
 ならばソレが展開した月匣もその時点で解除されるはずだ。
 斗貴子は眉を寄せて天を仰ぐ。
 空には、いっそ美しいと言える程に凶々しい、紅の月が浮かんでいた。

 ――斗貴子の背後で、爆音が轟いた。


 エミュレイターを撃ち倒したのを確認し、治療のために斗貴子と沙織の元へ走り出そうとしたくれはを、脇から灯が唐突に捕まえた。
 声を上げる暇もなく、くれはは灯に抱えられてその場から飛び離れる。
 同時に空から巨大な影が墜落し、今まで二人がいた場所を粉砕した。
「はわ……!?」
 着地した後、半ばくれはを放り捨てる形で解放して灯は飛来したソレを睨みつける。
 これまで相手にしていた黒狼達よりも二回りほど巨大な体躯。
 四足歩行であったそれらとは違い、二足で直立して居るためにその威容は更に大きく見えた。
 黒狼達が群の構成員だったとするなら、ソレはその群の長と呼ぶべきだろうか。
 丸太のような腕と、鋭い獣爪。漆黒に覆われた毛並み。
 天上の紅月をそのまま宿したかのような、凶相を思わせるような赤い双眸。
 威嚇するように牙を剥き、その巨狼は灯とくれはを睨みつけていた。
「―――」
 この場に相対してソレが敵ではない、と論ずる者など存在しない。
 灯は地を踏みしめてガンナーズブルームを振るい、砲口をその巨狼に――



689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:04:05 ID:MP0iDV7/
支援

690 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:05:50 ID:nZPFDyMk
 


 ――向ける事なく、長大な砲身を盾代わりに構えた。
 瞬間、爆発したような衝撃と浮遊感。
 接近され殴られた、という事実に吹き飛ばされてから気付いた。
 空中で体勢を立て直し、たたらを踏んで倒れそうになる身体を支える。
 即座に敵に向けて砲口を向け、トリガーを引いた。
 並みのクリーチャーなら数体は纏めて吹き飛ばせるガンナーズブルームの砲弾が巨狼に直撃する。
 耳をつんざく爆砕音と肌を焼く爆炎。それらを吹き飛ばすように、
「――ォオオオォオオオッッ!!」
 狼は咆哮した。
 焼け付いた巨狼の身体が瞬時に再生し、更に膨れ上がる。
 纏う闇と威圧感が更に強大さを増し、咆哮と共に灯に叩きつけられた。
「じ、人狼……?」
 巨狼が攻撃を受けた隙にその場から離脱したくれはが、表情を強張らせて呻く。
 だが灯は敵を凝視したまま否定した。
「多分、違う。アレは――」
 攻撃が命中した際に一瞬だけ吹き払われた巨躯を覆う闇。そこに垣間見えた、左胸の印章。
 それが示す事実は、一つ。
「ホムンクルス」
 灯の言葉と同時に、巨狼の双眸がぎょろりと動いた。
 一瞬灯は身構えて――敵の気配を悟って弾けるように叫んだ。
「斗貴子!」


 呼ばれるまでもなかった。
 ソレが出現した時点で、闘いがまだ終わっていない事を理解していた。
 だが、彼女に落ち度があったとするなら。
 それは今だ傷の深い河井 沙織の治療を放棄して、核鉄をバルキリースカートにするかを逡巡した事だった。
 巨狼は暴風のような速度で斗貴子に迫り、鋭い爪を振りかざす。
「く……!」
 反応が一瞬だけ遅れた。
 彼女が一人だけであったなら、あるいはそれでも避ける事は可能だっただろう。
 しかし今、彼女は沙織を抱えていた。
 避けきれないと自らで理解しつつ、斗貴子は沙織を庇うように抱きかかえて地を蹴る。
 巨狼の爪が振り下ろされた。
 ほんの僅かに身を引いた、攻撃を対処するに無意味なその両者の狭間に――

「させるかぁあああぁああっ!!」

 ――疾走する陽光が割り込んだ。




691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:06:38 ID:iIDCHYQq
支援

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:08:04 ID:MP0iDV7/
支援魔法重ねがけ

693 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:08:21 ID:nZPFDyMk
 


 カズキと蓮司がその戦場を視界に収めた瞬間、巨狼が爆ぜて斗貴子へ向かって疾駆していた。
「斗貴子さん!」
 カズキは叫んでエネルギーを展開する。
 だが、その距離は余りにも遠い。
 全力で走った所で間に合わず、ランスの力を以てしても届くかどうかは危うい。
 もっともその分析を行える程にカズキは小賢しくはなく、共に走る蓮司もまた、そんな理屈など必要としなかった。
「行け、カズキ!」
「――ぉおおおおっ!!」
 カズキが斗貴子に向かって地を蹴る瞬間、その背中を蓮司が力強く押した。
 それは比喩ではなく、文字通りの意味で。
 物理的な意味だけでなく、それ以上の意味で。
「――《エア・ダンス》!!」
 逆巻く烈風を纏った閃光が爆ぜ、紅の世界を切り裂いた。


「させるかぁあああぁああっ!!」
 振り下ろされた獣爪を、眩い閃光がその腕ごと吹き飛ばした。
 カズキは突進の勢いを二の足で全力で抑え込み、振り返り様にサンライトハートを大きく振るう。
「ギ――!」
 呻き声か、巨狼は光り輝く槍を掠めるように飛び退り、狂気を孕んだ紅の双眸で目の前に立つ少年を睨みつけた。
 カズキはその眼光に怯む事なく、サンライトハートを巨狼に向かって構えなおした。
「……お前が蝶野の言っていたマーニって奴か!?」
 しかし巨狼は答えない。
 言葉の代わりに態度で示すように巨狼は牙を剥き、残ったもう片方の腕が膂力の充満を顕すように膨れ上がった。
 明らかな戦闘体制にカズキはサンライトハートの柄を握り締める。
 巨狼が僅かに身を沈め、カズキに飛び掛る――その瞬間、巨狼の背中に爆発が起こった。
「グ、!!」
 巨狼を挟んでカズキ達とは反対側、灯がその隙を見逃すはずがなかった。
 挟み撃ちの状態を不利ととったか、巨狼は地を蹴って距離を取る。
 だがそれすらも、許されない。
「《グラビティネット》!!」
 巨狼の影から幾条もの魔力の鎖が伸び、その巨躯を縛り付ける。
 くれはが放ったその魔法の効果は一瞬。
 だがその刹那で、総ては決していた。
 カズキに続いてきた二陣目の烈風が、刃の閃きと共に駆けてきた。
「ぉおおおおらあぁああ!!」
 蓮司の放つ魔剣の斬撃が残った片腕を斬り飛ばす。
 巨狼はその痛みを認識する暇も、反応する時間も与えられなかった。
 迸る陽光の槍が、既に眼前に迫っていた。
「サンライト――!!」

「――――――《ダークバリア》」

「!!」
 巨狼を覆うように闇色の障壁が出現する。
 カズキの放ったチャージはその障壁に受け止められ、光と闇が交じり合って激しい火花を散らす。
 闇の障壁を貫くも威力を弱められたカズキの突撃は、巨狼の肩口を抉る事しかできなかった。
 巨狼が地を蹴って大きく後退する。
 灯とくれはが、カズキと斗貴子が、そして蓮司がその後を追って視線を向けた。
 両腕を失いながらも今だ闘争意識に満ちた眼光を光らせている巨狼。
 その脇に。
 闇に溶けるかのような、漆黒の少女がいた。



694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:08:42 ID:/mEJAQ+C
タンブリングダウン支援

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:09:20 ID:MP0iDV7/
支援支援

696 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:10:24 ID:nZPFDyMk
 


 流れるような黒壇の髪。その身を包む昏い群青色の衣装。手に抱えた大きな書物。
 その闇の中に浮かぶような、白磁の肌。
 天に浮かぶ紅の月とは対照的な、冷め切った薄青の瞳を持った少女は人形のような無表情で五人を見つめていた。
「……リオン=グンタ」
「…………」
 蓮司の声に、少女――リオンは答えなかった。
 意味のない確認などに語る口は持っていない。
 彼女が答えるのは、
「てことは、ソイツがマーニっていうホムンクルスか」
「……ええ」
 意味のある問いにだけだ。
 蓮司は囁くようなリオンの返答に促され、巨狼――マーニに目を向けた。
 パピヨンから聞いた話では、マーニは人型のホムンクルスだったはずだ。
 だが今目の前にいるのは、明らかに獣のソレだ。
 しかも、息を荒らげて牙を剥き、禍々しい紅眼を爛々と輝かせているその表情。
 リオンがこの場にいなければ今にも飛び掛ってきそうなその態度は、どうみても正気のものではない。
 これはもう”利用されている”というレベルの話ではなかった。
「エミュレイターに喰わせたのか……」
「……。彼は力と真理を望んだ。故に、私はそれを与える。契約に偽りはない」
「”そんな風”になるのもソイツが望んだってのかよ」
「……自我の有無については、何も聞かれなかったから」
 無貌の顔に薄っすらと笑みを浮かべてリオンは答えた。
 寒気が走るような美しさに、蓮司は眉を歪めて唇を噛む。
「……詐欺師の常套句だな」
「問われる限りにおいて、私は偽らない。契約の内容を確認しないのは、相手の落ち度」
「……だったら聞くけどよ。今回の件はお前が仕組んだのか?」
「ええ、その通り」
 蓮司の問いにリオンは正直に答える。
 彼は魔剣を握る拳に力を込めて、さらに問う。
「なら、お前を倒せばそれで終わりなんだな?」
 足に力を込めた彼に、彼女は全く表情を変える事なく――
「――ええ。今の所は」
 正直に答えた。



697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:11:17 ID:MP0iDV7/
レイン・ロウ支援

698 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:12:35 ID:nZPFDyMk
 


「――そうかよっ!!」
 同時に蓮司が地を蹴り、リオンに向かって疾走する。
 眼を見張るような速さで距離を詰めてくる蓮司をやはり無表情に見据えたまま、リオンは手を翳した。
「……マーニ」
「ォオォオォオオオオッ!!」
 少女の囁きに応えて巨狼――かつてはマーニであったモノが咆哮する。
 両の腕を失ったままにも関わらずソレは地を蹴り、蓮司と正面から衝突した。
 真っ向から迫ってくるマーニを斬り裂こうと蓮司は魔剣を振りかぶる。
「!?」
 それは反応というよりは反射と呼ぶべきだった。
 魔剣を振ろうとした腕を無理矢理に折りたたんで突進してきたマーニとの間に魔剣の腹を挟みこむ。
 強烈な衝撃が全身を駆け抜け、その衝撃に引き摺られるようにして蓮司の身体は吹き飛んでいた。
「なっ……!?」
 体躯が圧倒的に違う。正面衝突して吹き飛ばされる事はある意味で必然。
 ゆえに蓮司の驚愕はそこではなく。
 マーニにはもはや存在しないはずの両の腕が何時の間にか再生していた事に、彼は驚愕した。
「斗貴子さん、さーちゃんを!」
「わかっている……!」
 蓮司がマーニと衝突すると同時に、二人は動いていた。
 沙織を抱きかかえて回復魔法を使えるくれはの元に走る斗貴子の気配を後ろに感じながら、カズキは
吹き飛ばされた蓮司と入れ替わるように突進した。
 穂先を掲げエネルギーを迸らせる。吹き上がる閃光を纏うようにカズキはマーニに向かってサンライトハートを走らせる。

「――『貴方』は、こっち」

「――!?」
 透き通るような声が聞こえると同時に、目前に居たはずのマーニが消失した。
 突き出したサンライトハートが誰も居ない空間を貫き、カズキはたたらを踏んで周囲を見る。
 敵が消えたのではなかった。何時の間にか、カズキ自身が移動していた。
 厳密に言うなら移動した訳ではなく、リオンが使った《アポート》で引き寄せられたのだが、初めて魔法を
経験した彼が意識を正常に働かせるには幾瞬かの時間が必要だった。
「本当はあまり表立って動きたくはないんだけど、こればかりは彼にはできないから」
「!」
 至近で響くリオンの声にカズキは慌てて身を引こうとする。
 だが、遅かった。
「《グラビティネット》」
「ぐっ……!?」
 先程マーニを捕縛した闇の鎖が、カズキに絡みつく。
 動きを封じられたカズキの眼前に、酷薄な微笑を称えたリオンがいた。
 彼女は優雅な動きでゆっくりと白い腕を伸ばし――カズキの左胸に”突き入れた”。



699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:14:45 ID:MP0iDV7/
小さき光の盾 支援

700 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:15:44 ID:nZPFDyMk
 


「う、あぁあああああぁああっっ!!!」
 肉体を抉られ、心臓を鷲掴みにされる激痛にカズキが叫ぶ。
「カズキッ!!」
 蓮司がリオンに向かって走り出そうとするが、それは間に立ち塞がったマーニによって阻止された。
 コマ落としのように蓮司の眼前に出現したマーニが腕を振るう。回避が間に合わない。
 魔剣で受け止めるも、その剛力によって蓮司の身体はまたも弾き飛ばされ逆に距離を開けられてしまう。
「――てめぇっ!!」
 歯を食いしばり、蓮司はもう一度距離を詰めて魔剣を振るった。
 避ければそのまま突破するつもりだったが、マーニは避けなかった。
 全力で振り下ろした魔剣の一撃が、マーニの腕によって受け止められる。
 先に放った際には腕を切り落としたその斬撃は、肉を半ばまで切った所で押し留められていた。
(コイツ――!?)
 同時に悪寒が背中を走り抜ける。素早く身を引くと同時に、彼の目の前を豪風が駆け抜けた。
「く……!」
 深く間合いに入った分、身を引くのが遅かった。
 浅く切り裂かれた身体から血が滲み、彼の制服を濡らす。
 しかしそれを委細気にすることはなく、蓮司は立ち塞がるマーニを睨み付けた。
 その巨躯の背後に、リオンに胸を穿たれるカズキの姿がある。
 蓮司はマーニに足止めを余儀なくされたが、カズキを助けに向かっているのは彼一人ではなかった。


「カズキ!」
 傷付いた沙織をくれはに任せ、斗貴子は核鉄を手にリオンへと疾走する。
 武装錬金を起動してバルキリースカートを纏うと同時、背後から火線が斗貴子を追い抜いた。
 灯の放ったガンナーズブルームの砲撃がカズキの胸を穿つリオンへと走る。
 しかしリオンは一瞥さえせず、空いた手に持っていた書物を手放した。
「……来たれ、秘匿されし異界の神秘」
 リオンの身体ほどもある巨大な書物が開かれる。白紙の項から淡い光の羅列が浮かび上がり、それは力となる。
 ――《カレイドスコープ》
 砲撃がリオンの身体を貫いた。
 少女の身体が闇に混ざり、崩れて溶ける。呆気ないほどに簡単な消滅。
 だが、それは当然。灯の撃ち抜いたリオンは、書物が描き出した万華の魔力が生み出した虚像に過ぎない。
「ぉおおおっ!!」
 斗貴子が咆哮と共にバルキリースカートを展開する。
 視認するリオンは四つ。虚像も実像も構わず一切を切り刻まんと四刃が閃いた。
 三つを同時に切り捨てて、残る一刃が実像のリオンを捉える。
 瞬間、見えない障壁がその斬撃を受け止めた。




701 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:17:31 ID:nZPFDyMk
 


 変わらずカズキの胸に腕を沈ませたまま、リオンはつと視線を眼前の斗貴子に向ける。
 リオンの薄蒼の瞳が見つめる、怒りと殺気を孕ませた斗貴子の表情。
 斗貴子の漆黒の瞳が睨む、冷め切ったような無貌の表情。
 二人は互いに視線を絡ませて――先に視線を切ったのはリオンだった。
 虚像を斬った三つの刃がリオンに向かって殺到し、纏う障壁を切り裂いて彼女の身体へ叩きつけようとした瞬間、リオンが身を引いたのだ。
 カズキの胸から手を引き抜き、風に乗るようにリオンは斗貴子から距離を取る。
 彼女はリオンを追わず、崩れ落ちたカズキに振り返った。
「カズキ!」
「ぐ……っ」
 力なく身を寄せるカズキの身体を支え、傷を確認する。
 が――確かにリオンが穿っていたはずの左胸には、一切の傷が存在しなかった。
「斗貴子、さん」
「カズキ。無事か? 身体は――」
「大丈夫だと思う……」
 痛みの残滓を拭うようにカズキは左胸に手を添えて、そして自分の足でどうにか身体を支えた。
 胸を穿たれ身体に腕を突き入れられた影響か、僅かに違和感を感じるものの特に痛みなどは感じなかった。
(……あれ? オレ、武装解除したか?)
 そこでカズキは気付いた。
 リオンの眼前に引き寄せられた時には確かにサンライトハートを手にしていたはずだが、何時の間にかそれが消えている。
 胸を貫かれた時に反射的に核鉄に戻したのだろうか。
 ともかく、マーニにしろリオンにしろ敵が居なくなった訳ではない。
 彼は胸に手を添えてサンライトハートを――
「……無理はしない方がいい。『新しい命』が、まだ馴染んでいないはずだから」
 リオンの静かな声で、カズキの行動は中断させられてしまった。
 言葉の意味がわからず、カズキと斗貴子は呆然とリオンを見やる。
 彼女は薄蒼の瞳を僅かに細め、唇を微笑の形に歪めてから、ゆっくりとカズキを穿った手を掲げて見せた。
 二人の前に持ち上げられる少女の腕。
 その手に握られているモノを眼にした瞬間、二人の表情は凍りついた。
「え……」
「馬鹿な……!」
 それは黒く輝く六角形の金属。中央に彫られた『V』の刻印。
 二人がソレを見間違うはずもない。
 かつて津村斗貴子が与え、武藤 カズキの命となった黒い核鉄が、リオン=グンタの手に握られていた。




702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:19:20 ID:MP0iDV7/
フォース・シールド支援

703 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/26(水) 02:20:46 ID:nZPFDyMk
今回は以上です。実はまだミドル
アニメを見てて何か違和感があると思ってたんですが、リオンの瞳って原作だと薄青なんですよね
多分エリスの隻眼と区別するためでしょうが・・・


704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:22:36 ID:MP0iDV7/
色の違いは気付きませんでした。今度調べてみよう。

保管
・NIGHT WIZARD cross period #11

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:26:35 ID:93EBajak
GJ。
目的は核鉄か〜〜。
たぶんカズキを生かしてるのにも何かあるんだろうな〜。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 03:44:58 ID:wjKWL/YQ
>>552
超遅レスだが、
その高い報酬の大半は、アンゼロット城に併設されたショッピングセンターを通じて、
再びアンゼロットの懐へ戻るとも、サプリに書いてある。


…そして、柊の報酬の大半は、
柊キャッチャーを始めとする、対柊装備の維持開発費に充てられている悪寒。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 03:48:02 ID:MP0iDV7/
学費くらいは出てるのかもしれんけどね。
もしくは優秀なウィザードは輝明学園側から一部免除とか。

708 :はじめてのおふかい ◆1IXdmMAgHc :2008/03/26(水) 06:29:36 ID:92L7l/xo
>>675
ええ。書いてて恥ずかしくなりましたともw

>>677
アンゼロットとベアトリーチェは割とそのまんまの名前、他2人はいろんな意味がこもってますw

>>678
お、落ち着け!次の作品ではPCだから!
…番号、3だけど。

>>680
初々しいバカップル、萌え

>>681
おねーさん曰く「引き金引くことだけが、本当の強さじゃないから♪」だそうです

>>682
いやあ、ネトゲやってそうな人で考えて言ったら自然にあのメンツにw
…まあ、問題は中の人なわけですが

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 07:21:51 ID:zCSjky1r
実質複数ID使いじゃないか、絵魔さま。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 11:11:36 ID:m6p4Y/3G
>>703
ぐっじょぶ。
エアダンス支援が蝶燃え。
カズキは、リオンの落し子にされたのかな?

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:28:14 ID:h47yREvX
そういえば、どき魔女2で
アクジの学年が下がるらしい

コラボれるよなあ……
ていうか、キャラ配置の構造が似ている気がしないでもない
どき魔女とナイトウィザード

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:39:57 ID:amS+vq7R
そういえば、小ネタだかハンドアウトだかを書いてた人が居たはず

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:40:44 ID:fiMBKVgZ
>>708
おねーさんのHNとネトゲ会話中の装備の言及でニヨニヨ。
3rdもやり直そうかなあ。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:39:42 ID:ddn20XVK
>>703
お、錬金の人ブラボー。
この展開でまだミドルか…クライマックスをwktkせずにはいられない。
そしてリオンが魔王をやっている、正しいはずなのに何かが、何かがぁw

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:35:58 ID:HKKvpy2B
 プリキュア5とのクロスの人、ココ最近来ないねぇ…。
実は、劇場版のヤツでちょっとしたネタ考えちゃったんだけど…。
シャドウがリオン=グンタと結託するとか…。
で…しまいにゃこんなオチが…。

シャドウ「どうして!?願いが叶ってないじゃない!」
 ナッツ「55のピンキーが揃ってないナツ」
  ココ「『ピンキーは全て集まった』って、ちゃんと数えてないから恥かいたココ」
シャドウ「何ですって!?知ってたんなら教えなさいよ!」

レモネード「あー!」
 ドリーム「何?どしたの?」
レモネード「キャッチしたピンキー、入れたままでした〜」

 シャドウ「リオン…これ一体どういう事?言ってた事と全然違うじゃない!」
  リオン「何が…?」
 シャドウ「あんた言ってたわよね。ドリームコレットは私の手に入るって!」
  リオン「ええ…」
 シャドウ「なのにこの結果は何よ!?」
  リオン「確かに、あなたはドリームコレットは手に入れる…。でも、それには続きがあった」
 シャドウ「…?」
  リオン「あなたは、自分の力を慢心して、ピンキーの数を調べず、願いは叶えられず、
     コレットはプリキュアの手の中に戻る…。全てはこの書物に書かれている通り」
 シャドウ「そこまで知ってたんなら、何で言ってくれなかったのよ!?」
  リオン「だって…コレットを手に入れた後の事は…聞かれなかったもの」

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:47:31 ID:zqtAsgyi
>715
スレの流れからすると、たぶん中の人は顔を出してると思う

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:26:26 ID:sA0G0WvG
アンゼロット主催による『せまいモノマネ選手権』開催という電波を受信したんだが…。


クロスか? これ…。

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:28:31 ID:91zru8/4
思いついたネタを次々さらされて続けにくいというのもあるかもしれない。

いっそ>715は>715で(プリキュアクロス書いてる人とは)別に作品を書き上げてはどうか。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 07:43:13 ID:Kj2kWPZd
>717
何故かアンゼロットが
「みんなぁ〜、聞ぃ〜てよぉ〜〜」
「こぉ〜のくぅ〜ん〜」
とか、力丸さんのモノマネ交えつつ司会進行するのだな!(To Heart2とのクロス?)

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 11:02:17 ID:sA0G0WvG
あ〜、それもいいな〜。
つまり柊があの高校に転入してきて、なんとなくまーりゃん先輩に苦手意識を感じたり、なんとなくいいんちょの世話を焼いちゃったりするわけだな、中の人的に!!

(馬鹿は故意に妄想の方向をずらしてみた。)

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:08:52 ID:IWSuBdA6
そういやさ、たとえば長編をこれから書こうって時にはどの辺まで事前に準備しとけばいいんかね?
俺の場合はとりあえず

1.最初から最後まで一応のプロットを立てておく(途中で一部変更したりする)
2.その上でオープニング分くらいは事前に完成させておく

くらいなんだが。

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:15:25 ID:IZYx6doz
人によるとしか言えないなあ。場当たり的にごりごり書いて面白い人も居るしね。

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 15:27:55 ID:Um3unBOu
アンゼロット「エルシオール機関全速!」

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 15:41:41 ID:qfltQ2Bb
東鳩2にクロスするならとにかくまー先輩の使いどころを考えにゃならんなぁ…
ふと気付くといつもとやってることが変わらない、なんてことになりかねん

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:12:49 ID:VueeWwYj
俺の場合は
まずやりたい場面を想定して
そこから前後に肉付けしていく形式だから
シナリオを作るのとさほど変わらんな

とりあえず、キャラの行動指針くらいは固めておかんと
自由にキャラを動かせるとはいえグダグダになりやすい。

個人的には起承転転結くらいが書きやすく、読みやすいと思うが。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:23:47 ID:NyI3Gl1I
らきすたの人帰ってこないなあ・・・

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:36:39 ID:IWSuBdA6
>>725
まあ、PCの行動とダイス目が完全にGMの思うとおりに動くから、楽っちゃ楽だよな。

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:07:34 ID:8Od+Wtfh
いっそのこと、本当にサイコロを振ってしまうのはどうか。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:09:41 ID:IZYx6doz
そして「これ書いても誰も信じねえだろうなあ……」という葛藤に陥るわけだなw

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:15:18 ID:FTFy9wCe
ダイス目はマジでドラマを起こすから恐ろしいよなw
ボスをクリティカル3連続で撃破とか普通に起こるし

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:39:57 ID:qfltQ2Bb
強化リミットブレイクで即死狙いとか言い始めていきなりやり始め、クリティカルで実際に沈めやがったなぁ
むしろ興醒めしたが

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:29:10 ID:cPze0p0g
それはボスの能力設定の問題だと思うんだが、どうよ?

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:31:00 ID:s5KxzG/s
俺、>>721のやり方でSS書いてるんだけど……


ときどき、キャラが大暴走してストーリー大惨事wwwb
書いてて、たまーに、「誰か止めてくれー!」と思うZEw

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:37:23 ID:7aMton02
暴走した時でも止めれるようなものも念のため考えておくんだよ。

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:28:55 ID:wLu1FdF/
困ったときのデウス・エクス・マキナチャート!

【大惨事になったという】

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:53:19 ID:CaSrFvt1
ならば此方は「狂った神様のランダムアクションチャート」!

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:58:21 ID:IWSuBdA6
>>736
絵:永井豪かw

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:05:18 ID:IWSuBdA6
だが、私はあやまらない

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:15:19 ID:CaSrFvt1
豪ちがいだと気付いたんですね、分かります。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:02:31 ID:irt6gufF
>>724
まー先輩vsアンゼロット、夕日の沈む土手での殴り合い。
最期には二人大の字に寝転がって友情を結ぶ。関係者全員顔に縦線。

こうですか?

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:23:01 ID:wLu1FdF/
なにやってんだ世界の守護者w

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:47:21 ID:PX2aUiwW
まーりゃん先輩はエル=ネイシアの守護者になっているからなぁ。
アンゼロットの同一存在、暴れすぎだろう。

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:52:00 ID:K4pIqpel
ちょっと聞いておきたいんですが、やっぱりアニメにでてこないキャラは紹介
文みたいの作ったほうがいいのかな?


744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:03:38 ID:d83xh+tx
あった方が親切だとは思うけど、あんまり長々書いても読むのがめんどいから
出典作品と主な特徴をさらう程度でいいんじゃね

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:04:28 ID:xE6nUJAL
例えば一話ってか一区切り終了後に作者のちょっとした後書きで
簡単に説明するのが割とポピュラーな方法だな。
別にクロス元だけ明確にして、あとは勝手に調べてくれでも特に問題は無いが。

746 :743:2008/03/29(土) 00:08:55 ID:5Qwc+bAF
>>744,745
感謝です。簡単な説明ぐらいは書いといた方が良いみたいですね。

747 : ◆1IXdmMAgHc :2008/03/29(土) 06:21:13 ID:jGi6nWf6
>>744-745
OK。俺も今回はクロス元知らんでも楽しめるよう頑張るよ。

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 06:59:00 ID:GDL4uO/m
紅き月が夜の街を照らす。
その光は街灯よりも明るく、斜陽の光よりも禍々しい。

"日常"より切り離された空間。
そこには闇に堕ちた者たちが、夜な夜なヒトの魂を求めて集うという。
そう、今日も――。



「こいつは、ちょっと厄介だぜ」
「そんなこと言われなくても分かってるさ!」

異形の群れの中心で、2人の男が背中合わせに立っている。
一人は鍛えぬかれた拳を、もう一人は不可思議な紋様が描かれた剣を構え。

「オレは柊蓮司。フリーランスの魔剣使いだ」
「俺は天花寺大悟。日本人だ」

背中で互いの体温を感じながら、顔も合わせずににやりと笑う。



  ナイトウィザード 「紅き斜陽の剣 - Red Sunset Sword -」
  
  ――嗚呼、二人の快男児よ! 熱き友情の契りを示せ!



同時上映:ナイトウィザード魔法大戦 THE MOVIE 武蔵野分校の甘い日々

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 07:00:40 ID:GDL4uO/m
アニメ関係ねぇじゃん、俺。

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 09:34:19 ID:iZzCBu2m
>>快男児の人
やばい、超読みたいw
柊今度は戦前に飛ばされたのか?それとも快男児が来ちゃったのか?おそらく前者だろうけど。

そして同時上映ちょっと待て。明らかに客層違うww

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 10:45:57 ID:GDL4uO/m
>750
自己紹介のところを言わせてみたかっただけなんだ!

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 13:08:39 ID:OiRpAle0
快男児の孫の天花寺少年の事件簿とかどうだ。
快男児は現代時間軸でもきっちり生き延びて家族作って良いおじいちゃんになってそうだと思う。

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 15:27:12 ID:w535TOL3
>>752
お孫さんは少年じゃなくて、女の子だって説が…

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 15:45:11 ID:iVwjIviC
             ,. '´      `丶
           / _ノ `ー  、ヽ
              /               ',
          {__==========__|
          /Jヽ三三ノ´ `ヽ三三ノト、
         {.イ;:〃〃;:     ;:〃〃;:|r}    はぁい、孫娘でぇす♪あはぁ〜ん?
           フ                「
          /::\  ,ィ マニ ァ ミ  ,八
       /::::::::::::::≧イyvyvyvyx≦:::::::::\
.      /:::::::::::::::::::::::ト、厶r‐ミ,ノ/:::::::::::::::::∧

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 16:12:09 ID:OiRpAle0
>753
……
…………何でも屋かッ!?

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 16:29:31 ID:+I9VB8zI
ナイトウィザード×マサルさん

魔王がマサルさんの肩の輪っかを奪いに来て、そこに柊が来て
ピンチになったら漢方マサルダイナミックでスーパー柊にパワーアップ!

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:06:58 ID:JzFOA0Jy
柊をマサル世界に飛ばしたら突っ込みすぎて突っ込み死してしまうw

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 18:03:26 ID:w535TOL3
>>755
いや、空手系メイド。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 18:50:21 ID:aohZxy4N
>>756
輪っかを一時的に柊が奪い返し魔器開放、何故か輪っかが柊を主と認め解放される
そしてめくるめくカオス空間へ!

…いいな

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 18:53:14 ID:kkqOervH
メーフィッフィッフィッフィッ

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 19:15:41 ID:kkqOervH
本スレ見てて、ナイトウィザード × 若本 なんていう妄想が……。


762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 19:16:09 ID:7nqXTUrU
愛さだ読了して思う。

リンカイザーめっさSSに使いやすそうなんですけど。
柊並に。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 19:45:59 ID:SdShfSVG
大悟ってNW2ndだと、 アタッカー/仙人 かな。
そして、アタッカー/錬金術師、アタッカー/強化人間、ディフェンダー/魔術師か。

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 19:52:50 ID:d83xh+tx
仙人よりは龍使いか勇者のイメージだな。オーラとか言ってるし。

それはそうと無限のフロンティアPV見てたらNW混ぜても違和感なさそうだなあと思った。

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 20:11:59 ID:kkqOervH
なぁ〜ん?

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 20:34:44 ID:rnV1TCsR
>765
そりゃファンタジアの方だ。


フロンティア発表の時に漏れも同じ勘違いをしたけどさw

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 21:16:26 ID:5L+CWX5D
        r‐ 、,.  ´ ̄ ̄`ヽ _
        /''"           ヽ    
        /               ヽ  ',
      /       ((        ヘ  ハ
    /{       { ` ==       } い
      { {   { 丶、 |ヽ l } j.ムィ´从 j. ! }
     ,ハ{ 从ト'"ぅト {ヘjリ/ ィ'ラ"'ト、/  | )\ 
    んィノ`ム ゝ_,ノ  ´  ヒ. .ノ /  | )') `ァ 
   /()'/-┘⊂⊃(_人_) ⊂⊃′ 人 V{ {  はにほ!
  ({乂} {‐个 .  し'     {  レ'´  {乂}八  
   〈ハ〉ゝ. `ヽ j/ ≧‐-r f'" 「ヽ.`ヽ  〈ハ〉
              (uu_,,,)っ


768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 21:27:02 ID:kkqOervH
誰だ!?

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 21:49:57 ID:d83xh+tx
ベール=ゼファーの顔が獣に見えたのは夜も明け切らぬ薄暗さ故。>768はそう自分に言い聞かせた。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 22:28:23 ID:N+Hj9t+N
>>762
「とりあえずリンカイザーハウスに集合だ!」は、井上敏樹脚本で言うところの食事シーン並に使い勝手が良いな。

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:03:30 ID:5O7o8WgW
溜まり場があると話が凄く進め易いよな…
なぜ2ndでなくなってしまったんだ喫茶・エトワール…。

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:05:10 ID:lQgHWdDH
ウィザード(夢使い)やらが居つくせいで、客足が遠のいたんだっ

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:14:48 ID:H0asBytA
なんか最近過疎ってるなぁ・・・
らき☆すたとかプリキュアとか最近音沙汰ないから寂しいし、
ARIAクロスの人もまだ来ない・・・・・・
新しく発売したリプレイ小説でも読んで、黙って待ってよう・・・・・・orz

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:28:28 ID:xE6nUJAL
まぁ気持ちはわからんでもないが、どこぞみたく忙しいスレはロクな事にならん。
思い出したようにポツポツ書かれるマッタリムードがいいと思うんだがなぁ。

らきすたとプリキュアの人はリアルで忙しいのか、単にモチベが上らんのか
一番ありそうなのは式神祭りで引いたか…

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:40:10 ID:d83xh+tx
このペースで過疎とか言われると違和感があるなw
のんびり生きようぜー

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 01:13:30 ID:3JNcqzs4
>>773
過疎だなー、と思う時は自分でも書いてみるといいと思うよ。
そもそも卓ゲ民ならGM時に今回予告だのハンドアウトだの作ってストーリーの流れの筋道一つ二つは思いつくはず

話作るのがそんなに敷居高いことだというのも、結構錯覚みたいなもんだと思うですよ?

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 01:29:40 ID:+Mu9wvrp
>>763
いや、錬金術師はキャスターだろう。

どっちにしろヒーラーのいないPTだがな。

778 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 01:46:52 ID:7a4UfKgd
毎度どうも
感想くれた人サンクスです
全レスってこのスレ的にはアリなんだろうか・・・と思いつつ50分頃から投下します



779 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 01:52:54 ID:7a4UfKgd
 


「くそったれ……!」
 魔剣を構えたまま蓮司は吐き出すように声を漏らした。
 蓮司の攻勢を立ちはだかるマーニは総てその巨躯で持って受け止めていた。
 回避は一切しない。蓮司が抜けようとした時に限りマーニは俊敏に反応して前に立ち塞がる。
 その動きからして蓮司の斬撃を回避するのはさほど難しい事ではないのは推測できる。だがマーニはそれをしない。
 明らかに足止めだった。
 ならば力でもって粉砕すればいいはずなのだが、それも叶わなかった。
 最初の激突の際に両の腕が再生されていたのと同様、マーニは蓮司の斬撃を受けた傍から修復しているからだ。
 圧倒的な再生力。元よりホムンクルスには致命以外の傷を修復する力があると聞いている。
 恐らくはエミュレイターと融合した事により、それが大幅に強化されているのだろう。
 攻撃を受けた傍から修復するというなら、一気に片をつけるしかない。
 蓮司は意を決して魔剣を握る手に力を込めた。
 自らの分身ともいえる魔剣が、主の意思を受けて脈動する。
 柄にはめられた真紅の宝石が深い輝きを生んだ。
 だが、それと同時に。
「!?」
 マーニが地を蹴り、弾けるようにして大きく後退した。
 後方にいたカズキと、そこに駆けつけていた斗貴子を追い抜いてリオンの下までかけるマーニ。
 二人はマーニの動きに気付いていない様子だった。
 何かに魅入られたようにリオンを凝視している。
 蓮司は舌打ちして走り出した。



780 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 01:55:17 ID:7a4UfKgd
 


「……そんな、馬鹿な」
 掠れるような声を斗貴子が搾り出した。
 リオンの白い手に握られた黒い核鉄。
 ある意味で、二人の始まりとなったモノ。
 それはカズキの命と同化して、取り出す事ができないはずだ。
「――この核鉄を取り出すのは、”貴方達”では不可能。けれど、私ならそれができる」
 斗貴子の言外の疑問に答えるように、リオンは囁いた。
 まるで生徒に教授する講師のように、漆黒の少女は言葉を紡いだ。
「私はリオン=グンタ。世界に秘匿されたあらゆる秘密を掌握する者」
「あらゆる秘密……だと?」
「そう……例えば、あなた。津村 斗貴子」
「……?」
 急に語りかけられて訝しげに睨み返す斗貴子を見ながら、リオンは薄く微笑を称える。
 彼女は手にした書を広げ、その記述に眼を落としながら、小さく囁いた。
「貴女はこの前、武藤 カズキが溜め込んだ冬季休暇の課題を片付けるために二人で勉強をしていた」
「……は?」
 脈絡のない話題の振り方に斗貴子は思わず呆気に取られた声を出してしまった。
 しかしリオンは彼女の様子を気にする風もなく、更に言葉を続ける。
「しかし途中で武藤 カズキが寝入ってしまい、起こそうとしたけれど無防備な彼の寝顔に思わず――」
「うわああぁあああぁぁぁっ!!?」
 唐突に斗貴子が叫び声を上げてリオンの声を遮った。
 火を噴きそうなほどに顔を真っ赤にして、彼女はらしからぬ挙動で手をばたつかせる。
「なっ、なななな何故それを――違う、お前っ、何を言ってるんだ!!」
「私は”秘密侯爵”。お前の秘密を知っている……」
「と、斗貴子さんが寝入ったオレにどうしたんだ!?」
「なんでもない!! なにもしていないっ!!」
「……エロスはほどほどに」
「エロス!?」
「黙れリオン=グンタ! 貴様ふざけてるのかっ!!」
 弛緩した空気を叩き壊すかのように斗貴子は地面を蹴り、ギッとリオンを睨みつける。
 先の接触とは別の形で殺気を放っている斗貴子を眺めやりながら、リオンは愉しそうに口の端を歪めた。
「だって、もう『用事』は終わったから」




781 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 01:57:24 ID:7a4UfKgd
 


 リオンの囁きと同時にカズキと斗貴子の背後から突風が吹き、巨大な影が二人の脇を通り抜けた。
 影――マーニはリオンの下まで走り寄ると、傅くように身を沈める。
「このまま何もしないのなら、大人しく引き下がるのだけど……」
 言いながらリオンはつと目線を移し、マーニを追って二人の下まで辿り着いた蓮司を捉えた。
 蓮司は油断なく剣を構え、リオンの手にしている黒い核鉄に眼をやりながら口を開く。
「――事情はよくわからねえが、ソイツを手に入れて終わりって訳じゃねえだろ。何を企んでやがる……?」
「………」
 リオンは答えなかった。
 彼女は問われる限りにおいて偽らないと語った。
 それを沈黙で返すという事は、その回答は蓮司達にとって不都合なものなのだろう。
「逃がすかよ……!」
 切っ先をリオンに向け、じりと間合いを詰める。
 斗貴子も気を取り直してバルキリースカートを展開し、カズキもまた己の胸からサンライトハートを展開させた。
 黒い核鉄は奪われてしまったが、彼の身体にはその黒い核鉄の力を相殺するためのもう一つの白い核鉄が埋まっている。
 パピヨンの手によって創られたそれは、力の作用はどうあれ核鉄である事には違いなかった。
 故にカズキは今だ命を繋いでおり、そしてそれを武装錬金として発動させる事も可能のようだった。
 光と共に形作られるランスを見やりながら、リオンは小さく息を吐く。
 ――『本来の目的』とは違うが、せっかく手に入れたのなら試してみるのも一興か。
 まるで世界の存亡を遊戯と称し享楽に耽る『彼女』のようだ、とリオンは皮肉気に微笑を閃かせた。
「………」
 言葉なくリオンは三人に向かって腕を向ける。
 その手に握られるのは、錬金術によって生み出された超常の核鉄。
「――!?」
「まさか――!」
 斗貴子とカズキの顔が僅かに強張る。
 戦慄の声を漏らす二人に応えるようにリオンは笑みを深くし、静かにその言葉を紡いだ。

「――――――――武装錬金」
 


 ※ ※ ※





782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 01:57:30 ID:3JNcqzs4
し、支援させてください先輩っ!

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 01:58:14 ID:zhq8YBSs
何を隠そう俺達は支援の達人だ!

784 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 01:59:32 ID:7a4UfKgd
 


「粉砕! ブラボラッシュ!!」
 鍛え上げられた拳の散弾が迫る黒狼達の悉くを打ち砕く。
 闇の破片となって吹き飛んでいくそれらを掻い潜るようにして黒狼がナイトメアに迫る。
 振り下ろされる爪牙の前に、剛太が割り込んだ。
 ナックルダスターで敵を打ち砕く。その隙に、ナイトメアが残る敵に向かって手を翳した。
「《リブレイド》!!」
 力ある言葉と共に不可避の閃光が放たれ、黒狼達を包み込む。
 紅の世界を染め上げるような白色に溶けるように黒狼達は消え去っていった。

 ――くれはと同様に、ナイトメアにも広範囲を殲滅する魔法を所有していた。
 だが、くれはのような高速術式を持ち得ない彼では、その長大な魔法を行使するには敵の数が多く、壁となる味方の数が少なすぎる。
 結果としてブラボー・ナイトメア・剛太の三人は対症的に迫ってくる敵を逐次叩き続ける展開を余儀なくされ、悪戯に時間だけを消費していた。

 だが、いかなクリーチャーとは言え無限無尽蔵に沸いてくると言う訳ではないようだった。
 気付けば周囲を囲う黒狼達の壁は薄くなり、その攻撃も散発的になっていた。
「抜けるぞ、二人とも」
 ブラボーの声に二人は頷き、そして三人は同時に地を蹴った。
 動きに合わせて黒狼たちが駆ける。
 行く手を阻むように前方の壁が厚くなり、後方から追撃の黒狼達が殺到する。
 委細構わず壁を粉砕しようとブラボーが拳を構えた、その瞬間。
「……!」
 黒狼達が塞ぐ前方の壁、その向こうで。
 それまでに打ち倒し、今だ残る黒狼達のそれを総て合わせてもなお上回るほどの圧力が迸った。
「いかん……ブラボー!」
「わかっている!」
 足を止めてブラボーは腰溜めに構え、全身に力を溜める。
 移動に力を裂くような余裕などなかった。
 背後から迫る殺気など、前方のそれに比べれば意識するにもあたわない。
「《フォース・シールド》ッ!!」
 ナイトメアが光の結界を展開した、その刹那。

 周囲の黒狼達を総てなぎ払い粉砕する、暴圧的な衝撃波が炸裂した。

「ぉおおおおっ!!」
 放たれた圧倒的な力に、渾身の力を込めて正拳を叩きつける。
 衝突した力の衝撃に周囲の地面が粉砕され、ビルの壁面が崩壊する。
 そして真っ向からぶつかり合った力が吹き払われた後、残ったのは静寂。
 黒狼達はその悉くがその衝撃に巻き込まれて消滅していた。
「――我が一撃を避けるではなく、受けるか。やはり有象無象では時間稼ぎにしかならぬな」
 鋭い眼光を向けるブラボーの見つめる先で、がしゃりと金属音が響いた。
 甲冑を纏ったその女は、露を払うようにして手にした魔剣を振り、三人を見据える。
 その女はただそこに立っているだけだった。にも拘らず、彼女からは手にした得物と同じく鋭い剣気が放たれている。
「……魔王か」
「いかにも。我が名は”女公爵”モーリー=グレイ。主命により貴様等を討つ」




785 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:01:13 ID:7a4UfKgd
 


(主命、だと……?)
 モーリーの声を受けて、ナイトメアが浮かべた疑問がそれだった。
 ”女公爵”モーリー=グレイ。裏界の序列第三位の階梯たる大魔王。
 ベール=ゼファーによれば今回の件の首謀者は序列四位の”秘密侯爵”リオン=グンタとの事だ。
 敵であるベルの発言を鵜呑みにするわけにもいかないが、少なくともモーリーが主命と言うのなら、彼女以上の存在が裏で糸を引いているはずだ。
 モーリーよりも上位にある存在。そしてそれは今回の件に反目の意を示しているベール=ゼファーではない。
 とするなら、残るは――
「!」
 まさに思考を断ち切るように、モーリーが手にした魔剣を一閃した。
 おそらくは無造作に行っただけの行為に、彼女の足元の地面が割れ空気が圧力を増す。
 ナイトメアは思考を中断し、意識を眼前の敵にのみ傾けた。
 余計な事に気を取られていれば、即座にその身が両断されるだろう。
 彼は掌に魔力を込め、力を紡ぎ出した。
 剛太もまたモーターギアを構え、モーリーの正面に立つブラボーも、腰を僅かに沈める。
 臨戦態勢に入った三人を静かに見据えながら、甲冑の魔王は静かに眼を細めて魔剣を構えた。
「貴様等に往く道はない。我が魔剣がその総てを斬って捨てる」
「――押し通る!!」
 ブラボーが地を蹴り、モーリーが地を蹴り、両者の立つ地面が爆ぜた。
 側面に回る気配など微塵もない。
 奇しくも白銀をまとう両者は真正面から激突し、魔剣と剛拳の衝突に世界が震撼した。



 ※ ※ ※





786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:01:44 ID:3JNcqzs4
黒幕絶賛療養中のあの人かよっ!?支援。

787 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:03:35 ID:7a4UfKgd
 


 リオンの言葉と共に彼女の手に収まっている黒い核鉄が展開する。
 同時に圧倒的な閃光が迸り、紅の世界を一瞬だけ白色に染め上げた。
 そして蓮司達が眼にしたのは――巨大な砲身だった。
「な、なんだよコイツは……」
 目の前に出現したソレに見入ったまま、蓮司が愕然とした呟きを漏らす。
 それは一見して判断するならば戦車にも似ていた。
 だが、数十mはあるだろうその巨大さは全容を確かめるのが困難で、その印象を伺えない。
 まるで煙突のように天に伸びる砲身。それを支える胴体部。
 内部に乗り込む、と言うよりは外側に取り付くのだろうか、側面などにタラップが見える。
「……『ドーラ砲』」
 声を上げたのは蓮司達の後方、傷付いた沙織と彼女の治療に当たっているくれはを護衛している灯だった。
 蓮司達に比して遠目だった彼女の位置からは全容を把握しその正体を看破する事ができたのだろう。
「二次大戦時、ドイツ軍が実用化した80cm列車砲。射程は約30km〜47km、使用砲弾は4.8t榴弾もしくは7.1t徹甲弾」
 すらすらと解説する灯と、出現した列車砲の威容に愕然……というよりは呆気に取られている蓮司達をよそに、リオンは屹立しているソレを
珍しく喜色を称えた表情を見上げていた。
「素敵……D311型があれば完璧だったんだけど」
 黒光りする装甲を撫で擦り、彼女はゆっくりと蓮司達を振り向いて、彼等に向かって手を差し伸べた。
 同時に、巨大な列車砲が振動した。それまで感じた事もない膨大な魔力が膨れ上がり、砲身へと収束していく。
 明らかな攻撃の意図。砲に込められた力の強大さに蓮司達の全身に戦慄に似た悪寒が駆け巡る。
「くっ……!」
 灯が述べた情報を信じるなら明らかに有効射程圏外だ。おまけに肝心の砲身は今だ天を仰いだまま。
 更に言えば、列車砲の巨体。接近して張り付いてしまえば列車砲を無力化できるだろう。
 だが、リオンが生み出したモノ――殊にそれが武装錬金であるのなら、眼の前にある列車砲が通常通りの規格であるはずもなかった。
 迂闊な接近は正に思う壺なのだろうが、他に有効な手立てがなかった。
 蓮司が歯噛みして地を蹴り、同じ結論に達しただろうカズキと斗貴子も走り出した。
 その瞬間、蓮司は重大な事に気付いた。
「!!」
「蓮司!?」
 渾身の力で踏み止まり、踵を返す。
 蓮司の不可解な行動にカズキと斗貴子は一瞬だけ逡巡して、それを悟った。
 リオンの造り出した列車砲に近接戦への対処法がなかった所で、自分達にその選択肢がなかった事に。
 三人はリオンと充満する砲身の魔力に見向きもせず、背を向けて走る。
 その先にいるのは、灯とくれは、そして沙織。
 彼女達はあの場所からまともに動けないのだ。
「くそ……っ!」
 三人の元まで辿り着き、改めてリオンを見据える。
 彼女は酷薄な微笑を浮かべたまま、蓮司達を眺めていた。
 巨大な砲身から雷光にも似た魔力が迸る。
 退避する時間などなかった。そもそも、あの砲撃に対して逃げる場所があるとも思えない。
 蓮司が魔剣を盾代わりに構え、プラーナを解放する。
 カズキがランスの地面に突き刺し、背後の五人を守るようにエネルギーを展開する。
 収束する魔力に対して余りにも無力に過ぎるその防衛線を見つめて、リオンは小さく声を漏らして笑った。
 そして宣告する。

「―――臓物をぶち撒けなさい」

 天に放たれた膨大な魔力が、紅の世界を染め上げるように降り注いだ。



788 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:05:56 ID:7a4UfKgd
 



 ※ ※ ※




 魔剣と剛拳が交錯した。
 瞬間、衝撃の余波で地面が砕けビルの壁面が割れ、張り巡らされたガラスが砕け散り吹き飛ぶ。
 それだけの威力の一撃を正面から叩き込み、そして叩き込まれた両者は弾けるように吹き飛んで、数m後退した後停止した。
 モーリーが再び攻勢をかけようとブラボーを見た、その瞬間。
 閃光が視界を覆った。
「《リブレイド》ッ!!」
「はぁっ!!」
 剣刃、一閃。
 避けきれぬと悟ると同時彼女は手にした魔剣を振りぬく。
 魔力の塊をその一振りで叩き斬った後、彼女はその刃を翻した。
 光の中からブラボーが躍り出る。無論、彼女がそれを予期しないはずがない。
 返しの刃をブラボーの胴に叩き込む。
 彼の纏うシルバースキンと魔刃が交錯し、火花を散らす。
 一太刀で地を割り山を裂く魔剣の一撃は、しかし武装錬金の中で最硬を誇るシルバースキンを打ち砕くには至らなかった。
 ち、と舌打ちをして片手を上げる。
 装着した手甲から腕、肩、身体まで貫く圧倒的な衝撃。
 腕で防御すると同時に地を蹴ってその衝撃を緩和する。
 その隙間を縫って飛来する何か。おそらく投擲武器。
 それをモーリーは僅かに動くだけで対処した。
 避ける程には動いていない。甲冑の隙間を狙ったそれを、打点をずらして甲冑で受け止めただけだ。
 魔剣を受け止める徒手空拳の男と、魔法を放つ背後の男。
 これは彼女にとって対処に値する存在だった。
 だがもう一人……投擲武器を扱う少年は、脅威と断ずるはおろか対処を意識する必要もなかった。
 彼女のそんな判断は、少年――剛太にも容易に見て取れていた。
(くそっ……歯牙にもかけやがらねえ……!)
 彼の持つ武装錬金、モーターギアは攻撃力において他の多くの武装錬金に劣る。
 それは彼自身が一番理解していた。
 だが、それでも剛太は自らが戦士であるという自負を持っている。
 にも拘らず、目の前の敵は剛太の事を一瞥にも値しない存在だと判断していた。
 それが彼には腹立たしかった。
「そのコート……見てくれよりは硬いようだな」
 剛太の憤りを他所に、モーリーはブラボーだけを見据えて小さく呟く。
 瞬間硬化による衝撃相殺と、高速再生による修復機能。
 数合の接触のみでシルバースキンの特性を看破した彼女は、眼を細めて魔剣を強く握り締めた。
 モーリーの纏う魔力と剣気が更に膨れ上がる。
 それまでよりも更に鋭さを増した魔剣を構え、モーリーは――




789 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:07:58 ID:7a4UfKgd
 


「――!?」

 瞬間、世界が砕けた。
 紅く染め上げられた世界がガラスのように砕け、周囲は暗闇の世界に包まれる。
 同時にモーリーの魔力が減退し、彼女は僅かな驚愕と共に天を仰いだ。
 それまで世界を照らしていた紅の月は姿を隠し、代わりに仄かに青白い月が漂っている。
「……っ!」
 同時に走りぬけた悪寒にモーリーは反射的に地を蹴って後退した。
 それまで彼女のいた場所を、ブラボーの拳が通り抜ける。
 ち、と舌打ちしてモーリーは中空へと飛び上がった。
「リオン……!?」
 空へと退避した後、モーリーは再び青白い月に眼をやって呟いた。
 状況を解説するのは簡単だった。
 月匣が解除されて、通常の世界へと戻っただけだ。
 しかし、単に戻っただけであるのならモーリーは動揺などする事はない。
 彼女が戸惑ったのは、その通常の世界への『戻り方』だ。
 これは月匣を展開したリオンがそれを解除したのではない。何者かによって月匣が『破壊』されたのだ。
 向こう側の勢力によって倒された、という訳ではないだろうが、不測の事態があったのは間違いない。
 モーリーは柳眉を歪めて地上にいる三人を見やる。
 彼女自身が月匣を展開して戦闘を続行する、というのも手ではあった。
 だが、今回の件がリオンに一任されている以上放っていく訳にもいかない――というより、リオンが欠けるなら三人と戦う意味がなくなる。
 モーリーは一度瞑目した後、手にした魔剣を虚空に消し去ってその場から姿を消した。
 それまでの破壊がまるで幻であったかのように普段通りの街並みを取り戻した世界の中、ブラボー達はようやく合流のために動き出す事ができた。




 ※ ※ ※






790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:08:50 ID:3JNcqzs4
うぉう、みんなが思っててもやれなかったことを……支援。

791 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:11:02 ID:7a4UfKgd
 


 白い閃光が総てを埋め尽くす。
 リオンが造り出した列車砲から放たれた魔力は、五人の防御の限界を遥かに越えていた。
 無駄だと悟りつつ、そして絶無の可能性を理解しつつ、それでも五人は閃光に対して身構える。
 蓮司が放出したプラーナも、カズキが放出したエネルギーも、迫りくる暴圧の前では紙切れにも満たない。
 一瞬にして防御が打ち砕かれ、身体が魔力に呑まれる。
 痛みさえも感じないのが、救いといえば救いだった。
 蓮司が、カズキが、斗貴子が、くれはが、沙織が、光に消える。
 そんな中で一人だけ。
 灯だけが、その声を聞いた。

『悪いが、お前はここで退場だ』

「―――」
 それが誰の声であるか、灯にはわからなかった。
 ただ彼女に理解し得たのは、自分の胸から、鮮血に染まった誰かの腕が生えている事だった。

『特別に、ここにいる連中は助けてやろう。
 だからお前は安心して舞台を降りるがいい』

「―――」
 ごふ、と口から血を吐き出す。
 そして腕を抜かれた胸から、口から出た以上の鮮血が溢れ出した。
 何時の間にか、膝をついていた。
 気付けば自らが作り出した血だまりに倒れこんでいた。

『お前に相応しい舞台は、ここではないのだからな――』

「―――」
 嗜虐と嘲りに満ちた誰かの声。
 最近聞いたような気がする。いや、もっと以前か。
 一年? 十年? 百年?
 あるいはそれ以前、遥か遥か遠い場所。
 流転する運命の鎖が遡る、その果てで。
 同じような痛みを感じながら、ダレかと共にその声を聞いた――



 ※ ※ ※





792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:12:58 ID:gyZaSs5p
しえーん

793 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:13:05 ID:7a4UfKgd
 


「……いけない」
 武装錬金を核鉄に戻しながら、リオンは溜息と共にそんな言葉を吐き出した。
 頼りない月明かりが照らす銀成学園のグラウンドは、もはや見る影がないほどに完全崩壊していた。
 だが、それでも先の攻撃の規模からすれば僥倖とも言うべき被害だろう。
 月匣がなければグラウンドどころかこの学校が存在する丘そのものが消失していたはずだ。
 もっとも、リオンにとってみれば人間たちの学校やその住居がどうなろうと関わりのない話である。
 彼女にとって計算外だったのは、武装錬金による攻撃が彼女の予想よりも大きかった事だった。
 出現した列車砲を見て、自覚以上に高揚してしまっていたのだろう。
 高まりすぎた出力が自らの展開した月匣をも粉砕してしまったのだ。
 威力という点だけで見れば、裏界に存在する本体にも近しいその一撃。
 無論、その直撃に晒された蓮司やカズキ達が耐えられるはずがない。
 ”殺す予定ではなかった”のだが、これでは臓物どころか欠片一つも残らない――
「……?」
 リオンはソレを見止めて僅かに眉を潜めた。
 何もかもが崩壊したその瓦礫の中に、六人がいた。
 恐らく意識はないのだろう、全員倒れ伏して微動だにしない。
 だが、彼等は生きていた。
 戦闘不能ではあるが、間違いなく生きている。
 いかに防御魔法を張ったとて、いかにプラーナを全開にしたとて、耐えられる規模の攻撃ではなかったはずだ。
 ありえない状況を前にしてリオンはほんの僅かに動揺し――

「……少々遊びすぎではないかな、リオン?」

 その間隙を突くように、背後から肩を抱かれた。

「っ!!」
 心臓を鷲掴みにされたような悪寒にリオンは身を震わせた。
 だが、身体を動かす事はできなかった。
 まるで抱き竦めるように肩に手を回されていたのもある。
 だがそれ以上に、その声を聞いてリオンは硬直してしまったのだ。
 それは男の声だった。
 まるで恋人にそうするように優しく、しかし堕落を誘う蛇のように絡みつく声色。
 リオンは背後から自分を抱く男に眼を向ける事さえできず、普段の無表情からは想像し難い震えた声を搾り出した。
「魔王、アスモデート……」




794 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:16:07 ID:7a4UfKgd
 


 自らを呼ぶ声を受け止めて、アスモデートは満足そうに微笑を浮かべた。
 そして彼は身を竦ませているリオンを宥めるように黒髪を優しく梳く。
「ガアッ!!」
 その場において唯一動き得たのは、リオンの傍に侍る巨狼――マーニだった。
 咆哮と共にマーニはアスモデートに爪牙を振るう。
 しかし彼は身構えるでもなく、彼女の髪を撫でながら、その眼だけをマーニに向けた。
 瞬間、マーニの身体が吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。
 四肢を刹那の間に切断されて、胴体と頭だけになった巨体が押し潰されるように地面に貼り付けられた。
「分際をわきまえろ、狗風情が」
 マーニに眼を向けたまま、アスモデートが唾棄するように呟いた。
 アスモデートの意識が僅かなりともマーニに向けられた事でどうにか気を取り直したのだろう、リオンが掠れるような声を漏らした。
「アスモデート……何故貴方がここに」
「何故? 決まってるだろう。ようやく待ち望んでいた刻が来たのだ、あの娘を殺される訳にはいかないんだよ」
 話しかけられた事で気を良くしたのか、アスモデートは再びリオンに眼を向けて笑みを浮かべた。
 彼は今だ視線を合わせないリオンの顎に、鮮血に濡れた手を寄せて顔を上げさせた。
 触れられる度にリオンの身体を怖気が走り抜けるが、彼女は抵抗できなかった。
 彼女の身体を弄ぶこの魔王は、その気になれば今しがたマーニを一蹴してみせたようにリオンを消し飛ばす事もできる存在だからだ。
 リオンの嫌悪と恐怖がない交ぜになった顔を見つめながら、アスモデートは愉悦に満ちた笑みを浮かべてみせた。
「それに、君も助かっただろう? なんせアレを死なせてしまっては、『あの女』の小細工も無意味になってしまうのだからな」
「……!」
 リオンは驚愕に眼を見開き、アスモデートを凝視した。
 彼女のそんな視線を受けて、彼は苦笑を閃かせる。
「おいおい、まさか私が気付いていないとでも思っていたのか?
 随分と侮ってくれる――ああ、いや。『あの女』はいつでも他者をナメているんだったな」
 くつくつと昏い笑みを零しながら、アスモデートはリオンの頬を指で撫でた。
 緋室 灯の血で染まった指がリオンの白い頬に紅い痕を引く――

「……この、下郎がっ!!」

 横合いから暴圧的なまでの魔力が叩きつけられた。
 アスモデートと、彼が抱いているリオンとを構わず粉砕するような斬撃が放たれる。
 彼はリオンを開放し、激情のままに振るったモーリーの魔剣を片手で受け止めた。
 いかなアスモデートとはいえ裏界屈指の大魔王たるモーリーの一撃を完全に防ぐ事などできはしない。
 彼は爆砕するかのような衝撃を受けて吹き飛び、モーリーとリオンから数十メートル離れた場所でようやく停止した。
「やれやれ。男と女の秘め事に割って入るとは……相も変わらず無粋だな、モーリー」
 魔剣を受け止めた手を軽く振りながら、アスモデートは余裕の表情を崩さずにモーリーを見据えた。
 彼女は嫌悪感も露にアスモデートに向かって魔剣を構える。
「アスモデート……貴様、何故ここに居る!」
「それはもうリオンに言ったんだが……まあいいか」
 言ってアスモデートはグラウドに倒れ伏している六人――その中でただ一人、胸を穿たれている灯に眼を向けた。
 彼女の血で染まった指を舐めて、彼は口の端を歪める。




795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:18:16 ID:3JNcqzs4
あー、そっかこの人死ぬのもーちょい先かー支援。

796 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:18:37 ID:7a4UfKgd
 

「こちらの要求は一つだけだ。この場は大人しく去ってもらおう。自分でやっておいてなんだが、アレは速やかに治療してもらわねばならんのでな。
 緋室 灯を戦線から外してしまえば後はお前達がどうしようが私は手を出さん」
「我々がそれを信じると思うのか」
「……相手はいなくなってしまったが、私とて遊戯に興ずる身。お前たちの『遊び』の邪魔はせんさ。
 生憎こちらは準備がもう少しかかる……私の手番は次の機会としよう」
「……『次』などありません。この書物に記された結末は――」
「いいや。お前達の企みは失敗する」
 書物を抱える手に力を込めて語るリオンを遮って、アスモデートはそう断言した。
 予言を否定されたリオンは小さく眉をしかめるが、委細構わずアスモデートは言葉を続ける。
「例え私がこれ以上手を出さずとも、例えお前の書に企みの成就が記されていようとも、ソレは必ず失敗する。何故なら――」
 アスモデートは天地総てをかき抱くようにゆっくりと腕を広げた。
 そして陶酔と恍惚が極まった、見る者に戦慄を与えるような凄絶な笑みを浮かべながら、魔王は宣言する。
「世界を滅ぼすのは、この私――魔王アスモデートだからだ」

 ――およそ裏界に存在する者の中で、この男ほどに『魔王』という呼称が相応しいモノは存在しない。
 ”金色の魔王”ルー=サイファーや”蝿の女王”ベール=ゼファーと並び謳われる『悪徳の七王』が一角。
 この世界の神の力を以てしても倒しきる事が叶わないほどの超越的な力を誇る暴虐の大魔王――それがこのアスモデートだ。

「……モーリー。ここは退きます」
「リオン!?」
 驚愕の視線を送るモーリーに、リオンはアスモデートを見つめたまま小さく頭を振った。
 彼の手によって頬に引かれた朱線を拭い、元の無表情をようやく取り戻してから彼女がモーリーを見る。
「元より彼等は生かしておく予定でした。ここで彼と戦うのは得策ではありません」
 理屈ではそうだろうが、ここで納得できるようなモーリーではない。
 だが、今回の件を主導するリオンがそう言うのなら、彼女としては引き下がらずを得ない。
 口元をいびつに歪ませ、不遜な態度でこちらを見やる魔王に眼を向けて、モーリーは怨嗟を込めて言葉を放つ。
「アスモデート……貴様は必ず妾が滅する」
「お前には無理だ。まあ、『飼い主』が一緒に来るというのであれば、遊んでやってもいいぞ?」
「……っ」
 嘲りを露にしたアスモデートの態度にモーリーは唇を噛み、怒気を膨らませる。
 今にも弾けそうな彼女の魔力を制止したのは、リオンの細い腕だった。
 僅かに震えているリオンの身体を見てとって、モーリーは口惜しげにアスモデートを一瞥すると、その場から姿を消した。
「ここで引けば、貴方はもう手を出さないのですね?」
「勿論だとも。私は紳士だからな」
 おどけるように肩を竦めるアスモデートにリオンは僅かに眉根を寄せてたが、それ以上は何も言わずに距離を取った。
 魔力によって縛り付けられるマーニの元まで辿り着くと、彼は指を弾いてその戒めを解除する。
 そしてリオンは最後にアスモデートに眼を向けた。
「では私は観客に戻るとしよう。楽しませてくれよ、”秘密侯爵”」
 彼はまるで道化師の如く、しかし慇懃に一礼をしてみせる。
 ソレに一切応える事なく、リオンはマーニと共に姿を消した。
 そして語らう者のいなくなったその場所で、アスモデートは静かに回りを睥睨した。
 崩壊したグラウンド。そこに倒れる六人。
 倒れこんだ武藤 カズキと津村 斗貴子。
 胸を貫かれた緋室 灯。
 河井 沙織と、彼女に覆いかぶさる様に意識を失っている赤羽 くれは。
 そして最後に――彼の競争相手でもあった、魔王ディングレイを堕とした魔剣使い。
「……ふ」
 堪えきれなくなったのか、彼は僅かに背を丸めて吐息を漏らし――やがて弾けるように笑い出した。
 アスモデートは天を仰ぎ、狂ったように哄笑する。
「はは……あはははははっ! さあ頼んだぞ錬金の戦士! 星の巫女! そして柊 蓮司!
 世界の命運をお前達に託そうではないか! 存分に踊り狂って楽しませてくれ!!」
 高らかに謳いながら、アスモデートは夜空に溶けるようにしてその姿を消していく。
 そして、蟲の羽音のように不快な嗤い声の残響だけが、暗闇に沈む世界に残った。



797 :NIGHT WIZARD cross period:2008/03/30(日) 02:20:13 ID:7a4UfKgd
今回は以上です。魔王祭り
リオンは多分あれです、中の人がNPC乗っ取ったんじゃないかと・・・
クロス元がクロス先のガジェットを使う(もしくは逆)のはクロスオーバーの醍醐味ですが
武装錬金は性質上「ぼくのかんがえた(ry」になってしまいますので、今回限りの完全一発ネタです
もう出さないし他のも出ません
あと、(基本的に)この時間軸でしか出せないアスモデート様もせっかくなのでゲスト出演
あえて詳しい描写はしませんでしたがアニメ組にはかなり厳しいかも。すみません
NWといえば萌え魔王ですが一番好きなのはこの人だったり



798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:31:35 ID:3JNcqzs4
GJ&乙でしたっ!
……途中、しつこいネタ支援申し訳なかったです。だって魔王祭でネジ数本ぶっ飛んじゃったもんですから……。

主人公勢からあかりんリタイア……強化人間すげー。これ終わったあとあんなこととかこんなこととか。
菊田先輩が拝めるとは思ってませんでした。ごちそーさまです。
リオンがスゴイのかダメな子なのかちょっとわかんなくなってきた。本的に。
くー。あとはもういろいろノンストップを期待しちゃいますよ?マジで期待しますからね?

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:40:12 ID:PQyd3EES


途中で思い出したけどリオンと斗貴子さんって中の人同じなんだよね


800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 02:42:56 ID:MxImpQVE
>>797
GJ!支援できなくてすまないっ
なんか途中から嬉々として戦車砲ぶっ放す柚姐が見えたのは俺だけですか?ww

あと、あんたは結局何しに来たんだアスモデートwww

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 03:41:09 ID:vgsw2zlZ
なんか色々出てますねー。
さすが魔王祭り、それだけでテンションあがります。

保管
>748 DXトワイライト
>779-796 NIGHT WIZARD cross period 第12話

まあなんだ、小ネタとはいえ自分で書いたものを自分で保管するのがなんか恥ずかしい。

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 03:47:58 ID:1jcxGS6q
>>797
GJ!面白かったです
列車砲と臓物には思わず唸った。巧い!

>>800
あかりん殺させないためかと。

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 03:52:20 ID:7TQ1V49e
乙でした
魔王祭りと聞いてちゃんさまを探したのは内緒ですw

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 08:51:06 ID:h77VeEGH
アスモデートの出番これだけだったら笑えるんだがw

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 11:00:56 ID:cn+fygJU
これだけだろう。下手にでてくると紅巫女につながらなくなるし。
他のSSと違って、緋巫女の途中って時間設定がなんだか新鮮だな。

合わせ巫女もアニメもまだだから柊も「神殺し」じゃないし、あかりん含めて
微妙にレベルが低いっぽい。

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 12:19:30 ID:qf961Ae8
GJ、そしてリオンの中の人自重w
つか、前回の核金強奪も中の人ネタだったのねw
あまりに自然でシャ○さんに気づけなかった、不覚

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 13:19:06 ID:m2bKMDIv

あそっか、あの人現在療養中じゃなかったか

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 13:39:03 ID:2hMDKSmz
錬金の人ブラボー!オー、ブラボー!!なんという魔王祭り。
まさかドーラ砲とは…まさに、その発想は無かったわ。
てっきりカズキは落とし子として生きてるんだと勘違いしてた。あったね白い核鉄。
剛太は…頑張れとしか言えん。変態大人二名は格好はアレでもガチで実力者だからなぁ。

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 13:47:12 ID:Oo71z17u
中の人が強烈だしな<変態大人コンビ

ところで、ドーラって横に線路を6本並べないと走れなかったような。
線路を曳くのが大変ですよ、リオン様!

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 15:48:18 ID:+Mu9wvrp
発想を逆にして線路さえもドーラの一部なのだと考えれば良いんだ。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 17:19:59 ID:6J9OLFTd
確かにドーラ砲の武装錬金ならどこでも動けるように自動的に線路も生成しそうだw

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 17:37:03 ID:7hPGCOFT
アイゼンドラッヘ?!のように線路無視して走行もできうだが……
そんなことをしたら鉄オタのリオン様が不機嫌になるだろうしな

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 18:35:43 ID:tCBbHA25
線路を曳く作業から鉄道の一部だからな。
線路の要らない鉄道を作るなど、天然自然の一部たる人類を廃した地球の救済
をおこなわんとする行動同様間違っている。

それはそれとして、JR北海道のDMVは萌えるわけだが。

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 20:58:38 ID:FmpLUI1T
>それはそれとして、JR北海道のDMVは萌えるわけだが。

アレは鉄オタと言うよりはメカフェチの領域って気がする。
無理矢理線路と道路を走らせる発想が。

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 21:30:02 ID:h77VeEGH
つまりリオン様のために線路を走る箒を作れと

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 21:42:55 ID:5hO4bInW
>>815
>>811のように何処でも線路自動生成する箒でどうか

確か未来からやってくる青狸が持っていた筈だ

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 21:44:07 ID:MpsXhI1i
ここでリオン様主役のゲームの「A列車で行こう」とのクロスオーバーをリクエストさせてもらおうか

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 21:47:27 ID:tCBbHA25
リオン様がトレインレイダー(?SNE)をプレイするリプレイを捏造すればいいんじゃないか?

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 21:53:39 ID:XTx878R2
 柊蓮司は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王(アンゼロット)を除かなければならぬと決意した。
柊には女心がわからぬ。柊蓮司は、魔剣使いである。
剣を振るい、敵と戦って暮して来た。けれども女心に対しては、人一倍に鈍感であった。
きょう未明柊はファー・ジ・アースを出発し、時空を越え世界を越え、遠くはなれた此のミッドガルドにやって来た。
柊蓮司には父も、母も設定が無い。




というネタをふと思いついたが、残念ながらこれクロスじゃない罠。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 23:26:36 ID:7yHDcLGq
我輩は魔剣である。名前はまだ無い
…以下柊の月匣内で星の杓杖やら晶の魔剣やらと戯れる


というのを前に考えていたことを思い出したが、やっぱり同じ理由でやめておいた

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 23:28:13 ID:MxImpQVE
>>816
某変態プリンセス「アケミ!ジュンコ!?」

こうですか、わかりません!

822 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/30(日) 23:47:15 ID:mj+t/e+f
十二時くらいに投下したいので、支援をお願いします。

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 23:48:01 ID:p9mwh3Mo
つくづく思うが、どんなアホなネタをふっても何かしら繋がりのあるキャラをあげることができる環境ってのはスゲェなぁ

824 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:00:20 ID:mj+t/e+f
では投下開始。


時は進む。
季節は移ろい、廻る。
くるくる廻ってまたひと廻り。
でも、前に迎えた春と、今向かえる春は違う。
廻り回って、元の位置に来るはずなのに。
違う。
変わらないと思ってた日常は変わり、
ずっと続くと思っていた日常は変わってしまう。
穏やかな日々は終わり、
大切な人々との別れは来る。
別れたくないのに。
ずっと一緒にいたかったのに。

――――なら終わらせなければいいではないですか

そうだ。
なら、終わらせなければいいんだ。
ずっとこの夢を続けてしまえばいい。
廻り回ったこの春が、以前に迎えた春と寸分違わぬように。
時から切り取られたこの切り絵のような箱庭の中で。
ずっとずっと続けてしまえばいいんだ。
春先にみる暖かな夢のような暖かい日々を。



柊蓮司と退屈なお茶会(A Mad Tea-Party)
Scene 4: 生きた花の庭 “The Garden of Live Flowers”




紅い月が照らす路地裏。
そこに佇むのは、三人の夢使い。

「下がっていろ、今のキミでは足手まといだ」
その言葉に少女――アリス――は顔をしかめるが言葉に従った。その姿に少し苦笑する。
覚醒直後のため体がふらついて、立っているのがやっとの彼女が参戦したところで足手まといにしかならない。
――――それにこのエミュレイターは強い。おそらく魔王級。


825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:01:01 ID:ZZ/g/eL2
ならば支援だ

826 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:04:58 ID:s0OoAxkc
――消えろ――

『ヴォーティカルショット』
彼が右手を掲げる。周囲の空間が歪み、複数の小さな魔弾が生じ放たれた。
路地裏の闇に溶け込むようにして魔弾が四方から帽子屋へ襲い掛かる。
「帽子屋」は避ける素振りも見せず悠然と立ち尽くしている。

帽子屋は動かず、空中からステッキを取り出し、カツンっと地面を突いた。

『ノーリーズン』

パンッ。
魔弾は異形の寸前で破裂し、クラッカーのような音を立て散っていく。
不意を撃つように帽子屋の背後から影に溶け込むようにして撃たれた魔弾も、だ。

帽子屋が杖を向ける。同時、空中に複数の暗い刃が形成された。
宙に浮かぶのは均一されたハンドナイフ。

『ダークブレイド』

一斉に放たれた。避けられない。避ければ後ろの少女に中る。

「どりぃ〜む」
正面に手を突き出し、ぐるぐると回す。その動きに伴うようにして、光が生まれる。
『マジックレジスト』

光の障壁が、魔刃と衝突。
僅かな均衡を保った後、五本のうち三本が弾かれ二本が障壁を貫いた。
一つを手で弾き、もう一つは右肩を貫く。

――低レベル魔法でこの威力か!?――

自身の障壁が貫かれたことに内心舌を打ち、

「おやおや、まだ終わりではないですよ」

思考は、帽子屋のその言葉で止まる。

『英雄幻想』

帽子屋から黒い、黒い霧が噴出した。
帽子屋の周りを囲む霧は一点に集まっていき、打ち上げ花火のような音を立て散逸する。
散逸した霧は凝結していき、太い触手の形をとった。
周囲から植物の根がコンクリートを突き破り、蔓が路地裏を取り囲む。
太い茎の上には垂れ下がるようにしてつぼみができる。

「げぎゃぎゃげぎゃあぎゃぎゃっげぎゃ」
花が咲き笑う。それには本来花にはないはずの牙が生えている。
「さあ、久しぶりの獲物ですよ。たんと味わいなさい」
食虫植物ならぬ食人植物が襲い掛かる。
つるが鞭のようにしなり、矢のようにはじけ飛ぶ。







827 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:06:44 ID:s0OoAxkc
「ふん」

『現の夢』

自身の「現実」を塗り替え「虚構」を纏う。
彼の周囲を風が纏い、彼はその場から消失する。
少女を肩に担ぎ、その場から尋常ではない跳躍力を発揮する。
轟音と共に蔓が先ほどまでいた場所に叩きつけられ、歩道に生々しい跡を残した。


「コレならどうだ」
少女を抱えながら、宙を舞い帽子屋の頭上に手をかざす。

ナイトメアの魔力の波動に帽子屋はその場から離脱をはかろうとするが、
「コレは『傀儡糸』……!?」
細い糸が足元に絡みつき、地面へと縫い付けられていた。

『リブレイド』
光の斬撃が帽子屋の左腕を斬り飛ばし、その余波で後ろにいる植物の触手を吹き飛ばした。
帽子屋はバランス崩し、よろめきながらも。

「おやりなさい、ダイアナ」
花が膨らみ、弾けた。
爆竹が弾けたような音とともに、無数の太い棘がナイトメアの逃げ込んだ場所に撃ちだされる。
舌打ちとともに、ナイトメアは少女を突き飛ばす。
その僅かな時間のロスが仇となり、彼は全身を串刺しにされ、聖人のように磔にされる。



828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:07:00 ID:ZZ/g/eL2
支援

829 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:08:37 ID:s0OoAxkc
帽子屋は斬り飛ばされた左手を右手で抱え、左肩へと当てる。
接合面から黒い霧が噴出し、黒い糸となり左腕を縫い合わせた。
帽子屋は左手を何度か握り返し、修復した左腕の調子を確かめながら聞く。
「さて、夢使いの優劣を決めるのは何だと思いますか?」
帽子屋は磔にしたナイトメアを眺めながら、突き刺した棘を持ち傷口を広げるようにかき回し引き抜く。
丸くきれいに開いた穴から血が湧き水のように噴出した。
「言ってしまえば、それは自身の内面を現実として外界へと映し出す能力の差。
自身の内面を外界とリンクさせ塗り替える。その力の差です」
苦悶の表情を浮かべるが、悲鳴一つ上げないナイトメアを帽子とコートの隙間から僅かに覗かせる灰色の瞳で見つめ。

「貴方と私ではその力に歴然とした差がある。貴方は夢使いとしてはおそらく一流でしょう。だからこそ貴方は私に勝てない」
抜いた棘を手で弄びながら、どうでもいいとばかりに言い放ち。

「これにて終幕。キミが夢使いでなければいい勝負になっただろうに。残念だよ」
残念というその声には別段何の感情も感じられず。

「オ・ルヴァール・コント」
別れの言葉を吐き捨てた。帽子屋が右手をナイトメアの胸に当てる。
ぎちり、ぎちり。周囲の空間が張り詰め、ひび割れるような音をたて歪み始める。串刺しにされた建物が軋み始めていく。

―弾け

「ぐおおおおおおおおおおっ」
急に帽子屋が声を上げた。圧迫されるような空間の歪みは消え、膝を落とす。

「まだ調整が、クソが」
嫌らしいまでに丁寧な口調が消え、罵詈雑言を掃き捨てる。彼のコートと帽子が波のように、揺らめく。


830 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:10:31 ID:s0OoAxkc
「ナイトメアさん!!」
突き刺さっていた棘が消え崩れ落ち、倒れた。
壁はべったりと血に塗られ、紅く染められている。

「黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ」
帽子屋は頭をかかえ狂ったように抑揚をつけずに淡々と呟く。

『キュアウォーター』

私はナイトメアさんの元へ駆け寄る。祈るように両手を合わせ、指先を合わせながらゆっくりと開く。螺旋を描くように水が集結していき、それは癒しの力を持つ。特にひどい両足の傷に伸ばすように水を広げる。

だめ、傷が塞がらない。
幾分か薄くはなっているが、それだけ。

「余計な真似してんじゃねえよ!!」
帽子屋に蹴り飛ばされ、首を締め上げられる。
「かはっ」
「もうソイツは終わってんだよ、何しても無駄だ!」
荒々しい、そこらへんのチンピラのような物言いする異形に思わず笑ってしまう。それが感にさわったのか、締め上げる力が強くなる。
意識が遠くなり、体の力が抜けていく。
少女の眼から光が薄れ
もう駄目かと思ったとき、

『エア・ブレード』

風が突き抜けた。突風は帽子屋に直撃し吹き飛ばす。少女は倒れこみ、むせながらも呼吸を整える。

「大丈夫か?」
その声に後ろを見る。そこには剣を担いだ一人の青年がいた。茶色の髪に黒い瞳。どこか年寄りじみた雰囲気を持つ青年は気遣うように聞く。


「アリア。ナイトメア、そこにいる黒い服着たおっさんに傷の手当を」
その指示を受け、どこか見覚えのある白いものが近寄ってきた。
「ぷいにゅ〜にゅ!!」
「アリア社長!?」
アリア社長が傷に触れる。傷口が鈍い光を発しながら、しわを寄せるようにして結合した。アリア社長の右前足がナイトメアさんから離れる。先ほどまでのひどいは傷一つなくなっていた。


831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:10:34 ID:ZZ/g/eL2
支援支援

832 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:12:55 ID:s0OoAxkc
「ふうっ、失礼しました。客人の前で取り乱すなどもってのほかですのに」
「ああもういやになる。どうやらもうお茶会の時間らしい。仕方あるまい、三月ウサギも待っていることだし、ここで失礼させていただこう」
元の口調に戻り、「帽子屋」は懐中時計を取り出し時間を確認した。いつも変わらない時間を示すその時計を。

「逃がすと思ってんのか?」
青年は僅か一歩で十メートルもの間合いをつめ、魔剣を振るう。帽子屋は避けることも、防ぐこともできず斬り裂かれた。両断にされた帽子屋は愉悦を浮かべながら、呆れたように言う。

「やれやれ、いきなり斬りつけるとは。礼儀がなってませんね、全く」
「幻覚かっ!?」
引き裂かれたはずの帽子屋は黒い霧となって消え、その後ろには先ほどまでと変わらずに悠然と立っている、

とぷんっ。
帽子屋の足元に黒い沼ができ、沈み込むようにして消えていく。

――それではまたお会いしましょう、小さなレディ――


帽子屋が消えると同時に月匣は消え去った。
「動けるか?」
とりあえず後ろにいた少女の安否を確認した。見たところ肘とかを擦りむいてはいるが、大きな傷はないようでほっとする。
「大丈夫です」
伸ばした手を借りずに自力で立ち上がる少女に少し苦笑する。
「あなたは……」
「柊蓮司だ」
「私はおれんじぷらねっとのアリスです」
「状況はまったく飲み込めねえんだが、とりあえずおっさんを休ませねえとな。どこか休める場所知ってるか?」
月衣に剣を収めながら、アリアに聞く。いきなり紅い月が出て、月匣に突入したらナイトメアのおっさんはぶっ倒れてるは。知らないやつはいるは。あのエミュレイターも何か。いいかげん状況を整理したい。
「ぷいっにゅ」
柊がナイトメアを背中に担ぎ、一同はアリアについて行った。


833 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:13:37 ID:s0OoAxkc
ここか?」
足元にいるアリア社長に確認を取るように柊は言った。柊の目の前にあるのは、水の上に立っている二階建ての小さな住居。特徴といえば二階に比べ、一階がやけに小さいことぐらいか。小さな看板には「ARIA Company」と書かれていた。
近くには小船が浮かんでいる。運送屋なのだろうか、そういえば此処に来るまでに一度も車やバイクを見なかったし。たぶん小船がここの運行手段になっているんだろう。

「ぷいにゅ」
前を見ると、アリアが家の入り口の前に座っていた。
「おっ、おい!?」
アリアが小屋へと入ってしまった。勝手に入っていいのかよ
「大丈夫です。アリア社長はここの社長ですから」
社長という言葉に一瞬顔をしかめるが、それを聞くのはとりあえず後回し。

「あら、アリア社長おかえりなさい。それに鈴木さんや、アリスちゃんまで。後ろにいる方はお友達ですか?」
金髪の穏やかな物腰をもつ女性がいた。眼の覚めるような美人だが、あいにく柊の視点はその背後――時間を早送りにしているように暴食をくり広げる小柄な少女に釘付けになっていた。

その光景はまさに絶対的な強者による圧倒的な暴虐。両脇にはバベル塔がごとく皿が並び立ち、一心不乱に食い尽くしている。
激しく見覚えのある少女に思わず気が遠くなった。もう一度確かめるようにして見る。薄紫色の短い髪に、活発そうな灰色の瞳。懐が一揆に寒くなるような恐ろしい幻覚に襲われる。……どうやら間違いなさそうだ。
少女はようやくこちらの視線に気づいたのか、顔を上げる。

「は、はわっ!?ひーらぎ!どうしてここに!?」
「それはこっちの台詞だ!何でここにいんだよ?ポーリィ!!」

そこにはかつてともに戦った一人の少女がいた。


834 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:14:15 ID:s0OoAxkc
投下終了です。支援感謝です。
戦闘シーンが書けない……。白兵戦ならいけるんだけどなあ。ようやくPC4人が出会いました。今週でARIA最終回か……。
次回でようやく灯里がさらわれた理由。ナイトメア大敗の理由。ポーリィが着た理由などが明らかになります。……なんかナイトメアがひどい目にあってる。なんでだろ?
ここで改めてハンドアウトを。

PC4
シナリオコネクション:アリシア=フローレンス
推奨キャラクター:ポーリィ=フェノール
キミは相変わらず女三人で旅を続けていた。いつものように世界を救ったあと宿屋に泊まり眠っていた。夢の中でキミは大きな黒い猫に出会う。その猫に導かれるようにしてキミは異世界へと辿り着く。そこで出会ったのはかつての仲間、柊蓮司だった。

実はナイトメアはNPCだという罠。

一応キャラ紹介を。
ポーリィ=フェノール
クラス ウォーリア / ヘビーアームズ / ライトアームズ
属性 : 森 /氷
ナイトウィザード&セブンフォートレスリプレイ「フレイスの炎砦」のPC。柊が初めて異世界に飛ばされた際の仲間。十六という年齢にくらべ子供っぽい性格。趣味は人にたかる

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:14:58 ID:ZZ/g/eL2
支援

836 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 00:15:04 ID:s0OoAxkc
ことで、柊によくたかっていた。光の剣ゴル…じゃなくて「スヴェルヴェン=クレア」を持つ。

アリア・ポコテン
クラス 大いなる者 
スタイルクラス キャスター
属性  水/冥
火星猫。元々は野良猫で、は少なくとも年齢は二十歳以上。若干太り気味で、性格は子供っぽい。ドジかつ不器用なのに、玉乗りがうまい。よそのトイレには一人で入れなかったり、注射器の前では動けなくなるなど、少し怖がり。

アリス・キャロル
クラス 夢使い 
スタイルクラス  ヒーラー 
属性  天/水
オレンジぷらねっとに勤めるウンディーネ。14歳。ゴンドラ部の活動実績を買われ、異例の入社を果たした。無口かつ無愛想で人付き合いが苦手。謎のキャラ「ムッくん」が好き。お世辞が言えない性格で、同僚に尊敬されているがゆえに敬遠されている。

次回予告 柊蓮司と退屈なお茶会(A Mad Tea-Party)
Scene 5: コーカス・レースと長いお話 “A Caucus-Race and a Long Tale” です。


837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:18:01 ID:ViRs5ejf
>>811
デンライナー?

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:33:16 ID:ZZ/g/eL2
お茶会の人乙!
流れとしてはまだまだ序盤かな?ようやくPC4登場だし。
白兵戦もいいですが魔法と特殊能力の打ち合いは楽しいです。
そして水属性は必ず入ってるのねw

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:33:23 ID:Lsg3XvIC
でっかいGJです。PC間の合流も果たしていよいよミドル本格始動っすね。
にしても、おとといまで過疎ってたのに…シンクロ二ティ?

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:40:08 ID:8hIbGhLU
>>お茶会の方
GJでしたー。
帽子屋は魔王級か。の割になにやらいろいろ事情がありそうですが
パーティ合流でしたね。つーか鈴木さんと知り合いなのかアリシアさん

戦闘描写は難しいですよね、状況の表現・整理に加えてスピード感なんかを出そうと足したり引いたりの繰り返し
あ、それから「〜するは、〜するは」って「は」と「わ」だったら「わ」が正しかったような気がします。間違ってたらごめんなさい

では、次回のお話を楽しみに。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 00:43:59 ID:KXlSQFnI
社会人だと年度末がらみで忙しかったでしょうしね。
四月に入ってしばらくすれば、年度始めがらみからも自由になった
作家さんたちの投下がはじまるのではと期待。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 01:07:01 ID:zGt6rmPQ
>>836
GJ!PC4ポリですかー。ARIAカンパニーのエンゲル係数が心配だw

しかし、どんどんナイトメアの人脈が謎化していく・・・・あいつ神様の一人くらいコネにしてるんじゃないかww

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 02:13:04 ID:ufwbtrmm
一瞬こんな会話が聞こえたような気がした。

 「あらあら、うふふ」
 「変態ですか、変態ですね」


保管
・柊蓮司と退屈なお茶会 第4話

844 :柊蓮司と退屈なお茶会 ◆Y6WpVtS6Ao :2008/03/31(月) 02:31:14 ID:mLzKxzf1
保管感謝です。
>>838
水属性が多いのはARIAだから、ですね。
>>839
大体十話+外伝になる予定なので、序盤が終わったあたりかな?
>>840
そうなんですよね〜。あまり細かくすると読むのがだるくなったしまうし、
戦闘のスピード感も落ちる。「〜するは」はたぶんこちらの誤字です。
>>842
ナイトメアならありえそうですね〜。
>>843
次回のネタが奪われた!?(笑)


845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 03:03:38 ID:Ovf54VPG
武装、ARIAの人共にGJ!
>武装の人
テラ一発ネタwwwそして無駄に菊田先輩www
なんというか、無駄に意味ありげに登場しながら特に意味が無いのが某コスプレ錬金戦士を思い出します。
むぇう、確かにこれはミドルですね。理解しましたよ、ナイスミドルです。さあ突っ込みたまえ!
>ARIAの人
まさかポリフェノールが来るとは思わんかったです。そしてこれだけ意味ありげに活躍しながらPCでないという茄子色カブトムシ哀れw



 あとアニメ組へのポリフェノールについて補足説明ですが
このキャラは、くれはの性格の基盤を演じた人と中の人が同じなので、そのみかきみかこさんの口癖「はわっ!」が受け継がれております。
なので「はわっ!」は、面識はありますが設定的にはくれはとの繋がりはありません。

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 03:10:33 ID:ufwbtrmm
和泉&灯里「「はひっ」」

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 06:06:52 ID:Lsg3XvIC
>>841
春から新社会人の大学生はこれから忙しくなるんだけどなorz

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 09:16:35 ID:OkC+07Gv
ドーラ砲はぐぐったが中の人との関係がわからない俺にkwsk

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 09:30:56 ID:XTPCl8OP
中の人ネタというよりリオン鉄オタ設定の繋がりじゃね?

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 09:44:49 ID:NsdbxK7O
1000行くのと500KB超えはどっちのが早いのかなどと言いつつ850ゲット

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 17:26:10 ID:Zt/m8Sk0
>ARIAの人
ごめん、すげーどういでもいいっちゃいいことなんだけど、一応突っ込んどく。
フレイスの炎砦はNWの世界も舞台になるけど、分類上はセブン=フォートレスリプレイ。
ナイトウィザード&セブンフォートレスリプレイなる分類は存在しない。

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 20:46:00 ID:uHQPTHLK
まあ、世界渡って柊が主役になった挙げ句、ファンタジーな人が立ち食い蕎麦食ったり順応しまくったあとにテレビにわざとらしく驚き、いつか刺されそうなオッサンキャラが何故か茄子色と面識があったり…
まあ、新ジャンルにしたい気持ちもよくわかると思うんだ

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 20:49:29 ID:oFigUJ+4
……タッタカタッタッター
…たったかたったったー
たったかたったったー!

おっす、俺リンカイザー!!

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 20:53:45 ID:tecmot+m
>851
そー言えなくもないんじゃないか?
V3は導入されたけど、中盤まではルールもクロスオーバーだったじゃないか。

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 20:57:23 ID:ZZ/g/eL2
まて、フレイスは途中まで統一ルールではなく、本当に柊はNWで
他の面子はS=Fルールでやってるんだから間違ってはない…と思う。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 21:22:52 ID:gC/BGbos
おいおい…流石にちょっと卓ゲ者でしゃばり過ぎじゃないか?
実質卓ゲ板出張所なんだが、柊が出てるリプレイがV3使用だからどうだってんだよ?
世界観を混ぜ合わせるクロスオーバー作品において何の問題もない事じゃないか?
卓上ゲームエロパロスレとかと違ってゲームシステムを留意する必要なんかどこにもない筈だろ

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 21:25:40 ID:V7R0RiUn
まあそれこそどうでもいい話だなw

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 22:14:16 ID:dS3MYbfu
逆に考えるんだ。この混沌とした状況こそクロスSSスレの本領だと考えるんだ。

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 23:07:17 ID:tecmot+m
イヤ、スマンカッタ

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/31(月) 23:47:26 ID:8hIbGhLU
流れぶったぎって今映画放映中のケロロ軍曹あたりとのクロスはどうだろう?
あそこは忍者いるし、宇宙人がエミュレーター扱いされるのかも楽しそうだ

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 00:48:14 ID:8M2o5XHT
こうか?

ケロロ「ペコポンは我々ケロン人が頂くであります!」
柊「おい待て、宇宙人なんて非常識的なモンが存在するわけねぇだろ!!」


とりあえず、夏美=龍使いとドロロ=忍者は確定だなw
ギロロが強化人間か?

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 00:54:30 ID:5QRkJY8j
龍使いはタママで、夏美は世界抗体たる勇者じゃないかねー。天敵だし。
クルルは錬金術師、ケロロは……アレッ、あいつなんだろ。

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 00:55:20 ID:QAHWX3bA
いやむしろ強化人間は桃華で。タマはなんだろうな、ビーム出せるし
モアちゃんは普通に大いなるものだしなー

……そしてこのネタふりはファミ通PS+つながりだったりする

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 01:57:09 ID:Jjva1i5g
ほ、保管庫が…
シャイマールに……

あとNWwikiが蝿に



……みんなノリいいな

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 02:11:08 ID:M+uM8Eoi
アニメまとめと保管庫の中の人は一緒だから……。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 02:17:26 ID:5QRkJY8j
文面とページのデザインがエリスっぽ過ぎて笑ったw

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 09:24:03 ID:9XSyZZTx
Nice joke!HAHAHAHAHA!

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 10:18:36 ID:QSkSqxsp
ケロロとのクロスと聞いてこんなgdgdが頭に思い浮かんだよ……。

ケロロのお面を被ったノーチェ「わたくしがケロロ軍曹でありますッ!!」
ケロロ「何で我輩のニセモノが居るでありますかッ!?」
タママ「軍曹さんが二人いるですぅ!?」
ギロロ「クルル! どちらが本物だ?」
クルル「クーックックックックッ…、おれにも分からないんだぜぇ…」
ケロロ「分からんワケあるかァァァァァァ、でッありますッ!!」
ケロロのお面を被ったノーチェ「わたくしがホンモノでありますッ!」
ケロロのお面を被ったアンゼロット「あらあら、わたくしこそが本物ですわ……であります。」
ケロロのお面を被ったベル「ふふっ、あたしがホンモノに決まってるじゃない?」
ケロロのお面を被ったリオン「私が本物であると、この書物にも書いてあります。」
ケロロのお面を被ったパール・クール「ベッ、ベルが本物だとか言うんだったら、パールちゃんだってホンモノなんだからッ!」
タママ・ギロロ・クルル『《軍曹さん》《ケロロ》《隊長》がまた増えた!?』
柊蓮司「一目で分かるだろーがッ!」

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 10:37:20 ID:M+uM8Eoi
軍曹が多すぎる。

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 11:04:35 ID:M+uM8Eoi
……あれ、1人足りなくね?

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 11:11:37 ID:AC5PHPIJ
駄目だこいつら…

冷静に考えてみると、宇宙から来た侵略者に対して吸血鬼と世界の守護者と裏界上位の魔王が化けてるんだよな。侵略者の肩書きがショボすぎるw

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 12:14:48 ID:QSkSqxsp
…一方その頃、ドロロ兵長は…

ドロロ「…そうでござるか…。山瀬殿は名前を覚えて貰えぬのでござるか。」
山瀬京介「そうなんだよ。 大概、ジャスティスVの〜とか山根とか、名字までは合ってても名前は響介とか、まともに覚えて貰えないんだ。 常にフルネームで呼ばれてたって、ちゃんと覚えて貰えてる柊先輩が羨ましいよ。」
静=ヴァンスタイン&流鏑馬勇士郎&桜間流『……確かに。』
小雪「あの〜皆さん、麦茶持ってきましたけど〜。」
一同「あざ〜す!」
ドロロ「かたじけない。 小雪殿。」

…影が薄い者同士で傷を舐め合っていた…



873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 13:17:11 ID:QSkSqxsp
>870
こんな感じでどうでしょう?

>871
階級で並べると…
アンゼロット…世界の守護者=ベール=ゼファー…大公(裏界実質一位の魔王)=(?)パール=クール…超公(自称裏界一位の魔王)>リオン=グンタ…侯爵(裏界上位の魔王)
>> 圧倒的に越えられない壁 >>
> 世界を救った事のあるウィザード達は立場的にこの辺? >
クルル…曹長(元小佐)>ケロロ…軍曹>ギロロ…伍長>ドロロ…兵長>タママ…二等兵
>> ヒイラギチカラにより立場が下降 >>
柊蓮司
って所か!?

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 13:22:33 ID:5iAHMt15
          _________________
         /l                                  l
        / l                                  l
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   l   /   _,. ''"   __;;:ー―――- .._ ヽ.   /
   l /   /  _,,.;:-'"   `ヽ: {ン: : : : ト、 >'ヽ/
   l/   /   l./        ヽ{ン: : : : ;'   `ヽ
     ̄ ̄/    l -━━━━━‐!l: : : :.:f.l‐━━-l
      ./     .l         八: : : :リi     l
     /      l.、       ノ. \ ノ `.'.,    l.i、
     /      l `ー- -‐'''"       ヽ._ノ.l i 
    /       l\: : :.\ι    厂 ̄〕    ゙(.r.  l   x  +
    /       ! :ノ : : :ノ    {   /    从   |     ゚   
   i        l :(: : : :.(_     、_,ノ    ,イヽハ /    x   
    ヽ _   /≦>、 : :) _         , イ乂 :ノリ/       
     _/: :/: :ハ: :ヽ メノ>、 " r-‐<ノハノ ≧≦/   
       `=ミz__rヘ_ノ\ \_」_) Yツ⌒フ/ ハヽ:\  
       ≦厂 ̄气≧.  \__X,人、 厶 / rヘ: :ヽ〉
       {{ {    } }}       ≫≪ {{ハ、 `=='⌒^´
      ゞゞ _ ノ ノ       ≫≪ゞ=ヘ、
         ≫==≪  _,二ニ=彡ヘ、 _\
            彡グ ̄    ノ   \   ̄ ̄ ̄ ¨ ¬ …

ベルスレにこんなのが

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/01(火) 13:25:53 ID:9XSyZZTx
ハコテンくらったようにも見えるな

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 00:48:15 ID:2wiBnaLK
流鏑馬は影薄くないだろうw
いや、薄いのかも知れんが、圧倒的に覚えやすい名字、美人の双子メイドを手中にし、
影が薄い理由も「至極真っ当に格好イイから」という意味で勝ち組過ぎるぞ。

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 00:48:32 ID:WPtvDiL7
ベルル大公というわけか

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/02(水) 01:41:05 ID:ATI5O03U
ケロロ軍曹とノーチェとレヴィヤたん、夢の競演と申したか。

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 01:22:01 ID:DaSmZYUy
でも、流鏑馬を覚えてる人は少ないだろうなぁ。
俺は全く覚えてなかったし…名前がでてそういえばそんな奴居たなぁぐらいだからなぁ。
 
いきなり話しが変わるが、リンカイザーかっこよくね?(ぁ

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 10:31:06 ID:RDvoUVeA
年齢的に柊の同級生だったんかな?

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 10:37:58 ID:RU9KlBzg
柊は同級生が多いからなー。

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 11:14:48 ID:1khaW7M3
全学年同級生だものね

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 12:31:05 ID:vOi68E9W
そういえばPlaystation+で連載してたヴァリアブル・ウィッチが今月号で終了したんだが…
次号から柊蓮司主役の短編をやるみたい。

その名も『柊蓮司第一の事件』だそうで。
…考えてみたら柊は星継ぐの時点でベテランなんだよねぇ。

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 12:55:08 ID:fdS1TkVk
つまりかなりの間単位がヤバかったこととイコールで結ばれるわけだな

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 13:52:45 ID:Mob1trYL
初心に却って、その時代時代でのTRPGの世間知名度跳ね上げの牽引役になり
アニメ化も果たしたTRPG原作物、ロードス島戦記や魔法戦士リウイとの
クロスを模索してみるもにょ。

パーンと絡ませるなら、シリアス基準なノリになるかなぁ?
コメディベースにすると、柊の下がる様に対してズレた視点で本気で心配するパーンと
それ等を眺めて呆れていたたまれない風情でツッコむディードリットを幻視したw
そして、柊を気に入り何故かドリームマンとウマが合う傭兵王カシューw

リウイとのクロスだと、リウイと柊って意外と似てる部分が多いんだよなぁ。
関わる女性キャラ全てから興味を寄せられる所とか、何気に普段は不運(不幸)体質とか、
それで色々下がったりする所とか、それでも這い上がるのを諦めない所とか、
数々の女性キャラとのフラグは立てつつもそれを成立まで中々至らせられない所とかw
まぁ、リウイと柊の最大の違いは
異性を恋愛対象としてもしっかり認識出来ているプレイボーイ自覚の有るリウイと、
異性を恋愛対象としてよりも仲間として見る事に意識が先立つフラグブレイカーな柊
との差だろうねw


……え? クリスタニア? ソレハイッタイナンノコト DEATH ka……?

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 13:58:34 ID:Rr2eCwhQ
リーフ(ハーフエルフ少女)「スパークくん、不幸! ヒイラギくん、もっと不幸!!w

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 13:58:59 ID:5XPXPlNP
>>885
同じくロードス島戦記で模索してみるにょろ。

「柊&スパーク君の不幸コンビ」

が真っ先に思い浮かんだにょろ。
・・・だめぽ。

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:02:11 ID:5XPXPlNP
>>886
25秒負けたにょろ。
でも思いついたのが一人だけでないことに
安心したにょろ。

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:12:41 ID:Rr2eCwhQ
>>888
いや、彼等は卓ゲの不幸キャラの代名詞ですからw

て言うか、その手のキャラってアニメにも意外と多いよね?
ご愁傷さま二ノ宮くんの二ノ宮俊護とか、美鳥の日々の沢村とか、
HAPPY LASSONの一年千歳とか、School Rambleの播磨拳児とか、
機動戦艦ナデシコの天河アキトとか、XXX Holicの四月一日とか、
不思議遊戯の鬼宿とか……(以下、延々と候補が続く)

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:14:44 ID:5XPXPlNP
>>889
や、リーフに「ヒイラギくん、不幸!!!」をさw

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:19:32 ID:Rr2eCwhQ
>>890
NW!内だと色んな女性キャラがそうツッコむけど、
ロードス島戦記だと此処まではっきりツッコんだのは
リーフだけだったから新鮮ではあったわなぁw

と、リーフ繋がりでデルトラクエストのリーフも
基本不幸体質だわな。

「日常では不幸体質」は男主人公キャラの必須特徴なんかな?w

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:43:24 ID:UZ+/QdcD
リーフビジュアルノベルとのクロスと聞いて(ry

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:47:55 ID:9htc+A3o
>892
それやると、どーしてもリーフファイト'97になるんだよな……。

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 14:57:33 ID:RDvoUVeA
ソードワールドのクロスとしてヘッポコーズはどうだろ。

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 15:03:11 ID:9htc+A3o
ガルガドさんが有能なシーフとして柊蓮司に目をつけたようです。

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 15:34:08 ID:czu8RpGa
どこがシーフwwww

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 15:45:06 ID:zantu6sV
肉の壁の間違いでわw
SWだと一人が引っ掛かると他の面子にも被害がいくケースが多いから向かないぞ

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 15:51:54 ID:4poMvnYV
柊の装甲からするとぺらぺらーずにw


899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 16:02:56 ID:9htc+A3o
エキューは(DVD特典リプレイの)正月に対して、何か通じ合うものを見つけたようです。

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 16:13:49 ID:9htc+A3o
イリーナは灯の持つ箒が気になっているご様子。
おやおや、それは振り回して使うものではありませんよ?

ヒースクリフは赤羽くれはの持つ破魔弓に興味があるようです。
腐っても魔術師なんですね。
……かと思えばそれは幸福の宝石。いいところに目をつけましたね。

バスはただ様子を見ています。
あとで歌にでもするつもりなのでしょうか?

今、カメラの前を横切ったのは、パーティ一番のお調子者、ノリス君。
口にはエリスちゃんの焼いたマドレーヌを咥えています。
よほど気に入ったのですね。


そういえば、1人足りませんね。
マウナさんはどこに行ったのでしょう……あ、いましたいました。宿屋の奥にいたようです。

嬉しそうな表情ですね。
何があったのですか? ……それは残念、ヒミツですか。まあ、野暮なことは聞きませんよ。
ところでマウナさん。あなたは前から、腕に緑色のバンダナなんて巻いていましたっけ?


901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 16:14:40 ID:QavJh9VX
作者の間違いに対して突っ込みをいれたら即卓ゲ者でしゃばるなとか言い出すくせに
こういうときには何も言わないのなw
さすがにあきれるぜ

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 16:17:44 ID:L5069PO+
一応クロスの話題だしなあ。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 16:20:32 ID:9htc+A3o
>901がどこに繋がってるのかわからねぇ

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 18:22:28 ID:1Jviu5i6
>>902
しかもへっぽこーずやぺらぺらーずは漫画化してるし、
へっぽこーずはアニメ化も決まったんだっけ? 誤情報だったら申し訳無い。

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 18:45:47 ID:U3csnXlV
>>904
CDドラマ化されたのを勘違い?

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 18:50:43 ID:1Jviu5i6
>>905
あ、CDドラマ化か。訂正dクス! ノシ 

……今、BL系CDドラマ作品と柊とのクロスと云う世迷事が……?

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 19:35:10 ID:zantu6sV
>>906
VS僕のエクスカリバーと申したか

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 20:03:32 ID:KLsOOEVp
流鏑馬が柊に「呑み込んで、僕のエクスカリバー」と言うんですね、わかります
(プラーナを吸収され戦闘不能になった流鏑馬が自分のエクスカリバーでしか倒せない運命故に命のヒルコと同じく柊の魔剣に吸収させようとするシチュエーションで)

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 22:45:37 ID:Alak07BR
さらにそこへ星がゲイボルグを、舞がレーヴァテインを渡そうとするんですね

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/03(木) 22:55:16 ID:mio5seVz
>>908-909
???「ハーッハッハ!ゴシュジンザマサスガデスネーッ!」

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 00:14:47 ID:9xcbp7Xe
くんな芳香剤

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 00:38:21 ID:0HVVkEm9
>>906
なんとなく鷺宮レイジにアルテミス扱いされるナイトメアを想像した

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 01:35:28 ID:a7PvgcJy
>>912
テンション違いすぎるから勇者王大変だなw

そしてナイトメアのことだから、1時間後には課長と肩並べて飲んでそうだ

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 06:44:48 ID:NXDmxM+F
ナイトメア主役ならハードボイルドとか似合いそうだな(格好を見ないようにしつつ)

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 08:24:30 ID:el2fEsSl
>>900
さりげなくNWじゃないもんが混ざっとるWW

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 10:25:45 ID:bEk+S8ee
>>912-913
ちょっと待て、どんだけ守備範囲広いんだここの住人はw

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 11:39:20 ID:jhT0JwVO
>916
多分、範囲外の物を数えた方が早い。

【金枝篇を紐解きつつ】

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 12:27:32 ID:x0qzw3B2
ああ、>>917の言うとおりかもしれんなあ

【春琴抄を読み返しつつ】

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 17:40:38 ID:0Qo5DVsp
お前ら物語の形式取ってたらなんでも読むのか?

【散文のエッダの訳本系統がならんだ棚を見つつ】

920 :まほうせんせいと赤毛の悪魔 ◆1IXdmMAgHc :2008/04/04(金) 18:13:21 ID:dbmBJOmu
6時20分より投下します。

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 18:20:01 ID:14KrqGXQ
支援準備なんだぜ

922 :まほうせんせいと赤毛の悪魔 ◆1IXdmMAgHc :2008/04/04(金) 18:20:14 ID:dbmBJOmu
星が瞬き、満月が優しく辺りを照らす晩から、物語は始まる。

(クソったれ!)
一向に血の止まらない脇腹を必死で手でおさえ、“不可視の力”で空をかけながら少女は1人毒づく。
油断していなかったと言えば嘘になる。
少女たちと奴らの長い長い戦いに終止符が打たれて、6年。
あれからは大きな戦いらしい戦いもなく、少女はあてもなく放浪の旅を続けていた。
今回のことを知ったのは偶然だった。
たまたま日本に立ち寄ったときに聞いた、風の噂。
少女の“家族”が住むこの街で、化け物が現れたと言う噂。
ほんの軽い気持ちだった。
どうせ何かの間違いだろうし、もしそれが“同族”だったとしても自分ならばどうとでもなる。
そう判断して、ここ2〜3日夜の食事ついでに見回りをしていたのだが…
(ドクターアラキ…なんであいつが生きてんのよ!?)
出会ったのは“同族”の中でも最強最悪の力を持ち…かつて少女たちが倒したはずの男だった。
(あ、もう…だめ…)
少女の高度が緩やかに落ち、地面に墜落する。血を失ったことで、少女の力も衰えているのだ。
(なんでこの程度の傷が治んないのよ…)
うずくまり、痛みにうめき声をあげながら、少女は考える。
本来ならば、少女にとってこの程度、傷のうちにも入らない。
かつて、マシンガンの弾丸を数百発受けて、それを3秒で癒したという彼女ならば。
だが、運悪く再会したドクターアラキから受けた傷
…手から唐突に表れた漆黒の球体から受けた傷は、彼女の基準からすると異常に治りが悪かった。
(マジでやばいわ…)
少女には本能で悟る。このままだと、本気であの世いきの片道バスに途中下車不可で乗ってしまう。
それを防ぐには…十分な“食事”が必要だ。
少女は辺りを見渡す。だが、いかんせん深夜の住宅街、彼女の“食事”の姿は見えない。
(この際贅沢は言ってらんないわね…)
残業帰りのサラリーマンかOL。そのあたりで妥協するしかないだろう。
そもそも普通に探しても少女の“食事”が見つかることは珍しいのだ。
少女の好みにぴったりの“食事”がそうそうこんなところを歩いているはずが…
「君、怪我をしているじゃないか!?大丈夫かい!?」

あった。

少女は0.1秒で決定した。今夜のディナーのメニューを。
もちろん内容は目の前の、眼鏡をかけた“美少年”だ。


923 :まほうせんせいと赤毛の悪魔 ◆1IXdmMAgHc :2008/04/04(金) 18:23:00 ID:dbmBJOmu
*

一方の少年は驚きながらも彼女へと近づく。
手分けして夜の見回りを初めた初日でいきなり出くわした、怪我をした少女。
“事件”の手がかりになるかもしれないし、何よりどう見ても危険な状態の彼女を見捨てるわけにはいかない。
「た、たすけてほしいでしゅ…」
少女が年相応の舌ったらずの声で少年に懇願する。
「もう、大丈夫だよ。僕が来たからには、ね」
安心させるように少女に声をかけながら、少年は少女にゆっくりと近づいて行く。
見た限りだと、腹の傷からの失血が酷い。すぐに傷をふさぐ必要がある。
仲間への連絡はとりあえず後回しだ。
そして、少年はその少女を抱き起こす。
「い、いたいでしゅ…もっとやさしく…」
「ああ、ごめん…」
痛みに抗議の声を上げる少女に謝りながら、少年は少女を改めて見る。
黄色いリボンで持って2つに結われた赤い髪。
少し釣り上った目も、髪と同じく赤みがかっている。
つくりからすると、少年と同じ北欧系の出身なのか、よく整った青白い顔はまるで天使のよう。
ピンク色のスカートとあわせられた、胸元に赤いリボンをあしらったクリーム色の上着は、今は少女自身の血でどす黒く汚れている。
そして、彼女の格好を少し奇妙なものにしている、髪と同じ色の大きい赤いマント。
普通の人間ならばこんな時間に1人でいることも含めて、不思議に思うところだが、あいにくと少年はこの手の服は見慣れており、疑問には思わない。
「ちょっとだけ、我慢して」
そう、少年は声をかけて、ゆっくりと詠唱を開始する。
「…《キュアウォーター》」
少年の手から水があふれ、少女の傷に降りかかる。
その水が少女の体に吸い込まれる。そして、それと同時に少女の傷が驚くべきスピードで塞がっていく。
「よし…これでとりあえずは大じょう…ぶっ!?」
治療魔法が無事発動し、にこやかに少女に笑いかけようとした瞬間、少年は押し倒された。
ついさっきまで抱きかかえていた、少女に。
「ごめんなさい。今、アタシが生き残るには、どうしても必要なのよ」
先ほどまでの舌ったらずの言葉とは違った、大人びた口調で少女は少年に語りかけ、笑みを浮かべる。
その可憐な唇からのぞくのは…白く、尖った犬歯。
「なっ…君は、吸血鬼なのか!?」
圧倒的な力で抑えつけられながらも少年は少女の正体に気づく。
「正解。だったらアタシが何をしたいかも、分かるでしょ?」
そう言うと少女は少年の白い首筋に牙を突き立てる。
喉を鳴らして、血液を嚥下する。
(何これ…すっごくおいしい!)
少年の血は今まで飲んだ中でも最高の味だった。
普通の血とは違う、強力な“何か”が込められているのを感じる。
若く、生命力に満ちたその血を取り込んだ身体に力と“何か”がみなぎって行く。
その感覚に、少女は震えた。
「…ぷはっ!」
いつもの倍は吸ったところで、少女は牙を抜き、食事を終える。
(おいしかったわ。しばらくは彼から血を貰おうかし…ら…)
完全に傷が塞がった安堵と満腹したせいか、眠気が襲ってくる。
少女は目の前の少年を見定める。普通の人間に見える。
少なくとも少女をどうこうできるような存在では無い。
少女はそう判断し、少年に言う。
「ごめんなさい…悪いんだけど、少し眠るわ。適当に太陽に当たらないようにしてくれれば、それでいいから。
…変なことしたら、そのきれいな顔が無くなっちゃいましゅから、気をつけるんでしゅよ?」
少年にそう伝えると、少女は満足げに眠りにつく。可愛らしい寝息が聞こえてくる。


924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 18:24:26 ID:14KrqGXQ
静=ヴァンスタインに期待支援

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 18:24:31 ID:pcsXjdW0
私怨もとい支援。

926 :まほうせんせいと赤毛の悪魔 ◆1IXdmMAgHc :2008/04/04(金) 18:24:55 ID:dbmBJOmu
「まいったな…」
1人残された少年は、そう呟くと立ち上がる。急激に血を失ったためか足もとが少しふらつく。
それを振り払うように頭を振ると、懐から携帯電話を取り出す。仲間に連絡を取るために。
「…ああ、いのり君。僕だ。静だ。実はちょっと困った事になったんで、すぐ来てくれないか?」
今回の事件のパートナーである魔物使いの少女に要件を伝える。
「…うん。実はね、吸血鬼に会ったんだ。いや、僕にも理由は分からないんだけどね。
とりあえず、アパートまで運んで、事情を聴こうと思う。
運ぶのを手伝ってくれないか?…僕一人じゃ無理だよ。ああ、じゃあ頼んだよ」
そして電話を切り、溜息をつく。
「やれやれ…この“世界”には“ウィザード”はいないって話だったはずなんだけどね…」
そう、少年が呟いた。

かくして、満月の照り輝くその晩、魔術師の少年と吸血鬼の少女は、初めての邂逅を果たした。

*

―――話は3時間ほどさかのぼる

トンネルを抜けると、異世界だった。
「異世界…ねえ」
窓の外に広がる田園風景を眺めながら、要いのりは呟く。
「どう見ても日本にしか見えないんだけど、気のせい?」
「ははは。もっとファンタジーな場所でも想像してたのかい?」
いのりの言葉に笑って返す少年の名は静=ヴァンスタイン。
魔術師の名門、ヴァンスタイン一族の1人にして歴戦のウィザードである。
「いやまあ、それは聞いてたとおりだけど…あんまり異世界っぽくないって言うか…」
辺りを見回す。電車の中には学校帰りの高校生、中学生がちらほらと乗っている。
彼ら全てが実は異世界人ですと言われても、正直、困る。
「それは、僕もだ。だが、確かにここは異世界さ。魔力の差で分かる」
異世界と行っても、そこはある一点を除いてファー・ジ・アースとほとんど変わらない。
地理、言語、文化…そのほとんどが共通した、平行世界。
この世界の存在を、ファー・ジ・アース側が認識したのはごく最近だった。

JR長野駅に、毎月4のつく日、午後4:44分ジャストにアナウンス無しで下り電車がやってくる。
それに乗ると異世界に連れて行かれる。

全国各地で聞かれるような、他愛もない都市伝説。問題は、それが事実だと言うこと。
ここ半年の世界結界の弱体は、そんな都市伝説をも許容してしまう。噂が本当になってしまったのだ。
そんな風にポンポン開いた、異世界へ至る扉。それの調査が行われるようになって、大分経つ。
「んでこの先の…」
「JR飯波駅。僕らの世界には存在しない駅だけど、そこで、降りることになる」
「でも、本当なの?この世界が、エミュレイターの侵略を受けてるって」
窓の外は相も変わらずのどか〜な風景が延々と続いている。平和そのものだ。
どう見ても、物騒な事件その他が起こっているようには見えない。
「う〜ん。詳しいことは分からないけど、この世界に向かった調査隊が、この街で消息を絶ったのは確かだ。
消息を立つ直前、月匣の発生の報告を残してね」
いのりの疑問に、静は答える。

927 :まほうせんせいと赤毛の悪魔 ◆1IXdmMAgHc :2008/04/04(金) 18:27:21 ID:dbmBJOmu
「だからこそ、更なる調査及び原因の究明のためにマユリさんから僕に依頼が来たってわけさ」
「でも、だからってあたしたち2人じゃちょっときつくない?この世界って確か…」
「ああ、ウィザードはいない。世界結界そのものが無い世界だからね」
それが、この世界とファー・ジ・アースの唯一にして、最大の違いだった。
この世界では、“常識”によって“非常識”をはじき出す世界結界が存在しない。
そのため、イノセントが非常識を目にしても“壊れない”代わりに、非常識の存在の力が弱まることも無い。
もし、この世界にエミュレイターがいると言うのなら、それは普段戦うそれより強いものになるだろう。
「まあ、ウィザードも人手不足だからねえ」
ファー・ジ・アースの世界結界の弱体から半年、世界はまだまだ混乱に包まれている。
「色々申請してはみたんだけど、任務用に魔法と魔術師一人じゃなんかあったら死ぬからって言って前衛1人分の手配してもらうのが精一杯だったよ」
「そう、問題はそれよ!」
静の言葉に、いのりはビシッと指を突き付けて、言う。思い出すのは昨日のこと。
静に頼まれて出かけることになった。1ヶ月くらい帰ってこないと言った時の、双子の姉の表情。それは、一言で言えば…

邪魔者が、いなくなった

今頃、あの姉は口うるさい妹がいなくなったと、喜んでネットゲーム三昧だろう。
一応様子を時々見に行ってくれるように京介に頼んでは来たが…
「ってか前衛なら京介でもいいじゃん!」
あのダメ姉を1人で放置。いのりにとってあまりに危険な選択だった。いろんな意味で。
「う〜ん。最初は京介君に頼もうかなと思ったんだけどね、この世界だと難しいみたいなんだ」
いのりの言葉に、静は困ったように言う。その言葉にいのりは不思議そうに聞き返した。
「どゆこと?」
「ほら、京介君は、勇者だろ?」
「それがどーしたのよ?」
静は彼女に説明する。
「勇者と言うのは、元々はエミュレイターに対抗するべく、世界結界が生み出したものだ。
だから、その力の源である世界結界のないこの世界ではその力が大きく制限されてしまうらしい。
一応ウィザードとしての力はつかえるけど、プラーナは普通のウィザード並にしか使えないだろうね」
静の言葉にいのりは一応納得する。莫大なプラーナのない勇者など、ただの壁にしかなるまい。あげの入って無いきつねうどんのようなものだ。
「…だったら、別のウィザードのつてをたどるとか、できなかったの?」
だが、それでも心が納得しない。いのりはさらに食い下がった。
「…」
「…」
「……」
「……」
しばしの沈黙。静は眼をそらし、外を見ながら、言う。
「せ…先生ハ、日本ニキテ、日ガ浅イデェス!ダカラ、任務ニツキアッテクレルヨーナ友ダチ、イマセェン……」
静の目元がきらりと光る。肩も震えているようだ。
「…だ、大丈夫。友達なんてすぐできるよ。だから、ファイト!」
いのりがポンと肩を叩く。うっかり地雷を踏んだことに気づいたのか、笑顔が引きつっていた。

静=ヴァンスタインが来日してはや1年と半年、彼には、いまだに友達がいなかった。


928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 18:27:34 ID:14KrqGXQ
天さんヒロインに期待支援

929 :まほうせんせいと赤毛の悪魔 ◆1IXdmMAgHc :2008/04/04(金) 18:28:54 ID:dbmBJOmu
今日はここまで。ネカフェからなので支援待てなくて、ごめん。

一応補足。今回のNWサイドのキャラについて

静=ヴァンスタイン
今回のPC2。『白き陽の御子』で登場。PL矢薙直樹。矢薙キャラ随一の常識人だが、そのせいか影が薄い。
まだ17歳だが天才なので輝明学園で教師をやっている。自称『まほうせんせい』
クラスは天/虚の魔術師。魔法のエキスパート。今回はPC1が魔導砲台役(予定)なので、防御よりの魔法構成。

要いのり
今回のPC3。やはり『白き陽の御子』で登場。PL田中天。エロゲライターでもある天が本気で演じた、天キャラ随一の萌えっ子。
16歳の高校1年生。要ねがいと言う元ひきこもりの双子の姉(PL小暮絵麻)と2人暮らし。
クラスは火/火の魔物使い。ファイアーワークスと言う名の魔術師で赤っぽい魔物を使役して戦う。

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 18:29:15 ID:14KrqGXQ
あれ、これって先日のアガトラ オフ会の裏ストーリー?

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 19:51:15 ID:sbPQbj//
静に友達いないのはさらりとヒドイ事言うからのようなw

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 20:07:50 ID:sUd4ffvO
年増血鬼の名前が思い出せない今日この頃、いかがお過ごしでしょうかGJ
いえ、かなり前に売り払ったっもので、全体的に記憶がないんですよな。

さて、ホラー要因いのりには是非頑張っていただきたいですね

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/04(金) 21:29:17 ID:h5/ef5st
アガトラさん、今度の作品もGJっす!

サーバ規制で次スレ立てられなかったのでテンプレだけ置いていきます。

アニメでも大活躍し、過去リプレイ作品で異世界慣れした我らが“下がる男”柊蓮司……
そんな彼や他の登場人物達がもしも○○の世界に飛ばされたらor○○キャラが第八世界にやって来たら…?
そんなナイトウィザードのifストーリーを語るスレです。

■ 注意事項 ■
・不要な荒れを防ぐ為に、sage進行で御願い致します。
・冥魔(荒らし)に反応するあなたも冥魔です、スルーしましょう。
・次スレは>>975を踏んだ方、若しくは475kbyteを超えたのを確認した方に御願い致します。
 また、重複防止の為に次スレを立てる人は立てる前に宣言を御願い致します。
・荒らし、カッコ悪い。
・Q.ナイトウィザードって○○のパクリ?
 A.とりあえずほぼ全て何かのパクりです。初版が2002年3月発売なのでそこから判断してください。

■ SSを投下する方へのお願い ■
・NWキャラをクロスさせたい作品世界に送り込むも良し、
 逆にクロスさせたい作品のキャラをファー=ジ=アースを中心とした
 きくたけワールドに招いてNWキャラ達と掛け合い活躍させるも良し、
 SS創作者の想像の赴く儘に楽しめる物語を書き込んで下さいませ。
 但し、NW関連スレと云う事で片方は「ナイトウィザード」で御願い致します。
・801等、特殊なものは好まない人も居るので投下する場合は投下前にその旨を伝えましょう。
・各作品の初投下時は、クロスする作品名を最初に御願い致します。
 そうすれば読者も読み易いでしょう。
・SSの内容が18禁の場合は地下スレ(検索ワードは「卓上ゲーム」)へ。
・NW側からのホストキャラはNW公式作品に登場しているキャラを主軸として、
 SS創作者オリジナルのキャラをストーリーに絡める場合はあくまで脇役としての
 立場で参加させて下さいませ。
・御互いの作品を尊重しましょう。一方的なクロスは荒れる原因ですよ。

■ 前スレ
【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.7
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204533717/

■ 関連スレ
ナイトウィザード -Night Wizard!- セッション38
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1205544487/
【ネタバレ】ナイトウィザードその14【卓ゲ雑談】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1202531716/
菊池たけし セブンフォートレス ナイトウィザード57
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1206962768/

■関連リンク
http://www.fear.co.jp/nw/(原作ナイトウィザード公式)
http://www.nightwizard.jp/(TVアニメ公式)
http://www42.atwiki.jp/nightwizard/(アニメ版まとめWiki)
http://www32.atwiki.jp/nwxss/(過去SS保管庫)


934 :5-912:2008/04/04(金) 21:50:21 ID:gnPuWfPz
おお、これは僕血とのクロスですか!?
確か、名前ってサフィーだっけ?
他の阿智太郎作品の僕月や忍やドッコイダーとかもいるのかな?

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 00:10:05 ID:ypVNiIl7
珍しいクロスだwww

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 00:16:33 ID:QeGiPvy7
>>933
代わりに立てました。

【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.8
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1207322099/


さて。

こんな眠いのに起きてなんかいられるか!
俺は一人でも寝てやるからなっ!

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 00:18:18 ID:3noqnf0T
>936
スレ立て乙です。


それはそうと作品見逃しフラグを立てている件について。

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 00:43:39 ID:qdro2vlE
ちょ、サロンに立ててるっすよw・・・どーすんだコレ?

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 01:05:33 ID:jRGz91JI
>936さん代わりにスレ立てて頂いて、あざ〜す&お疲れさまです!

キャラ総合ではなくサロンに立ってしまったのは……ドンマイです!


940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 01:07:20 ID:x/nlVDK7
メロンだとローカルルールに抵触するとかはないのかな?
ないなら普通に使い切って、次で戻ってくれば良さそうだが。

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 01:16:45 ID:jRGz91JI
>940さん
サロンにも、
ケロロ軍曹たちを銀魂の世界に飛ばしてみた 2
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1184108962/
みたいなクロスSS系スレ有るので、ローカルルールとかは恐らく大丈夫かと思います。

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 01:47:05 ID:UkEeLGFm
こちらは梅?

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 02:13:16 ID:UkEeLGFm
埋め立てしつつ、前スレでこっそりと保管するぜ。
しちゃうんだぜ!? げひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!

>922-929 まほうせんせいと赤毛の悪魔
>868-872 ケロロ軍曹
>895-900 ソードワールド(へっぽこ)


944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 03:12:58 ID:jRGz91JI
ノエル「(ふるふる)>943さん、な、なんでそんなっ。 お、お疲れさまですっ。(ふるふる)」
エイプリル「……ジュライ、取り敢えず保管乙と言っておく。」


945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 07:29:42 ID:QjoqJ+b3
>>938-941
只、ケロロとか銀魂は今も放送中のアニメの関連スレだから
アニメさロン板に有っても違和感無いから許せる、ってのは
個人的意見なんだけどね。
その点だと、なのはキャラいじめSSスレとかはアニキャラ総合とか
アニサロex板に移転した方が筋が通ると思うけどね。
確かにロルルでは言及はされてないけど。

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 08:37:17 ID:QeGiPvy7
>>938-941

>>943
GJ!だがお前はエリンディルに帰ってやんす忍者と戯れてろっ!ww

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 08:39:07 ID:QeGiPvy7
あ、忘れてたorz

>>938-941
うわ、本当に間違えてるorz ゴメンナサイ・・・・>ALL

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/05(土) 13:59:14 ID:2KAgMCK/
そういうことも、あるさ

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 02:26:17 ID:84QC/jkl
こう考えるんだ、柊みたいに(作品の壁を越えた)異世界に飛ばされたのだと

950 :まほうせんせいと赤毛の悪魔 ◆1IXdmMAgHc :2008/04/06(日) 07:15:39 ID:P+6HkTlX
投下は新スレのほうに。レスはこっちで。

>>930
微妙につながってたりします。

>>931
丁寧口調で毒吐きますからねあの人w

>>932
ホラー要因ってかPC4と初めて会う役だったりですね。

>>935
どうも好きな作品が古いのばっかりで。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 17:32:19 ID:1n5FyIMD
ちょっと埋めネタを投下しますよ

952 :夜闇文学集1:吾輩は猫である:2008/04/06(日) 17:34:41 ID:1n5FyIMD
 吾輩は落とし子である。二つ名はまだ無い。
 どこで覚醒したかとんと見当がつかぬ。
 何でも紅い月の下で「うわーだめだー」と泣いていた事だけは記憶している。
 吾輩はここで始めてエミュレイターというものを見た。しかもあとで聞くとそれは魔王というエミュレイター中で一番獰悪な部類であったそうだ。この魔王というのは時々人間を捕えて下僕に仕立てるという話である。
 しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼女のに惑わされてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。
 大地の上に這いつくばって美少女の顔を見たのがいわゆる魔王というものの見始であろう。この時の萌えいずる感情が今でも残っている。
 第一脂肪をもって豊満にされべきはずの胸がつるつるしてまるで電信柱だ。その後、他の魔王にもだいぶ逢ったがこんな貧乳にはあまりも出会わした事がない。のみならずスカートの丈があまりに短く、ソックスは太ももまである。
 そうしてそのの間から常々むちむちと大腿が覗く。どうも色ぽくて実に弱った。これが伝説の絶対領域というものである事は、ようやくこの頃知った。

 【続かない】

953 :952:2008/04/06(日) 17:35:36 ID:1n5FyIMD
間違えた。タイトルは「吾輩は落とし子である」で。

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 17:36:58 ID:LonpOkYn
>>952
絶望文学集wwwww
まさかこのネタでくるとはwww
GJ。

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 17:54:37 ID:bKrULQcZ
次は雪国かwww

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 18:27:24 ID:W7igFkeC
ちょwwwこれは流行るwwww

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/06(日) 23:39:52 ID:soAcQvdA
埋めついでのどうでもいい話なんだけれど、
某掲示板でそれぞれシャナとなのはとのクロスSS書いている作者名に作為を感じるのは自分だけだろうか。

……え? 葉鍵板に帰れ?

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 00:04:48 ID:7y7Iw/Nh
作為のないPNが存在するとでも?
いや、どーでもいいけど。

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 06:17:14 ID:C1WdQJ7z
何の話をしてるのかすら分からない

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 17:58:56 ID:hhp4wSEq
作為ぶぅぶぅがたがたゴロロ

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/07(月) 23:29:58 ID:Co/yb488
>>957
なるほど、バンブーブレードのことか


962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 09:08:04 ID:gTHYfD6N
埋めようか、心の友よ。

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 09:19:43 ID:nokg50un
次スレへの誘導として自然に落ちるまで残して置いていいんじゃね

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 09:25:15 ID:gTHYfD6N
ふむ、それもそうか


柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.8
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1207322099/

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/08(火) 22:45:49 ID:9VI4bOZU
とはいえ、向こうで投下が始まっても残ってるとかは少々きつい気がするな。

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 12:58:51 ID:i5/Ywecn
とりあえず980までうめようぜ
そうすりゃすぐ落ちる

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 14:39:16 ID:7eInANKR
   う わー
だ め だー

968 : ◆mC6nUscAv2 :2008/04/10(木) 15:47:52 ID:scYo1NTq
埋め序でにちとアンケートを。

あかりんもとい緋室灯を向こうに放り込む形で
TRIGUNとのクロスを構想中なのですが、
灯の同行者にはヴァッシュとリヴィオのどちらを好みますか?
一応、どちらが灯の同行者になっても大丈夫な様に展開は組んでますが、
逆に展開上の関係で二人一緒に灯の同行者になる事は出来ません。
また、TRIGUN-MAXIMUM原作完結後を舞台時間軸にする事と
展開上の都合でウルフウッドは同行者候補からは外しています。
ニコ兄ファンの皆様、御免なさいです。m(__)m

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 16:22:12 ID:56i+DfW9
……あかりん、なんか精密射撃の出来るニコ兄って感じなのがなぁ。
敢えて言うならニコ兄。
イメージカラー的に被るのは美味しくない。

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 16:29:28 ID:NrvtM24D
保険屋との珍道中がいいんだが、まぁ武器の観点からリヴィオ

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 16:35:20 ID:56i+DfW9
なんでニコ兄になってんだ。
リヴィオだリヴィオ。

しかしリヴィオってトリプルウェポンが入ってるからファイターか……。

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/10(木) 23:05:06 ID:Q75xe/xv
>>971
最低でもウォーリア/へヴィウォーリアだな。
パニッシャーはどう考えても両手武器だからトリプルウェポンと片手持ちが必要。

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 10:34:40 ID:/zwbkxRG
リヴィオのヴィオの部分に反応して芳香剤かと思い(ry

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 13:34:52 ID:xXBwBO/2
ヴィヴィだかヴィヴィオだかヴィオレットだかヴィータだかよく分からんが

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 15:16:44 ID:3/KTubRZ
ちょw危険物混ぜるなww

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 15:20:36 ID:iiMAGU5L
混ぜるというかぶっちゃけ全部危険物ではなかろうか

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 15:56:20 ID:hUzpH7/p
ええっと、じゃあ…ヴィスタで!

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 17:16:39 ID:xXBwBO/2
>976
                   ヴィ ー タ
とりあえず説明してもらおうか。俺の娘のどこが危険物だと?


979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 17:28:05 ID:iiMAGU5L
とりあえず話はそのトンカチを仕舞ってからだ

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/11(金) 18:03:28 ID:xXBwBO/2
トンカチ?
グラーフなら今は虚無の翼号に乗ってるはずだ。

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 00:27:18 ID:SpQb5cI1
とりあえずそろそろ、埋めるか落とすかはっきりしようぜ。

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 00:32:29 ID:6MGaoJPu
980越えたしな。

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 01:16:02 ID:FpwdoMp+
>974
>ヴィヴィ
五竜亭か!懐かしいな。

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 01:22:59 ID:6MGaoJPu
輝明学園にそんな名前の人いなかったっけ?

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 01:32:30 ID:cMUH/OkP
>>983
俺はね、五竜亭の続編を未だに待っているんだ

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 01:33:55 ID:6MGaoJPu
>985
現実を見ようぜ…… どりぃーむ……

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 01:59:51 ID:cMUH/OkP
>>986
信じればさ、叶うんだよ。きっとね。

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 03:16:21 ID:2J1WRfoj
ダイス関係の問題でフラグ回避な解答をして、女性陣にボロクソ言われる柊と申したか

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 09:26:17 ID:k8GNHljC
アゼル「せやけどそれはただのドリームマンだったんや!」」

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 22:36:35 ID:5b/YWpBB
>>988
■第一問:ある下がる男の憂鬱

なぁ聞いてくれよ。俺はしがない学生ウィザードなんだが、単位がヤバくて困ってる。
なのに、毎度登校中、俺の目の前に外見美少女、中身オバ(ryが現れ、こう言いやがるんだ。
「これからする私の質問にハイかイエスで答えて下さ〜い」
さぁ、この依頼に対する上手い受け答えを考えてくれ。

……そして、俺を学校に行かせろぉぉぉ!?
                                 ―――出題者:柊蓮司


991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 23:14:14 ID:iibm6bJ0
ぬるぽ

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:18:55 ID:TGbw7/BJ
まっしー「……がっ」

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 09:24:45 ID:w7IJ6P6r
エリス「今度はワッフルを作ってみましたよ〜♪」

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 10:59:14 ID:DU6XDYtH
>990
【くれは】
 はわー……。
 さっさと終わらせて学校行こうよ。うん、柊なら出来るって。


995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:26:23 ID:KQiS/54q
>>990
【ガルフネット】
断ればええんちゃう?何も依頼断れば世界が滅ぶわけじゃなし。
しっかり内容を確認して、割りにあわんと思ったらきっぱり断る。依頼を受けるときの基本やで?

【カールス】
命あっての物種とも言うしな。リスクとリターンの見極めも熟練の冒険者なら、できるようになりたいな。

【マリア】
そういう考え方もあると思いますけど、すべては神の試練。
神はきちんと見守っておられます。たとえば、純粋な人助けで思わぬ報酬を手に入れたり。

【ダイス】
すべてはゲームマスターの御心のままに…か。でもあいつら邪神説もあるしなあ…

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:00:06 ID:DU6XDYtH
【アンゼロット】
まあまあ、それはそれ、これはこれ。



って五竜亭カオスすぎだろ

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:34:21 ID:al9grBSb
【マツリ】
運命だと思って諦めるしか……。

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 18:39:12 ID:c4aMoAXR
>995
懐かしすぎて吹いた。
そうそう、そんな感じだったよなあ、あいつらw

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 18:54:27 ID:+1kPFHff
>>990
【ビッケム】
がっこうに行けないなんて、大変なんだね。
“がっこう”って、確かたくさんの人が集まって
色んな事を教わる所だよね?
ケドが通ってる魔法学院とか、賑やかで楽しそうだったなぁ♪
ねぇ、ヒイラギの代わりにボクががっこうに行くってのはどうかな?

【ヴィヴィ】
びっけむもいってるけど、がっこうってみんなであつまって
たのしくおともだちをつくるところなんでしょ?
う゛ぃう゛ぃもがっこういきたいな〜。
そしたら、おともだちいっぱいつくるんだあ♪

【ラッキースター】
……なぁ坊主、そう云う無理難題を吹っ掛けられた時ゃあ
受けるか受けないかを賭けたギャンブルを持ち掛けりゃあ良いんだぜ。
何? 相手が賭けを受けなかったらどうするって?
そん時ゃあ、此方も向こうからの無理難題なんざ引き受ける必要は無ぇぜ。
此方ゃあ「絶対受けない」たぁ言ってなかったんだからな。
向こうが賭けに勝ちゃあ、此方は何も文句言わずに受けるっつってんだ。
ま、逆に此方が勝ちゃあ向こうが何言おうが正当に断れるかんな。
……で、どんな賭けを持ち掛けりゃ良いって?
そりゃあ、即決ならこれしか無ぇだろ!(2D6を持ち出して)
……え、向こうのダイス運は半端じゃ無ぇって?
其処までぁ俺ぁ責任持てねぇな。
ま、幸運の女神が御前に微笑んでくれるのを祈ってろや。
例え賭けの相手が世界の守護者様でもな。

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 18:58:57 ID:Dz7YgXxR
1000

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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