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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part144

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:45:00 ID:hWqoDPuS
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

前スレ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part143
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1212900972/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------

    ___            ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃  `ヽ  .    ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.    ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
              ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!

--------------------------------------------------------------------------------

     _        ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
    J{  ハ从{_,     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず本スレではなく避難所への投下をお願いね。
    ノルノー゚ノjし     ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。
   /く{ {丈} }つ      やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l       ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。

--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。
    { {_jイ」/j」j〉     これ以上は投下出来ません。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
   ⊂j{不}lつ     ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   く7 {_}ハ>     ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
    ‘ーrtァー’      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
             ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
              姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
             ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:47:38 ID:J1uNrBb1
>1乙
いちおうこれも

ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:47:53 ID:kl7zjd1w
>>1

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:50:01 ID:uzAG1gIW
>>1

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:50:53 ID:J1uNrBb1
テンプレは以上

以下それらしきものは荒らしということで

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:53:18 ID:7Y59I5Ut
>>1

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:55:41 ID:Z2Q2VpI3
157 :削除申請:2008/02/14(木) 20:56:50 ID:kMFXiYvI
管理人様
以下自作品の削除をお願いします。
(本人証明として、自ブログの方も削除致しました)

長編:1編
「ゼロのgrandma」
短編:2編
「色鮮やかな空へ」
「四系統だけど」

色々とご迷惑をお掛けしました。以降、忘却願います。






夜天の使い魔 第一部
夜天の使い魔 第二部

http://rein4t.blog123.fc2.com/

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:56:30 ID:Z2Q2VpI3
やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-244.html

完結:やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-245.html

やる夫が「売れっ子」ラノベ作家を目指すそうです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-284.html

やる夫が同人小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-371.html

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 00:57:09 ID:Z2Q2VpI3
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち>>16

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

途中飛ばすけど、

 対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 01:10:29 ID:Itu9QTzc
ID:Z2Q2VpI3はキチガイです

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 01:29:36 ID:dsIk3ulx
>>1

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 01:47:34 ID:oahu6QY9
>>1乙。

テンプレだが、運営によると>>2は今後不要らしい。

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 01:55:21 ID:CmFFWhMR
ID:Z2Q2VpI3は何でこんなところにいるんだ

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 01:58:11 ID:IZa0LnsG
>1
乙です

この荒らし、誰か削除依頼出してる?
いい加減にしてほしいよ、ほんと

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:03:28 ID:INd5qS4l
ってかアク禁には出来ないの?

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:05:41 ID:dsIk3ulx
今から投下いいっすか?

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:08:08 ID:Coce10k9
問題無い、行け。


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:11:39 ID:dsIk3ulx
そんじゃ投下します。

19 :ゲヘナ・ゼロ 1/4:2008/06/12(木) 02:12:38 ID:dsIk3ulx
 灼熱の砂が私を焼く。
 照りつける光と、熱砂からの輻射熱が私を炙る。
 周りは、見渡す限りの砂、砂、砂。
 水分の代わりに砂を含んだ風が吹き、遠くには揺らめく蜃気楼。
 沢山居た仲間も7割は魔物に食われ、生き残った者達とは離れ離れになってしまった。
 逃走の過程で方角を見失い、城に帰る事も出来ない。
 ふと、自らの体を見下ろす。
 砂避けと、直射光を防ぐ為のマントはボロボロで、マントに隠れている服も砂だらけだ。
 体は、擦り傷と打撲で悲鳴を上げ、口の中は、砂のジャリジャリした感触に混じって血の味がする。
 それでも、私は歩みを止めない。

 空は燈色に染まり、夕刻を告げている。
 しかし、西の空に見えるはずの太陽は、何処にも見当たらず、空の色は濃淡の差が殆ど見受けられない。
 それもその筈、見えているあの空は、真実空ではなく、偽りの空なのだ。
 偽りの空だとしても、降り注いでくる光は確かな熱を持ち、時間によって色を変えている。
 いずれ、空は赤く変化し、その後闇が訪れる。
 夜が来ると、剥き出しの地表では、熱を蓄える力に乏しく、容易く冷え込んでしまう。
 そうなれば、火を焚かなくては成らないのだが、その火は魔物を引き寄せてしまう。
 かつては、御伽噺の中にしか居なかった筈の恐ろしい魔物達。
 そいつ等に見つかったならば、私は生き延びる事は出来ないだろう。
 如何に虚無の担い手であろうと、一人では死に抗う事など出来はしない。
 灼熱の砂と、乾いた風で体力を奪われ、残った精神力も小規模の『爆発』が使える程度しか残っていない。

『此の侭だったら、ミイラが一人分出来上がるわね……
 いえ……
 魔物の餌になるのが関の山か』

 間近に迫った死に恐怖するが、私は死ぬ事は出来ない。
 私には、死に逃げる事など許されては居ない。
 こうなってしまったのも、全ては私が原因なのだから。
 責任を果たさなければ、死ぬ事など出来ない。

『絶対に死ねない!
 死んでしまったら、犯した罪を贖う事が出来ない。
 それが、それが何よりも恐ろしい……』

 無責任に死ぬ事に恐怖しているのだ、私は。
 何故あの時、アンリエッタを慰める事ができなかったのか?
 何故あの時、ウェールズ王子を無理矢理にでも連れて帰らなかったのか?
 何故あの時、あんなモノを呼び出してしまったのか?


 もう半年ほど前になるだろうか。
 あの頃の私は、まだ自らの属性に目覚めておらず、劣等感に苛まれていた。
 2年次に上がって直ぐに行われる、使い間召喚の儀式。
 同級生達が、次々に儀式を成功させていくなか、私は一人失敗し続けていた。
 何度も失敗し、その度に笑い声が聞こえてくる。
 怒り、憎しみ、悔しさ、羞恥、諦め。
 言葉では表しきれない感情が、私の中で渦巻き、破れかぶれで召喚を行った結果、奴が現れたのだ。

20 :ゲヘナ・ゼロ 2/4:2008/06/12(木) 02:13:41 ID:dsIk3ulx
 
 召喚に答えたモノは、漆黒の長髪を持つ美しい女であり、名をシェヘラザード。
 女は私に従順で、あらゆる望みを実現させた。
 私を『ゼロ』と馬鹿にした奴らを見返すこと、夜にはクックベリーパイが食べたい等、大小様々な望みを女は叶えていく。
 ある時、私は女が余りにも従順なので、その理由を問うた。

「私は、貴女が自らを幸せにする望みならば、幾らでも叶えましょう。
 それが私の目的に繋がるのです」

 あの時、その目的を聴いておけば、何かが違っていたかもしれない。
 深く問い詰めておけば、女が何を望み、いかに邪悪な存在であるかを気づく事が出来たはずだ。
 しかし、今になっては後の祭りであり、幾ら後悔しても後戻りは出来ない。

 女は私の欲望だけではなく、その他多くの人間の欲望を叶えた。 
 『青銅』の二つ名を持つ少年は、多くの女性と関係を持った。
 『雪風』の二つ名を持つ少女は、復讐を成し遂げた。
 …………
 ………
 ……
 …

 女は常に囁き、誘惑する。
 人は、その囁きを拒むほどに強くはなれず、囁きに耳を貸し、安易に欲望は満たされていった。
 やがて、其れを当然の事と思い、女に頼る事に慣れていく自分に気がつく。

 女は、そんな私達を見て嘲っていたのだろう。
 容易く誘惑に屈し、欲望に流される姿を見て蔑んでいたのだろう。
 私達は堕落してしまった。
 ソレこそが女の目的。その目的とは、人間を誘惑し堕落させる事。
 私に従順に振舞っていたのも、望みを叶えたのも、全てはその為。
 如何に人間が堕落した存在であり、神に愛される資格など無いと言う証明の為。

 気づいた時には既に遅く、破滅への流れを止める事は出来なかった。
 戦乱の嵐が、ハルケギニア中を包み込む。
 ウェールズ王子は死に、アルビオンは滅びた。
 ガリアでは、無能王ジョゼフが暗殺され、新たな女王に王女と王妃は処刑された。
 ゲルマニアでは、革命の嵐が吹き荒れ、貴族はその地位を追われた。
 ロマリアは、聖地をめぐってエルフに宣戦布告し、血みどろの戦いを繰り広げている。
 トリステインには、レコン・キスタの足音が迫り、確実に破滅の刻は近づいていた。


 そんな情勢の中、トリステインは浮き足立っていた。大規模な戦争など、この数十年無かった事だ。
 アンリエッタは、愛する人を失ったショックで、王女としての務めを放棄し、部屋に閉じこもり泣き続けている。
 それに見かねたマリアンヌ王妃は、政治の全権をマザリーニ枢機卿に委ねた。
 既に虚無に目覚めていた私は、軍に志願し国の助けになろうと決心する。
 案の定、父は私が戦場に出る事に難色を示したが、結局ヴァリエール公爵の副官として従軍する事になった。
 私は、副官としての務めに追われて、アンリエッタと話す機会は作れなかった。
 いや、これは言い訳だ。
 私は、アンリエッタに掛ける言葉が見つからず、時間が解決してくれると思い放って置いてしまったのだ。
 そんな状況を、女は静かに微笑んでいた。形の良い唇を愉悦に曲げ、心の底から嗤っていた。
 他の者なら魅力的な微笑みに見えただろうが、その女から感じるのは、魂が凍えるほどの怖気。
 その時になって漸く、私は自らの愚かさに気付き始めた。

21 :ゲヘナ・ゼロ 3/4:2008/06/12(木) 02:14:46 ID:dsIk3ulx
 
 戦いの準備が進む中でも、アンリエッタは喪に伏し、王子の事を想って泣いている。
 部屋の中からの嗚咽は、途切れる事は無く、やがてそれは城の空気に溶け込んでいった。
 そんな彼女に、女は囁き誘惑する。
 何と囁き掛けたのかは分からないが、おそらくウェールズ王子を生き返らせるとでも言ったのだろう。
 アンリエッタがその誘惑に飛びついたのは、想像に難くない。
 そして、女の提示した条件をアンリエッタは呑んだのだ。
 その条件とは、国を犠牲にする事。
 私が駆け付けた時には既に遅く、光の灯らない瞳で私を一瞥した後、アンリエッタはゆっくりと頷いた。

 アンリエッタの悲しみと、戦争で流された血、怨霊の嘆き、他の様々な要因が重なり合いトリステインは墜ちていった。
 墜ちた先は死者の居る場所。生者が決して来る事が出来ない筈の場所。
 不毛の砂漠が広がり、魔物が跳梁する魔境。其処は、人が地獄と呼ぶ場所であった。



 地獄は、人が生きていくには、余りにも厳しい場所だ。
 草が余り生えない砂漠では、昼夜の寒暖差が激しい。
 昼間は熱砂に炙られ、夜は冷えた空気に体温を奪われる。
 そして、こんな場所で生き抜くためには水の確保が必要不可欠である。
 水のメイジ達は水脈を探し、私達はオアシスの探索に繰り出した。
 結果はこの有様である。
 探索の途中で、数人の仲間が何かに憑かれたかの様に暴れだし、その混乱の中、魔物に襲われて探索隊は壊滅した。 
 私は、生き延びるために足を動かす。
 空は真紅に染まり、血を流しているかのようだ。
 やがて夜が来る。
 そうなったなら、防寒具も身を守る術も貧弱な私では、力尽きる事は明白だ。
 周りを見渡しても、身を隠すような場所は無い。

「水が……飲みたい……」

 水はとうの昔に飲み干してしまい、食べ物も持ってはいない。
 耐え難い渇きが私を苛み、耳元であの女の囁きが聞こえる。

「助けて欲しかったら、何時でも私の名前を呼びなさい。
 そうすれば、どんな望みも叶えてあげる。
 ただし、自分の幸せに関することだけですよ。
 自分を犠牲にして…… と言うのは駄目ですよ? ふふふっ」

 蹲って両手で耳を塞いで眼を閉じ、誘惑に耐える。
 アンリエッタの瞳を見たときに、もう奴の誘惑には乗らないと誓ったのだ。
 どんなに苦しくても、自分の力だけで生き延びる。

「見くびらないでっ!
 誰があなたなんかに頼ったりするものですかっ!
 絶対にあなたを倒すっ!
 それが私のケジメの付け方よっ!」

 決然と立ち上がり、虚空を睨み付けて叫ぶ。
 当然そこには誰も居らず、叫び声は響く事無く、風に掻き消される。
 一段と強く砂塵が舞い、視界が砂色に埋まった。




22 :ゲヘナ・ゼロ 4/4:2008/06/12(木) 02:15:32 ID:dsIk3ulx
 砂丘を登って辺りを見渡す。
 正面には黒い砂の地帯が広がっている。
 あの黒い砂は呪いの砂だ。あれには近づく事さえ出来ず、これ以上は進む事ができない。
 失望と死への秒読みが近づいてくるなか、私は奇妙なものを見つけた。
 今居る砂丘と黒沙帯の中ほどに、大きな樹が生えている。
 探索を進める過程では、見かけなかった大型の植物だ。
 砂丘を駆け下り、それを目指す。
 それは、今までに見たことの無い樹だった。
 高さは4,5メイル程あり、私の胸元の高さで二股に分かれている。
 枝には長く太い葉が生い茂り、枝は葉と実の重みで大きく垂れ下がっている。 

「ひぃっ!」

 生っている果実を見て、息を飲む。それは、まるで人の顔のようだ。
 恐る恐る背を伸ばして、その一つを手に取ってみる。
 その果実は青く、苦悶の表情さえ浮かべているように見える。
 醜悪な果実を見て、改めて此処が地獄だという事を思い知らされる。
 とりあえず、此処から離れなくては成らない、黒沙が風に乗って私を蝕む前に。
 足早にその場を去り、来た道を引き返して砂丘まで戻る。

 空を仰ぐと空は、汚れた血の色にまで変色していた。
 もうすぐ夜が来る。襲ってくる寒気に体を強張らせる。
 右手を硬く握ると、あの果実を握りこんでいる事に気づいた。
 生きて夜を越そうとするなら、少しでも体力が必要なのだが、この果実はとても食べられる様には見えない。
 しかし、そんな贅沢を言っていられる場合ではない。

「私は死ねない。死んじゃいけない。死んでなるものか! 絶対に生き延びる! そうでないと……っ!」

 私は賭けに出る。もし毒ならば、此処で終わりだ。
 しかし、生き延びる可能性を少しでも高める手段があるなら、それをしなければ。
 覚悟を決める。
 果実を口に含み、咀嚼し、嚥下する。その過程で、口の中の傷が再び開き、血が果実と混ざる。
 次の瞬間、体が灼熱する。飲み込んだ果実が、体の中で暴れまわっている。
 まるで、ドロドロに溶けた銅が、腹の中で煮えくり返っているようだ。
 四肢がバラバラになる様な苦痛と、魂が引き裂かれるような消失感が襲い掛かってくる。
 必死に意識を保ちながら、砂漠に倒れ伏し苦悶に耐える。
 光と闇が明滅する意識の中で、嗤っている女を睨み付ける。

「絶対に死なない…… アンタを倒して必ず地上に……」

 女の胸元にあるルーンが煌き、私の意識が奈落に沈んでいく。
 次に目覚める時、私は私でなくなっている。
 そんな奇妙な確信を感じながら、私は意識を手放した。
 


 to be continued?

23 :ゲヘナ・ゼロ:2008/06/12(木) 02:16:09 ID:dsIk3ulx
 以上投下終了。
 『アラビアン・ダーク・ファンタジーTRPG ゲヘナ』より『シェヘラザード』でした。
 作者は、基本ルールブックとかは持っていないので、設定のおかしい所が在るかも知れませんが、平にご容赦を。
 執筆時の参考資料は各リプレイと某TRPG専門雑誌です。
 ザクムの樹の外見と果実の大きさは、ザックームの樹のモデルであるアーモンドの樹を参考にしました。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:29:23 ID:gSOEAYAw
>>23
>基本ルールブックを持ってない
いやちょっと待て。
TRPGネタでそれは問題ないか?
つーか、実質「原作読まずに書いた」と言っているのと大して変わらん気が。


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:29:25 ID:E6YHHKEK
これはwルイズがんばれ!!
邪霊の誘惑に身を落とさないように生きるんだ!!

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:32:06 ID:qokdx5s+
ギーシュはNiceboatなことになってそうだな

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 02:38:06 ID:E6YHHKEK
きっとマルコメは女性を求めて邪霊と手を組み享受者になってるかもしれんぞw



TRPGだとルールブックよりもサプリメントとリプレイのが重要なきがする。
あくまでもだが・・・・

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 03:29:02 ID:N/FifVu5
TRPGはシステムとして色々明文化されている
これはこういうことが出来る、ここまで出来るがこういうことは出来ないと言った感じにも
キャラや世界観などは確かにリプレイが重要だが、ルルブでのルールの把握が出来なけりゃおかしなところが出てくる
某水野御大のように世界観設定者とかでもないのにそれは正直

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 03:40:39 ID:wdMbSYx5
ゲヘナとやらは知らんが、
ソードワールドならリプレイだけ読んでルルブ無しってのも全く平気に見えるな。


つうか、厳密にルールがどうこうとか気にせんでもいいだろ。
グループSNEの連中だってノベライズした時に、小説上の演出ってことでルールを無視するってことやってるしな。


30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 04:15:44 ID:uzAG1gIW
読んだ感じシェアードと同じで、
あくまで世界観やイベントキャラを借り受けてるだけで、
どっかの迷宮探索みたいにサイコロ振ってSS書いてる訳でもあるまい。

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 06:53:33 ID:8wsgYECT
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

本スレに1人か2人の荒らしが登場
「うぎゃああああ荒らしがでたああああ
 本スレのやつら民度が低いから触りまくってスレが荒れるにちがいねええええええ」×20
本スレでスルー
「本スレの奴等も少しはマトモになったようだなプゲラ」×5
今までの流れが本スレに貼られる→スルーか一人二人が「肥溜めにカエレ」
「ここを肥溜めとか言う奴は上から目線のお子ちゃま。むしろ俺たちの方が大人」×10
いぬかみ投下
「まったくよー、本スレの奴等、嫌いなSSならあぼーんするかスルーしろってんだよなwwwwww
 ちったあ俺達を見習えよwwwwww
 ・・・ナニ? いぬかみ投下? ぎゃあああああ何でここまで叩いてるのに投下できるんだああああ
 お前らもっと叩こうぜえええええ   何? スルー? ここはお祭り好きな奴等の集まりだから良いんだよw」
以後ダラダラと「ぼくののうないのこんごよそうされるいぬかみのてんかいのひはん」×50

以降無限ループ



このぐらいまで単純化できそうな気がする。

本スレに1人か2人の荒らしが登場
「うぎゃああああ荒らしがでたああああ
 本スレのやつら民度が低いから触りまくってスレが荒れるにちがいねええええええ」×20
本スレでスルー
「本スレの奴等も少しはマトモになったようだなプゲラ」×5
今までの流れが本スレに貼られる→スルーか一人二人が「肥溜めにカエレ」
「ここを肥溜めとか言う奴は上から目線のお子ちゃま。むしろ俺たちの方が大人」×10
提督投下
「まったくよー、本スレの奴等、嫌いなSSならあぼーんするかスルーしろってんだよなwwwwww
 ちったあ俺達を見習えよwwwwww
 ・・・ナニ? 提督投下? ぎゃあああああまたビッチ談義でスレが埋め尽くされるううううううううううう
 お前らもっと叩こうぜえええええ   何? スルー? ここはお祭り好きな奴等の集まりだから良いんだよw」
以後ダラダラと「ぼくののうないのこんごよそうされるていとくのてんかいのひはん」×50

以降無限ループ

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 07:43:29 ID:NVphu83u
ところで、ザクムの実の丸齧りはやばい。
それをやって生き残った(と噂されているのは)最強の享受者ただ一人。
リプレイにも出てきた、紫杯連の統率者の一人の虎の黒炎刀士だけ。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 08:00:46 ID:KTCRKRCw
乙したー。いいですねぇ。
俺もこれに近い感じの書こうと思って挫折したことがorz
まあ、このレベルならルルブなしでも大丈夫かと。
(他の資料には目を通してるらしいし)
ちなみにザクムの実は普通、搾った汁に本人の血を混ぜて飲むんだったかな?

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 08:11:15 ID:iy5Zlc+c
前スレ>>1000、召喚した途端にルイズたたっ切られちゃうって
宗次郎か鎌足にしときなさい

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 08:38:14 ID:YJQ/8f8R
鎌足……ゆりんゆりん、じゃないよなぁ。



  だ が そ れ も い い !

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 08:44:14 ID:z/3Ae7E6
人体発火して燃え上がっている最中に呼び出せば、さすがの志々雄も
それどころじゃないだろう。消火、失神中に契約すればルーンの力で
話だけは聞くんじゃね?聞くだけだが。

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 08:49:18 ID:ra5DfsSJ
>>34

召喚した途端にルイズ「に」たたっ切られちゃう

と空目した

それ何て(ry

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 08:51:19 ID:OUwvAiuc
>人体発火して燃え上がっている最中に呼び出せば
それだと周囲に『ルイズの『失敗魔法』の直撃を受けてそうなった』と理解されますよ。
で、サモンサーヴァントさえマトモに出来ないメイジ失格の烙印を押され学院を退学――実家に戻され、軟禁状態になり――ジョゼフ王の『遊び』を阻止できる人間が居なくなる、と。
火達磨になりながら崩れていく人間……コルベール先生のトラウマが引きずり出されるな。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 10:09:19 ID:iy5Zlc+c
志々雄を召喚したのがジョゼフ王だったら、面白がって一緒に『遊び』に付き合ったりしてな

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 10:18:28 ID:YJQ/8f8R
てか、さすがにジョゼフんとこなら水魔法で志々雄の体って直せるんじゃね?エルフまでいるし。

逆に発火しても平気な体に再改造されるかもしれんがw
「周囲の景色がゆれるほどに全身から立ち上る熱気、燃え上がる足元の枯れ木……奴が、マコト=シシオ!」

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 10:18:41 ID:tGif5f3Q
 ルイズを昔の宗次郎のように手懐け、十本杖を組織する
志々雄。タバサを潜り込ませて暗躍するガリア。
 対するは炎蛇の名を捨てた先生コルベールと、「友よ君たちはなぜ」なキュルケ。
「私はただの先生。二度と人を焼く気はござらん!」
「ジャン…一緒に…学園に帰ろうね」


42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 10:22:04 ID:cjboPAUb
>>41
十本杖の中ただ一人杖をもたない剣士アニエスがいるんですねわかります

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 10:40:17 ID:NE3dSf7U
むしろコルベールがCCOマコトで。
そしてコッパゲの下につき従いつつも、復讐の機会を狙うメンヌヴィル(=宇水)。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 10:51:17 ID:tGif5f3Q
メンヌヴィルは縁だろ。あと百識のマザリーニとか。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 10:58:04 ID:WlkDmHbQ
じゃあ由美はフーケかな?

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:00:01 ID:Mo8fwDyG
差別されたという点でいうとテファじゃね?

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:00:43 ID:5Y+z3Ky3
するとアレですか、由美役はアンリエッタ?

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:15:24 ID:tGif5f3Q
私…歯がゆかった…ルイズやタバサみたいに戦えない…
体のお世話をするだけの無能な王女…
でも今初めてお役に立てた…アンリエッタは
一足お先に、地獄でお待ちしております…
こうですね

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:15:41 ID:WlkDmHbQ
>>46
じゃあ由美がテファで恵がフーケで妙がスカロンさんで燕がシエスタ

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:29:11 ID:5Y+z3Ky3
>>49
由美は能力があっちゃ駄目

蝙也は・・・・・・タバサで夷腕坊がマリコルヌ
才槌と不二はどうしましょ
アニエスはコルベールとの因縁もあるし藤田のごろちゃん役がいいかと

おまけ
尖角:モット


51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:46:01 ID:LI/94aM2
>>50
マルコメキャストオフするのかw

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:47:02 ID:kiORk+VE
>>51
マルコメ「これが僕のハンサム顔だっ!!」

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/12(木) 11:49:16 ID:x8u1fT5g
>>50
だったらアンリエッタもダメだろう
上に立つ者としては無能だが能力が全くないわけじゃない

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:18:47 ID:u4KP2hGg
鯖復活したか?

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:21:34 ID:KXuirK4a
っぽいね。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:27:55 ID:JAZ9JyqB
るろうに剣心の斎藤一はどうかな?

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:42:53 ID:iVwCqE5J
もはや俺のなかではるろ剣はネタアニメ……

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:43:17 ID:O5JhF/7J
壬生の狼は何人にも飼う事はできません

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:48:40 ID:dA7rhtCn
ttp://www.dokidoki.ne.jp/home2/quwatoro/bakumatu/saitou.html

漫画と現実って違うものだよね、スティンガーくん

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:49:22 ID:Etq+80VR
「速い…なんて速さだ。まるで松風、そうだ前は…松風だっ!!」
「ちがうのね!シルフィはシルフィなのね、きゅいきゅい」

『花の慶次 -雲のかなたに-』より前田慶次郎利益召喚

慶次なら対7万戦も喜んで引き受けそうだな

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:55:29 ID:KyJOLQwv
そしてスタッフロールとナレーション付で華々しく散りそうだ。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 18:56:25 ID:xrKKbHTH
>>60
7万戦以前にニューカッスル攻防戦で喜々として一騎駆けとか。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:05:53 ID:g3CPaxo/
ところで読みきり漫画からの召喚はありだろうか?
『ブギーブック』とか

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:14:54 ID:98qfCcKY
>>63
デルフが「封印」かな?

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:18:41 ID:g3CPaxo/
いや『封印』とデルフの二刀流で
『封印』を物語で活かすためには『悪魔』を出す必要があるが

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:22:58 ID:dA7rhtCn
アンアンにナニを見せ付けてからかう慶次が見える

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:23:46 ID:AlrYporg
>>58
んじゃ学園新選組の斉藤初音を召喚。

「こ、これは、が、牙…」
「違う、牙突(きばつき)」
「き、牙突(きばつき)?」
「そう、牙突(きばつき)、ほかの読み方など何一つない」

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:33:39 ID:DI1wXvTg
慶次と絡めばアンアンも成長しそう

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:45:46 ID:HDtmNtW4
ダメなキャラはダメなまま悲惨な末路たどることも多いからなあ>花の慶次
アンアンも危険だ

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:48:09 ID:KXuirK4a
どっかの武将の弟は、出家して海を見に行ったような。
となるとアンアンも尼に以下略

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:48:44 ID:oQta8fpN
「たがそれがいい」しか知らんが
物凄く読みたい

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:50:57 ID:KyJOLQwv
>>69
アンアンの愛すべきダメな子加減は活かされない可能性高いな。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:51:14 ID:e0ctB5wG
誰か花の慶次inハルキゲニアを隆慶一郎文体で書いてくれないかな。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:52:47 ID:Etq+80VR
>>70
ウェールズ出家でアンアン覚醒ですよ

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:54:41 ID:N/UK7h9m
涙を流しながら飯を食うワルド

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 19:57:54 ID:Emc8Q+Xy
そして当初の目的はうやむやのまま慶次の従者に。>ワルド

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:00:03 ID:pZ7OsAX3
何で単発IDばかりやねんw

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:05:40 ID:KXuirK4a
問題はタルブ戦だが……空の機動力など慶次にかかればどうとでもなるか。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:10:45 ID:8U4AYaNg
>>78
慶次の家は忍の出

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:13:14 ID:Etq+80VR
>>76
ワルド「赤いちょっかい革袴。鳥のとさかに立烏帽子。前田慶次が馬にて候ふ。」

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:15:24 ID:KXuirK4a
既に>>60が答えを出していたw<空の機動力

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:31:26 ID:RTZ1Zs8Q
>>60
シルフィはタバサがつけた名前なんだから、最初に慶治に出会ってれば松風でもいいんじゃない?

>>73
隆慶一郎文体で長編かけるぐらいなら、プロになってるだろJK

>>33
ザクムは〈退廃の果実酒〉(ザクムエキス)にしてから、自分の血で割って飲む。
血で割ったときに紫に見えるのが紫杯連の由来。
ここまで手間をかけて毒性を薄め、素質を見込まれた候補生に飲ませて生き残るのは平均半分。
運が悪けりゃ試した十数人のうち一人しか生き残らないこともある。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:34:50 ID:o4tv2Q5f
慶次は負け戦がすきないくさ人だからなぁ・・・。
今まさに名誉の戦死を遂げようとするウェールズを見てどういう反応するだろうか。
彼の意思を尊重して手は出さないか、それともクライマックスで直江兼続を助けたように一騎駆けを敢行するか…。
その前にアンに会っているからおそらく後者か。

ラストシーンはやはりかぶき納め?

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:39:36 ID:Dje2i6Yt
ラブコメの欠片もなくなりそうだな>慶次
ゼロ魔からラブコメ抜いたら何が残るんだ?

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 20:44:08 ID:LvdTZIFZ
なぜか隆慶一郎作品はヒロインが死にそうなイメージがある

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:18:08 ID:ylMnKnoJ
>84
個人の意見を押し付けるつもりは無いが、
俺は、戦闘・戦争描写が好きだ。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:18:43 ID:RTZ1Zs8Q
>>85
死んだのって忠輝の初恋の人ぐらいじゃない?

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:19:32 ID:Etq+80VR
>>84
ゼロ魔からラブコメ抜いたら、慶次のポロリで埋めます

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:19:52 ID:CWYZYPPU
つか隆慶一郎文体とかいうのなら
前田慶次郎にすべきだろう

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:21:26 ID:hbTWBaja
よし、じゃあ隆慶一郎氏をあの世から召喚して書いてもらおう

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:24:31 ID:lK7gCgr7
いまだにNARUTOが不参戦なのが不思議だな
ナルトなら同じ落ちこぼれ同士面白い展開になるだろうし
サスケ出すにしても・・・大した奴だ だけ言わせておけばいいし

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:31:01 ID:cwo4nbMf
10分くらいしたらアオイシロから小山内梢子召喚を投下してみようかと思うがいいかな?

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:33:49 ID:CLeP5D+1
>>92
うぇるかむ

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:37:32 ID:kRRVjr8r
熱気バサラが召喚されたらどうなるんだろう
フーケが復讐美とか言って襲い掛かってくるとか

95 :アオイツカイマ 1/4:2008/06/13(金) 21:40:44 ID:cwo4nbMf
 あたたかい、やみのなかを、わたしはただよっていた。
 あたたかな、やみわだのなかを、わしたちはただよっていた。
 そう、私たちだったーーー
 だけど、繋いだてのひらの感触はいつしか消えて、私は1人でここにいた。



「あんた誰?」
 抜けるような青い空の下、草原の中出会い頭に、私より少し年下だろう桃色がかったブロンドの髪の少女が尋ねてきた。というかどこかしら、ここは。
 そう思いつつも、とりあえず私は名乗ることにする。
「青城女学院剣道部部長、小山内梢子だけど……」
「セイジョウ? 何よソレ。平民が通う学院なんて聞いたことないわよ」
 そんな事を言われても困る。というか平民?
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」
 今度は、そんな言葉と笑い声が聞こえてきた。
 よく見ると、目の前にいる少女以外にも同じくらいの年恰好の少年少女が何人もいるようだ。
「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」
 ルイズと言うらしい、目の前の少女がムキになって言い返している。
「間違いって、ルイズはいっつもそうじゃん」
「さすがはゼロのルイズだ!」
 今度は爆笑。
 どうも、このルイズという少女が笑いものにされているようだが、何故なのかは分からない。というか何がどうなっているのか誰か説明して欲しい。
「ミスタ・コルベール!」
 ルイズの怒鳴るような声に、少年少女達の中から御伽噺の魔法使いのような格好の年輩の男性が現れた。そういえば周りの子たちは皆どこかの制服らしき服の上にマントを見につけて杖を持っているわね。
「なんだね。ミス・ヴァリエール」
「あの! もう一回召喚させてください!」
「それはダメだ。ミス・ヴァリエール」
「どうしてですか!」
「決まりだよ。二年生に進級する際、君たちは『使い魔』を召喚する。今、やっているとおりだ」
 いや、だから何の話をしているか説明して欲しいんだけど。と、思ったが二人は私を無視して言い争っており周りに説明をしてくれる人はいないものかと見回したが、周囲のみんなも私を無視して言い争う二人を面白そうに見物している。
 どうしたものかと思っていると、しばらくして話が一段落ついたらしくルイズが呼びかけてきたのでそちらを向く。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
 朗々と唱えた言葉と共に私の額に杖を置きルイズはゆっくりと唇を近づけてくる。
 正直なところ私は混乱していたのだろう。何をするでもなく見ている私とルイズの唇は重なり、離れた。そして……。
「つうっ!」
 全身に走る燃えるような熱。
「何よこれっ」
「すぐに終わるわよ。待ってなさいよ。『使い魔のルーン』が刻まれているだけよ」
 だから何なのよ『使い魔のルーン』って。そう言おうと思ったときにはもう熱は引いていて。コルベールと呼ばれている男性が私の左手を取り、いつのまにか左手の甲に浮かんだ不思議な文字を確認する。
「ふむ……、珍しいルーンだな」
 それだけを言うとコルベールさんはきびすを返し。
「さてと、じゃあ皆教室に戻るぞ」
 そう言って宙に浮いた。信じ難い話だが本当に魔法使いだったらしい。
 コルベールさんに続き周りの子たちも宙に浮き、少し離れた所にある石造りの建物へ向かって飛んでいき、私とルイズはその後を歩いて追うことになった。




96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:41:43 ID:ydeftuEc
>>91
あいつらの場合殺されても曲げないような目標持ってるから
懐柔するのが難しいんじゃないか?

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:42:08 ID:ydeftuEc
乱入ごめんよ
支援

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:43:45 ID:CLeP5D+1
支援仕る

99 :アオイツカイマ 2/4:2008/06/13(金) 21:48:03 ID:cwo4nbMf
 ここはトリステイン魔法学院。その名の通り入学した生徒に魔法を教える全寮制の学校だという。
 正直、ちょっと前に聞いていれば確実に言った人間の正気を疑っていたところだが、
あいにくとここ数日の間に鬼などという非現実なモノと関わり、海神の住まう宮にて混沌の中に飛び込んだあげく気がついたら見知らぬ地にいて、今は二つの月が浮かぶ夜空を見上げているときては信じざるをえない。
 ちなみに同じように混沌に飛び込んだ少女、ナミも来ていないかと尋ねたのだが、あの草原に現れた人間は私だけとのことで、一度戻ってしばらく探索してみたが確かにナミはいなかった。あと、勝手に動き回るなとルイズに怒られた。
 ルイズの部屋にてテーブルを挟んだ椅子に2人して腰掛け話し合い、ここはいわゆる異世界というものらしいとあたりをつけ、そう言ってみたところ「別の世界なんかあるわけないじゃない」と言われた。
 普通そう考えるでしょうね。とは思ったが、魔法使いなんて普通じゃない人に言われるとは思わなかった。いや、彼女にとっては普通なのかもしれないのだけれど。
 まあ、この際信じてもらえるかどうかはどうでもいい。重要なのは帰れるかどうかである。だから、そのことを尋ねてみたのだが。
「……無理よ。『サモン・サーヴァント』は呼び出すだけ。使い魔を元に戻す呪文なんて存在しないのよ」
 実に無責任な話である。よく今まで問題が起こらなかったものだ。まあ人間を召喚するような例はなかったとのことだから問題の起こりようがなかったのかもしれないが迷惑な話であることは確かだ。
 もちろん私は帰ることをあきらめるつもりなどない。だから
「ここの学院長にはどこに行けば会えるの?」
 と聞いた。
「会ってどうするのよ?」
 もちろん帰る方法を尋ねるのだ。学院長なり教師の誰かが知っていればよし、知らなければ協力を願うなりここを出て自分で捜すだけである。そう言うと
「馬鹿なこと言わないでよ! あんたは、わたしの使い魔なのよ。勝手に出て行くなんて許さないんだからね!」
 ものすごい剣幕で怒られた。
 しかし、こちらとしては使い魔になるのを同意した覚えなどないのである。私の帰りを待っている人たちもいるし、私と一緒に混沌の渦に飛び込んだナミの事も心配だ。
あるいはこの世界の別の場所で別の人間に召喚されたという事態もありえるのだけれど。
 そう説明したのだが聞き入れるつもりは無いようで、いい加減付き合いきれないと出て行こうとしたところ最初ものすごい剣幕で怒り、そして……泣かせてしまった。
 こうなると私は弱い。そもそも、私を召喚したのはルイズだが責任の所在という意味では、
人間の召喚などという前例のない事態にこれから起こりうる面倒ごとに何一つ対策を採ろうとせず、進級をちらつかせて無理やり契約させて放置したコルベールという教師にこそあるだろう。
 まったく、我ながら甘いなぁと思いつつも私は譲歩することにした。
「……わかったわ。しばらくはあなたの使い魔になってあげる。ただし、私が帰る方法が見つかるまでの間だけね」
「なによそれ」
「別にいいでしょ、それにもし自由に行き帰りができるんなら、またこっちに来て使い魔をしてあげるわよ」
 私としては最大限の譲歩だったのだが、お気に召さなかったらしい。とはいえ、これ以上は譲れない。これが飲めないというのであればやはり勝手に出て行くしかない。
 その想いが通じたのだろうか、ついにルイズが折れた。
「いいわそれで。でも帰る方法が分かってもすぐに帰ったり、何も言わずにいなくなったりしないでよね」
「いいわよ。ところで使い魔って何をするものなの?」
 質問してみたとろ、主人の目となり耳となる。主人の望むもの、例えば秘薬を見つけてくる。そしてもっとも重要な役目として主人を守る。の三つがあるとのこと。
 なんでも、普通、使い魔が見聞きしたものは主人に伝わるものだそうだが、私たちにはそれは適用されないようだ。そして、私には秘薬の知識などなく、守ろうにも魔法使いに害をなす相手というのがどのくらいの実力を持つものなのか分からない現状ではなんとも言い難い。

100 :アオイツカイマ 3/4:2008/06/13(金) 21:52:13 ID:cwo4nbMf
「……強い幻獣だったら、並大抵の敵には負けないけど、あんたはカラスにも負けそうじゃない」
「いや、カラスに負けるほど弱くはないわよ。それに不満だって言うんなら出て行ってもいいんだけど」
 そう言って出て行くポーズをとるとルイズは焦って私を引きとめ、結局私は洗濯、掃除の雑用をするということに落ち着いた。使い魔というより使用人ね。


 目覚めて最初に目にしたのは、見覚えのない天井と同じベッドで眠る見慣れない少女だった。そういえば、使い魔という名の使用人を務めることになったんだっけ。
 ベッドから降りて深呼吸。さて、本当なら今から洗濯でも始めるところなのかもしれないのだけれど、どこですればいいのか聞いていない。となると。
「ちょっと、起きなさいルイズ。朝よ」
「はえ? って誰よあんた!」
「何言ってるの。昨日あなたが召喚したんでしょうが」
「ああ、使い魔ね。そうね、そうだったわ」
 朝が弱いのか寝ぼけていたらしい。まあ、いいけどね。
 ルイズは、起き上がりあくびをすると、ネグリジェを脱ぎ服を着せるように言ってきた。なんでも、貴族は下僕がいる時は自分で服を着ないのだそうだ。
 そういうものかと了承し、下着から制服まで着せた後、洗濯はどこでやるのか、掃除洗濯の道具はどこにあるのか食事に関してはどうするのかを尋ねたのだが、
どうも前二つに関しては知らないらしい。学院で働いているメイドに聞いて欲しいと言われ食事は食堂を使用するとのことだ。
 食堂は貴族だけが使うための場所ではないのだろうか? そう聞いてみると食堂の裏に厨房があるから、そこでコックかメイドに行って適当に済ませるように言われた。

 部屋を出ると同じようなタイミングで同じような扉を開けて同じような制服を着た赤毛の少女が出てきた。
 背が高く、胸がきついのか別の意図があるのかブラウスのボタンを二つ外し胸元を覗かせたその少女はルイズをみると、にやっと笑った。なんだろう、この既視感。
「おはよう。ルイズ」
「おはよう。キュルケ」
 ルイズが嫌そうな顔で挨拶を返すのは、嫌いな相手だからなのか苦手な相手だからなのか。
「あなたの使い魔って、それ?」
 私を指差して笑った。どうもバカにするのが目的らしい。別にいいんだけど人を指差すなと言いたい。
「『サモン・サーヴァント』で、平民よんじゃうなんて、あなたらしいわ。さすがはゼロのルイズ」
「うるさいわね」
「あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。誰かさんと違って、一発で呪文成功よ」
 勝ち誇り「フレイム」と呼ぶとキュルケの部屋から赤くて大きなトカゲが出てきた。というか大きすぎないかしら、虎くらいはあるわよ。尻尾が燃えてるし、この世界はこういう動物が一般的なのかしら?
「おっほっほ! もしかして、あなた、火トカゲを見るのは初めて?」
 物珍しげに見ていたらキュルケが言ってきた。
 もちろん初めてだ。ついでに言えば異世界に来るのも魔法使いを見るのも初めてだけれども、そんな事は口に出さない。
「これって、サラマンダー?」
 悔しそうに尋ねるルイズ。こういうのを召喚したかったのだろう。もっとも私に文句を言われても筋違いなのだけれど。
「そうよー。火トカゲよー。見て? この尻尾。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ? ブランドものよー。好事家に見せたら値段なんかつかないわよ?」
 よっぽど嬉しいのか、自慢げにまくし立てているが、なんだか高級品を見せびらかして喜ぶ成金のようでいただけない。
「素敵でしょ。あたしの属性ぴったり」
「あんた『火』属性だもんね」
「ええ。微熱のキュルケですもの。ささやかに燃える情熱は微熱。でも、男の子はそれでイチコロなのですわ。あなたと違ってね?」
 得意げに胸を張るキュルケ。そして対抗してささやかな胸を張って見せるルイズ。
 ああ、そうか、このキュルケという少女のルイズへの接し方は、私がこの世界にくる少し前に出会った知人、汀に似ているのだ。となると、汀と話している時の私は、傍から見ると今のルイズのように見えていたのだろうか。
 そんな事を考えていると、キュルケがにっこりと笑って私の名前を尋ねてきたので答えることにする。
「小山内梢子よ」
「オサナイショウコ? ヘンな名前」
「そうかもね」
 なじみのない名前はおかしく聞こえるものだ。日本人の名前が彼女達の聞きなれないものである以上当然のことである。はて? そういえば何故彼女達は日本語で話しているのだろう?

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:53:12 ID:CLeP5D+1
シビアなのか甘いのかよく分からん娘だな、支援

102 :アオイツカイマ 4/4:2008/06/13(金) 21:54:13 ID:cwo4nbMf
じゃあ、お先に失礼」
 そう言うと、颯爽とキュルケは去っていき。その後を、ちょこちょこと、大きな体に似合わない動きでサラマンダーがついていった。
 そして後には、怒り狂うルイズとそれをなだめる私が残されたのだった。



 ルイズは食堂で、私は厨房で賄い食を貰い、朝食をすませた後、私たちは教室に向かった。
 大学の講義室のような教室に入ると、こちらに気づいた生徒達がくすくす笑い始めた。嫌な空気だが私がどうこう言うことでもない。
 ルイズが席に着くまでに周りを見回したのだが、生徒達は皆使い魔らしき動物をつれており、キュルケのサラマンダーのように見たこともない生き物もいれば、猫やカラスのような私から見て珍しくもない動物もいる。
もしかしたら珍しくない動物の中には、私のように異世界から召喚された生き物もいるのではないのだろうかと思ったが、そうだとしたらどうなるのかというとどうにもならないわけだけれど。
 使い魔用の余分な席など用意されているわけもなくルイズの後ろに立っていると、しばらくして教師なのだろう女性が教室に入ってきた。
 彼女は教室を見回すと、満足そうに微笑んで言う。
「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」
 そして私に目を留めると「変わった使い魔を召喚したものですね」とルイズを呼んだ。
 特に悪意を感じさせる口調でもなかったが無神経な教師ではある。昨日のコルベールという教師といい、この学院の教師には過度の期待を持ってはいけないようだ。これでは、学院長に帰る方法を聞く以前に会えるかどうかも怪しい。
 なんにしろルイズをバカにして笑う生徒達と、顔を真っ赤にして怒るルイズの口げんかが始まり授業が潰れるのかとも思ったが、両者共にシュヴルーズ先生の魔法で強制的に黙らされて授業が始まった。ところで、魔法で出したらしい机の上の石ころは何かしら。

 曰く、魔法には『火』『水』『土』『風』の四大系統と今は失われた『虚無』の五つの系統があり、その一つ『土』系統は金属の精製、加工から建築まで生活においてもっとも重要な役割を果たしているらしい。
「今から皆さんには『土』系統の魔法を覚えてもらいます。一年生のときにできるようになった人もいるでしょうが、基本は大事です。もう一度、おさらいすることに致します」
 シュヴルーズ先生が石ころに向かって、手に持った小ぶりな杖を振り上げ短い呪文らしき言葉を呟くと石ころが光りだし、光が収まると、そこには輝く金属が転がっていた。
「ゴゴ、ゴールドですか? ミセス・ショヴルーズ!」
 キュルケが身を乗り出している。黄金を作れるのなら無理もないのかな。いや、でも異世界でも金の価値は普遍なのかしら。
「違います。ただの真鍮です。ゴールドを錬金できるのは『スクウェア』クラスのメイジだけです。私はただの『トライアングル』ですから……」
 はて、『スクウェア』とか『トライアングル』って何のことかしら。そう思ったが生徒でもない私が教師に質問することはできないし、授業中にルイズに話しかけるのもよくない。授業が終わったら聞いてみようかしら。
 シュヴルーズ先生は何人かの生徒を指名して『錬金』をさせていき、何人目かにルイズが指名された。
 指名されたルイズが、何故だか困ったようにもじもじして席を立たないでいると。キュルケがシュヴルーズ先生に言った。
「先生。やめといた方がいいと思いますけど……」
 何故かと問う先生にキュルケは危険だからと答えたが、何が危険なのか私には分からない。それは先生も同じらしくルイズを教えるのは初めてだという彼女はルイズに『錬金』をするように促し。
 やります。と、緊張した顔のルイズはキュルケの制止を無視して先生の所まで行くと、杖を振り上げ呪文を唱え最後に机の上の石ころに杖を振り下ろし。そして石ころは爆発した。
 爆風にルイズと先生は黒板に叩きつけられ、悲鳴があがり驚いた使い魔は暴れだし、キュルケを初めとした何人かの生徒がルイズに文句を言い、煤で顔を真っ黒にし制服をボロボロにしたルイズはしかし何事もなかったようにむくりと立ち上がり言った。
「ちょっと失敗したみたいね」
「ちょっとじゃないだろ! ゼロのルイズ」
「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ!」
 総ツッコミだ。そして私は魔法とは失敗すると爆発することを知った。

103 :アオイツカイマ:2008/06/13(金) 21:56:40 ID:cwo4nbMf
以上投下終了。
切るところ1レスの容量計算ミスでちょとあせった

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 21:59:02 ID:CLeP5D+1
梢子の人乙ー。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:00:35 ID:KyJOLQwv
元ネタ知らんけど面白げだ。乙!

106 :割れぬなら……(0/5):2008/06/13(金) 22:00:42 ID:0Ye243Yq

血文字を意味するVサイン。
すなわち10時15分から投下する、予告サイン!

もしも蒼天版曹操を召喚したら。

投下乙でした。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:06:22 ID:I97VCN5q
乙したー。
あんど支援。


108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:09:29 ID:5aIVrmgt
>衣食住を確保してやると言えば誰でも奴隷扱いできる。

奴隷根性の染み付いた今の日本人だからこその発想じゃね?w
野麦峠や蛸壺、少年炭鉱とかわらんよなw

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:09:37 ID:Qc9TDpse
乙ー。

武器と同化した人間に対してガンダのルーンはどのように効くんだろう?
常時発動?それとも、本人の認識次第かな?

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:13:55 ID:gyo5AS2q
支援


111 :割れぬなら……(1/5):2008/06/13(金) 22:15:02 ID:0Ye243Yq

トリステイン魔法学園が用意したコルベールの私室。
曹操とワルド、そしてコルベールの3人がそこにいた。

「……以上が、ダングルテールにおける虐殺について私が知りうる全ての事だ」

コルベールがペンを置いた。
先ほどまで曹操に話していた事の全てが、数枚の羊皮紙に書き記されている。

「その証言に偽りはないな?」

コルベールが無言で傾く。

「……いつかはこんな日がくるような気がしていたよ。
 まさか、君が一番早く辿り着くとは思わなかった」

男の瞳はどこか虚ろで、どこか悲しげに見えた。
曹操が立ち上がる、もうここには用は無いのだろう。

「ダングルテール殲滅の報酬であった高禄を辞し、軍を抜けたとしても、それは償いにはならぬ」

曹操の鋭い眼光がコルベールに向かう。
コルベールはそれを直視する事ができなかった。

「ワルド、その書類をあずかるがよい」

「はっ」

2人が部屋から出た。
この時になって、コルベールは恐ろしい量の汗が出ていた事に気がついた。

「……もう、教師は続けられないか」

答える者はいない。
その発言の向かった先、自分自身さえも何も答えなかった。


112 :割れぬなら……(2/5):2008/06/13(金) 22:16:15 ID:0Ye243Yq

「未練だな」

もう一度自分に向けて言葉を出し、荷物をまとめようと席を立った。
あの事件が公にされれば、自分の周囲にいる人達に迷惑がかかるだろう。
もしかしたら、魔法学園そのものに悪影響を与えるかもしれない。
どこに逃げようか?
いや、いっそのこと命を……

「ジャン・コルベール!!」

声がした、外からだ。
その声は曹操のものだ。

「宮廷貴族の腐敗に加担した君の過ちを五分と見よ!
 そしてこの先、コルベールという武人がハルゲニの大地に打ち立てる生きた証を五分と見よ!
 君に自らの命を断つ気概があるならば、ダングルテールを一夜にして焼き払ったその腕を買い上げる。



 生きた屍を出で、私のもとへ来い!



 私は王都北門警備隊隊長、曹操孟徳である」

人の気配が遠ざかっていくのを感じた。
今度こそ本当に全ての用事を終わらせたのだろう。
コルベールはその言葉を聞き、何を思ったのだろうか?
彼は20分後、自室から出て学院長室へと向かった。

汗はもう……出ていない。


113 :割れぬなら……(3/5):2008/06/13(金) 22:17:30 ID:0Ye243Yq

……翌日。

王都にある曹操の執務室。
いつものように曹操は兵法書の執筆、タバサは覗き見、
ルイズはいない、メイドからの証言によると、昨日の朝早くに曹操を追って学園に向かったらしい。
馬で駆けた場合、王都から学園まで往復で4日。
おそらくあと2日は静かになるだろう。
……副官は心の底からホッとしていた。

「駄目だご主君、握り潰された」

……と、そこにワルドが現れた。
握り潰されたというのは、昨晩申請した上奏の件であろう。

「リッシュモンか?」

「ああ、そのようだ。
 ゴドーの報告、コルベール氏の証言、そして今回の妨害行動。
 もはや疑いようがないね」

そう言ってワルドは両手を挙げてみせる。

「どうするご主君?
 幸いにしてアンリエッタ姫とは顔見知りだ。
 非公式で良ければ面会も可能だよ」

「いや、それでは足りん」

ワルドは肩をすくめ、副官は頭を抱えた。
正攻法で上奏しようにも、リッシュモンが妨害する。
非公式の会談上では足りない。
ならばどうすれば良いのか?


114 :割れぬなら……(4/5):2008/06/13(金) 22:18:40 ID:0Ye243Yq

「ご主君、まさかこのまま泣き寝入りするつもりじゃなかろうね?」

本気で言っている訳ではない。
しかし、ワルドには他に方法が思いつかないのだ。

「噂ではもうじき降臨祭が行われるらしいな」

「ああ、今年も盛大に行われるらしいね」

「降臨祭を見た事はないが、余興の一つもやるのだろう?」

「ああ、やるとも。パレードやら花火やら」

この時点でワルドは曹操の言わんとする事に気づいたらしい。
タバサは元々あまり興味が無いらしい。

「王族達も出席するのだろう?」

「ああ、するとも。アンリエッタ姫やマリアンヌ王妃、マザリーニ枢機卿にリッシュモン。
 今年はアルビオンからウェールズ皇太子、
 それとガリア大使が軍事条約の批准書を交換するためにやって来るらしい」

ワルドがずいぶんと小悪党っぽく笑って見せた。
副官がようやく2人の意図に気づき、唖然とした顔を見せた。


115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:18:51 ID:hZINLJse
血殺のVサインなんぞ見せられたら支援せずにはおれん!

116 :割れぬなら……(5/5):2008/06/13(金) 22:19:51 ID:0Ye243Yq

所変わって、トリステイン魔法学院学院長室。

「……理由は、答えられないのじゃな」

「申し訳ありません、オールド・オスマン」

オールド・オスマンの手には、コルベールからの辞表が握られていた。

「教師が嫌になった訳ではありません。
 しかし、教師たる者は生徒の模範とならなければなりません。
 自らが招いた災厄を打ち払わねば、この先どのような顔で生徒に接すれば良いのでしょうか?」

今も、コルベールの肌に汗は無い。
視線は決して揺るがない。
……ふぅ、とオスマンは大きなため息をついた。

「よろしい。ジャン・コルベールの退職を認めよう」

「申し訳ありません、オールド・オスマン」

コルベールは大げさなまでに頭を下げた。

「謝る必要は無いぞ、ミスタ・コルベール。
 魔法学院は教え導く場所じゃが、同時に巣立ちを祝う場所でもある。」

「学院長……」

「辞めるのではない、巣立つのじゃよ。
 せめてジャン・コルベールという男の巣立ちを、皆で祝わせてもらえぬかのう?」

「はい、ありがとうございます!」

その夜、アルヴィーズの食堂でささやかな宴が開かれた。
それは別れを惜しむ宴ではない。

それは巣立ちを祝う宴である。


117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:20:13 ID:g3CPaxo/
悪党だな曹操w
だがそれがいい支援

118 :割れぬなら……(6/5):2008/06/13(金) 22:21:05 ID:0Ye243Yq

「最後にひとつ聞いてやる。 おまえはどんな無口っ娘を見て萌える?
 タバサか?
 長門か?
 フェイトか?
 それともしおんか?」

「ああ! それらの娘はもちろん萌える。
 だがそれよりも好きな娘がいる」

「誰だそれは」

「毎日を楽しんでいる元無口っ娘だ」

メル欄を見る前に誰の事だかわかった人とは友達になれる。



次回は月曜日午後10時投下予定。


119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:21:47 ID:9jy03Ng3
百合界隈で今話題沸騰中のアオイシロからオサを召喚とは…これは期待してもよろしいですね?

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:24:28 ID:sEbn7Fu9
>>118
LC20?

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:30:02 ID:KH5Fr8Cw
どこぞの少女漫画家に毒されちゃった人だね

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:31:33 ID:KyJOLQwv
コルベールが立つのは燃えるな。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:51:04 ID:cXBOATmg
10分したら投下したいけど大丈夫かな?

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:52:08 ID:hbTWBaja
投下するなら事前に何を投下するのか言っておくのがここのルールですよ

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:56:19 ID:I97VCN5q
乙したー。
やっぱりかっこええなぁ。
ちなみに俺は岩崎みなみ派です。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:56:45 ID:2uP0NQV0
ルールまでは行かないけど、
投下前に教えてくれると暖かいしてもらえますよ。


ヘイトや偏った厨ネタでなければ。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:56:57 ID:cXBOATmg
あ、すいませんでした
元作品は「新SDガンダム外伝・ナイトガンダム物語編」です

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:57:45 ID:UYrpmsis
アメリカ合衆国の学校社会において形作られるヒエラルキーの序列は概ね次のように捉えられる。

ジョック(Jock) アメリカ合衆国における人の類型のひとつで、狭義ではアスリートの男性を指し、広義ではしばしば同国の社会―特に学校社会のもとでの、スポーツマンを主とする『人気者の男性』を名詞として総称する。
クイーン・ビー(Queen Bee);直訳では『女王蜂』、意訳では『学園女王』。溢れるカリスマと美貌。多くの場合チアリーダーの、稀に演劇部の最上位。総称クイーンズ(Queens)。
サイドキックス(Sidekicks);クイーン・ビーの脇侍。

プリーザー(Pleaser);女子の場合はクイーン・ビーおよびサイドキックスの取り巻きで、取り巻きながらにねだること(Please)もできる立場。男子の場合は、下の立場の者へのたかり(Please)を活発に行う、ジョックの子分。
ワナビー(Wannabe);クイーン・ビーおよびサイドキックスの取り巻きで、取り巻きながらも立場の上昇―サイドキックス化―を夢見る(Wanna be)だけの立場。
メッセンジャー(Messenger);パシリの者。
プレップス(Preps);文化系の上澄み、ボンボン。プレッピー(Preppy)とも。予備校(Prep school)から。
スラッカー(Slacker);ヌケサク、馬鹿。
ギーク(Geek);オタクなど。
ゴス(Goth);ゴス。
ブレイン(Brain);ガリ勉。
被虐者(Target);いじめの標的。必ずしもナードに属するとは限らない。
不良(Bad boys&girls);不良少年および不良少女。ギャングスタなど。階層外(The Out of caste)。
不思議少女(The Floater);典型は図書館の司書。階層外。
こうした階層構造の様相と、その各々の構成者達の類型については、アメリカ合衆国の社会において一般性の高いステレオタイプであることから
大衆文化の枠内においては、学園を舞台とする物語作品などでの常道たる題材・素材となっている。


129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:58:01 ID:2uP0NQV0
こちらこそ申し訳ない。
お待ちします。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 22:58:17 ID:sw9BUY3z
投下宣言はルールですが、内容やタイトルはマナーとか暗黙の了解の類ですな。
ただしタイトルも書かずに投下するような人のは、
作品内容もダメだろうという目安を持っている人はそれなりに居ますが。

が、とりあえず支援。

131 :ルイズの魔龍伝 1/4:2008/06/13(金) 23:01:31 ID:cXBOATmg
1.ゼロに喚ばれし「ゼロ」


少女は夢を見ていた


今まで見たことの無い夢
稲光が走る雷雲の中、巨大な黒い龍が飛んでゆく

そして、その龍の背に乗っている少女

「(私は…どこへ行くのだろう)」
少女の想いを乗せて、黒い龍は雷雲の中を飛んで行った……

132 :ルイズの魔龍伝 2/4:2008/06/13(金) 23:02:27 ID:cXBOATmg
“彼”は目の前の状況を理解しようとしても到底出来るものではなかった。

「(人間…の少女?何だ?周りの奴も似たような格好…制服…?学校か何か?)」

旅の途中、目の前に突如現われた鏡のような物体。
異様な雰囲気に敵の罠かと思い剣をとっさに抜き斬りかかったら、
突如光が視界を覆い尽くし気づくとこの風景である。
抜けるような青空、そよぐ平原、後ろにそびえる大きく荘厳な建造物。
そして目の前にいるブラウスでスカート姿、マントに小さな杖を持った桃色の髪の少女。
その後ろにいる桃髪の少女と同じような格好の大勢の少年少女。

「ルイズの奴、変なゴーレムを召喚しちまったぞ!」
「でもなんか小さいな…こんなチビゴーレム見た事無いぜ」
「出来損ないが召喚するからこうなるんだよ、ルイズの奴にはお似合いのチビだな!」

後ろにいる少年少女の笑い声が聞こえる。
一体何がどうなっているやら、この状況を知るために彼は近くの少女に話しかけた。

「そこの少女、ここは一体どこだ?」
「ミスタ・コルベール!召喚のやり直しを要求します!もう一回だけ!」
「それは出来ない相談だミス・ヴァリエール。いいかい?このサモン・サーヴァントは
全ての生徒が二年生に進級する際に行う儀式であり使い魔を召喚する事なんだ。」
召喚、と少女と話していた禿頭の男性が言っていたのを彼ははっきりと聞いた。

「…おい」

「ですが!」
「くどいぞミス・ヴァリエール、ゴーレムでも呼び出したものは使い魔。
君と一生を共にするのだ、やり直しも当然利かない事は勤勉な貴女が良く知っているはずでしょう。」

「おい!」

「同級生にあそこまで言われてるんですよ!私は出来損ないのままではいたくないんです!」
「伝統は伝統、曲げる事は出来ない。さぁサモン・コントラクトを行いなさい。」
「えぇー!?」

「人の話を聞け!!」

彼が一喝するとミス・ヴァリエール、もしくはルイズと呼ばれた少女に
ミスタ・コルベールと呼ばれた禿頭の男性、それと後ろで騒ぎ立てていた少年少女。
全てが急に雷に打たれた様に黙ってしまった。
「人を召喚!?ふざけるのも大概にしろ!俺は魔物や幻獣じゃない!ましてやゴーレムでもな!
それを何だ!勝手に呼び出してこちらの都合のお構いもなしに話を進めて!
まず呼び出したらそっちの名前を名乗って状況の説明ぐらいしてみろ!」

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:02:33 ID:hbTWBaja
妙なのを投下するような荒らしまがいの人じゃなくて安心しました支援。


134 :ルイズの魔龍伝 3/4:2008/06/13(金) 23:03:24 ID:cXBOATmg
「え、あ…」

少女は正直混乱していた。呼び出した変なゴーレムが急に、しかも大声で喋ったのだ。
数回の失敗を重ねてやっと召喚したその使い魔がこれである。
昨夜の晩、黒い龍に乗った夢を見たのでれっきとした根拠とは言いがたいがかなりの自信もあった。
万感の想いを込めて召喚したその使い魔が、これなのである。
いきなり状況を説明しろだの俺はゴーレムではないだの、一体何がなにやら。
が、気圧されてるままというのは彼女のプライドが許さない。
「そそっ、そうね!使い魔に基礎的な知識を教えるのも主人の勤めよね!」

「(使い魔って何だ、俺は誰かに使役されるとでもいうのか!)」
彼はそう言おうと思ったがとりあえず状況を聞くだけ聞いてみる事に決めて黙り込んだ。
「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、名門公爵家である
ヴァリエール家の三女よ、以後あんたのご主人様として私に従ってもらうからね。
そしてここはかの有名なトリステイン魔法学院、メイジを数多く輩出している名門中の名門ね!」
「おい、今“ご主人様として私に従ってもらう”と言ったな?」
「そうよ、召喚したあんたは私と契約して使い魔になるの、お分かりゴーレムさん」
「ふ…」
「ふ?」
「ふざけるなッ!!」
「ひゃぁっ!!」
桃髪の少女、ルイズの前で腕組みをした彼は一喝した。
「貴族だか何だか知らんが俺はそんなものに従う義理もなければ理由も無い、さらばだ」
ぽかんとする一堂を置いて彼は彼女達を背に歩き出す。
「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!」
「旅の続きをする、ラクロア王国のある方角はどこだ?」
「ラクロアぁ?そんな国小国でも聞いた事無いわよ、アンタどっから来たのよ?」
「俺の方こそ聞くがトリスティンとはどこの地方の国だ?
俺も長い間旅をしているがこの国名は初めて聞いた」
「ハァ?喋るゴーレムだから知識があるかと思ったら全然当てにならないじゃないのよ」
今のやりとりで彼は心の中でとても引っかかりを感じた。

「(待て、いくらなんでもラクロアを知らないのはおかしいぞ!
ナイトガンダムに纏わる数々の伝説の発祥地、ラクロア騎士団といえば
かのアムロ騎士団長をはじめ人間、ユニオン族様々な腕利きの騎士を輩出した
かなりの知名度を誇る王国!人間族でもユニオン族でも知らぬはずが無い!)」

彼の中で思考が加速する、彼女が挙げる全く知らない国、自分の挙げる国を全く知らないという彼女。
自分の中の、あまりこうだと決定したくない答えを確かめるため彼は彼女に聞いた。

「…ここはスダ・ドアカ・ワールドではないのか?」
「何それ?知らないわよ」

決定的である。この返答から導き出される答えは一つであった。

「俺は……異世界に来てしまったというのか!」

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:04:58 ID:I97VCN5q
W0かな支援。

136 :ルイズの魔龍伝 4/4:2008/06/13(金) 23:05:01 ID:cXBOATmg
「ミス・ヴァリエール、早くコントラクト・サーバントを。
今日の召喚は貴女が最後ですので早く終わらせなさい。」
「はーい…仕方が無いけどゴーレムならまぁ、抵抗無く出来るかしら?
 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え我が使い魔となせ」
これからどうしようか考え事をしている後ろでなにやらルイズとコルベールが喋っている。
使い魔と聞こえたのでまだ自分を使役しようと算段しているのであろう、と彼は考えていた。
「だから俺は使い魔なんかやらな…」
「いい事?ゴーレムとはいえこんな名誉な事、あるもんじゃないんだからね」
彼が断りながら振り向くと何故か顔が赤いルイズが彼の口?のような赤い出っ張りに
そっ、と口をつけた。
「なっ、何を……すっ、ぐああああああああっ!!」
今まで感じたことの無い痛みを右腕に感じた彼は思わず呻きを上げてしまう。
「はい、おしまい。全くゴーレムの癖に痛みまで感じるなんて何なのかしら?」
「ぐっ…はぁ、はぁ…」
「珍しいルーンだね、後でスケッチさせてもらうよ」
近寄ってきたコルベールがそう言うと彼の右手を持ち上げてまじまじと見つめる。
確かに彼の右手には何か紋様のようなものが刻まれていた。

「契約完了ね、ゴーレムさん」
「だからゴーレムじゃない!俺はゼロ、ユニオン族のゼロガンダムだ!!」

かくして異世界からの来客、ゼロガンダムは
半ば強引に少女・ルイズの使い魔にさせられたのであった。


――――――――そのはるか上空、浮遊大陸さえ手に取るようなぐらいの高度で“それ”はいた。
「頼んだぞ…正義の雷、聖龍の騎士よ…いずれ時満ちれば、再び舞い戻ろう……」
悠然とどこかへ飛んでゆくそれは、黄金の龍であった。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:05:40 ID:2uP0NQV0
魔龍騎士でしたっけ?支援


138 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/06/13(金) 23:07:13 ID:f9FvQkr9
しえn

139 :ルイズの魔龍伝:2008/06/13(金) 23:07:22 ID:cXBOATmg
以上で投下終了です。
うっかり出典元書き忘れて本当にすみませんorz

>魔龍騎士でしたっけ?
時間軸としては本編終了後なのでクラスは「聖龍騎士」
専用の武器も他の人に預けたので持っていない事になってます

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:08:23 ID:KyJOLQwv
無いとガンダムは第二期までしか知らんけど懐かしいな

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:08:29 ID:xGvS5Mx5
武者・騎士は搭乗型だったりメカ生命体だったりだけど、これはメカ生命体?

面白そうですな。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:15:38 ID:2uP0NQV0
聖龍騎士殿お疲れ様です。

ナイトガンダムでゼロと言うことで
これから出る思われるアーティファクトが楽しみです。




もしかしてブリミルのガンダルーブの使っていた剣だけなく長槍も
インテリジェンスウェポン化しているのですかな?

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:16:14 ID:TAFGu4le
タルブにはマルスドラグーンか?
今後に期待

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:16:42 ID:9nzsfy4C
>>118
胸がないことをかなり気にしている俺の嫁が見あたらない件について

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:19:40 ID:xGvS5Mx5
>>118
ビヒーダ・フィーズ@マクロス7。
1年通して喋ったのはたった2回という筋金入りの無口っ娘。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:23:09 ID:CLeP5D+1
>>144
>>125

さておき曹操の人と聖龍騎士の人乙。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:28:51 ID:sEbn7Fu9
タルブには、やはり龍騎がいるのだろうか。

龍の羽衣どころか、龍の甲冑だよな、アレ

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:48:48 ID:SmUUXxCE
小山内梢子が喚ばれているだと!
ソニーチェック下でありながら
乳房吸血や美少女姉妹と3P吸血をやってのけた
小山内梢子だと!

ギーシュはモンモンを守れるのか?



149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:52:31 ID:QwmNdHvz
>>136
右腕ということはヴィンダールブでいいのかな?

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:55:20 ID:CLeP5D+1
>>148
お沙耶ちゃんといい
静流さんといい
シロ姉といい
言葉様といい
姉妹スレの痴女といい
別の姉妹スレの似非幼女吸血鬼といい

何でこうおにゃのこキャラ召喚モノは
百合百合しい娘ばっかし喚ばれるんだ
嬉しくて大泣きするぞこの野郎

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:57:09 ID:KyJOLQwv
そして涙は河となる

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/13(金) 23:57:53 ID:L0ZWn0wh
>>147
戦わなければ生き残れない!!かと思った

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 00:06:20 ID:koTbOWiW
>>150
そりゃFirst Kissから始まる二人の恋のヒストリーで女の子召喚したら、そのなるしかないじゃないですか

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 00:07:18 ID:HbmBg+Zz
そういや前にアオイシロの前作アカイイトから千羽烏月の召喚を書いてる人がいたっけな。

オラすっげえワクワクしてきたぞ!

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 00:22:12 ID:0+DNMH2H
>>154
烏月さんって喚んで大丈夫なんだろうか
あの人桂ちゃんの後を追っ手、腹切りならぬ首切りを
やっちまう人だよ?


156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 00:35:04 ID:HbmBg+Zz
>155
いや、それは大切な人を二度も守れなかったからでしょ。
ヤンデレとかそういうのではないかと。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 00:54:57 ID:SyzXcheS
「リング」より貞子召喚


しまった!ビデオみれない

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 00:56:47 ID:rv8/Lua/
出遅れたがゼロガンダムの人乙
シャッフルナイツの一角で生身で騎兵をぶった切れるからなぁ…
ワルド涙目どころじゃNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!

親父が先代円卓の騎士の一人だったりと
とてつもない奴だけに期待大だ!

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 01:06:58 ID:xlwDbVMF
>>157
じゃあ、着信アリだ。

ある日カトレアのもとへ書いた覚えのない自分の遺言が送られてくる。
「病院へ…連れて行ってあげる…」

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 01:10:13 ID:AymRgTwD
"ゼロ"ガンダムがついに来たか、乙&GJ!
しかし相変わらず迷惑神は迷惑神だなww

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 03:40:22 ID:F7Ova08s
ルイズの魔龍伝さん、乙です!!

決め台詞、「ゼロに還れ」の発動が楽しみです!!

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 07:08:18 ID:5TtbyU6A
じゃあ、クラスの奴等全員がホラー映画とか漫画とか小説の奴呼べば良いんじゃね?
きっともの凄い集団になると思うんだ

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 07:23:24 ID:ZhHnZBEj
鬼太郎に出てくる妖怪でいいじゃん
悪魔くんはあるけど鬼太郎のクロスはあったっけ?

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 07:32:32 ID:GlpDzCsh
>>163
漫画で見たことがあるがよくおもいだせん

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 08:01:11 ID:1BeQiQ7A
悪魔くん、初期実写版の山田も見たいな。
むしろメフェスト召喚とか

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 08:01:25 ID:G3juWX9+
妖怪というか、幽霊みたいなのが召喚されてルイズが憑依されるとかは?
聖闘士星矢からサガ(悪)召喚とか。
ハーデスはヤバすぎるな。ハルケギニアが滅びるし。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 08:02:43 ID:lHCNtnDM
>>166
ゼロのイチコですね、分かります。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 08:37:36 ID:0YKdDCZx
ピクルスからピク…駄目だキュルケ犯されたりとかシルフィ喰われたりとかのシーンしか浮かんでこないorz

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 08:40:12 ID:5TtbyU6A
鬼太郎に出てくる妖怪か…やっぱぬらりひょんあたりかねぇ
でもこいつの場合は出てくるとしてもジョゼフの使い魔として呼ばれるか?

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 08:41:59 ID:mI/fOoin
       ,. ― 、         / ̄\        __
      /    ヽ       〈      〉      /    \
       l     /            /      l       |
      ヽ     |     ,. -―― ┴ 、               /
           ヽ  /           ヽ      / ̄
             O// /  ,.イ  ヽ ヽ ヽ';     /
              イ/ l lィ ト、ム  ム斗}  }|
              ∨l从! ○ l ノ ○ リ  ||   ○
        /⌒〉    /{. /       l  ||       / ̄\
        ヽ \  / .|人   △   u/  ∧           |
             /   ∧  ≧,ェ‐ェ '/  ∧. \       _/
          〈   ムィ!  V /Tl /  ム ヽ l!\   /
              ヽ   l/   Y ☆V  /:.:.:.∨ ;  } ○
           ノ ./   /:,ヽ/!  ヽ:.−;!    /
         / /l    /:.:.:.7:∧:.\   \|   ヽ
         /   l  ヽ    \:./:/l ll:.:.:.:.ヽ   .〉    \
       ヽ  | _ ∧    ∨ l l l:.:./   /:|   ヽ ヽ
         ヽ | >―}     }   l/    /:. |    } 丿

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 08:43:47 ID:8B78z/mK
タバサがぬりかべを喚んで、超無口コンビに…

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 09:34:31 ID:FC4sHRVV
タバサがザジ・レイニーデイを換んで超々無口コンビに…

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 09:39:47 ID:xlwDbVMF
バックベアードさまを喚ぼうぜ。
ロリコン殺し光線でビカビカーッとワルドを倒したり、戦艦の乗組員や竜騎士がみんな眩暈を起こして墜落したり。

問題は、どこにルーンが浮き出るかわからないことだ。
額も手も胸も見当たらん。
いや、手足をニョキニョキーッと生やしたことあるけど、普段は出してないしなぁ。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 09:45:36 ID:qhaH2p2f
>>173
それこそ王の力ばりに目玉に浮かぶ

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:01:58 ID:b7i4DcUL
>>173
ワルドとか倒す時はお決まりの台詞を言ってもらわないとね

ベアード様「このロリコンどもめ!」

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:13:48 ID:o3dOsnJ3
ベアード様・・・すっかり妙なイメージが定着してしまったなあ。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:30:30 ID:bmTIm6aN
ルイズがねずみ男を呼び出しました


178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:32:47 ID:U8deFuDm
>>169
もういっその事ガンツのぬらりひょんを呼ぼうぜ

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:39:16 ID:f9Im1lwn
>>177
契約しようとして口臭で死ぬる

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:40:08 ID:Tz832NFx
タバサが一反もめん召喚。

…妙に似合っているのは気のせいか。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:40:16 ID:xlwDbVMF
>>178
巨大化したあとのを見てジョゼフが「余のミューズゥゥゥ!!」と叫びながら突撃、
体をよじ登って口腔射精ブチかますわけですね、わかります。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:45:21 ID:f9Im1lwn
>>180
確かに似合うなw

183 :名無しさん@お腹いっぱい。名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 10:53:23 ID:TyHJ7Ga4
>ゲゲゲのタバサ
目玉の親父と化したシャルルもいれば完璧だな(´・ω・`)

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:02:58 ID:VM9znfOb
>>183
待て
それだとタバサが隻眼に……いや……これはこれで!

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:03:40 ID:lHCNtnDM
>>182
一反木綿にまたがるタバサ、似合いすぎだな。
もう一歩進めて、ちゃんちゃんこに下駄のタバサというのも。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:16:26 ID:fjdgYuzo
>>185
ロリもめん「ありゃりゃ〜、おねしょばしたとねタバサちゃん。よか、下穿き代わりになっちゃる、ほれ足を開きぃ……」

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:24:17 ID:vGpTg7se
待て、その役目は俺が引き受ける

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:24:21 ID:XGMUL3ew
今の鬼太郎は指デッポウとかある?
あんな攻撃見たら怖がるだろな

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:43:50 ID:xMpYS26s
指鉄砲はある、がぶっちゃけ霊丸と化している。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:44:01 ID:p4uWGBPg
一旦木綿て実際におにゃのこの服になったことあるよな
全裸から直に

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 11:59:01 ID:6zTS6Dud
髪の毛針は氷系の魔法の応用で、できそうだな。
無理ぽいのは下駄と電気とオカリナくらいか?

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 12:01:08 ID:mI/fOoin
     _____             
    /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ          
    /.::::::γ⌒Y⌒ヽ::.|     
    |::::::::/ ⌒  ⌒ |     ○______________  
   |:::::::〉 ( ●) (●)|     ||                    /
   (@ ::::⌒(__人__)⌒)   ||                   /
    |     |r┬-|  |     || VIPから見学にきました  /
    \    `ー'´ /     .||                /
.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、     .||              /
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ  ̄  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |  \/゙(__)\,|  i | | |(_ 〉
    >   ヽ. ハ  |   | | ∪(_ 〉
                ( (_ 〉

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 12:01:50 ID:bmTIm6aN
手だけになっても動き回るとか、食われても内部から乗っ取るとか


194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 12:06:21 ID:7IbObCXd
連載の最後の方だと最終兵器がゲロで
大抵の敵を超消化液で溶かし殺してたよ鬼太郎

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 12:10:28 ID:SyzXcheS
>>177
ねずみ男は是非実写映画版で

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 12:33:07 ID:uLKKxsJj
>>191
電気ならライトニングクラウドでなんとかなるんじゃね?
タバサも使ってたろ。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 12:34:41 ID:f9Im1lwn
>>193
アダムスファミリーの半戸君の正体は鬼太郎

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 12:41:50 ID:SyzXcheS
ゲームセンターあらしなら、火と風のメイジで通るかも

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 13:11:33 ID:gdNT6rmE
>>198
あいつらサウンドノベル版だと最終的に宇宙規模の技使ってなかったか?

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 13:54:59 ID:FNIEseIU
ムッコロ呼ぼうぜ

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 13:58:50 ID:bDQbDKHd
>>199
超新星スーパーノヴァとか惑星大直列(グランドクロス)とか?
星を動かすからな、あいつら。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 16:06:45 ID:f2eawr2t
『アリス探偵局』からDr.ホーとマンデー召喚。マンデーはかなり役に立つ上、エネルギーも太陽電池。ただし爆発が起こる

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 17:12:09 ID:KyZZe166
強殖装甲ガイバーからガイバー(誰でも可)召喚。
うっかりどこかに肉片でも落とそうものならハルケギニアが大変なことに。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 17:20:10 ID:DyCefLFe
>>203
どれの肉片かによるけど、
ガイバーの肉片なら量が少なければそれほど長生きしないんじゃないかな。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 17:42:35 ID:w/NrUZuo
増殖の危険性を加えたらアプトムが一番やばいな・・・
ドラゴンなんかの幻獣を寄生母体に増え続けたら恐ろしい事になりそうだ

風竜を喰って空飛び出したら手がつけられん

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 17:50:37 ID:84aFf6SS
アプトムには理性があるうえに増殖しようって気がないので実は全然危険じゃない。
あと、強殖生物は基本的にコントロールメタルの制御を離れると長く生きられない。
晶の腕は何でか生き延びたけど。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 17:54:52 ID:h3iyxR6Q
ミギーとか呼んだらいいんじゃね?

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 17:55:27 ID:DyCefLFe
晶の腕が生き延びたのは本体が復活したから本体の元に帰るはずが、
細胞の量が多かったから生存本能が強く出て暴走したモノだとおもってた。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 17:56:51 ID:ErHoLkrU
ルイズなら、降臨者の船を召喚してくれるに違いないっ! ……二次創作補正かかってるし。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:08:46 ID:KdMwgfg5
寄生・憑依だとスポーンの神経寄生体(コスチューム)かな。
着用者がバラバラになってもくっつくまで面倒見てくれる優れもの。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:13:06 ID:aKbtEql3
寄生か……
ルイズがパラサイト・イヴを召喚しました
ハルケギニア滅亡だね

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:16:05 ID:/HBQvxKF
寄生獣と申したか

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:16:09 ID:Amqc1xiB
『キュイ?』と可愛らしく鳴く生き物がいる。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:17:34 ID:k6DFHRIV
ルイズがお尻からあふれ出る寄生虫を装着してだな…、

…うん、やめておこう。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:25:40 ID:BVJJmK20
ただし魔法は尻から出る!

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:29:28 ID:ZX7bheMD
お前ら最近雑談が多すぎるだろ。
自重しる

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:29:56 ID:hzwGRNkp
>>210
スパイダーマンのベノム(エイリアンスーツ)は本人の精神を歪めちゃうから危険だな
初期ルイズだとそういうのへの抵抗力なさそうだし

ウィッチブレイドは寄生に入るんだろうか?

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:37:33 ID:O7S4EX5/
寄生獣最終回後のシンイチがギーシュと決闘した場合、シンイチに勝てるかなギーシュ?

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:39:58 ID:vQvWXgKP
>>217
だが、歪められたルイズも、それはそれでイイものだ
避難所にGIFTってタイトルで投下されてる

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:40:21 ID:fN4ncMnM
ていうか、お前らがまとめサイトをろくに読んでないのはよく分かった。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:41:35 ID:ZhHnZBEj
>>217
あれも寄生でしょ
しかも最終的に宿主は死ぬという

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:42:21 ID:BoO1E4io
どうやら雑談な空気だけどここは読まずに小ネタを投下っと。

223 :これでまた一緒になれる。:2008/06/14(土) 18:44:59 ID:BoO1E4io

 
 
―――――――ラグドリアン湖。
トリステインとガリアの国境沿いにある広大な湖である。
数年前までは水の精霊達が暮らす場所として名が知れていたが今では別の名で呼ばれている。
『悲劇の起こった場所』『姫君の墓場』――――という名で呼ばれている。
なぜそう呼ばれるようになったのか…それを知るには時をさかのぼる必要がある。


事の始まりはもう何十年も前になる。
トリステイン王国の女王、アンリエッタが愛しの王子であったウェールズの死体とともに入水自殺をした。
これはトリステインのみならず各国に衝撃を与え、以後トリステインは手が早いガリアの一部となったのである。
そしていろいろな事が終わり、一人のガリア軍の正規兵が故アンリエッタの部屋であることに気づいた。
「ベッドを置いている側の壁から変な臭いがする。」
その報告は結局取沙汰にならなかったが多数の兵士が壁越しに変な臭いを嗅ぎ、急遽壁を取り壊す作業に移った。

巨大な建築用の木槌を壁に打ち付け、五度目でやっとのこと壁を粉砕した。
兵士達は警戒しながらも壁に出来た穴へと入り、突如鼻に襲いかかった『悪臭』におそわれた。
それは死体の臭いにも感じ取られ、大量の死んだ魚が出す腐敗臭にも感じられた。
穴の中には小さな小部屋があり、小さな祭壇、壁には見たことのない印章、そして黒曜石で出来ていると思われる儀式に用いる杯が置いてあるだけだった。
黒曜石の杯に気づいた一人の兵士が鼻をつまみながら悪臭と苦闘し、杯の『中身』を見、盛大に吐いた。

杯の中には幾つもの『心臓』が入っていた。それが悪臭の原因であったらしい。
以上としか思えないそれに兵士達は戦慄し、急いで上司達に報告をした。

水のメイジ達が魔法で消臭作業をしながらこみ上げる吐き気を押さえ、杯から心臓を取り出していった。
全部合わせて約二十一個の心臓が入っており、それはあっという間に焼却処分となった。

数日後、数人の調査隊が編成されもう一度アンリエッタの部屋を調べた。
その結果、家具の隙間やベッドの下に隠されていた隠し穴から白色の香油、赤色と緑色の本、そしてアンリエッタの日記が見つかった。
以前にもアンリエッタの日記は見つかっていたのだがそれには些細なことしか書いておらずもしかしたらこれには何か秘密があるのかもと思い、ページを開いた。


224 :これでまた一緒になれる。:2008/06/14(土) 18:45:56 ID:BoO1E4io
★月 ▲日 ∀曜日

私には未だ忘れられない…あの人の事を。
あんなに愛した人はウェールズ様だけだ…。
現にあの後湖から引き上げ急いで作った壁穴の中に入れて魔法で防腐保存してある。
もうこれで一緒にいられる。

………ここからだいぶ飛んでいる。

▲月 ☆日 £曜日
今日は少し値段が上がっていた。
枢機卿や他の者達には気づかれていないがまだもう少しいけるだろう。
毎日見る悪夢に打ち勝つのはこれしかない…。
……………これが依存というものだろうか少し呼吸がつらくなってきた。

▲月 ○日 Θ曜日
毎日毎日来るルイズからの伝書フクロウに少々うんざりしてくる…!
なぜ民衆はこうも文句ばかりを言ってくる!?
私は皆のために必死にアルビオンと戦っているというのに…

……今日は効き過ぎた…なんでこんな乱暴なことを書いてしまったのだろうか?

ここから先数十ページは殴り書きで解読不可能。


Α月 Λ日 Φ曜日
今日は気まぐれに書斎へと足をのばし、すばらしい本を見つけた。
これには驚くべき事がかかれていた。最初は目の錯覚かと思ったが呼んでいくうちに疑問から確信へと迫っていく。

Π月 Υ日 Χ曜日
死者の復活=二十一の儀式
二十一=生け贄の事?

 月 日 曜日
必要な物=魔法学院の宝物庫
黒い杯
白い香油
赤色と緑色の本

二十一個の心臓=入手済み

 月 日 曜日
もうだめだもうむりだわ
あかいあくまがやってくるあの人との再会拒みにやってくる。
まほうもなにもきかないばけものたちにころされれれれれれれれれれる

あぁ、薬がほしい。



―――――日記はここで終わっていた。

225 :これでまた一緒になれる。:2008/06/14(土) 18:46:35 ID:BoO1E4io

気づけば彼女はどこかの一室に置いてあるソファに腰掛けていた。
自分が誰で、いったい何だったのかは知らなかった。
ただ彼女は、誰かと再会したいという思いがあった。

ソファから重たい腰を上げ、辺りを見回す。
家の中には明かりはともっておらず、窓から入る太陽の明かりだけが頼りだった。
ふと奥から物音がした。

誰か他にいるのだろうか?そう思い、慎重に音の発信源をたどっていく。
二回へと続く階段に誰かが腰掛けている。男の人のようだ、手にはめている指輪をいじくっている。

「だれ?」
そう言うと男の人がこちらの方に顔を向け、ニッコリとほほえんだ。

「久しぶりだね。」
「はて?どこであいました?」
「君とはあの湖で出会ったじゃないか?」

あっ――――――。
彼の言葉で何かを思い出した私は目からこぼれゆく暖かい涙で頬をぬらした。
そうだった。彼は、彼は…ずっとずっともう一目会いたいと思っていた。

私が泣いている中、彼はスクッと立ち上がり私に手をさしのべた。
「おいで、一緒に行こう。」
彼のその言葉と笑顔に、私は泣きながらも笑顔になり、うなずいた。

―――――――――――これで再び一緒になれる…。」
アンリエッタはそう言い、ウェールズの亡骸を話すまいと抱きかかえながらラグドリアン湖へと身を投げた。


ラグドリアン湖。
そこにはもしかすると、今もなお二人の王族が眠っているのかもしれない。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:50:00 ID:BoO1E4io
以上、投下完了。
元ネタはサイレントヒル2に登場した特定エンディングに必須の4アイテム。
4巻を読んでいてふとこんなのを思いついてしまった。


227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:52:49 ID:xlwDbVMF
GJ
小ネタばかりとはいえ、サイレントヒルのネタが地味に増えてるなぁ。
いいことだ。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:53:11 ID:w/NrUZuo
もしや二十一の心臓の中にルイズが・・・

テラオソロシス

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 18:57:19 ID:w/NrUZuo
>>206
いや、アプトムと敵対したあげく
分体のアプトム軍団と交戦する羽目になったらどうなるかな、と

アプトムの場合、必要があれば戦術として増殖を行うのはあると思うんだが

もちろん最終的には統合するだろうけど

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:00:19 ID:Pk+Mc7kK
スパルタンXからトーマス召喚

ギーシュのワルキューレを定位置下段蹴りで楽々撃破
しかし後日キュルケに迫られ抱き着かれて…

ボヨヨ〜ン




むしろワルキューレがつかみ男?

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:09:55 ID:vH8KtwsG
>>226-228
サイレントヒル4で殺人鬼ウォルターがやろうとしてたのと同じ儀式だよね?

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:24:50 ID:PzGuiaFx
>>228
アンアンだったらありえるのが怖い

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:35:35 ID:AbNYZp9Y
>>230
YouTube - スパルタンX
http://jp.youtube.com/watch?v=tucWjujpKv4

シルビアが最強のようだけど

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:44:55 ID:hoAkhl8z
>>226
静岡信者として感無量

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:53:02 ID:ruGVZvO0
それでは、ちょっとしたショートネタを。

236 :現実→ゼロの使い魔物(の一部) その1:2008/06/14(土) 19:54:18 ID:ruGVZvO0

「で、どうなの? わかったの?」

「…ああ、わかった。あんたが魔法を使えなかった理由も。どうすれば、使えるようになるかも」

「本当に?!」

 ルイズの表情が、喜びに溢れる。しかしそれは、すぐ暗転することになった。

「本当だ。だが……はっきり言う。あきらめたほうがいい」

「ええ?!」

「魔法を使うのはあきらめろ。それがあんたのためだ」

「何よ! 私には、そんなに才能が無いって言うの?!」

「違う! 逆だ!」

「……逆?!」

「逆なんだ。あんたは魔法の才能が無いんじゃない。むしろ有り過ぎるんだ。あまりに素質が有り過ぎるから
こそ、魔法を使うのはあきらめたほうがいい」

「どうしてよ?! 才能が有り過ぎて、なぜいけないの?!」

「破滅したくないなら、魔法を使うのはあきらめろ!」

「え………ちょ、ちょっと! それってどういう意味?!」

「言葉通りの意味だ。魔法が使えるようになったが最後、まず間違いなく、あんたは破滅する。最悪の場合、
自分の親兄弟に殺される羽目になるぞ」

「…わけがわかんないわよ! ちゃんと説明して!」

「言われなくてもする。今言った通り、あんたには魔法の才能が、あまりにも有り過ぎる。それも、生半可な
レベルじゃない。もし、あんたの素質が完全に開花した場合、あんたは………この国の都を、一瞬で丸ごと
消滅させられるだろうな」

「な!!」

「そして、ここが肝心なんだが………そんな途方もない力、一人の人間が持っていいようなものだと思うか?」

「う……」

「もし、あんたの素質が開花して、その力が世間に知れ渡ったら、どうなると思う? あんたの力を利用しようと
する者、あんたを危険視して殺そうとする者が、世界中に、それこそ万単位で現れるぞ。あんたは、文字通り死ぬ
まで、世界中からつけ狙われることになる。いや、それだけじゃない。さらに厄介なのは、いつ、誰が、あんたを
殺そうとしても、おかしくないということだ。昨日あんたを命がけで助けてくれた人間が、今日はあんたを本気で
殺そうとしても、少しも不思議じゃないんだぞ?」

「そんな……」

「『最悪の場合、自分の親兄弟に殺される』そのわけが解ったろう? そんなことになったら、あんたはどうなる?
おそらく一生、夫も子供も持てないだろうし、人間としての平凡な幸福にすら、一生縁が無くなる。最後には、
疲れ果ててみずから自分の命を絶つか、耐えきれずにおかしくなって、何万もの人間を巻き添えにしたあげく狂い
死にするか、そのどちらかになるのが関の山だ。あんた、そんな人生送りたいのか?」

237 :現実→ゼロの使い魔(の一部) その2:2008/06/14(土) 19:55:13 ID:ruGVZvO0

「………必ずそうなるって言うの?!」

「いや、そうじゃない。しかし、破滅しなかったとしても大差は無い。あんたの力が知れ渡った場合、『死ぬまで
世界中からつけ狙われること』、『いつ誰に殺されてもおかしくないこと』、この二つだけは、どうあがいても、
どう転んでも避けようが無いんだからな」

「……隠しておけば……」

「無理だな。自分でもわかってるんじゃないか? あんたがその強大な力を二、三度ふるうだけで、隠し通すのは
絶対に不可能になる。隠す方法が有るとすれば、『決してその力を使わないこと』それだけさ」

「………」

「魔法が使えないことで、あんたがどんなに悔しい思いをしたかは、俺にもある程度想像がつく。その屈辱を晴らせ
ないという事実が、さらなる屈辱を生むことも。しかしそれでも、そんな悲惨な人生送るよりは、まだましだと思わ
ないか?」

「………二つに一つだって言うの?」

「は?」

「魔法を使うのをあきらめるか、人間としての幸せをあきらめるか、その二つに一つだって言うの!」

「…ちょっと違うな。魔法を使うのをあきらめるか、それ以外のすべてをあきらめるか、その二つに一つだ」

「……どうしてよ! ほかのことはともかく、少なくとも名誉だけなら!」

「その考えは甘いな。もし仮に、この国の王なり宰相なりが、あんたを危険視して暗殺したとしよう。その場合、
後世の歴史書にはこう書かれるだろうな。『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、
この世に存在すること自体が、あまりにも危険すぎる化け物であり、殺すしかなかった』と。しかもそれは、
決して嘘じゃないんだぜ?」

「私が化け物ですって?!」

「…都を一つ、一瞬で消し飛ばせるような奴が、化け物じゃないって言うのか?」

「ぐっ!!」

「もう解ったと思うが、魔法が使えるようになったが最後、あんたは遅かれ早かれ、世間から見りゃ化け物に
なってしまう。一度そうなったら、もう二度と後戻りはできない。それが嫌なら、魔法を使わないでいるしか
ないんだ」

「何よ! それじゃ私は、一生ゼロのルイズと馬鹿にされるか、でなければ破滅するか、そのどちらかしかない
わけじゃない!」

「そう言いたくなる気持ちは解る。が、叫んだところで何も変わりやしない。それにだ………ただプライドを
満たすためだけに、破滅に至るだろうと判っている道を突き進んで、そして本当に破滅した、なんてことに
なったらどうなると思う? あんた、それこそ笑い物だ」

「くくくくく……」

「もう一度言うが、あんたの場合、魔法を使えるようになるためには、それ以外のすべてを───命も名誉も人生
も、すべて捨てる覚悟が必要だ。その覚悟が無いなら、『魔法を使えるようになりたい』なんて言うんじゃない」

「……………」

「時間はある。じっくり考えてみることだな」

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:55:45 ID:0RebxH0x
>>214
あさりよしとおだな。
どうせ召喚するなら宇宙刑事の方にしようぜ。

239 :現実→ゼロの使い魔(の一部) :2008/06/14(土) 19:55:50 ID:ruGVZvO0
投下終了

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:57:34 ID:w/NrUZuo
あー、すまん

クロスネタわかんねぇ・・・

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:57:39 ID:QjINlctm
UltimaOnlineからドラゴン

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 19:58:43 ID:GtW7ABZ+
>>239
理想郷でやれ

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:00:07 ID:o6CZYAr8
>>242
理想郷はゴミ捨て場じゃないぞ

>>239
チラシの裏にでも書いてろ

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:03:07 ID:lHCNtnDM
>>216
雑談が嫌なら理想郷でもNTでも行けばいいと思うぞ。
ここは2chなんだぜ。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:03:51 ID:w/NrUZuo
なんだ、オナニーキャラかよ

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:10:29 ID:uuK/58T2
初めて書いた小ネタ投下していい?

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:13:42 ID:QjINlctm
UOからメイジ呼んでも

転移扉で帰れるからここらにルーンを刻めばブリタニアと行き帰り自由なんですが

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:13:57 ID:f9Im1lwn
何とクロスとかも一緒に宣言した方がええで

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:16:33 ID:uuK/58T2
あ、アン様が瀬戸の花嫁から政さんを召還
これ宣言したら文章自体はつまらないと思うわ

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:22:42 ID:Ebacy4W/
クロス宣言は最後でも良いからした方が良いぞ。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:24:53 ID:uuK/58T2
アン様が瀬戸の花嫁から政さんを召還

「私にもサイト殿のような使い魔がいてくれたら・・・」
愛する者を二度失い、その復讐のため戦争を始めた、17歳の女王。
その小さき両肩にのしかかる国を守るという重責は、
少女が一人で背負うにはあまりにも重かった。

「そうよ、使い魔がいれば、例え人でなくとも愚痴ぐらいは聞いてくれますわね」
そうでなくてはとても耐えられそうに無い。
短い決心の後、サモン・サーヴァントの呪文を唱える。もちろん後先など考えていない。

「強く逞しく、そして心優しい使い魔よ。私は心より求め、訴えます。
我が導きに、どうかお答えくださいましっ!」

アンリエッタの杖が輝き、部屋を水のオーラで満たしていく。
光が収まるとそこには黒い綿のような髪、黒い色眼鏡、浅黒い肌。
長身で・・・とにかくとてもダンディだ。
まさか虚無ではない自分が、求めたとはいえ平民を召還できたことに、
思わず驚きの声をあげてしまう。
「きゃあ!」
その声にドアを蹴飛ばす勢いで、女王陛下の銃士隊長が駆けつける。
「陛下!何事で・・・貴様っどこから進入した!」
「大丈夫です、アニエス。使い魔を召還しただけです。下がっていて」

「ここは・・・どこですかい?」
「ここはトリステイン王国。私はこの国の女王、アンリエッタですわ。
あなたのお名前を教えてくださいまし」
「・・・政、でさぁ」
「そう。マサ、今日からあなたは私の使い魔。よろしくお頼みいたします。」

                                         終わり

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:27:39 ID:NIfSj7EL
>>251
ごめんなさい
どんな感想を抱けばいいのか分からないの

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:27:45 ID:uuK/58T2
むしゃくしゃして投下した。
今は反省している。
書いてみると作家の凄さがわかるわ。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:30:39 ID:f9Im1lwn
元ネタ宣言最後でも、これはちょっと変わらなかったかもしれない。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:31:29 ID:uuK/58T2
だな
忘れてくれ

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:32:49 ID:wfMUcS51
起承転結の起しかないよ…。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:34:07 ID:DyCefLFe
避難所の練習スレの方がよかったんじゃないかな。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:38:19 ID:GyVoJkRS
起すら始まってねえよw

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:38:45 ID:uuK/58T2
そうだな、悪かった

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:42:25 ID:Ebacy4W/
一度まとめwikiで小ネタってものを見つめ直した方が良いぞ。

具体的には先日の走れメロスの小ネタとかで。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:43:53 ID:LERXrzmS

ルイズ「素敵な使い魔を召喚よ!」
ボカーン


ルイズ「わたしのファーストキスがダンディなアフロさんにっ」 きゅーん
まささん「どこですかい、ここは」


フーケ「つ、強い!」
まささん「お嬢に指一本触らせねえ!」


ルイズ「なんだ夢か」

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:45:15 ID:DyCefLFe
>>261
それは禁じ手だw

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:45:34 ID:GFm+726K
>>261
オチがヒドイw

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 20:53:18 ID:GyVoJkRS
出オチにしても、名乗るだけじゃなくて何かやらせようぜ

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:00:13 ID:uuK/58T2
ここから先を書くのは難しいだろ、常識的に考えて
このパターンのSSなんて読んだこと無いぞ
〜を召還、ばっかだから最初だけ書いてみよう、と思ったら本当に最初しか書けなかった
反省してるってば

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:00:21 ID:HXqa27mf

なぜ呼んだのか尋ね、アンアン愚痴り、愚痴に答える

アンアン閃き、閃いたことに満足する、アンアン閃きを述べる

だめだこいつ早く何とかしないと

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:02:46 ID:Ebacy4W/
まあ、次がんばれ

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:05:25 ID:QjINlctm

 うちはイタチが呼ばれる

 やったーこれでNINJAから足を洗えるZE

 あれ?始祖の祈祷書ってどう見ても口寄せの巻物ですよ

 全てサスケの幻術だったぁあああああオレオ買ってね

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:05:30 ID:6drUHxoM
ギシギシ

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:06:03 ID:VWhbFZ6O
今最初の決闘で小ネタを書いているのですが。
最後にギーシュが……ギーシュが……
>>261を読んで夢オチにさせてあげようかなと悩んでいる。
でなきゃあまりにも不憫でね……

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:07:37 ID:f9Im1lwn
名優ギーシュは塵から神まで全てをこなせる男。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:08:37 ID:GyVoJkRS
小ネタなら別に難しく考えなくてもいいだろ
アンアンに事情を聞いてこれも何かの縁だと了承、励ましたらアンアンたちがダンディさに惚れましたまで書いて、
あとはトリステインに任侠道が広まりました程度で

273 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/06/14(土) 21:09:03 ID:S6J8Xn7z
こんばんは、予約もないようなので
第九話の投下を始めさせてよろしいでしょうか?

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:09:35 ID:GyVoJkRS
どうぞー

275 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/06/14(土) 21:11:28 ID:S6J8Xn7z
それでは、はじめさせていただきます
 
使い魔はじめました―第九話―

虚無の曜日の朝
ルイズはサララを連れて厩舎へとやってきていた
「サララ、トリスタニアまでは馬で三時間くらいだってのは、
 昨日説明したわよね? あなた、馬、乗れる?」
「乗れないと思うよ。僕も一緒だし」
サララの返事を待たず、チョコがそれに答える
実際、乗れないのでサララもうんうんと首を縦に振った
「そうよね。じゃあ、私の後ろに一緒に乗りましょうか」
ルイズがそう言って厩舎に入ろうとした
その時、バサバサと大きな羽ばたきが聞こえてきた
何事か、とサララは音の出所を探し、空を見上げる
「あ、ドラゴンだ。確かあの子は……シルフィードだったっけ」
「何で名前を知ってるのよ」
「授業の合間に、結構おしゃべりしてるんだ
 って、あれ? こっちにくるよ?」
シルフィードと呼ばれたドラゴンが、
その青い羽を羽ばたかせながらサララの前に下りてきた
きゅいきゅいと鳴きながらサララの眼前で鼻をひくひくとさせる
「きゃあ! ど、ドラゴン! サララを食べちゃだめえ!」
サララを食べようとしているように見えたためか、、
ルイズがうろたえながら杖を構えた

276 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/06/14(土) 21:12:33 ID:S6J8Xn7z
「おっほっほ! ルイズったら、そんなに慌てちゃって!
 心配しなくても、シルフィードはサララを食べないわよ」
シルフィードの上から、さもおかしそうな声が聞こえた
それから、見覚えのある赤い髪と褐色の肌が見えた
「キ、キュルケ! な、何であんたがドラゴンに乗ってるのよ!」
ゆでた蛸のように顔を真赤にして、ルイズが問いかける
「この子が買い物に行くっていうから、
 ついでにトリスタニアまで乗せてってもらおうと思ってね」
「この子?」
見れば、背びれのところに一人の少女が座っていた
青い髪に青い瞳をし、眼鏡をかけた小柄な少女である
小柄、と言ってもサララよりは少し背が高い
「けど、そしたら急にシルフィードが下りるじゃない。
 ねえタバサ、この子どうしたのよ?」
タバサ、と呼ばれた少女は淡々と答える
「わからない。けれど、シルフィードは貴女に興味を持っている」
「きゅいきゅい!」
シルフィードがサララに顔をこすり付けてくる
どうやら、友愛の意を示しているようだ
サララもそれに応え、その頬を撫でる
いい鱗、これなら高く売れそう、と考えた瞬間、
きゅいきゅい鳴きながら、シルフィードはサララから離れた
「……サララ、今、この鱗が高く売れそうだ、とか考えたでしょ?
 そんなこと考えるから、シルフィードがおびえてるじゃないか」
チョコに咎められて、照れたように微笑んだ
「買い物って、トリスタニアまで?
 ああもう、行き先が被るなんて今日は運がないわ!」
ルイズが口をヘの形にしたまま呟く
「あら、あなた達もトリスタニア? ……よかったら、一緒に乗っていかない?」
キュルケがちらり、と厩舎を見た後でルイズに提案する
「な、何でにっくきツェルプストーの提案に乗らなきゃいけないのよ!」
「だって、……この子が来たせいで、馬が……」
冷や汗を垂らしながら、キュルケが呟いた
見れば、目の前に突如としてドラゴンが現れたせいで、
馬たちはみんな立ったまま気絶していた
器用な馬たちである
「……し、仕方ないわね! 乗ってあげてもいいわ!」
「はいはい。……いいわよね、タバサ」
「構わない」
こうして、女四人と猫一匹はドラゴンの背に乗って
一路トリスタニアを目指すこととなった

277 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/06/14(土) 21:13:34 ID:S6J8Xn7z
「うわー! いい景色だねぇ、サララ!」
大空を飛ぶドラゴンの背中で、チョコがはしゃぐ
サララも広い空を飛ぶ感覚にすっかり夢中になってるようだ
「あああ、アンタたち、恐くないの?」
ルイズが振るえながら、シルフィードの背びれに抱きついている
普段、レビテーションもフライも使えないルイズは
空を飛ぶ感覚に慣れていないようか恐いらしい
「うん。ダンジョンでも、ドラゴンは移動用に使われてたからね」
しかし、暗い洞窟の中、ぶつかりそうな所を飛ぶのより、
こうやって広い大空を飛んでいる方が楽しい、とサララも言葉を続ける
その言葉に、きゅいきゅい、とシルフィードが何か言いたげに声を上げる
「『シルフィは嫌なのね。洞窟の中なんて、暗いしジメジメしてて、
  お断りなのね! きゅいきゅい!』だってさ。
 シルフィードもそう思うよねえ」
チョコがシルフィードの言葉を訳し、そのままルイズとサララに伝える
「あら? 随分と人の言葉を使い慣れてるのね、このドラゴン」
「ドラゴンってそういうもんじゃないの?
 ボクたちの居たところじゃ、ドラゴンもモグラも
 ユニコーンも結構喋ってたけどなぁ」
でも、クオンとかの騎乗用のドラゴンが喋ってるのを
見たことはないから、多分人間の声では喋れない種類なんだろうなぁ、と
サララは一人で納得していた
「はぁ……あんたたちの居た世界、どうなってんのよ……」
頭痛がするような感覚がして、ルイズが思わず額に手を当てる
「ルイズ、あんたさっきから誰と話してるの?」
キュルケがそんな彼女を不思議そうに見やる
「え、誰ってチョコだけど。……あによ、その可哀想なものを見る目は」
「ゼロのルイズ、あんたとうとう頭が……」
哀れむように呟くキュルケに向け、タバサが独り言のように言う
「……サララは、彼女の使い魔。チョコはサララの使い魔。違う?」
言い当てられて、サララは思わず目を丸くした
サララが魔法の使えないメイジであることを知る人物は、
この学院にはそう多くはないからだ
「……ああ、サララもメイジなのね。ふーん、つまりチョコは
 使い魔の使い魔ってわけか。ふふ、面白いじゃない」
さも楽しげに、キュルケが口の端を歪める
「何よ! その微笑は!」
むきーっとなりながらルイズが思わず杖を向けた
「……ここは空の上。ケンカするなら……落とす」
「わ、分かってるわよ。い、威嚇よ、威嚇」
ぼそり、とタバサが呟いたので、若干青ざめながら、すぐに納めた
タバサは本をめくりながら、自身の使い魔と意思疎通を図る
「(彼女になついた理由は?)」
「(ドラゴンの匂いがしたので気になりました)」
「(あの猫に韻竜であることの口止めは?)」
「(忘れてたのね、ごめんなさい、おねえさま)」
ぽかり、とシルフィードの頭を杖で軽く叩く
「(痛い痛い! ひどいのね!)」
「(きちんと口止めしなかった、罰)」
タバサは念話でそう告げると、視線を本に戻す
が、思うところがあって、顔を上げサララを見つめた

278 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/06/14(土) 21:14:53 ID:S6J8Xn7z
彼女が、珍しい道具を売っているのは何度か見たことがある
ひょっとしたら、『あの人』を救える道具も持っていないだろうか
タバサは、思い切って問いかけてみることにした
「サララ。貴女は……異国の商人だと聞いた。
 ……毒に侵された人を治す薬はない?」
タバサの突然の問いに、サララは困ったように呟く
一応、前に居た場所で取り扱っていた薬草はあるけれど、
どうもこの辺りとは毒の概念が違うらしく、効きそうにない
ギーシュを通じて親しくなったモンモランシーと話す内に、
その事実が分かったのだ、と告げる
「そう……」
顔にわずかに落胆を浮かばせて、タバサは息を吐く
「ちなみに、どんな薬草?」
わずかな可能性にすがるように、さらに続けて問う
サララは、袋を漁ると黄色い植物の葉を取り出した
これを齧ると毒が消えるんです、と説明する
それを一枚手に取ると、タバサは試しに齧ってみる
真顔のまま、もぐもぐと口の中で咀嚼する
それから、ごくり、と嚥下してサララを見つめた
「あるだけ売って」
その目は煌々と輝いており、思わずサララがヒく
「ふーん、おいしいのかしら?」
「私も一枚もらうわね」
「……よした方がいいよ」
チョコの呟きは、キュルケにはニャアとしか聞こえず、ルイズには届かなかった
勢いよく齧った二人は、思わず言葉を失った
「……苦ぁい、何よ、コレぇ……」
ルイズがうぇーっという顔をしたが、ドラゴンの背中なので
吐き出すわけにもいかず、渋々とそれを飲み込む
「……タバサ。そういえばあなた、ムラサキヨモギと
 ハシバミ草が好物だったわね……」
キュルケが、失敗した、という顔でタバサを睨んだ
「……食べないならちょうだい」
二人の食べ残しを受け取ると、口の中へ放り込んだ
勇者のタマゴや歴戦の騎士ですら、口に含んだ瞬間は
あまりの苦味に顔をしかめる『毒消し草』
それを真顔で食べるタバサを、サララは恐ろしいと感じるのだった
ついで、自分の迂闊さが心苦しくなる
ルイズからも、似たような質問をされたことがある
『原因の分からない病を治せる道具は無いか?』
彼女はその道具を知っていた
自身の魔力を消費することで、身体に発生したあらゆる異常を
治癒することが出来る結晶『賢者の石』
入手は困難であり、唯一持っていたものも、普段からダンジョンへ携帯していた
そのため、こちらの世界へ来る際に置いてきてしまったのである
望まれた商品を用意できないなんて、町一番の商売人の名が廃るなぁ、と
サララは空を見上げてため息をこぼすのだった

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:15:18 ID:ocWikgGk
お待ちしておりました、支援仕る!

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:16:12 ID:/HBQvxKF
しえーん

281 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/06/14(土) 21:18:28 ID:S6J8Xn7z
以上で投下終了です
どくけし草の説明文が『あまりの苦さに毒を忘れる』うんぬんだったので
どくけし草をもぐもぐやってるタバサが浮かんでつい書いてしまいました
次こそは、デルフリンガーを入手(購入ではなく)出来るはずです

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:21:12 ID:ocWikgGk
乙&GJ。タバサ悪食w
デルフ&チョコ&ルイズの漫談に期待。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:30:15 ID:SyzXcheS
古畑任三郎を召喚

「ん〜、ちょっと待ってください、ミス・ロングビル
 あなたは黒ずくめのローブの男がフーケだと断定出来たのですか?
 それに馬で4時間の距離からの情報を、朝一番に手に入れてくるのはちょっと無理がありませんか?」

このシーン以外は想像できないなw


284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:34:26 ID:vH8KtwsG
思い切って短編で書いてみたらどうかと金田一を召喚した俺が言ってみる

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:36:17 ID:mCVxfbZO
ルイズ達に合わせるなら、古畑中学生を召喚

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:37:36 ID:C5aafq+F
>>284
喰いタンの金田一(かねだはじめ)召喚とな?

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:38:16 ID:qt9EAya+
地獄の道化師召喚

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:41:25 ID:GyVoJkRS
高畑はジョゼフ向きだろう、JK

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:43:53 ID:nll1nGA0
榎木津召喚はあのキャラを書ける人がいないだろうから無理か

奇行の数々にブチ切れるルイズは確実に想像できるが

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:47:28 ID:hzwGRNkp
>>281
乙です
あまりに苦さに毒も忘れると言われて、センブリみたいな味を想像してみた
…んなもん普通に食うなよタバサw

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:51:16 ID:RetPZuNd
秋葉原での捜査中に鏡に吸い込まれてしまった十津川警部をだな

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:51:30 ID:xlwDbVMF
>>289
「お腹ペコペコのぺこちゃんだ!」と食堂で騒いだり、
紅茶が飲みたいとシエスタに頼んで、「そうか、この手で抓んで――砂糖を入れてくれないか、君」とか言うんですね。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:53:08 ID:tvyM6PGG
>>284
「しあわせのかたち」の金田一を召喚したって?
ウォー!!ターベットォ!!!

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 21:55:58 ID:VWhbFZ6O
>>288
待て、それはネギまの方だ。
地獄の傀儡子は高遠だ。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:03:06 ID:ymdXXwP7
ついでに虹北恭助を連れてきたらどうだ


296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:04:47 ID:8B78z/mK
逮捕しちゃうぞのストライク男を召喚。
ルイズの胃に穴が空くのだけは分かる。

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:07:06 ID:S1gBKPVk
ネギまで思い出したけどオールド・オスマンと近衛近右衛門の口調がかぶっちゃうな。
他人のを読む分にはあまり気にならないけど、自分で書いてみるとすごく気になる。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:12:57 ID:bDQbDKHd
シャーロック・ホームズと、アンドロイドのマリアと、ちょっと若いDr.カオスを

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:20:33 ID:CykJksVc
キュルケに「変な名前」と言われて切れるキャラというのを考えてみる。
ギーシュより先に決闘シーンへ。

誰かいないかな。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:20:49 ID:RetPZuNd
むしろシャーロック・マイホームズを

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:21:35 ID:RetPZuNd
>>299
変な名前つうか、カミーユとか

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:24:37 ID:Ebacy4W/
キュルケ「このコシヌケ!」
マーティー「なんだと!?」

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:24:56 ID:Amqc1xiB
>>299
飛影

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:28:24 ID:GyVoJkRS
「酢蛸でございます、ひぇ〜い」ってか

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:30:11 ID:GyVoJkRS
って落語の居酒屋なんて知らないよな、ラノベやアニメ見る層は

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:30:30 ID:ymdXXwP7
>>299
落花流水より綾瀬暁
「あかちゃんて呼ぶな! 」


307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:38:28 ID:0G2b1XE6
奇面組から一堂零を召喚。
ルイズ、キュルケ、タバサ、ギーシュの5人で、奇面フラッシュ!

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:39:02 ID:2iW1lX/r
ロックマンダッシュよりロック・ヴォルナット召喚

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:44:48 ID:vH8KtwsG
>>301
流石に女相手では切れない……かな?

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:45:23 ID:MQ9eFHpv
>>299
柴田亜美のドラクエ4コマから
ウオノメ&モリソバ

311 :1レスネタでセキララ!から主人公の妄想小説のヒロイン火琉奈を召喚:2008/06/14(土) 22:50:47 ID:VsfLspSe
どうせ現実→ゼロ魔とかやるならスレタイに合わせてこれぐらいやって欲しいな。

「カルナ?! あんた名前がカルナって、本気で言ってるの!?」
春の使い魔召喚儀式で、ルイズは困惑の声をあげていた。
呼び出されたのは、ボロボロのマントで背に剣を背負った平民の少女。
長い黒髪を後ろで束ね、豊かな胸をもった美人を、ルイズはよく知っていた。
そう、知り過ぎるほどに。
「ルイズ・フランソワーズ。私は貴女に会うために呼び出された。
誓いをしよう。この命尽きるまで、私は貴女を守り続けると」
その言葉も一字一句までハッキリと知っている。
だって自分が考えた言葉なのだから。
彼女はカルナ。
剣士でありながらメイジすら倒せる凄腕で、理法という魔法ではない不思議な力も持っている。
性格は真面目で主人である超優秀な魔法使いルイズに対して忠実。
けれどその身体に流れる血には、ある秘密があって……
すべて知っている。
彼女は幼いルイズが書いた物語の主人公の相棒だったのだから。
恐るべき魔法を身につけたために敵に狙われる身となった貴族の少女ルイズと、
彼女を守るために現れた使い魔のカルナの冒険の物語は、
魔法の使えないコンプレックスをもったルイズが、それを晴らすように書いた妄想小説だった。
当時のルイズが理想とした、凄い魔法を使ってナイスバディな主人公ルイズとか超イタい。
相棒で使い魔でもある、超有能でカッコイイ、美人の騎士カルナとか、もう赤面するしかないキャラ立てだ。
ちぃ姉様だけに見せていたその物語は、確かエレオノールに「プケラ」と笑われて火にくべたはずだった。
だから、居る筈がないのだ。カルナなど、ただの妄想。二次元の世界にだけ存在するキャラクターでしかない。
それなのに。
「どうしたルイズ。わたしが分からないのか?
まさかやつらの呪いを受けたりしたのでは……そう言えば胸もちぢんでしまっているじゃないか!」
目の前のカルナは、その妄想そのものの姿で、そこに存在しているのだった。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:52:16 ID:ymdXXwP7
>>299
同じく奇面組の骨組メンバーから来津輝を召喚
「キスはあとでね 」



313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 22:58:25 ID:xlwDbVMF
>>305
落語ねぇ……頭山と一眼国と饅頭怖いと寿限無のあらすじくらいしかしらないなぁ。
……ゼロ魔の登場人物は素で寿限無ネタできそうだ。
いっそジョゼフに才人召喚させて一千一夜の間、ゼロ魔の登場人物に置き換えた落語を語らせ続けるとか……。
俺には無理だが。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:00:08 ID:VOVVSlUA
アラビアンナイトやるなら素直にシェヘラザードでいいんじゃね?(^^;

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:05:10 ID:xlwDbVMF
いや、シェヘラザードは落語知らないんじゃないか、さすがに。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:08:44 ID:VOVVSlUA
ああいや、千一夜物語を続けるなら
シェヘラザードに物語りをさせればいいんじゃないの? と。
ただ才人で落語は違和感あるな。
俺の中じゃサイトはその手の教養とは縁遠い子だし。
それこそ噺家を呼んだ方が。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:10:05 ID:rG1klzMu
GOの主人公か!!

殴って終わりだな

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:11:44 ID:besSTPF9
>>305
「ちりとてちん」から徒然亭一門をまとめて召喚。ヴァリエール公爵の庇護の下、
着々と支持を増していく異世界の芸能「ラクゴ」。毎日草々と喧嘩するルイズ、
ギーシュに惚れられる若狭、四草の追っかけになるキュルケ、師匠に影響されて
大人になるアンアン、ボソッと「底抜けに〜」とか言い出すタバサ。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:11:59 ID:o+3NQU5B
落語ねぇ……
孝行糖はそらで噺せたけどね。上方落語や。

こーこーとーこーこーとー、こーこーとーのーほんらいはー。

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:12:06 ID:AdVvT0cA
落語天女おゆいあたり?
それ以外の噺家が出てくる作品がぱっと思いつかん

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:14:45 ID:VsfLspSe
アニメやラノベ見る層なので落語天使おゆい召喚で良い。

イザベラ様主役で「茶の湯」とか楽しそうだとか思うけどな。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:14:57 ID:HbmBg+Zz
落語が趣味の女子高生といえば羽藤桂ちゃんでしょ

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:15:06 ID:ZhHnZBEj
ウォーザードよりタバサを召喚
ルイズがタバサと名前を呼ぶ度にタバサが振り向く

もしくはタバサがタバサを召喚

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:15:54 ID:xlwDbVMF
>>316
冗談にマジで返されると対応に困ると言うか……まぁそれはともかく。
噺家といわれても、創作作品ではパッと思いつかないんだよなぁ。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:16:58 ID:HHdb1PtP
落語なんて漫喫で読んだ寄席芸人伝でしか知らん

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:17:32 ID:RetPZuNd
落語なんてな、聞く側にもある程度の日本文化への理解が必要

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:20:32 ID:xlwDbVMF
>>323
さらに『奥様は魔女』のタバサも出てくるんですね、わかります

>>326
日本人にアメリカンジョークがあまり受けなかったりするようなものか……?

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:21:10 ID:o+3NQU5B
いやいやいや、落語から熊さん八つぁんご隠居さん召喚。
さて、元の噺は何にするか。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:22:46 ID:HHdb1PtP
笑いのツボなんてのは生まれ育った文化に影響されるからな
例えばある場所でありふれた名前が、日本語からすると変な名前に見えたり
ある場所の民族衣装が、日本人から見ると変な格好に見えたり

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:24:02 ID:VsfLspSe
落語って、そんなに難しいモノじゃ無いと思うけどなぁ。

ヴァリエール公「始祖ブリミルよ、どうかちょっとぐらい魔法が下手でもいいので元気な子が生まれますように。
            無事に生まれたあかつきには、黄金の聖堂を建築しますので、なにとぞなにとぞ!」
カリン「あなた、いくらなんでも黄金の聖堂を建てるようなお金は無いですわ」
ヴァリエール公「しーっ! 私がブリミルを騙しているウチにさっさと産んでしまうのだ!」

まぁこうして生まれたルイズが魔法が使えないのも仕方がないってぇお話でありました。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:24:04 ID:HHdb1PtP
与太郎でも喚べば素でドタバタ喜劇になるな

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:24:48 ID:RetPZuNd
長屋、畳、簪、袂、下駄の鼻緒、etc.

話に出てくる単語の意味・概念からまず教えないといけないしな。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:25:46 ID:VOVVSlUA
まあそうだわな。
古典落語に拘るなら話は変わるけど、
普通に考えれば、ハルケギニアにはハルケギニアに合った
「落語」ができるだろうし。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:27:18 ID:MyMOOezu
ハルケギニアで大喜利とか

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:28:12 ID:HHdb1PtP
要するにオチがついてる話って意味だしな>落語
人情話や廓話でなく、笑い話ならいくらでも応用できると思うが

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:28:28 ID:RetPZuNd
>>333
そうなると、逆に噺家の方にハルケギニアの文化をまず一から教えないといけないw

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:31:55 ID:dRsLlTBS
意外に、中世ヨーロッパを舞台にした作品からの召喚って無いな。


338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:33:15 ID:RetPZuNd
>>337
そもそも中世ヨーロッパを舞台にした作品ってのが少ない。



よし、異次元騎士カズマの召喚だ!

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:34:46 ID:0RebxH0x
>>337
じゃあ、元ネタの三銃士から誰かを。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:35:23 ID:VOVVSlUA
中世ヨーロッパねぇ。
ナポレオンやロベスピエールでも呼ぶ?

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:36:37 ID:ZhHnZBEj
もっと遡ってヴィランドサガはどうだ?

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:39:19 ID:7IbObCXd
>>337
元ネタの狂ったマゾ修道女の虚無のルイーズを

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:40:19 ID:qOD7KdNd
中世ヨーロッパとな
そして落語とな

つまりルイズが召喚しようと四苦八苦していたら、出てきたのが

「まさかの時のスペイン宗教裁判!」

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:42:27 ID:VM9znfOb
フーケ・ラ・モットという人がオンディーヌ(ウンディーネ)という戯曲を書いてたの思い出した
戯曲の類からなんか呼べないだろうか。俺全く知らないけど。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:43:01 ID:+Ior/dBg
>>343
なんだっけ? ワードナの逆襲?

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:43:56 ID:mc+fgQx2
オスカル様召喚とかもええが、軍人としてどの程度優秀だったんかな?

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:44:05 ID:gdeCvNPq
オスカルとかラセーヌとか
そういや最近の作品じゃ絶滅危惧種か?ヨーロッパ系・・


348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:45:23 ID:DyCefLFe
>>345
ジョンブルジョークの基本モンティパイソンじゃないの。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:46:02 ID:o+3NQU5B
>>339 んじゃ、ワルド伯爵を。
或いは実在の人物、”ルイーズ・フランソワーズ・ド・ブルボン”辺りを。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:46:16 ID:CDv7Yiyr
>>324
ラノベで噺家と言えば、あれしかないだろう。
食前絶後!!の左方天詳。……風のメイジとは相性悪過ぎかもしれんがw

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:46:23 ID:ZhHnZBEj
>>347
アワーズでナポレオンが連載中

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:46:24 ID:7IbObCXd
三銃士といえばこんなの出てるが
http://www.baby-leaf.com/kinds/papo/39712.html

ミレディーとかロシュフォール伯という選択肢は無かったのだろうか

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:48:04 ID:VOVVSlUA
「虚無のルイーズ」について調べようとしたら
アニメの最終回しか出てこない点について。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:48:18 ID:bDQbDKHd
明日のナージャがあるよ!<ヨーロッパ系

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:50:51 ID:VsfLspSe
「ゼロのルイズがなまたさうを召喚したぞ……って、なまたさうって何だっけ?」

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:51:39 ID:o+3NQU5B
聴覚魔術か!

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:52:31 ID:ld7nl+Kf
ロシュフォールっつーとアニメ版のとぼけたオッサンしか思い出せないなぁ。w

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:52:54 ID:VsfLspSe
ピルグリムイェーガーとかも中世ヨーロッパ物と言えない事も無い。
アレの登場人物はどれを呼んでも危険すぎるが。

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:56:46 ID:VOVVSlUA
シュバリエとかも面白そうだなぁとは思うけどね。
や、一回読んだっきりだから主人公ぐらいしか
まともに覚えてないけどさ。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:56:49 ID:f9rD2Z62
>>324
なまたさうも怖いが「地獄八景亡者の戯れ」を語りだしたらどうなることか。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:59:04 ID:xlwDbVMF
>>344
戯曲か。
『黄衣の王』とかどうだ?

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/14(土) 23:59:27 ID:nll1nGA0
じゃあルーマニアの串刺し公をって彼は別スレの管轄か

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:01:11 ID:HHdb1PtP
ドン・キホーテでも呼ぼうぜ

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:02:25 ID:CDv7Yiyr
>>355
考えてみればメイジの天敵だな。なまさたうで呪文が封じられるのが早いか、それともサイレントでなまさたうが封じられるのが早いか?

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:04:04 ID:PeLONALj
>ルーマニアの串刺し公
たくさん色々なのいるから別に管轄外ってわけでもない

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:08:19 ID:g8D2cALM
西洋ではなく中華系なのを召喚ってのも少ない気がするんだ

西遊記の孫悟空は召喚できれば大当たりの部類にはいるんじゃないかと

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:09:17 ID:sm/nFrc+
岩窟王は中世ヨーロッパでOK?

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:09:34 ID:CNbjLz29
中世ヨーロッパが無理なら古代なら?
王家の紋章よりキャロル…でもハルケギニアじゃ金髪碧眼珍しか無いからなあ
タイムスリッパーの能力持ちのアイシス姉さんの方が使えるかも

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:18:33 ID:JR5Qkyc6
>>366
喚ぶのはともかく「太いんだよ、硬いんだよ、暴れっぱなしなんだよォ」な事態にならないか

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:18:58 ID:SqD9H2xm
落語といえば『寿限無』でしょ。
完全な出落ちだけど。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:20:44 ID:CY8VspQg
>>366
「悟空道」から魔猿召喚を考えていたが、
プロットを練るうちにハルケギニアが獄界になったり
始祖ブリミルが天竺の釈迦如来になったり
ワルドが大聖妖魔悪奴になったりし始めたので半年以上寝かせたきりだ

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:23:15 ID:iGi28/Xr
>>366
斉天大聖は権力に対する民衆の怒りを体現化した妖怪なんだぜ?
それをふまえると当たりか外れか悩む。
中華系なら、??か楊?じゃね?

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:23:29 ID:nqbDyPTM
イーリアスからアキレウスを召喚…

どうやっても話しが続かんな。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:25:07 ID:iGi28/Xr
しまった、トチった。
>>372の??はナタクとヨウセンで。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:30:08 ID:M08z5Wog
>>341

だとしたらトールズ召喚を希望。
素手で青銅のゴーレムを薙ぎ払い、「本当の戦士に剣はいらない」と一言w

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:34:59 ID:S4QXhFid
ジャーマンキングからは誰一人として喚ばれてないのね
精霊と繋がりが深くて性格が分かりやすいホロホロあたりなら動かしやすくて話も作りやすいかしら

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:37:26 ID:2acq45ZV
>>376
ジャーマンスープレックスが究極技なマンガですね
わかりません

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:37:57 ID:g8D2cALM
>>372
それは道教の斉天大聖で、西遊記の孫悟空、闘戦勝仏は作中ではそうでもないと思うが
さらわれた姫や后を救うことも多かっただろ

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:38:55 ID:vJKImUWZ
>>376
ドイツの王様か

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:40:09 ID:IlcE50fs
>>376
木刀の竜あたりが適任じゃね?
ルイズ=ベストプレイスで。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:40:24 ID:S4QXhFid
だから規制は嫌なんだよ
携帯で打ち間違えたりするから
分かってるだろうけどジャーマンじゃなくてシャーマンよ

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:41:05 ID:/Kg9mUBp
ドイツ人ジャーマンですねわかります

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:43:10 ID:YUq+/MvK
もういっそ、道士さまシリーズから漂藤流哉喚べばいいんじゃね?

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:43:47 ID:CY8VspQg
ロマリアの地下墳墓に眠る戦車がシャーマンなんですねわかります

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:46:23 ID:SqD9H2xm
つまりプリンセスジョゼフですね。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:51:41 ID:KIBYj4MZ
>>378
しかし孫悟空はけっこう気位が高いからなあ
金箍呪のないルイズに従うかどうか

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:53:58 ID:2ML4tLBS
>>366
コーエー版西遊記から朱涼鈴を召喚とか考えたことあるけど、うまく書けそうになくて断念した記憶がある。
マイナーだけど結構面白いだよな。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 00:57:45 ID:V3gffCEo
中華系は最近は曹操だけど藤竜版封神演義からプリンス趙公明と四不象が呼ばれてたのう……。
ここで中華系は中華系でもBB戦士の呂布トールギスでも呼ぼうぜ

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:06:58 ID:CI6/6si4
>>386
堺正章とか香取慎吾で呼べばおk

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:07:11 ID:ax58Upru
十万の神兵を叩き潰す孫悟空にしてみれば7万の軍勢などそれこそ吹けば飛ぶようなもんだろうの。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:13:05 ID:ax58Upru
>>386
暴れ者時代の孫悟空呼んだら、ハルケギニアが危機だ。
天界の馬番に任命したら大暴れしたヤツだ、使い魔なんて言ったら冗談抜きで切れるだろうの。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:16:22 ID:wrLeYuut
西遊記本編でも妖怪の子供人質に取った挙句上空から叩き落してミンチになんてこと普通にやってるしな

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:27:31 ID:DeIjaN8U
爆発、ピンク、使い魔(パートナー)の三拍子が揃ったジバクくんを召喚しようぜ

394 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/06/15(日) 01:43:31 ID:LDvpR0HS
西遊記ならば、“天にひとしい”なんてどうでしょう。
  (なんてマイナーな)

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:52:53 ID:gxo9orM6
ジーザス・クライストとゴーダ・マシッダルダを呼んでしまおう

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:58:01 ID:2lvaTUiJ
額のアレ押されると凄い痛いとか言い出すブッダと
目をつぶってプールに飛込んだら水が割れるキリストですね

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 01:59:47 ID:JR5Qkyc6
あの二人は下界でバカンスさせてあげるべきだと思うんだ

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:03:05 ID:gxo9orM6
そして記すと暗殺指令が飛ばされるムハ○○○

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:06:30 ID:AJ4DPujQ
「ちょ、ルイズちゃんが石を錬金しようとしてるよブッダ! このままじゃ失敗して爆発が……」
「ここはキミがこっそり助けるべきだろ! ほら、早く!」
「う、うん分ったよ。きえ〜いっ!」
「ああっ! ルイズが呪文を唱えようとしたら石がライ麦パンに変わったぞ!!」

こうですか、わかりません!

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:14:05 ID:JR5Qkyc6
それじゃあラグドリアン湖の水もぶどう酒に変えて村人大喜びだな

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:14:26 ID:AFOSgE8d
第二のブリミルになっちゃいそうだな。

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:15:17 ID:CI6/6si4
湖の生き物が一斉にプカプカ浮かぶわけですね。大量虐殺。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:19:54 ID:JR5Qkyc6
大丈夫、原作でも腹減ったと言うだけで動物が進んで食料になろうとしてくれるんだ。
きっと死んだ湖の生き物は戦争難民などに食糧として支援されるに違いない。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:26:37 ID:CY8VspQg
ジーザス!ジーザス!ジーザス!ジーザスぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!主イエス主イエス主イエスぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!イエス・キリストの聖なる肉体であるパンをクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!聖体モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
山上の垂訓素晴らしかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
キリスト復活されて良かったね人類!あぁあああああ!素晴らしいい!キリスト!アーメン!あっああぁああ!
俺の罪も赦されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!復活なんて現実じゃない!!!!あ…原罪も神もよく考えたら…
キ リ ス ト 教 は 現 実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!エホヴァアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?十字架の上のキリストが僕を見てる?
十字架の上のキリストが僕を見てるぞ!キリストが僕を見てるぞ!聖なるキリストが僕を見てるぞ!!
主なる神の御言葉が僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはキリストがいる!!やったよママン!!ひとりじゃないもん!!!
あ、天国のキリスト様ああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあマリア様ぁあ!!ぺ、ペテロ様ー!!教皇聖下ぁああああああ!!!ハレルヤァァぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよキリストへ届け!!天の国のキリストへ届け!

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:29:28 ID:AFOSgE8d
此処に書き込むのなら人名の部分をゼロ魔のキャラの名前に
するぐらいしてもいいのに。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:32:01 ID:JR5Qkyc6
夜中にページ更新していきなりこんな書き込みが出たからびっくりしたじゃないか

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:48:50 ID:ggVWmlH5
>404
とりあえず月曜一番に病院に逝ってこい。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:49:35 ID:MWA7VwS6
俺TUEEE大好きな自分が適当に書いてみた結果、困ったことになった。

http://u.skr.jp/1024/download.shtml

ネギま
Num:5058
PASS:ぜろ

BASTERD!
NUM:5058
PASS:ぜろ

うpろだでスマソ

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:51:33 ID:MWA7VwS6
下は 5059 です。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:53:08 ID:eK2uxs1d
>>361
名状しがたい御方が来て精神が破壊される……

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 02:58:12 ID:UrQ/L0uV
意外と怪物王女からはまだ誰もきてないね。
偽王女あたりなら呼びやすいと思うが…。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 03:07:44 ID:JR5Qkyc6
>>410
うまく契約できればきっと『安息所』にしてもらえるさ

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 03:13:04 ID:CI6/6si4
>>408
TUEEとか以前に、キャラの性格付けを致命的に間違えてる。
TUEEにしても爽快感皆無。時代劇でも見て勉強しよう。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 03:28:31 ID:+Vzi/i33
謝れ!俺TUEEEに謝れ!

キャラ改変以前に虐殺してるだけじゃねえか
蹂躙や最低の方がまだマシだ

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 03:42:36 ID:CI6/6si4
というか、俺TUEEEとか最低蹂躙って言葉が示す本来の形と言った方が正しい。
本物が少なくなったから、代わりに本来なら全然言われる筋合いの無い作品でも
こういうのと同一視されて叩かれたりするのが現状だが。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 04:00:09 ID:5OoJx/A0

ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて より

第1話に出てきた某・巨大AAを召喚

カオスかな・・・(汗

417 :ゼロの旋風:2008/06/15(日) 05:01:56 ID:M9ZqiDdW
おはようございます。先約がなければ、「ゼロの旋風 その2」を10分後
くらいから投下したいと思いますが。

418 :ゼロの旋風 その2(1/7):2008/06/15(日) 05:11:24 ID:M9ZqiDdW
では、投下開始します。
−−−−−−−−−−−−−−−
いきなり呼ばれ 出でたるは
竜も飛び交う 珍世界
魔法学院 使い魔も
住めば都と 洒落込むか(ナレーション:柴田秀勝)


どうやら俺は相当認識が甘かったようだ。平穏な日々は束の間の幻想だったらしい。その理由は…

「キッド、明日の『虚無の曜日』は買い物にトリスタニアまで出かけるわよ。あんたの服や武器も
揃えなくっちゃねっ」

とりあえず今の俺の生殺与奪の権を握る「ルイズお嬢様」から、例のギーシュとの決闘騒ぎから数
日としない内に、干してたたんだ彼女の衣類を洋服箪笥にしまっている最中に突然言われた。なん
でも、公爵家の娘たるルイズの使い魔としては、その格好はあまりに「みすぼらしい」こと、また
元いた世界で俺に軍人としての経歴があったり、その後の稼業でも戦闘要員として活躍したことを、
一応手短かにではあるが話したことが理由らしい。

まぁ確かに、簡易宇宙服も兼ねる俺の黒いJ9スーツは、ルイズに召喚されて以降、少なくとも俺
自身の手では洗ったことがない。いくら汚れに強く、簡単には着用者の体臭が染み込まない仕様に
なっている22世紀の服とはいえ、ルイズから召喚される直前、バーナード星系へのフライバイを試
みていた頃から数えても、かれこれ3週間は洗濯をしていないのは問題だった(なんせ、ヌビアと
の最終決戦で、それどころじゃなかったもんなぁ…)。
俺が着てきたJ9スーツは、その稼業の特殊性もあって、ドク・エドモン謹製で簡易耐レーザー・
ブラスター仕様がなされ、かつ下着だけ取り替えれば、数週間は匂わない特殊触媒コーティングが
なされていたが、こちらの世界で毎日俺に洗濯をさせているルイズからすれば洗っていない不潔な
服に見えたのだろう。
まぁ、22世紀の太陽系の科学技術を知らない人間としては当然の反応だろうと思う。

また、俺がルイズの名誉を賭けてあのギーシュと決闘し、見事に短時間で圧勝した事実は今や魔法
学院中に知れ渡り、それゆえ主であるルイズの評価もゼロ→急騰ぎみらしく、そのため彼女の俺に
対する機嫌はすこぶる良い。余談だが、貴族に勝った平民ということで、学院の料理長のマルトー
も、俺が厨房にまかない食を頂きに行く度に『我らの剣』と俺のことを呼んで歓迎してくれている。

「あんたには、ヴァリエール公爵家御用達の仕立屋でちゃんとした服を特注してあげるからね!大
丈夫!そのくらいのお金なら仕送りされてるから。あと、腰に下げてるその変な銃だけじゃ心細そ
うだから、立派な剣も用意しないとね。ご主人様であるこのわたしを守ってもらうためにもねっ!」

まあ、可能な限り突起物が少なく、動きやすく、かつ頑丈で破れにくい繊維で作られた服であれば
俺は文句はない…っていつもの服とあまり変わらないってツッコミは無用だ。それに、ブラスター
のエネルギーが限られている以上、他に使用可能な武器の調達は急務だと感じていたところだった
し(この前の決闘のようにいつも石にばかり頼るわけにもいくまい)、第一、戦士としての俺の本
能からも、この世界の武器事情全般についての知識・情報が欲しと思っていたところだ。

419 :ゼロの旋風 その2(2/7):2008/06/15(日) 05:12:42 ID:M9ZqiDdW
ゼロの旋風 その2(2/7)
それにしても、この前の決闘でギーシュに投げるべく石を握ったときに感じたあの『正体不明の感
覚と能力』は一体何だろう?あの後、一人になった時に誰も見ていないことを確認して、久しぶり
に愛用のブラスターを点検しようと手に取ったときにも一応似たような感覚と左手のルーンの反応
はあったが、身が軽くなったり五感が鋭くなる度合いは、この前よりずっと小さかった。
ルイズ曰く、使い魔が主と契約をすると、それまでになかった新たな能力を獲得するらしい。とす
れば、その能力とは、あの時の石とブラスターとの共通点である『武器』に反応する力ということ
だろうか?
そう考えた理由は、その後何度もそこらに落ちた石を拾って握ってみても、それだけでは同じ感覚
は再現できなかったこと、従って握る対象を『武器』として使用する目的で認識した時に初めて発
動する力なのではないか、という仮説に行き着く。ただ、単にブラスターを点検・整備する時のよ
うに、それを「使用」する目的でない場合はたとえ『武器』を握っていても、あの能力の発動の度
合いは弱くなるということかもしれない。
いずれにせよ、『武器』を使用する戦闘時になればはっきりするだろうが、なるべくそうした状況
は御免こうむる。俺とて無用な争いは避けたい。特にまだ不慣れなこの異世界なら、尚更だ。


翌早朝、ルイズに連れられて馬でこのトリステイン王国の首都トリスタニアに向かった。最初は戸
惑ったが、乗馬は初めてではなかったので、しばらくしてそれなりに勘を取り戻した。
…そういえば、牛馬をたくさん飼育していたオルトラ牧場は今頃どうなっているだろうか?亡き主
人親子の仇討ち後、使用人達の自主管理に任されたが太陽系大混乱の後だけに気がかりだ。

かれこれ3時間ほど揺られた後、城門側の駅亭に馬を預けて、トリスタニア市街に入った。一見、
華やかで活気あふれている様子だが、少し脇の通りに目をやると、みすぼらしい身なりをした人々
が、貴族とそのお供である俺たちを物欲しげに見る視線を感じる。ルイズに聞くと、トリスタニア
でも貧民層による犯罪率は高いという

どうやら俺は、魔法学院という貴族子女が集う「楽園」の中しか知らなかったようだ。学院を一歩
出て、「平民」と称されるこの世界の圧倒的多数の人々を見れば、ウエストJ区も顔負けの貧富の
格差と治安の悪さが存在する。
…そういえば、俺の相棒だったボウィも、地球の孤児院出身だったっけ。あいつもいつも陽気に振
舞ってはいたが、幼少時は貧困と絶望の底にいたことを後から知らされて、そこから這い上がる苦
労はどれほどだったろう、と想像したもんだ。

この世界には、魔法を使えるメイジという貴族階級と、使えない平民という厳然たる身分差別があ
るが、それとは別の意味で、政治・経済・軍事の支配階層と裏の犯罪組織との癒着のような腐敗と
いった問題も俺たちの世界のようにあるのだろうか…おそらくあるんだろうな。だとしたら、俺た
ちJ9のような「晴らせぬ恨みを晴らす裏の始末屋」もいるのだろうか?

420 :ゼロの旋風 その2(3/7):2008/06/15(日) 05:13:44 ID:M9ZqiDdW
ゼロの旋風 その2(3/7)
などと考えていているうちに、ヴァリエール家御用達の仕立屋に到着した。俺は今着ているJ9ス
ーツとほぼ同じデザインの服を3着と、この世界でも通り相場らしい執事その他使用人が着るタキ
シード風の黒衣2着を注文した。普段着をあえてよく似たデザインにしてもらったのは、J9の連
中がもし同じこの世界に流されていたなら、遠くからでも一目で俺と認識しやすくなることを期待
したからだ。黒くて地味すぎる、今と同じようなデザインなら折角わざわざ仕立てに来た意味がな
い、使い魔にいい服を着せたい主人であるわたしの立場も考えて、と言われたが、ご主人の護衛の
ためにも動きやすさを最優先する必要性があるということで納得してもらった。その代わり、学院
内ではなるべく「タキシード」の方を着ることで妥協する。

仕立ての出来上がり予定日を確認し、代金を先払いして次に武器屋へ向かう。


最初、胡散臭げな目で俺たちを迎えた店の主人だったが、ルイズが貴族の上客だと分かると、掌を
返したように機嫌をとり始めた。いろいろ詮索されると面倒なので、一応俺は、貴族のお嬢様の護
衛兼世話係として彼女の父親が新たに雇ったばかりの異国者の元傭兵ゆえに、トリステインの事柄
は武器の流通状況を含めまだ不案内なのだ、とルイズは店主にあらかじめ説明する。

「いや〜さようで、お嬢様のところもでげしたか。いやね、昨今は物騒でげして、宮廷貴族の皆様
の間でも用心棒や私兵を新たに雇ったり、下僕に武器を持たせるのが流行っておりやしてね〜。と
りあえず、これなんかいかがでげしょ?」

…この商売げたっぷりの愛想、パンチョ=ポンチョに似てるな。とりあえず、店主が持ってきた細
身の剣を握る。…どうも俺の心はこいつには動かない。ルーンの反応も、『あの感触』も微弱だ。
他にも幾つもの長剣や槍の類を物色したが、どれもいまいちだ。さすがにレーザーサーベルやレー
ザーナイフがあることは期待していなかったが、22世紀地球のレベルの実体ナイフを見慣れた俺か
らは、材質・焼入れ・研ぎ方いずれも物足りない。派手な装飾や宝石をあつらえたような外見だけ
は豪華なものはいくらもあったが…

「おう、そこの若けぇの!おめぇさん、なかなか剣を見る目がありそうじゃねぇか。この店の主だ
った長物を軒並み手に取っても外見に惑わされねぇとはな。どうだい!この俺様にしねぇかい?」

「誰だ…って、剣がしゃべったぁ!?」

「それって、インテリジェンスソード?」

「へい、そうでげすが…あっ、こいつはデルフリンガーっていいましてねぇ、やたら口は悪いわお
客様にケンカは売るわ迷惑ばっかりかける奴でげして、あっしも困ってるんでげさぁ…」

「ほぅ、面白そうだな。どれ、ちょっくら見てみましょっか?」

俺がそのデルフリンガーという剣を手に取った時、これまでの剣や槍とは違ったルーンの反応と
『あの感覚』があった!

「こいつはおでれーた!おめぇさん『使い手』か!?道理でどこか懐かしい雰囲気がしたんだ!」

「ルイズのお嬢、俺はこいつにする。俺が思うに、こいつは相当使えそうな奴ですぜ」

「まぁ、戦慣れたあんたが言うんだからそうさせてもらうわ。ご主人、これおいくら?」

「へいへい、こいつなら百エキューでげす」

「よろしくな相棒!」

「こちらこそ、イェ〜イ!」

421 :ゼロの旋風 その2(4/7):2008/06/15(日) 05:14:50 ID:M9ZqiDdW
ゼロの旋風 その2(4/7)
これでデルフリンガー(以下、略称デルフ)を買うことは決まった。しかし、長剣は広い場所でな
ら強力な武器だが、路地や廊下・室内といった狭い空間での使用には不向きだし、隠し持つことも
出来ない。それに第一、日常生活で果物の皮をむいたり、羽根ペンの先を削ったり、様々な家具や
器具を加工したり、髭を剃ったりするために使うには不便すぎる。
というわけで、日常用といざという時には手裏剣としても使えるタイプの細身の短いナイフも少し
ばかり購入することにした。こちらも店主にいくつか並べてもらい、俺自身が手にとって選りすぐ
ったものを(デルフの論評も聞きながら)4つばかり革バンド付きの鞘と共に購入した。

代金支払いを終え、相変わらず愛想がいい店主と少しばかり雑談することにした。ルイズには、ト
リステインの武器事情を含めた情報収集をしたい、ということで少々時間をもらった。
その結果、いくつか気になる話があった。

「いえね、先程申し上げましたように昨今物騒な原因の一つに『土くれのフーケ』って怪盗のこと
がありやしてね、なんでも貴族のお宝ばかり狙って盗んでるって噂でげすよ。相当腕の立つ土系メ
イジだそうで、30メイルはあるでっかいゴーレムも作れる錬金の達人だそうでげす」

「あと、これはまだ今のところフーケの件ほど大きな話題にはなってないでげすが、アルビオンで
貴族達が王家に反乱を起こして、かなり王党派軍が押されてるって噂でげす。なんでも貴族連合は
『レコン・キスタ』とか名乗って、今エルフに占拠されてる東方の『始祖ブリミル降臨の聖地』を
奪還することを旗印にしてるとか。このまま王党派が負けることになったら、次はレコン・キスタ
軍はこのトリステインを攻め落とそうと狙うのでは、との懸念が広がり始めておりやして、それも
あって一部の貴族の方々は用心のために傭兵を徴募したり平民傭兵用の銃を纏め買いする動きが最
近出始めているでげす。まぁ、おかげであっしら武器商人は儲けさせて頂いてるでげすが…」

『土くれのフーケ』に『レコン・キスタ』か。フーケの方は店主の話を聞く限りでは、平民達の物
は一切狙わず、貴族の財産のみを盗むという。そのため、貴族階級を良く思わない平民達の内では
英雄視する者は結構いるらしい。ただし年齢・性別・国籍はおろかその人相も一切不明…
…少なくとも今のところは、俺たちJ9の主敵「善人を泣かす奴」というわけではなさそうだ。ま
ぁ、俺は今のところ『貴族』の使い魔なのだから、主のためにも用心に越したことはないだろう。

アルビオンといえば、ハルケギニア大陸上空を回遊する浮遊大陸だとルイズから教わった。どうい
う原理かはルイズ自身もよく知らないらしいが。
…それにしても宗教的熱狂が大勢力となり、既存の体制を転覆させようとしているとは、まるでカ
ーメン=カーメン率いるヌビアの連中のようだ。奴らの場合、最後の方ではコネクションの構成員
という「ヤクザ」というよりは、大アトゥーム神やカーメンに対する崇拝の念から死を恐れずに戦
いを挑んでくる「狂信者」の様相を呈していた。このハルケギニア世界でも始祖ブリミルへの熱心
な信仰がヌビアのような巨大勢力化し、世界の不安定化要因となるのだろうか?つい最近まで死闘
を繰り広げた相手との類似性から、俺は個人的に『レコン・キスタ』のことが気になった。

ルイズも店主が語る噂話に熱心に聞き入っていたが、昼飯時も近いので武器屋を出ることにする。
っと扉を開けたところでいきなり2人の人間と鉢合わせというか、ぶつかった!
お互い尻餅をついたまま相手を見れば、キュルケとタバサの2人だ。話を聞くとどうやら、外出し
た俺たちの後を、タバサの風竜シルフィードに乗って追ってきて、そのままトリスタニアで尾行し
ていたらしい。
ルイズとキュルケはしばらくにらみ合って罵り合っていた。まぁ、出会って日が浅い俺が言うのも
なんだが、見たところ2人は表面上はともかく、実際には内心ではお互い憎からず思っている様子
が見てとれる。お互い意地を張って素直になれないだけなのだ。心の中で苦笑しつつ、

「まぁまぁ、お嬢様もキュルケの姐さんも、あここは一つ、このキッドさまの顔を立てて、一緒に
手打ちの昼食会で楽しんでは頂けねぇでしょうか、イェ〜イ!」

と俺が大仰な仕草と台詞で『仲裁』したところ、2人とも意外にあっさり同意した。タバサも異議
はない。もっとも昼食へ行く道すがら、キュルケがやたらと

「ねぇダ〜リン」

と俺に絡んできたのは少々閉口したが…

422 :ゼロの旋風 その2(5/7):2008/06/15(日) 05:15:41 ID:M9ZqiDdW
ゼロの旋風 その2(5/7)
貴族も常連という近くのレストランのオープンテラスで俺たちは昼食にした。食事中、俺がいた世
界についてキュルケから質問されたので、一応ご主人であるルイズの許可を得てかいつまんで話す
ことにした。もっともルイズ自身も聞きたそうだったし、タバサも前菜の「はしばみ草のサラダ」
を黙々と口にしつつも、その目に強い関心の色を浮かべているのが見て取れた。俺としても、現段
階ではこの世界の住人達にはまだ自分の「手の内」を多く見せたくないとの思いもあったが、J9
の仲間達を、そして元の世界に帰る方法を探すための情報収集という観点からも、「最低限」の情
報開示は信頼できそうな人間に対しては行うべきだ、と判断した。

ルイズに既に話したこととも重複はしたが、一応、俺が太陽系という多くの星々からなる世界から
来たこと、生まれたのはこのハルケギニア世界に似たところのある地球と言う星であること、俺た
ちの時代には、星と星の間を飛ぶことが可能になり、人々はあちこちの星に植民していること、俺
はそこで最初は軍人となったが、軍上層部が数多くの『裏組織』に侵食されて腐敗している現実を
数多く見せられて嫌気が差し、たまたまそうした裏組織の連中と戦うことを目的とする秘密チーム
の新設に勧誘されたことをきっかけに脱走したこと、そのチームはいずれも凄腕の「その道のプロ」
から成り、その名『J9』は太陽系中の裏組織を震え上がらせる活躍をしたこと、などを手短に、
そしてなるべく彼女らに分かりやすい比喩や表現で説明した。ただし、敵味方の個々の武器の性能
や俺や仲間達の能力については可能な限り言及を避けるか意図的に曖昧にして…

「ふ〜ん、元正規軍の特殊部隊の隊長さんねぇ。道理で魔法も使わずにギーシュをあんなにあっさ
り片付けちゃたわけよね」

「…相当な手だれ。最小限の動きでワルキューレを避け、相手自身の動きを利用して投擲。動作に
全く無駄がなかった…」

「お褒め頂いて恐縮です。お嬢様がた」

またもや大仰な態度でお辞儀をして返す。俺もすっかりこのメンバーに馴染んだようだ。

「けど、前にも聞いたけど、なんであんた達が故郷の太陽系を『ABAYO』しようとしたその瞬間に
あんただけがわたしに召喚されちゃったのかしら?」

好物のクックベリーパイをフォークの先で切り取りながらルイズが尋ねた。いつの間にか食後のお
茶の時間になるまで話し込んでいた。

「…うぅぅん、それについては俺もいろいろ考えたんだけど、今のところは理由は不明だな」

確かに、俺たちは救った太陽系を捨てて、遠い宇宙の彼方の新たな天地を目指そうとした。そのこ
とと俺が異世界へ召喚されたこととの間に何か関係があるのか否かは、こちらに来てからずっと考
え続けてはいるが、決定的な答はいまだ見出せていない…

他にも質問が出そうになったが、そろそろ日も傾きだした。学院の夕食までの時間を計算すると、
もうじきトリスタニアを出発しなければ間に合わない。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 05:20:30 ID:oNDpwqoD
こっそり支援

424 :ゼロの旋風 その2(6/7):2008/06/15(日) 05:23:09 ID:M9ZqiDdW
ゼロの旋風 その2(6/7)
「俺たちは馬なので、そろそろ学院へ戻らないとまずいっすね。どうですお嬢、お嬢のお許しさえ
あれば、この続きは学院へ戻って夕食後に、お嬢の部屋で話すってのは?それもみんなが寝静まる
消灯後に」

ルイズは俺とキュルケの顔を交互に見て、

「仕方ないわね…いいわ。ただし勘違いしないでよ!わっ、わたしだってキッドのお話の続きが聞
きたいだけなんだから!ツェルプトーが一緒、っていうのが気に入らないけど…」

「あ〜ら、あたしだったらダーリンの昔話だったら、一昼夜かかっても聞き惚れちゃうわぁ。あん
たって見た目も度量も小さいんじゃないの?ヴァリエール」

「なんですってぇ!?」

「まぁまぁ落ち着いて、お二方。じゃあ話は決まり!それでは皆々さま、今宵の団居(まどい)を
お楽しみに〜、イェ〜イ!」


…と、夕食後に俺様の元の世界での面白おかしい体験談でその日は暮れるはずだったが、そうは問
屋が卸さなかった。

シルフィードで先に戻っていたキュルケとタバサに続き、少々馬を飛ばした俺たちが魔法学院に戻
って無事夕食を終え、本来の消灯時間直後、他の生徒達が寝静まった頃にルイズの部屋に一同が集
合したまでは良かった。

俺が昼間の話の続きを始めて間もなく、外からドォンドォンという腹に響く重低音が聞こえ始めた。
何事かと外を見やれば、学院本塔の、俺が教えられた知識が正しければ宝物庫がある辺りを狙って、
高さ30メートル前後もあるバケモノがパンチを繰り出しているではないか!

「あれって、昼間に武器屋から聞いた『土くれのフーケ』じゃないの!?よりによって噂を聞いた
今日の今日に、あんな大きなゴーレムを作って、魔法学院の宝物庫を襲いに来るなんて!!」

「断定は出来ないが、可能性としてはあり得るな。だがここからでは暗くて遠すぎて詳細が分から
ん!」

「あたしたちも行きましょ!これを見てみぬ振りをしたら、ツェルプトー家の名が泣くわ」

「…迅速な状況確認を要する…」

「わたしも行くわ!ツェルプトーなんかに負けるもんですか!」

「お嬢!危険すぎる!相手は相当な術者なんだろ?無謀だ」

「バカ言わないで!わたしはこれでも貴族よ!ノブレス・オブリージュ、支配階級にある者として
の義務と責任は自覚してるつもりよっ!!キッド、あんたもついてきなさい!」

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 05:24:28 ID:oNDpwqoD
飄々と支援

426 :ゼロの旋風 その2(7/7):2008/06/15(日) 05:29:34 ID:M9ZqiDdW
ゼロの旋風 その2(7/7)
結局、俺たちは全員が部屋を飛び出した。ただし俺は、急いでデルフを背負ってから。なお、右腰
にはいつものブラスターを、左右の手首と左肩には計3丁の購入したばかりの小型ナイフを既に装
着していた。


中庭に到着した俺たちの視界に入ったものは、双月の下に映えるゴーレムの巨体と、目深にフード
を被って肩上に乗るその主の姿だった。平穏無事と思っていた日々の連続が、途切れたことを俺は
実感した…


街に繰り出し 得たものは
巷の噂と 理解者か
楽しき団居 夢みれば
そこに悪夢の 大巨人
ゼロの旋風 ブラスターキッド
お呼びとあらば 即参上!(ナレーション:柴田秀勝)

−−−−−−−−−−−−−−−−

とりあえず今回は以上です。なお、私事多忙&構想が煮詰まっておりますが、2週間
以内には「その3」で復帰したいと考えております。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 07:06:07 ID:F0xuwMc6
J9の人、乙!

今追いつきました……
武器屋の主人の口調がパンチョ・ポンチョのそれになってるのに笑いが止まらぬ。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 07:11:18 ID:BsmeWohb
乙したー。
「ブライカノン、お待たせでゲス」が脳裏で再生された(苦笑

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 09:59:53 ID:AwkMW0tL
>>404
あのな、イスカリオテあたりが遣ってきても知らんぞ(汗)

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 10:11:08 ID:aInbgPQ2
ああ、>>404が全身に銃剣を突きたてられて氏んでる!

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 11:06:44 ID:qu4+CCRn
>>394
“天にひとしい”や“悟空道”の終盤あたりの悟空なら
仏弟子であることを強調してるし、
それに精神年齢高めだし、すぐ暴力はないと思うけど……
従うかどうかは別次元の話だよなぁ。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 11:23:33 ID:jhLmz6F/
今週は週刊プリキュアのお休みの日なのね…

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 11:27:07 ID:FyC3IFif
ふと、「よつばと!」クロスを想像してみる。

召喚されて平然と対応するが、とーちゃんともう会えないと聞かされて泣き出すよつば。

ギーシュと決闘で、顔の前でクロスさせた両手を掛け声と共に振りぬくよつば。
 キルケ「決まったわね」
 タバサ「ええ」

アンアンからの要望でウェールズへの手紙回収任務についてこようとするギーシュ、
人数多い方が言いと言う一同に「ぎーしゅでもか?」と真顔で聞くよつば。
 ギーシュ「なんで黙るんだよ! メチャ役立つよ!」

……ギーシュがやんだポジションだ。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 11:39:29 ID:JR5Qkyc6
>>433
モートソグニルがつがいになって、子沢山に。
あんまり増えられすぎても困るので何匹かはアカデミー送りなんですね、わかります。

435 :水の使い魔Splash☆Starの人:2008/06/15(日) 11:42:43 ID:LfUaRzf3
>>432
全米オープンゴルフの中継により、プリキュア自体がお休みなんです。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 11:58:40 ID:5X5/roR+
ドラゴンボールのヤジロベー , ミスター・サタンはどうかな?

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 12:25:41 ID:S4QXhFid
>>380
竜だと一日目で間違いが起きてしまうので却下

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 12:40:18 ID:V5GsphGm
シャーマンキングからの召喚――霊を行使する――タバサの受難の日々の始まりか。

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 12:56:19 ID:IlcE50fs
>>437
竜は基本的にギャグキャラだから、例えそうなっても問題ない気がする
ルイズ脱衣

竜大興奮

ルパン3世風なベッドダイビングでルイズに襲い掛かる

ピシィ!!ピシィ!!(ルイズの放つムチの音)

メラギャフン!!(断末魔)

ケツを突き出した姿勢で気絶する竜

こんな感じで。


440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 13:11:41 ID:SoZOpOdx
>>404
無茶しやがって(AA略

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 13:19:03 ID:pHLIGJGr
聖お兄さんからイエスとブッダ呼んだらどうなるか・・・
神なのにハルケギニアではまったく相手にされず
とりあえずバトルシーンはブッダの怒りで解決だな

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 13:22:10 ID:Y78ROSJe
ガンダールヴって左手にデルフ持って右手に槍持ってたんだよね?
元々槍とか薙刀とかの長柄武器を使う奴って召喚されたっけ?

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 13:22:33 ID:sLc/66GS
ブッちゃんキーやん召喚とな

それならむしろアスタロス究極魔体形態召喚とか

444 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/06/15(日) 13:24:20 ID:soUj3Zir
>>443
力尽きるまで人を殺す破壊本能しか残ってないんじゃ……

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 13:32:49 ID:S4QXhFid
>>439
それなら大丈夫か
マンキンはゼロ魔と相性のいいキャラが多そうね

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:03:20 ID:sm/nFrc+
>>442
そもそも長柄武器使いキャラって
武装錬金のカズキ
なのはのエリオ
一騎当千の関羽
ぐらい?

あと、戦国時代のキャラならふつうに槍使うか


447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:06:11 ID:Bbq9hgxY
だから前田慶次郎

精霊の守り人のバルサはあの世界最強の槍使いだったな

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:19:17 ID:VrMpW1pf
>>446
うしお
ボウケンレッド
ダース・モール
燕陣内(たこ)@三匹が斬る
黄飛鴻@ワンチャイ
李書文@拳児・エアガイツ
ソン・ミナ@ソウルキャリバー
あと三国志や水滸伝、封神演義とか中国モノには多数。

探せば結構いるよ。剣には及ぶべくもないが。



449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:19:36 ID:E1FuKExZ
>>446
静流さんを忘れるなんて!

450 :446:2008/06/15(日) 14:20:19 ID:sm/nFrc+
そうだ、バルサがいた
あとドルアーガ(TV版)のアーメイ

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:27:45 ID:JR5Qkyc6
サクラ大戦のレニ……は光武の武装か

そういやシュヴァリエにもなんか馬鹿でかいランスを使うおっさんがいたな

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:35:31 ID:E1FuKExZ
斧、槍、大鎌が結構いてもハルバードはあんまりいない希ガス
ウォーハンマーに至ってはヴィータくらいか

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:35:52 ID:sLc/66GS
宝蔵院胤瞬、武蔵坊弁慶
サクラ大戦ならグリシーヌ・ブルーメール

あと>>448
拳児の李書文は違う  エアガイツのはどうか知らんが

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:40:33 ID:15AwUwTs
神槍 李書文を知らんのか?


455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:41:51 ID:sLc/66GS
「神の槍が如き拳」だ。
徒手空拳、武器を使った事は無い


456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:44:58 ID:sLc/66GS
調べてみたら私のほうが間違えてました。
申し訳無いですごめんなさい

457 :446:2008/06/15(日) 14:45:19 ID:sm/nFrc+
いやあ、結構いるな
こりゃ「全槍使い入場!!」ができるな


いかん、趣旨が変わってしまったw

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:45:34 ID:CY8VspQg
ハルバード…BASTARD!!の12魔戦将軍ブラド・キルス
「烈壊怒号撃滅破ーーー!!!」

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:45:59 ID:VrMpW1pf
史実でも拳児世界でも、李書文は槍の達人ではあるよ。壁に止まるハエを、壁は
傷つけずに突き落としたというほどの。
ただ、槍を使って戦ったという話は、確かに拳児にはなかったな。エアガイツでは
懐からいきなり飛び道具として六合大槍を出していたけど。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:47:20 ID:XK4j9+il
藤田和日郎の短編『掌の歌』の主人公も李書文だっけ?

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:49:25 ID:VrMpW1pf
あれは郭雲深。「半歩崩拳遍く天下を打つ」で有名な形意拳の達人。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:50:19 ID:XK4j9+il
>>461
なるほどdクス

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:50:42 ID:FABML19u
ラン ナー チャー

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:52:53 ID:io/3N6zP
>>452
棄てプリに一人ハルバードがいる
ハンマーは微妙なところだけどDグレイマンのラビとか?

槍使いにナタクがいないのはどういう事だ
封神演義は主人公からして鞭使いというマイナー武器の宝庫なのに

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 14:54:44 ID:/A/ikUyA
槍使いで伊達臣人が出てこないあたりになんだかなぁ
しかも召喚も既にされてるんじゃね?

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:01:04 ID:VrMpW1pf
ヴェドゴニアのモーラを忘れたらいかんぜよ>ハンマー

あとは・・・勇者王とか。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:02:31 ID:S4QXhFid
ハンマーならアメコミにオーディンの息子ソーがいますぜ

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:04:32 ID:jVnyMYlj
槍使いって大抵速いキャラだけど個人的にはパワー系のが萌える
特にハルバードは現実でも熟練者にしか扱えなくてしかも強かったってのが熱い
VP2のアーリィは実にハルバードで良かったな

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:07:37 ID:16EGcm7X
天地創造のアーク、漫画版アークザラッド2のエルク、風林火嶄の保科三郎、
槍使いってこのぐらいしか思いつかなかった。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:11:12 ID:N8VlllVe
宝蔵院胤舜とか

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:12:39 ID:SWexKMVb
カノープス……あれは一応得意武器:ハンマーだったか
毎回イグニス持たせて飛び回らせてたけど

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:17:39 ID:sm/nFrc+
エスカリボルグはハンマーでいいのか?
ぴぴる(ry

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:22:14 ID:JR5Qkyc6
マイナー武器ねぇ
蛇腹剣とかか、と思ったが
KOFのイグニスぐらいしか知らないや。
……あの服だけ召喚してルイズにでも着せたほうがいいな。神神うるさいし。

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:26:31 ID:50cWIRZC
スレッジハマーは、無敵だァーッ!

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:26:46 ID:P//SlA+R
>>472
あれ分類はワンド兼バットだろ

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:29:56 ID:2PPy7m9L
>>475
メイスじゃないの?

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:34:40 ID:GLdztIJo
「槍」……じゃなくて「方天画戟」になるけど、『蒼天航路』の呂布が見てみたいな。

包囲されたニューカッスル城から予備の槍を持たせた従者(ギーシュw)と二人、敵軍の真っ只中に打って出て、
何気なく振るう槍の一撃で十人もの死体の山を築き、二振りで二十人を串刺しにして、その槍をあまりの惨劇に
戦慄する敵兵の前にさながら墓標のように打ち立てる。
呂布が次の獲物を見定めようと視線を向けただけで、敵軍は指揮官も兵卒も統制を失って壊走を始める。
そんな敵に追い討ちを掛けるべく、次から次へと槍を使い捨てながら、作業的に死体の山を築き続ける呂布。
とその時、ギーシュに持たせた予備の槍が尽きたところで、スーパー呂布タイム終了のお知らせ。
あまりの恐怖に涙目どころか失禁していたギーシュを伴い、悠然と城内に戻っていく呂布。
その様子を城壁から見守っていた王党派の面々は、目の前でたった一人によって繰り広げられた虐殺劇に
最初こそ声を失い唖然としているも、呂布が城内に戻ると歓呼の声を上げ、無双の英雄を迎え入れる。


……なんてのを想像したことがあるなw

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:42:42 ID:HmhzcMDM
みんなが槍の話ばっかするから槍が欲しくなってしまったじゃないかw
時間ができたら山海堂へ繰り出すことにしたぜ

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:47:31 ID:aInbgPQ2
>>467
ありゃ、雷神トールじゃないか。神様はまずかろー。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:47:55 ID:4nY203Wt
呉鐘「眉をあらためたまえ」
ギーシュ「お前は先住魔法を使うのか!?」

みたいな。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 15:48:12 ID:H/p4BS0U
独鈷とか三鈷杵とか錫杖とか仏具系……

孔雀王か

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:05:01 ID:VpeGmUOL
作品個別に見ても変なものを武器にするキャラって何がいる?
RPGによくいる調理器具や楽器は置いとくとして。
まずはブラックエンジェルズ雪藤の自転車のスポークが思い浮かぶが

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:05:37 ID:dqiW34Yv
よろしい、女神転生からトールマンだ。
一撃必殺トールハンマーうけてみろー。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:08:50 ID:c2f84Ci/
定規を刀にして戦う

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:11:31 ID:jLKo729e
つ変態仮面

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:11:52 ID:JnAnHUNm
へんなものを武器にと聞いてまず浮かんだのが正義のそろばんだった・・・

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:15:23 ID:kjNDJHf/
いくつかの作品でハリセンが最終兵器になってたようなw

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:16:20 ID:H/p4BS0U
>>483
最終的に場違いな工芸品=ICBMを発射してハルゲキニア崩壊エンド
アルビオンがいつの間にかメシア教の総本山に

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:17:49 ID:sLc/66GS
>>479
じゃあサンダーストライク呼ぶとか


490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:18:45 ID:lAFLT9k6
>>451
ダグラスの馬上槍は治療も出来て高性能だけどカトリックだぜ
本人もスペックおかしいけどな

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:19:40 ID:Sx4WaOr8
>>481
孔雀だったら錫杖持ってるし、呪文を唱えて術を使うからメイジ扱いされるかな。
ルイズと阿修羅は似てるところもあるから仲良くなるのも早いだろうし。
ただ、ハルケギニアで密法が使えるかな。守護神の孔雀明王呪や発勁なら使えるだろうが。

ほか王仁丸や解脱後の鳳凰をサタンの力ごと召喚ってのも面白いかな。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:28:38 ID:JV0JjF1T
だれも突っ込んでないけどグリシーヌは槍じゃなくて戦斧ね

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:30:31 ID:sLc/66GS
まあ今の話題は長柄武器だし

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:31:11 ID:4nY203Wt
仏具だったらうしとらでもいけるな。
時雨とか凶羅になるけど。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:35:14 ID:GLdztIJo
>>492
空気嫁

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:37:06 ID:x1UvPUwP
>494
このスレによくあるのが『死んだはずが生きた状態で召喚される』――うしとらやからくりは、魅力的なキャラクターがたくさん居ますからね、死んだはずが……は良いかもしれない。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:43:46 ID:JR5Qkyc6
穿心角は漢の浪漫。
でも正直、凶羅は喚ぶといろいろとヤバい気がする。

法力僧なら秋葉流が当たりっぽいけど。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:45:12 ID:6Uxdp1jc
からくりのルシールあたりなら上手にルイズを導いていけそうだな

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:46:06 ID:OKHKd12o
槍使いでクー・フーリンの名前が出ないことに絶望した。


500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:47:46 ID:sLc/66GS
>>499
そのつもりがなくても型月の話題に引っかかってしまうからでしょう

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:48:14 ID:4nY203Wt
>>497
天才の秋葉流だからなあ。本編終了後なら落ちこぼれのルイズ見て色々思う所がありそうだ。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:52:13 ID:hzmcR4A+
だが藤田作品のキャラはほぼ完成されたキャラだから再現するのが非常に難しいという所
それでも正二お爺ちゃんがルイズを導いたりデルフで剣術してたりするのは見てみたいが

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:54:56 ID:4nY203Wt
>>502
からくりならオレはシルベストリがオススメだな。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 16:56:26 ID:16EGcm7X
ルシールかっこいいよなぁ。あんなにかっこいいババアは、他に知らない。
からくりならダールとか、フランシーヌ人形も熱い展開を見せてくれそう。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:21:22 ID:S4QXhFid
からくりといえば鳴海な俺だが仮にルイズが召喚したとして
どの時点での鳴海なのかでえらく変わるよな
サハラ決戦直後のひどく絶望した時期に喚んだらどうなることか

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:26:45 ID:gIIV5VGR
>>484
闇狩人テラナツカシス。
間:ステンレスの定規、Gペン
京介:ケン玉
神内:殺人空手、濡れ手ぬぐい
将:ギターのピック
工藤:釣り道具
D:バイク

どいつもガンダールヴが発動しそうにないな。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:26:52 ID:15AwUwTs
>>498
カリン女史とマブになりそうだな

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:36:39 ID:CY8VspQg
変な武器…

海底人類アンチョビーからアマジオ・サーモン・ケイ殿下(日本名:新巻圭)
武器はオリハルコン製のハリセン・オリハリセンだっ
ビームも撃てるぞ

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:38:21 ID:sm/nFrc+
変な武器といえば、ヌードフェンシング以外ないだろ

510 :アオイツカイマ:2008/06/15(日) 17:40:42 ID:er1kQoal
予約がなければ10分後に投下してもいいかな?

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:43:21 ID:bBVGTajA
中世で槍使いなら、「七人の侍」の七朗次

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:43:50 ID:/40jlDd8
>>508
変な武器じゃ武器として作られてるじゃまいか
「そんなものを武器にするの?」って物じゃないと。

ということでサムスピ閑丸の傘とか

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:44:39 ID:/40jlDd8
>>510
おっと、進路クリアです

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:44:48 ID:CI6/6si4
意外に使い勝手がいいと噂のスコップとか

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:45:11 ID:Wvjo936k
かもーん

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:48:47 ID:nTr/18NG
長物といえば聖なるかなのベルバルザードなんかもそうだな。
ただ永遠神剣シリーズはある意味ドモン以上に反則過ぎるwwwww

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:48:58 ID:gIIV5VGR
阿智太郎の短編集であった「冷凍サンマ」とか

>>510
カモン

518 :アオイツカイマ 1/5:2008/06/15(日) 17:50:21 ID:er1kQoal
「ねえルイズ、ちょっと聞きたいんだけど」
 ルイズの魔法でめちゃくちゃになった教室を片付けながらの問いにルイズはビクリと肩を震わせる。おそらく、さっきの失敗魔法の事で何か言われると思ったのだろうが、

その辺りは興味がない。
 このタイミングで話しかけては誤解させてしまうのも無理はないが、ちょうどいい機会なのだから許して欲しい。
「さっきの授業で言ってた『スクウェア』とか『トライアングル』ってなんなの?」
「そんな事が聞きたいの?」
 気が抜けたように問い返してきた。私としてもちょっと好奇心に駆られただけで特別知りたいわけでもないのだけれど、本命の質問はおそらく彼女を不機嫌にさせる種類の

ものであり今聞くのは不味い気がしたのだ。
 拍子抜けしたらしいルイズが「いいけどね」と説明したところによると魔法使いというかメイジのレベルの高さのことらしい。
「例えばね? 『土』系統の魔法はそれ単体でも使えるけど、『火』の系統を足せば、さらに強力な呪文になるの」
「へー」
「『火』『土』のように、二系統を足せるのが、『ライン』メイジ。シュヴルーズ先生みたいに、『土』『土』『火』、三つ足せるのが『トライアングル』メイジ」
「同じのを足して意味があるわけ?」
「その系統がより強力になるわ」
 なるほど、ということはシュヴルーズ先生は簡単に言ってレベル3というわけだ。
 あれ? ずいぶんと低くないかしら。もしかしたら足せる系統が一つ違うだけで使える魔法に大きな差が出て、最高レベルが『スクウェア』だったりするのかもしれないけ

ど。
 そう思って聞いてみたところ、実際失われた虚無などの例外を除けば『スクウェア』が最高とされているらしい。ということは、ここの生徒は大抵が一つの系統だけが使え

て、たまに二系統を足せる者がいるというところだろう。
 とりあえず好奇心は満たせたし、ルイズの気もまぎれたようなので本命の質問をしよう。
「話は変わるけど、学院長って簡単に会えるものなのかしら?」
「え? なんで学院長に会わなきゃいけないの?」
 何故も何も、もちろん私が元の世界に帰る方法を知っているか聞くためである。
 そう言うと嫌な顔をされた。
「まだ、そんなことを言ってるの!?」
 いつまでだって言うわよ。そもそも使い魔の召喚は進級に必要なだけだという話なんだし、進級してしまえばいなくなっても困らないはずだ。
 それに人間の使い魔に不満があるのだから私が帰ったら新しい使い魔を召喚するという手もあるだろう。
 だけど私の考えは甘かったようだ。なんでも先に呼び出した使い魔が死なない限り新しく召喚はできない。そして、使い魔に逃げられたメイジだなんて恥ずかしい呼び名を

受けたくはないとのこと。
 納得のいく意見である。同意する気はにはなれないけれど。




519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 17:51:36 ID:Wvjo936k
支援ぬ

520 :アオイツカイマ 1/5:2008/06/15(日) 17:52:40 ID:er1kQoal
 教室の片付けが終わると昼休み前になっていたので、私は食堂に向かうルイズとすぐに別れて食堂裏の厨房に向かった。
 同じ方向なのだから途中まで一緒に行ってもよかったのだが、教室での平行線の会話のおかげで、それができる精神状態ではなくなっていたのだ。主にルイズが。
 厨房では何人ものコックさんやメイドさんが忙しげに働いており、悪いなと思いつつも朝に知り合ったシエスタというメイドさんに声をかけて賄い食を分けてもらい。給仕の手伝いをすることにした。

「シエスタ」
「はい? どうしました?」
 どうしたも、こうしたもない。食事のお礼に給仕の手伝いをするというのは朝の食事のときに約束をしていた。だから文句はない。しかし……。
「なんでメイド服?」
 そう、今私はシエスタの用意したメイド服に着替えさせられているのだ。
「だって、食堂にあんな汚れた服で入っていくのはよくないでしょう?」
 正論だ。言いたくないし言う気もないが私は三日ほどお風呂に入ってないし着替えてもいない。そんな格好で貴族の子弟のいる食堂にで給仕をするのは問題があるだろう。
 しかし、シエスタの私を見る楽しげな表情には別の意図がある気がしてならないのは何故だろう。着ていた服も「洗濯して後で返します」などと言われて没収されたし。
 まあいいか。さっさと終わらせてから服を返してもらおう。
 大きな銀のトレイに乗った食事をテーブルに並べていき、それが終わるとやはり銀のトレイに乗ったデザートの配膳をしていく。その途中誰かがガラスの小瓶が落とすのが視界に入った。
 誰が落としたのかと目を向けるが何人かの少年が談笑していて落とし主の特定は難しい。しかたないなと思いつつ声をかけることにする。
「あなたたち、落し物よ」
 呼びかけると何人かがこちらを見て、その中の1人が小瓶を拾い上げた。
「おお? この香水は、もしや、モンモラシーの香水じゃないのか?」
「そうだ! その鮮やかな紫色は、モンモラシーが自分のためだけに調合している香水だぞ!」
「でも、なんでこんな所に落ちてるんだ?」
「あなたたちが落としたんでしょ。あなたたちの誰が落としたかまでは見てないけど」
 そう言って私は配膳に戻る。これ以上は私には関わりのないないことだ。
 その後、少年達の1人がモンモラシーという少女ともう1人別の少女を二股かけていたことがばれて両方にふられる等の小さな事件があったらしいが、私には関係のない話だった。




521 :アオイツカイマ 3/5:2008/06/15(日) 17:53:34 ID:er1kQoal
 食堂の昼食とデザートの配膳が終わり、ルイズの所に行って授業に付き合う気にもなれなかった私は、昨夜言いつけられた洗濯をすることにした。
 多分そうだろうとは思ったが洗濯板という初めて使う道具をシエスタに借りることになり、ついでに取り返した自分の物とルイズの服を洗濯しながら考える。
 私は、元の世界に帰ることをあきらめるつもりなどなく、そのための方法を探さなくてはいけない。
 ルイズは、知らないと言っていたが教師や学院長ならどうだろう。聞いてみる価値はあるだろうが、貴族の子弟を教育する学院の教師たちがどこの馬の骨とも知れない平民の、しかも使い魔という身分の私の言うことをまともに聞いてくれるのだろうか。
 一番いいのは、ルイズの伝手で学院長の協力を取り付けて教師たちの話を聞く事だったのだけど、お昼前の様子から考えてルイズの協力は期待できそうにない。
 私が帰る方法を探す手伝いをしてくれる約束で使い魔になることを引き受けたはずなのだが、そんな約束は忘れてしまったのか最初から守る気はなかったのか、できれば前者であることを願いたいが、どちらにせよ彼女の協力は期待できない。
 では、どうすればいいのか。この学院を出て行って、1人で探すのも選択肢としてはあるが、右も左も分からない異世界で闇雲に行動する方が、この学院でどうにかして教師に聞いて回るより効率がいいかというと首を傾げるしかない。

「まったく、どうしたらいいのかしらね」
 ぼやきながらも洗濯を終わらせ、次はルイズの部屋の掃除でもしようかと考えていたところで、見覚えのある頭。もとい顔の男性を見かけた。
「確かコルベール先生だったかしら」
 呟いたその声が聞こえたのか、男性はこちらに気づいたらしく私に話しかけてきた。
「やあ使い魔くん。何をしているのかね?」
「雑用です。あと、できれば名前で呼んでください」
「わかった。それで君の名前は、えーと……」
「小山内梢子。梢子でいいです」
「わかった。ショウコくんだね。私はジャン・コルベールだ」
 知ってます。とは言わず、少し話をした。
 昨日の印象としては、教師という職業をただの仕事だと割り切ったあまり褒められない人格の持ち主だったけど、面と向かって話してみると気さくないい人だったらしい。人とは分からないものだ。
 最初はやたらと、私の左手のルーンを気にしていたようだけど、つい私が異世界の人間だと口を滑らしてしまい、元の世界の事を話すと非常に興味をもったらしく色々と突っ込んで聞かれてしまった。
 もちろん、一言も嘘は吐かなかったのだけど、こんな荒唐無稽な話を簡単に信じられると少し心配になる。
 一通り質問が終わった後、満足したらしいコルベール先生に帰る方法がないか尋ねてみたところ、自分は知らないし他の教師も知らないだろう。知っているとしたら学院長のオールド・オスマンくらいのものだろう。とのこと。
 ご機嫌なコルベール先生は、今度このことを学院長に尋ねておくと約束して、去っていった。本当にいい人だ。
 さて、ルイズの部屋の掃除に行くか。




522 :アオイツカイマ 4/5:2008/06/15(日) 17:55:52 ID:er1kQoal
 使い魔の朝は早い。のかどうかは知らないけど、私の朝は学院の使用人と同じくらいには早いようだ。
 着替えて部屋を出ると隣室のシエスタも同じタイミングで部屋を出てきたので朝の挨拶をすると、やっぱりメイド服がよく似合うと褒められた。喜ぶべきなのだろうか?
 そして、私はルイズの部屋に向かう。
 何故ルイズの部屋で寝泊りしていないのかというと、一昨日ルイズを怒らせ夜は床で寝るように言われた私は、一日や二日ならともかく毎日床で寝ていては体調を崩すと考え、翌日である昨日、食堂での配膳の手伝いの時にシエスタに相談した結果こうなったのだ。
 ちなみに許可はコルベール先生が取ってくれた。本当にいい人だ。
 寝起きのよろしくないらしいルイズを起こし、着替えさせたら食堂の配膳の手伝いに行く。その際、「私の使い魔のクセに勝手な事ばかりしないでよ」と文句を言われたりもするが気にしない。
 配膳が終わると賄い食を貰い朝食を摂る。食事が終わったら食器の片づけなのだが食べ残しが多く配膳よりも疲れる。毎朝これだというのだから、貴族というものはよほど裕福なのだろう。
 食器洗い、清掃、テーブルの布巾がけが終わるとルイズの部屋に行き彼女の脱ぎ散らかした服を集め、他の学院生徒の服を洗濯しているメイドたちに合流。自分が昨日着ていた服の洗濯も終わったらメイドたちの手伝い。
それが終わると部屋の掃除。終わったらまた食堂に行き昼食の準備。完全に使用人である。使い魔は主と行動を共にするものらしいが、私の知ったことではない。
 お昼過ぎになると時間ができるので壊れた掃除用具で作った棒で素振り打ち込みを始める。本当はランニングもしておきたいのだが、授業の邪魔になりそうだしルイズが五月蝿いのでやめておく。
 学院生徒たちの午後の授業が終わる時間に間に合うように、汗をかいた服を着替え図書館に行くと青みがかかった髪の眼鏡をかけた少女が黙々と本を読んでいる。
 私は、このタバサという名のルイズのクラスメイトにこの世界の文字を教わっている。
 出会ったきっかけは、食堂ではしばみ草という野菜をもきゅもきゅ食べているのが面白くて多めに配膳したところ私の顔を覚えてくれたらしく、
その後元の世界に帰る手がかりはないかと図書館に行ったものの文字が読めなくて困っていたところに本を借りに来た彼女がやってきて教えてくれる約束をしたわけなのだ。
 話は通じるのに文字は読めないなんておかしな話だ。
 ちなみに学院長にはまだまだ会えそうにない。コルベール先生に頼んで二日しか経ってないのだから当然なのだけど。

 時間を忘れて読み書きに没頭していると誰かが図書館に入ってくる気配を感じた。
「あら。タバサったらヴァリエールの使い魔なんかと何してるの?」
 覚えのある声に振り向くと覚えのある顔がある。ルイズの喧嘩友達(?)のキュルケだ。ルイズとは違った意味で、キュルケと正反対のタバサとは仲がいいらしい。
 タバサに事情を聞くとキュルケは呆れた顔で「そんなのルイズに教えてもらえばいいじゃない」と言ってきた。
 もっともな話ね。ルイズが平民で勝手な事ばかりする使い魔を面白く思っていないという事実がなければ私もそうしている。
 そのことを伝えたら、キュルケは「大変ね」と苦笑交じりに言ってきた。はて、大変なのは私なのかルイズなのか。
「なんなら、ルイズの使い魔なんて辞めてあたしの所で働かない?」
「気持ちだけ頂いておくわ」
 本気かどうか分からない申し出に断りを入れる。別にルイズの使い魔でいたいわけではないが、帰れる方法が分かったらすぐにでも元の世界に帰ろうと思っている私としては、正式に雇ってもらうというのは躊躇われる。
「残念」
 残念そうでもなく笑う。キュルケには人をからかって楽しむ悪癖があるようだが悪い人間ではないようだ。
 タバサともキュルケとも友好的な関係を築けそうだと思ったのだが。
「キュルケなんかと何やってるのよ!」
 非友好的なルイズの怒声が本人とともに図書館に飛び込んできた。


523 :アオイツカイマ 5/5:2008/06/15(日) 17:57:37 ID:er1kQoal
「何をやってようと、あたしたちの自由でしょう」
 たち、を強調するキュルケに沸点の低いルイズは即座に顔を真っ赤にする。
「そんなわけないでしょ! ショウコは、わたしの使い魔なのよ」
 どうしてそうなるんだろう。と思うより先に、ルイズが私の名前を覚えていたことに驚いてしまった。出会って四日目だけど、ルイズが私の名を呼ぶのはこれが始めてだ。
「わたしの使い魔ねぇ」
 バカにするように笑うキュルケ。
「あなたは食事も寝床も与えていないそうじゃない。それでショウコは、自分で働いてるとか。それでよくわたしの使い魔なんて言えるわね」
 なんで、そんなこと知ってるのかしら。私が話したんじゃないんだからルイズもコッチを睨まないで欲しい。
「う、うるさいわね。これは、しつけなんだから口出ししないでちょうだい」
「しつけとか以前の問題でしょ。大体そんな事をしないということを聞かせられないなんて、きちんと契約できてないってことじゃないの? ゼロのルイズ」
 痛いところでも突かれたのだろうか、ルイズは一度黙り込み俯いて、顔を上げると私の腕を掴んで強引に私を図書館から引っ張り出した。
 何がしたいのだろう。そう思っていると。
「あんた、よく棒っきれ振り回してるけど剣が欲しいの!?」
 素振りをしてることを知られていたらしい。別に隠してなかったけど。
「買ってあげるから感謝しなさい。明日は虚無の曜日だから、町に連れて行ってあげる」
 それだけを言うと、1人でさっさと行ってしまった。
 つまり、キュルケに言われたことが気になって主人の義務を果たそうと考えたというところだろうか。首を傾げながら、私は図書館に戻ることにした。何も言わずに部屋に戻ったらタバサに悪いしね。




524 :アオイツカイマ:2008/06/15(日) 17:59:39 ID:er1kQoal
以上投下終了。
むぅ一レス目改行ミス
二レス目タイトルミス
もっと落ち着いて投下しないとね

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 18:15:21 ID:gIIV5VGR
GJ

ルイズが良い具合に駄目主人だ。
ハルケギニアの常識から見ても「最低主人」認定されてるのがよく出てると思う。

>>516
のぞみん達「緑」とデルフリンガーとの相性の良さは異常。
さらにのぞみんなら「ものべー落とし」でVS7万も楽勝。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 18:31:42 ID:g8D2cALM
>>525
リヴァイブでウェールズ復活ですね、わかります

とりあえず、ファンディスクの内容次第かねえ
絶がデルフ持ったらナナシ涙目だろうし

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 18:42:27 ID:CI6/6si4
このルイズの駄目主人加減が可愛いな

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 18:46:35 ID:3JnNp9Yt
鬼太郎の妖怪召喚ならやっぱ大海獣が見たいな
海獣化するのはルイズよりサイトとか
サイトに血飲ませたエレオノール姉様がガリア製の大海獣型ヨルミンガントで海獣サイトと怪獣決戦を…

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 18:56:41 ID:mhNVIYOh
やっぱり聖地では海淵から一千の地獄が立ち上がろうとするのだろうか
そりゃエルフも必死になるわ
GJ

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:13:34 ID:s0DE0sqE
>>517
(血)生臭い殺し屋の人ですね。
彼の場合、デフォルトで身体能力は高いからなぁ。
しかし得物が得物なだけに、水メイジの協力が不可欠だな。
というかあそこの世界に秋刀魚っているのか。


少し前のほうで藤田作品のキャラクターについての話が出たが、
どうも藤田作品のキャラクターは、何か目的を持っているか、
もしくは自分の人生に満足して死んでいった人間が多いんだよなぁ…。


531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:23:29 ID:JR5Qkyc6
>>529
千の地獄が立ち上がるって、なんだ?
エドガー・アラン・ポーの『海中の都市』か?

>>530
ヒョウさんとか召喚されたらどういう反応するんだろうな。
勇雪丸とか、衾に襲われたジェット機とかを冥界の門みたく召喚したらコルベールあたりは大喜びしそうだが。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:23:46 ID:1mV6Nlw3
元気なカトレアは書いちゃだめなのかな、アニメ版ではピンピンしてるが。
エレオノールは体が弱いとか言ってるけど、ぜんぜんそうは見えなかった。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:25:04 ID:fV5R8elM
槍使いなら
月華の剣士の雪召喚を妄想したことがある

第二幕のED後に召喚されて…みたいな感じで

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:26:43 ID:S4QXhFid
エレオノール(しろがね)を召喚
呼び捨てすることに抵抗を覚えるルイズ

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:27:37 ID:Wvjo936k
予約無いかな?
投下します

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:29:10 ID:JvyOWj9A
あなたはだあれ?
まっくろくろすけ?

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:29:24 ID:CY8VspQg
元ネタと召喚キャラを書くのだ

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:30:14 ID:+Vzi/i33
まあいいから投下しる。

539 :アクマがこんにちわ:2008/06/15(日) 19:32:25 ID:Wvjo936k
「あ゛ーーーーーーーー!?」
ズドン!と地面を揺るがすような音が響いた。
ルイズは草原の一角にできた人型の穴を見て、口をあんぐりと開いて固まっている。
キュルケはわざとらしく手で顔を覆い、あちゃぁと呟いた。
そしてタバサは、シルフィードの背から地面を見下ろして「失敗」と呟いた。
時刻は夕方……高度100メイルから落下した人修羅は、地面の中でモグラの気持ちを味わっていた。

■■■

「いやぁ土の上に落ちるなら痛くないと思ったけど、けっこう痛いね」
地面にできた穴から、人修羅がはい上がると、そんなことを呟いてルイズ達を呆れさせた。
「無茶するわね、それで『レビテーション』は使えた?」
地面に座っている人修羅に向かって、キュルケが中腰になり質問すると、人修羅は両手を左右に開いて首を振った。
「ぜーんぜん駄目。タバサさんに教えて貰ったけど、いまいち魔力…精神力の流れが掴めないんだ。再現はできてるはずなんだけど、上手くいかないんだよ」
ちなみに今、人修羅は召喚された時と同じ姿でいる、服はシルフィードの背から飛び降りる前にタバサに預けていた。
地面に降りてきたシルフィードが、きゅいきゅいと鳴きながら尻尾を人修羅に向ける、人修羅は尻尾にぶら下げられた上着を手に取ると、立ち上がって身体の埃を落とし、服を羽織った。

「ねえ、そこまでして、空を飛びたいの?」
「飛びたい」「飛びたいわよ」
キュルケの問いかけに、人修羅とルイズがそろって答えた。
「そこまで言うなら止めないけど、ルイズ、あんたが真似したら死んじゃうわよ」
そう言いながらキュルケは人修羅を指さした、ルイズはむっとした顔になると、多少ムキになって反論する。
「いくら私でもこんな無茶しないわよ!」
「ははは、俺だってこんな無茶他人にさせたくないよ。……ああ、そうだ、今日はありがとうタバサさん、それとシルフィード」
人修羅が頭をぽりぽりと掻きつつ呟くと、シルフィードはきゅいと鳴いて返事をする、タバサは無言のまま顔を俯かせたが、十秒ほど経過したところで顔を上げて人修羅の眼をまっすぐに見つめた。
「べつにいい。その代わり、後で私の質問にも答えて」
「いいよ」
人修羅があっけからかんとした表情で答える、が、内心ではタバサの態度と言葉を分析していた。
タバサの気配はとても”重い”、小柄な身体とおとなしい性格からは想像も出来ないほど混沌としたものを腹に抱えている。
理不尽な目に遭いながらも、それを少しずつ受け入れて生きようとする人間の力、それがタバサからは人一倍強く感じられた。

だが、それを聞くのは後だ、今は日課となっているルイズの魔法練習をしなければ……

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:33:29 ID:+Vzi/i33
シエーン

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:34:19 ID:CY8VspQg
君か 支援しよう

542 :アクマがこんにちわ:2008/06/15(日) 19:34:22 ID:Wvjo936k
■■■


「さーて、んじゃ練習やろっか」
「うん」
人修羅がルイズの隣に立つと、ルイズはおもむろに懐から杖を取り出し、虚空に向けた。
「あ、その前に…せっかくだからタバサさんとキュルケさんにも手伝って欲しいんだけど」
「私にも?あら、ツェルプストーはヴァリエールの仇敵ですのよ?」
そう言って笑みを浮かべるキュルケ、ルイズは少しむっとした表情になったが、それをタバサが制してくれた。
「手伝う。何をすればいい?」
「魔法を唱えて欲しいんだ、簡単な奴でいいから、できるだけゆっくり、しっかりとした発音で」
人修羅の言葉を聞いて、タバサがうなずく。
杖の頭を草原に向けながらタバサは精神を集中させた。

「………ラナ・デル・ウインデ」
タバサがゆっくりと、正確な発音で呪文を唱えると、ドン!と音が響き、草原に土煙が上がった。
空気の固まりをぶつける『エア・ハンマー』が直撃した場所は、草花が飛び散り直径1メイルほどの地肌が見えていた。
「もう一度、こんどはそよ風を起こしてくれないかな?」
タバサはこくりとうなずいて、もう一度呪文を詠唱した。
「ウインデ」
ふわりと風が舞う、土埃はタバサの作り出した風に運ばれ、まるで霧散するように消えていった。
「ありがとう。だいたい音の流れは分かった」

人修羅はお礼とばかりにタバサの頭をなでる。
タバサは突然のことで何の反応もしていないが、シルフィードはその様子を見て羨ましそうにしていた。

「ちょっと、何が分かったのよ」
ルイズが人修羅の背中を杖で突っつく、どこかその口調が不機嫌そうなので、キュルケは内心で『あれは嫉妬ね』と考えつつにやにやと笑みを浮かべた。

「ああ、大僧正って仲間から魔法のコツを教わったことがあってさ、それを活かしてみようと思ってね」
「ダイソウジョウ?あなたの仲間も不思議な名前してるのね」
ルイズが思ったことをずばずばと言う、しかし、考えてみれば役職や官位がそのまま名前になっているようなものだ、人修羅は苦笑しつつ答えた。
「ハルケギニアだと…枢機卿とか、それぐらいの意味になるんじゃないかな」
「枢機卿? それで、その、ダイソウジョウって枢機卿は何を教えてくれたのよ」

「微妙に意味が食い違ってるけど、まあいいか……とりあえず話を進めよう。まずはさっきの呪文を思い出してくれ、ラナ・デル・ウインデ」
「ラナ・デル・ウインデ。エアハンマーのルーンでしょう」
「風を起こす呪文『ウインデ』が後に来てるよね。これはおそらく、最初に風を起こしてからハンマーのように固めるのでなく、ハンマーのような固まりをイメージしてからそこに風を当てはめているんだと思う」
「…?」
「オスマン先生から聞いたんだけど、虚無の魔法って詠唱にものすごく時間がかかったらしいんだ。ならそれに習って、詠唱に時間をかけてみたら良いんじゃないかな」
「時間をかけて…か、ゆっくり唱えればいいのね」
「いや、時間をかけるだけじゃだめだ、試しに『ラナ・デル』だけ唱えてみてくれないか」
「わかったわ」

ルイズが杖の感触を確かめ、草原に生える適当な草にねらいを定める、距離は約3メイルとごく近いが、ルイズの起こす爆発は狙いが定まらずどこに暴発するのか分からない。
キュルケとタバサは、あらかじめ十歩ほど後ろに下がって巻き添えを回避しようとしていた。

「ラナ・デル………………………………」

543 :アクマがこんにちわ:2008/06/15(日) 19:34:45 ID:Wvjo936k
「何も起こらないわね?」
キュルケがタバサの隣で、いぶかしげに呟いた。タバサはその言葉に反応することなくじっとルイズの方を見ている。

「ルイズさん、それじゃ、『ラナ』で空気の壁を。『デル』でその壁が球体になるようにイメージして、もういちど唱えてくれないか」

ルイズはこくりとうなずくと、杖をしっかりと握り直して、呪文を唱えた。
「ラナ……デル……」
「もう一度」
「ラナ…デル…」
「もう一度!」
「ラナ・デル」
「もっと堅く、集中して!」
「ラナ・デル」
「まだまだ!」
「ラナ!デル!」
「詠唱しろ!」
「ラナ!デル!」


ルイズがひときわ強く呪文を詠唱した時、ルイズの身体から人修羅だけに見えるエネルギーが発散された。
そのエネルギーはルイズの杖が指し示す場所固まり、ほんの一瞬だけ空気をそこに閉じこめた。

「はぁッ、はぁ、はぁ…何、今の、なんか、今、身体から」
未体験の感覚に驚いたルイズは、身体を震わせて人修羅の顔を見あげた。
「落ち着いて、今のが魔法の感覚さ、身体から放たれた魔法の力が、目的の場所で再集結したんだ」
「確かに、自分にあった系統魔法を唱えると、身体の中を通り抜けるような心地よさを感じるって聞いたことがあるけど、今のは……身体から何かが出ていく感じだったわ」

話を聞いていたキュルケがあ、と声を上げた。
「あっ、じゃあ、ルーンを詠唱しても爆発しないのは、風系統がルイズの魔法って事なの?」
「違うと思う。あれはただ、魔法が放たれていないだけ。彼はきっと狙いを定めるために余分な詠唱を繰り返させて、イメージを作ろうとしている」
タバサが呟くと、人修羅がにこりと笑った。

「タバサさんの言ったとおりだ。じゃあ、今度こそ成功させよう。『ラナ・デル』を繰り返して、風を閉じこめる球体をイメージするんだ。俺が「いい」と言ったら『ラナ・デル・ウインデ』と全部詠唱をして」

「わっ、わかった、わ」
肩で息をしていたルイズがうなずく。
ルイズは集中力を高めるべく深呼吸を数回繰り返してから、杖を握りしめ、草原の一点に杖を向けた。

「ラナ・デル…ラナ・デル…ラナ・デル…ラナ・デル…ラナ・デル…」
ルイズが詠唱を繰り返す、その隣で人修羅は、ルイズの身体を流れるエネルギーを感じ取ろうと神経を集中させていた。
キュルケも、タバサも、ルイズの姿に釘付けになっている。
いつもならルイズを馬鹿にするキュルケだが、今日ばかりはそんな気も起きない、キュルケにしては珍しく知的好奇心が優先されているらしい。

「もっと、ラナで壁を作り、デルで幾重にも重ねるんだ」
「ラナ・デル・ラナ・デル・ラナ・デル・ラナ・デル・ラナ・デル…」
「渦巻きのように、風の流れをイメージするんだ、杖の指し示す場所がその中心になるように……」
ルイズの身体の中に流れるエネルギーは、巨石に囲まれた谷間を流れる水のように、あるところでは緩やかに、あるところでは勢いよく流れていた。
だが、呪文の詠唱を何度も何度も繰り返すうちに、身体の中に浸透したリズムがエネルギーを淀みなく流転させていた。
「…よし!」
「ラナ・デル・ウインデ!」

544 :アクマがこんにちわ:2008/06/15(日) 19:35:04 ID:Wvjo936k
ズドォン…と、爆音が響く。
その音はルイズが起こした爆発が原因だと、だれもが理解していた。
しかし、草原に空いた穴は爆発で地面が吹き飛んだ訳ではなかった、空中に現れた爆発、そのエネルギーが四方八方に散らばらず、地面に向けて叩きつけられた。
タバサの放ったエア・ハンマーよりも貫通力に優れた、一点集中の爆風が地面に穴を開けたと言えるだろう。

「やった! ちゃんと狙い通りでき たわ よ」
ルイズは喜びの声を上げて、その場で飛び跳ねた、くるりと振り向いてキュルケ達に目を向け、さぁどんなものだと思ったところで…意識がとぎれた。
力を失って地面に倒れ込みそうになったルイズを、人修羅が抱きかかえる。

「気絶しちゃったの?」
キュルケが近づき、ルイズの頬を人差し指でぷにぷにと突いた。
「こんな方法で魔法を使った事なんて、今まで無かっただろうし、一気に精神力を消費したんだろう。気絶も仕方ないよ」
そう言うと人修羅はルイズを両手で抱き上げた、俗に言うお姫様だっこという奴だ。
「さて、今日のところは戻ろう」
人修羅が歩き出そうとすると、タバサがくいくいと人修羅の袖を引き、杖でシルフィードを指した。
「乗って。シルフィードの方が早い」


■■■


タバサの協力で難なくルイズを運んだ人修羅は、ルイズを部屋に寝かせると部屋を出た。
学院長室にいるであろうオールド・オスマンに話をすべく、本塔へと向かう。
本塔の入り口にさしかかったところで、夕食の後片付けを終えたシエスタが人修羅の姿を見つけた。
「あ、人修羅さん…」
そのとき、シエスタの表情には躊躇いか困惑が浮かんでいた。
「シエスタ?どうしたの」
「いえ…あの、何かありましたか?」
「いや厨房じゃないんだ、ちょっと学院長に報告することがあってさ」
「そうでしたか…」

シエスタは両手を腰の前で組み、何かを言いたそうにもじもじしていたが、すぐに「失礼します」と言って立ち去ってしまった。
「……なんかあったのかな」
人修羅は腑に落ちないものを感じながらも、とりあえずは今日の練習でルイズが使った魔法について、オスマン先生に報告すべく本塔の階段を上っていった。

螺旋階段を上り、学院長室の前に立つと、中からゴシャッと頭蓋骨が粉砕骨折するような音が聞こえてきた。
嫌な予感で冷や汗を垂らしつつ、学院長室の扉をノックする。
「人修羅です。ちょっとお話が」

すると、がたごとと音が聞こえてきた、慌てて家具の位置を直すような音だ。
「開いておるよ、入ってきなさい」
「失礼します」
扉を開け、学院長室の中を見渡しても特に変わったところはない。
ロングビルさんの椅子が粉々に砕けていても、いつものことだから気にすることはない
しかもその破片が学院長の机の上に散乱していても気にすることはない。
オスマン先生の使い魔、モートソグニルが鳥かごに閉じこめられ、助けてくれと視線で訴えかけてくるが気にしない。

大丈夫なのかこの学院…

「今日はどうしたかね?何か新しいことでもあったかの」
オスマン先生が机に肘をつきながら聞いてくる、頬の内側でも切ったのだろうか、少し喋りづらそうだった。
「それなんですけど、ルイズさんの魔法のことでちょっと」
「ふぅむ…ミス・ロングビル、今日はもう休んでよろしい」
「はい」
ロングビルが羽ペンのような形をした杖を振ると、宙に浮いていた鳥かごはぽん、と音を立てて消滅した。
中から飛び出したモートソグニルが慌てて学院長の机に飛び乗り、怖いものから身を隠すように机の下へと隠れていった。
「懲りないですねー」
「ふぉっほっほ、何のことかワシさっぱりわからんぞい」

545 :アクマがこんにちわ:2008/06/15(日) 19:35:25 ID:Wvjo936k
■■■


「うぅん…あれ…部屋?」
ルイズは、学院の生徒ほとんどが寝静まる夜遅くになって、フッと目を覚ました。
ベッドから身体を起こし、月明かりの中で部屋を見渡したが、人修羅の姿はない。
時計を見て今が深夜であることを確認し、おもむろにベッドから降りて服を脱いだ、身体が少し埃っぽい気がしたので、風呂に入るため着替えを手に持って部屋を出る。
寮塔の螺旋階段を下りて外に出る、とぼとぼと本塔に向かって歩いていくと、本塔の脇から勝手口の開く音がした。
「?」
こんな時間に誰だろう、もしかして人修羅かと思ったルイズは、勝手口の方に足を向けたが、そこには人修羅ではなく一人のメイドの姿があった。
「あっ…何かご用でしょうか?」
「別に用って訳じゃないわよ。ねえ、ところで人修羅見なかった?ああ、人修羅っていうのは…」
「はい、全身に入れ墨の入った方ですね。今はミスタ・コルベールの研究室のあたりで、入浴中だと思います」
「入浴って、なんでそんなところで入ってるのよ…」
「あの、貴族様の浴場も使用許可は下りているそうなんですが、香りが強すぎるとかで敬遠していらっしゃいます。大鍋を利用して東方の”ゴエモン=ブロ”というお風呂を再現したとかで、いつもはそちらで汚れを落としているとか…」
「ふぅん…」
ルイズは、自分の知らない人修羅の話をするメイドを、じっと見つめた。
ハルケギニアの月明かりは、人修羅が人間だった頃に居た地球と比べ、かなり明るい。
目の前のメイドの顔立ちも、胸の大きさもしっかりと確認することが出来た。
「あなた、ずいぶん人修羅のこと詳しいのね」
「いえ、私だけではないです。人修羅様は厨房では珍しい東方の料理法など、いろんなお話を聞かせてくださいますから。マルトーさんをはじめとして厨房の皆にも気を遣ってくださいますし…」
「…あいつ、そんなことしてたんだ。私にはそんな話してくれないのに」
「あの、失礼を承知でお伺いしますが、ミス・ヴァリエールでいらっしゃいますよね。人修羅様は、ミス・ヴァリエールのことをよく気にしていました」

メイドの言葉に、ルイズが首をかしげる。
「どういう事?」
「…あの、私がこんなことを言うのは、恐れ多いのですが…」
「かまわないわ。……もしかして、私のことを『ゼロ』って言うとか、そんな話?」
「いえ!そうじゃないんです。人修羅様は、これまでも何度か、魔法でスープを引っかけられたり、パンを地面に落とされたりしていました。でもミス・ヴァリエールに迷惑がかかると言って、じっと我慢されて……」
「……そんな、そんなこと、わたし一言も聞いてないわよ!それに、あいつ、すごく強いって、ドラゴンにも負けないって、オールド・オスマンも言ってたのに!」
「自分が仕返しをしたら、ご主人様が悪く言われるからって……」

ルイズの表情に、言いようのない怒りと哀しみが浮かんだ。
頭の中は『なぜ?』という疑問で埋まっている。
なぜそこまで低姿勢なのか、なぜそこまで私を気にしているのか、ルイズにはまったく理解できなかった。
子供の頃から魔法が失敗続きで、使用人にまで馬鹿にされていたルイズだが、一人だけ庇ってくれる人がいた、それは姉のカトレアである。
カトレアは病弱で、ヴァリエール領から外に出るのは禁じられていた、しかしその優しい心とおっとりとした性格、細かい気配りは皆の信頼を集めており、ルイズを庇うカトレアを攻撃するものなど一人もいなかった。
しかし人修羅は違う、ルイズのためだと言って理不尽な虐めにも耐え、しかもルイズの前ではそんなことを気にする様子もない。

なぜそこまでしているのか?
ルイズにはそれがどうしても理解できなかった。

「……わかったわ。ちょっと貴方、名前は?」
ルイズは唇をぎゅっとかみしめると、キッと鋭い視線でメイドを射抜いた;。
「わ、私はシエスタと申します」
「ちょっと、ついてきてくれるかしら」
「はい…」

546 :アクマがこんにちわ:2008/06/15(日) 19:35:47 ID:Wvjo936k
■■■


そのころ人修羅は、コルベール先生の研究室脇に設置した五右衛門風呂に浸かっていた。
「ゆーげーがーてんじょかーらーぽたりとせなーかにー……あっ、これ天井ないや」
直径1.8メイル、深さ50サント程の大鍋を取り囲むように、高さ3メイルほどの煉瓦の壁が作られている。これはコルベールが練金したものだった。
人修羅はその見返りとして、メギドの石やアギの石などのマジックアイテム開発に協力している。
湿気がたまるのは良くないと考えて、あえて天井を作らずにいたが、これがなかかなか露天風呂の風味があって気分がいい。

「ちょっと人修羅!入るわよ!」
と、そこに突然カーテン状の入り口をめくりあげて、ルイズが入ってきた。
「うおおおおおおおお!?」
「きゃあああああああ!?」
「……(ぽっ)」
叫ぶルイズの後ろで、シエスタが顔を赤らめた気がするがあまり気にしてはいけない。
「なんだなんだ!何かあったのかね!」
慌ててパジャマ姿のコルベール先生が研究室から出てくる、と、そこには着替えを手にしたルイズと、風呂に入っている人修羅。
顔を赤らめつつも、ちらちらと湯船の中に視線を向けるシエスタ。

「ミス・ヴァリエール。その、メイジと使い魔は一心同体と言うが、しかし風呂までは……」
「ちちちちがいます!違いますってば!」
「いやそれぐらいの年頃なら恥ずかしがることも無いのです。ただ、あまり羽目を外されては」
「だから!違うんです!ひひひ人修羅も何か言いなさいよ!」

「ルイズさん、覗き?」

ルイズの爆発が爆発した。


■■■


「ひでえ目にあった」
ルイズが咄嗟に起こした爆発で湯船は空高く吹き飛び、たっぷり十秒間ほど滞空してから逆さまになって魔法学院の外へと落下した。
おかげでコルベール先生の研究室も被害を被ったが、自分の勘違いもあるので仕方ないと笑って許してくれたそうだ。
とりあえず鍋は無事だったので、研究室脇に立てかけておいた。
煉瓦の残骸はコルベール先生が片づけてくれたらしい……ますます頭が上がらないな。
それにしても、かなり大きな音がしたはずなのに誰も起きてこないってどういう事だろう…正門前にいる衛兵も来なかったし。
コルベール先生は『ミス・ヴァリエールの魔法で慣れているのでしょう』と言っていたが、それはそれで問題があるような気がする。


場所は変わって、人気のない本塔の食堂前。
ルイズは人修羅に指を突きつけて怒りをあらわにしている。
その隣ではシエスタがルイズと人修羅を交互に見て、気まずそうにしていた。
「あんたのせいよ!ああもう恥ずかしい…」
ぷりぷりと頬をふくらませて、人修羅を睨むルイズ。
恥ずかしさを誤魔化すために怒るなんて子供みたいで可愛いなあと思いつつ、人修羅は頭を掻いた。
「ごめん、冗談が過ぎた。…ところでなんか用があったんじゃないの?」
「あ、そうだったわ…シエスタから聞いたんだけど、あんた、変な嫌がらせされてるって本当?」
「……」
ふっ、と人修羅から表情が消えた、その空気の変化にルイズだけでなくシエスタもがとまどう。
「シエスタ、話しちゃったの?」
「は、はい、申し訳ございません」
「いや……いいんだ」

547 :アクマがこんにちわ:2008/06/15(日) 19:37:58 ID:Wvjo936k
人修羅の顔を走る黒いラインが、うっすらと緑色に発光している。
その表情からは何を思っているのか想像できない、想像できないからこそ、ルイズは人修羅が何を考えているのか知りたかった。

「本当だったのね。 ……ねえ、どうして?どうして何も言ってくれないの?私は、私はあんたのご主人様なのよ、それなのに何で私を頼らないのよ、私ってそんなに頼りないの?」
ルイズの言葉は、まるで鳴くのを我慢する子供のように震えていた。
両手をぐっと握りしめて、悔しそうに人修羅の顔を見上げた。


人修羅は、ルイズから目をそらさずにいた、それどころか殺気の混じるような厳しい視線をルイズに向け、静かに口を開いた。
「…俺が仕返しをしても意味は無い。俺は、ルイズさんがメイジとして認められた時こそ、彼らを見返したことになると思っている」
「わたし、が?」
「そうだ。こそくな手で、嫌がらせしかできない連中なんて、眼中に無い。まずはルイズさんが自分に自信を持つことなんだ。
それに俺が仕返しをしたらどうなる?この学院なんて消し飛ぶぞ、世話になった人達まで巻き込んで仕返しをするなんて、それが貴族の、いや人間のすることだと思うか?」
「そうだけど……でも…私に一言ぐらい言ってくれたって」
そっと、ルイズの肩に手を置く。
「そうやって俺のことを気にしてくれるのはとても嬉しい。けれども使い魔とメイジは一心同体と言っていただろう?
ルイズさんだって今までいろんな陰口に耐えてきた……なら俺も耐えるさ。そして一緒にあいつらを見返してやろう」
「………………」

ルイズは、ぽかんと口を半開きにしたまま、静かに頷いた。
その表情には躊躇いが浮かんでいた、今までルイズにこんな事を言った人は居ない。
優しい姉カトレアも、あこがれの婚約者ワルド子爵も、父も母も、使用人も、誰も……
情けないとか、悔しいとかではなく、あえて言うならカルチャーショックだろうか、ルイズは人修羅の言葉を聞いて、責任感や虚栄心などの余計な力がすべて抜けていくような気がしていた。

「シエスタ、ごめんな。夜までつきあわせちゃったみたいで。ルイズさんは俺が連れて行くから」
二人の様子を見ていたシエスタに人修羅が声をかける、シエスタは少し驚いたような表情で、慌てて頭を下げた。
「申し訳ございません、ミス・ヴァリエールに黙っていたことも、人修羅さんに口止めされていたことを喋ってしまったこともお詫び致します」
「しょうがないよ」
人修羅がそう言ってはにかむと、ルイズもまた顔を上げてシエスタの方を振り向いた。

「シエスタ。よく教えてくれたわ。貴方にも感謝しておかないとね」
ルイズは心の中で、シエスタに少しだけ嫉妬した、きっとシエスタは人修羅のことを凄く心配していたのだろう。
だから口止めされていたことを、わざわざ私に喋ったのではないか……
人修羅はとても慕われている、畏怖されることと慕われることは貴族として基本中の基本であり、同時にルイズにとって憧れでもあった。

「いえ。私たちも人修羅さん…人修羅様にお世話になっています。メイジの方々に頼むような力仕事に協力して頂いたり、珍しい東方のお話なども聞かせてくださいました。何かの形で恩返しをしたいと思って…」
申し訳なさそうに呟くシエスタに向かって、ルイズが微笑む。
「ありがと」
「えっ」
ルイズの呟きは、シエスタにとって意外なものだったのか、思わず聞き返しそうになった。
「……何でもないわよ、さ、もう遅くなっちゃったけどお風呂に入るわ。貴方も早く寝なさい、メイドって大変なんでしょ?」

「はい、では…お休みなさいませ。失礼をばいたします」

シエスタは深々と頭を下げると、宿舎へと戻っていった。


「まったくルイズさんは恥ずかしがり屋だなあ」
「な、何よ、いいじゃない別に…それより人修羅!今度から何かあったら私に言いなさいよね! 魔法を使いこなしてギッタンギッタンに見返してやるわ!」
「それ見返しじゃなくて仕返し」


■■■


部屋に戻ったシエスタは、同室の仲間に気取られないように、ベッドの中で涙を流した。
ベッドの脇には、シエスタの荷物がバッグに詰められている。
明日からは魔法学院でなく、彼女はモット伯という貴族の元で働くことになっていた。
ーーーーーーーーーーー
今回はここまでです。

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:42:55 ID:g8D2cALM
乙でしたー
さて、モット伯は焼き豚と冷凍マグロ、どっちになるんでしょうかね

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 19:55:07 ID:XmZ0pIKm
乙でござった。
人修羅君は優しいねぇ。

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:03:44 ID:hzmcR4A+
なに、我らのモット伯のことだ
この人修羅君なら財産失う一歩手前で済むさ

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:07:13 ID:CI6/6si4
GJ!
この作品は好きだわ。
シエスタの態度はやっぱりモット伯絡みか。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:14:06 ID:yYGg2d7I
「そんなこと言っても不可能なものは不可能だ!召喚なんだぞ、召喚!
 あんたは使い魔にされても決闘が起きても戦争になっても世界が終わっても描くっていうのか!!?」

「そんな時、
 だからこそだろうがっ!」

と言ってGペンを握るとガンダールヴのルーンが発動する使い魔……

553 : ◆xq/C1v8U32 :2008/06/15(日) 20:29:12 ID:Ej/vEbcs
こんばんは。小ネタ?を投下したいんですがよろしいでしょうか。
元ネタ、召喚キャラは召喚後までの秘密にしておきたいです。


554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:29:34 ID:CI6/6si4
よくわからんが、赤く煌めくサンバイザー!な世界か?

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:30:59 ID:JR5Qkyc6
燃えよペンじゃなくてコミックマスターJのほうじゃないか?

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:31:38 ID:lLVlfK5d
>>553
どうぞ。

>>554
>>552は多分「コミックマスターJ」かと。

557 : ◆xq/C1v8U32 :2008/06/15(日) 20:32:06 ID:Ej/vEbcs
『アルビオン軍がトリステイン軍に宣戦布告した』
『敵の竜騎兵によりタルブ村が焼かれている』
ルイズとその使い魔は、たった今自分達が盗み聞きした事実に愕然とした。
使い魔である彼は、主であるルイズの制止も聞かず走り出した。
タルブには、シエスタがいる。彼が守りたいものがいる。
そう思うと動かずには居られなかった。

「アレに乗ればタルブまですぐに……って、しまったぁ!
 ガソリンが無いんだっけ! そうだ、コルベール先生に!」
広場へ向かっていた足を止めると、コルベールの研究室へと方向転換する
「ん……どうしたのかね、こんな朝早くに」
「コルベール先生! ガソリンは出来てますか!」
寝ぼけ眼のコルベールへ向けて彼はまくし立てる。
「すまない。まだ、君がいった分量はできていないんだ」
「今はあるだけでいい! それを運んでくれ、今すぐ!」
ガソリンを運んでもらう。
コルベールは未だ事情を知らぬようだったが、面倒だったので説明しなかった。
「こんな朝早くから飛ぶのかね? せめて私の目が覚めてから……」
「それじゃあ間に合わないんだよ!!」
竜の羽衣――異世界においてゼロ戦と呼ばれた飛行機械――に
ガソリンを流し込むと操縦席へ座る。
手を触れれば、どう動かせば飛ぶのかが流れ込んでくる。
左手に光るルーンの力に感謝する。
「相棒、タルブへ行くのかい?」
魔剣デルフリンガーが彼に問いかける。
「ああ、あそこにはシエスタがいる。俺の守りたい奴がいる!」
カチカチと古びた機械を弄り、飛ばす準備をしながら彼は焦っていた。
間に合わなかったら、どうしようか、と。
彼は、一度消滅したはずの存在だった。
虹色の蝶に導かれて、彼が知るどの異世界とも違うこの世界へやってきた。
この世界で、彼はもう一度、守るべきものを手に入れられたのだ。
間に合わなかった、体が動かなかった、あの時のように、
守るべきものを失ってしまったらどうしよう。
焦れば焦るほど、最悪の情景が脳裏に浮かぶ。
「何やってんのよ!」
「げ、る、ルイズ?」
いつの間にかゼロ戦に乗り込んでいた主の姿に、彼は驚いて声を上げた。
「タルブの村へ行く気なのね?」
「決まってるだろ! あそこには、アイツがいるんだ!」
「戦争なのよ! 死ぬかもしれないのよ!」
「うるせえ、知ってる!」
意地を張るようにして機械を動かしていく。
「こんなガラクタで何ができるのよ! あんた、伝説の使い魔なんて言われて、
 何でもかんでも守れると思ってんじゃないでしょうね!」
ルイズの言葉にしばし黙っていた彼だが、やがて告げる。
「全部を守ろうなんて、思わねえ。俺は、ただ、俺が守りたいものを、守る」
何処か愛しげに、ゼロ戦を撫でながら言葉を続ける。
「コイツと俺は、似てる。『守る』ために、『壊す』ために、生み出された。
 守りたいものがある限り、俺は戦わなくちゃならねえんだ」
「でも、艦隊になんて勝てるわけないわ! 死ぬかもしれないのよ!」
涙ながらに、激しく首を横に振るルイズ。
桃色がかったブロンドが揺れる。
「……守りたいものがいない世界なら、生きてたって仕方ない」
それはかつて、彼が死を覚悟して強大な闇に挑んだ時の言葉。
操縦桿を握る手に力を込める。
準備は出来た。後は飛び立つだけだ。
「先生! 前から風を送ってくれ!」
その言葉が届いたらしく、ビュウと強い風が吹いた。
伝説のガンダールヴの力が導くままに、ゼロ戦は彼を乗せて舞い上がる。

558 : ◆xq/C1v8U32 :2008/06/15(日) 20:33:14 ID:Ej/vEbcs
「あはは、悪ぃ。降ろすの忘れちまったぁ」
彼が、ポリポリと頭を掻きながら笑う
「こ、こ、この馬鹿犬ーーーーッ!」
ルイズが、手に持った始祖の祈祷書でばしばしと彼の頭を叩く。
ああもう始祖ブリミル、私達をお守りくださいなどと祈りながら、
アンリエッタからもらった水のルビーをその指にはめた。
――コイツはかっこよく決めるかと思ったら急にボケるんだから――
出会った当初からそうだった、と彼との出会いを追想する

召喚魔法を唱えた時、彼女は爆煙の中に虹色に光る何かを見た。
だから、きっと何か凄いものが召喚されたに違いないと喜んだ。
それゆえ、煙が晴れそこに彼の姿を見つけた時、彼女は始祖ブリミルを恨んだ。
彼はうつぶせに倒れており、ぱっと見は平民にしか見えなかった。
青いコートと帽子に身を包んだ平民。
『ゼロ』の自分にはそれが相応しいのか、と泣きたくなった。
だが契約のために近づき、ゆすり起こした彼が彼女を見た時、
ひっ、と悲鳴を上げて数歩後ずさった。
彼の顔は、とても人間とは思えなかった。
暗い灰色の肌をした顔についた一つきりの金色の目。
それを、ぎょろり、と動かしてルイズを見つめた。
「お前、誰だぁ?」
何処か間延びした声が、牙の並んだ大きな口から発せられる。
亜人だ、とルイズは思った。
瞬間、先程の恐怖は消え、一気に喜びが溢れてきた。
自分はゼロじゃないんだ! 亜人を呼べたんだ!
あまりの嬉しさに笑顔になったまま彼に向けた問うた。
「あんた人間じゃないわよね!」
何処か哀しそうに頷いた彼にも気づかず、迷わず契約した。

「お前を、守っていいんだな?」
使い魔の仕事を説明した後で、彼はそう呟いた。
守るものが出来たことが、嬉しそうだった。
その時のルイズには、彼がそんな言い方をした理由は分からなかった。
亜人を召喚できたことで有頂天になっていたからだろう。
彼は、掃除とか洗濯とかの雑用がやけに得意で、
その内に使用人達と親しくなり、給仕なんかもするようになっていた。
ある日、彼は食堂での給仕の途中で香水を拾った。
それをきっかけとしてギーシュと決闘した時、
ルイズは初めて、彼の本性を見たのだ。
体全体を覆う包帯、竜のような鋭い爪をした手足。
右腕には巨大な杖のようなもの――銃だと彼は後に教えてくれた――を持っていた。
『化け物』、ルイズはそんな彼の姿を見てそう思った。
左手から繰り出した包帯は蛇のようにうごめき、ワルキューレに絡みついた。
動きを封じられたワルキューレ達は、
彼の銃から撃ち出された光弾で、跡形も残らず消滅させられた。
「んー、なあんか調子がいいなあ」
いつものようにヘラヘラと笑いながら、おびえるギーシュに近づき首を締め上げる。
ルイズが止めに入らねば、間違いなくギーシュは死んでいただろう。
普段はぼけーっとしているクセに戦いになれば凶暴になる。
その使い魔の本性をルイズは恐れた。
だが、同時にこんなに強い使い魔が、彼女を守ってくれるのが頼もしく思えた。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:36:01 ID:p4HvPrMt
支援

長柄物でトンでも武器と言えば棄てプリに旗が武器な傭兵居たりする

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:36:28 ID:JR5Qkyc6
いったい誰が召喚されたんだ支援

561 : ◆xq/C1v8U32 :2008/06/15(日) 20:37:05 ID:Ej/vEbcs
そう、いつだって彼女を守ってくれたのだ。
学院から『破壊神のタマゴ』を盗んだフーケを討伐に行った時も。
アンリエッタ姫の密命を受けてアルビオンへ向かった際に、
元婚約者のワルドから手ひどい裏切りを受けた時も。
彼はいつだって、彼女を守ってくれた。
アルビオンでは、迫る五万の軍隊からルイズと、
亡命を決めたウェールズ皇太子を守るためにたった一人残った。
その際に色々あって、彼と自分は今、タルブ村へ向かっている。
彼を救ってくれた少女を 彼が守りたいと願う彼女を守るために。
今まで、彼がルイズを守ってくれた。
今度は、ルイズが彼の守りたいものを守る番だ。
「乗りかかった船よ! 全力で飛ばしなさい!!
 アルビオン軍なんか、吹き飛ばしてやるわ!」
ぽうっと手の中の始祖の祈祷書が光ったことにも気づかず、ルイズは叫ぶ。
「行くわよ、マミーモン!」
「了解、ご主人様ッ!」
異世界の空を、ゼロ戦は使い魔と主を乗せ、風のように飛ぶ。


以上で投下終了です。
デジモンアドベンチャー02からマミーモン召喚でした。
全4話を書き終わってるので、ぽつぽつ投下していこうと思ってます。
タイトルは一応、『Brave Heart』でお願いします。


562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:39:16 ID:JR5Qkyc6
乙です

デジモンかぁ、懐かしいな

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:50:52 ID:CI6/6si4
>>555>>556d

564 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 20:51:45 ID:eTu3eFy+
デジモンさん、乙でした。
五分後から投稿します。

565 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 20:56:57 ID:eTu3eFy+
.
「これはこれは、お初にお目にかかります殿下、オリヴァー・クロムウェルと申します」
「ウェールズ・テューダーだ。大司教、一度あなたとはゆっくり話がしたいと思っていたよ」

 貴族派空軍旗艦『レキシントン』の艦橋で、にこやかに挨拶を交し合う二人の男。
 金髪碧眼の皇太子は、敵艦斬り込み隊の中でも、特に腕利きな六人のメイジをその背に従え、艦橋に入室した。
 だが、勝者の代表を待ち受けていた、僧衣と僧帽に身を固めた黒づくめの男に、敗軍の将たる悲壮感はカケラもない。
 男は、白面の貴公子を慇懃な態度で出迎え、室内にしつらえられた豪華なテーブルまで、自ら案内する。しかし、そこに卑屈さはなかった。その所作はあくまで『客』をもてなす作法の範疇を出ないものだったからだ。その瞳に宿る蛇のような眼光を除けばだが。
 当然、王党派のメイジたちは、男の慇懃無礼な態度に鼻白んだが、肝心の若き王子は、そんなことなど全く意に介さぬといった自然な鷹揚さで応え、彼に請われるままに席に着いた。
 まるで互いに面識のない親戚同士が、冠婚葬祭のイベントで初めて会った時のような、なごやかな雰囲気であるが、……これから行われる会談は、当然そんな空気通りのものでは在り得ない。

 かたや、王党派を担う白面の貴公子。アルビオン王国王立空軍大将にして本国艦隊司令長官ウェールズ・テューダー皇太子。
 かたや、蛇の眼を持つ貴族派の首魁。アルビオン貴族派連合軍総司令官にしてレコン・キスタ貴族院議長オリヴァー・クロムウェル大司教。
 アルビオン一国を揺るがせた大乱は、いまや最終段階に移ろうとしていた。


 紫紺の軍服に身を包んだウェールズを、背後から見つめるワルドの胸中は複雑だった。
 彼自身、ウェールズに侍る六人の代表交渉団の一人として、この『レキシントン』の艦橋にいるわけだが、それは何もワルド自身の、メイジとしての実力を買われたというだけが理由ではない。
 今でこそウェールズの下に身を寄せているが、彼は、もともと王党派でも貴族派でもない。トリステインに領土と爵位を持つ、歴とした異邦人なのだ。
つまり、感情に囚われる事無く、今回の停戦交渉を客観的な視野で見る事が出来る、唯一の第三国出身者というべき存在と言える。
――無論、ワルドをそういう眼で見ている王党派の者たちは、彼が故国の中でも、高等法院長リッシュモンと並ぶ『レコン・キスタ』の大幹部である事実を知らない。
 まあ、経緯はともかく、ワルドは今、ウェールズと共にある。
 そして彼はクロムウェルが、フーケとともにいた自分の『偏在』に、あらためて皇太子暗殺の指令を出した事を知っていた。

 もともと、今回のアルビオン出張に於いて、ワルドには三つの目的があった。
 一つ目は、ルイズ・フランソワーズの篭絡。
 二つ目は、“手紙”の入手。
 そして三つ目こそが、王党派の指導者たるウェールズの首級だった。つまり、いまさら言われるまでもなくワルドには、ウェールズの殺害命令がすでに出ていた事になる。
 忘れていたつもりはなかった。
 確実に始末できるように、それでいて、下手人が自分であると目星を付けられぬように、機会を待っているはずだった。いまが戦時中である以上、そのチャンスは程なく訪れるであろう。そう思いつつ。
 そして、これまでチャンスは幾たびか在った。――確実に。
 ニューカッスル城塞の、人気も寂しい地下の居住区。
 いつ流れ弾が飛んでくるかも知れない『イーグル』号の甲板。
 そして先程。艦隊戦の真っ只中を“フライ”で飛んだ、その移動中。
 だが、結果から言えば――ワルドの杖が、ウェールズに向けられる事はなかった。
(何故だ……?)
 我ながら、不思議に思う。――いや、それも嘘だ。
 本当はワルドも理解している。認めたくないというだけで、意識の底では、機会に恵まれながらも暗殺を実行できぬ自分の心理を、理解している。
(俺は――おそらくウェールズを殺したくないのだ……!!)


566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 20:57:10 ID:rXeAPwSi
( ^ω^)おっおっ楽しみだ支援支援

567 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 20:59:22 ID:eTu3eFy+
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 そもそも、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドが、王家を裏切り貴族派に組したのは、世界と社会に対する復讐心からであるが、そういう意味では、始祖から与えられた王権を否定する『レコン・キスタ』は、格好の集団だった。
 無能なる王家を廃し、有能な貴族たちによる“議会”が国家を運営する共和政。だが、その首領たるクロムウェルに対し、ワルドは懐疑的――もっとハッキリ言えば否定的だった。
……まあ、目的達成のためなら手段を問わぬ彼のやり口を、名誉と誇りを重んじる貴族たちが白眼視するは当然とも言えるが、そういう貴族の価値観にとらわれぬ男ならばこそ、諸侯や太守どもが、神輿として担ぎ上げたのだということも、ワルドには分かる。
そして、クロムウェルとて、ただ担がれているだけの傀儡ではない。
一癖も二癖もある、油断のならない蛇のような男だという事は、ワルドとて知っている。
――だが、彼は所詮、それ以上の男ではない。

『レコン・キスタ』は国境の枠を越えた組織であり、その目的は、王権否定思想によってハルケギニアの列国を、すべて議会制共和主義に塗り替えさせることだ。断じてアルビオンの転覆にとどまるものであってはならない。
 特定の王家ではなく、真に優秀な貴族が、門閥に囚われずに、能力に相応しい地位と権限を得る政治体制。貧乏貴族の末っ子でさえ、天稟に恵まれたなら、一国の主席となれる国家運営システム。
そして、今後のアルビオンは、その理想実現のための雛型とならねばならないのだ。
だが、そのための手腕が、首領クロムウェルにあるかと問われれば、『レコン・キスタ』の全ての構成員が、一様に首をひねらざるを得ないだろう。
 
これから『レコン・キスタ』が、アルビオンで行うべきは“革命”であり、単に為政者の首がすげ変わるだけのクーデターであってはならない。断じてならない。
王権を否定するということは、単に暴君ジェームズ個人を否定するにとどまってはならない。王家による専制君主制という、これまでの国家体制すべてを否定せねばならない。そのためには、旧体制に代わる、全く新しい国家観を標榜する必要がある。
 そうでなければ、アルビオンで燃え上がった王権否定の波を他国に波及させる事など出来はしない。ただ軍事力のみを頼りに勢力を伸張させても、そこそこ人は集まるだろう。だが、そんな勝ち馬の尻に乗っかるだけの連中が何人いようが、そこに意味は無いのだ。
 現に、この乱にしたところで、客観的に見れば『レコン・キスタ』はジェームズの失政を利用しただけで、貴族派の参加諸侯の大半は、王権否定に大義があるとは思ってもいまい。王党派が万一巻き返せば、奴らは簡単にこっちを見限るだろう。

 ワルドはクロムウェルを見、そしてウェールズを見る。

 今後の『レコン・キスタ』に必要なのは、王権否定思想を、ハルケギニア全ての貴族たちにとっての“正義”に昇華させるための理論整備であり、その“正義”を主張するための、全く新しい国家改造論を実行する事なのだ。
それは無から有を創造するに近い行為とさえ言えるだろう。
そのためには、とてつもない才腕が要求されるはずだ。指導者だけではない。内政・外交・軍事・経済・流通・財政・教育、その他あらゆる方面に有能なる者を配さねばならない。これまで門閥によって排斥され、冷遇されてきた、有能なる貴族たちを。
 そうでなければ、所詮『レコン・キスタ』は、叛徒・逆賊・簒奪者の汚名に甘んじ続ける事になる。それこそ、ハルケギニアが存在する限り永久に。
 
だが――皮肉な事に、こと能力という一事に関して言えば、ウェールズ以上に有能な貴族を、ワルドは知らない。『レコン・キスタ』内部の話だけではない。トリステイン魔法衛士隊長ワルドが知る、ハルケギニア中のあらゆる貴族と比較しての話である。
純粋に人材としての資質という意味では、どう考えてもウェールズの方が、少なくとも、クロムウェルより二枚は上であろう。それは政治家としても、将軍としても、官僚としても――そして指導者としても、だ。
ニューカッスルで、ウェールズと寝食を共にするうちに、ワルドはますますそう思うようになった。
……だが、ウェールズは貴族派の人間ではない。
 彼は無能として排斥・否定されるべき、王家の人間なのだ。


568 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 21:02:21 ID:eTu3eFy+
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 ワルドは迷っていた。
(この男を、本当に殺してよいのか? 殺すべきなのか? 俺がこれからやろうとしている事は、これからのアルビオンのために、『レコン・キスタ』のために、本当に正しいのか!?)
 この才能溢れる若き貴公子が、『レコン・キスタ』最大の敵である事を承知しつつ、それでもワルドは、迷っていた。


――が、トリステインの青年貴族の葛藤をよそに、時間は事態を動かしつづける。 
 ウェールズの対面の椅子に、まったく悪びれた様子もなく、足を組みながら腰を降ろし、クロムウェルが口を開いた。まるで世間話のような、お気楽な口調で。
「早速ですが殿下、この停戦交渉を始めるに当たって、一つお願いを申し上げたいのですが」
「ああ、なんだい?」
「この協定に関する議論は、余人を交えず我らだけで話したいのですよ」


@@@@@@@@@

 巨大な翼が作り出す、烈風のような風圧と、鼓膜に響く羽ばたき音。
 竜が舞い降りた。
 体長15メイルはある、シルフィードよりさらに一回り以上巨大なドラゴン。それも一匹ではない。同じサイズの大型爬虫類が五匹、彼らを取り囲むように、この場に降り立ったのだ。
 貴族派空軍を突如裏切った、竜騎士隊の風竜――密かに竜を操って裏切らせた人物が、ここにいる『ヴィンダールヴ』を名乗る男だとは、当の竜騎士本人でさえ知らない。
 そして、竜騎士が本来騎乗すべきはずの鞍には誰の姿もなかった。おそらくは、手綱に従わない竜を無理に従わせようとして、振り落とされてしまったのだろう。
 その頭を、黒革の上下に身を包んだ男に撫でられた一匹の竜は、気持ち良さげに、きゅいと鳴いた。
 その男――風見志郎は、眼前の風竜にヒラリと跨ると、ぽかんと口を開けて見ていたトリステイン魔法学院の少年少女たちを、悪戯っぽい視線を送る。
「さあ、君たちも乗るんだ」
 その、錆びた声で発された台詞と同時に、才人たち五人に、残りの竜も同じように頭を下げた。
 
 一体、何が起こっているのか、サッパリ分からない。
 才人も、ギーシュも、キュルケも、タバサも、事の成り行きに唖然とする他はない。この風見の言葉も、行動も、目的も、何もかもが彼らの想像の範疇を軽く凌駕していたからだ。

 タバサは周囲を見回した。
 青い長髪をなびかせた美女――シルフィードが、不安げに自分を見ている。
 眼だけで風見を示すと、シルフィードは首を小さく横に振り、主の背中に、そっとすがり付いた。
――このカザミは、やはり我々の知るカザミではない。この韻竜はそう言っている。
 自分たちには分からずとも、シルフィードの鋭敏な感覚には判別がつくのだろう。
 だが、問題はそこではない。
「待って」
 このカザミの狙いは何だ? わたしたちを一体どうしたいのだ?
「この風竜に乗って、一体どこへ行くの?」

 だが、風見志郎の言葉は、この場にいる全員の想像を絶したものだった。
 空を振り返ると、彼はこう言った。
「あの小船に、ルイズ・フランソワーズがいる」
 少年少女たちの――とりわけ、才人の表情が凍りついた。
「会いたいだろ?」


569 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 21:03:57 ID:eTu3eFy+
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 返事をするまでもない。
 才人は、そう言わんばかりの顔色で、眼前のドラゴンに駆け寄っていた。
 風竜は、獰猛で聞こえる竜種の中では比較的おとなしい種であるとはいえ、初見の人間に、あっさり鞍を許すほど生易しい幻獣ではない。それは知識・雑学とさえ呼べない、ハルケギニアの常識。
 だが、才人はまったく躊躇する事無く巨大なドラゴンによじ登り、鞍に腰掛け、あぶみに足を据え、手綱を握る。飼い馴らされた虎でさえ、主を食い殺す事もあるというのに、少年は全く竜を怖がる様子すらない。相変わらず、信じられないクソ度胸だ。
 反射的にタバサは叫んだ。
「待ちなさい、サイトっ!!」
 だが才人は止まらない。手綱を一打ちすると、彼を乗せた風竜は巨大な翼をはためかせ、周囲に暴風を巻き起こす。

「シルフィッッ!!」
 風と共に吹き荒れる土埃から目を庇いながら、タバサは杖を振りかざして“レビテーション”で、傍らの美女を宙に舞わせる。
「きゅいっっ!? お姉さまっ!?」
 だが、シルフィードがすとんと腰を落としたのは、なんと風竜に跨る才人の背後だった。
「タバサ?」
 キュルケとギーシュが、いきなりタバサが取った行動に奇異の目を向ける。才人自身も、驚いた表情をこちらに向けたが、タバサと視線が合うと力強く頷いた。自らの使い魔を才人の背に預けた少女の思惑を、その瞬間に理解したのだろう。
 二人を乗せたドラゴンが飛び立ったのは、それからすぐだった。

「やれやれ、よほど俺は信用されてないらしいな」
 だが、タバサの瞳は、そんな風見の独白など、まるで聞こえないかのような冷ややかなものだった。
「あなた、一体何者なの?」
 だが黒革の男は、苦笑いを浮かべつつ、答えない。
「答えられないの?」
 タバサの声に鋭さが増した。

 この空の向こうにルイズがいる。
 この男はそう言うが、その言葉が真実かどうか確認するすべは、今の自分たちにはない。あるとすれば、風見の導くままに竜に乗り、彼の言う『ルイズがいる小船』まで、のこのこついて行くしかない。
 しかし、眼前の男の正体が不明である以上、みすみす、そんな危険な真似は出来ない。
 その『小船』にルイズが本当にいるかどうか分からない。それどころか、空中でドラゴンが自分たちを振り落としにかかるかも知れない。本来その背にいた竜騎士を振り落としたように。
 この風見は、この場にいるドラゴンを五匹――どういう手段を用いたかは知らないが――自在に御し切っている。それは少なくとも間違いない。ならば、そのドラゴンに騎乗する危険性は圧倒的だ。
 才人には、身の危険を顧みずにルイズに会いに行かねばならない理由がある。
 だが、ルイズには悪いが、タバサは才人とは違う。特に親しかったわけでもない彼女のために、そこまで無鉄砲な真似は出来ない。
 しかし、我が身可愛さのために、級友を見捨てるほど薄情な彼女でもない。シルフィードを才人に同行させたのは、彼の万一の事態を考えての事だ。空を飛べない少年でも、あの韻竜が傍らにいれば、最悪、墜落死の憂き目を迎える可能性は、少しは減るだろうからだ。


570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 21:04:23 ID:rXeAPwSi
しえんがおれん

571 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 21:05:23 ID:eTu3eFy+
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『ヴィンダールヴ』という言葉の意味は分からないが、それでも、この風見と行動を共にするならば、その前に自分は見極めねばならない。この男が、本当に味方であるのかどうかを。
 タバサは考える。
 この風見は、自分たちが知る風見と同一人物ではない。もし、この点で彼が嘘をついていたなら、論ずるまでもなく敵性人物と判断できただろう。だが、彼は嘘をつかなかった。それこそ騙すつもりならいくらでも騙せたはずなのに。
(なぜ?)
 理由は幾つか想像できる。だが、もし嘘をつく必要がなかった――自己紹介をする必要があったのなら、この男は少なくとも、自分たちが何者なのか承知している事になる。
(なぜ?)
 才人がすがり付いて再会の涙を流した時、この男は明らかな困惑の表情を浮かべていた。その態度が一変したのは、才人が名乗ってからだ。ということは、少なくとも自分たちの名と存在を、この風見は事前に知っていたと考えて間違いはない。
 だが、トリステイン魔法学院から、自分たちがルイズを追ってきた事を知っている者は、
タバサが知る限り、王党派にも貴族派にもいないはずだ。
 才人の言葉を信じるならば、ニューカッスルのルイズは、自分たちに気付いていたらしいが、それとて確かな根拠に基づく話ではない。
(どっちにしても、この男が、わたしの問いに何と答えるか、それで判断するしかない)
 
「おいおい、これでも俺は君たちの味方のつもりなんだがな」
 飄々とした口調とは裏腹に、風見の目は笑っていない。
 だが、笑わない少女といえば、それこそタバサの代名詞だ。彼女は視線以上の鋭い口調で、カザミを追及する。
「あなたがわたしたちの味方であるという証明は出来る?」
「さっき、オーク鬼から、命を救ってやったはずだ。まさか、それでも不十分だって言うのか?」
「その事に関しては礼を言う。でも、助けてくれたからといって、あなたが、わたしの質問に答えない理由にはならない」
 そこまで言われては、さすがに風見もムッとした表情を浮かべる。
 まあ、わざわざ命を助けてやった子供から、こんな生意気な口を利かれたら、誰だって気分を害するだろう。特にタバサは、顔といい、声といい、体格といい、実年齢以上に、自分が幼く見える事を知っている。
 だが、それでもタバサは、簡単にこの風見を信用する気になれない。
 それは、幾多の危機から彼女を救ってきた、タバサ独特の勘が、そう告げるのだ。

「もう一度訊く。あなたは何者なの?」

 数秒間の沈黙の後、風見は溜め息をついた。
 やれやれといった風に肩をすくめると、いつまでも頑なに警戒を解こうとしない少女に向かって、彼は口を開いた。
 それこそ、タバサの予想を遥か斜め上を行く、その台詞を。


「俺は、ロマリアから来た。お前らが“教皇”と呼ぶ男に依頼されて、この戦争の行く末を見届けるためにな。お前らを、ルイズ・フランソワーズのもとへ送ってやろうというのは、ただの親切だ。別に下心はない」 




572 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 21:08:12 ID:eTu3eFy+
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 ウェールズの背後に侍るメイジたちは、一瞬何を言われたか理解できなかった。
「……おい、何を言っとるんだ貴様は……?」
「お前、自分が白旗を揚げたことを忘れておるのか!?」
「敗軍の将が何をほざいておる!! 頭がおかしいのか貴様はっ!!」
 次々に声を荒げる王党派の貴族たち。
 だが、ウェールズは顔色一つ変えずに部下たちを振り返る。
「静まれ」
 そして、静かな眼差しをクロムウェルに向ける。
「分かるように言ってくれ大司教。どういうことだ?」
「簡単な話ですよ。私にせよ殿下にせよ、こういう小うるさい輩がいる前では、出来ない話も、何かとございますでしょう?」
 クロムウェルはそう言いながら、おのれの背後を顎で示した。

 そこには『レキシントン』艦長ヘンリー・ボーウッド、そして秘書のシェフィールド、そして艦の高級士官や、貴族派空軍の幕僚たちなどが居並んでいる。無論、彼らは王党派の手によって杖を奪われ、寸鉄一つ身に帯びぬ丸腰である事が確認されている。
 フーケの姿はすでにない。彼らは白旗の混乱に乗じて、武装解除を受け入れる前に、いずこへともなく姿を消していた。

「大司教、そなたが部下の前では命乞いがしづらいと言うなら、部下どもを好きに下がらせるがよい。だが私には、部下たちの前で出来ぬ話など何一つない。よって、人払いをするつもりはない」
 ウェールズの言葉は痛烈だった。彼の背後にいるメイジたちも、言葉の尻馬に乗ってクロムウェルを嘲笑う。ボーウッドを始めとする貴族派の軍人たちは、羞恥と屈辱に思わず俯いた。

「――と言いたいが、まあ、そなたの気持ちも分からぬでもない。汲んでやろう」
 
 楽しそうにウェールズはそう言うと、背後の部下たちに手を振った。
 王党派の者たちは一瞬、驚いた顔をする。
 まさか、ここへ来て、皇太子が本気でクロムウェルの要求に興味を示すとは思わなかったからだ。
 だがウェールズは、悪戯っぽい笑みを浮かべると、楽しそうに言葉を続ける。
「構わぬ、外で待つがいい。それとも『レコン・キスタ』の親玉と二人きりにさせるには、このウェールズではいささか心もとない。……そう言いたいのかな?」

 そう言われてしまえば、もはや彼らは、ウェールズの意思を翻させる言葉がないことを思い知るしかない。彼は冷静沈着な指揮官ではあるが、育ちや年齢相応に、一度言い出したら諫言など耳にしないワガママさを持ち合わせている事も、彼らは知っていたからだ。
 まあ、この部屋に罠や仕掛けの類いが無いことは、すでにディティクト・マジックで確認してある。それに、いかに敵の首領が相手とはいえ、杖を持たない――いや、そもそもメイジでさえない僧職あがりの男と、いまさら二人にする事を心配する必要もないだろう。
 なにせウェールズは、卓抜した将であると同時に、卓抜した戦士でさえあるのだから。
 いまさら身を案じる事さえ無礼に当たる――とまでは言わないが、それでも王党派のメイジたちは、ウェールズを信頼していた。この御方なら、まあ大丈夫だろう、と。
 結果――苦笑しつつも王党派の軍人たちは、艦橋から姿を消した。無論、シェフィールドを含む貴族派の関係者たちを、室内から追い立てながらだ。
 だが……、

「ああ、ワルド子爵、念のために君は残ってくれ。トリステイン貴族の君には、この場の証人となってもらいたい」

ワルドは、そのウェールズの台詞に唖然となった。
事ここに及んで、まさかクロムウェルの予想通りに自分が居残りを命じられるとは、思ってもいなかったからだ。
そして、……艦橋には誰もいなくなった。王党派のウェールズ、貴族派のクロムウェル、そして第三国の調停者――という名目で居残らされた――ワルド以外には。
「さて、それでは本題に入ろうか、大司教」
「はい、殿下」


「とりあえず殿下、貴方はこれからのアルビオンを、一体どうなさるおつもりですかな?」



573 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 21:09:22 ID:eTu3eFy+
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 開口一番、そう尋ねたクロムウェルの瞳に、爬虫類を思わせる光は宿ってはいない。
 そして、ウェールズも、敵将の真摯な眼光に呼応するように、人払いを命じたときの見下したような笑みは、口元から消えている。
「知れたこと。きさまら貴族派を即刻解体し、ふたたび我らが国土に王政復古の大号令を布く」
「国王ジェームズの暴政により、テューダー朝の権威は地に落ちた。それを承知の発言でございますかな?」
「乱の発端となった『万民税』は即刻撤廃し、父には退位を勧める」
「それだけですかな?」
「反乱軍に荷担した貴族には特別の恩赦として、大逆の罪一切を問わぬ事を約束する。いや、それだけではない。『万民税』実施後に廃絶された家門は、すべて旧領を安堵する事を約束しよう」
「それだけですかな……?」
 ウェールズは、そこで初めてクロムウェルに訝しげな視線を向ける。
 ここまで彼が挙げた条件は、乱を起こされた王党派としては、まさしく破格の条件だといってもいい。古来、勝者が敗者に罪を問わぬ戦など、あったであろうか?
 だが、クロムウェルは、まだ足りぬと言いたいらしい。
 ならば、この男は一体何が言いたいのだ?
 ウェールズの眉間に縦皺が寄るのも当然だろう。

「殿下、ひとたび失墜した王権を回復しようとするならば、その程度の処置は当然でございましょう。此度の乱には全アルビオンの八割の貴族が、我が軍に荷担したのですぞ。彼らの支持を取り戻すおつもりなら、陛下の政策を完全に否定するのは、むしろ必然の流れ」
「ならば聞いてやろう。言いたい事を言うがよい」

(ほう……)
 ワルドは、少々意外な心持で自らの首領を見る。
 謀略以外に取り得のない男と思っていたが、どうやら、ワルドは彼を見誤っていたらしい。少なくとも、こういう場でウェールズから話の主導権を奪取できる男であったとは、思ってもいなかった。
 ワルドは自らに課せられた暗殺指令を意識しながらも、クロムウェルという男が、ここで何を言うかで、ふたたび彼の器を量り直そうと思っていた。


「要は、ジェームズ陛下のごとき暗君一人で、たやすく混乱に陥る、我が国の国家体制そのものを問い直すべきだと、そう申し上げているのです」


 ウェールズは笑った。
「その手には乗らん。ここで貴様らの主張する『共和政』の話を持ち出すつもりなのだろうが、あいにく私は、貴様らが『無能』と否定する王家の人間だ。始祖から与えられし王権を自ら否定するような真似が出来ると思うか?」
「それは六千年もの昔の話でございましょう。一人の王が時代と共に代わるように、国家もまた、時代と共に移り変わっても不思議はあるまいと存知まする」
「仮にも大司教の地位まで上った聖職者が、始祖の権威を否定するというのか?」
「僧なればこそ知るのでございますよ。人の世を動かすのは神ならぬ人であるということを」
「もういいっ!!」
 ウェールズがテーブルを叩いて立ち上がった。
「言いたい事を言えと申した!! 言葉遊びはやめにして、さっさと本音を吐いたらどうだっ!!」


574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 21:11:14 ID:iJkNI6tY
支援

575 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 21:11:23 ID:eTu3eFy+
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「ならばハッキリ言いましょう」
 クロムウェルは卓上の紅茶を一口飲み、カップを静かに置いた。
「ウェールズ・テューダー皇太子に、我ら『レコン・キスタ』の指導者の地位に座って頂きたい」



 ウェールズは表情を変えなかった。
 むしろ、一切の表情は消えたと言っていい。クロムウェルの言葉を聞いて彼が何を思ったのか、それを窺う手立ては、もはやない。
 逆に、クロムウェルが畳み掛けるように卓上に乗り出す。

「此度の白旗で、我らが『レコン・キスタ』が敗北したなどと、賢明なる殿下が判断なさっておられぬ事は分かっております。私が合図をすれば、停戦中の我が軍五万は、この瞬間にでも殿下の手勢に牙を剥くでしょう」
――言われるまでもない。
 何のかんのとウェールズが、クロムウェルの要求をのんで人払いをしたのは、王党派の勝利など、貴族派の白旗一枚が演出した“状況”に過ぎないと理解していたからだ。
 クロムウェルがその気になれば、いつでも状況は転覆できる。それを分かっていたから、敢えてこの男と、二人になることを選択したのだ。
 無論、ウェールズとて、そんな紙一重の状況に甘んじているつもりはない。
 この停戦中に、貴族派に潜入させている間者を使って、『レコン・キスタを離反し、王家に帰参した貴族については一切の叛乱の罪を問わない』と、噂をばら撒いている。
 また、貴族派の中核を担う大諸侯たちの本陣に、直々に使者を送り、王家への帰参を説かせてもいる。
 これで少しは敵の士気を挫くことは出来るだろうが、……しかし所詮、あてには出来ない。今回の乱で、王家による専制君主体制そのものに疑問を抱いた貴族たちも、多く存在するからだ。

「貴方は分かっておられるはずです、ウェールズ殿下」
 クロムウェルは言う。
「いかに恩赦を施し、私の首を晒したとしても、貴族たちはもう昔には戻れない。彼らは、王などおらずとも国は存続できるという事実を知ってしまっている。王権を否定したところで、そんな自分たちを罰する事さえ出来ぬ王の姿を見てしまっている。そんな彼らに」
――貴方は、君臨する事が出来ますか?

「できる!!」
 ウェールズは叫ぶ。
 だが、クロムウェルは怯まない。
「なるほど、貴方なら出来るかも知れない。諸侯たちが頼れる藩屏などではなく、一朝事あらば、平然と王家に牙を剥く危険な存在であると知ってなお、彼らに君臨し、王権を再興する事が」
 クロムウェルの勢いは止まらない。
「ですが、貴方の子はいかがです? または貴方の孫は? 貴方と同じく王者として振舞えると思いますか? 貴族たちの影に怯え、ゆえなき大弾圧を開始せぬと、貴方は保障できますか!?」

「……」
 ウェールズはさすがに黙らざるを得なかった。
 彼は支配者階層独特の視野狭窄な人間ではない。ないからこそ分かるのだ。クロムウェルの言い分にも、理があるということが。
「テューダー家に、六千年の大政を奉還せよということか……?」

 クロムウェルはにやりと笑う。
「王家としてではなく、アルビオンの一貴族としてなら、殿下が『レコン・キスタ』に参加することに意義を唱える者は誰もいないでしょう。いや――それどころか、王家を見放した全ての貴族たちが、安心して貴方を支持するはずだ」
 そして貴方には、――とクロムウェルが付け加える。
「私にはない、国造りの才がおありになる」


 ワルドは理解していた。
 この要求に否を唱えた瞬間、ウェールズを刺せ、とクロムウェルが無言で命じている事を。


576 :もう一人の『左手』(その30) ◆utAARsQ0ec :2008/06/15(日) 21:13:24 ID:eTu3eFy+
今回はここまでです。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 21:15:19 ID:YUq+/MvK
乙です!

ウェールズの、そしてワルドの決断はいかに…?

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 21:16:54 ID:CNbjLz29
仮面ライダーV3は人の名でない術の名さ
支援
しかし毎回いいとこで来るなあ
幕末、大政奉還後 慶喜を新政府の首座に付ける計画もあったのを思い出しますなあ

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 21:50:30 ID:fRdK/cB2
postal2からポスタルさん

「ちょっとアルビオンまで言って手紙を貰いに行ってくださいな、ついでにこの手紙を渡してきてね」
「ああわかった」

いきなり攻撃してきた髭男を手にしたスコップで首を跳ねる
ガン!ばたり、プシュー

跳ねられた首が転がりギーシュに当たる
「ギャー」

しかし数秒後首と胴体は消え、あっという間の出来事にルイズはついていけなかった。

「いくらなんでもやりすぎよ!」
「ああわかったよ」




道中いきなり弓を撃ってきた傭兵はスナイパーライフルで片をつけ
「依頼人が誰だが聞き出せなかったじゃないの!このボケ!」
「ああごめんよ」

宿を襲撃してきた傭兵にはナパーム!そして船着場で現れた仮面の男には
ロケラン!
フーケなぞという盗賊は現行犯で首を刎ねたのでこのSSでは出てこないのだ

そして空賊
「ゲヘヘヘ、嬢ちゃんは貴族派なのかい?ゲヒヒ」

さすがにスコップを取り上げられていたのでジッパーをおろし
しょんべんをひっかける

「がぼぼぼ、くるしい!たすけて!ギャー!」
なんとウェールズ王子だった!これにはどうしてよいか判らなかったが
空賊のまねをしていた王子が全部悪いと云う事でおとがめなし

そしていきなりルイズの結婚宣言
ワルドは偏在の首を落とされているのがトラウマになったのかポスタルさんに
内緒で式をあげようとしたがウェールズがポスタルさんを連れてきていた

「誓うかね?」
「ち、ち、ちかい、やっぱり出来ないわ!」
「どうしてだい?ルイズ?」
「おいおい嫌がってるじゃねえのよ」
「うるさい!使い魔は黙ってろ!」
ついかっとなってショットガンでワルドの頭をふっ飛ばしてしまったポスタルさんだが
なぜかこれも偏在
「っけ、式に偏在で出ようなんてどういうつもりだありゃ」
「・・・あんたのせいでワルドさまを見ると首チョンパを思い出して気分が悪くなるのよっ!」

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 21:56:35 ID:AFOSgE8d
ポスタルさんありそうだけど、上手く書かないと
ただのヘイトかアンチにしか見えないな

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 21:59:00 ID:EblMSQZG
>「いやぁ土の上に落ちるなら痛くないと思ったけど、けっこう痛いね」

アホww
まあサンシャイン60(240m)に比べればどうってことないのか

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:00:07 ID:H/p4BS0U
一瞬postalじゃなくてportalに見えた

ポータルガンを装備してフーケ顔負けの盗賊になるルイズか…

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:01:21 ID:baRmughW
よし、誰か猫マシンガンのAA貼れ

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:05:49 ID:UrQ/L0uV
左手の人、乙。
今回の分は途中からものすごいひきこまれたぜ。

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:08:18 ID:puOWwqj8
つまり、「もう一人の左手」では、クロムウェルは傀儡ではないのか? 虎の威を借る狐でもないのか?
借り物の力で自我を肥大させた愚か者でもないのか? 私利私欲で動いているわけでもない、まともな
人物なのか?

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:09:51 ID:XK4j9+il
カプ厨の俺には見える!
颯爽と現れた才人を見て喜びの声をあげようとするも、
その隣にいるきゅいきゅいを見た途端に嫉妬の炎を燃やすルイズの姿が!!

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:14:56 ID:rAFWkNU2
デストロイオールヒューマンズからクリプト136を召喚する。

もちろんセガより発売されたほうだよ。

588 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:17:30 ID:Gszyr09R
お久しぶりです。待たせたな!
25分から投下します

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:17:33 ID:3kD2OsZS
>>579
RockincatsとBoppincats使って偏在を撃ちまくるポスタル様が浮かんだ
「ニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャ...ゴシャゴシャゴシャゴシャ」
「ォウェーォウェェー」

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:18:39 ID:2Y0e0xvK
風見の人GJ&乙。
うーむ皇太子の決断が気になるな、
ふつーは拒絶だろうけど、
レコンキスタの旗頭になった展開も読んで見たくもある。

>>585
狂信者か野望の人かもしれんね。エルクゥのクロさんも良かったけど、
左手クロムウェルは見てて何やらかすか楽しみになるなあ。

あと遅くなっちまったけど梢子の人乙&GJ。
ギーシュ無残w
頑張れルイズ。

そして人修羅の人にもGJ&乙。
ルイズの成長に期待。
あとモット伯の冥福を祈るw

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:20:55 ID:lMRJQJ0h
パイレーツオブカリビアンよりジャック・スパロウ召喚

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:21:07 ID:CK80wsch
>>588
了解、支援を送る。警戒を強化せよ!

593 : ◆luN7z/2xAk :2008/06/15(日) 22:21:56 ID:IBF35F7w
新作ssを十分後ぐらいに投下していいでしょうか?

召喚するのは、ドラゴンボールブウ編後のベジータと悟飯です。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:24:05 ID:2Y0e0xvK
>>588
割り込み失礼した、支援
>>593
蛇の人の後っスね?

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:24:48 ID:IlcE50fs
>>593
蛇の人が終わってからだな

596 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:25:36 ID:Gszyr09R
それでは行かせて貰います



「貴様…『レコン・キスタ』か…。」

ウェールズがゆっくりと地に伏せる。
口からは血を噴き出し、おそらくは助からないであろう状態だ。
ルイズは口を押さえて、その光景を見つめていた。

「三つ目はそう。ウェールズ、お前の命だ。」

冷酷な笑みを浮かべるワルド。
その後、ルイズに向き直り、杖を構えた。

「ワルド…貴方…!」

怒りに身体を震わせるルイズ。

「変わったわね!ワルド!」
「そうかもしれん。だが、ここでそこにいたる経緯を話すつもりは無い。」

杖を掲げ、呪文を詠唱し始めるワルド。
その様子をキッと睨み返すルイズ。
見上げた精神力だ、と内心感心するワルド。
だが、情けはかけない。

「これはゲームだ。拷問ではない。苦しくなったら服従しろ。」
「…死んでも、嫌よ。」
「ククク……。ではいくぞぅ。」

風の上級魔法『ライトニング・クラウド』がルイズを襲う。

「ああああああ!!!!!!!!」

身体を雷が貫き、ルイズが絶叫する。
全身の神経が燃えている!目の前がちかちかする!
失いそうになる意識を必死で保ち続けた。

そして、一時の解放。

「どうだ?キクだろう?」
「…。」

肩で息をするルイズ。
伏せていた顔を上げ、ワルドを睨む。

「変態。」

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:26:36 ID:IBF35F7w
うわ、蛇の人ごめんなさい。

そして支援。

598 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:27:50 ID:Gszyr09R
ワルドのこめかみがピクリと動く。

「なかなか強情な奴だな。
 …もう一度行こうか?」

悪魔の一言。あれをもう一度なんて気が狂っていると思った。
ワルドがもう一度詠唱する。
ルイズはそれを見ている事しか出来ない。
もう死が見えているというのに恐怖は無く、頭に浮かぶのはあの使い魔の事ばかりであった。

もうトリステインについたかな?
元の世界に帰る方法を探してやれなかった。

もう一度会いたい。

会えたら昨日の事を謝りたい。

一言言いたい。

ごめん、と。


「死ね!」

ワルドが杖を振り下ろす。身体を先ほどの電撃が貫く。
いや、先ほどの電撃よりも熱い。
意識が遠のいていく。

すると黒い影がワルドを吹き飛ばす。

「すまない、遅くなった。大丈夫か?」

薄れ行く意識の中、その人が誰なのか分かった。
青いバンダナ。無精ひげ。
ソリッドスネーク、その人だった。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:28:23 ID:IlcE50fs
支援

600 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:28:35 ID:Gszyr09R
ワルドがゆっくり起き上がる。

「待っていたよ、ソリッドスネーク!」

嬉しそうに言うが顔は笑っていない。

「来ると思っていた。君はそういう男だ!
 …だが、私はワルド。またの名を…」

くるりと一回ターン。

「『閃光』のワルドだ。」

何も言わずにソーコムピストルを構えるスネーク。
先手必勝。3発弾丸を頭に撃ち込む。

「!?」

だが、弾はワルドの身体を避ける様に飛んだ。
そう、あの『幸運の女神』ヘレナ・ドルフ・ジャクソンのように。

「それについては研究済みだ。君の攻撃は私に届かん。」

続けて杖を構えたのを見て慌ててルイズを抱え上げ逃げるスネーク。
置き土産としてスタングレネードを置いていく。
後ろを突風が駆け抜け、スタングレネードが炸裂。間一髪だ。
柱の影へ滑り込んだ。

「逃げても無駄だ。観念したまえ!」

ワルドを無視し、ルイズを静かに寝そべらせる。
呼吸、心拍の確認―異常なし。生きている。
ほっと一息をつく。
火傷を負っているが、すぐに処置できれば跡が残らずに済むかもしれない。

柱の影からワルドの様子を伺う。
なにやら呪文を詠唱しているようだ。
周りの埃が舞い上がっているところから、まだ風の障壁は存在するようだ。
この隙に作戦を立て直すスネーク。

こちらの攻撃は効かない。
手負いのルイズ。
どうにも状況はよくない。

601 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:29:32 ID:Gszyr09R
肩を叩いてルイズを起こす。

「くっ…。」
「大丈夫か?」

意識を取り戻した。
火傷は痛むようだが、もう大丈夫だ。

「立てるな?」

ルイズが首肯した。
だが、この状態で戦闘など無理だろう。
ましてや勝利などありえない。

「…作戦が決まったぞ。」

これしか手はない。問題はルイズが納得するかだった。


「さあ、かくれんぼは終わりだ!」

ワルドが声高に言う。
ただし、その人数は3人に増えていたが。

「クソッ、奴はニンジャか?」

柱の影で毒づく。
警戒しながら2人がこちらに向かってくる。
三人に増えたのは予想外だが、近寄ってくる事は予想通りだ。

ワルドは魔法を外したくないのだ。

ルイズからの情報で、ワルドは直前に『ライトニング・クラウド』を撃っていると聞いた。
確かかなり強力な呪文のはずだった。
ということは、それだけ魔力の消費が大きい。連発は出来る限り避けたいはずだ。
その結果、一撃を外さないために近寄ってくるのは容易に予想できた。

だが問題はここからだ。
魔法をどうやって避けるか…。
だが、考える暇はなかった。
ワルドが既にそこまで来ていたのだ。
急いで逆側に走り出す。

「逃がさん!」

二人のワルドがスネークを追う。
ワルドの注意をひきつけた!これでいい。ルイズから注意をそらすんだ。

注意はそらせた。だが、己の身に降りかかる危険については考えがなかった。
ワルドが呪文を詠唱する。

「まずい…。」

杖が輝く。必殺の『ライトニング・クラウド』だ!
一撃なら耐えてみせると覚悟を決めたその時、背中のおしゃべり魔剣が叫んだ。

602 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:30:08 ID:Gszyr09R
「相棒、俺を抜け!全部思い出した!」
「何を!?」
「いいから!」

時間が無い。
どうせ死ぬなら、デルフに賭けよう。
デルフを構え、雷を迎え撃つ。
流石のスネークも死を覚悟した。だが、その死の瞬間は訪れなかった。

「なんだと!?」

ワルドが驚くのも無理は無い。なんと雷が収束し、デルフに吸い込まれてゆくではないか!
雷を吸収したデルフが光り輝く。
なるほど、これが『魔剣 デルフリンガー』本来の姿か。

「ようやく思い出したぜ、相棒!これが俺の本当の姿だ!」
「こういうことは早く言え!」
「しょうがねえだろ!忘れてたんだ!
 でも安心しな相棒!ちゃちな魔法は全部、この俺が吸い込んでやるよ!」


形勢逆転か…、いや、大して変わっていない。
ただ魔法が効きにくくなったというだけだ。依然としてワルドが優勢だ。
だが、すでに布石は整えてある。
いつの間にかルイズは隣に来ていた。
これで準備は整った。

後は心理戦だ―

しかけるならデルフの変貌に驚いている今しかない。

「おい、ワルド。おかしいと思わないか?」
「なんだと?」

603 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:31:25 ID:Gszyr09R
―食いついた。

「俺が何の作戦も無く戻ってくると思ったか?
 お前との実力差は分かっている。直前に決闘もしてるからな。」

ワルドの表情が見る見る変わっていく。
そうだ、これでいい。

「果たしてそんな俺が味方も引き連れずにもどってくると思うか?」
「だが、そんな味方は見えないが―」

そこまで言って急に三人で背中を合わせて周囲を警戒するワルド。
そう、気がついたのだ。姿が見えない敵の可能性に。

「そうだ。決闘で見ただろう?『ステルス迷彩』を。」

ルイズならワルドに確実にフーケ戦について話している。
その時ステルス迷彩が話しにかかわってこないはずが無い。
その話を聞いたのなら『ステルス迷彩は能力ではなく貸すことの出来る技術』というのが分かるはずだ。
そうすれば警戒するのは当然。
そこに一発入れてやれば、もう疑いは無くなる。

「そぉーら!」

背中に回した右手でC4の起爆スイッチを押した。

壁が吹き飛び、石が崩れだす。
三人が同時にそっちを向いた。
すかさずスタングレネード。
はめられた事に気がついた三人が振り向いたときにはスネークとルイズは出口に走り出していた。

スネークの背後で炸裂する閃光音響手榴弾。
目と耳をやられたワルドは只自分の周りに風の障壁を展開する事しか出来なかった。

出口をくぐり、廊下を走る二人。
曲がり角を曲がってすぐ、

「伏せろ!」

もう一度C4の起爆スイッチを押した。
あらかじめ入り口に仕掛けておいたC4が爆発し、入り口を瓦礫がふさいだ。

崩れ落ちた通路を見て、大きなため息をつくふたり。

「「助かった。」」

そんな言葉が自然と二人の口をついて出た。

604 :蛇の使い魔:2008/06/15(日) 22:32:47 ID:Gszyr09R
今回は以上です。
支援ありがとうございました

605 : ◆luN7z/2xAk :2008/06/15(日) 22:38:42 ID:IBF35F7w
では続いて、ドラゴンボールのベジータと悟飯召喚ssを投下します。

606 :誇り高き使い魔 ◆luN7z/2xAk :2008/06/15(日) 22:40:22 ID:IBF35F7w
1話「ルイズとベジータ」


学院の中庭。
使い魔召喚の儀式。
順番が最後になるルイズは召喚の呪文に意識を集中する。

(大丈夫よ。上手くやれる。それに……キュルケはわけの分からない平民を呼び出したのよ。ここで私がカッコいいユニコーンとか
ペガサスを召喚して一気に差をつけてやるんだから)

ルイズはライバルであるキュルケに差をつけるべく、全神経を集中し召喚に備える。

(行くわ!絶対に成功させるんだから!」

意を決し呪文を唱える。

「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ。
我が導きに応えなさい!」

それと同時に起こる大爆発。
周囲は爆炎に包まれた。


「おいおい。また爆発だぜ」
「やっぱりゼロのルイズだ。使い魔すら召喚してない」

と、周囲の生徒からはルイズを馬鹿にする声が聞こえてくる。
しかし、その煙が風で飛ばされ、煙の中から人影が『二つ』出てくる。
一つはルイズ。
そしてもう一人、ルイズに召喚された男がそこにいた。

「なんだここは?……何があった…………見覚えは………無いか」

男は周囲を見渡しながら独り言を呟く。
そしてルイズはそれを呆然と見つめている。

「これが………私の使い魔」

ルイズは唖然としながら呟く。
しかし先ほどキュルケは渋々ながら平民を契約をしたのだ。
自分だけがやり直しが出来るわけは無い。

「はあ、しょうがないわ。いい。あんたみたいな平民が私に契約してもらえるなんて凄く光栄な事なんだからありがたく
受け取りなさい」
「契約?何をするつもりだ。もしや貴様がここに俺を呼んだのか。貴様一体なんの………」
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、
我の使い魔となせ!」
「ぐっ!?」


607 :誇り高き使い魔 ◆luN7z/2xAk :2008/06/15(日) 22:41:32 ID:IBF35F7w
ルイズは有無を言わさず一気に契約の口付けを交わす。
男はあまりに自然な行為に呆気にとられ、ありえないほど隙だらけにしてしまいあっさりと契約を交わしてしまった。

「ふう、終わったわね」
「………お、終わっただと!貴様一体何のつもりで俺の……」
「貴様貴様ってうるさいわね。 私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールってちゃんとした名前があるの。
……そういえば聞くの忘れてたわ。あんた名前は?」
「あんただと!俺はべジータだ。俺をあんたと呼ぶとは中々なめた真似をしてくれる」
「だって使い魔でしょ。まあ、あんたは可哀想だからべジータって名前で呼んであげるわ」
「なんだと、きさ……っ!」

ルイズの態度にベジータは少々イライラするが、不意に右手の甲に痛みが走り手を押さえる。
よく見ると、手には見覚えの無い紋様のようなものが刻まれている。

「ああ、それは使い魔のルーンよ。これがあなたも正式に私の使い魔になれたのよ。感謝しなさい」
「使い魔だと、貴様、俺を舐めるのもいい加減にしろよ!」

ルイズの態度に流石のベジータも怒り、ルイズの真横を気で爆破させる。
それは、ルイズの魔法失敗の爆発と違い、強い威力を誇る爆発だった。

「っ!?」

その爆発にルイズは息を呑んだ。
いきなり起こった爆発に腰を抜かし、小さく震えていた。

「あっ!ちょっとベジータさんじゃないですか!?」

と、そこでようやく他の生徒の人ごみを掻き分けて、一人の男がベジータへと駆け寄る。

「悟飯じゃないか?どうしてここに……」
「多分ベジータさんと同じです。ベジータさんはこの子に召喚されたんでしょ。僕はキュルケって人に召喚されて……」
「そうよ。私がこのゴハンって子の主よ。へえ、あなたがルイズの使い魔。さっきの爆発はあなた?ひょっとしてメイジ?」
「ふざけるな。俺がこいつの使い魔になるわけ無いだろ。大体メイジってなんだ?」

ベジータは先ほどの爆発のショックでへたり込んでいるルイズを無視してキュルケにも背を向けて、歩き出す。
しかしそれを悟飯が止める。

「待ってください、ベジータさん」
「なんだ?お前も来るか。早く帰らないと貴様の方はチチが心配するだろ」
「はい。ですが………ちょっと来てください」
「なんだ?」
「すぐ済みます。キュルケさんも構いませんか」
「ええ、別にいいわよ」
「ありがとうございます。それでは……ベジータさん」


608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:41:44 ID:Gszyr09R
支援

609 :誇り高き使い魔 ◆luN7z/2xAk :2008/06/15(日) 22:42:02 ID:IBF35F7w
悟飯がベジータを促し、少しキュルケと距離をとる。
そこでゆっくりと悟飯が口を開く。

「それがですね。どうやらかなり遠くの宇宙の星みたいで……」
「宇宙の星?どういうことだ?」
「一応色々聞いたんですけど、まず地球ではありません。ドラゴンボールもセルや魔人ブウの事もミスターサタンの事さえ
誰も知りませんでした」
「なるほど。だが、それなら他の星だけで、遠くの星とは限らないだろ」
「はい、ですけど…………月が二つあるらしく」
「二つ?」
「はい。月が二つ見えるってことは、太陽系以外の可能性もあります。ひょっとすると界王神様の管轄する外の区域の可能性も」
「ちっ、それじゃあ自力では脱出も、助けを呼ぶのも無理なのか」
「はい、それに……どうやらこの星は貴族の方々の身分がとても高いらしいので………しばらくはあの方達のお世話になったほうが
良いと思います。生活は保障してくれるみたいですし」
「つまり俺にあの小娘の使い魔になれというのか」
「………はあ、僕もキュルケさんの使い魔になりますし……無理ですか?」
「…………しょうがない。まあブルマも昔はあれぐらいだったから、不可能ではない。帰るまでの我慢だ」

ベジータも渋々ながら使い魔となる決意をする。
そして二人でルイズとキュルケの元へと帰る。

「あら、もう終わったの?」
「はい、ベジータさんもルイズさんの使い魔になるそうです」
「へえ、そうなんだ」
「ああ」

べじーたがぶっきらぼうに答えると、コルベール先生から号令が掛かる。

「それではこれにて使い魔召喚の儀式を終える。大変遅くなってしまったので、今日は寮に直帰するように」

その言葉と共に、現地解散となり生徒達は空を飛んで、宿舎へと向かう。

「じゃあ行きましょうか」
「はい」

キュルケは空を飛んで、悟飯に手を伸ばすが、悟飯も既に空を飛んでいた。

「それで宿舎って何処ですか?」
「………へえ、ゴハンも空飛べるんだ?」
「えっ!?だって皆飛んでましたよ」
「空飛べるのって、メイジだけよ」
「えっ?……………あっ、ほら練習したんですよ。練習。空ぐらい飛ばないと駄目かなって」
「ふふ、まあいいわ。じゃあ行きましょう。後で色々聞きたいから」
「はっ、はあ」

610 :誇り高き使い魔 ◆luN7z/2xAk :2008/06/15(日) 22:44:14 ID:IBF35F7w
そして一方、ベジータとルイズ。

「おい、さっさと立て。いつまで放心してるつもりだ」
「えっ、……あっ」
「どうやら寮へ帰るそうだ。さっさと行くぞ」
「えっ、ええ………」

ルイズはそっと立ち上がろうとして、そして止まる。

「っ!?」
「どうした?」

不自然なルイズの動作にベジータは不思議そうに問いかける。
しかし、ルイズは顔を若干赤くしたまま、若干上ずった声で答えた。

「なっ、なんでもないわよ。私は後で行くから先に行きなさい!」
「無理だ。場所が分からない」
「いいから!キュルケたちと同じ場所よ。だから行きなさい!」
「ああ、じゃあ先に行かせてもらう」

ベジータはルイズの変な態度が気になりながらもすぐに悟飯達の居る寮へと空を飛んで向かう。
それを見届けてから、ルイズは辺りに人がいないことを確認して、そっとスカートを捲る。

「うう、やっぱり………貴族ともあろうものがこんな………屈辱だわ」

そうだ。ルイズのショーツは先ほどのベジータの起こした爆発のショックで濡らしてしまっていた。
そしてそれを気付かれる前にルイズはベジータを追い払ったのだ。

「とりあえず………メイドに着替えでも取ってこさせて着替えないと。………はあ、最悪だわ」

ルイズは顔を少し赤らめながら、自らの失敗を恥ずかしく思っていた。


こうして、ルイズとベジータ。キュルケと悟飯の使い魔と主の不思議なお話が始まった。


611 :誇り高き使い魔 ◆luN7z/2xAk :2008/06/15(日) 22:44:48 ID:IBF35F7w
投下を完了しました。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:48:48 ID:6QrN0+yv
乙!

久々のドラゴンボールネタ
続きが楽しみです

ただ、ブルマとビーデルが涙目に…

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:55:41 ID:IlcE50fs
>>蛇の人
乙です。
ワルドさん拷問担当すかwww
DPを稼いでステルス迷彩をゲットする作業に戻るといいと思います。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 22:59:58 ID:queGhlqc
べジータはもっと誇り高い戦士でいてほしかった

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:04:45 ID:mfPVICvu
まさか王子が召還されるとは・・・
続き楽しみにしてるぜ

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:05:47 ID:YrSkgQuU
ご主人様がブチ切れるとそれ以上の気迫で黙らせる使い魔の登場か。
続きが楽しみ。
ご主人様は何度はり倒されるのかな。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:09:25 ID:SqD9H2xm
ベジータといえば、前に凄まじい作品を読んだ覚えがある。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:09:38 ID:CI6/6si4
デコの広い使い魔乙
びびるルイズも可愛いと思う

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:10:10 ID:5X5/roR+
ドラゴンボールのヤジロベー , ミスター・サタン 召喚 希望

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:12:45 ID:jT4FWFjt
ツンデレ同士は珍しいな。そういや、ツンデレキャラって召喚されてったっけ?
ルイズとぶつかり合うこと間違い無しだから難しそうだけど。
魅惑のダブルツンデレっていい響きだと思わないかい?

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:13:05 ID:lz+V4cGt
>>619
役に立たんぞ。
その二人はギャグ担当だからなw

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:13:10 ID:CNbjLz29
アラレちゃんはまだ出てないよね…?

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:14:01 ID:BBik46yA
普通に考えればツン時代に反目しまくってデレ期迎える前に決裂だがな
片方がニブチンじゃないと成り立たないっつーの

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:15:10 ID:xsQvA2Oi
アラレちゃんは千兵衛さんごと召喚しなきゃすぐにエネルギー切れだな

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:15:26 ID:CNbjLz29
>>620
水銀燈様と姉妹スレの白レンがいるが…

ここは百合系でかつツンデレなキャラな出て欲しいな

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:16:22 ID:6QrN0+yv
海原雄山の出番がついに…

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:17:13 ID:6UFzFcBZ
>>623
あるいは誰かの仲介もしくは仲裁が絶対必要だな〜

アクマの人、もう一人の左手、蛇の人と待ち望んでいた人がフィーバータイムで俺歓喜!
モット伯か……ガチでアクマの人修羅様はどうでるのか……。

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:25:38 ID:CI6/6si4
スタンダード・モット、奇麗なモット、憎めないモット、叩いてモット
と、色々選択肢があるでな。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:29:27 ID:AwkMW0tL
恋姫無双から
ある意味最凶のあのお方
(CV:若○様)を



ギーシュが召喚しちゃいました♪

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:36:17 ID:S4QXhFid
ベジータと悟飯を召喚ってことは二人のフュージョンが見れるんじゃね?
いや、そんなことしなくてもゼロ魔のキャラじゃ二人に勝てるやつは存在しないけど

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:38:48 ID:fRdK/cB2
マジカノ


632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:40:53 ID:lz+V4cGt
>>630
つかベジータと悟飯に勝てる奴なんてDB以外じゃドラえもんくらいのもんだ。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:40:54 ID:PxBj3bAK
ある意味最凶というフレーズでGSのメガ姫召喚とか…
顔以外すべてにおいて完璧なんだよな…

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:44:03 ID:S4QXhFid
>>632
アメコミになら探せばそれなりに

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:44:26 ID:HncmGZEp
顔以外全てにおいて完璧といえばラッキーマンの不細工です代もだな

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:44:56 ID:zknl0npj
>>630
逆に考えるんだ。
ゼロ魔キャラにフュージョンを伝授しちゃえばいいって考えるんだ。

タバサ+ルイズで超極貧乳、
キュルケ+テファで胸大革命が誕生するのさ。

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:45:10 ID:qu4+CCRn
>>621
じゃあ、微妙に役に立つギャグ担当でウーロンとか……


638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:50:24 ID:CI6/6si4
>>633
顔以外は感動の大作

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:52:08 ID:6QrN0+yv
キュルケ→レッド総帥
タバサ→ブルー将軍(ホワイト将軍)
ギーシュ→虎男
マルコルヌ→ヴァイオレット大佐

ルイズ→ドクター・ゲロ

任務:ハルケギニアの征服

ソルジャー!レッドリボン!!

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:52:40 ID:7AzU7oq/
メガ姫の優しさに感化されていく少女たちの美しい物語ですね、大いにわかります。

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:53:27 ID:XmZ0pIKm
>>632
インフィニティガントレットのサノス。
勝負にすらならずに即死して終わり。

642 :639:2008/06/15(日) 23:53:58 ID:6QrN0+yv
マリコルヌだよ、大馬鹿野郎…

643 :ルイズの魔龍伝:2008/06/15(日) 23:54:39 ID:H/p4BS0U
どうも、0時に投下したいのですがよろしいでしょうか?

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:56:49 ID:fRdK/cB2
しかし十代のサイトならば
ルイズのパンツで何回もイケルのではなかろうか

おまけにキュルケ
これは夢精しているとしか思えん

そしてパンツをシエスタに洗わせるのか

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:58:08 ID:AFOSgE8d
>>643

魔龍殿お待ちしておりました。
道は空いておりますぞ。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/15(日) 23:58:41 ID:Sx4WaOr8
>>629
最初のショックさえ乗り切れば、あとは良きお姉さま(?)としてモンモンとかの恋愛相談にのってそうだ。

647 :ルイズの魔龍伝 1/3:2008/06/16(月) 00:01:58 ID:H/p4BS0U
それでは
2.異世界の夜に

「普通だったらこの世界に存在する幻獣その他もろもろを呼び出すの。
 あんたみたいな良く分からないのが出てくるなんてトリステイン魔法学院始まって初めての事だわ。」
「しかし驚いたな、俺のような姿をした者は本当にいないのか…」
「むしろアンタみたいなゴーレム、どこから出てきたのか私が知りたいぐらいよ」
ルイズの自室、高級そうな調度品が所々に置いてあり貴族のいる部屋、というのが何となく伺える。
ベットに腰掛けるルイズの目の前にはどっしり胡坐をかいて腕組みをしているゼロガンダムの姿があった。
窓から差す午後の日差しも沈みかけて鮮やかなオレンジに色になっている、そんな時間の事である。

「それはいいが…俺の事はゼロと呼んで欲しいのだが…どうしても駄目なのか?」
「絶対にいや」
「ゼロのルイズと呼ばれてるのに何か関係あるのか」
「うるさい!次に同じ質問したら壊すわよ!」
「…ふぅ」
これで二回目の問いかけであったがやはりルイズはむっとした顔で聞き入れてくれなかった。

サモン・サーヴァントはこの日の授業の最後の科目であり
終了後は使い魔との交流という事でルイズのクラスは他より早く放課になっていた。
なのでルイズもゼロを連れて部屋へ戻って使い魔についての説明をしていたのである。

「材料の調達は地理を知るのにいいし、必要なものは君が教えてくれればいいからな」
「うん」
「守る…これも仕方が無い、この世界を知るためにしばらくここに身を置く以上勤めは最低限は果たそう」
「うんうん」
「だが、何で俺が掃除雑用下着の洗濯までせねばならんのだ!」
「だって使い魔の勤めだもの」
軽く怒っているゼロにしれっと言い放つルイズ。
「断る」
「義務」

「…埒が空かんな。仕方が無い、話を変えて俺の事も少し話そう。」
「じゃあ聞かせてもらうわよガンダム」
掃除雑用下着の洗濯を巡る攻防に終わりが付かないと判断したゼロは話題を換え
自分の事について話す事にした。これで理解してもらえば下着の洗濯だけは
避けられるかもしれない、そう信じていた。
「俺の名前は…まぁ知っているか、これでもユニオン族というれっきとした種族の一つだ。」
「しゅ、種族ぅ!?アンタってゴーレムじゃなかったの!?」
「…召喚された時も俺はゴーレムじゃないと言ったぞ」
「だってアンタみたいな種族なんて聞いた事無いわよ。
どこかの高名なメイジが作った自意識があるゴーレムか何かかと思ったわ。」
「それで、俺はこの世界とは別の世界であるスダ・ドアカからやってきたって訳さ。」
ルイズの顔が一気に胡散臭いものを見ている顔になる。
「異世界?全然信じらんない」
「君が信じようが信じまいが俺はスダ・ドアカという世界から来た、それだけだ。」
「…一応そういうことにしておくわ、ゴーレムさん」
下着洗いを回避しようとするならば多少の事は我慢する必要があった、ゴーレム扱いもやむなし。
そう思いつつゼロはルイズの言葉を流しつつ更に説明を続ける。
「あと俺はまぁ…騎士だ、己の剣の冴えで戦う者。流石に騎士ぐらいはこの世界に存在するだろう」
「それならいるわね、あんた自身は魔法とかは使えないの?」
「無縁だな、とりあえず君を守るという事なら出来る実力ならあるさ。」
「ふーん
本当はかなりの事が出来るのだが正直に話した所で絵空事に取られるだけだろうと考え
ゼロはとりあえず騎士、という事にした。
あまり力はひけらかさない方が良い、力とは良くも悪くも人を変えてしまうものだという
考えもあっての事ではあるのだが。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:02:43 ID:3V/DwTef
支援

649 :ルイズの魔龍伝 2/3:2008/06/16(月) 00:03:44 ID:4Gf2d8m7
「(ゴーレムかと思ったら良く分からないし魔法は使えないっていうし…)」
そっけない受け答えをしながらも内心ルイズは落胆していた。
自分の望んでいた使い魔のイメージとはまるでかけ離れていたのもあるが
金のような鎧に妙なと見た目で、しかもゴーレムにしては
身長がルイズよりやや大きいぐらいの小ぶりな大きさ。
「(…夢と違うじゃないのよ)」
あの夢はなんだったのか、自分を乗せて雄大に飛ぶあの黒い龍はどこへ?
彼女の疑問は尽きなかった。

「という事で下着の洗濯はやってもらうから」
「なぬっ!」
結局ルイズはゼロに下着洗いを命じたのであった。


「…これは何だ?」
「何ってあんたの食事よ」
日もとっぷり落ちて夕餉の時間、大きいテーブルが三つ並び荘厳な飾り付けが施された
『アルヴィーズの食堂』に通されたゼロが目にしたものは
床に置かれた皿と、申し訳程度に小さな肉片が浮かんだ琥珀色のスープ、そしてその皿の隅っこに
ちょこんと置かれた小さいパン二切れであった。
「俺の席はどこだ?」
「何言ってるのよ、あんたは使い魔だから床で食べるの」
「…」
「本当は使い魔なら外で食べるんだからね、それだけでもありがたいと思いなさい。
っていうか物を食べるゴーレムなんて初めて見るわよ」
呆れ顔になってるゼロの心境を察してか止めを刺すつもりなのか
ルイズの容赦ない一言が炸裂する。
「…」
「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!」
「使い魔は使い魔らしく、俺も外で食べる事にするよ」
そう言ってゼロはスープとパンの乗った皿を持つと食堂を後にしてしまった。
当然後に残されたルイズは憤慨していた。
「なっ、なんなのよアイツ!次からは床じゃなくて外に用意してもらうようにしてやるから!」


「大きい月が二つ…か、俺も随分遠い世界に来てしまったもんだな…」
校舎の外、多数の生徒の使い魔が集まりそれぞれのエサを食べている中
どっしり座ったゼロは月を眺めながらパンをかじりスープをすすっていた。
この世界における自分の待遇とスダ・ドアカ界には無い宙に浮かぶ二つの月が
自分が異世界にいるという事をより実感させてくれる。
「文句は言えんが…腹に据えかねるものが…っと、もう空か」
あっという間に食べてしまい目の前には何も無い皿しか残っていなかった。
物足りなさを感じつつも戻ろうとした時、自分のマントに何か違和感を感じたゼロ。
振り返ると尾に炎を灯た真っ赤で、結構大きなトカゲが彼のマントを引っ張っていたのである。
「きゅるきゅる…」
「中々立派な火竜だな、こっちでいうとサザビードラゴンかそのあたりか?」
そのトカゲは自分の足元にあった何かの生肉を加えてこっちに差し出してくる。
「…もしかして俺にくれると?」
「きゅる」
「いいよ俺は。その気持ちだけ有り難く受け取っておくさ」
大トカゲの頭を撫でたゼロを見てたいた他の使い魔達も自分が食べていた餌を運んで来た。
何かの生肉をはじめとして草や虫、ミミズなど野性味溢れる餌がゼロの前に積まれてゆく。
「いや、俺が足りないなとは思ったけど別にそこまでは欲しくないぞ!いいから!お前たちで食え!」
ゼロは皿を手に取ると熱烈的な使い魔達から逃れるように再び食堂へと戻っていった。
その時、右手のルーンがぼんやり光を放っていたのにはゼロ自身も気づいてはいなかった

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:05:16 ID:AFOSgE8d
支援

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:05:44 ID:JHtd5ikH
ゼロの騎士伝の頃だと別大陸とかの概念って無かったんだろうか
たしか武者頑駄無の舞台とは同世界だったよね支援

652 :ルイズの魔龍伝 3/3:2008/06/16(月) 00:06:21 ID:4Gf2d8m7
「(ちょ〜っと調子が狂ったけど一日の最後こそは
きっちりと主従関係を叩き込んで締めないとね!)」
一日も終わり就寝の時間、ルイズは決意を固めながらゼロと自室まで歩いていた。
「さて、寝る場所だけどあんたはここね!こーこ!」
「床か?」
「そう、使い魔だから当っ然床!これ以上ない位床よ!」
ドアを開けた途端から高圧的な態度で床を指差しゼロに話すルイズ。
「(いくらなんでもこれなら私の立場が上だって気づいて…)」
「そうか、すまないが鎧を置かせて欲しい」
「え?えああそそっ、そうね、そこのクローゼットの隣に置けばいいんじゃないかしら?」
「悪いな」
今まで流浪の身であったゼロにとっては野宿は当たり前、ましてや敵の気配も無いここなら
どこであろうと問題なく眠りに就けるのであった。
ルイズの企みはあっけなく幕引き。目の前で鎧を脱いで指定した場所に置くゼロの横で
同じく服を脱いでそこら辺に投げるルイズ。
「ルイズ」
「何よ、ご主人様と呼びなさいって言ってるでしょうガンダム」
「女の子なら多少は恥じらいを持った方がいいぞ」
「使い魔、しかも人間じゃない奴に見られても別に何とも思わないわよ!」
そういってさっさとネグリジェに着替えた彼女はすばやく布団に潜り込んで指を鳴らすと
部屋を灯していたランプも消えてしまった。月の明かりだけが部屋に蒼く差し込む。
「使い魔の説明の時にも言ったけどそれ、明日洗っといてね」
先ほど脱いだ下着を投げ口早に言うとそれっきり彼女は一言も喋らなくなった。

「(やれやれ、とんだじゃじゃ馬娘だ)」
ゼロは脱いだ鎧にかかっていた自身のマントをひったくり、それに丸まって床に横になった。
「(ユニオン族のいない異世界…か)」

心に去来するのはかつての戦いの記憶。

強大な力を持った遺跡、ドゥームハイロウの力によりユニオン族が抹消され
幻魔皇帝がザンスカール族を率い人間を統制支配する悪しき世界。

生き残った唯一人のユニオン族であるゼロは受け継がれた雷の技と
一族に伝わる神の獣、龍機ドラグーンを用いこれに挑んだ。

雷の奥義にて召喚された城は巨人となりて幻魔皇帝と戦い、抹消されたはずの仲間も
精神のみの状態で現世に舞い戻り自身に力を与えた。
集う力はついに幻魔皇帝を討ち破り、消えたユニオン族をこの世に再び戻し平和を取り戻した…。

「(雷龍剣よ、俺はこの世界でどうすればいい?)」
かつての戦いが思い浮かんでは消えていき、その意識も眠りの中にゆっくりと落ちていった。
彼の、長い一日はこうして終わりを告げたのである。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:08:20 ID:WudmH2e2
しえn

654 :ルイズの魔龍伝:2008/06/16(月) 00:08:46 ID:4Gf2d8m7
投下終了です、支援ありがとうございます

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:09:27 ID:CcB3Ff0C
お疲れ様。

>>632
FSSのアマテラスとかカレンとか

反則ってクラスじゃないなぁ・・・・・

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:09:55 ID:jA3u2jIW
魔龍の人乙。

たださあちょっとした疑問なんだけどさぁ

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:11:12 ID:jA3u2jIW
ミスって書き込んでしまった(´Д`;)

ヴィンがルイズのトコ来るとところてん式にロマリアにガンダが行く訳でそ?
で、ロマリアには戦車だの大砲だの山ほど貯まってんでそ?

……レコンキスタなんて目じゃない程やばくね??

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:11:25 ID:+XTJZ6y6
>>632
一方通行もいけるとおも

659 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/06/16(月) 00:13:18 ID:sLnAx/sY
>>632
マイナーだけど、「世界の中心針山さん」のNo.37564も勝てると思う。
やっぱりよほどの反則キャラじゃないと……

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:14:34 ID:xR1avuWY
>>632
最強スレ的にはDBキャラは上の中くらいの強さだからもっと上はそれなりにいるぞ

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:16:32 ID:SX2hAEjh
つかルイズよ、メシ食ってる時点でゴーレムじゃないことに気づけwww

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:16:48 ID:3V/DwTef
>>657
そこいら辺は出るまでのお楽しみにしておくモノだと思うぞ。

それはそうと魔龍殿乙

663 :639:2008/06/16(月) 00:17:46 ID:4a3JMOES
>>660
ブウ戦後の悟飯は、単体(合体・吸収除く)なら最強だぞ
べジータは復活セルなら確実に超えてるが

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:19:14 ID:OewBpmun
さいきょう談義は止せ

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:21:13 ID:uPjrmNw+
痴漢がいっぱいリーマンいっぱい

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:21:20 ID:Y/TJ7XyV
以前「ハルケギニアに革命おこそうぜ」的な書き込みをよく見かけるんで、
ルイズに理想食堂ユートピア・カフェとか召喚させた者ですが、
最近「使い魔従わなくてルイズ涙目」的な書き込みをよく見かけるんで、
ルイズに忠実な使い魔を召喚したくなりました。

円環少女から「砂の猟犬」瀬利ニガッタ召喚したいんだけど、投下オーケー?

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:23:47 ID:3V/DwTef
どんなキャラか知りませんが支援。

668 :笑われる犬の冒険:2008/06/16(月) 00:26:02 ID:Y/TJ7XyV
「なんでコントラクト・サーヴァントが成功しないのよーっ!」
草原でルイズが絶叫する。
春の使い魔召喚の儀式で、彼女のサモン・サーヴァントに応じたのは、気絶している奇妙な亜人だった。
全身モスグリーンの衣装は手足の先まで覆っていて、素肌をまったく晒していない。
その両腕はなぜか後ろ手で拘束されていて、犯罪っぽい上に犯罪者っぽかった。
髪は乾いた砂色で、短く刈られているのに前髪は鼻にかかるぐらいで鬱陶しい。
顔には口に当たる部分から円盤状の器官が大小4つ生えており、ハエとかそーゆー系の生き物を連想させた。
端的に言って不気味な顔だったが、ルイズはその口らしき円盤に頑張ってキスをする。
が、契約の魔法は発動しない。
召喚の魔法も難度も失敗したのだからと難度も呪文を唱えてキスを繰り返す。
もうファーストキッスはヤっちゃったし、こうなったら何回でも同じだと半ばヤケである。
が、それでも成功しない。
「少女よ、いったいなにをしているのだ?」
くぐもった声で亜人が聞いてきた。
どうやらいましがた、気絶から回復したらしい。
「コントラクト・サーヴァントの魔法をかける儀式よ!
アンタは私のサモン・サーヴァントの魔法で召喚されたのよ!
だから私の使い魔にならなきゃダメなのったらダメなのっ!!」
叫ぶルイズ。
亜人はその言葉に青い、そこだけは人間に似た、タレ気味の瞳を潤ませる。
なんだか妙に嬉しそうだった。
「つまりお前は私のご主人と云う事だな?
使い魔か。良かろう。契約でもなんでもしよう。
だがその前にこの手錠を解いてはくれまいか?」
その言葉を聞いて、危険は無いと判断したコルベールがアンロックの魔法で亜人を拘束していた手錠をはずす。
自由になった亜人は素早く立ち上がると、奇妙な形の口を取り外した。
実は仮面だった――ルイズ達の知らないガスマスクという類の仮面――その顔の下から現れたのは、
赤い口紅を塗った大き目の口の女の顔。
奇相の亜人ではなく、体型に性的特徴が乏しい女の平民だったのだ。
女は驚いて硬直するルイズに恭しく口付けをする。
ほぼ同時に、彼女の左手にヘビがのたくったようなルーンが刻まれた。
手の甲が灼熱するような痛みを感じながら、女はルイズのまえに額づいた。
その表情は微妙に興奮で上気しているようにも見えた。
「これで私はお前の使い魔だな、ご主人。私の名は『砂の猟犬』瀬利ニガッタ。
犬と呼んでくれてかまわない。むしろ積極的に犬と呼んで欲しい」
彼女は、犬と呼ばれるのが大好きな変態であった。

ちなみに変態と言うのは比喩ではない。
アンタは使い魔なんだから床で寝なさいと言って部屋の隅を示したら、
大喜びで部屋の隅に寝転がって熟睡しやがった翌日。
ルイズが洗濯するように言って投げたパンツを、ニガッタはこともあろうに匂いを嗅いで口に入れようとしたのだ。
ニガッタがパンツを手にあーんと口を開いた瞬間、ルイズは無言でグーを振るった。
「なにをするのだご主人!?」
「それはこっちのセリフよ! アンタいったい何をするつもりなのよ? この変態!」
「変態とは心外な。味をみるに決まっているだろう」
無意味にカッコイイポーズをキメて言い放つ変態。
「いいわ、聞いた私が馬鹿だったのね。死になさい変態」
「まてっ、ご主人、飼い犬を虐待するのは良くな……みぎゃ!?」
そんでとりあえず悪は成敗されたのだった。

「しかし此処は楽園のようだなぁ、ご主人」
「は?」
アルヴィーズの食堂で、床に座って固いパンと薄いスープをあてがわれたニガッタだが、
それを気にする事無く、そんな事を言い出す。
ルイズには、ちょっと理解不能だった。
「楽園って、具体的にはどのあたりがよ?」
「犬のウンコを食わなくても生きていける」
あんまりな返答に、ルイズの目は点になっている。
「私は元の世界で密偵として犬のウンコを食っていた。
だが裏切りの罪で地獄に落とされ、地獄で見つけた理想郷でも犯罪者として捕らえられた。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:27:30 ID:q9YKnzba
ここのおかげでアオイシロ出てたのに気づけた
中古しか入手できなくなる前でよかった
ありがとう

670 :笑われる犬の冒険:2008/06/16(月) 00:27:41 ID:Y/TJ7XyV
捕縛された私は収容施設へと送られる私の目の前に転移の門が開き、
そこへ飛び込んだ私は、この楽園にたどり着いたのだ」
滔々と語る変態。
心底幸せそうに固いパンを齧りながらニガッタは続ける。
「この世界は素晴らしい。貴族が偉くて平民がその下。学園長が一番でその下に教師。
教師の次は貴族の生徒で、使い魔、平民と続く。
魔法使いはスクウェアが一番でトライアングル、ライン、ドットの順だ。
なんという判りやすい順番。素晴らしくシンプルな序列! ビバ縦社会!」
清々しく言い切ったニガッタがなんか哀れで、ルイズはそっと彼女の皿に鶏肉を置いてやるのだった。

そんなニガッタだったから、使い魔生活に完璧なぐらいに順応していた。
ギーシュイベント?
そんなの起きるはずもない。
犬っコロは縦社会を愛しているから、貴族に逆らうわけがないのだ。
だから戦いは、まるで別の形で行われる事になった。

それは食堂から教室に向かう途中での事。
「サモン・サーヴァントでそんな貧相で不気味な女を召喚するなんて、流石はゼロのルイズよねぇ」
廊下でバッタリ出会ったキュルケが、ガスマスク姿のニガッタをそう評したのだ。
だが、犬気質の変態はそんな罵倒など何処吹く風という風で、ルイズの後ろに控えている。
が、次の言葉でその様子が一変した。
「それに比べて私の召喚した火トカゲのフレイムの立派な姿をごらんなさい!
特に尻尾に燃えている炎の大きさ! きっと火竜山脈のレアモノよ!」
「つまり……お前は、そのケダモノはワタシよりも上だと言うのだな……」
いつのまにかニガッタは地面に這いつくばっていた。
平伏では無い。
フレイムと視線を合わせ、完全にライバルを威嚇する犬の様相である。
この女、トカゲと同レベルで張り合っているのだ。
グルグルと唸りを上げて威嚇し合う一人と1匹。
「ちょ、やめなさいよニガッタ。
たしかにツェルプストーはムカつくけど、火トカゲは平民が勝てるような相手じゃないわ。
力は牛より強いし、火のブレスだって吐くんだから」
「そんなことは関係ないご主人。使い魔と使い魔で同じランク付けというのは曖昧過ぎる。
一度どちらが上か、はっきりさせなければ犬として困るのだ」
ガスマスクの下でグルルと歯をむき出しにしているらしいニガッタがそう告げると、
フレイムが付いて来いとでも言う様に視線を切った。
ズルズルと尻尾を引きずりながら中庭へと這ってゆくフレイム。
その後ろを這ってゆくニガッタ。
二人の飼い主は困ったようにその後を追う。
そして……決闘が始まった。
睨み合いもそこそこ、フレイムが火を吹こうと息を大きく吸い込む。
同時にニガッタの方は手袋を外すと、自分の手の平にガブリと噛み付いた。
次の瞬間、吐き出されたフレイムの吐息が犬を焼く寸前にその姿が掻き消える。
「消えた!?」
「ちょっ、あんな所に!?」
ニガッタは人間とは思えない速度で飛び退いて、学園の壁へと飛んだのだ。
高さにしておよそ三階部分の壁に、まるでイモリのようにへばり付いている。
変態的な運動能力に二人と一匹は呆然と立ち尽くす。
その間にニガッタは懐に手を入れながら哄笑した。
「くはははは、どうしたノロマなトカゲ野郎! つぎはこちらの番だぞ!」
「あっ! 私の靴下!? この変態いつのまに!」
懐から取り出されたのは、ルイズの黒いニーソックス。
ニガッタは使用済みで洗濯前のそれを躊躇なく自分の顔の前にもってくる。
「くらえっ、ご主人の靴下の臭いから発動する攻撃魔術『紫電の咆哮』っ!!」
叫びと共にニガッタの口から解き放たれたのは雷撃のブレスだった。
圧倒的な破壊力はフレイムの頭上を通過して大地を削り、学園の外壁を粉砕する。
「いかんな、やはり初めて使う魔法では狙いが甘いか」

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:28:13 ID:3V/DwTef
なにやら酷い奴みたいで。
(良くも悪くも)

支援

672 :笑われる犬の冒険:2008/06/16(月) 00:29:21 ID:Y/TJ7XyV
言いながらもう一度ニーソの臭いを嗅ごうとする変態の眼下で、
フレイムはキュルキュルと頭を隠して丸くなった。
それは火トカゲの降参ポーズである。
「ふっ、勝った」
地面に降り立ち無意味にカッコイイポーズをキメる変態魔導師。
理解が追いつかないルイズとキュルケは、それを呆然と見るしかできなかった。

『砂の猟犬』瀬利ニガッタ。
彼女は匂いや味を起点に奇跡を起こす『賢猟体系』の刻印魔導師である。
かの魔道体系は肉体の強化に優れ、多くの場合自身の血液の味をもってその魔法とする。
あらゆる自然界の動物を凌駕する運動能力をたやすく発するだけでなく、
様々な味と匂いから魔法を引き出す事が出来る賢猟体系ではあるが、
プラスがあれば当然マイナスもある。
まず自然界に存在する雑多な匂いにも反応して魔法が発動してしまうこと。
このため、賢猟体系の魔導師にはガスマスクを利用して味と匂いを遮断している者は多い。
もう一つの、そしておそらく最大の欠点は、強い精神力がなければ使えないと云う事だ。
ルイズ達メイジの言う意味での、使えば減る精神力ではない。
文字通り精神的な強さ。
賢猟体系における大魔導師とは、犬のうんこが強力な魔法を起こす味をもっているなら、
迷わずそれを口にできる人間を指すのである。
極論すれば、瀬利ニガッタにとって魔法を使うとは犬のうんこを食べることなのだ。

ともあれ、その日のうちにニガッタは使い魔が住んでいる厩舎の中で頂点に立った。
縦社会のリーダー的存在という地位を手に入れたのだ。
「ふははははははは! 心地よい、心地よいぞっ! これが征服者の椅子の座り心地か!」
トカゲの餌とかハトの餌とか献上されて悦に入る変態犬女。
フクロウから金貨とか、カエルから香水とかを巻き上げる、大変大人気ない様子である。
「ふっふっふっ。使い魔の格は主人の力を現すとも聞く。これなら今頃ご主人も大喜びだろう」
厩舎で動物の餌をたらふく食って、それから念入りに歯磨きした口にガスマスクを装着して、
ニガッタは意気揚々とルイズの部屋へと帰る。
自分はご主人の役に立った良い犬だと、そう確信して。
しかし、彼女の目の前で、ルイズの部屋の扉は固く閉ざされているのだった。
「ご主人!? どうしたのだご主人!? ここは私の寝床では無いのか!
開けてくれ! 私をあの寝心地の良い部屋の隅に入れてくれっ!」
せつない声を上げて扉をドンドンと叩くニガッタ。
その声に耳を塞ぎながら、ルイズはベッドの上で膝を抱えていた。
落ち込んでいる。
そりゃもう心の底から落ち込んでいる。
だって使い魔が魔法を使ったのだ。
なのに自分は魔法の使えないゼロなのだ。
常識的に考えて、使い魔はメイジに使える者でメイジではない。
使い魔はメイジが呪文を唱える時間を稼ぐために戦うべきで、それ自体が魔法を使ったら本末転倒である。
それは、そう言った事が良いとか悪いとかではなく、太陽が東から昇るのと同じくらい当然の事だと、ルイズは教育を受けてきた。
ゼロのルイズだと、誰に言われた時よりも心が傷付いた。
別にニガッタが悪いわけでは無いというのは十分承知していても、やはり顔をあわせられない。
浮かんできた涙を抑えきれなくなって、枕に顔を埋めて強く押し付けるルイズ。
それからしばらく嗚咽を漏らしていたが、やがて泣き疲れたルイズは眠ってしまった。
それから数時間。
ふっと目を覚ましたルイズが空を見ると、もう月が中天を越えていた。
どうやら3時間以上眠ってしまったようだと考えながら、ルイズはフラつく頭のままで立ち上がる。
ドアを叩く音は流石に聞こえなくなっていた。
多分、どこか別の寝床を見つけたのだろう。

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:31:15 ID:+Q7Kypqq
支援

674 :笑われる犬の冒険:2008/06/16(月) 00:31:21 ID:Y/TJ7XyV
そう思いつつもドアを少しだけ開くと、青い瞳とバッチリ目が合った。
「……!?」
「…………ご主人」
ニガッタの瞳は潤んでいた。泣き疲れて眠ったルイズよりも更に。
まるっきり捨てられた子犬のような目だ。
それを見た瞬間、ルイズの中のこだわりやわだかまりがスッと溶けるように消えていた。
魔法が使えるニガッタが羨ましいかと聞かれれば、きっとまだ羨ましい。
けれど魔法を使うために犬のうんこを食えるかと言えば、やっぱり嫌っぽい。
ニガッタはこの世界が「犬のうんこを食わなくても生きられる楽園」だと言った。
それは「魔法を使わなくても生きられる楽園」と言う意味だ。
彼女はきっと、ずっと魔法なんか使いたくなかったのだ。
だから、うらやむのは止めようと思う。
きっとルイズとニガッタは、お互いの欲しくないものを羨ましがっている似た者同士なのだから。
「なんて顔してるのよ。ほら、とっとと部屋に入りなさい」
「い、良いのかご主人?」
「良いから早く。今夜は冷えるから、特別に私のベッドに入る事を許してあげるわよ」
「ご主人!!」
ニガッタは感激のあまりルイズに飛びついてくる。
本当の犬なら顔を舐めそうな勢いだ。
かくしてルイズとニガッタは仲良し主従になった。

その後の活躍はワザワザ書くまでもない自明の事だろう。
フーケのゴーレムを魔法で粉砕し、
ワルドの遍在を相手にガンダールヴに目覚めて粉砕し、
タルブの村を襲ったレコン・キスタをルイズが虚無に目覚めてやっつけて、
肉体強化×ガンダールヴの傍若無人なほどのパワーで、困難な使命を次々に解決し、
いつしかニガッタとルイズはトリステイン軍の中の切り札と称されるようになってゆく。
そこに襲い掛かるレコン・キスタの大軍と、突如反乱を起こしたトリステイン・ゲルマニア連合の兵士。
総勢7万の大軍の足止めを命じられたのは、切り札の名を冠するルイズ達であった。

朝もやの中を鎧に身を固めた兵士の群れが慎重に行軍している。
彼等の目標であるロサイスへと続く一本道。
その道を軍団の先頭から数百メイル離れた場所に、その主従は立っていた。
「逃げても良いわよニガッタ。この任務は私が命じられたんだから」
「ふっ、なにを言うご主人。犬は最後まで主に尽くすものなのだ」
「そうね。そうだったわね」
ピンクの髪の虚無と砂色の髪の猟犬を最初に発見したのは、使い魔の鳥を飛ばしていたメイジだった。
彼は最初、自分か使い魔の目がおかしくなったかと疑った。
小高い丘にのっぽとチビの二人。
その片方、のっぽの方が膝を付いたかと思うと、ピンク髪の少女のスカートの中へと、手を差し入れたのだ。
ゆっくりと下着を脱がせ、のっぽはその白い布切れをモスグリーンの服のポケットへと入れた。
「さあ犬、私の脚をお舐めなさい」
ぱんつハイテナイ少女はそう言って黒いニーソックスを穿いた脚を軽く上げた。
目を上げれば中身が見えそうな位置に跪いたまま、アッシュブロンドののっぽがその爪先に口付けをする。
―――そして次の瞬間、瀬利ニガッタの口から高圧電流を伴った衝撃波が発生。
ルイズの靴下の匂いで発動する魔術・紫電の咆哮による攻撃である。
使い魔の視覚を使って二人を見ていたメイジもろとも、百数十人の兵士を一撫でに滅した。
「敵襲! 敵襲だ!!」
驚くヒマもあればこそ。
左手に湾曲した刃を持つナイフを手に、猟犬は既にその場所に立っている。
ガンダールヴの力は風よりも早い動きをニガッタに与える。
賢猟体系の肉体強化は音よりも早い動きをニガッタに与える。
その両方が重なった時、最早誰も彼女の姿を目で捉えることはできなくなっていた。

675 :笑われる犬の冒険:2008/06/16(月) 00:33:18 ID:Y/TJ7XyV
「なななな何がおきていると言うのだ!? 次々に兵士が倒れるなど―――」
最後まで云う事が出来ず、小隊長だった男は巨人に殴られでもしたかのように吹き飛んで絶命した。
足音と影だけを残して疾走するニガッタの姿はまるで地獄の猟犬。
どんな敵でも正面から粉砕できるはずの六万数千の大軍が、恐れどよめく。
恐慌寸前の空気の中で、冷静さを残した将官が叫んだ。
「くっ、点で狙うな! 相手が早すぎて無駄だ! こちらは面で攻撃すればどんな敵でも捉えられる!!」
その言葉に、平民の兵士達はめいめいに鉄砲を撃ち、矢を放ち、槍を投げた。
メイジ達は炎を風を土を水を隙間なく、壁のように放っていく。
それは死そのものが迫り来るような津波だ。
高速で回避しても、避けきれないいくつもの攻撃がニガッタを切り裂いた。
「やったか!」
「だ、ダメだぁ!?」
結果、兵士達はさらなる恐怖を味わうことになった。
切り裂かれ焼かれ凍らされたはずのニガッタの身体が、次々と再生してゆくのだ。
賢猟体系の肉体強化は、その再生能力にまで及ぶ。
銃も剣も役に立たぬ不死身の人狼伝説。
地球におけるその原型こそが、かの魔法体系の使い手達であった。
その伝説にふさわしい、肉食獣のような笑みで、ニガッタは兵士達を笑った。
「今度はこちらの番だ。受けよ、ご主人の使用済み下着の味で発動する究極破壊魔法――」
一切の躊躇無く、ニガッタはポケットから取り出したルイズのパンツを咥えていた。
魔犬の両腕が一回り、二回りに太く大きく膨れ上がる。
しかもその腕は肥大化しただけではなく、唸りが音となるほど小刻みに震えていた。
凶悪な震動を伴った両掌を、ニガッタは大地に叩き付ける。
「―――逆砂の大瀑布」
告げられた名が示す通り、大地が吹き上がった。
それは遠目に見れば確かに砂で出来た滝のようだっただろう。
ニガッタの両腕を中心とした爆発的な砂の噴出は、その上に居た大軍を片端から空に跳ね飛ばし、そして地に叩き付けた。
この攻撃でまた数百、あるいは千に及ぶ兵士が削られただろうか。
砂の噴出によって巻き上がった埃が晴れた時、彼等は見方の兵士達の転がりうめく、
地獄のような情景を見る事になる。
「くっ……」
だが引けない。
こんな所で、たった一人に敗北したまま退却する事はできない。
それは戦うことで糧を得てきた者達共通の認識だった。
「怯むなぁ! 敵は一人。しかも大技を出して精神力も疲弊しているはずだ! 一気に押し込め!!」
ときの声をあげて突撃しようとする巨大な軍団。
その数を減らしたとはいえ、まだまだその八割以上を残しているのだ。
一気に踏み潰されれば、ニガッタとて命は無い。
そのはずだ。
にもかかわらず、忠犬は笑っていた。
恐れる事などなにもない。
なぜなら、彼女のご主人はすでに呪文を唱え終わったのだから。
「エクスプロージョン!!」
光が戦場を包む。
それは人を殺さない破壊だった。
一瞬の閃光が晴れたあと、レコン・キスタの兵士達が見たもの。
「うわあー! はだかー!?」
それは、武器も鎧も服も、下着さえ残さぬ全裸となった自分達の姿であった。
平民の手に銃は無く、貴族の手にも杖は無い。
「うわー、もーダメだー!」
こうなったらもーどうしようも無かった。

676 :笑われる犬の冒険:2008/06/16(月) 00:34:33 ID:Y/TJ7XyV
つい寸前まで雄々しく戦っていた兵士達は、両手で前を隠して一目散に逃げ出した。
かくしてルイズとニガッタは7万を足止めどころか壊走させて、アルビオン攻略の英雄となったのである。

それから一週間後のトリステイン魔法学園のルイズの部屋。
「こっ、こっ、この馬鹿犬ぅぅぅ!!」
今日も今日とてルイズの鞭が飛ぶ。
「ちょっ、ま、まてご主人! 落ち着くのだご主人っ!!」
「問答無用! メイドからアンタが洗濯籠から下着類を盗んでいったって苦情が来てるのよ!
それも男女のみならず生徒教師無差別に! オールド・オスマンの下着まで!
これから味と匂いを試すつもりだったのよね? そうなのよね?」
「こ、これは犬としての本能みたいなもので、だから仕方なく……」
「黙りなさいっ!」
「ひいっ!?」
ピシッと乗馬鞭が地面を叩き、ニガッタは恐ろしさに身を竦めた。
「ちっょとシュバリエに任命されたからって調子に乗るんじゃないわよ犬。
これはもう、本格的に調教しなきゃダメみたいねぇ……」
「おおおお、お慈悲を〜、どうか寛大なお慈悲をご主人〜」
ガタガタとみっともなく部屋の隅で震えるニガッタ。
駄犬の身体にルイズが腕を伸ばして覆い被さり―――
「良い? アンタが匂ったり味わったりしていいのは、私の匂いだけなんだからね」
ぎゅっと、その薄い胸にニガッタの頭をかき抱いていた。
「ご主人……」
事情をしらないと変態にしか聞こえないセリフだが、その言葉はニガッタのハートをズギューンと打ち抜いた。
「他の女の、あと男の下着なんかに興味持ってるんじゃないわよ。
アンタは私の使い魔――私の犬なんだからね」
「ご主人……いかん」
「ふえ?」
「ご主人の汗の臭いで魔法が発動しそうだ」
「ちょ、なんでこんな時に、ってゆーかガマンしなさいよ」
「すまない、無理」
直後、大爆発。
ルイズの部屋の壁は吹き飛び、中からモクモクと煙が流れ出ていた。
「ああ、またやってるな」
爆発した部屋を見上げて誰かが呟く。
「げほっげほっ……アンタねぇ、もうちょっとシチュエーションとか気にしなさいよぉ」
「いや、これは生理現象みたいなもので……すまなかったご主人。
だがこれで新しい魔法を発動させる匂いが発見できたぞ!」
煤で真っ黒になりつつも、二人はいつもの通りの二人である。
魔法学園は今日も平和だった。

おしまい

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:34:33 ID:uPjrmNw+
全裸最強! 支援

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:34:47 ID:3V/DwTef
支援

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:35:49 ID:uPjrmNw+
おつ。「お前、変態だから魔術師だろう」

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:36:16 ID:3V/DwTef
笑われ犬殿乙

681 :笑われる犬の冒険:2008/06/16(月) 00:38:43 ID:Y/TJ7XyV
投下完了。

ニガッタさんは原作では小学校の体育倉庫に住み着いてて、
生徒会長選挙で自分の理想の生徒会長を当選させるべく小学生誘拐して捕まりました。

ちなみに原作は主人公が超絶の魔術師達を相手に絶望的な戦いを繰り広げる
灼熱のウイザードバトルな小説ですとも、ええ。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:40:24 ID:+D4UKbRg
パワーバランスを維持しようとすれば ヤジロベー , ミスター・サタンが適当だ

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:43:04 ID:iF6Rce6G
>>668
煉獄の虚神との差が激しすぎるぜGJ

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:45:57 ID:InvuRRc2
そういやあれの憚られるは全裸飛行の体当たりで敵を薙ぎ払ってたなぁ>煉獄

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:46:31 ID:OewBpmun
>ヤジロベー , ミスター・サタンが適当だ
サタンは一般人最強の男
ヤジロベーは登場当時世界最強の拳法家でも苦戦する魔族と互角以上に戦えた超人

パワーバランス?

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:47:08 ID:/g/gdk0n
笑われる犬の人、投下乙

このキャラがグレン・アザレイと同じ世界観の人だと言われると激しい違和感を感じるが
スピッツ・モード氏と同じ世界観の人だと言われるとひどく納得する不思議

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:48:18 ID:f+BmysCV
ヤジロベーだけは成長しなかったな。
悟空をかついでカリン塔登り切ったり元々のスペックは高かったのに…

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:48:25 ID:WudmH2e2
>>681
最低な使い魔なのに、妙に面白かった。乙です。

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 00:50:11 ID:Y/TJ7XyV
全裸は姉も弟も素晴らしすぎて困る。
個人的にはしりとりの人がもう馬鹿可愛い過ぎてなぁw

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 01:00:46 ID:WudmH2e2
そういや神の如きグレン様も最近見ないな。
あれは召喚された強キャラだけで話が終わらずに、
原作キャラが匹敵するぐらい格好いいので好きだった。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 01:05:58 ID:Us7bhufe
アオイツカイマの感想…。

梢子ってばギーシュの香水の件でよく決闘を避けられたなぁ…。
まぁさすがのギーシュも女の子を傷付ける様なヤツではないか…。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 01:14:01 ID:grhlbXNg
>>685
サタンは瓦割り失敗したかと思えばアニメでは大型トラック数台引っ張れる怪力だったりちょっと分からん。
ズルの可能性もあるが。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 01:20:39 ID:Y/TJ7XyV
いつも決闘してはボコられるギーシュを見てて微妙な気分だったんだが、
アオイツカイマで流れるようにスルーされたのを見て、かまわれるだけマシかと思ったw

左手はサイトもかっこよかったけど、ワルドやクロムウェルもシブいねぇ。
特にクロムウェルの政治家っぷりはステキ過ぎる。

しかし投下順の妙だよなぁ。
直前でガンダムも要らないって言ったトカゲのエサ、喜んで食ってるウチの犬の酷いことw

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 01:48:29 ID:WudmH2e2
それだけに、貴重な使い魔だったよ。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 02:24:29 ID:zFf8FE8l
今ネタ書き中なんだけど…

携帯だと一回に投下できる文字数が半角512文字まで。
で、今書いてる序章が妙に長くなったおかげで20レス越えそうだ…

0時越え上手く利用すれば投下できるかもしれないけど流石にな〜とか思ってるですぅ><

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 02:50:58 ID:eWkq7zHC
俺はずっと君の投下を待ってるから、PCでまとめて投下できるようになるまで投下しないほうがいい。
いいか絶対に携帯からは投下しないほうがいい。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 02:53:39 ID:x6mTO/AF
>>695
避難所の投下スレに行くと良い。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 03:51:42 ID:HCq2MhaW
何かwikiの更新滞ってないか?
調度鯖落ちからかな?
同時に作品投下も減ってるから今のところ問題無いが

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 06:31:13 ID:YgO9t3lo
左手の人GJ!!
クロムウェル嫌いだけどカッコイイ!

>>698
>Q:あの作品がまとめに無いんですけど……。
>A:気付いた人が積極的にやりましょう。

タイトルとか元ネタわからんもの以外はまとめておいた

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 06:59:48 ID:LzhSs+ox
>>699


701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 07:06:44 ID:dX3wdtvI
>>693
無理矢理な決闘や性格改変よりは、ずっとマシだと思う。

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 07:14:15 ID:Lo426E+w
>>692
瓦割り失敗って言っても15枚中14枚割ってるわけで、普通に考えて凄くないか?
ギーシュのゴーレムくらいなら素手でも倒せそうな気が……。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 07:36:55 ID:rbU1ViYx
サタンってそもそも銃で武装した人間相手に普通に勝ってるしなあ
言い方は変だが常識の範疇の超人だよな

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 08:00:03 ID:s0MoYjsC
しかも割と正義感はあるし、やる時はやってくれるぜ。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 08:03:31 ID:xOz000Ve
>>692
ギアをニュートラルにすれば車って結構軽いもんだと思うよ

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 08:33:09 ID:MnAyD5qE
>>705
重いもんは重いよ
一台ならなんでもダービーで引っ張ってたけど
さすがに数台となると

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:03:41 ID:bDfbfCho
>>705
普通の力自慢レベルだと、仮にニュートラルにしてても小さめの乗用車動かせるか?ってレベルじゃね?

それに、アニメだとミスターサタンは昔のスポポビッチ(筋肉ムキムキの巨漢)を軽く手玉にとってたりと
常識の範疇で見た場合だと間違いなく最強レベルではある。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:13:47 ID:fKx26AZc
ガンダールブと互角に渡り合ったワルドならサイヤ人襲来編の悟空にも勝てる?

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:27:52 ID:SjWVnaI8
ミスターサタンは周囲が強すぎたから弱く見えるだけで、弱腰ながらもブウとさえ友達になれる、単純な戦闘能力とは違う面での力を持っていると思う。
悪のブウを倒せた元気玉は、サタンの『人望』があってこそなしえたものであるし。

ヘタレ扱いされながらも要所要所では決めて、やがて人望を集めてトリステインをサタンシティに変化させていくミスターサタン……あれ?

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:49:41 ID:ngxe8n2k
人望っつーか人間力

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:50:59 ID:u45HLA1P
クリリンが地球人最強なら、
サタンは一般人最強ってわけかな?

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:53:13 ID:FIuImGdj
そういやアンチらしいアンチもいなかったな、サタンって。基本いい人だし。

魔法を全て「トリック」と斬って捨てるサタンに、人々は魔法やブリミル崇拝を捨てサタンの下に集う……
メイジの杖や系統の数ではなく、腰に巻かれたベルトのランクがステータスとなるのか。
「サーターン!」「サーターン!」「サーターン!」

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 10:00:30 ID:jDmTP1ZM
>>708
個人的な願望が入っているかもしれないが、ピッコロ大魔王(初代)には勝てないと思う。
当然その当時の悟空にも。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 10:19:00 ID:MDG5MXEQ
>>707
ニュートラルにしてあれば2トン車位までは非力な俺も普通に動かせるぞ

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 10:21:24 ID:a37RINcY
スレ違いの雑談すんな ウザすぎ

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 10:28:29 ID:ngxe8n2k
サタンは大体ボブサップぐらいとか鳥山先生が言ってる

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 11:23:46 ID:paK+BLuH
ドラゴンボールの世界は明らかに反重力装置があるだろといいたくなるデザインの機械が多いから
重いものを引っ張るのはズルし放題だと思う

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 11:25:44 ID:nDXRycQV
ガウリィ呼ぼうぜ

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 11:36:11 ID:QnIrhHK3
異世界に召喚されたことを最後まで理解できないぞw

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 11:36:22 ID:VIW/2IW6
スペシャルに出てきた刃物マニアのあの人呼ぼうぜ

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 12:04:59 ID:mw8B6pKq
平和主義者の第一王位継承者か正義の次女をアンリエッタに呼んでもらいたい

722 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/06/16(月) 12:38:36 ID:drS7lBbi
>>721
高笑いの激しい長女じゃ駄目かね?

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 12:45:01 ID:VIW/2IW6
>>722
あのねーちゃん血を見ただけで気絶するから
さすがお姫様は違うぜ

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 12:53:50 ID:bUiKi2Sa
大魔神召喚

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:11:17 ID:9+GYnwtc
投下作品の感想以外は避難所の雑談スレでやったらどうかね
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1199613527/

特に「○○呼ぼうぜ」ってどうでもいい投げっぱなしのレスをここに書き込む必要があるのか?
だったら自分で書いて投下しろ

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:18:07 ID:VIW/2IW6
テンプラに雑談禁止って追加するしかないな

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:39:45 ID:zqhYQmgP
ゼロガンダムは雷龍剣はマーベットに預けてたからな、まあでもリードソードの方を使えばいい話か。

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:45:20 ID:n/MdBP53
肥溜めスレのボクちゃん達じゃあるまいし、淡々とNG登録すればいいじゃない。
殆んどの奴はROMなんだし、創作系のスレでウザい連中が少数いるからって、一々大騒ぎする事もないと思うがな。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:49:16 ID:S1hrpx3P
ここを作品の投下とその感想だけのスレだと思っている勘違い君がいるのか?

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:52:57 ID:R2ue+yq5
>>725

>>1を嫁

そもそもここは「もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。 」だ。


731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:56:42 ID:a5WDwxJP
ここはアニキャラ総合板だ
他のスレを見てみろ もっとひどいぞ
このスレはまだ全然まし

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 13:57:35 ID:fKx26AZc
SS投下とその感想だけのスレを立てると言い出す人が出てくるに100ルピー

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:05:07 ID:plHrvkq0
>>732
じゃあ、俺は同じところに100ギタンw

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:07:29 ID:djEbCJ6M
「もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。 」
に、かすりもしない雑談はやめようね

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:07:48 ID:5Tt8FJgE
>>732
じゃあ俺は100クラウン掛けておこう。
ああ、鋼2話は後推敲だけだから見たい人はもうちょっと待っててください。

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:07:54 ID:uekn67IT
>>733
じゃあ俺も同じところに100ガバス。

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:11:27 ID:QabuNAbC
>>732
>>733
>>735
>>736
とりあえずお前らボッシュートな。
この話はそろそろ終わりにしようや。面倒くさい。

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:15:51 ID:xOz000Ve
>>736
そんなら俺も同じ所に100ジェニー

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:15:55 ID:Vn/3D+Ce
ゴールデンひとし君が・・・

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:17:52 ID:zBjWMHIY
HBK(ヒトシ・ボッシュート・クサノ)召喚とな!?

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:34:52 ID:8f7R5l/W
野々○○氏と答えが被ると、床の下に落ちるんですよね?分かります

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 14:50:51 ID:1d/KCRWz
少し質問です。
作品媒体によって一人称が違う場合、「公式HPの一人称を使いました」などと銘打っておけばよいでしょうか?


743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 15:03:51 ID:7bq/Qj/v
>>727
ヒント:バーニングガイストになってる時点ではすでに細身の雷龍剣を作り直している

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 15:08:35 ID:uekn67IT
>>742
何の作品かは知らんけど、問題ないと思うよ。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 15:08:47 ID:FIuImGdj
>>742
何も断らず誰かに突っ込まれても気にしない、に一票。
原作準拠かアニメ準拠スレ的にいいんだろうけど、その辺は本人の趣味だろうし。
ぶっちゃけSSなんだから好きに変えてもいいんじゃない。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 15:20:01 ID:1d/KCRWz
>744-745
ありがとうございます。
少し前のスレで話題に上がっていたクイーンズブレイドからアイリを呼ぶ予定なのですが、
資料を読み返してみたところ、原作では「アイリ」、小説版では「私」となっていたもので・・・
考えた結果、「アイリ」で統一することにします。ありがとうございました!


747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 15:49:06 ID:UHH8kFDr
原作自体一人称が安定しないんじゃ

おやだれかきたよう

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 16:16:56 ID:WrFMSKte
無茶しやがって……

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 17:44:07 ID:fKx26AZc
>>713
えっー、でもワルドはガンダールブのサイトに互角で渡り合った男だぞ

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 17:44:51 ID:WvXP4KBm
比較対象がサイトの時点で・・・

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:04:09 ID:WudmH2e2
ガンダー効果は気合い補正で出力変わるから、一様に判断はできんよ。

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:04:14 ID:RcaOo7vJ
サイトの戦闘での力量っていったいどれくらいなんだろうか…

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:13:49 ID:e3wJCFg6
>>752
50〜80ギーシュくらい

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:18:12 ID:O97dPKvQ
キュルケの分析では1ギーシュ=一個小隊=傭兵16人
50〜80ギーシュ=800〜1280人分の働き

デルフが1000人には勝ってないっつってるから30〜50ギーシュぐらいじゃないか?

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:19:13 ID:RcaOo7vJ
じゃあ俺は0.5ギーシュってところか

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:21:00 ID:w4+gU9It
>>753
ルーンなしだと1/10ギーシュくらいか

757 :名無しさん@お腹いっぱい。名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:22:19 ID:drS7lBbi
限界まで振り絞って呂布レベルってところだろうか?
7万の軍勢を止めたってのが三国志世界の武侠っぽいし

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:22:56 ID:AUd6kM8P
サイトの評価低いなwww

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:23:07 ID:opa/OCLM
ピッコロ大魔王の時点で大都市一つが一撃で吹き飛んでいたような

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:28:28 ID:KXvIa9le
「私の戦闘力は53万ギーシュです」

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:32:09 ID:fKx26AZc
例えばサイトよりも身体能力の高い人間がガンダールブになったとして
その力はガンダールブ状態のサイトよりも強くなるのか?
ガンダールブの能力は単純な足し算として考えるべきか

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:32:30 ID:+ESZ2ThI
そもそもデルフのいうてた敵1000人ってなんなんだろうなあ…。
エルフではあるまいし。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:33:23 ID:GT9REuC8
>>752
サイトの戦闘力はDB基準だと三千ぐらいじゃね?
タバサが二千五百でキュルケが二千。
ギーシュは千三百程度。
ルイズは平時は三程度で、エクスプロージョンフルパワーで一万ぐらいと予想。

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:34:35 ID:WudmH2e2
ギーシュ換算の方が馴染むよ

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:36:45 ID:KXvIa9le
ギーシュは桃白白(130)にさえ勝てるとは思えん
初登場時の悟空が戦闘力10だぞ

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:36:49 ID:VIW/2IW6
>>763
戦闘力杉サイヤジンの下級戦士より↑じゃねえか

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:37:21 ID:cl/C8J36
>>763
いや、それは違う。
コンバット越前と越前リョーマくらいに違う。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:38:02 ID:f+BmysCV
デルフの言う敵は始祖ブリミルの敵ってことだから…なんだろ

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:38:19 ID:O97dPKvQ
>>765
銃持った農夫のおっさん3人がかりなら初期悟空に勝てるのか。
意外に強いな、農夫。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/06/16(月) 18:38:54 ID:sLnAx/sY
いつの間にか戦闘力の単位が「ギーシュ」にww

>>761
単純な足し算ではないだろうね。
武器がどれくらい意味があるかとかにも変わるだろう。
40メートルのウルトラマンがデルフを持つのと、
2メートルに満たないサイトがデルフを持つのでは、
デルフを持っている意味が違うだろうから。

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:39:22 ID:S1hrpx3P
>>763は確実にドラゴンボールを見たことがない世代だろwww
適当すぎて吹いたw

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:41:26 ID:WudmH2e2
>>768
あのヴァリなんとかって洗練された軍隊じゃね?

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:41:49 ID:w4+gU9It
>>763
サイトは指をクンッと動かすだけで都市一つ破壊できるのか
200ない亀仙人でも全力カメハメ波で月破壊できるしね

>>761足し算だと悟空辺りはパワーアップに気づけないやもしれん

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:44:33 ID:0LvlcxoG
>>769
ピストル撃たれていてーいてー言ってたくらいだから
ライフルやショットガンなら倒せるだろう、どうにか

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:47:59 ID:KXvIa9le
ギーシュ自身に傭兵16人分の戦闘力があるというよか、
そこそこ強いワルキューレを作れる魔力があるってだけだと思うがな

とりあえずドットメイジが1ギーシュとして、ラインは4ギーシュ、トライアングルは16ギーシュぐらい?

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:50:24 ID:zFf8FE8l
「わしのギーサシュは108式まであるぞ

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:51:53 ID:zFf8FE8l
すまん、ageちった
つーかギーサシュってなんだorz

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 18:54:45 ID:sHJukmp2
サイトは1.10hydeだろう常考

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:03:16 ID:+ESZ2ThI
ドラゴンボール世界では地球人が戦闘力を操れるから、亀仙人は1000近くまでパワーあげられたのかもよ。無理としても500くらいには。



というのはいい加減スレちだな。
神秘の世界エルハザードから何か召喚して書けないかなあとか思ってるが、いい加減大分前にみたっきりなのでアニメ見返さないといかん…いや、そもそもエルハのどれ版から…。
個人的には倉田版小説のファトラ王女を――みんな食われるだけか。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:07:39 ID:Fr69ft9L
初期のヤムチャ位で?

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:09:48 ID:fKx26AZc
>>774
ウルトラマンを例えにもってくるなよ
単純に精神力が同じとして地力のある人間とそうでない人間がガンダールブになった場合どちらが強いかってことだよ

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:09:59 ID:WudmH2e2
初期のヤムチャ位なら撃たれれば死ぬ人間だっけ?

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:12:28 ID:DOkjJ3rB
>>782
ギャグ補正で生きてる

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:23:09 ID:a37RINcY
スレ違い雑談ウザすぎ

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:25:12 ID:XkVGnkN7
715 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/06/16(月) 10:21:24 ID:a37RINcY
スレ違いの雑談すんな ウザすぎ

784 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/06/16(月) 19:23:09 ID:a37RINcY
スレ違い雑談ウザすぎ




自治厨ワロタ



786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:25:55 ID:S1hrpx3P
>>784
そう思うなら何かネタを振ればいいのに……。
勘違い自治厨ウザすぎ。

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:31:16 ID:e0DEpks8
1サイト=1舩坂ということでおk?

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:42:48 ID:WrFMSKte
サイト=ギーシュ5人分位?

ギーシュ=160道力
サイト=800道力


789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:43:04 ID:QqLeMlS6
>>779
徳間AM文庫版よりイフリータ・イフリーナ・イフリーテスの三人で

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:44:23 ID:ngxe8n2k
>>783
ギャグ補正はフリーザも逃げ出す悪魔の強さだからな!

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:50:27 ID:l6d5Q6uu
クリーピングコインを召喚。

香水が落ちているのを自らが落ちてルイズに知らせるコイン。
ギーシュやフーケ戦で、増殖してブレスを吐いてルイズを守ろうとするコイン。

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:53:15 ID:OlETsehG
>>791
なんという萌えモンスター。
これは流行る!

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:54:04 ID:FKldlLP5
そして延々とコインを倒しレベルアップするギーシュ&フーケ

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 19:59:40 ID:e9UidgaB
ウィズ4の小説で、本物のコインと間違えて手に取った守護者が目を焼かれて
無残に殺されるシーンを思い出した俺

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 20:00:49 ID:Jl6SqTV4
血塗れのギーシュ再び、か
戦いはいつも虚しい……

元ネタ知らんけど

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 20:05:49 ID:BejKvH/U
>>779
アニメ版のイフリータ召喚で、きゅいきゅいとの天然ボケ合戦をぜひ(w


797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 20:31:07 ID:KpuKJaIN
>>774
レッドリボン軍に殴りこんだ時にライフルで狙撃されてるが痛かったくらいで済んだ

798 :Brave Heart ◆xq/C1v8U32 :2008/06/16(月) 20:39:19 ID:JA9DFRG3
こんばんは。マミーモン召喚もの第二話を
投下したいんですがよろしいでしょうか?

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 20:40:58 ID:8lWGwu8l
支援開始。

800 :Brave Heart  ◆xq/C1v8U32 :2008/06/16(月) 20:41:12 ID:JA9DFRG3
それでは始めさせていただきます

「何が起こったというのだ……!」
伝令からの報告を聞いたボーウッドはわなわなと震えた。
タルブの草原に降下させた竜騎士達が村を焼いた後で、
突如として、その異変は起こったのだという。
どこからともなく聞こえてくる、笛の音色。
それを聞いた瞬間に、ドラゴン達が暴れだした。
ドラゴンだけではない その戦場にいたあらゆる動物達が、
その笛の音色に操られるようにして、兵士達を襲ったのだ。
竜騎士は先ほどまで乗っていたドラゴンの炎で焼かれた。
馬は主を振り落とし、蹴り飛ばした。
それはまさに、地獄絵図としか言い様が無かったそうだ。
今現在、笛の音色こそ止んではいるものの、兵士達の士気は下がっていた。
ぎゃあぎゃあとうるさい総司令官ジョンストン殿には眠っていただいている。
「だが……艦隊への被害は微量だ。どうとでもなる」
誰が吹いた笛だか、魔法だか知らないが、
吹き飛ばしてしまえば、どうにでもなる。
甲板に出たボーウッドはそう考えながらも悔しく思った。
何故、我が真の主たるアルビオン王家の末裔がいる国を、
焼かねばならないのか、と。

森の片隅で、女性が一人息を荒げていた。
赤い帽子と服に身を包んだ白い髪の女性。
金属で出来た笛を握る右手には、紫の手袋の上からでも分かるほど、
ルーンが眩い光を放っていた。
「コレの力は……ちょっとばかり、デカすぎる……ねぇ」
自身の右手を睨みつけながら彼女は呟く。
本来なら、彼女と同種族で虫に似た姿のものだけを操る笛の音は、
ルーンの力によって、人と亜人以外の生物を操ることが出来るようになっていた。
だが、この力は強大すぎるためか制限が付けられているようだった。
他者の支配下にある生物をその意思に逆らって操る場合には、
彼女の体力を削るのである。
意識が途切れないギリギリで笛の演奏を止めて、息が整うのを待つ。
この場所は、彼女を、彼女の主を受け入れてくれた場所だ。
何としてでも守り抜いてみせる。
そう考えている自分に気がついて、自嘲するような微笑みが彼女の顔に浮かぶ。
壊すために生まれてきた存在のはずだった。
何かを守るために震える心なんて、持ってないと思っていた。
それでも今、守りたい、と思っている。
そんな自分がおかしくて、彼女は紫に彩った唇を歪めて笑った。

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 20:41:33 ID:w4+gU9It
ばっちこい

802 :Brave Heart  ◆xq/C1v8U32 :2008/06/16(月) 20:42:01 ID:JA9DFRG3
「アル!」
「アルさん!」
聞きなれた声のする方を慌てて振り向いた。
「テファ、それにシエスタ? どうしてここに!」
「アルが心配になったの。ね、早く避難しましょ?」
星のように輝く金色の髪をした主が、彼女の手をぐいと引く。
「こ、こんな所にいたら、アルビオンに襲われてしまいます!」
黒髪の少女が、心配そうに彼女を見つめてくる。
「大丈夫だよ、このくらい。あんたたちも戻ってな!」
丸い色眼鏡の下の細い目で、二人を見据えると叫ぶ。
「おい、居たぞ!」
「笛を持ってる……あいつか!」
運悪く、アルビオンの兵士達が現れ、彼女達に剣と杖を向けた。
「……あんたらが声を出すからお客さんが来ちまったじゃないか!」
かばうようにして二人に背を向ける。
「さっさと行きな!」
「させるか!」
火のメイジらしい男の杖から炎が飛び出る。
それはアル、と呼ばれた彼女に当たり、爆発を起こす。
「やったぞ! ……え?」
討ち倒したと思い、歓喜の声を上げた男は一瞬何が起きたか分からなかった。
煙の中から伸びた赤い紐状のものが男の首に絡みつき、締め上げた。
うげぇ、と醜い声を上げて男は倒れる。
煙が晴れた先には、女が未だ立っていた。
少々服が焼け焦げているものの、ピンピンしている。
「ヒィ! ば、化け物!」
「それに見ろ! あっちの女を!」
「な、何でエルフがこんなところに!」
先程の爆風で、彼女の主、ティファニアの頭部を隠していた帽子が飛んでいた。
あらわになった彼女の尖った耳を見て兵士達が後ずさった。
「……シエスタ。テファを連れて逃げな。私もすぐに行く」
「は、はい!」
その耳を恐れることもなく、シエスタはテファの手を引いて逃げ出した。

803 :Brave Heart  ◆xq/C1v8U32 :2008/06/16(月) 20:43:40 ID:JA9DFRG3
「さて、人間共。私を化け物だと言ったね?」
にたり、と笑って挑発する。
「それじゃあ、その化け物の姿を、見せてやろうじゃないか!」
頭部からは赤と紫の縞模様の帽子が消え、
こめかみの辺りから悪魔じみた角が生える。
上半身は血のように赤く形だけは人間に近い。
腕は死人のように青白く、顔ほどもある大きな手はグロテスクだった。
何より不気味なのは、赤と紫の縞模様に彩られた
まるで蜘蛛の腹部のような下半身である。
「私の名は……」
地の底から響くような声で化け物になった女が自身の名を告げる。
「……アルケニモン!」
「う、うわあああああ!!」
メイジの杖からは火の玉が、風の刃が、襲ってくる。
彼女はそれを交差させた両手で防ぐ。
「ふん!この程度かい!」
決して小さくはないダメージだが耐え切れない程ではない。
「スパイダースレッド!」
両手の甲の宝石から赤い糸が無数に飛び出し兵士達を襲う。
「ええい、落ち着け!たかが一体だ!囲め!」
隊のリーダーらしい男が叫ぶ。
大多数との戦闘はあまり得意ではない。
だが、守ると決めたのは自分なのだから、退くわけにはいかないのだ。
兵士達の向こうに燃え盛る村が見えた。
この村のかつての有力者であったシエスタの曽祖父は、
『命はただそこにあるだけで素晴らしい』と考える人間だったという。
故に、エルフの血を引く主ティファニアも、
異形の存在である自分も受け入れてもらえたのだ。
その居場所を破壊したこいつらを、絶対に許さない。
そう考えながら、戦闘を続ける。
酸性の霧を吹きかけ、赤い糸で動きを封じ、殴り飛ばす。
しかしメイジ達相手ではいささか力が足りない。
「クッ!」
体中に焼け焦げや切り傷を作りながら悔しく思う。
せめて、『彼』のように戦闘向きに作られていたなら、
こんな奴ら相手に苦戦なんかしないはずだ。
「アタシを……守るんじゃなかったのかい……!」
『同じ世界にいるのなら、世界中どっからだって飛んできて
 お前を守る。俺は、そのために生まれたんだからな』
別れの時、そう言った『彼』を思い出しながら、
ぎり、と奥歯を噛み締める。

そんな時、そこにいた全ての人々の耳に聞きなれない轟音が響いてきた。
何事か、と空を見上げれば見慣れぬ形の竜らしき何かか飛んでいる。
あんな竜、ハルケギニアに存在していただろうか?
真っ直ぐ横に伸びた翼は、まるで固定したように羽ばたきを見せない。
アルビオン軍の竜騎士はいぶかしみながらもそれに向かう。
瞬間 白く光る何かが無数に飛び、竜騎士は爆発した。
その光景を見てアルビオン軍は言葉を失った。
アルケニモンは口の端を歪めて何処か嬉しげに叫んだ。
「遅いんだよ、この馬鹿!」

804 :Brave Heart  ◆xq/C1v8U32 :2008/06/16(月) 20:45:55 ID:JA9DFRG3
以上で投下終了です
アルケニモンに夢見すぎててサーセン
あんな最期を迎えた二人?を幸せにしてあげたいと思って
書き始めた話なので、今しばらくお付き合いしてください。

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:08:27 ID:ILu0PWOq
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/anime/1213436360/1


2ch 通報済み犯罪予告報告スレ★24
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1209578579/473-474
犯罪予告をするアフォな人。2
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2ch/1192351304/338
報告人作戦支部13 (犯罪予告や重要削除対象案件)
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1201704352/451

アホスwww通報されてるwwww

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:27:31 ID:kNuNxJO1
デジモンの方、乙でしたー!!
第一話といい第二話といいとてもいいSSでした!
第三話楽しみにしていまーす!

807 :割れぬなら……(0/5):2008/06/16(月) 21:46:39 ID:cYYBzgoE

予定通り10時から作品を投下いたします。

もしも蒼天版曹操を召喚したら。

それと投下乙でした。

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:48:10 ID:n/MdBP53
待ってました。
支援。

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:52:04 ID:zBjWMHIY
GJ

アルケニモン、キタワァ

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:56:06 ID:Cew/r4GT
Brave HeartGJ!!
アルケニモンは好みでした

811 :割れぬなら……(1/5):2008/06/16(月) 22:01:10 ID:cYYBzgoE

「ソウソウ!」「ダーリン!」

修理が終わって間もないドアを蹴破り、2人の少女が曹操の執務室に押し込んできた。
しかし、そこに曹操の姿は無かった。
1人黙々と書類の整理をしていた副官は、まるでこの世の終わりが来たかのような顔をした。

「久しぶりねシン。元気そうで何よりだわ。
 ところで、ソウソウと爆死、どっちが良いかしら?」

ルイズは実に爽やかな笑顔で副官に杖をつきつけた。

「貴方が副官さん? いつも噂を伺ってるわ。
 ところで、メカネと釣り糸、どっちが良いかしら?」

キュルケは実に爽やかな笑顔で釣り糸に針を結んだ。
その時、副官は自身の死期を悟った。

……気の毒な事に、彼は曹操の居場所を知らない。


812 :割れぬなら……(2/5):2008/06/16(月) 22:02:57 ID:cYYBzgoE

宮殿にある小部屋の一つで、リッシュモンは落ち着かない様子でふらりふらりと足を動かしていた。
どうやら何かを待っているらしい。
それもきっと重大な何かだ。

「戻りました」

「おお、戻ったか!」

小柄な男がドアを開けると、リッシュモンが歓喜の声をあげて駆け寄ってきた。

「よくぞ無事に戻ってきてくれたな。首尾はどうだった?
 いや、聞かなくともわかる。
 お前が無事に戻ったという事は、見事にあのソウソウとかいう成り上がりを討ち取ったのだな?」

「いえ、それがですね……」

「実にめでたい。
 ぶんぶんと飛び回るしか能の無い小虫に過ぎなくとも、あのお人好し姫に知られれば厄介な事になっただろうからな。
 いや、実にめでたい」

「ターゲットの居場所がわからないので、帰ってきました」

……こけた。
リッシュモンは盛大にこけた。
見事にこけた。
その拍子に机の角に頭をぶつけ、たんこぶができた。

「子供の使いかっ!!」

リッシュモンは内密の話題である事を忘れ、男を怒鳴り散らした。

813 :割れぬなら……(3/5):2008/06/16(月) 22:04:20 ID:cYYBzgoE
ふぅ……と大きく息を吐き、幾分か冷静さを取り戻す。

「何のために給料を払っていると思っている?
 身を隠したのなら探し出して始末せんか」

「こっちだって必死に探しましたよ。
 見つからんから見つからんと報告したまでです」

「待て、仕事をほったらかして失踪したのか?
 それなら職務怠慢を理由に罷免させられるかもしれんが」

「いえ、ターゲットはどこからか部下に指示を出し、しっかりと治安を守っています」

「ならばその指示の出所を辿ればソウソウを見つけられるではないか!」

「駄目でした」

男は即答した。

「……ずいぶんあっさりと諦めるな」

「通信手段も隠れ家も常に変動していて追い切れません。
 我らが居所を割り出すよりも早く別の場所に移動してしまうのです」

「だったら居場所を知っていそうな者を吐かせろ。
 いくらなんでも副官なら知っているだろう」

「いえ、私もそう思って副官を張り込んでみました。
 残念ながら奴は何も知りません」

……同じ頃、ある男が筆者には描写しきれないほど凄惨な目に遭っている。
気の毒な事に、彼は曹操の居場所を知らない。


814 :割れぬなら……(4/5):2008/06/16(月) 22:05:41 ID:cYYBzgoE

「ならワルドは?
 あのソウソウの腰巾着なら何か知っていてもおかしくあるまい」

「魔法衛士隊隊長を襲うんですか!?
 命がいくつあっても足りませんよ!」

「それをなんとかするのが貴様の仕事だろう!!」

「ええと……10人以上で、同時に、しかも不意を衝ければなんとか……」

「目立って仕方が無いな……」

「諦めた方が賢明ですね」

ぐむむ……とリッシュモンが顔を歪める。
彼は必死に頭を働かせた。
今でこそ非常に高い地位に身を置いているものの、そこに至るまでに何度も強引な手段を用いた。
また、現在の職務も決して綺麗な仕事とは言い難い。
曹操はそんなリッシュモンの弱みを嗅ぎ回り、そして上奏に踏み切るだけの情報を集めたのだ。
なんとか情報を闇に葬らなければ、地位はもちろん、命すら危うい。

……いや、無理に殺す必要はない。
誰もが曹操の言葉を信じないような状況を作れば良い。
その為にはどうする?

証拠をすべて消す……無理だ、証拠もおそらく曹操が握っている。

曹操を罷免させる……これならなんとか可能かもしれない。

いくら曹操がアルビオンを救った英雄といえども、無役の平民の言葉ならば政界を動かす力は無い。
このまま長期間姿を消していてもらえれば、今度はそれを理由に罷免させる事ができるだろう。
……いや、相手がそんな事もわからない馬鹿ならば苦労はしまい。
おそらく罷免を逃れる手段を用意しているか、それとも短期決戦を目論んで……

「……来週は降臨祭があったな?」

「ええ、そうですよ。ボケたんですか?」

「当日の警備責任者は誰だ?」

「えっと……たしかワルド子爵とか……あっ!?」

「あ奴等の目論見、読めたぞ」


815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:05:50 ID:n/MdBP53
支援

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:05:52 ID:TURWv6V1
気の毒だ、気の毒なことだ!
支援。

817 :割れぬなら……(5/5):2008/06/16(月) 22:06:57 ID:cYYBzgoE

……冷たい石床の感触で、目が覚めた。
周りを見渡すと、彼女は牢獄に居た。

ルイズはようやく自分に何が起こったかを気づき、飛び起きた。
杖を捜す……杖は無い。
鉄格子を引っ張る……とても頑丈な作りだった。
窓を見上げる……窓にも鉄格子が取り付けられていた。
牢屋を観察する……簡単なトイレと、薄汚れたベット。
ベットの上にパンとチーズと干し肉が置いてあった。
ベットの下には水の入ったボトルが何本かあった。

次にルイズは自分を閉じ込めた犯人について考えてみた。
確か、自分はキュルケと一緒に曹操を探していた。
何日か前にキュルケと連絡がとれなくなって、
仕方なく1人で曹操を探したが、手がかり一つ見つからなくて、
降臨祭の日になっても1人で探し歩いていて、
比較的人が少ない場所を歩いていたら、急に眠くなって……

いくら思い出そうとしても、犯人の顔はおろか体の一部さえ思い出せない。

ルイズは焦った。
どんな目的で捕まってのかはわからないが、このままここに居るのは危ないと。

「誰か居ないのっ!」

声は何度か廊下をこだましたが、返事は無い。
それどころか人の気配が全くしない。
よ〜く耳を澄ませてみると、どこからか音楽が聞こえてくる。
その音楽には聞き覚えがある、パレードの音楽だ。



……同じ頃。
パレードは王城前の広場でその歩みを止めた。

「始祖の降臨の日を祝して、悪鬼を追い払う剣舞をご覧に入れましょう」

アンリエッタ、ウェールズといった名士達の前に、女装をした曹操が歩み出た。
軍楽隊はパレードの音楽を止めて、演武用の曲を奏で始める。

リッシュモンがその様子を苦々しく見つめていた。


818 :割れぬなら……(6/5):2008/06/16(月) 22:08:14 ID:cYYBzgoE

次回(あるいは次々回)ルイズ学生編終了。

水曜日午後10時投下予定。



819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:08:52 ID:TURWv6V1
乙したー。
ルイズはどうなるのやら。
曹操に人質が通用するわけないしなぁ。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:14:52 ID:e9UidgaB
>メカネと釣り糸、どっちが良いかしら?
まさかパッショーネ式の拷問かw

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:15:30 ID:WvXP4KBm
むしろ先手を打って曹操が閉じ込めてたりして

822 :割れぬなら……(7/5):2008/06/16(月) 22:16:36 ID:cYYBzgoE

×メカネ

○メガネ

誤字です。ごめんなさい。

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:16:52 ID:KXvIa9le
夏侯惇の副将の韓浩みたいに、人質ごと敵を討ち果たそうとしたりしてな

824 :MtL:2008/06/16(月) 22:17:10 ID:E56GKHda
いろいろあって投下が遅れてしまいましたが、何も無ければ10分後に投下しますー。

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:21:15 ID:WudmH2e2
うっしゃー!

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:26:29 ID:KpuKJaIN
乙。やはりキュルケには手を出してたのか曹操

アルファベット三文字だとtdnを想起してしまって困るけどあなたのSSは好きです支援

827 :MtL:2008/06/16(月) 22:28:11 ID:E56GKHda
マジシャン ザ ルイズ 3章 (35)風破

自分が上等な人間かと聞かれたら、こう答えることにしている。

 「んなわきゃない」

そんな訳がない。
自分が原因で悲しんだり泣いたりした人は一杯いるだろうし、憎まれても仕方ないと思っている。
だが、人間生きていれば誰かを傷つけたり苦しめたりするのは仕方のないことだ。
自分がしていることは、その延長上に過ぎない。
先送りにされていることを前倒しているだけだ、差し引き何も変わらない。

因果応報だったか、……どっかの田舎の概念だ。
良いことをすれば、良い見返りが。悪いことをすれば、悪い見返りがくるってことらしい。
なるほど、理に叶っている。善意と悪意の等価交換、善意に善意が、悪意には悪意が向けられる。
納得納得、あーはいはい、正しい正しい。
つまり、何事も自分の行いは自分に跳ね返ってくるって訳だ。
そういうフェアな差し引きっていうのは嫌いじゃない。

でも現実は違う。

人間、生まれは選べないという。
神さまか始祖さまか知らないが、ともかく世の中を作ったやつは本当に不公平だ。
何不自由ない幸せな家庭に生まれた奴もいれば、両親に一度も愛されたことのない奴もいる。
そういう風に、世の中は出来てる。

話を戻そう。
何事にもそれなりの見返りがあるっていうなら、世界はもっと公平であるべきだ。
頑張った奴には頑張った分だけ見返りがあって、悪さした奴は相応の報いを受ける、それが正しい仕組みのはずだと私は思う。

しかし、そこは理想と現実。
不公平は、究極的には是正されたりしない。
最初に生まれたアドバンテージは、決して埋まらない。
そんなことはとっくに分かってる。

だからこそ、私は思う……






カステルモール、確か最近代替わりした東薔薇騎士団の新しい団長がそのような名前だった気がする。
そう思い至ってってまじまじと見やれば、確かに何度か王宮で見かけたような覚えがある。

「よくぞ、よくぞご無事で! 我々、憂国の士は、シャルロット様のご存命を、常に願い申し上げておりました!」
そう言ったカステルモールは、立ち上がって鉄格子へ駆け寄り、それに縋り付くようにして膝を折った。
「おお、おおお……、生きておられた、シャルロット様が生きておられた……やはりあの冷血王の言ったことはでまかせであった……ああ、こんなに嬉しいことはございませんっ!」
そして彼は、格子に掴まりながら、ずるずるとその身を崩すと、声を殺して泣き始めた。
「あの女は、イザベラは……、シャルロット様が死んだと申したのです。シャルロット様が今お召しになっているその制服と同じものを持ち出して、自分がシャルロット様を殺害したと言ったのです」
カステルモールが、鼻声と嗚咽混じりに語ったところを要約するとこうだ。
イザベラは即位後すぐに、タバサがジョゼフ殺害の現場に居合わせ、ジョゼフを殺害した犯人に、もろともに殺されたと、王宮内の近しい騎士達に漏らしたのだという。
ガリア王ジョゼフに対して密かに叛意を抱いており、オルレアン公シャルルの忘れ形見であるシャルロットこそが、真の主人であると標榜していたカステルモールを中心とする一派は、そのことを知って激怒した。
そして、犯人がトリステイン魔法衛士隊の手のものであることを突き止めたカステルモール達の憎悪の矛先は、トリステインへと向けられたのである。
結果としてカステルモールは、何者かの手の上で踊らされるようにして、トリステイン・ゲルマニア―アルビオン・ガリア戦争の発端を開く役割の一端を演じてしまったのだという。



828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:29:45 ID:dnVzUq5/
支援

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:29:53 ID:qw/0eylZ
支援

830 :MtL:2008/06/16(月) 22:31:14 ID:E56GKHda

しかし、時間が経って冷静さを取り戻したのか、はたまた未練か、失意の中で秘密裏にタバサの死を調査を進めていたカステルモールは、イザベラの語ったタバサの死に、不審な点をいくつも発見した。
そのことに気づいて、他の者に伝えよう決意した途端、カステルモールの意識は混濁し、次に気がついたときには、ここで囚われの身となっていたのだという。
「そして、かの暴虐の女王がここに現れて言ったのです。シャルロット様を殺したと、自分が殺したと。血のついた制服を掲げて見せて、私にそう宣告したのです」
血のついた制服――タバサはフーケに助け出されてガリアから脱出する際、着ていた制服を回収していない。きっとそれを使われたのだろう。
「私は絶望しました。シャルロット様の死に不審を確信し、一筋の光明を見いだした途端に捕らえられ、今度はあの女自らがシャルロット様を殺したと言ったのです。
 しかし、あの冷血王に対する怒りと憎悪を糧に今日この日まで、生きながらえて参りましたが、それがこのような形で実るとは……おお、始祖ブリミルよ、あなたの配慮に感謝いたします」
そう言うとカステルモールは格子の向こうで、タバサに向かって平伏した。

「我々東薔薇騎士団は、その命尽きるまで、シャルロット様に忠誠を尽くす所存であります」
「………」
一方、言葉を受け止めたタバサは表情を変えず不動であった。
その表情は沈思。
先ほどの話を聞いて、タバサの中で何かが引っかかったのである。
その違和感の正体は分からない、だが、何かが……

顔を伏せたままのカステルモールはそのことに気づかず続けた。
「シャルロット様が帰還なされたと知れば、多くの騎士がわたくしと同じように、シャルロット様に恭順することでしょう」
彼の言ったところは真実だろう、きっと多くの騎士が思っているところに違いない。
「………」
そう、彼の話におかしいところはない。だが、それでもなお残る違和感が拭いきれない。
彼の口に上る女王イザベラ、その姿が自分の思うそれと重ならないのである。

「そしてあの憎っくき女王イザベラに天誅を下し、王権を正しき者、つまりシャルロット様の元に取り戻すのです!」
「………」
分からない。分からないことだらけだ。
タバサは半分以上、カステルモールの声を聞き流しながら、自分の思考に没頭した。

「………様」
「………」
「シャルロット様」
「………」
「シャルロット様、シャルロット様!」
「……何?」
いつから呼びかけられていたのか、タバサが気がついたときには、カステルモールは先ほどとは違う真剣な顔つきでタバサを見上げていた。
時間は数分と経っていないようだが、深く考え込んでカステルモールの呼びかけに気づけなかったようだ。
「失礼を承知で申し上げます。シャルロット様は今、何か危険に巻き込まれているのではありませんか?」
「……なぜ?」
タバサがそう問うと、カステルモールはタバサの羽織ったマントの端をじっと見た。
それだけでタバサもすべてを察した。
マントの一部が、ざっくりと破れている、しかも三つ傷にである。どの場面で破れたかまでは分からなかったが、あの『幽霊』の手によるものであることだけは明白だった。
カステルモールはそれで異変を察して、何事が起きているのかと聞いたのだろう。
「もしも少しでも、わたくしでお役にたてることがありましたら、この不承カステルモール、力の限りシャルロット様にお尽くししたく思います。どうぞ、このカステルモールをお使いください」
流石に若くして騎士団の団長を任されるるほどの実力者。切り替えは早いほうのようだ。
先ほどまでのタバサの生存に驚き浮かれていた様子など、すでに微塵も漂わせていなかった。
「……襲われた」
「襲われた? 何にです?」
それからタバサは、少ない口数ではあったが、何に襲われどのようにしてこの場所にたどり着いたかの経緯を順序立てて説明した。



831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:32:23 ID:dnVzUq5/
やっぱ、カステルモールは大事なところが見えてないよな。 支援

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:32:25 ID:n/MdBP53
しえん

833 :MtL:2008/06/16(月) 22:34:45 ID:E56GKHda
「間違いありません。それは《ヒドゥン・スペクター》でしょう」
何度も頷きを返しながら、黙って聞いていたカステルモールが、すべてを聞き終えて、開口一番口にしたのがそれだった。
「《ヒドゥン・スペクター》?」
「ええ、そうです。我々騎士団の間ではそう呼ばれていました。女王が即位してから、夜の王宮内に時折現れるようになった怪異のの一つです。姿無く背後から忍び寄り、三つ爪でもって被害者を引き裂くモンスターです」
モンスター、そうカステルモールは断言した。
そのおかげでタバサに重くのしかかっていた何かがふっと軽くなった。
他にもその存在を知っている者がいたこと、何よりもそれが『幽霊』などという不確かなものではなく、モンスターだと断言されたのがタバサにとっては気休め以上に安心感を抱かせた。
「私がここに投獄される少し前、戦争に異議を唱えていた大臣が城内でモンスターに殺され、その為に私を含めた東薔薇花壇騎士団で討伐隊を組織いたしました。そのとき私とトライアングルクラスの騎士四人でもってなんとか退治したのが《ヒドゥン・スペクター》です」
その発言に、今度は逆にタバサが驚いた。
カステルモールは自分とトライアングルクラスの騎士を別にしたことから、スクウェアクラスのメイジなのだろう。もしそうだとすれば、タバサを先ほどまで追いかけ回していたアレは、スクウェア一人、トライアングル四人と戦って生き延びたことになる。
いや、あれがモンスターだというなら、同一の個体ではないのかもしれない。
しかし、そうだとしても彼ら五人が『なんとか』退治したというのだ。その力はそのあたりモンスターなどとは比べものにならない。
タバサは先ほどまでと違った理由で背筋をぞくりとさせた。

「確かに手強い敵でしたが、すでに一度倒した相手。動きや特性は把握しております、わたくし一人でも十分シャルロット様をお守りできます。どうか、どうかわたくしめをお供にお連れください」
そう言ったカステルモールの姿を、タバサは眼鏡越しに見下ろした。
ひげの具合などから、カステルモールがこの場所に投獄されてから経過した時間は一日や二日では済むまい。しかし、その影響は多少筋力が衰えている程度で、萎えているほどではなさそうである。
何よりも、彼の気力は今、充実しているように見受けられる。
メイジにとって最も重要なものは精神力である。
先ほどの戦闘で連続して魔法を行使し、精神力を著しく消耗しているタバサにとって、カステルモールの申し出はありがたいものであった。
「……わかった」
タバサはそう言ってコクリと頷くと、彼を牢から出すために必要なものを求めて左右を確認した。
「シャルロット様! 壁です、この牢の鍵は、壁に下げられております!」
カステルモールの声。それに従って、突き当たりの壁を確認してみると、確かに鍵の束が壁から無造作に下げられていた。
「………」
タバサはそれを手にとって囚われのカステルモールの前まで戻ると、一つ一つ鍵を確認して牢の錠前に合う鍵を見つけ出して解錠した。
「ありがとうございます、シャルロット様。これで思う存分お守りすることできます!あとは杖さえあれば……」
カステルモールが牢の外にでて、そんなことを言う。だが、その間タバサは開いた錠前と鍵を観察していた。
それは外見上、何の変哲もない鍵であった。
そう、外見上は、である。
魔法的に見れば錠前には『固定化』の魔法がかけられていた。
これは『解錠』の魔法から守るための措置であり、重要施設の鍵などには間違いなく施されている魔法である。
だが、タバサがそれを見ていた理由はそんなところにはない。彼女が注目したのは『固定化』の状態である。
「……『固定化』が、切れかかってる」
かけられた『固定化』は、相当年月が経っているのか、すでにその呪文強度は無いに等しかった。
これならばトライアングル程度の土魔法のメイジならば、強引に魔法で解錠することも可能に違い無い。
「どうかしましたか? シャルロット様」
「………」

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:35:19 ID:qw/0eylZ
支援

835 :MtL:2008/06/16(月) 22:38:29 ID:E56GKHda
無言のままふるふると首を振るタバサ。
タバサの中で、ふとある考えが浮かんだが、それを目前のカステルモールに口にするのは躊躇われた。
「……む、シャルロット様! あれを!」
そう言ってカステルモールが、何かを見つけて彼の入っていた隣の牢の角を指さした。
タバサが目を向けると、そこには一本の軍杖が無造作に転がっていた。
「間違いありません。あれは私が東薔薇花壇騎士団長に就任した際に下賜された杖です!」
言って、鍵を開けて杖を取り戻して掲げ見せるカステルモール。
タバサはその姿を見て、自分の胸の内で些細な違和感が疑問に、疑問が推測へと変わっていくのを感じていた。



「シャルロット様。今はどちらに向かっておられるのですか?」
カステルモールとタバサ、二人は揃って再び暗闇の中に居た。
先ほどまでと違うのは、そこには新鮮な空気の流れがあることと、小さいが水のせせらぎが聞こえることである。
空気の流れは風、水のせせらぎは噴水の奏でる音である。
彼女たちは今、グラントロワの中庭の外れにその姿を現していた。
タバサが最初辿ってきた隠し通路とは別の隠し通路を二人が発見し、それを歩くこと十数分、二人は薔薇園の中に隠された出口から地上へと戻ったのである。
「王の間……」

「あの爪は高さ五十サントほどに達しますが、爪が刻まれる出始め≠ヘその高さも低く、威力も小さなものです。つまり、致命傷になりうる一撃は、警戒さえしていれば、事前に察知することが可能です」
暗がりの道、無音の静寂、潜めた声。
「《ヒドゥン・スペクター》はその姿こそ見えませんが、実際にはそこに、肉体を持って存在しています。
 ですから的確な攻撃をすれば手傷を負わせることもできます。これは魔法による攻撃に限りません、銃による攻撃でも効果があったとの報告もあります」
中庭から王の間へ向かう道すがら、タバサはカステルモールの話に耳を傾けていた。
「また、障害物も有効です。最初はその見えない姿から壁をすり抜けるのかと思ったのですが、どうやらそれはできないようです」
タバサにとってありがたいことに、カステルモールは《ヒドゥン・スペクター》について、かなり詳細な知識を有していた。
「知能は高く、オークやオーガとは比べものになりません。奴は非常に狡猾で、そして残忍です。討伐隊を組織した際、私が指揮していなかった別の分隊は罠に誘い込まれ、数人の負傷者を出しました」
カステルモールからもたらされた情報は、既にタバサの知るところであった事柄もあったが、それでも正体不明だった敵の情報を、他者の口から聞かされるというのは心強いものがあった。
「以前にアレを撃退した際は、私の指揮をとって一人を囮にして誘い込み、魔法的に封を施した小部屋へと誘導し、その中へ四人がかりで広範囲型の攻撃魔法を撃ち込み撃退しました」
スクウェアクラスが一人、トライアングルクラスが三人、計四人が広範囲破壊の魔法を撃ち込めば、確かにそこに逃げ場などあるはずがない。
なるほど、その方法なら相手の姿が見えようと見えまいと、関係がない。

二人は中庭から一度フライを使って警備の緩いテラスへと降りると、そこから城内に進入した。
警戒しながら回廊を抜け、途中ホールでフライを使って階下へ降り、先ほど通った大臣達の執務室がある一角を横切って最奥へと足を向ける。
城の中は、先ほどと変わらず静まりかえっている。
人っ子一人見かけない。水がしたたる音でもたてれば、どこまでも響いていきそうだ。
タバサとカステルモールは無駄な足音を立てないようにと用心をしながら、慎重に歩を進める。すでに敵の領域に踏み込んでいるとの判断である。

「変ですね」
重く暗い声で、カステルモールが漏らすように呟き、その言葉の先をタバサが続けた。
「……誰も、いない」
と、二人の掲げる杖の光、その範囲内に影が映り込んだ。

床に横たわる、人の陰影。
闇を更に黒く染め上げて広がる、深淵の真ん中にそれはあった。
カステルモールが口元を手で覆って眉をひそめる。一方でタバサは無表情、別段驚くこともない。なぜならその光景を目にするのが二度目であるからだ。

彼女は先ほどと何一つ変わるところなく、その場所で冷たくなって居た。

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:39:03 ID:dnVzUq5/
支援

837 :MtL:2008/06/16(月) 22:43:18 ID:E56GKHda
「衛兵は、……どこへ?」
困惑した、カステルモールの声。
「………」
答える声はない。なぜならその答えをタバサも知らぬからだ。
地下牢を抜けてから、いや、正確にはそれ以前からタバサはグラン・トロワ内で生きた人間を目にしていない。
最初は偶然とも思ったが、こと国家の中枢へと近づくに至り、未だ人影を見ないのは異常である。

カステルモールが、一歩前に出た。
「イザベラ付きの侍女の一人、ジョアンナです。……良く笑う、素朴な娘でした」
そう言って彼ははしゃがみ込んで娘の顔をのぞき込むき込んだ。
「穏やかな顔をしています……これはシャルロット様が?」
問われたタバサがコクンと頷くと、カステルモールな瞳を閉じてじっと何事かを考え込んだ。
彼の中にどのような葛藤があったのか、タバサには分からない。
しかし、そこに流れる感情の激しさだけは、推し量ることができた。
「シャルロット様が、この娘を最初に見つけたのはどのくらい前のことでしょうか?」
「……一時間くらい前」
正確な時間の経過は分からない。感覚的にはとても長い時間だったように感じるが、実際にはそんなところだろう。
その言葉に、カステルモールは静かに打ち寄せる波のような静かな声で答えた。
「彼女が一時間もこんなところで放置されているなんてことは、この王宮、グラン・トロワにおいてあり得ません。それだけの時間があれば、定期的に見回りをしている衛兵がこの娘を発見して、ここから運んでいかなければおかしいのです」
敢えて何処とは口にしない。それがこのカステルモールという男の優しさかもしれない。
石のように傅く男。しかし、その背中が震えているように見えたのはタバサの思い違いであったろうか。
「こと夜は王宮内で怪異が跋扈する時間帯、騎士団はおろか、警備の兵すら姿を見せないのは、尋常ではありません」
先ほどのカステルモールの話を踏まえれば、宮廷内にモンスターが徘徊するようになってから宮廷内の警備は強化されたはずである。
だというのに、これはどうしたものか。
未だモンスターが跋扈する城の中、警備の兵どころか人の姿一つ見つけられない。
明らかにこれは異常である。
すっとカステルモールが立ち上がった。その手には彼女の持ち物だろうか、小さな貝殻のペンダントが載せられていた。
「先を……」

と言いかけたカステルモールの言葉の続きは、紡がれることなく虚空で絶えた。
遮ったのは、ガッという何かを引っかいたかのような小さな音。

それで十分、それだけで十分。
示し合わせたように同時、同じ姿勢で、同じ勢い、同じだけの距離を後ろへとステップを踏んで鏡に映したように飛びのく二人。
直後、体を上下に断ち切られた少女の遺体が、さらに一絶ち切断されて宙を舞った。そして届く、思わず耳を覆いたくなるような、ぐしゃりという音。
何かなど考える必要もない。“アレ”だ。



838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:44:12 ID:dnVzUq5/
支援

839 :MtL:2008/06/16(月) 22:47:25 ID:E56GKHda
最初の危機を脱した二人は、その後の行動を全く異にした。
前に立つカステルモールは、杖を両手で斜めに構え、呪文を詠唱――攻撃手の構え。
タバサは右手にタクト杖、左手に小ぶりのナイフ、その目を素早く左右へ目を走らせる――援護手の構え。
敵は前方三メイルの位置でその爪跡を消した。
姿が見えぬ以上、どこに潜むかを探し出すのは難しい。
恐れと焦りを背中をぬらす汗に感じながら、タバサは忙しなく周囲を確認する。
が、見えない。敵がどこにいるのか分からない。
更なる危険を犯してでも、敵の位置を割り出そうとタバサが一歩を踏み出そうとしたとき、カステルモールの呪文が完成した。

「ウインドブレイク!」

引き金となる言葉が放たれ、無軌道だった魔力が、彼の意思の元に、世界に統率された意味をもたらす。
ドンッと、鼓膜を振るわせる衝撃を伴った、魔法の爆風。
それはタバサが放ったような背中を押す風や、反動をつけるためのようなものではない。
廊下全体、床から壁まで全てにわたり、何ものをも押し流さんと放たれた風の奔流である。
巨大な力によって、前方、視界にあるもの全てが吹き飛ばされていく。
全てをねじ伏せる強引な力技、それを可能とするのがスクウェアクラス、その位階であった。

「前方に手ごたえありません! 敵は後ろです!」
風の濁流がまだ荒れ狂う中、その場に留まって、すでに回り込んでいる敵への警戒を叫ぶカステルモール。
彼が戦力の無い自分を守る為に、後ろにつこうとしていることを察して、タバサは一心不乱に風の嵐を追いかけ走った。


                      強い風は力となって、水も土も火も、人であっても吹き飛ばす。
                        ――――バッソ・カステルモール「氷の姉妹」

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:49:23 ID:qw/0eylZ
支援


841 :MtL:2008/06/16(月) 22:51:43 ID:E56GKHda
以上で今回の投下は終了です。

今月も、スターライト・マナバーンが無事に更新されました。
嬉しい限りです。

次回も、あなたの1ターン抹殺者ににショック!ショック!

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:54:17 ID:cYYBzgoE

GJ!!

緊張感を際立たせる描写が見事だと思います。

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:54:28 ID:KpuKJaIN
乙です

カステラはどこでも苦労人だな

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:55:23 ID:qw/0eylZ
投下乙でした

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:56:20 ID:YQEG8Oqy
なんともゾクゾクする戦闘だな…!

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 22:58:13 ID:0MiDtK8k
乙でした
このクリーチャーはきっとシャドー持ち

847 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:09:24 ID:4KpaYaor
MtLの人GJでした!

また長くなりそうだけど投下OK?よろしければ15分ごろから…

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:13:33 ID:760WF/Aa
Let's ASAP !

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:14:24 ID:u45HLA1P
GO A HERD!!

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:14:30 ID:WudmH2e2
>MtL
おつー!先に向こうで読ませてもらったけど、怪しい雰囲気出てていいっすね。
あちらに一緒に置いてある虎眼先生の第一幕か続きって、どこかに無いんですか?

851 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:15:57 ID:4KpaYaor
では始めます!



ニッコリと笑いかけて告げられた水銀燈のあまりに痛烈な言葉に、開いた口がふさがらないルイズとアンリエッタ。

驚愕の表情を向けられたお人形は、切れ長の紅眼を細め、口元を吊り上げた。
淡いぼんやりとしたランプの光に照らされた、眩しい天使の微笑みに影が差す。
そしてそれは人心を拐かすような、妖艶な悪魔の微笑みに変貌した。

「私、いい加減貴女の身勝手さにうんざりしてきた所なの。勝手にそんな重大任務を安請け合いしちゃうなんて…。正直付き合いきれないわ」
彼女はほとほと愛想がつきました。と、言わんばかりに肩を竦める。

魔法で出来た氷の槍のように冷たく、刺すような使い魔の言葉に、ルイズはキッと鳶色の瞳に怒りの炎を灯す。
それでも姫さまの前だからみっともない真似は見せられないと、感情を抑えた声で水銀燈に言った。

「水銀燈、もう一度言うわ……。私と一緒に姫さまの任務を受けるの」
「答えはノーよ」
(イエスって言いなさい……!!)
(絶対にノゥ!!!)


語気を強めて出る言葉。
水銀燈は頬に手を当てると、もう片方の手で黒い羽をヒラヒラさせ、小馬鹿にするように続けた。
「貴女に対する言葉は全部否定で返させてもらうわ。今の私は『ノー』としか言わない女よ!」
「だったらあんたの心変わりを誘発してあげるわよ!」

ルイズは、ごそごそ椅子を引いてその上に立つと、フッと不敵に笑い水銀燈を上から腕組みして見下ろす。
我に策有りと言った会心の笑みだ。
少々行儀が悪いが、あくまで自分が上の立場と言う事を知らしめるつもりなのだろう。

「あんたの生活を面倒みてるやってるのは誰かしら?ご飯食べさせてあげてるのは誰だったかしら?誰?誰?誰!!
私よね、ご主人様の私よね!!」

ルイズは大袈裟に両手を広げ声高らかに告げる。
「あんただって、私に追い出されたくは無いでしょ?
それとも、私以外に誰か頼れる人がいるって言うの?私に頼らずにこの世界で生きて行けると思ってるの!!」


「イエス」


ルイズはガタン!と大きな音を立ててイスからずり落ちた。
(ノーとしか言わないはず……!?)
あっさりと答えた水銀燈の言葉に、勝利を確信したルイズの表情が脆くも崩れさる。

本気で追い出さそうとは思っている訳では無い。だが、脅し文句としては効果的なはず!と選んだ言葉だった。
予想だにしなかった結果に再びルイズは驚きに表情を固める。

852 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:16:52 ID:4KpaYaor
水銀燈はククク…と口の中で笑い声を含ませ、固まったルイズに追い討ちをかけた。

「お馬鹿さんねぇ…。来たばっかりのころの話なら未だしも、今の私には強〜い味方がたぁくさんいるのよぉ」
彼女の、それまで真面目な韻を含ませていた口調が、日頃の嘲るような猫なで声に戻る。

「シエスタに言えば親身になって私の事を案じてくれるでしょうねぇ。キュルケだってああ見えて話の分かる子だし。
ああ、学院長さんやコルベール先生は全面的に私に協力してくれるって言ってたわぁ。
最後の手段に、タバサにモフモフちらつかせば大喜びで私を向かえてくれるでしょうしねぇ!!」

ルイズはそれを聞くと、とたんに気分を沈めて押し黙ってしまった。

「むしろそれって追い出すんじゃなくて、使い魔に逃げられるって言うんじゃなぁい?
メイジとしてどうなのかしらそれぇ。あははははは!」
水銀燈はルイズの様子に気付く事なく散々言いたい放題宣う。

俯いて表情の読み取れぬルイズを案じ、アンリエッタは彼女の震える肩に手をかけた。
「ルイズ・フランソワーズ…?大丈夫?具合が悪いの?」

そして王女はルイズの顔を覗き込む。ルイズは歯を食いしばり、瞳の縁に涙をためた、怒りと悲しみの入り交じったような眼差しを床に送っていた。


「フーケの時だってそうよ。まったく…私やキュルケ、タバサがいなかったらどうなってた事だか。貴女一人じゃなぁんにも出来ない癖に……」

――今度は水銀燈が最悪の失言を漏らしてしまった。

今までの心無い言葉もルイズの心を傷つけるに十分な物だったが、
水銀燈の何気無く放ったこの一言こそがルイズの胸に、鋭く研がれたナイフの如く突き刺さった。


「私についてきて欲しいなら、今までの仕打ちを謝りなさいよ。そうしたら行ってあげなくもないわよ」
好き勝手言ったためか、鬱憤は大分発散されたらしい。
よくもまあ、ぬけぬけしゃあしゃあと言える物だ。
水銀燈は、何も言えないルイズに気を良くしたのか、得意気に言った。
なんとも単純な性格なお人形だが、ルイズの方はそうもいかない。
使い魔から受けたミーディアムの屈辱は計り知れないのだ。

「……あんたも、やっぱりそうなのね」

ようやく開かれたルイズの口から重々しく言葉が紡がれる。それは深い落胆を込められた暗い声色だった

853 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:18:08 ID:4KpaYaor
「そうやって他の人間と比べて。私のことを他のメイジに劣る可哀想そうなメイジだって…、ずっと思ってたんでしょ……!」
「はぁ?」

ルイズは俯いたままこぶしを握りしめ、震える声で言った。
それに間の抜けた返事をする水銀燈。どうやら彼女、おめでたい事に、その口が招いた事の重大さに気づいていないようだ。


「あんたがいなきゃ、私は何も出来ない…。そうやって見下して、哀れみの目で私の事を見てたのね……!!」
俯いたルイズの顔からポタポタと水滴が滴り、床に染み込んで木目を濡らす。

流石にここまで来れば使い魔もミーディアムの異変に気付かぬはずがない。
「…ルイズ?な、なんなのよ突然」

「すぐには帰らないって言っといて、そばに居てあげるって安心させて!
裏では笑っていただけなんでしょう!私を魔法の使えない『ゼロ』だって!!」
「なっ!?貴女何言い出すの!?私は何も…!」
思いもよらぬルイズの激情と、矢継ぎ早に放たれる怒りの言葉に水銀燈は狼狽を隠せない。
いくらなんでもそこまでは…と、弁解をしようしたその矢先……

「うるさい!!!」


悲痛に染まった怒りを込めてルイズは叫んだ。水銀燈は勿論、端から見ていたアンリエッタすらも、思わずビクリと肩を震わし気圧される。
使い魔も王女も時間が止まったかのように、下を向いたルイズの様子を窺う。

そんな重々しく淀んだ空気の中、ルイズが面をあげた。
円らな瞳から頬に流れ落ちる大粒の涙。嗚咽を鳴らし、唇を噛み締めながら、ルイズは悲しみと怒り、二つの意を含んだ眼差しを水銀燈に向けていた。

「そうやって私を馬鹿にして……!
あんたに、私の何がわかるって言うのよ!
…もう知らない。任務は私一人で果たして見せるわよ!あんたなんかどっか行っちゃえ!!!」

自暴自棄と言えそうな少女の叫びだった。ルイズは食いしばった歯をむき出しにし、息を荒くして水銀燈を睨み付ける。

「……何よ。意地張っちゃって」
ルイズの感情の爆発に面食らった水銀燈だったが、興醒めしたかのように吐き捨てた。

「なら、任務にでも何にでも勝手に行っちゃいなさいよ。
貴女一人で一体何ができるのか、見せてもらおうじゃない!!」

売り言葉に買い言葉だった。不愉快な感情を隠しもせず、水銀燈は部屋のドアへ飛ぶ。

「ご主人様の仰せの通り、私はどこかに行かせてもらうわ」
部屋に残された二人に、使い魔は皮肉を込めた捨て台詞を吐き、ドアを乱暴に蹴り開けた。



854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:19:10 ID:4KpaYaor
「あちょぷ!!」
蹴り開けたドアにガン!と何かがぶつかり、その『何か』の間抜けな声があがる。

眉を潜めて水銀燈はその何者かに目を向けた。
「ギーシュ…?貴方こんな所で何やってるのよ」

堕天使の向けた冷たい視線の先にいたのは、鼻を押さえてのたうち回っているギーシュだった。
乱暴に開かれたドアの奇襲を受け鼻っ柱を打ち付けたのだろう。

「鼻が!僕の鼻がぁッ!……はっ!?」
ギーシュは水銀燈の呆れた眼差しと、泣き顔のルイズの厳しい眼光。
そしてルイズを慰めるアンリエッタのきょとんとした視線に気づいて、慌てて襟を正してかっこつける。

「ギーシュ…あんた、盗み聞きしてたの…?」
ルイズが涙を拭ってギーシュに聞いた。

「いやぁ!薔薇のように見目麗しい姫さまの後をつけてみればこんな所へ…、
それでドアの鍵穴から様子をうかがえば……どうやらお取り込み中のようじゃないか」
フッ…と前髪を掻き揚げ、薔薇の造花を掲げ爽やかに言うが、どくどく流れる鼻血がすべてを台無しにしていた。

「…お姫さま。わざわざそんなナリしてまでして来るのは結構だけど、あんまり効果は無かったみたいね」
「黙りなさい!この期に及んでまた姫さまに無礼を!!さっさとどっか行けって言ってるのよ!!」
水銀燈の言葉にルイズが再び怒鳴り声を上げる。

泣き止んでもその怒りは留まるところを知らない。
古くからの友にして敬愛する姫さまを侮辱しているのだ。
ルイズは、こんな使い魔呼ぶんじゃ無かった!とすら痛感していた。

「別に気にしていませんから。とにかく落ち着きましょ?ね?ルイズ・フランソワーズ」
アンリエッタがルイズの桃色の髪を撫でながらやさしく諭す。そして水銀燈に目配せした。

(ここはわたくしが預かりますから…)
顔をそう言うニュアンスで困ったように微笑ませて伝えた。
それを見た水銀燈は、フン…と鼻を鳴らし、翼はためかせ、廊下の果てまで飛んでいく。

使い魔の姿が見えなくなるまで、ルイズはずっとその後ろ姿を睨み付けていた。

「それでは僕はこれで失礼…」
「待ちなさい。ギーシュ」
そろそろと忍び足でこの場を去ろうとしたギーシュにルイズの声がかかる。
無論、今までの興奮が収まる筈もなく、憤りを孕んだ暗い声である。

「あは、あはははは…」
怒りの矛先を向けられたギーシュは、ただ、冷や汗と鼻血をだらだら流しながら笑う事しかできなかった

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:20:06 ID:7bq/Qj/v
設定年齢19歳かに座のB型支援

856 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:20:21 ID:4KpaYaor
部屋を出ていった水銀燈は、塔の屋根に腰掛け空を見上げていた。
双つの月が天頂に煌々と輝き、色鮮やかな星が宝石のように瞬く澄んだ夜空。
だが、彼女の胸中に広がる想いは、満天のそれと対局を成す曇天の空模様だ。

「ほんと…あの子ったら、勝手な思い込みで……」
水銀燈にしてみればルイズを戒める意味で、言った言葉だった。
予定ではしぶしぶ自分に謝って同行を頼むルイズに、「しょうがないわねぇ…」と一言呟いてアルビオンとやらに行く筈だったのだが。
…まさかあそこまで激昂するとは思いもしなかった。

少々言葉が過ぎたかもしれないとは思う。だが、決してルイズの事を『ゼロ』だとは思っている訳では無いのだ。
勝手な決めつけで濡れ衣着せられては彼女も黙ってられない。

誇り高き薔薇乙女たる自分が、人の世話などと言う慣れない事を善意でやってるのに。
それなのに何故が恨まれなければならないのか?
納得いかないわ。と、水銀燈は膝を折りうずくまって唇を噛んだ。


(あんたに、私の何がわかるって言うのよ!)
瞳を瞑るとルイズの悲壮な泣き顔が瞼の裏に浮かんだ。お人形の小さな胸が少しだけズキッと痛む。

たしかに水銀燈は、しばらく共に同じ時を過ごしたとは言え、まだまだルイズと言う人間を理解していなかったのだろう。
何気無く放った言葉が、あそこまでミーディアムを追い詰める等、思いもしなかった。

認識不足だった。やはりやり過ぎたかと再考する反面、ルイズから受けた仕打ちを思い出し、水銀燈はブンブンと首を振って思い直す。


「……私は悪くないわよ」そして、まるで自分に言い聞かせるように呟いて浮かない顔を下げた。

水銀燈は気づいていない。かつて過去に、自分は同じような出来事に立ち合ったと言う事を。
その背に、闇色に染まる堕ちた翼と、尽きる事無き深い憎しみを授かったあの時の事を。


……信じていた者に裏切られる苦しみ。
彼女は、その酷さを痛いくらいに知っている筈なのに……。

857 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:21:54 ID:4KpaYaor
次の日の早朝。朝もやかかる門前には、いつもの制服姿に乗馬用のブーツを履いたルイズと、
馬に鞍をつけているギーシュ。
そして一晩立っても不機嫌な水銀燈の姿があった。

「…何故貴方がここにいるのよぉ?」
「よくぞ聞いてくれたよ!あの後ダメ元で任務に志願したら、快く姫殿下が承諾して下さったんだ!!」
ギーシュは黒衣の天使の白い目を気にせず体を仰け反らせて感動している。

「ふぅん…相変わらず物好きねぇ」
「…水銀燈、君は本当にルイズについて行かないのかい?」
ギーシュの言葉に、それまで、我関せずと言った感じでそっぽを向いてたルイズがびくっと反応した。
無反応を装ってもやはり気にはなるのだろう。
話題に興味が無いかのように、目の前の馬を撫でながら、彼女は聞こえてくる答えに耳を傾ける。

「…あの子一人で行くって聞かないんだもの。まあ、今謝れば許してあげてもいいのだけれど」
一晩たてば反省するかと思っていたルイズだったが、己の考えの甘さにため息をついた。
水銀燈逹とは明後日の方向を向いているルイズだが、明らかにガッカリと肩を落とした後ろ姿から、
彼女期待の答えでなかったのがお分かり頂けるだろう

それを目の当たりにした使い魔が、意地悪そうに口元を吊り上げて声をかけた。「…今ならまだ間に合うわよ」
「ふんだ!誰があんたなんかに!!」
朝方の清爽な、心洗われる空気も今の水銀燈とルイズには関係無い。
もう数えるのが面倒臭く感じるくらいにしつこい、二人のいがみ合いが、また始まった。


(姫殿下直々のお達しなのに彼女らときたら…はぁ、幸先悪いなぁ…)
ギーシュはそのまったくもって穏やかでない雰囲気を非常に居心地悪く感じた。
自分がふった話ながら、どうにかして話題を変えようと腕組みして考え事を始める。

そして喧嘩している主と使い魔を見て、彼が愛して止まないずんぐりしたシルエットを思い出した。

「ああ、ルイズ。喧嘩中のところ悪いけど、お願いがあるんだよ」
「あ〜?何よ」

ぎろっと威圧するルイズの眼光に多少おどおどしながら、ギーシュは足で地面をたたく。
「僕の使い魔を連れて行きたいんだ」

858 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:23:06 ID:4KpaYaor
ギーシュの前の地面が盛り上り顔を出す彼の使い魔。ジャイアントモールのヴェルダンデだ。
ルイズも水銀燈も何度か目にしているので別段珍しくは感じなかったのだが。

「ああ!ヴェルダンデ!君はいつ見ても可愛いね。困ってしまうね!」
ギーシュはすさっ、と膝をついて巨大モグラを抱きしめる。
モグラもまた主に抱きつこうと、嬉しそうにその短い手をバタバタさせている。

「美しい主従愛ですこと…どこかの誰かさんも、この十分の一でも私の事大切にしてくれればいいのに……」

使い魔の言葉を無視してルイズはギーシュに答えた。
「悪いけどだめね。その子地面の中進んで行くんでしょ?私達馬で行くのよ」

「心配ご無用!ヴェルダンデの地面を掘り進む力は馬の足にだってひけは取らんよ!」
そうだろ?ヴェルダンデ!とモグラの頭を撫で、ギーシュは胸を張って言った

「それでもアルビオンがどんな場所か知らない訳じゃないでしょ?モグラではやっぱり無理よ」
困った顔して否定の言葉を告げるルイズに、ギーシュはがっくりと膝を折って地面に突っ伏す。

そのおつむの中では、暗闇の中スポットライトを受け悲劇の主人公を演じてるであろうこと間違い無し。
「お別れなんて、つらい、辛すぎるよ……ヴェルダンデ…」

「オーバーねぇ、今生の別れみたいに…」
水銀燈はそう言った所で気付く。自ら言った、今生の別れと言うフレーズ。それが決して大袈裟では無い事を。
国の存亡を賭けた任務。敵の刺客や妨害があってもおかしくはない。

あらゆる手段をも持ってして、ルイズ逹の行く手を阻み、国亡の鍵となる手紙を先に手に入れるなり、ルイズから奪うなりしてくるだろう。
ミーディアムの行かんとする道は、それこそ命に関わる危険な大仕事なのだ。

使い魔の心が揺れ動いた。ルイズとギーシュだけで大丈夫なのか?自分も出向いた方がいいのではないかと。


少しばかり思考する水銀燈だったが、ルイズの「きゃっ!」と言う悲鳴を聞いて我に返った。
見ればルイズがモグラに押し倒され、鼻で体をまさぐられている。
スカートが乱れパンツまでさらけ出し、ルイズはジタバタ暴れていた。

「ちょっとあんた逹!ぼーっと見てないで助けなさいよ!きゃあ!」
任務に赴く前にもう躓いている。水銀燈は真面目に考えていた自分が馬鹿らしくなった。

情けない事この上無い。
この調子じゃ、泣きべそかいて帰って来てもおかしくない気さえする。

859 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:24:40 ID:4KpaYaor
「貴方の使い魔、主人と同じでいい趣味してるわね……」
「ちょっと違うね。ヴェルダンデのお目当てはルイズのしてる指輪だよ」
「指輪ぁ?」
見ればルイズの右手の薬指には大きなルビーのついた指輪があった。お姫様から貰った物だろうか?

「ヴェルダンデは宝石に目がなくてね」
その言葉通り巨大モグラは宝石に鼻を擦り寄せている。
女の子に目がない主に宝石に目がないモグラの使い魔。
メイジの格を見るなら使い魔を見ろと言う格言を実に理解出来る。
むしろ使い魔はメイジに似るなんて言葉が出てきてもおかしくない。

「…やっぱりいい趣味してるわ」
「ハッハッハ!そんなに僕の可愛い使い魔を誉めないでくれ。主の僕が照れてしまうよ!」

誉めてねぇよ馬鹿薔薇野郎。

「バカ言ってないでどうにかしてよ!これじゃ、いつまでたっても出発できないじゃない!!」
「ご主人様ぁ?任務開始以前から挫折になられるとは、正直言ってお話しになりませんわぁ。
わたくし、任務にはお供いたしませのよぉ〜?
フーケを退けたご自分のお力で、何とかしてく〜ださ〜いなぁ〜」

水銀燈はいつもの三割増しの嫌味を添えて、ルイズのSOSを突っぱねた。
丁寧な言葉だが、痛烈な皮肉の込められた嘲りの猫なで声。おまけ本人はえらく楽しそうだ。
ルイズからしてみれば、いつもと比べて通常の三倍の侮辱を感じた事だろう。

端から見れば普通の三倍に見えるそれが、実際には三割増しだったと言うのはワリと有名な話。
赤っぽい機体みた木馬のオペレーターもビックリ。
ルイズの顔も真っ赤っか。
まるでジュン君と喧嘩して顔を紅潮させた水銀燈の妹の一人みたいだ。
言ってみれば「赤い翠星(石)」

「ば、馬鹿にしてぇ!このくらい、どうと言う事はないわよ!!」
やってみるさ!と、どうにかしてモグラを引っ剥がそうと躍起になるが、これが中々うまくいかない。
むしろ上半身を押さえ込まれて周りを見る事も適わない。モニターが死ぬ!?

すると…

一陣の風が舞い上がり彼女に抱きつくモグラを吹き飛ばした。

「ああ!僕のヴェルダンデ!!」
「敵が!?」
何者かの攻撃魔法。それを察した水銀燈が、すかさずルイズの前に立ち、長剣を羽で作り上げ、構える。

理屈では無い。考える前には既に体が動いていた。
…ついさっきまであんなにいがみ合っていたのに。

「誰だッ!」
「姿を見せなさい!」
ギーシュが激昂してわめき、水銀燈が緊張の面持ちで先の見えない朝もやを睨み付けた。

860 :ゼロのミーディアム:2008/06/16(月) 23:25:37 ID:4KpaYaor
「待ちたまえ。僕は敵ではない。姫殿下より君達に同行することを命じられた者でね。
姫様は君らの身を案じて止まないのだが、お忍びの任務ゆえ、一部隊をつける訳にも行かないだろう?」

朝もやの先に、うっすらと羽帽子をかぶった長身のシルエットが浮かび上がった。
がっしりとした影の体躯と、声からして、そこにいるのが壮年の男性と伺える。

「そこでこの僕にお呼びがかかった訳さ」
影が、細長い剣か何かを引き抜き優雅な挙動で横に振った。
手にしたそれから巻き起こる旋風が、男の周りの朝霧を吹き飛ばす。

「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長。ワルド子爵だ」
そこには帽子を胸に当て、一礼をした凛々しい貴族の姿があった。

(この人、お姫様の歓迎の時ルイズがずっと見てた…それにワルドって名前もどこかで…)
水銀燈の、あの時心の隅に引っかかっていた疑問がまた顔を出す。
誰だっただろうか?
少しだけ答えに近づいた気がするが、まだ明確な答えは出なかった。

(ま、魔法衛士隊…それも隊長!?)
文句を言おうと口を開きかけたギーシュだが、相手が悪すぎると慌て口を閉ざす。
目の前にいるのは、全貴族の憧れたる魔法衛士隊の、しかもトップに立つ者なのだ。
ワルドはそんなギーシュの様子を見て、首を振った。
「すまない。婚約者が、モグラに襲われているのを見て見ぬふりはできなくてね」
「いやいや!滅相もない!!僕の使い魔が貴方の婚約者にとんだ……。…え?婚約者?ルイズの?」
「ああ!思い出したわ!」
ギーシュが不思議そうに聞き返し、水銀燈が手のひらを叩いて顔をはっとさせた。

ルイズの夢で、彼女を慰めに出てきた、許嫁の貴族がたしかワルドと言う名前だった。
夢の中のルイズが魔法の誤射で彼を池に落とした際、確かに「ワルド様」と言っていた。
幾らか月日がたち、外見こそ変わっているが、顔つきや纏った雰囲気は、夢の中とさほど変わりは無い。

何より、ルイズのさっきとは違う意味で赤く染まった頬がそれを示してしている。

「ワルド様…」
立ち上がったルイズが、震える声で言った。
「久しぶりだな!僕のルイズ!」
「お久しぶりでございます…」
ワルドは人懐っこい笑みを浮かべルイズに駆け寄り、彼女を抱え上げた。
そんなルイズもまんざらでも無い様子。

ひとしきり二人の世界とやらを堪能しているワルドとルイズだった。
へいへい…ゾッコンって奴ね。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:37:03 ID:TURWv6V1
しえーん、かむばーっく

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:37:50 ID:O97dPKvQ
紫煙

863 :ゼロのミーディアム (代理):2008/06/16(月) 23:37:53 ID:xGalhsE/
さるさんにひっかかったそうなので、代理投下いたします。

864 :ゼロのミーディアム (代理):2008/06/16(月) 23:39:22 ID:xGalhsE/
すみませんさるさんに引っかかっちゃいました…誰か代理プリィィィーーーーズ!

「彼らを紹介してくれたまえ」
ワルドはルイズを下に下ろし再び帽子を目深に被る。

「あ、あの……ギーシュ・ド・グラモンと……」
ルイズがギーシュに手を向けた。ギーシュはハッとした後、慌てて頭を深々と下げた。

次に、隣にいた己の使い魔が目に写った瞬間、ルイズのはにかんだ表情が突然しかめっ面に変わる。

「ルイズ?どうしたんだい」
首を傾げて尋ねるワルドに、ルイズは水銀燈を指でさして曇った表情のまま嫌々答えた。

「それと……ただの人形の使い魔です」
水銀燈の眉が傾き、眉間に皺がよった。だが、文句を言う舌も持たないと無言でルイズに鋭い視線を送る。
そんなお人形の様子にも関わらず、恐れも見せずに子爵は、気さくな感じで水銀燈に近寄った。

「ほほう、君がルイズの使い魔か。人間、いやまるで天界から舞い降りた天使のようじゃないか!!」

お世辞の上手い男だが、不思議と悪い気はしない。人徳と言う物だろうか?
これがギーシュなら、はいはい…と手をひらひらさせて追っ払ってるところだ。
「僕の婚約者がお世話になっているよ。お名前をお聞かせ願えるかな?麗しきお人形のレディ?」

ワルドは手袋を外すと、握手を求めて水銀燈に手を差し出した。
「本来ならその美しい御手に口づけをお許し願いたいところだが、あの子が嫉妬してしまうからね。どうかこれでご勘弁頂けるかな?」

礼儀もわきまえているようだ。あのルイズのお眼鏡に叶うのも納得できる。
「…水銀燈よ。ルイズをいつもお世話してあげてるわ」
普通にそう言って、小さな手を差し出しその手を握り返す。

ワルドの後ろを見れば、ルイズが頬を膨らましてジト目でこっちを見ている。
いい加減疲れてきたわと、水銀燈は溜め息をついた。
「どうしたんだい?もしかして、アルビオンに行くのが怖いのかい?
なあに!何も怖いこと等あるものか!君はあの『土くれ』を捕まえたんじゃないか!!」

その浮かない顔に、ワルドは彼女の肩をぽんぽん叩いて、あっはっはと大笑いする。
気持ちの良い豪傑笑いだ。性格や胆力も悪く無い。

「勘違いしないでくださる?行くのはあの子とギーシュ。私はただの見送りよ。」
「見送り?」
ワルドが首を傾げて聞き返す。後ろのルイズが水銀燈の真ん前まで歩いてきた。

865 :ゼロのミーディアム (代理):2008/06/16(月) 23:41:32 ID:xGalhsE/
「…さっきのは何よ。あんなので私のご機嫌取りでもしたつもり?」
ワルドがモグラを吹き飛ばした時、水銀燈がルイズを守ろうと、前に立ち塞がった事だ。

「あんた本当は私の事心配で心配でたまらないんじゃないの?
いいわよ。『どうか私を連れて行って下さい。置いていかないで下さいご主人様』って言えばあんたもお供を許してあげるわ」

誘ってるのだが、馬鹿にしているのかわからないが、少なくともルイズ自身は水銀燈にチャンスを与えているつもりだった。

だが、いかせん言い方に難がありすぎる。水銀燈じゃなくても、こんな事言われてついていく者などいる訳がない。

「ふん、要らぬお節介だったわ。貴女こそ、私に『さっきはありがとう』の一言ぐらい言って欲しかったわね。
それを口実にお願いでもすれば私の気分も変わったでしょうに!!」
「…そう、残念ね!もう何言っても遅いわ。あんたは最後のチャンスを不意にしたのよ!!」
「その台詞、そっくりそのままお返ししてやるわよ!!」


ルイズと水銀燈の、憎まれ口の応酬を目の当たりにしたワルドが、呆れた様子で隣のギーシュに尋ねた。

「……彼女らはいつもこうなのかい?」
「いえ、いつもは意外と仲良さそうだし、口喧嘩くらいは時々してるのは見かけますが…。ここまで酷くなったのはつい最近みたいで……」

ギーシュも、頬っぺたを両手でつねり合う二人を、やるせない表情で見つめていた。
ほっとけば一日中喧嘩してるのかもしれない。
このままでは埒が空かないとワルドが二人の間に割り込んだ。

「失礼。別れを惜しんでいる所すまないが、なにぶん急を要する任務なんだ。二人とも名残惜しいとは思うがそろそろ出発しなければならない」

「「名残惜しい?誰がこんな子の事!!」」
一字一句、完璧に外さず、ミーディアムと使い魔の声が見事にハモった。

「真似しないでよ!」
「あんたの方こそ!」
「まあまあ…。落ち着くんだルイズ。
…使い魔君、安心して欲しい。ルイズはこの僕が命に変えても守ってみせよう。ここの留守は任せたよ」

ルイズの肩に手を置いてワルドが口笛を吹く。
翼がはためく音と共に、朝もやを切り裂いてグリフォンが現れた。
ワルドはひらりとそれに跨がり、ルイズに手招きをする。

「おいで、ルイズ」
ルイズは躊躇うようにして恥ずかしそうに俯く。さっきまで水銀燈と喧嘩してたのが嘘のようだ。
気持ちの切り替えが早い事で…



866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:41:41 ID:h6m+zPbt
支援

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:42:09 ID:qqQZs6Ic
トリーズナー吹いた

868 :ゼロのミーディアム (代理):2008/06/16(月) 23:42:41 ID:xGalhsE/
「おっと!僕も置いて行かれないようにしないと!」
ルイズがワルドのグリフォンに跨がるのを見たギーシュも、慌てて馬に乗る。
水銀燈は手綱を取ったギーシュへと飛んだ。
「ギーシュ。ちょっといいかしら?」
「ん?何かね?もしかして見送りのキスでも…」

言い終える前に、水銀燈の平手打ちがギーシュの顔に真っ赤な紅葉を刻みつけた。
その威力、推して知るべし。切りもみ上に回転して彼は馬から崩れ落ちる。
昨夜の鼻といい、顔面に深刻なダメージを負ったギーシュだが、任務開始前から深い傷を負う等、はっきり言って先行き不安な事この上無い。
気が立ってる彼女に、不快な冗談かましたので自業自得とも言えるのだが。


「ルイズの事、よろしく頼むわ…」
地面に尻餅をついたギーシュに、水銀燈は小さく耳打ちする。
「え?それをあの子爵じゃなくて僕に言うのかい?」
「…確かにあの人は貴方と違って性格良さそうだし、落ち着いてて、度胸もあるし、礼儀もわきまえてる上、腕もかなり立つでしょうね」
「……ああ、そうだね。彼は完璧だね」
ギーシュは落ち込んだようにこうべを垂れ、地面にのの字を書きながらいじけ出す。
そんな彼に水銀燈はさらに声を小さくして言った。

「……生憎ね、私完璧すぎるのって、信用出来ないクチなのよ」
複雑な感情の込められた意味深い韻だったが、ギーシュがそれに気付く事は無い。
「まあいいさ。薔薇を冠する友の言葉として、期待に添えるよう頑張るよ」
「ええ、お願いね」
水銀燈の様子に疑問の表情を浮かべるも、ギーシュは快く承諾した。

「喧嘩しててもやっぱりルイズが心配なんだね」
「!!」
ギーシュは軽く笑いながら何気無く言う。水銀燈の顔が朱に染まった。
「べっ、別に心配なんかしてないわよ!でもあの子一応は私の契約者なんだし、怪我でもされたら力だって貰えないだろうし、
なのにあの子、何でもかんでも突っ込んで行く癖があるから誰かが止めなくちゃいけないのよ!
そうよ!万に一つでも命の危機にでもさらされたら私の方が困っちゃうわ!!」
無理矢理こじつけてるのが丸わかりだった。多分自分でも何を言ったか分かっていない、その場しのぎの発言だ。

ギーシュは、(それが心配って言うんじゃないか)と苦笑した。
「不安なら君も意地を張らずに来れば…」
「なんか言った?」
「いや、何でもないよ」
今度は拳をグーにして振りかぶった水銀燈に、ギーシュはすぐに口を閉ざした。



869 :ゼロのミーディアム (代理):2008/06/16(月) 23:43:33 ID:xGalhsE/
「見てなさい!ちゃーんと任務を果たして胸はって帰ってやるわ。ご主人様がどれだけ偉大か教えてやるわよ!」
「泣きべそかいて帰って来るのね。そう言う冗談は、果たせるだけの力と、張れるだけの大きな胸を持ってからにしなさいよ」
「まあまあ。別れの挨拶はそのくらいにして…」

ワルドはそんなルイズを抱き抱えてなだめると、杖を掲げて高らかに叫んだ。
「では諸君!出発だ!!」
グリフォンが駆け出し、ギーシュも水銀燈に手を振った後にそれに続いた。

それを黙り込んで見送った水銀燈と、ワルドの腕に抱かれたルイズが思う。

(…ちょっと謝れば許してあげたのに)

――寄しくも心の中で呟いた一言が同調した。
不思議と、二人のその落ち込んだ表情も似通った気がしたのも、気のせいでは無いのではなかろうか?
グリフォンと馬はどんどん小さくなって行く。

「…本当に行っちゃったわ」
無意識の内に呟きがもれる。
そして、出発した面々が朝霧の果てに消え去り見えなくなった。
ぼーっと冴えない顔で、消えたルイズ逹に視線を残した水銀燈だが、視界に映るのが白い霧だけと気づいてそこで我に返った。

「フ、フン!……清々したわ!!これでしばらくあの子の世話だってしなくていいのだし。
羽を伸ばすチャンスが出来たんだものね!久しぶりに二度寝でもしちゃおうかしら!!」
誰も周りに居ないのに大声だしてわざとらしく言う。
そうして不自然に翼を大きく羽ばたかせ門のを飛び越え部屋に帰って言った。


そんな、出発する一行と、門へと引き返す人形を学院長室の窓から見つめている影が一つ。

「見送らないのですか?オールド・オスマン」
「ほほ、見ての通りこの老いぼれは鼻毛を抜いておりましてな…あ痛ッ!!」
呆れたように振り返ったアンリエッタの目には、鏡とにらめっこしながら、鼻毛をいじってるオスマン氏の間抜けな姿があった。

「余裕ですね…トリステインの未来がかかってると言うのに……」
「もはや杖は振られたのですよ。我々に出来るのは後は運を始祖に任せて、彼女らの吉報を待つばかり。違いますかな?」
「それはそうですが…」

ルイズは信用できる友人だし、ワルドも共に付けた。密命故に、表立った動きは取れないが、それでも最大限の助けはしたつもりだ。
自分の勝手でルイズに願った任務だが、アンリエッタは不安で仕方がなかった。



870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:44:01 ID:TURWv6V1
一心不乱の大支援を!

871 :ゼロのミーディアム (代理):2008/06/16(月) 23:44:34 ID:xGalhsE/
「なあに、彼女らならやってくれますわい」
「本当に大丈夫なのでしょうか?確かにワルドやギーシュもついておりますが…」
「いやいや、彼女らとは、ミス・ヴァリエールと使い魔の少女の事です」
アンリエッタは目を丸くする。そしてそれまでより更に、心配そうな顔で声を細めて言った。

「そのルイズのお人形の少女なのですか、…主と大喧嘩して任務には同行していないのです…」
「……なんですと?」

オスマン氏は、鏡から顔を上げ神妙な視線を王女に向けた。
「むぅ、それは困った事になりましたなぁ…」
「あのお人形さんは、それほどまでに強いのですか?」
「いいえ、一人の時はそれほどでも…。ミス・ヴァリエールも、その使い魔も、一人だけの力で言えば、同じく同行しているミスタ・グラモンの方が上でしょうなぁ」
「ならば何故?」

アンリエッタは疑問を投げ掛けた視線をオスマン氏に送るが、当のオスマン氏は一瞬だけ浮かべた真剣な顔つきを崩し、のほほんとしている。

「まあ、多分、大丈夫…では無いですかのう……?」
「質問を質問で返さないでください…」

多分だの、言葉を濁すような疑問符だの、オールド・オスマンの曖昧な返答はアンリエッタの気分を消沈させるに十分な物だった。

王女の頭にくらっ、と目眩が襲った。彼女は額に手を当て壁にもたれ掛かると、遠くを見るような目で天井を見つめ呟く。
「ああ、ルイズ・フランソワーズ、どうか無事で……」

だが、彼女が今出来る事と言えば、任務の成功を願う事と、友の身を案ずる事だけしかなかった。



――水銀燈とルイズ、二人の間に走った亀裂。

悪い事が重なり過ぎた。言ってみればそう言う事になるのだろう。
だが、この喧嘩はそれで済ませるにはあまりに酷な物だった。

別れるまでに、仲を繕うチャンスは無数にあった。だが二人はそれらを全て不意にした。
ミーディアムと使い魔、彼女らは譲る事を知らない。己こそが正しいと信じて疑わない。
仮に非を感じても、プライドの高さ故、素直に認めようとしないのだ。

運命の悪戯か、あるいは始祖が少女達にもたらした試練なのかもしれない。

繰り返された日常の中で、フーケとの戦いで、モット伯の館の騒動で、だんだんと通い合ったはずの心なのに、あんなに一緒だったのに。

――もう二人の少女は、言葉一つ通らない。



872 :ゼロのミーディアム (代理):2008/06/16(月) 23:46:42 ID:xGalhsE/
> 729 名前:ゼロのミーディアム[sage] 投稿日:2008/06/16(月) 23:37:45 ID:611zMIp6
> 投下完了
>
> やっとアルビオンに出発出来た…
> でもやっぱり長すぎたかなぁ……
>
>
> 代理投下の程、どうかよろしくお願いします

以上、代理投下終了いたします。

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:49:19 ID:7bq/Qj/v
GJ

なんというかネタの散らし方が黒田っぽいんだよなw


ワルドって壮年じゃ無くね?

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:49:31 ID:WudmH2e2
ミーディアムの人も代理の人も乙

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:50:29 ID:7bq/Qj/v
GJ
なんというかネタの散らし方が黒田っぽいんだよなw

ワルドって壮年じゃ無くね?

○時跨ぎだとさるカウント回避できるんじゃない?

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:54:23 ID:4KpaYaor
うわーい。今更書き込めたー。代理の方ありがとうございました。本当に助かりました!

>>875
すみません。Google先生に聞いたら
『壮年(そうねん)とは成人としてもっとも体力、気力が充実しているとされる年齢。
伝統的には青年期を終えた25歳から44歳までを指す。』
ってあったのでてっきり…

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:57:07 ID:zBjWMHIY
GJ
けっきょく喧嘩別れしたまま行っちゃったなぁ。どうなることやら。

あとワルドはあえて言うなら青年とか成年かなぁ。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 23:59:27 ID:+XTJZ6y6
これはよいダブルツンデレと言わざるを得ない

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:05:42 ID:e+AafEyk
30分ぐらいから投下していいですか?


880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:10:24 ID:wG0xqBvg
何やつ?名乗られい!

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:11:59 ID:MyNNQEA0
今日は何のお祭りだ!?
まるでSSのバーゲンセールじゃないか!
支援!

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:16:28 ID:U5kS01ot
聖なるかなのサレス召喚を考えてるんだが、絶対使い魔に「ならない」し周りが「させない」よな。
あいつは絶対「平民」には見えん。
ディテクトマジック掛けたら凄まじく反応出そうだし(マナ存在的に考えて)。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:19:03 ID:2OrMdHau
クレセントノイズのメンバーを呼びたい。


4属性ベースの世界観で、一人だけ違う特性を持つ主人公的な意味で

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:21:09 ID:Tc6L5KGq
クレセントノイズとはまたえらいマイナーかつ懐かしい打ち切り作品を…

885 :879:2008/06/17(火) 00:23:09 ID:e+AafEyk
元ネタは、アンリミテッド:サガからの召喚になります。

あと10分したら投下します。

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:23:24 ID:Fd6lLma6
ワルドは26?くらいだったような

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:24:09 ID:L25gnB/+
ミーディアムの人乙。
どうか合流できますように。

そして支援

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:24:12 ID:VKeC8f9Z
じゃあせっかくだからスサノオ(第一部完)を……!!

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:26:31 ID:v0ooALV0
>>882
サノス召喚に見えて、一瞬我が目を疑った。
疑って正解だった。

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:27:17 ID:Fd6lLma6
>>889
あんな化け物制御なんて無理だもんなw

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:33:48 ID:pabyKPAr
隠された恐怖/Hidden Horrorなのか深淵の死霊/Abyssal Specterなのか
それが問題だ

892 :未来の大魔女候補2人:2008/06/17(火) 00:34:20 ID:e+AafEyk
そんじゃ投下開始。






                     七大驚異
                   Seven Wonders

                 それは黄金時代の遺産
                 Heritage of Golden Age

         七大驚異と出会い、彼女等が運命を超えて見る真実とは……

         逢う事が無い筈の2人の運命は、召喚の儀式を経て交錯する。


 爽やかな風が吹き抜けて、新緑の匂いを運んで来る。
 季節は春。穏やかな陽気に包まれ、遠くから聞こえてくる鳥の囀る声と春の息吹が眠気を誘う。
 突き抜けるほどに青い空からは、柔らかい日差しが降り注ぎ、雲は天高くゆっくりと流れていく。
 しかし、そんな陽気を打ち壊す爆音が響いた。
 場所は、トリステイン魔法学院前の草原。
 黒のマントを羽織った人影が、数えること30ほど。
 この集団が、この平穏を乱している不埒者である。

「さすが『ゼロ』のルイズ。埃を巻き上げるのだけは得意だな!」
「おいおい。一体何回失敗してんだよ!」
「見ろよ。僕の呼び出したこの子の毛並み。そうそうお目に掛かれないぜ。
 こんな素晴らしい使い魔を呼び出すのは、『ゼロ』には出来ないよな!」
「トーリステイン、トーリステイン、うーるーわーしーの〜」
「ああ…… なんて君は素敵なんだ。長い爪につぶらな瞳……
 どれを取っても、他の使い魔なんて眼じゃないね。
 そうそう、君の名前を考えなくちゃね。
 そうだね…… 『ヴァルダンデ』と言うのはどうかな? 君にぴったりの気品に溢れた名前だと思わないかい!?」


 数々の罵声を浴びせられているのは、『ゼロ』のルイズ−本名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール−と呼ばれた少女だ。
 白いブラウスを所々土で汚し、肩で荒い息を吐いている。
 年の頃は十代半ば、桃色の髪と鳶色の瞳を持つ小柄な少女だ。
 控えめに言っても、美少女と形容される部類の少女が、馬鹿にされているのには当然理由があり、その理由は一目でおおよその見当が付く。
 彼女の前に広がる光景は、目を覆いたくなる有様だ。
 まず目に入るのは、穴凹だらけの地面。生え揃っていた芝生は、無残にも抉り取られている。
 辺りには、未だ土煙が立ち込めており、気管の弱い者は咽て涙を流している。
 この惨状の下手人は、当然ルイズであり、抉られた地面の向こう側からは、幾つもの視線が少女に注がれている。
 嘲り、侮蔑、非難、無関心……。
 多少の差異があれど、どの眼からも共通の意思が読み取れた。
 すなわち『無駄だから止めろ』と。

『今に見てなさい、吠え面をかかしてやるわ』

 ルイズは憤慨し、顔を赤く染める。だが、彼女にも不安が無い訳ではない。
 其れと言うのも、学院に来る前から、一度たりとも魔法が成功した事がなかったからだ。
 それでいて、公爵家の3女に生まれついた事は、彼女にとってある意味不幸だったと言わざるを得ない。
 ラ・ヴァリエール公爵家は、王家とは深い関係にある。
 家系を辿れば王家の血筋にあたる大貴族であり、畏怖と畏敬を集め『ヴァリエールには逆らうな』と、言われる程だ。
 そんな名家中の名家の中で、唯一人、魔法を十分に使えない彼女は、否応無しに周りと比較され落ち零れのレッテルを貼られることとなった。
 自分の存在が、ヴァリエール家の名誉を貶めている。そう考えるだけで、彼女は身を引き裂かれる苦痛を味わい、打ちのめされる。
 それ故に、彼女は虚勢を張って逆境に耐える。
 魔法を使えない代わりに座学に力を入れ、精神だけでも貴族で在ろうとするのだが、行き過ぎた虚勢は、結局劣等感を浮き彫りにするだけだった。

893 :未来の大魔女候補2人 2/10:2008/06/17(火) 00:35:18 ID:e+AafEyk
 
 話は変わるが、ヴァリエール家の女性は総じて癇癪持ちである。
 ルイズの母は言わずもがな。祖母、つまり父の母も癇癪持ちであったし、その前の代もそうであった。
 なので、落ち込んでも直ぐに怒りでもって立ち上がる性質をもっている。

『……わざとあの中に爆発を起こせないかしら?』

 視線から感じる感情と成功しない苛立ちで、ルイズの思考は剣呑なものに変化していく。
 持ち前の反骨心で、罵声をバネにしようとするが、もう既に変換効率は追いついていない。
 あの五月蝿い奴らを黙らせれば、まだまだチャレンジできる。と、そう考える。

『目標、前方30メイル。風速微弱、視界良好。カウントダウン 3・2……」

 目を鋭くして、魔力を練り上げる。
 意識が体から離れて行く感覚。目で見ずとも周囲の様子が肌で感じられる。
 クラスメイト達が居る場所に、光が弾ける光景をイメージする。

「ミス・ヴァリエール、どうなのです? まだやれますか?」

 不意に声を掛けられた事で、ルイズの意識は体に戻り、イメージも霧散する。
 繊細な集中が乱されたので、より一層ルイズの心はささくれ立つ。
 不機嫌な眼で振り向くと、頭一つ分の高さに太陽が出現していた。
 強烈な光でルイズの視界は白く塗り潰される。

「うぉっ、眩しっ」
「ミス・ヴァリエール…… 何かおっしゃいましたか?」

 太陽は穏やかな声でルイズに問い掛けている。
 光を避けて眼を細めると、其れは太陽ではなく人間だと分かる。
 ルイズの位置からは、光が良い具合に反射して太陽だと錯覚したに過ぎなかった。

『眩し過ぎて分からなかったけど、ミスタ・コルベールだったのね。相変わらず、ツルツルのピカピカね』

「ミス、如何なのです? まだやれるのですか? 黙っていては分かりませんよ?」

『うっ…………
 い、いけないっ! 笑っているけど、あれは殺す笑みだわ』

 穏やかな声で問い掛けてくる太陽、もといコルベールの様子が、何時もとは違うことにルイズは気が付いた。
 彼の声は穏やかで、顔に微笑を浮かべているが、その眼は笑ってはいない。
 その眼は底冷えするような冷たさを放ち、よく観察すれば額には青筋が浮かんでいる。

「い、いいえっ! 何も言ってませんっ!
 ええっと、召喚ですね。
 はい、まだやれます。ネバーギブアップです!」
「……宜しい。
 引き続き、儀式を行いなさい。真面目に取り組むのですよ?」
「サー、イエッサーッ!」

 大声で返事をしてお茶を濁す。
 後ろに居る戦鬼から逃れるには、速やかに儀式を実行し成功させるしか道はない。
 コルベールの異変に気が付いたのか、周りはサイレントを掛けたかのように静寂に満ち、代わりに凍て付く様な緊張感が場を支配する。
 ルイズは胃に穴が開くようなストレスを感じながら、何度も唱えた召喚の呪文を叫ぶ。

「五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし『使い魔』を召喚せよ!」

 唱え終えてから遅れること数瞬。
 特大の衝撃波が辺りをなぎ払う。草は千切れ飛び、地面は抉り取られる。
 盛大に土埃が舞い、半径数メイルが更地と化した。
 また失敗だ。

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:35:38 ID:Tc6L5KGq
「ヴェルダンデ」だぜ支援

895 :未来の大魔女候補2人 3/10:2008/06/17(火) 00:37:04 ID:e+AafEyk

『い、いけない……』

 もう後は無いと言うのに失敗してしてしまった。
 その事実にルイズは、顔面が蒼白になり震え始める。 
 失敗する度に騒いでいた者達も、今回ばかりは黙りこくり、ルイズに哀れんだ眼を向けている。

『ジャリ…、ジャリ……、ジャリリッ!』

 死を告げる戦鬼の足音が、静かな空間に響く。 
 ルイズは眼で助けを求めるが、誰も眼を合わせようとはしない。
 人の薄情さに絶望したルイズの脳裏には、姉(優しいほう)の笑顔が浮かび走馬灯が駆け巡る。

『ああ…… ちい姉さま。最後に一目会いとう御座いました。
 もう貴女に甘える事が出来ないのが心残りですが、こうなったからには、周りの奴等も巻き込んで雄々しく散ろうと思います……』

 心の中で姉(優しいほう)に別れを済ませ、覚悟を完了したと同時に肩に手が置かれる。
 ルイズはバネ仕掛けの人形のように振り向き、魔力を搾り出す。

「ミス・ヴァリエール、良くやりましたね。召喚は成功しました」
「やらせはせん、やらせはせ…… へっ?」
「後は契約のみですが、落ち着いて行えば大丈夫です。頑張って下さい」

 爆発跡に見やると、そこには何かの影が鎮座している。
 風が土煙を吹き飛ばし、ソレの姿が露に成る。
 ソレは、3つのオレンジ色の瞳を持ち、背中には蝙蝠の様な羽根を持った巨大なカエルであった。
 しかも、その大きさといったら子供が乗れるほどに大きい。
 ヌメッた質感の皮膚と、感情の読めない瞳を見た瞬間、ルイズは絶叫した。

「いっ、いやぁ――――っ!」



            未来の大魔女候補2人 〜Judy & Louis〜

              第1話『出会った魔女2人』


 見上げる空は青く澄み、燦々と降り注いでくる陽は暖い。
 吹いてくる風は適度な水気を帯び、森の香気を運んで来る。
 此処は、森と一体化したかのような小さな町『サドボス』
 この町唯一の魔法屋『ジョーゼフズ』に続く道を、女の子が一人歩いている。
 その女の子は、つばが広く先の尖がった紫色の帽子を被り、肩にファーのあしらわれた紫のローブを身に纏っている。
 金髪を肩まで流し、帽子から覗く顔はまだあどけない。
 右肩からは丸いバッグを逆袈裟に掛けて、片手に分厚い本を持って、白いボンボンの付いた赤いブーツを履いている。
 眼のくりっとした可愛らしい女の子の名前は『ジュディ』今年10に成った魔法屋の孫娘である。

「おおジュディ、いつも元気じゃの」
「あっ! オジイチャン! うん!」

 ジュディに声を掛けたのは祖父のジョーゼフ。
 齢は77を重ねており、それは曲がった腰と、深い皺が刻まれた顔に顕著に現れていた。
 頭髪から髭まで総白髪の老魔道士は、若りし頃は『ブルーサンダー』の二つ名で呼ばれた凄腕であり、その眼光は老いてなお鋭い。
 しかし、孫の前では唯の優しい祖父であり、家族でその二つ名を知るものは居ない。

「その元気で、しっかり魔法の勉強もして、大魔女アリス・アンブローシアを超えるような魔道士になるんだぞ」
「大丈夫。わたしにまっかせて!」
「よしよし。あとで私の部屋へおいで。お菓子をあげよう」
「ありがとう、オジイチャン」


896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:37:31 ID:kkZbtFkd
ミーディアムの人乙です。
最後にあんなに一緒だったのにとは懐かしい歌を…。

897 :未来の大魔女候補2人 4/10:2008/06/17(火) 00:38:53 ID:e+AafEyk

 ジュディはジョーゼフの後に続いて家への道を歩む。
 家の前まで来た時に、ジュディを呼ぶ声が聞こえた。間延びした若い女の声だ。

「ジュディ〜」
「はーい」

 ジュディはその声に返事をして家へと入り、ジョーゼフは自分の部屋に歩を進める。
 魔法屋ジョーゼフズの中は、陽の光が良く入るようになっており、魔法屋特有のかび臭い雰囲気は感じられない。
 棚には魔法の触媒や術具が小奇麗に陳列されており、その向こう側にあるカウンターには、にこやかな表情を浮かべる女性がいる。
 先ほどジュディを呼んでいた人物だ。

「ジュディ、お店番をお願いできないかしら?」
「いいよ。どこかにお出かけ?」
「ベックさんの所でアフタヌーン・ティーを頂くの」
「おねえちゃん、ベックさんのこと好きなの?」
「ベックさんところのお茶、本当においしいのよ」

 ピンクを基調とした服を着て、おっとりとした雰囲気の女性の名前はマリー。10歳離れたジュディの姉である。
 男心をくすぐる様な雰囲気と、均整の取れたプロポーションを持つマリーは、常に男達から世話を焼かれており、件のベックと言う若者もそういった一人である。
 しかし、当のマリーは男達の下心などには気づかず、本当にお茶を楽しみにしている様子で出掛けていった。

 店番を引き継ぎ、マリーが出掛けてから程無くして、何やらの物音がジュディの耳に届く。
 ジュディが耳を澄ませてみると、どうやら台所に誰かが居る様だった。

「ジュディが店番か。良かった」
「おにいちゃん! また、台所でつまみ食いしてたの?」

 そう言って出てきたのは、兄のロイであった。両手には、沢山の食べ物が抱えられている。
 ジュディは、6歳離れた兄の相変わらずの様子に頭痛を覚える。
 母からは厳しく食事を監視されているのだが、その目を盗んで摘み食いをしているので中々痩せる事がない。

「お母さんに見つかると、また一週間サラダだけになっちゃうよ」
「シー。母さんには絶対内緒だぞ。あ、誰か来る」

 摘み食いをジュディは咎めるが、ロイの態度はどこ吹く風だ。
 敏感に、誰かの接近を感じたロイは、その太った体からは想像出来ない俊敏さで逃げ出した。
 そんな様子をジュディは呆れた目で見送る。

「ロイはあんなに慌てて、どうしたんだ?」

 ロイが逃げ出した後に入ってきたのは、父親のトマスである。
 魔法屋を営む一家の中で、唯一魔法を使えないせいでジョーゼフとは折り合いが悪い。
 しかし、ジュディはそんな事は関係なく、優しい父が大好きである。

「ふふっ、またつまみ食い」
「ハハハハ。母さんが来たと思ったわけか。少し走った方がやせるだろう。店番はマリーじゃないのか?」
「おねえちゃんは、お茶しにお出かけ。おにいちゃんはつまみ食い。だから、お店番はわたし」
「そうか、ジュディはエライな。しっかりやるんだぞ」
「はーい」

 トマスが出て行くのとは入れ違いに客が入ってくる。
 その客は魔道士然とした格好をしており、ジョーゼフと同じくらいの年齢だと分かる。
 何やら不穏な雰囲気を醸しているが、ジュディは物怖じせずにその客に声を掛ける。

「いらっしゃい!!」
「ジョーゼフのお孫さんかな?」
「そうです。オジイチャンのお知り合いですか?」
「ああ。ふる〜い友達だ。クライドが訪ねて来たと伝えておくれ」
「はい。ちょっと待っててくださいね」

898 :未来の大魔女候補2人 5/10:2008/06/17(火) 00:39:55 ID:e+AafEyk

 ジュディはカウンターから席を外し、店の奥にある部屋の扉をノックをして祖父に来客を告げる。
 部屋には、大量の魔道書や術具が置かれており、ジョーゼフは魔道書で調べ物をしていたようだ。

「オジイチャン。お客さんだよ」
「おおジュディ。誰が来たんだね?」
「オジイチャンの古い友達で、クライドさんだって」
「……っ! この部屋に通してあげなさい」
「はーい」

 ジュディは、祖父の態度が変わったことに気が付かず、店に戻ってクライドを奥へと促す。

「どうぞ、オジイチャンは奥にいます」

 店の奥へと消えていくクライドの背中を見送って、ジュディは店番を続ける。
 幾ばくも待たぬうちに、再び来訪者が現れた。

「おや? ジュディが店番かい?」
「あっ! おかあさん」

 入ってきたのは母のレベッカだった。
 レベッカはジュディの物とよく似た帽子を被り、服装は動きやすさを重視したパンツスタイルだ。
 厳しくも優しい母は、ジュディにとって憧れであり自慢でもある。
 彼女は魔道の才能に溢れ、かの大魔女アリス・アンブローシアの再来と呼ばれた魔道士であった。
 しかし、そんな彼女もトマスと出会って家庭に入り、現役からは退いている。
 結婚する当時、ジョーゼフは二人の仲をを中々認めようとはしなかった。
 それは、レベッカの才能を惜しむこと以上に、トマスの魔法の才の無さが原因であったが、レベッカの強固な態度に、最後はジョーゼフが折れる事になったのだった。
 そんな訳だからジョーゼフとトマスの中は悪い。もっとも、ジョーゼフが毛嫌いしているだけであるが。

「誰か来たの?」
「うん。オジイチャンのお友達。えっと、クライドさん」
「クライド? まさか!」

 客の名を聞いたレベッカが、焦った声を上げる。
 レベッカの予測が正しければ、クライドと言う人物は『ブラックストーム』の二つ名を持つ危険な魔道士の名前だった。
 もし本人ならば、何か宜しくない事が起きるのではないかとレベッカは不安に思う。
 不意に甲高い音が聞こえてきた。
 これは何かの術が行使された証だ。レベッカは不安が的中した事に焦りを覚える。

「お父さん!」
「オジイチャン!!」

 2人がジョーゼフの元に走り出そうとした瞬間、光が弾けた。




 ジュディが目を開けると、近くに居たレベッカの姿は見当たらず、店の中ではなく屋外に立っていた。
 キョロキョロと周りを見渡すと、見覚えのある場所だと確認できる。ここは町の入り口。
 左手に行くと冒険者の宿『ペンタグラム』、右手に行くと『運び屋ギルド』に続く道がある。

「どうして私、こんなところにいるの? とにかく、家に帰んなきゃ!」

 ジュディは家へと向かって駆け出した。
 町の入り口から『ジョーゼフズ』までは、丁度、町の端から端まで移動する事になる。
 右手の道を選び、運び屋ギルドの前を通って家へと急ぐ。
 何時もなら、風景を眺めてのんびりと歩いていく道を、脇目も振らずに走っていく。

「オジイチャン!」


899 :未来の大魔女候補2人 6/10:2008/06/17(火) 00:40:51 ID:e+AafEyk
 家へと辿り着いたジュディは、息を切らせて祖父の部屋へと直行する。だが、部屋の中に人影は無い。
 しかし、注意深く見渡すと、姿見にジョーゼフの姿が映っているのを見つけた。

「オジイチャン! どうして鏡の中に居るの!?」
「おお、ジュディ。やはり、お前が最初に帰ったか。
 これはクライドの奴に閉じ込められてしもうての。
 此処から出るのは、今直ぐにとは行きそうにない」

 直ぐに助けられない事にジュディは気落ちするが、持ち前の明るさで気持ちを切り替える。

「そうなんだ……
 じゃあわたしが村の入り口に飛ばされたのは? さっきまでは店の中に居たのに」
「それはクライドが術を使ったせいで、仕掛けていた防衛術が自動発動したからだ。
 あの術は適当にテレポートさせてしまうんだが、力が強い者ほど遠くに飛ばされるのだ。
 いいか、ジュディ。皆を捜してきてくれ」
「まかせて、オジイチャン」
「うんうん。お前ならきっとやれる。あの戸棚の水光晶輪を持っていきなさい。近くにいる家族の方角を教えてくれるはずだ」

 ジュディは祖父の言葉に従って戸棚にある水晶を手に取る。
 水光晶輪と呼ばれた水晶は、その名の通り円環状の水晶であり、中にある赤光点によって方位を指し示すものである。

『待っててねオジイチャン。みんなを連れ戻してオジイチャンを鏡の中から出してあげるから』

 

 荷物を纏めた大きなバックと、祖父から渡された術具と10000kr(クライス)で旅支度を整えたジュディは、町の入り口に立っていた。
 ジュディは早速、水晶を使い、家族の居る位置を探知する。

「さ〜て、水晶さん。みんなのいる方角を教えてくださいな」

 赤光点がグルグルと水晶の中を駆け巡り、一つの方位を指し示す。

「北ね。アリガトウ、水晶さん!!」

 水晶が導き出した方位は『北』、旅慣れた者でも迷う事必死の樹海がある方向だ。

「樹海…か。とにかく、北へ進めばだいじょうぶ!」

 ジュディは不安に思うものの、常に家族の居る方角を指す水晶があれば迷う事は無いと考え、自らを鼓舞する。
 地図によると、北へ行けば『セリン』と言う村に行き着く。
 ジュディは一人で樹海に入るのは不安なため、自らのファミリアを呼び出す。

「出てきてポセイドン!」

 ジュディの呼びかけに答えて、大型のカエル型ファミリアが霧と共に現れた。
 ファミリアとは魔道士と一心同体の使い魔であり、術者の精神力が具現化したモノである。
 ジュディはポセイドンの背に飛び乗って、樹海の入り口を見据える。

「さあ! しゅっぱーつ!」

 ジュディの掛け声に応じて、ポセイドンは大きく跳躍した。
 ポセイドンは、一跳びで3、4メートルの距離を進んで行く。
 何度目かの跳躍の時、着地地点に突然、銀の鏡の様な物が出現した。
 既に自由落下に入っているポセイドンは、その鏡のような物を避ける術は持たない。
 ジュディはポセイドンと共に、その鏡のような物に飲み込まれ、意識を失った。






900 :未来の大魔女候補2人 7/10:2008/06/17(火) 00:42:12 ID:e+AafEyk
「いぃやぁぁ―――――――ぁっ!!」

 ルイズの絶叫が辺りに響く。

「なんだと?」
「まさか!?」
「成功したのか!?」
「パリイ」

 召喚が成功した事で周りが騒がしくなるが、ルイズは叫ぶのを止めない。

「ぃやぁぁ…… なんで こんなぁ……
 ひぃっう、ひぃっう……」

 ルイズは恐怖を通り越して、泣きべそをかきはじめる。

「ミス・ヴァリエール。泣き止むのです。そして契約を」
「いぃ―――やぁ―――――っ!」

 泣き叫ぶルイズに、コルベールは非情にも泣き止むように言い聞かせ、契約を行うように促す。
 だが、ルイズは益々泣き叫ぶ。

「ミス、泣いていては何もなりません。早く契約を」
「ぃやぁ…… いやよぉ…… こんなの…… こんなのって……」
「我侭はいけませんぞ。ミス・ヴァリエール、此処は我慢です。
 貴女は強い子でしょう?」
「いやぁあ――――っ! 絶対に無理ですぅ〜 ポンポン痛いのぉ〜」
「ならば…… 留年か、退学かになりますが、宜しいので?」
「うぐっ…………」

 ぐずるルイズだが、その選択を持ち出されると何も言えなくなる。
 留年も退学も不名誉極まりなく、ヴァリエール家の名を傷つける事になる。
 なによりも、母からどんな教育的指導を受けるか分かったものではない。
 二つの選択肢の天秤は、『契約』の方の皿に指が掛けられてそちらへ強制的に傾けられる。

「わ、わか「おい、まて! 呼び出されたのはカエルだけじゃないぞっ!」
「な、なにぃ! あ、あれはっ!」
「ああ、ヴェルダンデ! どばどばミミズを食べる姿も可愛いね! 良い食べっぷりだね! 豪快だね! もっと要るのかい? よぉ〜し♪」

 ルイズは、自分の声を掻き消した同級生の言葉に、はっ、となる。
 もし、カエルじゃないものが呼び出されているなら、そちらと契約すれば何も問題は無い。
 そんな一縷の希望を賭けて、彼女は呼び出したカエルの方を見やる。
 呼び出されたカエルの傍らに、紫の影をあった。
 その影は、倒れ伏している人間だ。ルイズの方からは、顔は見えないが、体つきからして子供だと分かる。
 『紫の』と形容されるのは、その子供が紫色のローブを着ているからだ。
 傍らには、子供が被るにしては大きい尖がり帽子が落ちている。

「ゼロのルイズが未成年を誘拐したぞーっ!」
「何たる事だ! 成功しないからといって、女の子を攫ってくるとは!」
「小さな女の子をかどわかすとは、この『風上』のマリコルヌ・ド・グランドプレが許さん!」
「えっ? ちょ、ちょっ ち、違うわよっ! そんな訳無いでしょっ!」

 いきり立つ同級生達に、ルイズは必死に抗弁する。
 その甲斐あってか、元々本気ではなかった者達は、騒ぐのを止めた。もっとも、一部の者はまだ騒いでいるが。

「まあ冗談はさておいて、あの子、もしかしてメイジなんじゃないか?」
「はぁ…… へぇっ!?」


901 :未来の大魔女候補2人 8/10:2008/06/17(火) 00:43:10 ID:e+AafEyk
 ルイズは、冗談だった事に薄い胸を撫で下ろすが、次に出た一言で凍りつく。
 よく観察しなくても女の子の格好は、十人が十人ともメイジと答える格好をしている。
 それを裏付けるように、女の子の手には杖が握られているのが見て取れた。
 突拍子も無い事の連続で、彼女は冷静を欠いていたが、この事はダメ押しとなった。

「ミ、ミ、ミ、ミ…… ミスタ・コルベール! どーぅしましょう! あの子はメイジです。絶対!」
「落ち着きなさい、ミス・ヴァリエール。揺さぶるのも止めなさい。
 あの子がメイジだとしても、あのカエルが使い的は限りません。
 それに、気絶しているようですから、医務室に運ばないといけませんね」

 コルベールは、自分に縋り付いてガクガクと揺さぶってくるルイズを窘めつつ、チョップで引き剥がす。
 気が動転しているルイズとは対照的に、コルベールは冷静に状況を分析し、行動の指針を告げる。

「誰かっ! この子を医務室まで運んであげなさい!」
「…………私が」

 その問いかけに、小柄な蒼髪の少女が一歩前に出て名乗り出る。

「有難う御座います、ミス・タバサ。外傷は無いようですが、ゆっくりと運んであげて下さい」
「はい」

 タバサと呼ばれた少女は、杖を一振りして女の子を魔法で持ち上げる。そして、使い魔である幼風竜の背に乗せ、学院へと飛び去っていった。
 その間にコルベールは、動揺収まらない生徒達を窘めるため、カエルにディティクトマジックを掛ける。
 煌く光がカエルを包みこみ、何かを探すように動き回る。

「ふむ……
 ミス・ヴァリエール、このカエルはどうやら使い魔では無いようです。
 探知の魔法で走査しましたが、ルーンは刻まれていません。
 おそらく、ペットの類でしょう。
 と、言うわけで契約を」

 コルベールの一言は、死刑宣告にも似た響きをもってルイズの鼓膜を震わせる。
 カエルと契約しなくてもいいかもしれないと言う希望は、無残にも打ち砕かれた。
 けれど、ルイズは諦めずにコルベールに直訴する。

「も、もう一度よく調べてください。
 本当は、使い魔なんですよね!? 意地悪しないで、そうだって言って下さいっ!」
「ミス・ヴァリエール、残念ながらあのカエルは使い魔ではありません。
 ですから、早く契約を」
「だったら、あの子が目を覚ますまで待たせて下さい!
 事情を説明してから、契約をさせて下さい」
「往生際が悪いですぞ、ミス・ヴァリエール。
 これは神聖な儀式なのですから、あの子もきっと分かってくれます。
 まだ、これ以上ごねるようでしたら、しかるべき処置が必要となりますが、宜しいので?」
「うぅっ…… わかりました……」

 ルイズは何とかやりなしを認めてもらおうと試みるが、不穏な空気を感じて頷かざるを得なかった。
 コルベールは、大人しくなった彼女をカエルの前に移動させる。
 オレンジ色の3つの瞳がルイズを映す。
 彼女は、無表情な顔に見つめられて、蛇に睨まれた蛙、いや、蛙に睨まれた蛞蝓といった有様だ。

「さあ、契約を。心を落ち着かせて、平常心を保って行えば、きっと上手くいきます。
 大丈夫です、自分の力を信じて!」
「は、はい!」

 恐怖で固まっているルイズを、コルベールが励まし力付ける。教師の面目躍如と言ったところだ。
 力付けられて、恐怖が軽減したルイズは、大きく息を吸って気合を入れる。
 カエルの瞳をなるべく見ないようにして、ルイズは杖を振り上げて詠唱を始めた。


902 :未来の大魔女候補2人 9/10:2008/06/17(火) 00:44:12 ID:e+AafEyk
「い、5つの力を司るペンタゴン…… こ、この者に、しゅ、祝福を与え、つ、つ、使い、魔と、な……せ……」
「ミス、如何しました?」
「や、やっぱり、カエルに口付けなんて、出来ましぇ〜ん」

 ……………………

 土壇場になっての泣き言に、辺りに奇妙な沈黙が降りる。
 さらさらと風のそよぐ音が心地よく、心の汚れを洗い流しているかのようだ。
 暖かく射し込める陽光が、心に平穏をもたらす。
 大地は何処までも続き、空は無限に広がっている。
 ふと、ルイズは、地平線を目指して走り出したい衝動に駆られた。

「そうだ…… 旅に出よう」
「そぉぉいっ!」

 コルベールは、世迷いごとを口走ったルイズの後頭部を鷲掴みにして、カエルの口へと叩き付けた。

「×○△:*+@〜〜=っ?!」

 カエルのぬめった皮膚の感触と、叩き付けられた痛みとで、ルイズはのた打ち回る。
 カエルと口付けを交わしたという事実は、ルイズの処理能力では対処ができず、意識がフリーズしてしまう。
 白目を剥いて気絶したルイズを尻目に、コルベールはカエルの観察に専念している。

「ふむ。見たことの無いルーンですが、きちんと契約は完了したようですね」

 コルベールは、カエルの左前足に刻まれたルーンをスケッチしながら、契約完了を確認する。

「さてと。皆さん、これで使い魔召喚の儀式は終了です。
 今日の講義はこれで終了ですので、各自、使い魔の使役心得のテキストを読んで予習する事。
 残り時間で、使い魔との信頼を築いて下さい。
 気絶したミス・ヴァリエールは、私が医務室まで運びます。
 それでは、解散」

 コルベールは、つつがなく儀式が終了した事を告げ、今後の指示を生徒に与えて、解散を宣言した。
 生徒達は、それぞれの使い魔を連れて学院へと戻っていく。
 草原から見える魔法学院は、城壁と一体化した5つの塔と、その中心部にある一際大きな塔から成っている。
 5つの塔は、それぞれ魔力の象徴である土、水、火、風、虚無を表している。
 空を仰ぐと、陽は天頂から少し傾き、柔らかな光が穏やかな午後を示唆していた。
 大半の生徒を見送り、学院へと戻ろうとしたコルベールに、赤毛の生徒が声を掛ける。

「あの、宜しいですか? ミスタ・コルベール」
「? 如何しました、ミス・ツェルプストー?」
「ルイズのことですが、私が運んでも宜しくてよ?」

 気絶したルイズを、運んでも良いと名乗り出たのは、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
 艶かしい褐色の肌と、見事な赤髪を持ったグラマラスな美女である。

「ふふっ、ヴァリエールとは先祖代々の仇敵同士です。
 ですから、ここで恩を売っておいけば、さぞ悔しがるでしょうね」
「そうですか。それではミス・ヴァリエールのことは友達の貴女に任せるとしましょう。ふふふっ……」
「……そういうのではありませんわっ」

 少し顔を背けながら、いかにお互いの仲が悪いかを強調するキュルケに、コルベールは微笑ましいものを見るかのように微笑む。
 その事を、キュルケはそっぽを向いて否定する。これは、あくまでルイズに貸しを作るための行動なのだ。そんなものでは断じてない、絶対に。
 手早くルイズを魔法で浮かせて、キュルケは足早に学院へと歩いていく。その耳は、少し赤らんでいた。






903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:45:00 ID:2OrMdHau
モンモンの立場はwwww

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:47:01 ID:qqdN8pt2
なんかどのキャラもアグレッシブだなw 支援

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:47:06 ID:ZrpqFBud
支援wwww

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:49:03 ID:Wg1gCzkr
どさくさに紛れて紛れ込むなバレンヌ帝国民ww支援w

907 :未来の大魔女候補2人 10/10:2008/06/17(火) 00:50:42 ID:e+AafEyk
 所は変わって、ここはトリステイン魔法学院の医務室。
 タバサは気絶した女の子を連れて、ここに訪れていた。

「急患です」
「あらあら。患者さん?
 あら? 可愛い子ね、生徒さんじゃないの?
 そうそう、そこのベッドに下ろして頂戴。うふふっ」

 中年の養護教諭は、人好きする笑顔を見せて女の子をベッドに下ろすように促した。
 女の子の上着とブーツを脱がして、ベッドに静かに下ろす。
 ベッドの傍らにある荷物掛けに、上着と帽子と肩掛けバッグを引っ掛け、足元に大きなバッグとブーツを置く。

「一体如何したの?
 気絶してるじゃない? たいした事はなさそうだけど何があったの?
 傷は無い様だけど、頭を打ってるわね。ほらここ、たんこぶが出来てる。
 女の子だから傷が残らないように手当てしなきゃね? うふふふっ」
「…………」
「うふふっ。どうしたの? そんなに見つめて?
 手当ての仕方を憶えているの? 勉強熱心なのねぇ。うふふっ」
「…………」

 水メイジでもある中年教諭は、矢継ぎ早に質問をしながらも的確な処置を施していく。
 それらの質問には答えず、タバサは一心に見つめている。いつも本を読んでいる少女だが、生の知識を得る機会にも貪欲だった。
 中年教諭は気にした様子もなく、相変わらず微笑みながら手当てを続ける。

「うぅ〜ん……」
「あらあら、気がついた……訳じゃなさそうね」
「……これは?」

 手当てがほぼ完了した時に、女の子が身じろぐ。眼が覚めたのかと思ったが、そうではなかった様だ。
 中年教諭は肩透かしを食らって残念そうだが、タバサは女の子の小さな変化に気がついた。
 女の子の左手の甲に、先程までは無かった痣が出来ている。それは、自分の使い魔にも刻まれているルーンのように見えた。
 しかし、タバサも中年教諭もコントラクト・サーヴァントなど行ってはいないし、そもそも人間相手に使うような魔法ではない。

「あらあら? なにこれ? さっきまでは無かったわよねぇ? ルーンみたいに見えるけど、そんな筈はないし、どうしたのかしら?」
「…………」

 中年教諭も気が付き騒ぎ始める。やはりルーンに見えるようで、タバサの眼が悪かった訳ではないようだ。
 女の子の手を取ってよく観察する。痣は、周りの皮膚よりも赤みを帯びており、腫れていたりはしていない。
 その痣は、見れば見るほどルーンの様にしか見えなかった。
 今此処に、この謎に答えられる人物は居らず、医務室には困惑が渦巻いていた。




 今回の成長。
 ルイズは、ツンデレL1を破棄して水のファミリアL1のスキルパネルを手に入れました。なお、このスキルは同名のスキルでしか上書きできません。
 ジュディは、水のファミリアL1を破棄して????L1のスキルパネルを手に入れました。なお、このスキルは同名のスキルでしか上書きできません。


 第1話 −了−

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:51:01 ID:Ii/4fCom
そぉぉい!吹いたww

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:59:19 ID:q7wiRM4G
ぽんぽん痛いのぉって、幼児退行してるぞw
元ネタ知らんけど妙に面白い。
続きに期待。

910 :未来の大魔女候補2人:2008/06/17(火) 01:02:20 ID:e+AafEyk
あっ…… 書き込めた。と、思ったらまた規制だと? どうなっとんじゃ?eoさんよお。
避難所のヤツは無視してください。

改めて、誤字を指摘してくれた894さん、支援してくれた人達、有難う御座いました。
筆者は遅筆で移り気なので、続きは半月後から一月後と宣言しておきます。

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 01:20:51 ID:gXScugQI
ガンダルーン=武器マスタリーだな
さあ早く独妙点穴を閃く作業に戻るんだ、俺

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 01:33:00 ID:DCuZ0Uh4
みんな合成術持ってる世界か
合成数が限定されてるとはいえみんな運がすごいな

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 02:15:18 ID:kCpchTTK
乙です

ルイズの心が折れてないか心配だw

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 02:15:47 ID:mep+sTcy
そぉぉいっ! じゃねーだろw
それはそれとして、アンサガって基本的に魔法より武器の方が強かったような気がしなくもなし
……まあいいか


>>888
そんなドラゴン大好き漫画家の、人間まったく出てこない打ちきり漫画なんて誰が分かるんだよ

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 02:33:07 ID:v0ooALV0
増田晴彦なんぞ『風の騎士団』くらいしか知らねぇよ。

……あのドラゴンたちは普通に喚べたら当たりの部類だなぁ。

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 02:37:27 ID:Zc3iJp39
>>914
10ヶ月で打ち切りですね、わかります

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 03:03:52 ID:TFxdIGIa
>>888
そんなゴツいドラゴンの中身は男の子でしたとかクシナダが無駄に可愛い漫画なんて誰が知ってるんだよ

むしろナーガス呼べよ

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 03:18:41 ID:v0ooALV0
誰もいない……小ネタ投下するならまっくのうち、じゃない。いまのうち……

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 03:23:22 ID:qB4270SP
クシナダと聞くとブルーシードを思い出す俺ガイル
そういえば、ナーガスの作者が書いてた竜騎士の漫画は完結したのか?

>>918
|∀`)ノ

920 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:23:40 ID:v0ooALV0
 召喚と契約を行なった日から、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールにいくつかの変化があらわれた。
 と言っても別に系統魔法や先住魔法が使えるようになったというわけではない。
 契約とともに彼女におとずれた変化とは、彼女にいくばくかの知識と『力』がもたらされたということだ。
 それが使い魔と主の交感によるものか、あるいはもっと別の要素によるものかは不明だったが、問題はそんなことではなかった。
 念願の『力』を得たこと――それこそが重要だった。
 契約前に「なにが悲しくてこんな生き物ですらないただの古びた巻物を使い魔にしなければいけないのか」と思い、
そのような運命を課した教師を、始祖を、世界を恨んだが、それももはや完全に過去のつまらぬ思い出である。
 この『力』は魔法のような広い応用性こそ持たないものの、それでも『力』には違いない。
 渇望してやまなかった『力』――それが彼女の鬱積した感情がいくらか歪められて発露したとしても無理からぬことであった。
 具体的に言えば、激し易かった性格がいくらか落ち着いたものになった――というか冷笑的な態度になった。
 以前のルイズなら、召喚の翌日に宿敵とでもいうべき女性に使い魔を自慢されていれば即爆発していたはずである。
 それが今では、当たり障りのない返事と冷笑を返すだけだったのだ。
 そのような変化をルイズに与えた『力』―――
 それはもっとも原始的で単純極まりないが、それゆえに魔法よりも即効性があり効果的でもある、他者を害し、時に破壊する『力』
 ――すなわち『暴力』であった。
 ただの暴力ならば、それほどの変化は望めなかったに違いない。
 だが、実際に彼女にもたらされた力は強大なものだったのだ。
 単純な威力だけならばスクウェアクラスにも相当し、ともすればペンタゴン、ヘクサゴンとも渡り合えるだけの可能性を秘めていることが
知識と同時に得た『感覚』で理解できている。
 またその『感覚』がこうも告げていた。
 今のままでは十全にその力を振るうことはできないと。そのようなワケで、ルイズの日課に朝晩の肉体鍛錬が追加されたのだった。
 魔法への執念はそのまま『力』の修練へと向けられることとなり、『知識と感覚』という得がたい良き師匠にして目標を持つ彼女は
それがまったく未知のものであるにもかかわらず、わずか四日あまりのうちに大まかな『力と技』のコツを身につけることかできた。
 もとより、魔法の鍛錬でスタミナをつけるために基礎的な体づくりを欠かさずに行なっていたのもプラスに働いたのだろう。
 より完全に仕上げるにはもっと筋肉や脂肪をつけ、関節も柔軟にする必要があるが、それは一朝一夕で身につくものではない。
 焦って身につくものでもないので、ゆっくりと、しかし着実に身につけていくべきだとルイズは考える。
 次の段階へ昇るのに今必要なことは、そういった肉体的なことではない。
 より『感覚』を尖鋭化し、己のものとするための修練。
 すなわち――実戦の場が必要だった。

921 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:25:03 ID:v0ooALV0
『零狼伝説(ゼロウでんせつ)』 〜ギーシュにしょうゆ〜


 ルイズは今、なによりも実戦の場を欲していた。
 『感覚』と自分自身のセンスとのギャップを埋めるための経験を積む必要を感じていたし、
なにより実際にこの『力』を振るってみたいという気持ちがあったからだ。
 そう思っていた。
 いたのだが―――

「……ちょっと失敗したわね」

 ルイズは今、自室でそうぼやいていた。
 事の始まりは、食堂に足を踏み入れたことだった。
 考え事をしながら歩いていたルイズは、知らずに落ちていた香水の瓶を踏み割ってしまったのだ。
 それを見た香水の持ち主――ギーシュ・ド・グラモンがルイズに激怒。
 とりあえずルイズは謝罪しようとしたのだが、悪いことは重なるものらしい。
 その光景を見ていたギーシュの友人たちが香水の贈り主の少女について囃し立て、そこからギーシュの二股が発覚。
 一年生と二年生の少女たち――ケティ・ド・ラ・ロッタとモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシから
ビンタを一発ずつ頂戴したのだった。
 あわれ、ギーシュは二兎を追い一兎も得ずを体現したというわけだ。
 しかし、問題はその後である。
 ギーシュがルイズに向かって「君が瓶を踏み割ってくれたせいで二人の女性の名誉に傷がついた」などと寝ぼけたことを言い出したのだ。
 ルイズは、ビンタで頭がやられたんじゃないかと思いながらも、謝罪とできるだけやんわりと窘める言葉――本人に自覚はなかったが実際にはかなり冷徹な斬り捨てるような意見――を告げたのだが、ギーシュの怒りはそれで収まらなかったらしい。
 ついには「どうして君のような『ゼロ』が学院にいるんだろうね」などという悪罵まで口にした。
 貴族であるなら当然使えるはずの魔法がルイズは使えない。ゆえに無能という侮蔑を込めて『ゼロ』と呼ばれる。
 ゼロ――それはルイズの逆鱗だ。以前のルイズなら間違いなく激発していただろう。
 だが今は違う。魔法と異なる力とはいえ、自分には力がある。
 その自負と契約時に流れ込んできた『知識と感覚』が、この程度では冷静さを失わせはしなかった。
 失わせはしなかったが――それでも怒りがこみ上げないわけではない。
 つい売り言葉に買い言葉で言い返してしまい、あれよあれよと言ううちにいつの間にか決闘なんぞをやる羽目になったのである。

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 03:27:00 ID:qqdN8pt2
しえn

923 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:27:40 ID:v0ooALV0
「フゥ――」

 思わずため息が漏れる。
 たしかに実戦か、それに類する形式の鍛錬は必要だと思っていたが、こういう形でその機会を得ても嬉しくはない。むしろ困る。
 ルイズはこの『力と技』を公の目に晒すことをあまり快く思っていない。
 神秘とは多くの目に晒されればそのヴェールを剥ぎ取られ、輝きを失うものである。
 秘伝であるからこそ奥義、未知だからこそ脅威なのだ。種の割れた手品は価値を失う。
 技を知られるというのは、つまるところそういうことだ。
 虚仮威しやハッタリとは違い、一目見ただけで本質を見抜かれてしまうほどチャチなものでもないが、
それでもやはり気分のいいものではない。
 それなりの実力者かつ、この『力』の秘密を守ることができる人間をこそ鍛錬の相手としたいからこそルイズは悩んでいたのである。
 (一度は、正体を隠して城下町のならず者たちを相手にしようかとすら思っていた。結局街との往復やその他の手間を考えて止めたが)

「ハァ――」

 また、ため息が漏れる。
 クヨクヨしてもしょうがない。正直気が進まないが、ここまできたらもう自棄である。実戦訓練のちょうどよい機会だと無理やり思うことにする。
 ついでにこのやるせなさを怒りに変えて、ギーシュにぶつけてしまおう。
 それに加え、自覚はなかったがルイズはこう思ってもいたのだ。
 私を馬鹿にした連中を見返してやりたい――と。
 全ては決闘が終わってから考えることにして、昨日、仕立て屋から届いたばかりの衣服に着替えたルイズは、
決闘の場所に指定されたヴェストリの広場へと向かった。

924 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:29:53 ID:v0ooALV0
 案の定というか、広場には人だかりができていた。
 その人垣が割れて、ルイズが輪の中へと登場する。
 ルイズの服はいつもの制服ではなく、見たこともない形の服だった。
 大きな袖の茶色の上着。ボタンのない白い服。腰の黒帯の端には、金糸でルイズの名が刺繍されている。
 ズボンはまるで二本のロングスカートをくっつけたような奇妙な形状だ。
 真紅に染め上げられたズボンは、アクセントとして黄色い稲妻のようなラインが入っている。
 ズボンの裾も大きく広がったそのシルエットはまるでローブのようだったが、どこか異質な文化の違いとでも言うべきものを漂わせていた。
 このハルケギニアにおいてはルイズ以外のものは知る由もなかったが、それを知るものが見ればこう言うだろう。
 羽織に着物、袴だと。

「待たせたわね、とでも言うべきなのかしら?」

「……ずいぶんと妙な格好だが、まぁいい。魔法を使えない身でありながら、逃げずによく来たね。ほめてあげるよ」

 ギーシュが皮肉げに笑いながら挑発してくる。
 しかし当然というか、ルイズは動じない。

「『僕も今来たところさ』とか言うくらいの気遣いは見せてくれてもよさそうなものだけど……ま、いいわ。さっさと始めましょう」

 そんなルイズの態度に自分一人が空回りしているようでギーシュは気分を害しかけたが、なんとかそれを取り繕う。

「まぁ、待ちたまえ。『ゼロ』の君は知らないかもしれないが決闘にもそれなりの様式というものがあるのだよ」

 そう言うと、一呼吸置いてこう切り出した。

「諸君、決闘だ!!」

 その言葉を聞いた観衆が、わぁっと歓声を上げる。
 ある程度歓声が響いたところで、ギーシュが気障ったらしく大仰に手を下げて歓声を鎮めた。

「ミス・ヴァリエールは二人のレディの名誉に傷をつけた。これは許されざることだ。僕はそのレディたちに代わり――「弱者ほど、くどくどと言い訳を垂れる」――なんだって?」

「もう一度言うけど、あの二人の名誉を守りたいなら二股かけてたアンタが土下座でもなんでもして謝ればそれで済むことでしょう。
 アンタが守りたいのはレディの名誉とやらじゃない。とるにたらない自分の面子よ。
 はっきりそう言いなさい。そのほうがまだ潔いわよ。言い訳なんて、するだけ恥の上塗りってものだわ。
 ――まぁ、この程度で傷つくようなアンタの貧弱なプライドなんかどうでもいいことだけど」

 口上を遮って放たれたルイズの酷薄な言いぐさにギーシュはついに顔を取り繕うのを止め、憤怒の形相で歯を噛みしめた。
 ルイズは羽織の袖から腕を引っ込め、肩にかかる形になったそれをパサリと脱ぎ落とす。

「あら、真っ赤になったわね。そのほうが薔薇っぽくていいわよ、ギーシュ?」

 両腕をだらりと下げ、大きく肩で呼吸する。一見無防備に見えるが、その実、隙はない。
 表面上は静かなものだったが、調息とともに全ての感覚が何倍も鋭敏になり、体内で『気』が練り上げられていく。
 その気の様相はまさしく荒れ狂う嵐そのものだ。

「ッ……ワルキューレ!!」

 叫ぶが早いか、ギーシュが手に持った薔薇を一振りした。
 すると一片の花びらが舞い落ち、それはたちまち青銅のゴーレムへと変化する。
 それが決闘開始の合図となった。

925 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:32:25 ID:v0ooALV0
 青銅のゴーレム――ワルキューレがルイズに向かって突進する。成人男性の全力疾走並みの速度だが、重量はそれどころではない。
 そのまま体当たりでもされれば小柄な少女など吹っ飛んで全身骨折してしまうだろうが、そのような愚鈍な攻撃をむざむざ喰らうつもりはない。
 と、そのとき若干――よく訓練された者でなければわからないほどの変化であったが、ワルキューレがたしかに減速した。
 どうやら何らかの打撃を放つつもりらしい。

 ――右ストレート。

 なるほど。ルイズは納得した。
 これが『知識』にあった殺気を読むという感覚であると理解する。
 ヘビー級ボクサーのそれとなんら遜色ないような、一歩間違えば死んでしまうほどの攻撃を前にして、ルイズはなお冷静だった。
 いや、むしろ決闘前より落ち着いているようにすら思える。
 間合いを見切り、紙一重で拳を躱した。
 続けざまに繰り出されるフック、アッパー。これらもギリギリ最低限の動きで躱していく。
 ギーシュが「避けるだけで精一杯のようだね」などと言っているが、無視。
 弱者の言など聞く価値もない。それよりもルイズは目の前のワルキューレの観察に神経を向けていた。
 感想としては――遅い。あまりにも遅い。攻撃も軽薄で単調すぎる。
 夢で見た“あの男たち”の拳はもっと速く、鋭く、研ぎ澄まされていた。どれもが必殺の威力と意志を秘めていた。
 あの技、あの拳の前では、こんな木偶人形の拳など塵芥に等しい。
 自慢のワルキューレとやらもこの程度か。ならばもう続ける価値はない。
 そうしてもう何発かの攻撃を避けたところで、ルイズは小さくつぶやいた。

「……もう大体わかったわ。次は――」

 慣らし運転は終了。そんな余裕の溢れる呟きである。
 動きをとめたのをチャンスと見たか、ワルキューレの拳が大きく振りかぶられる。
 誰もが、少女が殴りつけられることを予想した。歓声が、悲鳴が上がる。

「エア・ハンマー」

 吹っ飛んだのは、木偶人形のほうだった。
 ギーシュ自慢のワルキューレの体は、半分にちぎれていた。
 ルイズはいつのまにか取り出した杖を振り上げた格好のまま静止している。
 その光景に、ざわざわと観衆がざわめきだした。
 なんだあれ。ルイズが魔法を使った? じゃあ、爆発させたのか?

926 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:35:45 ID:v0ooALV0
「今のどう思う、タバサ?」

 観衆の一人、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーが隣で観戦していた親友、タバサに問いかける。
 キュルケはルイズとは仲が悪い。
 先祖代々、犬猿の仲として因縁ある家系・ヴァリエール家の娘と仲良しこよしなどできようはずもない。
 だが、彼女個人は――本人は認めないだろうが――ルイズのことが少なからず気に入っていた。
 魔法が使えない『ゼロ』でありながら、愚直なまでに貴族として在り方を変えようとしないルイズ。
 その見ていて滑稽なほど――あるいは悲しくなるほど――誇り高い少女が少なからず心配だったからこそ、
適当なところで決闘を仲裁しようと観戦に来ていたのである。
 無論、ルイズに貸しをつくる、という自身への建前もあるにはあったが。

「わからない。いつもの爆発でも風魔法でもないのは確か」

 親友の問いかけに、タバサは言葉少なく答えた。
 当初タバサは、ただ「面白いものが見れそう」と言うキュルケになかば強制連行されて来たのだ。
 タバサもキュルケも、ともにトライアングルクラスのメイジである。いざ危険と判断すれば決闘に割って入り、止めるくらいは簡単だろう。
 決闘自体を止めないのは、タバサは興味がなかったためであり、キュルケは物見高い性格だからである。
 本心では心配だがルイズの納得いくまでやらせてあげたいと言う心遣いからの行動だろうに、
「うまくいけばルイズに貸しを作れるわ」などと言う親友を素直じゃないと評しながらタバサは決闘の場に来た。
 そして、見た。
 『ゼロ』と呼ばれる少女の持つ――ほとんど傲慢と言って差し支えないような――溢れんばかりの自信。
 隙のない構え、必要最低限の動きで行なわれる回避。どれをとっても一流の戦闘者のそれだ。
 極めつけが、先ほど青銅のゴーレムを吹き飛ばした一撃。 
 その一瞬に見えたあの青白い光。自身の二つ名『雪風』など生温いと言わんばかりの、凍りつくような印象を覚えた光。
 ルイズはエア・ハンマーと言っていたが、あれはもっと別の何かだ。失敗魔法の爆発でも、宣言どおりの風魔法でもない。
 風のトライアングルメイジ、そして戦闘に身を置くものとしての勘が、そう告げていた。
 ――興味深い。
 タバサは、桃色のブロンドの少女に強い興味を覚えていた。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 03:36:13 ID:JtZC2mhF
ぽんぽん痛いは少年雀鬼東のおじいちゃんかな? しえん

928 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:38:33 ID:v0ooALV0
「――フフ」

 おもわずルイズは唇を吊り上げ、いっそ無邪気に思えるような――しかしそれゆえに邪悪な――笑みを浮かべた。
 これが“あの男”の技――
 ルイズは『夢』の中で“男”だった。
 その男の得意とした技。
 青白く燃え盛る凍てつくような『殺気』そのものを撃ち放つ秘技。
 ――『烈風拳』
 見ろ、あのみんなの顔を。これでもう誰にも無能などと、『ゼロ』だなどとは言わせない。
 いちおう『魔法以外の力』なので『異端』や『先住魔法』と騒がれても困るので誤魔化しながら使ったが、それでもこの有様だ。
 思わず大笑いしそうになるのをこらえながら、視線をギーシュへと戻した。

「あ、え、うえ?」

 どうやらまだ呆けているらしい。
 無理もない。無能と侮っていた少女に自慢のワルキューレを砕かれたなど、どうして信じられよう。
 そんな間抜けな顔を見て、ルイズの顔に再び笑みが浮かぶ。
 笑みに込められたものは、侮蔑と嘲り。
 フンと鼻を鳴らすと、ルイズは帯に親指を掛けるようにして腰に右手を当て、左手をクイクイと動かした。
 ――もう終わりか。かかってこい、虫けら。
 ルイズは無言であったが、その態度が雄弁に語っていた。
 そんな態度を見せつけられ、ギーシュは自失から復活した。

「『ゼロ』の分際でぇ……調子に乗るなッ!」

 再び振るわれる造花の薔薇。
 ただし、舞い落ちる花びらは一つではなく六つ。
 しかも素手ではなく棒や棍で武装している。さすがに剣や槍を持たせないくらいの理性は働いたらしい。
 前衛が棍を持った三体、中衛は棒を持った二体、後衛に棍を持った一体だ。

929 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:41:51 ID:v0ooALV0
「かかれえッ!!」

 ギーシュの怒号とともに前衛のワルキューレが襲い掛かった。
 三方からルイズに棍が突き出される。ルイズは左と正面のワルキューレの攻撃を両手でそれぞれ逸らしつつ右のワルキューレの棍を躱す。
 逸らした棍を掴み、そこから逆にワルキューレの姿勢を崩す。
 正面のワルキューレは右のワルキューレに激突し、左のワルキューレは上下を反転させ頭から地面に叩きつけられ動きを止めた。
 折り重なって倒れるワルキューレに近づくと奪った棍で頭部を破砕し、胴体を昆虫標本さながらに地に縫いとめる。
 続けて中衛・右のワルキューレに狙いを定める。
 すさまじい速度での突進。その様、まさに電光石火。
 無駄な動作を省かれた歩法と気による身体強化によって行なわれたそれは、余人の目にはほとんど瞬間移動のように見えたことだろう。
 その勢いのままにショルダータックルをぶちかまし、大きく胴体のへこんだ青銅の乙女を背負い投げ。
 すぐ後ろに迫っていた中衛・左のワルキューレへと派手な音を響かせて激突した。
 気の放出を用いてこそいなかったが、それは紛れもなく『邪影拳』と呼ばれる技だった。
 本来のとおりに目視できるほどの気を纏ったものであれば、ワルキューレなど最初のショルダータックルで粉砕されていただろう。
 気をおおっぴらに用いて目立つようなことにはなりたくなかったので、烈風拳の時のように自重しただけのことだ。

「さて、と」

 残るワルキューレは一体。
 そのもとへ、ゆっくりと優雅に歩を進める。

 馬鹿な。馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な!
 相手は『ゼロ』のルイズだぞ? 適当に痛めつければそれで終了じゃなかったのか?
 どうして彼女が魔法を使えるんだ。こんなことは聞いてない。聞いていないぞ!!

「こんな…こんなことが……あってたまるかぁーッ!!」

 最後のワルキューレが、ルイズに向かって疾走し、棍を突き出す。
 ギーシュの怒りを受けたワルキューレの速さは今までの青銅の戦乙女の中でも、いや、ギーシュの人生において最高のものであった。
 その一撃を受ければ屈強な兵士であろうとも絶命は必至であろう。
 唸りを上げて顔面へと迫る青銅の棍に対し、ルイズはゆっくりと右手をかざした。受け止めるつもりである。
 そんなルイズの無駄とも思える行動に、今度こそ誰もが最悪の結末を予想した――

930 :零狼伝説:2008/06/17(火) 03:44:36 ID:v0ooALV0
「――Perceptible」

 瞬間、ワルキューレは石畳に頭から叩きつけられていた。
 耳障りな金属音とともにひしゃげたワルキューレは身長が元の半分ほどに縮んでいる。
 ほんの一瞬の出来事で、シンと静まり返る広場。
 皆が何が起こったか理解できない中でただ一人、ルイズだけが正確に事態を把握していた。
 流れ込んできた知識や、このところ毎晩見る夢でも、これと同じような光景は見たことがある。
 攻撃を、殺気を見切り、受け止め、投げる。
 それだけの実に単純な技。
 しかしそれを現実とするにはとても言葉では語れぬような極限まで研ぎ澄まされた感覚と経験、そして技術を以ってはじめて為し得る妙技。
 
「これが――『当て身投げ』」

 契約とともにルイズに流れ込んだ『知識』が、『経験』が、『感覚』が、それを今ここに再現してみせたのである。
 夢で見ていただけの今までとは違い、これは自分の力でやったのだ。そのことが、ルイズに歓喜を与えていた。

「フ――フフフフ、あはははははははは!」

 これで技の感覚は掴んだ。遠からず完全に己がものとできるだろう。そうなればもはや敵などない。
 そのことを思うだけでさらなる喜びが哄笑となって溢れ、広場に響き渡った。
 観衆はその嗤いの内に言いようもない邪悪さを垣間見たような気がして震え上がる。

「そ、そんな馬鹿な……」

 ギーシュは今度こそ、完全に放心していた。力が抜け、膝から崩れ落ちる。
 先刻のワルキューレの攻撃は現状の自分に出しうる最高の一撃だったはずだ。
 どうやったかは知らないがルイズはそれを容易く凌駕して見せた。
 その事実はワルキューレだけではなくギーシュの自信もまた叩き潰していたのだ。
 尤も、それを成した張本人は別にそんなもの潰したところで何の感慨も抱かないだろうが。

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 03:50:13 ID:qqdN8pt2
帝王ルイズ支援

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 03:59:53 ID:VwsiLyri
支援

933 :零狼伝説:2008/06/17(火) 04:01:14 ID:v0ooALV0
「――さて。敗者にはそれ相応の結末が必要ね」

 一歩一歩、ゆっくりとルイズがギーシュのもとへと足を進める。
 ――殺される。
 茫然自失から立ち戻ったギーシュは恐怖に駆られて四つん這いでルイズから逃れようとする――
 が、それより早くルイズが後頭部を掴んだ。
 その小さな体躯のどこにそんな力があるのか、いわゆるアイアンクローでギーシュの頭を鷲掴みにして、20サント以上ある身長差をものともせずに宙に吊り上げる。

「あ、がぁぁあああああああっ」

 想像を絶する握力で締め上げられ、ぎしぎしと音を立てて軋む頭蓋骨。
 手を引き剥がそうと懸命に暴れ、バタバタと暴れる足が何度もルイズに当たるが小揺るぎもしない。
 そんな必死の抵抗など意に介した風もなく、ルイズはギーシュをさらに高く持ち上げた。
 いや、振りかぶった、というほうが正しいだろう。
 それの意味するところはつまり――全力でギーシュの頭を地面に叩きつけようというのだ。
 ルイズはにっこりと、透き通った美しい笑みを浮かべて別れの言葉を告げた。

「Die…forever♪」

「ヒィィィイイイイイイイイイイッ!!」

 豪ッと唸りを上げて地面に迫るギーシュの顔面。
 体は慣性に従い、マリオネットのように無理やりついて行かされている。
 地面まであと少し――

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 04:03:15 ID:JtZC2mhF
しえん

935 :零狼伝説:2008/06/17(火) 04:06:34 ID:v0ooALV0
「やめてぇぇぇええええええええ!!」

 ――と、いうところで、絶叫が響いた。
 まるで機械仕掛けのようにピタリとルイズが動きを止める。見れば、あと数サントというところでギーシュの頭も止まっていた。

「……命拾いしたわね、色男さん?」

 そう言ってゴシャと地面に軽く顔を叩きつける。ぴぎゃ、と小さな悲鳴が上がるが気にしない。
 むしろそれだけで済ませたことを感謝するべきだ。

「ごめんなさいね、ミス・モンモランシ。ギーシュが『ゼロ』だなんだとあんまり人のことを馬鹿にするから、ついやりすぎちゃったわ。
 あなたからも彼に、人を馬鹿にすると痛い目に遭うって、よ〜く言い聞かせておいてくださらない?」

「え、ええ…」

 先ほどまでの無慈悲さとは打って変わって、穏やかな口調でそう告げる。
 その豹変振りが却って不気味だった。
 『次は殺す』『今度私を馬鹿にした奴も同じ目に遭わせてやる』
 暗にそう告げているような雰囲気さえ感じられて、心当たりのある者は怯えて震え上がり、またそうでない者も口を閉ざした。

「お願いね。それじゃ、ごきげんよう」

 ルイズが視線を向けると、さっと人垣が割れる。
 言うだけ言うと、ルイズは決闘の場から去っていった。
 後に残ったのは敗者といまだ怯えの消えない群衆、そして――

「ルイズ……」

「……」

 少女の変化に戸惑う者と、少女の強さに興味を抱いた者だけだった――



 『餓狼伝説』から“秦の秘伝書”とそれに取り憑いた“ナイトメアギース(の記憶や経験)”を召喚。

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 04:09:42 ID:JtZC2mhF
GJした!

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 04:11:06 ID:qqdN8pt2
乙乙
今後のルイズが気になるな。

938 :零狼伝説:2008/06/17(火) 04:16:05 ID:v0ooALV0
 以上です。支援ありがとうございました。さるさんにはあせった……。
 ついギース化したルイズが見たくなってやった。今では後悔している。
 緊張で心臓が口から出そうな気がしたり手が震えたりって、ホントにあるのね……。
 小ネタなので続きはないです。っていうか無理です。
 ルイズの言った「Perceptible」は『CAPCOM vs SNKシリーズ』でギースが中段当て身投げを決めた時に言う言葉らしいです。
 「Die forever」もダウン追い討ち攻撃の『雷鳴豪波投げ』の台詞です。皆さんも寝てる人を起こすのに顔面叩きつけるときはぜひ使ってください。
 それじゃおやすみなさい。 ノシ

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 04:21:01 ID:xDZrHQFG
GJ!!!
小ネタと言わずまた書いてくれ

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:20:16 ID:xQTJDHvk
魔法学院って体育の授業無さそうだしなあ
鍛錬の時とかどういう格好してるんだろう?
原作でアニエスが学院に残った女生徒を鍛えるエピソードがあったような気がしたが服装の描写は…?

ルイズが”特殊”な体操着やレオタードを召喚、「破壊のブルマ」とか「インテリジェンスパッツ」とかいうアイテムが出せる作品ってないかなあ?

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:24:45 ID:9mnO2Wqp
アニメでアニエスが女生徒を鍛えるエピソードのときは…
実はいつもの制服でやらせてたりする。棒の先端にたんぽくっつけたヤツ振り回す訓練な。

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:30:40 ID:qqdN8pt2
>>940
そもそもあの学校に体鍛えるなんて概念はないだろう

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:37:44 ID:xQTJDHvk
>>941
学院に残ってたのがほぼ女子生徒ばかりとはいえ、パンチラ見せまくりだったような
現実の世界ではブルマーが発明されたのは19世紀の頃だと思うが…
ルイズの母やタバサのように女子でも騎士・軍人はいるわけだから鍛錬用の服装とかありそうだが…

日本はどうかな…?
坂本竜馬の婚約者だったらしい千葉佐那子のように女性剣士もいたわけだから鍛錬用の服も…普通の剣道用の胴着かな?
そういや日本人の女性剣士って召喚されてないな
北辰一刀流なら真宮寺さくらとか

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:42:49 ID:ddBH3Vao
剣士と聞いて某和風伝記百合ゲーのキャラを思い浮かべちまったぜ。
しかしあの人はあれでけっこうえげつないというか悪即斬ならぬ鬼即斬だから
問答無用だっけ。

ところで黒ニーソがあるなら黒パンストもハルケにはあるよな?

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:45:08 ID:qqdN8pt2
ズボンで十分な予感。
鍛えるにしても、衛士隊に入ってからが多そうだ。

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:48:32 ID:qx9X6jWG
アニメ版だと銃士隊の制服黒スパッツだしねハァハァ
タバサは白パンストっぽいしねハァハァ
黒パンストもあると俺は信じてるよ。

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:52:34 ID:rdkoEiDL
週一で軽い体操や球技ならあるんじゃないの?

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:54:14 ID:O+CTCtBE
変な電波を受信した。



ルイズは
サモン・サーヴァントを となえた!

まばゆい 光が あたりを つつみ
まっしろな 竜が あらわれた!

竜は 使い魔のむれを つれさった!

使い魔のむれは いなくなった!



ドラクエ4よりパルプンテの白竜

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 07:59:56 ID:f14T20Yi
同人でならブルマにぶっかけがあった

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 08:01:35 ID:rdkoEiDL
とてつもなく恐ろしいものじゃねえの

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 08:09:58 ID:rdkoEiDL
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part145
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1213657666/

つぎ

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 08:40:45 ID:ORgPthD1
零狼伝説GJ
思いついた時でいいですから後日談希望
>>943
それって、行殺新撰組フルメンバーを召喚しろと!?
カオスだろうそれは・・・
>>951
次スレ設置御苦労様です

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 08:44:23 ID:G6Kf6Wgp
サニーパンチは出ますか?

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 09:21:57 ID:hEl2GFJ/
体操服?沖女のレオタードですね、わかります。



955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 09:55:27 ID:kCpchTTK
>>943
日本刀とロングソード(デルフリンガー)じゃ用法がまるっきり違うのが問題だな
ガンダールヴ効果で異国の剣の使い方を理解できても、体に叩き込んである剣術とバッティングしたら大変だ

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:00:14 ID:jwLJBT/j
刀が斬るで西洋剣が断つだっけ?

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:06:05 ID:qqdN8pt2
道具の形で使い方が変わるのは当然だが、
戦術の組み立てとかは経験が物を言うから、
よっぽど詳しくないとどこが不便なのか考えるのも大変そうだ。

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:12:10 ID:y4JtjLWx
>956
簡単に言えば日本刀は「刃の鋭さで引きて斬る」、西洋剣は「刃を重さで押し込み叩き斬る」
盾や鎧の性能差による違いだけどな、西洋は防御重視の重武装、東洋は機動重視の軽武装っていう

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:14:46 ID:q7wiRM4G
上の方でドラゴンドラゴン言ってるから思いついた。
むか〜し、ヤンマガの増刊に連載してたブルードラゴンから青柳龍兵を召喚というのはどうだ?
彼ならデルフも活躍しそうだし掛合いも面白そうだ。

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:15:09 ID:nYfmqc6Z
>>956
大雑把に言ってそう。

西洋の刀剣は基本押し切り。切る対象物に刃が当たったら、そのまま力で押し切る。

日本の刀剣は基本引ききり。切る対象物に刃が当たったら、対象物の表面を刃を滑らせて(引いて)切る。

極端な例えをすると、西洋の刀剣は料理用の鋏でちょきちょきと食材を切るようなもの。
日本刀の場合は、刺身包丁で刺身を引く(切る)ようなもの。じゃなかったら横滑りガードの無いカミソリで髭を剃っていて
うっかり横滑りさせてしまうようなもの。

さざなみの人が白炎君を斬った感覚を「食材を切るのと同じ」と表現したのは、実に的を射た表現だ。

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:16:50 ID:mKBD3pLf
でもデルフリンガーって絵を見る限り日本刀っつーか野太刀っぽいよな。

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:17:41 ID:pEToPKh1
>>西洋剣
というか盾もってるから。
両手持ちの日本刀はてこの原理で引き切る動きができる。
日本は弓にしろ槍にしろ、両手持ちの武器が多い。だから帯刀する武器も刀で両手持ち(大小差すけどメインは大)。
で、西洋は戦場で盾持つから片手武器が多い。だから帯刀するのも片手剣。

と思う。

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:24:45 ID:qqdN8pt2
西洋甲冑相手なら、ガンダールヴには刃物より馬鹿でかいハンマーを振り回して欲しい。
ゼロ魔のメイジが着てるかは知らんが。

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:36:54 ID:EL8O5+VL
つーかまあそういう時はデルフ日本刀にしちゃえばいいじゃんって、何度でも話題にあがるんだけどね


965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:55:58 ID:SNcxUoeE
ぶっちゃけ西洋刀はとがったハンマーで日本刀はおっきな剃刀

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:58:49 ID:pcAqoC0a
>>961
デルフは分厚いからやっぱり叩き切るだと思う

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:03:01 ID:gIvQi1VK
原作では「細身の剣」と表現されてるぞ?>デルフ
だから実際の所、時空を超えて飛んで来た野太刀かなんかであってもおかしくないと思う。

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:05:19 ID:pEToPKh1
ふと思ったんだが、ガンダの槍って片手持ちなんだよなぁ。
……リーチ長くねぇw
まあピラムみたいな投げ槍だったのかね。

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:06:25 ID:P9czO9Tk
零狼伝説GJ!
ところで若い頃のギースにはエクスプロージョンボールという技がある。
これはルイズに使えといっているにちがいない。


970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:07:28 ID:S96Kl6NH
デルフはある程度自分の形状を変えることが出来る、
とかしちゃうとか。
錆だらけの姿になることが出来るんだからそれぐらいは何とかなりそうだし。

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:23:34 ID:q6zgvGgN
こちらガンダールヴだ
俺に合った形状のデルフを射出してくれ

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:23:46 ID:SNcxUoeE
そういえば「ユミナ戦記」という小説で「誰が持っても最適の重量(及びサイズ)に
変化する名刀」というのが出てきたな

ところでふと思ったのだがオーフェンに出てきたSSWとか新SSWとかの連中
あいつらが自分の武器持ってもガンダールヴは発動するのだろうか

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:25:13 ID:RFWSyeLe
>>938
胸革命のところに奴の息子を召喚させてくれw

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:26:34 ID:JP112N5H
>>963
どちらかといえばナウシカのハンマー(?)みたいなのの方が

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:28:46 ID:+9d+nfFB
>>970
毎度毎度ご苦労さん

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:28:48 ID:E+h+FFLW
>>972
ネシャン・サーガのハシェベトとバール・シェベトもそんなんだったな

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:28:49 ID:qqdN8pt2
出来そうだな。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:28:53 ID:JgeYW+S1
>>974
あれはまんまウォーハンマーじゃなかったっけ。
槌と言うと、無双の島津義弘が出てくる件について。

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:31:08 ID:E+h+FFLW
>>978
でもあれ前のシーンで風車の修理してる時に持ってるんだよ

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:42:24 ID:JtZC2mhF
>>960
それは迷信だw

特に刀が引ききるというあたりがw
あとは考察スレあたりでな。

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:45:04 ID:q7wiRM4G
>>979
風使いの杖は武器じゃなくて道具だよ。
武器としても使えるけど、それは「バールのようなもの」が凶器になるのと一緒。

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 11:52:24 ID:q6zgvGgN
まあ世の中にはノコギリでも人の頚動脈サクッと断ったり
恋敵の腹を割いたりするような女子高生もいるからな

達人は得物を選ばないんだよきっと

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:00:58 ID:ymM6LL5T
お互いに鎧を着込んで戦う場合、剣にしろ刀にしろ相手を斬り殺すのではなく主に叩き殺すんだそうだ
よほどの名刀、達人でなければ装甲を纏った人間を骨ごと断てるわけないし

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:06:51 ID:S96Kl6NH
日本の戦国時代の戦場で使われたのは槍で、
刀は首切り包丁ぐらいしか使い道がなかったんじゃなかったっけ?

武士が帯刀しているのも、
権威の象徴である武器で持ち歩けるなかで一番大きいモノ、
って理由だけとか聞くし。

>>982
居合いをやってたんで人を斬る、という事に比較的適正がある、
って裏設定があるんだっけ

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:11:32 ID:gIvQi1VK
ふと思った。
マクガイバーが召喚されれば小麦粉や眼鏡のレンズですら「武器」として認識されるのではないだろうか!?

※知らない人は「冒険野郎マクガイバー」でぐぐってくれ。

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:12:57 ID:Zy7l1yHc
>>980
まぁ、埋めってことで。

真剣で巻き藁切るときは、そうやれって言われるぞ?
ま、そういうイメージでやれってことだけどな。
力任せに叩きつけたって、切れることは切れるけど、そういう使い方をすると間違いなく刃こぼれするし。

もちろん、実戦ではそんなこと言ってられないのだろうけど(実戦経験無いから知らんが)、日本刀が
そういう使い方をするように作られた刃物だっていうのは事実。

日本の刃物の全部が引き切りをするための物でない事は事実。
普通にダイソーとかで手に入る包丁でも、出刃包丁は押し切りをするための包丁だし(もちろん引いても
切れる)、刺身包丁は引き切りをするための包丁(押し切りも出来なくはない)。

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:20:03 ID:fgbRplG3
刀と陣太刀は別物なんで、デルフは長巻と考えれば万事解決じゃね?

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:29:44 ID:jwLJBT/j
デルフは青龍刀に近いんじゃね?

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:29:55 ID:JtZC2mhF
>>986
んー、まあ埋めってことでそれでいいか。


巻きわらを力任せで切るというのはどういうやり方をしているのか推測できなくもないが…。
基本、斬撃の威力は速度とかかる加重の問題に終始する。
力任せというのは重心をかけずに腕力だけで切っているということなんだろうな。
それでも刃筋が通ってたら刃こぼれはしないと思う。腕を緊張させすぎてたんでないかな。その場合。
昔、極意という武道雑誌で肉の塊を真剣で切る実験がされたが、もっとも深い切込みができたのは居合暦の長い人ではなくて、ウェイトリフティングやってて居合何年かという人だったと思う。

冷静に考えれば解かるんだが、ある程度の速度で重さ一キロから二キロくらいの鉄の刃物を肌に切り込めば、引くの引かないの以前に肉は裂ける。
実戦では一寸切り込めば人は死ねると某漫画でもあったが。

あと日本刀がそういうきり方をするために作られたというのも当然違う。
たとえば野太刀自顕流では蜻蛉からの斬撃は体重を掛けて押し切る、という。
もともとは野太刀であったものを刀で使っているからだというが。
いずれ押し込もうと切れる。

というか引き切る動作は手の内で脇を絞めるという動作を大げさにいうたものか…。
名前は忘れたがどっかの師範は、歌舞伎の殺陣の影響ではないかというてた。
俺もそう思う。

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:35:18 ID:JtZC2mhF
あとついでに血糊で刀が切れなくなるというのもほぼ迷信。
本当に冷静に考えるとすぐ解かる事だが、鉄の刃物に数ミリの脂肪がコーディングされたからって硬度そのものが落ちるわけではない…。
戦後に広まった刀は血糊で切れなくなるというのは、ほっといたらすぐ錆びて使えなくなるという言葉が歩き回って血糊で切れなくなるということになったのではないかと思う。
多分、時代小説あたりから広まったのではないかな…。



991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:37:07 ID:pcAqoC0a
埋め
>>989
示現流の人に前から聞きたかったんだが、示現流の二の太刀要らずって他の流派と違って一撃目に全力をかけるから
二撃目は刀が曲がったり抜けなかったりして一撃目に失敗すると死ぬって聞いたんだけど本当?

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:39:02 ID:S96Kl6NH
斬れなくなる、じゃなくて脂で滑って斬りにくくなる、
ってのじゃないの?

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:40:40 ID:pEToPKh1
>>991
ちがう。「この一撃で相手を倒す」という初太刀を放つ。
相手が死ななかったらもう一度「この一撃で相手を倒す」という初太刀を放つ。
掛かり打ち(だったかな)っていう左右の袈裟を相手が受けきれず刀を落とすか転ぶまで繰り返す型もあるし。

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:46:09 ID:7/BoPoqw
>>989,999
殺傷能力という意味では同意。

でも、刃の構造というか、断面の形状からいって日本刀は叩き切るための刃物ではないし、西洋の剣は切り裂くためのものではない。
勿論西洋のナイフは切り裂くための刃物だし、日本にだって斧とか鉈みたいな叩き切るための刃物は当然ある。

血糊の問題は。人を殺すという意味では確かに影響ないけど、切れ味はものすごく落ちるよ。
試しに良く研いだ包丁でさばを10尾くらいさばいてみ?

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:46:20 ID:pcAqoC0a
>>993
よくわからんが、相手が受けたりそらしたりしたら、そこからまた初太刀を放つのか?
それとも受けられないだろう一撃を放つから、その後逸らされたり受けられたりした場合のことは考えないのか?
そうじゃなくて、受けられたり逸らされたりしたら仕切りなおしてまた初太刀を放つのか?

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:46:25 ID:S96Kl6NH
>>991
それただの心構えじゃないかな。

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:47:29 ID:JtZC2mhF
>>991
野太刀自顕流と示現流は似ているけど違う……ということに公式ではなってるので……。
俺はどっちの人間でもないが。
居合はやってたけど。

示現流は蜻蛉からの切り込みが有名ではあるけど、結構型は多いよ。
だいたいは九州での仮想的であったタイ捨流を想定していた型らしいけど(東郷が習っていた流派でもある)。
蜻蛉からの斬撃は、示現流にいう「意地」を象徴しているからこそ強調されているところがあるんだよ。
ちなみに「意地」というのは、断崖からはみ出た草を食うのに、そこに足をかけても食らおうとする馬のような…。
つまり目的のためには命かげになれるという心意気、みたいなもんと思いねえ。多分。

あと示現流では左肘から先を切り取ったかのように固定して切り込む。
速さ重視だったりする。


998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:49:34 ID:fA7R99nk
なんのスレだよ

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:49:58 ID:pcAqoC0a
>>998
埋めスレ

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 12:50:05 ID:wivjccnV
>>1000ならタバサがレジェンズのランシーン召喚

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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