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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part152

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:17:18 ID:J5EtUXMb
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part151
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1215100878/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

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    __             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃  `ヽ  .    ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.    ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
              ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!


--------------------------------------------------------------------------------


     _        ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ       本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |     ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l       ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
               ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。


--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、       ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’      ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
                姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
               SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
               レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。


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2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:18:26 ID:J5EtUXMb
テンプレは1だけですよー

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:19:31 ID:Tgd0uaZj
>>1
乙です。

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:24:57 ID:9iTf0+4/
>>1までテンプレ >>1乙!

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:26:27 ID:GSukebCk
>>1
乙でいす

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:28:41 ID:S/otJLAS
乙です

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:29:05 ID:WcDI0hOu
>>1


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:36:17 ID:BWKksDAW
>>1にこの「乙な蛇くん」を……

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:37:08 ID:kfeAayoG
         / ̄\
        |     |
         \_/
          |
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \   >>1よくやった。褒美として
    /   ⌒   ⌒   \  オプーナがルイズに召喚されました
    |    (__人__)     |   を書く権利をやろう。
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ____
    / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-'ヽ--'  / オプーナ  /|
   .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| ______
/ ̄オプーナ/|  ̄|__」/_オープナ  /| ̄|__,」___    /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/オプーナ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|/ オープナ /|  / .|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:54:53 ID:VULh84RA
>>1乙!!!!!!!!!!!!!

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 10:55:59 ID:ytAtoVK/
>>1
なんというきれいなテンプレ

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:07:10 ID:6h/228qZ
>>1

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:12:51 ID:3MKhiSKm
>>1乙!

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:20:11 ID:HuU9u0PD
>>1乙!

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:38:56 ID:l96+ETnT
>>1乙!
これが正しい姿

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:39:14 ID:1KysYN+z
>1
乙!

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:40:05 ID:8F8LgJWT
>>1乙!

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:07:01 ID:pAu3BBsP
>>1乙!

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:15:27 ID:eaevR9m2
>>1
乙乙乙!

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:22:58 ID:ko/MCTqr
>>1
Ζ

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:30:29 ID:S/c9n0Wi
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:31:24 ID:S/c9n0Wi
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

本スレに1人か2人の荒らしが登場
「うぎゃああああ荒らしがでたああああ
 本スレのやつら民度が低いから触りまくってスレが荒れるにちがいねええええええ」×20
本スレでスルー
「本スレの奴等も少しはマトモになったようだなプゲラ」×5
今までの流れが本スレに貼られる→スルーか一人二人が「肥溜めにカエレ」
「ここを肥溜めとか言う奴は上から目線のお子ちゃま。むしろ俺たちの方が大人」×10
いぬかみ投下
「まったくよー、本スレの奴等、嫌いなSSならあぼーんするかスルーしろってんだよなwwwwww
 ちったあ俺達を見習えよwwwwww
 ・・・ナニ? いぬかみ投下? ぎゃあああああ何でここまで叩いてるのに投下できるんだああああ
 お前らもっと叩こうぜえええええ   何? スルー? ここはお祭り好きな奴等の集まりだから良いんだよw」
以後ダラダラと「ぼくののうないのこんごよそうされるいぬかみのてんかいのひはん」×50

以降無限ループ



このぐらいまで単純化できそうな気がする。

本スレに1人か2人の荒らしが登場
「うぎゃああああ荒らしがでたああああ
 本スレのやつら民度が低いから触りまくってスレが荒れるにちがいねええええええ」×20
本スレでスルー
「本スレの奴等も少しはマトモになったようだなプゲラ」×5
今までの流れが本スレに貼られる→スルーか一人二人が「肥溜めにカエレ」
「ここを肥溜めとか言う奴は上から目線のお子ちゃま。むしろ俺たちの方が大人」×10
提督投下
「まったくよー、本スレの奴等、嫌いなSSならあぼーんするかスルーしろってんだよなwwwwww
 ちったあ俺達を見習えよwwwwww
 ・・・ナニ? 提督投下? ぎゃあああああまたビッチ談義でスレが埋め尽くされるううううううううううう
 お前らもっと叩こうぜえええええ   何? スルー? ここはお祭り好きな奴等の集まりだから良いんだよw」
以後ダラダラと「ぼくののうないのこんごよそうされるていとくのてんかいのひはん」×50

以降無限ループ

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:32:13 ID:S/c9n0Wi
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち>>16

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

途中飛ばすけど、

 対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:32:47 ID:S/c9n0Wi
やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-244.html

完結:やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-245.html

やる夫が「売れっ子」ラノベ作家を目指すそうです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-284.html

やる夫が同人小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-371.html

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 13:24:43 ID:3w2zRUoh
>>1

偽テンプレタイミング外してワロタ

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 14:29:13 ID:0JM6ZmMY
唐突だがおマチさんの魅力は足首と言ってみる

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 14:30:22 ID:J5EtUXMb
>9

いらねっすw


28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 15:01:06 ID:tscp7w4E
>>25
構うと「荒らし」と判断されなくなるぞ。コイツのテンプレを荒らし報告しなくちゃいけないから

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 15:39:17 ID:hzeq3Hh0
↓のBeで書き込み時の規制が緩和されます。
ttp://be.2ch.net/test/p.php?i=531217128
投下時にご利用ください。

※規制が緩和されるのは アニキャラ総合板 のみです。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 16:47:48 ID:3iOSLPE9
そういえばネギまキャラは短編でいっこあるだけだな
かなり相性良さそうなんだが

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 16:56:40 ID:mxtWH2kS
ネギまは色々あれだしなぁ・・・

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:10:31 ID:I00DLLHI
どっちもある程度きっちり魔法を定義していて、大きな違いがあるってのはクロス物としては難しいような気もするけど
例えば明日菜の魔法無効化は系統魔法や先住魔法にも効果があるのか、とか

どーでもいいけど、どっちも術者を守る存在との契約方法がキスなんだなw

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:13:07 ID:8pKj0qtz
というか明日菜の魔法無効化が効くなら、またデルフ涙目wwww

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:17:45 ID:PBN1fNRq
>>33
明日菜の魔法無効化は「害になる魔法だけ選んで消す」という反則くさい効果だからなぁ。
自分の幸運まで消しちゃってる上条さんが地団駄踏んで悔しがりそうだ。
そして確かにデルフ涙目。存在意義がない(苦笑

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:21:40 ID:BWKksDAW
存在を抹消された上条さんトコに比べりゃましじゃないか……
スルーよりひどいよなw

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:33:32 ID:EiyLtaUX
お前らデルフの不遇ばっかり言ってるけど、ちゃんと主力で活躍してるSSもあるじゃないか。

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:37:27 ID:errpLNvx
>>33
逆だ。デルフの人格が明日菜なんだよ!

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:38:29 ID:errpLNvx
と、スマン
sageチェック忘れた

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:43:10 ID:zMJkxUiz
明日菜の人格がデルフの方がインパクトあると思うけどな〜

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:43:55 ID:QisMsRvC
インパクトばかり重視すると身動きが取れなくなるぞw

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:45:34 ID:BWKksDAW
活躍ねぇ……とりあえず真っ先に浮かぶのは蛮人でトラクスの相棒やってたアレだな。
イイ感じに「剣の人格」してて、トラクスの行動理念やはすっぱなおマチさんとでイイ雰囲気を作ってたよなぁ。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:50:13 ID:Wt1IgJnR
デルフの形状がハマノツルギとか。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:51:23 ID:dBRkMJi9
イヤハマノツルギに人格添付するとデルフに……。

さておきやめれ、伝法とっつぁん口調の明日菜も猪突猛進っ娘口調なデルフも
俺の腹筋が四分五裂するからやめれw
しっかしあのクラスの娘だと誰がルイズ達と相性いいだろうね?
一応木乃香は『三人』でマリコルヌに喚ばれてたが。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:52:40 ID:xBSkenC8
インパクトだけなら小ネタがお似合いだな

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:57:17 ID:Wt1IgJnR
ガンダールヴっぽいのは明日菜と刹那くらいか?

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 17:59:02 ID:rjovcWn3
カモ君が呼ばれる話がみたい。
ルイズが頑張るの。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:01:04 ID:1nrVmDgU
まあ、転送機での騒ぎでネギ一行がゼロ魔世界に飛ばされたならつじつまはあいますがコレだとクロスオーバーのスレ逝きになりそうだよ・・・

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:02:40 ID:cHi6TQl+
実は、ハルケギニアは『魔法世界』とは別の、人種差別論者達が作り出した世界だとか。
で、夏休みの転送先が間違って其処に――というのは流石にアレか。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:04:51 ID:errpLNvx
導入はともかく、話の展開が浮かぶかどうかじゃね?

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:11:51 ID:dBRkMJi9
まあどっちの子達もノリの良いおバカが多いから誰が喚ばれてもうまく馴染みそうな気がするんだが、ちと気になる。
包容力のある子が喚ばれて懐くルイズやタバサ、
ツン気がある子や魔法の使える子が喚ばれて張り合うルイズ、
天然無邪気な子を喚びだして何だかんだで懐かれてまんざらでもないルイズ
……などなど、色々妄想が広がる。自分が百合厨だからか(w
とりあえず誰が喚ばれようとギーシュとマリコルヌは大歓迎だろうなぁ……。

>>46
頑張るって……つまりカモがしでかした下着ドロやセクハラ事件の尻拭いを頑張るルイズという事っスか?
>>47-49
読みたい。が、理想郷臭芬芬に思えてくるのが悔しくもあり悲しくもありorz

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:12:38 ID:xBSkenC8
>>47
ハルケギニアに来た後で全員学院生徒たちに呼ばれるとか。
ガンダ以外は異世界からの召喚は無理という事にして。
ルイズは飛ばされてこなかった誰かを召喚。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:15:05 ID:rjovcWn3
>>50
それもあるし、シリアスな場面でも基本カモは何もしない。
ワルドと戦うのも7万人を何とかするのも全部ルイズの役目。

原作のルイズの役目とサイトの役目+αを全部やってもらう。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:16:06 ID:ipMnr8Be
>>46
なんか、キスでガンダールヴを量産されそうな気がするな…
つっても、サイトとシエスタと……取り立てられるまでは在野のアニエスとか?

54 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/07(月) 18:22:33 ID:9IGXVAD6
>>34
でもアスナは、魔法をかけられてると気づかない場合は無効化できないんだ!
といってみる。
……ところで、何でアスナの能力でネギの村の人々を復活させなかったんだろう。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:34:05 ID:errpLNvx
大人の都合

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:35:55 ID:I00DLLHI
実はネギの視界の狭さを演出していたり……しないか。しないよな

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:39:13 ID:owTTKua5
まあRPG的に抵抗能力はあるけど治癒能力はないってことで説明できるけどな


58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:44:19 ID:XcPO8oiC
>>54
物体に付加された魔力には手出しできないってことじゃない?
もしできたらアーティファクトどうなるって話だし。

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:48:15 ID:9NHfHj1N
希望する参戦キャラ。アニメ版『かりん』より真紅果林。
普段は冴えない増血鬼だけど血が暴走すると凄まじい戦闘力を発揮。ちなみに巨乳の持ち主かつ異端なことにコンプレックスを抱いていることからルイズとの衝突やシンパシーもあり。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:50:37 ID:9NHfHj1N
>>59
追記。
果林は増血することで相手の不幸をなくしたり、巨乳で的を倒すこともできる。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:50:43 ID:jd5W0KYz
>>59
先ずは小ネタでもいいから自分で書いてみたらどうかい?

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:53:35 ID:1lYCJjZw
ナイトウィザードから柊を召喚


だめか・・・
何の障害もなくアンゼロットに捕捉されて物語終わりそうだな

63 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/07(月) 18:59:51 ID:9IGXVAD6
>>57 >>58
なるほど。そんな解釈もあったか。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 19:05:40 ID:jd5W0KYz
>>62
小ネタんところにあるよ

てか、ベル召喚が途中で止まってるのが残念でなぁ……

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:24:17 ID:Fy6DnvPu
提督の人マダー?

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:25:22 ID:X9yRI/xI
>>34
そうか?
原作見るあたり明日菜も十分不幸だと思うが。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:28:43 ID:sGkXWmkx
>>62
柊呼ぶなら、幻砦のアンゼロットによる人間大砲事件を利用した方がいい。
そんぐらいだと、レベルもそれほど高くない。
ゼロ魔原作三巻かアニメ第一期ぐらいのスケジュールで考えると便利。
 
>>66
明日菜って魔法兵器みたいなもんだったしな。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:28:51 ID:mewfzXMb
ネギま!だと、ネギとか小太郎は難しそうだが、タカミチあたりならできそうな気がする。
魔法が使えないあたりの境遇からなんとなく引き受けてくれそうだし。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:35:51 ID:u8NVhkyp
短編で読んだモルデスとカモが呼ばれるのは結構面白かった記憶がある
問題は掲載サイトが思い出せないOTZ

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:39:03 ID:2KkiONy8
>>62

くれはの魂おっかけた時も下駄箱からにょきっと誘拐されたときもアンゼロット放置してたし
多分柊が居ないと世界の危機ですでもない限り放置プレイな気がする


面白そうだからって理由で放置されてた可能性も大だけどなっ

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:48:05 ID:5f4UPcHm
アンゼロットってアンアン様とシャルロットをフュージョンさせたみたいな名前だな。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:51:01 ID:43SwGZhr
おいおいあの二人と比べるだなんて、小暮ロットさまに失礼じゃないか

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:54:45 ID:6HUxZn2E
柊力でルイズの何かが下がる。
例えばバストサイズ。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:57:44 ID:2KkiONy8
いかん、NW話してたらワルドが転生者の《魂の共有》でやられても遍在だー無敵だーHAHAHA

とかやってたらやりすぎてGL0になってあっさりぬっころされたイメージとか出てきてしまったじゃないか

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 20:59:44 ID:rGfENShX
>>73
これ以上下がりません。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:00:08 ID:h6wSPmHM
>>73
もう止めて! ルイズのバストはとっくにゼロよ!

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:02:06 ID:Ua1nExUh
ラピュタから

「見ろ!これが始祖の力だ!この巨大な風石がアルビオンを浮かせていたのだよ!」

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:02:17 ID:pyBIUfNt
肋骨削れってか?

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:05:33 ID:I00DLLHI
>>73
柊力はすべてを無にする力だから、他の全員のバストサイズが…
と書きかけて、そーいやサイモンは召喚されてたかと気づいた

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:06:35 ID:errpLNvx
>>77
誰もが一度は思うw

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:10:17 ID:X1vaqB2A
>>65
お前は提督の人を殺す気かw

あんな長編、ポンポン書けるわけがねーだろ

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:13:18 ID:pyBIUfNt
>>81
あれ?もう500kぶん書いたんじゃないの?
たしか一度にUPするかどうか質問してたような気がする

まあ、あの執筆速度は元ネタの原作者もみならってほしいもんだ

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:13:49 ID:6HUxZn2E
提督の人も待ち遠しいが、さざなみの人も…私は待っている。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:17:43 ID:y27S/h2M
┌───────────────────────
┤皆様の筆が進みますように
└───────────────────────




85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:21:03 ID:6HUxZn2E
>>84
ああ、今日は七夕だったか。
うん、裁縫の上達を祈って素麺を食おう。



ルイズが神様を召喚しました。
「わらわは織姫!」

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:21:39 ID:Ua1nExUh

「貴族のおまんざーい」

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:21:54 ID:NuNFM1pm
>>85
GS美神の織姫を召喚したんですね、よくわかります

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:22:00 ID:+vOU6ian
全てのメガテンSSを待ってます。
アクマがこんにちはの人以外停まっているのが悲しい。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:26:28 ID:W3swiwYi
私はトランスフォーマーSSが…。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:27:03 ID:Ri6UVD0h
>>87
超年配だっけw

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:27:14 ID:+Vzjcvo1
>>87
よう兄弟。
奇遇だな、俺も全く同じ連想をしたぜ(苦笑

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:30:40 ID:m+Ws4WYE
「ゼロのルイズがまほら学園を学園ごと召喚しました」

これなら登校地獄問題もあっさり解決だぜ!

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:32:08 ID:6HUxZn2E
>>87
いぇす。 しかし、GSからの召喚は続く作品がないな。どこのサイトでも。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:32:59 ID:qDfXoQm0
>>87
牛乳はやめてぇぇぇぇ

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:34:29 ID:16g1nGGo
>>87
ターミネーターで男前な性格の彦星が追っかけて来ました。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:35:56 ID:qDfXoQm0
そーいや、GS美神に織姫2人いなかったっけ?

変身能力の人と、エクトプラズムで服作る人と。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:37:11 ID:HoG8qJVQ
戦女神のセリカ・シルフィル&ハイシェラ様+召喚キャラで作成中、骨組みは出来てきたけど中々難しいな・・・・、

ちなみにハイシェラ様は、セリカの剣としてくるけど、場所の影響で剣、人型に自由になれると・・・・

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:39:10 ID:BHJUJ4Wz
漂流教室が召喚されました

鳥になってお父さんとお母さんの所に帰るんだ!

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:39:21 ID:6HUxZn2E
>>9
変身の方はアシュ変の後で、服の方はまだオキヌちゃんが幽霊だった頃だね。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:40:26 ID:sUVMCRnR
GSからの召喚だと、文珠を覚えた万能型丁稚のケースが多い。
むしろ、戦うことしか出来ないマザコンバトルジャンキーなどどうだろうか。戦う事に特化しているが、それ以外はからきし……そして横島のエロパワーに負けないほどのマザコンパワーを発揮……

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:41:41 ID:ZX5WhOb3
>>97
どう考えてもルイズに従う姿が思い浮かばん。
召喚する時期にもよるが、基本的に無感情で冷酷有情な人ですよ?

つか、メイドさんのいない戦女神など・・・!?

そうか、シエがの使徒になるんですね。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:42:24 ID:6HUxZn2E
ブロンウィンが召喚されました。
でも俺的にはダルジィのが好きだ。

>>100
キュルケを見て「ママに似ている……」ですね、わかります。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/07(月) 21:42:36 ID:TJIbQ5O7
>マザコンバトルジャンキー
カトレアさんあたりを見て、ママに似ている・・・となるわけですね?

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:42:52 ID:Ri6UVD0h
>>100
あのマザコンの母親ってキツメ系の美女っぽいような感じだったが。

もしかしてエレ姐さんをママそっくりとか言ってぶちのめされるとか?


105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:43:53 ID:ZX5WhOb3
>>96
変身のほうは織姫本人。
服作りのほうは、機織の織姫の名を継いでいる人間?

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:44:51 ID:jJQxcRvB
ピートさんなんてかなり万能くさくね?

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:45:03 ID:6HUxZn2E
>>102-104
「ママがイッパイだ!」

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:46:04 ID:dBRkMJi9
やめれ、雪之丞とのマザコン頂上決戦やらかすワルドなんざ見たくねーぞw

ベアトリスととーちゃん自慢合戦やらかす明石ゆーななんてのは……まだなんぼかマシか。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/07(月) 21:47:52 ID:TJIbQ5O7
>ピート
使い魔としても素で有能っぽいですね
薔薇から精気を吸えるので、粗末な食事でも平気だろうし
ただ、吸血鬼ってことで周囲にエルフ並の反応されそうだけど

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:48:15 ID:Pgt/jS+h
えーい、冬彦さんを呼べ!

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:48:38 ID:qDfXoQm0
>>100
勘九郎を、魅惑の妖精亭で働かせるんですね、わかります。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:50:52 ID:Ri6UVD0h
>>111
あそこの店主が勘九郎そっくりでも問題ないかもw

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:50:54 ID:6HUxZn2E
>>109
ハーフつながりでテファに召喚されそうだ。>ピート

ってことで、チチナシつながりでルイズがルシオラを召喚しました。
・・・・・・ハルケギニアぴんち。



114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:51:54 ID:BS3b+X1x
初期のほうの横島の召喚なら見てみたいかも…。

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:52:27 ID:6HUxZn2E
そしてマリコルヌがコンプレックスを召喚。
学院が阿鼻叫喚の坩堝に。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 21:54:28 ID:6XX9AkJP
ゆっくりしていってね!より
おぜうさま召喚
吸血鬼だけとめっちゃ馴染みそう

ルイズがひっぱたこうとして泣きだしたり
逆にルイズに噛み付いたり
シエスタとうーうー言いながら遊んでたりしそうだ

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:00:15 ID:Ntn3Z/2w
>>116
そして攻撃しようとするとどこからかナイフが飛んでくるんですね。わかります。

イメージはやっぱこれか?
http://blog-imgs-23.fc2.com/y/u/m/yumebouei/remiooyorokobi.jpg

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:01:55 ID:16g1nGGo
>>97
いつの時代のセリカを呼ぶかで対応と戦力がダンチだな……
戦女神ファンとして、このスレにセリカが登場するのを心待ちにしている。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:03:19 ID:32Hj9mXJ
>116>117
夢防衛さんとこのおぜうさまかよ!
いやまぁ好きだけどさ。それだと三次創作になるだろ。
っつかゆっくり化したおぜうさまは可愛いけど役に立たなさそう。

120 :MtL:2008/07/07(月) 22:03:44 ID:wAsGu+Fd
何もなければ15分から投下しますー。

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:05:45 ID:Ntn3Z/2w
>>118
冥色ではお世話になりました >セリカ
飛燕赤燐剣で全土統一したのはいい思い出…

>>119
タバサあたりが咲夜さんポジションになりそう…

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:06:32 ID:G25EQYTf
>>117
ホムペに直リンやめろや
絵師がホムペが落ちやすくなってるって
困ってるんだよボケが

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:11:15 ID:9NHfHj1N
ゼロ魔龍の人マダー?

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:12:12 ID:gbHMVeTQ
事前支援

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:12:29 ID:Ri6UVD0h
MtL開始待ち

126 :MtL:2008/07/07(月) 22:15:29 ID:wAsGu+Fd
マジシャン ザ ルイズ 3章 (37)女王の粛正

「おい、起きろ」
まどろみの向こうから、覚えのある女性の声が聞こえた。
眠気の海の中から、ふっと意識が浮上しかかるが、思い直して再び沈む。
眠い、眠いのだ、眠いのである。
ならば二度寝だ。タバサは内なる全タバサの賛成多数により再び夢へと旅出

「起きろって言ってるのが聞こえないのか!この愚図!」

て無かった。

タバサが目を覚ましたとき、彼女は馬乗りになったイザベラに頬を叩かれていた。
しかも『ぺちぺち』という、可愛らしいものではなく、『ばちんばちん』といった風味の、ほどよく手首のスナップを効かせたものである。
「ちっ、起きたか」
何がちっなのか聞きたかったが、それを口に出すのも面倒だったので聞かないことにした。
のろのろとした動作で手を動かして、気をつけないと容易く落ちてしまいそうな重い瞼をごしごし擦る。
眠いのは変わらないが、とりあえず起きる意志だけ表明しておく。
そうしてゆっくりと開いた目に映ったのは、明るく差し込む日の光、手の込んだ装飾が施された天蓋、馬乗りに跨った素っ裸の姉、胸先の桜色が可愛らしい。
「愚図め。あたしより先に起きろって何度言ったら分かるんだい」
そう言うと、一糸まとわぬ姿のイザベラは立ち上がって、近くのテーブルまで歩いていき、何かを手にとってまた戻ってきた。
「そら、さっさと着替えな。一日は短いんだ、のろのろやってたら直ぐに婆さんになるよ」
ぽいと手の中に放り込まれたのは、綺麗に畳まれた洋服一式。
タバサはそれをぼーっとした眼差しで眺めてから、コクリと一度頷いて、ゆっくりとベットから降りると、やはり亀のような緩慢な動きで着替えを始めた。
まずは身につけたシルクで出来た薄手のネグリジェを脱ぎにかかる。
手をかけて、引き上げて、めくり上げて、おへそが見えた辺りで指が外れてすとんと落ちる、今度は襟首に手をかけて、引き上げて
と、そこでベットの横にある椅子に座って、品無く貧乏揺すりをしていたイザベラがキレた。
「だあぁっ! 遅い! 遅すぎる! 着替えくらいさっさと済ませな!」
イザベラはそう叫んでタバサの服に手をかけると、迅雷の早さで脱がせにかかった。
「そらそら!」
「手を上げろ!」
「お次は右足だ!」
「次!」
「左足だ! 何でもう一度右を上げる!?」
「折角着せたのに脱ぐな馬鹿!」
「ボタンを掛け違えてる! そっちじゃない! 違う! こっちだ!」
「眼鏡が落ちるぞ! 愚図が!」
下着、上着、スカート、靴下とイザベラは手際よく小柄なタバサを着せ替えていく。
そうして大騒ぎの着替えが終わると、そこにはぴしっと服を着こなしたタバサが立っていた。
「上出来だね。自分を褒めてやりたい気持ちってやつだ」
言って優雅に手扇を開いて扇ぐ女王陛下。その所作も格好が裸のために威厳の欠片も感じられないが。
『私は自分の部屋にいる間は裸で過ごすって決めてるんだよ』とは、事件の翌日にイザベラがタバサに語って聞かせた言葉である。




127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:16:47 ID:FxzqvEUc
思わずニヤニヤしてしまう
支援

128 :MtL:2008/07/07(月) 22:19:01 ID:wAsGu+Fd
二人はあの事件から、既に三度目の夜明けを迎えていた。
《ヒドゥン・スペクター》を圧倒的な力で殲滅したタバサは、直ぐさまとって返してイザベラに水の魔法の治療を施した。その結果、彼女は危ういところで一命を取り留めることに成功した。
本来治療魔法がそれほど得意ではないタバサであったが、本職の施療師でもたじろぐようなその重傷を、彼女は難なく塞ぐことができた。
自分自身でも訳が分からず首をかしげるタバサだったのだが、そのことについてはカステルモールが、トライアングルからスクウェアへとクラスアップした為だと教えてくれた。
つまり、本人にはその実感が全く無いものの、今のタバサはスクウェア・クラスのメイジということなのである。


着替えを済ませたタバサが身につけているのは、仕立ての良い下ろしたての一着である。
「ふふん。馬子にも衣装、よく似合ってるじゃないか」
その服は一見するとトリステイン魔法学院の制服によく似ていた。
だが、細かなデザインが違ったり、全体的に拵えが丁寧になっていたりと、正確には別物である。
「気に入ったか? いや、気に入れ。私が特別に用意させた制服さ。これでお前は正式に私の近衛、『北青薔薇花壇騎士』ってことになる」
均等の美しさを持つ、形の良い胸を張ってイザベラはそう言った。

花壇騎士団、正式な名前はガリア花壇警護騎士団。
それはヴェルサルテイル宮殿に点在する花壇を王を守る騎士になぞらえた、ガリア王国が誇る国家騎士団である。
元々宮殿には「東」、「南」、「西」の三つの花壇が存在し、そこに植えられた花を冠した「南薔薇騎士団」や「東百合騎士団」といった騎士団が存在していた。
それにこの度、公式に「北青薔薇騎士団」が新たに加えられたのだ。
元来、ヴェルサルテイル宮殿には「北」花壇というものは存在していなかった。
しかし、その存在しなかった花壇の名前を冠した「北花壇騎士」という非公式の汚れ仕事を扱う花壇騎士達は確かに存在していた。
けれど、そこに所属していた騎士達は、タバサを除いて全員が死亡しており、団長であったイザベラが女王となった今、騎士団自体は事実上消滅したに等しい。
その「北花壇騎士団」が何故、公式なものとして認められ、しかも女王の近衛騎士団となったかと言えば、それは昨日の二人のやりとりに起因する。


昨日、二人が昼食を食べているとイザベラが唐突に切り出した。
『そう言えば、お前を私の妹っていうことにするのは異存ないが、私は女王だ、ってことはお前は私の部下ってことになる』
『………』
『つまり騎士だな。しかし女王の妹だ、騎士団長くらいの肩書きはないと私の評判にも影響する』
『………』
『……おいシャルロット。草ばっかり食べてないでお前も何か言え』
ハシバミ草のサラダを食べながら軽やかに聞き流していたタバサが、その言葉に初めて顔を上げてイザベラを見た。
『……北花壇騎士でいい』
タバサからすれば、イザベラの側にいるなら役職など気にしないという意志の現れだったのだが、イザベラはそうは受け取らなかった。
『ふぅむ、北、北か……いいな、それは。歴史に名を残す私の第一歩としては相応しい。うん、そうしよう。よし、それじゃシャルロット、一時間後に大臣達を北の門の前へ呼べ』
そう言ってイザベラは、大急ぎで昼食を飲み込むと放たれた矢のようにどこかへ飛び出していってしまった。
呆然としながらその様子を見送ったタバサ(それでもきっちり昼食は食べた)が、一時間後に捕まえた大臣達を連れてくると、そこには手足とドレスを泥で汚した、唇を挑戦的に吊り上げたイザベラが待っていた。

『おい、いいか。今からそこにいるシャルロットを『北青薔薇花壇騎士』の団長に据える。文句は無いな?』

彼女は開口一番そんなことを言った。
無論、文句が出ないはずがない。
ガリアの騎士団は「東」、「南」、「西」の三つ、それが伝統である。歴史あるガリア王国の大臣達は前例のない女王の決定に猛反対した。
だが、それに彼女は
『うるさい、花壇ならそこにあるぞ』
と切り返したのである。
イザベラが指さしたそこには……青い薔薇が一輪植えられたみすぼらしい花壇、らしきものがあった。
『父上の薔薇園から取ってきた。これで文句は無いな? あぁん?』
無茶苦茶である。




129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:19:49 ID:s6BQx9UB
支援

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:20:40 ID:hGPVKvX7
まさに姉御w
支援

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:20:53 ID:ILrY7F6Z
これでは面倒見の良いお姉ちゃんではないか、支援

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:21:34 ID:TQ8rqHzt
しぇーん

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:22:03 ID:TQ8rqHzt
あ、すまん

134 :MtL:2008/07/07(月) 22:23:32 ID:wAsGu+Fd
「くくくっ、あの時の大臣達の顔といったら……全くもって傑作だったわね。あれが見られただけでも価値があったわ。ついでに歴代の王がやらなかったことを、私自らが行ったと、後の歴史家には書かせてやる」
同じことを考えていたのか、イザベラも目を細めて意地悪く笑っていた。
「はん。既成事実さえ作ってやれば、あいつらは文句は言わないだろうさ。その為にお抱えの仕立屋に、一晩で作らせたんだからね」
そう言ってイザベラは、タバサの姿を上から下までをまじまじと見ると、納得したかのようにうんうんと頷いた。
つられてタバサも自分の着た服を見回した。すると、タバサは胸のところにある、青い薔薇を象った文様に目がとまった。
これもイザベラの意匠だろうかと見ていると、そのことに気づいたのかイザベラもそこを見た。
「ははん。やはりそんなすました顔してても、自分の胸の薄さはやっぱり気になるのかい?」
いや、違うしと思う間もなくイザベラはタバサの胸に右手を当てて、そこをぴたぴたと叩いていた。
「ふふん。悲しいくらいのぺたぺた具合だねぇ。草ばっかり食べてるからそうなるのさ、肉食いな肉を」
そういって、イザベラはほどよく発育した乳房を誇示するようにふんぞり返った。

「………」
「大体、ハシバミ草なんて、あんなものただ苦いだけじゃないのさ」
「………」
「牛馬じゃあるまいし、人間様はやはり肉に限るよ」
「………」
はっはっはとからから笑うイザベラに、タバサがぽつりと一つ、言葉を漏らした。
「だっこちゃん」

空気が凍る。

「………あん?」
意味が分からず聞き返すと、タバサがイザベラを指さしてもう一度言った。

「だっこちゃん」

「だっこちゃん?」
「そう、だっこちゃん」
「どういう意味だ?」
「……寝てるときに、抱きついてくる癖がある」
その指摘に自分を指さして「私が?」というジェスチャーをするイザベラ。
タバサが寝ていたその部屋は、今はタバサとイザベラが二人で使っている部屋である。
ベットは当然一つしかない。

イザベラは直ぐに気を取り直して皮肉げに笑い、
「はーん、ふーん、ほへーん。だから何だってのさ、心の広いこの女王イザベラ様はね、そんなことじゃ動じたりしないんだよ」
と寛大な態度で余裕の微笑みを見せた。
「さ、お次は……」
そしてイザベラはテーブルの上にある『とあるもの』、を手に取るために後ろを向いた。

次の瞬間
「だらっしゃあぁ!!」

遠心力を乗せた杖が、タバサの頭の直ぐ前を一直線に凪いでいった。
「避けるな!」
その心、全く持って広くなかった。


135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:26:23 ID:s6BQx9UB
ぺたぺた支援

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:27:08 ID:sGkXWmkx
二人はらぶらぶ!支援!

137 :MtL:2008/07/07(月) 22:27:36 ID:wAsGu+Fd
「だっこちゃん……だっこちゃん……だっこちゃん……だっこちゃん(ドップラー)」
不意打ちの一撃を回避したタバサは、いつの間に唱えていたのか『浮遊』の呪文を使って、器用にイザベラの方を向いて指さしながら彼女から遠ざかっていく。
顔を真っ赤にして、杖一つで怒濤の勢いをもってそれを追いかけるイザベラ。
「うおおおお、その記憶無くせえぇぇぇ!!」

「じょ、女王陛下……?」
侍女が扉から顔を半分だけ出して、声をかけたのはそんなタイミングだった。
「そろそろ会議の、お時間ですが……」
タバサがちらりとそちらを見ると、声をかけたのはイザベラが王女だった時代から仕えていた侍女の一人だった。
裸で杖を振り回す女王の狂態に戦きつつ、それでも職務を放棄しない生真面目さは美徳と言えよう。
「ちっ、もうそんな時間か」
イザベラが足を止めて悪態を一つついた。
改めて扉の方を見てみると、既に侍女の姿は消えていた。
諦めたのか、彼女はベットに杖を放り投げてため息をついた。
「それじゃシャッロット、私に服を着せろ」
自分で着ればいいのに、とは思っても言わないタバサであった。

――人の身体的特徴を、あげつらうのは、良くないことです。




謁見の間、そこには数名の男達が集められていた。
立派な服装に身を包み、手にはそれぞれ役職や位を表す精巧見事な杖を持っている。
彼らは皆、名のある名門の貴族達である。
「女王は我々をこんなところに集めて、一体どんな用事があるというのでしょうな」
背の低い頭のはげ上がった年配の男が言った。
「この忙しい時期に呼び出すなど、余程の用件なのでしょう」
憮然とした面持ちで、腰に軍杖を指したまるまると太った男が言う。
彼等は何故自分たちが呼び出されたのか、一切を知らされていなかった。
この場に集められた者達は、国の重要な役職に就いている者も多いが、基本的に年齢・役職・家柄、どれをとっても共通のものはない。
それだけに、彼らは自分たちが何故集められたかの見当がつかないのである。

男達がざわめいていると、良く通る女性の声で、女王の到来が告げられた。
「女王陛下の、おなぁぁぁぁぁぁりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
彼等はその声を聞いて直ぐさま膝を突いて頭を垂れて、臣下の礼を取る。
そして、貴族達の前方にある扉が開き、タバサを連れたイザベラがその姿を現した。
身にまとったのはプリンセスラインの青いドレス。生地は光沢あるシルクのサテン織り。
肩から全体へとフリルで飾り付けをされた豪華なもので、バックはクロスラインのVカット、その胸元は下品にならない程度の大胆さで開いている。
全体的な印象は、フォーマルであるが圧迫感や堅苦しさは無く、彼女の気性によく合っていると言えよう。
左手には王杖、右手にはワインの注がれたグラスを持っている。
そしてイザベラは、タバサを横に立たせたままで、ずんずんと王座へと悠然と歩み寄ると、どっかと腰を下ろした。
本来なら王の間を使うべきなのだが、先日の事件の際にタバサが呪文で滅茶苦茶に破壊してしまったために、その補修がまだ完了していないのである。



138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:28:16 ID:sGkXWmkx
シ・エーン!

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:28:33 ID:s6BQx9UB
ほどよく発育sien

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:29:06 ID:FxzqvEUc
ぺたぺたに勝るものは無い支援

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:29:18 ID:iYtjYqF7
イザベラ可愛いw支援

142 :MtL:2008/07/07(月) 22:32:48 ID:wAsGu+Fd
「表を上げて良いぞ」
ぞんざいな口ぶりでイザベラが言い放ち、男達が一斉に顔を上げた。
そのうちの何人かが、横に立つタバサの姿を見て心底驚いたような顔をした。
ガリア王国は一枚岩の国ではない。
イザベラの父である先王ジョゼフ一世に不満をもったも多く、彼に殺された弟のシャルルと彼の忘れ形見であるシャルロットこそが真の主人であると考えるオルレアン派と呼ばれる一派がそこかしこにいるというのは、
ヴェルサルテイル宮殿にいる者なら誰でも知っていることである。
そのオルレアン派の旗頭であるはずの、シャルロット・エレーヌ・オルレアンが女王と和解(もしくは服従)し、イザベラの側にあるという情報は、未だ一部の者だけが知るところのことであった。

「お前達に集まってもらったのは他でもない、私自らの口で伝えることがあったからだ」
そう言ってイザベラは、唇をグラスの縁に当てて一口中身を嚥下する。
前口上も挨拶もない。いきなり本題に入る彼女に、貴族達は顔を見合わせた。
「お前達はこれまで国によく尽くしてくれた。その功績を鑑み、相応の褒美を取らせようと思う」
イザベラが口にしたその一言、『褒美』の言葉に、男達は口にこそ出さないものの、色めき立った。
その反応を見て、頬杖をついて満足そうにイザベラは頷いた。
「嬉しいか?」
誰にともなく問いかける。
誰に問うたかわからぬその言葉に男達は口を開かない。不興を買わぬように、主人の機嫌を損なわぬ為に。
「……嬉しいかと聞いている、誰でもいい、答えろ」
繰り返された言葉に、仕方なく声が返される。最前列で頭を垂れる笑顔が顔に張りつているような印象を受ける鷲面の男である。
「光栄の極みであります」
「ふふん」
その言葉に、まるで何かを伺うように、イザベラは目を眇める。

「まあいい。さあ、褒美だ、存分に受け取れ」
男達の期待が満ちたことを見て取ってから、イザベラはにっと笑ってタバサへと目配せをした。

「永遠の休息を楽しめ」

その言葉と同時、タバサが杖を掲げて呪文を結んだ。
男達に感じられたのは、よそ風のような小さな風の流れまでだった。

刹那、謁見の間に、文字通りの血の雨が降り注いだ。

タバサが唱えたその呪文、『カッター・トルネード』。
竜巻に鋭い刃と化した真空を挟み込むという、凶悪な風のスクウェア・スペルである。
その風が竜巻となってその場にいた男達全員を巻き込んだのだ。

悲鳴もなく血と肉片となって撒き散らされる、元人間達。
彼等は先王ジョゼフの頃からよく仕えた者達である。
だが、同時にジョゼフが暗殺されてからは、その矛先をかえてアルビオンへと通じた者達であった。
つまり、彼等こそが傀儡の女王、イザベラを祭り上げた張本人達だったのだ。

「ははは、……ははははっ、……あははははははっ!!」
一面が朱に染まった謁見の間。
すでに風は止んでいる。
そこではただ一人、イザベラだけが声を上げて笑っていた。
「あはははははははははははははははははははははははっ!!」
狂ったように血まみれの姿で哄笑する女王。
「はははははははははははははははははははははははっ!!」
その青いドレスをどす黒く染めて笑う姿は、狂気の美とも言うべき美しさがあった。

そして彼女は血とワインが混ざりあったグラスの中身を、一気に煽った。
しかし、すぐさまそれをぺっと床へと吐き捨てる。

「……不味い」
彼女はそう呟くと、手の中のグラスを床に叩き付けたのだった。

                        彼女達が後世、どのように語られるか。私にはそこまでは分からない。
                        すべては歴史が決めることだ。
                        ――――バッソ・カステルモール「氷の姉妹」末尾の言葉

143 :携帯のウルトラ5番目の人:2008/07/07(月) 22:33:04 ID:6QK03t93
では、私は23:10ごろに予約しておきます。

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:36:58 ID:s6BQx9UB
MtL GJ

さすがイザベラ、歴代の王には出来ない事をやってのけるッ!

145 :MtL:2008/07/07(月) 22:39:10 ID:wAsGu+Fd
以上で投下終了です。

最初の話数のところが(37)となっているのですが、正しくは(38)話でした。
しょんぼりです。

今回でやっと複線回収も一段落、ガリアを取り巻く状況も一通り結末を迎えました。
次回からは別の話に入りますよー。
ではー。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:40:45 ID:jJQxcRvB
どうしてこう自然にイザベラ様って様付けしちゃうんだろう。。
タバサとのかけあいは特にGJです

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:41:16 ID:pG05wVKq
イザベラ男前だなぁ乙

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:42:01 ID:iYtjYqF7
GJ!これはいいかけあいw

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:45:41 ID:wxrokKds
>草ばっかり食べてないでお前も何か言え
わかっちゃいるんだが
一瞬地面に生えてる草をむしって食すタバサを想像してしまった

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 22:45:54 ID:FxzqvEUc
流石はおっとこ前なイザベラ様乙

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:04:50 ID:TaD6zdXv
メイドさんを右にのレイチェルを召喚で書いてみようかな。
やたら死ぬけど

152 :ウルトラ5番目の使い魔 8話:2008/07/07(月) 23:11:11 ID:EiyLtaUX
遅ればせながらようやく8話が完成いたしましたので投下開始いたします。
今回は前回の予告どおりにあのウルトラマンが登場します。頭の中で、あのメロディーを再現しながら読んでみてください。
途中までは「どこがゼロ魔だ!!」とか言われそうですが、まあ今回は大目に見てください。

えーと、それで今回から読み始めた人のために念のために言っておきますが、
主役はあくまでウルトラマンAですので、そこのとこお間違えなく。
ちなみに今日、7月7日はウルトラマンAこと北斗聖司と南夕子の誕生日です。
つまり、36年前の今日、エースキラーと超獣バラバとの戦いがあったということです。ウルトラ兄弟が磔にされたあの戦いは、ご存知の人も多いでしょう。
この記念すべき日に投下しないわけにはいかないので頑張りました。
では、支援よろしくお願いします。
なお、途中で代理投下をお願いすることになるかもしれないので早めにお願いしておきます。

153 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (1/9):2008/07/07(月) 23:12:57 ID:EiyLtaUX
 8話 ダイナミック・ヒーロー!
 
 宇宙有翼怪獣アリゲラ
 ウルトラマンダイナ 登場!!
 
 
 西暦2017年代
 地球最大の危機、邪神ガタノゾーアの危機を乗り越えた人類は、その夢見る心のままに大宇宙へと歩を進めるネオ・フロンティア時代を迎えていた。
 だが、突如宇宙から人類を狙う謎の敵、スフィアが地球に来襲、地球平和連合TPCはチーム・スーパーGUTSでこれに対抗した。
 彼らは、人類の前に姿を現したティガに続く二人目の光の巨人とともに、地球の平和を守り抜いていった。
 しかし、遂に姿を現した究極の敵、暗黒惑星グランスフィアの前に冥王星をはじめとする太陽系の惑星は次々と飲み込まれていく。
 これに対し、スーパーGUTSは封印された兵器、ネオマキシマ砲での最終決戦を挑む。
 そして、彼らは勝利した。ただし、その代償として光の巨人はグランスフィアの生み出したブラックホールの中へと消え、消息を絶った。
 
 だが、彼は死んではいなかったのだ!!
 
「光の……巨人」
 誰も知らない深い森の奥で、真紅の巨大な飛竜の前に銀色の体に金色と赤と青をあしらった巨人が立ちふさがっていた。
 その名はダイナ、かつて異世界の平和を守りぬいた二人目の光の巨人。
「デュワッ!!」
 ダイナは森の中に立ち、甲高いうなり声を上げてくる怪獣に構えをとった。
 その怪獣はゴツゴツと角ばったワイバーンのような体から生えた、まるで鉈のような翼を広げ、背中のジェット噴射口から炎を吹き出して飛び立った。
 怪獣の名はアリゲラ、異世界で時空波に導かれてウルトラマンメビウスと戦った宇宙怪獣の同族。
「シャッ!!」
 ダイナも跳んだ。向かってくるアリゲラに右足を向けてのジャンプキックだ。
 激突! アリゲラの右肩から火花が飛び、その巨体が森の中に滑り込んでいく。
「おおっ!!」
 地上からその様子を眺めていたオスマンは、アリゲラが倒れたのを見て思わず歓声を上げた。
 だが、アリゲラは倒れたままその尾の先をダイナに向けると、そこから真っ赤な火炎弾を放った。
「危ない!!」
「シュワッ!!」
 思わず叫んだオスマンの目の前でダイナは両手をまるで押し出すように前方にかざすと、そこに薄く輝く光の幕が現れた。
『ウルトラバリヤー!!』
 火炎弾はバリヤーに当たると粉々に砕け散った。
 オスマンはその光景を唖然として眺めていた。ファイヤーボールにしたら1000発分には匹敵しよう火炎弾を巨人は軽々跳ね返したのだ。
 しかし、驚くのはまだ早かった。

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:13:42 ID:/MpnMi8v
前スレの相撲の流れを見てKOFから四条雛子召喚とか思い付いた
ハルケギニア女性がみんなして四股を踏んでるトコを幻視したが


小手投げですぅ支援

155 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (2/9):2008/07/07(月) 23:14:53 ID:EiyLtaUX
 ダイナが両手を十字に組むと、その右手からまばゆい光の束がほとばしる。
『ソルジェント光線!!』
 輝く光の奔流がアリゲラを襲い、右肩から胴体までの外骨格を爆砕した。
 アリゲラはガラスを引っ掻くような鳴き声をあげて苦しんだ。しかし強靭な生命力を発揮してまだ戦意を失っていない。噴煙の中から炎を吹き上げて、空へと飛び上がっていく。
「ヘヤッ!!」
 ダイナは2発目のソルジェント光線を放つが、マッハで飛ぶアリゲラには当たらない。
 アリゲラはそのまま急降下するとダイナに体当たりを仕掛けてきた。
「グワァッ!!」
 超音速の体当たりにはさしものダイナも持ちこたえきれずに吹っ飛ばされてしまった。
 アリゲラはその後Uターンして、起き上がったダイナの背中へと再び激突した。
「グワァァ!」
 地響きを立てて地面に崩れ落ちるダイナ、そのときダイナの胸のカラータイマーが赤く点滅し始めた。
「頑張れ!」
 オスマンは固く拳を握り締めて名も知らぬ巨人の苦境を見守っていた。
 そしてダイナはその声が届いたのか、ひざを突きながらもゆっくりと立ち上がった。
 アリゲラはよろめくダイナに安心したのか今度は真正面から突っ込んでくる。マッハ3、いや4、ものすごいスピードだ!!
「デヤッ!!」
 だがダイナはまっすぐアリゲラに立ち向かう。
「危ない、避けるんだ!」
 このまま直撃されたら今度こそ危ない。しかしダイナはまったく避けようとはしない。
 正対するアリゲラとダイナ、もう両者とも避ける隙はない。
 そのときだった。ダイナの額が眩く輝いたかと思うと、その身が一瞬にして燃えるような真紅に包まれた。
『ウルトラマンダイナ・ストロングタイプ!!』
 赤いダイナはアリゲラの突進を正面からがっちりと受け止めた。

156 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (3/9):2008/07/07(月) 23:16:42 ID:EiyLtaUX
「ヌォォォッ!!」
 突進の勢いで大地をガリガリと削りながらもダイナはアリゲラを離さない。そして100メイルほどすべったところでアリゲラの突進は完全に止まった。
 さらにダイナはアリゲラの首根っこを掴んで、その巨体を砲丸投げの様に振り回した。
『バルカンスウィング!!』
 回る回る、アリゲラの巨体がまるでプロペラのようだ。さらに、1万1千tの体重がもたらす遠心力によってアリゲラの体は千切れんばかりのGに襲われる。
 そして思うさまにぶん回した後、ダイナはアリゲラの体を大地に思いっきり放り投げた。
「ダァァッ!!」
 地響きとともに7、80本の木をへし折ってアリゲラは大地に叩きつけられる。
 さらにダイナはフラフラと起き上がったアリゲラに強烈なストレートパンチをお見舞、残った左肩の砲口も叩き潰される。
「赤い巨人は、力の戦士……」
 今のダイナの前には強固な外骨格も何の役にも立たず、もはやアリゲラには武器も戦意も残ってはいない。2
 そして、ついに敵わぬと悟ったアリゲラは、残った力を振り絞って空へと飛び上がった。
「デヤッ!!」
 逃げるアリゲラを見据えながら、ダイナは胸の前で拳を突合せた。
 するとダイナのカラータイマーを中心にエネルギーが集まって巨大な火球と化していく。
「ダァァァッ、シュワッ!!」
 ダイナの半身を覆い尽くすほどに火球は巨大化した、そしてダイナはそれをアリゲラに向けて一気に押し出す。
『ガルネイトボンバー!!』
 火球はアリゲラに向けて一直線に飛び、飛ぶのがやっとのアリゲラにはそれを避ける力はもはやない。
 直撃、開放されたエネルギーの奔流がアリゲラを焼き尽くす。一瞬後、アリゲラは断末魔の遠吠えを残し、大爆発を起こして粉微塵に吹き飛んだ。
「やった!」
「シュワッ!」
 オスマンとダイナは、共にガッツポーズを決めた。
 そしてダイナは腕を下ろすと仁王立ちのポーズをとった。
「ダッ!!」
 ダイナの体が一瞬輝いたと思うと、その体が光の粒子へと変わって小さくなっていき、やがて元の人間の姿へと戻っていった。
 
 

157 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (4/9):2008/07/07(月) 23:17:58 ID:EiyLtaUX
「じいさん、無事だったか」
 彼は駆け戻ってくるなり、先程までの戦いがうそのようなまばゆい笑顔でそう言った。
「あ、大丈夫じゃとも、それよりおぬしこそ大丈夫なのか? あれだけやられたのに」
 そのあまりにまっすぐな瞳にオスマンも警戒心を解かれて問い返した。
「え、ああ見られちまってたか。まあ、この世界ならいいか……なんてことはないよ、いつものことさ」
「いつものことって! おぬしはいつもあんな化け物と戦っておるのか!? 君はいったい何者なんじゃ?」
 すると彼はニッと笑って。
「いや、名乗るほどの者じゃないさ……って、一度言ってみたかったんだよねー。俺はアスカ、スーパーGUTSのアスカ・シンさ。あー、と、言ってもわからねえか……」
「スーパー……ガッツ? いや、ともかく君はアスカ君というのだね。わしはオスマンという。あの巨人の姿は……いやいや、そんなことはよいか、ともかく君はわしの命の恩人じゃ、本当にありがとう」
「いいってことよ。それに、ウルトラマンダイナのことは正直俺もよくは知らねんだ。それよりも、またあんなのが来る前に、急いで帰ったほうがいいぜ」
 見ると、そろそろ日の光が赤みを帯びてくるような時刻だ。
「ああ、本当にありがとう。それで、よかったらわしのうちに来てはもらえんかね? せめてもの礼がしたいんじゃ」
 だが、アスカは残念そうな顔をして首を横に振った。
「悪いけど、俺も急いで国に帰らないといけないんだ。仲間が待ってるからな」
「国にって、とても遠いのじゃろう、あてはあるのか?」
「正直あんま自信はない。ただ、必ず帰るって約束したんだ。俺は約束は絶対破らない。だから、俺はずっと前に進み続ける」
 そう言って、空の果てにあるという彼の故郷を見つめるその視線には一点の迷いも無かった。
「わかった。そういうことなら止めはせん。旅の無事を祈ってるよ」
「ああ、じいさんも元気でな」
 オスマンは名残惜しさを振り切って別れようとした。だがそのとき自分の杖がどこかに行ってしまっていたのに気がついた。
「しまった、わしの杖……弱ったのう、あれがないと」
 メイジの使える魔法はとても便利だが、反面杖が無いとその一切が使えないという欠点もある。
多分戦いのさなかに怪獣の巻き起こした突風で飛ばされたのだろうが、この深い森の中を探すのはちと困難だった。

158 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (5/9):2008/07/07(月) 23:19:10 ID:EiyLtaUX
「なんだ、うっかりしてるなあ。この森を丸腰で帰るのは厳しいぜ……しょうがない、これ持っていけよ」
 アスカはそう言って腰の銃をオスマンに差し出した。
「い、いかんいかん、そんなもの受け取るわけには、それに君はどうするのだね?」
「俺は平気さ。そいつの使い方はこっちの銃とたいして変わらないからわかるよな。まだエネルギーは十分残ってるはずだ。じゃあ、元気でなじいさん!」
「あ、待ってくれ! 君はいったいどこへ行くつもりじゃ!」
「さあな、けどまたいつか会おうぜ!」
 アスカは大きく手を振りながら、森の奥へと消えていった。
「アスカ……ウルトラマンダイナ……」
 オスマンは、その手に残った銃を握り締めながら、彼の去っていった森の奥をいつまでも見つめていた。

 
 そして現代、昔話を語り終えたオスマンは、椅子に座りなおすと才人とルイズに視線を戻した。
「それが、30年前にわしが体験したことの全てじゃ。あんなまっすぐな目をした若者をわしはこれまで見たことはない。
その後わしはこの銃で身を守りながらなんとか学院へ帰ってきた。
銃はそのときもまだ使えたが、下手な魔法よりはるかに危険なために『破壊の光』と名づけて封印したんじゃ」
「エース以前にも、ウルトラマンがハルケギニアに来ていたのか」
(だけど、ダイナなんて名前のウルトラマンは聞いたことないぞ。エース、あなたは知ってますか?)
 才人は、自らのなかに眠っているエースへ向けて呼びかけた。

159 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (6/9):2008/07/07(月) 23:21:37 ID:EiyLtaUX
 普段エースはふたりの傷の治療もあって、ふたりの心の奥深くでじっとしているが、ふたりが同時に強く願えば答えてくれる。
(いや、私も聞いたことがない。しかし、学院長の話を聞く限りでは彼もまた異世界から来たのは間違いない)
(どういうことよサイト、ウルトラマンはあなたの世界の戦士なんじゃなかったの?)
 ルイズもエースごしにテレパシーで才人に聞き返してきた。エースが表に出てきているときだけの特典だ。
(そう言われてもなあ。ダイナってウルトラマンもそうだが、スーパーガッツなんてチームも聞いたことがない……)
(なによそれ、あんたがわかんなきゃわたしが分かるわけないでしょうが、この犬)
 そう言われても分からないものは分からない。才人が困っているとエースが助け舟を出してくれた。
(考えられる可能性としたら、パラレルワールドというやつだろうな)
(パラレルワールド?)
(このハルケギニアと地球、ヤプールの異次元世界があるように、ほかにも私たち光の国の住人とは違う、
ウルトラマンのいる世界があるのかもしれない。もしかしたらハルケギニアはそうした世界の境界が薄い世界なのかも)
 それはかつてのTAC隊員北斗聖司としての経験と知識から導かれた仮説だった。
 単純に異次元世界とは言っても、ヤプールの異次元世界のほかにも、四次元怪獣ブルトンや四次元宇宙人イカルス星人の異次元はそれぞれまったく別のものだ。
(と、いうことは、あなたやそのダイナ以外にもウルトラマンが現れる可能性があるってこと?)
(可能性はあるだろうな)
(おお! ウルトラ兄弟以外のウルトラマン!? そりゃ燃えるぜ!)
(なに喜んでるのよ、このバカ犬!)
 と、テレパシーで話し合っているが一応表面上は静かなものだ。
「それで、そのアスカって人はその後どうしたかわかりますか?」
 才人はとりあえずオスマンにそう聞いてみた。
「うむ……わしもその後これを返そうと四方手を尽くして探してみたのじゃが、とうとう見つけることができなかった。
あれほどの力を持つのじゃから、もしものことはないと思うが、おそらくは彼の国へと帰ったのじゃとわしは思う」
「そうですか、これでなんとか元の世界への手がかりが見つかるかと思ったのですが」
 地球への手がかりが見つかるかと思っていた才人はがっくりと肩を落とした。
 もしハルケギニアがどこかの星ならウルトラマンAなら飛んで帰ることは簡単だが、星空にはエースの知っている星は地球とM78星雲を含めてひとつも無かった。
 ダイナがどういう世界から来たのかは分からないが、帰れたにせよ帰れなかったにせよ、もうこの星にはいないだろう。
 するとオスマンは、何かを考え込むような仕草を一瞬見せた後、才人の目を見据えて驚くべきことを言った。
「君は、ミス・ヴァリエールの召喚でここへ来たのだったね。すると君もまた異世界の住人なのだろう、ウルトラマンA」

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:23:00 ID:j0D2G7UR
羞恥心支援

161 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (7/9):2008/07/07(月) 23:23:03 ID:EiyLtaUX
「え!?」
「え、い、サイトがエース、な、なんてそんなわけないじゃないですか!」
 突然のオスマンの指摘にふたりは驚いた。しかし才人はまだしもルイズはごまかしが下手すぎる。
「やはりの、エースが現れて消えるまで、ずっと君達ふたりだけがいないままで、エースが消えたとたんに戻ってきた」
 もはやごまかしようも無かった。
 才人とルイズは仕方ないと自分達とエースの関係を簡単に説明した。
「なるほど、君達そのものがウルトラマンなのではなく、その体を貸しているだけというわけか」
「あの、学院長、このことは」
「わかっておる。誰にも言いはしない、かつてダイナに救われたようにエースはわしの恩人じゃ」
 オスマンはにっこりと笑って見せ、才人とルイズもほっと胸をなでおろした。
 それを見たオスマンは、一回咳払いをして呼吸を整えると、また才人に向かって話しかけた。
「それから、もうひとつ伝えておくことがある。サイト君、君の左手のルーンについてじゃ」
「俺の?」
「うむ、それはガンダールヴ、伝説の使い魔のルーンじゃ。伝承ではあらゆる『武器』を使いこなしたと言われている。君にも心当たりがあるのではないか?」
「ええ、まあ……」
 才人は、その質問には適当にお茶を濁しておいた。
 ギーシュとの決闘からホタルンガに斬りかかったときまで心当たりは大有りだったが、それよりもやはりこのルーンがエースにも影響を与えたのだということを、改めて確信していた。
(たかが使い魔のルーンがウルトラマンに影響を与えるとは、まあプラスなんだから別に悪くは無いか)
 疑問はまだ残っていたが、元々ひとつのことをいつまでも深刻に考える性質ではなかったので、才人はガンダールヴのことを「まあいいか」で済ませた。
「ともかく、その『破壊の光』はここではとても危険なものです。二度と盗まれないように厳重に保管してください」
 この世界に来てからいくつかの攻撃魔法を見てきたが、単純な破壊力だけでなく、射程、使いやすさ、奇襲性など汎用性で
『破壊の光』は完全にそれらを上回っている。悪用されたとしたらトライアングルクラスとやらでもまず止められまい。
 そのことを承知している才人は、オスマンに強く訴えた。しかしオスマンの返答はまったく予想外なものだった。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:24:12 ID:l96+ETnT
ウルトラ支援

163 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (8/9):2008/07/07(月) 23:25:23 ID:EiyLtaUX
「いや、この武器はサイト君、君が持つべきだろう」
「えっ!? な、なんですって」
 30年間守ってきた恩人の宝を譲る。信じられないオスマンの言葉に才人は仰天し、ルイズはまっこうから反対した。
「オールド・オスマン! この犬! い、いや使い魔に学院の秘宝をなんて!」
「ミス・ヴァリエール、わしではこれは扱いきれん。しかしウルトラマンであり、ガンダールヴである彼ならこれを正しく使ってくれるじゃろう。
受け取ってくれサイト君、そしてミス・ヴァリエールととともに、ハルケギニアを守ってほしい」
 最後にオスマンは深々と頭を下げた。
 ルイズは、こんなのに頭を下げる必要はないですと慌てているが、才人はオスマンの態度が真剣であることを感じて、無言で『破壊の光』を手に取った。
 すると、彼の左手のルーンが光り、『破壊の光』の使い方やその他の細やかな情報が頭の中に流れ込んできた。
「ガッツブラスター……」
「おお、それがそれの本当の名前なのか。どうか、大切に使ってやってほしい。一応わしが固定化の魔法で保護してあるから元より頑丈だろうし、下手な手入れもいらんじゃろうが、ただし一つだけ……」
「わかってます。おおっぴらに使ったりはしませんよ」
 学院の秘宝を一平民が持ち歩いてると知れたらいろいろとまずいだろう。それを察した才人はそう言ってオスマンを安心させたが、実はそれだけではなかった。
 本当のところ、ガッツブラスターにはもうあまりエネルギーが残っていなかったのだ。20発以上は撃てるだろうが、これからのことを考えると余裕のある数字ではない。
 その不安が顔に出ていたのか、オスマンは少し強い調子で才人に言った。
「不安なのじゃな。無理もない、じゃが、ウルトラマンダイナはたった一人でもあきらめずに常に明るく前に進もうと頑張っておった。君もウルトラマンなのじゃろ、ならもっと心を強く持ちなさい。そうすれば、彼のように必ず道は開ける」
「……わかりました。よーし、ヤプールなんか俺が八つにたたんでやるぜ!」
 才人はウルトラマンとしての重圧を感じていたが、すでに2匹超獣を倒していることだしなんとかなるだろうと、もちまえの気楽さを発揮して答えた。
「そうか、申し訳ないがよろしく頼む……この部屋にはいつでも入れるようにミス・ロングビルに話をつけておこう。何か困ったことがあったら遠慮なく来たまえ」
「はい。では、この辺で失礼します」
「うむ、ヤプールはまたいつ攻めてくるかわからん。今夜はゆっくり休みたまえ……ああそうだ、サイトくん、
実は1週間後にここで『フリッグの舞踏会』というものが執り行われるんじゃ。本当ならもっと前にやるはずじゃったのだが、
ベロクロンの襲撃のせいで延期になっておったんじゃ。君もメインで参加できるよう取り計らっておこう。楽しみにしていたまえ」
 『フリッグの舞踏会』とはこの魔法学院の行事のひとつで、娯楽の少ない学院では大勢の生徒が楽しみにしている食べて踊れるお祭り騒ぎだ。
 しかし普通の学生であった才人はあまり興味はないようだったが、それを察したオスマンは才人の耳元でぼそっとささやいた。
「学院中の女子生徒が着飾って踊りを楽しむぞ、もちろん手を取り合ってな」
「ぜひ参加させていただきます」
「聞こえてるのよ、この馬鹿犬!!」
 
 

164 :ウルトラ5番目の使い魔 8話 (9/9):2008/07/07(月) 23:27:40 ID:EiyLtaUX
 その後、ルイズと才人は学院長室をあとにした。
 すでに夜もふけて廊下も静かなもので、ふたりの足音だけが響いていた。
「やれやれ、おーいて」
「学院長の手前、蹴り一発で許してやったんだからむしろ感謝しなさい。ったく、この色ボケ犬!」
 ルイズはカッカッと怒っている。
 才人は、相変わらずのルイズの態度に辟易していたが、やがて思い出したようにルイズの肩を叩いた。
「なによ?」
「あとで言うことがあるって、言ってあっただろう?」
 ルイズの顔が固くこわばった。
 あのときの無茶は、正直どんな弁明をしても正当化できようはずもない。身構えるルイズに才人はやがて口を開いた。
「今度は俺も連れてけ」
「は?」
「お前が俺の言うことなんか聞く気がないのはわかってる。だったら次からは俺も連れてけ、多少はお前より頑丈なんだから盾くらいにはなってやる、俺はお前の使い魔なんだろ?」
「……」
 あまりに意外な言葉にルイズは絶句していた。
 ウルトラマンは決してひとりで戦っているわけではない、信じられる仲間たちがいるからこそどんな強敵とも戦い抜いてこれたのだ。
 しかし、他人を信じようとしないルイズでは、先のように命の投げ捨てに行くようなものだ。
 頑ななルイズにそのことを説いても聞き入れはしまいと分かっている才人は、あえてそういう言い方をしたのだった。
(ダイナも、仲間の元へ帰ろうとしていた。ウルトラマンがなんで強いか、いつかこいつもわかってくれる……かもしれないな)


 続く

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:31:16 ID:iYtjYqF7
GJ!
絆こそがウルトラマンの強さだな

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:45:01 ID:+5mPOfL/
GJです!
ウルトラの光線銃だとダッシュライザーが好きだったなぁ。玩具まだ持ってるぜ!

167 :ゼロの旋風 その3:2008/07/07(月) 23:47:05 ID:vSGCDYzk
ウルトラ5番目の使い魔の方、GJ!私も幼少時からウルトラマンシリーズ好きであるが
ゆえに、今後ゼロ魔世界とどうすり合わせて、面白い展開にされるか、楽しみに待って
おります。

ところで、投下予定が他になければ、0時過ぎくらいから投下したいのですが、よろしい
でしょうか?

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:57:28 ID:tscp7w4E
ウルトラの人乙!と思ったらさらに投下だとぉぅー!?
私は一向に構わん!!!

169 :携帯のウルトラ5番目の人:2008/07/07(月) 23:57:51 ID:6QK03t93
ご感想、どうもありがとうございます。
すいません、実は最後のご挨拶だけさるさんにかかってまだなので、先に代理投下をお願いします。

170 :ゼロの旋風 その3:2008/07/07(月) 23:59:59 ID:vSGCDYzk
了解。ではしばらく待ちます。

171 :代理 ウルトラ5番目の使い魔 8話:2008/07/08(火) 00:02:26 ID:s6BQx9UB
申し訳ありません。本編のほうはなんとかすべて投下できたのですが、最後のご挨拶のところだけ引っかかってしまいましたので代理をよろしくお願いします。



支援ありがとうございました。すいません、最後の最後で規制に引っかかってしまいました。
初めての他のウルトラマンの客演、楽しんでいただけたらうれしいです。

ちなみに、作中で明言はしてませんがアスカはその後、なんらかの方法で帰還していますので、後の話でじいさんになったアスカが出てくるとかはありませんのでご安心を。
いや、決して年をとったハヤタやダンが悪いと言っているわけではないのですが、アスカが年とった姿は正直想像できませんので。

ところで、このSSはウルトラマンAから召喚となってましたけど、よく考えたら
「ウルトラマンメビウスTV本編終了後の世界からの召喚」
ですよね。
すいませんが、これからはそういった方向でよろしくお願いします。
なお、メビウス外伝アーマード・ダークネスとの時系列の関係についてはまだ決めていません。

次回からは新展開です。どんな怪獣や星人が登場するかお楽しみに。
もちろんゼロ魔のキャラも逐次登場させていきますし、キュルケ、タバサやロングビルも活躍させていくつもりです。
では、しばしのあいださようなら。

シュワッチ!!

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 00:10:06 ID:Mng9Ih4U
ヘキサゴンの人か

173 :ゼロの旋風 その3:2008/07/08(火) 00:17:35 ID:XiScc3fL
ウルトラ5番目の方、お疲れ様です。なるほど、メビウス後の世界という設定ですか。
それはそれで、どのように料理されるか、いろいろと想像が膨らみます。続きを楽しみ
にいたしております。

それでは、0時30分前あたりから投下いたしたいと思いますが。よろしいでしょうか?

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 00:20:56 ID:ESQiak7m
sien

175 :ゼロの旋風 その3(1/9):2008/07/08(火) 00:26:31 ID:XiScc3fL
「新たなる仲間、H(ハルケギニア)J9誕生!」

月夜に映える 大巨人
肩に乗りたる その主
なす術さぐる 闖入者
異世界ゆえに 戸惑いも(ナレーション:柴田勝秀)

もしこれが俺が元いた世界で、J9として依頼された仕事の最中で、しかも相手がコネクション構
成員といった「敵対勢力」であることが明らかであったなら、躊躇も容赦も一切なく「即」急所を
狙って射殺し、

「今度生まれ変わる時には、いい子に生まれくるんだよ」

とその死体に向けて軽口を叩いていたはずだ。ついでにあのゴーレムも、ブライガーのブライソー
ドで瞬殺出来るだろう。

だが、今は状況が違う。
第一に、少なくとも現時点では、契約している「ご主人様」であるルイズに直接の危険が迫ってい
るわけではない。もっとも、本人自身もその2人の学友達も対決姿勢満々の意気軒昂だが…

第二に、ここが異世界である以上、自分や主人の身に危害が加わる可能性がない限り、この世界に
大きな影響を及ぼすような干渉の類は闖入者である俺はなるべく避けるべきだ、という俺自身の信
念がある(逆に、俺たちがいた世界に異世界からの闖入者が来て殺人などをしたら、俺たちは不快
に思うだろうから)。俺は戦士ではあるが、決して血を見るのを楽しむ殺人狂ではないし、自分で
言うのもなんだが必要以上に好戦的でもないつもりだ。一応…

第三に、これが最も重要だが、これほど大掛かりなゴーレムを作れるような術者で、しかも魔法学
院という重要施設に堂々と侵入して犯行に及ぶことから考えて、奴には相当大きな背後関係がある
可能性を俺は想起したからだ(一見些細と思えるような事件の背後に、実はコネクションの大掛か
りな陰謀の影があったことはザラだったという俺自身の経験に基づく)。だとしたら、ここで「実
行犯」だけを殺ったところで、背後の黒幕が健在なら禍根は残り続けることになる。
ましてや、相手が本当に、昼間に武器屋の店主から聞いた『土くれのフーケ』であれば、なおさら
だ。もっとも、フーケならば「貴族のお宝」ばかりを狙う理由を個人的に知りたいという俺自身の
願望も含まれてはいたが…

そして第四に、物理的な制約として、俺の手持ちの武器であるブラスターのエネルギーを補充する
手段はこっちの世界では今のところまだ見つかっていない。つまり撃てる回数は限られてるってこ
とだ。無論、ナイフや長剣デルフ程度の武器であの巨大ゴーレムを相手にするのは論外だ。

…と思考をめぐらしてこの場での最適解…「最良の選択肢」は、

1)ゴーレムを動かしている主の、
2)杖を握っている右腕を、
3)ブラスターの出力を抑えて撃つことで、
4)生かしたまま賊を捕らえて、動機や背後関係について徹底的に泥を吐かせること、

との結論に達した。
幸いなことに、賊自身がゴーレムの肩の上に姿を見せてくれている。術者の魔法を使用不能にすれ
ばゴーレムも崩れるはずなので、数日前の対ギーシュ戦の時と同様、杖の使用を封じるべく奴の腕
を狙うことにする。杖だけを狙えれば一番良いが、さすがに異世界へ来て初めてのブラスター射撃
故にそこまで細い標的に当てられるか不安なので、より太くて狙いやすい手首にしたのだ。

176 :ゼロの旋風 その3(2/9):2008/07/08(火) 00:28:01 ID:XiScc3fL
ブラスターを手に取り、用心鉄に指を入れて銃を数回転させて銃把を握る。安全装置を解除し、本
体左側の出力調整目盛りを「ショック最小レベル(最弱)」に合わせた。無論、エネルギー節約と、
万一狙いが狂った場合の相手の殺害を防止するためだ。この間、約2秒。

それにしても相変わらず武器を手に取った時に発動している『正体不明の能力』は、身が軽くなり
五感が研ぎ澄まされて、根っからの「戦士」である俺には気持ちがいい。ブラスターを「射撃目的」
で握るのも、この異世界では初めてなのに、不安感より高揚感と自信の方が、なぜか勝る。

「お嬢とお二方、危ないからちょっくら後ろに下がっててもらえないか?俺に考えがある。」

「どうする気なのキッド?あんなバケモノ、いくらあんたでも相手が大きすぎるわっ!」

「なーに、心配ご無用。お嬢様方はこのキッドさまの妙技をとくとご覧あーれ!イェ〜イ!」

「いいわダ〜リン、あなたの腕前、あたしがしっかり見届けてあげるわよぉ〜イェ〜イ!」

「…敵は強大。おそらく土のトライアングルクラス以上。十分注意…」

お嬢様方を背後に下がらせて、膝撃ちの姿勢から俺はゴーレム上の術者の右手首を狙った。幸い、
そのゴーレムは俺たちの方には向かってこない。術者の奴はどうやら俺たちに気付いていないか、
たとえ気付いていても、少なくとも現時点における自分の目的遂行上の支障とはならない「取るに
足らない存在」としか認識していないかのいずれかだろう。
…すごいぜ、距離はたっぷり百メートル以上はあろうかというのに、レーザー利用超高倍率ターゲ
ットスコープも顔負けの精度で、標的の狙点とした部分が手に取るように「見え」て、おまけにブラスターの射撃後の「未来着弾地点」まで知覚できるようだ。
俺の意識内で両者が重なった瞬間に引き金を絞る。その時、手首を極細の熱線で打ち抜かれた相手
の悲鳴が聞こえたように思った…いや、おそらく実際に聞こえたのだろう。何せこの能力のことだ
から、標的とした相手の周囲の音声も俺に知覚できるようになっている可能性は大だ。今のピンポ
イント超精密射撃成功が示すように、召喚後、俺に付加された能力は只者じゃない!

当然のように奴は握っていた杖を落とし、程無くゴーレムはその巨体を崩し始めた。

このままでは奴も数十メートル(こちらの単位ではメイル)の高さから転落するか、さもなければ
崩れたゴーレムの残骸に生き埋めになる可能性もある。そうなっては生かして口を割らせることが
できない!背中のデルフも、

「相棒!急げ!このままゴーレムが崩れると、奴も巻き添えになる可能性が高い!」

と叫んだ。

俺は腰のホルスターにブラスターを戻し、その銃把に手をかけて、先程よりは弱いながらも『例の
能力』を保ったまま、まるで低重力下にあるような速さで元ゴーレムだった崩壊中の土砂の山に接
近し、自分でも信じられない速度と身軽さでその頂上まで駆け上がり、右手首を押さえて苦悶の表
情と声を発する奴さんを抱き上げた…

って、女!?暗くて表情は確認できなかったが、体型や「匂い」からも明らかにその賊は女性だっ
た。狙った時は、とにかく手首だけを狙って確実に撃つことだけを考えていたから、相手の性別に
までは頭が回らなかったが…これがボウィの奴だったら口笛を吹いてデレるところだろう。

「口を閉めてろ!これだけの土砂が一気に口から入ったら窒息間違いないからな!」

抱き上げながら彼女に警告すると、俺はお嬢様方が待つ方向へ一気に駆け出した。時々、抱き上げ
ている彼女から、指を両手首のナイフに当て直して…
やはり弱いとはいえ、『あの力』が発動したので、その力を借りて加速できた。

177 :ゼロの旋風 その3(3/9):2008/07/08(火) 00:30:20 ID:XiScc3fL
その女を救い出すために抱き上げて走っている最中、俺は念のために、触っただけで対象が武器で
あるか否かとその性能を判別できる『例の能力』の特性を最大限に利用して女の体を精査した。こ
うした大掛かりな犯罪では、犯人が巨大コネクションの工作員や反政府組織のテロリストだった場
合、自殺用の毒薬や最悪の場合、自分自身を含めた証拠隠滅と相手組織への少しでも大きなダメー
ジを与えることの一挙両得を狙って自爆用の強力な爆薬を身に付けていたり体内に埋め込んでいる
場合も、俺の経験上決して少なくないからだ。

幸いなことに、『例の能力』は彼女が特にそのような危険物を所持していないことを俺の意識の深
層に教えていた。もっとも、俺が見聞きした範囲でのこの世界の科学技術レベルでは、小型強力な
爆薬の作成はもともと困難だろうが…

それならば、こいつの杖の使用さえ封じれば、後はあのお嬢様方でも十分相手できそうだ。キュル
ケはかなりの『火』の使い手だし、タバサは大人しそうな外見を一見していたが、俺から見れば若
さに似合わぬ殺気を秘めていた。あれは「戦士」の気配で、かなり「出来る」使い手と見るべきだ、
、と俺の勘が教えている。だから昼食時での批評のように、ギーシュ戦で俺の技量を正確に見抜け
たのだろう。第一、二人とも「トライアングル」クラスの魔法の使い手だ。ルイズも…まぁ、魔法
の発動がいつも爆発という結果になっているから、こういう相手の場合はかえって好都合かもしれない。
万一この女が右手の負傷を省みず格闘戦に持ち込もうとしたなら、お嬢様方の盾となってこの俺自
身が相手をすればいい。

少々余談だが…


それにしても、この世界の支配階層である「メイジ」ってのは、つくづく『哀れな奴ら』だと思う。
なんせ、どんなに高位高官かつ高度のメイジランクを誇ろうと、「杖」無しでは、どんな初歩的魔
法も発動できないのだから。手首さえやられたら単なる役立たずに過ぎない。


「獲物を捕らえてまいりましたのでご笑納を、お嬢様方、イェ〜イ!」

元ゴーレムの土の山を背景に、俺は大仰な身振りと台詞で3人の前に賊を置いた。

奴さんは、自分の身に起きたことがまだ理解できない当惑した様子で、痛む右手首を左手で押さえ
ながら、呆然と俺や周囲に立つ3人の少女を見回していた。

「さすがわがダ〜リン、見事な腕前だわ〜。ではでは、獲物を拝見…ってあんた、学院長の秘書さ
んじゃない!?どういうこと、これって!?」

「…学院長秘書ロングビル女史である可能性大であること、認めざるを得ない…」

「わたしも思い出したわ!ほらキッド、あんたもついこの前、学院長室で会ったばかりでしょ!?」

そういえば、ルイズと契約した直後に、一応この世界では『平民』という区分ながら「人間の使い
魔」という特殊性から、俺にいろいろと特別な便宜を図ってくれることになったため(例:学院の
図書館での一定の図書の閲覧許可、生徒が使用していない時の各種体育施設や運動場の使用許可、
食事の際の厨房への出入り許可他<ただしそれらの対価として、特殊事例ゆえに学院長や教員によ
る俺に対する各種調査への協力を要求された<後で知ったが、これらは俺が「最低限度でも人間的
に学院内で過ごせるように」との配慮から、ルイズと彼女の主担任教師コルベールが学院長に訴え
て実現してくれたものだったそうだ)一応その説明と手続きのためルイズと一緒に中央塔最上階の
学院長室へ連れて行かれた時に、応接してもらった記憶がある。あの時の秘書だったか!

だとすると、事態は重大だ。彼女に対する詮議は慎重に行う必要を感じた(なにせ「学院長秘書」
という、いわばこの学院内の「要人」の一人といえる)。幸か不幸か、少なくともこの場には俺た
ち以外の人間の姿は見えない。他の生徒や教師は、この騒動に気付かないのか、あるいは巨大ゴー
レムの出現という事態に恐れをなして見て見ぬ振りをしているのか、この中庭に姿を見せる気配が
今のところ全く感じられない。
本当に大丈夫か?この学院…暮らしている身として少々不安になったが…

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 00:30:57 ID:htBTVkB4
支援

179 :ゼロの旋風 その3(4/9):2008/07/08(火) 00:32:37 ID:XiScc3fL
「誰か来たら面倒だ。ここは皆さん、ひとまず物陰に隠れて話を続けた方がいいかも」

どうやら彼女に対して抱いた懸念は他の3人も同様だったようで、うんうんと頷くや否や、手近な
物陰に向かって5人で移動した。無論、賊を抱き上げて走ったのは俺だ。

「相棒、その植木の物陰がいいや。そこならこの学院で現時点で人間が起きている部屋の全ての窓
から死角になるはずだ!」

と背中のデルフが言うので、一応信用することにした。

「ここなら、他の連中の目はないようだな。では、尋問を始めさせて頂きましょうか、侵入者さん」

ようやく事態が飲み込めながらも、手首をやられて魔法が使えない故か、わずかな光でも分かる程
の悔しそうな表情を浮かべて彼女は口を開いた。

「殺すなら殺しなよ…あんたたち恵まれきった貴族連中に話すことなんてないね!」

「なんですって!?この盗人風情がっ」

「よしなさいよヴァリエール、相手を不用意に刺激しちゃ、聞きたいことも話してくれないわよ」

「…相手も一応メイジ、それもゴーレムの大きさと動きからして、かなりの高位能力者。普通なら
盗賊をせずとも十分な身分・収入が保証されるはずの実力クラス。従って相当な『訳あり』…」

確かにメイジの中には、投機失敗や債務超過といった経済的事情や、権力闘争の結果政争に敗れた
などといった政治的事情から『メイジ』でありながら貴族階級から没落したり追放された者達が、
傭兵化したり、用心棒や子女の家庭教師といった上級貴族の家事使用人と化したり、またある者達
は正業に「就かない」か「就けない」かして犯罪者化し、最悪は自分達を没落させた現体制への復
讐を図るテロリスト化する例も多々みられることをルイズから教わった。彼女もそうした『浪人メ
イジ』の一人ということか。

「俺はあんたが何者かはあえて尋ねない。ただ、なぜここを狙ったかが知りたい。この学院には、
俺を召喚し、現時点では俺を養ってくれている『ご主人』がいる。俺はその主人を守る『使い魔』
として、その理由を知りたい。大丈夫、これ以上、肉体的な危害を加えるつもりは俺にはない」

しばらくの沈黙の後、うつむき加減で彼女は口を開いた。

「…憎かったのさ、あたしもかつて貴族だったけど、いろいろあって貴族って奴らが大嫌いになっ
た。だから何回も大貴族の邸宅ばかり狙って、それらの家の『家宝』のマジックアイテムを取り上
げて奴らの鼻を明かしてやったのさ。まっ、いい収入源になるってこともあったけどね…
そしてこのトリステイン魔法学院の宝物庫に、飛び切りのマジックアイテムが保管されてるって噂
を聞いてね、それであの色ボケ学院長行きつけの店を調べてそこに店員として応募して、あの色魔
オヤジのご機嫌を取って、学院長秘書としてここへもぐりこんだってわけさ…」

180 :ゼロの旋風 その3(4/9):2008/07/08(火) 00:36:39 ID:XiScc3fL
「ってことは、やっぱりあんた『土くれのフーケ』なのね。でもあれほどの実力だったら、さぞや
名のある貴族だったはずのあんた、がなんで自分自身も属していたはずの貴族階級を憎むわけ?」

「…まぁ、あんた達に話しても分からないかもしれないけどね、王家や貴族社会の醜悪なゴタゴタ
に巻き込まれて、愛する家族を殺され、財産も何もかも奪われちまったのさ…自分がそれまでいた
世界がいかに腐って汚れていたか身を持って思い知らされて、それで一転して、奴らにせめて一矢
報いたいと思うようになって、この稼業を始めたわけさ…」

…俺の杞憂で、どうやら背後の無い単独犯だったようだ。あまりに潔すぎるし、口も軽すぎる。
第一、囚われた場合の対策を何ら準備していた様子が感じられなかった。

それにしても、彼女の言葉は俺にはなんとなく分かる気がする。自分が信じていたものに裏切られ
たが故に、かつて自分が所属していた世界あるいは組織に復讐することをJ9時代に依頼されたこ
とも1度や2度ではないからない。いや、俺自身、軍隊という組織を信じて入ったが故に、裏切ら
れ幻滅して、たまたま勧誘されたアイザックの『J9』に走った人間ではないか?

と、そこで『J9』の文字が脳内に浮かんだ時、俺にひらめくものがあった。

「なぁフーケさんよ、取引しないか?」

「えっ!?」

「あんたが『土くれのフーケ』なら、少なくとも平民、特に貧しく虐げられた人々の苦しみは分か
っているだろう。」

「まぁね…少なくとも、自分自身がいかに『守られた』世界で過ごしていた世間知らずであること
とだけは実感させられたよ…だから時々、気まぐれで、盗品を売った金の一部を、自分が印象に残
った貧民街にばら撒くこともしたさ。おかげであたしのことを『義賊フーケ』ともてはやす連中も
いるみたいだけどね…あたしは単に一時的な義憤に駆られてやっただけなのに…あたしの本当の目
的は別にあったことも知らずに…」

「だったら話は早い。どうだい?ここにいるみんなで、チームを組んで、世の強者に虐げられてい
る『弱者』のために、晴らせぬ恨みを代わりに晴らす稼業を始めないか?」

「はぁ?」

ロングビルことフーケのみならず、3女生徒も目を丸くしながら俺を見た。

「俺は前にいた世界で、軍を辞めてから、法や権力の壁にぶち当たって本来泣き寝入りさせられる
人々の恨みを代わりに晴らす稼業をしていた。こっちの世界でも、『権力』を握っている連中は、
やりたい放題。地道に真面目に日々働いている者達が一方的に搾り取られている現実がある。だか
らこそ、そうした虐げられた人間の側に立って、少ない報酬であっても、搾り取る強い奴らに立ち
向かう存在が必要なんじゃないか、って俺は思うんだ」

そして一呼吸置いて、理念面からのみならず、俺は『利得』という現実面からも論じた。

181 :ゼロの旋風 その3(6/9):2008/07/08(火) 00:38:56 ID:XiScc3fL
「もちろん、金集めだけだったら、富み栄えた貴族層御用達の稼業にした方が儲かるだろう。だが、
それでもなおかつ、あえて困難で見入りも少ない階層を相手にする方が、競争相手がいない分、そ
れだけ『需要』は見込めるんじゃないか?富裕層に媚び諂おうとする奴らは多いから、それだけ競
争も激しく、従って『選ぶ側』である富裕層側は選り取りみどりなのに対して、売り込む側はどれ
だけ媚びても買い叩かれるのが常だ。だったら、たとえある程度小額であろうと、弱い立場の人間
の側に立って、社会的強者、とりわけ権力を振りかざす連中を懲らしめる稼業ってのは『小利多売』
の効果で、長い目で見れば依頼する側もされる側も得じゃないか、とビジネスとして十分に採算が
見込めると俺は思うんだが…しかもこの場には、あんたにミス・ツェルプトー、それにミス・タバ
サと土・火・風と、水以外の3系統のトライアングルクラスメイジが3人も揃っている。我が主で
あるミス・ヴァリエールは、系統魔法こそ使えないが、『爆発』という結果を生めるなら、悪党退
治にはむしろもってこいなんじゃないのかい?」

「ちょっと、キッド!今の言い方、主であるわたしに対してかなり失礼よ!それに盗賊を見逃して、
あまつさえ仲間にしようなんて!」

「…フッ…ものは言い様だね。でも、あんたが言うとなぜか説得力があるよ。あたしが見たところ、
あんたは相当な腕利きの殺し屋だったね。少なくとも二桁は殺ってるだろ。なのに、こんなに涼や
かな表情をしていて、それでいて温かみを感じさる…さっき自分の危険も省みずにあたしを助けて
くれた時にはっきりと感じたよ。あたしの勘に過ぎないけど、あんたは信頼できる」

「お褒め頂いて光栄だ。ただ一つ訂正させてもらえれば、元いた世界で殺ったのは少なくとも実数
四桁に達する。」

フーケはもちろん、他の3人も驚いた表情で俺を見据えた。無理もない、この世界では、ロボット
やミサイルやレーザー砲といった大量破壊兵器は存在しない。実際、ブラスターによる射撃のみな
らず、ブライガーの戦闘担当要員としてブライソードやブライカノンそして何よりブライガー自体
の三本指の手や頑強な足を操作して殺した人間の数は、各コネクションのロボット・戦闘機・宇宙
艦船・車両や惑星・衛星上の基地あるいは宇宙ステーション内にいた者を含めれば四桁どころか、
場合によると五桁すなわち万単位になっているかもしれない。特に水星決戦以降では、ヌビアと対
立していたオメガコネクションの連中を殲滅し、さらにその後ヌビア本体やその傘下に入った各惑
星コネクションの連中との戦いでは、当たるは幸いとばかりに船や基地・コロニー・ステーション
ごと斬り、撃ち、投げ、殴り、蹴り、握り、踏み、潰しまくったからなぁ…ひょっとしたら、ヌビ
ア関連だけでも十万単位になるかも…

この世界の魔法では、いくら強力でも千人単位の人間を、焼く火系魔法や、溺れさせる水系魔法や、
吹き飛ばす風系魔法や、一度に踏み潰すゴーレムを作る土系魔法というものは想像できないだろう。

「無論、人殺しは人殺しさ。時には、好きだった女の兄貴でしかも長年の親友だった男すら手にか
けたり、軍隊時代の元同僚と危うく銃撃戦という場面になったり、またある時は長年憧れてその射
撃の腕に追いつく目標としていた人の最期を看取ったこともあった。多くの人間が暮らす町のよう
場所を、弱い人々に害なす悪党ばかりが居るという理由で全滅させもした。それでも俺は自ら銃に、
そして戦いに生きる道を選んだ。そのことを後悔する気も、また言い訳する気もない。だからとい
って、人の命の重みが分からない訳じゃない。殺した命の重さを一生背負う覚悟と決意はあるつも
りだ。だからこそ、安易な人殺しはしたくないし、助けられる命なら助けたいと思うまでだ…
言い訳はよそう…俺は矛盾の塊であることを隠すつもりはない」

昼間俺が話した内容を思い出したのだろう。フーケもさることながら、3人の女生徒達の表情が重
いものとなるのが分かった。俺の体験談の背後にあるものに思いが到ったが故だろう。

「フッ…まぁいいだろう。どうせこんな稼業は長く続けられるとは思っていなかったし、逮捕され
て身の破滅につながるよりは、あんたが言う『始末屋稼業』の仲間になった方がいいかもね。それ
に、腐った貴族連中を懲らしめることも続けられそうだし、そこそこの実入りも見込めそうだしね」

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 00:41:41 ID:IgWxjAy4
sien

183 :ゼロの旋風 その3(7/9):2008/07/08(火) 00:44:44 ID:XiScc3fL
「面白そうだから、あたしは賛成だな。ちょうどトリステインでのボーイハントにも飽きてきたと
ころだし、何より思いっきり暴れまわれそうなところにツェルプトーの武門の血が騒ぐわ。無論、
ダーリンと一緒にいられることが一番の魅力だ・け・ど!」

「…同意、武人としてのキッド、あなたについてもっと知りたいしもっとあなたから学びたい…」

「しょうがないわねぇ。まぁ、非合法なことをするのは気が進まないけど、世の中の虐げられた人
々を守るために力を尽くすことが、『貴族』たるものの本来の責任だと思うし」

「とか何とかいっちゃって、あんた、あたしにダーリンを取られるのが怖いんじゃないの」

「バッバカ言わないでよね!わたしは純粋に貴族ヴァリエール家の人間としての本分を尽くしたい
だけなんだからぁ!」

「はいはい、ではそういうことにしておきましょうね」

「ではでは、合意成立ということで。で、一応チーム名なんだが、俺が前の世界で同様の仕事をし
ていた時にちなんで、『J9』としたい。ただし、ここはハルケギニアだから、俺の世界の文字で
『ハルケギニア』と書く際の頭文字『H』をつけて、『HJ9』としたいんだが、どうだろう?」

「いいわ、洒落てるんじゃない?話でしか聞けなかったダーリンの活躍が実地に見れる期待にあふ
れるような名前よっ!」

「…異存は無い…」

「まぁいいわ。キッド、今後は単なる使い魔や用心棒じゃなくて、仕事を共にする『仲間』として
も付き合ってもらうんだからね!だから戦慣れしたあんたの知識や技能を惜しみなくわたしにも教
えなさいよ!」

「へいへい、合点ですお嬢様。イェ〜イ!!」

「なかなか今後が楽しみな『仲間』たちじゃないか。あと、ちなみにあたしの本名はマチルダ、マ
チルダ=オブ=サウスゴーダだよ。学院の『表』ではともかく、仲間内だけの時はマチルダって呼
んでくれたら嬉しいね」

マチルダねぇ。略して「おマチ」って呼んだら、元祖のマチコ=バレンシアにどう思われるだろう
か?もっとも、元の世界の「お町」がボウイやアイザック同様にまだ見つかっていない以上、とり
あえずマチルダを「おマチ」呼ばわりする支障はないだろう(再会したら、その時にまた考えよう)。
「そうかい、ではこれからよろしくな、ロングビルでもフーケでもない『おマチ』さん」

「で、HJ9の件は決まったとして、当座の急務として、この騒動の後始末はどうするの我がダー
リン?」

「そこはこのキッド様、抜かりはないでございますよぉ!」

俺がそこで、4人に口裏合わせとして説明した内容は次のようなものだった。

1)俺たちがゴーレムに気付き、中庭に飛び出したことまでは事実どおり。
2)宿直教員がサボっている様子に憂慮して、おマチことロングビルが代わりに夜回りをしていた
最中にゴーレムによる襲撃を目撃。
3)そこで、遠方から駆け寄ってくる俺たちに気付いたロングビルが、生徒に害があってはならな
いと一人で賊に挑み、結果、手を射抜かれる負傷。なお、賊が彼女の手を傷つけるために用いた手
段は不明(ひょっとしたらマジックアイテム?)
4)ロングビルが賊に傷つけられるのを見たこの俺キッドが、とりあえず手近に転がっている石を
探し、何とか見つけて賊目掛けて投擲。見事に賊の体に命中し、ゴーレムは崩れる。
5)賊に負傷させられたロングビルを救出することを優先したため、その隙に賊は「フライ」の魔
法を使ったかマジックアイテムを使ったか、とにかく飛んで逃げられた。

というものだ。

184 :ゼロの旋風 その3(8/9):2008/07/08(火) 00:47:19 ID:XiScc3fL
「そんなにうまくいくかしらねぇ〜キッド、確かにあんたの武人としての戦術的才能は買いたいけ
ど…」

「きっとうまくいくと思うぜ相棒。だってよぉ、この事件の詳細を目撃できている奴は、少なくと
も『伝説の剣』であることを誇るこの俺様が感知している限りじゃ、ここに居る5人だけみたいだ。
当直の教師すら出て来やがらねぇ」

「だってさ、というわけで、朝一番に学院長にみんなで報告に行こう!誰がなんて言おうと、それ
で全てうまくいくさ、きっと…」


こうして、俺はこのハルケギニアの地で、新たな仲間を得て、新たなる『J9チーム』を結成した。
下のJ9の仲間のことを忘れてはいないが、かけがえのない、おそらくは生死すら共に出来るであ
ろうと見込める仲間と、新天地で出会えたと今は思いたい。


なお事件の後始末がどうなったかの後日談は。

結局、学院の方では俺たちが口裏合わせした内容が公式のものと認められることになった。もっと
も、ゴーレムが出てきたあの場に実際に居たのは結局俺たちだけだったのだから、そこでの出来事
の詳細が他の人間が目撃するところとはならなかったから無理からぬことでもある。たとえ目撃し
ていたにしろ、外に出ずに室内から窓を通して見ていただけでは、双月の下とはいえ人間の細かい
動きやその発言までは分かろうはずもない。
石を30メイル(メートル)近い高さにいた賊に当てたという話も、ギーシュ戦での俺の石投げの
腕前が、元いた国では俺が軍人として相当な地位にあったらしいという噂話と共に既に学院中の語
り草となっていたこともあって、比較的すんなりと受け入れられた。

賊は逃がしたものの、宝物庫は守ったということで、3人の女生徒は賞金や叙勲こそなかったもの
の、『生徒の鑑』とされ学院長名による表彰状を授与されることになった。3人とも、実際に賊を
退けたのはこの俺キッドで、自分達は何もなす術が無く立ち尽くしていただけだったから(事実そ
うなのだが)、と辞退しようとしたが学院長曰く、結果よりも何よりも学院の危機を見過ごさずに
現場へ赴いたその勇気と決断力と行動こそが重要なのだ、とのことで結局受けることになった。
俺から言わせれば、賊の侵入を許し、あまつさえ学院の中でゴーレムを暴れさせるという緊急事態
に当夜の宿直を含めた教員達が何らの対処も出来なかったという「大不祥事」から衆目をそらす為
に、危機を救った「英雄」が必要だったが故の表彰だろ、とツッコミを入れたくなるところだ。

ミス・ロングビルことフーケことマチルダは、生徒を救おうとして負傷したことになっていたため、
職員の誇りだとして学院長自ら賞金とやはり表彰状を授与しようと言ったが、『自分は学院職員と
して当然の責務を果たしただけであり、一切表彰などには及ばない。むしろ眼前で賊をみすみず逃
がしてしまった責任があるので、それらの栄誉を受ける資格はない』と主張して結局全ての表彰の
類を辞退し通した。その代わり、水系魔法での速やかな治療と午前中だけの半休を与えられた(も
っともそのせいで、午後に右手首も治癒して出勤してから処理しなければならなかった仕事の量が
いつもの倍以上だった、と後でぼやいてたっけ)。

宝物庫自体は、外壁に少々ひびが入ったものの内部構造や保管物には特に異常はなく、修繕の上あ
らためて強力な固定化魔法をかけられることになった。これが作業を担当するメイジの人選から、
固定化の手順からそれらの経費見積もりやら日程決めやらが、関係各方面とも綿密な折衝を要する
相当面倒な仕事であり、それを事務方としてほぼ一手に引き受ける羽目になったのが、そのひびを
入れた当人自身だったというのは大いなる皮肉だ。後に曰く

「後始末がこんなに面倒と知ってたら、ひび一つ入れるんじゃなかったよ。おかげであの壁の構造
やかけられた固定化魔法の種類と強度は全部分かったけど、あたし個人としては縁起でもないから
もう二度と手を出す気にはなれないね。あの壁にかけられていた最大の魔法は、『あたしへの呪い』
だったんじゃないのかい?」

と。もっとも、

「今に、俺たちHJ9の仲間とめぐり合えるきっかけになった『幸運の魔法』と思える日が来るさ」

と返したが。

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 00:48:08 ID:E5i+xFSf
夜空に星が輝く影で支援

186 :ゼロの旋風 その3(9/9):2008/07/08(火) 00:51:42 ID:XiScc3fL
なお、俺は一応ルイズの『使い魔』ということになっていたから、直接には一切の表彰の対象には
ならなかったが、そのかわり新たに

・学院保管の「魔法を要しない」武器を閲覧し、必要に応じて担当教員や場合によっては学院長の
許可を得て使用できる許可と、
・「トリステイン魔法学院特別警備員」として、他の学院常駐警備員(衛兵)のような交代で定期
的巡回や門番に当たる任は免除されながらも、彼らと同等の権限−即ち、不審者を見かけたら誰何
(すいか)し、必要に応じて警備員詰所へ連行して尋問する権限−

を与えられることになった。後日、正式に辞令と特別警備員であることを示す腕章を与えるので、
改めて学院長室へ来てくれとのこと。それらの手続きでまたマチルダの仕事が増えるなぁ…

だが、後日談で俺個人として最も重要と思えた事柄は、その特別警備員任命の時にあった。俺に辞
令と、明るい黄地に鮮やかな赤いハルケギニア文字で「トリステイン魔法学院特別警備員」と書か
れた腕章を授与した後、相変わらず秘書をしていたロングビルことマチルダを人払いした学院長は、
コルベールを横にしたまま、俺とその主ルイズに対して曰く、

「おぬしのその印(ルーン)と力、ありとあらゆる『武器』を使いこなす能力があるという伝説の
使い魔『ガンダールヴ』のものじゃよ。お主がグラモンの末っ子との戦いでも、今回の学院に進入
したゴーレム使いの賊との戦いでも、単なる石といえど、それを『武器』として利用しようといて
いたが故にガンダールヴの能力が発現したのではないか、とわしは思っておる。じゃが、おぬしも
その主であるミス・ヴァリエールもよく聞いて欲しい。王国政府の上層部には、昨今アルビオンで
同王室を脅かしているレコン・キスタ軍への警戒感から、王党派軍に加担しての同国内戦への介入
を主張する重臣も多いらしい。そんな時に、宮廷に『伝説のガンダールヴ発見』などという報告が
上がったらどうなる?対レコン・キスタ主戦派の好戦的な連中の駒として利用されるのがオチでは
ないかとわしは危惧する。極めて危機的な内外政治状況であるがゆえに、わしはそうした騒乱から
生徒達を守りたい。よって、このルーンの意味とガンダールヴの件はくれぐれも内密にせよ。これ
は君たちだけではなく、トリステイン王国の命運も左右しかねない重要事と心得て欲しい」

この時、俺は主ルイズやその仲間達と共に、今後この世界での大きな時代の渦に巻き込まれていく
予感をひしひしと感じた。この地で新たに結成した『HJ9』の前途にも多くの試練が立ちふさが
る気がする。

だからって、負けないぜ!俺はJ9そしてHJ9のブラスターキッドさまだ!どんな状況でも心の
中では絶望なんて言葉とは無縁のつもりさ。イェ〜イ!


腕は試しと 抜き撃てば
月夜に浮かぶ 白美人
前世の因縁 割り切りて
新たに集う 始末人
ゼロの旋風 HJ9
お呼びとあらば 即参上!(ナレーション:柴田勝秀)

187 :ゼロの旋風 その4(次回予告):2008/07/08(火) 01:01:56 ID:XiScc3fL
集いし精鋭 初仕事
色情貴族の 魔の手から
可憐なメイド 救えよと
そびえる土の 大巨人

ゼロの旋風 HJ9
お呼びとあらば 即参上!(ナレーション:柴田勝秀)

というわけで、遅ればせながら「ゼロの旋風」その3です。仕事が更に多忙に
なっておりますが、なんとか2週間以内には、「その4」をUPしたいと思い
ます(タイトルからご想像通り、「あの人」がメインのお話です)。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 01:24:54 ID:UWsKHi2n
乙でした!

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 02:19:27 ID:IcYDRxze
乙です!

しかしナレーションが見事に脳内再生されますなぁw

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 02:31:04 ID:Tmz69X2d
面白かったぜ、ゼロの旋風!
イェ〜イ!w

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 09:58:44 ID:0QYyQKyu
乙したー。
ここでフーケを抑えちゃう展開は珍しいな。

ただ、ルイズが聞き分けが良すぎると言うか……
貴族至上主義でプライドの塊なルイズの反応としてはちょいと違和感あるかも。
まあ作者的にはここからが書きたかったことだと思うんですけど、
(実際、ここまでが大分駆け足でしたし)
できればルイズの心情の変化を丁寧に書いておけば、
違和感もでなかったかなーと思います。まる。

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 10:13:24 ID:+s8qoyXL
フーケ改めエンジェルおマチですね、わかります

193 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 10:57:30 ID:lACz6fEt
聞き分けが良すぎるルイズなら負けないぜ(そこは負けておけ
と、いうわけで書けたよ。なーんだが、書くほどに小ネタが増えつつあるんだけど大丈夫だろうか。
11時から投下するよ

194 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 11:01:33 ID:lACz6fEt
 トリステイン魔法学院は教師・生徒・奉公平民含めた全寮制である。
 無論、長期の休暇がもらえた場合は各々の故郷に帰る事ができる。生徒達は父母の待つ領地へ、教師は留守を任せた屋敷などへ。
とはいえ、どこにでも天涯孤独を称する人物はいる。魔法学院教師の一人、ジャン・ジャック・コルベールもその一人である。


自らの鎧を貸したギュスターヴは、数日後コルベールの下へ鎧の安否について聞く為、彼の部屋を訪ねようとしたのだが…。
「ミスタ・コルベールの部屋?」
 なんとなく日課になってしまった、広場の木陰の集まりの中で、貸し出してもらった本を読みながらギュスターヴは隣でコロコロと
午睡を取ろうとしていたルイズに聞くのだった。
尚、タバサは勿論として課題として出された構えの練習中。たまにキュルケがやってきて、厨房からもらってきたレモン水などを片手に
おしゃべりしていく。
 使い魔の質問にルイズは顔をしかめた。彼女は鎧をコルベールの部屋に持ち込む時についていったため、場所がわかるだろう、と
ギュスターヴは踏んでいた。
「そろそろ鎧を取りに行ってもいいかな、と思ってな。…まぁ、何も問題がなさそうならそのまま置いておくって言うのも悪くないのだけど」
「無防備だなぁ相棒は…」
 タバサのお目付け役を買って出たデルフがぼやく。ギュスターヴがルイズの使い魔である以上、たまに小間使いをこなす時がある。
剣の修行に付き添えない時などは、デルフと短剣だけをタバサに貸し、デルフに稽古の具合を見てもらっていたりするのだ。
「あの人の部屋…って言うか、部屋なんだけど、部屋じゃないような…あぁ、面倒ね!あの人が居るところに連れて行けばいいんでしょ!」
 傍から見てもルイズはコルベールの元に行くのが面倒くさそうだ。しかし特に用がなければ教師寮には入れないため、学院内を歩き回った
ギュスターヴでもコルベールの部屋はわからないのだ。
「すまないな、ルイズ」
「まったく…本当に世話の焼ける中年使い魔ね!やったら平民に好かれてるみたいだし?そこのタバサにも重宝がられてるみたいだし?
ご主人をほったらかしで良い身分ね!」
「拗ねるなよルイズ」
「すっ、拗ねてなんかないもん!」
 ぐちぐちと草をむしりながらやっかむルイズをギュスターヴは宥める。タバサはそんな光景をここ数日何度も見て、
これが彼らの日常なのだな、と思ったのだった。


タバサの相手をデルフに託し、そんなご主人に引き連れられてギュスターヴが向かったのは、教師向け寮のある塔ではなく、他の
学院施設から廊下が繋がっていない、単独で立っている小さな塔の前だった。
「ここよ」
「ここって…寮じゃないじゃないか」
「知らないわよ。この前鎧を持っていく時はここに持ち込んでいたのよ」
 閉じられた両開きの扉に貼り付けられた真鍮の巨大なノッカーを叩く。すると扉は内側の人間の手で外側に向かってゆっくりと開かれた。
開いたのは何を隠そう、この『塔』の主人コルベールその人だった。
「おや、誰かと思えばミス・ヴァリエール、ミスタ・ギュス。いかがなされましたかな?」
 コルベールはどうやら何かの実験中だったのだろう。くすんだしみやら何やらがついた実験着らしき麻布の服を着けている。
「いや。鎧の方はどうなったかな、と思いまして」
「おお!そうですか。実はその事で二、三お聞きしたい事があったのです」
 その言葉にギュスターヴの表情がわずかに崩れる。脇のルイズはハッと明らかに顔に出て驚いているが、研究に心傾いているコルベールは
それが見えなかった。
「ささ、立ち話も妙です。中へどうぞ」
 



195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 11:03:31 ID:b/LV3KKl
ひさびさの支援


196 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 11:04:50 ID:lACz6fEt
 そこは他の教師達から「コルベール『専用』研究塔」と呼ばれている。
 もっとも、これは賞賛や嫉妬からではない。意味するのは皮肉が大多数である。
 そもそも、コルベールは元は他の教師達と同じく、学院内にある教師達向けの寮で生活していたが、彼が余りに自室で研究に没頭する為、
隣室や他の階の教師達からオスマンに向けられて苦情が殺到してしまった。
 曰く『薬品の匂いが絶えず』、『時より異臭とともに黒煙が窓から上がり』、『扉から踊るゴミ箱や箒が飛び出してくる』などなど。
最後の方は殆ど事実無根の中傷レベルだが、とにかく苦情や抗議がコルベールとオスマンの元に届いた。
コルベールへは再三の注意がされたのだが、一向に抗議は減らず、コルベールも、自らの研究に費やせるスペースを欲した。
数度の協議の結果、コルベールが費用の半分を出す条件に、学院内にある塔の一つを大幅に改築し、自らだけが使える専用の研究施設を
敷地内に作ることになった。
 本来、緊急時などの為の食料他保存物資を貯蔵する為の3階建ての塔を、たった一人のための施設に作り変えたのである。
その代わり、貯蓄物を保管する為の地下室が新たに学院内に作られた。これもコルベールが費用を折半した。
尚、これらのためコルベールは相続していた貴族としての領地や権利の多くを手放して財貨を用意した。彼が今現在持っているのは、
実に僅かな領地と、そこにある林野伐採権、並びにそこから上がる収益ぐらいで、あとは学院が支給する教師としての給料が
彼の生活を支えている。

ギュスターヴが研究塔に入って一番に感じ取ったのは、埃や脂が交じり合って出来たような異臭である。
「やや、お二人とも。むくつけき我が城へようこそ。少々散らかっておりますが、どうか気になさらずにくつろいでくれますかな」
 塔は三階建てで本来作られたものだったが、改築の際に天井の一部が抜かれ、1階から3階の天井が見えるほどの吹き抜けになっていた。
階段が壁を添うように走り、階段のない壁面はほぼすべて何らかの書籍か器具が占有していた。それでも物は溢れ、数脚のテーブルや机の上に
は紙や本、なんだかわからない物体が積まれている。
ギュスターヴは呆然として塔の内部を見渡す。吹き抜けの天井には、人一人は入れそうな球体が吊り下げられている。
あれは一体なんだろうか……。
 ルイズはルイズで、ポケットから出したシルクのハンケチーフで鼻を覆っている。清浄な暮らしに慣れた少女にはこの環境は苦しい。
「見てのとおり、生徒指導以外は研究に費やす日々でしてな。お陰で40余りの年月を生きてますが、嫁のなり手もおりません」
 呵呵と笑うコルベール。
「さて…鎧の件でしたな。あれは実に面白い。見てくれますかな」
 そういうと部屋の脇に置かれた車のついた台を押して二人の元へ運んでくる。それはくみ上げられて元の形にされたギュスターヴの鎧だった。
コルベールは鎧から板を一枚外し、机の上にある器具の一つに挟み込んだ。
「ミス・ヴァリエール。この穴から鎧の板を覗いて御覧なさい」
「ふぁい……」
 鼻を押さえたままのルイズが器具に開けられた穴から覗く。歩くたびに埃が目を刺激して涙が出そうだ。
「何が見えるかね?」
「縞模様が見えまふ…」
「ふむ。では、これではどうかね」
 次にコルベールは引き出しから鉄板を取り出して器具に挟んだ。
「特に何もみえまふぇん」
「ふむ。上出来ですぞ」
「コルベール先生。縞模様が一体何か…?」
「ふむ。お教えしましょう。貴方の鎧をこの器具で拡大して観察すると、独特の縞模様が何本も入っている。次にミス・ヴァリエールに
見ていただいたのは、ゲルマニアで作られている鎧用の板金です。ゲルマニアはハルケギニアで最も鉄鉱業が盛んな国。
そこの板金ともこの鎧の素材は違うのです」
 さらに、とコルベールは続ける。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 11:05:40 ID:6KTCGzog
sien

198 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 11:05:52 ID:lACz6fEt
「失礼ながら強度実験もさせていただきました。単純な衝撃の耐久度で、ゲルマニア鋼が割れた力が1とすれば、貴方の鎧の鋼材は
その3倍以上の耐久性を持っている。これは研究者として脅威を感じますぞ」
「ぐすっ…鉄なんてどれでも同じじゃないんですか」
 鼻声になりながらルイズが聞く。
「それは大きな間違いですぞ。ただの鉄なら曲げや焼きで強度を多少変えることが出来ますが、鋼となるとそうはいきませんぞ。
ただの板金なら知らず、着込む為に形を変える鎧ならなおさらですな」
「そう…ですか」
 コルベールの熱い説明がルイズをむしろ冷やすようで、たじろいたルイズがよろけて転ぶ。
「あうっ!…ほ、埃が!…くしっ!くしっ!」
 転んだ拍子に舞い上がる埃でくしゃみの止まらないルイズ。その様が可笑しくてたまらないとギュスターヴは笑った。
「ハハハハ、何やってるんだよ。…さて、コルベール先生がお聞きしたい事は結局なんでしょう?」
「はい。ずばりこの鎧の鋼材の原産、あと製法をお知らせ願えますかな」
 コルベールの目は真摯だ。本当に研究意欲の結果として話を聞きたいのだろう。果たしてギュスターヴは知られずに悩む。
(うーん…製法は、まぁ、いいとして。鋼材の出所…か…)
 まさか異世界サンダイルはワイド候領製です、なんて真正面から言っても聞きはしないだろう。
「鋼材の製法は、多少はお教えできます。その鎧は俺が自分のために作ったものですから」
「なんと!それは本当ですか?!」
「ええ。その代わり、原産や由来については、お教えできません。それでもよろしいですか」
「ええ!ええ!いいですとも!」
 鋼材の作り方と加工の簡単な仕方を提供する代わり、原産については伏せる。簡単な交換条件だが、情報の優先度からみれば
妥当だと言える。
そんな具合にコルベールがギュスターヴの話に夢中になっているのを見て、ルイズはタバサに感じたような、疎外感を受けた。
(コルベール先生も、ギュスターヴの話に耳を向けるのね…皆、ギュスターヴばかり見て…!嫌ね、私。使い魔に嫉妬してる)
 身体にまとわりついた埃を払いながら、あてどなく部屋を物色し始めたルイズ。しかし思考は目に映るものを捉えていない。
(私も何か出来るようになりたい…魔法じゃなくてもいい。人として人の役に立ちたいわ。今のままじゃ、どう転んでもゼロのルイズだもの…)
 ぼんやりと部屋壁に沿って並ぶ棚のものを眺めていたルイズは、一つの奇妙な櫃(はこ)を発見した。
「これは…?」
 それは、縦横が20サント、高さが80サント程の細長い櫃。それは棚に収まらず、棚と棚の隙間に押し込むように置かれていた。
そっと指で櫃を撫でてみる。指先に積もった埃が残るが、指痕の下は光沢のある黒だった。
櫃は手をかける所がまるでない。装飾らしきものはあるが、鍵穴も取っ手もない。一体これはなんなのだろうと、よく見るべく両手を
伸ばしたその時。
「それに触れてはなりませんぞ。ミス・ヴァリエール」
 背筋に氷が突き刺さったような感覚が走る。数拍して、それが後ろに立っていたコルベールの声だと気付いた。
「え…あ…その…」
 ルイズの反応に気付いたコルベールは、顔に困ったような表情を浮かべた。
「いやぁ、その。その中にはかなり私物が入っていましてな。流石に…それを見られるのは困りますぞ」
「えっ?!その、失礼しましたっ!」
 ルイズもなんだか判らない。声をかけた瞬間のコルベールは、まるで冷たい鱗が首をなぞるような雰囲気を纏っていたが、次には
いつもの穏やかな顔に戻っていたのだ。
 話の途中ですっ飛んでいったコルベールをギュスターヴが呼び戻す。
「先生、話の途中ですよ」
「あー!いや、すみません」
 そそくさと戻っていくコルベールの背中を見送るルイズは、びっくりしたまま混乱する頭を抱えた。
「な、なんだったのかしら…」
 
 
 
 『シエスタは何処へ?』





199 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 11:07:36 ID:lACz6fEt
そんなやり取りが繰り広げられた日。タバサからデルフと短剣を回収してから、ギュスターヴはいつものように地下厨房へ赴き、
食事をもらおうとした。
フーケ捕り物騒ぎ以降は以前よりも親身にされて歯がゆいながら、他に食事の当てが無い以上ここに通うのだ。
近頃は試作料理の味見なんて任されてしまったりもする。
丸椅子に座って芋の転がったシチューを食べようとスプーンを伸ばしていると、ドカリと隣に誰かが座った。
覗くギュスターヴ。その者は恰幅よく、料理人をあらわす白いスカーフを巻いている。そして片手にワインボトルを持ち、空いた手に
ジョッキを握っていた。
「どうしたんだよマルトー。まだ深酒には早いぞ」
「おーぅ」
 一応貴族向けの料理が出終わっているとはいえ、この後もマルトーには仕事がある。しかし今日のマルトーは、食堂のテーブルに
ぐったりとしながら手のジョッキに波々とワインを注いで、ぐっと呷った。
「ふはぁ…」
「ショットにしては多すぎるぞ…。どうした」
「なんでもねぇよー。こんちくしょー」
 すっかり出来上がっている。周りに聞くと既に3本は開けているらしい。
「なんでもないって…どうみでも自棄酒だろう」
「うるせーなぁ!俺がどこでどれだけ酒飲もうとかんけーねぇだろ!」
 もう呂律が回ってない。
「おまえさんよー、フーケつかまえてからぁ、ちょうしにのってんじゃねぇかぁ?」
「何?」
「あのこるべぇるって先生はなぁ、とんでもねぇかわりもんよぉ!いつだったかなぁ、ちゅうぼうにやしょくつくってくれっていってよぉ?
なにもってこさせたとおもうぅ?」
「知らないよ」
「なんと!あの先生はなぁ、しんせんなほうれん草とワインをもってこいっていったのよぉ!つかれにはこれが一番きくんだとよぉ!
とんでもねぇへんじんよぉ!」
 なんだかもう話してる内容も目茶苦茶になっている。ギュスターヴも相手をするのが辛い。
(こういう時はシエスタに任せたいなぁ。シエスタは……)
 ギュスターヴは食堂にいるであろうシエスタを探した。この時間は大体、シエスタはお勤めを終えてのんびり夕食を食べているはずなのだが…。
「……シエスタがいないな」
 一言。マルトーは直前までぅーぁーと呻いていたがぴたりと止まった。
マルトーの前に置かれたシチューへスプーンが突っ込まれる。空になった何度目かのボトルが転がり、ぐるぐると
シチューをかき回すマルトーの目は、酔いだけでもなく淀んでいるようだ。
「…マルトー」
「おぅ」
「シエスタはどうした?夕食の時間にいないなんてらしくない」
「おぅ」
「マルトー」
「わかってるよ!」
 どん、とマルトーの拳がテーブルに落ちる。びくりとしたほかの奉公人がそそくさとテーブルを移る。カミナリのとばっちりは受けたくない。
水をもらってきてマルトーに渡す。マルトーはぐいっと呷って、深く息を吐くと、再びシチューをかき混ぜながら話し始めた。
「今朝よ、モット伯だかっていう、偉い偉い貴族様が来てよ。なんでもシエスタを屋敷のメイドとして欲しいって言うんだよ」
「それじゃ、シエスタは」
「おうよ。昼間付けでモット伯のお屋敷付きのメイドにされちまったよ。そりゃ勿論、俺は抗議したよ。シエスタはよく働く娘だ。
あれの実家とは知り合いでよ、その伝でシエスタはここに働いてたんだ。
それなのによぉ…あのにくったらしい貴族のだんながよぉ、何を出したと思う?」
 憤りと涙でマルトーの声が震えているのがギュスターヴにはわかった。
「俺に『いいメイドは高いのは当然だ。君個人にも世話賃を出そう』なんていいやがって、袋一杯の金貨を叩きつけやがった。
後で聞いたら、平民の雇い入れを仕切る学院のお貴族様もそうやって金貨袋で首を振ったんだそうだぜ。そこで俺が袋をつきっ返してみろ、
面子を潰したなんていって厨房に何が押し付けられるかわからねぇ」
「…」
「くそっ!なさけねぇ。結局、貴族の身勝手に平民はいつも泣かされるしかねぇ…チェスのコマみてぇなもんよ。あっちに持ってかれ、
こっちに持ってかれしてよぉ」
 再びマルトーがワインを注いで飲み始めた。マルトーの話を裏付けるように、厨房の皆は鎮まったまま。ギュスターヴが顔を向けると、
苦しく表情をそむけるのだった。




200 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 11:09:00 ID:lACz6fEt
「ミス・ヴァリエール。そこの赤いラベルの試験管と黄燐の入ったボトルを持ってきてください」
「は、はぃ…」
 夕食が終わり、とろりとした時間が流れるはずの夜。ルイズは未だコルベールの研究塔に残され、コルベールの
助手の真似事をやらされていた。実技の単位をくれる代わりに、という約束なのだが、こと研究にかけてはパワフルなコルベールについていけず、
大分疲れの色が濃い。
 そんな夜の研究塔を訪ねるものが一人。ノッカーを響かせる。
「開いておりますぞー!」
 手を離せないコルベールが声を張って訪問者に答えると、両開きの扉の片方がゆっくりと開かれて、来客を迎えた。
 来客はギュスターヴだ。ただしその手には布をかぶせたバスケットを持っている。
「失礼。夜食をもらってきたんだ…お疲れ様」
「おお!お手をかけして済みませんな!ミス・ヴァリエール。休憩にしましょう」
 そう言うとコルベールは手の器具をしまってテーブルの一つを空けるために器具や紙束を動かし始める。
ルイズはやっと休めるという顔でギュスターヴを見た。
「だいぶこき使われたみたいだな」
「う、うるさい…」
 ギュスターヴの皮肉にも答える気が出ない。

夜食はパンとデザートワイン、それにパンにつけて食べるほうれん草のペースト。ペーストは胡椒と塩が混ぜてあって塩辛く、
スプーンの半分もあればパンが何切れも食べられる代物だが、コルベールは一切れのパンにたっぷりと盛って口に運び、
それからワインの注がれたグラスをくっと飲んだ。
「ふぅ」
「健啖ですね…」
 ルイズはあまり食欲が湧かないのか、ワインをちびちびと飲んでいる。
「で、何の話だったかしら」
「モット伯という貴族にシエスタが買われていったという話さ」
 ギュスターヴは夜食を摂る二人に厨房で聞いたことを話した。シエスタにもマルトーにも世話になっているギュスターヴは、
何かしらこの件に関して助力できないものかと考えていた。既に買われていってしまって、何も出来ないかもしれないという思いを残して。
「シエスタって、あの髪が緑色のメイドよね…。でも、メイド一人居なくなっても代わりがいるでしょう?」
「さて、事はそれだけで済みますかな…」
 胃に物を収めて落ち着いたコルベールは、今度はワインを水で割って飲みながらルイズに話す。
「どういうことでしょう?」
「モット伯は王宮の勅使として数月に一度学院にやって来られますが、今回のように学院付きのメイドを私的に買い取るように
持っていかれる事は、以前からたびたびありましてな。少し困っておるのですよ」
「ならモット伯の要求を突っぱねればよいじゃありませんか」
「そうが簡単に出来ないのですよ。……例えば、オールド・オスマンに聞いた所、戒厳令を敷いたはずなのに既にモット伯はフーケが
一度学院に侵入して脱出できたことを知っておりました」
 
 
 フーケの侵入による破壊の杖盗難事件は、王宮側には以下のように知らされている。
 
「土くれのフーケと名乗る賊が某日夕方未明に学院へ侵入、宝物庫の壁を破壊し『破壊の杖』を奪い脱出しようとしたが、学院付教師や生徒、
特にミス・ヴァリエールと留学生のミス・ツェルプストー、ミス・タバサら三人の積極的な活動によって捕縛、盗難品の回収に成功した」
 
 つまりフーケが一度学院から逃げ出すことが出来た点については伏せられていた。しかしモット伯はそれを知っていたという。
「これだけではありませんぞ。モット伯は王宮の勅使として様々な貴族や公機関とのやり取りをしているせいか、情報に聡い。
情報をちらつかせて個人的な便宜を図っておられるのでしょう」
「滑吏というやつだな」
「何よ…それ…」
 疲れた体に酔いが早いのだろうか、徐々にルイズの目が据わってきている。ギュスターヴはパンを齧りながらルイズに聞かせる。
「王から役職を与えられた臣下が、役職の権限を使って私腹を肥やす。大なり小なりどこにでもある」
「許しがたいわ!名誉ある勅使がー、役職を嵩にー、汚職を進めるなんてー」
 呂律が怪しくなってくるルイズの対応にコルベールが困り始める。
「やや、ミス・ヴァリエール。深酒はあまりよろしくありませんぞ…」
「いいれすかーみすたー。きぞくとゆーものはれすねー!」
「は、はい」
「なんで今日は酔っ払いばかりの面倒を見るんだ…」
 ギュスターヴは素面なのに頭がいたい。




201 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 11:09:59 ID:lACz6fEt
夜が回っていく。酔いと説教の果てにテーブルへ突っ伏して寝てしまったルイズを抱き上げたギュスターヴは、そのままコルベールに礼をした。
「それじゃ、部屋に戻ります。鎧の方は預かっててもらえると助かります」
「そうですか。長々と居させてすみませんな」
 再び礼をして振り向き、扉に手をかけるギュスターヴ。
「ミスタ・ギュスターヴ」
「…何か」
「…先ほどのメイドの件、いかがされるつもりで」
「さて…」
 シエスタがあまり良い環境に移ったわけではないことは明白だ。しかもモット伯の話を聞くに使用人は平民から召し上げたメイドばかりのようだ。
ギュスターヴに培われた勘がざわつく。
「…モット伯の屋敷は学院から南へ80リーグのところですぞ」
 ハッと、コルベールを見た。暖かな瞳にうっすらと、部屋明かりの炎が映り込んでいる。
「それを私に何故教えます?コルベール先生」
「さて…どうしてでしょうな」
 静かになっていく塔の中を、規則正しく上下するルイズの寝息だけが聞こえる。
 ギュスターヴはもう一度深く礼をしてから、扉を開けて出て行った。
 コルベールはそれを見送り、扉が閉まった後、テーブルの上で深いため息を漏らすのだ。
「彼が何かしらの仕手を携えている、それは判る。しかしそれでも…私は罪深い…」
 
 
 
ルイズを部屋で寝かせてから、ギュスターヴは厩に向かい馬をもらおうと足を進めたが、広場に差し掛かったところで、
上空から広場にむかって降りてくる大きな影を捉えた。
 降りてきた影は一つだが、大きな影から小さな影が分かれて地面に立つ。手のランプを掲げて正体を確かめると、既に見知った少女と、
その使い魔である。
「タバサ。こんな夜中に外出か?」
 普段通りで静かにタバサが頷く。
「貴方は?」
「少し、野暮用でな…」
 視線を外すギュスターヴはしかし、無意識の内に腰のデルフに手を掛けている。
「相棒、ちびっ子の竜に乗せてってもらった方が早いぜ」
「?」
 何の話だろう、と首をかしげたタバサにデルフがカタカタと鳴る。
「世話になったメイドが浚われたから相棒が助けに行くのよー!」
「余計な事をしゃべるなよデルフ」
「いーや。しゃべるね。最近はちびっ子の方が俺様の話し相手になっちまって、相棒の扱いわりーんだもの」
「このボロ剣…」
 剣と男のやり取りを聞いたタバサは、杖の先でこんこんと、使い魔の竜の頸を叩く。シルフィードは頭を低くしてくれる。
「乗って」
「おお!話がわかるねー。乗せてもらいな相棒」
「勝手に話を進めて…。いいのか、タバサ?」
 再び静かに頷いた。数拍の間、ギュスターヴの思考が巡る。既に夜だ、時間は早い方がいいだろう。
「ありがとう、タバサ。後でお礼をしなくちゃいけないな」
 タバサに促されてギュスターヴは人生で初めてだろう竜の背中に陣取り、タバサの声とともに飛び上がった竜が空を高く抜けていった。

202 :鋼の使い魔(後書き) ◆qtfp0iDgnk :2008/07/08(火) 11:12:29 ID:lACz6fEt
投下終了。
まずい。プロット段階で一話だったものが三話分になってしまった。
やはりプロット段階で8000字こえちゃったのは不味かったなぁ。

今回出した「ギュスターヴの武具の鋼材」関連の元ネタはダマスカス鋼が元ネタですね。
これは単に「ギュスターヴの鋼はハルケギニアの鋼と違う」という事を表現したかっただけで、それ以上ではありません。

後は「コルベールのアトリエ」ネタとか(えぇ
では失礼。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 11:18:53 ID:Wxl+j0Ms
鋼の人乙です

ほうれん草とワインはやっぱりアトリエシリーズからか

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 13:27:42 ID:RSD8Lmp9
鋼の人乙!
酔っ払いは大変だな。

MtLの人乙!
激情家のイザベラと無口なタバサという組み合わせはいいね。
内なる全タバサとか(ドップラー)とかには笑った。
ニヤニヤだと思ったらいきなり血まみれでびっくり。

205 :ウルトラ5番目の人:2008/07/08(火) 17:09:13 ID:F/UPpEJt
今ごろになって文章の間違いに気づきました。
>>156
> さらにダイナはアリゲラの首根っこを掴んで、その巨体を砲丸投げの様に振り回した。
砲丸投げじゃなくてハンマー投げの間違いでした。
砲丸投げだったらバルカンスウィングになるわけない、全国のダイナファンの皆さんすいませんでした。

ゼロの旋風の人、乙です。
昨日はちょっとご迷惑おかけしてすいませんでした。
HJ9結成おめでとうございます。次回あれが相手なら遠慮はいりませんね、楽しみにしています。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 17:41:59 ID:TgrfdYaA
タバサ支援
ttp://nov.2chan.net/q/src/1215482789259.png

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:36:11 ID:LPPp80sC
鉄腕バーディー(初代・YS版・DECODE問わず)とのクロス……不慮の事故でルイズが死んで、二心同体になるシナリオしか思いつかないな。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:38:01 ID:n05i8Ik7
不慮の事故で一体化というならラッキーマンだな
召喚時の爆発に巻き込まれて死亡

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:41:19 ID:qxXmxom3
相変わらず鋼の人は素敵な更新速度だなぁ
毎日書いているのか休日に一気に書き溜めて毎日1話ずつ投稿なのか

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:56:00 ID:zWyTfPKj
不慮の事故で一体化…矢野健太郎氏のクトゥルー漫画「ラミア」からミラアブのラミア等は如何であろ?

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:03:59 ID:GI4ujBHv
やっぱ描き溜めの方がいいよなぁ。
プロット決めたつもりでもふらふらして、その内リアル方向の都合で動きが鈍って一月間が空いて顔を出しづらくなる……
そんなのが何人居るやら……と言ってみる。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:04:45 ID:tMqAHxop
>>210
ルイズが増長して力を使いまくるたびに周囲の人間がゾンビに変わっていく訳か

しかも時期が来たら用済みで捨てられる・・・と
・・・すげぇブラックな落ちになりそうだな

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:20:46 ID:zWyTfPKj
>>212
なに、案ずる事は無い。最終話では夢落ち風の描写の中に僅かな爪痕だけが残って大団円であろ。
小ネタにある食人展開よりは救いがあるわ。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:31:05 ID:gvZp+nnN
>>211
正に俺の事じゃないか!

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:37:21 ID:9QylLxXG
ジョジョ×シャナクロスSS界の革命児

無冥 蹟怜
彼の伝説は今だ色あせる事はない

http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1195802765/

無冥 蹟怜 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/10770/

あの無冥がジョジョソングを歌ってみた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3842635
その記録
http://nico.xii.jp/comment/?url=sm3842635



216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:41:11 ID:mJai8uDG
昔からSSはネットでいろいろ読んでたけど、月1更新でもそんなもんかーと思ってた。
投稿スレに来たのはこれが初めてなんだが、むしろ投稿スレのペースはかなり速く感じる。
どんなに時間がたっても好きな作品の続きが読めるのはうれしいし、書く気になれたなら顔出しづらいなんて言わず投下してくれお。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:46:52 ID:gN5dDPnS
畳みに入るとプロットがまとまらないんじゃよー。
完結させようと思うと原作から離れたストーリーにしなくちゃいけなくなるから。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 19:49:23 ID:GI4ujBHv
あとは新刊でたら新設定も付いて来た、とかね。
他の虚無全員死亡でルイズが全部の虚無を使えるようになって、地球との道を〜とか考えてたら……
しかも「世界扉」って……それあったら巻き込まれ系のキャラは解決じゃん……

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:00:45 ID:zWyTfPKj
原作とのずれを気にするのならば、ヤマグチノボルが筆を置くまで発表を控えるのが最善策なのでは、と考えてしまうのぅ。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:06:40 ID:lACz6fEt
新設定で矛盾がでてしまうー、と悩むなら
いっそ逆に開き直ってそのまま書くつもりだけど

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:08:02 ID:rHfNQlsD
15巻は9月ごろかにゃー
輪転機ぐりぐり回そうぜ

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:12:41 ID:DEbnA5wh
「矛盾出来たんで無理矢理終わらせました」ってのがあったな…

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:15:01 ID:zWyTfPKj
ルイズとサイト達の冒険は、まだまだ始まったばかり!
ヤマグチノボル先生の次回作にご期待ください!!










(=”=)/えくすぷろーじょーんなのじゃー

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:19:54 ID:1C80uSKL
ヤマグチノボルの上手いところは、伏線未満のネタを大量にばらまいてので
矛盾しそうな伏線は無視して、有用になった伏線を回収して繋げる上手さだよな
どっちともつかないのは放置プレイで忘れられるが……ワルドとか最近みてないなー的にw

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:25:08 ID:HuV5xzUN
>>224
世の中には主人公の行動原理に関わるエピソードをさわりだけ出して完全スルー(というか忘却)なんて漫画家もいるから無問題だ!
……多分。


226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:29:47 ID:QSDvv0B1
上手いっつーかなんつーか……、
共通部分ではある程度設定に隙を作って、各キャラルートによって設定を微妙にいじる、ギャルゲ的な感じだと俺は思うな。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:33:13 ID:Wiet/3/N
まぁノボル自体、元がギャルゲライターだし

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:37:28 ID:UaJxhhne
>>221
ヤマグチノボルの執筆速度の速さに感動する自分が悲しい・・・

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:38:24 ID:HshdaeVR
元がってか今も現役のエロゲライターだろ奴は。

230 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 20:43:12 ID:H89O8ojG
ひょっとするとゼロ魔もエロゲーとして世に出てた可能性もあるのかな?

世の中って面白いなあ・・・

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:43:57 ID:P2taNFfQ
>>228
彼はプロだね、素晴らしい

3巻くらいまで書いては投げっぱなしにして別の作品を書き始めるような作者もいるのにorz

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:47:32 ID:S9HJL5FA
初めてやったエロゲーがグリグリでした。
天神なんか呼んだらパラダイスだな。

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:49:41 ID:QSDvv0B1
>>230
ひょっとしても何も、元々はエロゲの企画と聞いたが

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:51:03 ID:PRvMhtbh
ちゃんと書き続けてるけど
「本筋の事件はあと一本で決着がつく」
って言ってから4年以上経った小野不由美

235 :228:2008/07/08(火) 20:52:35 ID:UaJxhhne
佐藤d・・・・ゲフンゲフン

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:56:20 ID:WYH0KAYP
まあゼロ魔はノボルの実体験に基づいた作品だからね
筆が早いのは当然といえば当然

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:56:41 ID:RSD8Lmp9
>>233
ぽしゃったエロゲをせっかくだから俺はこのラノベに選んだのか。
…エロゲでもボイスは釘宮だったのかな?

238 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 20:57:50 ID:H89O8ojG
実体験・・・?

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:58:07 ID:uMhsbrTw
>>235
大和はいつカリブ海に沈みますかね

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 20:59:06 ID:lACz6fEt
荒木じゃあるまいし>実体験

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:04:12 ID:zWyTfPKj
あの漫画家スタンド使いの話で背景になった場所に実家が在る件…

242 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 21:06:49 ID:H89O8ojG
一瞬マジでヤマグチ氏が魔法世界にいったことあるのかと・・・

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:09:22 ID:QSDvv0B1
>>242
ノボルはハルケギニア在住……あとは解るな?

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:10:39 ID:2oEQ3ANe
>>233
つまり、ゼロ魔はエロゲからエロを抜いた残りkゲフンゲフン

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:10:55 ID:LI/ZxNin
>>243
世界扉から原稿をこっちに送り出してるんですね

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:11:39 ID:rHfNQlsD
>>241
実家は英国?アメリカ?イタリア?メキシコ?
インド?エジプト?タイガーバームガーデン?

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:12:47 ID:5NvagDgk
世界扉(ゲートオブハルケギニア)って唱えるとノボル先生の背後の空間に無数の波紋が出来て、原稿が出てきます

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:14:36 ID:JxD+2a7s
企画といっても実は大分昔で
架空世界ハルケギニアを舞台とした壮大な戦記SLGエロゲ・開発は光栄
だった説

249 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 21:14:47 ID:H89O8ojG
するとルイズのモデルは・・・

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:16:28 ID:WYH0KAYP
ゼロ魔は青春時代の自分の身に起きた実際にあった出来事をお話にしたと
最終巻のあらすじでノボルは告白するから

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:23:31 ID:9QylLxXG
ジョジョ×シャナクロスSS界の革命児

無冥 蹟怜
彼の伝説は今だ色あせる事はない

http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1195802765/

無冥 蹟怜 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/10770/

あの無冥がジョジョソングを歌ってみた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3842635
その記録
http://nico.xii.jp/comment/?url=sm3842635

352 :無冥 蹟怜:2008/07/08(火) 21:13:29 ID:???
>>351
御自由に。
何度も言うが私は「悪くない」
確かに2回ほど「自演(正確には自賛)」はしたが、
ソレを指摘されたら、すぐに投稿コメで謝罪し
コメも削除した。
「悪い」のはその程度のコトにいつまでもいつまでもいつまでも
執着し、誹謗中傷と荒らしを繰り返す貴様等だ。
私がいると荒れるからタグから
「ジョジョの奇妙なソング集」と「ジョジョソン3部」は削除した。
それでもシツこく追ってきて誹謗中傷と荒らしを繰り返してるのが
貴様等真性のクズ共だ。
運営にコメを削除されたのも、コメ禁止にされたのも全部
貴様等の「悪行」の果ての自業自得だ。
アクセス禁止にされない内にとっとと私に関わるのは止めにするンだな?
たった一人を、しかも病人を。
(私だけじゃない、今まで他の人にも同じコトをヤってる筈だ)
集団で取り囲んで一方的に【誹謗中傷】する。
『黄金の精神の風上にもおけないヤツ』とは
正に貴様等のコトだッッ!!

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:24:26 ID:UaJxhhne
サイト=ノボル

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:24:48 ID:yE9OsrgR
新一=コナン

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:26:27 ID:g1/xEF02
>>231
刊行ペース割と安定してるし、
ラストの盛り上げと〆に使うページ数、大体60P前後で一定してるもんな。
プロだわ。すごく商業的な意味で。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:27:16 ID:zWyTfPKj
>>246
日本なのじゃ。ほれ、何であったか…もりおうちょう?だったか。
人様の身体を本にして覗きよるスタンド使いがおったであろ。
ていうか、最早スレ違いじゃの、これ以上は控えてたもれ。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:30:14 ID:RSD8Lmp9
一巻の折り返しの部分に「ルイズ、また会ったね」って書いてあるしな

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:33:11 ID:hKpTkiTK
>>245
無線LANでホットスポットに接続できるみたいだしな

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:35:49 ID:HtwRY9R6
そういや虚無のルイズという人物は実在していたらしいな。
でもまぁ、こっちのルイズは色々とイってたらしいが。
自らを「雌犬」と呼ばれるのを喜んだり、色々とここには書くのも
憚れる事をされて至上の悦びを感じる真性マゾヒストだったり。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 21:37:32 ID:H89O8ojG
>>252
すると原作者はメイドに好かれたり、
お色気褐色巨乳娘にせまられたり、
青い髪の眼鏡っこに懐かれたりしてるわけですね?
いいなあー!

260 :ゼロの旋風 その3(訂正事項):2008/07/08(火) 21:37:33 ID:lqdXOai6
勢いに任せてUPしている内に、細部に誤りがありましたことを気付き、ここにお詫びと共に
訂正させていただきます。

訂正事項

180 :ゼロの旋風 その3(4/9):2008/07/08(火) 00:36:39 ID:XiScc3fL
           →(5/9)の誤り(タイトル入力時の)

誤:>とも1度や2度ではないからない。いや、俺自身、軍隊という組織を信じて入ったが故に、
裏切ら


正:>とも1度や2度ではない。いや、俺自身、軍隊という組織を信じて入ったが故に、裏切ら


261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:38:12 ID:1C80uSKL
>>258
……それだけ聞くとあんまり変わってないよーな
SとMがリバーシブルなあの二人的に

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:39:10 ID:Yk/3sbaV
>>213
実はルイズがニャル様で

最後は大物っぽいモノローグでシメってかw




矢野さん短編でいいからまた書いてくれないかなぁ

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:39:51 ID:yE9OsrgR
>>259
ちょっと秋葉にいってゲートくぐってくるわ

264 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 21:43:58 ID:H89O8ojG
ところで最近真面目なマリコルヌ恋愛もの書いてみたくなったんですが、
思うだけで具体的なネタがないことに気づくのに小一時間かかりました

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:46:09 ID:rHfNQlsD
かなりサドッ気のあるおなごをマゾコルヌが召喚すれば怪傑

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:46:47 ID:yE9OsrgR
>>264
某映画みたいに呼び出したM14に恋をして、戦争になり赤紙が来て入営する前日の深夜、ギーシュの目の前でコルベール撃ち殺した後ライフル自殺するというのはどうだ?

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:46:55 ID:zWyTfPKj
>>213
それじゃw
クトゥルー神話関連作品からの召喚だと、自力で帰還出来てしまいそうなのがネックなのだが(つ;)

268 :267:2008/07/08(火) 21:49:01 ID:zWyTfPKj
>>262
安価を取り違えたのじゃーorz
誰ぞ吊るしておくゆえ、許してたもれ;;

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:50:16 ID:ZczTxwcc
>>266
マリコルヌがほほえみデブになりましたと言う事か。
つーかそれだとコッパゲ先生がハートマン先任軍曹の役回りだな。


270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:51:01 ID:yE9OsrgR
>>268
それじゃあ50レス分の吊るし上げで許してやる

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:51:33 ID:zWyTfPKj
>>264
ゼロのガンパレードのような始め方をすれば、ギーシュイベントでシエスタゲットの流れになるであろ。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:53:08 ID:HtwRY9R6
>261
いやマジで洒落にならんほどのマゾヒストだから。
虚無のルイーズ≠ニはルイーズ自身がそう呼び始め、周囲からは
悪魔つきのルイーズ≠ニ呼ばれていた。んで勿論精神病院に入れられるんだが、
中世ヨーロッパの精神病院といえばそりゃもう酷いところ。でもルイーズは
カトリックの告解僧に「独房生活と恥に耐えることには酷い快感を感じている」と告白。
元々は裕福な貴族の生まれで、美しく綺麗好きだったんだが、恥辱が強ければ
強いほど強烈なエクスタシーを感じていたらしい。ちなみに妄想の中ではイエス様に
熱烈に恋している乙女。それが高じてか、ルイーズは結婚することなく処女のまま
生涯を終えている。あと、恋敵はマグダラのマリア。

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 21:57:49 ID:rHfNQlsD
ぐぐって出てきた参考文献
ttp://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN4-87502-268-9.html
ttp://www.kousakusha.co.jp/DTL/seijyo.html

>3 狂気をパフォーマンスにした聖女 虚無のルイーズ(1639-1694)の物語
>5 ヴェルサイユの聖女 ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール(1644-1710)の物語

……同時代に二人いるのか、ルイズのモデル。
なんかアニエスもいるんだが。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:00:12 ID:kDiVERqB
>>273
一応後者がルイズのモデルと言われている。
……正直似ても似つかんけど。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:01:20 ID:1C80uSKL
>>272-273
マジスカ……有る意味で楽しそうなところまで逝ってますね
うん、ラノベでこの人達表現は危険すぎるナ

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:02:37 ID:RhNkF92W
ふと考えたがルイズがラッキーマン(この場合はラッキーガールか)に
なったらどうなるんだろう?

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:02:51 ID:LTlPfKSK
ルイ14世がモデルじゃなかったのか!!

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:02:59 ID:5k675ncA
ルイズのモデルはノボル先生の奥さんですよ

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:06:15 ID:HtwRY9R6
>273
っつか前者がモデルだったらマジでヤベーよ。
召喚した才人に二人だけの時に雌犬呼ばわりしろとか鞭でぶってくれとか
そういうアブノーマルな事を濁った目で要求するルイズとか怖いぜ。
んでその度に強烈なエクスタシーを感じて始祖ブリミルに愛を告白とか。

280 :ルイズの魔龍伝:2008/07/08(火) 22:06:54 ID:nrV68ebx
あれ、最後に投下したのいつだっけ?
てな感じでこんばんわ、10分後に投下しようかと思います
今回はブルドンネのお買い物編後半、平たく言うとデルフ登場回です

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:08:08 ID:P2taNFfQ
ルイズとアンアンって三銃士のルイズとアンリエッタが元ネタじゃなかったの?w

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:09:20 ID:yE9OsrgR
>>279
即刻異端審問で火あぶり決定wwwwww

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:12:15 ID:rHfNQlsD
名前や表向きの設定のモデルはヴェルサイユの聖女の方だろうな
虚無の方のマゾ成分はマリ仔豚とサイトに分割されて、ヤンデレ成分が我らのルイズに残ったんだよ

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:13:03 ID:rHfNQlsD
おっと、支援準備

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:13:03 ID:1C80uSKL
>>282
そうならないために、一心同体な使い魔に内密にヤらさせてるのかと
いや、ヴァリエール家の三女を異端審問可能なのかって言う最大の疑問もあるがw

286 :ゼロの魔龍伝7話 1/5 ◆.op3BP5GtA :2008/07/08(火) 22:17:11 ID:nrV68ebx
7.意思を持つ剣

ブルドンネ街の武器屋の中は、さほど広くない店内に乱雑に武具や防具、甲冑がひしめいており
昼間でもそこはランプが必要なぐらい薄暗かった。
「…こんなチンケ場所でさぁ、やましい事はなんもありゃしませんぜ」
カウンター奥の椅子に腰掛けた店主が先ほどとは違った真面目な声でルイズに対応する。
こんな場所に殆ど貴族は来ないのだろう、店主はルイズ達を役人かそれに関係した人物と勘違いしていた。
「何言ってんのよ、私は客よ客」
「はえぇ?こりゃあ驚いた!貴族様といったら杖を振るうって相場が決まってまさぁ!
こりゃおったまげたってもんです、一体何をお求めですかい若奥様」
「違うわ、私じゃなくてこいつに合う剣が欲しいの」
軽く驚いた様子の店主にルイズが後ろに立っているゼロを指差す。
店主がフードをすっぽり被ったゼロを不審そうに見るもののとりあえず自分の中で理由をつけて納得した様子で
「へいへい、最近は土くれのフーケとかいう賊がここらを荒らしまわってるって話ですからねぇ。
従者さんに剣を持たせておくってのも悪かねぇですな。従者さん何か欲しい得物はありやすかい?」
「…剣だ、片手でも両手でも構わん」
とゼロとやり取りをした後に店の奥へと引っ込んでいった。
「土くれのフーケ…なんだそいつは」
「最近有名になってるメイジあがりの盗賊よ、土くれって名の通り壁でもドアでもなんでも
土くれにしちゃうんだってさ。ここら辺に出るなんて初耳だけど、まさか魔法学院にまでは押し入ってこないでしょ」
ゼロの質問に店に飾ってある武具を物色しているルイズが答える。
「メイジは貴族なんだろう?さっきのゴロツキもそうだがなんでそんなのに身をやつす必要があるんだ」
「親からの勘当…家自体の没落…ま、色々あるけど珍しい事じゃないわね」
「力に溺れ弱い者を虐げる…なってない奴らだな」
「『貴族は魔法を持ってその精神と為す』ってよく両親から言われたわね。
まぁ…魔法が使えない私じゃ身にやつしようがないか…」
「そうふて腐れるな、心意気は立派じゃないか」
「でも…魔法を行使できないんじゃ心意気があっても付いてきてくれる人なんていないわよ」
しばらくすると店主がいくつかの剣を抱えながら戻ってきてそれらをカウンターの上に並べた。
「この店にある自慢の品ばかりでさぁ、そうですなぁこの剣なんかいかがでやしょ?」
そう言うと置いてある一つ剣を手に取りゼロに渡す。
それは両刃の剣であり、柄に当たる部分には十字の飾りが配置されそこから左右に
扇状の飾りが蝙蝠の翼のように突き出ていた。
「その名も“鳴動の剣”!一振りすれば周囲が震える程の剣気を放つ無双の剣でさぁ!
こいつがあればフーケだってたちまち切り伏せられる店で一番の名剣ですぜ!」
「(うぅむ、これは俺から見ても立派なものだ)」
フードの奥で目を光らせながら手にした剣を眺め、口に出さないながらも感心するゼロ。
「強そうじゃない、値段は?」
「エキュー金貨で六千でさぁ」
「エキュー金貨で六千!?上級貴族でもそうそう手が出せる金額じゃないじゃない!
ゼロ一つ多いんじゃないの!?無理よ無理無理」
ルイズが必死に首を降るさまを見てゼロは仕方無さそうに剣をカウンターの上に戻した。
「名剣は何者にも代えがたいもんですが…じゃあこれでどうでしょうかね。
これこそはかの高名なゲルマニアの錬金術師シュベー卿が鍛えた名剣でさぁ!
何せ剣に魔法がかかってます、そこらの鉄なんて一振りでぶった切り!」
次に店主が手に持ったのは先ほどの剣と比べるとなんとも派手であり
そこら中に配置された宝石がランプの光を反射して煌いていた。
「うわぁ…これも強そう、価格は?」
「こちらは新金貨三千で結構ですぜ」
「…チェンジ」
「つかぬ事をお聞きしますが、予算はどれほどで?」
「新金貨三百っ!」
価格の駆け引きもせず(した所でとうてい買える額ではないのだが)、今の剣の価格の十分の一という予算を
堂々と答えるルイズにすっかり飽きれた店主はカウンターの上の剣を片付けつつ冷たく答えた。
「そこの壁にかかってる剣なら街の衛兵も使ってる普通の剣で、二百で結構でさ」
店主が壁にかかってる剣を指差す。そこには普通の、飾り気の無い両刃の鉄剣がかかってあった。
「こんな普通の剣でも予算の三分の二も使っちゃうのね」
「それでも百余るじゃないか。俺の寝具なんて質素なものでいいんだよ」
「むぅ…剣って思ったより高いのね」

287 :ゼロの魔龍伝7話 2/5 ◆DQUn79OCQE :2008/07/08(火) 22:18:35 ID:nrV68ebx
「ヘッ、ここは世間知らずのお嬢ちゃんが来る所じゃねぇよ!次はそっちのフードの奴だけで来な!」

と、何処からともなく男の、それも兜をつけて喋っているかのような金属音の入り混じった声がした。
周囲を見回すゼロとルイズだが店主以外は所狭しと並んだ武具しか見当たらない。
「うるせぇぞデル公!小額でも高額でも客は客でぇ、大事にするってもんよ!」
「なーにが“大事にする”だよ!
その金貨六千と三千の剣だってどっから仕入れたかわからねぇ半分眉唾もんじゃねーか!!」
店主の顔は『特価品』と書きなぐられた紙の貼ってある、乱雑に剣の積まれた一角を向いており
声もまたそこから発せられていた。
店主と謎の声が言い争いを続ける中、ゼロがその特価品の積まれた一角を漁り一振りの剣を引きずり出す。
「今の声、これか?」
「剣って事は…もしかしてインテリジェンス・ソード?」
「そう、意思を持ち自ら喋る魔剣って奴です。どこの酔狂な魔術師が始めたんだが知らねぇですが
なにもこんなオンボロまでそうしなくてもいいってもんですぜ。
口が悪い、客に喧嘩は売る、そろそろ溶かして地金にしちまおうかと考えてますよ」
ゼロが手に持っているそれは質素な拵えの片刃の長剣で丈夫そうには見えるものの、
しかし表面のあちこちに錆が浮いており実用的かと言うと少し心もとなかった。
「やってみやがれってんだ!その前におめぇさんを叩き斬ってやるよ!」
鍔元をカチャカチャと動かしながらその剣はまだ喋っていた。
造りこそしっかりしているものの、状態が良くないのと口の悪い喋りが喧しいので
ゼロがその剣を特価品の一角に戻そうとした時であった。
「ん゙ー…? おでれーた、おめぇ“使い手”だな。だが俺の知ってる“使い手”とはちぃと違うな。
しかもおめぇ人じゃねぇ、かといって幻獣でもねぇ、一体何モンだおめぇ?」
「! お前は一体…」
「まぁいい、俺を買え。あんた位の使い手なら俺を使っても損はしねぇぜ」
ゼロは驚きを隠せなかった、確かにこの距離ならゼロの顔は見えるかもしれない。
しかしこの剣はゼロをはっきりと「人じゃない」と判断したのだ、只の喋る剣じゃないとゼロは直感した。
「ケッ、なんだおめぇ急に俺を買えだなんてよぉ。急に自分が可愛くでもなったか?」
「こんな剣いらないわ、さっきの剣にしましょうよ」
「店主、これはいくらだ?」
ゼロは剣を元の場所に戻すのをやめ店主に値段を聞くが、当然ルイズは嫌な声を上げる。
「これ買うのォ!?やめときなさいよこんなオンボロ!」
「どうやら俺っちの真の魅力に気づいてくれたようだな!
やい娘っこ!おめーさんが剣を振るうわけじゃねーんだ、すっこんでろ!」
「確かにそうだけど…本ッ当にいいの!?こんな口の悪いオンボロ!」
「あぁ、これでいい」
ゼロの言葉に渋々ルイズは値段を店主に聞いた。
「…まぁ貴方がそう言うなら仕方が無いわ。このオンボロはいくら?」
「そうですなぁ、本当は百でやすがその二百の鉄剣を買うんでしたら五十で売りやす。
これ以上置いても売れそうに無いし、厄介払いの大幅値引きって事でどうでやしょ?」
「あの鉄剣も一緒じゃないと駄目なの?」
「へぇ、オンボロだけだと百はいただきまさぁ」
「う〜ん……」

「…じゃああの鉄剣とそのオンボロ、合わせて二百五十で買うわ」
「へぇ、毎度あり」

ルイズが自分のとゼロの金貨袋から代金をカウンターにじゃらじゃらと撒き、店主が勘定をしている間に
ゼロは手に持った二振りの剣の、インテリジェンスソードの方を見ていた。
「あーこんな所出られてせーせーすらぁ!俺はデルフリンガー、デルフでいいぜ!」
「うるさいと思ったらこうやって鞘に収めとけば黙りまさぁ」
「あってめ何すr」
勘定の終わった店主が鞘にデルフリンガーを収めるとさっきまでの喧しさはピタリと収まっていた。
思ったより高くついたと言わんばかりの顔をしたルイズと共にゼロはその店を後にしたのであった。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:19:30 ID:rHfNQlsD
虚無のシエーン(1639-1694)

289 :ゼロの魔龍伝7話 3/5 ◆DQUn79OCQE :2008/07/08(火) 22:20:32 ID:nrV68ebx
「俺は二振りも剣はいらなかったんだが…」
「だってあのオンボロ絶対なまくらよ?アンタが使ったら一回斬っただけで壊れちゃうわ。
鉄剣だけにしとけばいいのに」
「ケーッ!物を知らねぇ貴族の娘っ子が生意気な!」
引き続き裏通りを歩く二人と一振り、鞘から喋れる程度に少し抜かれた状態のデルフとルイズが
早速口喧嘩をしていた。
ゼロはデルフリンガーを大きく張り出した右肩の鎧、ライトティアースに固定し鉄剣の方は片手に持っていた。
纏ったローブから覗くライトティアースが日光に反射してブルーの光を放っている。
「言っておくけどガンダムの主人は私なのよ、つまり武器であるアンタも私に従属するわけ!」
「おい、この娘っ子が主人でいいのか?」
「問題無い」
「物好きだねぇ」
「まず、武器はアンタじゃなくて鉄剣の方を使ってもらうからね!」
「…なにおぅ!?やい、剣を振るうのはおめーさんだ、何か言ってやんな!」
「ふむ、切れ味を比べてみるか?」
「こ、こんな道の真ん中で何してんの!?」
そう言うとゼロはその場でデルフリンガーを抜き、ルイズに鉄剣を押し付けた。
後ろを向いたゼロが曲がり角の死角になっている部分に向かって呼びかける。
「コソコソとどういうつもりだ、さっきのゴロツキの仲間か?」
デルフリンガーを構え見据えていると、そこから申し訳無さそうに人影が出てきた。
「ゴメンなさいね〜、別に襲うってつもりじゃなかったのよ」
「キュルケと…キュルケとよくいっしょにいる青い髪の……」
「あータバサよタバサ」
曲がり角から出てきたのは、申し訳無さそうな顔のキュルケと本を抱えているタバサであった。

「いやぁ〜、偶然ゴロツキと戦ってるところを目撃しちゃってねぇ。
詠唱と杖抜きで雷を放つもんだから驚いちゃって、思わず気になって後を着けちゃったのよ」
所変わってゼロとルイズとキュルケとタバサ、カフェテラスで昼食を摂っていた。
無論ゼロは表向きゴーレムなので座っているだけで目の前には何も置かれていない。
「ふーん、あ、そ。ツェルプストー家の下賎な女は覗き見が好きなのねぇ」
「あーら興味のある事には果敢に挑むのがツェルプストー家ですのよ?
保守的なヴァリエール家には真似できないでしょうねぇ」
お互いに牽制しながら昼食のパンやスープを口に運ぶキュルケとルイズ。
そしてそれをよそに一人黙々と本を読みながらサラダを食べるタバサ。
「(女三人寄れば何とやらと言うがなぁ…)」
目の前の卓を囲んだ状況はなんとも言えない異様な雰囲気であった。
「キュルケはわざわざ何しに来たのよ」
「朝起きたらタバサが出かける準備をしててね。ブルドンネの古本市に行くって言うからからついてったの。
私もついでに色んな人から貰ったプレゼントも結構な数になったし、そろそろ処分しなきゃねーって事で質屋に」
「…そろそろ刺されるわよ」
「あーら、話されない誘われない貰えない可哀想な人が何か言ってるわぁ」
「…〜っ!ガンダム斬って!この女今すぐ斬り捨てて!何なら雷のあれ使ってもいいわ!」

「聞きたい事がある」
ぎゃあぎゃあ他の客の目も気にせず騒ぐルイズとキュルケに頭を痛めていたゼロに何者かが話しかける。
ふと見るとタバサがこちらを向いていた、しかもそのまま口に次々とサラダを放り込みつつ。
「あ、あぁ、こいつ等は暫く放って置いても大丈夫だろうし」
「貴方は何者?少なくともゴーレムじゃない」
「…何故そう思う?」
「一つ、ゴーレムは魔力で作る操り人形。意思は持たない。
二つ、意思を持つマジックアイテムだとしてもその可能性は低い。
 動くだけならともかく、あの威力の雷を発するには膨大な魔力と複雑な機構を必要とする」
「…ご名答、だな。周りがそう言うからそうしているだけで、確かに俺はゴーレムじゃない。
俺はユニオン族という種族だ、厳密にはユニオン族ガンダム種で…まぁこれはいいか」

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:21:09 ID:qz+9Vk+k
支援将ヴァイエイト

291 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 22:21:39 ID:iNtz8uVs
しえん

292 :ゼロの魔龍伝7話 4/5 ◆DQUn79OCQE :2008/07/08(火) 22:22:04 ID:nrV68ebx
「ハルゲキニアでは聞かない名前、どこから来たの」
「……遠い、とても遠い場所としか言えないな」
「ロバ・アル・カリイエから?」
「ロバ…?」
「私達の住んでる大陸のずっと東、エルフのいる場所を越えた所をそう呼んでいる」
「まぁ、そんな所かな」
矢継ぎ早に質問をするタバサだが、そのペースは途切れる事は無い。
ついでにサラダを口に運ぶペースも途切れず、タバサの手元には何皿も皿が積まれていた。
「貴方の出した雷、あれについて聞きたい」
「俺の使う技だ、多分そっちでいう魔法とは違うと思う」
「何故、呪文や杖を使わず雷を出せるの?精霊と契約している?」
「俺はユニオン族の中でもごくごく少数の“雷の一族”という奴でな。
まぁどういうわけか修練を積むと先のように雷を扱える。半分血筋で出しているようなもんだ」
異世界なんて到底信じないだろうから(まず自分自体この世界の者にとっては信じられないだろうが)
そこら辺だけはぼかしつつ自分の事を話すゼロ。
「…ありがとう、大体分かった。貴方も食べる?」
そう言うとタバサが皿をずいっ、とゼロの前に突き出した。
白い皿には深緑の柔らかそうな草がこんもりと盛られており青臭さがずっしりと匂ってくる。
質問に答えたお礼なのだろう、ならば一皿だけは…と思いそれを一口噛み締めた瞬間だった。
「…! ? !!!!!!ぐっ……」
例えようの無い苦味が口の中いっぱいに広がった、その苦味に一瞬悶絶しそうにはなるが何とか飲み込む。
「これは何だ…薬草の…類か?」
「はしばみ草、体にとてもいい」
壮絶な苦味に耐えつつ一皿を消化する頃には、キュルケとルイズの言い争いも静かになっていた。
が、昼食の後、枕やシーツ等ゼロの寝具を買っている所に事あるごとにキュルケが
「ヴァリエールよりいいの買ったげるから使い魔にならない?
使い魔になったら武器防具好きなの何でもドンと来いよ〜」
とルイズをからかうように話しかけてきたせいで昼の言い争いが再燃してしまうという
やっぱり頭の痛くなるような買い物になってしまった。

「…ったくツェルプストー家の女ってのはァ!」
「気持ちは分かるがルイズ、落ち着け」
「あーら、貴方も随分とお堅いのねェ」
「チャラチャラした奴は好かん」
街の外の停留所までやってきた四人、ゼロは背中に寝具とデルフ、手には鉄剣、すっかりフル装備状態であった。
「相棒ぉ〜、馬に乗れるか?」
「大丈夫だ」
その様を心配し、話せるぐらいまで鞘を抜け出たデルフリンガーが話しかけてくる。
乗って来た馬の横にはタバサのシルフィードとキュルケのサラマンダーが暇そうに横になっていたが
四人の姿を認めると楽しそうな鳴き声で出迎えた。
馬にゼロが乗ろうとした途端、シルフィードがゼロをぱっくりと咥えその大きい背中にひょいと乗っけた。
「ななっ!何だ!?」
「シルフィードが乗せたがってるみたい」
そう言いながら背中にタバサが、いつの間にかゼロの後ろにサラマンダーが乗っていた。
「馬二頭いるのよ!?どうすんのよー!」
馬にまたがったルイズの叫びに応えるかのように、自分の背中に乗ろうとしていたキュルケを咥えると
ゼロが乗っていた馬の横に置いた。
「ちょ、ちょっと私はこれで帰れっての!?」
「きゅいきゅいきゅいーっ!」
ひと鳴きするとシルフィードはその大きな翼をはためかせ上昇していった。
「あーら、ツェルプストー家の女は乗馬の一つも満足に出来ないのかしら?」
ルイズは嫌味たっぷりにそう言い放つと馬を走らせ去っていった。
「ふ…ふふふふ……ヴァリエール家のぺったん娘め、その言葉学院で後悔させてやるーっ!!」
一人残されたキュルケは素早く馬に跨ると燃えるような瞳をギラつかせながら馬を走らせルイズを追った。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:22:42 ID:rHfNQlsD
シエーヌ・ド・ラ・ヴァリエール(1644-1710)

294 :ゼロの魔龍伝7話 5/5 ◆DQUn79OCQE :2008/07/08(火) 22:23:02 ID:nrV68ebx
「…馬に速度をあわせてくれると助かる」
「下を走る馬二頭、速度合わせ、高度そのまま」
「きゅい」
タバサの命令にシルフィードは答える様に短く鳴くと、馬に速度を合わせゆっくりと翼をはためかせた。
遥か下の街道ではルイズとキュルケの馬が抜きつ差しつつのデッドヒートを繰り広げている。
「気遣いはありがたいが、下があぁじゃなぁ…」
「今のは私じゃない、シルフィードがやった事」
申し訳無さそうなゼロに背びれに背を預け本を読んでいるタバサが答える。
「こいつが?」
「ご飯の面倒とか良く見てるから、そのお礼だと思う」
「きゅいきゅ〜い!」
まさにそうだと言わんばかりにシルフィードは鳴いた。
「デカいのは分かるが、飼い主なら飯の面倒ぐらいちゃんと見ろ。こいつ大体の時間腹を空かしているぞ」
「方針は自給自足」
「…そうか」
「きゅい〜…」
オレンジ色の太陽の光がシルフィードごとゼロを、タバサを、サラマンダーを照らす。
「流石にこの高度なら問題あるまい」
身に纏ったローブを脱ぎ、本来の姿を晒すゼロ。
「そうだ、デルフリンガー」
「どしたい相棒」
「俺の名前を言ってなかったな。俺はゼロガンダム」
「おぅ!じゃあこれからはゼロって呼ばせてもらうぜ!アンタも遠慮しねーでデルフって呼びな!」
「フッ…いきなりゼロとは図々しい奴だな。デルフ、よろしく頼む」
「図々しいのは余計だがあたぼうよ!」
暮れ行く夕日の光が、ゼロの鎧に反射し金色に輝いていた。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/08(火) 22:26:11 ID:iNtz8uVs
しえん

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:26:32 ID:P2taNFfQ
支援

297 :ゼロの魔龍伝 ◆DQUn79OCQE :2008/07/08(火) 22:26:54 ID:nrV68ebx
投下終了、支援ありがとうございます
非人間系とあってはキュルケがタバサを引っ張って
ブルドンネに連れて行かないだろうと考えたのでこうなりました。
出さないというのもありますがルイズとキュルケの掛け合いが無いのもそれはそれで寂しいので…

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:34:42 ID:g1/xEF02
乙です。らしい張り合いでしたよw

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:36:11 ID:aU4raalf
三銃士といえばカステルモールだろ
あいつ元がダルタニヤンのくせにあんな扱いだぜ

史実の”虚無のルイーズ”(ルイーズ・ド・ネアン)、二つ名が自称だったのもすごい
ちなみに貴族の生まれで大変美人だったそうな

300 :ゼロ・HiME:2008/07/08(火) 22:37:55 ID:gb/LgJZO
ゼロの魔龍伝さん、投下乙です
で、22:40〜45ぐらいに15話投下したいんですが、進路クリア?

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:38:23 ID:rHfNQlsD
バロックの聖乙
デルフ……普通に扱ってもらえてよかったね

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:43:55 ID:zDoHfo9T
>>300
スレが空いているではないか、行け!

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:44:04 ID:gZhq/0uf
なのは好きの俺はゼロと魔砲使いの続きが気になる


304 :ゼロ・HiME:2008/07/08(火) 22:45:10 ID:gb/LgJZO
大丈夫そうなので15話、投下はじめます。

305 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十五話 1/3:2008/07/08(火) 22:48:14 ID:gb/LgJZO
 次の日はフネが出航するまでの休息ということで、自由に過ごすことになった。
 タバサと静留は部屋で読み書きの学習、ルイズとワルドは街の観光(デート)に出かけ、それをキュルケが面白がって尾行、ギーシュは使い魔とのスキンシップに勤しんだりと、それぞれ有意義(?)に過した。

 そして、その夜――。
 静留は出発前の夜だというのに一階の酒場で騒いでいるキュルケ達から離れ、部屋のベランダから夜の街をながめていた。
 別に騒ぐのが苦手という訳ではないが、ルイズの婚約者であるワルドと同じ場所にいたくなかった。
 一見、ルイズに愛情を持っているように振舞ってはいるが、どこかルイズを値踏みをしている節があり、静留はワルドへの疑念を強めつつあった。と、同時にワルドと仲睦まじくしているルイズを見ると、苛々する自分に気づいた。

 (ひょっとして……うち、妬いてるんやろか?)

 そんな今まで思ってもいなかった可能性を考えて、静留は思わず苦笑する。
 確かにルイズのことは嫌いではないが、それが愛情かどうかと問われると自信がない。正直、どちらかと言うとルイズに対しては恋愛対象というよりは保護すべき対象――目が離せない手のかかる可愛い妹のような感覚が強い。
   
(娘に悪い虫がついた父親の気分いうか、小姑根性みたいなもんかもしらんね……相手がまともそうならこんな気分にはならんやろけど)

 静留はやや強引にそう結論づけると、それ以上深く考えることをやめて夜空を見上げた。
 普段は赤い月と白い月が輝く夜空には、赤い月を覆い隠した白い月だけが青白く輝いている。
 
 「……やっぱりお月さんは白いのが一つに限りますな、ルイズ様」
 
 ベランダの手すりにもたれるように振り返ると、静留は部屋に入ってきたルイズに声をかける。

 「それって元の世界と同じだから?」
 「それもあるんやけど……なんや赤いお月さんは好きになれませんのや」
 「そう……」

 そう言うとルイズはしばらく押し黙った。やがて決心したように顔を上げて宣言した。

 「シズル、私、ワルドと結婚するわ――」

 (おやおや予想通りの言葉が出てきましたな……あの色男に旨い事乗せられてしもうたんやね、ルイズ様)

 静留は以外に早くワルドが仕掛けてきたことに内心舌打ちしながら、平静さを装ってルイズに尋ねる。

 「へえ、そらまた急な話ですな……ワルド様にプロポーズでもされましたん?」
 「ええ、昨日の晩にいわれたの。シズルも賛成……してくれるわよね?」

 やはワルドとり折り合いが悪そうなのが気になるのか、ルイズは上目遣いで様子を伺うよう静留に尋ねる。

 「そやねえ……ルイズ様には悪いんやけど、うちはあまり賛成できまへんな」
 「……なんでよ」

 静留の反対を受け、ルイズはムッっとした表情で尋ねる。


306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:49:43 ID:Mng9Ih4U
彼岸島から明・・・

「丸太は持ったか!」
「「「あぁ!」」」

「吸血鬼の血を吸わない様にマスクと手袋をするんだ!」
「あのワルドとかいう奴、首を切り飛ばしても再生しやがる!」

”やばい!このままだと後ろのワルドの血が頬の傷から入ってしまう!”

「サイト!」
ぴょーんと飛んできたのはルイズがもっていた絆創膏
「それで傷をふさげばいいわ!」

デルフで切り落とした筈の右腕がうにょうにょ再生して何事もなかったかのように迫ってくるワルド

”奴は不死身だとでもいうのか こうなったら俺が皆の逃げる時間を稼ぐしか”

「ワルド!かかってこい!」

駄目だ吸血鬼となって生き返ったウェールズにホイホイ付いていって
吸血鬼にされるアンアンしか思い浮かばん・・・

307 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十五話 2/3:2008/07/08(火) 22:51:25 ID:gb/LgJZO
 「大体、ルイズ様は手紙のやり取りぐらいでワルド様とは随分と長う間会うてないんですやろ。そやのに会ったその日に申し込こまれたプロポーズを二つ返事ですぐ受けてしまうんは、ちょっと急ぎすぎとちがいます? 
 それに結婚となったら学院を辞めんといけまへんえ。自力で魔法を使えるようになるんは諦めはったんどすか?」
 「それは大丈夫よ。ワルドは形だけの式を挙げるだけで、一緒に暮らすのは学院を卒業してからでも良いって言ってくれたし……シズル、やっぱりワルドのこと信用できない?」

 ルイズの問いに静留はふぅと溜め息をついた後、真顔になって答える。

 「確かにワルド様のルイズ様への愛情は本物かもしらん。せやけど、あのお人の目はルイズ様やなくて、ルイズ様を通して別の何かを見てはる……ルイズ様も本当は気がついてるはんと違います?」
 「そ、それは……」

 その静留の指摘をルイズは違うと言い返すことが出来なかった。何故なら静留の指摘通りだったからだ。
 二人の間に重苦しい沈黙が流れた、その時――。
 ふいに月の光が大きな影にさえぎられたかと思うと、からかう様な口調の若い女の声がベランダの向うから聞こえてきた。

 「へえ、随分と深刻そうじゃないか。良かったら私が相談に乗ってやろうか?」
 「せっかくやけど遠慮しときますわ、土くれのフーケはん」

 静留は後ろを振り返ると、声の主――ゴーレムの肩に乗った土くれのフーケに向かって声をかける。

 「土くれのフーケ! あなた、なんでこんなところに!」
 「やれやれ、お久しぶりだってのに、随分なご挨拶じゃないか」

  声を荒げるルイズに向かって、フーケはニヤリと笑って答える。

 「わざわざ、お礼参りどすか。故郷に帰っておとなしゅうしてはればいいのに」
 「生憎、色々浮世のしがらみって奴があってね。悪いがあんたらをアルビオンに行かす訳にはいかないんだよ」
 「しがらみどすか……誰ぞの為と違いますん?」

 見透かすような静留の言葉にフーケは顔色を変えると、吐き捨てるように言い放つ。

 「はん、それがなんだっていうんだい! はっきりしてんのは私があんたらの邪魔をするってことだけさ。とは言え、一度は見逃してもらった恩もある。そうさね、私はあんたらが燻り出されるまで、外で待たしてもらうとしようか」

 そのフーケの言葉が終わると同時に、一階の方から怒号と悲鳴と共に、何かを打ち壊す音や魔法の炸裂音が聞こえてきた。

 「……! ルイズ様、皆と合流しますえ!」

 静留は部屋に戻り、左手でデルフを掴み、右手でルイズの腕を掴むと、ルイズの返事を待たずそのまま部屋から飛び出し、一階へと駆け下りた。

 降りた先の一階は修羅場だった。いきなり現れた傭兵の一隊が、酒場で飲んでいたワルドたちを襲ったらしい。
 宿屋の客たちも総出で魔法で応戦しているが、かなりの数の傭兵が襲撃に加わっているらしく、手に負えないようだ。
 ワルドたちは階段近くの一角でテーブルを盾にして傭兵達に応戦していた。傭兵達はメイジとの戦いに慣れているようで、すぐに魔法の射程を見極めると、射程外から矢を射掛けてきた。
 地の利は闇にまぎれた傭兵達の方にあり、屋内で応戦するには分が悪い。魔法を唱えようと立ち上がると、矢が雨のように飛んでくる。



308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:52:11 ID:5N2zBNAr
しぇんしぇん

309 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十五話 3/3:2008/07/08(火) 22:53:16 ID:gb/LgJZO
 「そいつは参ったね」

 ようやく合流した静留達がフーケの存在を伝えると、ワルドは顔をしかめて玄関の向こうに見えるゴーレムの足を睨む。

 「不味いわね、あいつらこっちの精神力が切れるまで魔法を使わせてから店に押し込んでくるつもりよ。そしたらどうするの?」
 「そうなったら、僕のワルキューレで蹴散らしてみせるさ!」
 「手垂れの傭兵相手では無理……」

 ちょっと青ざめながら虚勢を張るギーシュの言葉を、タバサが首を振って否定した。

 「僕はグラモン元帥の息子だぞ、卑しき傭兵ごときに遅れは取らない」

 タバサの言葉に憤慨したギーシュは立ち上がって魔法を唱えようとした。それを横にいたワルドが肩を掴んで押し止め、皆に声をかける。

 「いいか諸君。このような任務は、半数が目的地にたどりつければ成功とされる」

 その言葉を聞いてタバサは広げていた本を閉じてワルドの方を向くと、自分とギーシュとキュルケを杖で指して「囮」、ワルドとルイズと静留を指して「桟橋へ」と呟いた。
 ワルドはそれに大きくうなずくと、ルイズと静留に向かって声をかける。

 「聞いての通りだ、裏口に回るぞ」
 「え、どういうこと?」

 その言葉が理解できずに混乱したルイズがワルドに尋ねる

 「つまり、彼女達が敵を引きつける囮になってもらい、その隙に僕らは桟橋に向かうということだ」
 「えっ、で、でも、そんな……」

 ルイズは言葉に詰まって、キュルケたちを見た。

 「ま、仕方ないわね。元々あんたが受けた任務でなんだから、あんた達が行くしかないのよ。そのかわり、これで貸し2つよ」
 「静留さんと離れるのは口惜しいが、あなたを無事に送り出せるなら本望だ。しかし、ご安心を。このギーシュ、必ずやアルビオンで貴女と再会してみせましょう」

 キュルケが魅力的な赤髪をかきあげ、ギーシュがキザったらしいポーズを取って不敵な笑みを浮かべる。

 「行って」
 「……わかったわ。その代わり、死んだりしたら絶対許さないんだから」

 そう言ってルイズはキュルケ達に頭を下げると、静留とワルドと共に厨房にある勝手口に向かった。

 
 ワルドたちが勝手口にたどりつくと、酒場の方から派手な音が聞こえてきた。

 「始まったようだな……」

 ワルドはぴたりとドアに身を寄せ、向こうの様子を探る。

 「外の塩梅はどうどすか?」
 「幸い、誰もいないようだ」

 そう言ってワルドがドアを開け、三人は夜のラ・ロシェールの街へと跳び出た。

 「急ごう、桟橋はこっちだ」

 ルイズを真ん中にしてワルドが先頭に、静留がしんがりになって桟橋へと向かう。月が照らす中、三人の影法師が道の上に遠く、低く伸びた。


310 :ゼロ・HiME:2008/07/08(火) 22:54:46 ID:gb/LgJZO
以上で投下終了です


311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:06:53 ID:aU4raalf
舞乙

しかし至近距離でリボルバー全弾撃ち込まれたのを全部ナギナタで相手に弾き返したシズルが今後苦戦する事があるのだろうか
小説版だけど

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:12:56 ID:Mng9Ih4U
丸太最強


313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:21:49 ID:MNOvBFOq
>>311
ワルドが本気を出せば超サイヤ人3の悟空も一蹴できるから

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:23:44 ID:g1/xEF02
ワルド伝説自重

その最後は閃光(線香)のように…

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:23:49 ID:SG7I5stz
ワルド「この俺が本気を出すとハルケギニアが滅ぶので20%の力しか出せないぜ」

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:41:31 ID:e6n/K+l0
20%でもトリステインくらいは滅ぼせるんじゃないか?

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:45:38 ID:HshdaeVR
>>313
悟空つながりでデジモンテイマーズよりタカト&ギルモン召喚
ニューカッスルでデュークモンに進化し、
「ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド! レコンキスタに魂を売り、
自ら祖国を裏切った者、絶対に許すわけにはいかない!」
と悟空ボイスでやって欲しいw

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:52:37 ID:6pRhCEjy
スクウェアの本当の力を発揮すれば惑星の周りをぐるんぐるん逆回転に飛び回って、つられた惑星も逆に回って、それで時間を巻き戻すことだって可能だ。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:53:20 ID:Qnrg3eFY
>>312
ワルドが「そんなものは棒切れだ」とか言って大木持って襲ってくるぜ

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 23:54:44 ID:LI/ZxNin
>>318
クリプトナイト置いときますね

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:02:55 ID:5k675ncA
ワルドは過大評価されすぎなんじゃない?

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:07:42 ID:rLgRte3W
ゼロの魔龍伝さん。7話おつかれさまです。
ゼロガンダムは本編で愛刀の雷龍剣を手放してるのでデルフを登場させても違和感ありませんね。シルフィードとの絡みも楽しかったです。

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:07:42 ID:8CHEquot
偏在で自演してるんだよ

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:08:24 ID:FdO7RAxp
ワルドが力の発動を抑えるために自らに掛けた軽く千を越える枷の最初の一つが外れると
太陽が爆発するんですね わかります

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:13:01 ID:CMg1Fho5
無茶やる子供を嗜める大人が必要だ。誰か、国王陛下を連れてこい!

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:16:17 ID:D5bXwike
>>323
偏在とPCで自作自演したけどIDで全部バレバレ、なワルドを思い浮かべた俺ガイル

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:18:32 ID:5xiekoZV
お前等どんだけワルドが好きなんだよ。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:20:49 ID:OglQG5P7
ttp://ec2.images-amazon.com/images/I/51ufIdZQk-L._SS500_.jpg
少なくともこれよりは好きだワルド

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:22:55 ID:V2P5wMSZ
>>327
偏在は本人だから息ぴったりだぜって
一人でヘクサゴンスペル使っちゃうワルドを思いついちまったくらいには

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:23:33 ID:7/YU6Fju
>>326
パソコンさえ違えば全部違うIDになると思い込んでいたんですね?

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:24:19 ID:CMg1Fho5
>>328
なにこのちちえるふ、略してちぇるふ

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:26:28 ID:+W/zxEyW
>>328
リンク先の画像を見てワルド抱き枕を想像してしまった…
通常バージョンと仮面をつけた遍在バージョンの2つ
裏返せば股間がエア・ニードルで上手く隠された裸体のワルドが

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:26:41 ID:V2P5wMSZ
>>328
なにこの胸モドキ

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:30:13 ID:J6K8tSh+
>>328
・・・すごい巨乳だ。

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:39:07 ID:7/YU6Fju
>>328
さすがにこれは気持ち悪い
バランス悪過ぎ

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:46:39 ID:CMg1Fho5
いや、ギーシュに揉まれても仕方がない胸だ
「あの胸がボクを惑わしたんだ!」と叫んでも情状酌量の余地がある胸だ

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 00:58:13 ID:fPIKLS2Z
>>335
ロボットポンコッツの奇乳軍団に比べれば・・・

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:00:12 ID:2cijO/ZZ
エイケン部でも呼ぶか?
当時のエイケニスト達はある意味全員悟り開いてたぞ

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:00:19 ID:lryBED1R
「人体 最重量部位 胸部ッ」
「こいつをフル可動させ――――」
「鋭利な貫手に胸部の重さを備える」
[ 空手史上 最完全なる武器 完成と相成る ]

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:01:29 ID:J6K8tSh+
>>335
ドラゴノーツに比べれば、何どうと言う事も無い

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:04:51 ID:6lQ7s/uQ
>>324
えっと・・・ルウか?

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:09:39 ID:naFn9WEZ
>>340
こち亀も負けてない気がする
奇乳病は本当地獄だぜーーー!!

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:12:52 ID:AW8RjyG+
>>337
最初はまだ普通だったのに、後期は服の上からでもわかる拳大の乳首……

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:12:58 ID:/EJxtC4o
奇乳とか別にいいじゃんニ次元なんだから。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:16:59 ID:eFFCvvor
裏剣道ZEROの時は80pで大台って言ってたのになぁ

346 :笑顔が好きだから-0/7:2008/07/09(水) 01:17:43 ID:XLsg8mi6
予約が無ければ、5回目の投下を20分頃からいきたいのですが、いいですか?

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:22:19 ID:oG8KGpwQ
支援するであります!

348 :笑顔が好きだから-1/7:2008/07/09(水) 01:22:21 ID:XLsg8mi6
「ミスタ・しいね。ちょっとよろしいですかな?」
 コルベール先生がしいねちゃんに声をかけたのは、わたしが二番目の質問に答えようとしたときだった。
「その“世界地図帳”をちょっと見せていただけませんか?」
 そう言ったコルベール先生は、大人のくせにキラキラした子供みたいな目をしていた。
 やばい。これはアレだ。授業中に変な発明品を披露しては脱線する、あの時の目。新しいおもちゃを貰った子
供の目だ。
「ええ、いいで」「駄目よ。」
 年齢だけは中年の子供に大事な物を渡そうとするしいねちゃんをわたしは止めた。
「駄目。そういう珍しいものをコルベール先生に渡しちゃ駄目。」
「???」
 目をパチクリとさせているしいねちゃん。
「このおじさんはね、見た目は中年のおじさんだけど、中身は子供なのよ。こんな珍しいもの渡したら、ボロボ
ロになるまで弄り回されて、ばらばらになるまで返ってこないわよ。」
「そうなんですか?」
「ええ、そうよ。」
 わたしは頷いた。
 前に魔法の実技のことを相談しにコルベール先生の部屋を訪れたときのことを思い出す。
 狭くはないはずの教員用の寮の部屋は、わけの分らないガラクタでいっぱいだった。わたしにはゴミの山にし
か見えないガラクタも、コルベール先生にとっては宝物みたいで『勝手に弄らないでくださいね。何処に何があ
るのか分からなくなってしまいますから。』ってしきりに気にしていた。大半はもう10年くらい触ってないん
じゃないかいうくらい、分厚く埃が積もっているっていうのに。
 しいねちゃんの地図帳を、あのガラクタに仲間入りさせるわけにはいかない。
 はははっと、子供中年は笑った。
「どうも私は信用がないようですな。でも、大丈夫。ほんのちょっとだけ見せてもらえればいいんです。」
 子供中年は、真面目腐った顔を作る。
 でも、駄目よ騙されちゃ。あれは嘘つきの顔なんだから。
「ルイズ、おれのだったらコルなんとか先生に見せてあげてもいいぞ。」
 そんな声に振り返ると、リーヤが、いかにもなんにも考えてなさそうな、いい顔でニコニコしていた。
「コルベールです。ミスタ・リーヤ。」
 コルベール先生はコホンと咳払いをした。
「よろしいんですか?」
「うん、いいぞ!」
 そんなリーヤとコルベール先生と、落書きだらけのリーヤの地図帳を見比べる。
 リーヤに落書きされるのとコルベール先生にバラバラにされるのと、この地図帳にとって、どっちが幸せなん
だろう?
「リーヤ、本当にいいの?」
「うん。」
 リーヤがそう言うなら、ま、いいか。
 わたしはコルベール先生にリーヤの地図帳を渡した。

349 :笑顔が好きだから-2/7:2008/07/09(水) 01:23:32 ID:XLsg8mi6
「ふむ。」
 地図帳を受け取ったコルベール先生はもっともらしく頷く。
「表紙は、革のように見えますがこれは紙ですね。全体が緑色に塗られいるようですが、手にべたつく感じは無
い。ミスタ・しいね、この塗料について何か御存知ですか?」
「塗料?」
 しいねちゃんは、自分の地図帳を改めてっていう感じで眺めた。
「表紙は、もともとそういう色の紙ですよ。」
「もともと、こういう色の紙?」
 コルベール先生が驚いた顔をした。
 ハルケギニアで紙っていったら、クリーム色っていうか、黄ばんだ白に近い色をしてるはずだから。
「はい、詳しい作り方とかはぼくも良く知らないですけど、文房具屋さんにいくといろんな種類の紙が売ってま
すよ。この紙みたいに厚くて凸凹してるのとか、ちょっとザラザラしてたりツルツルしてるのとか、色も普通は
白ですけど黒、赤、青、緑、黄色なんかもあるし。あと、図面やグラフを描くために最初から縦横の罫線が入っ
てるのとか、図面やなんかをなぞって書き写すための向こう側が透けて見える紙なんかもあります。」
 うわ〜。なにそれ。
 わたしは、ケロッとした顔ですごいことを言うしいねちゃんを見る。
 地図帳っていう実物がなかったら、この子頭がおかしいんじゃないかしらって疑うところだけど、確かに、地
図帳の前半はつるつるした紙だったし、後半は物すごく薄かったけれどざらざらしてちょっと黄ばんだ、ハルケ
ギニアの紙みたいな紙だった。
「いやはや。」
 コルベール先生は、驚いたような、呆れたような顔をした。
「それで、表紙に何か書いてるのはミスタ・しいねの国の文字ですね。」
「ええと、そのミスタっていうのはやめて貰えますか?なんだかくすぐったいです。」
「それは、失礼。では、しいねちゃん。」
 そんなしいねちゃんを見て、チャチャとリーヤがクスクスと笑う。
「はい。」
 しいねちゃんは、そんなチャチャとリーヤをバツの悪そうに見て、コルベール先生に向き直って返事をした
「ええ、ぼく達の国の文字で、うらら学園中等部社会科副読本世界地図帳2008年度版ってかいてあります。」
「ふむ……」
 コルベール先生は、何か納得したように頷いて、地図帳を開いた。
 わたしもコルベール先生のように、改めて地図帳を開く。
 最初のページは、つるつるてかてかした紙に印刷された綺麗な絵だった。
 全体が真っ黒で、その中央には明るい水色の円がある。水色の円の内側は白や赤茶色で複雑な模様が描かれて
いる。
 初めて見るのになんだか懐かしい、綺麗で不思議な絵。
「これは?」
「ああ、それはジンコーエーセーから写したチキューのシャシンですよ。」
 ?ジンコーエーセー?チキュー?シャシン?
「『ジンコーエーセーから写したチキューのシャシン』?

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:24:02 ID:oG8KGpwQ



351 :笑顔が好きだから-3/7:2008/07/09(水) 01:24:40 ID:XLsg8mi6
「あ、そうか。人工衛星とか写真とか、分らないですよね。うーん、と、そうですね。地面から500キロメー
トルくらい上から見下ろしたぼく達が住んでる世界の、精密な絵です。」
「500キロメートル?」
「あ、そっか、度量衡の単位も違うんですよね。」
 しいねちゃんは、鞄の中から30サントくらいの薄くて細長い、透明な何かを取り出した。
 んー、なんだろう。太陽の光を受けてピカピカ光ってる。水晶?ガラス?なんだろう。
「ものすごく失礼な聞き方になりますけど」
 しいねちゃんが、本当に言い辛そうな顔をする。
「物差しって分りますか?」
「ええ、もちろん。」
 コルベール先生が頷く。
「ああ、良かった。」
 しいねちゃんはほっと息を吐き出した。
「この物差しなんですけど。」
 しいねちゃんが、薄くて細長くて透明な……物差しをコルベール先生に渡した。
「これはガラス……では無いですね。素材はなんですか?」
「アクリル……って言っても分らないですよね、ええと、そうそう、人工的に作った透明な琥珀みたいな物だと
思って下さい。」
「人工的な琥珀、ですか。う〜む。」
 何回目だろう、コルベール先生が感心したようにため息をつく。
 琥珀って、確か木の樹液が固まったものよね。そんなものを人工的に作るって、どういう意味があるんだろう。
「で、この一番細かいメモリが1ミリメートル。メモリが10個で1センチメートル、この物差し全体で30セ
ンチメートルなんですけど、こちらではどうですか。」
「ふむ。そうですね。」
 コルベール先生は、ポケットから定規を取り出した。この人、なんで定規なんか持ち歩いてるのかしら。
「単位は違いますが、メモリの幅は同じですね。しいねちゃんの定規の一番小さなメモリ10個分が1サントで
すから、この物差しは30サントの物差しとして使えますな。」
「そうすると。ぼく達の世界では、100センチで1メートルなんですけど、そういうのって、ありますか?」
「100サントが1メイル、1000メイルが1リーグです。」
「ぼく達の世界では1000メートルで1キロメートルです。」
「ふむ、そうすると長さに関しては数字だけ気をつければ混乱することは無さそうですな。」
「そうですね。で、さっきの写真ですけど、こちらの単位で言うと、だいたい上空500リーグから地面を見下
ろしたときの絵です。」
「500リーグ、ですか。」
 コルベール先生はそう言ったっきり、黙り込んでしまった。
 それはそうだろう。
 わたしの身長は153サント。コルベール先生は180サントくらいあるだろうか。たった30サント違うだ
けだけれど、わたしが見ている世界とコルベール先生がみている世界は全然違うはずなのに。
 魔法学院の主塔の高さが約30メイル。お母様のマンティコアに乗せてもらった時が大体100メイル。アル
ビオンだって3000メイル。リーグにしたらたったの3リーグしかない。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:25:39 ID:oG8KGpwQ



353 :笑顔が好きだから-4/7:2008/07/09(水) 01:25:59 ID:XLsg8mi6
 地面から500リーグ、アルビオンの170倍の高さから見たら、ハルケギニアもこんな風に見えるんだろう
か。
「ありがとう、ミスタ・リーヤ。」
 そう言って、地図帳をリーヤに返す。
「おれのことも、リーヤでいいぞ。」
「そうですか。なかなか面白い物を見せてくれてありがとう。リーヤ君。」
「おう!」
 リーヤは、にぱって笑って片手を挙げた。

 ざわざわざわざわ。
 クラスの連中のざわめきがなんだか大きくなってきた。
 それはそうだろうとわたしも思う。
 連中は、こちらの状況が分からないのだから。
 そもそも、使い魔召喚の儀式は、使い魔になる生き物を呼び出すサモン・サーヴァントと、呼び出した生き物
と使い魔の契約をするコントラクト・サーヴァントがセットだ。
 それを監督しているコルベール先生は、本当なら、わたしが失敗に次ぐ失敗、爆発に次ぐ爆発の末に召喚した
3人の子供、しいねちゃん、リーヤ、チャチャと、無理やりにでも契約させるのが役目のはず。
 そのコルベール先生が、嬉々としてその3人の子供とお喋りしてるんだから、クラスの連中も戸惑うはずだ。

「さて。」
 コルベール先生は、本当に楽しそうにニコニコ笑う。このおっさん、もしかして、本当に仕事を忘れてるんじ
ゃない?
「お三人は、リーヤが狼男で、しいねちゃんとミス・チャチャがメイジだということですが……」
「ねぇ、しいねちゃん、メイジってなに?」
 チャチャがしいねちゃんに小声で話しかける。
「ああ、魔法使いのことですよ。魔法王国だと、魔法を使う人はみんな魔法使いですけど、ソーサラーとかプ
リーストとか、魔法使いにも色々呼び方があるじゃないですか。ここでは多分、魔法使いはメイジって呼ばれて
るんじゃないですか。」
 しいねちゃんも小声で答える。
「ふーん。」
 チャチャは納得できたのか出来なかったのか、良く分からない顔でうなずいた。
「……皆さんを疑うわけではないのですが、」
 コルベール先生の話は続く。
「後学のために、なにか見せていただけませんか?」
「後学のため?」
 コルベール先生の言葉に、しいねちゃんが答える。
「ええ。」
 コルベール先生はいたずら小僧の顔をして笑った。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:26:50 ID:oG8KGpwQ



355 :笑顔が好きだから-5/7:2008/07/09(水) 01:27:26 ID:XLsg8mi6
「例えば、リーヤ君。」
 中年のいたずら小僧に名前を呼ばれて、リーヤは身体をピクリと震わせた。
「リーヤ君は狼男だそうですが、狼男ということは、人間になったり狼になったり出来るのですよね?」
「う、うん。」
 リーヤが答えると、チャチャが横からリーヤをつっついた。そして小声で
「うん、じゃなくて、“はい”でしょ。」
 そういわれたリーヤは
「はい、なのだ。」と言いなおした。
「ここハルケギニアにも人狼という、人間になったり狼になったり出来る人達がいるんですけど、彼らは普段は
人里から離れた深い森の中に住んでいて、滅多に人間の街や村には出てこないんですよ。」
 滅多に人間の街や村には出てこないって……人狼が人間の街や村に出てきたら大変な騒ぎになっちゃうもんね、
人狼はリーヤと違って、身体は人間と一緒だけど頭は狼だから……って、あ、そうか。
 コルベール先生は、リーヤやしいねちゃん、チャチャが言ってることが本当かどうか確かめてるんだ。なんだ
かんだいって、一応、ちゃんと先生の仕事してるんだなぁ。
 うん、そうよね。
 しいねちゃんは嘘をつくようには見えないし、チャチャやリーヤはそもそも嘘がつけるようには見えない。
 でも、なんでさっきは、チャチャとしいねちゃんがメイジで、リーヤが狼男だって、簡単に信じてしまったん
だろう。
「ですから、私も実は狼男の人や人狼の人が変身するところって見たこと無いんですよ。ですから、変身すると
ころを是非、見せていただけませんか?」
 コルベール先生は、今まで以上にキラキラした目でリーヤを見ている。
 ありゃりゃ。
 だめだこの人、本当に自分の興味だけで変身するところを見たいんだ。
 ……見直して損した。
「それにしいねちゃんとミス・チャチャ。お二人は、外国の、異世界の魔法に興味はありませんか?」
「え…あの?」「いやぁ、そのぉ。」
 突然話を振られて、チャチャとしいねちゃんがおろおろする。
「私は、大変に興味があるんですよ。今まで40年ほど生きてきましたが、残念ながらハルケギニアから出て外
の世界の魔法に触れる機会が無かったのです。それが、今日、偶然とはいえ、しいねちゃんたち、ミス・チャチ
ャという異国のメイジと出会うことが出来た。これが始祖ブリミルのお導きでなかったらなんだというのでしょ
う!」
「あのお……。」「ちょっと?」「???」
 うわぁ、しいねちゃんとチャチャ、リーヤ、引きまくってる。
「なんたらかんたら、うーたらあーたら。あーだ、こーだ、どーだ、そーだ。」
 一人で盛り上がって、どこかへ行ってしまったコルベール先生を見ながら、しいねちゃんがわたしに声をかけ
てきた。
「コルベール先生って、いつもああいう感じなんですか?」
 いつものコルベール先生……うん、怪しい発明品を持ってきて授業を潰すときはあんな感じだ。
 不安げにわたしを見るしいねちゃんに、わたしは無言で頷いた。


356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:27:48 ID:C2Xg5Gm7
支援

357 :笑顔が好きだから-6/7:2008/07/09(水) 01:28:58 ID:XLsg8mi6
「リーヤ、とりあえず変身して見せてやれよ。」
 一人で異様に盛り上がってるコルベール先生に何を言っても無駄だって思ったんだろう、リーヤの脇を突っつ
いた。
「う、うん。」
 リーヤが、なんとなく嫌そうに頷いて、コルベール先生のそばに歩いていく。
「コルベール先生。」
 そして、あっちに逝っちゃってるコルベール先生のわき腹の辺りを突っついた。
「おっ、おお、これはリーヤ君。」
 すると、コルベール先生は、どこかから帰ってきた。
「これから変身するから良く見てるのだ。」
「なんと!変身してくれますか。ありがとう!」
「じゃ、いくぞ!えいっ!」
 しゅぽん!
 リーヤが「えい!」って言った瞬間、リーヤがいた場所で爆発が起きた!
 嘘っ!なんで!
 クラスの連中のざわめきが大きくなる。
「まさか、ヴァリエールの奴……平民の子供を召喚しちゃったのが気に入らないからって……」
「いや、いくらなんでもそれは無いだろ……いや、でも……」
 そんな声が聞こえてきた。
 ぐぐぐぐっ!
「ちょっと、あんた達!この私がそんなことする訳ないでしょう!」
 わたしは思わず叫んだ。
 でも、わたしの叫び声は、ふざけた事をぬかしたカボチャ頭には届かなかった。
 何故なら……。
「きゅいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
っていう、甲高い悲鳴に似た声にかき消されてしまったから。
 わたしは、思わず声がした方を見てしまった。
 突然の爆発に巻き込まれたリーヤがどうなったのかを確かめなければいけないというのに!
「きゅいきゅい!きゅいきゅいきゅい!」
 悲鳴みたいな声の正体は、一頭の風竜の鳴き声だった。
 あれは、そう、ツエルプストーの友達、ガリアからの留学生タバサが召喚、契約した風竜だ。
「きゅいっ!きゅいきゅいきゅいっ!きゅい!」
 広げると6メイルくらいはありそうな翼をばさばさと激しく動かし、短い手というか前脚をブンブン振り回し
て、タバサの風竜はわたしのことをちらちら見ながら、ご主人様に必死に何かを訴えかけているみたいだった。
 だけど、いつものように本を読んでいるタバサはぜんぜん風竜の声に応えようとしない。煩くて本を読むのに
邪魔なんだろう、応えるどころか、タバサの身長よりも長いんじゃないかっていう杖で、風竜の頭をこつんと叩
いたりしてる。
 それでも、タバサの風竜は、タバサとわたしを交互に見ながら……って、そうだ!リーヤ!

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:30:15 ID:V2P5wMSZ
支援

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:30:26 ID:oG8KGpwQ



360 :笑顔が好きだから-7/7:2008/07/09(水) 01:30:26 ID:XLsg8mi6
 わたしは、慌てて振り返る。
 爆発の跡には、傷だらけでぐったりと横たわるリーヤ…………は、いなかった。
 その代わり、そこにはタバサの風竜の声にびっくりして目をパチクリさせている、仔犬?がいた。犬にしては
4本の脚がやけにしっかりしてるけど……。
 まさか、狼の子供!?
「あなた……リーヤ…なの?」
 恐る恐る声をかけると、その仔犬ははついさっきリーヤがそうしたように、にぱって笑って右手を、っていう
か右の前脚を上げた。
「おう!そうだぞ!」
 喋った!犬が喋ったぁ!?
 コントラクト・サーバントを済ませて使い魔になった動物が喋るようになったっていう話は良く聞くけど、ま
だ契約もしてない仔犬が喋る……じゃなくて!
「ね?」
 チャチャがニコニコしながら、仔犬を抱き上げた。
「人間のリーヤも強くて格好いいけど、狼のリーヤも、とってもふわふわのもこもこで格好いいでしょう?」
「は……い?」
 わたしは多分、この日二回目のとっても間抜けな顔をしてたと思う。
 あの時のわたしに出来たことと言えば、狼男の変身シーンを間近でみた感激に打ち震えるコルベール先生と、
「あっ!馬鹿犬!チャチャさんにくっつくな!」って言いながら、チャチャの腕から仔犬……リーヤを引き剥が
そうとするしいねちゃん。
 そんなしいねちゃんに、「おれとチャチャは恋人同士なんだからくっついててもいいのだ!」って言ってしい
ねちゃんの顔を前脚で蹴飛ばすリーヤ。
「リーヤ、可愛い!」って言いながら、仔犬リーヤをぎゅうっと抱きしめるチャチャ。
 そんな4人を。
「きゅい!きゅい!きゅい!きゅい!」って大声で鳴き、タバサに何かを訴え続ける風竜の声をバックに、そん
な4人の姿を呆然と見つめることだけだった。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:31:39 ID:Bg8x50eC
ほのぼのしえん


362 :笑顔が好きだから-8/7:2008/07/09(水) 01:36:22 ID:XLsg8mi6
今回投下分は以上です。

マンガ版のチャチャ達の世界は現実社会とリンクしていますし、アニメ版でもニャンダバーZ、ニャンダバーZZといった
巨大ロボットが普通に登場しますので、自然科学にかんしてはしいねちゃん達も現代日本人とほぼ同じ知識を持って
いると想定して書いています。

それにしても、こっパゲ先生暴走しすぎ。
ただの通りすがりさんが出る暇が無い。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:45:46 ID:cJsIMBbL
GJ!すばらしいほのぼのw

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:50:27 ID:vUJ6Qy0N
>>362
GJ!
> ただの通りすがり
やっぱり人形に話しかけるあの人ですかw
まああの人なら驚くほどでもないかw

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 02:54:21 ID:inkUwEqR
>>335
ちょっと亀だが、松山せいじが描く、風に漂う胸部の巨大風船に比べりゃどうという事はない。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 02:54:24 ID:yQSVf0Gf
たまにはギーシュはおろかワルドまでが完全勝利する作品を見てみたいなあ

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 03:04:16 ID:CMg1Fho5
ギーシュ成長物&ワルド成長物ですか

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 03:11:37 ID:C15nxere
姉妹スレの肛門神でも読んで来い

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 05:17:35 ID:wprleymW
ワルドに完敗するのは既にワルドがフラれた後だからいいとして
ギーシュに完敗したら真剣に見限られるのでは?
負けても心意気を見せて伝わるのなら
既にルイズが結構出来た人間じゃないといけないし
負けた使い魔を心配するにしても
周りの人間のルイズに向ける視線の事を考えると不憫だ

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 05:28:43 ID:Hrpz8HPu
決闘に負けたギーシュが一皮剥けて猛特訓、
純粋な勝負として再度決闘してギーシュが(多少狡い手も使って)勝って
以後デルフ覚醒までは実力が(多少狡い手も使って)拮抗って展開を妄想。

問題はどんなキャラならこのバランスを保てるかなんだよなぁ

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 05:50:21 ID:amAKbq8i
サイト+α召喚で、サイトに負けた後+αの方に鍛えられて(入れ知恵されて)再戦とか

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 05:55:22 ID:xlkE6bu/
ギーシュに完全敗北なら微熱があるじゃないかw
そろそろアレの続きが読みたい所ではあるが……

サイトが出てて、ルイズが力の限りに蚊帳の外っていうのも珍しいよなw

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 08:04:36 ID:ofU4OZoB
微熱の場合は精神的な意味で完敗だから、余計に辛いよなw
蚊帳の外だったルイズが徐々にサイトたちに絡もうとしていくのがいい感じだし

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 09:40:50 ID:QugLugh9
>>335
カジワラタケシの胸囲3メートルってなカンジの胸に比べれば・・・・・・・


375 :シャア・アズナブル@ぱろでぃわーるど:2008/07/09(水) 10:19:45 ID:d/GuRVVj
>>374
言うに事欠いてなんてもの例えに出しやがる

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 10:25:24 ID:UMfuU/AD
>>370
多少狡い手って?
ルイズやシエスタを人質にするとか食べ物に予め毒を仕込むとかか?

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 10:40:17 ID:dS866msm
>>376
それは多少の範疇越えて普通に卑怯だろ(w`

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 10:57:14 ID:zH/EdaVZ
>376
毒を仕込むのは姉妹スレのネタであったなぁ・・・
もっとも、それでそのSSの最強(狂かな?)キャラの怒りを買っていたが・・・
そのSSはそこで止まってるけど。

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 11:48:55 ID:1Hwp61BS
>>376
人質はともかく、毒(下剤とか?)ならは組の連中なら普通に使うだろうなぁ。
それ以前に奴らが正面きっての決闘(勝ち目のない勝負)なんか
受けるわけはないが。

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 11:55:06 ID:5kJE/e6h
誤字に全く気づかない自分のド低能さに歓喜!

日本の最高学府の学生のはずなんだぜ、オレ。
嘘みたいだろ?

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:15:39 ID:lVwJ+95p
自分語りはいらないから。

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:26:07 ID:g0/Z38Sw
>>375
そのうち○○○みたいになっちゃうぞー


・・・・・・なっちゃいましたね
○○○より数倍タチ悪く・・・・・・

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:33:02 ID:13hyj3+E
>>381
サブカルチャーに被れた東大生は自己主張が激しいのだろうか
雁屋に高遠るいとか


384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:44:25 ID:FjRDMrpc
>>24
これ意外と為になるな


385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:50:52 ID:7P3g00Ur
>>376
卑怯番長自重しろw

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:53:52 ID:/B8wxGPE
まあ、虚無の仕事人や使い魔はじめましたみたいに
決闘イベントなしでも話は進むしね
あの二人は戦っても勝ちそうだけどw

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:59:31 ID:mVL7tJC5
>>376
錬金落とし穴とかで自由に戦えないように事前に細工して
ワルキューレや魔法でちびちびと間接攻撃とか
…これじゃショボすぎるかw

「ここは戦場だ!まさか卑怯とは言うまいね?」
と言うギーシュを幻視した。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:03:45 ID:F4pSpfmw
>>335
亀レスですまないが、同意する。
胸だけじゃなくて、太もものあたりも太すぎるよね。

そもそも、エルフは小柄で貧乳スレンダーが正しい姿だと思うんだ。
どうして日本人の描くエルフはスタイル抜群がデフォになったんだろ?


389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:07:05 ID:bvowXnmE
でもノボルがそういう設定にしたんだから仕方ないんだお…

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:08:05 ID:OSIErHhK
>>387
さらにこんな展開を思いついた俺w

ルイズ 「これじゃ勝ち目が無いわ! 今なら謝罪をすれば許してもらえるから早くあやまんなさい!!」
才人 「いや、たった一つだけ策があるぜ。 それは……
     逃げるんだよルイズ! どけぇーッ、野次馬共ォ!!」
ルイズ 「いやぁーっ!! 何考えてんのこの馬鹿犬!?」

流石に姉妹スレでもこんな展開は無かったんだがwww

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:08:11 ID:8f/eqlMJ
ハーフエルフだから巨乳でもいいんじゃね。
きっと親譲りなんだろ。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:08:42 ID:1Hwp61BS
>>388
背は元々高いほうだと思う。
(T&Tでは体重そのままで身長1.1倍だったか)
きょぬーとかムチムチなのはエロゲとかの影響じゃね?

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:10:38 ID:lnfI93OU
>>390
シエスタの件どうなったwww

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:13:47 ID:TZkXaRFL
おっぱいが大きくたっていいじゃない

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:18:02 ID:OSIErHhK
>>393
シエスタを絡ませなきゃ問題ないだろう、多分w
しかしこんなんで勝ってもコッパゲやオスマンから

「勝ったけど……のぉ?」
「……なんでしょうか、学院長?」
「彼は本当にガンダールヴなのかの? どう考えても記すことすら憚られるそれの方が近いような……」
「実は私も自身が無くなってきました……」

とか言われそうな気がしてきたwww

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:19:00 ID:OSIErHhK
×自身
○自信 orz

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:21:00 ID:g0/Z38Sw
>>393
ジョジョより横島っぽいな

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:23:32 ID:hitzSoUU
>>397
GSの方々は状況を不利とみたら平気で戦略的撤退を選択するからなw

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:31:21 ID:1Hwp61BS
>>398
いや、それ普通じゃね?
明らかに敵わない相手になんの手立てもなく吶喊していくのは、
勇者と書いて馬鹿と読む所業じゃないかと。



400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:38:21 ID:lnfI93OU
GSの面々はお仕事だからね。
玉砕して終わり、よりは逃げ出して「敵わない、無理。相手はこんな奴」って情報持ち帰る方がましだし、仕事としては適切な行動だろ。
逃げることが責任ある行動、逃げずに死ぬのは無責任って立場なんだから価値観がヒロイックサーガとは逆だよ。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:42:02 ID:QHPByLxt
>>399
勇気と蛮勇は似て非なる物なのであーる

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:51:17 ID:yCKE8TA/
>>401
乾かず勝ち得ず無に帰れw

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 13:53:27 ID:qkRB+BMM
横島と同じ声の人「それでも僕は、連邦の士官だ!」

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:03:04 ID:fZWf4xPJ
「ここで今全滅してしまっては、地球を守るために戦う者がいなくなってしまうんだ。明日のために、今日の屈辱に耐えるんだ。それが男だ!」
「沖田さん、男だったら、戦って、戦って、戦い抜いて、一つでも多くの敵をやっつけて、死ぬべきではありませんか」

結局は、逃亡した沖田艦長のおかげで地球は救われたが、
撤退を拒否して敵の前に立ちはだかったゆきかぜがいたから沖田艦は逃げ延びれた。

難しいな、この問題は。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:03:14 ID:CeqdembT
>>403
別に自分の責任でもない事件に執着するあたりまでは
ルイズと重なるかもしれん

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:04:04 ID:BFvCVZ8M
>>403
脳内イメージの顔が横島にすり替わっちまったぞ

どうしてくれる

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:08:53 ID:hIN+b2fl
コ「タマネギとヤモリ、要らないよ」

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:20:45 ID:ctCzwuYh
>>そもそも、エルフは小柄で貧乳スレンダーが正しい姿だと思うんだ。
シルマリルの物語の第一紀のエルフは身長3m近いはず。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:28:08 ID:4ncs/bRA
>>388
トールキンのエルフは身長クソ高いぞ。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:30:01 ID:g0/Z38Sw
横島と同じ声の人「俺のことならシャークってよんでくれ」

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:30:34 ID:8f/eqlMJ
>>409
やたら美形揃いはトールキンからだけどね。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:38:30 ID:g0/Z38Sw
>>409
そもそも妖精精霊はみなエルフ(ゴブリンもエルフ)だったのが
エルフという「種族」になったのトールキンからですからね。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:42:37 ID:V2P5wMSZ
>>412
トールキンのゴブリンも元エルフよ?

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:51:41 ID:ctCzwuYh
>>408
第一紀のエルフはガンダールブ級がゴロゴロしてるからなぁ。
フィンゴルフィンとかなら7万を余裕で殲滅しそうだ。

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:53:23 ID:uFzJM+Eo
>>408じゃなくて>>409ね。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:58:08 ID:4ncs/bRA
>>414
何も考えずモルゴスに特攻して討ち死にしたフェアノール
みたいのもいるけどなー。
でもアマンの地を踏んだハイエルフなんか妖精というより半神だし。
やる事なす事全部魔法になるという反則存在。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 15:05:30 ID:0ef73S+y
>>410
タバサ「トサカ来る」

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 15:10:04 ID:1Hwp61BS
>>414,416
フィンゴルフィンだのアマンの地だのフェアノールだの聞いてると、
どうしても某ゲームを連想するぜ。
とりあえず鉄獄突撃してくるわ。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 15:17:28 ID:NDmlMkmi
ルイズ「兄さん!」

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 15:58:52 ID:PT8WRWv8
>>418
AngbandよりToMEやろうぜ!

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:06:06 ID:s8a5H7B0
>>416
モルゴスに特攻したのはフィンゴルフィンでフェアノールはバルログの集団と何日も戦い続けて討ち死にした。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:13:38 ID:ASp5Shdg
>>388
その辺のイメージ自体が水野良なり美樹本晴彦なりの日本人が作ったもんだからな
(山本弘ではない事を主張)

カプコンがD&Dゲームを作ったときに、TSRに企画書を持っていったら
「ああ、これは和製エルフですね」って言われたとかいうのを見たことがある

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:36:29 ID:zH/EdaVZ
俺としては、「金髪」「美形」「華奢」「長耳」といったエルフのイメージについては、
ロードス島戦記のイメージが強いんだよね。
ソードワールドの頃からそういう方向で出てたけど、そっちの方を先に知ったんで。

で、エルフの女性=貧乳のイメージだったんだけど、やはりロードス島(アニメ版)のピロテースでそのイメージが崩れた。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:40:56 ID:ASp5Shdg
>>423
とりあえずこっから、「ロードスの方がソードワールドより先にできた」という突っ込むが連発すると見たw

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:41:01 ID:g0/Z38Sw
>>422
どっちかってと出渕裕がそのイメージ作ったと思うのですよ (山本某でない事を主張)

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:42:57 ID:fcliMp8k
>>405
ルイズ「フーケ!なんで破壊の杖をを盗んだのよ!」
フーケ「あんた達に話す舌なんて持たないね!
    闘う意味すら分かってないガキに!」
ルイズ「それでも私はトリスティンの貴族よ!」
フーケ「それは一人前のメイジの言うセリフだよ!」

こうですね、分かります。
しかしスラスラと浮かんだがおマチさんが堂々とし過ぎになった。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:47:06 ID:5xiekoZV
破壊の杖がアトミックバズーカですね。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:47:56 ID:3WHHYcWx
>>427
トリステイン滅亡のお知らせw

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:51:38 ID:lnfI93OU
アトミックバズーカって、二号機の持ってる専用シールドなしで使うと自分も被爆か蒸発するんじゃなかったけかw

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:52:05 ID:eFFCvvor
>>427
GP02でもかなりやばいことになったのに、
生身で撃てるわけないだろwww

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:52:49 ID:g0/Z38Sw
>423
一応ロードス本編でハーフリングorグラスランナー
(版権問題でホビットを使えないので作られた種族)
のマールが「エルフの女性は華奢だから抱きしめられてもあまり嬉しくない」とか
いってるのでピロテースが例外と思われ

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:54:14 ID:i4m0tAOD
>>425
出渕御大がエルフ=ロバ耳ってイメージ作ったのは間違いない
長さを勘違いしてああなったんだとか

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 16:54:41 ID:g0/Z38Sw
>>430
まあまあ、放射能というのがどれほど危険か理解されてない冷戦初期には
「核手榴弾」なる珍妙な武器も作られてた事だし

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:00:52 ID:bItfPS2W
>426
ルイズがコウで、フーケがガトー? この配役で行くとニナの役どころにワルドが。
……コウモリには相応しいかもしれないな。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:09:59 ID:g0/Z38Sw
>>434
小説版読んでるとそこまでニナ嫌えない
っていうか民間人の住んでる所にコロニー落としておいて「義」なんてホザく
ガトーのほうが正直嫌い

じゃあテファは・・・・・・ケリィ?

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:16:24 ID:4leUQ/2u
RPG7から発射される核弾頭っていう代物が出てくる小説を思い出した

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:23:16 ID:TZkXaRFL
戦術核搭載型パンジャンドラムですねわかります

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:25:45 ID:Bkj4BX55
ソニックブラストマンが召喚されました

カニをブチ頃すぐらいだからレキシントンぐらい軽い軽い

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:25:51 ID:5xiekoZV
デイビークロケットなるものがあってだな。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:32:14 ID:UMfuU/AD
人間爆弾こと静かなる中条を召喚
デルフも破壊の杖もゼロ戦もいらなくなっちゃうか

441 :ゼロと魔砲使い ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 17:32:20 ID:bt/riv2G
17話出来ました。ただちょうどご飯なので1745〜1800あたりから投下したいと思います。
ちょっと間が空きますから割り込み可でよろしく。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:33:35 ID:g0/Z38Sw
割り込みなど許さん
総力を持って支援
そういやにーちゃんはどうなってんでしょ

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:38:05 ID:ASp5Shdg
>>440
ビッグバン・パンチ使ったら自分も死んじゃうぞw
(漫画版はポンポン使ってるけど)
九大天王だからいろいろといらない、ってんなら同意
そんでもって支援

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:38:54 ID:n+s36gQE
なのは支援

タバサの母がまみやふじん化したような話を思いついた

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:40:17 ID:j2+eK1UY
エルフと名のつくロードス島キャラのうち、ピロテースだけ乳がやたらデカイせいで、暗黒神を崇拝していると膨らんでいくというデマが飛び交っていた記憶があるのじゃー

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:41:51 ID:UMfuU/AD
>>443
ビッグバンパンチなしでも相当強いから必要ないでしょ

それと支援

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:43:06 ID:Mn0yyx2M
そういやこの前もエルフの話題が盛り上がったがそんなにみんな興味あるのか。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:43:59 ID:ZiHI+1tG
エルフがナイスバディかどうか、じゃなくて、
あそこまでデカイと気持ち悪いって話だから。

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:46:51 ID:DXtg07hv
sien

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:52:45 ID:g0/Z38Sw
エルフの胸が大きければ俺様の股間のエッチピストルがハイテンションでもしもーしだぜ!

あれ?パクマンさんと音速丸さんが混ざってるな

451 :ゼロと魔砲使い ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 17:56:04 ID:bt/riv2G
帰還しました。これより投下開始いたします。

452 :ゼロと魔砲使い第17話-01 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 17:57:53 ID:bt/riv2G
第17話 旅路

 『白の国』アルビオン。高度3000メイルに浮かぶ浮遊大陸上に存在している国である。
 トリステインからアルビオンに行くためには、港町ラ・ロシェールで空を行く船に乗らねばならない。
 地を馬で行くルイズ達の目的地も、当然ラ・ロシェールであった。
 「慌てる必要はないわよ。港まで二日、次の合も二日後。だったら馬に無理をさせてもなんの意味もないわ」
 というロングビルのアドバイスに従い、ルイズ達は街道をゆっくりと進んでいた。
 合というのはハルケギニアの二つの月が重なる日のことであり、この日の翌日朝アルビオンは大陸に最接近する。そのため船主達は、合の翌日にラ・ロシェールを出発することが多い。もちろん、そうすれば船を浮かべる燃料である風石が節約できるからである。
 当然それだけで船も物資も回せるわけはないが、合の前日に船を出すのはたいてい緊急の用があるか、もしくは軍艦くらいのものである。
 こういった話を聞いたルイズは、慌てずに道を行くことにしたのだ。過去ルイズがアルビオンに行った時は、そういう商人の経費のことなど気にするはずもなかったから(むしろ金にあかせて時間を買ったと思われる)、ある意味とても参考になった。
 「何事も体験ね」というのがルイズの弁である。
 それはさておき、トリステインとラ・ロシェールを結ぶ街道から見ると裏道になるこの道は、人通りも皆無ではないがほとんど無いというレベルである。
 特に賊に襲われるようなこともなく、ルイズ達は初日の宿泊場所に到着していた。見た目は街道脇の広場であるが、ここそこに焚き火の跡があったりする。
 街道のそばで、且つ水場が近いところにこういう宿泊場所は出来る。条件のいい場所で誰かが野宿をしていると、他人もそれを真似するようになる。その場所に充分なポテンシャルがあれば、それは定着する。
 街と街の間の宿泊場所の大半は、そうやって自然に出来たものである。例外は周辺の自然が厳しく、誰かが手を加えなければそういう場所が存在し得ない場合くらいである。
 この日にここの宿泊場所にいたのはルイズ達三人だけだった。とりあえず火の準備を手際よくロングビルがこなし、なのはが水場から水を汲んできた頃に日が落ちたが、他にここを使う旅人はいないようであった。
 この世界で夜に旅をするのはよほどの事情があるものである。普通の人間は日が暮れたら遠くには出歩かない。
 「どうやら私たちだけみたいね。なら、寒空に女三人で野宿っていうのもちょっと物騒かかしら」
 そういうと彼女は杖を取り出すと短く詠唱をする。そのとたん、焚き火のまわりの土がせり上がり、かまくらを思わせる土のドームが出来上がってしまった。土壁も微妙に乾燥していて、泥臭さはない。
 「こうしてみると、本当に便利よね、魔法って」
 出来上がったドームを内側から見て、ルイズがしみじみと言った。膝を抱えて座った姿勢のまま焚き火に掛かる革鍋の中で煮えている乾麺らしきものに視線を移し、再びつぶやくようにいう。
 「火を起こすのだって、『発火』の呪文の一言。庶民は火種がないと火をつけるのにも一苦労なんでしょ?」
 「ええ、だから火種を切らさないようにするのは大変ですわ」
 鍋をかき混ぜつつ答えるロングビル。それを眺めつつ、ルイズは今度はなのはに聞いた。
 「なのはのところでは、こういうことには魔法は使えないのよね」
 「はい。私のところの魔法は、ほとんど武器の一種みたいなものですから」
 正確には武器と馬のかわりでしょうか、と食器を並べつつなのはは答える。ミッド式やベルカ式の魔法は、大半が戦闘と移動用の魔法だ。結界などもそれに近い。平凡な一般庶民に関わるのはせいぜい治療魔法くらいであろう。
 このハルケギニアのように、生活と魔法が結びついている例はまずない。
 何かと動く二人を見つめつつも、こういうキャンプ生活のようなことに関する技能を持たないルイズは、ただ座ったまま、またぽつりと言った。
 「私ね、魔法が使えるようになりたかった。魔法が使えるようになって、一人前の貴族として認めてもらいたかった」
 ロングビルとなのはの手が止まる。ルイズにしては珍しい弱気の発言だったからだ。
 「でもね、最近、思うの。魔法が使えるようになって、それで私、どうしたかったんだろうって。今まで私にとって、魔法って、要するに資格の証明書でしかなかったのね」

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:58:04 ID:Usidpqo7
支援します。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:58:15 ID:mAX5G65T
>>450
バッタ王子も呼んだら……

455 :ゼロと魔砲使い第17話-02 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 17:58:43 ID:bt/riv2G
 貴族は魔法を持ってその根幹となす。
 このハルケギニアにおいては、貴族とは魔法使いのことである。
 「最近、思うの。貴族って、魔法が使えるから貴族っていう訳じゃないのかも、って」
 「どうしてそんなことを?」
 一瞬ロングビルとなのはの視線が交差し、互いに小さく頷いた後なのはが声を掛けた。
 「魔法が使えればいろんな事が簡単にできるし、戦うことも出来るわ。フーケのこと、エルフのこと、そして水の精霊のこと。魔法はいろんな意味で力だと思う。力があればいろんな事が出来る」
 なのはは頷いて先を促した。
 「でも、いろんな事を見て、そして学院に戻って、感じたの。大事なのは魔法で『なにをするか』で、『なにが出来るか』じゃないんだって」
 なのはとロングビルには判った。ルイズが今、貴族としてもっとも大事なものにたどり着こうとしているのを。
 「魔法は使えるようになりたいわ。そうしないと舞台に立つことすら出来ないから。でも、そんなにものすごい力は別にいらない。あるに越したことはないし、あればあるだけ助かるけど、それのみに頼るのは変よ」
 ルイズの脳裏にあったのは、ミスタ・ギトーとキュルケの授業であった。
 キュルケもかなりの使い手だが、純粋に魔法の技量を比べたのならば、さすがに教師であるミスタ・ギトーには劣るだろう。だが二人の戦いはキュルケが勝った。魔法だけではなく、戦術や戦略という、魔法以外の部分も駆使したキュルケに軍配が上がったのだ。
 勝利条件の設定、ピンポイントで弱点を突く魔法の選択。それが勝敗を分けた。
 それ自体はたいしたことではない。ルイズが一番気にしていたのは、負けた時のギトーの表情であった。
 他人を貶めるのは好きではないが、はっきり言って醜かった。人にあんな表情が出来るのかと思ったくらいだった。
 魔法を誇示し、魔法にのみ主幹を置いた存在が、魔法以外の要素で砕かれた時、人はあんなにももろくなってしまうのかと思った。
 そしてそれはルイズ自身でもあった。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 17:58:58 ID:mAX5G65T
おっと、支援仕る

457 :ゼロと魔砲使い第17話-03 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 17:59:23 ID:bt/riv2G
 妃殿下が訪問する少し前、自室で自習をしていた時。
 ルイズのまぶたの裏には、ミスタ・ギトーの歪んだ表情が張り付いていた。
 それは魔法にこだわり、魔法のみに頼った人間が、それを砕かれた時の衝撃だった。
 ルイズには判っていた。キュルケが『決闘に準ずる』と言った時から、キュルケの狙いが彼の杖なのだと。キュルケの性格なら、あの場合たとえ可能であっても力ずくではなく、小細工で決着をつける気なのは見え見えであった。
 何しろその直前に、力は使い方だと宣言していたのだ。だとしたら彼女はその器用な使い方を見せるに決まっているではないか。なのにミスタ・ギトーはそれを理解しなかった。そして彼は敗北した。
 力量ではなく、運用に置いて。そしてそれは彼にとってはあり得ない、いや、あり得てはならないことだったのではないかとルイズは思う。その思いがあの歪んだ顔だ。
 ルイズは魔法がまともに使えない。使えないからこそ魔法にこだわった。冷静に考えれば、それはあのミスタ・ギトーと変わらないのだ。
 でも、魔法の強さを誇って、それを金科玉条のようにこだわって、いったい何になるというのか。
 次に脳裏に浮かぶのは、ビダーシャルとなのはの戦い。先住魔法と、異界の魔法。どちらも貴族の使う系統魔法を、その破壊力において圧倒するものだった。
 あれを見てしまったら、系統魔法での戦いなどまるで子供だましである。あれを見てまだ『風が最強』などと言えるものなら言ってみろという気にすらなる。
 言うならせめてタバサ並みになってからにしろと言いたい。
 そしてルイズは思う。魔法とは、貴族とはなんなのか、と。それまでは常識でしかなかった貴族は庶民の上に立つ存在であると言うこと。だが今そこにルイズは疑問を持ち、答えを欲した。
 そう、ルイズはそこに気がついてしまった。貴族は何故貴族なのかということ。貴族の貴族たる根源。魔法を使い、庶民とは一線を画す力を持つもの。だがそれだけでは貴族ではない。暴君に過ぎない。
 そして今の学院にいる生徒達、その大半は、ルイズにはただの暴君にしか見えない。
 本来ならそれを真の貴族に導くのが、学院としてのあり方なのではないかと思う。でも今の学院は、単なる暴君を量産しているだけのような気もする。
 そういうことが頭をぐるぐるしていた時に、あの妃殿下の訪問があった。おかげで頭の中がクリアされていたのだが、今こうしてやることもなく炎を見つめていると、再びそんな思いが頭をもたげてくる。
 「ね、なのは」
 そして行き場を失った思いは、言葉となってほとばしる。
 「あなたには判る? 貴族って、ただ魔法が使えるんじゃ駄目なのは判ったと思うの。でも、どうすればいいのか、私には判んないの」
 なのはは答えない。ロングビルも、気づかれないようにはしながらも、真剣な目でルイズを見つめている。
 そしてなのはは、視線を意図的に外すと、くすりと笑った。
 「ご主人様」
 短くそういった後、再び視線を合わせる。
 「ひょっとしたら忘れているのかも知れませんけど、私まだ二十ですよ。こちらの暦で計算し直すと十九、キュルケと同年代なんですよ」
 ハルケギニアの一年は三百八十四日である。だいたい二十年で一年ずれることになる。
 「そういえばあなたのところの一年って、少し短いって言ってたっけ」
 ルイズの顔から、思い詰めていたような張りがとれる。
 「そんな一生を掛けて追い求めるような問題、私にだって判るわけないじゃないですか。そもそもなにが正解かなんて、それこそ決まってないと思いますよ」
 「そういうものなの?」
 「若輩者ですが、それは判るくらいの社会経験は積んでます」
 えっへん、という感じに胸を張るなのは。その子供っぽいポーズに、またルイズは笑ってしまう。
 「一番大事なのは、悩み続ける、っていうことだと思いますよ」
 「? そうなの?」
 答えを出さないことを肯定されて、混乱するルイズ。
 「常に自分を疑うって言うことは、大切なことだと思います」
 そんなルイズになのはは言う。
 「自問することを忘れて、悩むことを忘れて、『正解』を見いだしちゃった人は、変われなくなっちゃいますから。人の話も聞けない、ただ一方向のみに突っ走る人になっちゃいますから」
 「今ひとつ判んないけど、何となく判った気がする。ごまかされてる気もするけど」
 「こればっかりは言葉で伝わるものでもないので」
 なのはがそういった時、割り込むようなロングビルの声がした。
 「盛り上がっているところ悪いけど、パスタが煮えたようよ。さっさと食べないと伸びるわよ」
 その声に今までの重い雰囲気を蹴飛ばして、三人は皿を片手に革鍋に殺到した。

458 :ゼロと魔砲使い第17話-04 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 18:00:09 ID:bt/riv2G
 飲み水代わりのワインも手伝ってか、ルイズはおなかがくちくなるとすぐに寝てしまった。後片付けをしつつ、ロングビルがなのはに言う。
 「この子、本当に変わったわね。私がこの学院に来た時は、一番嫌いなタイプだったのに。なんとまあ、このまま行ったらかなりいい貴族になるんじゃないのかね」
 「元からこういう子だったと思いますよ?」
 なのははこともなげに答える。
 「私にはこちらの事情はよく判りませんでしたけど、この子は志が高すぎて苦しんでいましたから。しかもプライドって言うより、むしろ環境的に。期待されないことが逆説的に期待になったみたいに」
 「さすが使い魔。よく見てるわね」
 ロングビルがくすりと笑う。そして思う。本当にこれで二十かと。彼女の目からすれば、自分と大して変わらないように思える。二十三にして激動の人生を送り、おそらくは余人より波瀾万丈の人生を送ってきたこの自分に。
 過去話を聞いた身としては納得できなくもないが。
 「それはそうと」
 なのはの態度が一変する。それを見たロングビルもまた。
 「アルビオンに着いたら、お願いしますね」
 「ああ、王子の居場所……出発前の噂だと、ニューカッスルあたりらしいけどね。そこに潜り込むまでの渡りなら任しときな。約束通り、ちゃんと届けてやるよ」
 この件に関して、なのはは彼女にかなりの報酬を約束している。ロングビルも……いや、フーケとしての彼女も、なのはの言葉は口約束で終わらないと見ている。任務が成功すれば、アンリエッタもルイズも約束分の金くらいはぽんと出すはずだ。
 (ま、それに旅費実質ゼロ、休職なしでアルビオンまでいけるのは、むしろありがたかったからね。たまには顔を出すか)
 ロングビルはつかの間マチルダに戻って、妹分の顔を思い出すのであった。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:00:29 ID:yv5UZuQR
しえんた

460 :ゼロと魔砲使い第17話-05 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 18:01:01 ID:bt/riv2G
 旅路にはなんの問題もなく、二日目の午後にはラ・ロシェールの街が見えてきた。
 山間の峡谷に穿たれた街。どう見ても山の中だ。港町と聞いていたなのはは、不思議そうにルイズに聞いた。
 「港町なのに山の中なんですね、本当に」
 一応話には聞いていたものの、見ると聞くとでは大違いである。
 「ここからだと崖が邪魔で見えないけど、崖の上にものすごく大きな木があるの。その木を利用して桟橋にしているのよ」
 そういわれて何となくなのはにも想像が付いた。もしこれで周辺に旅人がいなかったら、空を飛んで見学に行っていただろう。
 ルイズ一行は、街に到着すると、早々に宿を取った。名前は『女神の杵』。貴族御用達の、街一番の宿である。馬を預け、一階の食堂に入った一行は、そのとたんずっこける羽目になった。
 「遅かったわね」
 「疲れなかったかい?」
 「……」
 そこには見慣れた友人達が、何故か酒盛りをしていた。しかもそれに加えて。
 「ルイズ! やはりここに来たのか。僕の推理も、間違っていなかったようだ」
 「わ、ワルド様! 何故ここに? おつとめの方は」
 髭の貴公子、ワルド子爵が、ルイズを見て大喜びしていた。
 
 
 
 「キュルケ達は……まあいいわよ。なに言っても無駄だろうし」
 「判ってるじゃない、ルイズ。まあ、邪魔はしないわよ、邪魔は」
 キュルケの言い回しが、何か気に入らなかったが、そこは意志の力で押さえつけるルイズ。
 彼女たちはアンリエッタのことを知っている。今回のことについても、野次馬根性で着いてきたのだろう。
 ただ問題は子爵の方だ。こんなタイミングで現れられると、疑わざるを得なくなってしまう。
 ルイズは不安を不機嫌で塗りつぶすと、睨め付けるような視線をワルドに向けた。
 「子爵様、お聞きしてよろしいでしょうか」
 「どうしたんだいルイズ、そんな怖い目をして」
 さらりと流す子爵。動揺している様子は全くない。
 「グリフォン隊の隊長になったとお聞きしていたあなたが、何故こんなところにいらっしゃるのでしょうか」
 「簡単な事さ。君に会いに来たんだよ」
 「な!」
 真顔で言い切られて、真っ赤になるルイズ。動揺した心を何とか静めて、ルイズは子爵に聞いた。
 「お、お気持ちはた、大変にありがたいのですが、私用で任務をおろそかにするのはよ、よくないと思います」
 「それなら心配ご無用さ。ついでだから僕がここにいるわけも説明しよう」
 あくまでも優雅に、ワルド子爵は言葉を紡いだ。
 「元々は君が慌てて出発していった朝、僕が君を訪ねようとしたことに始まる。僕は本当に久しぶりに会えた君と語らいたくて、君のところに行ったのさ。
 ところが君は朝早くからお出かけ中。夜中に妃殿下が君と旧交を温めに行っていたのは知っていたから、妃殿下に聞いてみたけど、言葉を濁していてね。
 それで何かあったと思った僕は、馬屋番とかに聞いて、君の行き先を推理してね。そしておそらく目的地はアルビオンだと踏んだ。幸いあの日の翌日、妃殿下が城に帰還すると同時に、僕たちは休暇だったからね。
 グリフォン隊は今回の妃殿下の護衛でずっと休み無しだったから、帰還と同時に特別休暇が出ることになっていたのさ」
 「それでこちらに来ていた、と」
 ルイズの言葉にワルドは頷く。
 「グリフォンの足というか翼なら、馬よりは早いからね。そちらのお嬢さんの風竜には負けるが」
 「僕たちは昨日のうちに着いていたよ」
 「ひょっとしたら急ぐかも知れないって思ってたから」
 ギーシュとキュルケがグラス片手に言った。
 そしてワルドは、真面目な顔をしてルイズに言った。
 「おそらく君は妃殿下から何かの任務を授かったのだと思う。実のところおおよその見当は付いているが、それは聞かないことにする」

461 :ゼロと魔砲使い第17話-06 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 18:01:42 ID:bt/riv2G
 見当は付いている、といわれて焦ったルイズは、念話でなのはに話しかけた。
 (ね、ひょっとしてばれてる?)
 (姫様の様子からしてさすがにそれはないかと。おそらくは……亡命の要請かと)
 (亡命?……あ、ウェールズ様)
 (はい。ウェールズ陛下を受け入れるという意思表明だと思っているのではないでしょうか。これなら内密にするという理由もあります)
 (公にやったらトリステインはレコン・キスタに喧嘩売ることになるものね)
 何とか落ち着いたルイズは、ワルドの方に向かって言う。
 「聞かれてもお話しできませんわ」
 「もちろん」
 ワルドは悠然とした態度で言った。
 「僕はなにも聞かないよ。ただ、今回の休暇は本当に久しぶりに、しかもまとまってとれたものだ。おまけに婚約者が訳ありとはいえ旅の途にある。同行を申し出てはいけないかな?」
 「う〜」
 ルイズは困る。本来なら速攻で断るべきところだが、彼の言い分にも一理ある。無碍にすれば婚約破棄も見える。
 「危険のことなら心配はいらない。むしろただで護衛が雇えるようなものさ」
 ルイズは降参した。
 「じつはアルビオン行きの船にも心当たりがある。どうせお忍びと言うことでこれから切符を調達するつもりだったんだろう? でもそれは油断だな。合の翌日は代理人が手配してなければまず三等船室しかとれないよ」
 降伏が無条件降伏になった瞬間であった。

462 :ゼロと魔砲使い第17話-07 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 18:02:35 ID:bt/riv2G
 どこかの並行世界とは違い、宿に野盗が襲ってくると言うこともなかった。何しろこちらではアンリエッタがうかつに口を開くとレコンキスタに手紙の存在がばれると思い込み、ルイズのことを気にして行方を聞きに来たワルドに対しても沈黙を守りきったからであった。
 その夜、ルイズは一つに見える月の元で、ワルドと向かい合っていた。彼から話があると呼び出されたのだ。
 「初めに謝らせておくれ……長いこと放り出していて悪かった」
 「いえ、お気になさらずに……それより、いいのですか? 私は『ゼロ』とあだ名される女ですわ。魔法をろくに使えない、出来損ないの貴族。こんな私と結婚したら、ワルド様も陰口を言われることになるのでは……」
 「婚約は解消されていないよ、僕のルイズ」
 ワルドはじっとルイズのことを見つめる。
 「久しぶりに見たけど、もう泣いてはいないみたいだね。でも僕にはまた、君が小さなルイズにしか見えていない」
 「ワルド様……」
 「だから見せてくれないか? この十年で、君がどんなレディに変わったのかを」
 「だからですか? 同行したいと言ったのは」
 「否定はしないよ」
 ワルドはそういうと、グラスの中身を一気に飲み干した。
 「ちょっと君の耳にいたい話をするよ、ルイズ」
 ワルドの雰囲気が、少し変わっていた。
 「僕には野望がある。今は魔法衛士隊の隊長だけど、いずれはこの国を動かせるような立場にまで上りたいと思っている」
 「ワルド様……」
 「ひどい話だけど、君との婚約を最初に受けた時には、この国一番の大貴族、ヴァリエール公爵家との縁を取り持つ、くらいの気持ちでしかなかった。何しろ君は六歳。恋愛ごとには僕も早かったしね」
 それを聞いてルイズは、落ち込むよりむしろ安堵していた。その方がよほど納得できる話だったからだ。
 「残念ながら公爵は立派な人で、将来の息子に便宜を図るなんて言うことは一切しない人だった。でも僕が衛士隊の試験を受ける際にはこっそり保証人になってくれたりもした」
 グラスにおかわりを手酌で注ぎつつ、ワルドは語る。
 「陛下は父をよく存じておられたから、公爵の力添えが無くても合格しただろうし、出世もしたと思うけど、横槍が入らなかったのはたぶん公爵のおかげだと思う」
 本人の実力がいかに抜きん出ていても、背後が脆弱ならすんなりと出世するのは難しい、と説明する。
 「公爵は直接的なことはなにもしてくれなかったけど、僕が派閥などに誘われるようなことは防いでくれたみたいだった。だから僕は存分に実力を発揮できて、嫉妬されることもなく、今の地位までたどり着けた」
 「お父様らしいわ」
 ルイズも同意する。
 「何しろ君のお母様はかつてマンティコア隊で名をはせた女傑だったそうだからね。こういう隊の内部事情はご存じだったのだと思う。僕のような優秀でありながら後ろ盾の弱い貴族は、何かと利用されやすいって」
 「え、それは知らなかったわ」
 言われてみるとものすごく納得できるけど、という言葉は飲み込むルイズ。母の見た目からは想像できないが、性格から考えるとよく判ってしまうのが少し悲しい。
 「もっとも枢機卿あたりに言わせると、僕は野心が強すぎるらしい。否定は出来ないけどね」
 「そうなのですか?」
 ルイズにはその辺の感覚は今ひとつわからない。
 「そして僕たちの結婚に関しても、ちょっとひどい話がある。結婚の可否は抜きにして、聞いてくれるかな」
 ひどい話、に見当も付かなかったルイズは、姿勢を正して真面目に話を聞くモードになる。
 「とりあえず僕と君の婚約が解消されていないわけが判るかい?」
 「いくらお父様があれでも普通魔法が使えない貴族と結婚する人はいないわよね」
 ルイズもそこを不思議に思う。
 「この件に関しては、ちょっとあれだけど、僕と公爵様の思惑は一致していると思うよ。僕とルイズが結婚したら、僕はたぶん公爵家を継ぐことになると思う」
 「ええっ!」
 さすがにそれは予想もしていなかったルイズだった。
 「だって大姉様もいるのに」
 「そう、エレオノール様が問題なんだ。最近彼女は、婚約者から婚約破棄を宣告された」
 「……」

463 :ゼロと魔砲使い第17話-08 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 18:03:20 ID:bt/riv2G
 知らなかったルイズは、言葉を発することが出来ないくらい驚いていた。同時に優秀な頭脳がフル回転をはじめる。
 普通に考えた場合、公爵家の後はエレオノール姉様かその結婚相手が継ぐことになる。だが婚約破棄となるとその前提条件が大きく狂うことになる。
 暗黙の了解だが、世継ぎは結婚していることが最低条件となる。子孫を残す、という最低限の義務を果たすためだ。ところがエレオノール姉様は、婚約破棄という最低の形で相手と別れることになった。
 これはまずい。ものすごくまずい。
 これが死別とかなら問題はない。だが破棄を宣告されたとなると、それは事実上結婚への道が閉ざされることになる。それは同時に、継承権をやはり事実上喪失すると言うことだ。
 詳しくは覚えていなかったが、相手は確か伯爵だったはず。つまり公爵より身分が下だ。
 ここが問題になる。公爵ともあろうものが伯爵から絶縁を宣言されたと言うことは、よほどのことがあったと見られる。相手の身分が上なら『捨てられた』ですむが、下だとそうはいかない。
 伯爵が公爵に逆らってまで婚約破棄したとなると、そこにはよほどの事情があったと見られるのだ。
 こうなると姉様は火中の栗である。よほどのことがなければ誰も手なんか出さない。出してくるとしても今度はお父様が認められないようなひどい奴しか考えられない。
 結果として婚姻が難しくなり、公爵家の継承もまた出来なくなる。
 そうなると注目されるのは自分だ。ちい姉様は分家しているから残るは自分になる。
 そういう状況下で自分が結婚したら、その婿は間違いなく事実上次期公爵だ。
 ただ、今のルイズは魔法が使えない。となると婚約者など用意するのは不可能だ。
 が、幸いにもすでにそれはいる。しかもものすごく立派なのが。
 
 ……なるほど、婚約解消にならないはずよね。
 
 ルイズは実にしみじみと納得していた。ちなみにルイズは、以前語ったような統治の才が自分にあるとは全然思ってもいない。
 そしてワルドは、ルイズの考えがまとまったのを見て取って話を続けた。
 「もちろん僕に嫌はない。純粋に政略結婚だとしても、実に魅力的な話だ。ルイズ、君だってお父上あたりからこの話が出たら、特に拒否はしなかっただろう?」
 「そうね」
 ルイズは肯定した。もし父から言われたら、たぶん自分は素直に結婚したはずだ。
 「だけど僕としてはそれじゃちょっと不満だ。出来るのなら今のルイズをきちんと好きになって結婚したい」
 真正面からそういわれて、ルイズの頭に血が上った。
 「そしてもちろん、僕自身もルイズ、君に好きになってもらいたいしね。今回の件は、不謹慎ながら僕を君にアピールする絶好の機会だ。納得してくれたかな?」
 ルイズは今初めて、目の前の男をあこがれのアイドルから将来の夫へと認識した。
 そんなルイズに、ワルドは言う。
 「僕を見てほしい。そして出来れば、好きになってほしい。その上でなら、僕は今すぐにでも君と結婚したいと思うよ」
 「ワルド様! いくら何でもそれは少し気が早すぎます!」
 真っ赤になったまま言い返すルイズ。それに対して子爵はこう言った。
 「いや、僕も、まさか君がこんな魅力的なレディになっていたなんて本当に予想外だったからね。君の話は聞いていた。だから泣いているか、泣くのをこらえているのかのどちらだと思っていた」
 壮絶なまでのクロスカウンターだった。
 「だが僕の目の前にいたのは、魔法がうまく使えないことを自覚しつつ、それでも落ち込んだり反抗的になったりせず、努力を重ねるすてきな女の子だったんだから」
 ああ、とルイズは思う。これはなのはのおかげだ、と。
 彼女を使い魔としていなかったら、私は彼の言ったとおりのままだったと。
 「態度に出ているよ。今の君は、悩みつつもあきらめず、誇りと包容力と強い意志をうちに宿した、魅力的な女性だ……」
 その後何か一言言ったようだったが、その部分はルイズには聞こえなかった。
 前半だけで充分すぎるくらい茹だっていたせいもある。
 だからこう返すのがやっとだった。
 「判りましたわ、ワルド様。お互い、じっくりとお互いを見つめましょう。その上で互いが納得したのなら、その時は……」
 「ああ、結婚しよう」
 そういってワルドは、ルイズを抱きしめた。あくまでも抱きしめるだけで、それ以上のことはしなかった。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:03:49 ID:E6BwerZe
おマチさん支援

465 :ゼロと魔砲使い第17話-09 ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 18:03:53 ID:bt/riv2G
 ルイズは幸いだった。ワルドも幸いだった。もし聞こえなかった一言が聞こえていたら、さすがにルイズも引いただろうから。
 彼はあのとき、こう言っていたのだ。
 「まるで母上のように」
 と。
 
 
 
 
 
 
 
 翌日、ワルドが借り切った船で、何故かよけいな人員の増えた一行は、アルビオンへと向かって言った。
 目的地はニューカッスル、ロングビルの見立て通り、今王党派はその地に立てこもって最後の抵抗をしているらしい。陥落も時間の問題だと言うことを先行していたキュルケ達が調べていてくれたのだ。
 「なんでそんなことを?」
 と聞くルイズに対して、キュルケは少し引きつり気味ながらも、
 「たぶんその辺の情報が必要になるんじゃないかなって思って。ほら、あのときの雰囲気からすると」
 ごまかされている気がしないでもなかったが、ルイズは納得して、今は見えないアルビオンを思った。
 だが、その出会いはちょっと予想外の展開を迎えることになるとは、今のルイズ達には知るよしもなかった。

466 :ゼロと魔砲使い ◆IFd1NGILwA :2008/07/09(水) 18:07:00 ID:bt/riv2G
今回はここまでです。
なんかワルドがいい人っぽい(笑)

彼はこの作品においてレコンキスタのスパイなのか、はたまたそうではないのかなどは、続きのお楽しみと言うことで。
アンリエッタの意識がちょっと変わったせいで、手紙の一件が、彼の耳に入っていませんからね。
本来ならこのまま出番が無くなるところを、何とか出てきた彼に拍手w
でも活躍できるかは微妙だったりします。


467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:07:39 ID:Usidpqo7
お疲れ様でしたぁ

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:09:52 ID:ZiHI+1tG
マザコンきめー

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:13:26 ID:ASp5Shdg
お疲れさんー
姉さまは火中の栗というかよく熱せられた金属棒というか……


>>448
ナイスバディ=巨乳ってのもどうかとおもうしな
つまりはルイズのような虚乳がさいk(エクスプロージョン

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:13:30 ID:rWlcRfid
GJ、GJゥ

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:16:56 ID:g0/Z38Sw
ルイズは危険な不発弾 自爆誘爆ご用心   いやホント自爆誘爆しやすいんだコレ

まあそんなワケでお疲れ様でした

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:17:45 ID:bItfPS2W
乙ですー。

このワルドにはGS美神の伊達雪之丞のあの台詞「マ、ママに似ている」を言って欲しいものです。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:18:04 ID:AjVy0luF
綺麗なワルドかと思ったら……
このマザコンどもめ!

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:18:18 ID:m+DWbFeG
魔砲の人乙!

ここのワの人は、ロリドじゃなくてマザドかwww

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:22:44 ID:0+Cwx/uL
里見の謎から夢若召喚


武器屋にて

夢若「剣から声が聞こえる!?ルイズ、ぼく頭が変になっちゃったよぉ」
ルイズ「いや、インテリジェンスソードだから」

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:25:15 ID:g0/Z38Sw
しかしやっぱりアレだ、パクマンさんor音速丸さんorバッタ皇子(または全員)
召喚してしまったらルーンは・・・・・・・股間にでるんだろーな

もちろんその溢れんばかりのセクハラで「記す事すら憚られる」

477 :ベルセルク・ゼロ:2008/07/09(水) 18:26:12 ID:jSZyFfzp
お久しぶりでございます。五分後から投下します。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:27:30 ID:3WHHYcWx
何この豊作の夕べ支援

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:28:29 ID:ZpT+Hne4
クイーンズブレイドのカトレアとかメルファクラスの奇乳でなけりゃ
それほどキモいとは思わないなぁ

480 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:30:01 ID:jSZyFfzp
 何か、違和感がある。下に向けていた右半身が硬い床に押されて痛い。
 何事かと目を開けてみれば視界に移るのは木の木目。
 柔らかなベッドはいつの間にかごつごつした木の板にすり替わっていた。
 寝起きのせいかぼぅとする頭を抱えて、ルイズは身を起こした。合わせて地面がギィと音を立てて揺れる。
 ルイズは水面をたゆたう小船の上にいた。
 ぐるりと周りを見渡すと靄がかった対岸が見える。どうやらこの船はそれほど大きくない池の上に浮かんでいるらしかった。
 ルイズは、この場所に見覚えがある。
 ここは幼いルイズが母に、父に、姉に怒られたときによく身を隠していた『秘密の場所』だ。かつてルイズがまだヴァリエールの屋敷に住んでいた頃、何か悲しいことがあると、幼いルイズはよくこの場所に逃げ込んでいた。

 ―――何故わたしはここにいるんだろう?

 考えても、わからない。思い出そうとしても、思い出せない。
 でも、ここにいるということは、きっと何か悲しいことがあったのだ。
 そういえば何だか胸が痛くて、寂しい。
 ふと視線を下に転じてみれば、小船の上には毛布が準備してあった。
 準備した覚えはないが、きっと自分が準備したものなのだろう。だって幼い頃からそうだった。私は自分で用意した毛布に包まって、この場所で震えていた。
 ルイズは幼い頃の自分そのままに、毛布に包まって再び小船にその身を横たえた。
 ギィと音を立てて小船が少し沈む。水面を波紋が走っていく。波紋は対岸にたどり着く前に、誰かの足に当たって消えた。
「―――ルイズ」
 声がかけられる。優しい声。それでいて、とても懐かしい声だった。
 誰かが小船の傍に立っている。膝まで池に浸かった状態で、小船で毛布に包まるルイズを、目を細めて覗き込んでいる。
 ルイズは毛布から顔を出した。小船の傍に立つ『誰か』と目が合う。ルイズはその『誰か』を知っていた。
「―――おいで」
 優しく、あくまでこちらを気遣うように差し出された右手。
 ルイズははにかみながら、その手を取った。


 ルイズはそこで再びぱちりと目を開けた。
 ふかふかした枕の感触を確かめる。体を起こして周りを見渡してみれば、今度は見慣れた石の壁、魔法学院の自分の部屋だった。
「―――夢?」
 ぼんやりと呟いて、夢の中の彼の手の感触を確かめるように、ルイズは右手をそっと握った。
 はっとして時計を見る。まだ幾分か時間に余裕はあった。
 ガッツはどうやら戻ってきていない。彼の眠る定位置には、哀れにもまた放っておかれたインテリジェンスソードが寂しく立てかけてあるだけだった。
「ね……」
 ついデルフリンガーにガッツのことを尋ねようと口を開きかけ―――ルイズはふん、と顔をそむけた。
 もたもたしている暇はない。今はあんな奴のことを気にしてる余裕なんてない。
 私の肩にトリステインの未来がかかっているんだから―――――
 そう心の中で呟いて自らの頬を両手で叩くと、ルイズは顔を洗うための水を汲みに部屋を後にした。
 ぱたんと音を立ててドアが閉じる。
「………やれやれだねえ」
 独り部屋に取り残されたデルフリンガーがぽつりと呟いた。



481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:31:07 ID:g0/Z38Sw
>>479
カジワラタケシはアレが生温いほど
奇乳っていうか・・・・・・
奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外四捨五入出前迅速落書無用なちちです、アレ

豊作豊作
オイラも続き書かなきゃな、と思い知らされちゃう支援

482 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:32:58 ID:jSZyFfzp
 それから程なくして、ルイズとギーシュは自分の愛馬に鞍を取り付けていた。まだ周囲には朝もやが立ち込めている。ルイズとギーシュが作業する音と、馬達の息遣いだけが木造の厩舎に響いていた。
 準備を終えて、各々の馬を外に連れ出したところでギーシュは怪訝そうにルイズを見た。
「一頭だけ? 彼の分はどうするんだ? まさか二人で乗るのかい?」
 彼、というのは言うまでもなくガッツのことだ。
「あいつはこないわ」
 短くルイズは言う。ギーシュは眉をひそめた。
「何故だい? 彼はこの任務の遂行にあたって大きな力になるだろう? 直接決闘した僕が言うのだから間違いはないよ」
「うるさいわね! 来ないと言ったら来ないのよ!!」
 ルイズは声を荒げてギーシュの言葉を遮った。なんだか物凄くご機嫌ナナメだ。明らかに顔が怒っている。
 ギーシュはそれ以上追求するのを止めた。気になるといえば気になるが、これ以上追求してもろくなことにならないのは目に見えている。触らぬ神にたたり無しだ。
「そうか…彼は来ないのか……ならばやはり僕の使い魔を連れて行かざるを得ない、というわけだね」
「はあ?」
 何やら得意気に薔薇を掲げるギーシュ。ルイズはギーシュの使い魔の姿を思い出す。
 確か、コイツの使い魔は―――――
「おいでヴェルダンデ!!」
 ギーシュの言葉と同時に地面が盛り上がり、一匹の巨大なもぐらが顔を出した。
 そう、ギーシュの使い魔は巨大なもぐら、ジャイアントモールだった。
「あぁもう相変わらず何て可愛いんだお前は!! おいでもうハグしちゃうから!!」
 ギーシュの熱い抱擁を受けてもぐらの鼻がヒクヒク動く。
 ルイズは呆れながら言った。
「あんた……これから私たちが行くのは『アルビオン』なのよ? もぐらなんて連れて行けるわけないじゃないの」
「そ、そんな…!」
 ギーシュががっくりと膝をつく。ルイズは付き合ってられないとばかりにギーシュに背を向けた。
 ずん、と音を立てて何かがルイズの背中に乗っかってきた。
「うぐぅ」
 突然の衝撃に耐えられず、ルイズはそのままうつぶせに倒されてしまった。
 何事かと顔を上げれば巨大もぐらが嬉しそうに鼻をヒクヒクさせている。
「ちょ、何…を…!?」
 ルイズの抗議などおかまいなしにヴェルダンデはもそもそと鼻でルイズの体をまさぐり始めた。
「や、ちょっと! こら…ひゃん!!」
 さすがに畜生なだけあって遠慮がない。ヴェルダンデは鼻でルイズのシャツを捲し上げるとそのまま中に進入し、くんかくんかと匂いをかぎ始めた。
「な、何かいでんのよぉ!! ギーシュゥ!! やめさせなさいよ何させてんのよエロガッパ!!」
「なッ!? 違う、違うぞ!? 僕がさせてるんじゃないからな!?」
 慌てて弁解しつつも決して止めようとはしないギーシュ。彼の目はヴェルダンデによってあらわにされたルイズのおへそや、時折スカートから覗くパンティに釘付けになっていた。
 シエスタとの騒動を経て、今の彼はちょっぴり性に対して敏感になっていた。
「や…! はッ……!! ちょ…んぅ!!」
 ヴェルダンデのけしからん鼻の動きに合わせてルイズの体が跳ねる。
「こ、こら、やめないかヴェルダンデぇ……」
 力なくギーシュは声を張り上げる。しかし力尽くでヴェルダンデを取り押さえることは出来ない。何故なら彼は張り上がった別の物を抑えるのに必死だったからだ。
 やがてヴェルダンデはひょっこりシャツから顔を出すと、今度はルイズの右手に鼻をすり寄せた。
 そこに光るルビーを見て、ギーシュはようやくヴェルダンデの行動を理解した。
「ルイズ、ヴェルダンデは君の持っているルビーが気になっていたらしい。その子は宝石が大好きなんだよ」
 はぁはぁと荒くなった息を抑えて、ルイズはとろんとした目つきでルビーに鼻を寄せてひくひくしている巨大もぐらを見つめる。
 はっと我に返るとすぐにもぐらの鼻先から右手を引いた。
「ちょっと! 姫様からの大事な預かり物なんだから汚さないでよ!!」
 ルイズは触れられてなるものかと、左手で指輪をつけた右手をかばう様に包みこんだ。
 しかし悲しいかなその行動はこのけだものにとって逆効果だった。また、ルイズが胸の前で手を合わせる格好になってしまっていたものだからタチが悪い。
 第2Rの開始だった。
「やぁ、ちょ、このけだもの、んぅ、うきゃああーーーーーー!!!!!!」
 ルイズの叫びが朝もやの中に溶ける。
 やっぱりギーシュは腰を引いているばっかりで、止めようとはしなかった。


483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:33:19 ID:ASp5Shdg
デルフ…支援

484 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:34:48 ID:jSZyFfzp
 ふわり、とギーシュの前髪が揺れる。
「……風?」
 ギーシュがそう呟いたのと同時に、ルイズに圧し掛かっていたヴェルダンデがまるで見えない槌に殴られたかのように吹っ飛んだ。
「ヴェ、ヴェルダンデぇえええええええ!!!!!」
 ルイズの上から吹き飛ばされたヴェルダンデが二度、三度と跳ねて転がる。
 ギーシュは風が吹いてきた方向を睨みつけた。
 朝もやの中に、長身の男が立っていた。羽根帽子からこぼれる長い金髪がさらりと揺れる。
「貴ッ様ァ! 僕のかわいいヴェルダンデに何てことをするんだ!!」
 激昂したギーシュが薔薇の花を模した杖を取る。だが、ギーシュが杖を振るより早く、再び吹き荒れた風がギーシュの手から杖を吹き飛ばした。
「くっ…!?」
「落ち着きたまえ」
 男の凛とした声が響く。
「僕は敵ではない。姫殿下より君たちに同行することを命じられた、女王直属魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」
 ワルドと名乗ったその男は帽子を取ると優雅に会釈した。
「あのもぐらは君の使い魔かい? 悪いことをした。しかし、こちらもかわいい婚約者が悲鳴をあげているのを見て見ぬ振りはできなかった」
 ワルドは未だに倒れているルイズの傍にゆっくりと歩み寄り、その顔を覗き込んだ。
 ルイズも、その目をぱちくりさせてワルドの顔を見つめる。
 ワルドは優しく微笑んだ。
「久しぶりだね、僕の可愛いルイズ。立てるかい?」
 そう言って、優しく手を差し伸べてくる。夢の中の『彼』と目の前のワルドの姿が重なる。
 しばらく放心していたルイズだったが、やがて我に返ると頬を赤らめながらその手を取った。
 昔からの知り合いだというルイズとワルドは親しげに言葉を交わしている。ルイズの紹介を受けて、ギーシュとワルドは軽く挨拶を交わした。
 挨拶もそこそこに三人は早速出発する。
 盗賊などに出くわす可能性もあるので、早朝のうちになるべくアルビオンに近づいていたほうがいい、というワルドの意見だった。
 ワルドが指笛を吹くと、毛並みの立派なグリフォンが上空から威風堂々と降りてくる。
 ワルドは当然のようにルイズの手を引き、二人でグリフォンに跨った。
「ぼ、僕は…?」
「すまないねギーシュ君。このグリフォンは二人用なんだ」
 ワルドはおろおろして自分を指差すギーシュに爽やかな笑顔で言い放った。



485 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:36:36 ID:jSZyFfzp
 魔法学院の石造りの廊下にコツコツと足音が響く。
 たまたま早くに目が覚めて顔を洗いに出ていたキュルケは、ふと窓の外に目をやって足を止めた。
「あの桃髪は…ルイズ? ギーシュもいるわね。何やってんのかしら」
 窓に歩み寄って外の様子を注視する。
「ダーリンは……いないようね。あら、あの男は…」
 ルイズと共にグリフォンに跨る男に、キュルケは見覚えがあった。       ―――ギリ。
 確か、あの男はアンリエッタがこの学院を訪れたときに、アンリエッタの護衛として行列に参加していたはずだ。稀に見るいい男だったので、しっかりと記憶に留めている。
 そんな男が、何故こんな朝っぱらから学院にいるのだろう。さらに、ルイズとギーシュを引き連れてどこに行こうというのか。     ―――ギリギリギリ。
 キュルケは何やら事件の匂いを感じ取る。しかし、芽生えた興味はどうやら彼女を突き動かすまでには至らなかった。
「お邪魔虫がいない今がチャンスね。ダーリンにいっぱいアタックかけちゃお」
 彼女にとって何よりも優先すべきは己の恋だ。
 別にルイズがどこの誰と逢引しようが関係ない。興味はあるが、それだけだ。
 キュルケは部屋に戻ろうと窓から視線を外す。
 ―――ギリギリギリギリ!
「―――ってさっきからなんの音よ!!」
 先程から耳をつく不快音に、キュルケはたまらず後ろを振り向いた。
「ヒ―――!!」
 目の前に立ち昇る黒々とした負のオーラ。キュルケは思わずくぐもった悲鳴を漏らした。
 鬼のような形相で外を睨みつけるモンモランシーがそこにいた。
 ギリギリギリと、強くかみ締めた歯から音が漏れる。
「あのおっぱいメイドだけじゃなくって今度は『ゼロ』のルイズにまで……随分と守備範囲が広いのねぇ『性童』のギーシュゥウウ?」
 言われてみれば、グリフォンに乗った二人を馬に乗って追いかけるギーシュの姿は、捨てられた男が未練たらたらで女を追いかけているように見えなくもない。
「『あのメイドのことは誤解だよ! 僕には君だけさモンモランシー!!』……うふふふ、本当に……笑わせてくれるわ……ふふ…くふふ……」
 ケタケタとモンモランシーの肩が揺れる。
 モンモランシーの肩から立ち昇るオーラで廊下の向こう側が歪む。
 『香水』のモンモランシー。
 彼女から『死』の香りを感じ取ったキュルケは目を硬く閉じ、耳をふさぎながら駆け出した。
「私は何も見てない! 何も聞いてないわよぉ〜〜〜!!!!」
 その叫びを聞きつけて何人かの生徒が部屋から顔を出したが、廊下に佇む羅刹の姿に気がつくと、即座に顔を引っ込めた。


486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:37:28 ID:usqm9ah2
支援

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:39:07 ID:3WHHYcWx
まさか本当に喧嘩別れしてしまうのか支援

488 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:40:13 ID:jSZyFfzp
 そんな風にルイズ達の旅立ちを見送っていたのはキュルケとモンモランシーだけではない。
 『偉大なる』オールド・オスマンもまた、学院長室の窓から三人の様子を微笑ましげに見つめていた。
「さて、ヴァリエール嬢は無事出発いたしましたぞ」
 窓から目を離し、くるりと向き直る。
「黒い剣士殿」
 その視線の先には悠然と佇むガッツの姿があった。
 ガッツの腰には今度は連れてきてもらったらしく、デルフリンガーがかけられている。
「こんな朝っぱらから呼び出して、何の用だ?」
「伝えておきたいことがありましてな」
 オスマンは窓から身を離すとガッツに椅子を勧めた。ガッツはその申し出は受けず、壁に背を預ける。
 オスマンは苦笑して椅子に深く腰掛けた。
 その足元をちょろちょろとネズミが駆け回る。オスマンの使い魔、モートソグニルだ。
 その背には実に楽しげにパックが跨っている。モートソグニルは迷惑そうにピキー!と一声鳴いた。
「何かわかったのか?」
「いえ、今回はあなたの世界のことではなく……どちらかといえば『こちら側』の話、あなたの左手のルーンの意味を伝えておこうとおきましてな」
 ガッツは言われて左手の鉄の義手に視線をやる。右手をドラゴンころしの柄にかけると淡くルーンが輝いた。
「意味……? 『使い魔の印』なんだろ、こいつは?」
「確かにその通りですが……それは『特別』なのですじゃ」
 オスマンはごほんと一つ咳払いをした。
「それは『ガンダールヴ』のルーン。あらゆる武器を使いこなし、始祖ブリミルを守ったといわれる伝説の使い魔の証」
「始祖……?」
 耳慣れぬ言葉にガッツは首を捻る。
 オスマンは始祖ブリミルについてかいつまんで説明した。
 ハルケギニアの全土で信仰の対象となっているという始祖ブリミル。ガッツはその説明を受けて鼻をならした。
「どこの世界にも『拝み屋』ってのはいるもんなんだな」
「ほっほっほ、拝み屋とはうまいこと言いなさる。しかし貴族の中には熱心な信者も多い。そのような不敬な物言いを聞かれたら面倒なことになりますぞ。お気をつけなされ」
 ワシはまったく気にしませんが、と付け加えてオスマンは大口を開けて笑う。
 ガッツは話の先を促した。
「それで、その『伝説の使い魔』のルーンとやらが何で俺についている? まさかルイズがその始祖様の生まれ変わりとか言うつもりか?」
「もしかしたらそういうこともあるのかもしれませんのう。いずれにしろ考えられるのはミス・ヴァリエールは『虚無』を継ぐ者である可能性が高いということですな」
 伝説の系統『虚無』。この世の全てを構成する最も小さな粒に干渉し、奇跡を起こす魔法。
 ガッツは一度だけ参加した授業でそんな風に説明されていたことを思い出した。
「でもルイズは魔法使えないじゃん」
 随分と走りまわされたのだろう、すっかりへばったモートソグニルの上でパックは言う。
 おそらくは、とオスマンは説明を続けた。
「使えないのではなく、扱う術を知らんのじゃ。何しろ始祖ブリミル以来虚無の使い手が現れた例はない。
このトリステイン魔法学院には、いや、おそらくはハルケギニア全土においても彼女に虚無の扱い方を教授出来る者がおらん。もしかするとこの学院での授業が逆に彼女の属性を歪めてしもうとるのかもわからん」
 オスマンは歯がゆそうに首を振った。
「しかし全てはあくまで可能性の話じゃ。ワシ等の仕事はミス・ヴァリエールが一人前のメイジになるまで見守ること。彼女について余計な手出しをする気はないし、させる気もない」
 一瞬、オスマンの目が鋭く光る。少しの沈黙が部屋に訪れた。


489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:41:12 ID:41OyVx4n
スネオ支援

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:43:57 ID:ASp5Shdg
オスマンが優秀だと話が早くなるな支援

491 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:44:29 ID:jSZyFfzp
 ガッツが壁から背を離す。
「話は終わりか? なら行かせてもらうぜ」
 ドアへと歩みだそうとしたガッツの背中に、オスマンの柔らかな声が飛んだ。
「のう、黒い剣士殿。ミス・ヴァリエールのことを手伝ってやってはくれんか?」
 ガッツはぴたりと足を止める。それから顔だけをオスマンの方へ向けた。
「いや、ミス・ヴァリエールがこれから何をしようとしているのはワシャ知らん。あぁ、まったくもって知らんとも」
 オスマンはおどけるように肩をすくめる。このジジイ絶対知ってんな、とガッツは思った。
 とはいえ、さほど驚きはない。いくらなんでも昨夜のアンリエッタの訪問を『偉大なる』とまで称されるこの老人が気付かないわけはない。
 パックに噛み付いているネズミに盗み聞きさせたのかもしれないし、もしかしたらアンリエッタ本人から話を聞いたのかもしれない。
「先程も言うた通り、彼女は少しばかり『特別』じゃ。ガンダールヴの話はワシ等とコルベール君しか知らん。じゃがどこに目があり、耳があるかわからぬのが世の中というもの。
彼女がその力を利用しようとする誰かに狙われる可能性がない、とは言い切れぬ。とはいえ、下手に護衛をつけたりすれば彼女に何かあると宣伝して回るようなものじゃ。彼女のそばに最も自然に居れるのは使い魔である君なんじゃ」
 しかも、これほど心強い護衛は他におるまい? そう付け加えてオスマンは笑った。
 ガッツは今度は体ごとオスマンに向き直る。
「それは、また『取り引き』か?」
「いや――――老い先短い老人からの単なる『お願い』じゃ」
 オスマンは椅子から立ち上がるとにこりと目を細め、頭を下げた。
 シン―――……と静まりかえった部屋に、脳天に歯を突き立てられたパックの悲鳴だけが響く。
 ガッツはにやり、と笑った。
「なら――――聞く義理はねえな」
 ガッツは今度こそ振り返ることなくオスマンの部屋を後にした。

 部屋を出て廊下を歩くガッツの頭上をぱたぱたとパックが舞う。
「ちょっとガッツさん、それはあまりに冷たいと思います!」
「あん?」
「シールケの真似」
 ガッツの頭に着地して、ガッツの顔を覗き込む。ガッツはうっとうしそうに唇を曲げた。
「いいじゃんかちょっとくらいルイズを手伝ってあげたって。ガッツは見てないから知らないだろうけど、ルイズはオレたちのために毎日遅くまで勉強してるんだぞ?」
「俺達をこんな所に連れてきたのはあいつだ。そんくらいやって当然だろうが」
「いや〜、それはさ〜、あんな鏡に不用意に触れたオレたちにも責任はあるんじゃないの?」
「てめーがそれを言うか……」
 いっそ清々しいくらいに自分のことを棚にあげたパックの発言に、最早怒る気も沸いてこない。
「そ、悪いのはオレで、ルイズはそんなに悪くない。大体、今までの衣食住の恩を、たかだが一回盗賊退治に協力したぐらいで返したつもりかねチミは」
 パックの言うことは正論だ。確かに正論なのだが、この状況の元凶といえるこのクリキントンヘッドはどうしてこうも上から目線で物を言えるのか。
 だからガッツはとりあえず一回捻っておいた。
 まるでペットボトルのふたを開けるように首を捻られ、パックは蟹の様に口元から泡を迸らせる。
「き、きいたぜジョー……」
「誰だてめーわ。懲りたら少しは黙ってろ」
「でもさ〜」
「黙んねーのかよ……」
 呆れるガッツにお構い無しにパックは言葉を続ける。
「そーいうの抜きにして、今回は一緒に付いていった方が良かったんじゃないの? ルイズ達が行くって行ってた『アルビオン』ってさ、ほら……」
 そう、アルビオン。その地名はガッツとパックが元いた世界にも存在する地名だった。
 ようやく見つけた元の世界との共通項。何か手がかりがあるかもしれない。
「だからこそ、だ」
 話しながらガッツはルイズの部屋の前にたどり着く。
「いずれそこには必ず行く。だが、余計な荷物を背負い込んで行くつもりはねえ」
 ドアノブを回して、押す。おや?と思い、今度は引く。


492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:45:18 ID:/JoPBZoG
性童のギーシュ、新鮮だ・・・。支援!

493 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:48:06 ID:jSZyFfzp
 ルイズ、顔を洗いに中庭の井戸へ。
       ↓
 ガッツ、ルイズの部屋に戻り、デルフリンガーを回収。
 ネズミのモートソグニルに導かれオスマンの部屋へ。
       ↓
 部屋に戻ってきたルイズ、準備を整え、しっかりと戸締りをして出発。
       ↓
 オスマンとの話を終えたガッツ、ルイズの部屋へ。  ←今ココ

 ガッツは思わず眉間を押さえる。べー、と舌を出すルイズの姿が脳裏に浮かんだ。
「し、締め出されよったぁーーーーー!!!!」
 ガッツの頭上で腹を抱えてパックが転げまわる。
 数秒後、物言わぬ肉の塊となったパックは鞄へと無造作に押し込まれた。


 まさかドアをぶち破って中に入るわけにもいかないので、ガッツはひとまずこれからの動きについて考えることにした。
 すぐにアルビオンに向かうにしても、情報を集めなければならない。そうすると誰に話を聞くかが問題になる。なにしろガッツはまだハルケギニアに来て日が浅い。頼れる人間は限られている。
 オスマン……はだめだ。見返りにルイズを手伝えという話になるのは目に見えている。となると次に浮かぶのはコルベールだが、もしかすると既に彼にもオスマンから話が通ってしまっているかもしれない。
 キュルケ、タバサ、シエスタ……あるいは、厨房の連中か? とガッツが頭を悩ませていると、デルフリンガーが鞘から刀身を覗かせてカタカタ揺れた。
「相棒、寝床の心配かい? なぁに心配はいらねえぜ! 俺がすげえいい場所を紹介してやるよ!!」
 少し的外れなデルフリンガーの言葉だったが、今後の寝床を確保しておくのは悪くない。
 二度とルイズの部屋を使えない可能性も無いとはいえないのだ。
 ガッツはデルフリンガーの案内にしたがって歩を進めた。
「相棒よぉ、ちょっと気になったんだが、相棒は何で嬢ちゃんの使い魔なんてやってんだ? さっきのじいさんやパックとのやり取りを見てたら望んでやってるってわけじゃなさそうだ。でも、契約の解除はしない。この辺が俺にはわからんのよ。あ、そこ右ね」
 指示通り角を曲がって階段を下りる。久しぶりに喋れるのが嬉しいのか、デルフリンガーは饒舌だった。
 無視してもお構い無しにデルフリンガーは喋り続けるので、遂にガッツも根負けしていくつかの質問には答えてやった。
 ルイズがガッツを元の世界に帰す努力をしている限り使い魔を引き受ける契約を結んだこと。
 また、ガッツ自身ルーンの力がどうしても必要なこと。もちろんその理由までは語らなかったが。
「なるほど。そういうことだったのかい。しかしそうするとあれだね、多分相棒はひとつ勘違いをしてるね。じゃないと相棒の行動の説明がつかないやね。あ、そこ左だ」
 言われて左に顔を向けるとそこはもう寮の出口だった。
「おいおい外に出るのか?」
「大丈夫大丈夫。出たらまた左に行ってくれ」
 朝日が外に出たガッツの顔を照らす。そろそろ他の生徒たちも起き出す時間だった。
 草を踏みしめ、歩く。今度はガッツのほうから口を開いた。
「……勘違いってなぁ、何だ」
「剣を握ると体が軽くなるだろう? 相棒はね、それを『使い魔になった特典』だと思ってるみたいだけど、違う。それじゃ認識が足りない。いいかい相棒、それは『嬢ちゃんの使い魔だけの特典』なのさ」
「……『ガンダールヴ』ってやつか?」
「そう、あらゆる武器を使いこなす、伝説の虚無の使い魔にだけ与えられた特殊能力。あれ、何で俺はこんなこと知ってんだろね?まあいいや。多分相棒はさ、例え嬢ちゃんと契約を解除してもまた別の奴と契約を結べばいいなんて考えてたんじゃないかい?」
 図星だった。ガッツは剣を握ったときに起こる身体能力の上昇を、全ての使い魔に共通して起こる現象だと考えていた。
 だからこそ、ガッツは今まで何らルイズにこだわってはいなかった。
「相棒、そこでストップだ」
 デルフリンガーの言葉に、ガッツは思いっきり顔をしかめる。そこは木々が立ち並ぶだけで、特に寝床になりそうなものは何も見当たらなかった。
 見回しているうちに気付く。そこはルイズの部屋の窓の真下に当たる部分だった。


494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:50:48 ID:ASp5Shdg
ガッツはルイズが死んでも問題ないと思ってたのね支援

495 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:52:13 ID:jSZyFfzp
「相棒、あの木の辺りに行ってくれ。右から三本目の」
 デルフリンガーの意図が掴めないが、とりあえずここまで来たからには最後まで指示の通りに動く。
 もしかしたら地下に続く秘密の階段なんかがあるのかもしれない。
「もし相棒がその力を望むなら」
 木の根元にはガッツの膝くらいまでの高さの低木が生い茂っていた。
 ガッツはその茂みを掻き分ける。
「相棒はあの娘っ子を守ってやんなきゃあならない」

 そこには、ルイズが窓から投げ捨てた包みが転がっていた。

 ガッツはその包みを拾い上げる。綺麗に包装された包みは、夜露に濡れてしまったのだろう、少し湿り気を帯びて茶色く薄汚れてしまっていた。
「見覚えあんだろう? 相棒のだ。開けてみな」
 あまりこういうことに頓着の無いガッツは包みを少し乱暴にびりびりと破く。
 中から現れたのは一枚の黒いシャツだった。
 機能性を重視しているらしく、無駄な装飾は一切無い。ただ、胸のところに申し訳程度に家紋のようなものが刺繍されているだけだ。
 相当いい生地を使っているのだろう。その手触りは極上だった。
「有り金全部使ったらしいよ」
 いつの間に復活したのかパックが鞄から顔を出してにひひと笑う。
「そりゃめんどくせえと思うぜ? 何せあの娘っ子はきゃんきゃん喚くし、すぐに手を出すし、色気もまったくない。でも―――」
 デルフリンガーもその鞘をカタカタと鳴らした。
 きっと、彼も笑っているのだ。

「――――けっこう、可愛いとこあんだろう?」



 ガッツはその言葉には答えない。
 ただ、いつものように「ケッ」と吐き捨てて―――――ほんの少し笑っただけだった。


496 :ベルセルク・ゼロ17:2008/07/09(水) 18:53:18 ID:jSZyFfzp



 時間はほんの少し前後して――――
 港町『ラ・ロシェール』から南西に約20km。
 未だ日が差さぬ草原で、一台の馬車が襲われていた。
「お願いです! 娘は、娘だけはお助けください!!」
 肩と額から血を流した男が目の前にいる男に懇願する。
 懇願する男は身なりから察するに貴族。懇願されているのはぼさぼさの金髪を無造作に纏めた粗野な男。
 鉄製の胸当てを装備し、右手に剣を、左手に杖を持つその男は盗賊だった。
 金髪の盗賊は十人ほどの部下を従えている。その部下のうち数人が懇願する貴族の娘なのだろう、美しい娘を組み敷いていた。
 悲痛な娘の叫びを聞いて貴族の顔が歪む。
「頼む! 後生だ! やめてくれえ!!」
 涙を流しながら貴族の男は金髪の盗賊の足に縋り付いた。
 男の喉に盗賊の持っていた剣が飲み込まれる。
「うるせえよ、おめえ……」
 貴族の男は悲鳴を上げることも無く崩れ落ちた。
 金髪の男は二人の部下に声をかけると、共に馬車に乗り込み、一切合財を強奪し始めた。
「お頭ァ!! こりゃ大量ですぜ!!」
「宝の質もいい! これだからアルビオンの亡命貴族狩りはやめらんねえなぁ!!」
 二人の部下は歓喜に満ちた声を上げる。
 金髪の男は荷物の中から酒を見つけるとぐいぐいとそれをあおった。
「ふぅ……腰抜け野郎のくせにいい酒飲んでやがる」
「頭ァ、あの娘どうします?」
「楽しむのはかまわねえが、出来るだけ傷はつけんなよ。あれだけの上玉だ。高く売れる。傷つけちまったら捨てるしかねえからなあ」
「了解」
 馬車の外からは下卑た笑いと、父と、おそらくは恋人の名を泣き叫ぶ娘の声が聞こえてくる。
「極上のBGMだな」
 男はくつくつと笑い、再び酒を喉に流し込んだ。

 やがて朝日が昇り、その草原を照らす。
 そこに残っていたのは或る貴族の死体と、空っぽの馬車だけだった。

 盗賊の名は『鉄屑』のグリズネフ。
 悪逆と非道を何より好む『土』系統のスクウェア・メイジである。


497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:53:19 ID:g0/Z38Sw
そーいやこいつ「仲間」のカテゴリーどてらく狭い上そこの外の人間の命は
あんま重視しないんだよな
しかし「役に立たないデルフ」がこれほど出張ってるのも珍しい

そんなアナタにシ・エ・ン(はぁと)

498 :ベルセルク・ゼロ:2008/07/09(水) 18:55:18 ID:jSZyFfzp
投下終了。
さてさて、ようやく体が空きました。
これからはもう少し投下ペースを早めていけると思いますです。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:55:20 ID:TZkXaRFL
エンジョイ&エキサイティング支援

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:56:59 ID:3WHHYcWx
ベルセルクの人乙です。
こんな優しいのガッツじゃねえ!と思いつつ、
原作でのお嬢や魔女っ娘への態度を思い出すと全く違和感がねえw
ツンデレとツンデレのコンビは面倒くさいが、
それをフォローするデルフの活躍に全俺が驚いた。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:57:01 ID:OSIErHhK
ああ早く『鉄屑』とやらがドラゴンころしでズンバラリンされる場面が見たいものだw

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 19:00:05 ID:pzVXwgm9
乙ですー。
この鉄屑とやらは、ドラゴンころしによって……これでこそベルセルク、な死に方を晒すんだろうなあ。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 19:02:17 ID:ASp5Shdg
パックとドラゴン殺しに存在意義を奪われていたと思ってたのに・・・
デルフの活躍に俺感涙

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 19:02:44 ID:rLgRte3W
>>426
フーケがかっこよすぎ。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 19:20:16 ID:82UwgU4b
この話の本当の主役はデルフだなw

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 19:33:57 ID:hIN+b2fl
?「全くこーいうの連中ってのは、ゴキブリと一緒で絶滅しないもんだなぁリナ?」
?「しかも、根も葉もない事抜かすから、あったまくんのよねー!こんなに愛らしい美少女天才魔道士を捕まえて、悪逆非道だの冷酷無情だのっ!!」
?「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:10:06 ID:vDkkhS9P
ベルセルクの人久しぶりの投下乙
空気になるかと思いきやデルフが活躍してくれて嬉しいぜ

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:10:50 ID:bvowXnmE
リナがナリに見えた

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:24:37 ID:9WImWO4Q
デルフの活躍はうれしいんだがやっぱり武器として使われるよりも
語り部になってるほうが目立ってるってのがさみしいなぁ…

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:26:02 ID:AcvB37nq
こういう活躍のさせ方があったとは!見抜けなかった、このリハクの目を以てしても!

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:29:26 ID:elKcMR/N
>>404
ゆきかぜは整備が不完全で地球に帰れなかったんだぜ、どっちみち。
片道特攻と覚悟の出撃だったんだ。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:29:55 ID:OSIErHhK
>>509
何故かガッツがデルフ使ってもあっさり折れるイメージがある俺w
『蝕』を生き延びた後に鍛冶屋の親父から貰った業物の剣みたく

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:39:17 ID:/4c0GEtz
魔砲の人もベルセルクの人も乙

どちらもワルド登場というめぐり合わせ
この先期待します

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:47:53 ID:CMg1Fho5
>>466
爽やかワルドにGJを。
普通にルイズを見つめてるワルドは新鮮ですわ。

>>498
デルフよかったよーデルフ。
こういうデルフが見たかったデルフでGJです。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:49:36 ID:peSahpwT
最近っつーかここしばらくのガッツはてんで優しいわけだし、違和感あんまねーなー

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:51:36 ID:mAX5G65T
ゲヘナからアル・グレンを召喚
堕天使で魂装刀士で結構強いはずだけど、甲斐性無しだから状況に流されそう。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 20:56:33 ID:If43W3xA
ガッツは優しいっちゃ優しいが、時と場合によっちゃ結構簡単に斬るからな。結構合理的なやつだし。
つうか、このままだとデルフの使い道は完全に対魔法用盾だな。
最後の鉄屑のくだりが、アニメ版第一話のコレットに見えた。


518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:00:47 ID:j2+eK1UY
どうにかして、がんじゃんしぇんぷぅ何とかの使い手は出せないものか。
ティファ殿召喚あたりで(憚

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:02:26 ID:ve6NSnBX
つか元々ガンダールヴにとってデルフの役割って対魔法盾だから正しいんジャマイカ?
左手のデルフで主を守りながら、ついでに右手の「槍」で攻撃するのが本来のスタイルっぽい。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:03:19 ID:ASp5Shdg
>>516
なんかそこらへんに死霊がいそうなジャンナハムと違ってハルケギニアで魂装術が使えるのか疑問がが
って、まあ霊魂自体はあるだろうから問題ない、のか?


>>517
でもな、ドラゴン殺しも魔法をはじくんだ……

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:04:43 ID:elKcMR/N
>>516
アルは補助してくれる人に守ってもらえないと駄目だから

呼ぶんならパルヴィーンきゅん一択だろ、JK!

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:05:37 ID:elKcMR/N
>>520
あれって、残留思念とからしいぞ。
死霊は獄に堕ちるから。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:06:26 ID:sMQ6Y97X
ミュウツーの例のMADに感動してポケモンを召喚もいいなと(すでに投下されてるのが何匹かいるけど)

召喚するのはルギアがいいな
ルギア召喚なら他の特殊な伝説のポケモンも召喚しよう
キュルケはファイヤーだ
タバサはフリーザーだな
サンダーは・・・御想像にお任せします

……どんな話にすりゃいいんだ?

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:06:30 ID:If43W3xA
>>520
あれは剣本体に魔法が影響されない…って、十分盾になっとるw
デルフほど広範囲には出来なくとも、飛んできたやつ切り払えばいいんだから、よりガッツスタイルに合ってるな。
ますますデルフしゃべる以外いらない子w

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:07:06 ID:82UwgU4b
ガッツならワルドのライトニングクラウド喰らっても平気そう・・・
というよりも狂戦士の鎧の力で魔法を発動する前にブッタ切ってそうなんがだ

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:08:55 ID:ASp5Shdg
ライトニングクラウドとゾッドの攻撃どっちが威力がありそうっていったら……ねえ

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:09:24 ID:y8AFECiz
パルヴィーンをターリヤから引き離すのはかわいそうだろ!
だからここはジャハンナムからいなくなっても困らないイウサールで

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:09:42 ID:cJsIMBbL
>>525
雷喰らっても耐えた前例があるからなあ
平気といってもぶっ倒れないだけで全身ボロボロになるんだろうがw

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:09:49 ID:42QEpGcB
ゾッドするよね

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:13:39 ID:0+Cwx/uL
>>529
なん・・・だと・・・

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:17:25 ID:3WHHYcWx
>>528
あんときはドラゴン殺しを避雷針にしたから、
ワルドのライトニング・クラウドにはデルフを避雷針にするんですね、わかります、
つか、個人的には誰が使徒化の栄誉をあずかるのか気になる。
鉄屑の人が最有力だろうけどワルドも中々。

532 :一発ネタ:2008/07/09(水) 21:17:43 ID:D871dOT2
(二日酔いで、事務机をまえにしながら)
ティファニア「ルイズぅ〜、お水ちょうだ〜い」

と、鬢とグラス2つを盆に入ってくるルイズ・

ルイズ「ウォッカってね、東方の言葉で『お水』って言う意味なんだよ!それに
テファもこっちの方がいいでしょ」

と、口移しでウォッカをテファに流し込むルイズ・・・(謎)

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:20:02 ID:82UwgU4b
中のひとネタか?

それはともかく、アルビオンも畑から兵士が取れるのか?

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:20:29 ID:CMg1Fho5
>>529
返す言葉もないw

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:23:56 ID:/4c0GEtz
>>524
デルフいらない子ランキング3位だなw
ちなみに2位は提督の人のヤンで、1位はとある魔術の上条当麻かな

っていうか触れた瞬間消えちゃってるしw
あそこまでデルフの扱いがひどいのも他にはないな

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:29:59 ID:CMg1Fho5
>>535
>あそこまでデルフの扱いがひどいのも他にはないな
そこで原作最新刊とかどうよ?

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:34:51 ID:m4FZX6XV
>>527
あと、ダヒカだけ呼ぶとダヒカが大喜びだな。……当面の間は。
イウサールは速攻姉タイプに流れる男だった!

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:50:51 ID:If43W3xA
ゼロ魔の中で単身蝕に放り出されて無事そうなやつって誰だろ?
とりあえず、ギーシュは駄目そうだな。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:52:32 ID:lryBED1R
キュルケ・・・は意外とダメな気がするな とりあえずテファをなんとか逃がしてあげれば

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:56:05 ID:WvmjoJ2d
アニエスやマチルダみたいな姐さんキャラなら、ガイゼリック様がもれなく助けてくれます(ルカ姐的な意味で)

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:57:39 ID:fK4olOld
コッパゲ先生なら耐え切れるような気がする。
あとアニエス

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:06:09 ID:swB5bfOu
基本、メイジ殺しだろうが何だろうがただの人は死ぬ気がする…
メイジだったら、タバサとかフーケあたりから生き残れるかな?

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:06:42 ID:Bkj4BX55
サリーちゃん召喚

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:18:05 ID:1/JCwPvw
>>537
最新シリーズからフィールーゼフは構想だけはしてるんだがなぁ。
暗殺士とか獣甲士は補充が利かないのが微妙に難。
あと刀士を呼んじゃうと、デルフ涙目だぜ?

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:21:41 ID:If43W3xA
>>542 ガッツは人じゃないってかww ――ん? 人……だよな、一応。
メンヌヴィルとかなら状況を楽しめるのだろうか。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:25:39 ID:Kw53Fs+t
イザベラ様だろ、常識的に考えて

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:26:09 ID:OSIErHhK
ゴドー曰く「ドラゴンは人間には殺せないからドラゴンっていうんだぜ。」
ではドラゴンを殺せるものは……?

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:27:05 ID:60JNT7GF
人の域は超えている

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:28:05 ID:/4c0GEtz
めっちゃ強い人間

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:29:10 ID:lryBED1R
ゴドーさんの勘違い

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:31:17 ID:OMyQmywo
ドラゴンだな

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:32:05 ID:/kjDHTNn
最近読んだ漫画で竜を殺した奴はワンピースの剣豪リューマかな
強いと言ってもただの剣士だからデルフ大活躍

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:32:23 ID:+W/zxEyW
半熟英雄からタマゴ召喚
ギーシュとの決闘で周囲の視線と笑いに耐えつつ召喚ダンスを踊るルイズ

そして出てくるエッグマン

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:34:13 ID:lryBED1R
モンハンのハンターとかドラゴン乱獲してるがな

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:39:57 ID:UqGOUKvj
ドラゴンってのは人間に退治されるために存在してると思うんだがな。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:43:40 ID:CMg1Fho5
そんな英雄はほとんど半神だぜ

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:47:11 ID:Bkj4BX55
アンアンが「マンダの生贄にせよ」って言うんですね

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:47:31 ID:s7pY/9nw
お父さんは心配性の光太郎を召喚したい
血だらけのボッコボコにされながらも
なんのかんのでギーシュやワルドに勝っちゃうパピーが見たい

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:48:34 ID:O/0Ic+m+
>>555
どこかのアトリエでは、ドラゴンを倒した騎士がいる
さらにその騎士をハタキで倒した病弱な令嬢がいる

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:49:55 ID:pFDVADje
不思議の海のナディア

「あれはガーゴイル!の空中戦艦!」
「ふふふネモくん、年貢の納め時だよ」



561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:54:04 ID:qWLHz5k6
>>559

それは、ハタキと呼ぶにはあまりに大きすぎた。 大きく、分厚く、重く、 そして大雑把すぎた──それはまさに鉄塊だった。

のシアを召喚ですね。わかります。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:55:05 ID:rvWQsQh4
三浦建太郎はネギまの夕映が好きなんだそうな

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 22:59:56 ID:AjVy0luF
>561
暗黒マリーのアトリエか……
あれは良い二次だった、キャラが原型留めてないけど。

あれにあやかって暗黒ゼロの使い魔とかプロット練ったこともあるけど、使い魔ヤプーになっちゃって止めたんだよな。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:03:24 ID:UqGOUKvj
>>563
おちよしひこが商業アンソロでマリーとシアの酔っ払い二人が暴れまわる話書いてたな。
コミック版はあれにつながってる気がする。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:04:42 ID:fY8V04Rx
>>561
ハタキと聞いて豚っぽい生物が出てくる同タイトルの漫画を思い出した

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:15:34 ID:vDkkhS9P
>>562
シャナおもしれーとか言ってたからゼロの使い魔見ていても不思議じゃない

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:18:33 ID:ZOqzaN9v
ゼロ魔>>>>>>>>>>>シャナ>>>スカイウィッチ

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:18:54 ID:lIKzvFqC
一発ネタ、タイトルだけ思いついた。
「元日ハムの使い魔」
ぶぇー、ぶぇーぶぇーぶぇー

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:52:11 ID:e+ygnA81
ジョジョ×シャナクロスSS界の革命児
無冥 蹟怜
彼の伝説は今だ色あせる事はない
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1195802765/
無冥 蹟怜 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/10770/
あの無冥がジョジョソングを歌ってみた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3842635
その自演記録
http://nico.xii.jp/comment/?url=sm3842635
368 名前:名無しさん 投稿日: 2008/07/09(水) 21:24:45 ID:04zl3E0E
つまり学校でイジメられて以来引きこもって内弁慶してますってことですか?
一日中張り付いてたみたいだけど働いてないんですか?
まぁその調子じゃ社会に適応なんてできないでしょうけど。
369 名前:無冥 蹟怜 投稿日: 2008/07/09(水) 22:23:06 ID:???
>>368
まぁ、本来お前のようなクズとは同じ空間の空気を吸うのもイヤなのだが、
くだらん挑発に敢えて乗ってやろうw
確かにイジめられたコトはあるが、「そうしたヤツ」は全員殺した。
私は「イジメ」をヤるような最低のクズは絶対に赦せないタチだから
授業中でも関係なく暴れて殺した。
お前と違って真面目に勉強もして大学もちゃんと出てる。
現在不本意ながら病気で療養中だが、お前と違って真面目に働いてたから
あと3年は何もしなくても生活出来る。
コレで満足か?ン?落伍者(ニート)クンw

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:55:50 ID:MU3lBDW8
>>384
邪気眼作家にぜひ読んで欲しいよな

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:57:15 ID:3wtBwnxz
>>568
イースラーwwww

572 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/09(水) 23:59:50 ID:Gtd4POUm
>>571
360モンキーズかよ!
と、いうわけで。やっとモット伯邸イベントまで書けたから、投下したいけどいいかな。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:07:21 ID:X1JcXYnp
支援するぜ!!

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:07:29 ID:WNoJKhKA
いいともー

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:07:37 ID:OOUlA/yX
支援ー

「GOD HAND」のジーンを召喚とか考えてみた
ドMだから上手くいくんじゃね?

576 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:07:38 ID:N4v6I/f9
反応無いけど10分から投下するよ

577 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:10:19 ID:N4v6I/f9
 夜闇を飛ぶシルフィードの背中で、ギュスターヴはタバサに詳しい事情を話した。
学院で知り合いになったメイドの一人が、とある貴族に買われていったこと、その貴族があまり開明ではなく、私服を肥やす滑吏であるということ、ギュスターヴは
そのような所にシエスタを置いておくべきではないと考えて今に至ることを。
タバサはいつものとおりで、ただ静かに頷きながらギュスターヴの話を聞いていた。
「私も協力する」
 聞き終わりにそう一言だけ答えた。ギュスターヴは首を振る。
「駄目だ。モット伯の屋敷の近くまで送ってくれるだけでいい。危ない事はしなくていい」
「大丈夫。荒事は慣れてる」
「慣れてるって…」
 仮にも貴族なのだろうから、多少はそういうことも知っているのだろうが…ギュスターヴは正直、この静かだが稚い少女を深く巻き込むのは躊躇われた。
「とにかく、近くまで送ってくれるだけで大丈夫だ。帰りは自力で移動手段を見つけるよ」
 
 シルフィードが飛んで20分程で到着した、そこは平地に建てられた屋敷を見渡せる小さな丘だ。
モット伯邸らしきその屋敷は、塀でぐるりと囲まれた敷地に、生垣や敷石が敷かれた中に立つ。典型的な貴族の住まいという奴だった。
シルフィードから降りたギュスターヴは、月明かりを頼りに屋敷とその周りとを見比べている。
「どうするの?」
「まさか正面から堂々と行くわけじゃないだろう?」
 デルフとタバサが双方に質問を投げる。
「まぁ、俺の経験から言えば、ああ言った屋敷には緊急時の脱出用出入り口がある。屋敷から少し離れた目立たない場所に偽装してな」
 そういうとギュスターヴは、モット伯邸から少し離れた場所にある小さな林を指差した。
「あそこだ。周囲の地形や土地の手入れ具合から見て、あそこは故意に残された林だ。となれば…」
「そこに出入り口があるってか」
 合点が行ったらしいデルフ。タバサは無言のままだった。
「じゃあな、タバサ。用事があったんだろう?手伝わせてすまなかったな」
 笑いかけたギュスターヴを、少し視線を外してタバサが答えた。
「私は大丈夫」
 それだけ聞いてギュスターヴは安心したようで、デルフに手をかけて林に向かって歩き出した。



『モット邸潜入』





578 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:11:18 ID:N4v6I/f9
 時間は少しばかり巻き戻る。
 世間でいう夕食時も過ぎた辺り。シエスタはその日、昼間付けで馬車に揺られ、このモット伯の屋敷に連れてこられたのだ。
自分がどうやらこの屋敷の主にメイドとして召されたらしいというのはなんとなくわかった。学院の皆と離れるのは淋しいが、働くことが辛いわけじゃない。
そう、わりと楽観的に捉えていた。
しかし、屋敷で自分が通された部屋には天井近くの小窓しかないような窮屈な部屋で、しかも陽が落ちて薄暗くなる頃までずっとそこにいるように言われたくらいから、
なんだか様子が可笑しいと考え始めていた。
差し出された簡素な夕食を済ませて、部屋置きの椅子に座ってぼんやりと天井を眺めていると、コンコンと扉をノックして、一人の男が入ってきた。
その男は土気色の肌をして腰の曲がっている。枯れ木のような印象を与えながら、目がぎらぎらとしている。
服装から見て、その男はこの屋敷の家令であるらしい。シエスタをじっとりと舐めるように見てから、ヒューヒューと漏れる声で言った。
「今日からお前はこの屋敷で働くんだよ。判っているね」
「は、はい。不束ですが、よろしくお願いします」
「なぁに。ここのだんな様は優しいお方さ。それほど忙しい仕事は与えたりせんよ」
 ヒッヒッヒ、と引きつるような笑いを上げた家令の男は、部屋に置かれたクローゼットを開けて、一着の服を出してシエスタに投げ与えた。
「とりあえず、そこの浴室で汗を落としてから、その服に着替えなさい」
「へ…あ、はい…。…ぇ?…この服って…??」
 シエスタは自分に投げつけられた服をよく見た。それは学院で働いていた時に使っていたメイド服に『よく似ている』。しかしまるで部分部分の布を剥ぎ取ったように
なっていて、そのまま着ると見えてはいけない部分がかなり丸出しになってしまう。
「あの…本当にこれを着るんですか?」
「そうだよ。そうだね…今から一時間きっかりにまた来るから、その時はちゃんとこの服でいるように」
 家令の声には有無を言わさないという色が含んでいる。
「で…ですけどこの服じゃ、その…」
「つべこべ言わず着るように。貴方にも郷里に家族がいるでしょう?」
 家令の一言に衝撃を受けたシエスタ。つまり自分が従わないと、故郷の親兄弟に塁を及ばせると、そう言っているのだ。
「貴方は旦那様に『買われた』のですよ。大人しく饗されるのが身のためでしょう」
 そう言って男は部屋から出て行った。何も知らずにここに来た自分が愚かしい。そして抵抗する手段が無いことに、シエスタは泣いた。



モット伯邸に数多ある、部屋の一つ。置かれた暖炉には火が入っておらず、冷たいままだ。
 その暖炉の内壁が一つ、暖炉の更なる内側から突き崩された。
 崩された先には空洞が何処までも広がっている。そしてそこから松明を持った男がのそりと部屋に出た。
「おでれーた。本当に屋敷に出ちまったよ」
「ふむ。誰もいないみたいだな」
 

579 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:12:38 ID:N4v6I/f9
ギュスターヴはモット伯邸外の林の中を進み、一つの小屋を発見した。
その小屋は農具がいくつか置かれた物置にしか見えなかったが、ギュスターヴが床を突き壊してみると、それは地下へ続く階段になっていた。
ギュスターヴはそこからこの屋敷の中まで続く穴を一人、松明を持って進んできたのだった。
「一本道で助かったなー相棒」
「まったくだ。さて、シエスタは何処にいるのやら…」
 ギュスターヴは松明を暖炉の中に置いて、等間隔にランプが灯されている廊下に顔を出してみた。
人の気配が微塵もない。そっと乗り出し、慎重に進む。
時より廊下の角から足音が聞こえれば、近くの部屋に入り込んでやり過ごす。
 そうやって進んでいくと、他の部屋とは違う様子の場所を発見した。他の部屋がきちんと木の扉がはめられているのに、そこは鉄格子のような扉で、しかも
その脇から覗き窓らしきものがあり、そこから部屋の中を覗けるようになっている。
「何だこれは…」
「相棒、そこはちょいとやばいぜ」
 カタリ、とデルフが彼なりにひそむ様に話した。
「そこの部屋からだけ、すげーいやな感じがするぜ」
 不審に思ったギュスターヴは、覗き窓から中を見たが、部屋の中は明かりがなく、真っ暗で何も見えない。
次に鉄格子に手をかけてみると、なんと鍵がかかっていなかった。静かに明けて、中を覗く。
 人の気配は……ない。しかし、空気が澱んでいる。外に通じる窓もない。異臭のようなものもしなかった……不自然なほどに。
「ここに何があるんだ?デルフ」
「なんつーか、くせぇ」
「臭い?」
「俺様鼻ないけど、くせぇよ…ここ。人間にはわからないように、魔法か何かで細工してるんじゃねーかな」
 ギュスターヴは一度外に出て、廊下を灯すランプの一つを取って謎の部屋に戻った。
 部屋の中で高く明かりを掲げると、部屋に置かれたモノ達が視界に入り込んだ。
その衝撃に声が震える。
「これは…!」
「こいつはおでれーた!モットって貴族はとんでもねーサイケ野郎だぜ!」
 
 部屋にあったのは、死体だ。それも一人二人ではない。両手足の指が足らぬほどの人数の『女性』の死体が、粗末な布に包まれて積まれているのだ。
まるで壊れた道具のように。



シエスタはあの後、きっかり一時間後に再びやってきた家令の男の後を付いて歩き、一つの部屋に通された。
つまりそこは屋敷の主人たるジュール・ド・モット伯の私室であった。
「…お呼びでしょうか。旦那様」
「…ふむ」
 シエスタを部屋に招いたはずのモットは、部屋の執務机に座ったまま、綴じられた帳面のようなものに向かってペンを走らせていた。
「日誌をつけていたのだ。私の日課でね」
 部屋は広い。モットの机の周りにはいくつかの書棚が置かれて、その向かい側には人が3人は横になっても使えるくらいの巨大なベッドが二つ並べて置かれている。
しかし、それよりも目を引く一角が部屋にはあった。
その一角だけ、まるで壁を剥ぎ取ったように色が無く、人一人が乗ることが出来る程度の台、なにやら怪しい色の液体が入った瓶が数多く並べられ、鋭い針が
ついたような器具、壁の一部には鎖と枷が打ち込まれている。
「前の娘は3ヶ月は人間だったが、最期の半月は殆ど肉だったな。おまえはどれだけ保っていられるかな…」
 モットが机を立って全身がシエスタの視界に入った。シエスタの全身に恐怖が充填されていくようだ。新月の湖底に溜る泥のように、暗い目で自分を見ている。
「な、何のことでしょうか……旦那様」
 無意識の内に背中に負った扉に手をかけたが、ピクリとも動かない。いつの間にか錠を掛けられていた。
ゆっくりとシエスタに近づいたモットは手首を掴んで引き寄せると、その頬に伝う冷や汗を、べろりと舐る。
「ひぃ!」
「んー…これは…嘘をついている味だな。お前はすでに私が何をするのか分かっている、そうだな」
「わっ…わたっ……しっ」
 シエスタの表情が恐怖と戦慄で固まっていくのを満足げに見つめながら、手をかけようとモットが迫る、その時。

屋敷全体が揺れた。

「……なんだ?」
 振動とともに轟音が聞こえる。
 モットは不愉快そうに顔を顰めて、シエスタから離れて身を整えて部屋の扉に手を掛けた。
「お前はそこで待っているように」
 


580 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:14:04 ID:N4v6I/f9
「なんか音がしたぜ相棒」
「外側からだな。チャンスだ。注意が向こうに向かってる内にシエスタを連れ出す」
 ギュスターヴはシエスタを探しながら屋敷を探っていた。そして何度目かになる、部屋の中に潜んで廊下を渡る者をやり過ごす。
壁を通して廊下側から声が聞こえてきた…。

「一体何事だ!」
「旦那様!賊です!賊が侵入しました!」
「何だと?!フーケは捕まったはずではないか!」
「それが、賊は竜のガーゴイルで屋敷に突っ込み、二階の一角を占拠しておるのです。見たものによれば鉄仮面をつけているとのこと」
「ええい、もたつくな!賊を捕らえるのだ!生死は問わぬ!」
 
 声が遠く下がっていくのを確認してから、ギュスターヴは廊下に出た。
「賊が入ったんだってよ。ラッキーだったな相棒」
「うん。……ラッキーついでにいい作戦が浮かんだぞ、デルフ」
 ギュスターヴは廊下を、声が遠ざかる方向と逆に進んでいった。
 

 モット伯邸2階、西の一角。
 そこは賊が操るガーゴイルの突入で廊下まで壁がぶち抜かれ、瓦礫が廊下を塞いでいる。
「早くこの瓦礫を取り除くのだ!」
 叫ぶモットの声にあわせて何処からか湧き出した家来達がへいこらと瓦礫を片付けようと動く。すると控えていた家令の男が叫んだ。
「旦那様!賊が!」
 なんと瓦礫の隙間から賊が覗いていたのだ。家来が話したとおり、なにやら物々しい鉄の仮面を被り、顔かたちがわからない。瓦礫で体も見えず、男か女かすらも
不明だ。
 瓦礫の隙間からちらりと杖が見える。次の瞬間、氷の槍が瓦礫越しに作られてモット達の方向へ飛ばされていく。
「ぬぅ!」
 モットも杖を振ると、杖先に水気が集まり、水の帯となって伸びる。氷の槍は舌のように蠢く水の帯に叩き落されて床や壁に刺さる。
 その後も賊は断続的に魔法でモットらに攻撃し、モットがそれに対して魔法で対抗する。
 一向に瓦礫の除去が進まず、痺れを切らしたモットは、杖を構えなおして呼吸を変えた。
神経を大気から集めた水気に集中させる。
「『ウォーター・ショット』!」
 モットは水のトライアングルメイジだ。水の属性は性質上、攻撃には不向きだが、ある程度上位の魔法になれば攻撃に転ずる事も出来る。
モットの周囲に集められた水気が弾丸のように飛ぶ。高圧で打ち付けられた水は石もたやすく切るのだ。その衝撃はたやすく瓦礫の山を吹き飛ばした。
飛ばされた瓦礫の先には、ガーゴイルにまたがる鉄仮面の賊がいる。
「逃がすなー!」
 モットの号令に飛び掛る家来達。しかし一歩遅く、賊のガーゴイルは飛び込んで出来た穴から外へ飛び去った。
「おのれぇ……」
 不快な闖入を許し、怒りに顔を歪めるモット。脇の家令は家来達に命令しながら、部屋を見て眉をひそめた。
「旦那様、おかしいですぞ。賊めに盗まれたような形跡がございません」
「ふん、私らの相手をするあまり、盗むのを忘れたんだろう。ここの片付けは任せる。私は部屋に戻るぞ」
 そういうと振り返らずにモットは自室に向かって歩いていった。


(とんだ邪魔が入ったが、夜はまだ長い。あの娘で不興を濯ぐとしよう…)
 せっかく買った娘だ。何をして愉しむかと、語るにもおぞましい妄想を走らせながら、モットは部屋の扉を開けた。
「む?」
 勇んで帰ってきたのに、肝心の娘がいなくなっている。
 
(逃げられたか?)
 屋敷の混乱に乗じて逃げられたか。そういえば慌てていて部屋の錠を忘れていた、と舌打ちをするモットだが、事はそんな単純な事ではないことに徐々に気付き始めた。
部屋が荒らされているのだ。特に執務の机周りや書棚が引っ掻き回されている。そして明らかにいくつかの書類と、自分がつけていた日誌が無くなっているのだ。
わなわなと体が震えてきたモットは、机の上に貼り付けられた紙に目が留まった。

そこには一文、殴り書いたように文章と署名がされている。
 
『娘と秘密書類は頂いた 鉄仮面』
 
 
 
 

581 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:15:33 ID:N4v6I/f9
月明かりの夜空の元、街道を歩くギュスターヴとシエスタ。
ギュスターヴはあの後、部屋の一つで呆然としていたシエスタを発見し、彼女からこの部屋がモットの私室であることを聞くと、急いで部屋から
いくつかの書類や本を選び出して、シエスタとともに脱出したのだ。
 シエスタは屋敷のどこからか失敬したローブを着込んでいる。夜風の中であの格好は可愛そうだろう。
 シエスタは歩きながらギュスターヴが持ってきた書類を不思議そうに覗き見た。
「部屋を出るときに私に聞きながら色々持って来ましたけど、何なんですかそれ?」
「そうだぜ相棒。俺様も文字は読めるから手伝ったけど、そんなもん持って帰ってどうするんだよ」
 デルフとシエスタの声を聞きながら、ギュスターヴはパラパラと書類に目を通しながら歩いている。
「ああいう滑吏は色々な後ろ暗い資産の情報を持っている。それは他人のだけじゃない、自分についてのもだ」
 日誌や書類にはびっしりとモット自身が誰に便宜を図ってもらったのか、あるいは便宜を図ったか、さらにどこどこから娘を買い、どうやって辱めて殺したかまで
詳細に書かれていたのだ。
「シエスタだけ連れ出したらシエスタが逃げたと思ってシエスタの知り合い……そうだな、親兄弟とかに迷惑が掛かるだろう」
「はい、あのお屋敷の人にも言われました」
「しかし自分の悪行の証拠を握られているとすれば、そう簡単に動くことは出来ないだろう。しかも偶然入ってきた賊を騙って持ってきたからな。尚更動けないだろう」
 夜空の中を月明かりを頼りに歩く二人に、不意に影が差し込んだ。
 見上げれば土気色の竜と、それに誰かが乗っている。それらはバサバサとゆっくり降りて、二人の前に乗っていた何者かが立った。
「モット伯に突っ込んだって賊か!?」
「まて、デルフ」
 腰元でカタカタと暴れるデルフを握って抑えるギュス。シエスタは震えながらギュスターヴの背中に隠れた。
 モット伯に潜入したらしい賊は矮躯だ。顔にはうかがい知れないように鉄仮面を被っていたが、賊は二人の前で何の躊躇いもなくそれを脱ぎ去った。
「ミス・タバサ!」
「おでれーた!ちびっ子だったのかよ!」
 賊に扮していたタバサは装いに使っていたらしきローブを脱いで、鉄仮面と一緒に纏めて路上の端に投げ捨てた。
「しかし随分大胆だなー。とっ捕まったらどうするつもりだったんだい?」
「問題ない。彼が貴方を連れ出す時間だけ稼げればよかった」
「私ですか?」
 頷くタバサ。その言葉にシエスタの瞳が潤んでいく。
「皆さん……ありがとうございます」
「乗って。歩くと朝まで掛かる」
 タバサは待たせていた竜の姿のガーゴイルに乗って二人を促した。よく見ればそれは行きの時に乗ったシルフィードに違いない。
「シルフィード…だよな?色が変わってるけど」
「秘薬と魔法で変えた。一晩で元に戻る」
 きゅいぃ、と弱弱しく鳴くシルフィード。シルフィード本人にはあまり愉快な装いではないだろう。
「お前にもお礼をしなくちゃな」
 ギュスターヴの言葉にきゅいぃ!と嬉しそうに鳴き、シルフィードは飛び立って学院に向かった。
 
帰路の時にタバサが語るところでは、ギュスターヴを送った後、用事であった秘薬屋へ向かい(何かしらの薬をもらう予定だったそうだ)、その折に変装の道具を調達し、
モット伯邸に突入したのだという。
快速を知られる風竜であるシルフィードだからこその早業だった。
 
 



582 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:16:19 ID:N4v6I/f9
 後日、コルベールと相談して王宮にはコルベールの名でモット伯の悪行を告発する文書と書類を送り、賊の侵入でてんやわんやだったモット伯は
更なる衝撃に見舞われた。結果としてモット伯は役職から外され、領地と財産を没収、伯から男爵へ爵位を落とされた。
 シエスタは数日の間タバサの部屋に匿われていたが、モットが処罰されて後に学院付メイドに復帰した。
 
「不思議なことがあるものね」
「うん?」
 部屋でルイズがお茶にミルクを入れながらつぶやいた。ギュスターヴはデルフの手入れをしている。
 手入れの手並みに満足しているらしいデルフが「あー生き返るー」とおっさんのようなことを言っているが、二人は気にもしない。
「だってシエスタってメイド、賊に浚われたのに傷一つつけられないで開放されたんでしょう?」
「まぁ、そんなこともあるさ」
 学院には『シエスタはモット伯の屋敷で賊に浚われてどこかに軟禁されていたが、ある時薬を嗅がされて気を失い、気が付いたら学院の医療室にいた』と証言するように
口裏をあわせた。
不自然に為らないようにタバサ経由で手に入れた眠りの鼻薬を使う念の入れようだ。
「それといつの間にコルベール先生はモット伯への告発文なんて用意できたのかしら。証拠もばっちり揃えて」
「この前話した時から詳しかったじゃないか。あの時から用意してたんだろう」
「コルベール先生、告発が買われて王宮から報奨金もらったのよ。『おかげで研究が進みます!』なんて言ってたわ」
 実はその報奨金の一部はコルベールの好意でギュスターヴにも渡されていたのだった。さらにギュスターヴからシエスタに渡され、そのお金はシエスタの故郷への
仕送りとなって流れて行った。
「ほんと、不思議なことがあるものね」
「そんなものさ」
 日差しのまぶしい、ある日の午後の会話である。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:16:51 ID:VXRbq748
しえん

584 :鋼の使い魔(後書き) ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:17:50 ID:N4v6I/f9
投下終了。
苦労した割りにちょっと辛いかも…
っていうか予想以上にモット伯がゲス野郎になっちゃったよどうしよう…
さらにいえばルイズが全然でてないし・・・・んー・・・。
まぁ、次回からアルビオン編ですよ。でも今度はアンアンが(ry

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:21:19 ID:NmRsXmC9
乙乙乙乙乙〜。
アンアンの事もギュスターヴならなんとかしてくれるってアタイ信じてる・・・・。

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:27:10 ID:o4q1+2Zx
乙っす〜
一瞬モットにクトゥルー系のヤバげな邪神でも憑依したのかと思ったぜw

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:27:23 ID:/qZa7Kgh
乙だ、この投下速度はメガリスビーストも真っ青だぜ。

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:44:29 ID:coTKPtud
>>547
あの怪ιい仮面つけた検事さんにそんな台詞あったっけ?

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:45:19 ID:X1JcXYnp
メガリスビーストがメガリスに見えた。
環境循環型の発電機なんか召喚してどうすんだって思ったぜ・・・


590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 00:46:52 ID:ztNEVWJx
>>582
乙です!!
屋敷に侵入する際先代モット伯の亡霊とのデュエルに
突入するかと思ったけどそんなことは無かったぜw

591 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/10(木) 00:55:59 ID:N4v6I/f9
つーいしん。
いや実際のところ>>590さんの言うようにバトルシーン入れたかったからそういうのも考えたけど
そこまで入れるとものすげー冗長になっちゃうのでやめちゃったのさー。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:02:36 ID:iZgpmeSl
鋼の人乙
電球が頭に浮かんで技を閃くのは何時になりますか?

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:19:05 ID:VUZXUB6P
>>589
むしろ隕石を落とすためのロケットを発射する
要塞を思い出した。


594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:22:06 ID:VUZXUB6P
sage忘れた、スマン

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 01:56:23 ID:owtOVq6N
>>593
"agnus dei"?

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 08:23:09 ID:coTKPtud
ん?誰も書き込んでない…?

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 09:21:06 ID:xsLWt0pl
>>590
最後に先祖の霊が合体して襲ってくるんですね。わかります。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 10:28:17 ID:WSRFrZE1
>>588
ベルセルクにゴドーという爺さんがいるんだよ。仮面検事とは無関係。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 11:17:40 ID:fU8tMmEd
>>511
アレは真田さんが「そうだったんじゃないか」と勝手に思い込んでいただけの話

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 11:56:13 ID:wcD4WWTd
ルイズがオトモアイルーを召喚
ゴーレムに失敗魔法を唱えようとしてたら、小タル爆弾投げられて吹っ飛ぶルイズ。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 12:31:50 ID:Ef0lYQus
オトモアイルーはわりと当たりの部類じゃないか?(w
モンハンプレイしたこと無いからよくしらないけどな!
でもかなり便利で可愛い奴らだとは聞いてる。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 12:38:03 ID:VBCdtOLe
セクハラキャラ召喚!
ということで「宇宙戦艦ヤマト」よりアナライザー召喚
色々便利だし頑丈だしあいつならメンテ無しで動いててもなんか許せてしまう

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 12:39:45 ID:wcD4WWTd
武器一筋のオトモアイルーなら、小タル爆弾投げられて吹っ飛ぶなんてことはないけどね。



604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:11:56 ID:hptxcp4O
タル爆弾はガンダールヴ的に武器認定されるんだろうか?

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:18:54 ID:cWxpHT2Q
シティーハンターのりょうさん召喚してセクハラさせまくろうぜ

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:34:41 ID:N4v6I/f9
遼ちゃんの眼鏡にかなう対象があんまりいないようなー・・・

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:38:35 ID:SH5QDRXj
遼ちゃんは年齢的に守備範囲外でも外見がよければ反応するからキュルケあたりはOKだ
でもまぁ確かにあんまりいないな…

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:40:28 ID:X1JcXYnp
シティーハンターは途中からギャグになったから・・・・

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:40:31 ID:wooqGtBh
むしろ、暴挙乳もとい某巨乳ハーフエルフに召喚させて
村の守護者になってもらった方がいい気もw
いや、銃器の火薬や原料が手に入らないから戦い方はトラップメインになりそーだがw

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:44:59 ID:VBCdtOLe
フーケにテファに・・・・・・・・・アンアンはどうかな?
モンモランシーは才人曰く「なかなかナイスなバディをしている」そうだ
あとはシエスタとシュヴルーズ、カトレアカリーヌアニエスってとこかな?

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:55:35 ID:XmhkrqPs
ギルティギアのロボカイもメンテとか補給なしで動いてもあんまり違和感ないような
奴の好みはおマチさんのような、おっぱいが大きくて色気があって
性格がちょっときつそうな大人の女だから、多分ルイズやタバサは
(胸的に)眼中にないだろう
おマチさん捕まえた際には勝手に嫁にしそうだ

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:00:28 ID:xoJpvqPa
メンテ不要……ワッハマンとか。
人間側も活躍も必要とするタイプだからルイズらをうまく動かせれば面白そう。
ただしストーリーが進むと急転直下の暗黒展開に……

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:13:42 ID:f9j334e0
メンテいらずのメカ系・・・
カブタックとかよつばとのダンボーとか

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:19:41 ID:2gGnj1og
>>612
最終回で人類滅亡w

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:23:55 ID:X1JcXYnp
メンテいらずのメカ系・・・ナノマシンで構成されたやつならいけるな
AC2よりディソーダーとかトップのノノとかいろいろいるな。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:34:32 ID:kNxtTpbJ
メンテいらずのメカ系なら
タバサがシャーマンキングのゴーレム召喚てのは

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:38:34 ID:LlkqmnQj
メンテいらずのメカ系
ラムネ&40 キングスカッシャー等ほか7体

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:40:16 ID:VBCdtOLe
質問するであります!
果たしてパクマンさんはメンテの必要有りや無しや?

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:40:56 ID:OxZxN4G2
メンテいらずのメカ系
ワンピースのフランキー
コーラがあれば大丈夫

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:42:08 ID:yFrxkBPn
メンテいらずなのか?
あいつ自分でメンテしてんじゃないの?

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 14:45:39 ID:wooqGtBh
>>618
パーツが外れて倒れた事があるから
一応メンテナンスは必要かと思われ
普通に使うなら年単位で平気な気がするがw

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:11:38 ID:TzfhcAHr
メンテいらずのメカ系なら真田さん呼ぼうぜ


623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:18:29 ID:VBCdtOLe
メンテいらずのメカ系・・・・・・・ロム兄さん?
あるいはTFがいいかも。
特にコンボイ司令呼べばきっとその溢れる知略でルイズを導いてくれるよ
「ルイズ、わたしにいい考えがある」

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:22:07 ID:2AduUedt
メンテ要らずといえば、SaGa2のメカ、SaGa3のサイボーグ・ロボット。
宿に泊まれば全快するし、強い武具を装備させればパワーアップもする。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:34:22 ID:WiBt41bw
>>619
ゼロ世界の超魔法とマルトー親父の神業があればコーラも作れそうだな
炭酸水と砂糖と、コーラレシピの秘中の秘、カフェインの素になるコーラナッツ
あとは初期のコーラに入ってたと聞くコカのエキス


626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:36:07 ID:WiBt41bw
「メンテいらずのメカ」なら
ホンダのスーパーカブ

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:41:21 ID:8ETURtkp
>>617
あいつら一応メンテ必要だぞ。
メンテの為に人間の体に精神を戻してた話がある>サームとココアの話

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:46:03 ID:wooqGtBh
>>627
懐かしいネタだなw
たしか小説版でしたけ?

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 15:56:38 ID:rHsOispa
巨神ゴーグ・・・なんでもない。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:02:51 ID:VBCdtOLe
ヒューマントーチ(初代)とかビジョンとかもメンテ話を聞いた事無いな
をを、センチネルは自力メンテが可能だぞ
特にマスターモールドなんか電気があれば原料も無しに自己再生、自己進化、
量産型センチネル建造(自己増殖)が可能だ
それなんてチート設定?

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:06:37 ID:4GIcALFf
メンテいらずかあ…
シエスタが昭和生まれのタイヤキ屋さんやタイヤキ食い逃げ少女の子孫でタルブにはブリキ製のゴーレムや命と引き換えに何でも願いごとを叶えるマジックアイテムが…

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:35:31 ID:c/x/GYzF
魔動王でも呼んで来い。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:44:10 ID:A+Fn7nAI
>>629
そなたは身かw

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:44:45 ID:HyO19cOX
>>629
SECRET 誰かが ほら呼んでる 君の名前を

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 16:58:53 ID:OzF5EPmo
暗黒破壊神バラーでも呼んどいたら?

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:08:32 ID:pN9VAHf5
二つの月と時空移動繋がりでダーククロニクルとかないかな

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:09:31 ID:xoJpvqPa
>>バラー
宝珠がなくてルイズがめんたこのハンドルを二百年まわすのかw

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:11:11 ID:wUOlBhpi
メンテ不要……魔神英雄伝ワタルシリーズより魔神(マシン)を。
呼ぶときに電話が必要な戦神丸はともかく、呼べば来るのも幾つかありますから。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:12:47 ID:zErndeXp
ゴッドマスターを呼び出してルイズにマスターブレスを…

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:16:01 ID:VRho0EA5
いいからリューナイトをだな……

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:21:00 ID:N4v6I/f9
ロジーナならかなりメンテいらないな

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:24:30 ID:hptxcp4O
>>635
瀕死になるとツンのルイズがデレのルイズになるんですね、わかります

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:27:01 ID:A+Fn7nAI
>>642
どちらにしても使い物にならぬなw

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:41:49 ID:oQ/qO3Ku
>>639みて思った。
ディセプティコン・ゼロの続きが読みたい

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:44:40 ID:GezYhcJo
>>627
っても数年に一度ってレベルの話だけどな。
ラムネスたちの冒険の旅では一度も必要なかったんだし。

ある程度のダメージならタマQの中で回復してんだろうし。
もしかしたらシルコーンの弾薬も補充されてるかも。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:51:46 ID:EHoarUSy
エレジェのレンや、メガブレイド勢とかどうだろ

確実にデルフ涙目になるがwww

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 17:57:17 ID:fU8tMmEd
>>646
メガブレイドのメンバーなら二人一組が前提だし色々難しいですね
「抜刀」時に男子生徒皆前屈み

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 18:26:39 ID:S3G45szJ
インディ・ジョーンズ召喚

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 18:38:44 ID:ikCogXVz
>>623
TFがメンテいらずってそれじゃラチェットの立場が

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 18:55:42 ID:EHoarUSy
>>648
失われた竜の羽衣
虚無の伝説
最後の聖戦
ですね、わかります。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:02:33 ID:o4q1+2Zx
メンテ不要ねぇ…
デジモンのマシーン・サイボーグ型のやつらはメンテも補給もいらんな。
それ以外の連中でも武器が破損してもかってに直っちゃうし。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:14:05 ID:OC8dZadU
>648
調子こいてワルキューレ作ってるギーシュをリボルバー抜き打ちで射殺ですね、わかります

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:17:47 ID:4k6g+dRY
>>640
まとめwikiで確認するんだ!

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:17:57 ID:YTAW4cOl
ネコの王

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:20:50 ID:DfVgBNBO
リボルバー抜き打ちで有無を言わせずいきなり射殺といえばラノベ繋がりでキノ
銃の弾がないけど!

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:23:11 ID:19D6td1H
>>653
あれはもう打ち切りなのだろうか?
リューナイト好きだから是非続けて欲しいんだけどなぁ

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:31:52 ID:OsdZbYVx
メンテ不要なメカか…
メカと呼べるかどうかは不明だが、某国営放送のルーブゴールドバーグマシンを召喚するとか。
科学のおもしろさに目覚め、コッパゲの元で研究を重ね、電球やら蓄音機やらを発明していった結果、
後に「トリスタニアの魔術師(発明王的な意味で)」と呼ばれることになるルイズ

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:35:11 ID:jI5jIrFw
「エリアル」より、星壊しセイバー。アルビオンは、墜ちるな…
岸田博士だと、無能王と一緒に世界征服。
シャルロットが召還されるのが無難か




659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:35:46 ID:K+uYtxIf
メンテいらず……あるいは自己メンテできる奴か。
勇者シリーズなら「エクスカイザー」「ファイバード」「ダ・ガーン」「ゴルドラン」がチーム単位、
単独ならキングジェイダーも再生力持ちのはず。
この中には修理されるシーンがある奴もいるが、まあ重傷だったら手術受ける感覚か?

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:45:03 ID:GYrSN236
メカ沢・・・

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:46:15 ID:HyO19cOX
油差しててもネジ巻いててもメカじゃない、メカじゃないよ

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:47:59 ID:hFIJ+lnz
>>659
ゴルドランの奴等はダメージ受けすぎると宝石に戻って
主従契約がリセット、活動中の記憶が凍結されるよな

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:49:33 ID:RJzxHa0l
ゴルドランはプロット考えてる。タクヤたちと冒険をする前か後のドランを召喚。
しかし問題はドラン状態だと二重契約になってしまうし、
パワーストーン状態だと復活の呪文をどっから持ってくるかで悩む。

むしろワルター召喚で「お娘(こ)たち」と一緒にハルケギニア中のパワーストーンを探し回る話のほうがいいだろうかとも思う。

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:50:45 ID:hy6AkjWv
>>648
ニューカッスル城からの脱出では、なぜか、地下トンネルでトロッコチェイス!
追うワルドに逃げるルイズ達。トンネルは蛇行していて、魔法の狙いがなかなか定まらない。
先回りしてウィンドブレイクを放つ遍在ワルドB。教授が銃撃でポイント変更して交わし、追いかけていた遍在ワルドAに直撃。
ワルドBが呆気にとられた後に頭をかかえ、あわてて追撃するんですね?

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:50:48 ID:oXVxY2P0
自己修復出来るナノマシンで出来ているやつなら…

∀ガンダムやオメガブーストとか

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 19:58:31 ID:88aDr645
ギムとかヘビーロブスターとか大彗星ノヴァとか召喚すればいいと思うよ

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:04:57 ID:hFIJ+lnz
>>663
ヒントとパワーストーン一緒に召喚しちゃえば良いじゃない

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:11:45 ID:Xcw2O9Qz
>>663
指輪を嵌めて祈祷書読んだら復活の呪文が出て来るんだよきっと

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:16:32 ID:YTAW4cOl
妄想戦士ヤマモトから山本一番星

「ハァハァ」
なでなでなでなでなでなでなでなで
「・・・」
「ちょ、ちょっとヤマモト!何やってるのよ!」
「きゃあータバサの頭が凄い勢いで禿げて行く!」

「おお子猫ちゃーん、あの雨の日に助けたお礼を返しに来たんだな。おーよしよしよしよし」
すりすりすりすりすりs

凄い勢いでタバサの喉を掻いているうちに赤くなり、果ては血がにじみ出てくる

「このアホんだら!」
どこからか持っていたバットのようなものでヤマモトを一撃


「っく!きさま邪魔をするのかっ!夜中に部屋に火を付けてやろうか!」
うへうひゃはははははああ
「抑えて抑えて、ルイズが正しいけど奴は絶対やる」
みながうんうんうなずく
「・・っく」


という光景

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:19:05 ID:GMmaq3UY
>611
いやむしろおマチさんよりもちい姉さまとアン様じゃね?
セクシーで淑やかな女性が好みだからな。二人ともどストライクだろ。
会って直ぐに「婿ニシテクダサイ」と求婚するぞw

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:39:55 ID:64ulgOwv
むう… 投下来ないな
作者さんたち忙しいのかな〜

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:40:42 ID:frT4ECcG
>>671
嵐の前の静けさ

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:44:15 ID:vPOprReE
投下してもいい?

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:45:44 ID:X1JcXYnp
支援するぜ

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:46:20 ID:ccyG1JCF
何者だ? 名を名乗ってください支援します

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:48:20 ID:Xcw2O9Qz
最低限コラボ元は言ってくれないと困っちまうぜ

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:53:34 ID:OzF5EPmo
>>668
ゆうて いみや おうきむ
こうほ りいゆ うじとり
やまあ きらぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ

こんなやつだったりして

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:55:21 ID:f2sVSTlT
ブラスレイターのジョセフで考えたが最初のキスの時点で
キスしちゃって感染√しか思い浮かばない

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:56:48 ID:+Btqy4zD
>>677
もょもと召喚とな

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:04:11 ID:xedZm4hJ
>>678
唾液で感染するかな?
あと、どうせならチャンプの方がいいな。
理性を失いかけるゲルトだがルイズとの契約の繋がりでかろうじて持ち直しているとかさ。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:05:09 ID:XuQeqkEE
>>678
ニトロからなら、ヴェドゴニアから伊藤惣太呼ぼうぜ。
人間に戻っていても、経験はあるから結構行けそう

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:06:18 ID:ltp4ZP6z
提督はまだかー

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:07:46 ID:wcD4WWTd
メンテいらずといえばメイズ爆熱時空のドゥルガー

マンガ版かTV放送版のどっちになるかで…

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:17:57 ID:Ef0lYQus
>メイズ爆熱時空のドゥルガー
小説版で
メイズがナチュラルにインモラル人だからなー、小説版…。

685 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:20:35 ID:03XWAT9K
>>673氏の後に投下予約。

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:20:39 ID:hZ4vrMM1
カオシックルーンより・・・
召喚するとしたら誰がいいかな?

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:22:35 ID:z/snl2qp
>>681
逆に、惣太は劇中の吸血された後の状態で呼んだら最悪な事になるな。
人間に戻る手段が完全に絶たれる訳だから。
しかも万が一出血多量からヴェドゴニアになると手がつけられない状態になるし。
後ルイズにとってはある意味一番当たりであろう、完全に吸血鬼となったリァノーンED後も。
ルイズそっちのけで意地でもリァノーンの元に戻ろうとするのは確実。

まあ、どっちにも言えるけど太陽がなぁ……。


688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:23:03 ID:YTAW4cOl
緑の王から

アレトゥーサ

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:26:19 ID:xedZm4hJ
>>688
他の植物とのネットワークから切り離されたらただの材木になるな

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:28:11 ID:KN/l1K4G
>>673は結局来ないようだが

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:31:40 ID:70zp6IS3
>>673は昔よく来てた荒らしだ、同じ言葉を繰り返すだけ

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:33:29 ID:KN/l1K4G
そいじゃ>>685の地龍さんお待ちしてます

693 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:35:00 ID:03XWAT9K
では40分から投下予告。

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:38:36 ID:0xvViYpt
支援……ところで、昔書いていたSSを改訂して、避難所に投下するのはアリですか?

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:40:13 ID:19D6td1H
ゼロ魔クロスのSSならありなんじゃないかな?

696 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:41:18 ID:03XWAT9K
 
左手の甲が疼く。


しかしそれを感知する意思と余裕は、左手の持主にまだ無い。
小さなミトコンドリアの集合体から、劇的に変化し続けた体の構造が、
ようやっと1つの形に固定されてから、全く間も経っていないからだ。


しかしその固定された形が意味するのは、
生命が歩き息吹く外の世界に進出した直後に立ちはだかるのが、多大なる試練である事。


亡き父の血を受け継ぎ、種族最後の存亡を託された証として、
その小さき身に装着されし証という名の碇は、気の遠くなるほどに、重い。
しかしそれを外す方法も、付けられた理由も、今は知る由が、この小さき者には与えられていない。


そもそも、安らかに目を瞑るその小さき者に、碇について思考させるのはまだ早過ぎる。
生きる方法すらもまだ学んでいないのに、それは最早酷の領域だとすら言い切れる。


髄脳は正常に活動を開始し、心臓における二心房一心室も成形され、血液の循環に苦しない体制は整った。
あとは時を待つだけである。それが1時間なのか1日なのか、はたまた1年なのかは判らないが。
急ぐ必然は、不要だ。


硬い殻に包まれた羊水に浸かる、彼或いは彼女は、もう少し、この平穏で静寂なる時間を、
己の運命に不安を覚えるをも必要としないまま、貪り続けるのであった。


母と共に。




 眠りの地龍  第4話  「うたかたの安眠」


697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:42:52 ID:CHmsnkv4
支援

698 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:43:09 ID:03XWAT9K
 
春の季節が終わりに近い日の午後、温かい日光の下ゆったりと椅子に座り、
色とりどりの花が咲き乱れる庭園を眺めながら飲む茶は、実に格別である。
そんな余裕を楽しむ心得を、この一見冷血そうにも見える、2人の男は人並に備えていた。

ガリア王国首都リュティス、王の住まうヴェルサルテイル宮殿には、国が誇る巨大な庭園がある。
その内2キロ平方メイルを占拠するは、麗しき花、主にバラを植えた広大な花壇であった。
宮殿から徒歩数分、少し地表から盛り上がった丘の上には、
その花壇を寛いで鑑賞できる、簡易天幕が設けられていた。
天幕から少し距離を置いた地点に、何名かの歩哨が立っているのを除くと、とても穏やかな光景だ。

天幕の下には、高価なテーブル、それを挟むように置かれた、2つの座り心地の良い椅子がある。
テーブルの上には、熱い紅茶が淹れられた高級カップと、
ワインの代わりに、氷を溶かした冷水が注がれてるワイングラスが、それぞれ2つずつ置かれており、
さらに菓子を盛った白い皿と、対局中らしきチェス盤があった。

「なぁ、ジョゼフ。名前は決めたのか」
「名称か。何に対してだ」

椅子に座り、向かい合ってチェスの腕を競う2人の男。
青色の顎髭を無造作に触りながら、白の駒を操る、ガリア王ジョゼフと、
片や黒の駒の策士に興ずる、黒い頭髪に白髪が交じっている男。
昨夜の仕事で疲れ、こうして花壇を見ながら休息していた処、
余興としてジョゼフがチェスのお手並み拝見を持ちかけた次第だ。

熱い紅茶では喉を潤すのに適してないと考えたか、ジョゼフはグラスを手にして冷水を1口含んだ。
余談だが、昼間から酒を呷るのは控えた方が賢明だと思うんだが、とは白髪交じりの男が先日言い放った意見。
世界の有史上、所謂アルコール中毒君主は存在しなかったでもない。
尤も、それは男が以前居座っていた世界での実例であり、ここハルケギニアとの関連は乏しいが。
ともかく、男はただ純粋に、友人ジョゼフに健康面での助言として、
禁酒とまでいかずとも、過剰摂取は避ければどうかと言ったまでである。

こうして、朝昼だけはワインでは無く、茶と水で過ごそうとジョゼフは決めたのだ。
王とここまで馴れ合い、剰え気軽に意見を述べ、その意見を素直に受け取らせることができるのは、
イザベラという血縁を除けば、この白髪交じりの男だけだろう。


699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:43:11 ID:0xvViYpt
>>695
返信ありがとうございます、過去にここでチキとルイズのお話を書いていた者です。
って、694の文章じゃ異常に分かり難いorz 支援しつつ、地龍さんの投下を待ちます。

700 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:44:25 ID:03XWAT9K
 
「ガリア守護機人のことに決まっているだろ。名無しのゴンベエじゃ様にならない」

男は言いつつ、次の戦略が閃いたらしく、黒のルークを白のクイーンに隣接させた。

「ゴンベエ?」

聞きなれない、しかし何処か面白い響きの言葉であるな、と思い浮かべながら、ジョゼフは、
ここでクイーンを守るのは黒側の思う壺と判断したか、盤の一番右端の白ポーンを1歩前進させた。

「青ヨルムンに赤ヨルムン。で良いだろう」
「……味気無さ過ぎやしないか、ジョゼフ?」

それ以後、2人の会話はぴたりと止まった。
終盤となり始めたチェスに意識を集中させているためである。
10分後、ジョゼフによる「チェックメイト」発言で、揺るぎなき勝敗が決定した。
クイーンを犠牲にし、その代わりポーンを端攻めさせたのは正解だった。
黒側ナイト2駒の攻防を掻い潜り、相手側の最終列に到達し、ポーンから昇格し、暴れまわれたからだ。
ステイルメイトを回避するため、クイーンではなくルークに成ったのも戦況を大幅に変えた要因である。

「やはり、チェスは難しいな」
「貴様の故郷に無かったのか?」
「いや、あるにはあったし、何度か、齧りはしたが、それほど、のめり込みは」

男の言葉が不自然に途絶えたのを耳にし、ジョゼフは男の顔を視界の真正面に入れる。
見ると、その瞼が今にも塞がりそうに、小刻みに震えているのが判った。

「眠いのか」

「少し」

「そうか。俺もだ」


701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:45:24 ID:he88mda0
おおチキの人でしたか
また荒しかと思いましたよ
支援

702 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:47:42 ID:03XWAT9K

天幕に、来訪者が1人。いや、護衛の数もカウントすれば3人か。
モリエール夫人は、一応はジョゼフの愛人として、ヴェルサルテイルに伺候する貴婦人である。
一緒に茶でも啜ろうかと、護衛を引き連れ宮殿内をうろついていた様だ。

「階下。今日も此処にいらしたのですね?」

言ってから十数秒程黙り、ジョゼフからの返答を待っていた夫人だったが、
うんともすんとも言わない後頭部を見つめるのを止め、ジョゼフの顔を覗くために回り込む。
やはりジョゼフは、椅子で眠っていた。
最近ジョゼフは、『ガリア守護機人』なる、巨大な剣士人形の製作に熱意を注いでいる。
昨日も深夜まで、完成間近の巨大人形を、注意深く我が目で見届けていたのだろう。

何故巨大人形作りに、多くの人材を雇い、安くはない資金を投じてまで取り組むのか。
最初夫人は、豪勢に金を注ぎ込んだ道楽かと捉えていたが、ジョゼフ曰く文化のために作っているらしい。
よく意味が解せないが、つまり『ガリア守護機人』とは、
国の技術力などを象徴する、マスコットキャラクターか何かなのだろうか?
どうあれ、こうして国のために事を成しているジョゼフを見て、モリエール夫人は安堵感を覚える。

そして、もう1人。
半年かそこらの付き合いらしいが、ジョゼフがいたく贔屓する、白髪交じりの男。
今日もまた、ジョゼフとの茶会を先越されてしまった。

王は、確かに私には身体を交わせてくれる。
だがベッドの上で夜を共にする程度、別に私でなくても、
性欲を放出する器を備える女でさえあれば、誰でもいいのだろう。
しかしこれまで誰一人として近寄らせなかった王の腹心に、唯一辿り着きつつあるのは、
つまり王が心を打ち明かすのは、この何処の馬の骨とも知れない男のみ。
一体何者なのだろうか? 私では、ガリア王の心の支えは務まらないのだろうか?

モリエール夫人は、少しだけ、白髪交じりの男に嫉妬した。
ほんの少しだけ。

「これ。階下とご友人に、御身体を冷やさせられないよう、毛布を」

夫人に付添っていた護衛兵は、宮殿へと急いだ。


703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:48:20 ID:zPJIYyJC


704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:49:39 ID:KN/l1K4G
姉妹スレでは白蛇改訂中だな
支援

705 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:49:44 ID:03XWAT9K
 
名を、ジジという。
栗色の長髪を生やし、茶色く大きな瞳を持つ、可愛らしいその女の子。


親より生命を与えられてから17年、刺激と縁を拒絶した平凡な暮らしを幸せと把捉するのかはともかく、
彼女自身今の生活には、さりとて不満は抱かないでいた。というより、抱きようがなかった。
いや、姉との永遠の別れに直面したあの頃、今より10年程は、悪い意味で退屈しない日々があったか。
しかしそれも過去の物語であり、今は限りなく凡常なる時を過ごす毎日である。

同世代の友人は、都市だかへの出稼ぎに身を投じたため、とうに1人残らず村から立ち去っていた。
寂しさに煩わなかった、と言えば嘘になる。
しかし両親と祖母思いの優しいこの娘には、おばあちゃんの世話は私がする、と村に残る意志があった。

彼女が住むこのエズレ村は、ガリアとトリステインの国境沿いにある、
深い森に囲まれ、さらに川に挟まれた小さな農村だ。
国境沿いとあるが、それがガリア寄りなのかトリステイン寄りなのか、実ははっきりとしていない。
それほど辺鄙で小さな村だ。
僅かな畑と、自然の恵みが収入源であるこの村は、言うまでもなく貧困で、寒村とすら表せれる。


この日ジジは、家での家事を終えると、針と糸を持って、村の中央にある酒場に向かった。
破けてしまった頭巾を直してくれないかと、酒場の店主から父越しに頼まれたからだ。

酒場といっても、店の開業以来ここに足を踏み入れ酒を飲んだのは、村人だけで、
置いてある酒は、恐らくハルケギニア全体の市場で最も安く購入できる葡萄酒のみで、
その安酒を、塩で味付けした乾燥木の実を肴に飲むのが、村人達の数少ない楽しみなのである。
また、エズレ村の集会場も兼ねており、というか寧ろそちらの方が主要となっている。

「エギンハイム村んとこみたく、翼人が邪魔するってんでもないし、やっぱ俺達も始めるか?」

今日酒場は、まさにその集会場と化していた。
狭い店内に、店主を除く7人の男達が集まり、何やら話し合っている。
ジジは店主から破れた頭巾を受け取ると、店の隅で裁縫を始めた。


706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:50:26 ID:Xcw2O9Qz
支援

707 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:50:59 ID:03XWAT9K
 
「しかしだなぁ……。昔から教えられた言伝えを、僕らの代で破るってのも気が引けるんだけど」
「山神様がお怒りになる云々ってやつだろ? いつまであんな与太話に縛られないといけないのさ」
「しかもドミニク婆さんだけだろ、今もそれぎゃあぎゃあ唱えてんの」

そのドミニク婆さんの孫がすぐ傍にいるにも関わらず、大声で言う髭面の大男。
しかしジジとて、一々反論するのもとうの昔に飽きた。
祖母を大切に思う心は変わらないものの、確かに少しボケが進行してる点は一様に否定はできない。
ジジが見て見ぬ振りで裁縫を続けている中、男達の話し合いは進んだ。

「その山神様が怪物だとしてもピンとこないな。10年前ならともかく、もう心配するこたぁねぇだろ」
「だがよ、何かしらが潜んでる可能性は否定できないぜ。
 俺の息子が前に、森で獣の鳴く声を聞いたらしいし」

それに続き、足音を聞いた者、恐らく自然の力以外で薙ぎ倒された大木を見た者、
という具合に、これまで特に他言しなかった目撃談を、今になって口にする村人達。
それらの証言を総合すると、確かに得体の知れない何かが森に生息しているのは間違いない、と結論が導かれた。

実際このエズレ村は、10年前にも怪物ミノタウロスの恐怖に怯えていた時期があった。
牛頭の化け物が、村娘を生贄として毎月1人は住処である洞窟に攫っていたのである。
人間の肉は実の処かなり生臭く、味や栄養源でいえば猪でも狩った方が余程賢いのだが、
このミノタウロス、性欲にも随分がめつかったらしく、
攫った村娘を洞窟内で慰み者として散々弄んだ挙句、使い物にならなくなった次第胃袋に収めていたらしい。
その村娘の中には、ジジの姉もいた。

あまりにも残虐なこのミノタウロスを討伐するべく、
当時の村人達は、なけなしの金で勇士を一時的に雇おうと相談していた。
そんな時だった。
件の洞窟から程離れていない林の中で、
頭の半分と両腕と下半身が‘噛み千切られた’ミノタウロスの残骸が発見されたのは。

村人達は歓喜し、そして新たなる不安を覚えた。

……一体、何がミノタウロスを喰ったのだろうか?


708 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:52:48 ID:03XWAT9K
 
それから10年。

ミノタウロスの脅威は今でも語り継がれているが、
そのミノタウロスが死亡した経由への疑問心は、徐々に薄れていった。
しかし今になって、山神様かは知らないが、ドラゴンだか大型サラマンダーだかの存在説が浮上し、
かつて怪物を喰らった怪物、という新たな恐怖対象が沸き出てしまい、村人達は途端に浮足立った。

「おいおい、じゃぁその化け物をなんとかしないと、俺達何も出来んじゃねぇか」
「しかし本当にいるのか? 森の奥に入って調べようたって、おらぁ勘弁だよ」
「騎士か誰かを調査人として頼めば……」

喧々諤々、様々な意見が飛び交う中、それまで黙っていた老人が、冷静に言葉を放った。

「んな金が、あるとでも?」

その一言に、村人達は、今己らの手にある資産の残額を頭に浮かべ、全員がほぼ同じタイミングで落胆した。
今日明日の食事がようやっと確保できるか否かな、ギリギリの生活を要いられている彼等にとって、
騎士を雇いでもすれば、あっと言う間に糧は萎れ、飢え死にしてしまう。
手も足も出ないこの状況、だからこそ新しい生計を立てるべく、森に腐るほど生えた大木に目を向けたのだが。

「あんまり言いたくはないんだがの、経験もありゃせんのに林業を始めようって考案自体が、
 最初っから無理があったんじゃ」

現実的な問題からすれば、怪物がどうこう以前に、まったくもって老人の言う通りだった。
木々の切り倒しとて技量がいる。素人が無理強いに切ってしまうと、加工し難い傷が付くだけだろう。
勿論プロの技術屋を呼ぶ金は無いし、故に知識や方法を学ぶことすら無理な話にある。
畑仕事用の鍬では到底大木なぞ切れないので、道具も一式揃えなければならないし、無論購入資金は零。
また、多くの若者が村から出て行ってしまったので、人材も不足しているし、彼等が帰ってくる気配すら無い。

村の領主、エメルダに頼る選択肢はハナから視野に入れてない。
何故ならこの領主、絵に描いたような守銭奴で、治める村から税金を絞り取るだけ絞り取り、
碌に税を払えない村を見つけたならば、その村へ一切の援助を途絶えさすという、身勝手極まりな輩だ。

要するに、この領主がドケチな限り、エズレ村が少しでも豊かになるのは有り得ないのである。


老人の的確な発言後、大人達の、誰もが黙り込んだ。

すわ村心中でも為兼ねない重苦しい雰囲気に、耐えきれなくなったジジは、そそくさと酒場から抜け出した。
頼まれた頭巾の補修は終えたので、留まる義務も無い筈だ。
そのままとある場所へ向かう最中、ジジはドミニクおばあちゃんの事を思い浮かべた。

山神様。
村の古い言伝えによれば、エズレ村の森の奥、そこに聳える山岳には、山の神がおり、
普段は大人しいが、人間達が森や山を身勝手に破壊すれば、容赦なく罰を与えるという。
今や子供も聞きたがらないつまらん話だ、と嘲笑されているが、
ジジの祖母は唯一、その伝説を尚も信じているのである。
彼女自身、これまで伝説に興味は無かったのだが、酒場での話を耳にするに、
山神様という存在に、何か魅かれるものを感じた。

ジジは考えた。今夜、おばあちゃんに山神様について、詳しく聞いてみよう、と。


709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:53:20 ID:he88mda0
支援

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:53:33 ID:PIALLShh
支援!

711 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:55:16 ID:03XWAT9K
 
山に続く深い森の手前に生える、丸く屈折した大木は、まるで森のアーチ状出入り口の様である。

ジジは今、その森の入口が目の前にある、人気のない川原に訪れている。
村の端から徒歩2分ともかからない場所だが、高い木々と多くの草花が、
ジジに気兼ねなく1人でいられる、人目を気にする必要がない空間を提供していた。
彼女は、ここの川で泳ぐのが、束の間の楽しみなのである。

着ていた麻の服をするすると脱ぎ、丁寧にたたむと、川原の砂利にそっと置いた。
貧しさ故、下着を買う家財すらあらず、その服を脱いだだけで、彼女は生まれた時と同じ姿となった。
17歳の少女の、幼きと大人の中間点にある細い肢体は、美容を意識せずとも美白で柔らかである。
乳房が女性として自信を保てる大きさに成長するまでには、まだまだ幾年かの熟成が必然ではあろうが、
ジジという少女が村一番の美人であると讃えられるには、十分すぎる容姿だと言えた。

川に入る前に、腓返り防止のため手首や足首を回し、体を解す。
深呼吸してから、少し爪の荒れた右足の指先を、ゆっくりと水面につけ、水温を確かめる。
ここいら川周辺は、場所柄日光が木々に遮られ、陰に覆われ易いので、体感温度が若干低めであり、
うっかり飛び込むと体を極端に冷やし、風邪をひいてしまうため、入水の際は自然に慎重となる。
水温に慣れてから、彼女は1歩ずつ川の中央へ歩んだ。

この一帯の川の水深は、最も深くてせいぜいジジの腰を濡らす程度で、水流も穏やかだ。
川底の岩や貝、水草を足の裏で認識しつつ、最深部に到達したジジは、まず肩に水をかける。
それから、息を止め、ゆっくりと水中に身を頭ごと沈めた。

冷たい水が、ジジの身体全体を包む。
日頃の仕事で溜まった垢などが流れ、身も心も清浄される心地だ。
汗の塩分によって少し強ついていた長い髪も、濡らしながら手でほぐす。
息が続かなくなったので、立って上半身を水面上に出した。
ジジはしばし立ち尽くす。川のせせらぎや、森から聞こえる鳥の鳴き声が、彼女を癒した。

川魚の群れがギギの足元を横切った。この魚は、夏になると今より大きく成長し、
食材として加工して都市へ送るため、村の貴重な収入源の1つである。
去年よりも数が減った気がするが、あくまでそんな気がしただけであってもらいたい。

ふと――

川のせせらぎに交じり、何か異質の音響が介入したのを、ジジは耳に認識した。
獣の鳴き声に聞こえなくもないが、それにしては、妙に雑音の籠った音だと疑問符を浮かべる。
先程まで囀っていた鳥も、その音響が鳴った以降、大人しくなった模様だ。
念のため、川に入ったまましゃがみ込み、息を止め目と頭だけを水面に出し、辺りを窺った。
村人の思わぬ来訪だったり、野生動物が水飲みの休憩に現れたりした気配はない。
どうやらその音は、森の奥、山の方角から聞こえてくるようだ。
ジジは、水と跳ね上がるが如く素早く立ち上がり、耳を澄まして音の正体を探る。
音は断続に、長い時は十数秒間放たれている点から思うに、やはり動物の咆哮かと仮に判断した。

「もしかして……山神様?」

不思議と、畏怖の感情は芽生えず、寧ろその声の主が、自分を遠くから見守ってくれているような気さえした。
その声がどこか、厳かさと生命独自の生きる強い意志を、ありありと感じさせているからかもしれない。
雑音に聞こえたのは、2つの異なった鳴き声が重なり、不協和音を生じさせていたから、であるらしかった。
声が重なるという事は、その声の発信源が少なくとも2つ存在する立証となる。
こんなにも力強い声の持主が、2体もこの森には潜んでいる、とでも確信させたいのだろうか。

「山神様は、独りぼっちではないの?」

ジジは、実在するかどうかも疑わしい山神様に問うように、深い森の入り口を見据えて言った。
だがその直後から不協和音は途絶え、せせらぎ以外は、何も聞こえなくなった。


712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:55:38 ID:he88mda0
支援

713 :眠りの地龍:2008/07/10(木) 21:55:55 ID:03XWAT9K
以上です。支援ありがとうございました。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 21:56:51 ID:Sf5ywbPf
第4ゲート開け
支援

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:01:07 ID:Xcw2O9Qz
地龍の人乙っした
ハルケ世界に怪獣結構いそうでオラなんだかワクワクしてきたぞ

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:03:06 ID:KN/l1K4G

……今度は何が来たんだ?

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:05:10 ID:kXtmTbGK
>>川魚の群れがギギの足元を横切った。

魚のギギかと思った。

ギギ - ナマズ目ギギ科ギバチ属
見た目はちっこいナマズ

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:06:39 ID:zpwwSeuT

森の守護獣か…ガイアのシャザックか?

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:10:59 ID:Sf5ywbPf
二匹だから兄弟怪獣のガロンとリットルだと予想してみる。

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:13:51 ID:8AuI9qLP
>>682
提督ていとく言うなー
SS書くのが、全くのオリジナルストーリー書き上げるのが、どんだけ大変だと思ってるんだー

読者はただただ待つものだ

721 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/10(木) 22:14:07 ID:m4dOhJCz
兄弟怪獣の他にも、夫婦怪獣という可能性もあり
シーゴラスとシーモンスみたいな

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:15:11 ID:ieVnwmju
>>717
ああ、そいつは最近日淡としてペット屋にも居るけど確か背鰭と胸鰭に
毒針があるんで刺されると一日か二日は痛むんだよな

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:20:01 ID:qPCHL0Gh
>>717
俺はギギギに見えた
くやしいのうwwwくやしいのうwww

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:21:14 ID:oN9++WzC
>>723
ラわーん!

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:47:57 ID:BxssPWSM
キュルケ「な なにをするんじゃルイズ」
ルイズ「わ わしはこれから サモン・サーバントを開始する」
キュルケ「サモン・サーバント…?」
ルイズ「キュルケ ここに砂と葉っぱをいれろ」
キュルケ「だ だいじょうぶかルイズ」
ルイズ「もんくをいわずにはよういれろ」
キュルケ「わ わかったよ おかしなことをするのう」
タバサ「エヘヘヘ おもしろいのう」
キュルケ「ルイズ まだか」
ルイズ「ようしそれまで みんなうしろにさがれ 爆発をするかもしれん
   危険だぞ はようさがらんか」
キュルケ「わ わかった」
タバサ「ルイズ わしも魔法陣の中にいれてくれよ おもしろそうじゃ」
ルイズ「だまれっ この魔法は危険なんじゃ あそびじゃないぞ 詠唱開始!
   ブツブツブツ ドカーン!」
キュルケ&タバサ「ヒッ わっ」
ルイズ「ガハハハ 成功じゃ 成功じゃ ついに魔法が成功したぞ わしは虚無の使い手になったぞ
   どうじゃ わしはガンダールヴを召喚して 始祖ブリミルの後継者となったじゃろう
   ばんざーい ばんざーい
   こらっ そこにいるのはだれじゃ」
キュルケ「な なにをいうんじゃ わしらをわすれたんか ルイズ」
ルイズ「まさしくおまえらはレコン・キスタじゃ」
キュルケ「ル…ルイズ わしだよ キュルケだよ」
タバサ「わしゃシャルロット 通称タバサじゃ わからんのか」

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:49:50 ID:YTAW4cOl
彼岸島から

「みんな丸太は持ったか!」
「おぅ」x4

「悪流怒の弱点は頭だ、頭を丸太で潰せば勝てる」
「しかしよぉ、はしっこい悪流怒をどうやって殺るんだ?」
「まず、ルイズが囮になって気が緩んだ所をこいつで殺る」

チャキ

「弾は四発ある、胴に当てれば動きを止められるだろう」
「しかしよぉ、丸太持ってたら魔法使えないんじゃねーの」
「丸太に杖を埋め込んで、持ったまま魔法が使えるようになっている」
「すげぇ・・・」

というのはどうだろうか

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:51:24 ID:OxZxN4G2
ここって基本的にハルケを舞台にしたゼロ魔と他作品とのクロスSSなら投下OK?

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:54:32 ID:5ESlRdWU
自己責任で

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:55:00 ID:KN/l1K4G
>>1を読んだ上で
wikiを読んだ上で
空気を読め

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 22:59:18 ID:UMqFicJG
最低SSじゃなけりゃいいよ。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:09:45 ID:D32/DKaJ
>>725
ピカ(エクスプロージョン)は全部奪っていきよる
おとろしいのう こわいのう

何にせよタバサが変わり果て過ぎだろw本名とか

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:10:46 ID:EHoarUSy
>>725
はぇぇwwww

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:12:58 ID:Sf5ywbPf
>>721
山の中だからシーゴラスの線は薄いと思うが、夫婦や兄弟の家族の線は強いだろうな。
案外ゴルドンで村人全員大喜びとか。

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:19:00 ID:3hklw+b2
兄弟怪獣というと、プラズマとマイナズマとかレッドギラスとブラックギラスとか

コダラーとシラリーとか

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:24:50 ID:Xcw2O9Qz
それより俺は青ヨルムンと赤ヨルムンで思わずアボラスとバニラ連想しちまった

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:35:00 ID:l+0p4BB4
ジョーンズ博士か……書いて見たいけど、今書いてる長編ほっぽり出して書くわけにも行かないし。
はぁ……

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:36:16 ID:OzF5EPmo
エメット・ブラウン博士が召喚されたら

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:37:07 ID:MiTDOmi/
>>682
俺も提督の人が待ち遠しい…。
元ネタ知らなかったが、はまってしまったよ。
銀英伝自体も読み始めてしまったのだが…面白いなあ、これ。

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:38:00 ID:ml/9TLso
ロックマンXより、強化パーツのカプセルが召喚
足が速くなるルイズ パーツを探すルイズ 倒した相手の力を奪うルイズ 最終的にフルアーマー強化ルイズ

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:39:40 ID:NxOGxLZX
総統!私は歩けます! の博士を召喚でひとつ。
‥‥最近ケーブルTVで放映してたので。

741 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/07/10(木) 23:40:03 ID:m4dOhJCz
>>734
そういやレッドキングとブラックキングって兄弟なんだっけ?

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:45:53 ID:qPCHL0Gh
>>740
ワルドが核ミサイルに跨ってロンディニウムに落下するんですね
分かります

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:53:24 ID:k7D8pnPs
>>142
「ピカドンを落としたワル公をわしゃあ絶対許さんけんのぅ」

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:03:43 ID:I/UThNDk
メカ系の話題がちょくちょく出るけど
相変わらずの無限ループだな。


と言いつつ、ガドガードで妄想・・・

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:05:44 ID:N2FWLWGJ
誰か、キメラで書いてくれないかなあ…。
せっかく完結したんだから。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:16:26 ID:RsIvm74m
本当に読みたいものは自分が書くしかないんだよ、って言おうとしたけど、
以前マイナーなネタだったのに妄想通りの投下があったから、期待せずに待てばいいんじゃねー

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:16:42 ID:jFRNCOrV
>>742
後の時代に『ルイズの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて失敗魔法を愛するようになったか』
って題名で映画化されるのですね

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:17:00 ID:Y2eRT4El
作中で個性をあまり描写されないRPGの主人公の場合、やはり三次創作扱いになるのか?

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:18:44 ID:/UIqAFU1
核……


「アルビオンよ、私は帰ってきた!」

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:20:23 ID:15nIBkM7
と、フーケが叫ぶんですね。昨日の流れ的に

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:22:48 ID:Ua3qFxQa
>>748
割とその手のはノベライズされてること多いからそこから持ってくるといいよ

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:23:57 ID:E9xYZf6d
>>749
スマヌ
ケンゾールU型しか思い出せん

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:23:59 ID:5MZLhB0M
>>748
グレーゾーンじゃね?
でもグレーはグレーであってブラックじゃないんだぜ。
メガテン系とかグレーっぽいけど何人も召喚されてるんだぜ。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:24:51 ID:BQ1x/eE4
私はメカ少女で書いてますけどね……。




書く時間がありません。

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:26:18 ID:Xs1GOdeI
惑星のさみだれから『カジキマグロの騎士』秋谷稲近こと師匠を召喚。

「ルイズ、サイト手を握りなさい。それが最強の盾であり最強の矛だ。
矛と盾が一つのものなら矛盾しない」

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:30:32 ID:AS3NQOHU
サガフロからアルカールを召喚。
サモン・サーヴァントに失敗して致命傷を負ったルイズを救うためにヒーローにしてしまう。
儀式の失敗により学院を退学となったルイズは実家に帰るが、そこで待っていたものは……
ってのを考えたがどう考えてもヒーロー戦記になってしまいます本当にありがとうございました。

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:39:53 ID:+wAL+VXm
>>754
もし勘違いでなければですが、帰還するのを待ってます。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:42:52 ID:enoAKTPY
>>756
本編終了後のレッドとかでもいいんじゃない?
ルイズに頼み込んでアルカイザーっぽい赤い鎧を仕立ててもらって
フーケ戦の時に何食わぬ顔でそれを着て登場

「レッド君は怪我をしているようなので私が保護した、さぁ観念しろ土くれのフーケ!」
「(…どう見てもバレバレじゃないのよ!)」

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:46:13 ID:UQwhW5Qs
>>758
その当時のルイズの有り金で作れるのかな、実質オーダーメイドの鎧一式。
何かデルフよりも高くなりそうな気が。


760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:46:51 ID:VeCLEl5K
変な妄想が忍び込んできたのでやっつけで文章にしてみた。
執筆時間、約5分。

空気も読まずに書いてみる。

 
アアッ、月が!月が二つある!
すると僕は本当に異世界へ来てしまったのか?

しかし、これは却って良かったのかもしれない。
いくら「奴」でも異世界までは追ってこれないだろう。

ならば、僕はこのルイズという少女に感謝しなくては。




久しぶりに枕を高くして眠っている僕の耳に、聞き慣れた足音が……
”たったったったったった……”

まさか…!

「しんぶ〜ん」
そして、窓を突き破って入ってくる紙束。
「くっくっくっくっく、逃げおおせたとでも思っていたかい?」

なんてことだ!
奴はこんなところまで追いかけてきた!

「鬼形礼!おまえは恐怖新聞を読むのだ!」

続かない。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:47:46 ID:ZnwfUO9r
>>754

トリガーハートの人?

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:51:41 ID:5MZLhB0M
まぁ確かに異世界でも配送しそうだわな、恐怖新聞。
しかし肝心の内容が薄くなりそうだ。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 00:55:10 ID:3EBXAuCZ
>>760
Koeeeeeeeeeeeeeeee

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:09:37 ID:15nIBkM7
>>758
なるほど、何故かワルドにだけは気付かれないんだな?

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:18:41 ID:8C+3uggv
>>759
ギーシュ戦で負傷しなければ、秘薬代が浮くんじゃね?

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:20:49 ID:H68eMptd
>>619
残念だが、そのコーラが手に入らない。

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:22:04 ID:FjkyTlGl
投下をしたいんですが構いませんかね。
餓狼―Mark of the wolves―からの出典です。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:23:18 ID:ksx8CkTv
一向に構わん! 期待

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:24:14 ID:CUJyV1Mk
MOTW好きだ支援。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:24:41 ID:Ejwu+lVN
また餓狼かッ!!! 嘘です、投下カモーン。

771 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:24:58 ID:FjkyTlGl
したらば、行きます。

 したたかに身体を打ち付ける雨の雫を物ともせず、一人の青年が傘も差さずにサウスタウンにあるスラム街の一角を彷徨っていた。
 スラムが放つ独特のすえた臭いに顔をしかめながら、青年はうわ言の様に呟きを漏らして歩みを進める。

「……どこだよ……あの野郎……勝手に消えちまいやがって……」

 さながら幽鬼の如き様相の青年は、濡れてへばりついた前髪をかき上げて、曇天の空を仰いだ。
 キングオブファイターズに優勝した後、自身の母についての手がかりとなり得る、自らを叔父と名乗った男に付いて、その屋敷に逗留し始めたのが今から三ヶ月程前の事であった。
 未だ生きていると言う母、そしてそれにまつわる謎が解けると思っていたにも関わらず、いくら問い詰めても時が来るまで待ての一点張り。
 そんな中、男が消息を絶ったのが二ヶ月前。何も告げずに消えた男を、その部下達が必死に行方の捜索をしたものの、結局手がかりすら見つからずじまい。
 今でも大掛かりな捜索は続けられているが、青年にはそれが当てになるものと思えなかった。
 こうしてスラムを歩いているのは、自分なりに男の行方を追っているからである。最も、たかだか一人では有用な情報など得がたい物がある。ただ、身体を動かしていないと不安で仕方が無いだけなのかもしれない。
 そんな中、青年が辿り着いた先は、いつぞや養父とよく遊んだバスケットのコートであった。
 ゴールの老朽化が進んだと言う理由で打ち捨てられたそのコートの真ん中に立ち、青年は俯き物思いに耽る。
 自分に生き方を教えてくれた、兄であり父であった彼を思うと、未だに罪悪感が浮かぶ。
 弄ぶ様に掌から気で編み上げた青白い光を放ち、無造作にそれを振り払う。

「テリー、あんたなら……どうする?」

 行き場の見当たらぬ自分にとって、心の拠り所は彼だけであった。
 だが、全てを清算するまでは戻らぬと誓ったのも事実。安易に頼るわけにはいかない。やり切れぬ思いを抱え、青年は拳を握り締めた。
 そうして顔を上げ、再び歩き出す。
 水をたっぷりと吸ったジャケットが、やけに重く感じた。
 どこかで休もうか? そう思い、雨を凌げる場所を目指して歩調を速めた青年。
 そんな彼が、妙な気配を感じて目を路地の隅にやると、ふとスラムには不似合いな、豪奢な装いの鏡が壁に立てかけられてある事に気が付いた。

「何だよこれ」

 このうらぶれたスラム街に、埃っ気の一切感じられない鏡が、ぽつんと佇んでいるとは、あまりにもおかしな話だ。
 よくよく見れば、とてつもなく豪奢なだけでなく、奇妙な物であると分かる。
 ちょっとした好奇心に駆られ、おずおずとそれに歩み寄った青年がそれに触れると、彼の手から先ほど発したものとは比べ物にならない大きさの気があふれ出した。

「――な、んだこれっ……血が、血が騒ぎやがる……っ!」

 彼の身体に流れる暗黒の血、時に制御しきれずに暴走しかけるそれが、鏡に触れた途端に大きな揺らぎを見せた。
 背中に青白い翼を作り、溢れ出した気をそこから放出しながら再び鏡を見る。
 そこで気が付いた。鏡と思っていたそれには、自身の姿が映っていないのだ。
 そして、何故かそこから目が離せない事にも気付く。
 一体どうした事かと思いながら、青年は再びその鏡に手を伸ばした。
 先ほどの件もあるのに、何故こうも無警戒に手を出すか、自身でもはかり切れぬ。
 強いて言うならば、不自然な血の滾りが、身体を突き動かしたのだろう。

「――――っ!?」

 手に伝わると思った、固体の感触は無く、差し伸ばした手はするりと鏡と思しき物体に飲み込まれた。
 竦みそうになった身を、空いた手で支え、青年は目を細めて飲み込まれた手の先を睨む。
 何故だろうか、どうしてもその先にある物が気にかかって仕方がない。
 意を決して、手だけでなく身体をその中に投げた。鏡らしき物の中に入った途端、視界が暗黒に染まり、再び身体の血が疼き始めた。
 しかし、遥か向こう側に小さな光が灯っているのも見える。

 ――引き返すか、進むか。

 自身の中で生まれた選択肢を決めるのに、数秒とかからなかった。
 忌むべき自身の血が、進めと囁くのだ。その向こうに、自らの叔父の姿を幻視した為もある。

「……血の導きってか? くそったれ」

 そして、彼は光に向かって一歩を踏み出した。

772 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:27:12 ID:FjkyTlGl
 学院の廊下を、顔を真っ赤に染めながら歩く男女が二人。
 一人はこの学院で良く見かける制服姿の少女であり、一人は、先日使い魔として呼び出された青年だった。
 その時の騒動から、学院内では少しばかり、二人の事が有名になりつつあった。
 そんな二人が何故顔を赤くしているのかと問われれば、昨夜から今朝方にかけての出来事が原因だろう。
 今朝といっても、それほどの大事件ではない。
 むしろほほえましいといえるような事であった。
 ハルケギニアでは寝巻きといえばネグリジェが主であって、精々がその下に下着を履く程度。
 胸を覆うものはないし、人によればネグリジェだけ、というのも多々あることだ。
 異世界から呼び出されたこの青年にしてみれば、今まで女性と縁遠い生活だった上に
 喧々囂々の口論の末、とりあえず寝ようかという時になっていきなりそのような姿になるのだから大慌ても良いところである。
 そこから更に口論が巻き起こるのだが、しかし顔を真っ赤にして、女性が肌を露出するのはいけない、や
 男性がいるというのに恥ずかしくないのか、など、口論というよりは既に説得の域へと達した青年のしどろもどろの言葉の末
 とうとう普段平気であったはずの姿に、少女が違和感を持ち始め、恥ずかしがるようになってしまったのだ。
 しかし今までの習慣を簡単に覆す事などできようはずもなく、朝になって、互いに毛布を被りながらもそもそと着替えるという珍事が発生したのだった。

「……何よ、ロック」
「いや、その……ごめん。ルイズ」

 廊下を歩き続ける二人。
 昨夜、眠る前の口論と騒動の末、とりあえずの協定として、不必要に逆らわない(青年――ロックにとってはこれでも不満なのだが)代わりに、互いを名前で呼ぶことと定めたらしい二人。
 ご主人様などと呼ぶのはどうしてもロックにとっては許容出来ない事柄だったのだ。
 しかし、今は素直にルイズを無遠慮な視線で見つめてしまった事を謝罪するロック。
 どうにもお互いに、口論の中のルイズの服装と意識に関する出来事が抜け切らない。
 とはいえ、恥ずかしくても腹は減るし、空腹になっては頭も働かない。
 ならばという事で、一応は食事を恵んであげようと食堂へ向かう二人なのであったが
 しかしながら、貴族の集まる場において、ロックの格好は不細工に過ぎた。
 ジャケットに、へそを出すようなシャツ。デニム生地は恐らくそれなりに値が張ったのだろうが、ハルケギニアでは作業着にしかならない。
 しかし、元よりスラム街では目立つ美顔だったロックは、種類こそ違えど奇異の視線には慣れている。
 雨の中でさ迷っていたからか、呼び出されてから何も食べていないからか、食堂の前で良い匂いがロックの忘れていた空腹感を刺激した。
 どのような料理が出てくるのか。
 少しだけ、楽しみだとロックがルイズに呟いた。
 微妙な表情をして、少女が笑ったような、しかし少しだけ困ったような顔を見せる。
 かつて、養父が飼っていた猿にいたずらとして置いた辛子入りバナナを、プレゼントとして与えられたときのような、それにどう答えてよいのかと悩むような様子にも似ていた。


773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:28:23 ID:H68eMptd
>>649
人間をはじめとした生物もそれなりに自己修復を行えるが、だからって医者や獣医が必要ないわけじゃない。

774 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:28:27 ID:FjkyTlGl
 すぐさま、その答えは知れた。
 出てきた料理は、スラムの教会でももう少し良い施しは受けられるというような粗末なパンとスープ。
 お情けとばかりに浮かぶ肉片と、鳥の皮が無性に涙を誘う代物であった。
 流石にこれは食べられないと抗議しようかと思ったロックであったが、それは流石に男の意地というものがある。
 使い魔とはいわれたが、これでは本当に首輪をつけられたようではないか。
 余り物でも貰ってくるとロックは立ち上がり、ルイズに伝えた。
 ふと、ルイズが複雑な顔をしたのを見たロックだったが、しかし、それを余り考えずに厨房へと向かう。

 厨房ではコックやメイドがあわただしく働いていたものの、事情さえ説明すれば、はねつけられるという事はなかった。
 食堂での賄いを用意してやろうかともいわれたが、そもそも人に恵んでもらうという事を、ロックは余り好まなかった。
 それは自身の宿命にも寄るものだったのだろうが、それをたかだか料理する事で喋るほど安っぽいものでもない。

 作り上げたものは、ベーコン、余りもののチキン、更にサラダなどをトーストしたパンで挟んだ特製のクラブハウスサンド。
 養父に良く作ったものだが、適当に作るとこのようなものが出来てしまうとは、未練があるのかな、などと呟くロック。
 さて、では作り上げたものをガブリと噛み付こうかと思ったが――そこで、ふと、先ほどのルイズの顔を思い出した。
 何故思い出したのか、などとはよくわからないが、コリコリと、頭を掻くと、ロックは作ったサンドを皿に載せた。


 ルイズは食卓で暗い雰囲気を纏っていた。
 美味なはずの朝食も、粘土か水を食べているように味気がない。
 と、横の椅子に誰かが座る気配がして、そちらを向くと、先ほど自分から離れていったロックが座っている。

「…………何よ」
「いや……何となく、さ」

 それだけを呟いて、ロックが自作のサンドイッチを食べる。
 それが何となく美味しそうに見えて、ルイズがそれを強請ってみた。
 ロックが渋々渡し、ルイズがぱくつく姿は――久方ぶりに、自分が作った料理を誰かに食べてもらえるという喜びをロックに感じさせたのだった。

775 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:31:48 ID:FjkyTlGl
「ロック。お茶でも淹れて頂戴」

 自室の椅子に座るルイズがそう言ったのは、次の授業まで後十分という時刻にさしかかってからだった。

「無茶言わないでくれ、ルイズ。おまえは遅刻みたいなのをしないのが美徳だったんだろ?」
「そうは言ってもね……はぁ」
「そういや、次はあのギトーって嫌味ったらしいおっさんの授業だったっけ。そりゃ茶でも飲んで気を落ち着かせたくはあるよな」
「そうなのよ」
「だけど時間はねぇな」
「分かってて言ったの」
「勘弁してくれ」

 既にロックがルイズに召喚されてから一週間が過ぎていた。
 初めこそ女性に慣れぬロックは、ルイズとの距離感に四苦八苦していたものだが、その性質を短時間ではあるが把握していく内、こうして砕けたやり取りも可能になっていた。
 今では一日の食事の間に一度はロックの料理をせがむルイズの姿がある。高貴な人間があのチープな味わいを好むとは、世の中分からぬものだ。最も、住む世界が文字通り違えば分からぬ話でもないが。
 ――まるでテリーの相手でもしてるみたいだ。
 かつてのぐーたら養父の姿を思い返し、くくっ、とロックは笑いを噛み殺した。世話が焼けるという意味ではあれに輪をかけているのだが、身に染みた習慣のせいか、それが嫌だとは思えぬのだ。

「何よ、その顔」
「いや、何でもないさ」

 言いながらロックはたたんでいた彼女の予備の制服をクローゼットにしまった。
 女性服の扱いにも慣れてしまったものだ。
 ふと時刻を確かめると、茶を淹れるどころか教室までの移動時間でいっぱいいっぱいという頃合になっている。ルイズも同様にしていたのか、すっく、と立ち上がると教科書の詰まった鞄を小脇に抱えてロックに言った。

「さて、気乗りしないけど、行きましょうか、ロック」
「ああ」

     ※

 教室に辿り着くと、相も変わらず奇異の視線がルイズとロックに突き刺さった。
 これにも慣れっこになってしまった二人である。ルイズとしてはいまだに平民を呼び出したという謗りを気にしている部分はあるのだが、ロックにとっては元よりそんな事はどうでも良かった。
 いずれは元の世界に帰り、全てにケリを着ける。それまでの寄り道にしては、好奇心を満たすものが多くあり、退屈はしない。
 そう言えば、錬金やフライといった魔法には随分と驚いたものであった。逆に攻撃系の魔法には特別な感慨はなかったのだが、それはここの生徒にとっては知る所ではない。
 しかし、流石にルイズの失敗魔法に関しては感嘆を評していた。いつぞやそれを体感した時、素直に「すげぇな」と言って涙目で彼女に殴りかかられたのは、彼にとって笑い話の一つだ。攻撃として捉えればあれ程恐ろしいものはないのに。
 いつも通り、ルイズとロックは並んで座ると、教師であるギトーの登場を何を言うでもなく待った。隣でいつもの如く小太りの少年がルイズ達に陰口を言っているのだが、そんなものは唾棄すべきことである。

「では授業を始める」

 数分と経たずに教室へと入ってきた教師ギトーは、厳かな声で教壇に立って言った。
 何度か見た顔ではあるのだが、ロックにとって彼は特別に気に食わぬ男として記憶している。
 長い黒髪に漆黒のマント。若くはあろうが、その陰鬱な佇まいは不気味だし、何より無闇やたらに自慢をするのが何より気に入らない。『疾風』という二つ名がそれを助長するのは、実父に対する捻じ曲がった情のせいか。

「最強の系統は知っているかね? ミス・ツェルプストー」

 唐突に言い放ったギトーに対し、キュルケは「虚無じゃないんですか?」としれっと答えた。これがギトーに対して気に入らぬ答えだというのは、教室にいる誰もが知っている事であった。

776 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:34:11 ID:FjkyTlGl
「そんな伝説の話などしているわけではない。現実的な答えを聞きたいのだがね?」

 その物言いにかちんときたのはキュルケだけではない。当事者でもないロックの胸も、やけにむかむかしていた。いちいち言い方がひっかかるのだ。

「それならば火に決まってますわ」
「ほほう、どうしてそう思うね?」
「すべてを燃やしつくせるのは炎と情熱。そうじゃございませんこと?」
「残念ながらそうではない」

 一連のやり取りを見ながらロックはあからさまに「ハッ」と鼻を鳴らして見せた。最も、一平民として受け止められている以上、彼の振る舞いに対し気を留める者はいない。強いて言うなら、ルイズが「何やってんのよ、もう!」と小声でわき腹を突付いてくるくらいだ。
 ギトーが腰の杖を抜き放ったのを見て、ロックはもう一度鼻を鳴らした。
 茶番もここまで来ると笑いしか呼ばない。既に魔法についてある程度の見識を得ている以上、彼が何をしようとしているのかの検討はつく。
 キュルケに対し、本気で火の魔法を放って来いというギトーの姿を見る。
 自信が無ければする事ではない。教え子が相手なのだから、自信があって当然ではあると思うものの、やはり苛立ちが募る。
 ――あんなもんが教育者って奴かよ。
 満足にスクールにも通った事の無いロックではあるが、あれが人に物を教える態度ではないという事は理解出来た。
 ただ、自身の苦手なあのキュルケという女性(女性に多少の免疫が出来たとはいえ、あれに迫られると困る)の腕前が気になってしまった為、彼は事を静観することにしていた。
 いくらかの会話の後、一メートル(この世界ではメートルをメイルと呼ぶらしい)程の火球を作り出したキュルケに、ロックは内心舌を巻いていた。
 火を使うというので真っ先に思い浮かぶのは、昔馴染みのテコンドー使いであるジェイファンという男である。気の力で炎を生み出し、それを蹴撃に乗せるのには随分と手を焼かされた記憶があった。
 それに勝るとも劣らぬ炎は、一直線にギトーの元へと飛んで行く。
 その炎を避けるでも受ようとするでもなく、ギトーは杖を剣の如く振りかざした。そこから生まれた烈風を見た瞬間、ロックは弾ける様に席を立ち、キュルケの前へと飛び出していた。

「ロック!?」

 ルイズの声が背後からかかるが、気に留めている暇はない。
 キュルケの前に立つ頃には炎は消え失せ、勢いのあまり余った風の波がこちらへと向かっていた。人を吹き飛ばすには充分すぎるものだ。
 ロックはそれを承知で立ち塞がり、その右手を地面を掬い上げる様にして振った。

「烈風拳!」


777 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:37:10 ID:FjkyTlGl
 裂帛の気合と共に彼の手から放たれたのは、気の力によって編み上げられた目視可能の青白き風。それが唸りを上げて向かい来る烈風の余波を受け止めた。
 ぶつかり合ったそれらはほんの一瞬の内に霧散する。

「「………………」」

 その情景に、教室にいる全ての者が言葉を失っていた。

「その、大丈夫か?」

 静まり返った教室の中、キュルケの前に立っていたロックは振り返ると、伏目がちでキュルケに言った。あまりに女性を強調した服装の彼女と正面から向き合うのは、まだ彼には難しい様だ。
 そんなロックに対してキュルケが向けているのはどんぐりの如きまんまる目であった。それを受け、ロックは不思議そうに首を傾げる。

「え、と、うん。大丈夫だけど……」
「そりゃ良かった」

 歯切れの悪い言葉ではあったが、返されるとロックは腕で額を拭い上げ、一息ついた。そう言えばまともに気功を使ったのは久しぶりな気がする。先程の烈風拳はあくまであの風を打ち消す為だけに放ったものであったが、それでも随分と気の錬度が落ちていた。
 情けないな、と自嘲の溜息を吐くと、今度は教壇でキュルケと同じく目を丸くしているギトーへと視線を移した。そして、その端整な顔つきを歪める。

「やり過ぎだろ、あんた。物を教えるにしたって、他にやりようってもんはないのかよ」

 鋭い声を投げかけたロックに、ギトーは眉間に皺を寄せ、先程の光景に対する内心の動揺を悟られぬ様にして答えた。

「何だと?」

 得体の知れぬ術を繰り出した奇妙な人間だが、平民の小僧である。
 先程の様に声を掛けられれば、貴族であり、魔法学院の教員である立場としては腹が立たぬ訳が無い。ギトーの様な男であれば尚更だ。
 彼の放った声には明確な怒気が篭っていた。

「使い魔風情が私に講釈を垂れるつもりか」
「人を使い魔風情って言うくらいおエライ人間が、自分にとって体のいい見せしめを作ろうとしてよくもまぁ言えたもんだな」

 ロックの言葉に今度はギトーの額とこめかみに幾数本もの青筋が浮かび上がった。

「ミス・ヴァリエール。君は使い魔に対しての躾すらできないのかね? 実技以外で優秀であったからこそ、私もある程度は大らかな目をもっていたのだが」

 険悪な雰囲気、というものは周囲に緊張感を与える。
 ましてそれが、対立――それも一触即発の雰囲気であるというのならば尚更だ。
 風のメイジであり、教師であるギトーと、ゼロのルイズの使い魔のにらみ合いは
 生徒達に嫌な汗を、背中に流させる結果となっていた。
 尤も、それが長く続く事はなかった。
 ギトーの発言を聞いた瞬間、滑るようにしてロックがギトーに殴りかかったからだ。
 肘を前面に出し、階段を物ともせずに瞬時に肉薄するロック。
 だが、ギトーが杖を振るうと、それを巻き上げるように竜巻が起こる。

「ッシ!」

 足を取られ、転びかけるロックだが、敢えて自分から身体を丸めて転がりそれを避けると、机を盾に風から身を隠す。

「どうした。威勢がいいのは口だけかね」

 ギトーが更に杖を振るうと、ロックが隠れた机を叩き潰すかのように、風の塊が唸りをあげた。
 エア・ハンマーの魔法。
 しかし、ロックは更にそれを転がって避けると、一気に駆け出した。
 ギトーとロックの間は十メイルほど。
 二秒もかからぬ距離で、ギトーは殴られるのを覚悟した。
 人体において覚悟というのは、魔法に負けず劣らずの効果を発揮する。
 恐らく、このときのギトーであればロックの一撃をたとえ顔面に受けても耐え切れた事だろう。
 そして、その後に風の魔法を用い、ロックを吹き飛ばして勝利を収める。
 魔法学院の教師であるならば、軍人とまでいかずとも、その程度の技術は修めているのだ。

778 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:38:53 ID:FjkyTlGl
 一撃をあえて受けようと覚悟したギトーだったが、それが命取りだった。
 ギトーの寸前まで肉薄したロックが、まるで消えうせたかのように体を滑らせたのだ。
 実際、客観的に見ていた生徒も、ロックの動きを把握しきる事は出来なかっただろう。
 元の世界において、伝説の狼とまで呼ばれたロックの義父も、この動きを手放しに賞賛していたほどなのだ。
 そして、背後に回る。
 ゾクリとギトーの背中に悪寒が走った。
 ギトーの肩と腰に手がかけられ――そして、空中を、舞った。
 如何なる技術だというのか、軽々と三メイル近くも、ギトーの体は空中へと投げ出されたのだ。
 真空投げ。
 ロックの義父が教えるまでもなく身につけていった技術が、魔法戦にしかなれぬギトーを打ち上げた。
 そしてロックの右手に不思議な光が溜め込まれる。
 羅刹、と呼ばれるその技は、気功を強力な針と為した技である。
 尤も、その気を練りこむ時間が長く、真空投げによって相手を無防備に晒した状態でなければマトモには使いこなせない。
 逆に言えば、真空投げを決めたのであれば、次にこれを叩き込む、というのが流れの一つであった。
 しかし、不意にロックが顔を上へと上げる。
 そこには、真空投げで無防備に陥ったはずのギトーが、いつの間にか空中で浮遊の魔法を唱え、体勢を立て直していたのである。

「エア・ハンマー!」

 圧縮された空気の塊がロックの頭部へと直撃する。
 床にまで衝撃が伝わるほどの一撃。
 常人であれば意識を瞬時に手放すその衝撃は、しかしロックの意識を刈り取るまではいかなかった。
 だが、後ろへとよろけるのを止める事は出来なかったのか、ロックはうめきながら頭を抑え、ギトーを睨み付ける。

「まだまだ行くぞ!」

 浮遊から大地へと着地し、新たな魔法を唱え始めるギトー。
 二つの魔法を同時に行うのはとてもではないが続けられる事ではない。
 先ほどのエア・ハンマーも一時的に浮遊を解き、落下の瞬間に唱えたのである。

「させるかよ!」

 再度駆け出すロック。
 また同じ繰り返しか、とギトーが背後への注意を強める。
 だが、ギトーが寸前まで肉薄した瞬間、振り返りかけた目に映ったのは、飛び上がったロックの姿であった。

「な――」
「ダァンク!」

 鼻の骨が砕ける音と共に、ロックの拳がギトーの顔面に叩き込まれる。
 気を纏い、羽のようにロックが浮び、地に叩きつける様に殴る。
 同じ動作でありながら、高速でのフェイントにより相手の反応を惑わすその姿は、場数の違いをギャラリーに感じさせた。
 だが、それで終わるはずが無い。
 ギトーが鼻血を噴出し、顔をあげると、その体を遊ぶようにロックがローキックをギトーの足に叩き込む。
 更にギトーの顔が歪むが、しかしロックは次の動作に移れなかった。
 薄く傷がいった自分の頬と耳。
 そして青白く光るギトーの杖を見たからだ。
 エア・ニードルといわれるその魔法は、肉弾戦に持ち込まれた際の風のメイジの切り札的存在である。
 ギトーもあまり使いたくはなかったのだろうその魔法は、しかしロックにしてみれば厄介極まる代物であった。
 迂闊に近づけば刃物と同じ、一撃で致命傷を負う事になりかねない。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:40:44 ID:HWTMHwas
狼支援

780 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:41:45 ID:FjkyTlGl
「謝れよ」
「何?」

 謝れつったんだ、と。
 軽くバックステップで距離をとったロックが手をぷらぷらとさせながらギトーへと告げた。

「男が女に暴力振るうもんじゃねぇだろ」

 ロックが睨み付けながらギトーを挑発する。
 だが、これはロックの本音でもあった。

「生徒へ世の摂理を教えようというのだ」
「てめぇに都合の良い摂理なんざねぇんだよ!」

ロックが手に気を込め、大地を撫でるように振るう。
先ほどギトーの風の魔法をかき消した烈風拳だが、しかしギトーも同じようにそれを風の魔法でかき消した。

「使い魔風情が何を言うか!」

 ギトーが続き、巨大な竜巻を横に、直接ロックを刻むようにして巻き起こした。
 烈風拳ではかき消せないだろう。
 また、横に避けるにも大きすぎるし、まして避ければ、後ろにいるルイズやキュルケを巻き込む事になる。

「屑野郎……!」

 ロックの怒りが頂点に達する。
 血がドクドクと熱を持ち、体中を駆け巡っていく。
 ドス黒い感情がロックの全身を支配し、気付けば両拳には先ほどまでとは比べ物にならない量の気が練りこまれていた。
 少し気になったのは、左手にだけ更に気が篭っている事だったが――

(いける――!)

 ロックが腰を捻る。
 かつてみた義父の技。
 全てを吹き飛ばす気の間欠泉。
 拳に気を纏い、何もかも打ち破る拳。
 それらを応用した狼の牙。
 血に支配された力が、伝説の狼の真似事をする。
 振り切ったはずの感情が湧き出てくるのが不思議でならなかったが、しかし今のロックにはそれに思考を割く余裕はなかった。

「おぉぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁ!」

 光を纏った拳と共に、竜巻の中へと飛び込んでいく。
 魔法で作られた竜巻が、ありえぬ勢いで切り裂かれ、ロックの体が竜巻の中を突き進んでいく。
 だが、竜巻を砕くのでロックの気は尽きたのか、ギトーの寸前まで肉薄して、その突進は終了した。
 冷や汗を流すギトーだったが、ここからならば勝利できる、と杖を振り上げ――

「終わりだぜ」

 ――ロックの左手から放たれた羅刹が、ギトーの体を大きく吹き飛ばした。
 暫くそのまま留まっていたロックだが、ようやく落ち着いたのか、ふぅ、と前髪をかきあげながら息を整えた。
 そして、おもむろに上着を脱ぎ、ギトーへと被せるように投げ捨てる。
 吹き飛ばされ、気絶したギトーは何を言うでもなく上着を被せられ、生徒からその顔を見えなくされてしまう。

「――オッケィ」

 ぼそりと呟いた、自分らしくないその一言に、ロックは不意に天井を見上げ、そしてキュルケとルイズの方へと戻っていくのだが――
 ――ルイズが、なんと言えばいいのか、とても複雑な顔をしていたので、ロックは首を暫く傾げ続ける破目になってしまった。

781 :Fatal fuly―Mark of the zero―:2008/07/11(金) 01:43:02 ID:FjkyTlGl
今回投下分はここまでです。
ありがとうございました。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:43:50 ID:ksx8CkTv
なんというやんちゃ狼 乙

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:45:16 ID:RsIvm74m
おーロックつえー
そしてごめんよ、お前を使いこなせないへたれゲーマーでごめんよ・・・

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:50:14 ID:zrtdftRx
おお、ロックかあ
あれ?ギーシュの決闘はこれに相当してなしか?

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 01:52:03 ID:ksx8CkTv
元が格闘ゲームだから、戦闘力のあるキャラに片っ端から喧嘩売っていくものと予測
バトルシーン派手で楽しいから今後も期待

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 02:28:36 ID:1aNGe1kn
ロック乙
魔法を遙かに凌駕していない力関係がいいなぁ
今後も期待してます

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 06:11:39 ID:Kcsi+wCZ
乙でしたー。ガンバレ若き餓狼っ!

あ、あと亀ですいませんが

>>663

コントラクト・サーヴァントしたら、パワーストーンの上の空間に
復活の呪文がルーンで浮かぶってのは?(以前ちょっと考えてみたんですが)


788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 07:54:44 ID:CY54qVhm
>>741
んなわけあるかい。怪獣図鑑が勝手に書いただけだ。

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 07:55:23 ID:CY54qVhm
>>742
それは真!ゲッターじゃ?

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:05:30 ID:/r9tb83V
>789
真・ゼロの使い魔〜ハルケギニア最後の日〜
……ですか。コルベール殺害犯として投獄させられていたルイズの姿が浮かびます。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:17:59 ID:inEC7R2C
格ゲーからの召喚で、なんでヴァリアブル・ジオを思い浮かべてしまったのやらw
ワニマガジンのノベライズでは久保田の師匠がテリー=ボガードらしき描写があったなぁ。
いや、ただの作家のお遊びだと思うが。

792 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:18:58 ID:t31FyP70
こんな朝に、誰もいるまい

ふっふっふ

では、第28話前半を投下します

793 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:19:38 ID:t31FyP70
 東の空に朝日が昇る頃、一路南へ向けて飛ぶ風竜の一群があった。
 まだ夜もあけきらないうちに編成を終えて出立した風竜騎士隊だ。
 星と月の明かり、そして白み行く地平線からの僅かな陽光を頼りに、十数騎の竜騎兵は
一路飛び続ける。

 現在、城下には続々と騎士や傭兵が完全武装にて集結しつつある。
 姫亡命、アルビオン侵攻、ゲルマニアへの禅譲と、僅か十数時間で大きく変貌した現状
に、誰しも一時は混乱を隠しきれなかった。特に蚊帳の外に置かれた平民たちには寝耳に
水だ。国民の人気を一身に集めていた姫がトリステインを裏切った事実はすでに国中に知
れ渡り、士気の低下と指揮の混乱を招いた。街道は早くも逃亡する人々でごった返し始め
ていた。
 それでも、王宮がいち早く対応策を発表したこと、貴族達の意見統一も既になされてい
たこと、対アルビオン戦が一刻の野猶予もならないこと、そして、トリステインに虚無の
使い手が光臨したという神の奇跡と「地に平和を」との啓示。混乱は速やかに収拾されつ
つある。
 
 とはいえ、あまりに激変する事態に対応しきれず動けない者も多い。慌ててかき集めた
一般兵は、まだ2千程度。
 前日のうちに集結させていた魔法衛士隊と竜騎士隊のうち、斥候として風竜騎士隊が先
発してラ・ロシェールに行くよう命じられた。そしてその中にシルフィードに乗ったルイ
ズ・ヤン・ロングビル・シエスタ・タバサの姿があった。別の風竜には公爵夫人も乗り込
んでいる。
 ルイズの同行について公爵夫人とヤンは「トリステインの意思統一には虚無のカリスマ
が必要」と主張し、ルイズへは城に残るよう勧めた。だが「アルビオン艦隊が勝ち残った
ら『虚無』の力を使わないと倒せないじゃないのっ!」と、頑として同行の意思を曲げな
かった。
 平民で女性のシエスタだが、彼女はタルブが心配でいてもたってもいられなかった。竜
をも倒す銃を持っている事は中央広場の一件で知れ渡ってしまっていたので、同行を許さ
れた。

 そして朝日が昇りきり、夜の闇が昼の光へと置き換わった頃、風竜達は山間の町ラ・ロ
シェールを視界に収めた。いや、正しくは山の向こう、町があるはずの場所からあがる煙
や火の手を発見した。
 それは、撃沈され墜落した艦船の燃え上がる残骸。


 彼方の有様に目を向け、風竜を急がせようとする彼らの前に、ふわりと風竜が飛んでき
た。ギンヌメールの風竜だ。
 同僚の無事な姿を見つけて、疲労と緊張に囚われていた竜騎士隊の面々は表情を明るく
した。
「ギンヌメール殿!ご無事だったか!」
「戦況はっ!?艦隊はどうなったのだ!」
「町は!?あの火や煙は一体!?」
 彼方に見える港町へ向かおうとしていた竜騎士達は方向転換し、ギンヌメールのもとへ
と集まってくる。
 未だに昨日の疲れが抜けきれない竜騎士は、それでも空域に集まる竜騎士達の鼓膜を破
らんばかりの大声を張り上げた。

「アルビオン艦隊は・・・大損害を受け、撤退したっ!」
 刹那、空いっぱいに歓喜の叫びが響き渡った。



          第28話    黄昏から暁へ




794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:19:56 ID:QwQTGB+N
しかし実はいるんだ支援

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:20:08 ID:iFveVLwY
待ってたぜ支援

796 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:22:35 ID:t31FyP70
 世界樹の桟橋には多くの艦が停泊していた。
 それらトリステインとゲルマニアの戦列艦は、大きく数を減らしていた。見えるだけで
も半分以下だ。一隻として無傷のものは無い。どれもこれも砲弾で大きく抉られ、焼け焦
げ、昔は艦だったというくらいにしか原型をとどめていないものもある。
 桟橋の下には沢山の人がいる。艦隊戦に勝利し、一息つくため降りてきた軍人たちのよ
うだ。恐らく艦や桟橋の中では水メイジ達による治療が急がれているだろう。よく見ると
桟橋入り口から大きな布袋に包まれたものが大事そうに運び出され、並べられている。葬
儀を待つ戦死者たちだ。
 街の方から沢山の人が駆けてくる。空海軍の人々は彼等から真実を聞き、仰天している
ことだろう。艦隊戦が終わった後で、命令書を届けたギンヌメールから禅譲案を聞き、目
を白黒させた様子が目に浮かぶ。


 斥候隊は公爵夫人の乗る竜を先頭に、桟橋の麓に着陸した。とたんに軍人達が彼等を取
り囲んだ。
「どういうことだ!姫は拐かされたのでは無かったのか!?」「我が国へ禅譲するというの
は真ですか!?一体、どうしてそうなるんですか!」「姫が亡命したなんて、嘘だろ?なぁ、
嘘なんだろ!?」「あの命令書、偽の情報で我が艦隊を利用したのか!?…い、いや、事情
は分かるし、あれが届いたから我等もトリステイン艦隊艦隊も助かったのだが…しかしこ
れは、どうにも…」「ええい、とにかく城はどうなっているっ!」「皆落ち着け、とにかく
一つずつ確認しよう」
 公爵夫人は歴戦の軍人達に詰め寄られても怯むことなく、威厳を保って理路整然と昨日
の事態について語る。両国の軍人達は黙って、というより驚きのあまり声も出ない様子で
話を聞き続けた。

 そんな中、大慌てで世界樹の麓まで丘を駆け上ってくる男がいた。彼等は坂道を駆け上
りながら、大声で叫んだ。
「タッ!タルブの村に!アルビオン軍がぁッ!!」
 その言葉にシエスタの顔が蒼白になる。足が小刻みに震え、倒れそうになり、ヤンに寄
りかかってしまう。
 大声を上げながら駆け上ってきた人をルイズ達が取り囲んだ。
 シエスタがゼイゼイと肩で息する男にヨロヨロと近付く。
「タルブに…タルブにアルビオン軍が、来たんですか!?」
 息が切れて言葉にならず、ただ男は首をガクガクと上下に振る。
 シエスタも息を呑み、言葉を繋げられない。
 代わりにヤンが、それでも一筋の汗を流しながら尋ねる。
「それでタルブは、一体、どうなったのですか!?」
 汗を滝のようにしたたらせる男は、どうにか呼吸を整えて、やっとの事で応えた。たっ
た一言を。

「ぜ・・・ぜん、滅・・・」

 瞬間、ヤンはシルフィードへと駆けだした。
 ルイズもタバサもロングビルも、砕けそうな足で必死に大地を踏みしめるシエスタもシ
ルフィードへ飛び乗る。
 青く輝く鱗を朝日に煌めかせ、風竜は再び飛翔した。
 一路、タルブへ向けて。




 それは、確かに全滅だった。

 村のあちこちから、今も火の手が上がっている。
 死体が村のいたる所に野ざらしになったままだ。
 動く者の姿は無い。あれほど栄えていた村から、人影が消えた。
 村で一番大きい村長の家は、跡形もなくなっていた。


797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:24:16 ID:QwQTGB+N
民間人虐殺されているところを見たら流石のヤンも切れるだろうなあ支援

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:24:28 ID:inEC7R2C
ふっ、あなたの支援に駆けつけぬワケがないだろうっ!支援

799 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:24:36 ID:t31FyP70
 そう、確かに村長の村は崩れ落ち、跡形もない。
 村に人影もない。
 火の手も煙も上がっている。
 死体だってあちこちに転がっている。


 シルフィードの背に乗る人々は、その光景に絶句していた。
 ルイズが、大きな目をまん丸に見開いて、呻くように呟く。
「・・・な・・・なな、なんなの・・・これ・・・」
 ロングビルも眼下の光景が信じられない。
「なんで、どうして、こんなことが・・・?」
 そう、確かに信じがたい光景だった。

 死体が村のあちこちに散らばっている。
 だが、村人の死体は一つもなかった。


 それら全てがマントを纏った軍人、アルビオンのメイジ達の死体だ。


 崩れた村長の家の跡には、真っ赤な鱗を自らの血に染めた竜の死体が横たわっている。
その頭は家屋の残骸に突っ込んで埋まっている。
 アルビオン軍人だけでなく、竜の死体もあちこちに横たわっていた。上空から見えるだ
けでも十以上。
 どうやら、竜騎兵は全滅したらしい。天下無双と言われたアルビオン竜騎兵が、エルフ
と並んで戦いたくない相手と言われる火竜と、それを操るメイジ達が、皆殺しにされてい
たのだ。


 シエスタの目が彼方を見つめる。その視線の先を力一杯指し示した。
「あれ!あっちです!草原ですっ!」
 彼女の指先の彼方、朝日に輝くタルブの草原。その中に、何か塊がある。
 どうやら人間、それも大人数が一塊になっているらしい。
「タバサさん、草原の方へ」
 ヤンに促されるまでもなく、タバサはシルフィードを草原へと向かわせていた。




「なあ、マッシュ…どうして黙ってたんだよ」
「何をだよ」
 アルビオン兵士達は草原に腰を降ろし、朝日を眺めていた。
「タルブが、こんなとんでもないメイジに守られてるだなんて、聞いてねえぞ」
 右頬に大きな切り傷を持つ、いかにも歴戦の戦士という感じな男に問いただされたマッ
シュは、忌々しげにぼやいた。
「んなもん知らねぇよ。俺はただワインの買い付けに来てただけなんだから。それに、そ
ん時は確かにメイジなんか見なかったぜ」
「よせよ、ジョナサン」
 背後にいた兵士に諫められ、ジョナサンと呼ばれた頬に傷ある戦死は舌打ちしてそっぽ
を向いた。
「確かにえらい目にあったけど、ちゃんと俺もマッシュもジョナサンもアンディも、四人
で今度も生き残れたじゃねえか。それだけでも喜ぼうぜ
 …おい、アンディ、どうした?」
「あ、いや、チャールズ…ほら、そっちの貴族様がよ…」
 アンディと呼ばれた男は視線を右に向ける。他の三人も彼の見ている先へ視線を移す。

 彼等の視線の先では、一人の貴族がなにやら必死にお祈りをしていた。
 そして、袖からこっそりと小さな杖を取り出す。
 その貴族を見ながら、四人はヒソヒソと呟きを交わす。


800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:25:02 ID:BM6gNrsA
あああ… タルブが…
支援!

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:25:02 ID:efk+36sK
こんな朝に見ていましたよ、支援。

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:26:46 ID:oSbqf0De
支援

803 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:27:16 ID:t31FyP70
  へぇ、杖を隠し持ってたのか。放り出したのはダミーだったわけだ。
  しかもあの祈り方からすると…やる気か?
  らしいな。貴族の名誉を守るため、敵に一矢報いて死ぬつもりらしい。
  って…ちょっと待て。今あいつが魔法を使ったら、周りにいる奴も!

 四人は、一瞬顔を見合わせる。そして、その貴族から一気に飛び離れた。同様に他の兵
士達も一気に間を空ける。杖を隠していた貴族は一瞬で人垣の中に一人孤立する形になっ
た。
 それでも貴族は構わず杖を振り上げ、座り込む兵士達の外側に立つ人々へ火の玉を放と
うとする。

 閃光が走った。
 魔法を放とうとしたメイジのこめかみを、光が貫通した。

 次の瞬間、メイジは光が貫通して出来た穴から細い血飛沫をまき散らす。
 草の上に倒れ込み、数度ほど痙攣した後、動かなくなった。
 メイジの周囲にいる人々は、名誉のために死んだメイジへの祈りの言葉、無駄に死んだ
貴族への嘲笑、そして自分が巻き込まれなかった安堵の吐息を漏らした。


 タルブ草原には、数千人の兵士達がいる。アルビオン艦隊から降り立った陸戦隊が、草
原の中に一塊で座っていた。
 彼等の周囲には、鋤や鍬を構えた村人達と、槍と剣を持つ数十人の兵士。そして老メイ
ジがいる。タルブの村人と、結婚式に行かずアストン伯領に留まっていた兵士達、そして
アストン伯爵だった。
 アルビオン軍数千人を取り囲んでいるのは、松明の燃えかすが燻る草原にたむろしてい
る人々。一人の老メイジと、その部下である数十人の兵士、そして百人程度のタルブ村に
住む男達。数も見た目も、内戦をくぐり抜けた傭兵とメイジ達に太刀打ち出来るように見
えない。
 なのに、アルビオン兵は草原に座り込んで動かない。彼等の武具は、とっくの昔に放棄
させられていた。村の端、草原の畔には、彼等が投げ捨てさせられた剣・槍・鎧、そして
杖がうず高く積み上げられている。その周囲には村の女達が刃物やら棒やらを持って見張
りに付いている。

 村人達が、アストン伯爵に向かって口々に賞賛の言葉を投げかけた。
「いやはや、さすがは領主様ですだ。素晴らしいメイジをお連れ下さって、本当に助かり
ましただ」
「ほんにほんに!あーんな山の上から竜もメイジも皆殺しだなんて!」
「さすが伯爵様ですわね!私達は良い主君を持って、幸せですわ」
 褒め称えられたアストン伯は、非常に微妙な苦笑いを浮かべた。

 領主は山の方を見る。ブドウ畑が広がる山の斜面、山の上にはちらほらと、オレンジ色
の屋根と白い壁の民家が見える。
 さっきの光はブドウ畑の中から撃たれた、様に見えた。光るのは一瞬だったため、よく
わからない。それにブドウ畑の中に隠れて、誰が何をしているのか見えない。だが少なく
とも、あんな魔法は見た事も聞いた事も無い。当然、自分の手勢に、そんな正体不明のメ
イジなんかいない。
 だが伯爵とその手勢が到着した時、その光は竜を全て撃墜した後だった。今もアルビオ
ンの軍勢から士官のメイジ達を正確に殺している。

 ふと空を見上げると、数人の男女を乗せた一騎の風竜が領主の頭上を舞っていた。



804 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:29:45 ID:t31FyP70
「あー!いた、いました!みんな無事ですよー!」
 シエスタはアルビオン兵を包囲する村人達を発見し、大はしゃぎだ。
「・・・どうやって?」
 タバサがたった一言、疑問を口にする。確かに事情を知らない彼女には、一体どうして
アルビオン陸戦隊がこんな場所で降伏しているのか分からないだろう。
 だが、ヤンは知っていた。ルイズとロングビルも薄々予想がついた。タルブがどうして
レコン・キスタの襲撃を撃退する事が出来たのか。


 シルフィードがブドウ畑の上を通り過ぎる。その下、ブドウの木の間には、三人の人影
が草原の方へ向けて体を屈めている。三人揃って黒髪を持つ人影達はルイズ達に向けて手
を振った。


「じーちゃん、どうやら姉ちゃん達が、お城から来てくれたらしいね」
 ジュリアンは、隣にいた村長のワイズに安堵の声をかける
「やれやれ、これでようやく引っ込めるな。弾切れになる前でよかったよ。ほら、ジョル
ジュ。帰るぞ」
「そうだね、父さん。まだ軍隊は来てないけど、これを撃ってる姿を見られるとやっかい
だしね。
 ジュリアンも、一晩中よく頑張ったな」
「へへ、僕だってサヴァリッシュだもん。でも、やっぱりじーちゃんの腕が一番だね!」
 ジョルジュと呼ばれた男の手には、スコープの付いた荷電粒子ライフルが抱えられてい
た。それはオイゲン・サヴァリッシュが所持していた二丁の銃のうちの一つ、ヤンが先日
メンテナンスをしたライフルだ。


 竜騎兵の襲撃に気付いたサヴァリッシュ家の者達は、すぐにライフルを取り出した。飛
来してきた火竜と竜騎兵を尽く狙撃したのだ。赤い鱗を輝かす巨大な火竜も、魔法を詠唱
する騎士達も、引き金に指がかけられたライフルの前に姿を現した時点で、ただの的でし
かなかった。
 撃墜された竜騎士20騎の次は、草原から駆けてくる陸戦隊。遙か彼方から、偉そうな
マント姿の者から順に、次々と撃ち殺した。指揮者の大半がいなくなった陸戦隊は行動不
能に陥り進軍を止めた。
 陸戦隊を降下させた輸送船団では地上の有様に驚愕した。援護をしようにも武装が無い
し、メイジはみんな地上に降りてしまった。右往左往していたら、上空に艦隊戦に敗れた
アルビオン艦隊が敗走しているのが見えた。生き残っていた旗艦からの旗流信号で撤退を
告げられたが、桟橋がないので降下着陸が出来ず、陸戦隊を残して輸送艦隊も戦列艦と一
緒に逃げ出してしまった
 あとは駆けつけてきたアストン伯と部下達が、村人達と共に陸戦隊を武装解除させた。
草原の中で一晩中、松明を掲げて監視しながら城から軍が来るのを待っていたのだ。もち
ろんサヴァリッシュ家の男達、村長ワイズ・息子のジョルジュ・孫のジュリアンが交代で
ライフルを構え、夜を徹して不穏な動きを見せる兵士を見張り続けた。


 三人が手を振ったのを見て、シエスタはようやく頬をゆるめた。大きな溜息とともに、
肩から力が抜ける。
「よかったぁ〜…父さんもお祖父ちゃんもジュリアンも、みんな無事だッたんだぁ」
「そのようだねぇ、はぁ、よかった」
 ヤンもヘナヘナと全身から力が抜けた。
 そんな彼等を乗せたシルフィードは、村と草原の間に着陸した。とたんにシエスタは飛
び降りて、村の人々との再会と互いの無事を喜び合った。





805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:30:58 ID:RIYTwLio
仕事中でも支援を忘れない男参上!

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:31:22 ID:hcJJ46qJ
テラタルブ無双www

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:31:30 ID:BM6gNrsA
うーむ、村は焼かれたけど撃退してたのかw
支援!

808 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:32:18 ID:t31FyP70
 昼前になり、ようやくラ・ロシェールから他の風竜隊と艦隊の士官達もタルブへ到着。
速やかにアルビオン兵は投降、捕虜となった。
 サヴァリッシュ家のライフルについては、村人達は完全にしらばっくれた。揃って「伯
爵様の所のメイジと思ってました」と言い張った。もちろんアストン伯も言を左右にし、
歯切れ悪く説明し、カリーナに詰問されてようやく「誰だったのか分かりません」と正直
に答えた。
 彼女は狙撃されたメイジ達や竜の死体を一瞥し、その傷口を確かめる。そして目を見開
き、ヤンとシエスタを睨み付けた。慌ててそっぽを向いて知らんぷりする二人に、公爵夫
人は何も言わなかった。



 草原の畔、木の下ででカリーヌは力なくうずくまり続けるアルビオン兵の集団を眺めて
いた。
 婦人の後ろに長剣を背負うヤンが歩いてきたのは気付いているはずだが、何も語ろうと
はしない。
「奥様、そろそろ城へ戻られた方が良いと思います」
 ヤンの言葉にも、彼女は何も答えない。ただ黙って捕虜達を眺めている。
「奥様…?」
 再びヤンが声をかける。
 カリーヌは、ゆっくりと呟いた。

「口惜しい…」

 その言葉に、ヤンも何も答えない。ただ次の言葉を待って立ち続ける。
「お前の持つ銃は、いや、お前と黒髪のメイドと、そしてこの村に隠されている銃は、ア
ルビオン軍を倒せる程の力を持っていたのですね」
 そのセリフに、ヤンは返答に窮する。
 しばしの間を空けて、ヤンはハッキリと明言した。
「そんな訳はありません。多少、ハルケギニアの銃より性能は上ですが、弾切れになれば
終わりです。それに戦艦は墜とせません」
 公爵夫人は肩越しに振り返る。その視線には普段の苛烈さが無かった。ただ寂しげで、
哀しげだった。
「その弾切れとやらを起こす前に、アルビオンのメイジは皆殺しにされた。メイジの魔法
は平民の銃に劣る、と証明されました」
「ハルケギニアの銃ではありません。遙か彼方、私の故郷の銃です」
「そうですね…お前の国と遠く離れていたから、我等メイジは貴族などと驕り高ぶり君臨
出来たのです。お前が魔法を使えぬ平民でありながら元帥になれたのも当然。魔法の有無
など無意味なのだから。
 お前は、貧弱な魔法をひけらかす我等が、さぞや滑稽であったでしょう?」

 ヤンは再び答えに窮する。
 今の公爵夫人に、どんな言葉をかければ良いものか。すぐには答えが出てこない。

 政治軍事方面以外には大して役に立ってくれない頭脳を巡らせて、どうにか答えらしき
ものを紡いだ。
「私の国には私の国の歴史と伝統と法があります。そしてハルケギニアにもハルケギニア
の歴史と伝統と法があるのです。どちらが上とか優れているとか、そういう事はないので
す。どちらも等しく正しいのです」
 今度はカリーヌが口を閉ざす。
 視線を草原に向けたまま、指揮官を失い雑兵の群れと化した兵士達、そして彼等を囲む
トリステイン軍人を見続ける。囲んでいる軍人の中に、緑やピンクの髪も見える。ロング
ビルとルイズも監視の輪に加わっていた。


809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:33:51 ID:inEC7R2C
サヴァリッシュの血は伊達じゃないな支援

810 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:34:55 ID:t31FyP70
 しばしの後、沈んだ声がそよ風に乗って届いてくる。
「歴史と伝統、ですか…。
 トリステインは伝統としきたりに固執し、ゆえに国力を年々低下させた。理由は簡単。
平民でも力あれば貴族になれるゲルマニア、シュヴァリエに叙勲されるガリア。両国へ平
民達が逃げ出したのです。人口それ自体が減少していたのですよ。それも知恵や力、何よ
り金がある平民ばかりが。
 あとに残るのは、本当に知恵も力も富もない、家畜として飼い慣らされた平民達。それ
を家畜と見下す傲慢で盲目な貴族達。我等はレコン・キスタに対抗する力を失ったため、
ゲルマニアとの同盟を画策し、失敗しました。そしてついには禅譲をせねばならなくなっ
たのです。
 歴史と伝統を盲信し、平民も貴族と共に国を担っていたという真実から目を逸らした我
等の無知蒙昧ゆえに、トリステインは滅んだのですよ」
 カリーヌは微笑んだ。自嘲と自虐に満ちた、自信の欠片も無い、力ない笑みだった。

 その言葉に、ヤンは慰めの言葉をかける事が出来ない。
 国家が永遠不滅ではない事は、ヤンの知る歴史上の事実だ。あらゆる国家が発生し、消
滅した。人類生誕から今まで延々と続いた国など無いのだ。それはハルケギニアでも同じ
だ。6千年続いたアルビオン王家は滅んだ。トリステインも遠からず独立国家ではなくな
る。
 季節が変われば服を着替える。同じように、時代が変われば歴史も伝統も法も、国も変
わる。単に、そのサイクルが人間の寿命より長いから、その事実を体感しにくいだけのこ
と。
 だが、それが厳然たる事実だからと言って、時代の流れに翻弄され傷ついた公爵夫人へ
冷たく事実のみを語るほど、ヤンは冷徹にはなれなかった。

 なんとか、彼は物事の明るい側面を婦人に照らす。
「新しい時代が来たなら、新しい生き方を探しましょう。皆で生きるって決めたんですか
ら。生きていれば、道は見つかるものです。
 僕もそうやって、何度も戦争に負けて、故郷の国だって滅んで、それでも生き残って来
たんです。そしてハルケギニアに召喚されて、過去を捨てて新しい人生を送る事にしたん
です」
 その言葉に、カリーヌは何かを思い出したように目を開いた。そして、まじまじとヤン
の顔を覗き込む。
「そういえば、お前は元の国では元帥で、軍最高司令官…という噂だったが、結局それは
真だったのですか?」
「ええ、その、まぁ…実は本当なんです。自分でも信じられませんが」

 ヤンは恥ずかしげに頭をボリボリと掻いてしまう。
 そんなヤンを公爵は、穴が開くのではないかというくらい見つめる。

「で…そんな過去を持つお前が娘の、ルイズの下着を洗ったり着替えをさせたりしていた
のですか?」
「ええ、その通りです」
 その言葉に、婦人は心から呆れたようだ。
「お前は…大人物なのか、プライドが無いのか、どっちなのですか?」
「どちらでもないですよ。郷に入り手は郷に従え、というだけの話です」
 当然のように答えたヤンに、公爵夫人はキョトンとしてしまう。
 黙って話を聞いてたデルフリンガーが初めて口を挟んだ。
「無節操というか…少なくとも、貴族だ元帥だと威張り散らすなんて意味がないって良く
分かってるよな」

 再び、二人とも黙り込む。寝ぼけまなこと呆れかえった目が交差する。
 そして、公爵はクスクスと笑い出した。心から楽しげに、少女のように素直に。
 ヤンはヤンで、照れ隠しにやっぱり頭を掻いてしまう。


811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:37:07 ID:uxR4UB/A
私怨

812 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:38:12 ID:t31FyP70
 ひとしきり笑った元マンティコア隊隊長は、コホンと小さく咳払いしてヤンに向き直っ
た。
「ところで、話は変わるのですが…枢機卿はいずれにせよ、失脚を免れないでしょう」
「そうでしょうね」
「代わりに新しく宰相なり大臣なりが任命されると思います。そこでお前を、その補佐官
か参謀に推挙しようと思います」
 その言葉に、ヤンは少し困った顔をする。
 そしてカリーヌへ頭を下げた。
「奥様、もし出来ますなら、私をこのままルイズ様の執事として置いて頂けませんか?」

 カリーヌは、今度こそ目を大きく見開いた。ヤンの言葉が信じられないかのように、絶
句している。

「お前ほどの者が、ただの執事に甘んじたい…そういうのですか?」
「はい」
「何故ですか?お前ほどの知恵者なら、アルブレヒト三世とて右腕として欲しようという
のに」
 彼はやれやれ…といった感じで肩をすくめる。
「僕は、もう戦争なんて懲り懲りなんです。権力争いも政治闘争もまっぴらです。僕の夢
は、お酒を飲みながら歴史の本を読んでのんびり過ごす事なんですよ。年金で生活しなが
ら」

 婦人は、今度こそ本当に心から呆れた。
 アルビオン艦隊を手紙一枚で追い返し、ハルケギニアを戦乱から救わんとする英傑が、
娘の執事で良いという。もしかしてルイズの『虚無』を狙って…とも疑ったが、そんな素
振りは全く見えない。
「おいおい、欲がねーにも程があんだろ!おでれーたなぁ」
「構わないさ。やっぱり僕には政治とか戦争なんて似合ってないんだから」
「でもよ〜、おめーにそんなノンビリされてっと、剣としての俺の立場が」
「大丈夫!毎日綺麗に磨いてあげるからね」
「…いらねぇよ」

 カリーヌはデルフリンガーと楽しげに話すヤンを睨み付け、上から下まで観察し、これ
まで彼の言動を思い返して、とうとう観念した。公爵夫人がヤンに頭を下げたのだ。
「分かりました。これからもルイズの事を、いえ、ヴァリエール家共々、よろしくお願い
します」
「はい。私で良ければ、こちらこそよろしくお願い致します」
 そして公爵夫人はヤンを引き連れて、村の方へと戻っていく。

 彼女は村の貴族向け宿を仮の司令室として、風竜隊やアストン伯へ命令を飛ばす。ラ・
ロシェールと城への連絡、捕虜の監視など、矢継ぎ早に指示を飛ばした。
 村人達も死体や崩れた家屋の後かたづけ、捕虜の監視に忙しい。なにより、崩れた村長
の家からサヴァリッシュの書を回収する事に。




 日が傾き始めた頃、ようやく作業は一息ついた。
 近隣に残っていたメイジや兵士なども集まり、捕虜も完全に抵抗の意思を無くし、あと
は本隊の到着と、連行なり引き渡しなりの処理を待つだけだ。

 ヤンはデルフリンガーを背負ったまま、ふらりと散歩に出かけた。ブドウ畑が広がる山
の斜面をゆっくりと登り、村と草原が見える所まで来て一息ついた。地面に腰を降ろし、
ブドウ畑の間でひっくり返って空を見上げる。
 白くて大きな雲、澄んだ青い空。雲の彼方には宇宙、自分が人生の大半を過ごした真空
の世界。もうあそこに戻る事もないな…と、ぼんやりと思う。
 横に置かれたデルフリンガーも何も言わない。ただボンヤリと、静かに空を見上げ続け
る。



813 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:40:51 ID:t31FyP70
「まーた、こんな所で黄昏て」
 ロングビルの声が降ってきた。
 声の方を見ると、ちょうど緑の髪を風になびかせて降り立った所だった。『フライ』で探
していたのだろう。
「もしかして、また僕が呼ばれる様な事が起きたかい?」
「それはないけどね。ルイズだってあんたを探してたよ。勝手にどこか行っちゃうのはよ
しておくれよ」
「そっか、そうだね。ゴメン」
 ロングビルは、ヤンの横に腰を降ろす。
 そして身を屈め、彼の上に体を被せる。
「ホントに、どこにも行っちゃ、やだぜ」
 ロングビルはヤンの唇と自分の唇を軽く重ねる。
 そしてヤンの首に腕を回す。 
「おいおい、まだ日は高いよ。こんなところで・・・」
「だってぇ、村に帰ったら忙しくなるし、人も多いじゃないかぁ」
 甘い声で囁くロングビルは、構わずヤンの服のボタンにてをかけた。


 あー!見つけたーっ!


 いきなり空からルイズの叫び声が降ってきた。
 上半身裸のヤンと、既にキャミソールも脱ごうとしていたロングビルが、慌てて空を見
上げる。
 ブドウの木の間から、着陸するシルフィードと、飛び降りてくるルイズとシエスタの姿
が見えた。
「げぇ!シエスタ!なんて野暮なんだい!?」
「うわ、ルイズも、なんでいきなり!」
 二人とも闖入者に驚き、急いで服を着直そうとする。
 が、急な事に手元が覚束無いヤンの首にルイズが飛びついた。
「ちょっとー!何やってんのよ、こんな時に!あんた私の執事としての自覚無いの!?」
 駆けてきたシエスタもヤンの体に抱きついた。ズボンしか身につけていなかったので、
上半身の素肌にシエスタの大きな胸が押しつけられてしまう。
「ひっ酷いです!あたしだって、あたしだって!ヤンさんのために、ヴィンドボナで計画
を色々立ててたのに!ゲルマニアではあたしの番だと思ってたんですよぉっ!」

 一瞬、ロングビルとどっちが大きいか、という思考が駆け抜けたのは、彼が木石であら
ぬゆえ。

「ちょちょちょっ!ちょっと待って!二人とも、いきなり何をというか、あんというか、
その、あの!」
 さてこれから男女の秘め事を…という所へ突然の乱入。しかもシエスタの方は、明らか
に自分との関係を迫って抱きついている。
 こんな事態への対処法は、彼の脳内には無い。
 彼は、考えてみると不思議だった。人類の歴史は男女の歴史。なのに、歴史を学んだ彼
に、男女交際についての知識がないなんて…と。無論その思考は現実逃避の類、という自
覚もあったが。

 そんなわけでヤンは、生きながらにして天国と地獄を味わっていた。

 対するロングビルは地獄のみを味わっていた。特にシエスタに対して地獄の悪魔を見る
かのような視線だ。
「ちょっとシエスタ!あんた、どういうつもりだい!?」
「どうもこうも無いです!ヤンさんを独り占めなんて許しません!」
「なにを言ってンだぁ!独り占めも何も、ヤンはあたしの事が好きなんだよ!」
「ふーんだ!だったら、あたしは二番目で良いです!」


814 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:42:45 ID:t31FyP70
 シエスタの愛人・妾・二号宣言。
 ロングビルはおろか、ヤンもルイズも目が点になった。

 ワナワナと震えるロングビル。煉獄の炎を宿すかのような目が、未だにオタオタしてい
る恋人に向けられた。
「…ヤン」
「…は、はい…」
 いつも半開きだった目は、彼の生涯無かったであろうくらいまで見開かれていた。
「この泥棒ネコに、ハッキリ言ってあげなよ」
「な、にを、でしょう、か?」
 彼は中央検察庁で謀殺されかかった時より、『レダU』号で暗殺された時よりも、フレデ
リカにプロポーズした時よりも、遙かに怖かった。
 何故なら、ロングビルが微笑んだから。
「あんたなんか、お呼びじゃない…て、言ってあげな」
 彼女のニッコリとした笑顔が、心の底から怖かった。

 で、彼はシエスタの方を見る。
 潤んだ黒い瞳が自分を見上げている。いつも元気で明るくて、召喚されてからずっと自
分を見守り、支えてくれた少女。今も自分へ必死で縋り付き、健気に自分への想いを告白
しているのだ。
 そんな彼女を傷つけるような言葉、彼にはとても口に出来なかった。
 あ〜う〜、と無様に口ごもる。

 そんな彼の優柔不断な姿は、ロングビルの逆鱗に触れるには十分だった。
 ゆっくりと緑の髪が、重力の軛を逃れたかのように逆巻き始める。

「もうっ!あんた達、いい加減にしてよっ!」
 ルイズがヤンの首を引っ張り、強引にシエスタから執事をもぎ取った。
 その小さな体のどこにこれだけのパワーが、と思うくらいにヤンは首が痛かった。
「ヤンは誰が恋人とか愛人とか言う前に、あ・た・し・の!執事なの!そんでもって、あ
たしの大事な、先生なの!
 あんた達の勝手になんかさせないんだから!」
 そういって、ヤンに力の限り抱きつく。ただし、首に抱きついていたので、ヤンは窒息
しかけていた。横に置かれた長剣が「おーい、息出来ねーってば。おーい!」と声をかけ
ているのも聞こえないらしい。
 人間の死に方で一番苦しいのは窒息だっていうのは本当だ…と、朧気になりつつある意
識の中でヤンは納得していた。

「いい加減にするのはルイズさんです!ヤンさん死にかけですってばっ!」
 と言って今度はシエスタがヤンの体を奪い返した。そして、
「大丈夫ですか!?今、人工呼吸を…」
 と言って、思いっきりヤンの唇を奪った。
「ぎゃー!ヤンを返しなさーいッ!」「な、ナニしてんだあんたはー!」
 ルイズとロングビルは悲鳴を上げ、二人してシエスタからヤンをもぎ取ろうとする。哀
れ、ヤンは三人の女に引き裂かれつつあった。
 デルフリンガーが仲裁の言葉を発しているらしかったが、誰にも聞こえていなかった。

「きゅ、きゅい…やっぱり人間って凄いのね」
「黙って。監視出来ない」
 シルフィードとタバサは、やっぱりブドウ畑の中に身を隠して、ヤンの監視任務を忠実
に実行していた。シルフィードの巨体がブドウ畑の中に隠れるのかどうか、は別として。




815 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 08:44:23 ID:t31FyP70
はい、前半投下終了

では、30分後から後半投下

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:44:43 ID:QwQTGB+N
なんと言う修羅場支援
本妻とユリアンが来たらどうなるか・・・・・・・

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:46:03 ID:inEC7R2C
前半投下乙ですー
というか、監視衛星に見られてんじゃないのかこの状況w。

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:46:51 ID:hcJJ46qJ
確か何話か前に、マダム・ヤンが情報士官と一緒に鏡のある宙域に向かっていた様な……支援
逃げてーペテン師超逃げてー

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:49:36 ID:efk+36sK
投下乙です。
タバサさん、タバサさん、一体何を監視するために其処に折られたのですか?
そして引き続き30分後にも支援。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 08:54:07 ID:BM6gNrsA
前半投下乙です!

修羅場ですね〜
タバサもきゅいきゅいも見てて困ってるしw
そのうえどっかの誰かさん達に見られてるんだろうな〜、全部w
後半も楽しみにしております!

あと訂正箇所のご報告

>そして、公爵はクスクスと笑い出した。心から楽しげに、少女のように素直に。

公爵夫人かと

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:04:09 ID:U4LI2bCL

修羅こえー!こえーよーぅ…(ガクブル

822 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:13:07 ID:/JuN5r9y
それではそろそろ後半投下

823 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:13:40 ID:/JuN5r9y
  ドウッ!
 突如、突風が巻き起こった。
 全てを吹き飛ばすほどの風が周囲のブドウの枝をへし折り、ほとんどの葉を宙に舞わせ
る。ヤンを奪い合っていた女性達も、いきなり殴りつけられるかのような空気の壁に吹き
飛ばされそうになってしまう。
「お、おでれーた…なんだぁありゃあ!??」
 ブドウの木に引っかかって飛ばされるのを免れたデルフリンガーが、驚きの声を響かせ
た。

 空中に全長10メイルほどの、何か大きな三角形の塊が浮いていた。
 材質は、陶器とも金属ともつかない不思議な物質だ。鈍く黒光りする下側をヤン達に向
けている。上側は、何か焦げ付いたような黒ずみがあるが、元は銀色だったらしい。頭ら
しき部分の目らしき場所には、大きなガラスのようなものがはまっている。突風は塊から
生み出されていた。

「なな、何あれ!鳥!?」「まさか、アルビオンの軍艦なのかい!?」
 ルイズとロングビルの叫びに、翼らしき部分を指さすシエスタが答えた。
「違います!あれは、あれは…恐らく、ひいお祖父ちゃんの国の船です!」
 シエスタの指さす先には、焦げて読みにくいが、確かに帝国語が書き込まれていた。

 三人が慌ててヤンを振り返る。
 上半身裸の彼は、さっきまで締め上げられていた首をさすりながらも、空に浮かぶ物体
を凝視していた。
「て…帝国の、銀河帝国の強襲降下艇だっ!」
 それは大気圏内飛行用のデルタ翼を持った、惑星制圧専用艇。聖地の雷撃に焼かれた跡
で見えにくいが、表面にはローエングラム王朝の王朝旗であるゴールデンルーヴェ (黄金
獅子旗)が記されていた。


  《提督ぅー!》


 突如、若い男の声が響いた。
 女性達には、その声が何を叫んだのか分からなかった。何故なら全く聞いた事のない言
語だったからだ。
 ヤンは聞き違いかと思った。だが彼がその声を聞き違える事は有り得なかった。
「ま・・・まさか、ユリアン!ユリアンなのかっ!?」

  《提督!ご無事ですか!?・・・えと、とってもご無事のようですね》
  《ヤン先輩!どーやら間に合った…かな?》
  《いや、もしかして、邪魔したんじゃないか?》
  《せっかく提督が結婚という牢獄から逃れ羽を伸ばしていた所、全く持って申し訳あ
  りませんなぁ》

 次々と響いてくる同盟公用語の声は、彼がもう一度会いたいと願い、そして諦めた人々
の声。ユリアン、アッテンボロー、ポプラン、シェーンコップ…その他の懐かしいイゼル
ローンの面々だ。ヤンが夢にまで見た故郷の仲間達の声だ。
 ただ、今その声を聞く事は、死線を共にくぐり抜けた友人達に再会する事は、湧き起こ
る嬉しさに加えて災厄の予感が付きまとった。
「その!みんな、来てくれたの…かい?と、言うか、あの…もしかして…」
 彼の言葉は、途中で止まる。
 その後を続けるのが、聞きたい事を聞くのが恐ろしかった。
 いや聞くまでもない事だ。だが聞きたかった。彼の予想が外れている万に一つの可能性
を求めて。

  《私から説明する》


824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:14:05 ID:wNOMUtoU
女はこええ、これならまだ原作の才人のほうがマシだな。
さて、そろそろ支援の準備をするか。

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:15:43 ID:XAxXlzDa
出勤前支援

826 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:15:55 ID:/JuN5r9y
 突然、聞き慣れない男の声に切り替わった。その口調は感情が欠けている、というより
氷の針が植え込まれているような印象があった。
 ヤンは同盟・帝国を通じ、このような声と口調の人物には一人しか思い当たらない。
「もしや…パウル・フォン・オーベルシュタイン、上級大将?」

  《そうだ。名乗るのが遅れて失礼した。この無人降下艇は装甲を強化した際に立体映
  像投影装置を取り外したため、音声しか送れない。
   かい摘んで現在までの経過を話す》

 感情の欠けた声が、ヤンのサモン・サーヴァントによる次元転移以後の経過について説
明し続けた。それは、大体においてヤンが予想し、そして期待した展開だった。それでも
帝国とイゼルローンが手を組み、自分を必死に探してくれた事には感動と感謝で涙がでそ
うになった。
 ところで、これらの話は帝国公用語で語られた。なのでルイズ・ロングビル・タバサ・
シルフィード・デルフリンガーには何を言ってるのか全く分からない。帝国公用語が分か
るシエスタでも、ほとんど理解出来ないような内容だ。
 彼等は黙って、感動しきりに頷いて話を聞くヤンを見つめ続けていた。


「・・・というわけで、あの船が通る分だけのゲートを広げることにしたんだ。なので、
必要な艦の数を大幅に減らせたんだ。丸二日の予定が、こんなに早くゲートを通って船を
送ることが出来た、ということなんだって」
 ヤンはルイズとシエスタとタバサとデルフリンガーと、服を着たロングビルにオーベル
シュタインの話を通訳して説明した。彼も上着を再び身に着けている。シルフィードも耳
を傾けている。
 彼等は話に驚き、不安やら期待やらを隠しきれない様子で聞き続けていた。
「おっでれーたなぁ!
 なあヤンよ、するってーと、おめーはまだしばらくは故郷に帰れねーということか?」
「そうだね、今のペースだと、ワープで帰れるようになるまで、いつになるか分からない
みたいだ」
 その言葉にヤンを慕う女性三人は安堵のため息をつく。

 ふと遠くから、大きな話し声が近づいてくるのが聞こえる。
 ふもとを見ると、船を指差しながら数人がこちらへ向かって斜面を登り始めていた。村
の方でも見慣れぬ船が浮いているのに気がついたようだ。

  《さて、そちらの説明が済んだなら、こちらの話を続ける》

 再びドライアイスのように冷たい声が響き渡った。

  《ヤン・ウェンリー。卿の早急な身柄奪還がなしえない以上、それまでの間、警護の
  人間を送る必要がある。だが、先ほど説明したとおり、現段階でそちらの宇宙へ移動
  すると二重遭難に陥る。
   このため、警護の人選は志願者の中からこちらで最小限に厳選した。先ほど完成し
  たばかりの小型艇で、そちらへ向かっている》

「志願者から、厳選・・・ですか?」
 ヤンは誰が来るのだろうかと予想してみる。
 今さっきの通信回線に出てきたのは、ユリアン・アッテンボロー・ポプラン・シェーン
コップ。なら彼等は司令所にいるのだろう。彼ら以外となると、誰かローゼンリッター隊
員だろうか?

  《卿の良く知る人物であり、例え帰還不能という二重遭難の事態に陥っても皆の納得
  を得られる人物だ。何より、本人の強い希望だ。もうすぐそちらへ向けて、大気圏に
  突入する》


827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:16:22 ID:hcJJ46qJ
魔術師\(^o^)/オワタ支援

828 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:18:46 ID:/JuN5r9y
 いったい誰がくるんだ?
 彼は記憶を検索する。脳内には様々な人物の顔写真が流れていく。だが、どれもヒット
しない。いや、実は最初からヒットしている人物がいるのだが、あえてその人物以外の可
能性を探しているのだ。
 なぜなら、その人は、オーベルシュタインの言う条件に最も適合する人物であり、ヤン
が最も再会を切望した人物だから。かつヤンが今一番会いたくない人物であり、あのオー
ベルシュタインなら絶対に送り込むであろう人物だから。

 そう、帝国もイゼルローンも、数十時間前からハルケギニアを、そして中央広場での戦
闘以後は自分を衛星からモニターしていたのだ。ずっと監視していたんだ。
 だとすれば、ついさっきも・・・さっきのことが司令所のモニターに大写しになってい
た・・・みんなが、見ていた・・・。
 カチッと音を立てて、また音声が切り替わった。

  《え〜っと、ですね。先輩…それで、なんというかですね…》
  《うん、僕達も止めたんです。でも絶対に提督の所へ行くって、聞かなくて》
  《そうだよな、俺たちも止めたんだよ。けど、ブラスターまで引き抜くからなぁ》
  《まぁ、そういう事なので、これも色男の特権と思ってよいでしょう》

 次々と彼の息子や荒廃や部下達が不穏当な事を言う。しかもなにやら、故意に結論をは
ぐらかしている。
 ヤンの手は、ブドウの木に引っかかっていたデルフリンガーへと伸びていく。

  《というわけで、提督。頑張って逃げ》
  ドゴンッ!
 突然、強襲降下艇が火を噴いた。ユリアンの声は話の途中で途切れ、代わりに爆発音が
響き渡り爆風が降下艇の下にあった全てを吹き飛ばす。
 三角を描く降下艇のボディに、いきなり大穴が開いて炎を吹き出したのだ。降下艇は浮
力を失い、直下に出来たクレーター中央に墜落した。

 降下艇は天空から砲撃を受けたのだ。
 そして空の彼方には流れ星のようなものが見える。その流れ星は、徐々に大きくなって
いく。真っ直ぐにタルブへ向けて落下しているとしか見えない。
 ヤンはデルフリンガーの柄を握りしめ、一目散に駆け出そうとした。



  《 あ   な   た 》



 逃げようとするヤンの頭上から、女の声がした。
 突然の爆発に吹き飛ばされた女性陣も、麓から慌てて駆け上がってきた村人達も、ヤン
の目の前に舞い降りてくる物体を見た。

 それは白銀に輝く針とでも言える形をしていた。全長10メイルはある、巨大な鋭い針
のようだ。人一人しかくぐれない大きさのゲートを拡大せず通過するために、ボディを極
端に細くしてある。かつ土と岩の壁を突破して精霊から逃げるための貫通力・突進力を得
るよう、先は硬く鋭くなっている。
 その白銀に輝くボディの一部が透明になっていく。透き通ったキャノピーの中には、操
縦席に座る女性の姿が見えた。
 ルイズ達学院から来た人は知っている、女性が着ている服はヤンが召喚された時に着て
いた軍服と同じデザインだ、と。それは同盟軍の軍服。ヘイゼル(淡い茶色或いは赤みが
かった褐色)の瞳と金褐色の髪を持つ、美しい女性軍人だ。

「ふ・・・ふれ・・・フレ、デリ…カ」
 ヤンの声は嬉しさと、何より恐怖で引きつっていた
 フレデリカ・グリーンヒル・ヤン。14歳の時にエル・ファシルで出会った21歳のヤン
中尉に一目惚れ。25歳でヤンと結婚した、現イゼルローン共和政府代表たる才女。


829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:21:05 ID:RIYTwLio
ハーレムから一気に死地へ!支援

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:21:19 ID:uxR4UB/A
\(^o^)/

831 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:21:42 ID:/JuN5r9y
  《・・・本当に、久しぶりね、あなた。きっと生きてるって信じてたわ》

 その女性の声は引きつっていなかった。だが、再会を喜ぶような口調にも聞こえなかっ
た。満面の笑みをたたえているのに、絶対に笑っていないと断言出来た。

  《あなたが見つかったって聞いて、急いでイゼルローンから駆けつけたのよ。その時
  の私の嬉しさ、分かるかしら?》

 ヤンはカクカクと頭を上下させる。腰が抜けて地面にへたり込んだまま。
 右手に握るデルフリンガーが手の震えでカタカタ音を立てている。

  《そしてね、オーベルシュタイン閣下が司令官席へ連れてきてくれたの。今、皇帝陛
  下は病気療養中だからって、代わりに、私を司令官席へ、ね。
   そうしたら、ね。あなたが映ってたの。生きて、無事で、元気なあなたがいたの。
  二ヶ月ぶりに見たあなたは、とっても元気そうだったわ。ええ、それはもう、他の女
  と仲良くするくらい》

 ルイズ達や駆けつけた村人など、周囲の人々もハルケギニア語で話される女性の言葉は
理解出来た。ゆえに、彼等は他の事も理解出来た。
 彼の為に遠い国から妻が来た…が、夫は現地妻と浮気中だった。
 同情と軽蔑の目がヤンに集中する。尻餅をついたまま、じりじりと小型艇から後退して
いく浮気者に。

  《・・・もちろん、あなたも辛かったんでしょうね。そんな異次元に飛ばされて、一
  人で必死に生きていこうとしてたんでしょう?それでも寂しかったから、ほんの遊び
  で、ただの気の迷いで…そうよね?》

 カシュン…と音がした。
 ボディの一部が開き、中から何か鉄の棒のようなものが突き出た。
 それは、砲身だった。先ほど上空から降下艇を一撃で沈めた、、レールガンの砲身。
 その砲口は、真っ直ぐにヤンへ向けられていた。

  《そうよ…ね?》
 フレデリカは、再び同じ問をする。ヤンに銃口と笑顔を向けながら。

 彼は妻の姿を見る。今ですら、昔と変わらぬ微笑みを向けてくれる、愛しい妻を。
 次に彼はマチルダを見る。あまりにいきなりな事態に言葉もない、愛する恋人を。
 彼が愛する女性達の間で、潤んだ視線が無様に彷徨う。

 そして彼は、走った。

 デルフリンガーを握りしめ、左手のルーンを輝かせ、ガンダールヴを全開にして。
 彼が愛した女性達に背を向けて、風のごとき速さで逃げた。


  《をほ》


 呆気に取られた地上の人々の間に、妙な声が響く。

  《をほ、をほほ》

 どうやら、それはヤンの妻が発する笑い声だったらしい。らしい、というのは、操縦席
のキャノピーが再び白銀に輝き、中の女性が見えなくなったから。だが、確かに声は小型
艇から響いていた。
  《をほほほほほ、をーっほほほほほをほをほをほほほほ!》
 不気味な笑い声を響かせる小型艇の砲身が僅かに動く。先ほどヤンが走り去った方向に
向け、照準を合わせたのだ。


832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:21:43 ID:o2IJkvK4
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:21:54 ID:wNOMUtoU
こりゃほんと、才人でさえ同情するだろうな
支援

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:23:14 ID:fGIiKV91
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:23:18 ID:QNk5tcGZ
いや、まー、わからなくもない支援w

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:24:03 ID:uxR4UB/A
______ 
|←樹海|
. ̄.|| ̄     オワタ┗(^o^ )┓三
  ||           ┏┗   三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:24:07 ID:o2IJkvK4
ガンダールブ最大の危機支援

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:24:17 ID:hcJJ46qJ
フレデリカがヤンデレてしまった支援

839 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:24:29 ID:/JuN5r9y
  ドゥンッ!

 銃口が火を噴いた。
 その瞬間、周囲にいた人々は衝撃波で吹き飛ばされた。あまりの轟音に耳鳴りが止まな
い。
 遙か彼方へ飛んでいく銃弾は、射線上にあるブドウの木を全てなぎ倒してく。
 そして、山向こうに着弾した弾丸が、舞い上がる土煙と斜面の大穴を生む。
 数秒して何か雄叫びの様な、こだまが聞こえてきた。

  ぶりみるのばかぁ〜・・・

 どうやら、音速を遙かに超える弾丸を避けつつ、魂の叫びを発したらしい。
  《をーっほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほっっ!!》
 小型艇は甲高い音を上げて飛び去る。男の叫びが聞こえてきた方へ。
 少しして、山頂から山の麓まで連続して土煙が上がった。数秒遅れて炸裂音が響いてく
る。逃げ回るヤンにフレデリカが容赦なく弾丸を浴びせているらしい。いや、わざとギリ
ギリに外していたぶっているのかも知れない。



「何故だあーーー!何故僕がこんな目にあうんだあーーーーっ!!」
 デルフリンガーを握りしめ、ガンダールヴの肉体強化を最大限に利用し、ヤンは戦略的
撤退を余儀なくされ続けていた。
 彼の背後、横、前、足下にも容赦なくレールガンの弾丸が浴びせられる。それを人間の
範疇を超えた体力と反射神経、何より動物的カンでかわし続ける。ヤンの人並み以下なは
ずの肉体は、人生全ての力を今この一瞬に出し切るかのように、超人的働きを見せ続けて
いた。
 こんな時だというのに、レールガンの一撃を食らえば伝説の剣も粉々に砕けるかもしれ
ないのに、デルフリンガーはカチカチとツバを鳴らしてヤンに話しかけてくる。
「いいぞー、いいぞ相棒ー。その調子だー。『ガンダールヴ』の力は心の震えで決まるんだ
ぞー。
 いやー、すげえ心の震えだわ。これは怒り、後悔、恥辱、罪悪感つーとこか?まーな、
そりゃ心を震わせりゃなんだって良いんだけどな。実際、ここまでの心の震えはオレっち
見た事ネーや。
 おでれーたねぇ、こんな事で伝説の使い魔の力を発動されるとは、ブリミルもビックリ
だろうよ」
 長剣の言葉は、あまりにも白々しい。最初から最後まで棒読みだった。
 そんな神経を逆撫でする長剣の言葉に憎まれ口を返す余裕は、今のヤンには無かった。
「ブリミルのバカぁーーーっっ!!」
 浮気男の虚しい叫びが夕方の山に木霊する。だがその叫びも、レールガンが大気と大地
を穿つ音にかき消されるのだった。




 ステーションの司令室でも、妻に浮気がばれて逃げ回る夫の姿が大画面に大写しされて
いた。
 その様を、司令席横に立つ冷徹なる義眼が冷たく見つめ続けている。同僚達からは尽く
嫌われている軍務尚書は、レールガンの砲撃から逃げまどう宿敵の姿に、何の感情も感傷
も交えず観察を続けているようだ。
 司令席後方に控えているヒルデガルドは、いや司令席下のオペレーター達も、帝国同盟
の軍人達も、そんな冷徹極まりない「正論だけを彫り込んだ永久凍土上の石版」と評され
る男へ恐怖の視線を向けていた。そして彼等の足は先ほどから数歩ずつ、オーベルシュタ
インから離れていく。

「こいつとだけはやり合いたくない…勝てるわけがない」


840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:26:28 ID:o2IJkvK4
もしかしてある意味暗殺狙い?支援

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:26:54 ID:inEC7R2C
まさしく最小限の労力で最大限の効果、ってやつだなw支援

842 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:27:06 ID:/JuN5r9y
 誰かがそんな言葉を呟いた。かつて、とある帝国軍将校が似たような言葉を口にしてい
た。だが今は、誰の発した言葉かは分からない。誰の言葉でも不思議はない。誰もがそう
思っていたから。特に妻帯者が。
 自らの手を全く汚さず、政治的な手段ですらなく、旦那の浮気を目撃して逆上した女房
に帝国の宿敵を始末させる。他人の家庭の問題なので、帝国が非難を受ける謂われは全く
ない。
 あまりにあまりなやり口に、誰も言葉が出てこない。
 そんな静寂の中、画面の中では未だにヤンが逃げ回っていた。




 夕暮れ空の下、女性達は溜息とともに肩を落とした。
 緑の髪が俯く顔を覆い隠す。

「はぁ〜…短い恋だったわ…」

「え!?ロングビルさん、諦めちゃうんですか!?」
 黒髪の少女が驚いて左を見る。
 ロングビルは右のシエスタへ、力なく微笑んだ。
「ああ…もともと、あいつが女房の事を忘れられないのを承知で迫ったんだよ。それでも
ヤンが好きだ、全部ヤンの好きにして良いって。だから、あいつはあたしを抱いてくれた
んだ。
 女房が来たなら、あたしは身を引かないとね…」
「えー!なにそれ、それでいいの!?」
 今度はロングビルの左にいるルイズが叫んだ。
「しょうがないさ、そういう約束なんだから。
 でも、そうだなぁ…このまま別れるのもしゃくだわね」
 後ろで聞いていたタバサが首を傾げる。
「どうする?」
 青い髪の少女を振り返り、ロングビルはウィンクした。

「殴る」

 一瞬言葉を失った少女達に、女はさらに言葉を続ける。
「あいつを力一杯ぶん殴って、わんわん子供みたいに泣いて、それから忘れる事にする。
正直、時間かかるけどね」
 それを聞いたシエスタはすっくと立ち上がった。
「なら、私も思いっきりひっぱたいちゃいます!私も、それくらいしていいはずです!」
 ついでにルイズまで立ち上がって握り拳を突き上げる。
「なら私だってやっちゃうんだから!乙女の純情の重さ、思い知らせてやる!」
 おーっ、という黄色い雄叫びが赤い空に溶けていった。

 そんな声に引き寄せられたかどうか知らないが、土煙と炸裂音、そして宙に浮く白銀の
小型艇がルイズ達の方へ戻ってくる。
 ロングビルがやれやれ…という感じで立ち上がる。
「まぁ、まずはあのバカ夫婦を止めようかね」
 シエスタも土をスカートからはたき落とす。
「そうですね。でも、どうやって止めますか?」
 ルイズは、明らかに風竜より早く飛ぶ小型艇へ杖を向ける。
「んじゃ止めるから、受けとめてね」
 言うが早いか、ルイズはルーンを唱え出す。

 ヤンを追い回す小型艇の前に、いきなり光の塊が現れた。
 回避する間もなく小型艇は光に飲み込まれる。

  ちゅどーん


843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:28:43 ID:o2IJkvK4
こちらも実は暗殺狙いだったら怖い支援

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:28:50 ID:QwQTGB+N
オーベルシュタイン・・・・・・・恐ろしい子・・・・・・支援

845 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:29:21 ID:/JuN5r9y
 小型艇は爆発した。
 地面に墜落しそうになった操縦席部分を、ロングビルとタバサ、そして騒ぎを聞きつけ
て集まってきていた他のトリステイン軍メイジの『レビテーション』が受け止める。そし
て地上に降ろされた。
「ひぃ・・・へぇ・・・はぁ・・・」
 走ってきたズタボロなヤンが、ようやくルイズ達の前に止まり、ひっくり返った。

 パシュンッと何かが弾けるような音と共に操縦席のキャノピーが開いた。もうもうと黒
煙を吹き出す操縦席から、髪が黒くチリチリに焦げたフレデリカが降りたつ。
 それでも彼女は地面に大の字になるヤンへ駆け寄り、跪いた。
 そして、抱きついた。
「…会いたかったわ、あなた」
「ごめん、フレデリカ…心配させて、ゴメン」
 夫も、疲れ果てた腕で妻を抱きしめた。

 夕日が赤く染めるブドウ畑。砲撃ですっかり荒れ果てたが。
 再会を喜びあう夫婦。ススで全身を黒く染めた妻と、追い回されて疲れ果てた夫。
 間抜けな展開に呆れた人々が眺める中、二人は抱き合い続けた。




 数日後、魔法学院。
 五芒星を描く学院の塔が、雲の合間からのぞく朝日に照らされている。
 学院の壁の外側に、黒こげになった金属の塊が幾つか置かれていた。ルイズの魔法で破
壊された小型艇と強襲降下艇の残骸だ。他に、未だ白銀の輝きを失わない小型艇も数機横
たわっていた。

 水の塔の一室から、若い男の笑い声が響いていた。
「全く、笑い事ではありませんよ、閣下」
 笑い声はベッド上に置かれた通信機の立体モニターから漏れていた。ベッドの主たるヤ
ンは、体中を包帯で巻かれた状態で上半身を起こしている。ベッドの横にはルイズ、ベッ
ドの端に立てかけられたデルフリンガーがいる。

  《いやいや、笑って済まなかった。しかし、私がついに勝利を勝ち取れなかった同盟
  軍最高の智将が、まさか、浮気がばれて死にかけるとは…》

 そういってモニターに投影される金髪の若者は、再び笑い始めた。ヤンと同じくベッド
上で体を起こしている皇帝ラインハルト一世は、おそらく、ここ数年来は無かったであろ
う勢いで腹を抱えて爆笑し続けた。
 その様に憮然と腕組みするヤンは、やけくそ気味でルイズと長剣に帝国語の会話を通訳
する。
 ひとしきり大笑いした皇帝は、従卒から受け取った水を一気に飲み干した。

  《ありがとう、エミール。
   いやはや、ともかく、無事で何よりだ。正直、地球教徒に邪魔されゲート事件で宇
  宙から消失したと分かった時には、もはや我等の会見は為し得ぬものと諦めつつあっ
  た。モニター越しとはいえ、再び出会えたのは幸運と言うべきだろう》

「全くです。ですが、まだまだです。無事に私が元の宇宙へ帰還し、直接に閣下と会見で
きたとき、私は自分の幸運を喜ぶとしますよ」

  《そうだな、全く卿の言うとおりだ。だが、それはかなり先の事となる。それまで卿
  には死んでもらっては困る…いや、オーベルシュタインの件は申し訳なかった。奴に
  は私から処罰を下すとしよう》

「いえ、それには及びません。何しろあの人のおかげで妻と再会出来たのですから」

  《そうはいくまい。ところで、件の奥方はどうしているか?》


846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:29:41 ID:QNk5tcGZ
オーベルなんて悪辣w
壊れフレデリカって初めて見たかも
なんかもーぐだぐだだ、面白いけどw支援


847 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:31:56 ID:/JuN5r9y
「厨房です。私に手料理を作ると張り切っていましたが…恐らく、かまどの使い方すら分
からず四苦八苦していることでしょう」

  《そうか、卿も苦労をしたのだろうな》

「ええ、それはそれはもう、本当に苦労しましたよ。でも、こちらにいる私の新しい雇用
主が、ずっと私を守ってくれました」
 そういってヤンは、隣で椅子に座るルイズを紹介する。
「ハ、ハジメマシテ。ワタシハ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリ
エール、デス。ヤン、ノ、アルジヲ、シテイマ、ス」
 ルイズは、恐らくは何度も練習したであろう拙い帝国語で自己紹介した。柄にもなく緊
張するルイズ。「そんなに硬くなんなよ〜」と声をかけるデルフリンガーは軽く蹴飛ばされ
た。

  《うむ、予は銀河帝国皇帝ラインハルト1世だ。
   予の宿敵たるヤン・ウェンリーの命を救い、庇護し続けたとの事。予からも礼を言
  わせて欲しい》

 そういってラインハルトはモニターを覗き込むルイズへ向かって頭を下げた。金髪を輝
かせる美貌の皇帝に礼をされ、ルイズも真っ赤になって照れてしまう。
 頭を上げたラインハルトは、目を輝かせてヤンへ向き直った。そして部屋の隅に控えて
いた従卒のエミールも近くへ呼び寄せる。

  《さて、先ほど話したとおり、卿へは今後も小型艇で護衛と物資を送る。それで座標
  算定が終了して迎えを送れるようになるまで凌いでもらいたい。
   その間、かなりの時間がかかると思う。この時間を有効活用するためにも、卿から
  の情報に期待している。帝国、旧同盟、イゼルローン…卿の話で宇宙は持ちきりなの
  だ。皆、異世界の話に飢えている》

「承知しています。時間はあるのですから、この魔法世界の事、これからの両宇宙の事、
沢山話せますよ
 まずは、早急にエルフ達と聖地の件について・・・」


 その後も、ヤンが語る魔法世界の冒険譚にラインハルトもエミールも耳を澄ませて聞き
入った。
 途中で黒こげになった手料理を運んできたフレデリカや、彼女にかまどの使い方を講釈
していたシエスタ、学院の外に置いてある小型艇と降下艇について尋ねたくてしょうがな
いコルベールやエレオノールなど、沢山の人を交えて、話は尽きる事がなかった。


            第28話    黄昏から暁へ   END

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:32:06 ID:BM6gNrsA
いきなりギャグになってるような気がするが、これはこれでいいものだ!w
支援!

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:32:11 ID:wNOMUtoU
そういやオーベルシュタインって銀英伝本編でもヤンの策を正確に見破った数少ない一人だったよな。

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:32:42 ID:XZ9iXxcP
小早川奈津子支援

851 :ゼロな提督28:2008/07/11(金) 09:35:30 ID:/JuN5r9y
これにて第28話終了です

はぁ・・・やっぱり今回も最終話に届かなかった
一体、どこまで書けばいいのでしょうねぇ
いや、次こそは本当にラストシーンにしてみせる!


で、今回の内容は・・・っくく

いや、そのね・・・くくくくく

読者の期待を斜め上に行くのも大事ですが、やっぱり、お約束も大事ですよね?
くくくくくくく



852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:35:55 ID:QNk5tcGZ
提督の人乙ーw
そういえばフレデリカって、士官学校次席だし、射撃も白兵戦も一級品だったんですよねぇ。
確かに護衛としては理想的か。

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:38:06 ID:inEC7R2C
お約束乙でしたー。
色々と問題は山積みですが奥さんと一緒で共和国&帝国の支援があればなんとかなるよね!
まったく動向が描写されてないのはロマリアだけだっけ?

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:40:49 ID:hcJJ46qJ
提督の人乙でしたー。
なんかヤンが生きているせいか、ラインハルトも丸くなってるなぁ。
コルベールとエレ姉様もたいがいにせいと思うが、
皇帝の寝室の外でメックリンガーもそわそわしながら聞き耳を立ててそうだ。
つか、数日後って、ゲルマニアとトリステインの同盟は成ったのかしら?

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:41:11 ID:BM6gNrsA
提督の方、乙です!

お約束バンザイ!w
ラインハルトがここまで笑ったのなんて、キルヒアイスが死んでからは初めてなんじゃなかろうか…
うーむ、アルビオン艦隊敗走の顛末とかは次回かな?

そろそろ最終回も見えてきたみたいですが、次回も楽しみにしております!


856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:44:47 ID:D0vpi7yZ
【這い擦る堕天使】無冥 蹟怜【ダークヒーロー】
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/net/1215625061/


857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 09:49:24 ID:wNOMUtoU
提督GJ!
前回までシリアスだったから余計に面白い。
病は気からというし、これならラインハルトも持ち直すかな。
だが、あれだけ暴れられてタルブの葡萄園は大丈夫なのか…

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:07:44 ID:hoDmJ/gJ
> 「あいつを力一杯ぶん殴って、わんわん子供みたいに泣いて、それから忘れる事にする。
> 正直、時間かかるけどね」

エリア88のセラ姐さ(銃声)

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:10:55 ID:9/ITgrvk
提督氏、投下乙です。

_______
|←ブドウ畑|
. ̄.|| ̄ ̄    オワタ┗(^o^ )┓三
  ||           ┏┗   三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

こんなヤンの姿想像して吹いたw
夕映えの中で抱き合う夫婦の姿も感動的だったけど、それと同じくらい
ヤンの冒険談に聞き入るラインハルトの元気そうな姿にグッときました。

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:11:34 ID:RIYTwLio
>力一杯ぶん殴って
目を閉じて歯を食いしばったヤンに
「30メイルゴーレム+拳を鉄に錬金」
と思った。無論ギャグ展開補正によって一反木綿状態になったのに場面転換で元に戻るw

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:22:03 ID:NbU59f4b
乙したー。
……ヤン、イ`。
まあ、最後には収まるところに収まったって感じですか。

いよいよ銀英伝サイドの本格介入ですね。
ラストまでお付き合いしますよ。頑張ってください!

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:27:46 ID:kAiC0ohL
乙でした
シリアス展開かと思わせておいて、なんというスラップスティック…こんなヤン見たことねぇw


それにしても、何度も言われてるけど
食い詰めて傭兵やら野盗やらに身を落としたり大量殺戮できるくらいメイジの数がダブついてるって
社会構成の比率は一体どうなってるんだハルケギニア
6000年の間に供給過多になったのか

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:34:14 ID:H3bXLvwX
提督GJ

・・・・・・もうだめだ、笑い死ぬw

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:51:05 ID:hBrfacHv
最初は四人だけとして100年ごとに大体倍くらいになると考えると
2の62乗なので・・・ハルケの総人口がどれくらいかは知らんけど
物凄い割合でメイジの血を引いてて全然おかしくないな。

まぁ実際にはある程度貴族が増えた時点で貴族同士の結婚とかが多くなって
鼠算式に増えるということはないだろうけどそれでもかなりの数でおかしくない。

ヴァリエール家の夫婦喧嘩(妻からの一方的な制裁?)を超えて
ヤン家の夫婦喧嘩がトリステイン史上最大の夫婦喧嘩になりますたw

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:53:11 ID:4SH0CJSr
困った
オーベルシュタインが「行方不明の夫の元へ行きたいと熱望しているから 親切心だ」
とか言っても反論出来ねぇ

以後銀河帝国(ハルケギニア)には笑顔と親切っぽい行いという化粧で最悪の悪意を齎す事を
「オーベルシュタインの親切」ということわざで表現するに違いない
まさか「提督」で笑い殺されかけるとはこのリハクの目をもってしても見抜けなんだわ

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:53:32 ID:QkzUNXFX
提督乙であります
・・・しかし今回はお約束のせいか銀英伝よりなぜか某二次作の銀凡伝のイメージが・・・orz

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:57:07 ID:qujF4nQs
提督の人乙
もうそろそろラスト近いか?

銀河英雄伝説の原作はこれっぽっちも知らんかったが
ちゃんと完結までプロット組んでくれてるから安心して読めたぜ
連載しててきちんと完結が見込めるのはほんと少ないからなぁ……

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:58:43 ID:hcJJ46qJ
>>866
喜々としてハルケギニアに行きたがるフォーシスターズと
嫁らの頼みは断れない食詰めとたらしに連行させるブジン公を想像てしまったw

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:00:56 ID:ckGWFm2I
ロマリアの動向が不明…

軌道衛星からハルケギニアを監視してるラインハルトらを「世界扉」で監視してるヴィットーリオを想像したが…

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:06:28 ID:jIo0If3G
姉妹スレの例を出すのは拙いでしょけど、そちらの魔術は『概念』によって行使されるそうです。

質量保存やエネルギー保存と言った物理法則を無視しているゼロ魔の魔法。
平民の中にメイジの血が流れている可能性を考えると、貴族として生まれたものにしか使えない、というルールがあるのかもしれませんね。

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:12:40 ID:axHJdvQ2
>>870
貴族として生まれたヤツ以外魔法使うための教育受けてないという単純な理由じゃないのか。

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:15:44 ID:s4k0dgX9
おマチさんがすでに妊娠してたら楽しいんだがw
宇宙いろんな意味で激震w
そらヤバいw

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:28:04 ID:ckGWFm2I
タバサを通して、ジョゼフ→ビターシャル→エルフ本国へと話を通し、聖地を通過しようとする物体への攻撃を停止してもらう…
でもジョゼフのことだから、「その代わりに…」とか言ってきそうだな
意外に帝国に移住すてトリューニヒトと提携、数年後に惚れぼれするような立派な扇動政治家へ

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:33:12 ID:hZJLpwmR
この期に及んで
アンアンが全てをぶちこわしにしてくれるのを期待しているのは
俺だけではないはず

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:39:15 ID:UucK4cLq
提督の人乙であります

ヤンがココロを震わせて使うガンダールブの力が・・・
こんなことだなんて。ハライタイw

しかし、おマチさん、なんか不憫だなぁ・・・



876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:40:27 ID:jm5j5xJZ
話は変わるが最新刊でミューズて
タイガー戦車見てどういうリアクションしてた?
黒髪キャラだから実は日本人とか期待してるんだが
ファンタジー大好き少女でファンタジー世界によんでくれたマスター好き好きみたいな

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:42:07 ID:kOAZ4zR0
提督の人GJ。
…フレデリカが天使のなっちゃん化してて吹いた。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:42:18 ID:jIo0If3G
トリステインがゲルマニアに併合されるとすると、アンリエッタの姫としての立場・レコンキスタでの役割は何処に行くんだろう?
そしてショックが抜けた後に国民は、アンリエッタの行動を悲恋ととるのか、国も民も捨てた悪女と見るのか……。
これからの作者氏の筆の進みが非常に気になりますね。

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:47:16 ID:egg+TuXd
トリスティン王朝正統政府

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:51:52 ID:ifKAzC1z
>>851
フレデリカさんマジ切れwww
つまりヤンの奥さんだけにヤンデレと?(黙れ)

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 11:59:27 ID:EGLbFVxA
>>878
正直利用価値もなくなったことだし、ウェールズの正体をばらして地獄のどん底に落とした後、体だけは良いみたいなんで大人のおもちゃ逝きじゃないか?

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:01:04 ID:BQ1x/eE4
初めてガンダールブであった事を感謝したヤンでしたとさ。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:01:12 ID:hcJJ46qJ
>>878
実家が王家でなくなった上に虚無の使い手まで降臨したら立場ないわなあ。
政治的に負けて必要の無くなった象徴の末路は碌な事がないな(ミーア・キャンベル的な意味で)。

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:06:48 ID:DnWdeqdy
>>878
メイジとしては優秀みたいだしウェールズゾンビとコンビ組めば結構強力
自分の事棚に上げて
「王家を、王国を他国に売り渡すとは許せません!」と怒るのではなかろか
「正当なる血筋」なのは確かなのだから侵略の旗印としては使える
以外に本人と使い勝手良いかも        捨て駒として

ゾンビ・・・・・・・・ゾンビキャラで呼んで面白いのっているかな?
そもそもゾンビキャラっつーのがあんまいないから
八雲かスミスくらい?
ハルクやアイアンマン呼ぶわけにもいかんからな
あいつら神食って神の力手に入れたからまぢハルケギニア滅亡

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:13:07 ID:BnSzDRzi
>>884
ヴァンパイアセイヴァーからザベル召喚ですね、わかります

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:15:26 ID:46cKdsh7
せめてレイレイ&おふだリンリンにしとけ

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:16:03 ID:hZJLpwmR
>>884

バジリスクのうっかり天膳とか

スミスってドラクエ5の腐った死体のことでいいんだよな?

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:20:10 ID:NbU59f4b
>>884
一応トリステイン王家の血脈の人間だからねぇ。
レコンキスタがトリステインを占領したら、
「トリステイン王国の再興を宣言して、傀儡として据える」
のには使えるし、纏まったように見えてもアンリエッタ個人に
心酔してる人間もいないではないだろうから、
そういう人間を釣るのには使えるから、無碍な扱いはしないだろうなー。
(どこまで行っても駒扱いなのはさておいて)

ちなみに、自分のこと棚に上げて……は非常に言いそう。
……いやほら、あの姫さん、自分のやることはいつも正しいって思ってるフシあるから。

トリステイン国民の反応は……
「アンリエッタの行動がどういう意味を持つか」を理解できるかどうかでわかれそうだね。
うわっつらだけ見ればヤンが童話風に脳内で考えたとおりだから。

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:20:45 ID:tTyS03q3
フォーチュンクエストのピンとゾロとか

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:22:16 ID:7YtJouL9
>>884
タバサはゾンビなら平気かな?

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:22:24 ID:vgycI/5h
>>873
ジョセフが銀河帝国に移住……考えてみれば有りうるな。元々軍事や政治の才能はあるのだし、
「魔法の無い世界でやり直してみるか」と考えたとしてもおかしくない。
>>874
具体的に、どうやって? 正直もう、彼女の言葉に耳を貸す人間など誰もいない。レコン・キスタと
ガリアも、ワルキューレ数機持って来るだけで充分押さえ込める。

しかし、あと一話で終わりにしたいと作者は言っているが、聖地とエルフの問題はどうするんだ?
これを解決せずに終わったら納得できないし、この交渉ばかりはヤンにしかできないだろ。

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:22:44 ID:ckGWFm2I
腕を吹っ飛ばされたアンアンがロマリアの地下にあったワーレンさんの廃品義手を装着すて
バイオニックアンアンとして活躍する話を…

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:24:03 ID:aqkIlMN/
オーベルシュタイン怖すぎる支援w

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:27:12 ID:tTyS03q3
ああ!そうだ!いいのが居たよ!
熱血!大冒険大陸!!の骸骨王ムクロマンドが居た。
アレ気合いを入れれば生前の姿に戻るし、便利だ

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:27:43 ID:ckGWFm2I
ハルケギニアと銀河帝国との医療技術の差がうまく反映すて…

ルビンスキー、ラインハルト→ハルケギニアの秘薬で軽く直せる
カトレア、タバサママ→銀河帝国の医療技術で軽く直せる
だったら面白いんだが

トリューニヒト、ルビンスキー、ジョセフが地下で暗躍する話が

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:32:59 ID:hZJLpwmR
>>891

門を暴走させて世界そのもののバランスを崩せば
ハルケギニアと銀河の両世界消滅の危機が!

アンアンの愛と勇気と正義とブリミルのうっかりがあれば
必ずや世界のピンチを招いてくれるさ

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:35:44 ID:DnWdeqdy
>>891
「正当なる王家の血の元に!」とか宣言すれば
ゲルマニアに屈するのをよしとしない貴族が動くでしょう
そしてそれは、決して少なくないはず

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:51:07 ID:9vD+PaA1
test

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:52:18 ID:0UWvyI5H
ヤンって電話一本でミサイル配達できるようになったんじゃないか?
なんか全てのSSのなかで一番チートな存在だよなw

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:52:31 ID:RAFP3Eaa
>>895
ちい姉さまはともかく、タバサママンは無理っぽいんじゃないかな。
元はエルフの毒が原因なんだし、連中(エルフ)に治療してもらう方が確実だと思う。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:53:58 ID:ckGWFm2I
ふと思うんだが、ゾンビウェールズは精子は普通に受胎可能なんだろうか?
凍結マンモスの精子を利用して云々という計画からしてSEX可能なら死体とでも子孫を残すことは可能なのかな?

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 12:54:31 ID:2ICMNnuy
>>884
ゾンビじゃないけど、サガフロのロードスケルトンとか。
路地裏の病院で首を外して来院者を驚かせるのが仕事。

903 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 12:57:43 ID:U4LI2bCL
ふぅ。12話目(エディター換算だけどね)が完成したよ。今回はちょっと手間取って時間が掛かってしまった。
投下していいのかな…

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:02:56 ID:1Lv3xhGB
>>903
かもーん

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:03:22 ID:tTyS03q3
来たれ!感想の時間は終わりを告げ、今こそ支援の時!

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:03:55 ID:rRdelJav
1000いくかいかないかってとこか。
そして支援支援支援

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:06:14 ID:9vD+PaA1
支援する

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:06:18 ID:NbU59f4b
スレ立てを待機しつつ、支援しよう。

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:07:11 ID:inEC7R2C
>>884
ハルクやアイアンマンって、マーヴル・ゾンビーズかいw

それはともかく『ねこきっさ』の山岡組長とか真・女神転生Tのアリスとかかな。>ゾンビキャラ
Hauntedじゃんくしょんにゾンビ系のキャラっていなかったかな…?

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:07:41 ID:inEC7R2C
っと、遅れた。
でも支援!

911 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 13:08:32 ID:U4LI2bCL
んじゃ、投下するよ。結構ギリギリだな・・・

912 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 13:09:39 ID:U4LI2bCL
 その日は朝食をもらいに厨房に行ったところ、いつもより人手が少なく感じた。
不審に思ったギュスターヴはマルトーに聞く。マルトーは厨房の弟子達をどやし付けながら答えてくれた。
「いやぁ、なんでもよ、今日は学院にアンリエッタ王女殿下が行幸しにくるってんで、式典に人手を取られちまってよ。
お陰で貴族向けの食事に手一杯で賄が適当になっちまったぜ」
「そう言うなよ、分旨いぞ。…そうか、王女が来るのか」
「おうよ。なんと言ってもアンリエッタ王女といえば、トリステインに咲いた一輪の白百合!その美貌は一流貴族から底辺這い付く乞食まで明るく照らす、なんて言うんだぜ。
教師方もてんやわんやよ」
 空言のようにギュスターヴには聞こえてくる。恐らくマルトーにとっては、雲の上の人のことより今日明日の仕事の方が大事なのだろう。


朝食後。ギュスターヴは時折、ルイズについて授業を見学するのだが、今日もそのつもりでルイズに合流し、廊下を歩きながらマルトーから聞いた話をした。
「王女が来ると聞いたけど、本当か?」
「ええ。アンリエッタ王女殿下が起こしになるから、今日の授業は半分で済むのよ。その代わり、生徒全員で式典に参加してお出迎えしなくちゃいけないのよ」
 どうやら知らなかったのは周りで自分ひとりだったらしいと、ギュスターヴは心の内で自嘲しながら、噂から聞いた疑問を投げかける。
「王女は先王の娘だと聞いたけど、今の王は誰なんだ?」
「アンリエッタ殿下の母上であらせられる、マリアンヌ女王陛下よ。…といっても、政務の殆どは宰相のマザリーニ枢機卿が執っていると聞いてるわ」
「へぇ…」
 一言発してから静かになったギュスターヴを、ルイズは覗き見る。その顔はいつだったか、剣を買いに行ったときに見せた鋭いものだった。
(前にもこんな顔してたわねこいつ。…何考えているのかしら)
 質問されっきりで放置されてルイズは少し不愉快だったが、ギュスターヴの見せる顔は普段の温かいものとは違った、研ぎ澄まされた宝剣のような美しさを感じてしまう。
(い、嫌だわ!私ったら…。使い魔に見とれるなんて、まるでギーシュみたいじゃないの!)
 尚、引き合いに出されたギーシュは最近、女性関係に疲れて使い魔のヴェルダンテに癒しを求め始めたともっぱらの噂なのだった。
 さて、そんなルイズの視線をよそに、ギュスターヴは思考の中で情報を整理するのに真剣だった。
(女王が殆ど政務を執らず、宰相が執っているというのは…女王に政務を取り仕切る能力がないのか?)
 平時ではそれでも良いのだろう。しかし動乱激しいサンダイルで育ったギュスターヴにとって、それは少し危ういように思えるのだった。



『舞台、その裏は…』





913 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 13:10:53 ID:U4LI2bCL
そのように黙考をめぐらせながらやってきた教室の隅にギュスターヴは陣取り、なるべく授業の邪魔にならないようにと努める。
使い魔お披露目以外の時でも、教室に使い魔を入れるのは概ね了解されているため、教師も、他の生徒達も、とりあえずはギュスターヴが居ても放っておくのだ。
たまにギュスターヴにちょっかいを出す者、或いは、ギュスターヴを攻める形で間接的にルイズを罵るような輩もいるが、余程大騒ぎしない限り、ギュスターヴもルイズも
無視するようになった。
ギュスターヴはより多くこの世界の情報に接したかったし、ルイズは自分を磨くという目的に専心できるようになったからだ。特にルイズは座学では元から優秀だった為、
学科の授業ではそれは顕著だった。
 
徐々に時計が回ってゆき、教室に人が入って温まってきた頃、出入り口の一つから教師が入ってくる。彼は教壇の前に立って机に座る生徒達を見渡して言い放った。
「諸君。知ってるとは思うが、私の二つ名は『疾風』、疾風のギトーだ。今日は四属性の性質について、あらましながら触れたいと思う。さて…」
 ギトーと名乗った教師は、細く吊りあがるような目で教室を見て、一角に座っていた赤髪の女生徒に焦点を絞った。
「ミス・ツェルプストー。質問に答えてもらえるかね」
「なんでしょうか。ミスタ・ギトー」
「この世に存在する魔法属性の中で、最も強大なものはなんだと思うかね」
 問われたキュルケは、一呼吸置いて答えた。
「虚無ではありませんか?」
「私は伝説の話をしているのではない」
 ギトーはキュルケの答えに鼻で笑う。その振る舞いがキュルケには不快だった。
「では、火だと思いますわ」
「ほぅ。それはなぜかね」
「火はあらゆるものを燃やす、破壊と情熱の力ですもの」
 髪を掻き揚げて胸を張るキュルケ。ちょっとした意趣返しのつもりである。
「ふむ。なるほど。その答えには一定の真実が含まれている。では」
 言葉を切ると、ギトーは腰から杖を抜いて構えた。
「私を火の魔法で傷つけることが出来るかね?ミス・ツェルプストー」
 教室が俄にざわりと震える。問われたキュルケも驚いた。
「…本気で仰いまして?ミスタ」
「無論だ。君の得意な火の魔法を私に放ちたまえ。君が火を最強と言うのであればな」
(遊ばれている…)
 いちいち物言いが不愉快な教師である。キュルケは胸元から杖を抜いて立ち上がり、構えた。
杖先に意識が集中される。火花のような種火が上がり、それは風船に息を吹き込むように膨らんでゆく。
 膨らみきった火球は、直径1メイルはあるだろう大火球となってキュルケの杖先に出現した。
 その熱気を恐れて周囲の生徒が避難を始める。
「『フレイム・ボール』!」
 杖を振って火球がギトーに向かって飛ぶ。通る道の空気を焼き焦がしながら飛ぶ小太陽に向かって、ギトーはルーンを唱えてから、サッと杖を振った。
火球はギトーの胸元まで迫らんか、という時。見えない壁に遮られたようにその進行を止めてしまった。
火球はギトーの目前で轟々と燃え続けていたが、やがて徐々にその勢いを弱めて小さくなり、最後には消えた。
ギトーはその様を満足げに確認してから、視線を教室全体へ移す。
「諸君。ご覧のとおりだ。強大な破壊力を秘めた火の魔法でも、私が操る風の前にはその力が及ばなかった事を覚えて置いていただきたい」
 キュルケは鼻白んだ。なんという教師だ。生徒を己のダシに使うとは!
 対して一騒動終わったようだ、と避難した生徒達が席に戻っていく。
「勿論、あらゆる真理を押しのけて風が最強だ、とは言わぬ。しかし、風は大気ある限り普く作用することができる、という点で他の属性を凌駕できる。
火は水の中では燃えぬ、土は大地から離れては使えぬ、というように。同様の点で水の属性もまた、広い領域に作用する魔法である。メイジの中には
風と水を混ぜて氷の作用を起こし、これを操るものが多い」
 ピクリ、とキュルケの近くの席に座って授業を受けていたタバサが反応した。

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:11:14 ID:1aNGe1kn
今こそ支援すべき時だ!

915 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 13:12:03 ID:U4LI2bCL
しかし、とギトーは続ける。
「残念ながら、氷の変化に頼るメイジは、二流と言わざるをえない。なぜならば、風の属性には、その性質ゆえに他の属性には決して真似できぬ技術が存在するからだ。
今からそれをお見せしよう」
 そう言うとギトーは、再び杖を構える。今度は先ほどより強く集中しているのが雰囲気にもわかる。
「ユビキタス・デル・ウィンデ…」
 ルーンが完成しつつあった瞬間、外側から誰かが教室の扉をドンドンを激しく叩いている。
 ギトーは神経を散らしたらしく杖を収めた。
「…どなたかね」
 不機嫌そうなギトーの声を聞いて開かれた扉から入ってきたのは、コルベールだった。
しかし、その格好は普段とは大きくかけ離れている。普段のそれよりも上質のローブを纏い、それの襟には細やかなレースが付いている。何より印象を大きく変えるのは、
不釣合いなほど立派な金髪ロールの鬘だ。普段の彼を知るものから見れば冗談にしか見えないようなゴージャスなロールヘアである。
 開口一番、コルベールはギトーと生徒全体に聞かせる。
「皆さん、授業は中止ですぞ!至急生徒と教師一同は装いを改めて正門前に整列、王女殿下をお出迎えしますぞ」
「ミスタ・コルベール。式典までまだ時間があるかと思いますが…」
 ギトーは懐の時計を見る。まだいくばくかの時間があるはずだった。
 コルベールは重たい鬘に頭を振り回されながら答える。
「いえ、それがゲルマニアを予定より早く起たれたとの事で、学院への到着も早まると伝書が届いたのです。良いですか皆さん。殿下の御覚えよろしくなれるよう、
杖を磨いて準備するように!」
 



 さて、そんな具合に徐々に学院が慌しくなってゆく頃、学院へと続く長く引かれた街道を、とある一団が進んでいた。
ユニコーン四頭で引かれた、豪奢な馬車が一台。さらにその後に重種馬二頭引きの馬車が進み、その前後を猛々しい幻獣に乗った兵士数人が囲んでいる。
 馬車の側面と正面には、磁器で作られたような滑らかな光沢を放つ、ユニコーンと白百合をあしらったレリーフが誂えていた。
王女の紋章である。

街道を揺れる馬車の中で、一人の女性がため息をついた。揺れに任せる深紫の髪が憂いの表情を彩る。その姿は上質のドレスを纏いながらも、そこから
あふれ出るような高貴を放つ。血筋の良さと温和な精神とが生み出す円やかな美しさであった。
「また、ため息をつかれますか」
 そんな絶世の美女に同席するのは、一人の壮年の男だ。この男も女性と同じように上質の布を用いた服を着ている。その姿から
高位の官職を受けた人間であることがわかるが、女性と違い、つや肌や振る舞いに品位がにじむ、というものではない。むしろ消耗し、生気が枯れ始めたような
雰囲気さえある。
「ため息も出ますわ」
 
 何を隠そう、この二人こそ学院の人間達が狂騒して待っているトリステイン王女、アンリエッタ殿下と、トリステイン王国の屋台骨を支える宰相マザリーニ枢機卿である。
「それほどまでに嫁がれるのがお嫌と見ますな」
「ええ。このトリステインの王侯貴族の中に、好き好んでゲルマニアと縁を繋ごう、というものがおりますか」
 
この王女殿下・宰相一向は先日、隣接する大国ゲルマニアとの会談と一定の政治的合意を得て帰国したのだ。
 
それはつまり、『アンリエッタ王女と、ゲルマニア皇帝アルブレヒト三世との婚約』並びに『トリステイン・ゲルマニア間の互助軍事防衛同盟』である。


916 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 13:13:30 ID:U4LI2bCL
「あのような成り上がりの男の妻になれだなどと、よくも言えますわね」
「殿下。失礼ながら我がトリステインには他に選ぶ選択がございませぬことを、ご存知でしょう」
「存じてますわ。私達には剣が足りませぬ。そしてゲルマニアのあの男には高貴な血筋が足らぬのです。ですから今回の盟約が成るのでしょう」
 既に旅すがら王女を説得すべく話し続けたマザリーニの言葉である。アンリエッタはうんざりしながら諳んじて見せた。
「アルビオンの内乱が進み、王軍が倒れようとしている。反乱軍は『レコン・キスタ』を名乗り、アルビオンを併呑の後には、トリステインを始め諸外国への侵攻も
仄めかしている。あろう事か『始祖への信仰』を謳って」
 始祖が与えた三つの王権の一つ、アルビオン王国は、数年前から続く内乱に見舞われていた。反乱軍は『レコン・キスタ』を名乗る貴族同盟であり、彼らは
現在ある始祖の三王国に対して『現在の王権は聖地の奪還を忘れ腐敗しきっている』と声高に宣言した。
「アルビオンが落ちれば地理的にいえば第一に狙われるのが我が国です。しかしながら強大なアルビオンの軍勢と対するには我が国はあまりにも脆弱なのですよ」
「でも、何度聞いても要領を得ないのです。始祖から授かりし王権と王家が潰えるなどありうるのでしょうか」
 マザリーニに向かって真顔で答えるアンリエッタ。彼女は幼い頃より帝王学の指導を受けなかったせいか、政治的素養が弱い。これは現女王マリアンヌの方針であった。
(ああ、先帝陛下がご存命であれば、もう少し策もあったものを…)
 マザリーニの懊悩は深い。

 先帝はあまりに若く、かつ急な崩御を迎えた。国内はその死に混乱したが、マザリーニは情勢を安定させるために喪に服していたマリアンヌ王妃を強引に玉座に据えた。
形式としても玉座が空のままでは国を傾ける、と考えた為である。
しかしマリアンヌは先帝が英邁であったためか政治的感性も興味もまるで持たなかった人だった。玉座を埋めたこの3年間も、マザリーニ他宮廷の高官達の
説得や讒言に応じず、ただ玉座を暖めて過すのみ。これでは国難を乗り切ることはとても出来ない。それで今回の盟約となったのだ。

国難を退く一手の期待を負う羽目になったアンリエッタは気の晴れない表情のまま終始している。マザリーニは窓を隠すカーテンを開けて併走する幻獣騎兵を手招いた。
体躯の張り詰めた逞しいグリフィンにまたがる兵士は、唾の広い羽帽子を被っている。
「お呼びでしょうか。猊下」
「殿下のお気が優れぬ。何か気晴らしをさせて見せよ」
 兵士は一礼して列を少し離れ、軍隊式の杖を構えて振る。鋭く伸びたつむじ風が、陽気に向けて開かれた野花達を摘み取って戻ってくる。兵士は
シルクのハンケチーフを取り出して、即席の花束を作って見せた。
馬車の反対側に回ると、カーテンを開けたその向こう側に、美しいトリステインの白百合が手を伸ばしていた。
「殿下御自らのお手で受けられるとは。恐縮でございます」
 渡された花束が馬車の中に消えて、再び伸ばされた手に兵士は恭しく口付けて見せた。
「お名前は?」
「魔法衛士大隊、グリフォン中隊長。ワルド子爵と申します」
 憂いながらもワルドと名乗った兵に向かって視線を垂れる王女。その姿は透けるような美がある。

917 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 13:14:08 ID:U4LI2bCL
「貴方は貴族の鑑ね」
「殿下の卑しき僕にございます」
「…貴方のような忠誠深き臣下ばかりなら、トリステインも大安であったのですがね」
「悲しき時代でございますな、殿下」
「貴方の忠誠と行動に期待しますわ」
「勿体無きお言葉を…」
 礼をして再び警護の中にワルドは戻っていく。カーテンが閉められ、アンリエッタの視線がマザリーニへ移る。
「彼は信用できるのですか?」
「あの者は衛士大隊でも指折りの猛者でございます。『閃光』の二つ名を以って呼ばれ、アルビオンの竜騎士大隊兵らにも劣らぬ男にございますが」
「ワルドと名乗っていましたね。聞き覚えがあるのですが…」
「ラ・ヴァリエール領に近い所ですな」
「ヴァリエール…」
 アンリエッタの思考が遠くへ耽っていく。その素振りがマザリーニには奇妙だった。
「……何か」
「いえ…なんでもありませんわ」
「……そうですな。たしか先日のシュバリエ申請の書類に、ヴァリエール公の御息女の名がありましたな」
 埒も無い話が漏れて、再び記憶を手繰り寄せるアンリエッタ。そう、以前裁務の代行を務めた時、書類の中に一つ。
盗賊を捕まえるのに尽力したとして名前が挙がっていた。
それは幼き日々に忘れていたような懐かしい名前であった。
「…殿下」
「…なんでしょうか」
 三度、過去想いに耽っていたアンリエッタを、マザリーニは諌める声で現実に引き寄せた。
「近頃宮廷内でも『レコン・キスタ』に組しようと暗躍する一派がおります。付け込まれぬようお願いしますぞ」
「判っておりますわ……」
「その言葉、信じますぞ」
「嘘は申しません。私は王女ですもの」
 目を細めてマザリーニがアンリエッタを見る。
 アンリエッタは手に持つ花束を見た。生きた土の匂いが染み付いている。
(ウェールズ様……)
 花は馬車の揺れに合せてゆらゆらと動いていた。

918 :鋼の使い魔(後書き) ◆qtfp0iDgnk :2008/07/11(金) 13:15:13 ID:U4LI2bCL
投下終了。
アンアンが、アンアンが巧く描写できない!
ギリギリまでプロットに修正を加えて進めたのでちょっと怖い出来に・・・。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:19:00 ID:inEC7R2C
投下乙ですー
アンアンもそうだけどよく考えるどマリアンヌ王妃も色々厄介な人ですよねー…

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:22:06 ID:SO91gKNV
乙でしたー。
……マザリーニが鳥の骨と揶揄されるほど疲弊しているのは政治に興味の無い王族のせいか。
もし正しく教育を受けていたなら、少しは流れが違ったんだろうか。

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:22:41 ID:2ICMNnuy
乙でした。
でも、アンアンが国力不足なのを剣が足りないって言うのはちょっと変。
杖が足りないとかじゃねえですか?

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:25:42 ID:NbU59f4b
乙でしたー。
まあ残った王族が二人とも政治に興味を持とうとせず、
マザリーニがなんとか支えてるはずなのに上からも下からも疎んじられてるってのは
トリステインの末期的状況の一端ですわな。

>>921
平民の兵力が足りないって意味で剣かと。
杖(メイジの数=貴族の力)が足りないとは思ってないでしょうから。


923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:27:14 ID:SO91gKNV
>921
トリステインはメイジの数と質で他国に対抗している状態、らしい。
剣が足りないと言うのは、国を支えるべき一番下に居るはずの平民の能力の低さを感じ取っているからでは?
もっとも、平民に向上心が見られないのは政治的な物が原因と思われますが。

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:30:04 ID:2ICMNnuy
なるほど。それもそうか。
では改めて乙でした。

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:33:12 ID:s4k0dgX9
>>920

政略結婚の道具が下手に自己主張したり政治に首突っ込むほうがまずいだろ
それこそまんまアンリエッタだ

とにかく男の世継ぎを作らんかったのは王として最大級の失策だな
今の日本だって一時期もめたしな
王国の王妃が男児を産むのはもはや義務みたいなもんだろ

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:37:25 ID:RIYTwLio
誰もムクロマンドに反応してない……俺は大好きだぜ、大冒険大陸

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:39:22 ID:NbU59f4b
>>926
ムク公か。あれで結構人望(アンデッド望?)あるしな。
デストスパイラルは結構強烈みたいだし。
初見では当たりか外れか迷うところだが(苦笑

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:43:38 ID:5sH55jqb
あくまで自分理論だけどメイジ=仕官+大砲 平民=兵士な感じで仕官の数は十分すぎるほど確保していても
兵士の数が足りないって事でしょ

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:44:07 ID:tTyS03q3
まあ、確実にパニックになるけど間違っても平民を召喚した!
とは呼ばれないぜ!

タバサがどこまで平気なのかが判るチャンスだ。

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:48:04 ID:DnWdeqdy
>>909
ハルクやアイアンマンはジャイアントマンやウルヴィ、スパイディと一緒になって
ギャラクタス食っちまったからな
セイバートロン星も滅ぼしたらしい

をを、ヒュンケルの養父、地獄の騎士バルトスが居たな
ゾンビでなくてアンデッドだけど
フレイザードはアンデッドじゃなくてゴーレム扱い?

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:48:28 ID:XUGDv0b0
今更ながら提督の人、鋼鉄の人乙です。
フレデリカの中の人ってOVAじゃ榊原良子なんだよなぁ

鋼鉄氏の読んで思ったが
アンアンとマザリーニの道中のシーンを書く人が少ないのは
クロスキャラが入り込む余地が無いからかな?

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 13:58:21 ID:+oPmfkAs
>フレデリカの中の人ってOVAじゃ榊原良子
そう思って読んだら戦慄した

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:01:21 ID:/MWlR7B6
てつをを喚んでも問題ないような気がしてきた
毎回、戦闘はリボルクラッシュで決めたり対ワルド戦では別次元からてつをが駆けつけ偏在に対抗
ちい姉さまやタバサママは自らの体内で作り出した抗体で治療もできるぜ

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:03:57 ID:3ABENE54
てつを議論はいっそ避難所行きでいいんじゃないか

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:04:23 ID:FvyzCAQv
>>931
全くやり取りが同じなら地の文だけでさらっと流しても省略しても同じだしね。

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:04:39 ID:rRdelJav
RXはチートすぎるからな。
映像で見る分にはいいが、文字だけで描写して面白くするのは難しいぞ。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:08:19 ID:/MWlR7B6
>>936
そこが問題というか最大の壁なんだよね

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:10:48 ID:qkZ1akSc
思ったんだが
榊原良子って最強のツンデレ声優じゃないか?
なぎ払え!な所ばっかり取り沙汰されるけど
あの人のデレ演技の破壊力は凄い。

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:15:03 ID:3ABENE54
>>938
だがツンとデレが同居するキャラが思い浮かばぬ

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:21:27 ID:hcJJ46qJ
>>939
南雲さんとかどうよ。
後藤さんにデレてるのが稀かつ非常にわかりにくいが。

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:24:08 ID:NbU59f4b
>>939
ロードスのレイリア。
カーラの頃はツン、レイリアに戻ったらデレ。
……うんゴメン。言っててムリがあると思った。

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:24:49 ID:2ICMNnuy
>>936
だったら、変身機能破壊された状態で召喚すればいいじゃない

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:47:52 ID:5rk+KLZP
今何KB?

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:50:02 ID:NbU59f4b
>>943
約474kb

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:50:10 ID:/p+2zzzc
473.69KB

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 14:57:00 ID:C9hvIS/f
提督の誤字
公爵はクスクスと笑い出した
公爵夫人はクスクスと笑い出した

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:01:47 ID:rRdelJav
>>942
破壊したらさらにパワーアップした前例があるので無理です。

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:07:53 ID:QNk5tcGZ
容量より先に950だな。どのみちすぐに次スレだ。

・・・ちょっと早いけど立てていい?

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:12:16 ID:/p+2zzzc
良いんじゃない?

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:12:31 ID:QNk5tcGZ
・・・我慢できなかった。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part153
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1215756692/l50


951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:12:32 ID:NbU59f4b
>>948
まあ、どっちにしろもうすぐ950だし、いいんじゃね?

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:04:28 ID:flJ54X1v
>>851
せっかくだから、仕事場から投下乙を言わせてもらうぜ。

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:36:42 ID:IGGX7bNn
提督の人乙なんだけど…
一応銃を撃つ訓練をしてるとはいえ今までおそらく一度も人を殺した事の無いタルブの村の人が
戦闘のプロのアルビオンの兵士をああも簡単に倒せるのかな?

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:50:46 ID:br1DtEbc
戦闘のプロといっても狙いさえ正確なら瞬間的に着弾するSF兵器はかわせないんじゃないか。
まぁ鉄也くらいになると別だけどな。

とはいえある程度の距離がある上動いてる目標にそうそう当てられるもんなのか…とは思うな…
ライフル側に補正機能でもあるのかな。

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:09:50 ID:jFRNCOrV
戦闘のプロといってもなあ・・・
職業軍人みたいに平時から訓練してなさそうだし

現代の志願兵を前提に考えているのが問題なのか!

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:25:20 ID:NbU59f4b
>>955
そもそも「遠距離から狙撃される」ってシチュエーションが殆どないんじゃないかな。
ハルケギニアの技術水準だと、弓矢にしたって銃にしたって射程は
大した事なさそうだし。
魔法はどうしても派手なエフェクトが伴うし。
下手すると「なんで自分たちがやられてるのか」すら分からないまま
次々と落とされていった可能性もありそう。

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:31:26 ID:sauXH69n
>>954
普通の狙撃銃と違って重力や風の影響はないに等しい
しかも弾(弾じゃないけど)の速度は亜光速、撃った瞬間には当たってる
マジで「的に入れて引き金引くだけ」
向こうは狙撃される可能性なんて思い付いてもいない、考えたことすらない
移動速度もたかが知れてる
外す方が難しいんじゃないだろうか、とは言いすぎかもしれんが

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:31:49 ID:IGGX7bNn
>>954-955
戦闘のプロ云々より一度も人を殺した事のない村人が何の躊躇もなく普通に兵士を全滅できるもんかなーって思ったんだが
まあ村の存亡がかかってるしあんまりリアルを求めるもんじゃないよなw
それに村の人は主人公でもないんだから突然村人の殺人に関する葛藤の描写が入っても困るしなスレ汚しスマソ
あと今更だが修羅場最高でしたww

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:38:17 ID:sauXH69n
>>958
狙撃だからなあ
人殺してる実感は薄かったんじゃないだろうか

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:38:46 ID:oyf8teST
>>849,851,865
まあ、「ヤンの後継者となりそうな人物を異世界に追放する」という点では
オーベルシュタインの策は理に適うものだと思う。

>>873
「ゼロの英雄」みたいに
PCゲームや二次元の世界を教えて貰って
満足かつ満喫するんじゃないですかね? ジョゼフ。


「これが『人生』と称されるゲームか……」

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:40:50 ID:oyf8teST
あ、ジョゼフが特に喜ぶのは「ネットワーク対戦」ね。
世界中から名手と戦える機能w

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:43:18 ID:jFRNCOrV
>>960
もう辞めて!イザベラのSAN値はゼロよ!!

実際、アイマスにはまってゲイツPで国家財政を破綻させそうだぜ!!

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:45:59 ID:4fyYBq0Y
>961
ネットワーク対戦……saiとの再戦を望みながら「神の一手」を追い求めるジョゼフか。

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:47:49 ID:8+O69NqW
>>958
いやー、ものの本に拠れば、「銃器で人を殺す」ってのは
けっこう「殺人の実感」が沸かないものなのだそうで。
ナイフで直接ブスッと殺るのと遠くからライフルでターン、では
生々しさがぜんぜん違うのだと思われ。妙な薀蓄傾けてスマソ。

最後に、まさに今更だが修羅場GJ!(w

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:51:42 ID:YeuDYUQY
女王の教室から阿久津真矢を召喚。ルイズを初め学園の生徒たちを成長させるための大きな壁となります。

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 17:56:53 ID:HykmBUFj
>>962
狂気(SAN)値チェック禁止!

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:01:36 ID:H3bXLvwX
>>953
軍人とはいえ、ブラスターの存在も射程距離も知らん奴らを認知外から
偉そうな奴に絞って狙撃してるだけだろ

ほとんどカモ撃ちじゃね?

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:47:45 ID:ie8glrau
たぶん人を殺すことを実感する前に決着するくらいに圧倒的に殺ったんじゃね?
最初は村を守る為とかで軽くトランスしてたとかで、きっとその日の晩に敵の頭がトマトになる瞬間思い出すんだw
カウンセリングの手配必須だな、うなされるぞぉw

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:51:32 ID:d/YI9VWJ
>>968
レーザーでトマトになるのか?
小さな穴が開くだけじゃね?

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:52:13 ID:1aNGe1kn
>>968
得物はブラスターだからトマトにはならんだろw
標的も遠いしほとんどゲーム感覚じゃね?現代っ子恐い><

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:53:13 ID:/p+2zzzc
しっかりと頭に穴が開いてそっから血が出るシーンが描写されてたじゃない
つか普通に戦争だの盗賊退治やってる時代だから今とは殺人に対する倫理観も違うよな
何も感じないわけじゃ無いだろうけど

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:59:01 ID:sjetgsK2
鋼の人と提督乙です
期待してる2作がうpされてるのは至福

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 18:59:20 ID:cMDlVH0o
撃ったやつが実は、シモ・ヘイヘ並の才能を持つ銃の天才だったとか
で、初めて人をヤッちまったが、思ったよりなんてことなかったな、とか言ってるかもしれん

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:04:46 ID:d/YI9VWJ
つか、まだリアルタイムで戦争の真っ只中だしな。
人を殺したことを実感して悩んだりとかはまだ先だろ。

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:08:50 ID:jFRNCOrV
シモイ・ヘイヘにガンダのルーン付けたら赤軍が壊滅しそうなわけで

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:14:11 ID:RIYTwLio
むしろガンダ補正すら上回る「毎日の訓練補正」によってガンダ補正が発動しない方が強いんじゃなかろうか>>ヘイヘ

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:18:21 ID:NtV5hia5
スナイパーって心の震えと縁遠そうだな

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:33:56 ID:12F2cyTz
しかし、ブラスターって何なんだろうな?
レーザーやビームなら、血が出るわけないし・・・・・・
空間のひずみでも打ち出してるのか?

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:34:36 ID:kP7HQ/cV
ミセス、フレデリカはいつの間に言葉を覚えたのだろう……

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:35:14 ID:rRdelJav
彼等はできると言った事をやっただけですよ。

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:35:30 ID:/p+2zzzc
「何らかのエネルギー」を打ち出すのがブラスターだってウィキペディア先生が言ってた
だから血が出る何らかのエネルギーを打ち出してる

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:42:42 ID:B7h16vJY
エイムが完璧ならトリガー引くだけで落とせさらに連射の効きそうなブラスター
狙撃という概念のなさそうな障害物の無い所を行軍中の敵

FPS症候群の俺からしたらそりゃ全滅もやむなしだわと思う

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:45:46 ID:xVaq9V0K
残りわずかなんでスレ立て行ってきます。

984 :983:2008/07/11(金) 19:46:25 ID:xVaq9V0K
ともってたら立ってたんで止めます。
すいませんでした。

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:51:25 ID:wAgWYWJu
いいかおまいら、ハルキゲニアがおファンタジーな世界と言うことは、
イコール農村部では狩猟がたりめーのように日課になってるということですよ?
常日頃獲物を弓矢でぶちぬいてりゃそりゃ殺しにも慣れるってもんだべよ。

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 19:56:10 ID:xVaq9V0K
ということはあのシエスタさんはイノシシを槍一本で仕留める
強者かも知れないと言うことですね!

鶏ぐらいはこうクキッっと絞めるのは朝飯前だろうな。

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:02:33 ID:75zHBi5z
兎を掻っ捌いてヨシェナヴェにできるんだから鶏くらいは楽勝だろう

つーかあの鍋は兎でなくて本当にオークだったのかもしれない

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:03:38 ID:br1DtEbc
まぁ獲物のいる環境だしブドウ作りワイン造りがあっても狩猟自体は行われてるだろうな。
シエスタはいわばいいとこのお嬢さんだから狩りしてないかもしれんが鶏をクキッと絞めるのは朝飯前だろうな

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:09:18 ID:fi2J8wRZ
>>1000ならアニメでシエスタがサイトの首をクキッと絞める

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:10:45 ID:8RnwQ0uP
ちょっと気になったんですけど、提督の人。
オーベルシュタインはあの時点では元帥だったはずじゃ。

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:11:27 ID:YKlgIrMN
サヴァリッシュは元軍人だからな、
銃の扱いだけでなく、徒手格闘技術もナイフ術も受け継がれてるかも知れない

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:12:27 ID:rRdelJav
野性味溢れるキャラが召喚されたらオークを食おうとしても不思議ではないと思うんだ。

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:15:42 ID:xVaq9V0K
肉食、雑食動物は肉が臭くて不味いと言うから
よほど空腹とかの状況でないと食う気にはならないんじゃないかな。
特に野性味溢れるキャラならなおさら。

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:15:50 ID:YeuDYUQY
ゼロの魔龍伝の7話はいつトップページにUPされるの?

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:16:12 ID:h3p+kWrD
ドラゴンステーキって美味いらしいぜ

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:18:05 ID:46cKdsh7
>>995
ザンス住人乙。

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:19:11 ID:D0vpi7yZ
ルイズのアナルにチンポブチこんで
うんこひり出させたい^^

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:20:11 ID:46cKdsh7
っと忘れてた
>>994
眠りの地竜の3話もまだだね…………パソコン持ってねーから自分は無理っスorz

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:22:28 ID:D0vpi7yZ
わなびー

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 20:22:44 ID:rRdelJav
肉食、雑食動物はまずいってのは俗説だからあんまり当てにはならんぞ。

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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