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【ラブラブ】マヤたん&リツコたん【はぁと】

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/06(金) 19:25:00 ID:9vpsce4P
先輩と後輩を越えた二人の関係を語れ!


2 :マヤ:2008/06/06(金) 19:43:32 ID:9vpsce4P
今、先輩とコーヒー飲みながらこのスレを見てます。
あぁ〜ん♪なんてイイ感じなの〜♪

わたしの先輩…わたしだけの先輩……髭男なんかに渡すもんですか!


あっ、先輩がこれから食事に行きましょうだって。
はいはい!先輩、今行きますからネ(はぁと)。


みんな、私達のこと応援してね♪

3 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/06(金) 19:47:30 ID:5WpVShsF
おえっww

4 :リツコ:2008/06/06(金) 19:58:07 ID:9vpsce4P
マヤったら、こんなスレ立てちゃって。
しょうがないコね。

本音を言えばマヤは気になる存在ね。
いくら設定とはいえ、司令の相手をするのはウンザリよ…。
今度の新劇場版はどうなるのかしらね?



なぁ〜に、マヤ?
まだ食べ足りないの?えっ、デザートが欲しいって…えぇっ!?
ちょっ……私はデザートじゃ…マヤ、マヤっ……まだ早いわよ!

5 :ミサト:2008/06/06(金) 20:39:25 ID:9vpsce4P
ヤッホ〜、5ゲットww
マヤちゃんにね、『盛り上げてください!』ってお願いされちゃったからカキコしに来ちゃったわよー!
で、再度「5ゲトー」!!
にゃははぁ〜、一度こういうの言ってみたかったのよw
ま、アンタ達も気長に頑張んなさいよね!

6 :リツコ:2008/06/06(金) 20:47:27 ID:9vpsce4P
ミサト!あなた、ただの野次馬根性で見てるでしょ…。
まぁ、いいわ(こめかみに指)。

私もまんざらじゃないし…って、(ハッ)自分でナニ言ってるのかしら!?

マヤとの間もロジックじゃないってことになるのかしら(遠い目)。

7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/06(金) 21:12:21 ID:rkFxvUmr
ここまでひどい自作自演はひさびさに見た

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/07(土) 01:34:26 ID:Efkg2FjK
ID確認のスレですか?

9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/07(土) 01:48:23 ID:???
確かに自演は酷いが方向性としては悪くない
この2人、いいよな

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/07(土) 07:35:49 ID:ssWubcOt
おえっwwwwww

11 :マヤ:2008/06/07(土) 18:58:51 ID:4TW4Ma7p
今日は休みだったので先輩とパチンコしに行っちゃいました(はぁと)。
実はわたしギャンブルするのって初めてなんです。
なんか不潔なイメージしかないから、行くことないと思ってたんだけどね(*^o^*)
でも先輩がパチンコが趣味だったなんて意外だったなぁ〜。
結果を言うと、わたしは3万勝てました。
機種はモチロンわたし達が出演するアレです!
でも隣で打っていた先輩が怖かった…。
眉間に指、こめかみに青筋、煙草モクモクで……えぇ、そう負けてたの。


帰り道に先輩こんなことブツブツ言ってたわ。

『7万使ってわかったわ。ミサトには友達はいない。私はコーヒーは嫌い。ついでに、バアさんじゃない。』

なんのことかしら?
とにかく今回は残念でしたね先輩。
でも、また連れて行ってくださいね(はぁと)。

12 :リツコ:2008/06/07(土) 19:45:20 ID:4TW4Ma7p
今日の私は全くもって無様だったわ…。
冷徹でお堅いだけの私ではない一面をマヤに知ってもらえたのは良かったけど、我を忘れてあんな醜態を晒してしまったなんて…。
不覚よリツコ。恥よ恥。
とりあえずマヤは楽しんでくれたようだからいいわ。

ちょっと失礼して…(コポコポ…グビッ)……ハァー、私やはりコーヒーは好きよ。
きっとあれは墨汁かイカ墨だかなんかだったから警戒して飲まなかったのよ。
ミサトのことだもの。
ウン、きっとそうよ。
なんだか疲れたわ。
明日はいい日でありますように。
ちょっと早いけどオヤスミ、マヤ。

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/08(日) 09:08:15 ID:???
なんなの?書いてて虚しくないの?

14 :マヤ:2008/06/08(日) 16:51:19 ID:qwvwjSiU
虚しくないですっ!
先輩とわたしの絆を語るスレがないから作ったの。
あなたも手伝ってよ。

15 :リツコ:2008/06/08(日) 16:56:02 ID:qwvwjSiU
MAGIで試算するまでもなく、予想通りに過疎っているわね。
このままマヤとの交換日記になりそうな案配だわ。
だれか良い職人さんが降臨して、更にストーリーを繰り広げてくれると嬉しいわね。


16 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/08(日) 23:05:02 ID:???
ほれ燃料(転載だが)
http://www6.uploader.jp/user/yuri/images/yuri_uljp00179.jpg

17 :マヤ:2008/06/09(月) 09:49:23 ID:aGvNayOT
>>16
あっ、恥ずかしい(*^.^*)
これは思い出の写真です(はぁと)
ミサトさんの写真を狙ってた日向くんに、たまたま激写されちゃってネルフで噂になったんですよ〜(*^o^*)
そっかぁ、ネットに流されちゃってたの恥ずかしいな。
でも嬉しいデス(はぁと)
そうね…この時のことについて話をしようと思います。
……(ポカリ)…ぐはっ!今、先輩にど突かれてしまいました…。
こっち睨んでいる…仕事に戻ります(涙)。
また夜にでもきますね。

18 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/09(月) 09:50:27 ID:???
保存した

19 :マヤ:2008/06/09(月) 21:00:21 ID:aGvNayOT
話の続きします。
あの写真なんだけど、先輩が貧血を起こしてわたしの方にフラ〜っと倒れこみそうになったことがあるの。
それでわたしが支えようとしたんだけど、うまく支えきれずであぁなっちゃったってワケ。
先輩の説明では、あの時は意識なかったとかでよく覚えてないと仰ってました…。
わたしはただビックリしちゃってただけだっけど…神様のプレゼントだったのかな(顔真っ赤)。

あのね、先に言うとわたしは先輩が大好き…キャッ!先輩も見てるのに言っちゃった(はぁと)
でも、先輩はわたしのことどう思ってるのかよくわからないの……なんか曖昧で…じれったいな。

でも、このスレが終る頃までには進展したいなぁって思ってます。
それもスレ立てした主旨の一つなんですよ(*^_^*)


20 :マコト:2008/06/09(月) 21:10:34 ID:aGvNayOT
あのさマヤちゃん、君の想いはよくわかるよ。
僕も片想いしてる身分だからね(苦笑)。
今の君の話を聞いて改めて感じたんだけど、赤木博士はまるっきり気を失ってたとは思えないんだよなぁって…。
写真をよくご覧。
君の顎に添えられた博士の左手が意味しているのは何か、考えるまでもないだろ(笑顔)。
恋は焦らず!僕も頑張るかな(笑)。

21 :レイ:2008/06/09(月) 21:25:39 ID:aGvNayOT
あの……発言させてください。
今しがた赤木博士から伝言を預かりました。
命令なので伝えます。

『マ、マヤ…あ、あの時のことがネットに流出してたのにまず驚きました。で、そ、それで、私は…えぇと…そ、そのよく…よく覚えてないの。マママ、マヤのこと…その……う〜んと、今は追求しないでくれるかしら(赤面)。』

……以上、そのままの言葉で伝えました(ニヤリ)。


22 :アスカ:2008/06/09(月) 21:39:56 ID:aGvNayOT
ちょっとぉー!いつの間にこんな楽しいネタが出来てたのよぉ!
ネルフ内にも2ちゃんねら〜っているもんなのね。
真面目一徹なマヤがそうだとは意外だったわ。
ま、ちゃねら〜暦はアタシの方が長いけど♪
それにしてもレイ、アンタってばキャラクター変わったんじゃない?
それにリツコもリツコよねぇ。
人に伝言なんて、結構ウブなとこあるじゃない。
ま、でもあれね、この伝言じゃかえってバレバレってもんになるんじゃな〜い?(含み笑い)
まぁ、今後が面白そうだわ。
じゃね!

23 :ミサト:2008/06/09(月) 21:49:05 ID:aGvNayOT
あっら〜マヤちゃん、こりゃまた大胆な告白をしたものねぇ(イヒヒヒ)。
あたしはリツコのことよぉ〜く知ってるから、なんでも相談していいわよ〜ん?
リツコってさぁ、いつも論理的すぎるから、こういうのは不得手なのよねぇ。
あたしの爪の垢でも煎じて飲ませてやろうかしら(カカカ)。

24 :リツコ:2008/06/09(月) 23:15:01 ID:aGvNayOT
皆、一斉に姿を消したと思ってたら、マサカここに集ってたとわ…ね(-_-#)

ところで日向君!
…流出の件であなたに話があるわ。
これから私の「実験室」まで来ること。
念のため保安部員に迎えに行かせたわ。
既にあなたは監視下に置かれているから、逃亡しようとしても無駄よ。

それとレイ。
あなたに伝言を頼んだ私が馬鹿だったわ…。こういう時だけ、昔みたく人形になるのね。今のあなたがどんなだか、アヤナミストが知ったら卒倒ものよ。


ミサトとアスカ!
マヤをヘンに炊きつけないでちょうだい。
「可愛い後輩と敬愛される上司」なだけよ。
そうそうミサトの机上に書類が山になってて副司令がカンカンだったわ。
家でビール片手に2ちゃんねるしてる場合ではないのでは?
アスカには明日特別メニューを用意しとくから、学校終ったら真っ直ぐネルフに来ること!
わかったわね?

25 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/09(月) 23:18:42 ID:???
可哀想なやつ

26 :マヤ:2008/06/09(月) 23:56:55 ID:aGvNayOT
>>25
このスレ覗いてカキコするんだから、多少なりとも興味あるんじゃない?
あなたも仲間に入って。
大歓迎よへ(^-^)乂(^o^)ノ
今なら入会金+年会費は無料の上、わたしの生写真が特典につくわよ(はぁと)
さらに匂いつき…

――ドグワシャ!!――

ぐはっ!…また先輩にド突かれてしまった…(涙目)
あぁ〜ん、そんな冷たい目で見ないでくださ〜い(´Д`)

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/10(火) 00:07:36 ID:???
な、お前面白いから雑スレに来てくれ
そのスレ上がってるからわかるだろ?

28 :マヤ:2008/06/11(水) 09:40:23 ID:yq95p2+S
あれからずっと日向君の顔色が悪いけどどうしたのかしら?
気になるわ。
先輩が異様にルンルンしてるだけに、あの後なにがあったのか聞くのが怖いな(-_-;)

よぉ〜し、夜にでも先輩を飲みに誘ってみようかな(はぁと)。
面白い話が聞けそうなヨ・カ・ン。


29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/11(水) 10:49:07 ID:???
マヤはそんなこと言わない

30 :マヤ:2008/06/11(水) 20:37:38 ID:???
あらら?ここのマヤは、オフィシャルなマヤと異なりマス。
というか、本当は普段こうなんですヨ(^-^)。
ここんとこ、「破」の撮影で忙しいです。
暑くなってきた今日この頃、撮影現場での休憩時はみんな凄いんですよ。
日中の陽気に加えて照明がギラギラと出演者を照らすため、現場はウダルような暑さです。
休憩時は、先輩はあぐらかいてヘビースモーカーしてるのはいつものことなんだけど、レイなんか上半身裸でその辺ウロついてるんですよ。
なんですか…羞恥心のなさはオフィシャルのまんまですネ(^0^)

あと、ミサトさんは役者魂が熱くて、台本片手に鏡の前でひとり百面相したりしてます。
意外と几帳面な方なんですよ。


…あっ、先輩の視線が……ド突かれたくないのでお喋りはここまでにしときます(^_^;)


あ、わたし達はオフィシャルでも素でも、ネルフの職員であることは事実ですからね(はぁと)

31 :マヤ:2008/06/11(水) 21:06:55 ID:???
さて、話を切り替えて…今は先輩と一緒に提灯酒場で飲んでいるとこなんですよ。
二人で酌み交すお酒はおいしいですね(*^o^*)
先輩を酔わせて聞いてみたら、日向君には「今度なんかしでかしたらダミープラグの材料にする」と脅しをかけてみたのだそうです。
いやん、先輩ったら極道の女みたいでカッコイイですよネ(はぁ〜と)

先輩、ちょっと酔いつぶれてきちゃったかな?
これからシッポリしたいなぁって気分なのに、こうして先輩の寝顔を見つめて飲むお酒もいいモンだなって感じたり…。
先輩の睫毛って綺麗…触れてみたいけど触れられない……ちょっと切ない気持ち…かな。
先輩、お酒が弱いんだから、他の人にそんな無防備な顔をしちゃダメですよ。
今夜は先輩をちゃんと家まで送り届けますね。


32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/11(水) 23:27:48 ID:4yMpLAt5



33 :マヤ(酒場での一コマ):2008/06/12(木) 01:51:16 ID:cbq8s97R
今夜のマヤは上機嫌だった。大好きな先輩と二人でお酒を飲みに来たことに、天にも昇る気持ちでいる。
「先輩!今日は沢山飲んで食べましょう。ごちそうさまデス(^o^)」
シレッと恐ろしいことを言うマヤ。
満面の笑みを浮かべる彼女の顔を見てしまうと、リツコは何も言えなくなるのだということを両者共にまだ自覚していない。
「……そ、そうね(^^;」
リツコは苦笑しつつ頷いた。

仕事の話をする二人……途中、何杯目かのグラスを空けるとマヤはフッとタメ息を吐いた。
そしてリツコの目を見つめて言った。
「たしかにシンジ君のATフィールドを駆使する力は凄いです。でも…でも、それに負けない位に今夜のわたしはAWT(OS)フィールドが出てるのがわかります…。」
思わずポカンとしてマヤの顔を見るリツコ。
固まったまま深刻な表情をしているマヤに、科学者としてのリツコの心がざわめいた。
「マヤ、そのAWT(OS)フィールドっていうのはなに?……!?…まさか私の研究補佐をしていることで、あなたの人体に予期せぬ未知の変化が起きてしまったというの!?」


34 :マヤ(酒場での一コマ):2008/06/12(木) 02:02:40 ID:cbq8s97R
驚愕するリツコに、マヤは困惑顔で答えた。
「…はい、先輩の研究をお手伝いするようになってから……およそ半径1m以内が…。」
うなだれて話すマヤを見てリツコは可愛い後輩の身を案じた。
「(なんてこと…今まで様々な薬品や機器を扱ってきたわ。それにOSって人格移植OSのことよね……MAGIを介する作用なの!?私の研究とMAGIがマヤに突然変異をもたらせてしまったなんて…一体どうすれば……)」
リツコの目から涙が溢れだす。
そしてマヤの両手を握り締めると、真摯な目で訴えかけた。
「それでマヤ、そのAWT(OS)フィールドというのはどんな症状なの?私に心配をかけまいと苦痛を我慢してたのね。…悪いのは私なのよ。さぁ話して!」
すると、マヤはパッと顔を上げ、目をキラキラさせるとこう言った。
「はいっ!AWT(OS)フィールドというのは、『あぁ〜ん、わたしトキめいてます(オンリー先輩)』フィールドの略称デス(*^o^*)」


――ピシッ…ビシ、ビシッ!――


辺りに鈍い重低音が響くと、リツコのこめかみに何本もの青筋が浮かぶ。
自分が握っているのはマヤの両手……それごと壁に叩き付けたくなる衝動をなんとか抑えることに成功した。
「そ、そう……問題はあるようなないような……ま、いいわね(^^;」
その後、リツコの飲むピッチが上がったのは言うまでもない。
リツコの酔い潰れ……決して酒に弱いのではない。
マヤは、そんなリツコの寝顔を幸せそうにいつまでも見ているのであった。


―完―

35 :マヤ:2008/06/14(土) 18:34:35 ID:???
赤木リツコの研究室。
休日とはいえ、出勤して実験データの検証やまとめを行うのも日常茶飯事のこと。
本日の業務を、慣れた手つきで忙しくこなしていくリツコとマヤである。
キーボードを叩いていたマヤの手が止まる。
「先輩、終りましたっ!」
日頃の言動にアレレなところはあるが、リツコが見込んだ後輩だけある。
優秀な頭脳の持ち主であるマヤは、仕事が確実で早い。
普通なら、まだこの倍は時間がかかる仕事量。
リツコは、それをなんなくこなし成長していく彼女を頼もしく思っている。
「あら、いつも早いわねマヤ。それじゃ今日はもうあがっていいわよ。」
リツコはそう言うと、傍らに立っているマヤを見やった。
と、笑顔のマヤが何かを大事そうに持っていることに気が付いた。
「(ん?)マヤ、それはなんなの?」
見なれない物体を指差し、リツコは不思議そうに聞いてみた。
「あ、これですか?オカリナです。わたし、ここの吹奏楽部に所属していて、これから練習しに行くんですよ。」
ニコニコと答えるマヤ。
「(…吹奏楽部?ネルフに部活動なんてあったかしら?そもそもオカリナって当てはまらないわよね…?)」
リツコは思案にふけった。
「わたし、やっと最近になって『パピプペポ』の音色が出せるようになったんですヨ(*^o^*)先輩も一緒にどぉぉでぇ〜すかぁぁ〜?(はぁ〜と)」
気分は上々、得意気に語るマヤの鼻息が心なしか荒くなってきたのは気のせいか。
「…パピプペポ……そ、そう…スゴイわねマヤ。でも私は楽器は得意じゃないから、え、遠慮しとくわ(^-^;)」
マヤには悪いがやんわり逃げることにした。
「それにしても、吹奏楽に興味あるなんてね。あなたはオカリナというよりは、むしろフルートのイメージよ。きっかけはなんだったの?」


36 :マヤ:2008/06/14(土) 18:41:16 ID:???
ジト目で見ているマヤに冷や汗をかきながら、なんとか話の矛先をかわす努力をするリツコ。
よくある光景だが、マヤは気にしない。
「きっかけですか?えっと、シイちゃんとルイちゃんに誘われたのが始まりです(^o^)」
嬉しそうにそう答えるマヤの顔を眺めながら、リツコは考えた。
「(シイちゃんとルイちゃん?技術部にそんな名前のコはいないわよねぇ。)」
そんなリツコの考えを悟ってかマヤは続けた。
「目月賀妖シイちゃんと、手癖川ルイちゃんです。二人共に今年入った新人で、すごくイイ子達なんですよ(^-^)」
嬉々として話すマヤ。
あっけらかんと話すマヤの言葉に、リツコの頭の中でタイトルの如く文字がスパークした。




、転換汁!


名は体を表すと言うではないか。
仕事に対しても同じではないか?
どちらも【いかにも】な名前なのに、所属先がそれでネルフは問題ないのだろうか?
「…人事部の考えていることはわからないわね(-_-#)」
そう一人ごちてみた。


37 :マヤ:2008/06/14(土) 18:45:55 ID:???
そんな風にリツコが思っていることも知らず、マヤの話はエスカレートする。
「二人とも、いつもわたしのことを『お姉さま』と呼んで慕ってくれるんです。家に遊びに行くと必ず引き留められて、泊まってくよう言われるんです。」
楽しく話すマヤ。
「で、お風呂に入ってると背中まで流そうと申し出てくれて…寝る前にマッサージとかも申し出てくれたりするんですよ。」
さらに楽しく話すマヤ。
「ま、さすがに後輩にそこまで気を遣わせるのは悪いからいつも断っているんですけど。でも可愛いですよね(^o^)」
そして、サラッと言い終る。
あくまで後輩に慕われている自分の話をしているつもりでも、リツコにはそうは聞こえなかったようだ。


―ムッカァーーーッ!!!―


リツコは腹立たしい感情に包まれた。
楽しげに話すマヤにも苛立ちが募ってくる。
なんだかよくわからないが、聞いていて面白くない話なのは確かだ。
どうして?
それがよくわからない自分自身にも苛立ちが募ってくる。
とりあえず、今はマヤに意地悪したい気分になっていることだけは自分でわかった。
「マヤ、話の途中で悪いけど、まだ残っている仕事があったのを思い出したわ。明日までに仕上げないとならなくて…悪いけど今から急ぎでやってくれないかしら?」
表情は懇願するように、内心は舌を出していることを悟られないようお願いする。

38 :マヤ:2008/06/14(土) 18:48:40 ID:g2ARIRHc
「あ、そうなんですかぁ〜。でも、先輩の頼みならオカリナより大事ですよ(^-^)練習はまた今度でいいですしね。」
マヤがそう答えることはリツコもわかっていた。
ちょっと申し訳なく思ったが言えないので、ソッと心の中で『ゴメンね、マヤ』と謝る。
「急な頼みで悪いわね。今度なにかお礼をするから。」
表情を仕事中のソレに戻し、再びキーボードを叩き出す。
「お仕事〜、おっ仕事ぉ〜♪先輩と一緒におっ仕事ぉ〜♪」
鼻唄交じりで陽気に仕事を再開するマヤに苦笑する。
「あ、マヤ。今度あなたのオカリナ練習に付き合わせてくれる?」
悪戯っぽく言うリツコ。
「え?先輩、やっぱり本当は興味あるんじゃないですか〜(^o^)もう〜、いくら楽器オンチだからって恥ずかしいことないですよ!わたしがシッカリ教えますから大丈夫デス(*^o^*)」
ドンと胸を叩き自信満々で答えるマヤ。
「(別にオカリナを習いたいワケじゃないんだけど…それに楽器オンチって……(T^T))」
苦笑しながらも、リツコの口元はなぜか綻んでいた。
「(あ、先輩喜んでいる。この仕事が終ったら、先輩に特訓を開始しなきゃ。まずは『ラリルレロ』の音色を習得してもらお(*^o^*))」


……リツコとマヤの平行線はまだまだ続く。



―完―

39 :マヤ:2008/06/14(土) 18:59:32 ID:g2ARIRHc
>>36
※「嬉々として〜」と「あっけらかん〜」の間が抜けてました。
↓の文が入ります。
ゴメンね(はぁと)





リツコは背中に嫌な汗が流れるのを感じた。
「あの…その子達の名字は難しいのね…。念のためもう一回聞くけど、今なんて言ったの?」
マヤと親しい交友関係にある子達だ。
『その名前はおかしいんじゃね?』とは、さすがのリツコも思っても言えなかった。
「ですからぁ〜、めつきがあやシイちゃんと、てぐせがわルイちゃんデスよ先輩(^o^)」
顔に縦線が入ったリツコに構わずさらに続けた。
「目月賀妖シイちゃんは受付に、手癖川ルイちゃんは経理に所属してるんです。なんて言うか、わたしもいっぱしの先輩気分デス(^0^)」


40 :ミサト:2008/06/15(日) 17:06:19 ID:???
ちょい、マヤ〜♪
序盤から随分とトバしてるけど大丈夫〜?
まぁ、アンタ達のことだからネタは尽きないみたいだからいっか(^ー^)

そうそう、リツコがボヤいてたわ〜。
『あのコ、私が目を離したすきに色々と書きこんでくれて……おかげで私のイメージが崩れちゃったわよっ(T^T)』
な〜んて言ってサ。
でも、アタシに言わせりゃ「ソレ事実じゃんか〜」よね。
それ言ったら、さっきリツコにグーパンされちゃったんだけど。
あとね、『マヤに書かれてばかりで悔しいわ。ちょっとお仕置きしないとならないわね。私はなに書こうかしら?』って言ってたわ〜。
そうねぇ〜、あの女の書くことじゃ、きっとドSな視点になりそうね。
だいいちリツコって理系だし、そもそも作文なんてできるのかしら?


41 :マヤ:2008/06/15(日) 17:15:52 ID:H2eDgyh3
葛城さん、先輩ホントにそう言ってたんですか〜?
どうしよう…わたし危ない注射とか打たれるんじゃないかと、少し心配なんて全然しませんよ(^o^)
だって先輩は、名高い三賢者の一人である赤木ナオコ博士の一人娘であり、且つ、同じくネルフの重鎮を担う天才科学者なんですよ!
いくら頭がまっキンキンでも、きっと素晴らしいお話をされるに決まってますヨ(*^o^*)


42 :リツコ:2008/06/15(日) 17:20:10 ID:???
どうしてあなた達は…(-_-メ)
鋭意練り上げ中とだけ言っとくわ……。

43 :リツコ:2008/06/18(水) 19:06:34 ID:???
―朝6時―
目覚まし時計から、昔の戦時中を連想させるかのような音が奏でられる。

――パッパ、パッパ、パッパラッパラッパ♪パッパ、パッパ、パッパラッパラッパ♪「先輩バンザァァイ!」ドゴゴォォー(爆発音)――

私は低血圧で目覚めが悪い故、見かねたマヤが「突撃ラッパ時計(はぁと)」という名のコレを自作してくれたのだ。
ちなみに何故か100dbという大音量。
『近い将来、先輩の耳が遠くなった時のことまで考慮しました!』
そんな彼女の弁には正直、頭を抱えさせられたくはなるが、素直で優しいコであるのはよく知っている。
鳴り響く目覚まし時計を止めると、ベッドの中で軽く伸びをして起き上がった。
シャワーを浴びてから朝食をとり、素早く身支度を済ますと車に乗り込む。
これが私のいつもの出勤風景である。

発令所に到着すると、いつもの面々と軽く挨拶を…それから、私に笑顔を向けてくれるマヤと挨拶を交わす。
彼女の笑顔はいつ見ても可愛らしく、真っ直ぐな瞳の視線が眩しい。
時々そんな視線に耐えきれなくなる時がある。
こんな時、誰とでも分け隔てなく接し談笑することができる彼女のことを羨ましく思う瞬間でもある。


44 :リツコ:2008/06/18(水) 19:08:45 ID:???
そう思うのも、生来、私は人付き合いというものが苦手であるからだ。
私にないものを持つ彼女を羨ましく感じるのは、いたしかたないのかも。
彼女と接していると、自分まで人に優しくなれるような錯覚を時に起こしてしまうことがあるのだから…。
いつも突拍子もない発言で私をあたふたさせたりするが、部下として、また他愛ない話相手として一緒に過ごす時間は心地よいものだ。
とにもかくにも、不思議な存在なのである。
彼女がいれてくれたコーヒーを飲みながら、そんなことについてボンヤリと物思いに耽るのが最近の習慣となってきている。

―昼12時―
ランチは大抵いつも一人で済ましがちだ。
私の場合、昼休みはあってないようなもので、仕事に入り込むと食事がおざなりになってしまいがちだ。
マヤには小言を言われてしまうが、これが性分なのだろうか仕方がない。
今日はミサトが誘いに来たので、椅子の上で固まっている腰をあげることにした。
食堂に向かいがてら、ミサトが話を振ってきた。
「あんた、お昼はマヤちゃんと食べたりしないの?」
ミサトが興味ありげに問いかけた。
どうやら、彼女が同期のオぺ仲間のコ達と一緒に食べていることを知らないようだ。

45 :リツコ:2008/06/18(水) 19:11:28 ID:???
彼女には昼食を一緒に誘われたこともあるが、私が行っては彼女の友人達がヘンに恐縮してしまうだろうことはわかっていた。
彼女と友人達の交流に水をさすわけにもいかないのだし遠慮している。
なんといっても、ここでの私は「E計画担当責任者 赤木リツコ博士」という肩書きなのだから……。
故に、必然的にランチは別行動になるのだと答えた。
「ふ〜ん…まぁ、四六時中一緒じゃ新鮮味もなくなるってか♪」
ミサトがからかい口調で言う。
「なによソレ」と返す間もなく、にやついた笑いを浮かべたミサトが腕をとって食堂への歩を早めた。
腕を引っ張られながらそう言ってみたとこで、もはや『食欲大魔人』と化しているミサトには聞こえないだろう。
やれやれ…ミサトの、自分が言いたいことだけ言うとサッサと切り上げてしまうという癖は、学生時代からそう変わっていない。
これが今では一丁前に作戦部長であり、昔からの悪友であるのだから面白い話である。
腐れ縁な関係かくもよく続くものだ。

食堂に入りメニューを選ぶ。
今日は日替わりランチAにした。
ミサトはというと…お気に入りの……またアレだ。
私の眉間にいつもの皺が浮かんでくる。

46 :リツコ:2008/06/18(水) 19:15:46 ID:???
案の定、カレーのルーをブチ撒けて、その上にマヨネーズやら調味料やらをトッピングしまくった『元はナニかの料理』を食すミサト。
それをなるべく視界に入れないよう注意しつつ、毎度の談笑をしながら食事を終える。
昼休みの終了を告げるチャイムが鳴ると、私はいまだ『ナニか』を食べ続けているミサトに呆れ顔を向け、仕事場へと戻った。

―夕方5時―
定時退社時間ではあるが、まだまだ帰れない。
課せられた業務を遂行するのに時間は足りないほどだ。
マヤが居残って付き合ってくれるからこそ、どうにか毎日が終れるといった具合いだ。
部下に頼りすぎる上司というのも情けない話だが、私の右腕として果たす役割が大きいのは事実だ。
彼女も疲れているだろうに、軽くスネながらも付き合ってくれることにはいつも感謝している。

―夜11時―
仕事が終った。
この時間は終電も過ぎているため、電車通勤しているマヤを自宅まで送る。
遅くなる時はいつもこうで、彼女の自宅までの約20分程をドライブするのである。
疲労してることがかえってハイな気分にさせるのか、この深夜ドライブは互いに饒舌になる。
もちろん、頓珍漢な会話になるのは毎度のお約束ではあるのだが(苦笑)。


47 :リツコ:2008/06/18(水) 19:18:53 ID:???
他愛いない会話をすることに、ささやかな幸せを感じる一時だ。
やがて彼女の自宅が見えてくると、このお喋りタイムも終りに近付く。
寂しがり屋ではない筈なのに、こんな時はどことなくもの悲しい気分になってしまいがちになる。
随分と子供っぽい部分が私に残されているものだ。
「…じゃ、おやすみ」
軽く微笑むと彼女を降ろし家路につく。

自宅に到着する。
こうして一日がまた終った。
「…明日はどんな一日になるだろうか…」
ベッドに入り、眠りに落ちるまでの間そんなことに思いを巡らせる。
以前は、明日の作業内容とその工程を考えるだけであったのに、マヤという右腕が出来て心に余裕が生まれたのかも知れない。
まるで日常に何か楽しみを見い出すかのような思考をするとは、私も変わったものだ。
自分のささいな変化にちょっと驚く…。
さぁ、明日もまた仕事。
寝不足な顔で行ってはマヤが心配するだろうから早く寝ないと。
楽しい夢を見れることを少し期待して。



―完―

48 :ミサト:2008/06/18(水) 19:32:21 ID:???
ちょっと読んだわよ〜。
なによ、全然笑いがないじゃない!
それにマヤちゃんばっか持ち上げた内容でサ、あたしの扱いはヒドイんじゃな〜い〜?
あんた、お仕置きするって言ってたけど、あたしに対してだったの〜!?
ズ〜ル〜イ〜!!

49 :マヤ:2008/06/18(水) 19:43:44 ID:???
先輩が何を書かれるのか内心ドキドキしてました。
でも、先輩に頼りにされてるのを知って嬉しかったです(*^o^*)
わたし、先輩がいるから頑張れてます。

先輩のこともっと知りたいです!
また色々書いてくださいネ(はぁと)



50 :リツコ:2008/06/18(水) 20:01:12 ID:II3OwhKp
こういった自分の日常を文にして書いたり、また人に読んでもらうことも初めてだったけど、なかなか面白いものね。
書きながら自分でも楽しんでいたわ(^-^)
マヤにお仕置きするつもりが違っちゃったけどね(苦笑)。

ミサトに笑いがないって言われたけど、ランチをしている時の描写は笑いありのつもりで書いたのよ?
ミサトには笑えなかったことかもね(苦笑)。


51 :アスカ:2008/06/18(水) 21:04:00 ID:???
結構このスレもすすんだわね。
リツコの文を読んだけど、いい感じに書けてるじゃない。
マヤみたいな感じで突き進むのかと思ってたわ。
例えるならマヤが「動」で、リツコは「静」ってトコね。
アタシって、てっつがく〜!!

52 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/21(土) 16:48:11 ID:???
良スレ

53 :シゲル:2008/06/22(日) 06:53:01 ID:???
「先輩が悪いですっ!」
「いいえ、マヤが悪いわ!」



それは夕暮れ時のことだ。
これから行われる零号機の起動試験に備え、俺はコンソールに向かって慌ただしく手順内容を復唱確認していた。
すると突如、空気を引き裂かんばかりに争う大声が響きわたったのだ。
俺はしこたま驚き、何事なのかと声のする方へ顔を向けてみると…

マヤちゃんの席に悠然と座る赤木博士と、それを見下ろす形で立ちすくむマヤちゃんの姿が目に入った。
それも怒りに肩を震わせているマヤちゃんが、あろうことか赤木博士に喰ってかかっているではないか。
「(ウっソだろ……おい…)」
いつもにこやかな笑みで俺を…い、いや、職場全体を和ませるマヤちゃんが激怒しているなんて信じられねぇよ。
対する赤木博士も、かなり気色ばんだ顔をしてマヤちゃんを睨みつけているじゃないか。
「おい、一体なにがどうしたんだ?」
俺はわけがわからず隣の席にいたマコトに目を向けたが、奴もビックリした顔で固まっている。
「(ここにきて、プログラミングに問題でも起きたのか?…)」
俺はそう思った。
それも怒りに肩を震わせているマヤちゃんが、あろうことか赤木博士に喰ってかかっているではないか。
「(ウっソだろ……おい…)」
いつもにこやかな笑みで俺を…い、いや、職場全体を和ませるマヤちゃんが激怒しているなんて信じられねぇよ。
対する赤木博士も、かなり気色ばんだ顔をしてマヤちゃんを睨みつけているじゃないか。
「おい、一体なにがどうしたんだ?」
俺はわけがわからず隣の席にいたマコトに目を向けたが、奴もビックリした顔で固まっている。
「(ここにきて、プログラミングかなんかに問題でも起きたのかよ?)」
マイッタナと俺はそう思った。

54 :シゲル:2008/06/22(日) 07:04:22 ID:???
当事者の二人以外、この場にいる誰一人も事態が掴めてないようだ。
俺も含め、皆この異様に張りつめた空気に臆してしまったかの如く身じろぎ出来ずにいた。
…そして睨み合って対峙したまま、いつまでも微動だにしない二人。
「(なんかノド渇いた…)」
俺が困り始めた矢先だ。
異様に張りつめた空気を最初に壊したのは、続くマヤちゃんの叫び声だった。



「どうして先輩がっ!これはわたしの仕事です!」
責めるマヤちゃん。
「だから、あなたは徹夜続きでフラフラでしょ!いいから寝てなさい!」
返す赤木博士。


「私は大丈夫です!先輩こそ休みが必要なんです!いつも見ているからわかります!」
「私だって、あなたを気にかけているからこそわかるのよ!私を心配させないで!」


「先輩っ…」
「(!?……あっ)」

55 :シゲル:2008/06/22(日) 07:09:35 ID:???
「わたし、先輩の体が心配で…大事だから……でも、自分まで倒れることになったら本末転倒ですね…」
「…それは私も同じね……」


「わたし、ついムキになっちゃって…わたしが悪いです。」
「…いいえ、私が悪いわ。言葉足らずだったわね。」


「ゴメンなさい、せんぱぁ〜い(涙目)」
「もう、マヤったら(微笑)」


「エヘヘ…それじゃ、私の仕事ぶりを見てくれますか?」
「いいわよ、一緒にやりましょ。フフフッ」


なんだこりゃ!

56 :シゲル:2008/06/22(日) 07:12:26 ID:???
“ズコッ”というコケたような音が周囲で一斉にしたような…。
俺は舌打ちしたくなった。
なんだアレか…要するに痴話喧嘩っていうヤツかよ!



……あぁ〜これ以上、これを書くのがアホらしくなってきたよママン(涙)。
なんだよなんだよ、マヤちゃん、やっぱそうなのかよ。
なぁマコト、俺も髪の毛を金色に染めたら気に入ってもらえるかなぁ?
…なんでバカ笑いするんだよ!
俺、真面目に言ったんだぜ?
だから笑うなよ、もぅ〜(涙)。
そうボやく俺の目前で、より一層仲睦まじくなった二人のジャレあいがいつまでも続いていた。





―終り―

57 :マヤ:2008/06/22(日) 17:57:58 ID:???
青葉くん、そんなこともあったわね(o^-^o)
たまには先輩と喧嘩する時もあるけど、いつのまにか仲直りしてるから離れられない運命ね(*^o^*)

青葉くん!わたしには先輩がいるから他をあたって。
青葉くんなら金髪にしなくても、きっと素敵なギターが見つかるから(はぁと)

58 :マコト:2008/06/22(日) 18:08:32 ID:???
シゲル、泣くなよ。
マヤちゃんの言う通りだ。
おまえなら素敵なギターとめぐり逢えるさ。

もし、俺がギターならおまえを選ぶよ!
でも俺はギターじゃない。人なんだ。
だから、俺は〇城さんを選ぶ。
だから笑おうぜ!
アハハハハハ(笑)

59 :ミサト:2008/06/22(日) 18:22:46 ID:???
アハハハハハ!
一部ひっかかる箇所があったけど、日向君たら面白いわね〜♪
マヤちゃんに影響されちゃったみたいじゃな〜い。
青葉君にはトドメに聞こえたと思うから、きちんと成仏させてあげるのよ〜。


リツコに青葉君という思わぬライバルが出現したことを言ったら、またグーパンされたわ。
っとに、素直じゃないわね(-_-メ)

60 :ミサト:2008/06/25(水) 08:39:44 ID:???
あたしも小ネタを暴露するわ!

先日、食事会を我が家でやったんだわ。
シンちゃんの料理目当てに群がった…じゃなくて集まったのが、わたし、アスカ、レイ、リツコ、マヤちゃんのメンバー。
あ、日向君と青葉君にも声をモチロンかけたんだけど、どうしても残業があって抜け出せないとかで来れなかったのよね。
もっともその残業の原因になったのは、あたしが仕事サボってたからなんだけどぉ〜…ま、いっかぁ〜\(^O^)/
で、なんだっけ?
そうそう、その食事会でのことよ。
最初は穏やかな雰囲気で始まったのに、やはり酒が入るとダメよねぇ〜。
べ、別に、あたしがビールが飲みたいけど金欠だから、食事会という名目でリツコ達に酒を持参させたなんて魂胆はないわよ?
と、当然じゃない。
アハハはは…は……(^o^;
で、なんだっけ?
え〜っと、未成年共も飲むわ、マヤちゃんはどこ吹く風だわ、リツコは青筋浮かべて暴走するわでサー。
みんな酔っぱらって好き勝手にするんだもの。
あたしが抑え役に回って大変だったのよ。


61 :ミサト:2008/06/25(水) 08:46:00 ID:???
『ドイツじゃビールはお茶なのよ!』
まずは、既に酔っぱらってるアスカがこう言って一気飲みしたから驚いたわ。
だぁ〜って、そう言って飲んだのは「剣菱」よぉ!?
いくらなんでも日本酒は無謀っしょー。
あたし一応は保護者じゃん、アスカの脈をとば……消えてる!?
し、知ぃらな〜い…。
怖くて確認すんのヤメたわ(/--)/
んでサ、マヤちゃんは大丈夫だろと油断してたらやってくれました。
家の外で鳴いてた猫達と『ニャ〜ニャ〜』会話してやんの。
で、勝手に猫を家に招き入れるその数…いち、にぃ…8匹ぃ!?
あの、ここはあたしの家なの……って人の話は無視かオイ(-_-#)
このあと更に場の荒れ具合いが加速したのは、とっくにデキあがってるレイの何気無い一言がきっかけね。
マヤちゃんと会話する猫の鳴き声が気になったのか、『…ニャー…鳴き声……媚る…』ってボソッと呟いたからサァ大変。
いきなりリツコが、『失礼ね!マヤは私のネコなんかじゃないわっ!』なんて反応するじゃない。
あったし絶句よ。
「アンタさぁ〜、レイが言ったのはネコじゃなくて猫なのよ(呆)」って訂正してやったのに聞きゃ〜しない。
もう完璧、舞い上がってるし。
っつーか、失礼なのはアンタよリツコ(-_-;)


62 :ミサト:2008/06/25(水) 08:51:49 ID:???
それにおかまいなく、レイは自分の世界に入っちゃっててサ。
空気も読まずに『…猫…噛みつく……痛い…』なんてさらに言っちゃうじゃない。
レイも察してやれ察して………ムリか。
案の定、またリツコが『マヤが噛みつくわけないでしょ!噛みつくと言いはるなら……そう、“甘噛み”に違いないわ!』なんて律儀に返答してるじゃない。
もうアホかと…。
んなこと誰も聞いてないっつーの、言うなバカ!
ほんで、リツコが陽電子砲並のメンチ切りでレイを攻撃すると、殺気感じたレイはATフィールドを展開して応戦するからヒドいのなんのって…。
お願い落ち着いて、ここはあたしの家なのよ(T_T)
ちょっとレイ、床にやたらに唾を吐かないでちょうだ…(ぺッ)
だから挑発すんなっ!
リツコもメスを投げるなっつーの!!
今あたしの頬をかすめただろがっ(`□´)
って、なんでそんなもんを持ち歩くかな。
…ほとほと困りましたわ。
マヤちゃんに救いを求めようとしたら、猫共と一緒にテレビ見て楽しそうにしてやんのorz
「ちょっとぉー、あんたの先輩が暴走してんのよ」と言ったら、今度はこっち見て指差してウケてるし(-_-#)
って、指差すな指っ!しまえっ!
猫も笑うなっ(`□´)
みんなヒドイわ、あたし可哀想だったわよ。


63 :ミサト:2008/06/25(水) 08:54:26 ID:???
結局は部屋がグチャグチャになっちゃった(ToT)
シンちゃんのおかげで片付いてんのに、勝手に戦いの場にしないでよね。
で、そのシンちゃんはというと…彼はこの光景を目にして完璧に現実逃避してたわ。
定番の『逃げちゃダメだ!…』の呪文を唱えながら。
んで、あたしも逃げたかったから、あたしは迷わず自室に避難してそのまま寝たのね。
シンちゃんには済まないことしたわ。
朝起きたら、みんな雑魚寝状態でシンちゃん下敷になってるし。
お詫びに、シンちゃんにあたしの巨乳を揉ま…ドカッ!!(打撃音)
グハ〜ッ、い、痛い!
あ…アスカ生きてたの、ヨカッタ嬉しい。
だって、あたしの首がつながったもの。
グハッ!……悪かった悪かったから、もう殴らないで。

宴の後の惨状はこんな有り様でした。
それからみんなを叩き起こして後片付けよ。
このメンバーで集まると危険だという教訓を得た一コマだったわ。
今度はリツコかマヤちゃんちにしてね♪

64 :リツコ:2008/06/26(木) 20:33:12 ID:???
あら、ミサトも随分な暴露話をするものね?
私がそんな乱暴なことをするわけないでしょ。
たしかにお酒が入ると記憶が飛ぶことがあるけど……ま、まさか(-_-;
あとでマヤにでも聞いてみようかしらね…f(^^;


65 :ミサト:2008/06/26(木) 20:42:45 ID:???
……あんた、都合が悪いことは全て“記憶にございません”なのね。
きっと長生きするわよ(-_-#)
部屋のクリーニング代、あんたの給料からさっぴいとくようお願いしといたから。

それにしても、あんたの痴態はなかなかの見物だったわ〜。
マヤちゃんどう思ったかしら〜ん♪


66 :リツコ:2008/06/26(木) 20:47:41 ID:???
変なこと言わないでよっ!
マヤも酔っぱらってたし覚えてないわよ…たぶん。
ミサトの話が事実なら、お酒で思考が麻痺しておかしくなっただけよ。
第一、私がそんなこと思うわけないじゃない。
あなた、マヤをなんだと思ってるの?
もう失礼ね!

67 :マヤ:2008/06/26(木) 20:57:44 ID:???
せぇ〜んぱい(はぁと)
わたし、先輩のネコになります!
ネコと猫の違いがわからないけど、可愛がってくれるってことですよね(*^o^*)
ウレシイです(はぁと)

68 :レイ:2008/06/26(木) 21:08:19 ID:???
…ネコ…猫とは違う………猫は愛玩動物……ネコは何?
何を可愛がる?……可愛がる……何をするの?
…わからない……赤木博士が伊吹二尉に何かをする…………!?!
……そう…そうなのね。
赤木博士、逮捕される前に自首してください。

69 :リツコ:2008/06/26(木) 21:18:23 ID:???
ちょっとレイ、あなたまで何を言っているの!
勝手に何を想像しているのよ(-_-メ)

マヤ、ネコと猫の違いは知らなくても良いことなのよ。
私が酔って口走ったということは忘れなさい。
まったく…私、どうしちゃったのかしらね……。
記憶にないって恐ろしいわ。

70 :マヤ:2008/06/27(金) 21:37:04 ID:3JO46hWH
先輩!数少ない読者のために、ここらで上げますか(^0^)
わたし達ネルフの職員でやりとりしちゃってますが、リク/感想が欲しいですね。
何か要望あれば教えてくださいネ(^o^)


71 :マヤ:2008/07/05(土) 18:06:42 ID:???
セ〜ンパイ(はぁと)
七夕祭りをやる話は聞いてます?
先輩の家で開催することが決定したそうですよ。
さっき、葛城さんから聞きました。
今度はどんな面白いモンが見れるのか楽しみです。
わたし、カメラを持って行きます(*^o^*)
先輩のショーゲキ的な姿をしっかり激写するのは部下の努めですし、バッチリ任せて下さいネ(^O^)v


72 :ミサト:2008/07/05(土) 18:07:27 ID:???
そ〜いうコトよん(^-^)
リツコにはまだ話してなかったけど、もう決定事項だからヨロシクね〜ん♪
言っとくけど、場所の候補地についてはちゃあ〜んとMAGIで審議したのよん♪
まっ、準備とか支度は手伝うからサ。
じゃ、ヨロシク〜(^_-)


73 :リツコ:2008/07/05(土) 18:11:22 ID:???
な、なんですって!?
なにがどうなって、いきなりそんな話になるのよ(-_-メ)
それより、勝手にMAGIをそんなことに使わないで頂戴っ!
どうしていつもこうなるのかしら……(-_-###)
まったく…母さんまで裏切るのね(T^T)
いいわよ、わかったわよ(T^T)ウウッ

74 :リツコ:2008/07/08(火) 07:19:01 ID:???

―7月7日―

予定通り1800より七夕祭りを私の家で行う運びとなった。
事前に準備は済ませてあるため、あとは皆の到着を待つのみ。
リビングのテーブルには、シンジ君には及ばずとも私お手製の料理が所狭しと並べられている。
私も人並みに料理はできるため、今日のために腕を奮ったのだ。
どこかの誰かのカレーとは違うのだとだけは、言っておきたい。
そして、部屋の中央にはマヤが手配した笹と短冊が用意され……そして、その隣にはなぜか鉢植えに入った小ぶりの松の木が鎮座している。
マヤが一緒に持ってきたものだ。
いつものことだが、マヤが何を考えているのかわからない……。
七夕と松の間にどんな繋がりがあると言うのよ……。
『先輩、この松を立派に育てて下さい!何十年もしたらかなりイイ値がつきますよ(はぁと)』
そう言われて手渡された松の木。
心遣いは嬉しいが、何十年って…だいいち私の家はマンションなのよ、マヤ……。
「(松よりも先に私が枯れてしまいそうな気分だわ……)」。
松の木を眺めながらそんなことを考えていると、呼び鈴が鳴った。
皆、定時通りに集まって来たのだろう。
モニターで来訪者をチェックする。


75 :リツコ:2008/07/08(火) 07:21:29 ID:???
確認してみると、先日のメンバーに加えて今回は日向君と青葉君の姿がある。
ドアロックを解除すると、皆一斉に部屋になだれ込んできて口々に叫びだした。
「大変よリツコ、ビールを3ダースしか用意出来なかったぁ!」
「ちょ、ちょっとアスカ!痛いよ押さないでっ!」
「ファースト、アタシの早く返しなさいよ!」
「………クッチャ、クッチャ(ガムを噛む音)……」
「あぁ〜ん、センパァ〜イ(はぁと)」
傍らでは、日向君と青葉君の二人が青い顔色をして固まっている。
メンバーは揃った。
が、この有り様では早くもこの先の展開に暗雲が立ち込めている予感がしてならない。
眉間に皺が寄るのを感じながら、こめかみに人指し指をやる。
私のいつものお約束のポーズ。
「(私の寿命は加速度的に縮む運命なのね…母さん……)」
天を仰ぎ、そうごちると彼女達をリビングに招き入れた。
すると、リビングから歓声が沸き上がった。
「わぁ、リツコさん凄い品数ですね!どれも美味しそうです!」
興奮したシンジ君の賛辞の言葉に思わず照れてしまう私。
どうやら私の料理に一同感激している様子。


76 :リツコ:2008/07/08(火) 07:23:25 ID:???
私も単純なもので、それで気をとり直すと皆に席に座るよう促した。
「リツコぉ〜、あんたこの“だし巻き卵”も作ったの?凄いわねぇ〜オ・イ・シ。」
乾杯もそこそこに、ビールで次々と勢い良く食べ物を流し込んでいくミサト。
まったく…そんな食べ方をされる料理が可哀想でならない。
「(あなたには、賞味期限切れのコンビニ弁当でも用意すれば良かったわ…)」と心の中で呟いて、こう答えた。
「そう、ちゃんと作ったのよ。マヤは卵好きだしね。」
すると、ミサトが片眉を釣り上げて顔を突きだしてきた。
「へぇ〜、マヤちゃんねぇ〜。」
近頃、私がマヤの名を口に出すとミサトはすぐ飛び付いてくるようになり、始末におえない。
困ったものだ。
「あなた、絡むタイプだったわね。」
私は呆れてそう言うと、冷蔵庫へビールを取りに立った。
日向君と青葉君にビールのお代わりを渡し、これ幸いとばかりに席を移動することにした。
彼らの隣に座りこうして見ていると、オペ3人組は仲が良いのがよくわかる。
日向君は青葉君と肩を組んで馬鹿笑いだし、マヤも弾けんばかりの笑顔満開。
こんな兄弟姉妹がいたらいいわね…と、微笑ましく思っていたら、どこかから来る視線を感じた。


77 :リツコ:2008/07/08(火) 07:27:46 ID:???
ミサトがニヤニヤして私を見ているではないか。
まったくもう…。
思わず眉間に皺が寄ってしまったのを指で揉みほぐしていると、マヤが話かけてきた。
「セ〜ンパイ、ホント美味しいですよ!特にこの卵は最高です!」
とびっきりの笑顔でそう言うと、私の半分になったグラスにビールを注ぐ彼女。
ミサトの視線が気になるのも忘れ、ついそのまま見つめてしまった。
ほろ酔いで注意散漫もあったのであろう、グラスを持つ私の手が震えてしまい、注がれるビールが手にかかってしまった。
我にかえりハッとする。
いけない、いけない…今ミサトの顔を絶対に見てはいけない。
恐らくは形容し難い顔で、今この状況にある私を見ているのが容易に想像つくのだから…。
マヤが慌てて布巾を取りに席を立った。
それを見届けると、私はミサトを軽く睨んでやった。
ミサトは、そ知らぬ顔で受け流すと今度は矛先を変え、シンジ君とアスカを相手にからかい始めだす始末。
「(…っと、調子いいわね)」
私はため息を吐くと、ビールをグイッと飲み干した。
マヤが戻って来て申し訳無さそうに私におしぼりを渡すと、あたふたとテーブルに溢れたビールを拭き始めた。

78 :リツコ:2008/07/08(火) 07:29:29 ID:???
もう、マヤが済まない顔をすることないのに…。
それにしても、マヤって普段は頓珍漢な言動で困らせてくれるのに、こういう突差な状況ではまともに動くのだから調子が狂ってしまう。
こんなアンバランスさも彼女の持ち味ね…などと言えば、またミサトにからかわれるのは言うまでもないのであろう。
とりとめもなくそう思いながら手を拭いていると、アスカの大声がいきなり部屋の空気を裂いてくれた。
「(…やはり予感的中ね)」
顔に斜が入るのが自分でもわかった。
そして顔を向けてみると…あぁ、やっぱりまたレイがかかわっているようだ。
今度は何の騒動なのかと、こめかみを押す指にも力が入ってしまうというものだ。
そういえば、ここに来た時には既にアスカはご機嫌ななめだったわね。
「ファースト!アタシが大事に取っていた“梅ガム”よ。返しなさいよ!」
怒り心頭なアスカに対し、レイは涼しい顔のままで言った。
「返すわ、後で。」
まったく……なんだと思えば、要するにアスカのガムをレイが取ったということのようだ。
「3078、3077、3076…」
顎の動きに合わせてカウントをとり始めるレイ。


79 :リツコ:2008/07/08(火) 07:32:28 ID:???
「……0になったら返すわ…」
レイが無表情でガムを噛みながら一言付け加えると、アスカの髪が逆立った。
「いらないわよ!0になったら自爆でもするといいわ!」
レイに掴みかかろうとするところをシンジ君が間に割って入り、修羅場を封じ込めたのは幸いだった。
ミサトの部屋の二の舞いになるのはゴメンだもの……。
それにしても、レイも性格が変わったというかなんというべきか。
ガムを噛む回数は個人の自由だが、これはこれで頭痛の種が増えてしまう。
更に両手でこめかみを押し続けていると、シンジ君がガムから話題を遠ざけるべく話を振ってきた。
「あ、あの、リツコさん、そろそろ笹の葉に短冊でも飾りませんか?」
ナイスフォローよシンジ君。
私は短冊とペンを手にとると、皆に回して書くのを促した。
『えびちゅ風呂につかりたい♪』
『世界が平和でありますように』
『将来はエリートパイロット!』
『私は私、代わりはいない…』
『センパイが元気で長生きしますように(はぁと)』
『いいバンドメンバーが見つかりますように』
『残業の日々からもう解放させて下さい、○○さん!』
めいめいの願いが込められた短冊を見て、クスッと笑ってしまった。


80 :リツコ:2008/07/08(火) 07:36:03 ID:???
私も自分の短冊を飾ると、一服するためベランダに出て煙草に火をつけた。
紫煙を吐き出して空を見上げれば、そこには儚げに延びる天の川が…。
それを眺めていると、後ろから足音が近付いてきた。
見なくてもわかる、マヤだ。
「先輩は何をお願いしたんですか?短冊には何も書いてないじゃないですか。」
隣に来ると、少しむくれた顔で尋ねてきた。
「ナイショよ。」
悪戯っぽく言ったら、案の定マヤは不満気な顔をしてスネている。
「(フフッ…子供みたいなんだから)」
マヤが歳の割に幼く見えるのは、こんな部分があるからだろう。
でも、それがマヤの可愛いとこでもある。
口元に浮かんだ笑みを抑えていると、今度はドタドタと足音が近付いてきた。
これはミサト…ね。
「なによ〜アンタ達ぃ〜、二人で仲がよろしいわねぇ。」
ミサトのからかい口調に付き合うのは避け、私は黙って空を指差した。
ミサトがつられて見上げると驚嘆の声を上げた。
「わっ、キレイ〜!!!」
マヤも目を輝かせて見入ってる。
まばゆく煌めきを放つ天の川は美しく、しばし時間を忘れて見とれていた。


81 :リツコ:2008/07/08(火) 07:37:34 ID:???
いつの間にか他の皆もベランダに出てきて、全員で飽きることなくジッと見続けていた。
「織姫と彦星は年に一度しか会えないなんて可哀想ですね…。」
ふと、マヤが哀しげに呟いた。
「それを思えば、わたしはいつも一緒にいれてかなりの幸せ者です(*^o^*)」
パッと笑顔になると、私を見てそう言った。
本当にめまぐるしく表情が変わるコだこと。
「(その笑顔、むやみやたらに振り回さないほうがいいわよ…)」
再び空を見上げたマヤの横顔を眺めてそう思っていると、誰かにそっと横腹をつっ突かれた。
ミサトが何か言いたげな顔で近くに寄ってきている。
「ねっ、もうすぐアレよねぇ…。何か考えてるの?」
声をひそめて聞いてきた。
「アレって?」
なんのことかは予想はついたが、敢えて聞き返してみた。
「…ま、アタシが口出すことじゃないっか〜。」
そう言ってミサトはポリポリと頭を掻くと、部屋に戻って行った。なんの心配をしているのやら…思わず苦笑してしまう私。
「クシュン!」
唐突にマヤがくしゃみをした。
夏とはいえ、ここは高層マンションの上階にある。


82 :リツコ:2008/07/08(火) 07:42:08 ID:???
いつまでも夜風に長くあたっていては、全員が風邪をひいてしまうだろう。
そう判断すると、皆を部屋に戻した。
あらかた食事も片付きビールも残り僅か…えっ、僅か!?
誰がそんなに飲んだというのかは考えるまでもないわね。
七夕行事も一通り済んで夜も更けたところで、お開きの時間がきたようだ。
ネルフから車を2台呼び、皆が帰るのを見送った。
去り際に、ミサトがデジカメをヒラヒラさせながらニンマリ顔で言った。
「あとで送るわね〜♪」
たしかそれはマヤのデジカメ。
持参するとは言ってたが、本当に持って来ていたとは。
なぜミサトが持っているのだろう。
何を撮ったのかは知らないが、嫌な汗が流れてきそう…。
とは言っても、今日の私はミサトが言っていた暴走なんてしていないのだから大丈夫……なハズ。
…一抹の不安を抱えて車を見送る私。
部屋に帰って窓の外を見ると、まだ天の川がかかっていた。
「(織姫と彦星の年に一度だけの逢瀬ね…)」
ロマンティストのつもりはないけど、私も少女っぽいことを思うものだ。
「マヤの影響かしら?」
苦笑して呟くと、私はいつまでも空を見上げていた。



―完―

83 :マヤ:2008/07/09(水) 22:52:35 ID:???
先輩、デジカメで激写したのはもう見ました?
天の川を見る先輩とのツーショットの場面だったなんて、わたし嬉しかったです(はぁと)
葛城さん、ありがとうございました!


しかし、先輩は鼻の穴から煙草の煙を出しちゃったりするんですネ。
そんなお茶目なとこがあるなんて、可愛いですね先輩(*^o^*)
これは家宝にしたいと思います!

84 :リツコ:2008/07/09(水) 22:59:48 ID:???
それなら見たわ…(-_-#)
よりによって、そんなところを撮るなんてミサトも意地が悪いわ…。

マヤ、それは破棄しなさい。
他にも、普通に写ってるのがあったでしょ?
上司命令よ。

85 :ミサト:2008/07/09(水) 23:13:50 ID:???
なによリツコ〜、マヤちゃんが気に入ってるならいいじゃない?
職権乱用すんじゃな〜い〜の!

天の川を見上げているシーンのはいくつか撮ったけどサ、どれも我ながら良く撮れてたと思うわ。
あ、鼻から煙を出してるやつのはモチロン別よ〜?
あれがイイなんて言ってくれるのは、マヤちゃんぐらいよ♪
良かったわねぇ〜リツコ(^-^)

86 :リツコ:2008/07/09(水) 23:36:02 ID:???
良くないわよっ(T^T)
ミサトのバカ!

87 :マコト:2008/07/11(金) 09:08:40 ID:???
マヤちゃん、今日は休みなんだね。
誕生日おめでとう!



88 :シゲル:2008/07/11(金) 09:13:58 ID:itCWfvQB
マヤちゃん、誕生日おめでとさん!
おいおいマコト、赤木博士まで休みだぜ…。
ネルフって平和だよな。

89 :マヤ:2008/07/13(日) 17:19:05 ID:???
日向君、青葉君ありがとう。
その他の人達からもお祝いの言葉もらいました。
みんなありがとう(^o^)
11日は先輩がお祝いすると仰られ、一緒にお出かけしてました(*^o^*)

90 :ミサト:2008/07/13(日) 17:23:35 ID:???
リツコも休んでたからそうだと思ったわ。
やっぱり誕生日祝いを考えてたのね。
やるわね〜(^ー^)
リツコ、どんなだったか報告しなさいよ♪

91 :リツコ:2008/07/13(日) 17:38:44 ID:???
別に普通にお祝いしただけよ。
前にクジで、温泉招待券のペアチケットが当たったことがあったのよ。
まだ使ってなかったし、いい機会だからとマヤを誘って1泊してきたのよ。
このスレの主旨に沿って、絆をより深めることができたってとこね。
私も久しぶりにリフレッシュ出来たし良かったわ。
…ちょっとしたハプニングもあったけど、これは秘密にしとくわね。


92 :ミサト:2008/07/13(日) 17:43:20 ID:???
な〜にそれ〜!
詳細を教えてくれないんじゃ意味ないじゃない。
……なら、マヤちゃんに聞くわ。
マヤちゃん、後で教えてね♪

93 :マヤ:2008/07/13(日) 18:24:51 ID:???
実は、七夕の日に先輩に温泉に誘われたんです(^o^)
あの日、葛城さんが先輩に何か言われたそうですが、先輩は前から考えていたのだそうです。

二人で温泉に入った後は電気椅子に座りマッサージ、夜は刺身テンコ盛りを食し、カラオケをした後はバーに行って大人の雰囲気を味わってきました。
サイコーですね、温泉は(*^o^*)
それと、誕生日プレゼントに首輪を貰いました。
きっと先輩は、わたしにリードをつけてお散歩したいのでしょうね。


――グワシャ、ドガッボコッ!!――


グハァ!せ、先輩なにを!?


94 :リツコ:2008/07/13(日) 18:55:42 ID:???
………今、マヤにお仕置きしたわ(-_-#)
まったくマヤが話すとおかしなことになるわね。
仕方ないから私が話すわ。

先に訂正すると、電気椅子は電動マッサージ椅子のこと。
首輪というのは、革製のチョーカー。
マヤに似合うと思ったから選んだのよ。
……まったく、私がどうしてそんなSMみたいなことをするっていうのかしら(-_-メ)

ちょっとしたハプニングっていうのは、朝、起きた時に私がマヤの布団に入り込んでたのよ……べ、別に何もないわよ!
…覚えてないけど、マヤが言うには夜中に私が悪夢にうなされてたんだそうよ。
それで、『怖いから一緒に寝て欲しい』と私が泣いていたのでそうしたんだと言ってたわ。
ただそれだけのことよ。
それにしても、私がそんなこと言ったなんて調子狂うわ…。


95 :ミサト:2008/07/13(日) 19:05:30 ID:???
マヤちゃんの布団にって…あんた、そんなことしたの?(呆)。
しかも、また覚えてないとは。
ま、アレね…そうしちゃったのも、そんだけマヤちゃんに心を許しているって「証」なんじゃないの?
あんたとは親友だけど、ちょっと妬けるわねぇ〜。

96 :マヤ:2008/07/13(日) 19:13:31 ID:???
先輩、ひどいですぅ〜…タコ殴りされたとこがズキズキします〜(´Д`)

………先輩、胸の大きさはわたしの勝ちでしたね(^o^)


――ドガシャッ、ズベバキッ!!――


ぐ、グハッ!!あぁ〜んセンパ〜イ(ノД`)

97 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/14(月) 14:11:29 ID:???
リ「PC88マークUTRね。SR, TRとくれば次はURかしら、なんてね、うふふ…」
マ「せんぱーい、電話回線を利用したゲームですよーっ!!」
リ「なんですって」
マ「TR専用のいかしたアクションゲームですーっ!!」
リ「で、何ていうゲームなの」
マ「ティーアールカンフー」
リ「すてらのびこーん」

98 :マヤ:2008/07/14(月) 20:30:04 ID:???
カキコしてくれてありがとう!
でも、誤爆?

ゲームに詳しくなくてゴメンね(はぁと)

99 :ソリッドスネーク:2008/07/15(火) 20:27:18 ID:KAU9AvQO
こちらスネーク

100 :ウインビー:2008/07/17(木) 08:47:58 ID:???
なーに、スネーク?

101 :ソリッドスネーク:2008/07/17(木) 23:24:50 ID:7FA53Yzt
性欲をもてあます

102 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/20(日) 08:08:43 ID:???
スネーク!!

103 :オセロット:2008/07/22(火) 23:47:37 ID:???
いいセンスだ

104 :マヤ:2008/07/24(木) 21:05:08 ID:???
しばらくご無沙汰してました(^o^)
毎日、暑くてイヤになりますね!
先輩もいい歳だし、金髪じゃ暑いですよ(^o^)
レイみたく水色にして、涼しくしてみたらどうですか?


――グワシャ、ドガガッ、バキィィィッ!!――


ぐ…グハァッ!!……せ、先輩、痛いですよぉ〜(´Д`)


105 :リツコ:2008/07/24(木) 21:11:36 ID:???
まったく…(-_-メ)
それにしても上は暑いわねぇ…。
ネルフで缶詰になっている分には涼しいものだけど、さすがに外はキツイわ。
夏休みはどこか避暑地に行きたいわね。


106 :アスカ:2008/07/24(木) 21:14:53 ID:???
はい、はい、はぁ〜い!!
その案、ノッたわ!
ミサト、みんなでどっか行くわよ!


107 :ミサト:2008/07/24(木) 21:20:05 ID:???
いいわねソレ\(^O^)/
使徒が来なきゃ、ここも暇だもんねぇ〜。
じゃあ、あたしがなんかテキトーに計画すっから。
アスカ達は夏休みだし、リツコ、あんたもマヤちゃんもどーせ暇でしょ?
決まったら連絡するわ(^_-)

108 :リツコ:2008/07/24(木) 21:29:26 ID:???
ちょっと(-_-#)
相変わらずいきなりな展開なのね…。
私が暇って……あなたと一緒にしないで頂戴(T^T)

ううっ……マヤまでハリきってるし…。
もう好きにして頂戴っ(T^T)

109 :マヤ:2008/07/28(月) 00:08:02 ID:???
(о^∀^о)

110 :リツコ:2008/08/04(月) 20:52:55 ID:???
「フンフンフ〜ン♪鹿のフ〜ン♪」
鼻唄混じりにゴキゲンで運転するミサト。
先日のやりとりであった通り、私はミサトが立案した旅行に参加してしまった。
そしてこうして今、みんなと一緒に車中に揺られている。
「(…ウウッ、それにしてもミサトの運転は荒いわね)」
タイヤが嫌な音をたてながら爆走している。
心なしか、みな一様に顔色が青いのは恐怖心だけではないようだ。
隣に座るマヤが、さっきからソワソワしているのも酔っているからかも知れない。
万一を考え、私はエチケット袋になるものを探していたら、マヤが切羽つまった様子で言ってきた。
「先輩、もう我慢できそうにありません!」
そう言ってマヤは立ち上がった。
「ちょっと待って…!」
私は慌てふためき適当な袋を渡そうとしたら……

――ピンポ〜ン♪――
車内に軽やかな音色が鳴りわたった。
「キャハ(*^o^*)押しちゃったっ(はぁと)」
嬉しそうにハシャぐマヤ。
それを尻目にアスカが文句を言う。
「ミサト!小人数なのに、よりによってなんでバスに乗らなきゃならないのよ!」


111 :リツコ:2008/08/04(月) 20:54:05 ID:???
私達が乗っている車はバス。
それも、なぜか第三新東京市でよく目にする普通の市営バス…。
マヤはこのバスの停車ボタンを押したのだ。
「しょうがないのよ〜。愛車は車検中だし荷物もあるしさ、これしか用意できなかったんだってば。…それにしてもマヤちゃん、今の大ウケね。でも、このバスはノンストップよ〜ん♪」
笑いながら答えるミサト。
私は眉間に浮かんだ皺を揉むと、席に座り直してマヤを軽く小突いた。
「(んもぅ、やってくれるわね…)」
いい加減、マヤの天然ぶりには慣れなければと私は苦笑した。
バスはひたすら爆走する。
走り出してどれくらいだろうか、シンジ君が声をあげた。
「ミサトさん、そろそろ目的地を教えてはもらえませんか?」
シンジ君が気にするのも当たり前で、ミサト以外は誰も目的地がどこなのか知らない。
『行き先不明な方が面白いんじゃな〜い?』というミサトの言葉により、みな興味をもちながらも尋ねることなくこの日を迎えたわけである。
予定では1泊2日の小旅行。
ましてや、このバスなのだからそう遠くではないだろう。
使徒襲来時のことも考えれば、わりと近場の筈。
そんなことを考えているところでミサトが答えた。


112 :リツコ:2008/08/04(月) 20:55:19 ID:???
「ふっふっふ〜♪隠すほどじゃなかったけど、第二熱海よ〜ん♪」
おもむろにアスカがコケた。
「えーっ、もっといいトコに行くかと思ってたのにぃ〜!」
アスカが期待するのも仕方ない。
修学旅行で沖縄に行くつもりが、パイロットゆえに行けなかったのだから。
「なにリツコ、あんた熱海に行きたかったのっ?今時レトロなものね。」
私を睨んで文句を吐いた。
「ちょっと!私は別にそんなこと言ってないわ。ミサトが勝手に…」
言い終わらない内に口を挟まれた。
「なに言ってんのよ〜。リツコが涼みたいって言うから、こうしてお膳立てしてあげたんじゃないの。ね、マヤちん?」
恩きせがましい態度で迫るミサトに、勢いで頷くマヤ。
「ま、いいわ。水着を用意するよう言われてたし海だとは思ってたわ。付き合ってあげるわよリツコ。」
これまた恩きせがましくアスカが言う。
「(…どうしてそうなるのよ)」
こめかみに、また指が動いてしまう。
シンジ君が、まぁまぁと苦笑しながら場をなだめてくれた。
「んじゃ、今日の予定は宿に着いたらすぐ海に行くわよん♪で、夜は花火で楽しみましょ!」


113 :リツコ:2008/08/04(月) 20:56:36 ID:???
そう言ってニッコリ笑うと、ミサトはアクセルを思いきりフかした。
――それからほどなくしてバスは無事に第二熱海に到着した。
私達は宿で荷物をおろすと、海へ誘われるかのように水着姿でビーチに向かった。
「…いくらなんでも、この姿で歩き回るのは少し恥ずかしいわね。」
思わず呟いた言葉をマヤに聞かれてしまった。
「セ〜ンパイ、白衣もいいですけど水着姿もステキです(o^-^o)」
はにかんだ様子でマヤが褒めてくれた。
「もう、おだてて…!」
まじまじと見られては、更に恥ずかしさが増してしまう。
そんなマヤは純白の水着姿で、雰囲気に合っている。
「マヤだって可愛らしいわよ。」
互いに褒め合う姿は、はたから見るとかゆくなるようだ。
ミサトがニヤニヤした視線を送ってくる。
私は軽く咳払いをすると、マヤを促して歩を進めた。
ビーチでは既にシンジ君とアスカが海で泳いでいた。
二人とも泳ぎが達者で夢中になって競争している。
「若いっていいわねぇ〜♪」
彼らを眺めるミサトが羨ましげに言った。
そんなミサトの足元には、どこから持ってきたのか大量のスイカが山と積まれている。
私は驚いた。
「!!…これって……」


114 :リツコ:2008/08/04(月) 20:58:21 ID:???
「あぁコレね、ネルフの裏で偶然見つけたのよ。たっくさん自生してたもんだから根こそぎ持ってきたわ。」
カカカと笑い、自慢気にミサトは答えた。
そして適当にスイカを並べると、シンジ君達を呼び戻しに行ってしまった。
「(……自生なもんですか…加持君が知ったらヤバいわね…)」
額に嫌な汗が浮かび上がったが、知らぬ存ぜぬを決めこもうと心に誓ったのは言うまでもない。
泳ぎ疲れた様子のシンジ君達があがってくると、ミサトは手にした木刀を掲げて宣言した。
「スイカ割りするわよん!」
私達は順番に目隠しをされて木刀を持たされた。
シンジ君とアスカはめったやたらに振り回すものの、スイカにかすりもしない。
簡単そうに見えるが結構難しい。
ミサトもかけ声は一丁前だが、同じく空振りの連続。
私は木刀を握るとここぞとばかりに振りおろした。

――ドグワシャッ!!――

確な手応えで命中したことがわかり、私は喜び勇んで目隠しをはずした。
そして足元を見てみた。
「痛いですぅ〜せんぱい(ToT)」
見ると、マヤが目を回して倒れ伏していた。
そして軽くうめくと、気を失ったように動かなくなってしまった。


115 :リツコ:2008/08/04(月) 20:59:41 ID:???
「あっマヤっ!?……ご、ごめんなさい…しっかりして!!大丈夫!?」
私はマヤを抱えると揺り動かし、頭に触れてみた。
幸い傷は見当たらないが、呼び掛けに反応しない。
意識が戻らないことに私はパニックを起こした。
「リツコなにやってんの!?頭を打ったんだから不用意に動かしちゃ駄目でしょ!」
ミサトが間に割って入り、マヤを寝かすと容態を確認した。
「……大丈夫。呼吸も脈拍も安定しているわ。…出血もない…っと。…気を失っているだけだから。」
的確に判断すると、私を落ち着かせるべくポンポンと肩を軽く叩いた。
そして、少し先に浜茶屋が見えることに気付くとシンジ君達に言った。
「シンちゃん、アスカ、あそこの浜茶屋で氷をもらってきてくれる?」
言わんとすることがわかった二人はすぐさま駆け出した。
マヤの額にはたんこぶが出来ていた。
少し赤く腫れててみるからに痛そう。
私はしょげてしまった。
「そんな顔すんじゃないっつーの。あんたがいつもやる“お仕置き”みたいなもんでしょが。」
私の様子を察して言うミサト。
「何よそれ…」
ムッとする私。
「……それにしても、リツコも取り乱すことあんのね〜。私はそっちに驚いたわ。」

116 :リツコ:2008/08/04(月) 21:01:09 ID:???
「えっ?」
意外そうに言うミサトに聞き返した。
「使徒降下時も、MAGIが乗っとられて危機一髪の時もそう……リツコはいつも動じなかった…。」
続く言葉。
「なのに、あんたがそんなに慌てるなんて……」
ミサトが言い終らない内に下から声が聞こえてきた。
「…っ…あつつっ……」
マヤが目を覚ました。
少し涙目なマヤは額に手をやり、たんこぶをさすっている。
「マヤ、起き上がっても平気なの?」
痛々しい様子のマヤに声をかけた。
マヤはキョトンとした顔をしている。
「はい、平気です。いつものに比べれば序の口です。」
マヤは明るく答えた。
「……いつもの?」
私がいぶかしむと、後ろでミサトが含み笑いした。
「ねっ、言ったでしょリツコ?」
ほら見ろ〜な口調。
「(…………)」
何も言えない夏…ではなく、私。
「とにかくあなたが無事で良かったわ。マヤ、本当にごめんなさいね。」
私は手を合わせて謝った。
「そんな、いいんです!不可効力です。慣れてますから(^o^)」
マヤは言った。
「(…………)」
黙る私。
「氷持ってきました!」
シンジ君達が走って戻って来た。


117 :リツコ:2008/08/04(月) 21:02:54 ID:???
「二人ともありがとう。」
私は袋に入った氷を受けとると、マヤの額にあてた。
気持ち良さげにするマヤ。
「(…良かった)」
私はホッとした。
「じゃあさ、浜茶屋に移動してスイカ食べちゃおっか。」
ミサトはスイカが気になって仕方ないようだ。
皆でスイカを運びこんだ。
とにかく沢山あるスイカ。
店の人達にも振る舞っても食べきれないほどだ。
「腹も膨れたとこだし、最後に一泳ぎといきますか♪」
口の周りにスイカの種をつけたまま、ミサトは海へ走って行った。
シンジ君達も向かって行った。
マヤがジッと私を見ている。
「わかったわ。じゃ、マヤは泳いでももう大丈夫ね?それならいいわよ。」
視線に根負けして言うと、マヤは嬉しそうに頷いて私の手を引き海に連れ出した。

―夜―

「みんな〜、晩ご飯の時間よ〜♪」
ミサトの集合を促す声がかかった。
「あれだけスイカを食べたのに、もうお腹が空いたんですか?」
シンジ君が呆れて言った。
「泳げば腹も空くってもんよ?ここで海の幸を食べないでどうすんのよ〜♪」
朗らかに言ってのけるミサトに、そりゃそうだとアスカは相槌を打つ。
日頃、スタイルを気にする二人だが、珍しく意見が合っている。


118 :リツコ:2008/08/04(月) 21:04:26 ID:???
私達は宴会場に移動した。
海が地元だけあって、海の幸は豊富。
新鮮魚介がつまった舟盛りをめぐり、早速、ミサトとアスカがやり合っている。
「(刺身は逃げないわよ……)」
こめかみに指をあてて思う私。
「(逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ……)」
間に挟まれてオロオロと落ち着かないシンジ君。
「幸せ〜(*^o^*)」
マイペースにパクパクと箸を動かすマヤ。
いつもの光景、いつもの仲間達。
「そういや、ミサトはファーストその他には声かけなかったの?」
アスカがパクつきながら尋ねた。
「あぁ、それならかけたわよ。でも、レイにはアルバイトがあるって断られちゃったわ。」
ミサトが答えた。
「中学生がバイトしていいんですか?」
生真面目なマヤが口を挟んだ。
「それもそうねぇ〜。」
呑気に答えるミサト。
刺身の捕獲に忙しくて頭が回らないようだ。
「(あの子がバイトなんて冗談よね…?)」
私はそう思った。
「それじゃ、日向さんや青葉さんは?」
シンジ君が聞いた。
「仕事してるわよ。私の。」
カニの足をほじくりながら、サラッと言いのけるミサト。
シンジ君が引き攣った顔をしたことには、誰も気が付かなかった。


119 :リツコ:2008/08/04(月) 21:05:49 ID:???
「(日向君、あなた早く目を覚ますべきよ…)」
私はこめかみを揉みほぐすと、お猪口の日本酒をクイッと空けた。
小1時間ほどで食事は済んでしまった。
なんだかんだ言って、みな食べるだけ食べてしまうのは早い。
続けと言わんばかりにミサトが口を開いた。
「んじゃ、一旦、部屋で休憩したら花火する〜?」
まったく、はしゃぐ姿はマヤ同様に子供みたいだ。
ゾロゾロと部屋に戻り、めいめい横になって膨れた腹をさすっている。
「まるで牛の群れ…ね。」
私も人のことは言えないかと苦笑した。
シンジ君とアスカはトランプに興じ始めた。
どうやらお小遣いを賭けて白熱している。
きっと、これもミサトの教育の賜ね。
そんなミサトはえびちゅを飲んで、ご機嫌でマヤに絡んでいる。
なにをコソコソ話してるのか知らないけど、私の名前が漏れ聞こえてくるから気になって仕方ない。
私は頭を軽く振ると、テレビに視線を向け集中することに努めた。
その時、部屋の外から声がした。
「お布団を敷きにあがりました。宜しいでしょうか?」
えっ?この声って……。
「どうぞどうぞ、入っていいわよん♪」
ミサトが返答した。


120 :リツコ:2008/08/04(月) 21:07:44 ID:???
「…失礼します。」
そう言って、着物姿のその人は中に入ってきた。
「!?…フ、ファースト!あんた何やってんの〜!?」
アスカが素っ頓狂な声をあげた。
声が裏返っている。
「………布団を敷きにきたわ。」
いつもの口調なレイ。
「へぇー、綾波のバイトってここだったんだぁ。」
シンジ君が感心しながら言った。
「アルバイトしてるのは本当なの?あなた第一、まだ中学生じゃない。」
私は詰問した。
側でマヤがウンウンと頷いている。
「はい…社会勉強というものに興味があったから…。」
そうレイは答えた。
「まぁまぁいいじゃない?レイも将来とか考えてみたくなる年頃なのよ。ね?」
前にしゃしゃり出てきた酔っぱらいがのたまった。
「(あなたは早いとこ考えた方がいいわよ…)」
心からそう思った。
「わぁ〜レイちゃんも日々、成長してるのね。」
さっきまで、レイが中学生であるのを問題にしていたのはどこかに消えてしまったのか。
あろうことかマヤまで感心している。
「みんな感心してる場合じゃないでしょ。司令が知ったら大変よ。」
たしなめる私にレイはポツリと言った。
「…碇司令の了解は取ってあります。」
目が点になる一同。

121 :リツコ:2008/08/04(月) 21:10:04 ID:???
「な、なんですとぉ〜!?」
驚くミサト。
「碇司令に相談したらここを紹介されました。ここは、ネルフが副業で経営する宿だそうです。」
レイはそう説明した。
「ふ〜ん、ネルフも財政難だったわね。なりふり構ってられないってことか。」
ミサトはしたり顔で頷いた。
「ま、司令のお墨つきなら問題ないじゃない。…ところでさ、これから花火やるんだけどレイも来なさいよ♪」
ニッコリ笑顔でレイを誘うミサト。
「まだ勤務中ですので…」
レイはやんわりと固辞をすると、布団を敷いて部屋を後にした。
「レイにはビックリね。」
後ろ姿を見送りながら私は言った。
「これまで何かに興味を持つことなんてなかったのに。」
レイの変化が不思議だった。
「そうですね。そう言えば以前、レイに私の学生時代のバイト話をしたことがあって、熱心に耳を傾けられたことを思い出しました。」
マヤの言葉に私は振り返った。
「…思えば、あれは印象的な姿でした。」
マヤは感慨深げに頷いている。
「あなた、そんな話をしたことあるの?」
意外な思いでマヤに問掛けた。
「えぇ…まぁ、面白い経験談みたいなもんです。」
マヤはそう言うと、ペロッと舌をだした。


122 :リツコ:2008/08/04(月) 21:12:27 ID:???
「そっか〜、だからレイの内面に変化があったと。それって、マヤちゃんの影響力よね。」
横からミサトが口を挟んだ。
「マヤちゃんはさ、他者に良い影響を与えることの出来るタイプの人よ。リツコを見てても思ったもの。」
いきなり話題に出されて私はたじろいだ。
「ななな…なに言ってんのミサト。」
言葉がつかえてしまった。
「あ〜ら?嘘じゃないわよ。リツコは昔は仕事の鬼でさぁ〜、ピリピリと近寄り難い雰囲気を纏っていたのよ?大体、親友のあたしにすら笑顔なんてまず見せなかったもの。」
真面目な顔をしてミサトはマヤに話し出した。
「マヤちゃんがネルフに来てからよ。リツコが人並みに喜怒哀楽を他人に見せるようになったのは。」
何かを暗示するかのように続けるミサト。
「……そんな…私なんて…」
どんな表情をしていいかわからないマヤは、恐縮した様子だ。
ミサトはそんなマヤの様子を微笑ましく見ている。
「だからね、これからもリツコのことヨロシク見てあげてね。」
そう言ってウインクした。
「は…はいっ!」
マヤは力いっぱい返事した。
妙な気分になる私。
「…ミサト、昔話なんてしなくていいわよ。」
私は早々に話を切り上げるべく、違う話題を振った。


123 :リツコ:2008/08/04(月) 21:15:31 ID:???
「それよりアスカが花火したいって騒いでるわよ。そろそろ始めた方がいいわね。」
これ以上、ミサトに突っ込まれては何を言われるかわからない。
逃げの一手を打った。
ミサトはそんな私に意味ありげな視線を寄越すと肩をすくめ、花火の支度にとりかかり始めた。
「じゃ、みんな外に行こっか。花火やるわよ〜♪」
アスカはその言葉に、がぜん張り切りだした。
「さっさと行くわよ、シンジ!」
首根っこをふんづかまえられて引きずられて行くシンジ君。
「ほら、ボケッとしてないで行くわよ。」
ミサトに背中を押されて外に連れ出された。
どこで買ったのか、これまた凄い量の花火が山積みされている。
「どこかに攻撃でも仕掛けるつもり?作・戦・部・長・さん。」
私は呆れて言った。
「あんたも冗談を言えるようになったじゃない。」
ミサトはマヤに目配せしながら楽しそうに答えた。
アスカは全てのロケット花火を地面に並べ、一斉点火している。
あらあら、シンジ君に向けたら危ないでしょうに。
シンジ君はネズミ花火から逃げ惑うのに精一杯みたいよ。
「(性格がかいま見えてくるものだわね)」
知らず知らずに口元に笑みが浮かぶ。

124 :リツコ:2008/08/07(木) 21:23:45 ID:???
「で、あんた達にはこういうのはどう?」
そう言われて渡されたのは線香花火。
しゃがんで火をつけると、チリチリと可憐な火花を散らす。
その様子はまるで儚げに咲く可愛らしい花のようだ。
そんな花を挟んだ向かい側で、マヤも同じく花を咲かせている。
「線香花火ってホント綺麗ですよね。」
マヤが顔を上げて私を見た。
マヤの顔に花が重なる。
「…あなたって癒し系よね。」
フトそんなことを思い、口にした。
「へっ?わたしがですか?」
キョトンとするマヤ。
「なんとなく…ね。」
花火を見つめながら私は答えた。
私はそのまま黙って花火を見続ける。
「切なげで儚いですよね…線香花火って。……なんだか先輩みたい。」
「えっ…どうして?」
思わず顔を上げてマヤを見た。
「繊細さが見え隠れしながら揺らぐ感じが…です。熱がある分、危なっかしいですよ?」
マヤが諭すように言う。
「あら、危なっかしいのはあなたの方よ?私、いつもヒヤヒヤだもの。」
私は悪戯っぽく言い返した。
「エェーッ!?ひどぉ〜いセンパ〜イ!」
「フフッ」
頬を膨らませるマヤを見てたら、自然に笑いがこぼれでてしまった。
「(それにしても、私ってそう見えるのかしら?)」


125 :リツコ:2008/08/07(木) 21:27:22 ID:???
やがて花火の芯は玉になると、最後にとうとう地面に落ちた。
「…終ると寂しいですね。でもわたし、昔から花火は線香花火が一番好きなんです。」
燃えつきた花火の芯を見つめながらマヤは言った。
「パッと輝いて、アッという間にパッと散ってしまう…控え目なだけにまさに夢って感じです。」
「…………」
私は黙って2本目に火をつけてマヤに渡した。
マヤは惹きつけられたかのように花火に見入っている。
「…少なくとも、私はパッと散ったりなんてしないわよ?」
そう私が言うと、マヤは視線を移してきた。
「ですねっ。先輩は手強いですから!」
そう言ってマヤは笑った。
「なぁに、それってどういう意味かしら?」
眉を上げる私に、マヤはケラケラ笑い続けている。
「(…和むわね)」
そう言えば花火をするなんて、いつ以来だろうか。
記憶を遡っても、子供時代に祖父母の家でやったことぐらいしか思い出せない。
…スイカ割りや、海水浴はいつだっただろうか?
花火ひとつをとってみても、人並みな体験の積み重ねというものに乏しい自分にここで気が付いた。
ちょっと悲しくなる…。
それが表情に表れていたのだろう、マヤが私を見て言う。


126 :リツコ:2008/08/07(木) 21:30:59 ID:???
「先輩とこうして花火ができて嬉しいです!これから、もっともっと色んなことしたいですね。」
心の中に暖かいものが流れ込んでくる。
「ありがと…。私もよ。」

(ジジジ…チリチリ)
そのまま二人で煌めく花火を見続けていた。
「ちょっと二人とも〜、なにシンミリしてんのよ!お通夜じゃないんだからっ。」
ミサトが後ろから背中をバシッと叩いてきた。
「これのどこがお通夜になるのよ…。」
えびちゅを手にしたミサトの視線は定まってないようだ。
「そうですよ葛城さん、今この花火にウットリしてたんですからね。」
マヤも言う。
「どれどれ、あたしにも見せてよ。……うっわ、これってホント可愛らしいのよね〜。」
ミサトが覗きこんできた。
「あれっ?リツコったら随分と穏やかな表情するもんね〜。」
私の顔を、まじまじと見るようにしている。
「ふ〜ん…あんたもそういう顔したりすんだ…。仏様みたいよ。」
一言、余計に付け加えた。
「なぁに、そのヘンな例えは……あなた飲み過ぎよ。」
私はたしなめた。
「だいじょぶだいじょぶ♪でもさ、こうして花火を見てると癒されるわねぇ〜。…ま、あんたにはこういうのが必要ってことよ。」
また背中を叩かれた。


127 :リツコ:2008/08/07(木) 21:32:37 ID:???
そしてミサトはグビグビとえびちゅを飲み干すと、ウズウズとした顔でこちらを見て言った。
「ねぇ、花火もやり終えちゃったしさ、せっかくだからこのまま夜景を見に行かない?」
そんな提案をしてきた。
「先輩?葛城さんが提訴してますよぉ〜。決議して下さぁ〜い。」
マヤがジャレたように聞いてきた。
「そうね…その提訴……可決よ。」
私も調子を合わせ、おどけてみた。
ミサトもマヤも笑い転げている。
「(…こういうのを楽しいっていうんだったわね)」
遠くで、花火を振り回してシンジ君を追い掛けるアスカの姿が見える。
「あっちゃー、しょうがないわねアスカ達は。じゃ、あたし声かけて来るから。」
ミサトは二人を呼びに行った。
ヘロヘロなシンジ君と、喜色満面なアスカが戻ってきたとこで、私達は夜景を見に歩き出した。
「ねぇミサト、夜景ってどこら辺なのよ?」
歩きながらアスカが尋ねる。
「あぁ、アスカは初めてよね。この先に見えてくる湾よ。」
顎をしゃくりながらミサトは答えた。
「そうそう、熱海の夜景って昔は有名な観光名所の一つでしたよね。」
シンジ君が言った。
そして目の前の林を抜けたところで、それはいきなり私達の眼前に現れた。


128 :リツコ:2008/08/07(木) 21:36:56 ID:???
「キレ〜イ!!」
アスカが喜声をあげた。
湾は、色とりどりのネオンで包まれたように瞬いている。
「昭和の中頃まではね、新婚さんが旅行に来る定番スポットだったのよココ。」
ミサトが説明した。
「へぇ〜、ミサトって物知りね。そんな昔から生きてたの。」
アスカの突っ込みにヒクつくミサト。
「だぁーっほ!!あたしはまだまだ若いわよっ!」
アスカの頭を抱え、握り拳をグリグリする。
「いたたっ、冗談だってば!ゴメン〜ミサト〜!」
じたばたするアスカに嬉しそうなシンジ君。
花火の仇はとれたようね。
私達は思い思いに夜景に見とれた。
「昔の新婚さん達は、この素敵な夜景を思い出にすることから始まったんですね…。」
マヤが呟いた。
「フフッ…マヤにしては深い表現をするものね。」
からかうように言うと、マヤはまた頬を膨らました。
「んもぅ〜、わたしだってそういうこと思ったりしますよっ?」
すねた調子のマヤに、また笑みがこぼれる。
「(…わかってるわ)」
マヤの頭をポンポンとした。
「この夜景は私にも思い出になるわ。…またいつか見たいわね。」
そんなことを口にしたら、マヤが下から覗きこんできた。


129 :リツコ:2008/08/07(木) 21:42:11 ID:???
「また来ましょうよ。ね、先輩?」
おねだりされてるみたい。
「そうね。」
私はクスッと笑って答えた。

宿に戻ると、布団に倒れこむ子供達。
泳いで、あれだけ走り回れば疲れるものだ。
アスカのイビキが早々に大きくなってくる。
「お風呂、行く?」
ミサトの誘いに私は頷いた。
マヤは突発的事情により内風呂にするとのこと。
『私の分まで堪能して下さいっ!』
いつもの調子なマヤに敬礼で見送られると、ミサトと大浴場に向かった。
幸運なことに入浴客は私達だけ。
広々とした洗い場で悠々と体を洗っていると、横でミサトが鼻唄を唄いだした。
「風呂は下着の洗濯よ〜ん♪」
見ると、言葉の通りにミサトの下着が泡に包まれている。
それを丁寧に洗っていくミサト。
「ちょ…何やってるの!ここは公衆の浴場なのよ?」
怒ってみたがミサトは意に介さない。
「ヘ?だって替えを持ってくるの忘れちゃったし。」
開き直っている。
「……今夜は下着なしのつもり?浴衣なのに、あなた寝相悪いって話じゃない。…シンジ君もいるのよ?」
ミサトはそこまで考えてなかったようだ。
一瞬、しまったという顔をしたが、何を思ったかニンマリ顔になるとこう言った。


130 :リツコ:2008/08/07(木) 21:48:06 ID:???
「サ〜ビス、サ〜ビスゥ〜♪」
……笑えない。
「そんなサービスいらないわ…。」
呆れを通り越す。
私は湯船につかると、肩と腕を揉みほぐしすことにした。
日々、運動らしいことは何一つしてこなかったため、明日の筋肉痛に少し不安がある。
一通りマッサージをすると、目を瞑り温泉の効能に浸るかのように身を任せリラックスした。
「(ちょっとのぼせてきたかしら)」
少しして目を開けてみると、いつの間にかミサトも湯船につかっていた。
でも、真っ赤な顔をして縁にもたれている。
「馬鹿ね、摂取したアルコール量を考えなかったの?」
風呂場で倒れられてはかなわない。
ミサトを抱えて引っ張り起こすと、脱衣場まで連れて行った。
「ごめ〜んリツコぉ〜…急に酔いが回っちゃった…ハハハ」
醜態を晒すミサトに扇風機をまわして風をあててあげた。
そうこう介抱してる内に、せっかく暖まった私の体がまた冷えてきてしまった。
ミサトが大丈夫そうなのを見届けると、私はまた湯船につかり直すことにした。
「やれやれだわ…。」
ひとりごちる。
一通り暖まると満足して私はあがることにした。
脱衣場では、アルコールが抜けてラクになった様子のミサトがドライヤーと扇風機を使って下着を乾かしている。


131 :リツコ:2008/08/07(木) 21:49:49 ID:???
「困るのはあなたなんだから、頑張って乾かしなさいよ?私、先に部屋に戻っているから。」
そう釘を刺して後にしようとしたら、ミサトは両手で顔を隠して情けない声をあげた。
「ウッ…グスッ……リツコも手伝ってよ〜!」
おまけに肩まで震わせている。
「……素晴らしい嘘泣きね。」
長年付き合っていれば思考パターンも読めてくるものだ。
ミサトは横を向いてチェッと舌打ちした。
「リツコのケチ〜。マヤちゃんだったら手伝うんでしょー。」
どうしてここでその名が出てくるのか。
「あのコは、そんなおバカな真似したりしないわ。」
私は肩をすくめると部屋へ戻った。
部屋では既に風呂を終えたマヤが、浴衣に着替えてテレビを見ていた。
襖で隔てた向こう側の部屋からは、アスカ達のいびきをかく音が聞こえてくる。
余程、疲れたみたいだ。
「お風呂、良かったみたいですね。葛城さんは?」
マヤが聞いてきた。
「ミサトなら乾かしているわ。…ドライヤーで。」
返事に困る。
「あれだけ長いと大変ですよね。量も多そうですし時間もかかりますしね。」
何も知らないマヤはミサトの髪を思い浮かべているのだろう、ウンウンと頷いた。


132 :リツコ:2008/08/07(木) 22:46:48 ID:???
万事物事に潔癖なのがマヤである。
そんなマヤに対し、『乾かしているのは風呂で洗っちゃった下着なのよ』とは、まさか言えない。
その後に、なんと言われれるであろうか容易に想像がつくのだから…。
私は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと、一口飲んで喉を湿らせた。
そういえば今日はコーヒーを飲んでいない。火照った体には、冷たいものの方が今はむしろ心地酔い。
マヤは布団に入ってトーク番組に夢中になり始めている。
「(怪しまれない内に戻って来なさいよ、ミサト…)」
私はバッグから煙草を取り出すと、窓を開けてベランダに出た。
風が肌の上を通りすぎて心地よい。
紫煙をくゆらせて一息ついた。
昼間、まったく吸わなかったため、続けざまに3本、4本と吸ってしまった。
5本目に火をつけようとしたとこで、横から手が伸びてきた。
そして、そのまま煙草を取り上げられた。
マヤだ。
「駄目です。吸いすぎですよ?」
見ていた番組が終ったのでベランダに出てきたのだろう。
指の間で取り上げた煙草を振りながら、小言をたれてくる。
「小姑みたいよ。」
意地悪っぽく抵抗してみた。
「先輩の健康のためなら小姑にだってなります!」
そのまま、問答無用

133 :リツコ:2008/08/07(木) 23:04:31 ID:???
とばかりに、箱ごと取り上げられてしまった。
煙草を取り上げられてしまってはここにいても仕方ない。
素直にマヤの後をついて私は部屋に戻った。
「葛城さん遅いですね…。」
マヤは時計を見ながら未だ戻らないミサトを気にし始めた。
私が戻ってから、かれこれ20分は経過している。
「もしかして湯あたりで気分が悪くなって動けないとかじゃ…。」
悪い方向に心配しだした。
「わたし、ちょっと見てきます。」
そう言って、マヤは部屋を出ようとした。
「マヤ!」
私は慌てて止めようとした。

――ガラッ――

その時、勢い良く襖が開いた。
「あ、ごみ〜ん。もしかして待ってた?」
髪をタオルで巻き上げ、怪しい着方をした浴衣姿のミサトが立っていた。
「遅かったですね。わたし心配で、今、見に行こうとしたんですよ?」
マヤが小言を言う。
「タハハ…乾かすのにちょっと手間どっちゃってね。」
ミサトは申し訳なさそうに言いながら、頭に巻いたタオルを取った。
髪の毛が固まってドスンと落ちる。
「(やだミサト、濡れたままじゃない…)」
ミサトはそのままブラシでとかし始めた。
肩にいくつもの滴がこぼれ落ちていく。


134 :リツコ:2008/08/07(木) 23:11:24 ID:???
マヤは不思議そうな顔をしてそれを見ていた。
「あまり乾かなかったですか?」
そんなことを聞いている。
「まぁねぇ〜、生乾きだからチョッチ気持ち悪いわ。」
バツの悪い顔をしてミサトは答えた。
「あの…わたし、このまま乾かすのを手伝いましょうか?」
マヤが言うと、ミサトは赤くなった。
「マ…!…ちゃってんのよ?それ…リツコが怒…るわよ。」
口の中でごにょごにょと何事か言っている。
「(…………)」
今日、何度目になるのか、こめかみに指が動く。
噛み合っているようで、噛み合っていない会話を早く終らせないと……。

――『葛城さん、不潔ですっ!』――

そんな言葉が頭をよぎりだす。
「…マヤ、ミサトのことは放っときなさい。自業自得よ。」
ミサトをポカンとした様子で見ているマヤに寝るように言うと、構わず私は布団に入った。
ミサトがまだ身繕いをしているため、部屋の照明は落とせない。
おまけに目が冴えてるから眠れそうにもない。
隣の布団で横になったマヤは、もうトロンとした表情になっている。
「(先に眠られてしまうと寂しいわね…)」
静まり返った部屋の中で、ミサトのゴソゴソした音が続く。


135 :リツコ:2008/08/07(木) 23:19:43 ID:???
やがてその音が止むと、電気を消して奥の布団にミサトは入っていった。
静寂が部屋を包んで少し経つと、今度はいびきが聞こえてきた。
「(たいしたものね……)」
そんな状態でも、平気で眠ることができる神経が羨ましい。
私は、体を右に左にしてみたりしたが、眠気は一向に襲ってきそうにない。
諦めて仰向けになった。
そのまま、なんとなく今日一日の出来事を思い返してみた。
スイカ割りでのハプニング…思いもかけずマヤの頭を叩いてしまったこと。
そしてミサトにお仕置きを指摘されたこと。
「(お仕置き…ね。たしかに言われると身も蓋もないわ…。でも、普段は力加減しているのよ…普段は…。)」
そこまで考えたところでハタと気が付き、頭に手をやった。
私はマヤを見た。
マヤはこちらを向くようにして眠っている。
暗闇で見えにくいが、たんこぶはまだ腫れて痛々しそう。
「(……無理に平気なフリしちゃって…)」
私は近寄るとソッと額に触れ、たんこぶを優しく撫でた。
「ゴメンね、マヤ…。」
スヤスヤと寝息を立てるその耳元で囁いた。
それからミサトやマヤとの会話を思い起こすと、しばらく物思いに耽った。


136 :リツコ:2008/08/17(日) 22:05:47 ID:???
色々と考えている内に頭が疲れてきたようだ。
ところどころ思考が寸断しがちになる。
軽く眠気もやってきた。
「(今なら眠れそう…)」
私は小さく欠伸を一つすると、横を向いて眠る体勢をとった。
今にも閉じそうな目の視界にマヤの顔がうつりこむ。
「(…エ?)」
一瞬、マヤと目が合った気がした。
身じろぎしていることで起こしてしまったのだろうか。
もう一度、確認した。
先程と変わらずマヤは眠っている。
「(気のせい…ね)」
断続的に襲ってくる眠気には勝てない。
だんだんと意識が薄れて行く。

それが引き返せないとこまで来た時、かすかに声が聞こえたような気がした。
「おやすみなさい、先輩…」
そのまま私は深い眠りに落ちていった。


―翌朝―

(カアー、カアァー、アァー)

カラスの鳴き声で目が覚めた。
耳につくその鳴き声は嫌なものだ。
外から射しこんだ光が部屋の中を薄暗く照らしている。
今は何時なのだろうかと、そのまま枕元の時計に手を伸ばしてみたがない。
「(あぁ、そうだったわね)」
旅行に来ていたことを思い出した。


137 :リツコ:2008/08/17(日) 22:08:17 ID:???
私以外、まだ誰も起きてない部屋の中は静かなままだ。
とりあえず起き上がろうとすると、胸に息苦しい重みを感じた
見ると、ミサトの両足が私の上半身の上に投げ出されている。
「ちょ、ちょっと!」
迷惑千万なその足をどけても、ミサトは口を開けて眠ったまま。
浴衣はあられもなくはだけ、裾が捲れ上がって下着を晒している有り様だ。
「(………)」
私は起き上がるとタオルを手に取り、洗面に立とうとした。
「せ…おあ…う…ござ…ます」
その気配でマヤも目が覚めたようだ。
目をこするも寝惚けている。
「おはよ。顔洗いなさい。」
身支度を済ませているとアスカ達も起きだし、ドタバタと朝風呂へ直行した。
着替えも終ったマヤは布団を畳んでいる。
「葛城さんは起きないですね…。」
ミサト以外の所は片付けが済み、マヤは途方に暮れている。
揺すっても一向に目が覚める気配はない。
私はタメ息を一つ吐くと、寝ているソレに向かって言った。
「えびちゅ…飲む?」
途端にガバッと起き上がるミサトに、たじろぐマヤ。
「なになに、えびちゅ?どこどこ!」
ミサトは充血した目で辺りを見回している。


138 :リツコ:2008/08/17(日) 22:10:22 ID:???
「いつまで寝てるつもりなの?早く起きなさい。」
ここで騙されたとわかったのか、ミサトは無言で横になろうとする。
「ちょ…ミサト!…」
怒ろうとしたとこで、後ろから言葉が重なる。
「葛城三佐は朝食ナシ…と。」
再び、むくりと起き上がるミサト。
「や、やぁ〜ねぇ〜…今、起きようとしてたとこよ♪」
そそくさと起き出してて、手早く身支度をし始めた。
「先輩の直伝ですから。」
振り向いてニンマリするマヤ。
ミサトを操る手管のコツを早くも掴んでいる。
「マヤも言うものね。」
苦笑する。
アスカ達が戻ると、私達は朝食をとるために1階のレストランに向かった。
近付くにつれ、芳しい匂いがそこはかとなく漂いだす。
朝食は和洋折衷なバイキング形式だった。
ミサトは、無駄のない立ち回りでアッという間に皿を山盛りにすると席に戻って待っている。
マヤは悩みながらもフルーツ中心なメニュー。
シンジ君は和食スタイルで、アスカは典型的なコンチネンタルブレックファースト。
私はクロワッサンとサラダにヨーグルト、そしてコーヒーをチョイスした。
周りを確認するまでもなく、朝からバクバク食べる客はミサトだけだった。


139 :リツコ:2008/08/17(日) 22:12:07 ID:???
全員が席に着いたとこで、ミサトが皆の顔を見渡しながら口を開いた。
「これ食べたらさ、も1回泳ぎ行く?」
ジュースを飲んでたアスカが聞いた。
「チェックアウトは何時なの?」
「フフ〜♪1500迄よ。遅めでOKなのは確認済み。」
即答するミサト。
海に来たのに日焼けしないのはソンといった口ぶり。
「わたしはOKよ。シンジ、逃げんじゃないわよ!」
アスカの言葉にうなだれるシンジ君。
「わ…わかったよ!」
渋々と頷くその姿は、まんまと罠にかかった獲物のようで哀愁を誘う。
「あんた達はどうする?」
納豆をかき混ぜながらミサトが尋ねてきた。
「そうね…疲れたし部屋でくつろぐことにするわ。マヤは調子が…だし。」
マヤを残すのは出来ない。
私がそう答えると、シンジ君が心配そうに聞いてきた。
「マヤさん、どこか具合い悪いん…」
「アンタが気にすることじゃないのっ!!」

――ドガッ!!――

シンジ君の言葉が終らない内に、すかさず鉄拳制裁をくわえるアスカ。
つい私は余計なことを言ってしまったようだ。
どのみちシンジ君への説明は憚れることだけど、気の毒な目に合わせてしまった。


140 :リツコ:2008/08/17(日) 22:14:09 ID:???
「あ、あの…体調は平気なの。昨日ので筋肉痛になったから…。」
怖張った顔でマヤがそう説明すると、シンジ君は一応納得した様子。
私を見るマヤの目が鋭い…。
そのまま食事が終ると、ミサト達はさっさと海へ泳ぎに行った。
私とマヤは部屋で適当に時間を潰すことにしたが、なにをしてよいのやら。
今までノンビリと過ごすことなどなかったため、時間を持て余してしまう。
先ほどから何か考えた様子で外を眺めているマヤとは対象に、私はどこか所在なさげに落ち着かない。
畳に「の」の字を書くとは、こういうことをいうのかも知れない。
外を眺めることに飽きたのか、マヤがこちらを向いた。
「さっきはヒドイですよ〜。シンジ君は思春期なんですよ?」
「ごめんね、うっかりしてたわ…。」
恐縮する私の姿がおかしかったのか、マヤはクスッと笑った。
「ところで…先輩も泳ぎに行かなくていいんですか?…その……気を遣わなくてもいいです…よ?」
「さっきから何か思案してたようだけど、そんなこと気にしてたの?」
如何にも他人を思いやるマヤの考えそうなことだ。
そのまま私の様子を窺っている。
「私は好きでこうしたいだけ。…それとも、私と一緒じゃ嫌なのかしら?」


141 :リツコ:2008/08/17(日) 22:16:48 ID:???
冗談めかして怒ってみせると、マヤはブンブンと頭を大きく横に振った。
「そんなことありません!あるワケがないじゃないですか!」
真顔で否定するマヤ。
そのあまりに必死な様子がおかしくて笑いそうになってしまったら、マヤも同じく笑いそうになっていた。
そのまま私達は吹き出してしまった。
「…こうして先輩と一緒にボーッと過ごせるのは嬉しいです。」
素直一直線なマヤだからこそ口に出来る言葉だろう。
こちらは照れてしまう。
「あら、光栄ね?でも、ボーッとはないんじゃない?」
照れた自分を隠すように軽口を叩いてみた。
「優しいですよね…先輩。」
うつむいて、そう呟くマヤの顔は見えない。

『あんたって、マヤちゃんに優しいわよねぇ〜。』

最近、ミサトによく言われる言葉が思い起こされる。
それは置き、マヤ本人に優しいと言われてしまうとは。
「どうして?」
首を傾げてしまった。
「(たしかにマヤ一人にさせたくはなかったけど…でも、私って人を思いやる気持ちとかは薄いわよね…)」
ふとボンヤリそんなことを思うと、マヤが答えた。
「…優しいです。まだあまり話すこともなかった最初の頃は怖かったですけど。」
苦笑いしてマヤが答えた。


142 :リツコ:2008/08/17(日) 22:18:53 ID:???
「でも、接していく内に…例えば仕事を離れて飲食を共にしたり、こうして旅行に出かけたりすることで見えてくるものはありますよ?」
淡々と話すマヤ。
「昨日、葛城さんが言ってましたね。昔の先輩は仕事の鬼って…。」
少し言い淀んだ口調。

『マヤちゃんが来てからよ、リツコ変わったもの。』

たしかそんなことをミサトに言われた。
「(マヤが私の人柄を変えたってこと?優しく?)」
「昔はそうでも、特に近頃の先輩はよく笑うし…フワッと優しい感じですよ?」
マヤが微笑んだ。
「そうかしら?自分ではよくわからないものだけど…。」
指摘されるまでもなく、たしかに笑うことが多くなったのは自覚している。
「そうですって!尊敬している先輩なんですからね。」
そう言うと、マヤはテヘッと舌をだした。
「フフッ…ありがたいわね。」
お世辞ではないその言葉が耳に心地良い。
「(不思議ね…どうしてこう和むのかしら?)」
正直なとこ、未だわかりかねる部分はある。
でも、マヤに優しいと思われていることが単純に嬉しかった。
なにより、そのことに安堵を感じている自分に驚きを覚えた。


143 :リツコ:2008/08/17(日) 22:21:39 ID:???
「(…私、なにをホッとしてるのかしら?)」
そんな自分がなんだかよくわからなくなる。
考え込んでいると、マヤは私の後ろに来て両手を私の両肩に置いた。
「肩が凝ってますね。これは絶対に仕事からきてますよ。」
そう言うと、私の肩を揉み始めた。
「あ、いいわよ。そんな…平気だから。」
私が止めようとしても、マヤの手は休まらない。
「いいんです。いつもお世話になってますから。」
せっせと肩揉みに専念しだす。
その実直な姿からマヤの性格が忍ばれるというものだ。
「(もし、ここにミサトが居たら『またマヤちゃんをコキ使ってぇー』とか文句言われそうね…)」
そう思ったら冷や汗が流れ落ちてしまう。
いつの間にか、マヤが怪訝な顔をして覗きこんでいた。
「あの…痛かったですか?」
眉根を寄せて私を見ているところは、不安気げな迷子のよう。
「フフッ、そうじゃないの。マヤはマッサージが上手ねって思ってたのよ。」
「あ、わかります〜?これも先輩のために勉強したんですよ。」
得意気なマヤ。
「そう?エラい、エラい。」
気をよくして誉めた。


144 :リツコ:2008/08/17(日) 22:24:56 ID:???
「だって、わたしは一番弟子ですから!葛城さんには『物好きねぇ〜』って言われちゃいましたけど。」
さらに胸をはって得意気なマヤ。
「(………)」
ミサトのことだ、マッサージの習得について言及したわけではない。
言いたかったのは、要するに『リツコなんかのために、そんなことまでよくやれるわね〜。物好きねぇ〜。あたしムリ。』ってことだったのだろう。
その含みが通じなかったのは、マヤが天然であるからに違いない。
「(相手はミサトなんだから…マヤも少しは気が付きなさい…)」
ミサトのへらず口に反応して閉口するのはいつも私。
こういう時は天然なマヤが羨ましい。
普段は少し…いえ、かなり大変だけど。
でも、私はそんな天然さを結構気に入っている自分に最近気が付いている。
「マヤ、もういいわよ。そろそろ手が疲れたでしょ?肩がポカポカして軽くなったし交代するわ。」
今度は私がマヤの肩をマッサージしようとした。
遠慮しているマヤの肩を掴むと、私はマッサージを開始した。
「先輩、けっこ〜強引ですっ。」
抗議の声が飛んできたが意に介さない。
その声の持ち主は笑っているのだから。


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