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落ち着いてLAS小説を投下するスレ 15

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 20:44:22 ID:7ZFJSL1i
※重要※ローカルルール
☆投下神となる気構え☆
  どのような作品であれ批判を行う人間が居るという事を理解しましょう。
  こちらへ投下した結果住人に批判・叩きをされても自己責任です。
  また、批判意見の中にも正論がある事を覚えておきましょう。叩きや煽り、荒らしとは明確な違いがあります。
  ルール違反は厳禁。人の嫌がる事はしない。Webマナーは守りましょう。
★このスレはイタモノ禁止です。イタモノの定義はおすLASスレに準じます(以下引用)
 >自分が痛いと感じなくても、多くの人が痛みを感じる場合があります。
  >特に以下の3つのどれかが含まれる時には投下を控えましょう。
 >○アスカとシンジが別の異性との絡みを持つ(惹かれる、キスやセックスなど)
 >○想い合っていても、二人が離別・死別する
 >○精神的な苦痛、肉体的な苦痛の描写が激しい
  イタモノは【LAS人がイタモノでへこむスレ@本部】へお願いします。
  http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1073830497/
★荒らし、煽り、LAS叩きは無視しましょう。
  付け入るスキを与えないのには無視が一番有効です。
★LRSについてこのスレッドに書き込まないでください。
  作品論、SS論としてレイに触れるのはかまいません。その場合は表現に注意しましょう。
★議論について
  熱く語るのは良いですが、他人を不愉快にする表現はやめましょう。
  熱くなってきたときに煽りや叩きが入りやすいです。
★age sageは?
  このスレは基本的にsage進行です。メール欄に半角で「sage」と入れましょう。
★次スレは?
  基本的に>>950が次スレを建てて下さい。また、周囲の人も気をつけてあげましょう。
★その他のルールについては
  「書き込む前に」http://www.2ch.net/before.htmlに準じます。
  またエヴァ板ローカルルール
  http://eva-2ch.hp.infoseek.co.jp/rule2.htmにも準じます。

2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 20:44:54 ID:???
破ネタバレ

―――冒頭

アスカ「うぎゃあああああああああああああ!!」

マヤ「大変です!弐号機融解!」

リツコ「パイロットは?」

マヤ「駄目です。顔面及び皮膚の90%が完全に融解しました!戦闘は無理です!」

ミサト「使えないわね。現時刻をもって弐号機パイロットの登録を抹消。マリ、出番よ!」

マリ「はい!やってみます。みんなの未来は私が守ります」

ミサト「がんばってね!」

リツコ「期待してるわ」

マヤ「あなただけが頼りだわ!」

冬月「未来はあの少女に託されたな」

ゲンドウ「ああ、彼女しかいない」

3 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 20:46:08 ID:???
前スレ
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 14
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/eva/1136117791/


落ち着いてLAS小説を投下するスレ
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1095582454/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 2
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1100021323/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 3
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1107698754/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 4
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1107865408/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 5
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1108185837/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ6
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1108342511/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ7
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1108455408/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ8
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1108642486/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ9
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1108770163/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ10
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1109169278/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 11
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1109501281/
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 12
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1109531526/
普通のLAS小説を投下するスレ (実質13)
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1108365579/

4 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 20:52:29 ID:???
                   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/1:i: : : : : : ',
                  イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,': : イ/ l:l',: : : : : : ',
                 /: : : : :/: : : _; -'": : : : : ;-_イ //  ' , ',: : : : : : ',
                 /イ: : : /: :/://‐ァ‐''"_;;:='"  ,,.---  ' ,: : : ',: :ト、
                 /: : : /: ://:イ´ 二`≧、   i ノ  _,,.-   i: : : i: :l',!
                /://: :f´メ、: : /  ヽ、 ・¨ヾヽ=' ヾ=ィ'。¨ー-  ,'ノi: :ト、:l
                !/ !: ::l ,' ヘl::/    ー='"r‐、  ,,.、ヽー''"  lr'!i: :l l:l
                  !N||、ゝ、(!! i、   ´ ,.=ゝ-、 ,,.- 〉,     |:) l:/ :!'
                   !!:ヽ、`   ヽ,    ,,.=''_''=.,,    //!'
                    ヽ: ゝi1     ,,.='/エエヘ ',   ///
                     !N: :',',,_     〈⌒⌒ヽ::〉   _/¨
   r‐、_                 Vil  ヽ、    !___/   /     >>1乙!
  ,f´:::::::ヽ`ー、_              r1  ', `ヽ、  ー─  ,イ
 /:::::::::::::::ヽ: : : :`ー、_         /',:',  ',   ヽ、____//
../:::::::::::::::::::ヽ: : : : : : : : :`ー-、__,,.-i::::::':,\ ',      ,,' /
/::::::::::::::::::/ヘ: : : : : : : : : : : : : : : : ::i i:::::::::::::\\'     '' ,'/ハ
i::::::::::::::/   :i: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽヽ:::::::::::::::\\___//i
l:::::::::r'"    :l: : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽヽ::::::::::::::::`ー‐ァ∧',´タi:l‐--、___
l:::::/       l: : : : : : : : : : : : : : : : : :::: :ヽヽ::::::::::::::::::://: :i l:::/ノ: : : : : : : : ̄`ー──j


5 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 20:54:20 ID:???
           ' i        __    '、  ..i
           | |  _二  -''´ _,,,;;::.  '、 .,L、
           | |  _,,,;;::   ''"二"_   '; /'^i|
           ヽ', ",二  、  'r・‐ァ-   .'゙.}.)|
             |  '/・ァ. :,  、二..ノ     .',_,ノ   >>1乙っちゅーこっちゃ。
             .',  二ノ i  .、       .|i
             .'、    {.c.Pヘ、      !"''-,_
              '、     :L;_     ,'.i:.:. . ィ≦-'、        , -、
               ヽ,   ∠‐''ツ`    /..,':.:. /    ` ー-_..__ '/  ノ
                 ,\   '⌒    ,:' . /: :.〃      , ´, - /  /
                 / __iヽ、 ._,/_,,,,/:. : ://      /  / /    .{      
              ./´  /.:./イ⌒>'/.:.:..:.:.:.:.l   ト、   /  / '´      l      
               / i/:.:.:7/`V /.:.:.:.:.:.:. :.::.:.ヾ  \ {  .|!   /`Y´∨ヽ
             : :/ ./.:.:.:.:.:.!':::::::l/:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.リー-イ丶!  i!  ノ ノ  |  }\
 r 、  i´Y     /  /:.:.:.:.:.:.:.:.l:::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:/   \ ゝ __ '   / /._ \
 ヽ \j |/7 /リ   {:.:.:.:.:.:.:.:.:.l_/:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./       ̄ `ー´`-´ \ ヽ
   ',   _>'´      l:.:.:.-‐:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.‐-.:.:.:.:.:.:.:.:../                   丶_ノ
   ノ .//      ,イ.:.:.:.:.:.:.:.O.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::./
/ _〈  l     _/:/!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.: /
 ¨´  \_>一 ´/: / !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.{

6 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 20:55:39 ID:???
>○アスカとシンジが別の異性との絡みを持つ(惹かれる、キスやセックスなど)

これはルール違反だそうですが、
では、同性との絡みはいいんですか
レイ×アスカ
トウジ×シンジ
とか

7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 20:59:21 ID:???
  {  r-}"'';                   (,- ,_'',;
__ノYv"-ァ'=;}                  ,_、Y' リ''ー
  ヽー-ハ '、                / キ}、 {"ー {⌒
  ト ハ  }      ,. -ー─-、__/_,.へノ`{  {    こ、これは>>1乙じゃなくて
 ! ! !__! ,-、_    ,,( ,          ̄    .ヽ'ー;ー'"   四つん這いなんだからね!
 |___|! !ー-ニー、;、;'""ノ';{  i__   _   /ニ=),..- '"  変な勘違いしないでよね!
 K \ヽ !`ーニ'-、{  (e 人  |    ̄ ̄/ /  /  /⌒
  \ヽ !、ヽ, "") ー-'"| !  |     /  /    .{,、/  /
    \"'ヽ'ー-"    _! ||  }   /  /      |\  /
ニ=ー- `!!!'     ''''ー'"{  |   |  {         j  ヽ /
ーーーー'          _ | ./    ',  `ー――‐"  ノ !
              三`'/.      ` ----------‐´'""

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 21:07:03 ID:???
>>1


9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 21:45:07 ID:???
レイ「キス…………」
アスカ「あんたさっきから何真剣に読んでるわけ?……なになに、『特集・オトナのキス事情』?なにコレぇ!?」
レイ「キスって、何なのかしら」
アスカ「ハァ?キスはキスでしょ。男女がブチューっとするやつよ」
レイ「一時的な肉体的接触……。それは肩と肩が触れ合ったことと何が違うの?」
アスカ「あんたバカぁ?キスっていうのはねぇ……………、えと……、」
レイ「わからないのね」
アスカ「わ、悪かったわね!」
レイ「してみましょうか」
アスカ「ハァ?」
レイ「あなたと私で、試してみましょうか」
アスカ「え、ちょ、な……何?」
レイ「こうやって手が触れるのと、何が違うのか知りたいわ。
   ……でも女同士ではダメなのかしら」
アスカ「さ、さぁ?……ってちょっとアンタ本気!?」
レイ「怖いの?」
アスカ「ちが、そうじゃなくて………、こ、怖くなんかないわよ!」
レイ「じゃあ、するわ」
アスカ「ま、待って!……えと、……は、鼻息がこそばゆいから息はしないでよねっ……」
レイ「わかったわ」

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 21:49:13 ID:???
>>6
それは該当スレへ
ここはあくまで男女カプスレ

11 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 21:56:31 ID:???
>>9
そういうのはこっちに投下してやってくれ
職人が今居ないから住人も喜ぶだろうし

ダメよファースト!…女同士でこんなこと…あっ 4th
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/eva/1192072560/


12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/10(木) 23:58:17 ID:???
>>1

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/11(金) 00:24:22 ID:???
「シンジ、舌出して」
「え?」
「舌よ舌。ベロ。べーって」
「こ、こう?(べー」
ガリッ
「いひゃ!?あ、あふは!??」
「へっへー!キスされると思ったでしょ。アンタとべろちゅーなんて死んでもゴメンよ!」
「・・・(あまり変わらないんじゃ)」

14 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/11(金) 07:30:04 ID:???
>>1
乙!

15 :名無し掌篇:2008/07/11(金) 07:38:15 ID:???
>>1乙!
新スレ記念にひとつ投下しますよ


16 :起承転結も何もない掌篇改め「荒野掌篇」:2008/07/11(金) 07:40:38 ID:???

NO.3
プールと坂とアスカ

惣流アスカの日課は僕が作った食事、僕が買ってきたスウィーツを食べること、
綾波から借りた本を読書すること、そして水泳だ。
僕はプールから10メートルは離れたところにある休息所でオレンジジュースを
飲んでいる。
このプールは市営のプールで予算が余っているらしくそこいらの市営に比べて格
段に立派な造りをしていた。
アスカは習慣のように毎日々々、50メートルプール10往復を必ずクロールで
泳いだ。
アスカはピッチリとした、競泳用のかなり本格的な水着を使っていた。
それでもアスカが綺麗に見えないとかそんなことはなく、むしろ凛々しく見えて
かなりかっこいい。


17 :荒野掌篇2:2008/07/11(金) 07:41:28 ID:???

そして宿命的な運命のように自分で決めた水泳ノルマを果たすとプールから上が
って、僕が待っていたテーブルの向かいに座る。
アスカが水分補給に飲むのは決まったメーカーの決まった清涼飲料水だ。
そんなところまで習慣化している。
僕は前になぜ徹底的に水泳を習慣化するのかときいてみたことがある。
その時のアスカの答えは、なにか一つ習慣を作れば日本みたいな効率的社会で有
利だとかなんとか、まあそういうことらしい。
だが、そのあとに聞いた僕を連れてきているのはなぜか、という問いには口をつ
ぐんでいたけれど。

「シンジも泳げばいいのに。」
「僕が泳ぎ下手なの知ってるじゃないか。」と僕はタオルを渡しながら言った。
「下手でも良いのよ。練習すればいいんだから。」
「じゃあ、アスカがおしえてくれるっていうの?」


18 :荒野掌篇3:2008/07/11(金) 07:42:46 ID:???

「うぅん……解らないわ。途中でキレちゃうかも知れないし。」
確かにそれはあるかもしれない。
僕は彼女よりもずっとどんくさいのだ。

 ◆

ある夕日の綺麗な帰り道だった。
その日もアスカはいつもと変わらず50メートルプールを10往復泳ぎ、決まっ
たメーカーの決まった清涼飲料水を飲んだ。
そしていつもと同じように僕が漕ぐ自転車の荷台に座っていた。

「ねえシンジ?」
「なに?」
アスカの柔らかい体が僕の体にぴたりと密着していた。
僕はその感触を意識しないようにしていたが、感じない訳にはいかなかった。


19 :荒野掌篇4:2008/07/11(金) 07:43:57 ID:???

「今からあたし、変なこと言うけど、訊いたりしないでよ。なにも考えないで、
聞いたらすぐ忘れて、あたしも忘れるから。自転車も漕ぎ続けて。」
僕は言われたとおりにした。
「あんたが好きだとおもう。」
道はちょうど下り道で、僕はブレーキレバーを軽く握っていた。
「あんたが好き。」
僕は、後ろを見たかったけれど出来なかった。
転びそうになったからだ。
「好き……。」
アスカの体が、胸が、腕が、僕の全身にぴったりと張り付いていた。
坂を下ると、僕達が住むマンションはすぐだ。
「忘れてよ。」とアスカは言った。「忘れてよ。」




20 :荒野掌篇5:2008/07/11(金) 07:44:51 ID:???

「出来るはずないじゃないか!」
気が付くと、僕は坂の途中でブレーキを目一杯掛けていた。
ちょうど『宮坂』という表札が目に入った。
「漕いだら?」「でもッ!」「漕いでよ、お願いだから……。」僕には、アスカ
の声が震えているように聞こえた。まるで子リスのように。
僕は逆らわずにペダルを踏んだ。
自転車は滑らかに滑り出す。僕達とは、正反対だ。
アスカの体は、一層強く、僕の体に密着した。
「いいの、あたしはこのままで、この生温いのでいいのよ。」
僕のワイシャツは湿っているだろう。アスカは泣いているだろう。
だけど僕は言えない。
言えない、伝えられない。
伝えられるわけないじゃないか。僕なんか。
だけどアスカは不安なんだ。『嫌い』

僕はその時、唐突に理解した。
アスカは普遍のものがほしかったんだ。
変わることがない、僕との繋がりが、習慣が。

アスカアスカアスカ。
好きだと叫びたい。大声で叫びたい。
でも、僕とアスカが釣り合わないことは解ってる。僕にはアスカを幸せにする自信がない。

自転車は坂を下りきった。

「ありがとう。」僕にはそれしか言えなかった。




21 :掌篇名無し:2008/07/11(金) 07:46:09 ID:???
甘酸っぱさをイメージしますた


22 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/11(金) 13:17:15 ID:???
>>21
GJ

23 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/12(土) 21:51:01 ID:???
GJ!だ。

24 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/14(月) 02:13:59 ID:???
甘酸っぱいのぅ
GJ!!

25 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/22(火) 11:50:01 ID:???
保守

26 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/23(水) 23:20:03 ID:???
「いや、【おやすみなさい】とかぐらいで良いんじゃないか?」
「ワイもケンスケの意見に賛成やな」

眼鏡を掛けた少年はきょとんとした顔で、さも当然なように言う。
普段着がジャージ、と一風変わったセンスを持っている関西弁の少年もその言葉に同意見。
けれども、そんな友人等から頂いた有難い意見も、問題を抱えているひ弱そうな少年にとっては「んー」と唸るばかりで納得がいくものではないらしい。

「おいおい、何もそんなに真剣に悩むことないだろ?」
「かぁ〜、ほんっま難儀なやっちゃなぁ〜」

その態度に2人は大きな溜め息を吐いてしまう。
2人が溜め息を吐く理由も判らないでもない。けれど、自分からしてみればどうしても簡単な問題ではすまされないのだ。
まだまだ「んー」と唸り続ける少年。
そんな少年が不器用だということを良く知っている2人。
やれやれ、と困った表情を出しながらも、共通の親友である少年に更なるアドバイスを授ける。

「だったら―――――」



「だったら、【今、何しているの?】って聞いてみれば?」

ピンク色の可愛らしいパジャマを着込んだ少女が、何時ものお下げから髪を下ろし丁寧にブラッシングしながら更なるアドバイス。
確かにもう一声欲しいとは思うのだが、それではあまりにも他人行儀過ぎるのではないか、と問題を抱えている紅髪の少女は
大きな猿の人形を抱えながら「んー」と唸るばかりで納得がいかないらしい。

「それも駄目?」

駄目ってわけじゃあない。でも良いって訳でもないらしい。
「OK」サインを出せる唯一の存在、己の心が「OK」と言わないのだからそういうことなのだ。

「んー、困ったなぁ……」

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/23(水) 23:20:46 ID:???
ことり、と机の上にブラシを置いて紅髪の少女が腰掛けているベッドの隣に座る。
「んー」と猿の人形を抱えながら悩み続ける少女。
そんな少女が不器用だということを良くしっている元・お下げの少女。
ふふっ、と柔らかく優しい笑みを零しながら、親友である少女に更なるアドバイスを授ける。

「それじゃあ――――」



「それじゃあ、素直な気持ちを伝えれば? 【大好き】だとか」

マグカップに入ったコーヒーを飲み下しながら、何時も白衣を着ている女性が更なるアドバイス。ちなみに今は、猫がプリントされたパジャマを着用。
それが一番ベストなのだろうが、それではあまりにも直球ストレート過ぎてのはないか、と問題を抱えているビール好きの女性は
机に突っ伏したまま「んー」と唸るばかりで納得がいかないらしい。

「それも違うの?」

突っ伏したまま頭だけを上下に振り肯定の合図。
良い年齢だと言うのに何時までもびきようだということを良く知っている猫好きな女性。
はぁ、と小さく溜め息を吐き、呆れ顔ながらも更なるアドバイスを授ける。



「―――とは思うものの、これ以上良い案が思い浮かばないよなぁ」
「あったとしてもシンジが納得する答えが出るとは思えんしのぉ。それに―――」

「それにね、アスカ。別にそんなに難しく考える必要ないんじゃない?
 何時も通りの会話をするみたいな感じの内容で良いと思うよ。だから―――」

「だから、ここは素直にさっさと送っちゃいなさい」

28 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/23(水) 23:21:17 ID:???
「んー」と同時刻に唸り続ける3人。
そんな困った様子を見せられたそれぞれの友人等は、更なる溜め息を吐いたり、苦笑したり、更なる呆れ顔になったり三者三様。
しかし、次に発せられる内容はどこも一緒だった。

「「「「何でメール送るだけでそんなに困るわけ?(何でメール送るだけでそない困るねん?)」」」」

そんな疑問に対する回答はたった1つ。

「「「だって照れ臭いし、何だか恥ずかしいもん……」」」


それぞれの友人宅でお泊り会。
そんな日の葛城家の面々。


「ほんっと今更ながらの発言ね」
「あによぉ、リツコだってレイにメール送ることになれば判るわよ」
「貴女と違うんだから、そうならないわよ」
「じゃあ、今送ってみなさいよ」
「はいはい……」
「おっ、最近素直よねぇ、リツコって」
「…………」
「どったの? 打たないの?」
「ミサト」
「ん?」
「何て送れば良いの?」
「ほれ、みたことか」

プラス愉快な仲間達。

29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/23(水) 23:23:41 ID:???
かるーいやつを。リハビリ、リハビリ。

しかし、LASじゃなさすぎるのがどうしたものか。
どっか移った方が良さそうならそっち行く。

30 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/23(水) 23:29:59 ID:???
ぃや、日常って感じがして自分は好きだ
LASつっても様々な解釈があっても良いと思うが
GJ

31 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/24(木) 02:45:53 ID:???
LAS+和みな感じでおれは好きだぞw
GJ!

32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/24(木) 22:43:25 ID:???
良かった
おっつ!

33 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/26(土) 14:43:20 ID:???
面白かったよ!お疲れ様

34 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/07(木) 13:36:09 ID:???
ほす

35 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/12(火) 02:24:29 ID:???
保守

36 :パッチン:2008/08/17(日) 22:25:40 ID:???
2025年
ネルフが超法規的特務機関から、科学研究所となった。
僕碇シンジが24歳になり、ネルフ職員となった。
そして、惣流アスカラングレーが『碇アスカ』…つまり僕の奥様になった。
そんな、ある日のネルフ研究所にて

『電話あい』

「碇く〜ん、お電話入りましたよ」
「あっハイ!」
デスク上の書類に目を通していた僕は一旦その作業を中断し、受話器を取る。
その様子を楽しそうに眺めている、電話を教えてくれた先輩の女性研究員さん。
「ふふ、奥さんからですよ♪ごゆっくりね」
「えっ…アスカから、ですか…」
思わずボタンに伸ばした手を止めてしまう
が、さすがに出ないワケにもいかないので、「はぁ…」という溜め息と共に、電話を繋いだ。

「もしもし?」
『あ、シンジ…。今大丈夫よね…?』

受話器の向こうから聞こえるスゴく聞き慣れた声。
「うん、一応大丈夫だけどさ。会社の電話で話すのって恥ずかしいから、出来ればやめてほしい…です」
そう言いながら僕は、上司であり元保護者のミサト課長を見やる。

ほら…ニタニタ笑いながら、両手でハートマークなんか作ってる。

『し、仕方ないでしょ!ネルフって携帯の電波入らないんだからさぁ!』

37 :パッチン:2008/08/17(日) 22:27:11 ID:???
「で?用件は何なの?」
ミサトさんからの好奇の視線にグッと耐えながら、僕は受話器を両手で握りしめてコソコソと話す。
『うん。夕飯は何がいいかな?・・・とか思ったりして…』

「は?」

僕は思わず素っ頓狂な声をあげてしまう。
「ま、まさかそんな理由で電話かけてきたの?」
『え!あ…いや…』
リビングで、子機片手に焦っているアスカが目に浮かぶ。
『それだけじゃないわよバカ!そのぉ…えっと…』
「・・・今日カレーでいいよ。バイバイ」
そう言うと、僕は通話終了のボタンに手をかける。
『ま、待ちなさいよ!切っちゃダメ!
あっ!今日ミライが幼稚園で粘土作ったらしいのよ!』
「その話は夜、ミライ本人から直接聞くからさ。じゃあバイバイ」
僕は再び通話終了ボタンに手をかける。
『ヤダっ!切っちゃダメって言ってるでしょぉ!!』
「もぉ…だって用事無いんだろ」
もう一度僕は、ミサトさんの方をチラリと見る。

すると、先程までコチラを眺めてニタニタしていたミサトさんは、
何故か今はイヤホンを耳にぶら下げて、両手で顔を覆うようにして必死に笑いを堪えていた…。

・・・間違いなく盗聴されている。

38 :パッチン:2008/08/17(日) 22:28:42 ID:???
『アンタは今日何かあった?』
「イヤ何かはあるけど、会社の電話で話さなくていいでしょ…」

『・・・ねぇ。・・・そんなにアタシと話すのイヤ?』

そんな弱々しい言葉の後に、ズズッという鼻をすする音が聞こえる…。
「ちょっ、ちょっと泣くことないだろ」
『だって、すんごい鬱陶しそうな感じじゃないのよぉ…
ミライもお昼寝中でヒック…アタシすっごい寂しかっエック…たんだからぁ…』
「ぷくくっ!」
完全に泣き虫モードに突入し、変な泣き癖までついてきたアスカ。
そして、そんな彼女の意外な一面を垣間聞いてしまったミサトさんは、デスク下の足をバタバタさせながら、声を出して笑うのを必死で堪えている。
「わ、わかったよ。わかったから、とりあえず一旦電話切っていい?談話室の公衆電話から、かけ直すから…」
『やっヤダぁ、ダメよダメ!!シンジ絶対電話かけない気でしょ!!
大体なんでソコじゃダメなのよ!談話室だって人多いでしょぉ!』
「だ、だって…」
まさか盗聴されてるなどと言えるワケが無いので、僕はそのまま押し黙ってしまう。

当の盗聴犯は、逆探知してる刑事さんのように、話を伸ばすジェスチャーなんかを僕にして、凄く楽しそうだ。

39 :パッチン:2008/08/17(日) 22:30:25 ID:???
『ね、ねぇ…もしかしてアタシからの電話が不都合な理由とかが
・・・あるの?』
「え…」
自分がかけた電話を迷惑そうにあしらう僕に、アスカは少しイラついてきたのか、今度はダークサイドに片足入れたような声で僕に問いかけてきた。

「いや、僕は会社でプライベートの電話はちょっと…と、思って」
『じゃあさっきの女誰よ!!』

うわぁ、かなりキテる…。

「さ、さっきのは先輩の研究員さんだよ」
『なによその女!!いっつもアンタの近くにいるの!?
まさか、さっきまでソイツと乳繰り合ってたんじゃないんでしょうね!!』
その言葉と同時に、メキメキッという破壊的な音が受話器から聞こえた。
ヤバい…このままでは子機がアスカの握力に耐えられない…!
『電話出た時だって「あっ碇君の奥さんですね。今代わりますから、ちょっと待ってて下さい」
とか何とか言っちゃって!どんだけヤラシイ女なのよソイツ!!』
さっきの応対内容のどこにヤラシさが含まれていたのかがよくわからないが、とにかくアスカが暴走モードに入ったことは、ハッキリとわかった。

一方そんな修羅場を盗聴しているミサトさんは、『えらやっちゃ♪えらやっちゃ♪』と呑気に踊っている。

40 :パッチン:2008/08/17(日) 22:32:10 ID:???
このままでは通話を終わらせるどころか、僕の人生すら終わらせかねない…。

僕はヒステリック満載の声を発し続ける受話器を耳にあてながら、コソコソと自分のデスク下に入っていく。
これで、課内の人達には僕の声が聞こえないハズ。
・・・まあ盗聴してる人には丸聞こえだけど、この際仕方ない。

「ねぇアスカ…?」
『なによ浮気不倫の馬鹿男!!』
「あ、愛してるよ…世界で一番」
『ぅあ!?』

10年一緒にいるから知ってる、アスカが一番大好きな言葉。

「アスカは僕のこと嫌いになったの?」
『あ、アンタ馬鹿ぁ!?』

・・・なんで僕、職場でこんな会話してるんだろ…

「ねぇ、僕がアスカ以外の人とそんな関係になるようなヤツだと思ったの?アスカは僕のこと信じてないの?」
『だ、だってアタシっ!アンタが…その…』
「心配してくれたんだよね?」
『あ、いやっ!その…

・・・うん』

机の下という世界の外から「キャーキャー背中が痒いわ〜んっ♪」などの声が聞こえるが、ここはグッと耐える。

「落ち着いた?」
『うん、あのぉ疑って・・・その・・・』
「ごめんね」
『う、うんっ!アタシも…ごめんね』

41 :パッチン:2008/08/17(日) 22:33:47 ID:???
アスカもだいぶ落ち着いたようなので、僕はゆっくりデスクから這い出し、自分の椅子に座った。
さっきから急にデスク下に潜り込んだり、出てきたりと、かなりおかしな行動をとっていた僕だったが、職員の人達(盗聴犯以外)は全く気にした様子が無く、自分の仕事に各自没頭している。

僕そんなに影薄いのかな?

『…ねぇ、ねぇシンジ?』
「ん?なに?」
ちょっと気持ちが凹みかけていた僕だったけど、やっぱりアスカの声を聞くと少し安心してしまう。

きっとこういうのを家族っていうんだろうね。

『なんかありがとね…アタシちょっと馬鹿だったわ』
「ううん、もういいよ。わかってくれたんならさ」
『・・・・・』
スッキリした様子のアスカだったけど、今度は何故か黙り込んでしまう。
ホントにこの人は何を考えてるのかわからない…
『・・・ねぇ、明日休みだよね?』
「ん?まあね」
『そっか…休みなんだよね』
電話のむこう側で、なにか言いたげにモゴモゴしてるアスカ。

でもこちら側はこちら側で変な雰囲気。
だって、課内の職員さんみんなが無言で机に向かっていて、喋ってるのは僕だけという状況なわけで・・・。
さすがにそろそろ終わらせた方がいいかな…?

42 :パッチン:2008/08/17(日) 22:35:37 ID:???
「ねぇ、そろそろ…」
『わ、わかってるわよ!今言うから、ちょっと待ちなさいよ!
その…明日休みなのよね?』
「そうだよ。さっきも言ったじゃないか」
「ほほほっ…それもそうね」
「まさか、またどっか行きたいの?この前遊園地行ったばかりなのに」
「そ、そうじゃなくてぇ…。簡単に言うと…」
「・・・なに?」
「久しぶりにさぁ…」
「・・・ん?」
「せ…!・・・その…せせっ…!」

静まり返った課内。
僕の耳に入るのは、いつもよりオドオドしたアスカの声だけだったのだが…
次のアスカの一言によって

「せせせ?」

次の一言によって・・・

「・・・せ、セックスしない?」
「ば、馬鹿…!」

ミサトさんに盗聴されてることに気が焦る僕の声をかき消すように…


「「「「「「うおーーーーー!!!!」」」」」」「「「「「「きゃーーーーー!!!!」」」」」」


・・・課内全体がお祭り騒ぎとなった

43 :パッチン:2008/08/17(日) 22:38:21 ID:???
「シンジ君やるじゃないか!!」
「今夜は寝かさないよ?ってか!?おい」
「ふ、不潔よシンジ君!!」

「え…?え!!」
いきなりの課内丸ごと大フィーバーに、僕は目を白黒させながら周りを見渡す。
・・・そして見えたのは、ハシャぎ倒す先輩職員さん達の耳にぶら下がるイヤホン。

ま、まさかっ!?

『ちょっと何よ!後ろの騒ぎは!』
「ご、ごめんアスカ、電話が…その…盗聴されてたみたい…」

まさかの課内全員に・・・

『な゛っ…!?』
あまりのことに絶句するアスカ。受話器の向こうで彼女の顔が赤くなっていく音が聞こえた気がした。
「アスカ〜?今晩は可愛がってもらっちゃうのよぉん♪」
僕の背後からニュ〜っと顔を出して、ミサトさんが大声を出す。
『み、ミサトまで聞いてたの!?』
「ごめん…」
『バカ!信じらんないわよ!なんでアンタは・・・』
『ママぁ、声おっきいよ』
『み、ミライ!起きてたの!?』
あぁ・・・もう、なにがなんやら・・・
『ねぇセックスってなに?』
『あ、アンタいつから起きてたのよ!!
とりあえずシンジ!アンタ帰って来たら酷いんだから、覚悟しときなさいよね!!』
「ちょっ、ちょっと待っ・・・」

ガチャン!!

44 :パッチン:2008/08/17(日) 22:39:32 ID:???
「あぁ・・・」

電話がきれた後も祭りが終わらない課内で、1人死んだような目で受話器を下ろす僕。
「あら〜どうしたのよシンちゃん?せっかくアスカからのお誘いがあったのに♪」
「うぅ…」
職場のどこに隠していたのか、何故かえびちゅを片手に装備し、ガハハと笑うミサトさんの声。
その声から逃れるように僕は両手で頭を抱える。

ぷるるるっ

と、その時、僕のデスクの電話が内線ランプを点滅させながら騒ぎ始めた。
「あ…?」
僕は一瞬ためらいながら、再びゆっくりと受話器を手に取った。
聞こえてきたのは、アスカの声とは真逆をいくように低い声。

『シンジか』
「と、父さん!」
『ミライは俺が預かるから、安心して今日は早退しろ』
「は…?」
『次は男の子がいいな。一姫二太郎ともいうしな』
「ま、まさか父さんも盗聴してたのかよ!?」
『問題ない』
「なにがだよぉ!!」

その日、仕事を早退した僕がネルフとアスカのご希望に答える『お仕事』をしたのは、いうまでもないことでした…。

おわり

45 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/17(日) 23:05:20 ID:???
バロスwwwwwwwwwwwwwww
パッチンさんgj!!!!!!!

46 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/18(月) 02:43:07 ID:???
アスカ可愛い杉wwww
超GJ!!

47 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/18(月) 04:16:54 ID:???
この時間なのに声出して笑っちまったw
GJです

48 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/18(月) 05:56:29 ID:???
すげー面白かったw

49 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/18(月) 09:25:37 ID:???
なんつーか、さらに腕を上げたなw
思わず頬が緩んだよw
GJ!

50 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/18(月) 10:39:28 ID:???
僕は幸せです

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